JP4737740B2 - 位置決め装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基準側のベース部材に装備された位置決めプラグ機構のプラグ部とテーパスリーブを可動部材の円筒穴に嵌めてテーパスリーブの径を拡大させて可動部材を精密に位置決めする位置決め装置に関する。
マシニングセンタ等においてワークピースの固定と搬送と位置決めとに供するワークパレットをマシニングセンタのテーブル等に位置決めして固定する種々の形態の位置決め固定装置が提案されて実用に供されている。
特許文献1に記載の自動位置決め装置は、工作機械のテーブル側のベースプレートにデータムブロックを固定し、データムブロックに上方に突出するプラグ部材を設け、このプラグ部材にテーパスリーブ状の中間部材を周方向120度間隔の3列の金属ボールを介して外嵌させ、プラグ部材を挿通するプル部材に、ピストン部とこのピストン部に螺合されて中間部材の上端部分に連結されたボルトを設け、ピストン部を上方へリリース駆動する油室を設け、ピストン部を下方へ引っ込み駆動する複数の皿バネを設けた構成のものである。
ワークパレット(可動部材)をベースプレートに位置決めする際には、油室に油圧を供給し、ピストン部材を上方へリリース駆動した状態で、ワークパレットの位置決め孔にプラグ部材を挿入し、ワークパレットの被支持面をベースプレートの支持面で受け止めてから、油室の油圧を抜いて複数の皿バネの弾性力によりピストン部材とボルトを介して中間部材を下降駆動して径を拡大させ、中間部材を位置決め孔に密嵌させることでワークパレットを精密に位置決めする。尚、特許文献2にも、同様の技術思想に基づいてテーブルのT溝を活用して工作物を位置決めする位置決め治具が記載されている。
特開2003−311572号公報 特開2000−107970号公報
前記特許文献1に記載の自動位置決め装置においては、ワークパレットがテーブル上から搬出された状態で中間部材の外周面に付着した切削切粉を除去するエアブロー機構を何ら装備していないので、ワークパレットの搬入前に中間部材の外周面を手動のエアブローノズルによりエアブローして切削切粉を除去しなければならないので、マシニングセンタの無人運転などの面で障害となる。
しかも、ピストン部材の軸部にボルトを螺合し、そのボルトの上端部分に中間部材を連結しているため、部品数が増えるだけでなく、ピストン部材の軸部を小径化しにくいためプラグ部材の内径を小径化しにくく、プラグ部材の肉厚が小さくなり易い。そのため、プラグ部材の弾性変形により位置決め精度が低下しやすくなるという問題がある。プラグ部材の肉厚を大きくすると、位置決め装置が大型化する。
本発明の目的は、位置決めプラグ機構のテーパスリーブの外周面をエアブローできるようにした位置決め装置を提供すること、プラグ部の肉厚を大きくして剛性を高め得る位置決め装置を提供することなどである。
請求項1の位置決め装置は、基準側のベース部材に装備される位置決めプラグ機構を備え、この位置決めプラグ機構のプラグ部を、前記ベース部材に固定される可動部材の円筒穴に嵌合することにより、可動部材をプラグ部の軸心と直交する方向へ位置決めする位置決め装置において、前記位置決めプラグ機構は、前記ベース部材に固定される本体部材と、前記本体部材に一体形成されて本体部材の上端部から突出するプラグ部であって、外周面の少なくとも一部に上方程小径化する位置決め部を備えたプラグ部と、前記プラグ部に外嵌され且つ外周面が円筒面をなして径拡大方向へ弾性変形可能なテーパスリーブと、前記プラグ部に挿通されて上端部分が前記テーパスリーブに連結されたロッドと、前記ロッドを昇降駆動可能な駆動手段とを備え、前記本体部材に形成されたテーパスリーブの外周面に下方且つ径方向外側からエアブロー用加圧エアを噴出可能な複数のノズルと、前記プラグ部と前記テーパスリーブ間の摺動隙間にエアブロー用加圧エアを噴出させる上端環状通路と、この上端環状通路と前記複数のノズルに加圧エアを供給するエア供給手段とを有するエアブロー手段とを設けたことを特徴とするものである。
この位置決め装置の位置決めプラグ機構により、可動部材をプラグ部の軸心と直交する方向に位置決めする場合、駆動手段によりロッドを本体部材に対して上昇させた状態にしてテーパスリーブを僅かに小径化した状態にし、その状態において、可動部材を上方から下降させて、プラグ部とテーパスリーブを可動部材の円筒穴に挿入させ、次に駆動手段によりロッドを本体部材に対して下降駆動すると、テーパスリーブが径拡大方向へ弾性変形して可動部材の円筒穴に密着状に内嵌し、位置決めプラグ機構により可動部材がプラグ部の軸心と直交方向に高精度で位置決めされる。
可動部材をセットする前に、プラグ部の外周面及びプラグ部とテーパスリーブ間の隙間に付着した切削切粉やその他の異物を除去する場合には、エアブロー手段のエア供給手段から複数のノズルに加圧エアを供給すると、複数のノズルからテーパスリーブの外周面に加圧エアが噴射されると共に上端環状通路からプラグ部とテーパスリーブ間の隙間に加圧エアが噴出されて、前記の切削切粉やその他の異物が確実に除去され、その状態で可動部材を位置決めプラグ機構にセットする。
請求項2の位置決め装置は、請求項1の発明において、前記エアブロー手段のエア供給手段は、前記本体部材の上端部分に形成され且つ複数のノズルに接続する環状通路と、前記プラグ部の内周部に形成され且つ前記上端環状通路に接続する螺旋通路と、前記本体部材に形成され且つ前記螺旋通路を前記環状通路に接続する水平通路とを有することを特徴とする。
請求項3の位置決め装置は、請求項2の発明において、前記ロッドがテーパスリーブの上端に連結された頭部と、この頭部と一体形成されたロッド本体部を有することを特徴とする。
請求項4の位置決め装置は、請求項3の発明において、前記駆動手段が油圧シリンダで構成され、前記ロッドのロッド本体部の下端部分が前記油圧シリンダのピストン部に螺合締結され、前記ピストン部にロッド本体部の下端を受け止めてピストン部とロッド本体部との相対位置を規制する規制ピンを設けたことを特徴とする。
請求項5の位置決め装置は、請求項4の発明において、前記油圧シリンダが、ロッドを下降駆動する為の第1油室と、上昇駆動する為の第2油室とを備えたことを特徴とする。
請求項6の位置決め装置は、請求項5の発明において、前記油圧シリンダの第1油室に装着されロッドを下方へ付勢する弾性部材を設けたことを特徴とする。
請求項1の位置決め装置によれば、作用の欄で説明したように、位置決めプラグ機構が、基準側のベース部材に固定された本体部材と、プラグ部と、テーパスリーブと、ロッドと、駆動手段とを備えているため、この位置決めプラグ機構により、可動部材をベース部材に固定された本体部材に、プラグ部の軸心と直交する方向へ位置決めできる。
しかも、前記本体部材に形成されたテーパスリーブの外周面に下方且つ径方向外側からエアブロー用加圧エアを噴出可能な複数のノズルと、前記プラグ部と前記テーパスリーブ間の摺動隙間にエアブロー用加圧エアを噴出させる上端環状通路と、この上端環状通路と前記複数のノズルに加圧エアを供給するエア供給手段とを有するエアブロー手段とを設けたので、エアブロー手段のエア供給手段から複数のノズルに加圧エアを供給し、複数のノズルからテーパスリーブの外周面に加圧エアを噴射すると共に上端環状通路からプラグ部とテーパスリーブ間の隙間に加圧エアを噴出して、テーパスリーブの外周面及びプラグ部とテーパスリーブ間の隙間に付着した切削切粉や異物を確実に除去することができる。前記駆動手段やエア供給手段の作動を自動制御するように構成することも可能であるから、位置決め装置の自動運転も可能となる。
請求項2の位置決め装置によれば、前記エアブロー手段のエア供給手段は、前記本体部材の上端部分に形成され且つ複数のノズルに接続する環状通路と、前記プラグ部の内周部に形成され且つ前記上端環状通路に接続する螺旋通路と、前記本体部材に形成され且つ前記螺旋通路を前記環状通路に接続する水平通路とを有するため、環状通路に供給された加圧エアは、水平通路と、螺旋通路を通って上端環状通路に供給され、この上端環状通路の全周からプラグ部とテーパスリーブの間の摺動隙間に噴出し、その摺動隙間に付着した切削切粉や摩耗粉などをエアブローすることができる。
請求項3の位置決め装置によれば、前記ロッドがテーパスリーブの上端に連結された頭部と、この頭部と一体形成されたロッド本体部を有するため、プラグ部を挿通するロッドを最小限の太さに形成することができ、プラグ部の肉厚を極力大きく確保し、プラグ部の弾性変形に起因する位置決め精度の低下を抑制することができる。
請求項4の位置決め装置によれば、前記駆動手段が油圧シリンダで構成され、前記ロッドのロッド本体部の下端部分が前記油圧シリンダのピストン部に螺合締結され、前記ピストン部にロッド本体部の下端を受け止めてピストン部とロッド本体部との相対位置を規制する規制ピンを設けたため、ロッド本体部のピストン部に対する螺合限界位置を規制する段部(径を変化させた段部)を形成する必要がないので、ロッドを極力小径化することができるから、プラグ部の肉厚を極力大きく確保し、プラグ部の弾性変形に起因する位置決め精度の低下を抑制することができる。
請求項5の位置決め装置によれば、前記油圧シリンダが、ロッドを下降駆動する為の第1油室と、上昇駆動する為の第2油室とを備えたので、油圧シリンダによりロッドを強力に昇降駆動することができる。
請求項6の位置決め装置によれば、請求項5の発明において前記油圧シリンダの第1油に装着されロッドを下方へ付勢する弾性部材を設けたため、駆動手段によりロッドを介してプラグ部を下降駆動する際の応答性を十分に高めることができる。
本発明に係る位置決め装置は、基準側のベース部材に装備される位置決めプラグ機構を備え、この位置決めプラグ機構のプラグ部を、前記ベース部材に固定される可動部材の円筒穴に嵌合することにより、可動部材をプラグ部の軸心と直交する方向へ位置決めする位置決め装置において、前記位置決めプラグ機構は、前記ベース部材に固定される本体部材と、前記本体部材に一体形成されて本体部材の上端部から突出するプラグ部であって、外周面の少なくとも一部に上方程小径化する位置決め部を備えたプラグ部と、前記プラグ部に外嵌され且つ外周面が円筒面をなして径拡大方向へ弾性変形可能なテーパスリーブと、前記プラグ部に挿通されて上端部分が前記テーパスリーブに連結されたロッドと、前記ロッドを昇降駆動可能な駆動手段とを備え、前記本体部材に形成されたテーパスリーブの外周面に下方且つ径方向外側からエアブロー用加圧エアを噴出可能な複数のノズルと、前記プラグ部と前記テーパスリーブ間の摺動隙間にエアブロー用加圧エアを噴出させる上端環状通路と、この上端環状通路と前記複数のノズルに加圧エアを供給するエア供給手段とを有するエアブロー手段とを設けたことを特徴とするものである。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
この位置決め装置は、マシニングセンタ(数値制御式工作機械)のテーブルであるベース部材に対して可動部材(例えば、ワークパレット)を水平方向に正確に位置決めするための装置である。
図1は、前記ベース部材1とそこに装備した複数の位置決め装置の平面図であり、この図1に示すように、ベース部材1には、可動部材2をXY方向に位置決めするXY位置決め装置3と、可動部材2をZ方向(鉛直方向)に位置決めする3組のZ方向位置決め装置5と、可動部材2をXY位置決め装置3を中心とする水平回動方向(θ方向)へ位置決めするθ方向位置決め装置4とが装備されている。XY位置決め装置3とθ方向位置決め装置4とが可動部材2を水平方向の全方向に位置決めする位置決めシステムを構成している。尚、前記のZ方向位置決め装置5についての説明は省略する。
次に、XY位置決め装置3について説明する。
図1〜図3に示すように、このXY位置決め装置3は、基準側のベース部材1に装備される位置決めプラグ機構10を備えており、その位置決めプラグ機構10のプラグ部12を、ベース部材1にセットされる可動部材2の底部の円筒穴6に嵌合することにより、可動部材2をプラグ部12の軸心と直交する方向へ位置決めする装置である。
前記位置決めプラグ機構10は、本体部材11と、プラグ部12と、テーパスリーブ13と、ロッド14と、このロッド14を昇降駆動可能な駆動手段としての複動型の油圧シリンダ15とを備えている。本体部材11は、固定用フランジ部11aと筒状部11bとを有し、フランジ部11aの下面は水平基準面に形成されている。筒状部11bをベース部材1に形成された円筒穴1aに軸心を鉛直姿勢にして装着し、フランジ部11aの下面をベース部材1の上面に当接させた状態で、3つのボルト穴11cに夫々挿通させた固定ボルト7により、本体部材11がベース部材1に高精度に位置決めして固定される。
前記プラグ部12は、本体部材11に一体形成されて本体部材11の上端部の中心部分から上方へ突出しており、プラグ部12の外周面のうちのテーパスリーブ13に係合する部分の全面は、上方程小径化する緩やかな傾斜のテーパ面からなる位置決め部16に形成されている。
前記テーパスリーブ13は、外周面が円筒面に形成されると共に内周面がテーパ面に形成されてプラグ部12に外嵌され、径拡大方向へ弾性変形可能に構成されている。このテーパスリーブ13の周方向の1カ所には、前記弾性変形を可能とするための1本の縦スリット17が形成され、テーパスリーブ13はこの縦スリット17により分断されている。この縦スリット17に対応する位置において、プラグ部12の外周面の凹部に1つの小径の鋼球18が装着され、鋼球18の一部が縦スリット17に係合している。こうして、プラグ部12に対してテーパスリーブ13がプラグ部12の軸心の回りに回動しないように規制されている。
前記ロッド14は、テーパスリーブ13を昇降駆動するためにプラグ部12と同心状にプラグ部12を挿通する状態に設けられ、その上端部分の頭部19が、係合リング20を介してテーパスリーブ13に昇降駆動の駆動力を伝達可能に連結されている。このロッド14は、テーパスリーブ13の上端に連結された頭部19と、この頭部19と一体形成されたロッド本体部21を有する。頭部19は側面視にて台形状でありテーパ状の外周面を有し、このテーパ状の外周面が、頭部19とテーパスリーブ13及びプラグ部12を可動部材2の円筒穴6に挿入する際の案内面として機能する。
前記テーパスリーブ13の上端部には内側へ張り出す内鍔部13aが形成され、係合リング20はロッド本体部21の上端部に焼き嵌めにて固着され、テーパスリーブ13の内鍔部13aが頭部19と係合リング20の外周鍔部20aとの間に挟持され、ロッド14の上昇時にはテーパスリーブ13がプラグ部12に対して相対的に数mmだけ上昇し、ロッド14の下降時にはテーパスリーブ13がプラグ部12に対して相対的に数mmだけ下降する。
ロッド14を昇降駆動する駆動手段としての油圧シリンダ15が本体部材11の下部に装備されている。油圧シリンダ15は、本体部材11に形成された縦向きのシリンダ穴22と、このシリンダ穴22に昇降可能に装着されたピストン部23とを有し、シリンダ穴22のうちのピストン部23の上側にはロッド14を下降駆動する為の第1油室24が形成され且つピストン部23の下側にはロッド14を上昇駆動する為の第2油室25が形成されている。第1油室24には、ベース部材1内に形成された油圧供給路26を介して油圧供給源(図示略)に接続され、第2油室25はベース部材1内に形成された油圧供給路27を介して油圧供給源に接続されている。
前記第1油室24にはピストン部23を下方へ付勢する弾性部材としての圧縮コイルバネ28が装着されている。ロッド本体部21の下端部分には、ロッド本体部21のその他の部分とほぼ同径のネジ部21aが形成され、このネジ部21aがピストン部23に螺合締結され、ピストン部23の中段部にはロッド本体部21の下端を受け止めてピストン部23とロッド本体部21との相対位置を規制する横向きの規制ピン29が設けられている。尚、シリンダ穴22の下部は、本体部材11の筒状部11bの内部に形成され、第1,第2油室24,25の油圧をシールする為のシール部材30〜32が設けられている。
前記テーパスリーブ13の外周面に付着した切削切粉や埃や異物をエアブローにより除去する為のエアブロー手段が次のように設けられている。プラグ部12の基部の外周側の近くにおいて本体部材11の上端部分に環状溝35が形成され、この環状溝35の上部がリング部材36で封鎖されて、環状溝35の底部に環状通路37が形成され、この環状通路37に加圧エアを導く傾斜エア通路38が本体部材11に形成され、この傾斜エア通路38には、加圧エア供給源(図示略)からベース部材1内のエア通路39を介して加圧エアが供給される。
前記リング部材36には、小径の例えば4つのノズル40が円周4等分位置にテーパスリーブ13の外周面に向けて形成され、加圧エア供給源からエア通路39を介して傾斜エア通路38と環状通路37に加圧エアを供給すると、その加圧エアが4つのノズル40から噴出してテーパスリーブ13の外周面をエアブローして切粉等を除去する。尚、傾斜エア通路38の下端部には環状のシール部材38aが設けられている。
プラグ部12とテーパスリーブ13間の隙間に加圧エアを噴出させる為のエアブロー手段として、プラグ部12の上端と係合リング20との間には上端環状通路41が形成され、この上端環状通路41がプラグ部12とテーパスリーブ13との間の摺動隙間に連通している。そして、プラグ部12の内周部には螺旋通路42が形成され、この螺旋通路42を環状通路37に接続する水平通路43が本体部材11に形成されている。
環状通路37に供給された加圧エアは、水平通路43と、螺旋通路42を通って上端環状通路41に供給され、この上端環状通路41の全周からプラグ部12とテーパスリーブ13の間の摺動隙間に噴出し、その摺動隙間に付着した切削切粉や摩耗粉などをエアブローする。
次に、θ方向位置決め装置4について、図4、図5に基づいて説明する。
このθ方向位置決め装置4のうち、XY方向位置決め装置3と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
プラグ部12Aの周方向の2か所(180度位相の異なる2か所)には、上方ほど小径化する位置決め部12a,12bであってテーパスリーブ13の内面に摺接する位置決め部12a,12bが形成され、プラグ部12Aのその他の部分は位置決め部12a,12bよりも小径で鉛直なストレート面に形成されている。
このθ方向位置決め装置4は、可動部材2をXY位置決め装置3を中心とする水平回動方向(θ方向)へ位置決めする装置であるので、前記の位置決め部12a,12bを結ぶ方向は、XY位置決め装置3の軸心とθ方向位置決め装置4の軸心を結ぶ線に対して直交する方向へ向くように設定される。
さらに、加圧エア供給源からXY位置決め装置3とθ方向位置決め装置4へ共通の前記エア通路39で加圧エアが供給され、また、油圧供給源(図示略)から、XY位置決め装置3とθ方向位置決め装置4へ共通の前記油圧供給路26,27で油圧が給排される。尚、テーパスリーブ13は、前記テーパスリーブ13と同構造のものである。このθ方向位置決め装置4においては、第1油室24に装着されたコイルバネ28は省略されている。
次に、可動部材2を位置決めする位置決めシステムの作用効果、つまり、XY位置決め装置3とθ方向位置決め装置4の作用、効果について説明する。
可動部材2をベース部材11の上方へ移動させ、両位置決め装置3,4のプラグ部12,12を円筒穴6,6に挿入しないうちに、両位置決め装置3,4に対して、加圧エア供給源からエア通路39と傾斜エア通路38,38を経て、環状通路37,37に加圧エアが供給されると、その加圧エアが両位置決め装置3,4の4つずつのノズル40から噴出してテーパスリーブ13,13の外周面をエアブローする。そのため、テーパスリーブ13,13の外周面を清浄にした状態で可動部材2の位置決めを行うことができるから、テーパスリーブ13,13の外周面に付着した切削切粉などの金属粉で位置決め精度が低下するのを確実に防止することができる。
上記のエアブローと並行して、両位置決め装置3,4の環状通路37,37と水平通路43,43と螺旋通路42,42を通って上端環状通路41,41に供給された加圧エアがプラグ部12,12Aとテーパスリーブ13,13の間の摺動隙間内を流れて外部へ噴出するため、その摺動隙間の切削切粉や摩耗粉などが確実に除去されるから、プラグ部12,12Aとテーパスリーブ13,13間に切削切粉や摩耗粉などを噛み込んだ状態で位置決めするのを確実に防止でき、削切粉や摩耗粉などで位置決め精度が低下するのを確実に防止することができる。尚、以上の作用は、XY位置決め装置3とθ方向位置決め装置4において同様の作用となる。
次に、XY位置決め装置3とθ方向位置決め装置4において、位置決めプラグ機構10,10と可動部材2の円筒穴6,6の協働により可動部材2を位置決めする。最初、第2油室25,25に油圧を充填してロッド14,14を上限位置に保持し、テーパスリーブ13,13を小径状態に弾性変形させた状態で、可動部材2をベース部材1の方へ下降させ、両位置決め装置3,4のプラグ部12,12Aを対応する円筒穴6,6に挿入させ、3組のZ方向位置決め装置5により可動部材2をZ方向に高精度に位置決めしてから、両位置決め装置3,4における第2油室25,25の油圧を抜き、第1油室24,24に油圧を供給する。
すると、XY位置決め装置3では、第1油室24に圧縮コイルバネ28が設けられている分だけ、θ方向位置決め装置4よりもロッド14を下降させる力が強力となるため、XY位置決め装置3のロッド14が下降動作し、ロッド14で下降駆動されるテーパスリーブ13が径拡大方向へ弾性変形して可動部材2の円筒穴6に密着してXY方向の位置決めを行う。その直後に、θ方向位置決め装置4のロッド14が下降動作し、ロッド14で下降駆動されるテーパスリーブ13が径拡大方向へ弾性変形して可動部材2の円筒穴6に密着してXY方向の位置決めを行う。このように、XY位置決め装置3による位置決め、θ方向位置決め装置4による位置決めの順に作動するため、可動部材2をX,Y,θ方向に高精度に位置決めすることができる。
次に、両位置決め装置3,4のその他の作用、効果について説明する。
プラグ部12に設けた鋼球18をテーパスリーブ13の縦スリット17に係合させることにより、テーパスリーブ13のプラグ部12に対する回動を規制したため、テーパスリーブ13とプラグ部12,12Aとの回転方向の相対位置が変動しなくなるため、プラグ部12,12Aとテーパスリーブ13とが一定の相対回動位置の状態で位置決めに供されることになるので、位置決め精度のバラツキが少なくなる。
ロッド14は一体部品に構成したため、ロッド14にテーパスリーブ13を連結する構造が簡単になり、部品数を少なくすることができる。しかも、ロッド本体部21の下端を受け止める規制ピン29を設け、この規制ピン29によりピストン部23に対するロッド本体部21の下端の位置を決めるように構成したので、ロッド本体部21のネジ部21aの上端の所の径縮小段付き部でピストン部23に対するロッド本体部21の下端の位置を決める必要がなくなるので、ロッド14を小径化でき、プラグ部12,12Aの肉厚を増し、プラグ部12,12Aの弾性変形により位置決め精度が低下するのを防止できる。
前記実施例を部分的に変更する例について説明する。
1)前記実施例のXY位置決め装置3では、第1油室24に油圧を供給可能に構成したが、圧縮コイルバネ28が設けたので、第1油室24には油圧をしないような構造にしてもよい。
2)前記実施例においては、可動部材のZ方向位置はZ方向位置決め装置5により位置決めするように構成したが、XY位置決め装置3やθ方向位置決め装置4の本体部材11にZ方向位置決め部を形成することも可能である。
3)その他、当業者ならば本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加して実施可能であることは勿論である。
本発明の実施例に係るベース部材とその位置決め装置の平面図である。 XY位置決め装置の縦断面図である。 図2の鋼球位置でのロッドとプラグ部とテーパスリーブの横断面図である。 θ位置決め装置の縦断面図である。 図2の鋼球位置でのロッドとプラグ部とテーパスリーブの横断面図である。
1 ベース部材
2 可動部材
3 XY位置決め装置
4 θ位置決め装置
6 円筒穴
10 位置決めプラグ機構
11 本体部材
12,12A プラグ部
13 テーパスリーブ
14 ロッド
15 油圧シリンダ
24 第1油室
25 第2油室
28 圧縮コイルバネ
29 規制ピン
40 ノズル

Claims (6)

  1. 基準側のベース部材に装備される位置決めプラグ機構を備え、この位置決めプラグ機構のプラグ部を、前記ベース部材に固定される可動部材の円筒穴に嵌合することにより、可動部材をプラグ部の軸心と直交する方向へ位置決めする位置決め装置において、
    前記位置決めプラグ機構は、
    前記ベース部材に固定される本体部材と、
    前記本体部材に一体形成されて本体部材の上端部から突出するプラグ部であって、外周面の少なくとも一部に上方程小径化する位置決め部を備えたプラグ部と、
    前記プラグ部に外嵌され且つ外周面が円筒面をなして径拡大方向へ弾性変形可能なテーパスリーブと、
    前記プラグ部に挿通されて上端部分が前記テーパスリーブに連結されたロッドと、
    前記ロッドを昇降駆動可能な駆動手段とを備え、
    前記本体部材に形成されたテーパスリーブの外周面に下方且つ径方向外側からエアブロー用加圧エアを噴出可能な複数のノズルと、前記プラグ部と前記テーパスリーブ間の摺動隙間にエアブロー用加圧エアを噴出させる上端環状通路と、この上端環状通路と前記複数のノズルに加圧エアを供給するエア供給手段とを有するエアブロー手段とを設けた、
    ことを特徴とする位置決め装置。
  2. 前記エアブロー手段のエア供給手段は、前記本体部材の上端部分に形成され且つ複数のノズルに接続する環状通路と、前記プラグ部の内周部に形成され且つ前記上端環状通路に接続する螺旋通路と、前記本体部材に形成され且つ前記螺旋通路を前記環状通路に接続する水平通路とを有することを特徴とする請求項1に記載の位置決め装置。
  3. 前記ロッドがテーパスリーブの上端に連結された頭部と、この頭部と一体形成されたロッド本体部を有することを特徴とする請求項2に記載の位置決め装置。
  4. 前記駆動手段が油圧シリンダで構成され、前記ロッドのロッド本体部の下端部分が前記油圧シリンダのピストン部に螺合締結され、前記ピストン部にロッド本体部の下端を受け止めてピストン部とロッド本体部との相対位置を規制する規制ピンを設けたことを特徴とする請求項3に記載の位置決め装置。
  5. 前記油圧シリンダが、ロッドを下降駆動する為の第1油室と、上昇駆動する為の第2油室とを備えたことを特徴とする請求項4に記載の位置決め装置。
  6. 前記油圧シリンダの第1油室に装着されロッドを下方へ付勢する弾性部材を設けたことを特徴とする請求項5に記載の位置決め装置。
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