JP4728078B2 - 椅子型マッサージ装置 - Google Patents
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Description
近年、この種の椅子型マッサージ装置においては、使用者(被マッサージ者)に効果的なマッサージ効果を与えると共に、マッサージ装置本体の付加価値を高めるために、様々な技術が付与されたものとなっている。その一つとして、椅子型マッサージ装置に着座した使用者の肩の位置を、当該マッサージ装置が自動的に検知し、その肩の位置を元に背部のマッサージを行う肩位置検出機構が上げられる。肩位置検出機構で使用者の肩位置を自動的に検出すれば、使用者の肩から背部、腰部の位置を認識することができ、効果的なマッサージを施すことができる。さらには、使用者が小柄な体格であったりしたとしても、的確なマッサージを行うことができるようになる。以上述べた肩位置検出に関する技術は、既に幾つか開発されている。
一方、特許文献3の技術は、ロータリエンコーダのパルス数をカウントすることにより、リンク機構の回転角を検出するが、ロータリエンコーダにはリンク機構の回転角が直接入力されるものとはなっていないため、[数1]〜[数5]で示される複雑な座標変換を行う操作が必要であって、肩位置判定ロジックが煩雑なものとなっている。
すなわち、現状、軸の回転角を検出するポテンショメータやロータリエンコーダ等の回転角検出器に関しては、数々の種類のものが市場に出回っているものの、回転角を高精度に検出可能なものは高価であることが多い。加えて、肩位置を検出するために上記回転検出器を採用した場合、多くの構成部品が近接して配置されている揺動アームの回転軸に直結するように取り付ける必要があり、その取り付けやセッティングは非常に煩雑なものとなると行った問題が存在する。
すなわち、本発明にかかる技術的手段は、座部と、座部の後端側に立設された背もたれ部とを有し、この背もたれ部には、左右軸心周りに揺動自在に設けられ且つ上端部及び下端部にマッサージ体を備えた揺動アームを左右一対に備えるマッサージ機構が上下方向へ移動自在に内蔵されていて、前記マッサージ機構が使用者の肩位置に対応する場所に在ることを判定する肩位置検出機構を備えている椅子型マッサージ装置において、
前記肩位置検出機構は、揺動アームの左右軸心周りの揺動角を当該左右軸心から離れた位置での直線移動距離に変換する角度変換部と、前記角度変換部により変換された直線移動距離を測定する距離計測部と、前記距離計測部が測定した直線移動距離を基に、使用者の肩位置を検出する肩位置検出部とを有することを特徴とする。
さらに、図6に示すように、揺動アームが使用者の首部〜肩部に位置する時と背部に位置する時とでは、側面視での揺動アームの傾き具合(回動角)が異なるため、肩位置検出部は、前記直線移動距離の値やその変化具合を求めることで、使用者の肩位置を検出することが可能となる。
前記角度変換部は、前記揺動アームが左右軸心周りに回動することで、振れ止め部材及び連動部材を介して前記叩き駆動体が支持フレーム上を上下に直線移動する構成を有するものであり、
前記距離計測部は、前記叩き駆動体上に設けられた検出光遮蔽体と、該検出光遮蔽体の移動に対応して検出光量が変化する位置に配設されたフォトインタラプタとを有し、
前記肩位置検出部は、前記フォトインタラプタの出力が予め定められた閾値を越えた又は下回った場合に、前記マッサージ機構が使用者の肩位置に対応していると判定するものであるとよい。
また、距離計測部に関しては、フォトインタラプタと検出光遮蔽体とを用いているため、非常に小型で安価な直線移動距離の検出機構(検出センサ)となっている。加えて、フォトインタラプタと検出光遮蔽体とは、叩き駆動体上に設けられているため、左右軸心から離れた位置に配備されていて、その取り付けやセッティングは非常に容易なものとなっている。
また、前記検出光遮蔽体は、叩き駆動体の移動方向に沿うように配設された長尺体であって、叩き駆動体の移動距離とフォトインタラプタの出力とを比例関係とすべく、フォトインタラプタの検出光を遮蔽する部分が傾斜状となっていると非常に好ましい。
これにより、叩き駆動体の移動距離とフォトインタラプタの出力が線形関係を有するようになり、ひいては、揺動アームの回動角とフォトインタラプタの出力とを線形な関係とすることができる。ゆえに、揺動アームを使用者の頭部〜首部〜背部に沿わせる形で上下動させることにより、フォトインタラプタの出力をもって使用者の後側の形状プロファイルを知ることができる。この形状プロファイルを基に、前述の肩位置検出部は使用者の肩位置を検出する。
フォトインタラプタからの出力は、揺動アームの回動角、言い換えるならば、使用者の首部〜肩部〜背部に関する形状のプロファイルに相当するものとなるが、フォトインタラプタの経年変化や使用環境の変化による出力変化があり、かかる出力に対して閾値を求めるだけでは、肩部の検出は不正確なものとなる。しかしながら、微分部が出力する微分波形を用いることで、上記出力変化をオミットすることができ、使用者の肩部に対応する波形変化を確実にとられることができるようになる。
こうすることで、図6(a)に示すように、使用者の肩部に揺動アームが当接している場合、上端側のマッサージ体が肩前方にせり出すようになり、揺動アームが背部に移動した際の当該揺動アームの回動角の変量が非常に大きなもの(急峻なもの)となる。このような大なる回動角変量に基づいて肩位置を確実に検出することができる。
なお、本発明の最も好ましい技術的手段としては、座部と、座部の後端側に立設された背もたれ部とを有し、この背もたれ部には、マッサージ体を備えると共に左右軸心周りに揺動自在に設けられた揺動アームを左右一対に備えるマッサージ機構が上下方向へ移動自在に内蔵されていて、前記マッサージ機構が使用者の肩位置に対応する場所に在ることを判定する肩位置検出機構を備えている椅子型マッサージ装置において、前記マッサージ機構は、前記揺動アームが左右軸心を介して設けられている支持フレームと、前記揺動アームが左右軸心周りに連れ回りするのを規制すべく当該揺動アームに係合された振れ止め部材と、前記支持フレームに対し上下方向へスライド自在に配備される叩き駆動体と、この叩き駆動体の回転出力に一端部が偏心して連結され且つ他端部が前記振れ止め部材に連結されていて叩き駆動体の回転出力に伴って上下方向に出退移動し揺動アームに叩き動作を起こさせる連動部材とを有するものであって、前記肩位置検出機構は、揺動アームの左右軸心周りの揺動角を当該左右軸心から離れた位置での直線移動距離に変換する角度変換部と、前記角度変換部により変換された直線移動距離を測定する距離計測部と、前記距離計測部が測定した直線移動距離を基に、使用者の肩位置を検出する肩位置検出部と、を有し、前記角度変換部は、前記揺動アームが左右軸心周りに回動することで、振れ止め部材及び連動部材を介して前記叩き駆動体が支持フレーム上を上下に直線移動する構成を有するものであり、前記距離計測部は、前記叩き駆動体上に設けられた検出光遮蔽体と、該検出光遮蔽体の移動に対応して検出光量が変化する位置に配設されたフォトインタラプタとを有し、前記肩位置検出部は、前記フォトインタラプタの出力が予め定められた閾値を越えた又は下回った場合に、前記マッサージ機構が使用者の肩位置に対応していると判定するものであるとよい。
好ましくは、前記揺動アームは、その上端部及び下端部にマッサージ体を備えているとよい。
図1は、マッサージ機構1を内蔵した椅子型マッサージ装置61の側面図を示したものである。
この椅子型マッサージ装置61は、座部62と、座部62の後端部に立設された背もたれ部63と、この背もたれ部63の内部に収納された4つ玉式のマッサージ機構1と、を備えている。
以下、椅子型マッサージ装置61やマッサージ機構1の説明においては、図1の左右方向を前後方向(厚さ方向)、図1の上下方向を上下方向、図1の紙面貫通方向を左右方向(幅方向)と呼ぶ。これは椅子に座った使用者M(被マッサージ者)から見た方向と一致する。
移動部の一例としては、ガイドローラ65を上下方向に配設された左右一対のガイドレール67に対して転動自在に係合し、昇降モータにより軸心回りに回転するネジ軸66を上下方向に沿って配設し、このネジ軸66にマッサージ機構1に係合している係合部材を螺合したものが好適である。この場合、昇降モータの駆動でネジ軸66を回転すると、係合部材が上又は下にネジ送りされ、これに伴ってマッサージ機構1が上下移動するようになっている。
マッサージ機構1は、互いに所定間隔をおいて配置された左右の支持ブラケット2,2を左右両端部に有する支持フレーム3と、この支持フレーム3の両ブラケット2,2によって両端部を回転自在に支承することによって左右方向に架設された第1回転軸5(左右方向を向く軸心)と、この第1回転軸5に設けられた4つ玉式のマッサージ部材6と、このマッサージ部材6に、揉みマッサージを行わせる揉み動作機構7と、叩きマッサージを行わせる叩き動作機構8と、を有している。
マッサージ体11,12は扁平ボール状に形成されていて、その中央部が揺動アーム10の各端部に対して左右方向の取付ピンを介して回転自在に取り付けられており、それぞれが人体に対して個別に当接するように上下左右に離れて独立した状態で配置されている。下端側のマッサージ体12は、上端側のマッサージ体11よりその径が大きなものとなっている。
カム面には、揺動アーム10の中間部10Aに形成した嵌合孔の周縁部が相対回転自在に嵌合されている。
支持フレーム3の正面ほぼ中央部には減速機20が配備されており、この減速機20を第1回転軸5の軸方向中央部が貫通している。減速機20は、ギヤケースと、ギヤケース内で第1回転軸5を回転自在に支持するベアリングと、第1回転軸5に固定されたウォームホイールとこのウォームホイールに噛合するウォームとからなるギヤ機構と、を有し、ギヤケースの上方に取り付けられた正逆転電動モータよりなる第1駆動体25(揉み駆動体)の出力軸がウォームに接続されている。
一方、揺動アーム10の後方側(支持フレーム3近い側)には、揺動アーム10が第1回転軸5と共に共周りすることを防ぐ振れ止め部材30が設けられている。振れ止め部材30は左右方向に長い筒形状を呈しており、振れ止め部材30の筒内には、揺動アーム10の中間部10Aから後方に突設したピンよりなる係合部材32が挿入され、振れ止め部材30に係合されている。
以上の構成により、第1駆動体25を作動させると、ウォーム及びウォームホイールを介して第1回転軸5が回転し、第1回転軸5が回転すると、この第1回転軸5と一体回転するカム部材14のカム面に沿って左右一対の揺動アーム10が揺動し、これによって、各揺動アーム10に取り付けられているマッサージ体11,12が互いに逆方向に揺動する。左右カム部材14のカム面は互いに逆向きに傾斜しているため、左右揺動アーム10の上端部に取り付けたマッサージ体11同士が互いに接近したときに下端部に取り付けたマッサージ体12同士が離反し、逆に、上端部に取り付けたマッサージ体11同士が離反したときに下端部に取り付けたマッサージ体12同士が接近する、といった動作が繰り返し行われる。
支持フレーム3の下部側、すなわち第1回転軸5を挟んで第1駆動体25の反対側には、第1回転軸5と平行な第2回転軸27が左右方向に設けられている。この第2回転軸27の両端部には円板状のクランク部材28が偏心状態で一体的に設けられている。
第2回転軸27の軸方向中央部は減速機34を左右方向に貫通しており、該減速機34は、ギヤケースと、このギヤケース内において第2回転軸27を回転自在に支持するベアリングと、第2回転軸27に固定されたウォームホイールとこのウォームホイールに噛合するウォームとからなるギヤ機構とを有している。
第2回転軸27が回転すると、クランク部材28が偏心回転し、これに連結された連動部材29がその長手方向に押し引き(出退)され、これによって振れ止め部材30を介して揺動アーム10が第1回転軸5回りに反復運動(反復回動)する。この際、揺動アーム10の上端部及び下端部に設けた各マッサージ体11,12が、使用者の背部側(前側)に交互に出退移動し、叩きマッサージを行うようになっている。
前述した第2駆動体40及びそれに一体となった減速機34は、支持フレーム3に設けられたガイド支持部41により、当該支持フレーム3上を上下方向に摺動自在となっている。詳しくは、ガイド支持部41は、板材をコの字型に屈曲したレール部材80を有しており、このレール部材80の左右両側にはフランジ部が形成され、このフランジ部が基板3Cの背面にボルト等により連結されている。そして、レール部材80の内側を第2駆動体40が上下摺動自在に係合されている。上方側へスライドした第2駆動体40は、取付台3Dの裏面側に形成された空間部に入り込むようになっている。
詳しくは、クランク部28の外周には、連動部材29の一端部がベアリングを介して回転自在に連結されている。連動部材29の他端部は連結ピン88を介して連結リンク83に枢結されており、この連結リンク83には、振れ止め部材30も連結ピン89を介して枢結されていて、支持フレーム3へ向く一対の脚部83Aが立設されている。
レール部材85の内側をスライダ84が摺動自在となっており、左右各レール部材85の左右両側には縦溝85Bが形成されており、この縦溝85Bに前述した連結リンク83の脚部83Aが挿通されている。
肩位置検出機構70は、揺動アーム10の左右軸心周り(第1回転軸5周り)の揺動角θを当該左右軸心から離れた位置での直線移動距離に変換する角度変換部71と、この角度変換部71により変換された直線移動距離を測定する距離計測部72と、この距離計測部72が測定した直線移動距離を基に、使用者Mの肩位置を検出する肩位置検出部73とからなる構成を備えている。
揺動アーム10が第1回転軸5の軸心周りに回動することで、振れ止め部材30及び連動部材20を介して第2駆動体40が支持フレーム3上を上下にスライドし直線移動するようになっている。係合部材32の長さを長くすることで、第1回転軸5周りの回転半径を大きくとることができ、第2駆動体40の移動距離を大きくとることができる。
詳しくは、図2,図3に示すように、第2駆動体40(電動モータ)の下端側であってその前面側には、第2駆動体40のスライド方向に沿った長尺の検出光遮蔽体74が取り付けられている。検出光遮蔽体74の長尺方向に直角の断面は逆T字形状であって、前方突出片74A(前方を向く突出片)とそれに直角な基片74Bとを備えている。
一方、図4に示す如く、フォトインタラプタ75は門型形状を呈していて、検出光遮蔽体74の前方突出片74Aを跨ぐように配置されている。フォトインタラプタ75とは、発光ダイオード等から構成される発光部78とこの発光部78から照射される光を受光する受光部79とを有するものであって、門型形状を形成している両脚部92,92の一方の内側には発光部78が設けられ、それに対面する他方側脚部の内側にはフォトトランジスタ等からなる受光部79が設けられている。このようなフォトインタラプタ75は既にいくつもの種類が製造・販売されている。
図5に示すように、実際には、フォトインタラプタ75は、第2駆動体40の下端部をカバーするカバー体93の内側に取り付けられており、カバー体93を所定位置に取り付けることで、検出光遮蔽体74をちょうど跨ぐように配備される。
図7には、フォトインタラプタ75と検出光遮蔽体74との位置関係、及び出力電圧の関係が示されている。検出光がほぼ遮られる図7(a)の状態では出力は略0であって、逆に、検出光の全てが受光部79に達する図7(c)の状態では出力は最大となる。その間の状態である図7(b)では、フォトインタラプタ75の出力は中間値をとり、全体として、検出光遮蔽体74の位置とフォトインタラプタ75の出力、換言すれば、検出光遮蔽体74の移動とフォトインタラプタ75の出力とが線形関係を有するものとなっている。
図9に示すように、肩位置検出部73は、距離計測部72からの出力をデジタル信号に変換するA/D変換器94と、A/D変換器94の出力を微分する微分部95(微分回路)と、この微分部95からの出力と予め定めておいた閾値とを比較して肩位置を判定する肩位置判定部96とを有しており、微分部95や肩位置判定部96は、コンピュータ上でプログラムという形で実現されていてもよく、LCA等のハードウエアで実現されていてもよい。
しかしながら、本実施形態の場合は、フォトインタラプタ75の出力を微分し、得られた微分波形に対して、肩位置判定部96において閾値を設定することで、肩位置を検出するようにしている。こうすることで、肩位置に呼応した急峻な変化を確実に捉えることができるようになると共に、フォトインタラプタ75の温度変化や経年変化、検出光遮蔽体74の取り付け位置の誤差による出力変化を除去することが可能となる。
以上述べた椅子型マッサージ装置61において、肩位置を検出する際の動作態様について説明する。
その後、使用者Mが着座した姿勢のまま、マッサージ機構1を下方側へ移動させるようにする。すると、上端側のマッサージ体11が使用者Mの肩位置に接し、図6(a)のようになる。本実施形態のマッサージ体は、上端側のマッサージ体11より下端側のマッサージ体12が径大であるため、揺動アーム10の前方への張り出し状態が大きくなっている。
このような状況変化に伴って、係合部材32が前後方向に略平行で後方を向くようになり、それに伴って振れ止め部材30が下方に押し下げられるようになる。押し下げられた振れ止め部材30に連動する形で、連結リンク83と連動部材29とが下方に押し下げられ、ひいては第2駆動体40が支持フレーム3の下端側に押し下げられ、検出光遮蔽体74は、検出光を遮る状態から遮らない状態へと遷移し、図8のようにフォトインタラプタ75からの出力は増大する。
なお、微分波形を用いた肩位置判定は、相対的な位置関係しか判らないため、具体的な位置情報としては、微分波形が予め定められた閾値を越えた際の、昇降モータの回転パルス数と1パルスでの移動ピッチから得られる移動距離を用いることが好ましい。
なお、本明細書に記載した実施形態は本発明の例示であってこれを限定解釈するためのものではない。すなわち、本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、それらの各請求項の意味に入る全ての変形例や同請求項の均等物は本発明に含まれるものである。
例えば、距離計測部72をレーザ光等を用いた距離センサを用いて構成し、第2駆動体40の下端部の位置の移動距離を測るようにしてもよい。
また、本実施形態の場合、図7,図8に示す如く、フォトインタラプタ75からの出力は、頭部〜首部で電圧が低く、背部で電圧が高いものとなっているが、逆の電圧出力をするものであってもよい。その場合でも、電圧波形の微分をとり、得られた微分波形に対して、肩位置判定部96において閾値を設定することで、肩位置を検出可能である。
5 第1回転軸
7 揉み動作機構
8 叩き動作機構
10 揺動アーム
11 (上端側の)マッサージ体
12 (下端側の)マッサージ体
14 カム部材
25 第1駆動体(揉み駆動体)
27 第2回転軸
28 クランク部材
29 連動部材
30 振れ止め部材
40 第2駆動体(叩き駆動体)
41 ガイド支持部
61 椅子型マッサージ装置
62 座部
63 背もたれ部
70 肩位置検出機構
71 角度変換部
72 距離計測部
73 肩位置検出部
74 検出光遮蔽体
75 フォトインタラプタ
95 微分部
96 肩位置判定部
M 使用者
Claims (6)
- 座部と、座部の後端側に立設された背もたれ部とを有し、この背もたれ部には、マッサージ体を備えると共に左右軸心周りに揺動自在に設けられた揺動アームを左右一対に備えるマッサージ機構が上下方向へ移動自在に内蔵されていて、前記マッサージ機構が使用者の肩位置に対応する場所に在ることを判定する肩位置検出機構を備えている椅子型マッサージ装置において、
前記マッサージ機構は、前記揺動アームが左右軸心を介して設けられている支持フレームと、前記揺動アームが左右軸心周りに連れ回りするのを規制すべく当該揺動アームに係合された振れ止め部材と、前記支持フレームに対し上下方向へスライド自在に配備される叩き駆動体と、この叩き駆動体の回転出力に一端部が偏心して連結され且つ他端部が前記振れ止め部材に連結されていて叩き駆動体の回転出力に伴って上下方向に出退移動し揺動アームに叩き動作を起こさせる連動部材とを有するものであって、
前記肩位置検出機構は、揺動アームの左右軸心周りの揺動角を当該左右軸心から離れた位置での直線移動距離に変換する角度変換部と、前記角度変換部により変換された直線移動距離を測定する距離計測部と、前記距離計測部が測定した直線移動距離を基に、使用者の肩位置を検出する肩位置検出部と、を有し、
前記角度変換部は、前記揺動アームが左右軸心周りに回動することで、振れ止め部材及び連動部材を介して前記叩き駆動体が支持フレーム上を上下に直線移動する構成を有するものであり、
前記距離計測部は、前記叩き駆動体上に設けられた検出光遮蔽体と、該検出光遮蔽体の移動に対応して検出光量が変化する位置に配設されたフォトインタラプタとを有し、
前記肩位置検出部は、前記フォトインタラプタの出力が予め定められた閾値を越えた又は下回った場合に、前記マッサージ機構が使用者の肩位置に対応していると判定するものであることを特徴とする椅子型マッサージ装置。 - 前記揺動アームは、その上端部及び下端部にマッサージ体を備えていることを特徴とする請求項1に記載の椅子型マッサージ装置。
- 前記肩位置検出部は、前記フォトインタラプタの出力が予め定められた閾値を越えた又は下回った場合に、揺動アームの上端部に設けられたマッサージ体が使用者の肩部に位置していると判定するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の椅子型マッサージ装置。
- 前記検出光遮蔽体は、叩き駆動体の移動方向に沿うように配設された長尺体であって、叩き駆動体の移動距離とフォトインタラプタの出力とを比例関係とすべく、フォトインタラプタの検出光を遮蔽する部分が傾斜状となっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の椅子型マッサージ装置。
- 前記肩位置検出部は、フォトインタラプタからの出力を微分する微分部と、この微分部からの出力と予め定めておいた閾値とを比較して肩位置を判定する肩位置判定部と、を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の椅子型マッサージ装置。
- 前記揺動アームの下端部に取り付けられたマッサージ体が上端部に取り付けられたマッサージ体より径大となっていることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の椅子型マッサージ装置。
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