JP4742632B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像データを圧縮処理する画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
近年、カラープリンタの普及に伴い、例えばビジネス文書にも色文字やカラー写真等が含まれるようになっている。これらのカラーの情報を含む文書は、スキャナや複写機においてデジタル化されてデジタルカラー画像として取り込まれ、編集や、複写、FAX送信等の処理に供されている。
しかし、一般にデジタルカラー画像のデータ量は大きく、保存・通信等の処理を行う場合に、ハードウェアやネットワークの処理負担が大きくなる。そこで、JPEG圧縮などの手法によって画像データを圧縮処理し、デジタルカラー画像の保存や通信等に係るデータ量を低減する技術がある。
このとき、圧縮率をさらに向上させるため、スキャナ等から読み込まれた画像がデジタルカラー画像であるのか、モノトーンの画像であるのかを判断し、モノトーンの画像であれば、カラー情報を破棄して処理する技術も考えられている。具体的な例として、読み込まれた画像に有彩色が含まれているか否かを判定し、有彩色が含まれる場合には、当該読み込まれた画像をデジタルカラー画像であるとして圧縮処理を行い、有彩色が含まれない場合には、モノトーン画像として、ランレングス圧縮などの方法で圧縮処理を行うものがある。
さらに、こうした従来の画像処理装置には、読み取られた画像を、文字領域と写真領域とに分離・分割し、写真領域に有彩色が含まれているか否かを判断し、写真領域に有彩色が含まれている場合は、当該読み込まれた画像をデジタルカラー画像であるとして圧縮処理を行い、有彩色が含まれない場合には、モノトーン画像として圧縮処理を行うものもある。
なお、特許文献1には、かかる画像処理装置を搭載し、該画像処理装置によって生成された画像データを出力するデジタルカラー複写機が開示されている。
特開平6−225167号公報
しかしながら、上記従来例の画像処理装置では、分離・分割された各領域(文字、写真の各領域)のすべてについて共通に、カラーとして扱うか、モノトーンとして扱うかが定められる。そのため、一部の写真領域にのみ有彩色が含まれる場合であっても、画像全体がカラーの画像データとして扱われて圧縮処理される。このため、圧縮効率が劣化する場合があった。
一方、特許文献1の例では、文字領域に有彩色が含まれる場合、つまり、色文字が含まれる場合であっても、写真部分がモノトーンであると、文字領域と写真領域との双方をモノトーンの画像データとして圧縮処理が行われる。そのため、原稿の作成者が文章中の文字列の一部を強調するために、その一部分の色を変えているような場合であっても、その色が失われる結果、原稿の作成者の意図が反映されない画像に変化してしまうという問題点があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、元の画像に含まれる色情報を保持しつつ、圧縮効率の向上を図ることのできる画像処理装置を提供することを、その目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、画像処理装置であって、処理対象となる画像情報を分離して、複数の画像要素情報を生成する手段と、前記画像要素情報の各々について、カラー画像として圧縮を行うか否かを判断する判断手段と、前記判断の結果に基づいて、画像要素情報の各々の圧縮処理を行う手段と、を含むことを特徴としている。
このように、処理の対象となる画像を画像要素に分離した上で、画像要素ごとにカラー又はモノトーンのいずれかの圧縮処理が行われる。つまり、画像要素の一部がカラー画像であり、他の画像要素がモノトーンである場合、それぞれの画像要素がカラーであるか否かに応じて、圧縮処理の方法を変更している。これにより、元の画像に含まれる色情報を保持しつつ、圧縮効率の向上を図ることができる。
またここで、前記判断手段は、前記複数の画像要素情報のうち所定条件を満足する画像要素情報については、モノトーン画像として圧縮を行うべく判断する、こととしてもよい。
さらに、前記処理対象となる画像情報に含まれる有彩色の画素数を、全体有彩画素数として計数する手段と、前記画像要素情報のうち、注目画像要素情報に含まれる有彩色の画素数を、注目部分有彩画素数として計数する手段と、をさらに含み、前記判断手段は、前記計数された全体有彩画素数と注目部分有彩画素数とに基いて、注目画像要素情報以外の画像要素情報をカラー画像として圧縮するか否かを判断する、こととしてもよい。
これにより、後述の穴埋め処理結果を一旦ページメモリに格納することなく、注目画像要素以外の画像要素について、カラー画像として圧縮するか否かの判断を行うことができ、メモリ資源の節約および、処理負担の軽減ができる。
ここで、前記判断手段は、文字形状を構成する画素と前記文字形状の背景となる背景画像とについて各々カラー画像として圧縮を行うか否かを判断する、こととしてもよい。
また本発明の一態様に係る画像処理方法は、処理対象となる画像情報を分離して、複数の画像要素情報を生成し、前記画像要素情報の各々について、カラー画像として圧縮を行うか否かを判断し、前記判断の結果に基づいて、画像要素情報の各々の圧縮処理を行う、ことを特徴としている。
さらに本発明の別の態様に係るプログラムは、コンピュータに、処理対象となる画像情報を分離して、複数の画像要素情報を生成する手順と、前記画像要素情報の各々について、カラー画像として圧縮を行うか否かを判断する手順と、前記判断の結果に基づいて、画像要素情報の各々の圧縮処理を行う手順と、を実行させることを特徴としている。
本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置について、次に図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る画像処理装置1は、図1に示すように、処理制御部11と、記憶部12と、画像入力部13と、出力部14と、操作部15とを含んで構成されている。
処理制御部11は、例えばCPU等のプログラム制御デバイスであり、記憶部12に格納されているプログラムに従って動作する。本実施の形態では、この処理制御部11は、画像入力部13から入力される画像情報を処理対象として、当該画像情報に所定の画像処理を行い、処理後の画像データを出力部14に出力している。
記憶部12は、RAMなどのメモリ素子や、ハードディスク等のディスクデバイス等で実現できる。この記憶部12は、処理制御部11によって実行されるプログラムを格納している。また、この記憶部12は、処理制御部11の処理対象となる画像情報などを格納し、処理制御部11のワークメモリとしても動作する。
画像入力部13は、例えばスキャナ装置であり、紙媒体等に固定されている画像を光学的に読み込んで、処理対象となる画像情報を出力する。一般に、この画像入力部13が出力する画像情報では、各画素の値を、RGB(赤、青、緑)の色空間で表現して出力する。
出力部14は、例えばネットワークに接続された端末やプリンタなどであり、処理制御部11から入力された画像データをファイルとして記憶し必要に応じてネットワークに接続されたPC等に転送したり、紙媒体などに形成して出力する。
操作部15は、例えばキー入力デバイスであり、ユーザーの指示操作の入力を受けて、処理制御部11に当該指示操作の内容を出力する。
次に、処理制御部11における具体的な処理の例について説明する。本実施の形態では、処理制御部11が、処理対象となる画像情報を、複数の画像要素情報に分離し、画像要素情報ごとにモノトーン画像又はカラー画像のいずれかの画像として圧縮処理を施す。
以下では、処理制御部11が、入力される画像情報から、画像要素情報として文字を含む文字領域と、絵柄を含む背景領域とを分離して処理するものとする。そして処理制御部11は、文字領域と背景領域とを分離した後で、文字領域については文字の色に応じてグループ化し、二値化処理して圧縮処理に供する。また背景領域については、有彩色の画素の有無が判定され、背景領域に有彩色の画素が含まれないと判定された場合には、モノトーン画像(グレイスケールの画像)として圧縮される。一方、背景領域に有彩色の画素が含まれると判定された場合には、背景領域についてカラー画像としての圧縮処理が行われる。こうして、それぞれ、カラー又はモノトーンのいずれか選択された性状の画像として圧縮された、文字領域の画像要素情報と背景領域の画像要素情報とを含めて、一つの圧縮画像情報を生成する。
つまり、各画像要素情報について効率の高い圧縮処理が選択的に適用されることとなり、また、カラーについてはその情報が保持されることとなる。これにより、元の画像に含まれる色情報を保持しつつ、圧縮効率の向上を図ることができる。
次にこの処理制御部11の処理について、図2を参照しながら、より詳細に説明する。図2は、処理制御部11で実行される画像処理に係る機能ブロック図である。
図2に示すように、処理制御部11によって実行される画像処理は、機能的に、色変換部21と、前処理部22と、連結画素抽出部23と、文字領域分離部24と、文字領域同一色分離部25と、二値化圧縮処理部26と、背景画像穴埋処理部27と、背景画像カラー判定部28と、背景画像圧縮処理部29と、ファイル合成部30とを含んで構成されている。
本実施の形態の処理制御部11は、画像入力部13から入力される、読み取られた画像情報を、記憶部12にまず格納する。そして、図2の画像処理を開始する。
ここで色変換部21は、記憶部12に保持されている画像情報を読み出し、当該画像情報の各画素の値の色空間を変換する。ここでは読み取られた画像情報がRGB色空間で表現されているので、後の画像処理のため、輝度成分を、独立の成分として分離した色空間として、例えばYCbCr(輝度成分と色差成分とからなる色空間)に変換して出力する。なお、処理の対象となる画像情報において、輝度成分が予め独立した成分として含まれる色空間が用いられている場合などでは、この色変換部21の処理は必ずしも必要ではない。
前処理部22は、色変換部21が出力する画像情報について、ノイズを検出して、当該検出したノイズを原稿画像データから除去する処理(ノイズ除去処理)や、色変換部21の画像情報の輪郭を明確にする処理(エッジ強調処理)等のフィルタ処理を行う。なお、この前処理部22は、フィルタ処理後の画像情報を、記憶部12内に確保したページメモリに格納する。
連結画素抽出部23は、記憶部12に保持されている画像情報から連結画素群(有意な画素の連続している部分)を抽出する。また、この連結画素抽出部23は、抽出した各連結画素群について、互いに異なるラベル識別子を関連付ける。この処理は、いわゆるラベリング処理と呼ばれる処理であり、広く知られた処理であるので、ここでの詳細な説明を省略する。本実施の形態では、連結画素抽出部23が、連結画素群を特定する情報(例えば連結画素群に含まれる各画素の座標値)と、ラベル識別子とを関連付けて、連結画素データとして記憶部12に格納する。
文字領域分離部24は、記憶部12に格納された連結画素データを参照しながら、当該連結画素データに含まれる連結画素群を順次読み出して、連結画素群のうち、文字の画像に係る連結画素群を特定する。ここで連結画素群が文字の画像に係るものか否かの判断は、例えば、連結画素群の外接矩形を検出し、そのサイズ(高さや幅、面積等)に基づいて行う。つまり、この方法は、画像情報に含まれる文字のサイズが6ポイントから50ポイント程度のサイズであるとの前提のもとに、当該文字のサイズに対応するサイズの外接矩形を選択するものである。本実施の形態における判断は、これに限られるものではなく、外接矩形の面積と連結画素群部分の面積との比や、連結画素群の周囲長等に基づいて、文字であるか否かを判断してもよい。
文字領域分離部24は、連結画素群の外接矩形のうち、文字領域に係るものを特定し、当該外接矩形の左上隅及び右下隅の位置座標など、文字領域の位置を特定する座標情報(処理対象の画像情報上の座標情報)を、文字領域座標データとして生成する。また、この文字領域分離部24は、処理対象の画像情報のうち、文字領域座標データで特定される領域内のビットマップデータを、文字の形状を特定する文字形状データとして抽出する。そして、文字領域分離部24は、これら文字形状データと、対応する文字領域座標データとを関連付けたエントリーを、文字領域データベースのエントリーとして記憶部12に格納する。
文字領域同一色分離部25は、記憶部12に格納した文字領域データベースから、文字領域座標データを順次読み出す。そして、処理対象となった画像情報上で、読み出した文字座標データに対応する領域のデータ部分を参照し、当該データ部分に含まれる画素値について、代表値を決定する。すなわち文字領域同一色分離部25は、各文字を構成する画素群ごとに、代表色を決定する。
ここで代表色(代表値)の決定は、次のようにして行う。文字領域同一色分離部25は、例えば文字を構成する画素の階調値の平均値を演算して、当該平均値を代表値としてもよい。ここで平均値は、文字領域に含まれる有意画素(文字を構成している画素)の階調値を全て加算し、その合計値を、文字を構成する画素数で除して演算する。なお、ここでは平均値を用いる例について述べたが、この他の統計値(例えば最頻値)を用いる方法など、他の方法で代表値を演算してもよい。
文字領域同一色分離部25はこうして、読み出した文字座標データに対応する領域内の文字について代表色を決定し、当該代表色の情報を、当該読み出した文字座標データを含むエントリーに追記して、文字領域データベースに追加する。
さらに文字領域同一色分離部25は、文字領域データベースに含まれるすべての文字領域座標データについて、それによって画定される領域内の文字の代表色を決定した後、次の処理を行う。すなわち、文字領域同一色分離部25は、文字領域データベースを参照して、各エントリーを、それぞれに含まれる代表値の差が所定の範囲以内にあるものごとにグループ化する。例えば、文字領域同一色分離部25は、文字領域データベースに含まれるエントリーの一つを注目エントリーとして選択し、当該注目エントリーに固有のグループ識別子を関連付けて記憶部12に格納する。また、この注目エントリーに含まれる代表値(注目代表値)を取得しておく。そして注目エントリー以外のエントリーを順次、比較対象エントリーとして選択し、比較対象エントリーに含まれる代表値(対象代表値)を取得しながら、注目代表値と、対象代表値との差を演算して、その差が所定範囲未満である場合は、注目エントリーに関連付けたものと同じグループ識別子を、比較対象エントリーに関連付けて記憶部12に格納する。以下、グループ識別子が未だ関連づけられていないエントリーの一つを注目エントリーとして選択しながら、グループ識別子が関連づけられていないエントリーがなくなるまで、上記処理を繰り返して行う。
この処理により、画像入力部13での読取時に各画素の階調値にばらつきが生じたとしても、そのばらつきを抑制できる。
二値化圧縮処理部26は、文字領域データベースから各エントリーを順次読み出す。そして、読み出したエントリーに含まれる文字形状データ(ビットマップデータ)を二値化処理する。これにより、文字形状データに含まれる、文字を構成する画素(有意画素)を黒色の画素とし、それ以外の画素を白画素とする。
さらに、この二値化圧縮処理部26は、二値化後の文字形状データをラスタスキャン順に(ビットマップの左上隅から、左から右へと1ラインずつ走査し、下のラインに移行して走査を繰り返す走査順序で)走査しながら、二値化した文字形状データに対してMMR(Modified Modified Read)などの手法でランレングス圧縮する。二値化圧縮処理部26は、このランレングス圧縮後の圧縮文字形状データを、その元となった文字形状データに上書きして格納する。
これにより、記憶部12には、処理対象となった画像情報に含まれる文字情報ごとに、圧縮文字形状データと、その文字領域座標データと、代表値の情報とを関連付けたエントリーが格納されていることになる。
背景画像穴埋処理部27は、処理対象となった画像情報のうち、文字領域分離部24が生成した各文字領域内の有意画素に対応する画素の値を、当該画素近傍であって、文字領域内の有意画素に対応する画素以外の画素値に基づいて設定する。例えば、背景画像穴埋処理部27は、処理対象となった画像情報に含まれる各画素をスキャンライン順に走査しながら順次、注目画素として選択する。そして、選択した注目画素についてそれが、文字領域分離部24が生成した各文字領域内の有意画素に対応する画素となっているか否かを調べ、なっていない場合、注目画素の画素値を、直前値として記憶部12に保持させる。また、注目画素が、文字領域分離部24の生成した各文字領域内の有意画素に対応する画素となっている場合は、注目画素の値を記憶部12に保持させておいた直前値で置き換える。
これにより、処理対象となった画像情報のうち、文字形状を構成する画素が、その近傍の背景画像の画素値に置き換えられる。そして背景画像穴埋処理部27は、この置き換え後の画像情報を、背景領域の画像要素情報として記憶部12内に確保したページメモリ(前処理後の画像を格納したページメモリとは別途確保したページメモリ、以下区別のため第2ページメモリと呼ぶ)に格納する。
この処理を行うと、例えば文字の部分に有彩色が含まれ、背景画像にはモノトーンの画素のみが含まれる場合に、文字を構成する有彩色は、その近傍のモノトーンの画素値で上書きされ、背景領域がモノトーンの画素のみからなる画像となる。
背景画像カラー判定部28は、第2ページメモリに保持されている背景領域の画像について、有彩色の画素があるか否かを調べる。そして背景画像カラー判定部28は、有彩色の画素があれば、背景領域はカラー画像であると判定し、その判定結果を背景画像圧縮処理部29に出力する。また、有彩色の画素がなければ、背景領域はモノトーン画像であると判定し、その判定結果を背景画像圧縮処理部29に出力する。
背景画像カラー判定部28は、また、背景画像穴埋処理部27から入力される背景領域の画像に含まれる有彩色の画素の数をカウントし、有彩色の画素の数が、予め定めた閾値より小さい場合には、背景領域の画像がモノトーン画像であると判定するようにしてもよい。
なお、ここまでの説明における、有彩色であるか否かの判断は例えば次のようにして行う。すなわち、画素の色差成分(Cb、Cr)を検出し、色差成分双方の階調値が、その取り得る範囲の中間値(例えば、色差成分が8ビットであれば、中間値は128)であるか否かを調べ、中間値である場合に、その画素はモノトーンであると判断し、そうでない場合に有彩色であると判定するのである。この場合において色差成分にノイズや誤差がある場合に配慮して、色差成分双方の階調値が中間値を含む所定の範囲(例えば、125から131までなど)にある場合に、その画素がモノトーンの画素であると判定するようにしてもよい。
背景画像圧縮処理部29は、背景画像カラー判定部28から入力される判定結果を参照し、当該判定結果に応じて予め定められた手法で、第2ページメモリに保持されている背景領域の画像に対して圧縮処理を行い、圧縮背景画像データを生成する。例えば、背景領域の画像がモノトーン画像であるとの判定結果が入力された場合は、背景領域の画像の各画素について、輝度成分(Y)について多値の圧縮処理を行う。また、背景領域の画像がカラー画像であるとの判定結果が入力された場合には、背景領域の画像の各画素について、輝度成分(Y)と、色差成分(Cb、Cr)との双方について圧縮処理を行う。この場合の圧縮手法としては、例えば、JPEG圧縮などの手法を用いる。
ファイル合成部30は、圧縮背景画像データと圧縮文字領域データとを含む、一つの圧縮画像データを生成して、出力部14に出力する。なお、ファイル合成部30は、この圧縮画像データに、外部からのデータの読み出し指示に応じて、圧縮背景画像データを展開して背景領域の画像をビットマップとして生成させる指示と、圧縮文字領域データを展開して、文字領域データを再現し、文字形状データを展開して、代表色に着色し、文字を描画させる指示を含ませてもよい。これにより、プリンタへの印刷も可能となる。
次に、本実施形態の画像処理装置1の動作について説明する。以下の説明において処理対象とする画像は、図3に示すように、カラーの文字列L1(ここでは赤)と、黒の文字列L2と、モノトーンの絵柄部Pとから構成されているものとする。
本実施の画像処理装置1は、この図3に示した画像の画像情報について、文字領域の外接矩形を抽出し、その代表色が共通する文字ごとに共通するグループ識別子を付与する。なお、図4(a),(b)では、共通するグループ識別子が付与された文字領域の全体を含む外接矩形(図4(a),(b)において破線で示す)を図示している。
また、処理対象となった(図3の)画像情報から文字領域に含まれる有意画素を除去し(図4(c))、さらに穴埋処理を行って、背景領域の画像を生成する(図4(d))。
ここで画像処理装置1は、各文字領域、背景領域のそれぞれについて、カラー画像であるか、モノトーン画像であるかを調べる。この図3の例では、図4(a)に示した文字列L1については、赤色であるので、カラー画像であると判断する。また図4(b)に示した文字列L2については黒色であるので、モノトーン画像であると判断する。さらに、図4(d)に示した背景領域については、本例ではモノトーンであるので、モノトーン画像であると判断する。
そこで画像処理装置1は、背景領域についてはモノトーン画像として多値圧縮処理を行う。また、文字領域について、黒色の文字列L2を含む領域については二値化して圧縮処理を施すとともに、対象領域データベースの代表色(黒)を圧縮後のデータと関連付ける。さらに、赤色の文字列L1を含む領域に対しても同様に、二値化して圧縮処理を施すとともに、対象領域データベースの代表色(赤)を圧縮後のデータと関連付ける。
なお、ここまでの説明では、文字領域分離部24が、文字領域座標データと文字形状データを生成した後、文字領域同一色分離部25が各文字領域ごとにその代表色に応じてグループ分けしているが、これに限られるものではない。例えば、文字領域座標データと文字形状データを生成した後、処理対象となった、元の画像情報を参照して、文字領域のカラー判定を行い、文字領域に複数の文字色が含まれると判定された場合に、各文字領域の画像を代表色によってグループ分けしてもよい。
また、ここでは、文字領域と背景領域とに分離する例について述べたが、文字領域・絵柄領域・背景領域の3つの層に分離しても構わない。ここで絵柄領域は、有意画素の連結画素群のうち、サイズが比較的大きいもの(例えば文字の50ポイントを超えるサイズなど)に外接する矩形によって画定する。
さらに、図2に示した画像処理に代えて、背景領域をカラー画像として扱うか否かにつき、背景領域の画像を生成することなく判断するようにし、背景領域の画像を保持させるためのページメモリ量を柔軟に調整可能としてもよい。つまり、図2に示した例では、背景領域がカラー画像であるか否かが、実際に背景領域の画像を生成するまで分からないので、背景領域の画像を保持するためのページメモリを、カラー画像を1ページ分保持可能なサイズで確保し、1ページ分の背景画像を生成完了してカラー画像であるか否か確定してから圧縮処理をする必要があったが、背景領域の画像を生成する前に背景領域がカラー画像であるかモノトーン画像であるかを判断させることにより、背景領域の画像を生成しながらの圧縮処理が可能となるため、背景画像を保持するメモリサイズは、圧縮に必要なバンド分のみを確保すれば良いというようにすることもできる。
この例に係る、本発明の第2の実施の形態について、次に説明する。本実施の形態の画像処理装置1は、第1の実施形態におけるものと同様の構成を採るものであるが、処理制御部11における処理の内容が異なっている。
すなわち、本実施の形態の処理制御部11は、背景領域のカラー判定を、処理対象の画像情報全体に含まれる有彩色の画素の数と、文字領域に含まれる有彩色の画素の数とを、それぞれ計数(カウント)し、その差を演算することで、背景領域に含まれるべき有彩色の画素の数を推定し、背景領域をカラー画像として扱うか否かを判断する。
つまり、上記の差がある閾値より小さい場合には、背景領域に有彩色が含まれないとして、背景領域をモノトーン画像として扱うべきと判断する。これにより、第1の実施の形態において述べた第2ページメモリの容量を柔軟に調整できるようになる。
具体的な例として、本実施の形態における処理制御部11が実行する画像処理を、図5を参照しながら説明する。
本実施の形態の処理制御部11によって実行される画像処理は、機能的に、色変換部21と、前処理部22と、連結画素抽出部23と、文字領域分離部24と、文字領域同一色分離部25と、二値化圧縮処理部26と、背景画像穴埋処理部27と、背景画像カラー判定部28′と、全体画像有彩色画素数カウント部41と、文字領域有彩色画素数カウント部42と、背景画像圧縮処理部29と、ファイル合成部30とを含んで構成される。なお、第1の実施の形態に係るものと同様の処理を行うものについては、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
全体画像有彩色画素数カウント部41は、色変換部21が出力する、色変換後の画像情報に含まれる有彩色の画素の数をカウントする。具体的な例として、この全体画像有彩色画素数カウント部41は、記憶部12に格納されている、色変換後の画像情報の各画素を、ラスタスキャン順に走査して、色差成分(Cb、Cr)双方の階調値が、その取り得る範囲の中間値(色差成分が8ビットであれば、中間値は128)から所定の範囲外にある画素の数(有彩色の画素の数)をカウントする。そして、カウントした値を全体有彩色画素数として出力する。
また、文字領域有彩色画素数カウント部42は、文字領域同一色分離部25が生成する文字領域の画像の情報を、記憶部12から読み出して、その代表色が有彩色であるエントリーを選択し、そのエントリーに対応する文字領域内の有意画素の数(文字領域ごとの有彩色の画素の数)をカウントし、それらを総和する。これにより、文字領域全体での有彩色の画素の数を求める。そして、当該求めた値を、文字有彩色画素数データとして出力する。
背景画像カラー判定部28′は、全体画像有彩色画素数データから文字領域有彩色画素数データを引いた差を算出する。そしてその差が、予め定めた閾値以下である場合には、背景領域の画像は、モノトーンの画像であると判断する。一方、上記差が上記閾値より大きい場合には、背景領域の画像はカラー画像であると判断する。この判断の結果は、背景画像穴埋処理部27に出力され、背景画像穴埋処理部27は、当該判断の結果に基づいて必要な色成分のみを用いて穴埋め処理を行う。また、背景画像圧縮処理部29もまた、この判断の結果に基づいて、背景領域の画像をカラー画像として圧縮するか、モノトーン画像として圧縮するかを定め、穴埋め処理部から出力される背景画像に対し、当該定めた方式で逐次圧縮処理を行う。
さらに上記、第1、第2の実施形態において、写真などでは、それがカラー写真であっても、モノトーンに変換して構わない場合もある。このような場合に、絵柄領域については、そこに有彩色の画素値が含まれているか否かに関わらず、モノトーン画像であるとして、カラーの情報を廃棄して圧縮処理を施すこととしてもよい。これにより圧縮効率を高めることができる。この場合、利用者が操作部15から絵柄領域についてのカラー情報を破棄する旨の指示操作を行ったときに、この処理を行うこととしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置の構成ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。 処理対象となる画像情報の例を表す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置の画像処理例を表す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。
符号の説明
1 画像処理装置、11 処理制御部、12 記憶部、13 画像入力部、14 出力部、15 操作部、21 色変換部、22 前処理部、23 連結画素抽出部、24 文字領域分離部、25 文字領域同一色分離部、26 二値化圧縮処理部、27 背景画像穴埋処理部、28,28′ 背景画像カラー判定部、29 背景画像圧縮処理部、30 ファイル合成部、41 全体画像有彩色画素数カウント部、42 文字領域有彩色画素数カウント部。

Claims (4)

  1. 処理対象となる1つの原稿の画像情報を文字領域の画像情報と背景領域の画像情報とに分離する手段と、
    前記背景領域の画像情報に基づいて、前記背景領域における有彩色の有無を判定する判定手段と、
    前記背景領域の画像情報に対して、モノトーン画像としての圧縮処理とカラー画像としての圧縮処理とを前記判定手段の判定結果に応じて選択的に実行する手段と、
    前記文字領域の画像情報に基づいて各文字の代表色を決定する手段と、
    前記文字領域の画像情報を、前記代表色が所定の範囲内にあるものごとにグループ化する手段と、
    前記文字領域の画像情報に対して二値化処理を実行し、当該画像情報を圧縮する手段と、
    前記代表色と圧縮された前記文字領域の画像情報とを関連づける手段と、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記処理対象となる画像情報に含まれる有彩色の画素数を、全体有彩画素数として計数する手段と、
    前記文字領域に含まれる有彩色の画素数を、文字領域有彩画素数として計数する手段と、をさらに含み、
    前記判定手段は、前記計数された全体有彩画素数と文字領域有彩画素数とに基いて、前記背景領域の画像情報をカラー画像として圧縮するか否かを判断する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 処理対象となる1つの原稿の画像情報を文字領域の画像情報と背景領域の画像情報とに分離し、
    前記背景領域の画像情報に基づいて、前記背景領域における有彩色の有無を判定し、
    その判定結果に応じて、前記背景領域の画像情報に対して、モノトーン画像としての圧縮処理とカラー画像としての圧縮処理とを選択的に実行し、
    前記文字領域の画像情報に基づいて各文字の代表色を決定し、
    前記文字領域の画像情報を、前記代表色が所定の範囲内にあるものごとにグループ化し、
    前記文字領域の画像情報に対して二値化処理を実行した後、当該画像情報を圧縮し、
    前記代表色と圧縮された前記文字領域の画像情報とを関連づける、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  4. コンピュータに、
    処理対象となる1つの原稿の画像情報を文字領域の画像情報と背景領域の画像情報とに分離する手順と、
    前記背景領域の画像情報に基づいて、前記背景領域における有彩色の有無を判定する手順と、
    その判定結果に応じて、前記背景領域の画像情報に対して、モノトーン画像としての圧縮処理とカラー画像としての圧縮処理とを選択的に実行する手順と、
    前記文字領域の画像情報に基づいて各文字の代表色を決定する手順と、
    前記文字領域の画像情報を、前記代表色が所定の範囲内にあるものごとにグループ化する手順と、
    前記文字領域の画像情報に対して二値化処理を実行し、当該画像情報を圧縮する手順と、
    前記代表色と圧縮された前記文字領域の画像情報とを関連づける手順と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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