JP4751768B2 - 車両用ドアハンドル構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ドアハンドル構造に係り、特に、車両用ドアのパネル面にドアハンドルが取り付けられて構成された車両用ドアハンドル構造に関する。
従来、この種の車両用ドアハンドル構造としては、次のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1には、ドアハンドルを有するドアパネル構造の例が開示されている。この特許文献1に記載の例では、フロントドアのパネル面(側面部)にアウトサイドドアハンドル及びキーシリンダが一体化されたハンドル部が設けられている。
特許第3166625号公報 特開2005−120764号公報
しかしながら、上述のように、フロントドアのパネル面(側面部)にアウトサイドドアハンドル及びキーシリンダが一体化されたハンドル部が設けられた構成では、車両側面視にてフロントドアのパネル面にアウトサイドドアハンドルやキー穴が見えるため、フロントドアのパネル面にフラット感が無い。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両用ドアのパネル面にフラット感を得ることができ、しかも、ドアハンドルの操作性にも優れた車両用ドアハンドル構造を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の車両用ドアハンドル構造は、車両ドアに形成されると共に上向きに開口する開口部が形成された上方水平面と、前記開口部よりもドア下方にオフセットした位置に配置された固定部と、前記上方水平面に対して回動自在に設けられ、前記上方水平面と一体化するように倒伏した状態と、少なくともその一部が前記上方水平面よりも上側に突出して前記上方水平面から起立した状態とに変位可能なドアハンドルと、前記ドアハンドルを回動自在に支持する支持部と、前記固定部に固定される本体部と、を有して構成されたハンドルケースと、を備え、前記本体部は、前記ドアハンドルの先端の回動軌跡に沿った曲面形状を呈する落し込み部を有することを特徴とする。
請求項1に記載の車両用ドアハンドル構造では、車両ドアに上方水平面が形成されており、この上方水平面に対してドアハンドルが回動自在に設けられている。また、このドアハンドルは、車両ドアに形成された上方水平面と一体化するように倒伏した状態と、少なくともその一部が上方水平面よりも上側に突出して上方水平面から起立した状態とに変位可能とされている。そして、ドアハンドルが倒伏した状態から起立した状態に回動されると、これに伴い解除機構が作動し、これにより、車両ドアと車体とのロック状態が解除され、車両用ドアがドア開可能となるように構成されている。
このように、請求項1に記載の車両用ドアハンドル構造によれば、車両ドアに上方水平面が形成されており、この上方水平面にドアハンドルが設けられている。そして、このドアハンドルは、非操作時には車両ドアに形成された上方水平面と一体化するように倒伏した状態となる。従って、車両用ドアの正面視(例えば、車両用ドアがサイドドアである場合には、車両側面視に相当)にて車両用ドアのパネル面にドアハンドルが見えないので、これにより、車両用ドアのパネル面にフラット感を得ることが可能となる。
また、前記課題を解決するために、請求項2に記載の車両用ドアハンドル構造は、車両ドアに形成されると共に上向きに開口する開口部が形成された上方水平面と、前記上方水平面に対して回動自在に設けられ、前記上方水平面と一体化するように倒伏した状態と、少なくともその一部が前記上方水平面よりも上側に突出して前記上方水平面から起立した状態とに変位可能なドアハンドルと、前記開口部よりもドア下方にオフセットした位置に配置された固定部と、前記ドアハンドルを回動自在に支持する支持部と、前記固定部を挟んで前記固定部と固定される二分割された本体部と、を有して構成されたハンドルケースと、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の車両用ドアハンドル構造では、車両ドアの上方水平面に上向きに開口する開口部が形成されており、この開口部よりもドア下方にオフセットした位置に固定部が配置されている。また、ドアハンドルは、ハンドルケースの支持部により回動自在に支持されるようになっており、このハンドルケースは、二分割された本体部を有して構成されている。そして、このハンドルケースは、二分割された本体部で固定部を挟むことにより固定部と固定されている。
このように、請求項2に記載の車両用ドアハンドル構造では、ドアハンドルを回動自在に支持するハンドルケースが二分割された本体部で固定部を挟むことによりに固定部と固定されている。従って、ハンドルケースを車両用ドアに強固に固定することができる。また、ハンドルケースを二分割して固定部に固定しているので、車両用ドアの上方水平面に開口形成された開口部の周縁に額縁のようなベゼルが配置されることもなく、車両用ドアのパネル面によりフラット感を得ることが可能となる。
請求項3に記載の車両用ドアハンドル構造は、請求項2に記載の車両用ドアハンドル構造において、前記ドアハンドルは、倒伏した状態にあるときに前記開口部を塞ぐことを特徴とする。
請求項3に記載の車両用ドアハンドル構造では、ドアハンドルが、倒伏した状態にあるときに上述の車両ドアの上方水平面に開口形成された開口部を塞ぐように構成されている。従って、ドアハンドルが倒伏した状態にあるときには、車両用ドアの上方水平面に開口形成された開口部がドアハンドルにより塞がれて、車両用ドアのパネル面にさらによりフラット感を得ることが可能となる。
請求項4に記載の車両用ドアハンドル構造は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車両用ドアハンドル構造において、前記ハンドルケースの前記本体部は、下向きに貫通した水抜き穴を有することを特徴とする。
請求項5に記載の車両用ドアハンドル構造は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の車両用ドアハンドル構造において、前記ドアハンドルが倒伏した状態から起立した状態に回動されたことに伴い前記車両ドアと車体とのロック状態を解除する解除機構を備え、前記解除機構は、前記ドアハンドルが倒伏した状態と起立した状態との中間状態となったときに前記車両ドアと車体とのロック状態の解除を開始することを特徴とする
請求項5に記載の車両用ドアハンドル構造において、解除機構は、ドアハンドルが倒伏した状態から起立した状態との中間状態になるまでは車両ドアと車体とのロック状態を維持し、ドアハンドルが倒伏した状態と起立した状態との中間状態となったときにはじめて車両ドアと車体とのロック状態の解除を開始する。そして、ドアハンドルが倒伏した状態と起立した状態との中間状態から起立した状態となったときに車両ドアと車体とのロック状態の解除を完了する。従って、ドアハンドルが倒伏した状態から起立した状態との中間状態になるまで、すなわち、倒伏した状態にあるドアハンドルに例えば指を引っ掛けることができる状態になるまでは、ドアハンドルに解除機構のリリース荷重が負荷しないので、これにより、ドアハンドルの初期の操作フィーリングを良好とすることが可能となる。
また、前記課題を解決するために、請求項6に記載の車両用ドアハンドル構造は、車両ドアに形成された上方水平面と、前記上方水平面に対して回動自在に設けられ、前記上方水平面と一体化するように倒伏した状態と、少なくともその一部が前記上方水平面よりも上側に突出して前記上方水平面から起立した状態とに変位可能なドアハンドルと、前記ドアハンドルが倒伏した状態から起立した状態に回動されたことに伴い前記車両ドアと車体とのロック状態を解除する解除機構と、を備え、前記解除機構は、前記ドアハンドルが倒伏した状態と起立した状態との中間状態となったときに前記車両ドアと車体とのロック状態の解除を開始することを特徴とする。
請求項6に記載の車両用ドアハンドル構造において、解除機構は、ドアハンドルが倒伏した状態から起立した状態との中間状態になるまでは車両ドアと車体とのロック状態を維持し、ドアハンドルが倒伏した状態と起立した状態との中間状態となったときにはじめて車両ドアと車体とのロック状態の解除を開始する。そして、ドアハンドルが倒伏した状態と起立した状態との中間状態から起立した状態となったときに車両ドアと車体とのロック状態の解除を完了する。従って、ドアハンドルが倒伏した状態から起立した状態との中間状態になるまで、すなわち、倒伏した状態にあるドアハンドルに例えば指を引っ掛けることができる状態になるまでは、ドアハンドルに解除機構のリリース荷重が負荷しないので、これにより、ドアハンドルの初期の操作フィーリングを良好とすることが可能となる。
請求項7に記載の車両用ドアハンドル構造は、請求項5又は請求項6に記載の車両用ドアハンドル構造において、前記ドアハンドルは、係合部を備えた回動軸を有して構成され、前記解除機構は、前記ドアハンドルが倒伏した状態と起立した状態との中間状態となったときに前記係合部と係合する被係合部を有して構成されていることを特徴とする
請求項7に記載の車両用ドアハンドル構造では、ドアハンドルの回動軸に係合部が形成され、解除機構に、ドアハンドルが倒伏した状態と起立した状態との中間状態となったときに係合部と係合する被係合部が設けられている。従って、ドアハンドルが倒伏した状態と起立した状態との中間状態となったときに、ドアハンドルに設けられた回動軸の係合部と解除機構に設けられた被係合部とが係合状態となり車両ドアと車体とのロック状態の解除を開始することができる。
請求項8に記載の車両用ドアハンドル構造は、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の車両用ドアハンドル構造において、前記ドアハンドルの回動操作方向と前記車両ドアのドア開操作方向とは、一致することを特徴とする。
請求項8に記載の車両用ドアハンドル構造では、ドアハンドルが倒伏した状態から起立した状態に回動されると、これに伴い解除機構が作動し、これにより、車両ドアと車体とのロック状態が解除される。また、このとき、ドアハンドルの回動操作方向と車両ドアのドア開操作方向とは、一致する。従って、例えば、乗員がドアハンドルを回動させながら乗員側へ引き込むことで車両用ドアを開けることができる。これにより、車両用ドアのドア開操作も良好となる。
請求項9に記載の車両用ドアハンドル構造は、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の車両用ドアハンドル構造において、前記上方水平面には、キーシリンダが配置され、前記ドアハンドルは、倒伏した状態にあるときに前記キーシリンダを覆うことを特徴とする。
請求項9に記載の車両用ドアハンドル構造では、車両ドアの上方水平面に、キーシリンダが配置されており、ドアハンドルは、倒伏した状態にあるときにキーシリンダを覆うように構成されている。従って、車両外側から車両用ドアのパネル面にキー穴が見えないので、これにより、車両用ドアのパネル面によりフラット感を得ることが可能となる。
以上詳述したように、本発明によれば、車両用ドアのパネル面にフラット感を得ることができ、しかも、ドアハンドルの操作性にも優れたものとすることが可能となる。
はじめに、本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造10の構成について説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造10が適用されたサイドドア12の全体構成を示す斜視図が示されており、図2及び図3には、図1のA−A線断面図及びB−B線断面図がそれぞれ示されている。また、図4(a)には、本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造10に設けられた解除機構76の図3のC−C方向から見た側面図が示されており、図4(b),(c)には、その動作説明図が示されている。さらに、図5(a)〜(c)には、本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造10の動作説明図が示されている。なお、各図において、矢印Fr、矢印Up,矢印Outは、車両前後方向前側、後側車両上下方向上側、車両幅方向外側をそれぞれ示している。
図1に示される本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造10が適用されたサイドドア12は、例えば、クーペタイプやスポーツタイプ等の乗用自動車に好適に装備されるものである。この本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造10が適用されたサイドドア12には、ドアアウタパネル14の上部にドア前後方向に延びる上方水平面16が形成されている。また、この上方水平面16の車両後方側の部分には、上向きに開口する開口部18が形成されており、この開口部18には、図2,図3に示される如く、ハンドルケース20と、ドアハンドル22と、キーシリンダ24とが配置されている。
ハンドルケース20は、図2に示されるように、第一本体部26と第二本体部28とに二分割されている。第一本体部26は、第二本体部28よりも上方に配置されている。この第一本体部26及び第二本体部28の車両幅方向外側の部分には、ドアハンドル22が想像線(二点鎖線)で示す如く起立した状態となったときにドアハンドル22との干渉を防止する落し込み部30,32がそれぞれ設けられている。
また、この第一本体部26及び第二本体部28で構成されたハンドルケース20は、次の如くドアアウタパネル14に一体的に固定されている。つまり、第一本体部26の落し込み部30には、固定ネジ44が例えばインサート成形により一体的に固定されており、第二本体部28の落し込み部32には、固定ネジ44が挿通される貫通孔36が板厚方向に貫通形成されている。一方、ドアアウタパネル14には、舌片状のタブ38が一体的に形成されている。この舌片状のタブ38は、開口部18よりもドア下方にオフセットした位置に水平方向に折り曲げられた固定部40を備え、この固定部40に固定ネジ44が挿通される貫通孔42が板厚方向に貫通形成された構成となっている。
そして、ハンドルケース20は、図2に示されるように、第一本体部26及び第二本体部28でタブ38の固定部40を板厚方向両側(ドアの上方及び下方)から挟んだ状態とすると共に、第二本体部28の貫通孔36及びタブ38の貫通孔42に固定ネジ44を順次挿入し、且つ、この固定ネジ44の突出端にナット46をドア内方から螺入することで、タブ38と一体的に固定されている。また、タブ38は、車両前後方向に複数設けられており、ハンドルケース20は、この複数のタブ38によりドアアウタパネル14に一体的に固定されている。なお、第二本体部28には、水抜き用の水抜き穴48が形成されている。
また、ハンドルケース20は、第一本体部26及び第二本体部28にキーシリンダ固定孔50,52をそれぞれ有して構成されている。そして、ハンドルケース20は、このキーシリンダ固定孔50,52にキーシリンダ24を順次挿入した状態でキーシリンダ24に形成された固定部54をキーシリンダ固定孔50,52の周縁部で上下より挟持することでキーシリンダ24を支持している。
さらに、ハンドルケース20の第一本体部26には、図3に示されるように、ドアハンドル支持部56が設けられている。このドアハンドル支持部56には、車両前後方向に延在された回動軸部材58が一体的に固定されている。また、この回動軸部材58には、ハンドルケース20に対してドアハンドル22全体を図2のR1方向(ドアハンドル22全体を倒伏した状態とする方向)へ付勢するスプリング60が設けられている。
ドアハンドル22は、車両前後方向に複数の固定部62を有して構成されており、この各固定部62に形成された固定孔64に上述の回動軸部材58が遊挿されることで、この回動軸部材58が固定されたハンドルケース20に対して回転自在とされている。なお、この回動軸部材58は、図1に示される如く、ドアハンドル22の車両幅方向中間位置に配置されてドアハンドル22を回転自在としている。
また、ドアハンドル22は、板状に構成された板状部66を有して構成されている。この板状部66は、図2,図3に示される如く、ドアハンドル22全体が倒伏した状態とされているときには、開口部18を塞ぐ形状及び寸法に設定されている。また、このようにして板状部66が開口部18を塞ぐときには、図2に示される如く、この板状部66によってキーシリンダ24が上方から覆われて、キーシリンダ24のキー穴68が外部から視認できないようになっている。
また、ドアハンドル22には、車両前方側へ突出する軸部70が設けられている。この軸部70には、スプリング60と同様に、ハンドルケース20に対してドアハンドル22全体を図2のR1方向(ドアハンドル22全体を倒伏した状態とする方向)へ付勢するスプリング72が設けられている。また、この軸部70の車両前方側の部分には、図4(a)に示されるように、径方向に突出する一対の係合凸部74が形成されている(これにより、軸部70は、断面チョウチョ型に構成されている)。
そして、この軸部70には、車両ドアと車体とのロック状態を解除する解除機構76が設けられている。解除機構76は、図4(a)に示される如く、レバー78とスナップ80とを有して構成されている。レバー78には、上述の軸部70が挿入される孔部82が形成されており、この孔部82には、上述の軸部70の一対の係合凸部74のそれぞれと係合可能な一対の係合凹部84が形成されている(これにより、孔部82は、断面チョウチョ型に構成されている)。この係合凹部84は、軸部70の回転に伴い係合凸部74の壁部74A,74Bと当接可能な壁部84A,84Bを有して構成されている。
つまり、図5(a)に示される如くドアハンドル22が倒伏した状態となっているときには、図4(a)に示される如く係合凹部84の一方の壁部84Aに係合凸部74の一方の壁部74Aが当接される。また、図5(b)に示される如くドアハンドル22が中間状態となったときには、図4(b)に示される如く係合凹部84の他方の壁部84Bに係合凸部74の他方の壁部74Bが当接される構成である。
さらに、このようにして係合凹部84の他方の壁部84Bに係合凸部74の他方の壁部74Bが当接された状態で、図5(c)に示される如くドアハンドル22と共に軸部70がR2方向へ回動すると、図4(c)に示される如く軸部70とレバー78とが係合された状態で同期回転する。また、このようにして軸部70とレバー78とが同期回転すると、これにより、レバー78に回動自在に連結されたスナップ80が降下する。そして、レバー78に回動自在に連結されたスナップ80が降下を開始すると、このスナップ80に連結されたロッドやケーブル等の連結媒体を介して図示しないドアロック機構がリリースを開始し、図5(c)に示される如くドアハンドル22が起立した状態となると、ドアロック機構が完全にリリースされてサイドドア12がドア開可能な状態となる構成である。
なお、サイドドア12は、その前端側が車体に回動自在に連結された回動式のドアとされている。そして、この場合のサイドドア12のドア開操作方向は、図5(c)に示されるO方向とされており、図5に示される如くドアハンドル22の回動操作方向であるT方向と車両正面視にて一致するようになっている。
次に、本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造10の動作について説明する。
サイドドア12が閉じられてドアハンドル22が操作されていない状態では、図3に示されるスプリング60,72の付勢力によりドアハンドル22と共に軸部70がR1方向に付勢される。また、ドアハンドル22と共に軸部70がR1方向に付勢されると、図4(a)に示される如く、軸部70に形成された係合凸部74の一方の壁部74Aがレバー78に形成された係合凹部84の一方の壁部84Aに当接されて、図5(a)に示される如く、ドアハンドル22が倒伏した状態に維持される。
この状態から、図5(a)の矢印Aで示される如く、乗員が指でドアハンドル22の回動軸部材58よりも車両幅方向外側の部分をスプリング60,72の付勢力に抗して下方に押す(ドアハンドル22に指を掛けるワークスペースを作るための押す操作)と、ドアハンドル22が回動軸部材58を回動軸としてR2方向へ回動する。そして、ドアハンドル22が回動軸部材58を回動軸としてR2方向へ回動し、図5(b)に示される如く中間状態となったときには、図4(b)に示される如く係合凹部84の他方の壁部84Bに係合凸部74の他方の壁部74Bが当接された状態となる。従って、以後、この解除機構76及びロッドやケーブル等の連結媒体を介して図示しないドアロック機構のリリース荷重がドアハンドル22に作用するようになる。
そして、図5(b)に示されるようにドアハンドル22を中間状態とした後に、乗員が指をドアハンドル22の回動軸部材58よりも車両幅方向内側の部分(ドアハンドル22の裏側の端部B)に引っ掛けて、このドアハンドル22をドアロック機構のリリース荷重に抗してさらにR2方向へ回動させると、このドアハンドル22の回動に伴って、図4(c)に示される如く係合凹部84の他方の壁部84Bに係合凸部74の他方の壁部74Bが当接された状態で、軸部70とレバー78とが同期回転し、レバー78に回動自在に連結されたスナップ80が降下する。そして、レバー78に回動自在に連結されたスナップ80が降下を開始すると、このスナップ80に連結されたロッドやケーブル等の連結媒体を介して図示しないドアロック機構がリリースを開始し、図5(c)に示される如くドアハンドル22が起立した状態となると、ドアロック機構が完全にリリースされてサイドドア12がドア開可能な状態となる。
さらに、この状態から乗員が例えば指をドアハンドル22の回動軸部材58よりも車両幅方向内側の部分(ドアハンドル22の裏側の端部B)に引っ掛けたままドアハンドル22を車両幅方向外側に引き込めば、サイドドア12を車両幅方向外側へ開けることができる。そして、サイドドア12を開けた終わった後に、ドアハンドル22から手を離せば、ドアハンドル22は、スプリング60,72の付勢力によりR1方向へ回動して元の倒伏した状態とされる(図5(a)参照)。
なお、本実施形態の車両用ドアハンドル構造10において、閉じた状態にあるサイドドア12の施錠を解除するためには、図1に示される如くドアハンドル22を起立した状態としておき、この間にキーシリンダ24のキー穴68にキー86を差し込んで回転させれば良い。
次に、本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造10の作用について説明する。
以上詳述したように、本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造10によれば、サイドドア12に上方水平面16が形成されており、この上方水平面16にドアハンドル22が設けられている。そして、このドアハンドル22は、図5(a)に示されるように、非操作時にはサイドドア12に形成された上方水平面16と一体化するように倒伏した状態となる。従って、車両側面視にてサイドドア12のパネル面にドアハンドル22が見えないので、サイドドア12のパネル面にフラット感を得ることができる。
また、本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造10によれば、車両ドアの上方水平面16に開口形成された開口部18内にキーシリンダ24が配置されており、ドアハンドル22は、倒伏した状態にあるときにキーシリンダ24を覆うように構成されている(車両外観よりキーシリンダ24のキー穴68を隠す構造)。従って、車両外側からサイドドア12のパネル面にキー穴68が見えないので、サイドドア12のパネル面によりフラット感を得ることができる。
また、本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造10によれば、図1に示されるように、ドアハンドル22を回動自在に支持するハンドルケース20が二分割された本体部26,28でタブ38の固定部40を挟むことによりにタブ38と一体的に固定されている。従って、ハンドルケース20をサイドドア12に強固に固定することができる。また、ハンドルケース20を二分割してタブ38の固定部40に固定しているので、サイドドア12の上方水平面16に開口形成された開口部18の周縁に額縁のようなベゼルが配置されることもなく、サイドドア12のパネル面によりフラット感を得ることができる。
また、本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造10によれば、ドアハンドル22が、図5(a)に示されるように、倒伏した状態にあるときに上述の車両ドアの上方水平面16に開口形成された開口部18を塞ぐように構成されている。従って、ドアハンドル22が倒伏した状態にあるときには、サイドドア12の上方水平面16に開口形成された開口部18がドアハンドル22により塞がれて、サイドドア12のパネル面にさらによりフラット感を得ることができる。
また、本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造10によれば、図5(a),(b)に示されるように、ドアハンドル22が倒伏した状態から起立した状態との中間状態になるまで、すなわち、倒伏した状態にあるドアハンドル22に例えば指を引っ掛けることができる状態になるまでは、ドアハンドル22に解除機構76のリリース荷重が負荷しないので、ドアハンドル22の初期の操作フィーリングを良好とすることができる。
また、本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造10によれば、図5(c)に示されるように、ドアハンドル22の回動操作方向(T方向)と、サイドドア12のドア開操作方向(O方向)とは車両前方視にて一致する。従って、例えば、乗員がドアハンドル22を回動させながら乗員側へ引き込むことでサイドドア12を開けることができる。これにより、サイドドア12のドア開操作も良好となる。
また、本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造10によれば、サイドドア12に形成された上方水平面16にドアハンドル22が一体化するように倒伏した状態となり得るように構成されており、図1に示される如くドアハンドル22の回転作動軸(回動軸部材58)とドアハンドル22の重心とのモーメントアームMの形成方向が側突方向Fと平行に配置されている。従って、側突時でもドアハンドル22に側突荷重に伴う回転作動軸周りのモーメントが作用しないか、作用しても僅かであるので、側突時にドアハンドル22の回動を防止するためのカウンタウェイト(MASS)をドアハンドル22に配置する必要が無い。これにより、部材点数の削減によるコストダウン及び軽量化を図ることができる。
また、本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造10によれば、ドアハンドル22でキーシリンダ24を覆うように構成されているので、キーシリンダ24を覆うための部材を別途設ける必要が無い。従って、このことによっても、部材点数の削減によるコストダウン及び軽量化を図ることができる。
次に、本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造10の変形例について説明する。
上記実施形態では、本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造10が車体側面に設けられたサイドドア12に適用されるように説明したが、本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造10は車体背面に設けられたバックドアに適用されても良い。
本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造が適用されたサイドドアの全体構成を示す斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造に設けられた解除機構の構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル構造の動作説明図である。
符号の説明
10 車両用ドアハンドル構造
12 サイドドア(車両ドア)
16 上方水平面
18 開口部
20 ハンドルケース
22 ドアハンドル
24 キーシリンダ
26 第一本体部
28 第二本体部
38 タブ
40 固定部
56 ドアハンドル支持部(支持部)
74 係合凸部(係合部)
76 解除機構
84 係合凹部(被係合部)

Claims (9)

  1. 車両ドアに形成されると共に上向きに開口する開口部が形成された上方水平面と、
    前記開口部よりもドア下方にオフセットした位置に配置された固定部と、
    前記上方水平面に対して回動自在に設けられ、前記上方水平面と一体化するように倒伏した状態と、少なくともその一部が前記上方水平面よりも上側に突出して前記上方水平面から起立した状態とに変位可能なドアハンドルと、
    前記ドアハンドルを回動自在に支持する支持部と、前記固定部に固定される本体部と、を有して構成されたハンドルケースと、
    を備え
    前記本体部は、前記ドアハンドルの先端の回動軌跡に沿った曲面形状を呈する落し込み部を有することを特徴とする車両用ドアハンドル構造。
  2. 車両ドアに形成されると共に上向きに開口する開口部が形成された上方水平面と、
    前記上方水平面に対して回動自在に設けられ、前記上方水平面と一体化するように倒伏した状態と、少なくともその一部が前記上方水平面よりも上側に突出して前記上方水平面から起立した状態とに変位可能なドアハンドルと、
    前記開口部よりもドア下方にオフセットした位置に配置された固定部と、
    前記ドアハンドルを回動自在に支持する支持部と、前記固定部を挟んで前記固定部と固定される二分割された本体部と、を有して構成されたハンドルケースと、
    を備えたことを特徴とする車両用ドアハンドル構造。
  3. 前記ドアハンドルは、倒伏した状態にあるときに前記開口部を塞ぐことを特徴とする請求項2に記載の車両用ドアハンドル構造。
  4. 前記ハンドルケースの前記本体部は、下向きに貫通した水抜き穴を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車両用ドアハンドル構造。
  5. 前記ドアハンドルが倒伏した状態から起立した状態に回動されたことに伴い前記車両ドアと車体とのロック状態を解除する解除機構を備え、
    前記解除機構は、前記ドアハンドルが倒伏した状態と起立した状態との中間状態となったときに前記車両ドアと車体とのロック状態の解除を開始することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の車両用ドアハンドル構造。
  6. 車両ドアに形成された上方水平面と、
    前記上方水平面に対して回動自在に設けられ、前記上方水平面と一体化するように倒伏した状態と、少なくともその一部が前記上方水平面よりも上側に突出して前記上方水平面から起立した状態とに変位可能なドアハンドルと、
    前記ドアハンドルが倒伏した状態から起立した状態に回動されたことに伴い前記車両ドアと車体とのロック状態を解除する解除機構と、
    を備え、
    前記解除機構は、前記ドアハンドルが倒伏した状態と起立した状態との中間状態となったときに前記車両ドアと車体とのロック状態の解除を開始することを特徴とする車両用ドアハンドル構造。
  7. 前記ドアハンドルは、係合部を備えた回動軸を有して構成され、
    前記解除機構は、前記ドアハンドルが倒伏した状態と起立した状態との中間状態となったときに前記係合部と係合する被係合部を有して構成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の車両用ドアハンドル構造。
  8. 前記ドアハンドルの回動操作方向と前記車両ドアのドア開操作方向とは、一致することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の車両用ドアハンドル構造。
  9. 前記上方水平面には、キーシリンダが配置され、
    前記ドアハンドルは、倒伏した状態にあるときに前記キーシリンダを覆うことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の車両用ドアハンドル構造。
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