JP4736011B2 - 地下たび - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、祭や運動等特に激しい動きや運動が伴う際に履用するに適した地下たびに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各所で行われる祭では、山車を引いたり神輿を担いだりすることが広く行なわれており、その参加者は通常の足袋、草履或はスニーカー等の履物を履いたりしているが、動きの激しい祭においては、これらの履物では、脱げたり破損したり或は怪我を防ぐために、地下たびを履くことが行われるようになっている。
地下たびは、足から脚部を密着して包み込むことができると共に、軽快な動きと優れた接地感覚が得られることから、この目的にかなり適しているといえる。
【0003】
ところで、一般に地下たびの足から脚部にかけたアッパー部分は、木綿等の綾織物からなる比較的厚手の表布、これより薄手の裏布及び中底を縫合して構成し、このアッパーをゴム等からなる比較的薄い接地底に縫付け、貼付け或いは両者を併用して取付けて構成されている。
【0004】
上記のように構成されている地下たびは、他の履物に比べて軽快性及び軽量性の目的は達成し得るものの、足から脚部にかけてアッパーにより密着されているため、動作によっては窮屈さを与え、場合によっては動きに制約をきたすことがあった。このような状況は、長期間の作業や運動等に用いる地下たびにも言えることであった。
【0005】
このような問題点に関し、従来よりアッパーに伸縮性のある生地を用いて伸縮性を発揮させた地下たびが、実開昭55−56101号公報や実開平6−26501号公報によって提案されている。
しかしながらこれらの地下たびは、いずれも一方向にのみ伸縮性を備える生地を用いて作られているため、伸縮性はあるものの履用中に力が加わると伸び過ぎてしまい、適度な緊縛感が得られず、地下たびの中で足が動いたり、足元がふらついたりし、安定性に欠けてしまう恨みがあった。このような状況は、使用により足が地下たびに馴染んできたり、使用中に伸縮性生地自体が徐々に伸びてくると、さらに助長されてしまう傾向にあった。
このために、伸縮性の生地で作成したアッパーの胛部に、これを横断するゴム帯片を設けたり、ゴムベルトを鼻緒状に配設することも考えられているが、これでは外観に違和感が生じ、また製作が煩雑になる難点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の状況に鑑み、伸縮性を備える生地を使用するものでありながら、適度の伸縮性と緊縛感を備え、しかも外観は一般の製品と変わることなく、容易に製作することができる地下たびを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明の要旨とするところは、アッパーに伸縮性生地を用いてなる地下たびにおいて、一軸方向に伸縮性を備えた生地を用い、地下たびを構成する表裏或いは相対応する異なる部位に、その生地の伸縮する軸が互いに交差するように配置し縫着させたことを特徴とする地下たびにある。
そして本発明では、伸縮性のある生地の交差が、アッパーを構成する表布と裏布との間或いはアッパーを構成する内胛布と外胛布との間でなされていることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の態様】
以下、本発明の実施の態様を図面に基づいて説明する。
図において、1は綿布その他の生地で足から脚にかけて包み込むように縫製されたアッパーであり、このうち1Aは表布、1Bは裏布、1Cは中底である。また2はゴム又は合成樹脂で形成された接地底で、このアッパー1を吊り込んだ上で接地底2を縫付け、貼付け或いは両者を併用して取付けることにより、地下たびを形成している。図1に示した例は右足用の地下たびを内側から見ているが、ここにおいて1Dは内胛布、1Eは外胛布を示しており、また1F、1Gはアッパー1の爪先部及び踵部に補強のために縫着した被せ布であり、さらに3はコハゼ、4はコハゼ掛糸である。
【0009】
本発明はこのような地下たびにおいて、アッパー1に一軸方向に伸縮性を備えた伸縮性生地を用い、地下たびを構成する表裏或いは相対応する異なる部位に、その生地の伸縮する軸が互いに交差するように配置し縫着させたことを特徴とするものである。
すなわち、図2及び図3に示した例では、アッパー1を構成する表布1Aと裏布1Bとに夫々バイアスの一軸方向に伸縮性を備えた生地を用い、両者を図3に示すように伸縮する軸X、Yを略直交させて配置し、両者の接合縁等を縫着してアッパー1を形成し、これに接地底2を取付けてなるものである。
【0010】
このようにして得られた本発明の地下たびは、アッパー1を構成する表布1Aと裏布1Bの伸縮する軸X、Yが略直交しているため、両者の伸びは相殺される格好となるが、表布1Aと裏布1Bとは縫合部以外の箇所では、縫い合されていないため若干の独自の伸びが許容され、また平面状の生地が立体形状の足を包み込んでいるため、平面状態で設定している生地の伸縮性の軸も若干ずれてある程度の伸縮性が許容されることとなる。
以上このとから、アッパー1を構成する表布1A及び裏布1Bは、その伸縮性の方向等に夫々若干の伸縮性が許容されるため、単に一軸方向に伸縮性を有する生地を用いたものに比べて、地下たびに対し適度の伸縮性と緊縛性とを付与することができることとなり、激しい動きや運動に対して不必要に足が動いたり、足元がふらついたりすることがなく、安定性良くしかも一定の伸縮性を備えるため窮屈な感じを与えることがなくなる。
【0011】
なお,上記の例において表布1Aと裏布1Bの伸縮性の生地としてバイヤス方向に伸縮性を備えたものを使用しているが,その伸縮性の方向X、Yは、生地の緯方向或いは経方向のものでも良く、また伸縮性の軸の交差角度も略直交に限定されるものではなく、使用する用途等に応じて適宜変更することができる。
また上記例においては、アッパー1の生地全体の表布1Aと裏布1Bを一軸方向に伸縮性を備えた生地で構成しているため、全体として適度な伸縮性と緊縛性が得られ好ましいが、目的によっては外胛布1Eやコハゼを取付けるふくらはぎ部分等地下たびの必要な部分にのみ施すこともできる。
【0012】
図4は本発明の別の実施例を示すもので、一軸方向に伸縮性のある生地の互いの交差が地下たびを構成する対応する異なる部位、すなわちアッパー1を構成する内胛布1Dと外胛布1Eとの間でなされているものである。
すなわち図はアッパー1を構成する内胛布1D及び外胛布1Eを概略的に示しており、両者の生地は上記の実施例と同様に,バイヤスの一軸方向に伸縮性を備えており,これを互いが略直交するように配置している。
このような生地を用いて、上記の実施例と同様に縫合してアッパー1を形成した上で,接地底2を取付けることにより地下たびとすることができる。得られた地下たびは、上記の実施例の場合と同様、内胛布1Dと外胛布1Eの伸縮性の方向が相殺される格好となるが、互いに若干の伸縮性の発揮が許容されるため、適度の伸縮性と緊縛性を備え上記の実施例と同様に所期の目的を達成できることになる。
【0013】
なお,上記の例において内胛布1Dと外胛布1Eの伸縮性の生地としてバイヤス方向に伸縮性を備えたものを使用しているが,その伸縮性の方向X、Yは、生地の緯方向或いは経方向のものでも良く、また伸縮性の軸の交差角度も略直交に限定されるものではなく、使用する用途等に応じて適宜変更することができる。また上記例において、アッパー1の生地は単数構成でも或いは表裏2枚構成とすることもできる。ここで表裏2枚構成とする場合、夫々の表裏布の伸縮方向を同一軸にすることもできるし、またその軸を交差させて構成することもできる。
【0014】
【発明の効果】
本発明は以上詳述した如き構成からなるものであるから、特に激しい動きや運動の際に要求される適度の伸縮性と緊縛性とを備えたアッパーとすることができるため、履用中に中で足が動いたり、足元がふらつくことがなく、安定性良く使用でき、またその構成上着脱が楽に行え、しかも外観も一般の地下たびと同様にすることができて製造も従来と同様に行うことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す地下たびの斜視図である。
【図2】図1の地下たびの要部を縦断した拡大断面図である。
【図3】本発明に用いる表布と裏布の一部を示す斜視図である。
【図4】本発明に用いる内胛布と外胛布の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 アッパー
1A 表布
1B 裏布
1D 内胛布
1E 外胛布
2 接地底
Claims (3)
- アッパーに伸縮性生地を用いてなる地下たびにおいて、一軸方向に伸縮性を備えた生地を用い、地下たびを構成する表裏或いは相対応する異なる部位に、その生地の伸縮する軸が互いに交差するように配置し縫着させたことを特徴とする地下たび。
- 伸縮性のある生地の交差が、アッパーを構成する表布と裏布との間でなされていることを特徴とする請求項1記載の地下たび。
- 伸縮性のある生地の交差が、アッパーを構成する内胛布と外胛布との間でなされていることを特徴とする請求項1又は2記載の地下たび。
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