JP4736262B2 - 局部洗浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人体局部を洗浄するための局部洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
人体の局部を洗浄する局部洗浄装置は、図5に示すように、便座81の後部等の便器近傍に装置本体82が配置され、便座81の開口後部に位置するように温水を噴出するノズル2が突設され、装置本体82の側部にノズル2からの温水の噴出を操作する操作部7が配設されるものである。
【0003】
従来の局部洗浄装置は、図11,図13に示すように、水道等の水源83からの水をヒーター(図示せず)で加熱して温水として貯える温水タンク1と、温水タンク1とノズル2とを接続する温水経路3と、温水タンク1の温水をノズル2に搬送してノズル2から噴出させるための水ポンプ4及び、洗浄剤等の剤を温水経路3に供給する剤供給手段5を温水経路3の途中に設けてある。
【0004】
また剤供給手段5は、剤を貯える剤タンク51を設けると共に、温水経路3の途中に温水と剤とが混合される剤混合部52を配設し、剤タンク51と剤混合部52とを剤経路53で接続して、剤タンク51内に貯えられた剤を剤混合部52に搬送して温水と混合させるものである。なお、剤タンク51内に貯えられた剤を剤混合部52に搬送するにあたっては、空気ポンプ55aを設置すると共にこの空気ポンプ55aと剤タンク51の上端部とを空気供給路56で接続し、空気ポンプ55aより剤タンク51に送り込む空気の圧力で剤タンク1内の剤を剤経路53を介して剤混合部52に送り出し、温水経路3に剤が混合された温水を流すものである。また、剤経路53には、逆止弁54が設けてあり、剤タンク1に温水が逆流するのを阻止することができる。なお図中82’は装置本体を示す。
【0005】
この従来の局部洗浄装置は、図12に示すように、用便後に操作部7を操作することにより、剤が混入された温水や温水のみをノズルより噴出して局部に当てて洗浄するものである。なお、図中Wは温水(剤無し)を、Lは剤を示す。
【0006】
しかしながら、このような従来の局部洗浄装置にあっては、剤混合部52にて剤Lを温水Wに混合させるのであるが、この温水経路を流れる剤が混合された温水(W+L)には空気は混合されないものであり、ノズル2より噴出されて人体局部84に当たった時の衝撃で少量の空気が混合されて界面活性が形成されるものの、この少量の空気によって形成される界面活性では人体局部84付近に付着した油分を洗浄するには不充分であり、また、使用者が温水のみの洗浄で得られる洗浄感と比較しても差異がないため、満足度の低いものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、剤が混合された温水に空気を混合してこの温水を泡沫状にすることで、この剤が混合された温水に充分な界面活性を形成して局部付近に付着した油分等を洗浄することができ、更に、泡沫状の温水を局部に当てることで良好な洗浄感の得られる局部洗浄装置を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る局部洗浄装置は、温水を貯える温水タンク1と、温水を噴出するノズル2と、温水タンク1とノズル2とを接続する温水経路3と、温水経路3の途中に設けられ温水をノズル2へ搬送して噴出させる水ポンプ4と洗浄剤等の剤を温水経路3に供給する剤供給手段5と剤供給手段5とノズル2との間の温水経路3に設けられ温水経路3に空気を混合させる空気混合手段6とを含み、剤供給手段5は、剤を貯える剤タンク51と、温水経路3の途中に配設された温水と剤とを混合させる剤混合部52と、剤混合部52に一端部が接続されると共に他端部が剤タンク51内の下端部に配置された剤経路53と、剤タンク51内の剤を剤経路53に送り出すための加圧用空気を供給する空気供給部55と、空気供給部55に一端部が接続されると共に他端部が剤タンク51の上部に接続された空気供給路56と、剤タンク51の上端部に一端部が接続されると共に他端部が外部に開放された圧力逃がし経路57と、圧力逃がし経路57の途中に開閉弁58とを備え、空気混合手段6は、剤混合部52とノズル2との間の温水経路3に設けられた空気混合部62と、空気混合部62に一端部が接続されると共に他端部が空気供給路56の途中に接続された空気経路63を備えたことを特徴とするものである。
このような構成とすることで、剤が混された温水で人体局部84を洗浄する際、この剤が混入された温水に細かい気泡を分散させて泡沫状にし、充分な界面活性が形成された状態でノズル2より噴出させることができ、これによって、局部84付近に付着した油分等を洗浄することができると共に、泡沫状の温水を人体の局部84に当てることができて良好な洗浄感を得ることが可能となるものである。また、剤タンク51からの剤の供給を停止する際に、圧力逃がし経路57の開閉弁58を開放して剤タンク51内の空気の圧力を即座に大気圧にほぼ等しくすることができて、空気が剤を押し下げて剤混合部52へ剤を送り出すのを迅速に停止することが可能となる。また、剤供給手段5の空気供給部55と空気混合手段6の混合空気供給部61とを兼用することができて、局部洗浄装置のコスト削減及びサイズ縮小を図ることが可能となる。
【0009】
また、温水を貯える温水タンク1と、温水を噴出するノズル2と、温水タンク1とノズル2とを接続する温水経路3と、温水経路3の途中に設けられ温水をノズル2へ搬送して噴出させる水ポンプ4と、洗浄剤等の剤を温水経路3に供給する剤供給手段5と、剤供給手段5とノズル2との間の温水経路3に設けられ温水経路3に空気を混合させる空気混合手段6と、剤が混入された温水を前記ノズル2より噴出させる剤洗浄開始用のスイッチ73と、剤の温水への混入が停止されて温水のみをノズルより噴出させる剤洗浄停止用のスイッチ74と、温水のノズル2からの噴出が停止する温水洗浄停止用のスイッチ72と、制御手段とを含み、制御手段は剤洗浄停止用のスイッチ74を入れると所定時間は温水洗浄停止用のスイッチ72を受付けないことが好ましい。
このような構成とすることで、剤洗浄の後で所定時間は必ず温水のみによる洗浄が行われるので、人体局部84や人体局部84周辺に付着した剤を洗い流すことができてかぶれたりするのを防止することができ、更に、温水経路3を剤が混入された温水が流れた後に温水のみを流すことで、この温水経路3やノズル2等に付着したり固着しかけている剤を洗い流すことが可能となる。
【0010】
また、制御手段は、剤洗浄開始用のスイッチ73を入れた際に噴出される剤が混入された温水の時間当り流量よりも、剤洗浄停止用のスイッチ74を入れた際に噴出される温水のみの時間当り流量を多くすることが好ましい。
【0011】
このような構成とすることで、温水経路3を剤が混入された温水が流れた後に多量の温水のみを流すことができて、温水経路3やノズル2等に付着したり固着しかけている剤を高圧の温水で洗い流すことが可能となる。
【0012】
また、制御手段は、温水のみを噴出する際、温水の時間当り流量を周期的に変化させることが好ましい。
【0013】
このような構成とすることで、温水経路3を流れる温水の圧力変化が大きくなり、温水経路3やノズル2等に付着したり固着しかけている剤を充分に洗い流すことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0015】
人体の局部を洗浄する局部洗浄装置は、トイレルーム内において便器近傍に配置されるもので、図5に示すように、上部に便座81が配置される便器の後部に装置本体82が固定され、装置本体82の側部には操作部7が設けられる。
【0016】
装置本体82は、図1に示すように、温水タンク1と、温水を噴出するノズル2と、前記温水タンク1とノズル2とを接続する温水経路3とで主体が構成される。温水タンク1は、人体局部84を洗浄するための温水を貯えるもので、水道等の水源83からの水を内部に貯えると共に、内部に設けたヒーター(図示せず)で水を加熱して温水にするものである。温水経路3は、一端部が温水タンク1に接続されると共に他端部がノズル2に接続され、温水タンク1の温水をノズル2に搬送するものである。ノズル2は、温水を噴出して人体局部84に当てるもので、後述するが、温水を泡沫状にして噴出するように先端部を形成してある。また、温水経路3の途中には、温水タンク1の温水をノズル2に送り出すと共に、ノズル2から温水を噴出させるための水ポンプ4が設けてある。そして更に、温水経路3の途中には、剤を温水経路3に供給する剤供給手段5が設けてある。
【0017】
剤供給手段5は、図3に示すように、剤タンク51と、温水経路3の途中に配設される剤混合部52と、前記剤タンク51と剤混合部52とを接続する剤経路53とで主体が構成される。剤タンク51は、人体局部84を洗浄する洗浄剤等の液状の剤が貯えられる。この剤タンク51内の剤は、後述するが、剤タンク51内に供給される空気に押し下げられてタンク外に押し出されるもので、剤タンク51内の下端部に剤の出口となる剤経路53の一端部が配置される。そして、剤経路53の他端部は剤混合部52に接続されるものである。
【0018】
剤混合部52は、温水経路3の上流側開口,下流側開口及び剤経路53側開口の三開口(特に図示せず)を有する分岐栓を温水経路3の途中に設けて形成してある。この剤混合部52で、上流側開口から下流側開口に流れる温水に剤経路53側の開口から剤を混合させるものである。また、この際に温水が剤経路53側の開口から剤経路53に逆流するのを防止するため、剤経路53の途中に逆止弁54が設けてある。また本実施形態では、この剤混合部52は、水ポンプ4と温水タンク1との間の温水経路3(即ち水ポンプ4の下流側)に配設してある。このようにすることで、剤が水ポンプ4内を流れることで水ポンプ4内に固着してしまい、水ポンプ4の性能を損なって寿命が縮まるのを防止することができる。
【0019】
また、この剤タンク51内の剤を剤混合部52へ送り出すため、剤タンク51の外側に空気ポンプ等の加圧用空気を供給する空気供給部55を設け、この空気供給部55に空気供給路56の一端部を接続すると共に、空気供給路56の他端部を剤タンク51の上部に接続する。更に、剤タンク51内の圧力を開放するための圧力逃がし経路57の一端部を剤タンク51の上端部に接続し、圧力逃がし経路57の他端部を外部に開放し、圧力逃がし経路57の途中にこの圧力逃がし経路57を開閉するための開閉弁58が設けてある。なお、開閉弁58には電磁弁を用いることが好ましい。
【0020】
剤タンク51内の剤Lを剤混合部52に送り出すには、図3に示すように、まず空気供給部55より空気供給路56を介して剤タンク51内に空気Aを供給する。この時、圧力逃がし経路57の途中に設けた開閉弁58は閉じておく。これによって、剤タンク51内に供給された空気Aは剤タンク51内の上部に溜まって高圧の気溜りAとなり、液状の剤Lを押し下げることで剤Lが剤タンク51内の下端部に配置された剤経路53の端部より剤経路53へと入り、この剤経路53を通ってもう一方の端部より剤混合部52へと送り出されるものである。またこの時、剤Lの希釈率即ち、温水に混合させる剤Lの量は、空気供給部55からの剤タンク51内に供給する空気量を調節することにより行う。
【0021】
また、温水への剤Lの供給を停止するには、空気供給部55より剤タンク51内に空気Aを供給するのを停止すると共に、圧力逃がし経路57の開閉弁58を開いて剤タンク51内の上部に溜まっている高圧の気溜りAを開放することで行う。このように、空気供給部55からの空気Aの供給を停止するだけでなく、剤タンク51に設けた圧力逃がし経路57を開くことで、剤タンク51からの剤Lの供給を停止する際に、圧力逃がし経路57の開閉弁58を開放して剤タンク51内の空気の圧力を即座に大気圧にほぼ等しくすることができて、空気が剤Lを押し下げて剤混合部52へ剤を送り出すのを迅速に停止することができる。なお、開閉弁58に電磁弁が用いてあると、開閉を迅速に行うことができて、一層迅速に剤タンク51からの剤Lの供給を停止することができる。
【0022】
そして、本発明の局部洗浄装置においては、剤混合部52とノズル2との間の温水経路3に空気混合手段6を設けるものである。
【0023】
空気混合手段6は、図1に示すように、混合空気供給部61と、温水経路3の途中に配設される空気混合部62と、混合空気供給部61と空気混合部62とを接続する空気経路63とで構成される。混合空気供給部61は、温水に混合させるための空気を供給するもので、空気ポンプ等からなるものである。また、空気混合部62は、温水経路3の上流側開口,下流側開口及び空気経路63側の開校の三開口(特に図示せず)を有する分岐栓を温水経路3の途中に設けて形成してある。
【0024】
温水に空気を混合させるには、図2に示すように、混合空気供給部61より空気経路63を介して空気混合部62に混合用の空気Aを供給し、空気混合部62にて上流側開口から下流側開口に流れる温水Wに空気経路63側の開口から空気Aを混合させるものである。なお、図中のWは温水(剤無し)を、Lは剤を、Aは空気を、Bは後述する泡沫状の温水をそれぞれ示す。
【0025】
また、空気混合手段6の他例として、図6に示すように、剤供給手段5の空気供給部55と空気混合手段6の混合空気供給部61とを兼用したものであってもよい。空気混合手段6は、上述したように、混合空気供給部61と空気混合部62と、これらを接続する空気経路63とからなるものであるが、このうちの混合空気供給部61を空気供給部55と兼用するものである。更に詳述すると、混合空気供給部61としての空気供給部55側の空気経路63の端部を、空気供給部55と剤タンク51とを接続する空気供給路56の途中に配設した空気分岐栓64に接続したものである。このようにすることで、空気供給部55と混合空気供給部61とを兼用することができて、局部洗浄装置のコスト削減及びサイズ縮小を図ることが可能となる。
【0026】
このようにして空気が混合された温水は、ノズル2より人体局部84に向けて噴出されるものである。ノズル2は、温水経路3の下流側の端部に設けるもので、便器内に向けて局部洗浄装置の装置本体82より収納自在に突出させてある。そしてノズル先端部21は、空気が混入された温水を泡沫状に噴出することができるように形成してある。これは、図4に示すように、ノズル2の本体のシリンダーと称される筒状部分22内に温水経路3からの温水流路23を形成し、ノズル先端部21において温水流路23の下流側端部に流体素子24と称されるサーキット状の流路二個を内側で連続して略∞字状になるように並設し、この流体素子24二個の連続部分より噴出口26側に噴出流路25を形成し、流体素子24及び噴出流路25の合計三個の流路をノズル先端部21に形成したものである。このようにノズル2を形成することで、温水経路3よりノズル2に流れてくる空気が混合された温水は、ノズル2の温水流路23を流れてノズル先端部21に入り、サーキット状の流体素子24を周回した際に二個の流体素子24の連続部分の図中Pでそれぞれの流体素子24を周回した温水が衝突し、混合されている空気が細かい気泡となって温水中に分散された状態で噴出流路25を流れ、噴出口26より人体局部84に向けて噴出されるものである。
【0027】
このような装置本体82の側部には、操作部7が設けてある。操作部7は、装置本体82の空気供給部55や開閉弁58等の機器を制御する制御手段が内蔵され、使用者が制御手段に制御指令を入力するためのスイッチ70が上面に設けてある。なお、制御手段は操作部7にではなく装置本体82に設けてあってもよい。
【0028】
スイッチは、図7に示すように、温水洗浄用のスイッチ71と温水洗浄停止用のスイッチ72、及び、剤洗浄開始用のスイッチ73と剤洗浄停止用のスイッチ74、更に、温水洗浄用のスイッチ71に付随して設けてあるパルススイッチ71aと流量スイッチ71b,71c,71dとからなるものである。
【0029】
温水洗浄用のスイッチ71は、温水の洗浄を行う際に入れるもので、この時、ノズル2より噴出される温水の流量を流量スイッチ(高スイッチ71b,中スイッチ71c,低スイッチ71d)にて選択したり、パルススイッチ71aにて後述するパルス洗浄を行うことができる。温水洗浄停止用のスイッチ72は、ノズル2からの温水の噴出を停止させるものである。
【0030】
また、剤が混合された温水で人体局部84を洗浄する場合には、剤洗浄開始用のスイッチ73と剤洗浄停止用のスイッチ74とを使用するもので、図8に示す洗浄パターンについて説明する。
【0031】
用便後、剤が混合された温水にて洗浄する場合、まず、図中93の時点で剤洗浄開始用のスイッチ73を入れる。これによって、剤が混合された温水がノズル2より人体局部84に向けて噴出される(図中91参照)。次に、図中94の時点で剤洗浄停止用のスイッチ74を入れ、剤が混合された温水による洗浄を停止する。これは、温水に剤を混合させるのを停止し、温水のみをノズル2より噴出させるものである(図中92参照)。そして、図中95の時点で温水洗浄停止用のスイッチ72を入れることで、ノズル2からの温水の噴出を停止し、温水による人体局部84の洗浄を停止するものである。このようにすることで、剤洗浄の後で温水のみによる洗浄が行われるので、人体局部84や人体局部84周辺に付着した剤を洗い流すことができてかぶれたりするのを防止することができ、更に、温水経路3を剤が混入された温水が流れた後に温水のみを流すことで、この温水経路3やノズル2等に付着したり固着しかけている剤を洗い流すことができる。
【0032】
以上のような構成によれば、温水経路3の途中に空気混合手段6を設けたことで、剤が混された温水で人体局部84を洗浄する際、この剤が混入された温水に細かい気泡を分散させて泡沫状にし、充分な界面活性が形成された状態でノズル2より噴出させることができ、これによって、人体局部84付近に付着した油分等を洗浄することができると共に、泡沫状の温水を人体局部84に当てることができて良好な洗浄感を得ることが可能となるものである。
【0033】
また、剤洗浄停止用のスイッチ74を入れた際、図中92に示す温水のみの噴出を強制的に所定時間継続させ、この間は温水洗浄停止用のスイッチ72を受付けないように制御手段を設定してもよい。これは例えば、流量スイッチの高スイッチ71bを入れた場合には5秒間、中スイッチ71cを入れた場合には10秒間、低スイッチ71dを入れた場合には15秒間は温水洗浄停止用のスイッチ72を受付けないようにしたりするものである。このようにすることで、剤洗浄の後で所定時間は必ず温水のみによる洗浄が行われるので、人体局部84や人体局部84周辺に付着した剤を洗い流すことができてかぶれたりするのを防止することができ、更に、温水経路3を剤が混入された温水が流れた後に温水のみを流すことで、この温水経路3やノズル2等に付着したり固着しかけている剤を洗い流すことが可能となる。
【0034】
また、図9に示すように、図中91に示す剤が混入された温水の時間当り流量よりも、図中92に示す温水のみの時間当り流量が多くなるように制御手段を設定してもよい。このようにすることで、温水経路3を剤が混入された温水が流れた後に多量の温水のみを流すことができて、温水経路3やノズル2等に付着したり固着しかけている剤を高圧の温水で洗い流すことが可能となる。
【0035】
また、図中92に示す温水のみの時間当り流量を周期的に変化するようにしてもよい。例えば図10に示すものは、0.2秒おきに流量を1.2リットル/分と0.6リットル/分とに切替える所謂パルス洗浄と称される洗浄パターンのものである。このようにすることで、温水経路3を流れる温水の圧力変化を大きくすることができ、温水経路3やノズル2等に付着したり固着しかけている剤を充分に洗い流すことが可能となる。
【0036】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、温水を貯える温水タンクと温水を噴出するノズルと、前記温水タンクと前記ノズルと接続する温水経路と、前記温水経路の途中に設けられ温水を前記ノズルへ搬送して噴出させる水ポンプと洗浄剤等の剤を前記温水経路に供給する剤供給手段と、前記剤供給手段と前記ノズルとの間の前記温水経路に設けられた前記温水経路に空気を混合させる空気混合手段とを含み、前記剤供給手段は、剤を貯える剤タンクと、前記温水経路の途中に配設された温水と剤とを混合させる剤混合部と、前記剤混合部に一端部が接続されると共に他端部が剤タンク内の下端部に配置された剤経路と、前記剤タンク内の剤を前記剤経路に送り出すための加圧用空気を供給する空気供給部と、前記空気供給部に一端部が接続されると共に他端部が前記剤タンクの上部に接続された空気供給路と、前記剤タンクの上端部に一端部が接続されると共に他端部が外部に開放された圧力逃がし経路と、前記圧力逃がし経路の途中に開閉弁とを備え、前記空気混合手段は、前記剤混合部と前記ノズルとの間の前記温水経路に設けられた空気混合部と、前記空気混合部に一端部が接続されると共に他端部が前記空気供給路の途中に接続された空気経路を備えたものである。
【0037】
これにより剤が混された温水で人体の局部を洗浄する際、この剤が混入された温水に細かい気泡を分散させて泡沫状にし、充分な界面活性が形成された状態でノズルより噴出させることができ、これによって、局部付近に付着した油分等を洗浄することができると共に、泡沫状の温水を人体の局部に当てることができて良好な洗浄感を得ることが可能となるものである。また、剤タンクからの剤の供給を停止する際に、圧力逃がし経路の開閉弁を開放して剤タンク内の空気の圧力を即座に大気圧にほぼ等しくすることができて、空気が剤を押し下げて剤混合部へ剤を送り出すのを迅速に停止することが可能となる。また、剤供給手段の空気供給部と空気混合手段の混合空気供給部とを兼用することができて、局部洗浄装置のコスト削減及びサイズ縮小を図ることが可能となる。
【0038】
また請求項記載の発明にあっては、温水を貯える温水タンクと、温水を噴出するノズル、前記温水タンクと前記ノズルとを接続する温水経路と、前記温水経路の途中に設けられ温水をノズルへ搬送して噴出させる水ポンプと、洗浄剤等の剤を前記温水経路に供給する剤供給手段と、前記剤供給手段と前記ノズルとの間の前記温水経路に設けられ前記温水経路に空気を混合させる空気混合手段と、剤が混入された温水を前記ノズルより噴出させる剤洗浄開始用のスイッチと、剤の温水への混入が停止されて温水のみを前記ノズルより噴出させる剤洗浄停止用のスイッチと、温水の前記ノズルからの噴出を停止する温水洗浄停止用のスイッチと、制御手段とを含み、前記制御手段は、前記剤洗浄停止用のスイッチを入れると所定時間は前記温水洗浄停止用のスイッチを受付けないので、剤洗浄の後で所定時間は必ず温水のみによる洗浄が行われるので、人体の局部や局部周辺に付着した剤を洗い流すことができてかぶれたりするのを防止することができ、更に、温水経路を剤が混入された温水が流れた後に温水のみを流すことで、この温水経路やノズル等に付着したり固着しかけている剤を洗い流すことが可能となる。
【0039】
また請求項3記載の発明にあっては、上記請求項記載の発明の効果に加えて、前記制御スイッチは、前記剤洗浄開始用のスイッチを入れた際に噴出される剤が混入された温水の時間当り流量よりも、前記剤洗浄停止用のスイッチを入れた際に噴出される温水のみの時間当り流量を多くするので、温水経路を剤が混入された温水が流れた後に多量の温水のみを流すことができて、温水経路やノズル等に付着したり固着しかけている剤を高圧の温水で洗い流すことが可能となる。
【0040】
また請求項記載の発明にあっては、上記請求項記載の発明の効果に加えて、前記制御手段は、温水のみを噴出する際、温水の時間当り流量を周期的に変化させるので、温水経路を流れる温水の圧力変化が大きくなり、温水経路やノズル等に付着したり固着しかけている剤を充分に洗い流すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の説明図である。
【図2】 同上における温水と剤と空気の流れの説明図である。
【図3】 同上の剤供給手段の詳細説明図である。
【図4】 同上のノズルを示し、(a)は斜視図であり、(b)はノズル先端部の断面図である。
【図5】 局部洗浄装置の全体図である。
【図6】 空気混合手段の他例の説明図である。
【図7】 操作部の説明図である。
【図8】 洗浄についての説明図であり、(a)は剤洗浄のパターン図であり、(b)は温水洗浄のパターン図である。
【図9】 洗浄パターンの一例の説明図である。
【図10】 洗浄パターンの他例の説明図である。
【図11】 従来例の説明図である。
【図12】 従来例の温水と剤の流れの説明図である。
【図13】 従来例の剤供給手段の詳細説明図である。
【符号の説明】
1 温水タンク
2 ノズル
3 温水経路
4 水ポンプ
5 剤供給手段
6 空気混合手段

Claims (4)

  1. 温水を貯える温水タンクと温水を噴出するノズルと、前記温水タンクと前記ノズルとを接続する温水経路と、前記温水経路の途中に設けられ温水を前記ノズルへ搬送して噴出させる水ポンプと洗浄剤等の剤を前記温水経路に供給する剤供給手段と、前記剤供給手段と前記ノズルとの間の前記温水経路に設けられ前記温水経路に空気を混合させる空気混合手段とを含み、前記剤供給手段は、剤を貯える剤タンクと、前記温水経路の途中に配設された温水と剤とを混合させる剤混合部と、前記剤混合部に一端部が接続されると共に他端部が前記剤タンク内の下端部に配置された剤経路と、前記剤タンク内の剤を前記剤経路に送り出すための加圧用空気を供給する空気供給部と、前記空気供給部に一端部が接続されると共に他端部が前記剤タンクの上部に接続された空気供給路と、前記剤タンクの上端部に一端部が接続されると共に他端部が外部に開放された圧力逃がし経路と、前記圧力逃がし経路の途中に開閉弁とを備え、前記空気混合手段は、前記剤混合部と前記ノズルとの間の前記温水経路に設けられた空気混合部と、前記空気混合部に一端部が接続されると共に他端部が前記空気供給路の途中に接続された空気経路を備えたことを特徴とする局部洗浄装置。
  2. 温水を貯える温水タンクと、温水を噴出するノズル、前記温水タンクと前記ノズルとを接続する温水経路と、前記温水経路の途中に設けられ温水を前記ノズルへ搬送して噴出させる水ポンプと、洗浄剤等の剤を前記温水経路に供給する剤供給手段と、前記剤供給手段と前記ノズルとの間の前記温水経路に設けられ前記温水経路に空気を混合させる空気混合手段と、剤が混入された温水を前記ノズルより噴出させる剤洗浄開始用のスイッチと、剤の温水への混入が停止されて温水のみを前記ノズルより噴出させる剤洗浄停止用のスイッチと、温水の前記ノズルからの噴出を停止する温水洗浄停止用のスイッチと、制御手段とを含み、前記制御手段は前記剤洗浄停止用のスイッチを入れると所定時間は温水洗浄停止用のスイッチを受付けないことを特徴とする局部洗浄装置。
  3. 前記制御手段は、前記剤洗浄開始用のスイッチを入れた際に噴出される剤が混入された温水の時間当り流量よりも、前記剤洗浄停止用のスイッチを入れた際に噴出される温水のみの時間当り流量を多くすることを特徴とする請求項記載の局部洗浄装置。
  4. 前記制御手段は、温水のみを噴出する際、温水の時間当り流量を周期的に変化させることを特徴とする請求項記載の局部洗浄装置。
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