JP4747470B2 - 車両用ドア開閉装置 - Google Patents

車両用ドア開閉装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4747470B2
JP4747470B2 JP2001273626A JP2001273626A JP4747470B2 JP 4747470 B2 JP4747470 B2 JP 4747470B2 JP 2001273626 A JP2001273626 A JP 2001273626A JP 2001273626 A JP2001273626 A JP 2001273626A JP 4747470 B2 JP4747470 B2 JP 4747470B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
latch
vehicle door
state
latch mechanism
lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001273626A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003082931A (ja
Inventor
栄二 伊丹
信太郎 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2001273626A priority Critical patent/JP4747470B2/ja
Publication of JP2003082931A publication Critical patent/JP2003082931A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4747470B2 publication Critical patent/JP4747470B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用ドア開閉操作装置に関するもので、特に、車両ドアによる挟み込みを感知したときに車両ドアを反転駆動させるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両用ドア開閉装置としては、特開2000−160931号公報に開示されたものが知られている。この従来技術においては、第1駆動機構(車両ドアを不完全な閉状態から完全な閉状態へ閉作動させるモータ)により車両ドアは不完全閉状態から完全閉状態へと閉作動される。また、第2駆動機構(車両ドアを開閉駆動させるモータ)により、車両ドアは全開状態から不完全閉状態までの間において開閉作動される。そして、第2駆動機構により車両ドアが開閉作動するときには車両ドアの速度変動を検出して車両ドアの加速側からの情報を基に挟み込み閾値を決定し、車両ドアの速度の減速側からの情報と前記閾値とを比較する挟み込み判定を行い、挟み込みと判定された場合には第2駆動機構を停止または反転駆動させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来技術において行われる挟み込み判定は、第2駆動機構の停止または反転駆動を制御しているにすぎない。このため、上記した従来技術では、第2駆動機構に用いられる挟み込み判定により第1駆動機構を停止、または反転駆動させることは困難である。
【0004】
それゆえ、本発明は、車両用ドア開閉装置において、第1駆動機構により車両ドアが閉状態に移行している際に挟み込みを検知した場合に、第1駆動機構を閉作動から開作動させることを、その課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために請求項1の発明にて講じた技術的手段は、車両のボデーに形成された乗降口を開閉すべく前記車両ボデーに移動自在に支持された車両ドアを前記車両ボデーに対して移動させる移動機構と、前記車両ドアを閉状態に保持すると共に、前記車両ドアを閉状態とする閉作動及び前記車両ドアを前記閉状態から開放可能な状態とする開作動するラッチ機構と、前記ラッチ機構と連係自在に構成され前記ラッチ機構と非連係状態である初期位置から閉方向へ移動して前記ラッチ機構を閉作動させるべく該ラッチ機構と連係する移動部材を有する第1駆動機構と、前記移動部材との係合により該移動部材と前記ラッチ機構との連係状態を保持するキャンセルレバーを作動させて該連係状態を解除するとともに、前記ラッチ機構と連係して前記ラッチ機構を開作動させるレリーズアクチュエータと、前記移動機構に連係され前記車両ドアを開閉作動させる第2駆動機構と、前記車両ドアと前記車両ボデーとの間での物体の挟み込みを検知する挟み込み検知手段と、該挟み込み検知手段の出力に基づいて、前記移動部材と前記ラッチ機構との連係を解除させ且つ前記ラッチ機構を開作動させるべく前記レリーズアクチュエータを作動させると共に、前記移動部材を前記初期位置に復帰させるべく前記第1駆動機構を作動させる制御手段とを備えてなることである。
【0006】
上記した手段によれば、挟み込み検知手段の出力があると、制御手段は、レリーズアクチュエータと第1駆動機構を作動させる。これによって、ラッチ機構が開作動すると共に、第1駆動機構の移動部材が初期位置に復帰する。よって、車両ドアを開作動させ得る。
【0007】
より好ましくは、前記制御手段は前記挟み込み検知手段の出力に基づいて前記車両ドアを開作動させるべく前記第2駆動機構を作動させる、とよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に従った実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1は、本発明の車両用ドア開閉装置を示すブロック図である。
【0010】
図1において、車両ドア1は、車両ボデー2に形成された乗降口21を開閉すべく車両ボデー2に対して車両前後方向にスライド開閉動作自在に支持されている。車両ドア1は車両前後方向にスライドすることにより乗降口21を閉鎖する閉状態及び乗降口21を開放する開状態とする。この車両ドア1は、車両ドア1を車両ボデー2に対して閉状態で保持する前後一対のラッチ機構20、40を備えている。ラッチ機構20、40は、車両ドア1を完全閉状態及び半閉状態で保持するフルラッチ状態及びハーフラッチ状態と、車両ドア1を開スライド動作可能とするアンラッチ状態のそれぞれに保持するものである。尚、ラッチ機構20、40の構造については後述する。
【0011】
また、車両ドア1は、ラッチ機構20、40がアンラッチ状態またはハーフラッチ状態にあるときに、車両ドアを完全な閉状態であるフルラッチ状態に移行させる(閉作動させる)電動クローザ機構30が設けられている。尚、電動クローザ機構30の構造についても後述する。
【0012】
また、車両ドア1の室内側に設けられたインサイドハンドル61および車両ドアの室外側に設けられたアウトサイドドアハンドル62とラッチ機構20、40とをロッドやケーブル等を介して機械的に連係させ、インサイドドアハンドル61またはアウトサイドドアハンドル62を乗員が操作することでラッチ機構20、40を作動させるリモートコントロール機構6が設けられている。リモートコントロール機構6は、複数のレバーよりなる周知の構造である。
【0013】
車両ドア1は、駆動源としての電動モータ(以下レリーズモータという)81を有する電動レリーズアクチュエータ8を備えている。この電動レリーズアクチュエータ8は、リモートコントロール機構6を介して前後一対のラッチ機構20、40にロッドやケーブル等によって機械的に連結されており、レリーズモータ81を駆動することでラッチ機構20、40を作動させるものである。尚、電動レリーズアクチュエータ8とラッチ機構20、40との連係については後述する。
【0014】
また、車両ドア1は、駆動源としての電動モータ(以下スライドモータという)91を有する電動スライド機構9を備えている。この電動スライド機構9は、車両ボデー2に連結されたケーブルとケーブルが巻回されるドラムを備えた周知の構造で、スライドモータ91によりドラムを回転させることでケーブルをドラムに対して巻き取り又は送り出しすることで、車両ドア1を車両ボデー2に対してスライド開閉動作させるものである。又、電動スライド機構9には、スライドモータ91の回転数を検出して車両ドア1の位置を検出する位置センサ92が設けられている。
【0015】
また、車両ドア1の前端部は図4に示すような挟み込み検知手段としてのタッチスイッチ5が設けられている。このタッチスイッチ5は所定以上の力で圧迫されると内蔵した線芯5aと導電ゴム5bとが接触して内部抵抗が変化する。この内部抵抗の変化量に基づいて、後述するコントローラ7は車両ドア1の前端部に加わる圧力の変化、すなわち車両ドア1と車両ボデー2の間に挟みこみがあるかどうかを検知することができる。
【0016】
車両ドア1は、電動リリースアクチュエータ8、電動スライド機構9及び電動クローザ機構30をCPU71によるプログラム制御によって駆動制御するためのコントローラ7を備えている。
【0017】
図2を用いてラッチ機構20、40について説明する。尚、ラッチ機構20とラッチ機構40は同一の構造を有するため、ここではラッチ機構20について説明し、ラッチ機構40の説明は省略する。
【0018】
ラッチ機構20はそれぞれ、車両ボデー2に固定されたストライカ51と係脱する回転自在なラッチ21及びラッチ21と係脱するポール22を備える。ラッチ21とポール22は、車両ドア1内に設けられた図示しないベースプレートに回転自在に支持されている。このラッチ21は、その外周面に開口したU字溝21aを備えており、このU字溝21a内には車両ドア1の閉動作に伴いストライカ51が進入可能となっている。また、ラッチ21にはその外周面から外方に突出しかつポール22と係合可能な第1及び第2係合爪21b、21cが形成されている。ラッチ21には図示しないスプリングなどの付勢手段が設けられており、ラッチ21を常に開状態に回転させるように付勢している。
【0019】
ポール22は図示しないベースプレートに設けられたピン24により回転自在に支持されている。さらにポール22には、ポール22とラッチ21とを係合させる方向に向かってポール22を回転させるように付勢する図示しない付勢手段が設けられている。ポール22はその回転動作によりラッチ21の第1及び第2係合爪21b、21cと係脱自在とされている。また、ポール22には、図示しない複数のレバーや、ケーブルなどからなるリモートコントロール機構を介して後述する電動レリーズアクチュエータ8に接続されている。
【0020】
このような構成において、ストライカ51とラッチ21との係合時における第1係合爪21bとポール22との係合によりラッチ機構20のハーフラッチ状態が設定され、車両ドア1をハーフラッチ状態で保持する。また、ストライカ51とラッチ21との係合時における第2係合爪21cとポール22との係合によりラッチ機構20のフルラッチ状態が設定され、車両ドア1を完全な閉状態とする。また、このポール22は、車両ドア1上に図示しないピンにより回転自在に支持されたインサイドドアハンドル61またはアウトサイドドアハンドル62(いずれも図1参照)に連結され、これらハンドルの操作によりラッチ21とポール22との係合を解除可能である。また、ポール22は後述する電動レリーズアクチュエータ8によってもラッチ21との係合を解除可能である。ラッチ21とポール22との係合が解除されている状態では、ラッチ21はアンラッチ状態へ向かって回転可能とされている。つまり、電動レリーズアクチュエータ8の作動はラッチ21(ラッチ機構20、40)を開作動させる。
【0021】
また、ラッチ21の外周面には電動クローザ機構30と連係可能な連係突部21dが外方に突出するように形成されている。
【0022】
さらに、ラッチ機構20にはラッチ機構20のフルラッチ状態を検出するフルラッチスイッチ41およびハーフラッチ状態を検出するハーフラッチスイッチ42およびフルラッチ状態、ハーフラッチ状態およびアンラッチ状態を作り出す際のポールの動きを検出するポールスイッチ43が設けられている。フルラッチスイッチ41は車両ドアが完全閉状態よりも開いていることをラッチ21の状態から検出してオン信号をコントローラ7に出力し、ハーフラッチスイッチ42は半閉状態よりも開いていることをラッチ21の状態から検出してオン信号をコントローラ7に出力する。そして、フルラッチスイッチ41はラッチ機構20がラッチ状態となる少し手前のハーフラッチ状態で切り替わり、オフ信号をコントローラ7に入力し、ハーフラッチスイッチ42はラッチ機構20がハーフラッチ状態となる少し手前のアンラッチ状態で切り替わりオフ信号をコントローラ7に出力する。ポールスイッチ43はラッチ機構20がフルラッチ状態、ハーフラッチ状態およびアンラッチ状態を作り出す際のポール22の動きでオン信号とオフ信号とを切り替える。
【0023】
ラッチ機構20には、ラッチ機構20をアンラッチ状態(車両ドアの開作動可能状態)からフルラッチ状態(完全な閉状態)へと移行させる電動クローザ機構(以下クローザ機構という)30が設けられている。クローザ機構30について図2に基づいて説明する。
【0024】
クローザ機構30は、クローザ機構30を駆動させる電動モータ(以下クローザモータという)31(図1参照)、アクティブレバー33、パッシブレバー34およびキャンセルレバー35を有して構成されている。
【0025】
クローザモータ31のシャフト31aに取り付けられた出力ピニオンギア32は、車両ドア1内に設けられた図示しない減速ギア構造を介して後述するアクティブレバー33のセクタギア部33aと噛合している。アクティブレバー33の略中心には図示しないベースプレートに設けられたピン36が配置され、このピン36によりアクティブレバー33はベースプレートに回動自在に支持されている。そして、スライドモータ31のシャフト31aの回転に伴って出力ピニオンギア32が回転すると、噛合するセクタギア部33aによりピン36を中心としてアクティブレバー33が回動する。また、図示しないベースプレートには図示しないリミットセンサが設けられている。リミットセンサはアクティブレバー33が初期位置(ラッチ21がハーフラッチ状態に移行するまで)回動するとコントローラ7に信号を出力するものである。具体的にはセクタギア部33aの一端がリミットセンサに当接すると、リミットセンサがコントローラ7に信号を出力する。この信号がコントローラ7に受信されると、コントローラ7はそれ以上のアクティブレバー33の回動を禁止する。具体的にはクローザモータ31への通電を停止する。
【0026】
パッシブレバー34は、図示しないベースプレートに配置されたピン37によりアクティブレバー33に相対回動自在に支持されている。このパッシブレバー34の一端には連係腕部34aが形成されている。この連係腕部34aは、ピン37を中心としたその回転軌跡A(後述するように、アクティブレバー33の回動と共にパッシブレバー34が一体に移動するときの連係腕部34aの回動軌跡)がラッチ21の連係突部21dの回動軌跡Bと交差するように延在しており、この回動軌跡A、B同士の接点で連係腕部34aが連係突部21dと当接するようになっている。この連係腕部34aと連係突部21dとの当接により、クローザ機構30のパッシブレバー34とラッチ機構20のラッチ21との連係をなす。
【0027】
キャンセルレバー35は、図示しないベースプレート上に配置されたピン38により回転自在に支持されている。キャンセルレバー35の先端にはアクティブレバー33の回動中心上に位置したパッシブレバー34の係合ピン34cと、ローラ34bを介して係合可能な係合面35aが形成されている。このキャンセルレバー35の係合面35aとパッシブレバー34の係合ピン34cとの係合により、パッシブレバー34のアクティブレバー33に対する相対回動は規制される。また、キャンセルレバー35の回動でキャンセルレバー35の係合面35aとパッシブレバー34の係合ピン34cとの係合が解除されると、パッシブレバー34のアクティブレバー33に対する相対回動が許容される。これにより、キャンセルレバー35は、アクティブレバー33とパッシブレバー34との連係を係脱可能である。
【0028】
上記した構成において、図2に示した状態(アンラッチ状態)からクローザ機構30のクローザモータ31が所定の方向に回転すると、この係合腕部34aにより、クローザモータ31の回転力がラッチ21の連係突部21dに加わり、ラッチ21に設けられた付勢手段の付勢力によってラッチ21がアンラッチ状態に回動することを規制する位置に回転する。さらにクローザモータ31を回転させると、ラッチ21は第1係合爪21bとポール22とが係合する(すなわちハーフラッチ状態となる)位置まで回転する。そして、さらにクローザモータ31を回転させるとラッチ21は第2係合爪21cとポール22とが係合する(すなわちフルラッチ状態となる)位置まで回転する。つまり、クローザ機構30の所定の方向への作動はラッチ21(ラッチ機構20、40)を閉作動させる。
【0029】
キャンセルレバー35の一端には係合腕部35cが設けられている。また、ピン38に回動可能に設けられたレリーズレバー71は、係合腕部35cと係合可能な係合部71bを有する。レリーズレバー71の一端は図示しないケーブルまたは複数のレバーにより、電動レリーズアクチュエータ8(図1参照)に連結されている。電動レリーズアクチュエータ8は、駆動源としての電動モータ(以下レリーズモータという)81を備え、レリーズモータ81の回動により、連結機構が作動して連結機構に取り付けられたポール22やキャンセルレバー35を回動させる。上記したように、電動レリーズアクチュエータ8の作動により、ポール22とラッチ21との係合を解除と、キャンセルレバー35の係合面35aとパッシブレバー34の係合ピン34cとの係合の解除が可能である。つまり、電動レリーズアクチュエータ8の作動により、ラッチ21(ラッチ機構20、40)はその付勢力により開方向に回転可能(すなわち開作動可能)となる。
【0030】
図1に示されるように、コントローラ7のCPU71には、図示しない入力インターフェースを介してラッチ機構20、40のフルラッチスイッチ41、ハーフラッチスイッチ42、ポールスイッチ43、電動スライド機構9の位置センサ92、タッチスイッチ5がワイヤハーネス等により電気的に接続されており、各スイッチ41、42、43、5および位置センサ92からの信号を入力する。又、CPU71には、図示しない出力インターフェースを介して電動リリースアクチュエータ8の電動モータ(以下レリーズモータという)81、電動クローザ機構30のクローザモータ31及び電動スライド機構9のスライドモータ91がワイヤハーネス等により電気的に接続されている。更に、CPU71には、車両室内に設けられた運転席操作スイッチ22及びピラー部操作スイッチ23がワイヤハーネス等により電気的に接続されている。
【0031】
次にコントローラ7の作動を図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0032】
尚、本実施形態においては、運転席操作スイッチ22がオンされてスライドモータ91により、または手動操作により車両ドア1が開状態から閉動作を行っているときについて説明する。
【0033】
先ず、ステップS1では、コントローラ7は車両ドア1を車両ボデー2に対して閉動作させる。具体的には、コントローラ7はスライドモータ91へ電力を供給してスライドモータ91を回動させ、電動スライド機構9の移動機構により車両ドア1を駆動する。次のステップS2ではコントローラ7はタッチスイッチ5がオンされたか否かを判断する。ここで、コントローラ7が、タッチセンサ5が所定の値以上の力を受けていると判断した場合にはステップS3に進む。そうでない場合にはステップS2に戻り、コントローラ7は車両ドア1の閉動作を継続させる。
【0034】
ステップS3においてはクローザ機構30が作動しているかどうかが判断される。具体的にはクローザ機構30のクローザモータ31に電力が供給されているか否か、あるいは、フルラッチスイッチ41、ハーフラッチスイッチ42または、ポールスイッチ43のうちいずれか1つの状態が変化したかが判断される。ここで、コントローラ7が、クローザ機構30が作動していると判断した場合にはステップS4に、そうでない場合にはステップS12に進む。以下では、コントローラ7が、クローザ機構30は作動していると判断した場合について説明する。
【0035】
ステップS4においては、コントローラ7は電動レリーズアクチュエータ8によりラッチ機構20、40を開作動(作動を解除)させる。具体的には電動レリーズアクチュエータ8のレリーズモータ81に電力を供給して電動レリーズアクチュエータ8を作動させ、ポール22を回転させてポール22とラッチ21との係合を解除する。また、電動レリーズアクチュエータ8は、クローザ機構30のアクティブレバー33とパッシブレバー34との係合を解除し、両者を相対回動可能とする。これにより、ラッチ機構20、40のラッチ21は付勢手段によりハーフラッチ状態に向かって回動可能となり、アンラッチ状態へ向かって回転(開作動)する。
【0036】
その後、ステップS5においては、コントローラ7はクローザ機構30を回転させる。具体的にはコントローラ7はクローザモータ31に電力を供給し、アクティブレバー33を現在の状態から初期位置の状態へと移動させるよう、クローザモータ31を回転させ、アクティブレバー33およびパッシブレバー34が初期位置に復帰する。
【0037】
ステップS6においては、コントローラ7は、電動スライド機構9により車両ドア1を開作動させる。具体的にはコントローラ7は、スライドモータ91に電力を供給して、車両ドア1を車両ボデー2に対して開作動させるように駆動させる。これにより、開方向から閉方向に移動していた車両ドア1は閉方向から開方向に反転駆動する。
【0038】
ステップ7においては、コントローラ7は、クローザ機構30が初期状態となったかどうかを判断する。具体的には、クローザモータ31によりアクティブレバー33が初期位置まで回動されて、リミットスイッチがオンになったかどうか(リミットスイッチから信号が出力されているか)をコントローラ7が検知する。ここでコントローラ7は、クローザ機構30が初期状態にあると検知した場合にはステップS11にてクローザモータ31の作動を停止させ、ステップS8へ至る。そして、コントローラ7が、クローザ機構30が初期位置でないと判断した場合にはステップS8に進む(クローザモータ31の作動は継続される)。
【0039】
ステップS8においては、車両ドア1の位置が初期位置よりも開き側かどうかが判断される。具体的には、コントローラ7は、電動スライド機構9に設けられた位置センサ92およびハーフラッチスイッチ42からの出力により車両ドア1が車両ボデー2に対してどの位置にいるかを検知する。コントローラ7が、車両ドア1の位置が初期位置より開き側でないと検知した場合にはステップS6に戻り、スライドモータ91の作動を継続させる。一方、コントローラ7が、車両ドア1の位置が初期位置よりも開き側であると検知した場合にはステップS9に進む。
【0040】
ステップS9では、コントローラ7は、電動レリーズアクチュエータ8をオフ作動させる。具体的にはコントローラ7はレリーズモータ81へ通電し、電動レリーズアクチュエータ8がキャンセルレバー35を回動させて、アクティブレバー33とパッシブレバー34とを係合させ、両者を相対回転不能とさせる。また、電動レリーズアクチュエータ8のオフ作動により、図示しない連結機構を介してポール22をラッチ21との係合を解除する方向に回転させる力がなくなり、ポール22に取り付けられた付勢手段の付勢力でポール22はラッチ21と係合可能となるように付勢される。この状態において車両ドア1が閉じられると、ストライカ51とラッチ21および、ラッチ21(の第1または第2係合爪21b、21c)とポール22とが係合し、車両ドアを閉状態で保持可能とする。
【0041】
次のステップS10ではコントローラ7は、スライド機構9が開動作を継続するように作動させる。具体的にはステップS6と同様に、コントローラ7は、スライドモータ91に電力を供給して、車両ドア1を車両ボデー2に対して開作動させるように駆動させる。
【0042】
ステップS3にてクローザ機構30が作動していないとコントローラ7が判断した場合にはステップS12に進む。ステップS12では、コントローラ7は、スライド機構9が車両ドア1を開作動させる。具体的にはコントローラ7は、スライドモータ91が開作動するように通電する。これにより、車両ドア1を開動作させることができる。その後、ステップS10に至る。
【0043】
本実施形態においては、電動レリーズアクチュエータ8を作動させることによって、ポール22を回転させてラッチ21との係合を解除すると共に、キャンセルレバー35を回動してパッシブレバー34をアクティブレバー33に対して相対回動可能とすることで、ラッチ21に配置された付勢手段による付勢力でラッチ21を初期位置に回転可能とした。このため、電動レリーズアクチュエータ8により、ラッチ21とポール22の係合が解除され、かつパッシブレバー34のアクティブレバー33に対する係合が解除されると即座にラッチ21は初期位置へと回転することができる。
【0044】
電動レリーズアクチュエータ8の駆動力が十分であれば、上記したようにクローザ機構30は、アクティブレバー33を初期位置に復帰させるためだけに駆動すればよい。しかし、通常の場合、クローザモータ31の作動中にはアクティブレバー33の回動によりローラ34(とパッシブレバー34の係合ピン34C)は係合面35aに押し付けられているので、両者の係合を解除するには大きな力が必要である。本実施形態では、電動レリーズアクチュエータ8と、クローザ機構30の協調作動によりクローザ機構30のアクティブレバー33およびパッシブレバー34の初期位置への復帰を迅速に可能とした。具体的には、電動レリーズアクチュエータ8を作動させてキャンセルレバー35を回動させると共に、クローザ機構30のクローザモータ31を作動させてアクティブレバー33とパッシブレバー34を初期位置に復帰させた。これにより、アクティブレバー33の初期位置への回転に伴ってローラ34と係合面35aに加わる力は徐々に低減し、電動レリーズアクチュエータ8によるキャンセルレバー35の回動を容易とすることができる。これにより、本実施形態においては、電動レリーズアクチュエータ8を駆動するレリーズモータ81の出力を向上させることなく、パッシブレバー34をアクティブレバー33に対して相対回動可能とすることができると共に、より迅速にラッチ機構20、40の開作動を行うことができる。
【0045】
上記したように、本実施形態においては、電動レリーズアクチュエータ8がキャンセルレバー35を回動させてアクティブレバー33とパッシブレバー34の係合を解除し、ラッチ21をアンラッチ状態に回転させる構成を示したが、電動レリーズアクチュエータ8は、ポール22を回転させてラッチ21との係合を解除するだけとし、キャンセルレバー35によりアクティブレバー33とパッシブレバー34の係合を解かずにクローザモータ31を駆動してアクティブレバー33とパッシブレバー33とを初期位置に復帰させてラッチ21を開作動させるようにしてもよい。
【0046】
また、ステップS10において、コントローラ7にタイマー機構を設け、所定時間の間、開作動した後に停止させるようにしてもよい。また、電動スライド機構9に設けられた位置センサ92により車両ドア1が所定量移動した後に停止させるようにしてもよい。また、乗員によるインサイドハンドル61またはアウトサイドハンドル62の操作を検知して車両ドア1の開作動を停止させるようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、挟み込み検知手段からの出力に基づいて、ラッチ機構を開作動すべくレリーズアクチュエータを駆動すると共に、移動手段を初期位置に復帰させるべく第1駆動手段を駆動させるので、挟み込みを検知したとき、ラッチ機構を開作動させつつ第1駆動機構の移動部材を初期位置に復帰させて、車両ドアを開作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドア開閉装置を示すブロック図である。
【図2】本発明のドア開閉装置のラッチ機構およびクローザ機構を示す詳細図である。
【図3】本発明の制御手段の制御を示すフローチャートである。
【図4】本発明の挟み込み検知手段を示す断面図である。
【符号の説明】
1 車両ドア
2 車両ボデー
21 乗降口
5 タッチスイッチ(挟み込み検知手段)
7 コントローラ(制御手段)
8 電動レリーズアクチュエータ(レリーズアクチュエータ)
9 電動スライド機構(移動機構)
20、40 ラッチ機構
30 電動クローザ機構(第1駆動機構)
31 クローザモータ
33 アクティブレバー(移動部材)
34 パッシブレバー(移動部材)
91 スライドモータ(第2駆動機構)

Claims (2)

  1. 車両のボデーに形成された乗降口を開閉すべく前記車両ボデーに移動自在に支持された車両ドアを前記車両ボデーに対して移動させる移動機構と、
    前記車両ドアを閉状態に保持すると共に、前記車両ドアを閉状態とする閉作動及び前記車両ドアを前記閉状態から開放可能な状態とする開作動するラッチ機構と、
    前記ラッチ機構と連係自在に構成され前記ラッチ機構と非連係状態である初期位置から閉方向へ移動して前記ラッチ機構を閉作動させるべく該ラッチ機構と連係する移動部材を有する第1駆動機構と、
    前記移動部材との係合により該移動部材と前記ラッチ機構との連係状態を保持するキャンセルレバーを作動させて該連係状態を解除するとともに、前記ラッチ機構と連係して前記ラッチ機構を開作動させるレリーズアクチュエータと、
    前記移動機構に連係され前記車両ドアを開閉作動させる第2駆動機構と、
    前記車両ドアと前記車両ボデーとの間での物体の挟み込みを検知する挟み込み検知手段と、
    該挟み込み検知手段の出力に基づいて、前記移動部材と前記ラッチ機構との連係を解除させ且つ前記ラッチ機構を開作動させるべく前記レリーズアクチュエータを作動させると共に、前記移動部材を前記初期位置に復帰させるべく前記第1駆動機構を作動させる制御手段とを備えてなる車両用ドア開閉装置。
  2. 前記制御手段は前記挟み込み検知手段の出力に基づいて前記車両ドアを開作動させるべく前記第2駆動機構を作動させることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドア開閉装置。
JP2001273626A 2001-09-10 2001-09-10 車両用ドア開閉装置 Expired - Fee Related JP4747470B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001273626A JP4747470B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 車両用ドア開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001273626A JP4747470B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 車両用ドア開閉装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003082931A JP2003082931A (ja) 2003-03-19
JP4747470B2 true JP4747470B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=19098816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001273626A Expired - Fee Related JP4747470B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 車両用ドア開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4747470B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4821417B2 (ja) * 2006-04-20 2011-11-24 アイシン精機株式会社 スライドドア装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0776220A (ja) * 1993-09-06 1995-03-20 Aisin Seiki Co Ltd オートスライドドア
JP3300660B2 (ja) * 1998-01-20 2002-07-08 アスモ株式会社 自動開閉装置
JP3565317B2 (ja) * 1999-03-30 2004-09-15 株式会社大井製作所 車両用スライドドアの自動開閉装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003082931A (ja) 2003-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2505445Y2 (ja) ドアロックのハ―フラッチ及びフルラッチ検知装置
JP3931572B2 (ja) 車両用ドア開閉操作装置
CN110359787B (zh) 具有动力打开特征的汽车门闩锁
JP3754285B2 (ja) ドアの自動開閉装置
JPH0747586Y2 (ja) 自動ドア閉止装置
US8533998B2 (en) Apparatus for controlling opening-and-closing member for vehicle
WO2010058687A1 (ja) 開閉体制御装置
JP2004322725A (ja) 車両ドア制御装置
JPH0747585Y2 (ja) 自動ドア開扉装置
JP2000186464A (ja) 車両用スライドドア装置
JP6483353B2 (ja) 車両用ドア開閉装置
JP5718147B2 (ja) 車両用ドアラッチシステム
US20220259901A1 (en) Closure latch assembly with cinch mechanism and variable powered anti-pinch cinch control
JP4127457B2 (ja) 車両用ドア装置
JP4831794B2 (ja) バックドアのドア開閉装置
JP6657517B2 (ja) 車両用ドア開閉装置
JP4747470B2 (ja) 車両用ドア開閉装置
JP4354304B2 (ja) ドア閉鎖装置およびその制御装置
JP4875422B2 (ja) 車両用ドアロック装置
JP2002038796A (ja) 扉体の施解錠装置における挟み込み防止方法及び扉体の施解錠装置
JPH02286447A (ja) 開閉体に設けた複数の電動装置の給電制御装置
JP2010037731A (ja) ドアのロック装置
JP2792074B2 (ja) ドア閉鎖装置
JP2552988Y2 (ja) 自動車用ドアの閉鎖装置
JPH0734743A (ja) 車両ドア用オートクローズロック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110502

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4747470

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees