JP4743036B2 - 漏液センサ装置 - Google Patents

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本発明は生産ラインなどの設備から漏れる液体を検知する漏液センサ装置に係り、特にパイプラインや半導体工場床下に沿って平行に配置した平行電線路に流れる電流が漏液によって変化する位相変化量を検出し、漏液位置を特定する漏液センサ装置に関する。
従来の漏液センサ装置は、「特許文献1」(漏液検知装置)に開示されているように、相互に絶縁され、ほぼ平行に配置された第1および第2の導体から成る検知線を有し、少なくとも第2の導体を長さ方向または区間毎に一様な導体抵抗を有する位置検知用導体として成る検知線と、この検知線の片端に接続され、第1の導体側を上流側として定電流を供給する定電流電源と、電圧測定手段と、判定手段とを備え、漏液時に定電流電源から供給される定電流によって位置検知用導体の漏液位置から近端または遠端までの電圧降下値を電圧測定手段によって測定し、測定される電圧値から判定手段が漏液位置を算定するものであって、定電流電源は、所定値以下のデューティ比を有し、ピーク値が一定のパルス電流を発生するパルス電源であり、電圧測定手段は、パルス電圧のピーク値を測定するパルス電圧測定手段で構成されている。
上記のように、定電流電源が所定値以下のデューティ比を有し、ピーク値が一定のパルス電流を発生するパルス電源とし、電圧測定手段がパルス電圧のピーク値を測定するパルス電圧測定手段としたので、漏液の分極を生じることなく、パルス電流のピーク値が短時間に真の値に安定し、漏液位置を正確に測定できるものである。
特開平7−113719号公報(請求項1、図4を参照)
しかしながら、「特許文献1」(漏液検知装置)に開示された漏液センサ装置は、パルス電流によって漏液位置から近端または遠端までの電圧降下を発生させるため、第2の導体を長さ方向または区間ごとに一様な導体抵抗を有する複数の抵抗体で構成するため、漏液位置を高精度に検出する場合には、第2の導体に多くの抵抗体を設けねばならず、抵抗体の部品点数の増加を招く課題がある。
また、「特許文献1」に開示された漏液センサ装置は、漏液位置から近端または遠端までの電圧降下を測定するため、第2の導体の遠端から近端まで、漏液に溶解しない絶縁層で覆った導体が必要となり、1本の漏液に溶解しない絶縁層で覆った導体(線材)を、漏液で溶解する絶縁層で覆われた第1および第2の導体(線材)から独立して設けなければならないため、線材が3本必要となってコストアップを招き、線材の敷設に工数が発生する課題がある。
さらに、「特許文献1」に開示された漏液センサ装置は、漏液位置と第2導体の近端または遠端との間の電圧降下を切替えて測定するためのスイッチ手段が必要とされ、またスイッチ手段を切替える操作が発生する課題もある。
この発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は平行2線の電線路間に正弦波の高周波電圧を印加して、漏液の発生しない初期電流の位相を測定しておき、漏液が発生して電線路に流れる漏液時電流の位相を検出し、漏液時電流の位相と初期電流の位相の偏差である位相変化量から漏液位置をピンポイントで特定可能な漏液センサ装置を提供することにある。
前記課題を解決するためこの発明に係る漏液センサ装置は、 2線の平行電線を絶縁体で被覆し、絶縁体の中央を平行電線の延長方向に沿って連続溝または間歇溝を形成して、溝または桝状の溝に貯えられる漏液によって平行電線間に静電容量を発生する漏液センサと、漏液センサの給電端に高周波の正弦波電圧を印加し、漏液センサに発生した静電容量に基づいて平行電線に流れる高周波の正弦波電流の位相変化量を検出し、検出した位相変化量に対応した平行電線の給電端から漏液発生位置までの距離を判定する検出/判定手段と、を有して構成し、更に、検出/判定手段が、平行電線の給電端に高周波の正弦波電圧を供給する基準電圧部と、漏液の無い初期状態に、平行電線に流れる初期電流を検出し、正弦波電圧に変換する電流検出部と、基準電圧部から供給される正弦波電圧と電流検出部から供給される正弦波電圧の位相および振幅を調整してキャンセルするキャンセル部と、 漏液時に流れる漏液時電流の位相変化量を検出する位相変化量検出部と、位相変化量検出部からの位相変化量を積分し、直流電圧で出力する位相−電圧変換部と、基準クロックから高周波の正弦波電圧を発生するとともに、位相変化量を検出するトリガパルスを発生するクロック処理部と、を備えたことを特徴とする。
この発明に係る漏液センサ装置は、2線の平行電線を絶縁体で被覆し、絶縁体の中央を平行電線の延長方向に沿って連続溝または間歇溝を形成して、連続溝または間歇溝に貯えられる漏液によって平行電線間に静電容量を発生する漏液センサと、漏液センサの給電端に高周波の正弦波電圧を印加し、漏液センサに発生した静電容量に基づいて平行電線に流れる高周波の正弦波電流の初期電流位相からの位相変化量を検出し、検出した位相変化量に対応した平行電線の給電端から漏液発生位置までの距離を判定する検出/判定手段とを備えたので、漏液センサは、平行電線を絶縁体で被覆した単純な構成で、漏液に伴う平行電線間の静電容量を発生し、平行電線の距離に対応した高周波の正弦波電流の位相変化量を生じ、検出/判定手段は、高周波の正弦波電流の位相変化量を検出し、この位相変化量を平行電線の給電端から漏液発生位置までの距離として判定するので、漏液位置を平行電線上のピンポイントとして判定することができる。更に、この発明に係る前記検出/判定手段は、平行電線の給電端に高周波の正弦波電圧を供給する基準電圧部と、漏液の無い初期状態に、平行電線に流れる初期電流を検出し、正弦波電圧に変換する電流検出部と、基準電圧部から供給される正弦波電圧と電流検出部から供給される正弦波電圧の位相および振幅を調整してキャンセルするキャンセル部と、漏液時に流れる漏液時電流の位相変化量を検出する位相変化量検出部と、位相変化量検出部からの位相変化量を積分し、直流電圧で出力する位相−電圧変換部と、基準クロックから高周波の正弦波電圧を発生するとともに、位相変化量を検出するトリガパルスを発生するクロック処理部とを備えたので、平行線路を流れる漏液の無い初期電流の位相をキャンセルし、直流電圧0vで出力し、漏液時電流の位相変化量をパルス幅で抽出し、このパルス幅を積分して、位相変化量に対応した直流電圧を出力することができる。
また、この発明に係る平行電線は、遠端を平行電線の特性インピーダンスで終端することを特徴とする。
この発明に係る平行電線は、遠端を平行電線の特性インピーダンスで終端するので、平行電線のインピーダンスと特性インピーダンスとの間でマッチングが取れ、終端の反射を最小にして、位相変化量を正確に検出することができる。
さらに、この発明に係る位相変化量は、漏液によって平行電線間に発生する静電容量に拘わりなく、静電容量が発生する平行電線の給電端からの距離に対応することを特徴とする。
この発明に係る位相変化量は、漏液によって平行電線間に発生する静電容量に拘わりなく、静電容量が発生する平行電線の給電端からの距離に対応するので、漏液が発生する平行電線上の位置をピンポイントで特定することができる。
さらに、この発明に係る検出/判定手段は、位相変化量検出部からの位相変化量を給電端から漏液が発生した距離に変換する位相変化量−距離変換部を備えたことを特徴とする。
この発明に係る検出/判定手段は、位相変化量検出部からの位相変化量を給電端から漏液が発生した距離に変換する位相変化量−距離変換部を備えたので、漏液センサの給電端から液漏れが発生した平行電線上の位置を特定することができる。
この発明に係る漏液センサ装置は、2線の平行電線を絶縁体で被覆し、絶縁体の中央を平行電線の延長方向に沿って連続溝または間歇溝を形成して、連続溝または間歇溝に貯えられる漏液によって平行電線間に静電容量を発生する漏液センサと、漏液センサの給電端に高周波の正弦波電圧を印加し、漏液センサに発生した静電容量に基づいて平行電線に流れる高周波の正弦波電流の位相変化量を検出し、検出した位相変化量に対応した平行電線の給電端から漏液発生位置までの距離を判定する検出/判定手段とを備えたので、漏液センサは、平行電線を絶縁体で被覆した単純な構成で、漏液に伴う平行電線間の静電容量を発生し、平行電線の距離に対応した高周波の正弦波電流の位相変化量を生じ、検出/判定手段は、高周波の正弦波電流の位相変化量を検出し、この位相変化量を平行電線の給電端から漏液発生位置までの距離として判定するので、漏液位置を平行電線上のピンポイントとして判定することができ、平行電線の単純な構成の漏液センサで、漏液位置を高精度に特定することができる。
また、この発明に係る平行電線は、終端を平行電線の特性インピーダンスで終端するので、平行電線のインピーダンスと特性インピーダンスとの間でマッチングが取れ、終端の反射を最小にして、位相変化量を正確に検出することができ、位相変化量に対応した平行電線上の漏液位置を特定することができる。
さらに、この発明に係る位相変化量は、漏液によって平行電線間に発生する静電容量に拘わりなく、静電容量が発生する平行電線の給電端からの距離に対応するので、漏液が発生する平行電線上の位置をピンポイントで特定することができ、漏液センサを平行電線の単純な構成にして、漏液位置を高精度に検出することができる。
また、この発明に係る検出/判定手段は、平行電線の給電端に高周波の正弦波電圧を供給する基準電圧部と、漏液の無い初期状態に、平行電線に流れる初期電流を検出し、正弦波電圧に変換する電流検出部と、基準電圧部から供給される正弦波電圧と電流検出部から供給される正弦波電圧の位相および振幅を調整してキャンセルするキャンセル部と、漏液時に流れる漏液時電流の位相変化量を検出する位相変化量検出部と、位相変化量検出部からの位相変化量を積分し、直流電圧で出力する位相−電圧変換部と、基準クロックから高周波の正弦波電圧を発生するとともに、位相変化量を検出するトリガパルスを発生するクロック処理部とを備えたので、平行線路を流れる漏液の無い初期電流の位相をキャンセルし、直流電圧0vで出力し、漏液時電流の位相変化量をパルス幅で抽出し、このパルス幅を積分して、位相変化量に対応した直流電圧を出力することができ、直流電圧の出力により、漏液の発生を認識するとともに、直流電圧の出力に対応した平行電線上の漏液位置を正確に特定することができる。
さらに、この発明に係る検出/判定手段は、位相変化量検出部からの位相変化量を給電端から漏液が発生した距離に変換する位相変化量−距離変換部を備えたので、漏液センサの給電端から液漏れが発生した平行電線上の位置を特定することができ、漏液が発生した漏液位置の距離をピンポイントで認識することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、本発明は半導体工場内の床下やパイプラインなどからの漏液発生時に、漏液位置を特定するため、絶縁体で被覆された2線式の平行電線を床下やパイプの下側に沿って平行に配置し、漏液によって平行電線間に発生する静電容量に伴って平行電線に流れる高周波の正弦波電流の位相変化量を検出し、この位相変化量に対応した平行電線の給電端から漏液位置までの距離を判定して、漏液位置を特定するものである。
図1はこの発明に係る漏液センサ装置の実施の形態基本構成図である。図1において、漏液センサ装置1は、漏液センサ2と、検出/判定手段3とから構成されている。
漏液センサ2は、導体C1.C2の2線の平行電線ELに、絶縁体Ioで被覆が施されており、平行電線ELの給電端A1−A2に高周波の正弦波電圧Vaが印加され、平行電線ELの遠端B1−B2を平行電線ELの特性インピーダンスZoで終端された構成を有する。平行電線ELを特性インピーダンスZoで終端することにより、平行電線ELのインピーダンスと特性インピーダンスZoとの間でインピーダンスマッチングを取ることができ、終端からの高周波の正弦波電圧Vaの反射を最小にすることができる。
また、漏液センサ2は、半導体製造工場内のウェハー洗浄水を流すパイプラインや原子力発電所の原子炉の冷却水を流すパイプライン等に沿って平行に配置され、パイプラインから洗浄水や冷却水が漏れた場合に、洗浄水や冷却水の漏液が絶縁体Ioを濡らすように、または絶縁体Io上に貯まるように構成される。
なお、漏液センサ2は、漏液が無い場合、雨水や結露などに晒されない環境に適用されるものとする。
このような状態において、漏液センサ2の給電端A1−A2に高周波の正弦波電圧Vaが印加されると、洗浄水や冷却水の漏れが無い初期状態には、平行電線ELに高周波の正弦波初期電流INが流れる。
この初期電流INには、平行電線ELの導体C1.C2および絶縁体Ioの誘電率εNにより決定される静電容量CNに伴って発生する位相θ1が現れる。
上記初期状態から、漏液センサ2の給電端A1−A2から任意の距離XSの位置(漏液位置P)に漏液が発生すると、平行電線ELに高周波の正弦波漏液時電流IRが流れる。
この漏液時電流IRには、漏液位置Pの導体C1.C2および絶縁体Ioに漏液が貯まることにより、この部分(漏液位置P)の誘電率が誘電率εRに変化すること伴って静電容量Cmが発生し、静電容量Cmの発生に伴って変化する漏液時位相θ2が現れる。ただし、漏液時位相θ2は、初期電流INの初期位相θ1と漏液に伴い発生する静電容量Cmに起因する位相変化量φの和として現れる。
なお、漏液発生に伴う漏液時電流IRの位相変化量φは、後述するように、漏液発生に伴う静電容量Cmが所定範囲内にある場合には、静電容量Cmに拘わりなく、給電端A1−A2から漏液位置Pまでの距離XSによって決定されることになる。
検出/判定手段3は、漏液センサ2の給電端A1−A2に高周波の正弦波電圧Vaを印加し、漏液センサ2に発生した静電容量Cmに基づいて平行電線ELに流れる高周波の正弦波電流(漏液時電流IR)の位相変化量φを検出し、検出した位相変化量φに対応した平行電線ELの給電端A1−A2から漏液発生位置(漏液位置P)までの距離(XS)を判定する。
図2はこの発明に係る漏液センサの一実施の形態構成図である。図2−aに漏液センサの断面図、図2−bに連続溝を有する漏液センサ、図2−cに間歇溝を有する漏液センサを示す。漏液センサ2は、平行電線ELを形成する導体C1と.導体C2と、導体C1.C2を被覆する絶縁体Ioとから構成される。
絶縁体Ioは、漏液に溶解しない材料で構成され、中央を平行電線ELの延長方向に沿って連続溝M1、または間歇溝M2を形成し、給電端A1−A2からの距離XSの漏液位置Pに液漏れが発生すると、対象となる漏液(例えば、洗浄水や冷却水)を連続溝M1または間歇溝M2に貯えられるようにする。
漏液が無い初期状態には、漏液センサ2は、平行電線ELの導体C1.C2および絶縁体Ioの誘電率εNにより決定される静電容量CNが発生する。
一方、漏液が絶縁体Ioの連続溝M1または間歇溝M2に蓄えられると、漏液位置Pの近傍には、漏液を含む絶縁体Ioの誘電率が誘電率εRに変化し、漏液に伴う静電容量Cmが発生する。
漏液に伴って発生する静電容量Cmは、図2−bに示す連続溝M1では、漏液位置Pを中心にして漏液が広がるため、漏液の貯えられる範囲に応じて増加することになる。
一方、図2−cに示す間歇溝M2では、漏液位置Pの間歇溝M2に漏液が貯えられるため、間歇溝M2の大きさで決まる静電容量Cmとなる。
漏液の無い初期状態に、漏液センサ2に流れる高周波の正弦波初期電流INは、静電容量CNにより、初期位相θ1が現れる。
一方、漏液時に、漏液センサ2に流れる高周波の正弦波漏液時電流IRは、静電容量CNと漏液が貯えられることによって発生する静電容量Cmにより、漏液時位相θ2が現れる。
漏液時電流IRの漏液時位相θ2と初期電流INの初期位相θ1の偏差(=θ2−θ1)である位相変化量φを検出することにより、漏液の発生と漏液位置Pを特定することができる。
次に、漏液により発生する静電容量Cm、位相変化量φならびに給電端A1−A2から漏液位置Pまでの距離XSの関係について、位相変化量φから判定する原理について説明する。図3はこの発明に係る位相変化量の一実施の形態実験回路図である。図3において、平行電線ELの給電端A1−A2に高周波の正弦波電圧Vaを印加し、遠端B1−B2を平行電線ELの線路インピーダンスZoで終端する。
給電端A1−A2からの距離XSに静電容量Cm(コンデンサ)を挿入して、平行電線ELに流れる高周波の正弦波電流ILを測定し、正弦波電流ILの位相(位相変化量φ)を検出する。挿入する静電容量Cm(コンデンサ)は、10pF、30PFおよび50pFとし、給電端A1−A2からの距離XSは、0〜100mとする。
静電容量Cmを距離XSの平行電線EL間に挿入したときの、正弦波電流ILの位相変化量φは、一般的に式−(1)で表され、ω=2πf、β=ωZo、fは正弦波電圧Vaの周波数である。
φ=tan-1[1-ωCmZo-tan(β・XS)]/[2-ωCmZo tan(β・XS)]……式−(1)。
図4はこの発明に係る位相変化量の一実施の形態演算結果図である。図4において、位相変化量φは、式−(1)に示す静電容量Cmの値(10〜50pF)に拘わりなく、距離XSに依存することが明らかである。なお、位相変化量φの演算結果は、図3を用いた実験結果に一致する。
漏液に伴う漏液時電流IRの位相変化量φは、給電端A1−A2からの距離XSに依存するので、位相変化量φを検出することにより、平行電線EL上の漏液発生位置の給電端からの距離XSを特定することができる。
したがって、漏液センサ2の溝形状は、図2−bに示す平行電線ELの延長方向に沿って連続溝M1よりも、図2−cに示す間歇溝M2のほうが距離XSを特定するのに望ましい。
このように、この発明に係る平行電線ELは、遠端B1−B2を平行電線ELの線路インピーダンスZoで終端するので、平行電線のインピーダンスと特性インピーダンスとの間でマッチングが取れ、終端の反射を最小にして、位相変化量φを正確に検出することができ、位相変化量φに対応した平行電線EL上の漏液位置Pを特定することができる。
また、この発明に係る位相変化量φは、漏液によって平行電線EL間に発生する静電容量Cmに拘わりなく、静電容量が発生する平行電線ELの給電端A1−A2からの距離XSに対応するので、漏液が発生する平行電線上の位置(漏液位置P)をピンポイントで特定することができ、漏液センサ2を平行電線ELの単純な構成にして、漏液位置を高精度に検出することができる。
続いて、漏液時に、平行電線ELに流れる漏液時電流IRの位相変化量φを検出し、給電端からの距離XS(漏液位置P)を特定する検出/判定手段3について説明する。図5はこの発明に係る検出/判定手段の一実施の形態要部ブロック構成図である。図5において、検出/判定手段3は、平行電線ELの給電端A1−A2に接続し、基準電圧部4、電流検出部5、キャンセル部6,位相変化量検出部7、位相−電圧変換部8、位相−距離変換部9およびクロック処理部10を備える。
基準電圧部4は、クロック処理部10のバンドパスフィルタ部13から供給される高周波の正弦波電圧の振幅を調整し、例えば1vの基準電圧(高周波の正弦波電圧Va)を漏液センサ2の給電端A1−A2に印加するとともに、キャンセル部6に提供する。
電流検出部5は、漏液センサ2の平行電線ELに流れる高周波の正弦波電流である初期電流INまたは漏液時電流IRを検出し、検出した初期電流INまたは漏液時電流IRを高周波の正弦波電圧信号に変換し、変換した電圧信号をキャンセル部6に提供する。
キャンセル部6は、基準電圧部4から提供される高周波の正弦波電圧Vaと、電流検出部5から提供される初期電流INを変換した電圧信号とを比較して位相、振幅、および必要に応じて極性を反転し、正弦波電圧Vaと初期電流INを変換した電圧信号とをキャンセルして0vの出力を位相変化量検出部7に供給する。
また、キャンセル部6は、電流検出部5から提供される漏液時電流IRを変換した電圧信号と、初期電流INを変換した電圧信号を0vで補正出力した電圧信号と比較し、漏液時電流IRと初期電流INの差分に相当した電圧信号vKを位相変化量検出部7に供給する。
なお、電圧信号vKは、初期電流INに対応した電圧信号がキャンセル部6で補正(位相および振幅)されているので、漏液時電流IRと初期電流INの差分電流に対応した出力となるので、電圧信号vKの位相も漏液時電流IRと初期電流INの差分の位相変化量φとなる。
つまり、電圧信号vKは、漏液センサ2に漏液が発生した時に流れる漏液時電流IRの位相変化量φを有することになる。
位相変化量検出部7は、0クロスコンバータ機能、フリップ/フロップ(F/F)機能を備え、キャンセル部6から供給される高周波の正弦波電圧である電圧信号vKを0クロスコンバータを介してデューティ50%のパルス信号に変換し、パルス信号をF/Fのセットパルスとし、クロック処理部10から供給されるトリガパルスをF/Fのリセットパルスとすることにより、電圧信号vKの位相変化量φを位相検出出力(パルス)として検出する。位相検出出力(パルス)φは、位相−電圧変換部8および位相−距離変換部9に提供される。なお、パルス信号のデューティは、50%を超え(>50%)、または下回って(<50%)もよい。
位相−電圧変換部8は、積分回路などで構成し、位相変化量検出部7から供給される位相検出出力(パルス)φに積分を施して平均化し、出力電圧Voを出力する。
出力電圧Voは、位相検出出力(パルス)φに対応して変化するので、出力電圧Voと位相変化量φの対応、および図4に示す位相変化量φと給電端からの距離XSの対応から漏液センサ2の給電端からの距離XS(漏液位置P)を特定することができる。
位相−距離変換部9は、図4に示す位相変化量φと給電端からの距離XSのデータテーブルを記憶し、位相変化量検出部7から供給される位相検出出力(パルス)φに基づいて位相変化量φを検出し、データテーブルを検索して、位相変化量φに対応する給電端からの距離XSを出力する。これにより、漏液位置Pまでの給電端からの距離XSを特定することができる。
クロック処理部10は、水晶発振部11、分周部12、バンドパスフィルタ部13およびトリガパルス発生部14を備える。
水晶発振部11は、水晶発振器で構成し、水晶振動子の高周波パルスを発生し、分周部12に供給する。
分周部12は、分周回路で構成し、水晶発振部11から供給される高周波パルスを所定数に分周し、分周した周波数のパルスを基準パルスとしてバンドパスフィルタ部13およびトリガパルス発生部14に供給する。
バンドパスフィルタ部13は、分周部12から供給される基準パルスにフィルタリングを施し、基準パルスの高周波の正弦波電圧を発生し、発生した高周波の正弦波電圧を基準電圧部4に提供する。
トリガパルス発生部14は、分周部12から供給される基準パルスの立ち上がりでワンショットのトリガパルスを発生し、トリガパルスを位相変化量検出部7に提供する。
図6はこの発明に係る検出/判定手段の各部波形図である。図6において、(1)の波形は、分周部12から出力される基準パルスを表す。(2)の波形は、基準電圧部4から平行電線ELに供給される高周波の正弦波電圧Vaを表す。
(3)の波形は、電流検出部5が検出し、電圧信号vKに変換した漏液時電流IRを表わしている。線路インピーダンスが容量性であると位相は進み、誘導性であると位相は遅れる。実施例のように平行2線の電線路では線路インピーダンスが容量性となり位相は進む。(4)の波形は、位相変化量検出部7が電圧信号vKに0クロス変換処理を施し、デューティ50%のパルスに変換したパルス信号を表す。
(5)の波形は、トリガパルス発生部14から出力されるトリガパルスを表す。(6)の波形は、位相変化量検出部7から出力される位相検出出力(パルス)φを表す。(7)の波形は、位相−電圧変換部8から出力される出力電圧Voを表す。
図7はこの発明に係る漏液センサ装置の一実施の形態漏液位置検出図である。図7において、静電容量Cmをパラメータ(10pF、51pFおよび100pF)にした給電端からの距離XSと出力電圧Voの関係を表す。
このように、この発明に係る検出/判定手段3は、平行電線ELの給電端A1−A2に高周波の正弦波電圧Vaを供給する基準電圧部4と、漏液の無い初期状態に、平行電線ELに流れる初期電流INを検出し、正弦波電圧に変換する電流検出部5と、基準電圧部4から供給される正弦波電圧と電流検出部5から供給される正弦波電圧の位相および振幅を調整してキャンセルするキャンセル部6と、漏液時に流れる漏液時電流IRの位相変化量φを検出する位相変化量検出部7と、位相変化量検出部7からの位相変化量(位相検出出力パルφ)を積分し、直流電圧(出力電圧Vo)で出力する位相−電圧変換部8と、基準クロックから高周波の正弦波電圧を発生するとともに、位相変化量を検出するトリガパルスを発生するクロック処理部10とを備えたので、平行電線ELを流れる漏液の無い初期電流INの位相をキャンセルし、直流電圧0vで出力し、漏液時電流IRの位相変化量φをパルス幅(位相検出出力パルスφ)で抽出し、このパルス幅を積分して、位相変化量φに対応した直流電圧(出力電圧Vo)を出力することができ、直流電圧の出力(出力電圧Vo)により、漏液の発生を認識するとともに、直流電圧の出力(出力電圧Vo)に対応した平行電線上の漏液位置XSを正確に特定することができる。
また、この発明に係る検出/判定手段3は、位相変化量検出部7からの位相変化量(位相検出出力パルスφ)を給電端A1−A2から漏液が発生した距離XSに変換する位相変化量−距離変換部9を備えたので、漏液センサ2の給電端A1−A2から液漏れが発生した平行電線EL上の位置(漏液位置P)を特定することができ、漏液が発生した漏液位置Pの距離XSをピンポイントで認識することができる。
以上説明したように、この発明に係る漏液センサ装置1は、2線の平行電線ELを絶縁体Ioで被覆し、絶縁体Ioの中央を平行電線ELの延長方向に沿って連続溝M1または間歇溝M2を形成して、連続溝M1または間歇溝M2に貯えられる漏液によって平行電線EL間に静電容量Cmを発生する漏液センサ2と、漏液センサ2の給電端A1−A2に高周波の正弦波電圧Vaを印加し、漏液センサ2に発生した静電容量Cmに基づいて平行電線ELに流れる高周波の正弦波電流(漏液時電流IR)の位相変化量φを検出し、検出した位相変化量φに対応した平行電線ELの給電端A1−A2から漏液発生位置(漏液位置P)までの距離XSを判定する検出/判定手段3とを備えたので、漏液センサ2は、平行電線ELを絶縁体Ioで被覆した単純な構成で、漏液に伴う平行電線EL間の静電容量Cmを発生し、平行電線ELの距離XSに対応した高周波の正弦波電流の位相変化量φを生じ、検出/判定手段3は、高周波の正弦波電流(漏液時電流IR)の位相変化量φを検出し、この位相変化量φを平行電線ELの給電端A1−A2から漏液発生位置(漏液位置P)までの距離XSとして判定するので、漏液位置を平行電線上のピンポイントとして判定することができ、平行電線の単純な構成の漏液センサで、漏液位置を高精度に特定することができる。
なお、本実施の形態では、漏液の対象となる液体を洗浄水や冷却水で説明したが、漏液センサの絶縁体を対象となる液体に溶解せず、誘電率が変化するものであれば、任意の液体でもよい。
本発明に係る漏液センサ装置は、平行2線の電線路間に正弦波高周波電圧を印加して、漏液の発生しない初期電流の位相を測定しておき、漏液が発生して電線路に流れる漏液時電流の位相を検出し、漏液時電流の位相と初期電流の位相の偏差である位相変化量から漏液位置をピンポイントで特定可能なもので、漏液の検出を平行電線で実行するあらゆる漏液センサ装置に適用することができる。
この発明に係る漏液センサ装置の実施の形態基本構成図 この発明に係る漏液センサの断面図 この発明に係る連続溝を有する漏液センサ構成図 この発明に係る間歇溝を有する漏液センサの構成図 この発明に係る位相変化量の一実施の形態実験回路図 この発明に係る位相変化量の一実施の形態演算結果図 この発明に係る検出/判定手段の一実施の形態要部ブロック構成図 この発明に係る検出/判定手段の各部波形図 この発明に係る漏液センサ装置の一実施の形態漏液位置検出図
符号の説明
1 漏液センサ装置
2 漏液センサ
3 検出/判定手段
4 基準電圧部
5 電流検出部
6 キャンセル部
7 位相変化量検出部
8 位相−電圧変換部
9 位相−距離変換部
10 クロック処理部
11 水晶発振部
12 分周部
13 バンドパスフィルタ部
14 トリガパルス発生部
A1−A2 給電端
B1−B2 遠端
EL 平行電線
C1.C2 導体
Io 絶縁体
Zo 線路インピーダンス
P 漏液位置
Va 高周波の正弦波電圧
IN 初期電流
IR 漏液時電流
L 平行電線長L
XS 給電端からの距離
M1 連続溝
M2 間歇溝
Cm 静電容量
θ1 初期位相
θ2 漏液時位相
φ 位相変化量

Claims (4)

  1. 2線の平行電線を絶縁体で被覆し、前記絶縁体の中央を前記平行電線の延長方向に沿って連続溝または間歇溝を形成して、前記溝または桝状の溝に貯えられる漏液によって前記平行電線間に静電容量を発生する漏液センサと、前記漏液センサの給電端に高周波の正弦波電圧を印加し、前記漏液センサに発生した静電容量に基づいて前記平行電線に流れる高周波の正弦波電流の位相変化量を検出し、検出した位相変化量に対応した前記平行電線の給電端から漏液発生位置までの距離を判定する検出/判定手段と、を有して構成し、更に、前記検出/判定手段は、
    前記平行電線の給電端に高周波の正弦波電圧を供給する基準電圧部と、
    漏液の無い初期状態に、前記平行電線に流れる初期電流を検出し、正弦波電圧に変換する電流検出部と、
    前記基準電圧部から供給される正弦波電圧と前記電流検出部から供給される正弦波電圧の位相および振幅を調整してキャンセルするキャンセル部と、
    漏液時に流れる漏液時電流の位相変化量を検出する位相変化量検出部と、
    前記位相変化量検出部からの位相変化量を積分し、直流電圧で出力する位相−電圧変換部と、基準クロックから高周波の正弦波電圧を発生するとともに、位相変化量を検出するトリガパルスを発生するクロック処理部と、
    を備えたことを特徴とする漏液センサ装置。
  2. 前記平行電線は、遠端を前記平行電線の特性インピーダンスで終端することを特徴とする請求項1記載の漏液センサ装置。
  3. 前記位相変化量は、漏液によって前記平行電線間に発生する静電容量に拘わりなく、静電容量が発生する前記平行電線の前記給電端からの距離に対応することを特徴とする請求項1記載の漏液センサ装置。
  4. 前記検出/判定手段は、前記位相変化量検出部からの位相変化量を給電端から漏液が発生した距離に変換する位相変化量−距離変換部を備えたことを特徴とする請求項記載の漏液センサ装置。
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