JP4747897B2 - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

通信装置及び通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4747897B2
JP4747897B2 JP2006078660A JP2006078660A JP4747897B2 JP 4747897 B2 JP4747897 B2 JP 4747897B2 JP 2006078660 A JP2006078660 A JP 2006078660A JP 2006078660 A JP2006078660 A JP 2006078660A JP 4747897 B2 JP4747897 B2 JP 4747897B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication device
data
link information
relay
mobile radio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006078660A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007258898A (ja
Inventor
知史 牧戸
徳祥 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP2006078660A priority Critical patent/JP4747897B2/ja
Publication of JP2007258898A publication Critical patent/JP2007258898A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4747897B2 publication Critical patent/JP4747897B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

この発明は、通信装置及び通信方法に係り、特に、周辺の通信装置にデータを中継させて通信を行う通信装置及び通信方法に関する。
従来、データを中継する場合には、経路選択を行うために端末間で制御情報をやり取りしている。この制御情報のやりとりによって、各端末の通信状況を取得し、データを中継する場合の経路選択を行っている。
ここで、送信元端末が送信先端末までの完全な経路を予めテーブルとして持っており、パケットに常に経路情報を入れるProactive型のルーティング方法が知られている(非特許文献1)。また、通信要求が発生してから、経路の問合せを行うようにして、経路選択のために交換する情報を少なくしたReactive型のルーティング方法が知られている(非特許文献2)。
The Internet Engineering Task Force Site 「RFC3626 Optivized Link State Routing Protocol(OLSR)」 平成18年3月11日 インターネット <URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc3626.txt?number=3626> The Internet Engineering Task Force Site 「RFC3561 Adhoc On−Demand Distance Vector(AODV) Routing」 平成18年3月11日 インターネット <URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc3561.txt?number=3561>
しかしながら、非特許文献1に記載の技術では、ネットワークの変化が激しい移動体環境には向かず、特に、不特定多数の端末にデータをブロードキャストしたい場合には、全ての経路情報を知らなければならないため、実現することが困難である、という問題がある。また、非特許文献2に記載の技術では、通信要求が発生してから、経路の問合せを行うため、遅延が大きくリアルタイム性を要求される用途には向かない、という問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、不特定の端末に送信するデータを中継する場合に、遅延の発生を抑制して、データ伝送を開始することができる通信装置及び通信方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る通信装置は、周辺の複数の通信装置との間で、所定周期で繰り返されるフレームを複数のスロットで時分割して、スロット単位でデータを多重化して通信可能な通信装置であって、前記周辺の通信装置から、前記スロットの使用状況により該通信装置が通信可能な通信装置を示すリンク情報と、送信対象となるデータとを含むパケットを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記周辺の通信装置の前記パケットに含まれる前記リンク情報を予め収集する収集手段と、前記受信手段によって受信した前記パケットがどのスロットを用いて送信されてきたのかを検出するパケット検出手段と、前記パケット検出手段で検出されたスロットの使用状況に基づいて、送信するパケットに埋め込む前記リンク情報を生成するリンク情報生成手段と、前記パケットを送信するとき、前記収集手段によって収集された前記リンク情報及び前記リンク情報生成手段によって生成された前記リンク情報に基づいて、前記複数のスロットから、送信スロットを選択する送信スロット選択手段と、データの中継を依頼するとき、前記収集手段によって収集された前記リンク情報及び前記リンク情報生成手段によって生成された前記リンク情報に基づいて、前記自装置との通信が不可能な通信不可通信装置と前記自装置との通信が可能な通信装置とを分離し、前記通信不可通信装置との通信が可能な端末を、前記周辺の通信装置から中継依頼候補として選択する選択手段と、中継依頼情報を前記データに付加する付加手段と、前記送信スロット選択手段によって選択された送信スロットのタイミングで、前記選択手段によって選択された通信装置に、前記付加手段によって前記中継依頼情報が付加された前記データと前記リンク情報生成手段によって生成された前記リンク情報とを含むパケットを送信する送信手段とを含んで構成されている。
また、本発明に係る通信方法は、周辺の複数の通信装置との間で、所定周期で繰り返されるフレームを複数のスロットで時分割して、スロット単位でデータを多重化して通信可能な通信装置の通信方法であって、前記周辺の通信装置から、前記スロットの使用状況により該通信装置が通信可能な通信装置を示すリンク情報と、送信対象となるデータとを含むパケットを受信し、前記受信された前記周辺の通信装置の前記パケットに含まれる前記リンク情報を予め収集し、前記受信した前記パケットがどのスロットを用いて送信されてきたのかを検出し、前記検出されたスロットの使用状況に基づいて、送信するパケットに埋め込む前記リンク情報を生成し、前記パケットを送信するとき、前記収集された前記リンク情報及び前記生成された前記リンク情報に基づいて、前記複数のスロットから、送信スロットを選択し、データの中継を依頼するとき、前記収集された前記リンク情報及び前記生成された前記リンク情報に基づいて、前記自装置との通信が不可能な通信不可通信装置と前記自装置との通信が可能な通信装置とを分離し、前記通信不可通信装置との通信が可能な端末を、前記周辺の通信装置から中継依頼候補として選択し、中継依頼情報を前記データに付加し、前記選択された送信スロットのタイミングで、前記選択された通信装置に、前記中継依頼情報が付加された前記データと前記生成された前記リンク情報とを含むパケットを送信することを特徴としている。
本発明によれば、周辺の通信装置から、スロットの使用状況によりこの通信装置が通信可能な通信装置を示すリンク情報と、送信対象となるデータとを含むパケットを受信し、受信された周辺の通信装置のパケットに含まれるリンク情報を予め収集する。
そして、受信したパケットがどのスロットを用いて送信されてきたのかを検出し、検出されたスロットの使用状況に基づいて、送信するパケットに埋め込むリンク情報を生成する。パケットを送信するとき、収集されたリンク情報及び生成されたリンク情報に基づいて、複数のスロットから、送信スロットを選択する。
そして、データの中継を依頼するときには、収集された周辺装置からのリンク情報と生成された自装置のリンク情報とを比較し、自装置との通信が不可能な通信不可通信装置と自装置との通信が可能な通信装置とを分離し、通信不可通信装置との通信が可能な端末を、周辺の通信装置から中継を依頼する端末の候補として選択する。また、中継依頼情報を送信するデータに付加する。そして、選択された送信スロットのタイミングで、選択された通信装置に、中継依頼情報が付加されたデータと生成されたリンク情報とを含むパケットを送信する。
従って、通信可能な通信装置を示すリンク情報を予め収集しておき、リンク情報に基づいて、自装置との通信が不可能な通信装置と自装置との通信が可能な通信装置とを分類し、適切な通信装置を選択して、データの中継を依頼して、データを送信することにより、不特定の端末に送信するデータを中継する場合に、周辺の通信装置と改めて制御情報のやりとりをする必要がないため、遅延の発生を抑制して、データ伝送を開始することができる。
また、本発明に係る通信装置は、周辺の通信装置からデータの中継が依頼されたとき、中継依頼先が自装置との通信が可能か否かによって、中継依頼先へ直接中継ができるか否かを判断する判断手段を更に含み、選択手段は、判断手段によって中継依頼先へ直接中継ができないと判断されたとき、収集手段によって収集されたリンク情報及びリンク情報生成手段によって生成されたリンク情報に基づいて、自装置との通信不可能な通信不可通信装置と自装置との通信が可能な通信装置とを分離し、通信不可通信装置との通信が可能な端末を、周辺の通信装置から中継依頼候補として選択することができる。
この構成によれば、データの中継を依頼されたときには、収集された周辺端末からのリンク情報と自装置のリンク情報とに基づいて、中継依頼先へ直接中継ができるか否かを判断し、中継依頼先へ直接中継が可能な場合には中継依頼先への中継動作を行う。また、中継依頼先へ直接の中継が不可能であり更に中継が必要だと判断された場合には、収集された周辺端末からのリンク情報と自装置のリンク情報に基づいて、新たな中継依頼先端末を選択し、中継依頼情報が付加されたデータを送信する。
従って、通信可能な通信装置を示すリンク情報を予め収集しておき、データの中継が依頼されたときであって、中継依頼先への直接中継が不可能な場合には、リンク情報に基づいて、自装置との通信が不可能な通信装置との通信が可能な通信装置を選択して、データの中継を依頼して、データを送信することにより、不特定の端末に送信するデータを中継する場合に、周辺の通信装置と制御情報のやりとりをする必要がないため、遅延の発生を抑制して、データ伝送を開始することができる。
また、本発明に係る選択手段は、通信不可通信装置との通信が可能な端末のうち、通信可能な通信不可通信装置の数が最も多い端末を、周辺の通信装置から選択することができる。これにより、データの中継を依頼された通信装置によって、より多くの通信装置にデータを送信することが可能となる。
また、本発明に係る受信手段は、周辺の通信装置から、リンク情報及びこの通信装置の位置を示す位置情報を受信し、収集手段は、周辺の通信装置のリンク情報及び位置情報を予め収集し、選択手段は、収集手段によって収集されたリンク情報及び位置情報と、リンク情報生成手段によって生成されたリンク情報とに基づいて、通信不可通信装置との通信が可能な端末を、周辺の通信装置から選択することができる。これにより、中継を依頼する相手の位置情報を考慮して、データの中継を依頼する通信装置を選択することができる。
また、本発明に係る通信装置は、周辺の通信装置からデータの中継が依頼されるとき、データに付加された中継依頼情報に含まれ、かつ、データを中継する通信装置の条件を示す中継条件を自装置が満たすか否かを判定する判定手段を更に含み、判定手段によって自装置が中継条件を満たすと判定した場合に、データの中継を行うことができる。これにより、データの中継を依頼された通信装置は、自装置が、データを中継する通信装置として適した通信装置であるか否かを自律的に判定して、データの中継を行うか否かの判断を行うことができる。
また、本発明に係る通信装置は、周辺の通信装置に対して、データの中継を依頼する際の優先順位を決定する決定手段を更に含み、選択手段は、優先順位の順番に基づいて、通信不可通信装置との通信が可能な端末を、周辺の通信装置から選択することができる。これにより、優先順位が高い順にデータの中継を依頼することができるため、より適した通信装置にデータの中継を依頼することができる。
また、本発明に係る通信装置を、移動体とすることができる。これにより、データを中継する場合に、遅延の発生を抑制して、データ伝送を開始するため、通信装置が移動してデータを中継するための経路が大きく変化してしまう前に、データの中継を依頼することができる。
また、上記の構成において、受信手段は、周辺の通信装置から、更に移動方向を示す移動方向情報及び移動速度を示す速度情報の少なくとも一方を受信し、選択手段は、リンク情報と移動方向情報及び速度情報の少なくとも一方とに基づいて、通信不可通信装置との通信が可能な端末を、周辺の通信装置から選択することができる。これにより、データの中継を依頼する相手となる通信装置の移動方向又は移動速度を考慮して、データの中継を依頼する通信装置を選択することができる。
以上説明したように、本発明の通信装置及び通信方法によれば、通信可能な通信装置を示すリンク情報を予め収集しておき、リンク情報に基づいて、自装置との通信が不可能な通信装置と自装置との通信が可能な通信装置とを分類し、適切な通信装置を選択して、データの中継を依頼して、データを送信することにより、不特定の端末に送信するデータを中継する場合に、周辺の通信装置と改めて制御情報のやりとりをする必要がないため、遅延の発生を抑制して、データ伝送を開始することができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1に示すように、第1の実施の形態に係る無線通信ネットワークの移動体無線通信装置10は、例えば車両などの移動体に搭載されており、受信アンテナ11を介して他の移動体無線通信装置10が送信したパケットを受信する受信回路12と、受信したパケットを検出するパケット検出部13と、検出されたパケットから送信されてきたデータを復元するパケット復調部14と、復調されたデータの中からリンク情報を抽出し、そのリンク情報を蓄え、周辺の各移動体無線通信装置10から複数のリンク情報を予め収集しておくリンク情報蓄積部15と、パケット検出部13で検出されたパケットと、パケット復調部14での復調の成否に基づいて、送信パケットに埋め込む自装置と通信可能な端末を示すリンク情報を生成するリンク情報生成部16とを備えている。
また、移動体無線通信装置10は、更に、パケットを生成するパケット生成部18と、パケットの送信タイミングを制御する送信タイミング制御部19と、送信アンテナ21を介してパケットを送信する送信回路20と、を備えている。
また、移動体無線通信装置10は、復調されたデータに基づいて所定の処理を行うと共に、送信するデータを生成する情報処理部22を更に備えており、情報処理部22は、リンク情報蓄積部15に収集されたリンク情報や、リンク情報生成部16によって生成されたリンク情報を参照できるようになっている。
なお、本実施の形態に係る無線通信ネットワークは、複数の車両の各々に搭載された移動体無線通信装置10によって構成されている。
また、移動体無線通信装置10によって送受信されるパケットの構成について図2を用いて説明する。1パケットは、例えば100msに設定され、時分割することによりデータを多重化して通信を行うことができるようになっている。
パケットは、通信可能な端末のID情報のリストを表すリンク情報(LI:Link Information)と、送信対象となるデータ(DATA)とを有している。
以上のように構成された無線通信ネットワークの移動体無線通信装置10は、他の移動体無線通信装置10から送信されたパケットを受信すると、次のように動作する。
パケット検出部13は、受信回路12で受信されたパケットを検出する。パケット復調部14は、検出されたパケットを復調し、周辺の移動体無線通信装置10の各々から送られてきたデータを復元する。リンク情報蓄積部15は、復調されたデータからリンク情報[S1、S2、・・・、Sn]を取り出し、複数の端末から送られてきたリンク情報をそれぞれ蓄積する。リンク情報生成部16は、自装置の通信状況に基づいて、自装置が通信可能な端末を判断し、リンク情報を生成する。
パケット生成部18は、送信情報及びリンク情報生成部16で生成されたリンク情報を埋め込んだパケットを生成する。送信タイミング制御部19は、時分割された時間のうち、自装置がパケットを送信できるタイミングでパケットを送信するように、送信回路20を制御する。送信回路20は、パケット生成部18で生成されたパケットを、送信回路20の制御タイミングに従って、送信アンテナ21を介してブロードキャストする。
次に、第1の実施の形態に係る無線通信ネットワークの作用について説明する。なお、図3に示すように、移動体無線通信装置10A〜10Eを各々搭載した車両30A〜30Eが道路を走行している状況で、車両30Aからデータが送信又は中継される場合について説明する。また、車両30Aの移動体無線通信装置10Aにおいて、直接通信可能な移動体無線通信装置10は、車両30B、30Cに搭載された移動体無線通信装置10B、10Cとなっている場合について説明する。
まず、移動体無線通信装置10Aからデータを送信する場合や他の移動体無線通信装置10からデータの中継が依頼された場合に、車両30B、30Cの何れかに搭載された移動体無線通信装置10がデータの送信先となっている場合、又は車両30B、30Cの何れかに搭載された移動体無線通信装置10が中継先となっており、中継先へ直接中継ができる場合には、送信タイミング制御部19によって、自装置の送信タイミングに合わせて、パケットによってデータを送信し、データの送信先又は中継先となっている移動体無線通信装置10B、10Cの何れかが受信して、通信が終了する。
一方、データの送信先が、車両30B、30Cに搭載された移動体無線通信装置10B、10Cでない場合、又はデータの中継先が、車両30B、30Cに搭載された移動体無線通信装置10B、10Cでなく、中継先へ直接中継ができない場合には、情報処理部22において、リンク情報生成部16によって生成された自装置に関するリンク情報と、リンク情報蓄積部15によって収集された周辺装置のリンク情報とに基づいて、データの中継を依頼する相手として、自装置と直接通信が可能な移動体無線通信装置10B、10Cの何れかが選択される。このデータの中継を依頼する相手となる移動体無線通信装置10の選択方法について説明する。
まず、図4に示すように、Ciを通信端末iと通信可能な端末の集合、Cjを通信端末jと通信可能な端末の集合とすると、Ci、Cjは以下の式によって表される。
Figure 0004747897
また、n(X)を集合Xの要素数とすると、通信端末i、jの双方と通信可能な端末の集合、及び通信端末iとは通信できないが、通信端末jとは通信可能な端末の集合は以下の式によって表される。
Figure 0004747897
そして、上記の図3の状況において、車両30Bの移動体無線通信装置10Bとは通信が可能な移動体無線通信装置10の集合から、車両30Aの移動体無線通信装置10Aと通信が不可能な移動体無線通信装置10と、車両30Aの移動体無線通信装置10Aと通信が不可能な移動体無線通信装置10とを分離する。ここで、分離結果として、車両30Aの移動体無線通信装置10Aとは通信できないが、車両30Bの移動体無線通信装置10Bとは通信可能な移動体無線通信装置10の集合が、以下の式によって表される。
Figure 0004747897
また、車両30Cの移動体無線通信装置10Cとは通信が可能な移動体無線通信装置10の集合から、車両30Aの移動体無線通信装置10Aと通信が不可能な移動体無線通信装置10と、車両30Aの移動体無線通信装置10Aと通信が不可能な移動体無線通信装置10とを分離する。ここで、分離結果として、車両30Aの移動体無線通信装置10Aとは通信できないが、車両30Cの移動体無線通信装置10Cとは通信可能な移動体無線通信装置10の集合が、以下の式によって表される。
Figure 0004747897
そして、以下のアルゴリズムにより、データの中継を依頼する相手となる移動体無線通信装置10が選択される。
Figure 0004747897
上記の式(7)と式(9)とにより、車両30Cの移動体無線通信装置10Cにデータの中継を依頼した方が、多くの移動体無線通信装置10にデータが届くため、情報処理部22によって、上記の式(10)に基づいて、データの中継を依頼する相手として、移動体無線通信装置10Cが選択される。
そして、送信するデータに移動体無線通信装置10Cに対する中継依頼情報が付加されてパケット生成部18に出力され、パケット生成部18でパケットが生成され、送信タイミング制御部19によって自装置の送信スロットのタイミングでパケットが送信されるようにタイミングが制御され、パケットが送信される。そして、車両30Cの移動体無線通信装置10Cでは、受信したデータに付加された中継依頼情報に基づいて、データの中継が依頼されたことを認識し、上記の処理と同様の処理を行って、データの送信先に送信するか、又はデータの中継依頼先となる移動体無線通信装置10を選択し、データを中継する。
上記のように、時分割することによりデータを多重化して通信を行う移動体無線通信装置10では、自装置の送信データと一緒に、自装置が通信可能な端末を示すリンク情報を埋め込んで送信を行う。このリンク情報を利用することで、通信が成立している移動体無線通信装置10同士で、各車両30の移動体無線通信装置10のどの移動体無線通信装置10と通信ができているのかの情報を得ることができ、このことを利用して、自装置が通信不可能な相手と通信可能な移動体無線通信装置10(データの中継の依頼が可能な移動体無線通信装置10)の絞りこみができる。
また、自装置では直接通信できない移動体無線通信装置10と通信が可能な移動体無線通信装置10で、できるだけ多くの移動体無線通信装置10にデータを中継できる移動体無線通信装置10を選択して、データの中継を依頼することができる。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る移動体無線通信装置によれば、周辺の移動体無線通信装置から、直接通信可能な移動体無線通信装置を示すリンク情報を予め収集しておき、リンク情報に基づいて、自装置との通信が不可能な移動体無線通信装置と自装置との通信が可能な移動体無線通信装置とを分類し、適切な移動体無線通信装置を選択して、データの中継を依頼して、データを送信することにより、不特定の端末に送信するデータを中継する場合に、周辺の移動体無線通信装置と改めて制御情報のやりとりをする必要がないため、遅延の発生を抑制して、データ伝送を開始することができる。
また、自装置との通信が不可能な移動体無線通信装置とより多く通信できる移動体無線通信装置を、周辺の移動体無線通信装置から選択することにより、データの中継を依頼する相手となる移動体無線通信装置によって、より多くの移動体無線通信装置にデータを送信することが可能となる。
また、車両に搭載された移動体無線通信装置であっても、データを中継する場合に、遅延の発生を抑制して、データ伝送を開始するため、移動体無線通信装置が移動してデータを中継するための経路が大きく変化してしまう前に、データの中継を行うことができ、動的なネットワークにおいて要求される通信のリアルタイム性を実現することができる。
また、データの中継を行う際に、経路選択(ルーティング)の作業を行わないで、中継依頼する相手のみ選択するため、中継に伴う遅延を抑制することができる。
また、データの送信元の移動体無線通信装置において、データの中継依頼先を指定して中継依頼を行うので、フラッディングのようなブロードキャストストームを発生させなくて済む。
また、リンク情報を利用することで、どの移動体無線通信装置にデータの中継を依頼すれば、より多くの(自装置とは直接通信できない)端末と通信が可能となるかを認識することができる。
なお、上記の実施の形態では、時分割によりデータを多重化して通信を行う場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、周波数分割方式により、データを多重化して通信を行うようにしてもよい。
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成及び同様の処理については、同一符号を付して、説明を省略する。
第2の実施の形態では、データの中継を依頼する相手となる移動体無線通信装置を、位置や移動方向による選択条件に基づいて、周辺の移動体無線通信装置から選択するようになっている点が第1の実施の形態と異なっている。
中継可能な移動体無線通信装置の数のみを基準にデータの中継を依頼する相手を選択する場合に比べて、通信すべき対象、自車との位置関係や、移動方向などを考慮して、中継端末を選択することにより、安全用途のための車両通信システムなどにおいて、データの送信元が意図した移動体無線通信装置に対して、データが送られるようになる。
また、移動体無線通信装置10は、自装置の位置を検出するGPSセンサを備えており、GPSセンサで検出された自装置の位置に基づいて、位置情報や移動方向情報を生成し、パケット生成部18で生成されるパケットにリンク情報と共に含められ、送信回路20、送信アンテナ21を介して送信されるようになっている。
また、移動体無線通信装置10は、データを受信するときに、受信したデータからリンク情報を抽出すると共に、位置情報及び移動方向情報を抽出し、リンク情報蓄積部15は、周辺の移動体無線通信装置10のリンク情報、位置情報、及び移動方向情報を収集しておくようになっている。
また、移動体無線通信装置10は、地図情報を記憶しており、GPSセンサによって検出された位置と地図情報が表す地図上の位置とを対応させることができるようになっている。
なお、移動体無線通信装置の他の構成は、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
次に、第2の実施の形態の作用について説明する。なお、本実施の形態では、図5に示すような状況において、車両30Aが走行する道路と直交する道路を走行している車両30の移動体無線通信装置10であることを選択条件として、車両30Aの移動体無線通信装置10Aが、データの中継を依頼する相手を選択する場合について説明する。
まず、移動体無線通信装置10Aからデータを送信する場合や他の移動体無線通信装置10からデータの中継が依頼された場合であって、データの送信先又は中継先が、車両30B、30Cに搭載された移動体無線通信装置10B、10Cでない場合には、情報処理部22において、GPSセンサによって検出された自装置の位置と、リンク情報蓄積部15によって収集された周辺の移動体無線通信装置10の位置情報に基づいて、自装置を搭載した車両30Aが走行する道路と直交する道路を走行している車両30の移動体無線通信装置10があるか否かを判定し、この判定により、車両30Cの移動体無線通信装置10Cが検出される。
そして、情報処理部22において、リンク情報蓄積部15によって収集された移動体無線通信装置10Cのリンク情報と、リンク情報生成部16によって生成された自装置に関するリンク情報とに基づいて、検出された移動体無線通信装置10Cが、自装置との通信が不可能な移動体無線通信装置10との通信が可能な移動体無線通信装置であるか否かを判定し、移動体無線通信装置10Cは、移動体無線通信装置10Aとの通信が不可能な移動体無線通信装置10D、10Eと通信可能であるため、自装置と通信不可能な移動体無線通信装置10と通信可能であると判定され、データの中継を依頼する相手として、移動体無線通信装置10Cが選択される。
そして、情報処理部22において、移動体無線通信装置10Cに対する中継依頼情報を送信データに付加し、パケット生成部18でパケットが生成され、送信回路20、送信アンテナ21を介して送信される。また、移動体無線通信装置10Cでは、受信されたデータに付加された中継依頼情報に基づいて、自装置にデータの中継が依頼されたことを認識し、上記の処理と同様の処理を行って、データの中継先に送信するか、又はデータの中継依頼先となる移動体無線通信装置10を選択し、データを中継する。
このように、選択条件を満たさない車両30Bの移動体無線通信装置10Bは、データの中継依頼の相手の候補として除外され、データの送信元が意図しない移動体無線通信装置10Bを中継しないようにすることができる。
また、図6に示すように、データの送信先が、車両30Aの進行方向にある場合には、車両30の進行方向に位置する移動体無線通信装置10をデータの中継依頼相手として選択するように、位置情報を用いて選択条件を設定することにより、車両30Cの移動体無線通信装置10Cの方が、移動体無線通信装置10Aとの通信が不可能な移動体無線通信装置10と多く通信できる場合であっても、移動体無線通信装置10Cは中継依頼の相手の候補として除外され、車両30Aの進行方向に位置する車両30Bの移動体無線通信装置10Bがデータの中継依頼の相手として選択される。
以上説明したように、第2の実施の形態に係る移動体無線通信装置によれば、周辺の移動体無線通信装置から位置情報を収集して、自装置との位置関係を考慮して、データの中継を依頼する移動体無線通信装置を選択することができる。
また、位置情報を利用して選択条件を設定し、選択条件に基づいて、中継依頼の相手を選択して、データの中継依頼を行うことで、不要なトラヒックを軽減できる
なお、自装置の位置に対する相対的な位置によって選択条件を設定した場合を例に説明したが、絶対位置に基づく選択条件を設定するようにしてもよい。また、地図情報による選択条件が設定されていてもよい。
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様の部分のついては、同一符号を付して説明を省略する。
第3の実施の形態では、位置情報と進行方向情報とによる選択条件が設定されている点が第2の実施の形態と異なる。
例えば、図7に示すような状況で、道路において、事故が発生し、車両30Aの移動体無線通信装置10Aから、車両30Aの後を走行している車両30F、30Gの移動体無線通信装置10F、10Gに対して、事故発生に関するデータを送信しようとする場合には、車両30Aの移動体無線通信装置10Aによって、車両30Aの進行方向と逆方向に進行している車両30の移動体無線通信装置10であって、車両30Aから車両30Aの進行方向と逆方向に位置している移動体無線通信装置10を選択するように選択条件が設定され、選択条件に基づいて、データの中継を依頼する相手が選択される。このときの移動体無線通信装置10Aの情報処理部22における処理について説明する。
まず、GPSセンサによって検出された自装置の位置の変化に基づいて、自装置の進行方向を検出し、また、リンク情報蓄積部15によって収集された周辺の移動体無線通信装置10の進行方向情報に基づいて、自装置の進行方向と逆方向に進行している車両30の移動体無線通信装置10があるか否かを判定し、この判定により、車両30C、30D、30Eの移動体無線通信装置10C、10D、10Eが検出される。
そして、リンク情報蓄積部15によって収集された移動体無線通信装置10C、10D、10Eの位置情報に基づいて、検出された移動体無線通信装置10C、10D、10Eのうち、自装置から自装置の進行方向と逆方向に位置する移動体無線通信装置10があるか否かを判定し、この判定により、車両30Eの移動体無線通信装置10Eが検出される。
なお、移動体無線通信装置10Eは、移動体無線通信装置10Aが直接通信不可能な移動体無線通信装置10と通信可能であるとする。
そして、情報処理部22において、検出された移動体無線通信装置10Eに対する中継依頼情報を送信データに付加し、パケット生成部18でパケットが生成され、送信回路20、送信アンテナ21を介して送信される。また、移動体無線通信装置10Eでは、受信されたデータに付加された中継依頼情報に基づいて、データの中継が依頼されたことを認識し、上記の処理と同様の処理を行って、車両30F、30Gの移動体無線通信装置10F、10Gに事故発生に関するデータを送信する。
このように、選択条件を満たさない車両30B、30C、30Dの移動体無線通信装置10B、10C、10Dは、データの中継依頼の相手の候補として除外され、結果として、データを送信したい端末へデータが届くように、データが中継される。また、送信元が意図しない移動体無線通信装置10を中継しないため、不要なデータ送信によるトラヒックが発生しない。
以上説明したように、第3の実施の形態に係る移動体無線通信装置によれば、自装置の位置及び進行方向と周辺の移動体無線通信装置の進行方向情報及び位置情報とを考慮して、データの中継を依頼する移動体無線通信装置を選択することにより、データの送信元の意図に基づいて、データを中継することができるようになる。
なお、移動体無線通信装置の進行方向を考慮して、中継依頼の相手を選択する場合を例に説明したが、移動体無線通信装置の移動速度を考慮して、中継依頼の相手を選択するようにしてもよい。
次に、第4の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態乃至第3の実施の形態と同様の部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第4の実施の形態では、周辺の移動体無線通信装置にデータの中継依頼するときに、中継依頼する相手に、中継依頼の相手を選択する際の選択条件を継承させる点が第2の実施の形態と異なっている。
移動体無線通信装置10の情報処理部22では、データの中継を依頼する場合に、選択条件を示す情報を中継依頼情報に含めて、送信データに付加するようになっている。
また、データの中継を依頼された移動体無線通信装置10では、受信したデータから中継依頼情報を抽出すると共に、抽出された中継依頼情報に含まれる選択条件を示す情報を抽出し、選択条件に基づいて、データの中継依頼の相手を選択する。
なお、選択条件は、上述した実施の形態の場合と同様に、位置や進行方向などに基づいて設定されている。
次に、第4の実施の形態の作用について説明する。なお、図8に示すように、車両30Aの移動体無線通信装置10Aから、基地局40までデータを送信する場合について説明する。
まず、移動体無線通信装置10Aでは、データの中継を依頼する相手を選択する際の選択条件として、周辺の移動体無線通信装置10のうち、基地局40の位置により近い位置にある移動体無線通信装置10を選択するように、位置情報に基づく選択条件を設定しておく。そして、この選択条件に基づいて、車両30Bの移動体無線通信装置10Bをデータの中継依頼の相手として選択し、移動体無線通信装置10Bに対する中継依頼情報を送信データに付加して、データの中継を依頼する。このとき、中継依頼情報に、上記の選択条件を示す情報が含められる。
そして、移動体無線通信装置10Aから移動体無線通信装置10Bにデータが送信され、移動体無線通信装置10Bでは、受信したデータから中継依頼情報を抽出すると共に、選択条件を示す情報を抽出し、この選択条件に基づいて、データの中継依頼の相手を選択し、同様に、同一の選択条件を示す情報を含んだ中継依頼情報を送信データに付加して、送信データを中継する。
データの中継を行う移動体無線通信装置10で上記と同様に処理が行われると、図8に示すように、車両30Aの移動体無線通信装置10Aから、基地局40の位置に近づいていくように、車両30B〜30Jの各々の移動体無線通信装置10B〜10Jを中継して、送信データが基地局40まで送信される。
以上説明したように、第4の実施の形態に係る移動体無線通信装置によれば、中継する移動体無線通信装置で同一の選択条件を承継していくことにより、適した経路を中継して、データの送信先までデータが送信されるようになる。
次に、第5の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態乃至第4の実施の形態と同様の部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第5の実施の形態では、データの送信元が中継依頼をする際に、データを中継する通信装置の条件を示す中継条件を指定し、中継依頼された移動体無線通信装置は、指定された中継条件を満たすか否かに応じて中継可否を自律的に判断するようになっている点が第1の実施の形態と異なっている。
中継依頼する相手となる移動体無線通信装置10を選択する際に、中継依頼先の移動体無線通信装置10の存在情報のみを基準に選択して、移動体無線通信装置の位置を考慮しない場合には、必ずしも、中継先の端末が意図する場所に存在するとは限らず、不必要な中継が行われてしまう可能性があるため、中継条件を設定して中継を依頼して、意図しない場所に存在する移動体無線通信装置10を中継しないようにする。
移動体無線通信装置10の情報処理部22では、データの中継を依頼する場合に、中継条件を示す情報を中継依頼情報に含めて、送信データに付加するようになっている。
また、データの中継を依頼された移動体無線通信装置10では、受信したデータから中継依頼情報を抽出すると共に、抽出された中継依頼情報に含まれる中継条件を示す情報を抽出して、この中継条件に基づいて、自装置が中継条件を満たすか否かを判定し、判定結果を中継依頼元の移動体無線通信装置10に送信し、中継条件を満たすと判断した場合のみ、データの中継を行う。
次に、第5の実施の形態の作用について説明する。なお、図9に示すように、データの送信元が車両30Aの移動体無線通信装置10Aであって、データの中継依頼の相手が、交差点に設けられた通信装置である路側機50であり、車両30Aの移動体無線通信装置10Aから、車両30Aが走行している道路と直交している道路を走行している車両30の移動体無線通信装置10に送信データを送信することを目的としている場合について説明する。なお、路側機50は、移動体無線通信装置10と同様の構成となっている。
まず、移動体無線通信装置10Aの情報処理部22では、中継条件を示す情報を含む路側機50に対する中継依頼情報を送信データに付加して、送信回路20及び送信アンテナ21によってパケットが送信される。なお、中継条件としては、通信可能な端末として、車両30Aが走行している道路と直交している道路に位置する車両30の移動体無線通信装置10が存在する場合のみデータの中継を行うことを条件として設定する。また、これらの目的となる移動体無線通信装置10と移動体無線通信装置10Aとが直接通信できている場合は中継を依頼しない。
そして、路側機50では、図10に示す中継依頼受信処理ルーチンが実行される。
まず、ステップ80において、中継条件を示す情報を含む中継依頼情報が付加されたデータを受信したか否かを判定し、データを受信し、受信したデータから、中継依頼情報と共に、中継条件を示す情報を抽出すると、ステップ82へ進み、この中継条件と、予め収集しておいた周辺の移動体無線通信装置10の位置情報とに基づいて、車両30Aが走行している道路と直交している道路に位置する車両30の移動体無線通信装置10が存在するか否かを判定する。
ここで、中継条件が示す移動体無線通信装置10が存在しない場合には、ステップ88において、中継不可を示す応答メッセージを移動体無線通信装置10Aに送信して、データの中継を行わないで、中継依頼受信処理ルーチンを終了する。
上記の例では、中継を依頼された端末が中継応答可否のメッセージを返す場合を想定しているが、中継依頼側の端末で中継パケットを検出することでメッセージの代替としても良い。中継依頼側の端末では、中継を依頼の後、所定時間、周辺端末から送信されるパケットを検出する。検出されたパケットの中に中継パケットが存在した場合には中継が行われたと判断する。所定時間の間に検出されたパケットの中に中継ケットが存在しない場合、中継が行われなかったと判断し、新たな中継を依頼する。あるいは、中継を断念する。
一方、図9に示すように、車両30Aが走行している道路と直交している道路に位置する車両30B、10Cの移動体無線通信装置10B、10Cが存在する場合には、ステップ84において、中継可を示す応答メッセージを移動体無線通信装置10Aに送信して、ステップ86で、データの中継を行って、送信データを移動体無線通信装置10B、10Cに送信し、中継依頼受信処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、第5の実施の形態に係る移動体無線通信装置によれば、データの中継を依頼された通信装置は、自装置が、データを中継する通信装置として適した通信装置であるか否かを自律的に判定して、データの中継を行うか否かの判断を行うことができ、中継条件を満たすときに限り中継を行うことで無駄な送信によるトラヒックの増加を防ぐことができる。
次に、第6の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態乃至第5の実施の形態と同様の部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第6の実施の形態では、データの中継依頼の候補の中で、優先順位を決定し、この優先順位に基づいて、順次、中継条件を付けて中継依頼を行う点が第5の実施の形態と異なっている。
図10に示すように、車両30Aの移動体無線通信装置10Aにとって、直接通信可能な周辺の移動体無線通信装置10B、10Cに対して、優先順位を決定し、中継依頼を行うようになっている。
次に、第6の実施の形態の作用について説明する。
まず、車両30Aの移動体無線通信装置10Aの情報処理部22において、図11に示す中継依頼処理ルーチンが実行される。
ステップ100において、中継依頼先の候補の順位付けを行って、周辺の移動体無線通信装置10B、10Cに対して、例えば、移動体無線通信装置10B、10Cの順に順位付けする。次のステップ102では、中継依頼先の候補となる移動体無線通信装置10の順位を特定するための変数nを初期値の1に設定し、ステップ104で、中継条件を示す情報を含む中継依頼情報をn番目の中継依頼先の候補である移動体無線通信装置10に対する中継依頼情報として送信データに付加して、データを送信する。なお、中継条件として、例えば、移動体無線通信装置10Aの車両30Aが走行している道路と直交する道路に存在する移動体無線通信装置10にデータを中継可能であることが設定されている。
そして、ステップ108では、n番目の移動体無線通信装置10が中継可能であるか否かを判定し、中継条件を満たしている場合には、中継が行われる。送信元端末では、ステップ108で中継されたパケットを受信することで行われたか否かを判定し、中継が行われた場合には、中継依頼処理ルーチンを終了する。
一方、中継が行われなかった場合(中継されたパケットが検出されなかった場合)には、ステップ110で、nが中継候補の数を示すN未満であるか否かを判定し、他に中継候補がある場合には、ステップ112で、nをインクリメントし、ステップ104へ戻り、次の優先順位の移動体無線通信装置10に中継依頼を行う。一方、全ての中継候補に対して、中継依頼を行い、周辺の全ての移動体無線通信装置10が中継不可である場合には、中継依頼処理ルーチンを終了する。
このとき、中継が依頼された移動体無線通信装置10B、10Cでは、上述した中継依頼受信処理ルーチンが実行され、移動体無線通信装置10Cでは、移動体無線通信装置10Aが直接通信不可能であって、直交する道路に位置する移動体無線通信装置10Dに対して、データを中継可能であるため、優先順位が2番目である移動体無線通信装置10Cが、データの中継依頼先として選択される。
以上説明したように、第6の実施の形態に係る移動体無線通信装置によれば、優先順位が高い順にデータの中継を依頼することができるため、中継端末として、より適した移動体無線通信装置にデータの中継を依頼することができる。
次に、第7の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態乃至第6の実施の形態と同様の部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第7の実施の形態では、時分割されたスロット単位でデータを多重化して通信を行い、スロットの使用状況に基づいて、通信可能な端末を判断するようになっている点が第1の実施の形態と異なっている。また、スロット番号で端末を区別できるため、端末のID情報が不要となっている。
図13に示すように、第7の実施の形態に係る無線通信ネットワークの移動体無線通信装置210は、受信回路12と、受信したパケットがどのスロットを用いて送信されてきたのかを検出するパケット検出部213と、パケット復調部14と、復調されたデータの中からリンク情報を抽出し、周辺の各移動体無線通信装置210から複数のリンク情報を予め収集しておくリンク情報蓄積部215と、パケット検出部213で検出されたスロットの使用状況及びパケット復調部14での復調の成否に基づいて、送信パケットに埋め込むリンク情報を生成するリンク情報生成部216と、周辺の各移動体無線通信装置210から収集した複数のリンク情報及びリンク情報生成部216で生成されたリンク情報に基づいて、送信スロットを選択する送信スロット選択部217とを備えている。
また、移動体無線通信装置210は、更に、パケットを生成するパケット生成部18と、パケットの送信タイミングを制御する送信タイミング制御部219と、送信アンテナ21を介してパケットを送信する送信回路20と、を備えている。
また、移動体無線通信装置210は、復調されたデータに基づいて所定の処理を行うと共に、送信するデータを生成する情報処理部222を更に備えており、情報処理部222は、リンク情報蓄積部215に収集されたリンク情報や、リンク情報生成部216によって生成されたリンク情報を参照できるようになっている。
また、移動体無線通信装置210によって送受信されるフレームの構成について図14を用いて説明する。1フレームは、例えば100msに設定され、時分割されたn個のスロットで構成されており、スロット単位でデータを多重化して通信を行うことができるようになっている。1スロットは、移動体無線通信装置210が1パケットを送信できる期間である。なお、各移動体無線通信装置210は、このスロット単位で送信データをやりとりするものとする。1フレームの周期は各移動体無線通信装置210のデータ送信周期に合わせて設定するとよい。例えば、各端末が100msに1度の送信を保証するためには100msに設定すると良い。
パケットは、1フレーム中の各スロットの使用状況を表すリンク情報(LI)と、送信対象となるデータと、スロットの同期のずれの影響を軽減するためのガードタイム(GT)とを有している。なお、本発明ではスロットの同期方法に関しては限定しないが、例えば同期のための基準局を設ける等して、何らかの手段によってカードタイムで補償できる程度の同期はとれているものとする。
第7の実施の形態に係るリンク情報は、各スロットの使用状況を示し、ビジー(BUSY)、フリー(FREE)の2つがある。ビジーは、対象となるスロットにおいて、パケットが受信されたこと(空中線電力が検出されたこと)を示す。なお、パケットの受信が成功したとは、単にパケットを受信・検出しただけでなく、パケット内の情報を復元できたことをいう。フリーは、対象となるスロットにおいて、パケットの検出がなかったこと(空中線電力が検出されなかったこと)を示す。
以上のように構成された無線通信ネットワークの移動体無線通信装置210は、他の移動体無線通信装置210から送信されたパケットを受信すると、次のように動作する。
パケット検出部213は、受信回路12で受信されたパケットの受信時刻をもとに、どのスロットが使用されてパケットが送信されてきたかを検出する。パケット復調部14は、検出されたパケットを復調し、周辺の移動体無線通信装置210の各々から送られてきたデータを復元する。リンク情報蓄積部215は、復調されたデータからリンク情報[S1、S2、・・・、Sn]を取り出し、複数の端末から送られてきた1フレーム時間分のリンク情報をそれぞれ蓄積する。リンク情報生成部216は、周辺端末からのパケットが検出された(空中線電力が検出された)スロットについてはビジー、検出されなかったスロットについてはフリーを各々生成する。
このようにすることで、リンク情報としてビジーが検出されたスロットに関しては通信に使用されているスロットと判断することができ、フリーが検出されたスロットに関しては通信に使用されていないスロットと判断することができる。すなわち、自身のリンク情報がフリーであって、周辺端末からのリンク情報がビジーである場合、自装置と直接通信できない端末が存在していることがわかる。
送信スロット選択部217は、リンク情報蓄積部215における、周辺の移動体無線通信装置の各々から通信で得られた複数のリンク情報と、リンク情報生成部216からの自装置で検出したリンク情報と、を用いて自装置が送信に使用する送信スロットを選択する。
送信スロット選択部217は、送信スロット以外のスロットについて、リンク情報蓄積部215で収集された周辺の移動体無線通信装置210からリンク情報、リンク情報生成部216で生成された自装置の検出結果に基づいたリンク情報、の双方に基づいて次のように判断する。リンク情報の少なくとも1つがビジーを示すスロットに関しては、そのスロットは他の移動体無線端末装置210に占有されているものと判断して、そのスロットの使用を禁止する。すべてのリンク情報がフリーを示すスロットに関しては、そのスロットは空きスロット(いずれの移動体無線通信装置210も使用していない)と判断する。
送信タイミング制御部219は、送信スロット選択部217で選択されたスロットのタイミングでパケットを送信するように、送信回路20を制御する。
次に、第7の実施の形態に係る無線通信ネットワークの作用について説明する。なお、図15に示すように、移動体無線通信装置210A〜210Eを各々搭載した車両30A〜30Eが道路を走行している状況で、車両30Aからデータが送信又は中継される場合について説明する。
まず、移動体無線通信装置210Aからデータを送信する場合や他の移動体無線通信装置210からデータの中継が依頼された場合に、車両30B、30Cの何れかに搭載された移動体無線通信装置210がデータの送信先又は中継先となっている場合には、送信タイミング制御部219によって、自装置の送信スロットのタイミングに合わせて、パケットによってデータを送信し、データの送信先又は中継先となっている移動体無線通信装置210B、210Cの何れかが受信して、通信が終了する。
一方、データの送信先又は中継先が、車両30B、30Cに搭載された移動体無線通信装置210B、210Cでない場合には、情報処理部222において、リンク情報生成部216によって生成された自装置に関するリンク情報が示す各スロットの使用状況と、リンク情報蓄積部215によって収集された周辺装置のリンク情報が示す各スロットの使用状況とに基づいて、データの中継を依頼する相手として、自装置と直接通信が可能な移動体無線通信装置210B、210Cの何れかが選択される。ここで、車両30Cの移動体無線通信装置210Cにデータの中継を依頼した方が、多くの移動体無線通信装置10にデータが届くため、情報処理部22によって、データの中継を依頼する相手として、移動体無線通信装置210Cが選択される。
そして、送信するデータに移動体無線通信装置210Cに対する中継依頼情報が付加されてパケット生成部18に出力され、パケット生成部18でパケットが生成され、送信タイミング制御部219によって自装置の送信スロットのタイミングでパケットが送信されるようにタイミングが制御され、パケットが送信される。そして、車両30Cの移動体無線通信装置210Cでは、受信したデータに付加された中継依頼情報に基づいて、データの中継が依頼されたことを認識し、上記の処理と同様の処理を行って、データの送信先に送信するか、又はデータの中継依頼先となる移動体無線通信装置210を選択し、データを中継する。
上記のように、時分割されたスロット単位でデータを多重化して通信を行う移動体無線通信装置210では、自装置の送信データと一緒に、各スロットの使用状況を示すリンク情報を埋め込んで送信を行う。このスロットの使用状況を利用することで、通信が成立している移動体無線通信装置210同士で、各車両30の移動体無線通信装置210のどのスロットを使用している移動体無線通信装置210と通信ができているのかの情報を得ることができ、このことを利用して、自装置が通信不可能な相手と通信可能な移動体無線通信装置210(データの中継の依頼が可能な移動体無線通信装置210)の絞りこみができる。
以上説明したように、第7の実施の形態に係る移動体無線通信装置によれば、それぞれの移動体無線通信装置が観測したスロットの使用状況を交換することで、直接通信が不可能な端末の存在を知ることができる(スロットが使用中である旨の通知を周辺の移動体無線通信装置から受けることで、自装置が検知できなかった移動体無線通信装置の存在を知ることができる)。また、このスロットの使用状況を示すリンク情報を利用することで、どの移動体無線通信装置にデータの中継を依頼すれば、より多くの(自装置とは直接通信できない)端末と通信が可能となるかを認識することができる。
また、スロット単位でアクセスが行われるため、移動体無線通信装置のID情報がなくても、違うスロットを使用している移動体無線通信装置は異なる移動体無線通信装置であると判断できるため、移動体無線通信装置のID情報を必要とせず、匿名性を確保することができる。
また、リンク情報として、通信可能な移動体無線通信装置のID情報をリストにした場合には、端末密度が高く周辺端末が多いとリンク情報が大きくなるという問題があるが、リンク情報は、スロットの使用状況を示した情報であるため、リンク情報をスロット数に対応した固定長とすることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る移動体無線通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る移動体無線通信装置によって送受信されるパケットの構成を示すイメージ図である。 交差点を通過する各車両に搭載された本発明の第1の実施の形態に係る移動体無線通信装置の通信状態を示すイメージ図である。 通信端末と通信可能な通信端末の集合を説明するための図である。 交差点を通過する各車両に搭載された本発明の第2の実施の形態に係る移動体無線通信装置の通信状態を示すイメージ図である。 交差点を通過する各車両に搭載された本発明の第2の実施の形態に係る移動体無線通信装置の他の通信状態を示すイメージ図である。 道路を走行する各車両に搭載された本発明の第3の実施の形態に係る移動体無線通信装置の通信状態を示すイメージ図である。 道路を走行する各車両に搭載された本発明の第4の実施の形態に係る移動体無線通信装置の通信状態を示すイメージ図である。 交差点を通過する各車両に搭載された本発明の第5の実施の形態に係る移動体無線通信装置の通信状態を示すイメージ図である。 本発明の第5の実施の形態に係る路側機において実行される中継依頼受信処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 交差点を通過する各車両に搭載された本発明の第6の実施の形態に係る移動体無線通信装置の通信状態を示すイメージ図である。 本発明の第6の実施の形態に係る移動体無線通信装置において実行される中継依頼処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の第7の実施の形態に係る移動体無線通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第7の実施の形態に係る移動体無線通信装置によって送受信されるフレームの構成を示すイメージ図である。 交差点を通過する各車両に搭載された本発明の第7の実施の形態に係る移動体無線通信装置の通信状態を示すイメージ図である。
符号の説明
10、210 移動体無線通信装置
11 受信アンテナ
12 受信回路
15、215 リンク情報蓄積部
19、219 送信タイミング制御部
20 送信回路
21 送信アンテナ
22、222 情報処理部
30 車両
40 基地局
50 路側機
217 送信スロット選択部

Claims (9)

  1. 周辺の複数の通信装置との間で、所定周期で繰り返されるフレームを複数のスロットで時分割して、スロット単位でデータを多重化して通信可能な通信装置であって、
    前記周辺の通信装置から、前記スロットの使用状況により該通信装置が通信可能な通信装置を示すリンク情報と、送信対象となるデータとを含むパケットを受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された前記周辺の通信装置の前記パケットに含まれる前記リンク情報を予め収集する収集手段と、
    前記受信手段によって受信した前記パケットがどのスロットを用いて送信されてきたのかを検出するパケット検出手段と、
    前記パケット検出手段で検出されたスロットの使用状況に基づいて、送信するパケットに埋め込む前記リンク情報を生成するリンク情報生成手段と、
    前記パケットを送信するとき、前記収集手段によって収集された前記リンク情報及び前記リンク情報生成手段によって生成された前記リンク情報に基づいて、前記複数のスロットから、送信スロットを選択する送信スロット選択手段と、
    データの中継を依頼するとき、前記収集手段によって収集された前記リンク情報及び前記リンク情報生成手段によって生成された前記リンク情報に基づいて、前記自装置との通信が不可能な通信不可通信装置と前記自装置との通信が可能な通信装置とを分離し、前記通信不可通信装置との通信が可能な端末を、前記周辺の通信装置から中継依頼候補として選択する選択手段と、
    中継依頼情報を前記データに付加する付加手段と、
    前記送信スロット選択手段によって選択された送信スロットのタイミングで、前記選択手段によって選択された通信装置に、前記付加手段によって前記中継依頼情報が付加された前記データと前記リンク情報生成手段によって生成された前記リンク情報とを含むパケットを送信する送信手段と、
    を含む通信装置。
  2. 前記周辺の通信装置からデータの中継が依頼されたとき、中継依頼先が自装置との通信が可能か否かによって、前記中継依頼先へ直接中継ができるか否かを判断する判断手段を更に含み、
    前記選択手段は、前記判断手段によって前記中継依頼先へ直接中継ができないと判断されたとき、前記収集手段によって収集された前記リンク情報及び前記リンク情報生成手段によって生成された前記リンク情報に基づいて、前記自装置との通信不可能な通信不可通信装置と前記自装置との通信が可能な通信装置とを分離し、前記通信不可通信装置との通信が可能な端末を、前記周辺の通信装置から中継依頼候補として選択する請求項1記載の通信装置。
  3. 前記選択手段は、前記通信不可通信装置との通信が可能な端末のうち、通信可能な該通信不可通信装置の数が最も多い端末を、前記周辺の通信装置から選択する請求項1又は2記載の通信装置。
  4. 前記受信手段は、前記周辺の通信装置から、前記リンク情報及び該通信装置の位置を示す位置情報を受信し、
    前記収集手段は、前記周辺の通信装置の前記リンク情報及び前記位置情報を予め収集し、
    前記選択手段は、前記収集手段によって収集された前記リンク情報及び前記位置情報と、前記リンク情報生成手段によって生成された前記リンク情報とに基づいて、前記通信不可通信装置との通信が可能な端末を、前記周辺の通信装置から選択する請求項1〜請求項3の何れか1項記載の通信装置。
  5. 前記周辺の通信装置から前記データの中継が依頼されるとき、前記データに付加された前記中継依頼情報に含まれ、かつ、前記データを中継する通信装置の条件を示す中継条件を前記自装置が満たすか否かを判定する判定手段を更に含み、
    前記判定手段によって前記自装置が前記中継条件を満たすと判定した場合に、前記データの中継を行う請求項1〜請求項4の何れか1項記載の通信装置。
  6. 前記周辺の通信装置に対して、前記データの中継を依頼する際の優先順位を決定する決定手段を更に含み、
    前記選択手段は、前記優先順位の順番に基づいて、前記通信不可通信装置との通信が可能な端末を、前記周辺の通信装置から選択する請求項1〜請求項5の何れか1項記載の通信装置。
  7. 前記通信装置は、移動体である請求項1〜請求項6の何れか1項記載の通信装置。
  8. 前記受信手段は、前記周辺の通信装置から、更に移動方向を示す移動方向情報及び移動速度を示す速度情報の少なくとも一方を受信し、
    前記選択手段は、前記リンク情報と前記移動方向情報及び前記速度情報の少なくとも一方とに基づいて、前記通信不可通信装置との通信が可能な端末を、前記周辺の通信装置から選択する請求項7記載の通信装置。
  9. 周辺の複数の通信装置との間で、所定周期で繰り返されるフレームを複数のスロットで時分割して、スロット単位でデータを多重化して通信可能な通信装置の通信方法であって、
    前記周辺の通信装置から、前記スロットの使用状況により該通信装置が通信可能な通信装置を示すリンク情報と、送信対象となるデータとを含むパケットを受信し、
    前記受信された前記周辺の通信装置の前記パケットに含まれる前記リンク情報を予め収集し、
    前記受信した前記パケットがどのスロットを用いて送信されてきたのかを検出し、
    前記検出されたスロットの使用状況に基づいて、送信するパケットに埋め込む前記リンク情報を生成し、
    前記パケットを送信するとき、前記収集された前記リンク情報及び前記生成された前記リンク情報に基づいて、前記複数のスロットから、送信スロットを選択し、
    データの中継を依頼するとき、前記収集された前記リンク情報及び前記生成された前記リンク情報に基づいて、前記自装置との通信が不可能な通信不可通信装置と前記自装置との通信が可能な通信装置とを分離し、前記通信不可通信装置との通信が可能な端末を、前記周辺の通信装置から中継依頼候補として選択し、
    中継依頼情報を前記データに付加し、
    前記選択された送信スロットのタイミングで、前記選択された通信装置に、前記中継依頼情報が付加された前記データと前記生成された前記リンク情報とを含むパケットを送信することを特徴とする通信方法。
JP2006078660A 2006-03-22 2006-03-22 通信装置及び通信方法 Expired - Fee Related JP4747897B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006078660A JP4747897B2 (ja) 2006-03-22 2006-03-22 通信装置及び通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006078660A JP4747897B2 (ja) 2006-03-22 2006-03-22 通信装置及び通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007258898A JP2007258898A (ja) 2007-10-04
JP4747897B2 true JP4747897B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=38632715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006078660A Expired - Fee Related JP4747897B2 (ja) 2006-03-22 2006-03-22 通信装置及び通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4747897B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5115176B2 (ja) * 2007-12-19 2013-01-09 日本電気株式会社 通信機、通信システム及びそれらに用いる通信方法並びにそのプログラム
JP5040768B2 (ja) * 2008-03-26 2012-10-03 沖電気工業株式会社 車両通信中継装置及び車両通信システム
JP2010028349A (ja) * 2008-07-17 2010-02-04 Oki Electric Ind Co Ltd 通信装置、通信方法、プログラム、および通信システム
JP4670919B2 (ja) * 2008-08-29 2011-04-13 沖電気工業株式会社 車々間通信装置、及び車々間通信装置による経路修復方法
JP5366579B2 (ja) * 2009-02-09 2013-12-11 キヤノン株式会社 通信システム、通信装置、その処理方法及びプログラム
JP5750523B1 (ja) 2014-02-17 2015-07-22 ソフトバンクモバイル株式会社 制御装置、中継装置、通信システム、プログラム及び制御方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1599973B1 (en) * 2003-03-05 2010-07-14 NTT DoCoMo, Inc. Accounting in ad-hoc networks
JP4118197B2 (ja) * 2003-06-19 2008-07-16 アルパイン株式会社 車車間通信方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007258898A (ja) 2007-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2140627B1 (en) Ad hoc communication system
JP4747897B2 (ja) 通信装置及び通信方法
JP5418042B2 (ja) 通信制御装置、移動端末装置および無線通信方法
EP2324662B1 (en) Method and apparatus for supporting multi-hop communications in a peer to peer communication system
Lim et al. Interplay between TVWS and DSRC: Optimal strategy for safety message dissemination in VANET
JP2006221286A (ja) 通信装置
JP2008085583A (ja) 無線装置
JP5705030B2 (ja) 通信システム
CN105392204B (zh) 车辆通信方法和装置
CN104579958A (zh) 基于gpsr协议的路由优化方法及装置
CN106850553B (zh) 一种适用于车载短距离通信网络的改进dsdp服务发现协议的实现方法
JP2008085924A (ja) 無線装置、それにおける隠れ端末の検出方法および通信制御方法
Singh et al. Enhanced new clustering ant colony optimization based routing protocol AODV-R
JP6399099B2 (ja) 無線中継局、無線基地局、通信システムおよび通信方法
JP6115192B2 (ja) 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信プログラム
EP1655895B1 (en) Radio communication method, radio communication terminal accommodating apparatus, and radio communication terminal
JP2005347879A (ja) 無線通信システム
Wu et al. Can DTN improve the performance of vehicle-to-roadside communication?
EP2874438A1 (en) Operating a user equipment in a wireless mesh radio network
Wu et al. Performance study of proactive flow handoff for mobile ad hoc networks
CN111372246A (zh) 一种基于邻居时间和信誉模型的移动无线传感器网络数据采集方法
JP2006041608A (ja) 移動無線通信装置
KR102038882B1 (ko) 트리 토폴로지를 사용하는 분산망에서 인접한 노드 전송을 통한 전송 신뢰성 향상 방법 및 장치
EP2198650B1 (en) Routing of a communication in a wireless telecommunications network
KR102495379B1 (ko) 6TiSCH 네트워크에서 이동 노드의 고속 셀 할당 스케줄링 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110328

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110502

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees