JP4728366B2 - スリッター装置及び輪転機 - Google Patents

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Description

本発明は、輪転機のスリッター装置及びこのスリッター装置を備えた輪転機に関し、特に、連続紙に走行方向と平行な折り目を形成可能な、上流側の一辺から下流側の一頂部に向かう傾斜面を有する部材(以下、フォーマーとする。)を備え、かつ前記上流側の一辺と平行に移動可能に設けられた連続紙縦折り機構の前記フォーマーにおいて、当該フォーマーを上流側から下流側に向かって走行する連続紙の前記一頂部(以下、フォーマーノーズとする。)を通過する部位を走行方向に沿って切断可能なスリッター装置びこのスリッター装置を備えた輪転機に関する。
近年、連続紙を扱う輪転機では、当該輪転機の稼働効率を上げるべく、複数の幅の連続紙に印刷して処理し得ることが求められており、印刷ユニットにおける刷版装着機構、インキ供給機構等の工夫や、折畳ユニットにおけるドラグローラーへの紙押えローラーの位置調整機構の工夫等様々な工夫が行われている。また、前記連続紙縦折り機構を連続紙の幅方向に並べて設け、当該並べて設けた連続紙縦折り機構のそれぞれのフォーマーに、連続紙を長さ方向と平行に切断し分割した分割連続紙を導くようにした所謂ダブル幅輪転機やトリプル幅輪転機においても、同様に複数の幅の連続紙に印刷して処理し得ることが求められている。このような輪転機では、各分割連続紙の幅方向中央部が縦折り目になるように、各分割連続紙の中央部がフォーマーノーズを通過できるようにする機構が必要となる。当該機構の一つが、例えば特許文献1(特許第2676327号公報)に示される機構(従来技術1)である。特許文献1に示される機構は、フォーマー及びフォーマーの下方に設けられた一対のニッピングローラーを可動フレームに設け、当該可動フレームを装置本体に対して、連続紙の幅に合わせて連続紙の幅方向に移動させることができるようにしたものである。また、このような移動の際にフォーマーの上流側の接近部が干渉するのを避けるために、例えば、特許文献2(実公昭48−20576号公報)に示される機構(従来技術2)のように、フォーマーの上流側の側部を取外し及び取付け可能に、あるいは、ヒンジによって折り重ね及び展開が可能に構成されている。
他方、折丁形式の多様化要請にともなって、例えば、特許文献3(特開平2−295859号公報)は、従来フォーマーで縦折りしていた連続紙あるいは分割連続紙を、縦折りに替えて、折り目となるべき部位に沿って縦方向に切断して重ね合わせる処理を行うことが可能であるように、フォーマーに沿って走行する連続紙あるいは分割連続紙を幅方向中央で切断するスリッター機構(従来技術3)を提案している。特許文献3に示されるスリッター機構は、フォーマーの連続紙が走行する側の面(フォーマー前面)に近接してロッドが設けられ、当該ロッドには、フォーマーの幅方向の中心線が通過する位置と対向する位置に、必要に応じてフォーマーに当て付け可能である切断ホイール(切断刃)が設けられており、当該切断ホイールをフォーマーに当て付けつけることによって、フォーマーに沿って走行する前記連続紙あるいは分割連続紙を、走行の際にフォーマーの幅方向中心線と整合する部位、つまりフォーマーによって縦折りするときに折り目となるべき部位に沿って縦方向に切断するものである。
特許第2676327号公報 実公昭48−20576号公報 特開平2−295859号公報
しかしながら、前記各従来技術にはそれぞれ次のような課題があった。すなわち、従来技術1は、フォーマー及びフォーマーの下方に設けられた一対のニッピングローラーを一体で連続紙の幅方向に移動させることができる機構を示しているが、フォーマーに沿って走行する連続紙あるいは分割連続紙を縦方向に切断する手段の有無について記載していない。
従来技術2は、フォーマーの移動に際してフォーマーの一部の取外しや取付け、あるいはフォーマーの一部の折り畳みや展開を、作業者が手作業で行わなければならないので、作業が煩雑であり、かつ、比較的多くの作業時間を要し、また自動化の妨げになるものであった。更に、昨今のように処理する連続紙の幅寸法が多種にわたると、それに応じた数の取外しや取付けする部材あるいは折る位置を準備する必要があるので、当該従来技術2は、実際上は多種の幅寸法の連続紙への対応が不可能であった。
従来技術3は、フォーマーに沿って走行する連続紙を、その幅方向の中央で切断し得るものの、フォーマーの、連続紙の幅方向への移動については記載していない。また、切断ホイールが、常時フォーマーの前面に近接した位置にあるので、フォーマー前面における作業、例えば紙通し作業等を行う際に大いなる妨げになった。
そして、従来技術1、従来技術2、従来技術3に示される技術を併合して新たな機構を工夫しても、前記各従来技術が抱える課題を解消する機構にはならなかった。
本発明は、フォーマーを連続紙の幅方向に移動させることが可能であるとともに、フォーマーに沿ってフォーマーノーズに向かって走行する連続紙の前記フォーマーノーズを通過する部位を縦折り可能である連続紙縦折り機構において、縦折りに替えて、折り目となるべき部位に沿って縦方向に切断することが可能であり、かつ前記連続紙の幅方向へのフォーマーの移動にともなって、フォーマーに対する位置関係を変更することなく連続紙の幅方向への移動が可能であるスリッター装置の提供を目的とする。すなわち、本発明は、連続紙を長さ方向に沿って2分割して処理する輪転機において連続紙の幅寸法の変化に応じて2分割後の連続紙の幅方向の中央位置で当該連続紙を縦折ることができ、かつ、当該連続紙の縦折り処理と、連続紙を縦方向に切断する切断処理とを選択的に実行することができるスリッター装置の提供を目的とする。本発明は、更に、紙通し等のフォーマー前面における作業の際に、当該作業を妨げないようフォーマーの前面から離れてフォーマーの前面を開放する位置に退避可能なスリッター装置を提供することを目的とする。また、本発明は、上記スリッター装置を備えた連続紙縦折り機構を連続紙の幅方向に並べて設けるとともに、処理する連続紙の幅寸法の変更に整合させて、フォーマーを含む連続紙縦折り機構を所望かつ任意の位置に移動することが可能であるように構成した輪転機を提供することを目的としている。
本発明のスリッター装置は、連続紙に走行方向と平行な折り目を形成可能な、上流側の一辺から下流側の一頂部に向かう傾斜面を備え、かつ前記上流側の一辺と平行に移動可能に設けられた連続紙縦折り機構の前記傾斜面で、当該傾斜面を上流側から下流側に向かって走行する連続紙の前記一頂部を通過する部位を走行方向に沿って切断可能なスリッター装置であって、前記上流側の一辺と直角で前記下流側の一頂部と重なる前記傾斜面上の直線の一部を含み当該直線と平行に当該傾斜面に設けられたスリットと、駆動されて回転可能なスリッターナイフを備え、当該スリッターナイフの刃先が前記スリットを通過して前記傾斜面に対し出没可能であるよう前記連続紙縦折り機構に設けられたスリッターナイフ機構と、外周面に溝を備えかつ回転可能に設けられた刃受けを備え、当該刃受けの溝が前記スリットを通過して露出する前記スリッターナイフの刃先を受容する作用位置と前記傾斜面を開放する退避位置との間で移動可能であるよう前記連続紙縦折り機構に設けられた刃受け機構とを備える。
好ましくは、本発明のスリッター装置において、前記傾斜面に設けられたスリットが、当該傾斜面に設けられた切り欠き穴を塞いで取外し可能に設けられた蓋部材に設けられる。
好ましくは、本発明のスリッター装置において、前記刃受け機構が、前記刃受けを作用位置近傍の中間位置に停止可能に設けられる。
また、本発明の輪転機は、連続紙に走行方向と平行な折り目を形成可能な、上流側の一辺から下流側の一頂部に向かう傾斜面を備え、かつ前記上流側の一辺と平行に移動可能に設けられた連続紙縦折り機構を前記上流側の一辺と平行に隣り合わせて設けた輪転機であって、前記連続紙縦折り機構のそれぞれの前記傾斜面を形成する部材の互いに近接する側を切り欠いて、隣り合わせて設けた各連続紙縦折り機構が互いに接近する方向に移動可能な空間を設けるとともに、当該各連続紙縦折り機構に上記本発明のスリッター装置を設ける。
本発明によれば、フォーマーを連続紙の幅方向に移動可能であるとともに、フォーマーに沿ってフォーマーノーズに向かって走行する連続紙の前記フォーマーノーズを通過する部位で縦折り可能である連続紙縦折り機構において、縦折りに替えて折り目となるべき部位に沿って縦方向に切断するスリッターナイフ機構及び刃受け機構を、連続紙の幅方向へのフォーマーの移動の際に、フォーマーに対する位置関係を変更することなく連続紙の幅方向へ移動することが可能であり、当該2つの機構を移動した後に、スリッターナイフと刃受けとの位置関係、及びフォーマーノーズとスリッターナイフの位置関係(つまり、連続紙のスリッターナイフによる切断位置とフォーマーノーズの位置関係)とを精密に調整する調整作業を無くすことができ、フォーマーの移動に係る作業の効率を著しく向上した。
また、フォーマー前面に配した刃受けを、フォーマー前面を開放する位置に退避可能としたので、紙通し等のフォーマー前面における作業を、何ら妨げられることなく円滑になすことができ、当該作業の効率を悪化させることがない。
また、本発明は、フォーマーのスリッターを設けた部分、つまりフォーマーを挟んでスリッターナイフと刃受けとを設けた部位に切り欠き穴を設け、この切り欠き穴を取外し可能な蓋部材で塞ぐようにした。従って、本発明によれば、この蓋部材を取り外してフォーマーの裏側に設けたスリッターナイフの交換をフォーマーの前面側から極めて容易に行うことができる。
また、本発明は、フォーマーによる連続紙の縦折り処理モードと縦折り目となる部位を切断する切断モードとの選択的切換えを、スリッターナイフのフォーマー前面からの出没切換えと、刃受けの作用位置と作用位置近傍の中間位置の間の移動切換えのみで容易に達成することができるようにした。従って、本発明によれば、縦折り処理モードの際にフォーマーに沿って走行する連続紙に無用の負荷をかけることが無く、しかも、モード切換えの際に刃受けを無用に大きく変位させる必要がない。
更に、本発明によれば、処理する連続紙の幅寸法の変更に整合させての、フォーマーを含む連続紙縦折り機構の所望かつ任意の位置への移動調整を、部品の交換等をせずに短時間で行うことができ、また、適宜な駆動装置を介しての自動移動調整も容易に行うことができる。その結果、極めて調整効率の良好な輪転機を得ることができる。
次に、本願発明について、本願発明の実施形態を示す図面を参照して説明する。図1は、本願発明に係るスリッター装置10を備えた連続紙縦折り機構70の一部断面側面図、図2は、図1中のスリッター装置のII−II矢視図である。図3は、図1中の連続紙縦折り機構70のIII 矢視に相当する概略図である。図3では、スリッター装置10を備えた連続紙縦折り機構70を隣り合わせて設けた輪転機の連続紙縦折り機構70に係る部分のみを幅の異なる連続紙W、つまり最大幅Laを有する連続紙Wa及び最小幅Lbを有する連続紙Wbと関連させて示す。
スリッター装置10は、輪転機の折部に設けられる連続紙縦折り機構70に設けられる。スリッター装置10は、連続紙Wに走行方向と平行な折り目を形成可能な、上流側の一辺72から下流側の一頂部であるフォーマーノーズ73に向かう傾斜面74を有する部材であるフォーマー71を備える。また、スリッター装置10は、当該フォーマー71に設けられたスリット79、連続紙縦折り機構70に設けられたスリッターナイフ機構20及び刃受け機構30を備える。
スリット79は、フォーマー71の上流側の一辺72に直角かつ下流側のフォーマーノーズ73に重なる傾斜面74上の直線CL(図3を参照)を一部含んで、上流から下流に向かって設けられる。図示の実施の形態では、傾斜面74に当該傾斜面74を形成する板状部材75を貫通する略矩形の切り欠き穴76を設け、この切り欠き穴76を薄板77で塞ぎ、当該薄板77を貫通してスリット79を設けている。
薄板77は、板状部材75に取外し可能にねじ止めされ、ねじ止めされた状態で前記傾斜面74の一部を形成している。なお、後に説明する、板状部材75の裏側に設けられるスリッターナイフ機構20のスリッターナイフ21を交換するときは、この薄板77を板状部材75から取り外して、傾斜面74側からスリッタ−ナイフ21の交換を行うことが可能である。
スリッターナイフ機構20は、原動機22に設けられた減速機構23の出力軸に取付けられたスリッターナイフ21を備えており、スリッターナイフ21は、原動機22によって減速機構23を介して駆動されて回転する。原動機22は、例えばエアーシリンダーである伸縮動アクチュエーター24を介して、前記フォーマー71の板状部材75の裏側、つまり傾斜面74の反対側に取付けられ、伸縮動アクチュエーター24の動作によって、板状部材75の裏側に対して遠近するよう移動可能である。原動機22が前記のように取付けられた状態のときに、前記減速機構23の出力軸は、傾斜面74と平行かつ前記スリット79と直角に配され、スリッターナイフ21の刃先は、フォーマー71の幅方向において、前記フォーマー71の傾斜面74上の直線CLと位置を整合されて設けられる。従って、スリッターナイフ21は、前記伸縮動アクチュエーター24の動作による原動機22の移動によって、前記スリット79を通って、フォーマー71の傾斜面74に対し出没し、傾斜面74上に露出したときの刃先の位置は、前記傾斜面74上の直線CLと一致する。なお、図示の実施の形態では、スリッターナイフ21は片刃である。
刃受け機構30は、傾斜面74の側部の上方に設けられた、前記傾斜面74上の直線CLと平行な軸線周りに角変位可能なアーム33の自由端側に、例えばエアーシリンダーである伸縮動アクチュエーター32を介して取付けられた刃受け31を備えている。アーム33は、長手方向の一側を、前記傾斜面74上の直線CLと平行に設けられたピン37を介して、ブラケット36に角変位可能に設けられている。
アーム33の長手方向の他側、つまり自由端側には、前記減速機構23の出力軸と平行なピン40周りに回転可能に支持された刃受け31が、伸縮動アクチュエーター32を介して取付けられるとともに、当該刃受け31の取付け側と反対側に前記ピン37と平行に設けられたピン38を介して、例えばエアーシリンダーである伸縮動アクチュエーター34の伸縮ロッドの自由端側が角変位可能に取付けられている。伸縮動アクチュエーター34の尾部は、前記ブラケット36の前記ピン37より傾斜面74に近い位置にピン37と平行に設けられたピン39を介して角変位可能に取付けられている。ブラケット36は、板状部材75の裏側に取付けられるとともに、板状部材75の側部を、連続紙Wの側端部の走行域を避けて廻って傾斜面74の一側にオーバーハングするべースブラケット35のオーバーハング部分に取付けられている。そして、アーム33は、伸縮動アクチュエーター34の伸縮ロッドの伸長と縮退の動作によって、前記傾斜面74と略平行な姿勢となる位置と前記傾斜面74と略直角な姿勢となる位置との間でピン37周りに角変位する。
また、当該アーム33に伸縮動アクチュエーター32を介して取付けられた刃受け31は、アーム33が傾斜面74と略平行な姿勢となる位置にあるときに、伸縮動アクチュエーター32の伸縮ロッドの伸長と縮退の動作によって、刃受け31の外周面が傾斜面74を形成する薄板77に接触する作用位置と、当該薄板77から伸縮動アクチュエーター32の伸縮ロッドの縮退量だけ離れた、作用位置近傍の中間位置との間で移動及び停止が可能である。刃受け31には外周面を一周する溝が設けられており、刃受け31は、作用位置において、前記溝が、スリット79を通過して薄板77の傾斜面から露出する前記スリッターナイフ21の刃先を、当該溝の一方側壁とスリッターナイフ21の裏面が微小な間隔を介して対向する状態で受容するよう配される。
アーム33が傾斜面74と略直角な姿勢となる位置にあるとき、刃受け31は傾斜面74の側方の上部に離隔した退避位置に配される。なお、ブラケット36には、ブラケット41、42を介してそれぞれストッパーボルト43、44が設けられており、各ストッパーボルト43、44は、前記伸縮動アクチュエーター34の伸縮ロッドの伸長と縮退の動作によるアーム33の角変位範囲を規制する。
本発明に係る輪転機(図示せず)は、いずれも図示しない給紙部、印刷部及び折部をそれぞれ適宜の数だけ備えて構成され、折部に、前記スリッター装置10を備えた複数(例えば2つ)の連続紙縦折り機構70が、フォーマー71の上流側の一辺72を連続紙Wの幅方向と平行に、かつ前記上流側の一辺72を隣り合わせて並べて設けられ、当該輪転機で印刷可能な最大幅Laの連続紙Wa及び最小幅Lbの連続紙Wb並びに最大幅Laと最小幅Lbの間の如何なる紙幅の連続紙Wにも対応可能であるように設けられる。つまり、本発明に係る輪転機は、印刷の施された連続紙Wを、2つの連続紙縦折り機構70のそれぞれのフォーマー71に送り込み可能であるように、2つの連続紙縦折り機構70の上流側に、ドラグローラーDR及びセンタースリッター機構CS(図3を参照)が設けられる。また、2つの連続紙縦折り機構70は、前記ドラグローラーDR及びセンタースリッター機構CSによって2分割されて送り込まれる2分割連続紙W1又はW2のそれぞれを、その幅方向中央位置で長手方向と平行に折畳み又は切断が可能であるように、連続紙Wが最大幅Laの連続紙Waであるときは、各連続紙縦折り機構70のフォーマー71の傾斜面74上の直線CLを、2分割され送り込まれる2分割連続紙Wa1又はWa2の幅方向中央の位置に整合させ、連続紙Wが最小幅Lbの連続紙Wbであるときは、各連続紙縦折り機構70のフォーマー71の傾斜面74上の直線CLを、2分割され送り込まれる2分割連続紙Wb1又はWb2の幅方向中央の位置に整合させることができるように設けられる。
詳細には、2つの連続紙縦折り機構70は、それぞれのフォーマー71が、その上流側の互いに近接する側を切り欠かれ(図3を参照)、2つの連続紙縦折り機構70の間に互いに接近する方向に移動可能な空間を設けられるとともに、フォーマーノーズ73を挟んで設けられるフォーミングローラー81(図3を参照)及びその下方に設けられるニッピングローラー(図示せず)とともにフレーム機構78に設けられ、当該フレーム機構78が、公知の移動機構、例えば前記従来技術1の機構あるいは当該従来技術1の機構に類似する機構によって、輪転機の幅方向中心MCに対して互いに同量だけ接近又は離隔するように、選択的に移動可能に設けられている。
なお、前記フォーマー71が切り欠かれる部分の幅方向長さは、前記輪転機の幅方向中心MCから最大幅連続紙Waから形成される2分割連続紙Wa1又はWa2の幅方向中央位置までの距離と、前記輪転機の幅方向中心MC(図3参照)から最小幅連続紙Wbから形成される2分割連続紙Wb1又はWb2の幅方向中央位置までの距離との差、つまり(La−Lb)/4と等しいか、若干大きく設定されている。
以上記載の実施の形態の動作は以下のように行われる。輪転機での印刷稼働を開始する前に、例えば連続紙縦折り機構70を2つ設けられた輪転機においては、当該印刷稼働で使用する連続紙Wの幅に合わせて、2つの連続紙縦折り機構70を、それぞれフォーマー71の上流側の一辺72と平行に移動させ、各フォーマー71のフォーマーノーズ73を予め定めた位置に整合させる。つまり、2つの連続紙縦折り機構70のそれぞれを、各連続紙縦折り機構70のフォーマー71のフォーマーノーズ73が、印刷稼働の際にセンタースリッター機構CSで切断されて走行する2分割連続紙W1、W2の幅方向中央位置と整合する位置になるまで移動し停止する。次いで、輪転機の当該印刷稼働で使用する印刷部に適宜の給紙部から連続紙を紙通しし、更に印刷部から折部まで紙通しする。この紙通しに際しては、連続紙縦折り機構70のフォーマー71への紙通しの妨げにならないように、スリッター装置10の刃受け31を退避位置に退避させフォーマー71の傾斜面74の前を開放しておく。つまり、伸縮動アクチュエーター34の伸縮ロッドを伸長動作させて、アーム33を、当該アーム33がストッパーボルト43で規制されて傾斜面74と略直角となる位置に角変位させ、当該アーム33に取付けられた刃受け31を退避位置に退避させておく。この際、アーム33と刃受け31の間に介在する伸縮動アクチュエーター32の伸縮ロッドは縮退動作させておくのが望ましい。紙通しが済んだ後、前記伸縮動アクチュエーター34の伸縮ロッドを縮退動作させて、アーム33を、当該アーム33がストッパーボルト44で規制されて傾斜面74と略平行となる位置に角変位させる。
また、当該印刷稼働が分割連続紙W1、W2をさらに2分割する稼働であるときは、前記伸縮動アクチュエーター34の伸縮ロッドの縮退動作とともに、あるいは当該伸縮動アクチュエーター34の伸縮ロッドの縮退動作に先行して、原動機22を起動し、減速機構23を介してスリッターナイフ21を予め定めた回転速度で回転させる。このスリッターナイフ21の回転速度は、分割連続紙W1、W2の走行速度より速い刃先の変位速度となるよう定められるが、分割連続紙W1、W2の走行速度の上昇につれて速くなるように設定しても、常時分割連続紙W1、W2の最高走行速度よりも速い刃先の変位速度であるように設定してもよい。
次いで、輪転機を起動し、連続紙W及び分割連続紙W1、W2を走行させつつ、先ず、伸縮動アクチュエーター32の伸縮ロッドを伸長動作させて、刃受け31を作用位置に移動させる。この移動によって、刃受け31は、その周面が分割連続紙W1又はW2を介してフォーマー71の傾斜面74に接触し、傾斜面74との間に介在する分割連続紙W1又はW2の走行移動にしたがって連れ回りする。
続いて、伸縮動アクチュエーター24の伸縮ロッドを縮退させて、原動機22及び減速機構23とともに、スリッターナイフ21を板状部材75の裏側に対して接近する方向に移動させる。この移動により、当該スリッターナイフ21の刃先は、回転した状態で薄板77に設けたスリット79、つまりフォーマー71に設けたスリット79を通って傾斜面74から露出し、刃受け31の外周面によってフォーマー71の傾斜面74に押付けられている分割連続紙W1又はW2を切断しつつ刃受け31の溝に受容される。すなわち、当該スリッターナイフ21は、分割連続紙W1又はW2の、フォーマーノーズ73を通過する部位を走行方向に沿って切断する。
他方、当該印刷稼働が分割連続紙W1、W2を連続紙縦折り機構70で2つ折りする(縦折り処理する)稼働であるときは、前記スリッターナイフ21の回転のための原動機22の起動、刃受け31を作用位置へ移動するための伸縮動アクチュエーター32の伸縮ロッドの伸長動作及びスリッターナイフ21をスリット79から傾斜面74の上に露出するための伸縮動アクチュエーター24の伸縮ロッドの縮退動作を中止した状態で、連続紙W及び分割連続紙W1、W2を走行させる。当該分割連続紙W1、W2の幅方向中央部がフォーマーノーズ73を通過すると、当該フォーマーノーズ73が分割連続紙W1、W2をそれぞれ2つ折りする。
なお、前記分割連続紙W1、W2をさらに2分割する稼働及び分割連続紙W1、W2を2つ折りする稼働のいずれの稼働においても、輪転機は徐々に昇速されるが、分割連続紙W1、W2をさらに2分割する稼働では、低速稼働の間にスリッターナイフ21の刃先が刃受け31の溝に受容されるようにするのが好ましい。
本発明は、輪転機のスリッター装置及びこのスリッター装置を備えた輪転機に利用可能であり、とりわけ、複数の異なる幅寸法の連続紙に対応可能な輪転機のスリッター装置及び複数の異なる幅寸法の連続紙に対応可能な輪転機として利用可能である。
スリッター装置を備えた連続紙縦折り機構の一部断面側面図である。 図1中のスリッター装置のII−II矢視図である。 図1中の連続紙縦折り機構のIII 矢視に相当する概略図である。
符号の説明
10 スリッター装置
20 スリッターナイフ機構
21 スリッターナイフ
22 原動機
23 減速機構
24 伸縮動アクチュエーター
30 刃受け機構
31 刃受け
32、34 伸縮動アクチュエーター
33 アーム
35 べースブラケット
36、41、42 ブラケット
37、38、39、40 ピン
43、44 ストッパーボルト
70 連続紙縦折り機構
71 フォーマー
72 上流側の一辺
73 フォーマーノーズ
74 傾斜面
75 板状部材
76 切り欠き穴
77 薄板
78 フレーム機構
79 スリット
81 フォーミングローラー
CL 直線
CS センタースリッター機構
DR ドラグローラー
La 最大幅
Lb 最小幅
MC 輪転機の幅方向中心
W 連続紙
W1、Wa1、W2、Wa2、Wb1、Wb2 2分割連続紙
Wa 最大幅を有する連続紙
Wb 最小幅を有する連続紙

Claims (3)

  1. 連続紙に走行方向と平行な折り目を形成可能な、上流側の一辺から下流側の一頂部に向かう傾斜面を備え、かつ前記上流側の一辺と平行に移動可能に設けられた連続紙縦折り機構の前記傾斜面で、当該傾斜面を上流側から下流側に向かって走行する連続紙の前記一頂部を通過する部位を走行方向に沿って切断可能なスリッター装置であって、
    前記上流側の一辺と直角で前記下流側の一頂部と重なる前記傾斜面上の直線の一部を含み当該直線と平行に当該傾斜面に設けられたスリットと、
    駆動されて回転可能なスリッターナイフを備え、当該スリッターナイフの刃先が前記スリットを通過して前記傾斜面に対し出没可能であるよう前記連続紙縦折り機構に設けられたスリッターナイフ機構と、
    前記スリットと平行な軸線周りに角変位可能なアームの自由端に取り付けられ、外周面に溝を備えかつ回転可能に設けられた刃受けを備え、前記アームが前記傾斜面と略平行な姿勢となり当該刃受けの溝が前記スリットを通過して露出する前記スリッターナイフの刃先を受容する作用位置と、前記アームが前記傾斜面と略直角な姿勢となり前記傾斜面を開放する退避位置との間で移動可能であるよう前記連続紙縦折り機構に設けられた刃受け機構とを備え、
    前記傾斜面に設けられたスリットが、当該傾斜面に設けられた前記スリッターナイフの交換が可能な切り欠き穴を塞いで取外し可能に設けられた蓋部材に設けられる
    ことを特徴とするスリッター装置。
  2. 請求項1記載のスリッター装置において、
    前記刃受け機構が、前記刃受けを作用位置近傍の中間位置に停止可能に設けられる
    ことを特徴とするスリッター装置。
  3. 連続紙に走行方向と平行な折り目を形成可能な、上流側の一辺から下流側の一頂部に向かう傾斜面を備え、かつ前記上流側の一辺と平行に移動可能に設けられた連続紙縦折り機構を前記上流側の一辺と平行に隣り合わせて設けた輪転機であって、
    前記連続紙縦折り機構のそれぞれの前記傾斜面を形成する部材の互いに近接する側を切り欠いて、隣り合わせて設けた各連続紙縦折り機構が互いに接近する方向に移動可能な空間を設けるとともに、当該各連続紙縦折り機構に請求項1又は請求項2に記載のスリッター装置を設ける
    ことを特徴とする輪転機。
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