JP4750055B2 - 射出成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、型開閉装置に支持された固定型と可動型を有する金型に射出装置から溶融樹脂を射出充填して射出成形を行う射出成形方法に関する。
従来、射出成形機、特に、トグルリンク式型締装置を備える射出成形機としては、特公平6−61806号公報及び特開2005−138447号公報等で開示される射出成形機が知られている。
ところで、射出成形機による射出成形方法は、通常、金型に対して射出装置から溶融樹脂を射出充填するため、溶融樹脂がいわば金型から漏れ出さないように型締装置により金型に対して圧力を付加した型締を行っており、この場合の型締力Fは、F≧Ac×Pc(Ac:投影面積,Pc:型内平均圧力)により設定される。特に、トグルリンク式型締装置は、可動型を支持する可動盤と駆動部により進退変位するクロスヘッド間をトグルリンク機構により連結し、クロスヘッドの加圧力を増圧して可動盤に伝達するとともに、トグルリンク機構がほぼ伸長しきった状態におけるタイバーの伸びに基づいて所定の型締力を発生させる機能を備えている。そして、型締動作は、通常、型開位置から高速型閉が行われ、予め設定された低速低圧切換位置に達したなら低速低圧型閉に移行する。この低速低圧型閉は金型保護区間となり、正常に排出されなかった成形品等が異物として検出される。この後、予め設定された高圧切換位置(或いは動作物理量に基づいて検出される金型閉鎖位置)に達したなら高圧型締に移行して高圧型締が行われる。
特公平6−61806号 特開2005−138447号
しかし、上述した射出成形機における従来の射出成形方法は、次のような解決すべき課題が存在した。
即ち、射出圧縮成形法などの成形原理が基本的に異なる成形法を除く通常の射出成形方法では、上述のように、金型に圧力を付加して型締を行うことがいわば常識的な成形法になっている。この理由の一つとして、型締は金型の面精度(品質)を補う側面がある。金型(固定型と可動型)のパーティング面に面精度を悪くする凹凸面が存在した場合、バリ等の成形不良を招くのみならず成形品質の低下要因となるが、金型を高圧で締付けることにより凹凸面を小さく或いは無くすることができるため、金型の面精度の悪さを補うことができる。
一方、近年では、金型を製作する加工技術(加工機械)の飛躍的な進歩により金型の加工精度が格段と高まり、内的要因による型締に対する必要性(重要性)が低下しているとともに、外的要因による省エネルギ化の要請、即ち、二酸化炭素の排出削減や資源節約等の地球環境保護の観点から産業機械の省エネルギ化が要請されているが、従来の射出成形方法は、このような要請に対する十分な対策、特に、上述した常識的な成形法からの脱却を含めた根本的な対策が講じられておらず、結局、このような要請に応え得る最適(理想的)な射出成形方法が提案されていないのが実情である。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した射出成形方法の提供を目的とするものである。
本発明に係る射出成形方法は、型開閉を行うトグルリンク機構2を有する型開閉機構3及び型厚調整を行う型厚調整機構4を備える型開閉装置Mcに支持された固定型1cと可動型1mを有する金型1に、射出装置Miから溶融樹脂を射出充填して射出成形を行うに際し、固定型1c及び/又は可動型1mに距離検出器5を付設し、この距離検出器5で固定型1cと可動型1mの隙間(実際の型間隔Ld)を検出することにより、予め、型厚調整機構4を、トグルリンク機構2をロックアップした状態で射出成形時における溶融樹脂が漏出しない固定型1cと可動型1m間の所定の隙間G(設定型間隔Ls)が、0.001〜0.1〔mm〕の範囲となる位置(型間隔設定位置Xs)にセッティングし、射出成形時に、トグルリンク機構2を短縮することにより型開を行うとともに、トグルリンク機構2をロックアップすることにより型閉を行い、この型閉した状態で少なくとも射出工程(S4)及び冷却工程(S6)を行うことを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、予め、型厚調整機構4を駆動制御することにより、可動型1mを、トグルリンク機構2をロックアップした状態で型開位置から前進移動させ、この前進移動に伴う動作物理量の変動を監視するとともに、当該動作物理量が予め設定した閾値Tsに達した位置を金型閉鎖位置Xfとして求め、この後、型厚調整機構4を、金型閉鎖位置Xfを基準にして設定型間隔Lsを得る型間隔設定位置Xsにセッティングすることができる。なお、動作物理量には、この動作物理量の変動率(変動量)ΔTを含ませることができる。さらに、射出成形時には、トグルリンク機構2をロックアップすることにより型閉を行った後に固定型1cと可動型1m間の実際の型間隔Ldを検出し、或いは金型1に対する射出装置Miからの溶融樹脂の射出充填が終了した後に固定型1cと可動型1m間の実際の型間隔Ldを検出し、検出した型間隔Ldが設定型間隔Lsとなるように補正処理を行うことができる。
このような手法による本発明に係る射出成形方法によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 型厚調整機構4を、トグルリンク機構2をロックアップした状態で射出成形時における溶融樹脂が漏出しない固定型1cと可動型1m間の所定の隙間G(設定型間隔Ls)が、0.001〜0.1〔mm〕の範囲となる位置(型間隔設定位置Xs)にセッティングし、トグルリンク機構2をロックアップして射出工程(S4)及び冷却工程(S6)を行うようにしたため、射出充填時における金型1に対する実質的な型締力がほとんど不要となり、二酸化炭素の排出削減や資源節約等の地球環境保護の観点からの省エネルギ化の要請に応え得る最適(理想的)な射出成形方法を実現できる。
(2) 射出成形時に、トグルリンク機構2をロックアップすることにより、固定型1cと可動型1m間に設定型間隔Lsを設けた金型1に溶融樹脂を射出充填するようにしたため、射出成形時における金型1内のガス抜きを確実かつ安定に行うことができ、もって、成形品質の向上及び歩留まり向上に寄与できる。
(3) 金型1や型開閉装置Mcに対して無用かつ大きな応力(型締力)が付加される不具合を回避できるため、金型1や型開閉装置Mcの劣化や故障を抑制し、機構部分の長寿命化,精度確保及びメンテナンス性向上に寄与できる。
(4) 設定型間隔Lsは、0.001〜0.1〔mm〕の範囲に設定するため、ガス抜き作用と溶融樹脂の漏出防止作用の双方を良好に実現できる。
(5) 固定型1cと可動型1m間の隙間G(実際の型間隔Ld)の検出は、固定型1c及び/又は可動型1mに付設した距離検出器5を用いて行うため、型間隔Ldを直接検出できる。したがって、距離検出器5以外の誤差要因を排除した正確な型間隔Ldを検出できる。
(6) 好適な態様により、型厚調整機構4を駆動制御することにより、可動型1mを、トグルリンク機構2をロックアップした状態で型開位置から前進移動させ、この前進移動に伴う動作物理量の変動を監視するとともに、当該動作物理量が予め設定した閾値Tsに達した位置を金型閉鎖位置Xfとして求めるようにすれば、型厚調整機構4を、金型閉鎖位置Xfを基準にした型間隔設定位置Xsに、正確かつ容易にセッティング(調整)することができる。
(7) 好適な態様により、動作物理量に、この動作物理量の変動率(変動量)ΔTを含ませれば、物理量自体(絶対値)を閾値と比較して検出する場合に比べ、正確で安定した検出を行うことができる。即ち、物理量自体を閾値と比較して検出する方法は、温度ドリフトや機構摩擦等の外乱に直接影響を受け、正確で安定した検出を行うことができないが、動作物理量の変動率(変動量)ΔTを用いることにより、このような不具合を回避できる。
(8) 好適な態様により、射出成形時に、トグルリンク機構2をロックアップすることにより型閉を行った後に実際の型間隔Ldを検出し、検出した型間隔Ldが設定型間隔Lsとなるように補正処理を行えば、常に正確な設定型間隔Lsを確保でき、更なる成形品質の向上及び歩留まり向上に寄与できるとともに、特に、射出充填前における実際の型間隔Ldを得れるため、温度変動のみの誤差要因を補正することができる。
(9) 好適な態様により、射出成形時に、金型1に対する射出装置Miからの溶融樹脂の射出充填が終了した後に実際の型間隔Ldを検出し、検出した型間隔Ldが設定型間隔Lsとなるように補正処理を行えば、常に正確な設定型間隔Lsを確保でき、更なる成形品質の向上及び歩留まり向上に寄与できるとともに、特に、射出充填後における実際の型間隔Ldを得れるため、成形時における全体の影響を補正することができる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る射出成形方法の実施に用いる型開閉装置Mcの構成について、図3及び図4を参照して説明する。
図3は、射出成形機Mを示し、この射出成形機Mは、トグルリンク式型開閉装置Mcと射出装置Miを備える。型開閉装置Mcは、離間して配した固定盤11と駆動盤12を備え、固定盤11は不図示の機台上に固定されるとともに、駆動盤12は当該機台上に進退変位可能に支持される。また、固定盤11と駆動盤12間には、四本のタイバー13…を架設する。この場合、各タイバー13…の前端は、固定盤11に固定するとともに、各タイバー13…の後端は、駆動盤12に対して挿通させ、かつ後端側に形成したねじ部14…に、駆動盤12に対するストッパを兼ねる調整ナット15…をそれぞれ螺合する。
各調整ナット15…は、駆動盤12の位置を調整する型厚調整機構4を構成する。この型厚調整機構4は、さらに、各調整ナット15…に対して同軸上に一体に設けた小歯車17…と、各小歯車17…に噛合する大歯車18と、この大歯車18に噛合する駆動歯車19と、この駆動歯車19を回転シャフトに設けた型厚調整モータ20と、この型厚調整モータ20の回転数を検出するロータリエンコーダ20eを備えている。
この場合、各小歯車17…は、正方形の四隅位置にそれぞれ配され、かつ大歯車18は各小歯車17…に囲まれる位置に配するため、各小歯車17…は、大歯車18に同時に噛合する。これにより、型厚調整モータ20を作動させれば、駆動歯車19の回転が大歯車18に伝達され、各小歯車17…は同時に回転するとともに、一体に回転する各調整ナット15…は、各タイバー13…のねじ部14…に沿って進退移動するため、駆動盤12も進退移動し、その前後方向位置を調整することができる。
一方、タイバー13…には、可動盤21をスライド自在に装填する。この可動盤21は可動型1mを支持するとともに、固定盤11は固定型1cを支持し、可動型1mと固定型1cは金型1を構成する。また、金型1には、固定型1cと可動型1m間の隙間Gを検出する距離検出器5を付設する。距離検出器5は四つのセンサ部5p…からなり、各センサ部5p…は、金型1(可動型1m及び固定型1c)における四つの側面(上下面及び左右面)に取付ける。
図4に、金型1の上面に配した一つのセンサ部5pを示す。このセンサ部5pは、可動型1mの上面に取付けることにより、この上面から直角に起立する被検出プレート5prと、固定型1cの上面に取付けることにより被検出プレート5prに対面させて配した近接センサ5psを備える。このように、金型1を構成する固定型1c及び可動型1mに付設した距離検出器5を用いれば、実際の型間隔Ldを直接検出できるため、距離検出器5以外の誤差要因を排除した正確な型間隔Ldを検出できる利点がある。なお、可動型1mの一部を被検出プレートとして利用すれば、例示の被検出プレート5prは省略可能である。
他方、駆動盤12と可動盤21間にはトグルリンク機構2を配設する。トグルリンク機構2は、駆動盤12に軸支した一対の第一リンク2a,2aと、可動盤21に軸支した一対の出力リンク2c,2cと、第一リンク2a,2aと出力リンク2c,2cの支軸に結合した一対の第二リンク2b,2bを有し、この第二リンク2b,2bはクロスヘッド22に軸支する。
さらに、駆動盤12とクロスヘッド22間には型開閉用駆動部23を配設する。型開閉用駆動部23は、駆動盤12に回動自在に支持されたボールねじ部25と、このボールねじ部25に螺合し、かつクロスヘッド22に一体に設けたボールナット部26を有するボールねじ機構24を備えるとともに、ボールねじ部25を回転駆動する回転駆動機構部27を備える。回転駆動機構部27は、型開閉用サーボモータ28と、このサーボモータ28に付設して当該サーボモータ28の回転数を検出するロータリエンコーダ28eと、サーボモータ28のシャフトに取付けた駆動ギア29と、ボールねじ部25に取付けた被動ギア30と、この駆動ギア29と被動ギア30間に架け渡したタイミングベルト31を備えている。
これにより、サーボモータ28を作動させれば、駆動ギア29が回転し、駆動ギア29の回転は、タイミングベルト31を介して被動ギア30に伝達され、ボールねじ部25が回転することによりボールナット部26が進退移動する。この結果、ボールナット部26と一体のクロスヘッド22が進退移動し、トグルリンク機構2が短縮又は拡長し、可動盤21が型開方向(後退方向)又は型閉方向(前進方向)へ進退移動する。また、40は成形機コントローラを示し、この成形機コントローラ40には、型開閉用サーボモータ28,ロータリエンコーダ28e,型厚調整モータ20,ロータリエンコーダ20e及び四つの近接センサ5ps…を接続する。なお、トグルリンク機構2と型開閉用駆動部23は、型開閉機構3を構成する。
次に、このように構成される型開閉装置Mcの動作(機能)を含む本実施形態に係る射出成形方法について、図3〜図6を参照しつつ図1及び図2に示すフローチャートに従って説明する。
まず、成形工程を行う前に型間隔設定準備工程を行う(図1:ステップSR)。この型間隔設定準備工程の処理手順を図2に示す。最初に、可動型1mを型開状態にする(ステップS21)。この型開状態は、特定の位置を指すものではなく、トグルリンク機構2をロックアップ(伸長)した状態で可動型1mと固定型1c間にある程度の隙間を確保できる位置であればよい。したがって、最後退位置であってもよいし、設定した任意の型開位置であってもよい。また、この型開状態において型開閉用駆動部23を駆動制御し、トグルリンク機構2を最も伸長させることによりロックアップ状態にする(ステップS22)。この状態を図6(a)に示す。
そして、型厚調整機構4を駆動制御して駆動盤12(可動型1m)を前進移動させる(ステップS23)。一方、この前進移動に伴う動作物理量の変動を監視、具体的には型厚調整モータ20の負荷トルクT(駆動電流)の変動を監視し、負荷トルクTが予め設定した閾値Tsに達したなら型厚調整機構4(型厚調整モータ20)を停止させる(ステップS24,S25,S26)。この際、負荷トルクTが閾値Tsに達したときの位置を距離検出器5により検出し、この位置を金型閉鎖位置Xfとして記憶する(ステップS27)。この金型閉鎖位置Xfは、可動型1mと固定型1cがタッチする基準位置となる。閾値Tsの大きさは、実験及び調整等を経て適宜設定できる。
なお、動作物理量として負荷トルクTの絶対値を利用する場合を示したが、この負荷トルクTの変動率ΔTを利用してもよい。即ち、可動盤21(可動型1m)の一定移動量ΔXに対する負荷トルクTの変動率ΔTを順次求めることにより、この変動率ΔTが予め設定した設定率(閾値)Tsに達したときの位置を金型閉鎖位置Xfとして検出してもよい。この場合、負荷トルクTは、通常、最大トルクを100〔%〕としてパーセント表示されるため、可動盤21の一定移動量ΔXを数ミリメートルとした場合、この上昇率ΔTに対する設定率Tsを1〔%〕前後に設定できる。このような変動率ΔTを利用すれば、負荷トルクTの絶対値を利用する場合に比べ、正確で安定した検出を行うことができる。即ち、絶対値を利用する場合、温度ドリフトや機構摩擦等の外乱に直接影響を受け、正確で安定した検出を行うことができないが、変動率ΔTを用いることにより、このような不具合を回避できる利点がある。この変動率ΔTは一定移動量ΔXに対する変動量として表現してもよい。
次いで、型開閉用駆動部23を駆動制御し、トグルリンク機構2を短縮することにより金型1を所定量だけ型開する(ステップS28)。この型開は離型を目的とするため、僅かの型開量で足りる。この後、型厚調整機構4を駆動制御し、駆動盤12を所定量だけ後退させる(ステップS29)。この後退は後述する設定型間隔Lsの設定を目的とするため、僅かの後退量で足りる。そして、この状態で型開閉用駆動部23を駆動制御し、トグルリンク機構2を再度ロックアップ状態にする(ステップS30)。次いで、型厚調整機構4を駆動制御し、駆動盤12(可動型1m)を前進移動させる(ステップS31)。一方、可動型1mの移動量(変位量)は、距離検出器5により検出し、固定型1cと可動型1m間の隙間Gが、予め設定された設定型間隔Lsとなる位置、即ち、上述した金型閉鎖位置Xfに設定型間隔Lsを加えた位置(型間隔設定位置Xs)まで可動型1mを移動させたなら型厚調整機構4を停止させる(ステップS32,S33)。この状態を図6(b)に示す。このように、金型閉鎖位置Xfを利用することにより、型厚調整機構4を、金型閉鎖位置Xfを基準にした型間隔設定位置Xsに、正確かつ容易にセッティング(調整)できる利点がある。
この場合、設定型間隔Lsは、射出成形時に溶融樹脂が漏出しない固定型1cと可動型1m間の隙間Gとして、予め、成形機コントローラ40に設定する。即ち、図4に示す固定型1cと可動型1m間の隙間Gを設定型間隔Lsとして設定する。設定型間隔Lsとしては、0.001〜0.1〔mm〕の範囲から選定する。0.001〜0.1〔mm〕の範囲は、ガス抜き作用と溶融樹脂の漏出防止作用の双方を良好に実現できる範囲であり、この範囲は実験的にも確認できた。特に、0.001〔mm〕の水準は、CDやDVD等の成形を行う金型に要求される金型精度の水準であるとともに、前述した距離検出器Dにより検出可能な水準である。
また、設定型間隔Lsとなる位置まで可動型1mを移動させるに際して、可動型1mを設定型間隔Lsを得る位置まで直接前進移動させる例を示したが、可動型1mを前進移動させ、前述した金型閉鎖位置Xfに達したなら可動型1mの前進移動を停止するとともに、この後、設定型間隔Lsを得る位置まで後退移動させてもよい。前者の場合、設定型間隔Lsを設定する際における容易性及び迅速性を高めることができる利点があるとともに、後者の場合、設定型間隔Lsを設定する際における確実性及び正確性、更には安定性及び円滑性を高めることができ、特に、一旦金型1を閉鎖し、直前の金型閉鎖位置Xfを基準として設定型間隔Lsを設定するため、時間の経過等により金型1に発生する熱膨張等の伸縮による誤差要因を排除できる利点がある。
以上により、型間隔設定準備工程が終了し、実際に成形を行う成形工程に移行する。図1に成形時の具体的な処理手順をフローチャートで示す。
この際、上述した型間隔設定準備工程を行った後、直ぐに成形工程に移行する場合には、そのまま成形工程に移行させることができるが、休止期間を経たような場合には、型厚調整機構4を型間隔設定位置Xsにセッティングする(ステップS1)。この場合、前述したように、記憶した金型閉鎖位置Xfを基準にして設定型間隔Lsを得る型間隔設定位置Xsにセッティングすればよい。
一方、成形工程の開始により、型開閉用駆動部23を駆動制御し、トグルリンク機構2をロックアップ状態にする(ステップS2)。これにより、可動型1mが前進移動し、金型1に対する型閉が行われるとともに、固定型1cと可動型1m間に所定の隙間Gが得られる設定型間隔Lsが自動で設定される(ステップS3)。この状態は、前述した図6(b)と同じになる。そして、本実施形態に係る射出成形方法では、金型1に対して圧力(型締力)を付加する型締は行わないため、以上の型閉動作が終了したなら射出工程に移行する(ステップS4)。射出工程では、計量された溶融樹脂が射出装置Miから金型1に射出充填される射出充填工程、更には金型1に射出充填された樹脂に対して保圧を付与する保圧工程が行われる。射出工程では、計量された溶融樹脂が射出装置Miから金型1に射出充填されるが、金型1には、設定型間隔Lsに基づく隙間Gが存在するため、金型1内における射出充填中の空気及びガスは、当該隙間Gから外部に排出される。
また、溶融樹脂の射出充填がほぼ終了すれば、金型1内の圧力(樹脂圧)が上昇し、金型1が開く方向、即ち、可動型1mが後退方向に力を受けるが、トグルリンク機構2はロックアップ状態のため、可動型1mの後退方向変位は阻止される。なお、ロックアップ状態では、トグルリンク機構2は最も伸長した状態となるが、型開閉用駆動部23ではロックアップ状態を維持するための駆動制御が行われる。しかし、この際の消費電力(加圧力)は僅かである。これにより、射出工程中における可動型1mの位置は、一定に保持(固定)される。
射出工程が終了したなら、予め設定された冷却時間だけ冷却工程が行われる(ステップS5,S6)。さらに、冷却工程が終了したなら金型1の型開きを行う型開工程が行われる(ステップS7)。型開工程では、型開閉用駆動部23を駆動制御し、トグルリンク機構2を短縮状態にする。これにより、可動型1mは型開位置Xoに後退移動する。この後、成形品の取出しが行われる。
他方、トグルリンク機構2をロックアップすることにより型閉を行った後、即ち、ステップS3が終了したなら、固定型1cと可動型1m間の実際の型間隔Ldを距離検出器5により検出する(ステップS8)。そして、検出した型間隔Ldが設定型間隔Lsに一致していれば、補正処理は行わないが、型間隔Ldが設定型間隔Lsに一致していない場合には、型間隔Ldが設定型間隔Lsに一致するように補正処理を行う(ステップS9,S10)。この場合、補正処理は、特に特定の補正方法に限定されるものではないが、例えば、型間隔Ldが設定型間隔Lsよりも大きい場合、型間隔Ldと設定型間隔Lsの偏差分を設定型間隔Lsに加算するなどにより補正することができる。このような補正処理を施すことにより、常に正確な設定型間隔Lsを確保することができ、更なる成形品質の向上及び歩留まり向上に寄与できる。特に、トグルリンク機構2をロックアップすることにより型閉を行った後に実際の型間隔Ldを検出すれば、射出充填前における実際の型間隔Ldを得れるため、温度変動のみの誤差要因を補正できる利点がある。
以上の工程を経て一成形サイクルが終了する。以降は、同サイクルが繰り返される(ステップS11,S2…)。
このような本実施形態に係る射出成形方法によれば、型厚調整機構4を、トグルリンク機構2をロックアップした状態で射出成形時における溶融樹脂が漏出しない固定型1cと可動型1m間の所定の隙間G(設定型間隔Ls)が、0.001〜0.1〔mm〕の範囲となる位置(型間隔設定位置Xs)にセッティングし、トグルリンク機構2をロックアップして射出工程(S4)及び冷却工程(S6)を行うようにしたため、射出充填時における金型1に対する実質的な型締力がほとんど不要となり、二酸化炭素の排出削減や資源節約等の地球環境保護の観点からの省エネルギ化の要請に応え得る最適(理想的)な射出成形方法を実現できる。また、射出成形時に、トグルリンク機構2をロックアップすることにより、固定型1cと可動型1m間に設定型間隔Lsを設けた金型1に溶融樹脂を射出充填するようにしたため、射出成形時における金型1内のガス抜きを確実かつ安定に行うことができ、もって、成形品質の向上及び歩留まり向上に寄与できる。しかも、金型1や型開閉装置Mcに対して無用かつ大きな応力(型締力)が付加される不具合を回避できるため、金型1や型開閉装置Mcの劣化や故障を抑制し、機構部分の長寿命化,精度確保及びメンテナンス性向上に寄与できる。
図5に、本発明に係る射出成形方法(成形工程)と従来の射出成形方法(成形工程)の一部を対比して示す。同図から明らかなように、本発明に係る射出成形方法では、従来の射出成形方法に対して、金型1に対して実質的な圧力(型締力)を付与して型締を行う型締工程が排除される。
ところで、このような本発明に係る射出成形方法は、実質的な型締力を付与しないとともに、可動型1mに対する位置制御も行わないため、実際の型間隔Ldにバラツキを生じる虞れがあり、成形品質、特に、型開閉方向(X方向)における成形品の寸法にバラツキを生じる虞れがある。しかし、この場合、バラツキを生じるのはX方向であって、Y方向やZ方向にはバラツキを生じない。したがって、本発明に係る射出成形方法は、成形品の重量やX方向寸法に高度の精密性が要求される成形品にとっては不利になるものの、X方向寸法にさほど精密性が要求されない成形品、例えば、電気部品のコネクタ等の成形には問題なく使用することができ、この場合、省エネルギ性などのメリットを享受できる。このため、必要により成形モードの切換手段を設け、通常(従来)の射出成形方法を用いる第一成形モードと本発明に係る射出成形方法を用いる第二成形モード(省エネモード)を切換えて使用できるようにしてもよい。
他方、図7には、本発明の変更実施形態に係る射出成形方法における成形時の処理手順をフローチャートで示す。図7中、図1と同一ステップについては同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。図7に示す変更実施形態では、金型1に対する射出装置Miからの溶融樹脂の射出充填が終了した後、即ち、ステップS5が終了したなら、固定型1cと可動型1m間の実際の型間隔Ldを距離検出器5により検出するようにした点が、図1に示した実施形態と異なる(ステップS8E)。そして、検出した型間隔Ldが設定型間隔Lsに一致していれば、補正処理は行わないが、型間隔Ldが設定型間隔Lsに一致していない場合には、型間隔Ldが設定型間隔Lsに一致するように補正処理を行う(ステップS9E,S10E)。このように、射出装置Miからの溶融樹脂の射出充填が終了した後に固定型1cと可動型1m間の実際の型間隔Ldを検出すれば、射出充填後における実際の型間隔Ldを得れるため、成形時における全体の影響を補正できる利点がある。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の手法,構成,数値,数量等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、距離検出器5として近接センサ5psを用いたが、光学センサや超音波センサ等の他のセンサを用いても同様に実施できる。一方、金型閉鎖位置Xfの検出における動作物理量として金型1の閉鎖に伴う負荷トルクTを利用したが、他の動作物理量を利用してもよい。
本発明の最良の実施形態に係る射出成形方法の処理手順を説明するためのフローチャート、 同射出成形方法における型間隔設定準備工程の処理手順を説明するためのフローチャート、 同射出成形方法を実施する射出成形機に備える型開閉装置の構成図、 同射出成形機に備える型開閉装置の金型に付設する距離検出器の一部を抽出して示す構成図、 同射出成形方法の原理を説明するための工程図、 同射出成形方法を実施する際における型開閉装置の動作状態を説明するための模式図、 本発明の変更実施形態に係る射出成形方法の処理手順を説明するためのフローチャート、
符号の説明
1:金型,1c:固定型,1m:可動型,2:トグルリンク機構,3:型開閉機構,4:型厚調整機構,5:距離検出器,Mc:型開閉装置,Mi:射出装置,G:所定の隙間,Ls:設定型間隔,Ld:実際の型間隔,Xs:型間隔設定位置,S4:射出工程,S6:冷却工程

Claims (5)

  1. 型開閉を行うトグルリンク機構を有する型開閉機構及び型厚調整を行う型厚調整機構を備える型開閉装置に支持された固定型と可動型を有する金型に、射出装置から溶融樹脂を射出充填して射出成形を行うに際し、前記固定型及び/又は前記可動型に距離検出器を付設し、この距離検出器で前記固定型と前記可動型の隙間(実際の型間隔)を検出することにより、予め、前記型厚調整機構を、前記トグルリンク機構をロックアップした状態で射出成形時における溶融樹脂が漏出しない固定型と可動型間の所定の隙間(設定型間隔)が、0.001〜0.1〔mm〕の範囲となる位置(型間隔設定位置)にセッティングし、射出成形時に、前記トグルリンク機構を短縮することにより型開を行うとともに、前記トグルリンク機構をロックアップすることにより型閉を行い、この型閉した状態で少なくとも射出工程及び冷却工程を行うことを特徴とする射出成形方法。
  2. 予め、前記型厚調整機構を駆動制御することにより、前記可動型を、前記トグルリンク機構をロックアップした状態で型開位置から前進移動させ、この前進移動に伴う動作物理量の変動を監視するとともに、当該動作物理量が予め設定した閾値に達した位置を金型閉鎖位置として求め、この後、前記型厚調整機構を、前記金型閉鎖位置を基準にして前記設定型間隔を得る前記型間隔設定位置にセッティングすることを特徴とする請求項1記載の射出成形方法。
  3. 前記動作物理量には、この動作物理量の変動率(変動量)を含むことを特徴とする請求項2記載の射出成形方法。
  4. 前記射出成形時に、前記トグルリンク機構をロックアップすることにより型閉を行った後に前記固定型と前記可動型間の実際の型間隔を検出し、検出した型間隔が前記設定型間隔となるように補正処理を行うことを特徴とする請求項1記載の射出成形方法。
  5. 前記射出成形時に、前記金型に対する前記射出装置からの溶融樹脂の射出充填が終了した後に前記固定型と前記可動型間の実際の型間隔を検出し、検出した型間隔が前記設定型間隔となるように補正処理を行うことを特徴とする請求項1記載の射出成形方法。
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