JP4738240B2 - 無線通信の通信周波数設定方法 - Google Patents

無線通信の通信周波数設定方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信周波数をホッピングさせながら行われる無線通信の通信周波数設定方法に関する。
周知の様に拡散無線通信は、通信に対するノイズの影響の低減や通信周波数の利用効率の向上を図るものであり、その1つの方式として通信周波数を変更しホッピングさせながら無線通信を行うというフリケンシーホッピング方式がある。
このフリケンシーホッピング方式では、規定の通信周波数帯域において使用される通信周波数の偏りを抑制するために、通信周波数の設定をランダムに行っている。例えば、乱数もしくは乱数表を用いて、通信周波数を設定したり、あるいは乱数を用いて、複数種のホッピングパターンのいずれかを選択し、この選択したホッピングパターンを用いて、通信周波数を設定している(特許文献1を参照)。
特開2000−151468号公報
ところで、フリケンシーホッピング方式において、ホッピングによる通信周波数の最大遷移幅は、規定の通信周波数帯域における最も高いチャンネル周波数から最も低いチャンネル周波数へと通信周波数が変更されるときの遷移幅か、あるいは逆に最も低いチャンネル周波数から最も高いチャンネル周波数へと通信周波数が変更されるときの遷移幅である。そして、この通信周波数の最大遷移幅が広くなるほど、通信装置の通信速度が低下する傾向にある。
例えば、1MHz間隔で24のチャンネル周波数が設定され、通信周波数が各チャンネル周波数のいずれかに設定されるものとすると、規定の通信周波数帯域が23MHzであり、通信周波数の最大遷移幅が23MHzであり、通信周波数の平均的な遷移幅が12MHzである。平均的な遷移幅12MHzのときの平均遷移時間が最大遷移幅23MHzのときの最大遷移時間よりも短くても、通信周波数の遷移が開始されると、遷移開始時点から最大遷移時間が経過するまでは通信を禁止する。このため、無駄な非通信時間帯が長くなり、通信速度が低下した。
また、RFID(Radio Frequency Identification)システムにおいて、バッテリーレスのパッシブ型の無線タグを用いる場合は、非通信時間帯が長くなると、無線タグへの電力供給が途絶える時間が長くなるので、無線タグのバッファがクリアされてしまって、通信を継続することができなくなり、通信のやり直しを行うことになった。
一方、通信装置の応答速度(通信周波数遷移速度)を速くすれば、最大遷移時間が短くなって、非通信時間帯も短くなり、通信速度が速くなる。PLL回路を用いて、通信周波数の制御を行う場合は、ループフィルタの応答速度を速くすれば良い。これにより、最大遷移時間が短くなって、非通信時間帯も短くなる。
ところが、ループフィルタの応答速度を速くすると、ループフィルタの動作が安定しなくなって、PLL回路の出力の雑音成分が増大し、電波にスプリアスが発生し易くなる。特に、通信周波数の遷移幅が広いときにはスプリアスがより発生し易くなって規定の通信周波数帯域の外にも発生し、この規定の通信周波数帯域の外の通信に悪影響を及ぼす。このため、PLL回路の応答速度を十分に速くすることができなかった。
尚、この様な問題は、RFIDシステムもしくはPLL回路に限らず、フリケンシーホッピング方式を適用した他の種類の通信装置もしくは周波数発振回路等でも生じ得る。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、通信装置の応答速度を速くすることなく、非通信時間帯を短くして、通信速度を速くすることでき、またスプリアスの発生を抑制することが可能な無線通信の通信周波数設定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、通信周波数をホッピングさせながら行われる無線通信の通信周波数設定方法において、前記無線通信に用いられる通信周波数帯域を相互に重複することがない3つ以上のサブ周波数帯域に分割して、前記各サブ周波数帯域において複数のチャンネル周波数をそれぞれ設定し、前記各サブ周波数帯域のいずれかを選択して、この選択したサブ周波数帯域に含まれる1つのチャンネル周波数を前記通信周波数として設定すると、次の通信周波数を、前記選択したサブ周波数帯域又は前記選択したサブ周波数帯域に隣接する他のサブ周波数帯域に含まれる各チャンネル周波数のいずれかにランダムに設定している。
また、前記各サブ周波数帯域のうちの最も高周波数側のサブ周波数帯域及び最も低周波数側のサブ周波数帯域は、他のサブ周波数帯域よりも割振られるチャンネル周波数の数が少なくされている。
更に、前記サブ周波数帯域におけるチャンネル周波数の数に応じて、該サブ周波数帯域におけるチャンネル周波数の設定回数を設定している。
また、前記サブ周波数帯域におけるチャンネル周波数の数に応じて、該サブ周波数帯域における通信時間を設定している。
更に、前記各サブ周波数帯域のうちの最も高周波数側から2番目までの各サブ周波数帯域及び最も低周波数側から2番目までの各サブ周波数帯域は、他のサブ周波数帯域よりも割振られるチャンネル周波数の数が少なくされている。
本発明の通信周波数設定方法では、通信周波数帯域を3つ以上のサブ周波数帯域に分割して、これらのサブ周波数帯域に複数のチャンネル周波数をそれぞれ割振っている。そして、通信周波数としてサブ周波数帯域に含まれる1つのチャンネル周波数を設定しているときには、次の通信周波数として該サブ周波数帯域或いは該サブ周波数帯域に隣接する他のサブ周波数帯域に含まれるいずれかのチャンネル周波数を設定している。従って、通信周波数の最大遷移幅は、相互に隣接する2つのサブ周波数帯域における最も高いチャンネル周波数と最も低いチャンネル周波数間での遷移幅に等しくなり、全ての通信周波数帯域における最も高いチャンネル周波数と最も低いチャンネル周波数間での遷移幅よりも狭くなる。このため、通信周波数の遷移開始から遷移終了までの最大遷移時間が短くなる。よって、通信周波数の遷移開始時点から最大遷移時間が経過するまでの間に通信を禁止しても、非通信時間帯が短くなり、通信速度の低下を抑えることができる。また、通信装置の応答速度(通信周波数遷移速度)を速くする必要がなく、かつ通信周波数の最大遷移幅が狭くなるので、電波のスプリアスが発生し難くなる。
また、最も高周波数側のサブ周波数帯域及び最も低周波数側のサブ周波数帯域は、他のサブ周波数帯域よりも割振られるチャンネル周波数の数が少なくされている。従って、最も高周波数側のサブ周波数帯域及び最も低周波数側のサブ周波数帯域は、他のサブ周波数帯域よりも狭い。このため、最も高周波数側のサブ周波数帯域における最も高いチャンネル周波数と該サブ周波数帯域に隣接する他のサブ周波数帯域における最も低いチャンネル周波数間での最大遷移幅がより狭くなり、同様に最も低周波数側のサブ周波数帯域における最も低いチャンネル周波数と該サブ周波数帯域に隣接する他のサブ周波数帯域における最も高いチャンネル周波数間での最大遷移幅がより狭くなる。この様に高周波数側及び低周波数側で通信周波数の最大遷移幅がより狭くなると、通信周波数帯域の外への電波のスプリアスが発生し難くなり、通信周波数帯域の外の通信に悪影響を及ぼさずに済む。
更に、サブ周波数帯域におけるチャンネル周波数の数に応じて、該サブ周波数帯域におけるチャンネル周波数の設定回数を設定している。すなわち、サブ周波数帯域におけるチャンネル周波数の数が多くなるほど、チャンネル周波数の設定回数を多くし、またチャンネル周波数の数が少なくなるほど、チャンネル周波数の設定回数を少なくしている。これにより、全てのチャンネル周波数の選択確率が均等になり、使用される通信周波数の偏りを抑制することができる。
また、サブ周波数帯域におけるチャンネル周波数の数に応じて、該サブ周波数帯域における通信時間を設定している。すなわち、サブ周波数帯域におけるチャンネル周波数の数が多くなるほど、通信時間を長くし、またチャンネル周波数の数が少なくなるほど、通信時間を短くしている。このため、サブ周波数帯域におけるチャンネル周波数の数が多くて、チャンネル周波数の選択確率が低くても、1つのチャンネル周波数当たりの通信時間が長くなる。これにより、全てのチャンネル周波数の通信電力が均等になって、通信周波数帯域における通信電力密度の偏りを抑制することができる。
更に、各サブ周波数帯域のうちの最も高周波数側から2番目までの各サブ周波数帯域及び最も低周波数側から2番目までの各サブ周波数帯域は、他のサブ周波数帯域よりも割振られるチャンネル周波数の数が少なくされている。この場合は、最も高周波数側から2番目までの各サブ周波数帯域間での最大遷移幅がより狭くなり、同様に最も低周波数側から2番目までの各サブ周波数帯域間での最大遷移幅がより狭くなる。このため、通信周波数帯域の外でスプリアスがより発生し難くなる
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明の通信周波数設定方法の実施形態1を適用したRFIDシステムを示すブロック図である。このRFIDシステムでは、リーダーライター1及び無線タグ2を備えており、通信周波数を変更してホッピングさせながら双方向の無線通信を行う。
リーダーライター1は、通信周波数fを変更してホッピングさせ、ホッピングの度に、そのときの通信周波数fの電波を送信し、同じ通信周波数fの電波を受信して復調する。無線タグ2は、一般的なバッテリーレスのパッシブ型のものであり、リーダーライター1からの電波を受信すると、この受信電波の電力を(無線タグ2の)動作のための直流電圧に変換して、動作する。また、この無線タグ2では、リーダーライター1からの電波を受信すると、アンテナのインピーダンスを制御して、このアンテナによる受信電波の反射率を変化させ、これによりリーダーライター1へ返信する。
従って、リーダーライター1側で通信周波数fが設定され、これに無線タグ2側の通信周波数が追従することになる。
リーダーライター1は、制御部11、PLL回路12、送信回路13、受信回路14、サーキュレータ15、及びアンテナ16を備えている。
制御部11は、CPU、メモリ、及びインターフェース等からなり、リーダーライター1全体を制御する。制御部11は、PLL回路12を駆動制御して、PLL回路12から出力される搬送波信号Smの周波数(通信周波数f)を変更してホッピングさせ、このPLL回路12の搬送波信号Smを送信回路13及び受信回路14に入力させる。また、制御部11は、無線タグ2との間で行われる通信プロトコルに準じた送信データを送信回路13に出力する。
送信回路13は、制御部11からの送信データ及びPLL回路12からの通信周波数fの搬送波信号Smを入力すると、送信データに応じて搬送波信号Smを変調し、送信データを示す送信信号を形成して出力する。この送信信号は、サーキュレータ15を通じてアンテナ16に加えられ、通信周波数fの電波となってアンテナ16から送信される。
無線タグ2では、先に述べた様にリーダーライター1からの電波を受信すると、この受信電波から得られる電力により動作し、アンテナのインピーダンスを制御して、このアンテナによる受信電波の反射率を変化させ、これにより通信プロトコルに準じた受信データを示す送信電波となる。従って、無線タグ2から送信される電波は、リーダーライター1から送信された電波と同じ通信周波数fとなる。
この無線タグ2からの電波は、リーダーライター1のアンテナ16で受信されて、受信信号となる。この受信信号は、サーキュレータ15を通じて受信回路14に加えられる。受信回路14は、アンテナ16からの受信信号及びPLL回路12からの通信周波数fの搬送波信号Smを入力すると、通信周波数fの搬送波信号Smを用いて、受信信号を復調し、無線タグ2からの受信データを復調出力として形成し、この受信データを制御部11に出力する。制御部11は、受信回路14からの受信データを入力すると、この受信データを処理する。
本実施形態では、例えば2402MHz〜2425MHzの通信周波数帯域BB(帯域幅が23MHz)において1MHz単位で通信周波数fを変更してホッピングさせながら双方向の無線通信を行う。従って、通信周波数fは、24のチャンネル周波数2402MHz、2403MHz、……、2424MHz、2425MHzのいずれかに設定される。
PLL回路12は、基準発振器21、基準周波数分周器22、位相比較器23、ループフィルタ24、電圧制御発振器25、及び通信周波数分周器26を備えている。
基準発振器21は、基準周波数10MHzの基準信号Sbを発振出力する。基準周波数分周器22は、基準信号Sbを入力して、基準信号Sbの基準周波数10MHzを分周比10で分周し、1MHzの基準入力信号S1を出力する。
電圧制御発振器25は、少なくとも2402MHz〜2425MHzの通信周波数帯域BBで発振して、この通信周波数帯域BBにおける通信周波数fの搬送波信号Smを出力するものであり、位相比較器23からループフィルタ24を介して制御信号を入力し、この制御信号の電圧に応じた周波数で発振して、この周波数の搬送波信号Smを出力する。
この電圧制御発振器25から出力された搬送波信号Smは、送信回路13及び受信回路14に出力されると共に、通信周波数分周器26にも出力される。
また、制御部11は、24のチャンネル周波数に対応するそれぞれの分周比2402、2403、……、2424、2425のいずれかを通信周波数分周器26に指示する。
通信周波数分周器26は、電圧制御発振器25からの搬送波信号Smを入力し、また制御部11から1つのチャンネル周波数に対応する分周比を指示されると、搬送波信号Smの周波数を該指示された分周比で分周して、分周信号Siを出力する。
位相比較器23は、基準周波数分周器22から1MHzの基準入力信号S1を入力すると共に、通信周波数分周器26から分周信号Siを入力し、1MHzの基準入力信号S1の位相と分周信号Siの位相を比較し、両者の位相差に応じた電圧の制御信号を出力する。ループフィルタ24は、この制御信号の直流成分を抽出して、この直流成分の制御信号を電圧制御発振器25に出力する。
例えば、制御部11から通信周波数分周器26へと分周比2402が指示されたならば、通信周波数分周器26は、電圧制御発振器25からの搬送波信号Smの周波数を分周比2402で分周して、分周信号Siを出力する。このとき、仮に搬送波信号Smの周波数がチャンネル周波数2402MHzから大きく外れているならば、分周信号Siの周波数が1MHzから大きく外れることになる。従って、位相比較器23により比較される1MHzの基準入力信号S1の位相と分周信号Siの位相が大きくずれることになり、位相比較器23からは両者の位相差に対応する電圧の制御信号が出力される。この制御信号の直流成分がループフィルタ24を介して電圧制御発振器25に加えられると、この制御信号の電圧に応じて電圧制御発振器25の発振周波数が変化し、電圧制御発振器25から出力される搬送波信号Smの周波数がチャンネル周波数2402MHzに近づく。
そして、搬送波信号Smの周波数がチャンネル周波数2402MHzに近づくに伴い、分周信号Siの周波数が1MHzに近づいて行き、基準入力信号S1と分周信号Siの位相差に対応する制御信号の電圧が収束して行き、電圧制御発振器25により発振出力される搬送波信号Smの周波数がチャンネル周波数2402MHzに収束する。
更に、電圧制御発振器25からの搬送波信号Smの周波数がチャンネル周波数2402MHzに一致すると、分周信号Siの周波数が1MHzとなり、電圧制御発振器25に加えられる制御信号の電圧が安定して、搬送波信号Smの周波数がチャンネル周波数2402MHzに維持される。
同様に、制御部11から通信周波数分周器26へと他の分周比2403、……、2424、2425のいずれかが指示されたときにも、搬送波信号Smの周波数が該指示された分周比で分周され、位相比較器23により1MHzの基準入力信号S1の位相と分周信号Siの位相が比較されて、両者の位相差に対応する制御信号の電圧が電圧制御発振器25に加えられ、搬送波信号Smの周波数が該指示された分周比に対応するチャンネル周波数に一致する様に制御される。
この様にPLL回路12では、制御部11から分周比を指示されると、この指示された分周比に対応するチャンネル周波数に搬送波信号Smの周波数を一致させて、このチャンネル周波数に通信周波数fを設定する。
ところで、2402〜2425MHzの通信周波数帯域BBにおいて、通信周波数fを最も低周波側のチャンネル周波数2402MHzから最も高周波数側のチャンネル周波数2425MHzへとホッピング(遷移)させたり、逆にチャンネル周波数2425MHzからチャンネル周波数2402MHzへと遷移させるならば、通信周波数fの最大遷移幅が23MHzとなり、最大遷移時間が長くなってしまう。
そこで、本実施形態では、図2(a)に示す様に2402MHz〜2425MHzの通信周波数帯域BBを3つのサブ周波数帯域SB1、SB2、及びSB3に分割し、チャンネル周波数2402〜2425MHzに対応する24のチャンネル02Ch〜Ch25を3つのサブ周波数帯域SB1〜SB3に割振っている。具体的には、8つのチャンネル02Ch〜09Chをサブ周波数帯域SB1に割振り、8つのチャンネル10Ch〜17Chをサブ周波数帯域SB2に割振り、8つのチャンネル18Ch〜Ch25をサブ周波数帯域SB3に割振り振っている。
そして、通信周波数fを1つのサブ周波数帯域における1つのチャンネル周波数に設定しているときに、次の通信周波数fを該サブ周波数帯域及び該サブ周波数帯域に隣接する他のサブ周波数帯域におけるいずれかのチャンネル周波数に設定している。
例えば、通信周波数fがサブ周波数帯域SB1におけるチャンネル周波数2402MHzに設定されているときには、次の通信周波数fをサブ周波数帯域SB1及び該サブ周波数帯域SB1に隣接するサブ周波数帯域SB2における各チャンネル周波数2402MHz〜2417MHzのいずれかに設定している。同様に、通信周波数fがサブ周波数帯域SB3のチャンネル周波数に設定されているときには、次の通信周波数fをサブ周波数帯域SB3及びサブ周波数帯域SB2におけるいずれかのチャンネル周波数に設定している。また、通信周波数fがサブ周波数帯域SB2のチャンネル周波数に設定されているときには、次の通信周波数fをサブ周波数帯域SB2及びサブ周波数帯域SB1におけるいずれかのチャンネル周波数に設定するか、あるいは次の通信周波数fをサブ周波数帯域SB2及びサブ周波数帯域SB3におけるいずれかのチャンネル周波数に設定している。
このため、通信周波数fの最大遷移幅は、相互に隣接する各サブ周波数帯域における最も低周波側のチャンネル周波数と最も高周波数側のチャンネル周波数間での遷移幅に等しくなる。例えば、サブ周波数帯域SB1におけるチャンネル周波数2402MHzとサブ周波数帯域SB2におけるチャンネル周波数2417MHz間での遷移幅15MHzとなる。
この最大遷移幅15MHzは、2402MHz〜2425MHzの通信周波数帯域BBにおける最大遷移幅23MHzよりも狭いので、通信周波数fの最大遷移時間が短くなる。よって、通信周波数fの遷移開始時点から最大遷移時間が経過するまでの間に通信を禁止しても、非通信時間帯が短くなり、通信速度の低下を抑えることができる。また、非通信時間帯の短縮化を図るためにPLL回路12のループフィルタ24の時定数を小さくして、ループフィルタ24の応答速度を速くする必要がなく、かつ最大遷移幅が狭いので、電波のスプリアスが発生し難くなる。
次に、図3及び図4のフローチャートを参照しつつ、通信周波数fの最大遷移幅が抑えられる様に各サブ周波数帯域並びにチャンネルを選択しつつ、通信周波数fをホッピングさせるための制御過程を説明する。
まず、制御部11は、順序指数STEPを値1に初期設定してから(ステップS101)、図4のサブフローチャートに示すルーチンへと移る(ステップS102)。
このサブフローチャートのルーチンにおいて、制御部11は、ステップS101で設定した順序指数STEPの値1を参照して、この順序指数STEPの値1に対応するサブ周波数帯域SB1を選択し(ステップS201)、サブ周波数帯域内の最小のチャンネルChminとしてサブ周波数帯域SB1における最も低周波数側のチャンネル02Chを設定し、サブ周波数帯域SB1におけるチャンネル数Nとして値08を設定する(ステップS202)。そして、図3のフローチャートのステップS103に戻る。
次に、制御部11は、次式(1)におけるサブ周波数帯域内最小チャンネルChmin及びチャンネル数NにステップS202で設定したチャンネル02Ch及び値08を代入し、更に乱数RNDを求めて代入し、チャンネルChを求める(ステップS103)。
Ch=Chmin+int(RND×N) …(1)
ただし、int(RND×N)は、(RND×N)の小数点以下の切り捨てを示す関数である。
ここで、乱数RNDは、0≦乱数RND<1の範囲で設定されるものである。このため、上記式(1)におけるint(RND×N)は、0〜7の範囲で設定され、Ch=02+(0〜7)ということになる。従って、チャンネルChは、サブ周波数帯域SB1における各チャンネル02Ch〜09Chのいずかにランダムに設定される。
引き続いて、制御部11は、次式(2)にステップS103で求めたチャンネルChを代入し、次の通信周波数fを求める(ステップS104)。
f=2400+Ch(MHz) …(2)
例えば、ステップS103で求めたチャンネルChが02であれば、f=2400+02=2402MHzということになる。そして、制御部11は、ステップS104で求めた通信周波数fを基準周波数分周器22から出力されている基準入力信号S1の周波数1MHzで割って、通信周波数分周器26の分周比を求め(ステップS105)、この分周比を通信周波数分周器26に指示する。
例えば、ステップS104で求めた通信周波数fが2402MHzであれば、2402MHzを1MHzで割って、2402という分周比を求め、この分周比2402を通信周波数分周器26に指示する。
PLL回路12では、先に述べた様に制御部11から分周比2402を指示されると、この指示された分周比2402に対応するチャンネル周波数2402MHzに搬送波信号Smの周波数を一致させて、このチャンネル周波数2402MHzに通信周波数fを設定する。
このとき、制御部11は、分周比を指示した時点から通信周波数fが最大遷移幅(15MHz)で遷移するのに必要な一定時間を待機する。そして、制御部11は、一定時間が経過すると、送信データを送信回路13に出力して、送信データを送信し、無線タグ2からの受信データを受信回路14を通じて取り込んで、受信データを処理する(各ステップS106、S107)。
この後、制御部11は、ステップS101で設定した順序指数STEPに1を加算して、順序指数STEPを値2に更新し(ステップS108)、順序指数STEPの値2が一巡指数M(=6)以下であることを確認してから(ステップS109で「No」)、ステップS102に戻って、図4のサブフローチャートに示すルーチンへと移る。
次に、制御部11は、ステップS108で設定した順序指数STEPの値2を参照して、この順序指数STEPの値2に対応するサブ周波数帯域SB2を選択し(ステップS201)、サブ周波数帯域内最小チャンネルChminとしてサブ周波数帯域SB2における最も低周波数側のチャンネル10Chを設定し、サブ周波数帯域SB2におけるチャンネル数Nとして値08を設定する(ステップS203)。そして、図3のフローチャートのステップS103に戻る。
この場合は、上記式(1)にステップS203で設定したチャンネル10Ch及び値08が代入され、乱数RNDが求められて代入されて、サブ周波数帯域SB2における各チャンネル10Ch〜17Chのいずかがランダムに設定され(ステップS103)、上記式(2)にステップS103で設定したチャンネルChが代入されて、次の通信周波数fが求められ(ステップS104)、ステップS104で求めた通信周波数fが基準周波数分周器22から出力されている基準入力信号S1の周波数1MHzで割られて、分周比が求められ(ステップS105)、この分周比が通信周波数分周器26に指示されて、この指示された分周比に対応するチャンネル周波数に、すなわちステップS104で求めた次の通信周波数fに、搬送波信号Smの周波数が設定される。
そして、通信周波数fが最大遷移幅(15MHz)で遷移するのに必要な一定時間が経過してから、送信データ及び受信データの送受が行われる(各ステップS106、S107)。
更に、順序指数STEPに1が加算されて、順序指数STEPが値3に更新され(ステップS108)、順序指数STEPの値3が一巡指数M(=6)以下であることが確認されてから(ステップS109で「No」)、ステップS102に戻って、図4のサブフローチャートに示すルーチンへと移る。
次に、ステップS108で設定した順序指数STEPの値3に対応するサブ周波数帯域SB3が選択され(ステップS201)、サブ周波数帯域内最小チャンネルChminがサブ周波数帯域SB3における最も低周波数側のチャンネル18Chに設定され、サブ周波数帯域SB3におけるチャンネル数Nとして値08が設定され(ステップS204)、図3のフローチャートのステップS103に戻る。
この場合は、上記式(1)にステップS204で設定したチャンネル18Ch及び値08が代入され、乱数RNDが求められて代入されて、サブ周波数帯域SB3における各チャンネル18Ch〜25Chのいずかがランダムに設定され(ステップS103)、上記式(2)にステップS103で設定したチャンネルChが代入されて、次の通信周波数fが求められ(ステップS104)、ステップS104で求めた通信周波数fに対応する分周比が求められ(ステップS105)、この分周比が通信周波数分周器26に指示されて、この指示された分周比に対応するチャンネル周波数に搬送波信号Smの周波数が制御されて、ステップS104で求めた次の通信周波数fが設定される。
そして、一定時間が経過してから、送信データ及び受信データの送受が行われる(各ステップS106、S107)。
更に、順序指数STEPに1が加算されて、順序指数STEPが値4に更新され(ステップS108)、順序指数STEPの値4が一巡指数M(=6)以下であることが確認されてから(ステップS109で「No」)、ステップS102に戻って、図4のサブフローチャートに示すルーチンへと移る。
以降も同様の処理が繰り返される。図4のサブフローチャートに示すルーチンにおいては、ステップS108で設定した順序指数STEPが値4であるから、順序指数STEPの値4に対応するサブ周波数帯域SB3が選択されて(ステップS201)、サブ周波数帯域内最小チャンネルChmin及びチャンネル数Nが設定され(ステップS204)、図3のフローチャートのステップS103に戻る。そして、サブ周波数帯域SB3におけるチャンネル周波数がランダムに設定され(ステップS103)、次の通信周波数fが求められ(ステップS104)、通信周波数分周器26の分周比が求められ(ステップS105)、この分周比に対応するチャンネル周波数に次の通信周波数fが設定される。この後、送信データ及び受信データが送受される(各ステップS106、S107)。
引き続いて、順序指数STEPが値5に更新され(ステップS108)、順序指数STEPの値5が一巡指数M(=6)以下であることが確認されてから(ステップS109で「No」)、ステップS102に戻って、図4のサブフローチャートへと移る。このとき、順序指数STEPが値5であるから、順序指数STEPの値5に対応するサブ周波数帯域SB2が選択されて(ステップS201)、サブ周波数帯域内最小チャンネルChmin及びチャンネル数Nが設定され(ステップS203)、図3のフローチャートのステップS103に戻る。そして、サブ周波数帯域SB2におけるチャンネル周波数がランダムに設定され(ステップS103)、次の通信周波数fが求められ(ステップS104)、通信周波数分周器26の分周比が求められ(ステップS105)、次の通信周波数fが設定される。この後、送信データ及び受信データが送受される(各ステップS106、S107)。
更に、順序指数STEPが値6に更新され(ステップS108)、順序指数STEPの値6が一巡指数M(=6)以下であることが確認されてから(ステップS109で「No」)、ステップS102に戻って、図4のサブフローチャートへと移る。このとき、順序指数STEPが値6であるから、順序指数STEPの値6に対応するサブ周波数帯域SB1が選択されて(ステップS201)、サブ周波数帯域内最小チャンネルChmin及びチャンネル数Nが設定され(ステップS202)、図3のフローチャートのステップS103に戻る。そして、サブ周波数帯域SB1におけるチャンネル周波数がランダムに設定され(ステップS103)、次の通信周波数fが求められ(ステップS104)、分周比が求められ(ステップS105)、次の通信周波数fが設定される。この後、送信データ及び受信データが送受される(各ステップS106、S107)。
こうして順序指数STEPが値1から値6まで逐次歩進されて、各サブ周波数帯域SB1〜SB3がSB1、SB2、SB3、SB3、SB2、SB1という順序で選択され、サブ周波数帯域が選択される度に、サブ周波数帯域におけるチャンネル周波数がランダムに選択されて、この選択されたチャンネル周波数に通信周波数fが設定される。
そして、順序指数STEPが値7に更新されると(ステップS108)、順序指数STEPの値7が一巡指数M(=6)以下でなくなるので(ステップS109で「Yes」)、通信の終了でないことが確認されてから(ステップS110で「No」)、ステップS101に戻って、順序指数STEPが値1に初期設定される。
以降同様に、各ステップS101〜S110の処理及び各ステップS201〜S204の処理が繰り返される。従って、各サブ周波数帯域SB1〜SB3は、図2(b)に示す様にSB1→SB2→SB3→SB3→SB2→SB1→SB1という順序を一巡として繰り返し選択され、サブ周波数帯域が選択される度に、サブ周波数帯域におけるチャンネル周波数がランダムに選択されて、この選択されたチャンネル周波数に通信周波数fが設定される。
尚、通信の終了であることが確認されると(ステップS110で「Yes」)、図3及び図4のフローチャートの処理が終了となる。
この様な通信周波数fの設定により、通信周波数fの遷移幅が相互に隣接する各サブ周波数帯域内に抑えられて狭くなる、このため、最大遷移時間が短くなって、非通信時間帯が短くなり、通信速度の低下を抑えることができる。また、非通信時間帯の短縮化を図るためにPLL回路12のループフィルタ24の応答速度を速くする必要がなく、かつ最大遷移幅が狭いので、電波のスプリアスが発生し難くなる。更に、非通信時間帯が短いために、無線タグ2への電力供給の中断時間が短くなり、無線タグ2のバッファがクリアされることがなくなる。
また、図2(b)に示す様な順序でサブ周波数帯域を順次選択しているので、各サブ周波数帯域のいずれにおいてもチャンネルの選択確率が均等になり、全てのチャンネルの選択確率も均等になり、使用される通信周波数の偏りを抑制することができる。順序指数STEPが値1から値6まで逐次歩進されて一巡するに際し、サブ周波数帯域SB1における8つのチャンネルのいずれかがが2回選択されるので、サブ周波数帯域SB1のチャンネルが選択される確率は、(1/8)×(2/6)=1/24となる。他の2つのサブ周波数帯域SB2、SB3についても、同様に8つのチャンネルのいずれかがが2回選択されるので、チャンネルが選択される確率は、(1/8)×(2/6)=1/24となる。
尚、本実施形態および以降の実施形態では、乱数RNDを用いて、チャンネルの選択設定を行っているが、乱数表を用いたり、あるいはチャンネルのランダムな遷移を示す遷移表を用いたり、擬似的な乱数を発生させる生成式などを用いて、チャンネルの選択設定を行っても良い。
<実施形態2>
次に、本発明の通信周波数設定方法の実施形態2を適用したRFIDシステムについて説明する。本実施形態のRFIDシステムは、図1のシステムと同様の構成であり、各サブ周波数帯域の分割方法、及び各サブ周波数帯域並びにチャンネルの選択方法が異なる。
本実施形態では、図5(a)に示す様に2402MHz〜2425MHzの通信周波数帯域BBを5つのサブ周波数帯域SB1、SB2、SB3、SB4、及びSB5に分割し、チャンネル周波数2402〜2425MHzに対応する24のチャンネル02Ch〜25Chを5つのサブ周波数帯域SB1〜SB5に割振っている。
最も低周波数側のサブ周波数帯域SB1には、3つのチャンネル02Ch〜04Chを割振っている。同様に、最も高周波数側のサブ周波数帯域SB5にも、3つのチャンネル23Ch〜25Chを割振っている。
また、他の各サブ周波数帯域SB2、SB3、SB4には、6つのチャンネルをそれぞれ割振っている。
従って、最も低周波数側のサブ周波数帯域SB1と最も高周波数側のサブ周波数帯域SB5が狭く、他の各サブ周波数帯域SB2、SB3、SB4が広くなっている。
この様に最も低周波数側のサブ周波数帯域SB1を狭くすると、サブ周波数帯域SB1とサブ周波数帯域SB2間では通信周波数fの最大遷移幅がより狭い8MHzとなり、該各サブ周波数帯域SB1、SB2間での通信周波数fの遷移に際し、通信周波数帯域BBよりも低周波数側の外に発生する電波のスプリアスをより抑制することができる。
同様に、最も高周波数側のサブ周波数帯域SB5を狭くすると、サブ周波数帯域SB4とサブ周波数帯域SB5間では通信周波数fの最大遷移幅がより狭い8MHzとなるので、通信周波数帯域BBよりも高周波数側の外に発生する電波のスプリアスをより抑制することができる。このため、通信周波数帯域BBの外の通信周波数を用いている他の通信システムの通信を妨害することがない。
尚、各サブ周波数帯域SB2、SB3間での最大遷移幅及び各サブ周波数帯域SB3、SB4間での最大遷移幅が11MHzとなっているので、通信周波数帯域BB内に電波のスプリアスが若干発生するものの、通信周波数帯域BB内の若干のスプリアスは、他の通信システムの通信を妨害しないことから許容される。
次に、図3及び図6のフローチャートを参照しつつ、本実施形態における通信周波数をホッピングさせるための制御過程を説明する。
まず、制御部11は、順序指数STEPを値1に初期設定してから(ステップS101)、図6のサブフローチャートに示すルーチンへと移る(ステップS102)。
このサブフローチャートのルーチンにおいて、制御部11は、ステップS101で設定した順序指数STEPの値1を参照して、この順序指数STEPの値1に対応するサブ周波数帯域SB1を選択し(ステップS301)、サブ周波数帯域内最小チャンネルChminとしてサブ周波数帯域SB1における最も低周波数側のチャンネル02Chを設定し、サブ周波数帯域SB1におけるチャンネル数Nとして値03を設定する(ステップS302)。そして、図3のフローチャートのステップS103に戻る。
次に、制御部11は、上記式(1)におけるサブ周波数帯域内最小チャンネルChmin及びチャンネル数NにステップS302で設定したチャンネル02Ch及び値03を代入し、更に乱数RNDを求めて代入し、チャンネルChを求める(ステップS103)。
引き続いて、制御部11は、上記式(2)にステップS103で求めたチャンネルChを代入し、次の通信周波数fを求める(ステップS104)。
そして、制御部11は、ステップS104で求めた通信周波数fを基準周波数分周器22から出力されている基準入力信号S1の周波数1MHzで割って、通信周波数分周器26の分周比を求め(ステップS105)、この分周比を通信周波数分周器26に指示する。
これにより、ステップS104で求めた次の通信周波数fに搬送波信号Smの周波数が制御されて、次の通信周波数fが設定される。
このとき、制御部11は、分周比を指示した時点から通信周波数fが最大遷移幅(11MHz)で遷移するのに必要な一定時間を待機する。そして、制御部11は、一定時間が経過すると、送信データ及び受信データを送受する(各ステップS106、S107)。
この後、制御部11は、ステップS101で設定した順序指数STEPに1を加算して、順序指数STEPを値2に更新し(ステップS108)、順序指数STEPの値2が一巡指数M(=8)以下であることを確認してから(ステップS109で「No」)、ステップS102に戻って、図6のサブフローチャートに示すルーチンへと移る。
次に、ステップS108で設定した順序指数STEPの値2に対応するサブ周波数帯域SB2が選択され(ステップS301)、サブ周波数帯域SB2における最も低周波数側のチャンネル05Chがサブ周波数帯域内最小チャンネルChminとして設定され、サブ周波数帯域SB2におけるチャンネル数Nとして値06が設定され(ステップS303)、図3のフローチャートのステップS103に戻る。
この場合は、上記式(1)にステップS303で設定したチャンネル05Ch及び値08が代入され、乱数RNDが求められて代入されて、サブ周波数帯域SB2における各チャンネル05Ch〜10Chのいずかがランダムに設定され(ステップS103)、上記式(2)にステップS103で設定したチャンネルChが代入されて、次の通信周波数fが求められ(ステップS104)、ステップS104で求めた通信周波数fに対応する分周比が求められ(ステップS105)、この分周比が通信周波数分周器26に指示されて、ステップS104で求めた次の通信周波数fが設定される。
そして、通信周波数fが最大遷移幅で遷移するのに必要な一定時間が経過してから、送信データ及び受信データの送受が行われる(各ステップS106、S107)。
更に、順序指数STEPに1が加算されて、順序指数STEPが値3に更新され(ステップS108)、順序指数STEPの値3が一巡指数M(=8)以下であることが確認されてから(ステップS109で「No」)、ステップS102に戻って、図6のサブフローチャートに示すルーチンへと移る。
以降も同様の処理が繰り返される。図6のサブフローチャートに示すルーチンにおいては、ステップS108で設定した順序指数STEPが値3であるから、順序指数STEPの値3に対応するサブ周波数帯域SB3が選択されて(ステップS301)、サブ周波数帯域内最小チャンネルChmin(チャンネル11Ch)及びチャンネル数N(値06)が設定され(ステップS304)、図3のフローチャートのステップS103に戻る。そして、サブ周波数帯域SB3におけるチャンネル周波数がランダムに設定され(ステップS103)、次の通信周波数fが求められ(ステップS104)、分周比が求められ(ステップS105)、次の通信周波数fが設定される。この後、送信データ及び受信データが送受される(各ステップS106、S107)。
引き続いて、順序指数STEPが値4に更新され(ステップS108)、順序指数STEPの値4が一巡指数M(=8)以下であることが確認されてから(ステップS109で「No」)、ステップS102に戻って、図6のサブフローチャートへと移る。そして、順序指数STEPの値4に対応するサブ周波数帯域SB4が選択されて(ステップS301)、サブ周波数帯域内最小チャンネルChmin(チャンネル17Ch)及びチャンネル数N(値06)が設定され(ステップS305)、図3のフローチャートのステップS103に戻る。更に、サブ周波数帯域SB4におけるチャンネル周波数がランダムに設定され(ステップS103)、次の通信周波数fが求められ(ステップS104)、分周比が求められ(ステップS105)、次の通信周波数fが設定される。この後、送信データ及び受信データが送受される(各ステップS106、S107)。
引き続いて、順序指数STEPが値5に更新され(ステップS108)、順序指数STEPの値5が一巡指数M(=8)以下であることが確認されてから(ステップS109で「No」)、ステップS102に戻って、図6のサブフローチャートへと移る。そして、順序指数STEPの値5に対応するサブ周波数帯域SB5が選択されて(ステップS301)、サブ周波数帯域内最小チャンネルChmin(チャンネル23Ch)及びチャンネル数N(値03)が設定され(ステップS306)、図3のフローチャートのステップS103に戻る。更に、サブ周波数帯域SB5におけるチャンネル周波数がランダムに設定され(ステップS103)、次の通信周波数fが求められ(ステップS104)、分周比が求められ(ステップS105)、次の通信周波数fが設定される。この後、送信データ及び受信データが送受される(各ステップS106、S107)。
以降同様に、順序指数STEPが値6、7、8と順次更新される度に、各ステップS102〜S110の処理及び図6のサブフローチャートの処理が繰り返されて、各サブ周波数帯域SB4、SB3、SB2が順次選択されて行き、選択されたサブ周波数帯域におけるチャンネル周波数がランダムに設定され、次の通信周波数fが設定される。そして、順序指数STEPが値9に更新されると(ステップS108)、順序指数STEPの値9が一巡指数M(=8)以下でなくなるので(ステップS109で「Yes」)、通信の終了でないことが確認されてから(ステップS110で「No」)、ステップS101に戻って、順序指数STEPが値1に初期設定される。
従って、各サブ周波数帯域SB1〜SB5は、図5(b)に示す様にSB1→SB2→SB3→SB4→SB5→SB4→SB3→SB2という順序を一巡として繰り返し選択され、サブ周波数帯域が選択される度に、サブ周波数帯域におけるチャンネル周波数がランダムに選択される。
最も低周波数側のサブ周波数帯域SB1と最も高周波数側のサブ周波数帯域SB5では、3つのチャンネルのいずれかがランダムに選択される。また、他の各サブ周波数帯域SB2、SB3、SB4では、6つのチャンネルのいずれかがランダムに選択される。
この様な順序でサブ周波数帯域を順次選択しているので、各サブ周波数帯域のいずれにおいてもチャンネルの選択確率が均等になり、全てのチャンネルの選択確率も均等になり、使用される通信周波数の偏りを抑制することができる。順序指数STEPが値1から値8まで逐次歩進されて一巡するに際し、サブ周波数帯域SB1における3つのチャンネルのいずれかがが1回選択されるので、サブ周波数帯域SB1のチャンネルが選択される確率は、(1/3)×(1/8)=1/24となる。同様に、サブ周波数帯域SB5における3つのチャンネルのいずれかがが1回選択されるので、サブ周波数帯域SB5のチャンネルが選択される確率は、(1/3)×(1/8)=1/24となる。他の3つのサブ周波数帯域SB2、SB3、SB4については、6つのチャンネルのいずれかがが2回選択されるので、チャンネルが選択される確率は、(1/6)×(2/8)=1/24となり、いずれのサブ周波数帯域においても同確率となる。
更に、1つのサブ周波数帯域において通信障害が発生していても、他の各サブ周波数帯域間で通信周波数が遷移する限りは通信を継続することができるので、送受信可能なデータ量を保証することができる。
これに対して通信周波数帯域を複数のサブ周波数帯域に分割しない場合は、通信周波数が通信障害発生の周波数ゾーンに何時設定されるかが全く分からないので、送受信可能なデータ量を保証することができない。
<実施形態3>
次に、本発明の通信周波数設定方法の実施形態3を適用したRFIDシステムについて説明する。本実施形態のRFIDシステムは、図1のシステムと同様の構成であり、各サブ周波数帯域の分割方法、及び各サブ周波数帯域並びにチャンネルの選択方法が異なる。
本実施形態では、図7(a)に示す様に2402MHz〜2425MHzの通信周波数帯域BBを5つのサブ周波数帯域SB1、SB2、SB3、SB4、及びSB5に分割している。
そして、低周波数側から1番目のサブ周波数帯域SB1と2番目のサブ周波数帯域SB2には、4つのチャンネル02Ch〜05Chと4つのチャンネル06Ch〜10Chをそれぞれ割振っている。同様に、高周波数側から1番目のサブ周波数帯域SB5と2番目のサブ周波数帯域SB4にも、4つのチャンネル22Ch〜25と4つのチャンネル18Ch〜21Chをそれぞれ割振っている。また、中央のサブ周波数帯域SB3には、8つのチャンネル10Ch〜17Chを割振っている。
従って、最も低周波数側から2番目までの各サブ周波数帯域SB1、SB2が狭く、かつ最も高周波数側から2番目までのサブ周波数帯域SB4、SB5が狭く、中央のサブ周波数帯域SB3のみが広くなっている。
このため、最も低周波数側から2番目までの各サブ周波数帯域SB1、SB2間では通信周波数fの最大遷移幅が更に狭い7MHzとなり、かつ最も高周波数側から2番目までのサブ周波数帯域SB4、SB5間での通信周波数fの最大遷移幅も更に狭い7MHzとなり、通信周波数帯域BBの外に発生する電波のスプリアスを確実に抑制することができ、他の通信システムの通信を妨害せずに済む。
次に、図3及び図8のフローチャートを参照しつつ、本実施形態における通信周波数をホッピングさせるための制御過程を説明する。
まず、順序指数STEPが値1に初期設定されてから(ステップS101)、図6のサブフローチャートに示すルーチンへと移る(ステップS102)。
そして、ステップS101で設定した順序指数STEPの値1に対応するサブ周波数帯域SB1が選択され(ステップS401)、サブ周波数帯域SB1における最も低周波数側のチャンネル02Chがサブ周波数帯域内最小チャンネルChminとして設定され、サブ周波数帯域SB1におけるチャンネル数Nが値04に設定され(ステップS402)、図3のフローチャートのステップS103に戻る。
更に、上記式(1)にステップS402で設定したチャンネル02Ch及び値04が代入され、乱数RNDが求められて代入されて、サブ周波数帯域SB1における各チャンネル02Ch〜05Chのいずかがランダムに設定され(ステップS103)、上記式(2)にステップS103で設定したチャンネルChが代入されて、次の通信周波数fが求められ(ステップS104)、ステップS104で求めた通信周波数fに対応する分周比が求められ(ステップS105)、この分周比が通信周波数分周器26に指示されて、この指示された分周比に対応するチャンネル周波数に次の通信周波数fが設定される。
この後、通信周波数fが最大遷移幅(11MHz)で遷移するのに必要な一定時間が経過してから、送信データ及び受信データの送受が行われる(各ステップS106、S107)。
そして、順序指数STEPに1が加算されて、順序指数STEPが値2に更新され(ステップS108)、順序指数STEPの値2が一巡指数M(=12)以下であることが確認されてから(ステップS109で「No」)、ステップS102に戻って、図8のサブフローチャートに示すルーチンへと移る。
次に、ステップS108で設定した順序指数STEPの値2に対応するサブ周波数帯域SB2が選択されて(ステップS401)、サブ周波数帯域内最小チャンネルChmin(チャンネル06Ch)及びチャンネル数N(値08)が設定され(ステップS403)、図3のフローチャートのステップS103に戻る。そして、サブ周波数帯域SB2におけるチャンネル周波数がランダムに設定され(ステップS103)、次の通信周波数fが求められ(ステップS104)、分周比が求められ(ステップS105)、この分周比に対応するチャンネル周波数に次の通信周波数fが設定される。この後、送信データ及び受信データが送受される(各ステップS106、S107)。
引き続いて、順序指数STEPが値3に更新され(ステップS108)、順序指数STEPの値3が一巡指数M(=12)以下であることが確認されてから(ステップS109で「No」)、ステップS102に戻って、図8のサブフローチャートへと移る。そして、順序指数STEPの値3に対応するサブ周波数帯域SB3が選択されて(ステップS401)、サブ周波数帯域内最小チャンネルChmin(チャンネル10Ch)及びチャンネル数N(値08)が設定され(ステップS404)、図3のフローチャートのステップS103に戻る。更に、サブ周波数帯域SB3におけるチャンネル周波数がランダムに設定され(ステップS103)、次の通信周波数fが求められ(ステップS104)、分周比が求められ(ステップS105)、次の通信周波数fが設定される。この後、送信データ及び受信データが送受される(各ステップS106、S107)。
引き続いて、順序指数STEPが値4に更新されたときには(ステップS108)、順序指数STEPが値3のときと全く同様の処理が繰り返され、サブ周波数帯域SB3が選択されて、次の通信周波数fが設定され、送信データ及び受信データが送受される。
従って、サブ周波数帯域SB3においては、チャンネルの選択が2回連続して行われることになる。
更に、順序指数STEPが値5に更新され(ステップS108)、順序指数STEPの値5が一巡指数M(=12)以下であることが確認されてから(ステップS109で「No」)、ステップS102に戻って、図8のサブフローチャートへと移る。そして、順序指数STEPの値5に対応するサブ周波数帯域SB4が選択されて(ステップS401)、サブ周波数帯域内最小チャンネルChmin(チャンネル18Ch)及びチャンネル数N(値04)が設定され(ステップS405)、図3のフローチャートのステップS103に戻る。更に、サブ周波数帯域SB4におけるチャンネル周波数がランダムに設定され(ステップS103)、次の通信周波数fが求められ(ステップS104)、分周比が求められ(ステップS105)、次の通信周波数fが設定される。この後、送信データ及び受信データが送受される(各ステップS106、S107)。
引き続いて、順序指数STEPが値6に更新され(ステップS108)、順序指数STEPの値6が一巡指数M(=12)以下であることが確認されてから(ステップS109で「No」)、ステップS102に戻って、図8のサブフローチャートへと移る。そして、順序指数STEPの値6に対応するサブ周波数帯域SB5が選択されて(ステップS401)、サブ周波数帯域内最小チャンネルChmin(チャンネル22Ch)及びチャンネル数N(値04)が設定され(ステップS406)、図3のフローチャートのステップS103に戻る。更に、サブ周波数帯域SB5におけるチャンネル周波数がランダムに設定され(ステップS103)、次の通信周波数fが求められ(ステップS104)、分周比が求められ(ステップS105)、次の通信周波数fが設定される。この後、送信データ及び受信データが送受される(各ステップS106、S107)。
以降同様に、順序指数STEPが値7〜12と順次更新される度に、各ステップS102〜S110の処理及び図8のサブフローチャートの処理が繰り返されて、各サブ周波数帯域SB5、SB4、SB3、SB3、SB2、SB1が順次選択されて行き、選択されたサブ周波数帯域におけるチャンネル周波数がランダムに設定され、次の通信周波数fが設定される。そして、順序指数STEPが値13に更新されると(ステップS108)、順序指数STEPの値13が一巡指数M(=12)以下でなくなるので(ステップS109で「Yes」)、通信の終了でないことが確認されてから(ステップS110で「No」)、ステップS101に戻って、順序指数STEPが値1に初期設定される。
従って、各サブ周波数帯域SB1〜SB5は、図7(b)に示す様にSB1→SB2→SB3→SB3→SB4→SB5→SB5→SB4→SB3→SB3→SB2という順序を一巡として繰り返し選択される。
最も低周波数側から2番目までの各サブ周波数帯域SB1、SB2では、4つのチャンネルのいずれかがランダムに選択される。同様に、最も高周波数側から2番目までのサブ周波数帯域SB4、SB5でも、4つのチャンネルのいずれかがランダムに選択される。また、中央のサブ周波数帯域SB3では、8つのチャンネルのいずれかがランダムに選択され、かつチャンネルの選択が連続して2回行われる。
この様な順序でサブ周波数帯域を選択する場合は、各サブ周波数帯域のいずれにおいてもチャンネルの選択確率が均等になり、全てのチャンネルの選択確率も均等になり、使用される通信周波数の偏りを抑制することができる。順序指数STEPが値1から値12まで逐次歩進されて一巡するに際し、各サブ周波数帯域SB1、SB2、SB4、SB5における4つのチャンネルのいずれかがが2回選択されるので、チャンネルが選択される確率は、(1/4)×(2/12)=1/24となる。また、中央のサブ周波数帯域SB3については、8つのチャンネルのいずれかがが4回選択されるので、チャンネルが選択される確率は、(1/8)×(4/12)=1/24となり、いずれのサブ周波数帯域においても同確率となる。
また、1つのサブ周波数帯域において通信障害が発生したとしても、他の各サブ周波数帯域間で通信周波数が遷移する限りは通信を継続することができる。
<実施形態4>
次に、本発明の通信周波数設定方法の実施形態4を適用したRFIDシステムについて説明する。本実施形態のRFIDシステムは、図1のシステムと同様の構成であり、各サブ周波数帯域の分割方法、及び各サブ周波数帯域並びにチャンネルの選択方法が異なる。
本実施形態では、図9(a)に示す様に2402MHz〜2425MHzの通信周波数帯域BBを3つのサブ周波数帯域SB1、SB2、及びSB3に分割し、24のチャンネル02Ch〜Ch25を8つずつ3つのサブ周波数帯域SB1〜SB3に均等に割振っている。
また、各サブ周波数帯域SB1〜SB3は、図9(b)に示す様にSB1→SB2→SB3→SB2という順序を一巡として繰り返し選択され、サブ周波数帯域が選択される度に、サブ周波数帯域におけるチャンネル周波数がランダムに選択されて、この選択されたチャンネル周波数に通信周波数fが設定される。
ただし、この様な順序でサブ周波数帯域を選択する場合は、両側のサブ周波数帯域SB1、SB3の選択確率が中央のサブ周波数帯域SB2の選択確率の1/2となる。各サブ周波数帯域SB1〜SB3が一巡する間にチャンネルの選択が4回行われ、両側のサブ周波数帯域SB1、SB3における8つのチャンネルのいずれかがが1回選択されるので、チャンネルの選択確率が1/8)×(1/4)=1/32となる。また、サブ周波数帯域SB2における8つのチャンネルのいずれかがが2回選択されるので、チャンネルの選択確率が(1/8)×(2/4)=1/16となる
このため、本実施形態では、両側のサブ周波数帯域SB1、SB3におけるチャンネルが選択されたときの通信時間を中央のサブ周波数帯域SB2におけるチャンネルが選択されたときの通信時間の2倍にしている。これにより、全てのチャンネル周波数の通信電力が均等になって、通信周波数帯域における通信電力密度の偏りを防止することができる。
次に、図10及び図11のフローチャートを参照しつつ、本実施形態における通信周波数をホッピングさせるための制御過程を説明する。尚、図10のフローチャートにおいて、図3のフローチャートと同様の処理が行われるステップには同じ符号を付している。
まず、制御部11は、順序指数STEPを値1に初期設定してから(ステップS101)、図11のサブフローチャートに示すルーチンへと移る(ステップS102)。
このサブフローチャートのルーチンにおいて、制御部11は、ステップS101で設定した順序指数STEPの値1を参照して、この順序指数STEPの値1に対応するサブ周波数帯域SB1を選択し(ステップS501)、サブ周波数帯域内最小チャンネルChminとしてサブ周波数帯域SB1における最も低周波数側のチャンネル02Chを設定し、サブ周波数帯域SB1におけるチャンネル数Nとして値08を設定する(ステップS502)。そして、図10のフローチャートのステップS103に戻る。
次に、制御部11は、上記式(1)におけるサブ周波数帯域内最小チャンネルChmin及びチャンネル数NにステップS502で設定したチャンネル02Ch及び値03を代入し、乱数RNDを求めて代入し、チャンネルChを求める(ステップS103)。
引き続いて、制御部11は、上記式(2)にステップS103で求めたチャンネルChを代入し、次の通信周波数fを求める(ステップS104)。
そして、制御部11は、ステップS104で求めた通信周波数fを基準入力信号S1の周波数1MHzで割って、分周比を求める(ステップS105)。
また、制御部11は、ステップS101で設定した順序指数STEPの値1に対応するサブ周波数帯域SB1を選択し(ステップS111)、通信時間を2Tに設定する(ステップS112)。
この後、制御部11は、ステップS105で求めた分周比を通信周波数分周器26に指示する。これにより、ステップS104で求めた次の通信周波数fに搬送波信号Smの周波数が設定される。
制御部11は、分周比を指示した時点から通信周波数fが最大遷移幅(15MHz)で遷移するのに必要な一定時間を待機し、一定時間が経過すると、ステップS112で設定した通信時間2Tだけ通信を継続的に行って、送信データ及び受信データを送受する(各ステップS106、S107)。
この後、制御部11は、ステップS101で設定した順序指数STEPに1を加算して、順序指数STEPを値2に更新し(ステップS108)、順序指数STEPの値2が一巡指数M(=4)以下であることを確認してから(ステップS109で「No」)、ステップS102に戻って、図11のサブフローチャートに示すルーチンへと移る。
次に、ステップS108で設定した順序指数STEPの値2に対応するサブ周波数帯域SB2が選択され(ステップS501)、サブ周波数帯域内最小チャンネルChmin(チャンネル10Ch)及びチャンネル数N(値08)が設定され(ステップS503)、図10のフローチャートのステップS103に戻る。そして、サブ周波数帯域SB2におけるチャンネル周波数がランダムに設定され(ステップS103)、次の通信周波数fが求められ(ステップS104)、分周比が求められる(ステップS105)。
また、ステップS108で設定した順序指数STEPの値2に対応するサブ周波数帯域SB2が選択され(ステップS111)、通信時間がTに設定される(ステップS113)。
この後、ステップS105で求めた分周比が通信周波数分周器26に指示され、ステップS104で求めた次の通信周波数fに搬送波信号Smの周波数が設定される。
そして、一定時間が経過してから、ステップS113で設定した通信時間Tだけ通信が継続的に行われて、送信データ及び受信データが送受される(各ステップS106、S107)。
更に、順序指数STEPに1が加算されて、順序指数STEPが値3に更新され(ステップS108)、順序指数STEPの値3が一巡指数M(=4)以下であることが確認されてから(ステップS109で「No」)、ステップS102に戻って、図11のサブフローチャートに示すルーチンへと移る。
次に、順序指数STEPの値3に対応するサブ周波数帯域SB3が選択されて(ステップS501)、サブ周波数帯域内最小チャンネルChmin(チャンネル18Ch)及びチャンネル数N(値08)が設定され(ステップS504)、図10のフローチャートのステップS103に戻る。そして、サブ周波数帯域SB3におけるチャンネル周波数がランダムに設定され(ステップS103)、次の通信周波数fが求められ(ステップS104)、分周比が求められる(ステップS105)。
また、順序指数STEPの値3に対応するサブ周波数帯域SB3が選択され(ステップS111)、通信時間が2Tに設定される(ステップS114)。
この後、分周比が通信周波数分周器26に指示され、次の通信周波数fが設定される。そして、一定時間が経過してから、通信時間2Tだけ通信が継続的に行われて、送信データ及び受信データが送受される(各ステップS106、S107)。
更に、順序指数STEPが値4に更新され(ステップS108)、順序指数STEPの値4が一巡指数M(=4)以下であることが確認されてから(ステップS109で「No」)、ステップS102に戻って、図11のサブフローチャートに示すルーチンへと移る。
この順序指数STEPが値4のときには、順序指数STEPが値2のときと同様の処理が行われる。従って、サブ周波数帯域SB2が選択され(ステップS501)、サブ周波数帯域内最小チャンネルChmin及びチャンネル数Nが設定され(ステップS503)、図10のフローチャートのステップS103に戻る。そして、チャンネル周波数がランダムに設定され(ステップS103)、次の通信周波数fが求められ(ステップS104)、分周比が求められる(ステップS105)。
また、サブ周波数帯域SB2が選択され(ステップS111)、通信時間がTに設定される(ステップS114)。
そして、分周比が指示されて、次の通信周波数fが設定され、一定時間が経過してから、通信時間Tだけ通信が継続的に行われて、送信データ及び受信データが送受される(各ステップS06、S107)。
引き続いて、順序指数STEPが値5に更新されると(ステップS108)、順序指数STEPの値5が一巡指数M(=4)以下でなくなるので(ステップS109で「Yes」)、通信の終了でないことが確認されてから(ステップS110で「No」)、ステップS101に戻って、順序指数STEPが値1に初期設定される。
以降同様の処理が繰り返される。従って、各サブ周波数帯域SB1〜SB5は、図9(b)に示す様にSB1→SB2→SB3→SB2→SB1→SB2という順序を一巡として繰り返し選択される。このため、両側のサブ周波数帯域SB1、SB3の選択確率が中央のサブ周波数帯域SB2の選択確率の1/2となる。
ところが、両側のサブ周波数帯域SB1、SB3におけるチャンネルが選択されたときには通信時間2Tが選択され、中央のサブ周波数帯域SB2におけるチャンネルが選択されたときには通信時間Tが選択されるので、両側のサブ周波数帯域SB1、SB3における通信時間が中央のサブ周波数帯域SB2における通信時間の2倍となり、通信周波数帯域における通信電力密度が偏ることはない。
例えば、1/100秒毎に、チャンネルをホッピングさせる場合は、両側のサブ周波数帯域SB1、SB3におけるチャンネルが選択されたときに通信時間が2/100秒となり、中央のサブ周波数帯域SB2におけるチャンネルが選択されたときに通信時間が1/100秒となる。
尚、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、多様に変形することができる。例えば、無線タグとして、バッテリーレスのパッシブ型のものを例示しているが、バッテリーを有するパッシブ型のものあっても、あるいはアクティブ型のものであっても、本発明を適用することができる。
また、RFIDシステムだけではなく、通信周波数をホッピングさせる携帯電話機等の他の無線通信システムにも、本発明を適用することができる。
本発明の通信周波数設定方法の実施形態1を適用したRFIDシステムを示すブロック図である。 (a)は実施形態1のRFIDシステムにおける通信周波数帯域の分割方法を示す図であり、(b)はサブ周波数帯域の選択順序を示す図である。 実施形態1のRFIDシステムによる通信周波数のホッピング制御を示すフローチャートである。 図3のフローチャートにおける1つのステップの処理を示すサブフローチャートである。 (a)は実施形態2のRFIDシステムにおける通信周波数帯域の分割方法を示す図であり、(b)はサブ周波数帯域の選択順序を示す図である。 実施形態2のRFIDシステムによる通信周波数のホッピング制御の一部を示すサブフローチャートである。 (a)は実施形態3のRFIDシステムにおける通信周波数帯域の分割方法を示す図であり、(b)はサブ周波数帯域の選択順序を示す図である。 実施形態3のRFIDシステムによる通信周波数のホッピング制御の一部を示すサブフローチャートである。 (a)は実施形態4のRFIDシステムにおける通信周波数帯域の分割方法を示す図であり、(b)はサブ周波数帯域の選択順序を示す図である。 実施形態4のRFIDシステムによる通信周波数のホッピング制御を示すフローチャートである。 図10のフローチャートにおける1つのステップの処理を示すサブフローチャートである。
符号の説明
1 リーダーライター
2 無線タグ
11 制御部
12 PLL回路
13 送信回路
14 受信回路
15 サーキュレータ
16 アンテナ
21 基準発振器
22 基準周波数分周器
23 位相比較器
24 ループフィルタ
25 電圧制御発振器
26 通信周波数分周器

Claims (5)

  1. 通信周波数をホッピングさせながら行われる無線通信の通信周波数設定方法において、
    前記無線通信に用いられる通信周波数帯域を相互に重複することがない3つ以上のサブ周波数帯域に分割して、前記各サブ周波数帯域において複数のチャンネル周波数をそれぞれ設定し、
    前記各サブ周波数帯域のいずれかを選択して、この選択したサブ周波数帯域に含まれる1つのチャンネル周波数を前記通信周波数として設定すると、次の通信周波数を、前記選択したサブ周波数帯域又は前記選択したサブ周波数帯域に隣接する他のサブ周波数帯域に含まれる各チャンネル周波数のいずれかにランダムに設定することを特徴とする無線通信の通信周波数設定方法。
  2. 前記各サブ周波数帯域のうちの最も高周波数側のサブ周波数帯域及び最も低周波数側のサブ周波数帯域は、他のサブ周波数帯域よりも割振られるチャンネル周波数の数が少ないことを特徴とする請求項1に記載の無線通信の通信周波数設定方法。
  3. 前記サブ周波数帯域におけるチャンネル周波数の数に応じて、該サブ周波数帯域におけるチャンネル周波数の設定回数を設定することを特徴とする請求項1に記載の無線通信の通信周波数設定方法。
  4. 前記サブ周波数帯域におけるチャンネル周波数の数に応じて、該サブ周波数帯域における通信時間を設定することを特徴とする請求項1に記載の無線通信の通信周波数設定方法。
  5. 前記各サブ周波数帯域のうちの最も高周波数側から2番目までの各サブ周波数帯域及び最も低周波数側から2番目までの各サブ周波数帯域は、他のサブ周波数帯域よりも割振られるチャンネル周波数の数が少ないことを特徴とする請求項1に記載の無線通信の通信周波数設定方法。
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