JP4730048B2 - ディスク装置のメカニズムシャーシ固定構造 - Google Patents

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Description

この発明はディスク装置に係わり、特にそのメカニズムシャーシ固定構造に関する。
従来のＣＤプレーヤやＤＶＤプレーヤ等のディスク装置では、ディスクモータ、光ピックアップやディスクトレイ等がメカニズムシャーシに支持され、このメカニズムシャーシがメインシャーシに固定されている。ディスクトレイはディスクローディングに用いられ、前面パネルのディスク挿入口から出入自在にメカニズムシャーシに支持されている。
図５に上記従来のディスク装置のメカニズムシャーシ固定構造の例を示す。図に示すメインシャーシ３には前面パネル４が固定されている。ディスクモータおよび光ピックアップを支持し、さらに、ディスクトレイ２を前面パネル４のディスク挿入口から出入自在に支持するメカニズムシャーシ１の後部はメインシャーシ３に締着された第１のステー５に固定されている。
ディスクトレイ２と前面パネル４のディスク挿入口との取付けの寸法精度を高めるためにメカニズムシャーシ１の前部は前面パネル４に締着された第２のステー６に固定されている。
上記した従来のディスク装置のメカニズムシャーシ固定構造では、メカニズムシャーシの取り付けが簡単かつ少ない部品点数で行われている。しかしながらメカニズムシャーシの前方が取付けられている前面パネル４は上下方向の変形に対して剛性が小さいため、加振されると大きく振動し、また、メカニズムシャーシ自身で発生した振動も減衰しにくいという問題があった。このため、メカニズムシャーシの振動が音質に悪影響を与えていた。
実開平６−８４５９７公報に提案された記録再生装置は、メカニズム本体と一体化されシャーシの支持部に締着されるブラケットに設けた押圧片とシャーシの支持部とでプリント基板を挾持している。
しかしながら、実開平６−８４５９７公報に提案された記録再生装置ではメカニズム本体が前面パネルに固定されたステーで固定されていない。従って、この記録再生装置はディスクトレイと前面パネルのディスク挿入口との取付けの寸法精度を高めることができない。
実開平６−８４５９７公報、段落００１０、段落００１１、図１、図２
この発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、前面パネルのディスク挿入口との取付けの寸法精度を高めることができ、しかも、メカニズムシャーシの振動が抑えられ高い音質が得られるディスク装置のメカニズムシャーシ固定構造を提供することにある。
この発明のディスク装置のメカニズムシャーシ固定構造は、メインシャーシと、記録媒体の挿脱口が形成され、前記メインシャーシの前方に立設した前面パネルと、前記記録媒体の挿脱口より記録媒体を出入自在に支持し、前部を前記前面パネルに固着したメカニズムシャーシとからなる、ディスク装置において、前記メカニズムシャーシの後部が、前記メインシャーシに立設された第１のステーによって前記メインシャーシに固定され、前記前面パネルに固定された第２のステーと、前記メインシャーシに立設された第３のステーが共通のねじによりメカニズムシャーシの前記メインシャーシに対向する面の前部に締着されることにより、前記メカニズムシャーシの前部が、前記前面パネルと前記メインシャーシに固定されるものである。
この発明のディスク装置のメカニズムシャーシ固定構造によれば、前面パネルのディスク挿入口との取付けの寸法精度を高めることができ、しかも、メカニズムシャーシの振動が抑えられ高い音質が得られる。
以下この発明を実施するための最良の形態を実施例に即して説明する。図１はこの発明の実施例であるディスク装置の部分を示す斜視図である。図１に示すメインシャーシ３には前面パネル４が固定されている。ディスクモータおよび光ピックアップを支持し、さらに、ディスクトレイ２を前面パネル４のディスク挿入口から出入自在に支持するメカニズムシャーシ１の後部はメインシャーシ３に締着された第１のステー５に固定される。
前面パネル４には第２のステー６が締着されてその先端部はメカニズムシャーシ１の前部に及んでいる。第３のステー７はメインシャーシ３に締着されその上部が第２のステー６の先端部に及んでいる。メカニズムシャーシ１の前部、第２のステー６の先端部および第３のステー７の上部は共通のねじにより一体となるように締着されている。
このようにメカニズムシャーシ１の前部は前面パネル４に締着された第２のステー６に固定されているのでディスクトレイ２と前面パネル４のディスク挿入口との取付けの寸法精度を高めることができる。さらに、メカニズムシャーシ１の前部がメインシャーシ３に締着された第３のステー７に固定されているのでメカニズムシャーシ１の振動が抑えられる。
図１に示す実施例のディスク装置と図５に示す従来のディスク装置との耐振動特性を比較するために、本発明のメカニズムシャーシ１と従来のメカニズムシャーシの各々３箇所に上下方向の加速度９８００ｍｍ／ｓ2 で振動周波数を変化させ加振し各測定点（図１および５に示すＡ点：センター、Ｂ点：左前方、Ｃ点：右前方）の加振周波数の加速度を測定した。加速度は加振方向を＋で表し、加振方向と逆方向を−で表した。結果を第２図の表および図３および図４に示す。図３は実施例の装置の測定結果を示すグラフであり、図４は従来例の装置の測定結果を示すグラフである。
図２の表に示すように、実施例のものは従来例のもの比較して第１次共振点（約８２Ｈｚ）での振動加速度が約１／２に低下している。さらに、図３および図４から第１次共振点以上の周波数でも実施例のものは従来例のもの比較して振動加速度が大幅に抑えられている。このように振動が抑えられるため、メカニズムシャーシ自体で発生する振動も抑えられ高度の音質特性が得られた。
実施例のものは第２のステー６と第３のステー７が共通のねじでメカニズムシャーシ１に締着されているので、組立て工数が削減され、また、省スペース化が可能となる。
この発明の実施例であるディスク装置の部分を示す斜視図である。 実施例のディスク装置と従来のディスク装置との振動解析結果を示す表である。 実施例のディスク装置の振動解析結果を示すグラフである。 従来のディスク装置の振動解析結果を示すグラフである。 従来のディスク装置の部分を示す斜視図である。
符号の説明
１ メカニズムシャーシ
２ ディスクトレイ
３ メインシャーシ
４ 前面パネル
５ 第１のステー
６ 第２のステー
７ 第３のステー

Claims (1)

  1. メインシャーシと、
    記録媒体の挿脱口が形成され、前記メインシャーシの前方に立設した前面パネルと、
    前記記録媒体の挿脱口より記録媒体を出入自在に支持し、前部を前記前面パネルに固着したメカニズムシャーシとからなる、
    ディスク装置において、
    前記メカニズムシャーシの後部が、前記メインシャーシに立設された第１のステーによって前記メインシャーシに固定され、
    前記前面パネルに固定された第２のステーと、前記メインシャーシに立設された第３のステーが共通のねじによりメカニズムシャーシの前記メインシャーシに対向する面の前部に締着されることにより、前記メカニズムシャーシの前部が、前記前面パネルと前記メインシャーシに固定されることを特徴とするディスク装置のメカニズムシャーシ固定構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH05325519A (ja) * 1992-05-19 1993-12-10 Ricoh Co Ltd 外装用筐体
JP2004259331A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Sanyo Electric Co Ltd ディスクプレーヤ

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