JP2005027037A - フォーマット変換方法及び画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザーが煩雑な作業を行うことなく、最適な階調性と圧縮形式の画像データを作成する。
【解決手段】読み取った原稿の画像データに基づいてスキャナI/F140の像域分離(文字判定)部で文字部分を含むか判定し、色判定部で有彩色を含むか判定することにより、原稿の特徴を抽出し、その原稿の特徴に応じて、Graphic Processor135で画像データの画像フォーマットが変換され、変換された画像データがHD162に格納される。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿読取手段で読み取った原稿の特徴に応じて該原稿の画像フォーマットを変換する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像入出力装置において、原稿を画像入出力装置の光学系の読取装置で読み取り、デジタル画像として蓄積し、画像入出力装置にネットワークインターフェースなどで接続されたホストコンピュータに蓄積したデジタル画像を転送することが行われている。
【0003】
一般的に、原稿画像を読み込んで作成され、画像入出力装置からネットワークインターフェースなどで接続されたコンピュータに転送されるデジタル画像は、転送先のコンピュータのもつアプリケーションが扱える画像フォーマット形式であるJPEG圧縮形式、TIFF−MMR圧縮形式などに変換されて送られる。
【0004】
また、カラー原稿を扱える画像入出力装置においては、転送先のコンピュータで原稿の色再現性などを考慮し、画像入出力装置の原稿読取手段でカラー原稿か白黒原稿かを判断し、カラー原稿の場合にはJPEG圧縮形式の画像フォーマット、白黒原稿の場合にはTIFF−MMR圧縮形式の画像フォーマットに変換される(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−309189号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、絵又は写真部分の多い白黒原稿である新聞、雑誌などの場合には、単純に白黒二値のTIFF−MMR圧縮形式の画像フォーマットに変換すると、絵又は写真部分の階調性が失われてしまう、という問題がある。
【0006】
この問題を解決するには、白黒原稿であってもJPEG圧縮形式などの多値で圧縮する画像フォーマットに変換すれば良いが、この場合、TIFF−MMR圧縮形式の画像フォーマットと比較して画像データのデータ量が大きくなる、という問題が発生してしまう。
【0007】
このような問題を解決するためには、ユーザーにより画像フォーマットを選択させるという手段もあるが、この場合、複数枚の原稿をコンピュータに転送する際に、一枚ずつ原稿の画像ファイルフォーマットを指定して原稿を読み込む、という作業をユーザーが繰り返さなくてはならず、ユーザーに対して多大な負荷をかけることになる。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ユーザーが煩雑な作業を行うことなく、最適な階調性と圧縮形式の画像データに変換することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、原稿読取手段で読み取った原稿の特徴に応じて該原稿の画像フォーマットを変換するフォーマット変換方法であって、原稿読取手段で読み取った原稿の画像データに基づいて前記原稿の特徴を抽出する工程と、抽出された原稿の特徴に応じて前記画像データの画像フォーマットを変換する工程とを有することを特徴とする。
【0010】
また上記目的を達成するために、本発明は、原稿読取手段で読み取った原稿の特徴に応じて該原稿の画像フォーマットを変換する画像処理装置であって、原稿読取手段で読み取った原稿の画像データに基づいて前記原稿の特徴を抽出する抽出手段と、抽出された原稿の特徴に応じて前記画像データの画像フォーマットを変換する変換手段と、前記画像フォーマットが変換された画像データを格納する格納手段とを有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0012】
図1は、本実施形態における画像入出力システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、リーダー部(画像入力装置)200は、原稿画像を光学的に読み取り、画像データに変換して出力する。このリーダー部200は、原稿を読み取るための機能を持つスキャナユニット210と、原稿用紙を搬送するための機能を持つ原稿給紙ユニット(DFユニット)250とで構成される。
【0013】
一方、プリンタ部(画像出力装置)300は、記録紙を搬送し、記録紙上に画像データを可視画像として印字して装置外に排紙する。このプリンタ部300は、複数種類の記録紙カセットを持つ給紙ユニット360と、画像データを記録紙に転写、定着させる機能を持つマーキングユニット310と、印字された記録紙をソート、ステイプルして機外へ出力する機能を持つ排紙ユニット370とで構成される。
【0014】
また、制御装置(コントローラ部110は、リーダー部200及びプリンタ部300と電気的に接続され、更にネットワーク400を介してホストコンピュータ(PC)401,402と接続されている。この制御装置110は、リーダー部200を制御して原稿の画像データを読み込み、プリンタ部300を制御して画像データを記録用紙に出力するコピー機能を提供する。また、リーダー部200から読み取った画像データを、コードデータに変換し、ネットワーク400を介してホストコンピュータへ送信するスキャナ機能、ホストコンピュータからネットワーク400を介して受信したコードデータを画像データに変換し、プリンタ部300に出力するプリンタ機能を提供する。
【0015】
また、操作部150は、制御装置110に接続され、液晶タッチパネルで構成され、画像入出力システム100を操作するためのユーザI/Fを提供する。
【0016】
図2は、リーダー部200及びプリンタ部300の側断面図である。リーダー部200の原稿給紙ユニット250は、原稿を先頭順に1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、原稿の読み取り動作が終了した後、プラテンガラス211上の原稿を排出するものである。原稿がプラテンガラス211上に搬送されると、ランプ212を点灯し、そして光学ユニット213の移動を開始させて原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー214、215、216及びレンズ217によってCCDイメージセンサ(以下、CCDという)218へと導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD218によって読み取られる。
【0017】
リーダー部200において、222はリーダー画像処理部であり、CCD218から出力される画像データに所定の処理を施し、スキャナI/Fを介して制御装置110へ出力するところである。
【0018】
プリンタ部300において、352はプリンタ画像処理部であり、プリンタI/Fを介して制御装置110から送られる画像信号をレーザドライバ317へ出力するところである。このレーザドライバ317は、レーザ発光部313、314、315、316を駆動するものであり、プリンタ画像処理部352から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部313、314、315、316に発光させる。このレーザ光はミラー340、341、342、343、344、345、346、347、348、349、350、351によって感光ドラム325、326、327、328に照射され、感光ドラム325、326、327、328にはレーザ光に応じた潜像が形成される。321、322、323、324は、それぞれブラック(Bk)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)のトナーによって潜像を現像するための現像器であり、現像された各色のトナーは用紙に転写されフルカラーのプリントアウトがなされる。
【0019】
用紙カセット360、361及び手差しトレイ362のいずれかより、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで給紙された用紙は、レジストローラ333を経て転写ベルト334上に吸着され、搬送される。そして、感光ドラム325、326、327、328に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は定着部335に搬送され、定着部335の熱と圧力により現像剤は記像紙に定着される。定着部335を通過した記録紙は排出ローラ336によって排出され、排紙ユニット370が排出された記録紙を束ねて記録紙の仕分けを行ったり、仕分けされた記録紙のステイプルを行った後、トレイ371上に載置する。
【0020】
また、両面記録が設定されている場合は、排出ローラ336のところまで記録紙を搬送した後、排出ローラ336の回転方向を逆転させ、フラッパ337によって再給紙搬送路338へ導く。再給紙搬送路338へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写ベルト334へ給紙される。
【0021】
<リーダー画像処理部の説明>
図3は、リーダー画像処理部222の詳細な構成を示すブロック図である。このリーダー画像処理部222では、プラテンガラス211上の原稿はCCD218によって読み取られて電気信号に変換される(CCD218はカラーセンサの場合、RGBのカラーフィルタが1ラインCCD上にRGB順にインラインに乗ったものでも、3ラインCCDでそれぞれRフィルタ・Gフィルタ・BフィルタをそれぞれのCCD毎に並べたものでも構わないし、フィルタがオンチップ化又はフィルタがCCDと別構成になったものでも構わない)。そして、その電気信号(アナログ画像信号)はリーダー画像処理部222に入力され、クランプ&Amp.&S/H&A/D部301でサンプルホールド(S/H)され、アナログ画像信号のダークレベルを基準電位にクランプし、所定量に増幅され(上記処理順番は表記順とは限らない)、A/D変換され、例えばRGB各8ビットのデジタル信号に変換される。そして、RGB信号はシェーディング部302で、シェーディング補正及び黒補正が施された後、制御装置110へと出力される。
【0022】
<制御装置の説明>
次に、制御装置110の機能を、図4に示すブロック図を用いて説明する。図4に示すように、メインコントローラ111は、主にCPU112、バスコントローラ113、各種I/Fコントローラ回路から構成される。
【0023】
CPU112とバスコントローラ113は制御装置110全体の動作を制御するものであり、CPU112はROM114からROMI/F115を経由して読み込んだプログラムに基づいて動作する。また、ホストコンピュータから受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスターイメージデータに展開する動作もこのプログラムに記述されており、ソフトウェアによって処理される。バスコントローラ113は各I/Fから入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時の調停やDMAデータ転送の制御を行う。
【0024】
DRAM116は、DRAMI/F117によってメインコントローラ111と接続されており、CPU112が動作するためのワークエリアや画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。
【0025】
Codec118は、DRAM116に蓄積されたラスターイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮し、また逆に、圧縮されて蓄積されたコードデータをラスターイメージデータに伸長する。SRAM119は、Codec118の一時的なワーク領域として使用される。Codec118はI/F120を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM116との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0026】
Graphic Processor135は、DRAM116に蓄積された画像データに対して画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化、スキャナ画像入力、プリンタ画像出力の処理を行う。SRAM136は、このGraphic Processor135の一時的なワーク領域として使用される。Graphic Processor135は、I/F137を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM116との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0027】
Network Contorller121は、I/F123によってメインコントローラ111と接続され、コネクタ122によって外部ネットワークと接続される。ネットワークとしては、一般的にイーサネット(登録商標)が挙げられる。
【0028】
汎用高速バス125には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ124とI/O制御部126とが接続される。汎用高速バスとしては、一般的にPCIバスが挙げられる。
【0029】
I/O制御部126には、リーダー部200、プリンタ部300の各CPUと制御コマンドを送受信するための調歩同期シリアル通信コントローラ127が2チャネル装備されており、I/Oバス128によって外部I/F回路140,145に接続されている。
【0030】
パネルI/F132は、LCDコントローラ131に接続され、操作部150上の液晶画面に表示を行うためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキー等の入力を行うためのキー入力I/F130とから構成される。
【0031】
操作部150は液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有する。タッチパネル又はハードキーにより入力された信号は、上述したパネルI/F132を介してCPU112に伝えられ、液晶表示部はパネルI/F132から送られてきた画像データを表示するものである。液晶表示部には、本画像形成装置の操作における機能表示や画像データ等が表示される。
【0032】
リアルタイムクロックモジュール133は、装置内で管理している日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ電池134によってバックアップされている。
【0033】
E−IDEインターフェース161は、外部記憶装置を接続するためのものである。本実施形態においては、このI/F161を介してHD(ハードディスク)ドライブ160を接続している。このハードディスク162には、プログラムや画像データが記憶される。
【0034】
コネクタ142、147は、それぞれリーダー部200とプリンタ部300とに接続され、同調歩同期シリアルI/F143、148とビデオI/F144、149とから構成される。
【0035】
スキャナI/F140は、コネクタ142を介してリーダー部200と接続され、またスキャナバス141によってメインコントローラ111と接続されており、リーダー部200から受け取った画像に対して所定の処理を施す機能を有し、更にリーダー部200から送られたビデオ制御信号に基づき生成した制御信号を、スキャナバス141に出力する機能も有する。
【0036】
スキャナバス141からDRAM116へのデータ転送は、バスコントローラ113によって制御される。
【0037】
プリンタI/F145は、コネクタ147を介してプリンタ部300と接続され、またプリンタバス146によってメインコントローラ111と接続されており、メインコントローラ111から出力された画像データに所定の処理を施し、プリンタ部300へ出力する機能を有し、更にプリンタ部300から送出されたビデオ制御信号に基づき生成した制御信号をプリンタバス146に出力する機能も有する。
【0038】
DRAM116上に展開されたラスターイメージデータのプリンタ部300への転送は、バスコントローラ113によって制御され、プリンタバス146、ビデオI/F149を経由してプリンタ部300へDMA転送される。
【0039】
<スキャナ画像処理の説明>
次に、スキャナI/F140におけるスキャナ画像処理の詳細な説明を行う。図5は、スキャナ画像処理を担う部分の詳細な構成を示すブロック図である。
【0040】
図5に示すリーダー部200からコネクタ142を介して送られる画像信号に対し、つなぎ&MTF補正部501で読取速度に応じてライン毎の遅延量を調整し、読取速度によって変化したMTFを補正する。CCD218が3ラインCCDの場合、つなぎ処理は3ラインの読取位置が同じになるように信号タイミングを補正する。読取位置タイミングが補正されたデジタル信号は入力マスキング部502によってCCD218の分光特性及びランプ212及びミラー214、215、216の分光特性を補正する。入力マスキング部502の出力はACSカウント部503及びメインコントローラ111へと送られる。
【0041】
<ACSカウント部の説明>
ここで、ACS(オートカラーセレクト)カウント部503の説明を、図6を用いて行う。
【0042】
オートカラーセレクト(以下、ACS)は、原稿がカラーなのか白黒なのかを判定するものである。つまり、画素毎の彩度を求めてある閾値以上の画素がどれだけ存在するかでカラー判定を行うものである。しかし、白黒の原稿であっても、MTF等の影響により、ミクロ的に見るとエッジ周辺に色画素が多数存在し、単純に画素単位でACS判定を行うのは難しい。このACS手法は様々な方法が提供されているが、本実施形態では、ACSの方法にはこだわらないため、ごく一般的な手法で説明を行う。
【0043】
上述したように、白黒画像でもミクロ的に見ると色画素が多数存在するわけであるから、その画素が本当に色画素であるかどうかは、注目画素に対して周辺の色画素の情報で判定する必要がある。図6において、601は判定用のフィルタであり、注目画素に対して周辺画素を参照するためにFIFOの構造をとるものである。602はメインコントローラ111からセットされた607〜610のレジスタに設定された値とリーダー部200から送られたビデオ制御信号612とに基づき、ACSをかける領域信号605を作成する回路である。603は色判定部で、ACSをかける領域信号605に基づき、注目画素に対してフィルタ601のメモリ内の周辺画素を参照し、注目画素が色画素か白黒画素かを決定するための色判定部である。604は色判定部603が出力した色判定信号の個数を数えるカウンタである。
【0044】
メインコントローラ111は読み込み範囲に対してACSをかける領域を決定し、レジスタ607〜610に設定する(尚、本実施形態では、原稿に対して独立で範囲を決める構成をとる)。また、メインコントローラ111はACSをかける領域内での色判定信号の個数を計数するカウンタの値を、所定の閾値と比較し、当該原稿がカラーなのか白黒なのかを判定する。
【0045】
レジスタ607〜610には、主走査方向、副走査方向それぞれについて、色判定部603が判定を開始する位置、判定を終了する位置を、リーダー部200から送られたビデオ制御信号612に基づいて設定しておくものとする。本実施形態では、実際の原稿の大きさよりもそれぞれ10mm程度小さめに設定している。
【0046】
尚、ACSを使用して画像信号がカラー又は白黒かを判定して出力するモードをACSモードとし、常にフルカラー画像信号で出力するモードをカラーモード、常に白黒画像信号で出力するモードを白黒モードとする。
【0047】
<プリンタI/Fの画像処理の説明>
プリンタI/F145の画像処理を担う部分についての詳細な説明を行う。図7はプリンタI/Fの画像処理の詳細な構成を示すブロック図を示す。
【0048】
メインコントローラ111からプリンタバス146を介して送られる画像信号は、まずLOG変換部701に入力される。LOG変換部701は、LOG変換でRGB信号からCMY信号に変換する。次に、モアレ除去部702でモアレが除去される。UCR&マスキング部703で、モアレ除去処理されたCMY信号はUCR処理でCMYK信号が生成され、マスキング処理部でプリンタの出力にあった信号に補正される。UCR&マスキング部703で処理された信号は、γ補正部704で濃度調整された後、フィルタ部705でスムージング又はエッジ処理される。これらの処理を経て、コネクタ147を介してプリンタ部300へと画像が送られる。
【0049】
<Graphic Processorの説明>
次に、Graphic Processor135についての詳細な説明を行う。図8はGraphic Processor135の詳細な構成を示すブロック図である。
【0050】
Graphic Processor135は、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化の処理をそれぞれ行うモジュールを有する。SRAM136は、Graphic Processor135の各々のモジュールの一時的なワーク領域として使用される。尚、各々のモジュールが用いるSRAM136のワーク領域が競合しないように、予め各々のモジュール毎にワーク領域が静的に割り当てられている。Graphic Processor135はI/F137を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM116との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0051】
このバスコントローラ113は、Graphic Processor135の各々のモジュールにモード等を設定する制御及び各々のモジュールに画像データを転送するためのタイミング制御を行う。
【0052】
以下、Graphic Processor135における画像回転部801、画像変倍部802、色空間変換部803、画像二値化部805の各処理手順について詳細に説明する。
【0053】
<画像回転部の説明>
まず、画像回転部801における処理手順を示す。CPU112はバスコントローラ113に画像回転制御のための設定を行う。この設定により、バスコントローラ113はI/F137を介して画像回転部801に対して画像回転に必要な設定(例えば、画像サイズや回転方向・角度等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM116もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。尚、ここでは回転を行う画像サイズを32画素×32ラインとし、また画像バス上に画像データを転送させる際に、24byte(RGB各々8bitで1画素分)を単位とする画像転送を行うものとする。
【0054】
上述したように、32画素×32ラインの画像を得るには、上述の単位データ転送を32×32回行う必要があり、且つ、不連続なアドレスから画像データを転送する必要がある(図9参照)。
【0055】
この不連続アドレッシングにより転送された画像データは、読み出し時に所望の角度に回転されているようにSRAM136に書き込まれる。例えば、90度反時計方向回転であれば、転送される画像データを、図10に示すようにY方向に書き込んでいき、読み出し時にX方向に読み出すことで、画像が回転される。
【0056】
32画素×32ラインの画像回転(SRAM136への書き込み)が完了した後、画像回転部801はSRAM136から上述した読み出し方法で画像データを読み出し、バスコントローラ113に画像を転送する。そして、回転処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は連続アドレッシングにより、DRAM116もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0057】
こうした一連の処理は、CPU112からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わったとき)繰り返される。
【0058】
<画像変倍部の説明>
次に、画像変倍部802における処理手順を示す。CPU112はバスコントローラ113に画像変倍制御のための設定を行う。この設定により、バスコントローラ113はI/F137を介して画像変倍部802に対して画像変倍に必要な設定(主走査方向の変倍率、副走査方向の変倍率、変倍後の画像サイズ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM116もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0059】
画像変倍部802は、受け取った画像データを一時SRAM136に格納し、これを入力バッファとして用い、格納したデータに対して主走査、副走査の変倍率に応じて必要な画素数、ライン数分だけ補間処理を行って画像を拡大もしくは縮小することで、変倍処理とする。変倍後のデータは再度SRAM136へ書き戻し、これを出力バッファとして画像変倍部802はSRAM136から画像データを読み出し、バスコントローラ113に転送する。
【0060】
上述のように変倍処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM116もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0061】
<色空間変換部の説明>
次に、色空間変換部803における処理手順を示す。CPU112はバスコントローラ113に色空間変換制御のための設定を行う。この設定により、バスコントローラ113はI/F137を介して色空間変換部803及びLUT(ルックアップテーブル)804に対して色空間変換処理に必要な設定(後述のマトリックス演算の係数、LUT804のテーブル値等)を行う。必要な設定を行った後、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM116もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0062】
色空間変換部803は、受け取った画像データ1画素毎に対して、まず下記の式で表される3×3のマトリックス演算を施す。
【0063】
【数1】
Figure 2005027037
【0064】
上記式において、R、G、Bが入力、X、Y、Zが出力、a11、a12、a13、a21、a22、a23、a31、a32、a33、b、b、b、c、c、cがそれぞれ係数である。
【0065】
上記式の演算によって、例えばRGB色空間からYuv色空間への変換など、各種の色空間変換を行うことができる。
【0066】
次に、マトリックス演算後のデータに対してLUT804による変換を行う。これにより、非線形の変換も行うことができる。当然、スルーのテーブルを設定することにより実質的にLUT変換を行わないようにしても良い。その後、色空間変換部803は色空間変換処理された画像データをバスコントローラ113に転送する。
【0067】
上述のように色空間変換処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM116もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0068】
<画像二値化部の説明>
次に、画像二値化部805における処理手順を示す。CPU112はバスコントローラ113に二値化制御のための設定を行う。この設定により、バスコントローラ113はI/F137を介して画像二値化部805に対して二値化処理に必要な設定(変換方法に応じた各種パラメータ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM116もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0069】
画像二値化部805は、受け取った画像データに対して二値化処理を施す。尚、本実施形態では、二値化の手法としては、画像データを所定の閾値と比較して単純に二値化するものとする。もちろん、ディザ法、誤差拡散法、誤差拡散法又は改良したものなど、何れの手法によってもかまわない。
【0070】
その後、画像二値化部805は二値化処理された画像データをバスコントローラ113に転送する。二値化処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM116もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0071】
<PDL画像出力時のシーケンス>
図11は、本実施形態におけるPDL画像出力の手順を示すフローチャートである。PDL画像を出力する場合、まず、ステップS1101において、PC401上でユーザーが当該PDL画像出力ジョブのプリント設定を行う。プリント設定の内容としては、部数、用紙サイズ、片面/両面、ページ出力順序、ソート出力、ステイプル止めの有無等である。
【0072】
次に、ステップS1102において、PC401上で印刷指示が与えられると、PC401上にインストールされているドライバソフトウェアが、印刷対象となるPC401上のコードデータを、いわゆるPDLデータに変換する。そして、そのPDLデータをステップS1101で設定したプリント設定パラメータと共に画像入出力システム100の制御装置110にネットワーク400を介して転送する。
【0073】
次に、ステップS1103において、制御装置110内のメインコントローラ111のCPU112がコネクタ122及びNetworkController121を介して転送されたPDLデータをプリント設定パラメータに基づいて画像データに展開(ラスタライズ)する。尚、画像データの展開は、DRAM116上に行われる。この画像データの展開が完了するとステップS1104へ進み、メインコントローラ111がDRAM116上に展開された画像データをGraphic Processor135へ転送する。
【0074】
次に、ステップS1105において、Graphic Processor135がプリント設定パラメータとは独立に画像処理を行う。例えば、プリント設定パラメータで指定された用紙サイズがA4であるにもかかわらず、プリンタ部300の給紙ユニット360にはA4R用紙しかない場合には、Graphic Processor135で画像を90度回転することにより、出力用紙にあわせた画像出力を行うことができる。この画像データの画像処理が完了するとステップS1106へ進み、Graphic Processor135がメインコントローラ111へ画像処理後の画像データを転送する。そして、メインコントローラ111は転送されてきた画像データをDRAM116上に記憶する。
【0075】
次に、ステップS1107において、メインコントローラ111はプリンタI/F145及びコネクタ147を介してプリンタ部300を制御しつつ、適切なタイミングでDRAM116上の画像データをプリンタ部300へ転送する。
【0076】
そして、ステップS1108において、制御装置110はプリンタ部300を制御して画像データをプリント出力する。この画像データの転送が完了すると、即ち、このPDLジョブが終了すると、プリント出力を終了する。
【0077】
<コピー画像出力時のシーケンス>
図12は、本実施形態におけるコピー画像出力の手順を示すフローチャートである。コピー画像を出力する場合、まず、ステップS1201において、操作部150上でユーザが当該コピー画像出力ジョブのコピー設定を行う。コピー設定の内容としては、部数、用紙サイズ、片面/両面、拡大/縮小率、ソート出力、ステイプル止めの有無等である。
【0078】
次に、ステップS1202において、操作部150からコピー開始指示が与えられると、制御装置110のメインコントローラ111はスキャナI/F140及びコネクタ142を介してリーダー部200を制御し、原稿の画像データの読み込み動作を行う。ここでは、原稿給紙ユニット250が載置された原稿を1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、その際同時に原稿のサイズを検知する。検知された原稿のサイズに基づいて原稿を露光走査することにより、画像データが読み取られる。この読み取られた画像データはDRAM116上に記憶される。従来のコピー機では、コピー設定の拡大/縮小率の設定に応じて、即ち副走査方向の変倍率に応じて光学ユニット213の移動速度を変化させることにより、副走査方向の変倍処理を実現していた。
【0079】
しかしながら、本実施形態では、コピー設定の拡大/縮小率の設定にかかわらず、必ず等倍(100%)で画像データを読み取り、変倍処理については主走査方向、副走査方向ともに、Graphic Processor135によって行うものとする。
【0080】
次に、ステップS1203において、メインコントローラ111がDRAM116上の画像データをGraphic Processor135に転送する。そして、ステップS1204において、Graphic Processor135はコピー設定パラメータに基づいて画像処理を行う。例えば、拡大400%の設定がなされていれば、Graphic Processor135内のモジュールである画像変倍部802を用いて主走査方向、副走査方向、双方への変倍処理を行う。この画像データの画像処理が完了するとステップS1205へ進む。このステップS1205では、Graphic Processor135はメインコントローラ111へ画像処理後の画像データを転送する。これによりメインコントローラ111は転送されてきた画像データをDRAM116上に記憶する。
【0081】
次に、ステップS1206において、メインコントローラ111はプリンタI/F145及びコネクタ147を介してプリンタ部300を制御しつつ、適切なタイミングでDRAM116上の画像データをプリンタ部300へ転送する。
【0082】
そして、ステップS1207において、制御装置110がプリンタ部300を制御して画像データをプリント出力する。この画像データの転送が完了すると、即ち、このコピージョブが終了すると、プリント出力を終了する。
【0083】
<スキャナI/F140による原稿の特徴抽出>
図13は、スキャナI/F140の詳細な構成を示すブロック図である。尚、図5及び図6に示したスキャナ画像処理を担う部分は同じ符号を付している。
【0084】
図13に示すように、リーダー部200で読み込まれ、RGB信号に変換されたデジタル画像データは、リーダー部200からの制御信号1301により同期を取りながら、像域分離(文字判定)部1302に入力される。像域分離(文字判定)部1302は、制御信号1301の同期信号を1画素分受信すると、画素カウンタ1303をカウントアップする。ここで、像域分離(文字判定)部1302は、入力された画像データが原稿の文字部分を読み込んだものか、写真又は絵の部分を読み込んだものかを判定する。判定した結果、原稿の文字部分の画像データである場合には像域分離(文字判定)部1302は文字カウンタ1304をカウントアップする。
【0085】
上述の文字判定処理と同時に、入力された画像データはつなぎ&MTF補正部501で補正処理を施された後、入力マスキング部502で強調処理等を施されると同時にフィルタ601を介して色判定部603に入力され、レジスタ607〜610に設定されたACS判定領域に従ってACS判定領域検出回路602がACS判定領域であると判断した領域の色判定を行う。また、色判定部603で入力された画素が有彩色であると判定した場合、色判定部603はACSカウンタ604をカウントアップする。
【0086】
このように、図13に示す構成により、リーダー部200からスキャナI/F140に入力された画像データに基づいて全ての画素数が画素カウンタ1303でカウントされ、原稿の文字領域をスキャンしたと判断された画素数が文字カウンタ1304でカウントされ、有彩色(色がある)と判断された画素数がACSカウンタ604でカウントされ、原稿の特徴が抽出される。ここで、原稿の特徴としては、白黒多値、ハーフトーン二値、単純二値、カラー多値などで、詳細は更に後述する。
【0087】
図14は、本実施形態における変換処理を説明するためのブロック図である。尚、図4及び図8に示した部分と同じものには同じ符号を付している。
【0088】
本実施形態における変換処理は、リーダー部200で読み込まれ、RGB信号に変換された画像データを上述のスキャナI/F140で抽出された原稿の特徴に応じて白黒多値、ハーフトーン二値、単純二値、カラー多値のフォーマットに変換し、HD162に格納する処理である。
【0089】
まず、リーダー部200から入力された画像データはスキャナI/F140で判定処理が行われた後、バスコントローラ113を介してDRAM116に格納される。ここで格納された画像データは、CPU112の指示に従ってGraphic Processor135の画像回転部801、画像変倍部802、色空間変換部803、画像二値化部805で、それぞれ回転処理、変倍処理、色空間変換処理、二値化処理が行われ、バスコントローラ113を介して再度DRAM116に保存される。そして、DRAM116上でCPU112によってMMR処理、JPEG処理などの圧縮処理が行われた後、バスコントローラ113を介してI/O制御部126に送られ、I/O制御部126にコネクタ161で接続されているHDドライブ160を介してHD162に転送されて格納される。
【0090】
図15は、本実施形態における変換処理を示すフローチャートである。まず、プラテンガラス211上の原稿がCCD218に読み込まれ、リーダー画像処理部222でアナログ・デジタル変換された画像データは、スキャナI/F140で上述した原稿の特徴を抽出する処理(文字領域判定、色判定)が行われた後、バスコントローラ113を介してDRAM116に格納される(ステップS1501)。次に、CPU112は読み込んだ画像データの領域の情報を判断するために、画素カウンタ1303、文字カウンタ1304からそれぞれのカウンタ値を取得する。そして、画素カウンタ1303のカウンタ値をCt、文字カウンタ1304のカウンタ値をCmとしてDRAM116に保存する(ステップS1502)。
【0091】
次に、CPU112は読み込まれた画像データの色判定の結果を判断するために、ACSカウンタ604のカウンタ値を取得し、CcとしてDRAM116に保存する(ステップS1503)。そして、CPU112は、DRAM116に保存されている画像データが白黒原稿を読み込んだものと判定したときに変換するファイルの種別を決定するための係数をROM114から取得する(ステップS1504)。このファイル種別を決定するための係数は、単純二値ファイルに変換するための係数Tbとハーフトーン二値ファイルに変換するための係数Thがある。
【0092】
ここで、CPU112は、取得したACSカウンタ604のカウンタ値Ccを判断し、Cc≠0の場合には、読み込んだ画像データに有彩色部分がある、即ち色が付いたカラー原稿を読み込んだと判断し(ステップS1505のYES)、色空間変換部803にカラー画像生成用のパラメータを設定し、LUT804にカラー画像生成用のテーブルを設定した後、DRAM116からバスコントローラ113を介して色空間変換部803に画像データを転送してカラー用の色空間変換を行い、再度DRAM116に格納する。その後、カラー用の画像処理が施されたDRAM116上の画像データをDRAM116上でJPEG圧縮する(ステップS1511)。
【0093】
また、ステップS1505で、CPU112は取得したACSカウンタ604のカウンタ値Ccを判断し、Cc=0の場合には、読み込んだ画像データに有彩色部分がない、即ち色の付いていない白黒原稿を読み込んだと判断し、白黒画像のファイル判定を行う処理(ステップS1506)へ進む。
【0094】
ここで、CPU112は、取得した画素カウンタ1303のカウンタ値Ct、文字カウンタ1304のカウンタ値Cm、単純二値ファイルに変換するための係数Tbとハーフトーン二値ファイルに変換するための係数Thに基づき、次式が満たされるか否かを判断する。
【0095】
Cm/Ct>Tb (式1)
上記の式1が満たされた場合、即ち総画素数に対して文字と判断された画素数が予め定められている単純二値ファイルにするための係数値より大きいと判断し(ステップS1506のYES)、DRAM116に保存されている画像データから単純二値のファイルを作成するために、色空間変換部803に白黒単純二値用のパラメータを設定し、LUT804に白黒単純二値画像生成用のテーブルを設定した後、DRAM116からバスコントローラ113を介して色空間変換部803に画像データを転送して白黒単純二値用の色空間変換を行い、画像二値化部805で多値→二値変換を行った後、再度DRAM116に格納する。その後、白黒単純二値用の画像処理が施されたDRAM116上の画像データをDRAM116上でMMR圧縮する(ステップS1510)。
【0096】
また、CPU112は上記の式1が満たされないと判断した場合(ステップS1506のNO)、次の式2が満たされるか否かを判断する。
【0097】
Tb≧Cm/Ct>Th (式2)
上記の式2が満たされた場合、即ち総画素数に対して文字と判断された画素数が予め定められている単純二値ファイルにするための係数値より小さく、ハーフトーン二値ファイルにするための係数より大きいと判断し(ステップS1507のYES)、DRAM116に保存されている画像データからハーフトーン二値のファイルを作成するために、色空間変換部803にハーフトーン二値用のパラメータを設定し、LUT804に白黒ハーフトーン二値画像生成用のテーブルを設定した後、DRAM116からバスコントローラ113を介して色空間変換部803に画像データを転送して白黒ハーフトーン二値の色空間変換を行い、画像二値化部805で多値→二値変換を行った後、再度DRAM116に格納する。その後、白黒ハーフトーン二値用の画像処理が施されたDRAM116上の画像データをDRAM1163上でMMR圧縮する(ステップS1509)。
【0098】
一方、CPU112は上記の式1、式2のどちらも満たさないと判断した場合(ステップS1507のNO)、DRAM116に保存されている画像データから白黒多値の画像ファイルを作成するために、色空間変換部803に白黒多値用のパラメータを設定し、LUT804に白黒多値画像生成用のテーブルを設定した後、DRAM116からバスコントローラ113を介して色空間変換部803に画像データを転送して白黒多値用の色空間変換を行い、再度DRAM116に格納する。その後、白黒多値用の画像処理が施されたDRAM116上の画像データをDRAM116上でJPEG圧縮する(ステップS1508)。
【0099】
そして、CPU112は、上述したステップS1508〜S1511において所定の変換が行われた画像データをDRAM116からバスコントローラ113を介してI/O制御部126に送出し、I/O制御部126にコネクタ161により接続されているHDドライブ160を介してHD162に転送して格納する(ステップS1512)。
【0100】
以上説明したように、本実施形態によれば、画像入出力装置の原稿読取手段で原稿を読み取り、読み取った原稿の画像データに基づいて原稿の特徴を抽出し、その原稿の特徴に応じて画像データの色空間変換、多値二値変換、圧縮形式などの切り替えを行い、読み取った原稿に最適な画像フォーマットに変換することができる。
【0101】
尚、本発明は複数の機器(例えば、ホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
【0102】
また、本発明の目的は前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0103】
この場合、記録媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0104】
このプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0105】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0106】
更に、記録媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザーが煩雑な作業を行うことなく、最適な階調性と圧縮形式の画像データに変換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における画像入出力システムの全体構成を示す図である。
【図2】リーダー部200及びプリンタ部300の側断面図である。
【図3】リーダー画像処理部222の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】制御装置110の構成を示すブロック図である。
【図5】スキャナ画像処理を担う部分の詳細な構成を示すブロック図である。
【図6】ACS(オートカラーセレクト)カウント部503の構成を示す図である。
【図7】プリンタI/Fの画像処理の詳細な構成を示すブロック図である。
【図8】Graphic Processor135の詳細な構成を示すブロック図である。
【図9】画像回転部801での画像転送を説明するための図である。
【図10】画像回転部801での画像回転を説明するための図である。
【図11】本実施形態におけるPDL画像出力の手順を示すフローチャートである。
【図12】本実施形態におけるコピー画像出力の手順を示すフローチャートである。
【図13】スキャナI/F140の詳細な構成を示すブロック図である。
【図14】本実施形態における変換処理を説明するためのブロック図である。
【図15】本実施形態における変換処理を示すフローチャートである。

Claims (8)

  1. 原稿読取手段で読み取った原稿の特徴に応じて該原稿の画像フォーマットを変換するフォーマット変換方法であって、
    原稿読取手段で読み取った原稿の画像データに基づいて前記原稿の特徴を抽出する工程と、
    抽出された原稿の特徴に応じて前記画像データの画像フォーマットを変換する工程とを有することを特徴とするフォーマット変換方法。
  2. 前記画像フォーマットが変換された画像データを格納手段に格納する工程を更に有することを特徴とする請求項1に記載のフォーマット変換方法。
  3. 前記抽出する工程は、前記画像データが文字部分を含むか、有彩色を含むかを判定し、その判定結果に従って前記原稿の特徴を抽出することを特徴とする請求項2に記載のフォーマット変換方法。
  4. 前記画像データが有彩色を含む場合はカラー多値原稿とし、有彩色を含まず且つ所定以上文字部分を含む場合は単純二値原稿とし、有彩色を含まず且つ所定以上文字部分がなければハーフトーン二値原稿とし、それ以外であれば白黒多値原稿とすることを特徴とする請求項3に記載のフォーマット変換方法。
  5. 前記変換する工程は、前記原稿の特徴がカラー多値の場合はカラー用の色空間変換、JPEG圧縮を行い、単純二値の場合は単純二値用の色空間変換、MMR圧縮を行い、ハーフトーン二値の場合はハーフトーン二値用の空間変換、MMR圧縮を行い、白黒多値の場合は白黒多値用の色空間変換、JPEG圧縮を行い前記画像データの画像フォーマットを変換することを特徴とする請求項4に記載のフォーマット変換方法。
  6. 原稿読取手段で読み取った原稿の特徴に応じて該原稿の画像フォーマットを変換する画像処理装置であって、
    原稿読取手段で読み取った原稿の画像データに基づいて前記原稿の特徴を抽出する抽出手段と、
    抽出された原稿の特徴に応じて前記画像データの画像フォーマットを変換する変換手段と、
    前記画像フォーマットが変換された画像データを格納する格納手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  7. コンピュータに請求項1に記載されたフォーマット変換方法の各手順を実行させるためのプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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