JP4728461B2 - Exhalation component measuring instrument - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、呼気に含まれる口臭要因ガスやアルコール等の検知対象ガスの濃度を測定する呼気成分測定器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、検知対象ガスの吸着によって抵抗値が変化する金属酸化物半導体で形成された感ガス体を有するガスセンサを用いて呼気に含まれる口臭要因ガスやアルコールの濃度を測定する呼気成分測定器においては、ガスセンサが置かれた環境の雰囲気に含まれる物質によって被毒されることを防止する手段が特に講じられていなかった。これは、被毒物質を除去するためにフィルタ(吸着材)をガスセンサに装着すると、検知対象ガス自体も上記フィルタで除去されて正確な測定ができなくなっていたためである。また、ガスセンサを被毒させないために被毒物質を発生させる素材をガスセンサの周辺に使用することは原則的に避けられてきたし、被毒物質をガスセンサに近づけることも問題とされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年のエレクトロニクス技術においてはシリコンゴムが使用され、樹脂成形には有機シリコン系の離型材が使用され、さらに防湿処理材として有機シリコン系のスプレ(例えば、防水スプレ等)がごく一般に使用されており、有機シリコンが雰囲気中に存在する可能性が高くなっている。また、環境中には微量ながら自動車の排気ガス等に含まれる硫黄酸化物も存在している。このような有機シリコンや硫黄酸化物は金属酸化物半導体で形成された感ガス体にとっての代表的な被毒物質として知られている。したがって、ガスセンサの被毒を避けようとすると呼気成分測定器を構成する素材、並びに使用環境についても非常に多くの制限が課せられてしまい、呼気成分測定器の普及の妨げになっていた。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、測定精度を低下させることなくガスセンサの被毒を少なくとも軽減することが可能な呼気成分測定器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、検知対象ガスの吸着によって抵抗値が変化する金属酸化物半導体で形成された感ガス体を有するガスセンサと、ガスセンサを駆動し感ガス体の抵抗値変化に基づいて呼気中に含まれる検知対象ガス成分の濃度を測定する駆動測定手段と、ガスセンサを被毒する被毒物質を除去するためのフィルタと、少なくともガスセンサ及び駆動測定手段を内部に収納する器体とを備え、ガスセンサは、一面を開口した有底筒状のセンサ筐体の内部に感ガス体を有し、器体には、呼気を内部に取り込むための取込口が開口するとともにガスセンサのセンサ筐体の開口側の端部が収納されるガスセンサ収納室が設けられ、取込口から取り込まれた呼気の少なくとも一部が直接センサ筐体の開口を通して感ガス体に接触することを妨げず、且つガスセンサ収納室を器体内部におけるセンサ筐体の開口とガスセンサ収納室とを除いた他の部分から隔離する配置又は形状でフィルタを器体内に設けたことを特徴とし、呼気の少なくとも一部はフィルタを介さずに直接感ガス体に接触するためにガスセンサによる測定精度が低下せず、しかも、呼気とともに取込口から取り込まれたり器体等を構成する素材から発生する被毒物質がフィルタで除去されるため、ガスセンサの被毒を少なくとも軽減することができる。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、フィルタは活性炭、シリカゲル及びゼオライトの少なくとも何れか一つを含むことを特徴とし、請求項1の発明と同様の作用を奏する。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、ガスセンサは口臭要因ガスを検知対象ガスに含むことを特徴とし、呼気に含まれる口臭要因ガスの濃度を高い精度で測定することができる。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、ガスセンサはアルコールを検知対象ガスに含むことを特徴とし、呼気に含まれるアルコールの濃度を高い精度で測定することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、本発明を呼気に含まれる口臭要因ガスの濃度を測定する口臭測定器に適用した実施形態1について図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図6に本実施形態の回路図を示す。本実施形態は、乾電池、充電池などの低電圧(例えば3V)の電池電源1と、感ガス体内にヒータ2を埋設し、ヒータ2の両端が接続される電極端子▲1▼、▲2▼と、感ガス体の一端に接続される出力電極端子▲3▼の3端子構造の金属酸化物半導体ガスセンサ(以下、ガスセンサと略す)3と、液晶表示器(以下LCDと称する)4と、上記ヒータ2の通電制御を行う手段や被検知対象ガスの検知を行う検知手段などの機能がプログラム化され、またLCD4のドライバ機能を備え、装置全体の制御処理を行うマイクロコンピュータ(以下マイコンと略す)5と、口臭強度(口臭要因ガスの濃度)の判定を行うための基準となるデータを格納するEEPROM6とを主要な構成要素としている。
【0011】
ガスセンサ3は、感ガス体の出力電極端子▲3▼と、ヒータ2のグランド側の一端が接続される電極端子▲2▼との間の抵抗値が感ガス体にガスが接触することにより変化するもので、内蔵したヒータ2をPNP型のトランジスタQ1を介して電池電源1に接続してある。また感ガス体は、電池電源1に対してPNP型のトランジスタQ2と抵抗R2との直列回路と、PNP型のトランジスタQ3と抵抗R9との直列回路との並列回路を介して接続されており、トランジスタQ2又はQ3或いは両方がオン時に感ガス体に抵抗R2又はR9又は両抵抗の並列回路を介して流れる電流によって発生する感ガス体の両端電圧Vsがマイコン5の入力ポートI1に取り込まれ、マイコン5はこの両端電圧Vsから感ガス体の抵抗値を演算する。
【0012】
マイコン5は電池電源1にダイオードD1を介して電源端子Vを接続して電源供給を受け、電池電源1に接続されたスタートスイッチSWと抵抗R5の直列回路の中点を入力ポートI2に接続し、該入力ポートI2がハイレベルになればガス検知のための制御処理をプログラムに沿って開始するようになっている。
【0013】
またマイコン5は、トランジスタQ1のベースに中点を接続し、一端を電池電源1の+極に接続した抵抗R3,R4の直列回路の他端を出力ポートO1に接続し、出力ポートO1からデューティ制御用のパルス信号を出力してトランジスタQ1をオンオフさせることによりヒータ2の通電を制御する機能を備え、該機能によりトランジスタQ1のオンデューティを長くすることによりガスセンサ3を高温状態に加熱したり、逆に短くすることにより低温加熱状態とする加熱制御を行う。
【0014】
更にマイコン5は、上記トランジスタQ2のバイアス回路を出力ポートO3に、またトランジスタQ3のバイアス回路を出力ポートO4に接続し、出力ポートO3,O4をローレベルにすることにより、対応するトランジスタQ2,Q3にベース電流を流してオンさせ、感ガス体の抵抗Rsと電池電源1の+極との間に抵抗R2,R9を接続するようになっている。つまり負荷抵抗を切り替える機能が備わっている。
【0015】
また更にマイコン5は、出力ポートO11〜O14にLCD4の入力端子ID1〜ID4を夫々接続し、また出力ポートO15に入力端子ID5,ID6を、また出力ポートO16に入力端子ID7,ID8を、出力ポートO17に入力端子ID9,ID10を、また出力ポートO18に入力端子ID11,ID12を、出力ポートO19に入力端子ID13,ID14を、また出力ポートO20には入力端子ID15,ID16を夫々接続し、またLCD4の共通端子COM1を出力ポートO2に接続し、出力ポートO11〜O20,O2より出力するドライブ信号にてLCD4のキャラクタ表示を制御するようになっている。
【0016】
またマイコン5はシャントレギュレータ7の電圧を入力ポートI3に取り込み、該シャントレギュレータ7の電圧が規定値以上になると、電池切れを検知する電池切れ検知機能を持つ。
【0017】
シャントレギュレータ7は、上記トランジスタQ2と抵抗R1を介して電池電源1に接続され、電池電圧を所定電圧に安定化させるようになっており、その安定化した電圧を上記入力ポートI3に印加するとともに該安定化した電圧から電池電圧を監視して電池電圧の低下を相対的に検出できるようになっている。
【0018】
EEPROM6は、検知対象のガス検知に用いる基準値を登録するものであって、装置の検査工程時に、高温状態下の当該ガスセンサ3の感ガス体の抵抗R0の値と、高温状態から低温加熱状態に切り替えたときの抵抗Rsの値と、両者の比Rs/R0の値を夫々格納し、通常時にこの格納した比の値が被検知対象ガスたる口臭要因ガスの濃度、つまり口臭強度の検知のための基準値として用いられる。
【0019】
そしてEEPROM6はデータ入力端子DI、シリアルクロック端子SR及びチップセレクタ端子CSをマイコン5のデータ出力ポートdo、出力ポートO21、O22に夫々接続するとともに、抵抗R7、R8,R6で夫々プルアップしている。またデータ出力端子DOをマイコン5のデータ入力端子diに接続してある。
【0020】
LCD4は入力端子ID1〜ID16及び共通端子COM1を抵抗により夫々プルアップし、共通端子COM1とキャラクタに対応する何れかの入力端子ID1〜1D16がローレベルになると、当該入力端子に対応させたキャラクタを表示するようになっており、ID1〜ID4は夫々口臭要因ガスの濃度、つまり口臭強度を示すキャラクタに対応し、ID5〜ID16は濃度を示すキャラクタの両側に表示される人物等の表情を示すキャラクタに対応し、口臭要因ガスの濃度が高く成る程例えば表情が険しくなるようになっている。
【0021】
尚図中8は電源投入時にマイコン5にリセット信号を与えてリセットするリセットIC、9はマイコンに基準クロックを与えるクロック発振器、10はマイコン5とLCD4とを接続する配線部材である。またC1〜C3はコンデンサである。
【0022】
次に本実施形態の動作を説明する。
【0023】
まず電池電源1が接続されると、リセットIC8の働きによりマイコン5はリセットされ、初期設定を行う。以後マイコン5は低消費モードで動作して待機状態となっている。
【0024】
この待機状態において、マイコン5の出力ポートO3に接続されている設定端子ADJとグランドの間が短絡された状態で、スタートスイッチSWがオン操作され、入力ポートI2の入力がハイレベルに立ち上がると、つまり動作開始信号が入力すると、マイコン5は予めプログラムされている調整モードの動作状態になり、出力ポートO1から例えば周期が8.2msecで、ローレベル期間が960μsecのパルス信号を発生させる。
【0025】
従って、トランジスタQ1は960μsecのオンデューティで且つ周期8.2msecでオンオフし、オン期間にヒータ2には電池電源1から電力が供給される。このときのヒータ2に印加される平均電圧はデューティ制御により略1.0Vとなり、そのためヒータ2の発熱量が多く、ガスセンサ3を高温状態に加熱する。
【0026】
一方マイコン5は、例えば0.5sec毎にトランジスタQ1のオフのタイミングでトランジスタQ2及びQ3(或いはQ2又はQ3のみ)をオンさせる信号を出力ポートO3及びO4(或いはO3又はO4)より出力させ、負荷抵抗である抵抗R2及びR9からなる並列回路(或いは抵抗R2又はR9)をガスセンサ3の感ガス体に直列に接続し、この負荷抵抗を通じて感ガス体に通電する。そして、トランジスタQ1がオフしているタイミングにおいて、マイコン5はガスセンサ3の感ガス体の両端電圧Vsを入力ポートI1に取り込み、感ガス体の両端電圧Vsをサンプリングして感ガス体の抵抗値Rsを計算するとともに、今回のサンプリングにより求めた抵抗値Rsと前回のサンプリングにより求めた抵抗値Rsの比を0.5sec毎に演算する。
【0027】
それから、高温状態下で口臭要因ガス(メチルメルカプタン等)を含む調整ガスをガスセンサ3に吹きかけると、感ガス体の抵抗値Rsが低下することになる。そして、0.5sec毎に求める今回のサンプリングで求めた抵抗値Rsと前回のサンプリングで求めたRsの比が0.96以下となると、マイコン5は調整ガスが吹きかけられたと検知する。
【0028】
そして調整ガスの検知から例えば1sec経過時点で、マイコン5は上記出力ポートO1から出力されるパルス信号のローレベル期間を75μsecに切り替え、周期はそのままでトランジスタQ1のオンデューティを75μsecとする。これによりトランジスタQ1を通じてヒータ2に印加される平均電圧が略0.3Vに低下し、ヒータ2の発熱量が低下する。従ってガスセンサ3は高温状態から低温加熱状態へ移行することになる。
【0029】
さて高温状態から低温加熱状態への切り替え開始時で且つトランジスタQ1がオフしているタイミングにおいて、マイコン5はガスセンサ3の感ガス体の両端電圧Vsを入力ポートI1に取り込み、この取り込んだ電圧Vs及び負荷抵抗値、電源電圧値からガスセンサ3の感ガス体の基準抵抗値R0を演算する。
【0030】
そして低温加熱状態への移行開始からガスセンサ3の抵抗値が安定するまでの過渡期間、例えば2sec経過後で且つトランジスタQ1がオフしているタイミングにおいて、マイコン5はガスセンサ3の感ガス体の両端電圧Vsを入力ポートI1に取り込み、この取り込んだ電圧Vs及び負荷抵抗値、電源電圧値からガスセンサ3の感ガス体の抵抗値Rsを演算し、更にこの抵抗値Rsと上記基準抵抗値R0の比Rs/R0を求め、Rs及びR0の値とともに基準値データとしてEEPROM6に格納する。
【0031】
これにより、当該口臭測定器の検知対象ガスである口臭要因ガスの濃度を検知するための基準値が設定される。
【0032】
上記の調整モードが終了すると、マイコン5は待機状態に戻ることになる。そして調整端子ADJと、グランド間の接続が解除された後、スタートスイッチSW1がオン操作されれば、マイコン5は通常動作モードの検知動作を開始することことになる。
【0033】
次に上述の基準値データがEEPROM6に登録された本実施形態が口臭測定に実際に使用される場合の動作を説明する。
【0034】
既に電池電源1が接続されてマイコン5が待機の状態にあるとし、この待機状態時にスタートスイッチSWがオン操作され、入力ポートI2がハイレベルに立ち上がると、マイコン5は初期化処理後、通常動作モードによる動作を開始し、まずEEPROM6に登録しているデータを読み出して内蔵RAMに格納し、口臭強度の検知に用いる基準値を設定する。
【0035】
また通常動作モードが開始されると、調整モード時と同様に、マイコン5は出力ポートO1から周期が8.2msecで、ローレベル期間が960μsecのパルス信号を発生させる。
【0036】
従って、トランジスタQ1が960μsecのオンデューティで且つ周期8.2msecでオンオフし、オン期間にガスセンサ3のヒータ2に電池電源1より電力を供給し、上述と同様にガスセンサ3を高温状態とする。そして例えば0.5sec毎にトランジスタQ1のオフのタイミングでマイコン5は感ガス体の両端電圧をサンプリングして、感ガス体の抵抗値Rsを計算するとともに、今回のサンプリングにより求めた抵抗値Rsと前回のサンプリングにより求めた抵抗値Rsの比を0.5sec毎に演算する。
【0037】
高温状態下で検知対象の人が呼気をガスセンサ3に吹きかけると、呼気には水蒸気やガス成分が含まれているため感ガス体の抵抗値Rsが低下することになり、0.5sec毎に求める今回のサンプリングで求めた抵抗値Rsと前回のサンプリングで求めたRsの比が0.96以下となると、マイコン5は呼気が吹きかけられたと検知する。
【0038】
ここでマイコン5は上記の呼気検知直後に雰囲気の汚染(大気汚染)の検知判断を行って、雰囲気が汚染していると検知判断した場合には呼気検知動作を中断する。つまり呼気検知開始時点の直後のサンプリング時に検知したガスセンサ3の感ガス体の抵抗値Rsと調整モード時に検知してEEPROM6に格納した基準抵抗値R0との比を求め、その求めた値が所定値(例えば0.2)より小さい場合と、上昇傾向で有る場合、つまり抵抗値Rsが上昇する清浄方向である場合には、口臭の検知が不可能な汚染状態にあると判断して、マイコン5は検知動作を停止して待機状態に戻るとともに、LCD4に大気汚染状態であることを表示させる。図7はこの大気汚染判断の模式図を示しており、図中イ、イ’の曲線は大気の汚染が少ない場合の呼気検知のタイミングtaからのRs/R0の変化を示し、ロは大気汚染状態のRs/R0の変化を示し、ハは大気汚染度合がより高く、呼気を吹きかけたことにより、Rs/R0の値が清浄方向を示す場合を示しており、αが呼気検知限界、βが大気汚染検知限界点を示している。
【0039】
さて大気の汚れ判定が良である場合には、マイコン5は呼気検知から例えば1sec経過時点で、周期はそのままで、トランジスタQ1のオンデューティを75μsecとするパルス信号を出力ポートO1より出力してガスセンサ3の温度を低温加熱状態へ移行させる。
【0040】
この移行開始時点においてサンプリングした感ガス体の抵抗値を基準抵抗値R0’として内蔵RAMに格納し、以後0.5sec毎のサンプリングで求めた抵抗値Rsとの比Rs/R0’を演算する。そして低温加熱状態移行開始から2sec経過時点で求めた演算値の、調整モードで求めた基準値(Rs/R0)に対する比率を求めてその比率の値から口臭強度を判定し、その口臭強度に応じたキャラクタをLCD4で表示させる。マイコン5はその後一定時間経過すると待機状態に戻ることになり、LCD4の表示も消灯させる。
【0041】
図8、図9は、スタートスイッチSWのオン操作時点t1からのRs/R0(或いはRs/R0’)の遷移状態を示しており、高温状態期間から低温加熱状態へ移行する時点t3までの基準抵抗値は、調整モードで求めたR0を用い、時点t3以後は時点t3で求めた基準抵抗値R0’を用いている。そして図8では時点t3から2sec経過時点t4で求めたRs/R0’の値が25であること示し、図9では時点t3から2sec経過時点t4で求めたRs/R0’の値が8であることを示している。
【0042】
この図8,図9の場合、EEPROM6に格納した基準値Rs/R0が10で、時点t4で求めたRs/R0’の値が図8のように10より大きい値の場合には口臭無しと判断され、図9のように10より小さい値を示す場合には口臭ありと判断され、マイコン5は更に口臭強度を求めた値Rs/R0’と基準値Rs/R0に基づいて演算して口臭強度に対応したキャラクタをLCD4に表示させるのである。口臭が無い場合にもそれに対応したキャラクタをLCD4で表示させる。尚図8,図9中t2は呼気検知時点を示す。
【0043】
上述のような回路を構成するマイコン5やEEPROM等を含む回路部品が矩形平板状のプリント基板11に実装されて器体20内に収納される。図1及び図2に示すように、器体20は合成樹脂製であって背面が開口する矩形箱状に形成され、略中央の隔壁21aによって上下に2分されたボディ21と、ボディ21の隔壁21aで2分された上部背面に被着されるカバー22と、ボディ21の隔壁21aで2分された下部背面に着脱自在に被着される電池カバー23とで構成される。ボディ21の隔壁21aより上部の空間はプリント基板11やLCD4等が収納される収納室21bとなり、ボディ21の隔壁21aより下部の空間は電池電源1たる乾電池(例えば、2本の単3電池)Bが収納される電池収納室21cとなる。
【0044】
プリント基板11の下部には片方の乾電池Bの陽極及びもう片方の乾電池Bの陰極に各々接触導通する一対の端子片31,31が実装されている。また、ボディ21の隔壁21aには各端子片31,31が挿入保持される保持溝21d,21dが設けられ、隔壁21aに対向するボディ21の下端部内壁面には2本の乾電池Bの陽極と陰極とを接続するための端子板32が挿入保持される端子板保持溝21eが設けられている。
【0045】
一方、プリント基板11の上部中央には凹所11aが形成されており、この凹所11aにガスセンサ3が配設される。ガスセンサ3は、図5に示すように有底筒状のセンサ筐体13の底部を兼ねる樹脂製のベース14と、ベース14を貫通してセンサ筐体13内外に突出する3本の端子151,152,153と、端子151,152,153にリード線161,162,163を接続固定して支持されたセンシング素子17と、センサ筐体13の天井面に設けられたガス導入用のステンレス製の金網18とを備えている。センシング素子17は、楕円球状に形成された感ガス体に貴金属線から成るヒータ兼用電極が埋設されるとともに、ヒータ兼用電極の内部に貴金属線からなる芯線が設けられている。ここに、ヒータ兼用電極は上述のリード線161,163間に設けられ、芯線は上述のリード線162により形成されている。また、リード線162と、リード線161,163のいずれか一方とで電気抵抗測定用の端子を構成し、リード線161とリード線163とがヒータ加熱用の端子を構成している。そして、3本の端子151,152,153がそれぞれプリント基板11の表面に規制された導電パターンに半田付け等の適宜の方法で接続される。
【0046】
ボディ21の上部前面には収納室21bと連通する矩形の表示窓24、並びにプリント基板11に実装されたスタートスイッチSWを操作する操作ハンドル12を外部に臨ませる操作孔25が設けてある。表示窓24には透光性樹脂からなる表示窓カバー26がボディ21の内側からからはめ込まれ、この表示窓カバー26を通してボディ21の収納室21bに収納したLCD4の表示面が外部から見えるようになっている。LCD4は略矩形であって長手方向に沿った一端縁から表面に電極が形成された舌片4aが突設されている。また、LCD4とプリント基板11との間には絶縁部材からなる矩形平板状の保護カバー26が介装されている。さらに保護カバー26の下端よりも下方にはLCD4の舌片4aが突出しており、この舌片4aとプリント基板11との間には短冊形の配線部材10が配設される。
【0047】
配線部材10は、シリコンゴムシート中の厚み方向における略中央にのみ導電性粒子を配置して弾性を持ちながら短幅方向にのみ通電を行う、いわゆる局在型異方性導電ゴムシートからなり、LCD4の舌片4a表面に形成されている電極とプリント基板11の表面に形成されている電極とを接続している。すなわち、配線部材10を介してプリント基板11に実装されたマイコン5からLCD4にドライブ信号が伝達されるのである。
【0048】
また、操作孔25の周縁からはボディ21内部側に突出する周壁25aが立設されている。合成樹脂製の操作ハンドル12は、周壁25a内に挿入される略三角柱状の主部12aと、主部12aの後端縁より側方に突設され周壁25aの後端縁に当接して操作ハンドル12の操作孔25からの抜け落ちを防ぐ鍔部12bと、主部12aの背面略中央より背方に突設されプリント基板11に実装されたタクトスイッチからなるスタートスイッチSWの操作部を押駆動する操作突起12cとが一体に形成されている。すなわち、操作孔25から露出する操作ハンドル12を押操作すれば、操作ハンドル12の主部12aが周壁25a内を背方へ摺動し、主部12aの背面から突設された操作突起12cでスタートスイッチSWをオンさせることができる。
【0049】
また、ボディ21及びカバー22の上部にはガスセンサ3のセンサ筐体13が載置される載置壁28によって収納室21bと仕切られたガスセンサ収納室29が設けてあり、プリント基板11を器体20内に収納した状態でプリント基板11に実装されたガスセンサ3の先端部(金網18が設けられている側)がガスセンサ収納室29内に収納される。また、ボディ21並びにカバー22には、それぞれセンサ収納室29に連通して呼気をセンサ収納室29内に取り込むためにスリット状の取込口30が開口させてある。したがって、取込口30から器体20の内部(センサ収納室29)に取り込まれた呼気が金網18を通してセンサ筐体13内のセンシング素子17に接触することとなり、ガスセンサ3による呼気中の口臭要因ガスの測定が可能になっている。
【0050】
ここで、配線部材10に使用されているシリコンゴムからはガスセンサ3の被毒物質である有機シリコンが経時的に放出されており、放出されたガス状の有機シリコンが器体20内を移動してガスセンサ収納室29に侵入してガスセンサ3が被毒してしまう虞がある。従来技術でも説明したようにガスセンサ3が被毒すると検知対象ガスの測定精度が著しく低下してしまうので、初期の性能を長期間に渡って維持するためには上記被毒物質(有機シリコン)がガスセンサ3に接触することを回避しなければならない。
【0051】
そこで本実施形態では、収納室21b内における載置壁28とプリント基板11との間の部位に被毒物質を除去するための一対のフィルタ19を配設している。各フィルタ19は、図4に示すように合成樹脂製のスポンジ材に活性炭を含浸させて立方体状に形成され、ガスセンサ3と接する側の面に絶縁シート19aが貼着されている。そして、図1及び図3に示すようにボディ21並びにカバー22の載置壁28の下側の部位に絶縁シート19aを開口側に向けてフィルタ19が収納してあり、ボディ21とカバー22を組み立てれば弾性を有するフィルタ19がガスセンサ3に押されて撓み、ボディ21及びカバー22の内壁面とガスセンサ3のセンサ筐体13とに密着してガスセンサ収納室29がフィルタ19,19によって収納室21bの他の部分から隔離されることになる。
【0052】
すなわち、配線部材10から放出された被毒物質(有機シリコン)はフィルタ19,19に含まれる活性炭に吸着されて全量あるいは大部分が除去されるから、内部で発生した被毒物質のガスセンサ収納室29にほとんど侵入することがなく、ガスセンサ3の被毒を防ぐあるいは少なくとも軽減することができる。しかも、フィルタ19,19は取込口30から取り込まれた呼気が直接ガスセンサ3に接触することを妨げない配置又は形状で器体20内に設けてあるので、呼気はフィルタ19,19を介さずに直接ガスセンサ3に接触するためにガスセンサ3による測定精度が低下することがない。
【0053】
ここで、本発明者らは本実施形態の口臭測定器を容積50mlの容器中に3.7gのシリコンゴムとともに密封して50℃の雰囲気中に放置し、1日当たり50回スタートスイッチSWを押して測定動作をさせる加速度試験を行った。その後、一定時間毎に容器から取り出した呼気成分測定器にて所定濃度の口臭要因ガス(メチルメルカプタン)を含む試料ガス(0.2ppm、0.5ppm、1ppm及び2ppmの各濃度のメチルメルカプタン)の濃度測定を数日おきに行ったので、その結果を図10に示す。また、比較のために本実施形態の呼気成分測定器からフィルタ19,19を取り除いたものについても同様の実験を行ったので、その結果を図11に示す。なお、測定結果はLCD4に表示されるキャラクタに応じた4段階の数値(表示1は口臭無しを示し、表示2,3,4と数値が大きいほど口臭が強い、すなわち口臭要因ガスの濃度が高いことを示す)の平均値で示す。図11に示すようにフィルタ19,19を備えていない場合にはおよそ5日間ほどでガスセンサ3の被毒によって測定不能となってしまうが、フィルタ19,19を備えた本実施形態では、図10に示すように55日以上が経過した時点でも低濃度(0.2ppm及び0.5ppm)並びに高濃度(2ppm)の試料ガスに対しては初期の測定精度を維持しており、フィルタ19,19による被毒物質の除去効果が十分にあることが判る。
【0054】
(実施形態2)
本実施形態は、活性炭の代わりにシリカゲルをスポンジ材に含浸させてフィルタ19,19を構成した点に特徴があり、その他の構成は実施形態1と同一であるから図示並びに説明は省略する。
【0055】
ここで、スポンジ材に0.05gのシリカゲルを含浸させたフィルタ19,19を用いて実施形態1と同様の加速度試験を行ったのでその結果を図12に示す。本実施形態の場合も図12に示すように35日以上が経過した時点でも各濃度の試料ガスに対して初期の測定精度を維持しており、フィルタ19,19による被毒物質の除去効果が十分にあることが判る。
【0056】
(実施形態3)
本実施形態は、スポンジ材に活性炭及びシリカゲルを含浸させてフィルタ19,19を構成した点に特徴があり、その他の構成は実施形態1と同一であるから図示並びに説明は省略する。
【0057】
ここで、スポンジ材に0.09gの活性炭及び0.05gのシリカゲルを含浸させたフィルタ19,19を用いて実施形態1と同様の加速度試験を行ったのでその結果を図13に示す。本実施形態の場合、図13に示すように50日以上が経過した時点でも各濃度の試料ガスに対して初期の測定精度を維持しており、フィルタ19,19による被毒物質の除去効果が実施形態1又は2に比較して高いことが判る。なお、フィルタ19を構成する吸着物質は活性炭、シリカゲルあるいは活性炭とシリカゲルの混合物以外にもゼオライト、並びにゼオライトと活性炭又はシリカゲルの混合物、もしくは活性炭とシリカゲルとゼオライトの混合物であっても良い。
【0058】
(実施形態4)
上述の実施形態1〜3では本発明を口臭測定器に適用した場合を例示したが、本実施形態はアルコールを検知対象ガスとするアルコール測定器に本発明を適用した場合を例示する。
【0059】
ガスセンサ3はアルコールに対する感度を有しているので、調整ガスをアルコールガスに代えて実施形態1で説明した手順で基準値を設定すれば呼気中に含まれるアルコールの濃度を測定することができる。
【0060】
ここで、本発明者らは本実施形態のアルコール測定器を容積50mlの容器中に3.7gのシリコンゴムとともに密封して50℃の雰囲気中に放置し、1日当たり50回スタートスイッチSWを押して測定動作をさせる加速度試験を行った。その後、一定時間毎に容器から取り出したアルコール測定器にて所定濃度のアルコールガスを含む試料ガス(アルコール濃度が20ppm、50ppm、80ppm、100ppm、150ppm及び260ppmのガス)の濃度測定を数日おきに、実施形態1の活性炭のみを含浸させたフィルタ19,19を備えた場合と、実施形態2の0.05gのシリカゲルを含浸させたフィルタ19,19を備えた場合と、実施形態3の0.09gの活性炭及び0.05gのシリカゲルの混合物を含浸させたフィルタ19,19を備えた場合と、更に比較のためにフィルタ19,19を備えない場合とで行ったので、その結果をそれぞれ図14、図15、図16並びに図17に示す。図17に示すようにフィルタ19,19を備えていない場合にはおよそ5日間ほどでガスセンサ3の被毒によって測定不能となってしまうが、フィルタ19,19を備えた本実施形態では、図14〜図16に示すように50日以上が経過した時点でも各濃度の試料ガスに対して初期の測定精度を維持することができる。また、フィルタ19,19による被毒物質の除去効果としては、吸着物質として活性炭のみよりもシリカゲル、シリカゲルのみよりも活性炭とシリカゲルの混合物の方が除去効果が高くなることが判る。なお、フィルタ19を構成する吸着物質は活性炭、シリカゲルあるいは活性炭とシリカゲルの混合物以外にもゼオライト、並びにゼオライトと活性炭又はシリカゲルの混合物、もしくは活性炭とシリカゲルとゼオライトの混合物であっても良い。
【0061】
【発明の効果】
請求項1の発明は、検知対象ガスの吸着によって抵抗値が変化する金属酸化物半導体で形成された感ガス体を有するガスセンサと、ガスセンサを駆動し感ガス体の抵抗値変化に基づいて呼気中に含まれる検知対象ガス成分の濃度を測定する駆動測定手段と、ガスセンサを被毒する被毒物質を除去するためのフィルタと、少なくともガスセンサ及び駆動測定手段を内部に収納する器体とを備え、ガスセンサは、一面を開口した有底筒状のセンサ筐体の内部に感ガス体を有し、器体には、呼気を内部に取り込むための取込口が開口するとともにガスセンサのセンサ筐体の開口側の端部が収納されるガスセンサ収納室が設けられ、取込口から取り込まれた呼気の少なくとも一部が直接センサ筐体の開口を通して感ガス体に接触することを妨げず、且つガスセンサ収納室を器体内部におけるセンサ筐体の開口とガスセンサ収納室とを除いた他の部分から隔離する配置又は形状でフィルタを器体内に設けたことを特徴とし、呼気の少なくとも一部はフィルタを介さずに直接感ガス体に接触するためにガスセンサによる測定精度が低下せず、しかも、呼気とともに取込口から取り込まれたり器体等を構成する素材から発生する被毒物質がフィルタで除去されるため、ガスセンサの被毒を少なくとも軽減することができるという効果がある。
【0062】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、フィルタは活性炭、シリカゲル及びゼオライトの少なくとも何れか一つを含むことを特徴とし、請求項1の発明と同様の効果を奏する。
【0063】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、ガスセンサは口臭要因ガスを検知対象ガスに含むことを特徴とし、呼気に含まれる口臭要因ガスの濃度を高い精度で測定することができるという効果がある。
【0064】
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、ガスセンサはアルコールを検知対象ガスに含むことを特徴とし、呼気に含まれるアルコールの濃度を高い精度で測定することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のボディの背面図である。
【図2】同上の側面断面図である。
【図3】同上の他の側面断面図である。
【図4】(a)〜(c)は同上におけるフィルタの正面図、側面図並びに他の側面図である。
【図5】同上におけるガスセンサの一部破断した側面図である。
【図6】同上の回路図である。
【図7】同上の大気汚染検知の動作説明用タイミングチャートである。
【図8】同上における口臭無し時のガスセンサの動作説明用タイミングチャートである。
【図9】同上における口臭有り時のガスセンサの動作説明用タイミングチャートである。
【図10】同上の加速度試験の結果を示す図である。
【図11】同上の加速度試験の比較例の結果を示す図である。
【図12】実施形態2の加速度試験の結果を示す図である。
【図13】実施形態3の加速度試験の結果を示す図である。
【図14】実施形態4の加速度試験の結果を示す図である。
【図15】同上における他のフィルタを用いた場合の加速度試験の結果を示す図である。
【図16】同上におけるさらに他のフィルタを用いた場合の加速度試験の結果を示す図である。
【図17】同上の加速度試験の比較例の結果を示す図である。
【符号の説明】
10 配線部材
19 フィルタ
20 器体
21 ボディ
21a 隔壁
21b 収納室
22 カバー
28 載置壁
29 ガスセンサ収納室
30 取込口[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an expiratory component measuring device for measuring the concentration of a detection target gas such as a bad breath cause gas or alcohol contained in exhaled breath.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in an expiratory component measuring instrument that measures the concentration of bad breath odor-causing gas or alcohol contained in exhaled gas using a gas sensor having a gas sensing element formed of a metal oxide semiconductor whose resistance value changes due to adsorption of the detection target gas. No particular measures have been taken to prevent poisoning by substances contained in the atmosphere of the environment where the gas sensor is placed. This is because when the filter (adsorbent) is attached to the gas sensor in order to remove the poisonous substance, the detection target gas itself is also removed by the filter and accurate measurement cannot be performed. In addition, in order to prevent the gas sensor from being poisoned, it has been avoided in principle to use a material that generates a poisonous substance around the gas sensor, and it has also been a problem to bring the poisonous substance close to the gas sensor.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, silicon rubber is used in recent electronics technology, an organic silicon release material is used for resin molding, and an organic silicon spray (for example, a waterproof spray) is very commonly used as a moisture-proof treatment material. The possibility that organic silicon exists in the atmosphere is high. In addition, there are sulfur oxides contained in the exhaust gas of automobiles in a small amount in the environment. Such organic silicon and sulfur oxide are known as typical poisoning substances for a gas sensitive body formed of a metal oxide semiconductor. Therefore, in order to avoid the poisoning of the gas sensor, a great number of restrictions are imposed on the material constituting the breath component measuring device and the usage environment, which hinders the spread of the breath component measuring device.
[0004]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide an expiratory component measuring device capable of at least reducing poisoning of a gas sensor without reducing measurement accuracy. is there.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a first aspect of the present invention provides a gas sensor having a gas sensor formed of a metal oxide semiconductor whose resistance value is changed by adsorption of a gas to be detected, and driving the gas sensor to Drive measurement means for measuring the concentration of the gas component to be detected contained in exhaled gas based on the resistance value change, a filter for removing poisonous substances that poison the gas sensor, and at least the gas sensor and drive measurement means inside And a gas sensor, Opened one side There is a gas-sensitive body inside the bottomed cylindrical sensor housing, and the body has an intake port for taking in the breath and the end of the sensor housing of the gas sensor on the open side The gas sensor storage chamber is provided, and at least a part of the exhaled air taken in from the intake port is not prevented from directly contacting the gas sensitive body through the opening of the sensor housing, and the gas sensor storage chamber is disposed inside the container. Other parts except the sensor housing opening and gas sensor storage chamber It is characterized in that a filter is provided in the body in an arrangement or shape isolated from the body, and at least a part of the exhaled gas directly contacts the gas sensitive body without going through the filter, so the measurement accuracy by the gas sensor does not decrease, Since poisonous substances taken in from the intake port together with exhaled gas or generated from the material constituting the body are removed by the filter, poisoning of the gas sensor can be at least reduced.
[0006]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the filter includes at least one of activated carbon, silica gel, and zeolite, and has the same effect as the first aspect of the invention.
[0007]
The invention of
[0008]
The invention of
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(Embodiment 1)
Hereinafter, a first embodiment in which the present invention is applied to a breath odor measuring device that measures the concentration of a breath odor causing gas contained in exhaled breath will be described in detail with reference to the drawings.
[0010]
FIG. 6 shows a circuit diagram of this embodiment. In this embodiment, a
[0011]
In the
[0012]
The
[0013]
Further, the
[0014]
Further, the
[0015]
Further, the
[0016]
Further, the
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
The
[0021]
In the figure,
[0022]
Next, the operation of this embodiment will be described.
[0023]
First, when the
[0024]
In this standby state, when the setting switch ADJ connected to the output port O3 of the
[0025]
Therefore, the transistor Q1 is turned on / off with an on-duty of 960 μsec and a period of 8.2 msec, and power is supplied from the
[0026]
On the other hand, the
[0027]
Then, when the adjustment gas containing bad breath causing gas (such as methyl mercaptan) is sprayed on the
[0028]
For example, when 1 second has elapsed since detection of the adjustment gas, the
[0029]
Now, at the start of switching from the high temperature state to the low temperature heating state and at the timing when the transistor Q1 is turned off, the
[0030]
In the transition period from the start of the transition to the low temperature heating state until the resistance value of the
[0031]
Thereby, the reference value for detecting the concentration of the bad breath factor gas which is the detection target gas of the bad breath measuring device is set.
[0032]
When the adjustment mode is finished, the
[0033]
Next, an operation when the present embodiment in which the above-described reference value data is registered in the
[0034]
Assume that the
[0035]
When the normal operation mode is started, as in the adjustment mode, the
[0036]
Accordingly, the transistor Q1 is turned on / off with an on-duty of 960 μsec and a period of 8.2 msec, and power is supplied from the
[0037]
When a person to be detected blows exhaled gas to the
[0038]
Here, the
[0039]
If the air pollution determination is good, the
[0040]
The resistance value of the gas sensor sampled at the start of the transition is stored in the built-in RAM as the reference resistance value R0 ′, and thereafter the ratio Rs / R0 ′ with the resistance value Rs obtained by sampling every 0.5 sec is calculated. Then, the ratio of the calculated value obtained after 2 seconds from the start of the transition to the low temperature heating state to the reference value (Rs / R0) obtained in the adjustment mode is determined, and the bad breath intensity is determined from the value of the ratio, and according to the bad breath intensity. The displayed character is displayed on the
[0041]
8 and 9 show the transition state of Rs / R0 (or Rs / R0 ′) from the start operation time t1 of the start switch SW, and the reference from the high temperature state period to the time point t3 when shifting from the high temperature state period to the low temperature heating state. As the resistance value, R0 obtained in the adjustment mode is used, and after time t3, the reference resistance value R0 ′ obtained at time t3 is used. FIG. 8 shows that the value of Rs / R0 ′ obtained at time t4 after 2 seconds from time t3 is 25, and FIG. 9 shows that the value of Rs / R0 ′ obtained at time t4 after 2 seconds from time t3 is 8. It is shown that.
[0042]
8 and 9, when the reference value Rs / R0 stored in the
[0043]
Circuit components including the
[0044]
A pair of
[0045]
On the other hand, a
[0046]
An upper front surface of the
[0047]
The
[0048]
Further, a
[0049]
A gas
[0050]
Here, organic silicon, which is a poisoning substance of the
[0051]
Therefore, in the present embodiment, a pair of
[0052]
That is, since the poisoning substance (organic silicon) released from the
[0053]
Here, the present inventors sealed the breath odor measuring instrument of this embodiment together with 3.7 g of silicon rubber in a 50 ml capacity container, left in an atmosphere of 50 ° C., and pressed the
[0054]
(Embodiment 2)
The present embodiment is characterized in that the
[0055]
Here, an acceleration test similar to that of the first embodiment was performed using
[0056]
(Embodiment 3)
The present embodiment is characterized in that the
[0057]
Here, an acceleration test similar to that in the first embodiment was performed using
[0058]
(Embodiment 4)
Although the case where this invention was applied to the bad breath measuring device was illustrated in above-mentioned Embodiment 1-3, this embodiment illustrates the case where this invention is applied to the alcohol measuring device which uses alcohol as detection object gas.
[0059]
Since the
[0060]
Here, the present inventors sealed the alcohol measuring device according to the present embodiment in a 50 ml container together with 3.7 g of silicon rubber, left in an atmosphere of 50 ° C., and pressed the
[0061]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, there is provided a gas sensor having a gas sensor formed of a metal oxide semiconductor whose resistance value is changed by adsorption of a gas to be detected, and a gas sensor that is driven to breathe based on a change in the resistance value of the gas sensor Drive measurement means for measuring the concentration of the gas component to be detected contained in the filter, a filter for removing poisonous substances that poison the gas sensor, and a container that houses at least the gas sensor and the drive measurement means inside, Gas sensor Opened one side There is a gas-sensitive body inside the bottomed cylindrical sensor housing, and the body has an intake port for taking in the breath and the end of the sensor housing of the gas sensor on the open side The gas sensor storage chamber is provided, and at least a part of the exhaled air taken in from the intake port is not prevented from directly contacting the gas sensitive body through the opening of the sensor housing, and the gas sensor storage chamber is disposed inside the container. Other parts except the sensor housing opening and gas sensor storage chamber It is characterized in that a filter is provided in the body in an arrangement or shape isolated from the body, and at least a part of the exhaled gas directly contacts the gas sensitive body without going through the filter, so the measurement accuracy by the gas sensor does not decrease, Since poisonous substances that are taken in from the intake port together with exhaled gas or are generated from the material constituting the body are removed by the filter, there is an effect that at least poisoning of the gas sensor can be reduced.
[0062]
The invention of
[0063]
The invention of
[0064]
The invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a rear view of a body according to a first embodiment.
FIG. 2 is a side sectional view of the above.
FIG. 3 is another side cross-sectional view of the above.
FIGS. 4A to 4C are a front view, a side view, and another side view of the filter in the same as above. FIG.
FIG. 5 is a partially cutaway side view of the gas sensor of the above.
FIG. 6 is a circuit diagram of the above.
FIG. 7 is a timing chart for explaining the operation of air pollution detection same as above.
FIG. 8 is a timing chart for explaining the operation of the gas sensor when there is no bad breath.
FIG. 9 is a timing chart for explaining the operation of the gas sensor when there is a bad breath in the same as above.
FIG. 10 is a diagram showing the results of an acceleration test as described above.
FIG. 11 is a diagram showing the results of a comparative example of the acceleration test same as above.
FIG. 12 is a diagram showing the results of an acceleration test of the second embodiment.
FIG. 13 is a diagram illustrating a result of an acceleration test according to the third embodiment.
FIG. 14 is a diagram showing a result of an acceleration test in the fourth embodiment.
FIG. 15 is a diagram showing the results of an acceleration test when another filter is used.
FIG. 16 is a diagram showing the result of an acceleration test when still another filter is used.
FIG. 17 is a diagram showing the results of a comparative example of the acceleration test same as above.
[Explanation of symbols]
10 Wiring member
19 Filter
20 body
21 body
21a Bulkhead
21b storage room
22 Cover
28 Placement wall
29 Gas sensor storage room
30 intake
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