JP4742153B2 - 原稿読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、白色LEDを光源とした原稿読取装置に関する。
近年、複写機等に使用される原稿読取装置にカラーイメージセンサとモノクロイメージセンサを備えることが提案されている(特許文献1及び2参照)。
特許文献1には、カラーモード時はR,G,Bセンサにより画像を読み取り、モノクロモード時は白黒用センサにより原稿画像を読み取るようにし、モノクロモード時に原稿画像を高速で読み取ることが示されている。特許文献2には、第一の複写モード時は光学フィルタを備えた受光素子列により原稿画像を読み取り、第二の複写モード時は光学フィルタを介しない受光素子列により原稿画像を読み取ることが示されている。
また、近年、低消費電力化のため、原稿読取装置におけるカラー読み取り用の光源として白色LEDを用いることが提案されている(例えば、特許文献3参照)。白色LEDには、低コスト化のため、青色LEDと黄色発光蛍光体を用いたものがある(例えば、特許文献4参照)。
特開2002−111968号公報 特開2008−35561号公報 特開2005−236530号公報 特開2000−49374号公報
しかしながら、青色LEDと黄色発光蛍光体を用いた白色LEDを、光学フィルタを有するカラーイメージセンサと光学フィルタを有しないモノクロイメージセンサを備える原稿読取装置の光源に用いると次のような問題が生じる。
青色LEDと黄色発光蛍光体を用いた白色LEDの分光特性は、図2に示すように、他の波長域に比べて発光強度が高い特定の波長域(450nm付近)を有する。一方、昼光色光源D65(JIS規格(JIS−Z8720))の下の人間の標準比視感度特性:国際照明委員会(CIE)規格)は、図11に示すように、ピーク波長域(555nm付近)が白色LEDのピーク波長域と異なる。そのため、光学フィルタを有しないモノクロイメージセンサは、通常の昼光色の下で見える色味と異なった色味で原稿画像を読み取ってしまう。実際には、モノクロイメージセンサは輝度情報として原稿画像を読み取るので、原稿画像中の各色の輝度(濃度)が、通常の昼光色の下で見たときと異なった輝度(濃度)で読み取られてしまい、原稿画像の濃度再現性の点で問題となる場合がある。
上記課題を解決するため、本発明は、青色LEDと黄色発光蛍光体を有し、原稿読取位置の原稿に光を照射する白色LEDと、前記白色LEDにより光が照射された前記原稿読取位置の原稿の画像をカラー読み取りするための第1フィルタおよび第1センサを有するカラー読取手段と、前記白色LEDにより光が照射された前記原稿読取位置の原稿の画像をモノクロ読み取りするためのフィルタであり、緑色領域の分光透過率に比べて青色領域の分光透過率が低い分光透過率特性を有するフィルタである第2フィルタおよび第2センサを有するモノクロ読取手段とを有し、前記第1フィルタは、前記白色LEDから前記原稿読取位置への光路中および前記原稿読取位置から前記第2センサへの光路中にはなく、前記原稿読取位置から前記第1センサへの光路中に設けられ、前記第2フィルタは、前記白色LEDから前記原稿読取位置への光路中および前記原稿読取位置から前記第1センサへの光路中にはなく、前記原稿読取位置から前記第2センサへの光路中に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、青色LEDと黄色発光蛍光体を有する白色LEDを用いる原稿読取装置において、カラー読み取りおよびモノクロ読み取りの両方において高精度な読み取りができるようにすることができる。特に、モノクロ読み取りにより得ら得た画像の輝度(濃度)が、通常の昼光色の下で見た時と異なった輝度(濃度)になることを抑制し、高精度なモノクロ読み取りを実現することができる。
(実施形態1)
図1に本実施形態の原稿読取装置101の概略構成図を示す。白色LED(発光ダイオード)104は、プラテンガラス115(原稿読取位置)に対して光を照射する。白色LED104は、青色LEDと黄色発光蛍光体により白色光を発光する白色LEDである。青色LEDはGaN(窒化ガリウム)系LED、黄色発光蛍光体はYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体である。図2は、白色LED104の分光特性を示す。プラテンガラス115(原稿読取位置)上に載置された原稿102は、プラテンカバー103に押えられ、白色LED104により光が照射される。原稿102からの反射光は、ミラー105、106、107、レンズ108を介してCCD(電荷結合素子)109へ導かれる。ミラー105及び白色LED104は光学台112により保持され、ミラー106及び107は光学台113により保持されている。光学台112及び113は、モータ111によって原稿に沿って移動させられることにより、原稿102を走査することができる。なお、図示していないが、光学台112及び113を所定位置に静止させた状態で、所定位置を通過するように原稿を移動させることにより、原稿を走査してもよい。
CCD109は、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)、モノクロ用のラインセンサ109R、109G、109B、109Mを有する4ラインCCDである。ラインセンサ109R、109G、109B、109Mには、それぞれカラーフィルタ119R、119G、119B、119Mが塗布されている。カラーフィルタ119R、119G、119Bはそれぞれ、赤色、緑色、青色のカラーフィルタである。モノクロラインセンサ109Mに塗布されるカラーフィルタ119Mについては後ほど詳述する。各ラインセンサは、原稿からの反射光を光電変換することにより、原稿画像を読み取る。ラインセンサ109R、109G、109Bは原稿画像をカラー画像として読み取るカラー読取部を構成し、ラインセンサ109Mは原稿画像をモノクロ画像として読み取るモノクロ読取部を構成する。
CCD109は、基板110上に設けられている。基準白色板114は、白色LED104の点灯光量の主走査方向(ラインセンサの長手方向)のばらつきや、CCD109の感度ばらつきを測定する際、白色LED104により光が照射され、CCD109により読み取られる。基準白色板114の主走査方向の長さは、主走査領域全域をカバーする長さである。
図3(a)はCCD109の構成を示す図である。図3(b)はCCD109の側面図である。R、G、B、モノクロ用のラインセンサは、それぞれ主走査方向に7500画素の撮像素子を有し、1画素の間隔は10μmである。これらのR、G、B、モノクロ用のラインセンサは、副走査方向に20μm間隔で配列されている。撮像素子1画素分の大きさは、10×10μmである。
CCD109は、カラー読取モード時にはR、G、B用のラインセンサにより読み取りを行い、モノクロ読取モードにはモノクロ用のラインセンサにより読み取りを行う。モノクロ用のラインセンサで読み取るときは、原稿画像をグレースケールで読み取る。
CCD109は、RED、GREEN、BLUE3つの出力端子を有している。モード設定端子へカラー読取モードを示す信号が入力されている時は、RED、GREEN、BLUE3つの出力端子から、それぞれR、G、B用のラインセンサの7500画素のデータが出力されるようゲートがスイッチングされる。モード設定端子へモノクロ読取モードを示す信号が入力されている時は、モノクロ用のラインセンサの7500画素の前半3750画素はREDの出力端子から、後半3750画素はGREENの出力端子から出力されるようゲートがスイッチングされる。従って、モノクロ読取モード時は、カラー読み取りモードの倍の速度で原稿を読み取ることができる。図4は、各読取モードでのCCD109の各出力端子からのデータ出力の様子(フォーマット)を示す。
図5は、本実施形態の原稿読取装置のブロック構成図を示す。A/Dコンバータ回路201は、CCD109にて読み取った画像データをA/D変換する。シェーディング補正回路202は、A/Dコンバータ回路201にてA/D変換された読み取り画像データに対してシェーディング補正を行う。シェーディング補正を行うために、白色LED104の主走査方向の光量ばらつきや、CCD109の主走査方向の感度ばらつきを基準白色板114を用いて予め検出しておく。そして、基準白色板114の読取結果を用いて、読み取り特性が主走査全域に亘り均一となるように、CCD109の画素毎にゲイン補正及びオフセット補正を行う。
画像処理回路203は、シェーディング補正回路202にてシェーディング補正された画像データを所定の画像データフォーマットに変換して、データ転送ライン204を介してプリンタ等の出力機器へ転送する。モノクロ読取モード時、画像処理回路203は、CCD109のRED、GREEN出力端子から画像データを、1ラインのモノクロ信号に並べ替えて、データ転送ライン204を介してプリンタ等の出力機器へ転送する。
コントローラ206は、CCD109の駆動制御、白色LED104の点灯制御を行う。また、コントローラ206は、操作部207からカラー読取モードやモノクロ読取モードなどのユーザ設定を受け付ける。
カラー読取モードとモノクロ読取モードは、操作部207へのユーザからの指示によって切り替わる。カラー読取モードは、主にカラー原稿をカラーで読み取ることを想定したモードである。モノクロ読取モードは、主にモノクロ原稿を読み取ることを想定したモードであるが、カラー原稿をモノクロ画像として読み取るときにも用いられる。モノクロ読取モードでは、カラー読取モードの倍の速度で原稿を読み取ることができる。この場合、CCD109の駆動速度はカラー読取モード時と同じで、副走査方向の走査速度を倍にする。
図6は、コントローラ206が実行する読取処理の制御フローチャートである。コントローラ206は、操作部207よりカラー読取モード及びモノクロ読取モードのいずれが選択指示されたかを判断し(S701)、指定された読取モードに応じたモード設定信号(カラー読取モード又はモノクロ読取モード)をCCD109のモード設定端子に対して出力し、CCD109を駆動する(S702、S703)。
次に、コントローラ206は、基準白色板114を読み取る位置に光学台112、113を移動させ、白色LED104を点灯し、基準白色板114をCCD109にて読み取る(S704)。そして、コントローラ206は、基準白色板114を読み取った結果から、白色LED104の光量ばらつき、CCD109の感度ばらつきを補正するシェーディング補正処理を行う(S705)。次に、コントローラ206は、指定されたモードに応じた回転速度でモータ111を駆動することにより原稿102を走査させ、原稿102を読み取る(S706)。モノクロ読取モード時は、カラー読取モード時に比べて倍速でモータ111を駆動する。そして、コントローラ206は、画像処理回路203、データ転送ライン204を介してプリンタ等へ画像データを転送させる(S707)。このような制御によって、原稿102を読み取り、原稿画像データを出力機器に転送する。
次に、本実施形態の原稿読取装置における分光特性について詳細に説明する。カラー読取モード時の読取分光特性は、主に、CCD109の分光感度と、CCD109のR、G、Bラインセンサ上に塗布されたカラーフィルタの分光透過率特性と、白色LED104の分光特性によって決定される。図7は、カラーフィルタの分光透過率特性を考慮したCCD109の各色ラインセンサの分光感度特性を示す。白色LED104の分光特性は、前述したように図2のような分光特性を有する。
図8は、カラーラインセンサの分光感度特性と白色LED104の分光特性の積分分光特性を示す。カラー読取モード時は、このような分光特性によってカラー原稿が読み取られる。
モノクロ読取モード時の分光特性は、CCD109のモノクロラインセンサにカラーフィルタが塗布されていない場合、主に、CCD109の分光感度、白色LED104の分光特性によって決定される。ここで、モノクロ読取モード時に使用するCCD109にカラーフィルタが塗布されていない場合の分光特性について説明する。図9は、カラーフィルタが塗布されていない場合のCCD109のモノクロラインセンサの分光感度特性を示す。図10は、カラーフィルタが塗布されていない場合のモノクロラインセンサの分光感度特性と白色LED104の分光特性の積分分光特性を示す。図10に示すように、カラーフィルタが塗布されていない場合の、CCD109のモノクロラインセンサの分光特性と白色LED104の分光特性の積分分光特性は、450nm付近の青色LEDの発光ピーク波長に分光特性のピークがある。
図11は、視感度特性(CIE:国際照明委員会にて規格化されている標準比視感度特性)を示す。図12は、標準的な昼光色としてJIS規格にて規定されるD65光源の分光特性を示す。図13は、視感度特性と標準的な昼光色の分光特性との積分分光特性を示す。図10に示すCCD109のモノクロラインセンサの分光特性と白色LED104の分光特性の積分分光特性は、図13に示す視感度特性と標準的な昼光色の分光特性との積分分光特性と大きく異なっている。そのため、図14に示すような分光反射率特性をもった黄色い原稿を読み取った場合、読み取り結果が人間の見た目と大きく相違することがある。
この現象は、白色の原稿と黄色の原稿をそれぞれ読み取った場合に生じる分光特性の差を分析することによって説明できる。カラーフィルタが塗布されていない場合のCCD109の積分分光特性(図10)で図15に示すような白色原稿を読み取った場合、図16に示す読取分光特性となる。また、同じ積分分光特性(図10)で図14に示すような黄色原稿を読み取った場合、図17に示す読取分光特性となる。図16の斜線部分の面積を1として考えると、図17の斜線部分の面積は約0.5となり、白色を1とした場合、黄色は0.5という強度で読み取られることになる。
これに対し、図15に示すような白色原稿をD65光源下で人間が見た場合、図18に示す分光特性となる。また、図14に示すような黄色原稿をD65光源下で人間が見た場合、図19に示す分光特性となる。図18の斜線部分の面積を1として考えると、図19の斜線部分の面積は約0.87となり、白色を1とした場合、黄色は0.87という強度で見えることになる。
このように、人間がD65光源下で黄色原稿を見た場合の黄色は、カラーフィルタが塗布されていないモノクロラインセンサで読み取った黄色原稿の黄色よりも明るく見えていることになる。すなわち、カラーフィルタが塗布されていないモノクロラインセンサで読み取った黄色原稿の黄色は、人間がD65光源下で見た黄色原稿の黄色よりも濃く読み取られることになり、再現性が良くない場合がある。このように、人間が原稿を見た場合の明るさ(濃度)とカラーフィルタが塗布されていないモノクロラインセンサで読み取った明るさ(濃度)が異なるために、濃度再現性に問題がある場合がある。
このような問題に鑑み、本実施形態では、CCD109のモノクロラインセンサに図20に示すような分光感度特性となるような分光透過率特性を有するカラーフィルタ119Mを塗布する。このカラーフィルタは、青色LEDと黄色発光蛍光体を用いた白色LEDのピーク波長である450nm付近の波長の光の透過を抑制し、540nm付近の波長の光を透過する分光透過率特性を有する。このカラーフィルタ119Mをモノクロラインセンサ109Mに塗布することにより、白色LEDで照明した原稿をモノクロラインセンサで読み取ったときの積分分光特性を、図17に示すD65光源下での標準視感度特性に近似させることができる。
図20に示した分光特性は一例であり、他にも同様の効果を得る様々な分光特性が考えられる。例えば、CCD109のモノクロラインセンサに図21に示すような分光感度特性となるような分光透過率特性を有するカラーフィルタ119Mを塗布してもよい。このカラーフィルタも、白色LEDのピーク波長である450nm付近の波長の光の透過を抑制し、540nm付近及びそれ以上の波長の光を透過する分光透過率特性を有するので、図17に示すD65光源下での視感度特性に近似させることができる。
図22は、図20に示すカラーフィルタが塗布された場合のCCD109のモノクロラインセンサと白色LED104の分光特性の積分分光特性を示す。図22に示すように、白色LEDのピーク波長(青色LEDのピーク波長)である所定波長(450nm付近)の光の透過がカラーフィルタにより抑制されている。カラーフィルタが塗布されていないCCDと白色LEDの積分分光特性を示す図10と比較してわかるように、カラーフィルタはCCDと白色LEDの積分分光特性のピーク波長が白色LEDのピーク波長よりも長波長になるように光の透過を抑制している。また、標準比視感度特性を示す図11を参照しながら、図22と図10とを比較してわかるように、カラーフィルタは白色LEDとCCDの積分分光特性の重心が標準比視感度特性の重心に近づくように光の透過を抑制している。
図20に示す分光特性を有するカラーフィルタが塗布されたモノクロラインセンサで図15に示すような白色原稿を読み取った場合、図23に示す読取分光特性となる。また、図20に示す分光特性を有するカラーフィルタが塗布されたモノクロラインセンサで図14に示すような黄色原稿を読み取った場合、図24に示す読取分光特性となる。
図23の斜線部分の面積を1として考えると、図24の斜線部分の面積は0.82となる。前述したように、白色原稿をD65光源下で人間が見た場合の強度を1とすると、黄色原稿をD65光源下で人間が見た場合の強度は0.87である。このように、白色LEDが照射する光のうち所定波長の光(青色LEDのピーク波長の光)の透過を抑制するフィルタを用いることにより、青色LEDと黄色発光蛍光体を用いた白色LEDにより原稿を照明したとしても、人間の視感度特性に近い読み取りを行うことができる。よって、原稿の見た目と読み取り画像出力の見た目が異なる問題を防ぐことができる。
ここで、図20及び図21に示す分光特性を有するカラーフィルタの詳細について説明する。図20の分光特性は、図8に示すCCD109のGREENセンサに使用しているカラーフィルタと同様の材料を、GREENセンサよりも薄く塗布することで実現される。GREENセンサと同じカラーフィルタ材料を使用することにより、CCD109の各ラインセンサへのカラーフィルタ塗布工程を簡略化することが可能となり、製造コストを下げることができる。
また、モノクロラインセンサにカラーフィルタを薄く塗布するのは、前述したようにモノクロ読み取り時に原稿を高速で読み取るために、カラーラインセンサよりも受光光量を多くするためである。仮に、モノクロラインセンサにGREENセンサと同じ厚みのカラーフィルタを塗布した場合、光源の光量を増加させない限り、モノクロモードでカラーモードよりも原稿を高速に読み取ると、モノクロラインセンサの受光光量が減少する。受光光量の減少分は、CCD109の出力信号を増幅することにより補えるが、増幅時にCCD109の出力信号が持っているノイズ成分も増幅してしまうため、画像のSN比が劣化する。このような不具合を回避するため、CCD109のGREENセンサに使用しているカラーフィルタと同様の材料を薄く塗布する。CCD109のGREENセンサに使用しているカラーフィルタと同様の材料を薄く塗布することで、450nm付近の青色LEDの発光ピーク波長の光の透過を抑制し、540nm付近の波長の光の透過するようにしている。
一方、図21の分光特性を得るには、GREENセンサのカラーフィルタ材料とは異なるカラーフィルタ材料を塗布する。そのため、カラーフィルタの塗布工程が増えることとなるが、600nm以上の分光透過率が高いため、モノクロラインセンサの受光光量をより多くすることができ、SN比が向上する。
(実施形態2)
実施形態1ではカラー読取可能な原稿読取装置について説明したが、本実施形態ではモノクロ読取のみ可能な原稿読取装置について説明する。モノクロ読取専用なので、光源は白色である必要がないが、開発コストや製造コストを削減するため、カラー読取可能な原稿読取装置の光源と同じ白色LEDを用いられる。実施形態1と同様に、青色LEDと黄色発光蛍光体を用いた白色LEDを光源として用いると、前述したような問題が生じる。
そこで、本実施形態では、図25に示すように、モノクロラインセンサのみを有するCCD109と原稿との間の光路上に、図20または図21に示す分光透過率特性のフィルタが塗布されたフィルタガラス120がCCD109から離間して設けられる。CCD109にフィルタを塗布する代わりにフィルタガラス120を設けることで、実施形態1と同様の効果が得られる。また、CCD109にフィルタを塗布する代わりにフィルタガラス120を設けることにより、次のような効果も得られる。
CCD109の読み取り画素上への微小なゴミの付着等も許容できないため、CCD109へカラーフィルタを塗布する工程はクリーンルームにて実施される。このクリーンルームでのカラーフィルタの塗布工程は、コストアップの要因となり得る。また、ゴミの付着を完全に排除することはクリーンルームでも難しいため、ゴミの付着による製造上の歩留まりの問題も発生する。CCD109は1画素あたり10×10μmであり、CCD109へカラーフィルタを塗布する工程では、100μmに対するゴミの影響度合が問題となる。
本実施形態では、レンズ108とCCD109の間にフィルタガラス120を設けた。この場合、フィルタガラス120の位置がCCD109から離れ、レンズ108に近づくにつれて、レンズ108からの光束は広がる。例えば、1画素は略500μm×500μm=250000μmとなる。従って、フィルタガラス120にフィルタを塗布する際にゴミが付着したとしても、250000μmに対するゴミの影響度となるため、影響度を抑えることができる。
これにより、微小なゴミを許容できるようになるため、製造コストを下げたフィルタガラス120を製造することが可能としつつ、原稿の見た目と読み取り画像出力の見た目が異なる問題を防ぐことができる。
本発明の一実施形態の原稿読取装置の構成を示す図である。 青色LEDと黄色発光蛍光体を用いた白色LEDの分光特性を示す図である。 CCD109の構成を示す図である。 各読取モードでのCCD109の各出力端子からのデータ出力の様子を示す図である。 原稿読取装置のブロック構成図である。 コントローラ206が実行する読取処理の制御フローチャートである。 カラーフィルタの分光透過率特性を考慮したCCD109の各色ラインセンサの分光感度特性を示す図である。 カラーラインセンサの分光感度特性と白色LED104の分光特性の積分分光特性を示す図である。 カラーフィルタが塗布されていない場合のCCD109の分光感度特性を示す図である。 カラーフィルタが塗布されていない場合のCCD109の分光感度特性と白色LED104の分光特性の積分分光特性を示す図である。 標準比視感度を示す図である。 標準光源の分光特性を示す図である。 標準光源と標準比視感度の積分分光特性を示す図である。 黄色原稿の分光反射率特性を示す図である。 白色原稿の分光反射率特性を示す図である。 カラーフィルタが塗布されていないCCD109により白色原稿を読み取ったときの積分分光特性を示す図である。 カラーフィルタが塗布されていないCCD109により黄色原稿を読み取ったときの積分分光特性を示す図である。 標準光源下で白色原稿を標準比視感度で見たときの積分分光特性を示す図である。 標準光源下で黄色原稿を標準比視感度で見たときの積分分光特性を示す図である。 本実施形態のフィルタを塗布したCCD109の分光感度特性を示す図である。 本実施形態の別のフィルタを塗布したCCD109の分光感度特性を示す図である。 本実施形態のフィルタが塗布されたCCD109の分光感度特性と白色LED104の分光特性の積分分光特性を示す図である。 本実施形態のフィルタを塗布したCCD109により白色原稿を読み取ったときの積分分光特性を示す図である。 本実施形態のフィルタを塗布したCCD109により黄色原稿を読み取ったときの積分分光特性を示す図である。 本発明の他の実施形態の原稿読取装置の構成を示す図である。
104 白色LED
109 CCD
119 カラーフィルタ
120 フィルタガラス

Claims (6)

  1. 青色LEDと黄色発光蛍光体を有し、原稿読取位置の原稿に光を照射する白色LEDと、
    前記白色LEDにより光が照射された前記原稿読取位置の原稿の画像をカラー読み取りするための第1フィルタおよび第1センサを有するカラー読取手段と、
    前記白色LEDにより光が照射された前記原稿読取位置の原稿の画像をモノクロ読み取りするためのフィルタであり、緑色領域の分光透過率に比べて青色領域の分光透過率が低い分光透過率特性を有するフィルタである第2フィルタおよび第2センサを有するモノクロ読取手段とを有し、
    前記第1フィルタは、前記白色LEDから前記原稿読取位置への光路中および前記原稿読取位置から前記第2センサへの光路中にはなく、前記原稿読取位置から前記第1センサへの光路中に設けられ、
    前記第2フィルタは、前記白色LEDから前記原稿読取位置への光路中および前記原稿読取位置から前記第1センサへの光路中にはなく、前記原稿読取位置から前記第2センサへの光路中に設けられていることを特徴とする原稿読取装置。
  2. 前記第1フィルタは赤色フィルタ、緑色フィルタおよび青色フィルタであり、前記第1センサは、該赤色フィルタ、該緑色フィルタおよび該青色フィルタのそれぞれが塗布された赤色ラインセンサ、緑色ラインセンサおよび青色ラインセンサであり、
    前記第2センサは、前記第2のフィルタが塗布されたモノクロラインセンサであることを特徴とする請求項1記載の原稿読取装置。
  3. 前記カラー読取手段によって生成された赤色データ、緑色データおよび青色データはそれぞれ異なる1つの出力端子から出力され、
    前記モノクロ読取手段によって生成された、前記第2センサにおける異なる画素に対応する第1モノクロデータと第2モノクロデータは異なる出力端子から出力されることを特徴とする請求項2記載の原稿読取装置。
  4. 前記モノクロ読取手段における前記第2フィルタが塗布された前記第2センサの受光光量は、前記カラー読取手段における緑色フィルタが塗布された緑色センサの受光光量より多いことを特徴とする請求項2または3記載の原稿読取装置。
  5. 前記第2フィルタは、前記緑色フィルタを薄くしたものであることを特徴とする請求項4記載の原稿読取装置。
  6. 前記第2フィルタは、前記青色領域の光の透過を抑制し、前記緑色領域および該緑色領域以上の波長の光を透過する分光透過率特性を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の原稿読取装置。
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