JP4737713B2 - ストッカー - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、半導体製造過程において、懸垂式昇降搬送台車(以下、OHT台車という)によって搬送され、内部に挿脱自在に半導体製造用基板(以下、ウエハという)を収納する容器(以下、FOUPという)用ストッカーに係り、特に、当該ストッカー内に備えられているFOUPの収納・取出しを行うロボットが停電その他の原因にて正常に動作できない異常事態発生に際して、ロボットの作用に頼らずマニュアル操作で所望のFOUPを取出す処理装置に関するものである。
近年、クリーンルーム内の工程内環状軌道に沿って配置されるウエハの各種表面処理(洗浄、成膜、レジスト、CVD、検査ほか)を行う一連の半導体製造装置(以下、ステーションという)の中で必要な処理を行うために前記ウエハを収納したFOUPを、OHT台車を用いて搬送することが多い。
このような表面処理を受ける前あるいは少なくとも一部の表面処理を終えたウエハを収納したFOUPは夫々タグに付された情報により特定され、以降の必要な表面処理がこのタグ情報に基づきコンピュータによって管理される。
この際、各ステーションは表面処理の種類の相違に応じて処理に要する時間が相違し、工程時間調整などの理由により、FOUPを一時待機させるためFOUP用搬入ポート及び搬出ポートを備えたストッカーが設けられている。
このストッカーは、多数の棚と、FOUP用搬入ポート及び搬出ポートと、各棚に搬入ポートより導入されたFOUPを載置或いは各棚からFOUPを搬出ポートに移送するロボット(スタッカークレーン、移載装置ほかから構成される)と、を備えている。
さて、殆どの場合、前記ロボットによるFOUPの移送は、前記コンピュータの指示に応じて適正になされ、何等不都合を生じない。
ところが、停電、タグの不良等の原因にてロボットの動作が適正に行なわれない事情が生じると、ストッカー内からその搬出口に所定の処理を行う予定のFOUPの移送ができない。
このように、ストッカー内部から所定のFOUPが搬出ポートに移送できない状況においては、ストッカー内から人手によって所定のFOUPをストッカー内部からOHT台車による搬送可能な個所まで移動させなければならない。
ところで、人手によるFOUPの移動は、FOUPに多数枚収納され、各種表面処理を受けるウエハのサイズが小さい場合は比較的容易に実行できるものの、近年、ウエハのサイズは大型化傾向にある。
ついては、FOUPをストッカー内からストッカー外に人手により移動させることがかなりの時間を要し、更なるウエハの大きさの大型化を来すと、人手により、ストッカー内部からFOUPを搬出することが困難となる。
このようにストッカー内のFOUPほかの物品が、電動手段により正常に搬送できないような状況となった場合に対処する手段の具体例として、下記特許文献1がある。
この特許文献1に開示の技術は、具体的に、図1〜図4に示されるような構成を有している。即ち、図1に示す自動倉庫(FOUPほかの物品のストッカー等)1において、多数の物品収納棚25を有し、対向する複数対の収納部20と、当該各対の収納部20の間に図1の前後方向に移動できるように上下端部において支持され、昇降台34を上下方向に案内する機構を有するスタッカークレーン3の機構が開示されている。
このスタッカークレーン3は、図2及び図4に示されるように梯子47を備えている。そして、この梯子47は、スタッカークレーン3が自動倉庫内を走行するに際して進行
方向に振動することを防止すべくスタッカークレーン3の剛性を増す作用のほか、停電ほかの原因にてスタッカークレーン3の稼動が停止した際に、人手による物品の取り出しに利用される。
即ち、スタッカークレーン3が、例えば、停電ほか何らかの原因にて稼動停止状態に至った場合であって、所定の棚に載置されている物品(FOUPほか)をスタッカークレーン3の修復を待つことなく、緊急に人手により取り出すための手段に係る構成が図3及び図4に開示されている。
先ず、図3に開示の構成において、走行レール38(図1を参照)に沿って移動するスタッカークレーン3は停電に際しては、ブレーキ54が作動しているため、このままでは移動できない。
従って、ブレーキ解除レバー54aでブレーキ54のブレーキ作用を解除し、ハンドル54bの人手による回転にてスタッカークレーン3はレール上を水平方向に所望の収納棚の位置まで移動できる。
次に、スタッカークレーン3の非常時における物品30の降下手段については、図4及び図5に示され、非常取出し対象物品30が載置されている棚25の高さまで、昇降台34を移動させる。この動作は図5のブレーキ63の解除レバーを開放したうえ、ハンドル64を手動により回転させることにより行われる。
更に、作業者が梯子にて所定の高さまで昇り非常搬出すべき物品を棚25より昇降台34上に載せ、前記手動ハンドル64を回転させることにより昇降台34を降下させ、昇降台上の物品を、所望の場所に移動させる。
特開2003−226406
一般に、半導体製造用基板としてのウエハに洗浄、CVDほか多くの各種表面処理を施すためにウエハは多数枚(例えば、24枚)挿脱自在に収納する多くのFOUPを用い、これらのFOUPは、OHT台車等の搬送手段によって工程内環状軌道乃至工程間環状軌道に沿って搬送される。
そして、このFOUPの搬送経路(特に、工程内環状軌道)に配置される各種表面処理用ステーションにおいて所望の表面処理を受ける。
このような各種表面処理を行うステーションのほかに何ら表面処理を受けていないウエハを収納したFOUP、或いは必要とする表面処理を一部又は全部完了したFOUPを保管するストッカーが所定の場所に配置されている。
このストッカーの大きさは、前記特許文献1に示されるような、比較的小規模のものから多段のFOUP用収納棚を備え、所定段数毎にストッカー内部の保守、点検用扉を備える程度の大規模のものまで多様化している。
とりわけ、近年のウエハの大型化、所要枚数の増加に伴い、FOUP用ストッカーは大型化の傾向にある。
このように、FOUP用ストッカーの大型化が一定限度を超えると、ストッカー内の棚に対してFOUPを授受するロボットが停電ほかの原因にて正常稼動が阻害された場合、手動にて所定のFOUPを取出すための手段として前記特許文献1に開示されている技術は採用できない。
即ち、高さ方向にFOUP収納用棚の所定段数毎に保守、点検用扉が設けられる程度の規模のストッカーにおいては、ロボットの異常時には、所定のFOUPは前記保守、点検用扉より持ち出すことになり、もはやスタッカークレーンを用いて非常持出しを行うことができない。
そこで、本発明の目的は、所定の搬送路に沿って搬送され、ウエハを挿脱自在に収納した容器(FOUP)のストッカーであって、搬入ポートよりFOUP載置用の多数の棚へのFOUPの移載、或いは棚に載置されたFOUPの搬出ポートへの移送用ロボットを内装する構成において、多段棚を有し、所定段数毎に保守・点検用扉を備えるような大型のストッカーであって、前記移送用ロボットが正常に動作できない状況に至っても、ストッカー内にある所望のFOUPの緊急取出しを容易に行うことである。
課題を解決するための手段及び効果
上記課題を解決するため、請求項1に記載のストッカーは、所定の搬送路に沿って走行する搬送台車によって搬送される物品を収納する多数の棚と、物品搬入ポートと、物品搬出ポートと、前記棚、物品搬入ポート及び物品搬出ポート相互間において物品の授受、搬送を担うロボットと、からなり、複数段構成をなすストッカーにおいて、前記複数段構成における所定段数毎に夫々設けられ作業者が出入可能な保守点検用扉と、少なくとも下方より2番目以上の扉の外側に位置するベランダ状足場と各足場に連係可能の位置に垂直方向に立設される梯子と、該梯子に沿って前記物品を手動にて昇降させる手段と、を備え、前記物品を手動にて昇降させる手段が、前記梯子と平行に配置される手摺りと、当該手摺りに沿って垂直方向に案内される台車と、当該台車によって支持され、物品を載置する昇降板と、この昇降板に一端部を固定し、当該昇降板を上下動させるワイヤーと、当該ワイヤーの他端部の巻取り、繰出し及び当該巻取り、繰出しを阻止するロック作用を担うハンドルと、から構成され、前記ベランダ状足場と前記ストッカーの基礎レベルとの間で前記物品の搬送を行い得ることを特徴とする。
この請求項1に係る発明によれば、多数の物品保管用棚と、所定の棚への所定の物品の載置又は所定の棚からの所定の物品の取出しを担うロボットを有するストッカーにおいて、前記ロボットが、停電或いは物品に付されたタグの読取り不良などの諸般の事情により正常な動作が行えず、かつ、ロボットの修復に時間を要する事態が発生した場合に緊急処置を行うことができる。
より具体的に述べると、例えば、前記ストッカー内で荷役中のロボットが稼動不能となり、かつストッカー内の所定の棚に載置されている物品を緊急に取出す必要が発生すると、所定の棚が属する扉から人がストッカー内に入り、所定の物品を取出し、物品を所持して梯子から降り、近接する所定の場所(OHT台車のステーション等)に搬送する。
また、前記梯子に沿って前記物品を手動にて昇降させる手段を備えるようにしている。そのため、特に人が物品を保持して梯子を昇降するに際して生じる物品の重量の制限を緩和できる。
更に、物品を手動にて昇降させる手段が、前記梯子と平行に配置される手摺りと、当該手摺りに沿って垂直方向に案内される台車と、当該台車によって支持され、物品を載置する昇降板と、この昇降板に一端部を固定し、当該昇降板を上下動させるワイヤーと、当該ワイヤーの他端部の巻取り、繰出し及び当該巻取り、繰出しを阻止するロック作用を担うハンドルから構成されるようにしている。そのため、ストッカー内の荷役用ロボットが稼動不能に至った際、重量、大きさにおいて、人為的に昇降不能の物品であってもストッカーの外壁に設けた梯子の手摺りに沿ってマニュアル操作で安全、確実に昇降させることができる。
請求項2に記載のストッカーは、請求項1に記載のストッカーにおいて、前記物品が、表面処理を受けるウエハを挿脱自在に収納する容器(FOUP)であることを特徴とする。
この請求項2に係る発明によれば、引用先の請求項1に係る発明の効果は元より、ストッカー内の多くの棚に載置され、以降の保有ウエハの表面処理が時間管理の基に実施される場合であってもストッカー内のロボットによって搬送される必要のあるFOUPを、ロボットの稼動不能時に手動にて取出し、必要時機を失することなく前記ウエハに対して必要な表面処理をロボットの修復を待つことなく的確に行うことができる。
請求項3に記載のストッカーは、請求項1又は請求項2に記載のストッカーにおいて、昇降板の稼動に際してのみ、梯子と手摺り相互間に、当該昇降板の昇降に必要な間隔を前記梯子と手摺りとの間に設け、昇降板非稼動時には、手摺りを梯子に接近させる折り畳み機能を有する連結部材を備え、前記昇降板稼動時において前記手摺りの下端部が、ストッパを介してストッカー用基礎面に当接するようにしたことを特徴とする。
この請求項3に係る発明によれば、引用先の請求項1又は請求項2に係る発明の効果は元より、ストッカー内において稼動するロボットが正常に動作できない異常時期のみの非常用に使用される垂直方向に設置される梯子及びその手摺りの間隔を、前記ロボットが正常に稼動する状態においてなくすようにできるため、ストッカーの周囲領域を有効に利用することができる。
請求項6に記載のストッカーは、請求項2又は3に記載のストッカーにおいて、物品を手動にて昇降させる手段が、前記梯子と並行に配置され、柱状をなすリニアガイド部材と、当該リニアガイド部材に支持され、物品を載置する昇降板と、この昇降板に一端部を固定し、当該昇降板を上下動させるワイヤーと、当該ワイヤーの他端部の巻取り、繰出し及び当該巻取り、繰出しを阻止するロック作用を担うハンドルから構成することを特徴とする。
この請求項6に係る発明によれば、引用先の請求項2又は3に係る発明の効果は元より、
ストッカー内の荷役用ロボットが稼動不能に至った際、重量、大きさにおいて、人為的に昇降不能の物品であってもストッカーの外壁に設けた梯子に並行に備えたリニアガイドに沿ってマニュアル操作で昇降させることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
先ず、図面の概要を述べると、図1、図2は夫々本発明が適用されるストッカーの平面図及び正面図、図3はストッカーに設けた物品(FOUP)の昇降機構を示す正面図、図4は、図3の部分側面図、図5は図3の部分平面図、図6は昇降機構の折り畳み状態の要部を示す側面図、図7は昇降機構の手動操作機構の構成を示す構成図、図8は他の実施例を示す物品(FOUP)の昇降機構を示す斜視図である。
さて、本願各発明が適用されるストッカーの周辺構成を図1及び図2に基づいて具体的に説明する。図1及び図2において、1はストッカーで、多数の棚2と当該棚2への物品(各種表面処理を受けるウエハを収納したFOUP)3の載置或いは棚2から上記物品3の取出しを行うロボット4を内部に保有している。
次に、前記ストッカー1における本願各発明に係る構成を含む外部構成について説明する。5は物品3の搬入ポート、6は物品3の搬出ポートで、夫々OHT台車7の走行経路8に沿ってストッカー1の側面部に突出して設けられている。
9は梯子で、一対の直立する支柱9a、9bと当該支柱9a、9bの対向する面相互間に適宜に定められた間隔において配置される水平部材9cからなっており、前記支柱9a、9bはアングル部材10を介してストッカー1の所定の外壁に支持固定されている。
11は梯子9の手摺りで、前記ロボット4の稼動不能時にストッカー1内の所定の棚2に載置されている物品3の非常取出しのための物品3用昇降板(詳細は後述)12を上下方向の案内を兼ねている。12aは突起で、FOUPの底部に形成した図示しない凹部に係合し、FOUP3の昇降板12上の載置位置を規制する。13は前記昇降板12を手動にて操作するワイヤー巻取り、繰り出し用操作機構でその詳細は後述する。
14は保守・点検用扉で、ストッカー1内における棚2の所定の段数毎に設けられ、ロボットの故障などで、棚2への物品3への載置あるいは棚2から物品3の取出しが自動的に行われなくなった際に、人の出入りのために上下方向に棚の段数に応じた必要数設けられる。
15は、ベランダ状足場で、各保守・点検用扉14に対応して設けられ、当該扉14からストッカー1に対して出入りする人が安定して作業を行えるような構成をなし、前記梯子9を通じて人の出入りが自由にできるように構成されている。
なお、このベランダ状足場15は、最下段については、ストッカー1の設置レベルと、扉14の最下部のレベルとの差がさほどない場合は、設けるには及ばない。
次ぎに、物品(FOUP)3の昇降機構について図3〜図5及び図7を参照して説明する。各図において、梯子9の支柱9a、9bと、手摺り11とは、両端において双方に回動自在に支持され、適宜の間隔で配置される連結部材16にて連結され、この連結部材16の傾斜の変化によって梯子9の支柱9a、9bと、手摺り11との間隔を調整することができる。
17は台車で、その基板17aが昇降板12の両側に固定される。当該台車の基板17aには2対の案内輪17bが回動自在に固定され、手摺り11を各対の案内輪17bが挟むように配置さる。これによって、昇降板12は、手摺り11に沿って上下移動自在となる。
なお、案内輪17bは手摺り11の図3の前後方向に噛み合っているため、支柱9aと手摺り11の側面同士において回動自在に固定される連結部材16に接する恐れはなく、連結部材16は案内輪17bが手摺り11に沿って移動する妨げにはならない。
18はワイヤーで、その操作機構13から巻取り・繰り出し操作を受け、その外方端は適宜の手段にてストッカーの適所に支持される滑車19を介して昇降板12に固定される。
20はストッパーで、手摺り11の下端部に設けられ、昇降板12に図示しない物品(FOUP)が載置され、当該昇降板が上下動を行う稼動状況にある際、手摺り11の下端部に加わる重量を支える。
なお、昇降板12の上下への移動に際して振動が生じ、昇降板12の安定した上下動が得られないような状況においては、別途ストッパー20の振動を抑制する固定部材を周知の適宜の手段にて付加してもよい。
一方、ストッカー1内のロボット4が稼動できる正常時(通常この状況が殆ど)においては、図6に示す通り、昇降板12を最上部まで移動させて、手摺り11を上方に移動させる。これによって、連結部材16は上向に回動し、梯子9の支柱9a、9bに対応する各手摺り11は当該支柱9a、9bに近接する。
次に、ワイヤー巻取り、繰出し用操作機構13について、その具体的機構例を説明する。図7において、13aはリールで、前記ワイヤー18の巻取り・繰出しを行う。13bは歯車で、前記リール13aと一体的に回転するように当該リール13aに連結される。
13cはウォーム歯車で前記歯車13bと噛合い、ハンドル13dの回転に伴って回転する。
この際、歯車13b及びウォーム歯車13cは、各歯数の相違に応じた減速比での減速作用を行う。
これによって、はハンドル13dによる回転速度は、前記歯車13bと、ウォーム歯車13cとの各歯数に応じて決まる減速比にて減速され、リール13aはハンドル13dに加えられる力に比べて前記減速比に応じて大きな回転力を得る。
13eはブレーキで、ウォーム歯車13cに適度な制動力を与え、ハンドル13dが逆回転するのを阻止する。これによりワイヤー18の巻取り・繰出し作業でハンドル操作を誤った場合であってもハンドル13dが自然の状態で逆回転しないように定められる。
なお、このブレーキ13eは、ハンドル13dを操作しない状態では当該ハンドル13dをロックする適宜の周知手段に変更することもできる。
前記図1〜図7の構成において、その作用について説明する。
先ず、ストッカー1内で稼動するロボット4が正常にFOUP3を識別して、FOUP搬入ポート5に載置されたFOUP3を所定の棚2への移載或いは所定の棚2から所定のFOUP3をFOUP搬出ポート6への移載が適正に行われる状況下においては、定期的に行われるストッカー1の保守・点検を除き、人は扉14を通じて出入りする余地がない。
このような、ストッカー1が正常に稼動している場合においては、昇降板12は稼動の余地なく、図6に示されるように台車17は手摺り11の最上部にまで上昇させる。このための手段は、図7に示すワイヤー巻取り、繰出し用操作機構13のハンドル13dを手動にて作動させ、このハンドル13bに直結されるウォーム歯車13cと歯車13bとの噛合いに伴う減速機構によりトルクを増幅し、リール13aにワイヤー18を巻取ることよって達成される。
この際、昇降板12は台車17の手摺り11に沿って当該手摺り11の最上部にまで上昇した後、図6に示すように手摺り11を図示しない適宜の手段により上昇させ、連結部材16を傾斜させることに伴って手摺り11と梯子9の支柱9a、9b(図6においては支柱9bのみが表れている)の間の間隔がないように適宜の手段による固定されている。
これによって、ストッカー1の正常稼動時には、手摺り11の位置を梯子9の支柱9a、9bに近接させ、ストッカー1の周囲の作業面積を広く確保することができる。
さて、ストッカー1内において、FOUP搬入ポート5に載置されたFOUP3を所定の棚2への移載或いは所定の棚2から所定のFOUP3をFOUP搬出ポート6への移載などの荷役作業を担うロボット4が正常に稼動できなくなり、所定のFOUP3をFOUP搬出ポート6に自動的に移送できなくなると、基本的には、ロボットの稼動再開を待つことになる。
しかし、FOUP3内に収納されているウエハは順次、必要な表面処理を受けるために
順次所定の表面処理を受けるステーションに移行させるに要する時間が長引くことになると、時間管理の必要な工程では、製品の歩留まりを著しく低下させる。またストッカー1内に収納されているFOUP3の表面処理作業効率も低下し、ひいては、ストッカー1を含む工程内環状軌道8において、OHT台車7によって搬送されるFOUP3を含めて全体の表面処理の効率低下を来す。
このような弊害を改善するために、前記ロボット4が非稼動状況になった場合において、ストッカー1内の緊急取出し対象FOUP3は、作業者によって外部のステーションに移送される。
この間の工程は、次の通りである。
第一工程:
梯子9の支柱9a、9bと、手摺り11の相対位置を図6に示す接近状態から連結部材16の傾斜を図4に示すように水平状態とし、台車17及び当該台車17に固定される支持板12が手摺り11に沿って上下方向に移動可能とする。
第二工程:
台車17及び当該台車17に固定される昇降板12の高さを、緊急取出しを要するFOUP3の位置するベランダ状足場15からFOUP3を昇降板12に載置するのに適する高さにワイヤーを巻取り、繰出し用操作機構13のハンドル13dを手動にて作動させる。
第三工程:
作業者が、緊急取出しを要するFOUP3が属する扉14からストッカー内に入り、該当するFOUP3を対応するベランダ状足場15に運び出す。
第四工程:
ベランダ状足場15において、待機している昇降板12に、緊急取出しを要するFOUP3を安定状態(FOUP底部に形成した凹部に昇降板の上部平面に位置して配置される突起12aに係合する状態)にて載置する。
第五工程:
ワイヤー巻取り、繰出し用操作機構13のハンドル13dを手動にて作動させ、FOUP3をストッカー1の基礎となる地上レベルまで降下させる。
第6工程:
緊急取出しを要するFOUP3を所望の表面処理を行うステーションあるいは工程内環状軌道にあるストッカー1に近接するステーションまで作業者が搬送する。
なお、前記第1〜6の工程は、ストッカー1から緊急取出しを必要とするFOUP3を外部に搬出する例を開示しているが、逆の工程において緊急にストッカー1内の棚2にロボット4の動作を伴うことなく、所定のFOUP3を手動により所定の棚2に収納することもできる。
ところで、前記構成における梯子に沿って設けられる物品(FOUP他)3を手動にて昇降させる手段は、人が物品を所持した状態にて梯子9を昇降できる程度の物品(FOUP他)3の規模(大きさ、重量等)であれば設けるには及ばない。
この場合、前記工程4、5はなく、工程3から工程6に移行する。
図8は、前述した図3とほぼ均等な作用を行う構成例を示しており、この図8において、
図3と均等な構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。図8において、30はリニアガイド部材で、柱状をなし、梯子9の一方の支柱9aに隣接して立設されている。そして、昇降板12の図示しない係合子が前記リニアガイド部材30に形成した凹条30a案内され、昇降板12を、水平状態を保ったまま上下に案内できる構成をなしている。
28はワイヤーで、前記昇降板12のリニアガイド部材30に形成したに凹条30aに案内されて、その先端部は昇降板12の係合子に固定される。29は第1の滑車で、前記ワイヤー28の方向転換作用をなすために設けられ、適宜の手段によってリニアガイド部材30及びこれと隣接する梯子9の支柱9aの上部に位置して設けられる。
13xは第2の滑車で、ワイヤー巻取り、繰出し用操作機構13から外部に繰出し又は巻き取られるワイヤー28がリニアガイド部材30の凹条30aの長手方向に並行になるように規制している。
本発明が適用されるストッカーの平面図である。 本発明が適用されるストッカーの正面図である。 ストッカーに設けた物品(FOUP)の昇降機構を示す正面図である。 図3の部分側面図である。 図3の部分平面図である。 昇降機構の折り畳み状態の要部を示す側面図である。 昇降機構の手動操作機構の構成を示す構成図である。 他の実施例を示す物品(FOUP)の昇降機構を示す斜視図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・ストッカー
2・・・・・・・・・・棚
3・・・・・・・・・・FOUP
4・・・・・・・・・・ロボット
5・・・・・・・・・・FOUP搬入ポート
6・・・・・・・・・・FOUP搬出ポート
7・・・・・・・・・・OHT台車
8・・・・・・・・・・OHT台車走行経路
9・・・・・・・・・・梯子
9a、9b・・・・・・梯子用支柱
9c・・・・・・・・・梯子用水平部材
11・・・・・・・・・手摺り
12・・・・・・・・・載置台
13・・・・・・・・・ワイヤー巻取り、繰出し用操作機構
14・・・・・・・・・扉
15・・・・・・・・・ベランダ状足場
16・・・・・・・・・連結部材
18、28・・・・・・ワイヤー
30・・・・・・・・・リニアガイド部材
17・・・・・・・・・台車

Claims (3)

  1. 所定の搬送路に沿って走行する搬送台車によって搬送される物品を収納する多数の棚と、物品搬入ポートと、物品搬出ポートと、前記棚、物品搬入ポート及び物品搬出ポート相互間において物品の授受、搬送を担うロボットと、からなり、複数段構成をなすストッカーにおいて、
    前記複数段構成における所定段数毎に夫々設けられ作業者が出入可能な保守点検用扉と、少なくとも下方より2番目以上の扉の外側に位置するベランダ状足場と各足場に連係可能の位置に垂直方向に立設される梯子と、該梯子に沿って前記物品を手動にて昇降させる手段と、を備え、
    前記物品を手動にて昇降させる手段が、前記梯子と平行に配置される手摺りと、当該手摺りに沿って垂直方向に案内される台車と、当該台車によって支持され、物品を載置する昇降板と、この昇降板に一端部を固定し、当該昇降板を上下動させるワイヤーと、当該ワイヤーの他端部の巻取り、繰出し及び当該巻取り、繰出しを阻止するロック作用を担うハンドルと、から構成され、前記ベランダ状足場と前記ストッカーの基礎レベルとの間で前記物品の搬送を行い得ることを特徴とするストッカー。
  2. 前記物品が、表面処理を受けるウエハを挿脱自在に収納する容器であることを特徴とする請求項1に記載のストッカー。
  3. 昇降板の稼動に際してのみ、梯子と手摺り相互間に、当該昇降板の昇降に必要な間隔を前記梯子と手摺りとの間に設け、昇降板非稼動時には、手摺りを梯子に接近させる折り畳み機能を有する連結部材を備え、前記昇降板稼動時において前記手摺りの下端部が、ストッパを介してストッカー用基礎面に当接するようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のストッカー。
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