JP4727078B2

JP4727078B2 - Plug-in fittings

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Publication number: JP4727078B2
Application number: JP2001220433A
Authority: JP
Inventors: 智之南; 文隆佐藤; 靖志藤縄; 和忠五十嵐; 一三加藤; 稔藤吉; 伸哉河西
Original assignee: Hitachi Metals Ltd; Tokyo Gas Co Ltd; SANKOH CO Ltd
Current assignee: Hitachi Metals Ltd; Tokyo Gas Co Ltd; SANKOH CO Ltd
Priority date: 2001-07-19
Filing date: 2001-07-19
Publication date: 2011-07-20
Anticipated expiration: 2021-07-19
Also published as: JP2003028365A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シール性が良好な差込式管継手に関するものであり、主として蛇腹管を継手本体内に差し込むだけで、良好なシール性と抜け止めが行える差込式管継手に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、ガス等の流体を流すフレキシブル管を接続する差込式管継手としては、例えば実用新案公報第２５６５４６９号公報等にて開示されている継手が知られている。図１０は上記公報にて開示されている管継手を示す断面図であり、図示するようにこの管継手は、フレキシブルになされた蛇腹管Ｆが挿入される接続孔２が形成されたソケット４と、このソケット４の開口端に螺合された締付け部材６と、上記締付け部材６がねじ込み初期位置に位置決めするために上記ソケット４と上記締付け部材６の両端部間に装着した略Ｃ字状の位置決め部材８と、上記ソケット４の接続孔２の内部に放射状に配置されて内周面が上記蛇腹管Ｆの外周面に対応して凹凸状に形成された複数のリテーナ１０と、この複数のリテーナ１０を内径が拡大縮小するように弾性的に保持する保持部材１２を備えている。そして、上記蛇腹管Ｆを複数のリテーナ１０間に挿入した後、位置決め部材８を外して締付け部材６をねじ込んで締め付けることにより、このリテーナ１０を接続孔２の底部側へ押圧して、この蛇腹管Ｆをソケット４に固定するようにしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来の管継手では、蛇腹管Ｆを接続孔２内へ挿入した後、位置決め部材８を外してから締付け部材６をソケット４に締め付けるに際して、図示しない工具を用いて、これを行なうようになっている。このため、依然として工具を用いて締め付ける作業が有り、このため、例えば蛇腹管Ｆを挿入した後この締付けを忘れて漏れを発生させてしまう場合があるなどの問題がある。また、位置決め部材を外す手間が有り、簡単に接続できない。更に、複数のリテーナを保持する弾性保持部材が必要で、構造が複雑である。
【０００４】
そこで、本出願人は、先の出願（特願平１１−３１６１５５号）において、蛇腹管を差し込むだけで簡単に接続できる差込式管継手を開示した。しかしながら、この管継手の場合には、差し込むだけで接続できる、という利点は有するが、内部にスプリング等を設けていることからやや構造が複雑化する、という改良点を有していた。
また、他の従来の管継手として、特開平５−１６４２８０号公報、特開平５−３１２２８９号公報、特開平６−５８４７４号公報及び特開平６−５８４７５号公報等に開示されているものも知られている。これらの各公知例に示される管継手にあっては、いずれもリング状になされてその直径が弾性的に拡縮可能になされたリングスプリングを用い、これを蛇腹管の凹部に嵌め込んでロック状態とすることにより、蛇腹管が抜け落ちて脱落することを阻止するようになっている。
【０００５】
しかしながら、この場合には、上記リングスプリングは拡径された状態で管継手内へ装着する構造となっているために、拡径状態を保持するための部材が必要となり、部品点数が増大する、といった問題があった。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、蛇腹管を継手本体内に挿入するだけで確実にシールして装着することができ、しかも、構造が簡単で安全な差込式管継手を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
請求項１に規定する発明は、外周面が波山状になされた凹凸部を有する蛇腹管を接続する差込式管継手において、前記蛇腹管を挿入するための管挿入孔が形成されて内壁面が段部状になされた継手本体と、前記継手本体の先端に固定されたリング状のナット部材と、前記継手本体の内壁面に設けられたパッキン部材と、先端部が前記ナット部材の内壁に摺接され、基端部が前記パッキン部材に接するようにして支持されると共に、前記蛇腹管が挿入された時に前記蛇腹管の先端に当接して一部が前記蛇腹管の半径方向に弾性的に拡縮しながら前記蛇腹管を内側に挿通させるリング状のリテーナ部材とを備え、前記ナット部材には、前記蛇腹管に引き抜き方向に力を付与した時に前記リテーナ部材を縮径方向へ変形させる抜け防止テーパ面が形成されていることを特徴とする差込式管継手である。
【０００７】
これによれば、蛇腹管が挿入されるとこの先端にリテーナ部材が当接してリング状のリテーナ部材内に蛇腹管は、リテーナ部材の直径を拡縮させながら挿通し、蛇腹管の凹部に嵌まり込んだ状態でリテーナ部材は装着されることになり、蛇腹管に引き抜き方向に力を付与すると、ナット部材に形成した抜け防止テーパ面の作用により蛇腹管の引き抜きが阻止されるように作用するので、蛇腹管を継手本体内に十分に差し込んで挿入するだけで、良好なシール性を維持した状態で蛇腹管の接続を行うことができる。従って、差込式管継手の構造をそれ程複雑化させることなく蛇腹管の接続操作を簡単に且つ確実に行なうことが可能となる。
また、リテーナ部材は、その先端部がナット部材の内壁に摺接され、基端部はパッキン部材に接するように支持されているので、このパッキン部材は管継手の半径方向へ位置ずれすることがなく、これを常に芯出し状態で保持することが可能となる。
【０００８】
この場合、例えば請求項２に規定するように、前記リテーナ部材は、前記ナット部の内壁に摺接する円筒状の前方つば部と、前記パッキン部材と接する肉厚な後方突部とよりなる。
また、例えば請求項３に規定するように、前記後方突部の内面側には、前記蛇腹管の先端と当接してこの後方突部を拡開方向へ付勢する拡開テーパ面が形成されると共に、外面側には前記抜け防止テーパ面と接する縮径テーパ面が形成されている。
【０００９】
また、例えば請求項４に規定するように、前記後方突部と前記前方つば部には、前記前方つば部の端部の一部を残してその長さ方向へ切り込むようにして形成された複数の切り込み溝が設けられる。
また、例えば請求項５に規定するように、前記切り込み溝の内の１つは、前記前方つば部の長さ方向の端部まで完全に切断された完全切り込み溝である。
これによれば、完全切り込み溝を設けた結果、リング状のリテーナ部材の一部は完全にその長さ方向に沿って切断された状態となるので、この半径方向への拡張縮小変位が容易になり、蛇腹管の挿入抵抗を小さくでき、しかも、装着時のシール性は高く維持することが可能となる。
【００１０】
本発明の関連技術は、外周面が波山状になされた凹凸部を有する蛇腹管を接続する差込式管継手において、前記蛇腹管を挿入するための管挿入孔が形成されて内壁面が段部状になされた継手本体と、前記継手本体の先端に固定されたリング状のナット部材と、前記継手本体の内壁面に設けられたパッキン部材と、前記ナット部材と前記パッキン部材との間に位置されると共に基端部が前記パッキン部材に支持されて、前記蛇腹管が挿入された時に前記蛇腹管の先端に当接して一部が前記蛇腹管の半径方向に弾性的に拡縮しながら前記蛇腹管を内側に挿通させるリング状のリテーナ部材とを備え、前記ナット部材には、前記蛇腹管に引き抜き方向に力を付与した時に前記リテーナ部材を縮径方向へ変形させる抜け防止テーパ面が形成されていることを特徴とする差込式管継手である。
【００１１】
これによれば、蛇腹管が挿入されるとこの先端にリテーナ部材が当接してリング状のリテーナ部材内に蛇腹管は、リテーナ部材の直径を拡縮させながら挿通し、蛇腹管の凹部に嵌まり込んだ状態でリテーナ部材は装着されることになり、蛇腹管に引き抜き方向に力を付与すると、ナット部材に形成した抜け防止テーパ面の作用により蛇腹管の引き抜きが阻止されるように作用するので、蛇腹管を継手本体内に十分に差し込んで挿入するだけで、良好なシール性を維持した状態で蛇腹管の接続を行うことができる。従って、差込式管継手の構造をそれ程複雑化させることなく蛇腹管の接続操作を簡単に且つ確実に行なうことが可能となる。
また、リテーナ部材は、ナット部材とパッキン部材との間に位置されると共に基端部がパッキン部材に支持されているので、このパッキン部材は軸方向や半径方向へ位置ずれすることがなく、これを常に芯出し状態で保持することが可能となる。
【００１２】
この場合、例えば前記リテーナ部材は、前記パッキン部材に支持される円筒状の後方つば部と、前記挿入されてくる蛇腹管と接する肉厚な前方突部とよりなる。
また、例えば前記前方突部の内面側には、前記蛇腹管の先端と当接してこの前方突部を拡開方向へ付勢する拡開テーパ面が形成されると共に、外面側には前記抜け防止テーパ面と接する縮径テーパ面と接する縮径テーパ面が形成されている。
【００１３】
また、例えば前記前方突部と前記後方つば部には、前記後方つば部の端部の一部を残してその長さ方向へ切り込むようにして形成された複数の切り込み溝が設けられる。
また、例えば前記切り込み溝の内の１つは、前記後方つば部の長さ方向の端部まで完全に切断された完全切り込み溝である。
これによれば、完全切り込み溝を設けた結果、リング状のリテーナ部材の一部は完全にその長さ方向に粗って切断された状態となるので、この半径方向への拡張縮小変位が容易になり、蛇腹管の挿入抵抗を小さくでき、しかも、装着時のシール性は高く維持することが可能となる。
【００１４】
請求項６に規定する発明は、外周面が波山状になされた凹凸部を有する蛇腹管を接続する差込式管継手において、前記蛇腹管を挿入するための管挿入孔が形成されて内壁面が段部状になされた継手本体と、前記継手本体の内壁面に沿って摺動可能に設けられたリング状のパッキン部材と、前記継手本体の先端側に設けられて前記パッキン部材と係合されて前記パッキン部材と一体的に摺動可能になされたリング状のナット部材と、前記ナット部材が前記継手本体内に挿入された時に前記ナット部材と係合して抜けを阻止するストップリング部材と、先端部が前記ナット部材の内壁に摺接され、基端部が前記パッキン部材に接するようにして支持されると共に、前記蛇腹管が挿入された時に前記蛇腹管の先端に当接して一部が前記蛇腹管の半径方向に弾性的に拡縮しながら前記蛇腹管を内側に挿通させるリング状のリテーナ部材とを備え、前記ナット部材には、前記蛇腹管に引き抜き方向に力を付与した時に前記リテーナ部材を縮径方向へ変形させる抜け防止テーパ面が形成されていることを特徴とする差込式管継手である。
【００１５】
請求項７に規定する発明は、外周面が波山状になされた凹凸部を有する蛇腹管を接続する差込式管継手において、前記蛇腹管を挿入するための管挿入孔が形成されて内壁面が段部状になされた継手本体と、前記継手本体の内壁面に沿って摺動可能に設けられたリング状のパッキン部材と、前記継手本体の先端側に設けられて前記パッキン部材と係合されて前記パッキン部材と一体的に摺動可能になされたリング状のナット部材と、前記ナット部材が前記継手本体内に挿入された時に前記ナット部材と係合して抜けを阻止するストップリング部材と、前記ナット部材と前記パッキン部材との間に位置されると共に基端部が前記パッキン部材に支持されて、前記蛇腹管が挿入された時に前記蛇腹管の先端に当接して一部が前記蛇腹管の半径方向に弾性的に拡縮しながら前記蛇腹管を内側に挿通させるリング状のリテーナ部材とを備え、前記ナット部材には、前記蛇腹管に引き抜き方向に力を付与した時に前記リテーナ部材を縮径方向へ変形させる抜け防止テーパ面が形成されていることを特徴とする差込式管継手である。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る差込式管継手の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
まず、本発明の第１実施例について説明する。
図１は本発明の第１実施例の差込式管継手と蛇腹管を示す断面図、図２はリング状のリテーナ部材を示す斜視図、図３は本発明の第１実施例の差込式管継手に蛇腹管を挿入する過程を示す工程図、図４は蛇腹管を挿入する時の第１実施例のリテーナ部材の状態を説明するための説明図である。
図示するように、この差込式管継手１６は、例えばステンレスよりなるフレキシブルな蛇腹管Ｆを接続するためのものであり、この蛇腹管Ｆの外周面は波山状に凹部１８及び凸部２０が形成され、また、接続される先端部を除いて、軟質塩化ビニールなどの軟質樹脂等よりなる被覆層２２により覆われている。
【００１７】
上記差込式管継手１６は、上記蛇腹管Ｆを挿入するために内壁面が２段に段部状になされて管挿入孔２４が形成された継手本体２６と、中心に管挿通孔２８が形成されたリング状のナット部材３０とにより主に構成されている。上記ナット部材３０は、例えば黄銅等によりリング状に形成されており、上記蛇腹管Ｆを挿通し得る大きさの管挿通孔２８を中心に有する。このナット部材３０の外面は、例えば円柱状或いは六角柱状になされている。このナット部材３０の基端部側は、上記継手本体２４の先端に、ネジ部３２によって螺合させて固定されており、この接合部には円形リング状の弾性体よりなる水密Ｏリング３４を介在させて内部に水分が浸入しないようにしている。
【００１８】
このナット部材３０の先端側の内周面には、円形リング状の弾性体よりなる水密パッキン３６がその周方向に沿って装着されており、この水密パッキン３６の内側突部３６Ａが挿入された蛇腹管Ｆの被覆層２２と密接してシールし、外部より管継手内に腐食水等が浸入することを防止するようになっている。
また、このナット部材３０の一部にはこの半径方向へ抜ける貫通孔を設け、この貫通孔に内部から外部へ気体を透過するが、固体や液体は透過しない選択透過性部材３８を装着してある。
この選択透過性部材３８は継手内部から外部へ気体が透過するので、万が一蛇腹管Ｆに釘打ち等で穴が開けられてガス漏れした際、蛇腹管Ｆの表面とこの外面に被覆した樹脂の被覆層２２との間の間隙を伝わってガスが継手内に進入し、このガスが選択透過性部材３８を透過して管継手１６の外部に噴出することになる。このため蛇腹管Ｆを配管した後、この管継手１６の選択透過性部材３８の部分にガス漏れ検出器を近づけることで、蛇腹管Ｆの穴開き不良を容易に検出することができ、未然にガス事故を防止できる。
【００１９】
上記継手本体２６の先端側の段部には、円形リング状になされた弾性体よりなる気密パッキン部材４０と、これに連設されて円形リング状の弾性体よりなる耐火パッキン部材４２とが固定して設けられている。この気密パッキン部材４０は、例えばＮＢＲ（ニトリルゴム）、フッ素ゴム等よりなり、また、上記耐火パッキン部材４２は、例えば膨張黒鉛とＮＢＲ等のゴム材とを一体成形してなる弾性体よりなり、火災時等の高温に晒されるとこの耐火パッキン部材４２の体積が膨張して内部を密閉するようになっている。尚、両パッキン部材４０、４２の配列順序を逆にしてもよい。これらの気密パッキン部材４０及び耐火パッキン部材４２の内径は、それぞれ上記蛇腹管Ｆの凸部２０における直径と凹部１８における直径との略中間の大きさとなるように設定されており、蛇腹管Ｆの挿入時に、上記両パッキン部材４０、４２の内周面を弾性的に押圧しつつこの蛇腹管Ｆを挿入し得るようになっている。
【００２０】
そして、上記継手本体２６の基端部側には、内径が狭められた段部、すなわちストッパ段部２６Ａが形成されている。このストッパ段部２６Ａからは上記蛇腹管Ｆの凹部１８の内径よりも僅かに小さく設定された外径を有する円筒体状の案内筒４６が前方に延びるようにして設けられている。
そして、上記ナット部材３０と上記気密パッキン部材４０との間に本発明の特徴とするリング状のリテーナ部材５０が設置されている。このリテーナ部材５０は、全体が例えば黄銅材、ステンレス鋼材等の金属によって成形されており、図２（Ａ）にも示すように、円筒体状の前方つば部５２とこの一端に、一体的になされて上記気密パッキン部材４０に接する後方突部５４とにより構成される。具体的には、上記円筒体状の前方つば部５２の長さＬ１は例えば５ｍｍ程度に設定されると共に、その外径Ｄ１は上記ナット部材３０の基端部側の内径Ｄ２と略同じか、或いはこれよりも僅かに小さく設定されており、この前方つば部５２の外周面が上記ナット部材３０の内壁に対して摺接してここで保持或いは支持できるようになっている。
【００２１】
また、この前方つば部の内径は、上記蛇腹管Ｆの凸部２０の外径よりも僅かに大きく設定されており、この前方つば部５２内に上記蛇腹管Ｆを挿通できるようになっている。この前方つば部５２に一体的に成形されている円形リング状の後方突部５４は、やや肉厚になされており、その基端部側には半径方向の内方に向けて延びるリング状の突起５６が形成されている。このリング状の突起５６の内径は、上記蛇腹管Ｆの凸部２０の外径よりも小さく設定されている。そして、この後方突部５４の基端部側の端面５４Ａ（図４参照）は平面状態になされて、この端面５４Ａが上記気密パッキン部材４０の先端側の端面と当接するようになっている。そして、このリテーナ部材５０には、上記後方突部５４の端面側から前方つば部５２に向けて延びるようにして、すなわち前方つば部５２の長さ方向に沿って切り込むようにして、複数の切り込み溝５８が設けられている。この切り込み溝５８は、上記前方つば部５２の端部の一部を残して形成されているので、従って、分割された各前方つば部５２や後方突部５４は、上記切り残された端部Ｐ１（図４参照）を支点として半径方向へ拡縮変形できるようになっている。図示例では上記切り込み溝５８はリテーナ部材５０の周方向に等間隔で６本形成して、前方つば部５２の一部を残してこのリテーナ部材５０の全体を６分割しているが、この切り込み溝５８の数はこれに限定されず、増減するようにしてもよい。
【００２２】
そして、上記分割された各後方突部５４の内側面には、挿入されてくる蛇腹管Ｆの先端と当接してこれを拡開方向へ付勢して弾性的に押し曲げるための拡開テーパ面５４Ｂ（図４参照）が形成されている。この拡開テーパ面の傾斜角度αは例えば４０〜５０℃程度の範囲内に設定されており、蛇腹管Ｆを挿入した時にこれが拡開し易くなっている。
そして、この分割された各後方突部５４の外面側の前方には、蛇腹管Ｆに引き抜き方向に力を付与した時に、上記ナット部材３０に設けた後述する抜け防止テーパ面６０と当接してこの後方突部５４及び分割されている前方つば部５２を縮径方向、すなわちこの管継手１６の中心軸方向へ弾性的に屈曲変形させる縮径テーパ面５４Ｃが形成されている。
【００２３】
そして、上記ナット部材３０の基端部には、所定の角度で先端方向に沿ってこの軸心方向に所定の角度で傾斜する抜け防止テーパ面６０が形成されており、挿入完了した蛇腹管Ｆを引き抜き方向に力を付与した時に上記リテーナ部材５０の上記縮径テーパ面５４Ｃがこの抜け防止テーパ面６０に当接して後方突部５４を軸心方向へ移動し得るようになっていると共に、蛇腹管Ｆの未挿入時には、上記リテーナ部材５０が抜け方向（先端方向）へ移動した時にこの抜け落ちを防止し得るようになっている。
【００２４】
次に、以上のように構成された差込式管継手の使用方法について説明する。
まず、作業者は、図１に示す状態から、蛇腹管Ｆの先端部を、ナット部材３０の管挿通孔２８及び継手本体２６の管挿入孔２４内に挿通させてこれを差し込んで行く。そして、更に蛇腹管Ｆを押し込んで行くと、図３（Ａ）及び図４（Ａ）に示すように、蛇腹管Ｆの先端はリテーナ部材５０の後方突部５４の拡開テーパ面５４Ｂと当接し、分割されている各前方つば部材５２及び各後方突部５４は、図４（Ｂ）に示すように管継手の半径方向外方へ例えば角度θ１だけ屈曲変形して押し広げられ、この中を蛇腹管Ｆが挿通されて行く。
【００２５】
この状態で、更に蛇腹管Ｆを押し込むと、図３（Ｂ）に示すように、蛇腹管Ｆの外周面は、弾性体よりなる上記両パッキン部材４０、４２の内周面と接触してこれを弾性的に押圧変形させながらスライド移動して行く。これと同時に、上記リング状のリテーナ部材５０の後方突部５４は、蛇腹管Ｆの外周面と接触して、その半径方向に弾性的に拡縮しながら蛇腹管Ｆを内側に挿通させる。また、蛇腹管Ｆの先端が曲がっている時には案内筒４６がその挿入方向を矯正することになる。図３（Ｂ）に示す例では３つの凸部２０がリング状のリテーナ部材５０内を通った状態を示しており、また、蛇腹管Ｆの挿入と同時に、水密パッキン３６のリング状の内側突部３６Ａは、蛇腹管Ｆの被覆層２２の外周面と当接して折り曲がった状態で接しており、その気密性が保たれることになる。この時、リテーナ部材５０の突起５６は、蛇腹管Ｆの凹部１８に嵌まり込んでおり、ロック状態となっている。これにより、蛇腹管Ｆは管継手１６に完全に装着された状態となる。これ以上、蛇腹管Ｆを挿入しようとすると、その先端は継手本体２６の内部のストッパ段部２６Ａに当接して、それ以上の挿入が阻止される。
【００２６】
ここで、蛇腹管Ｆに引き抜き方向に力が付与された場合には、この蛇腹管Ｆとロック状態になっているリテーナ部材５０は、一体的に僅かな距離だけ引き抜き方向へ移動するが、すると、このリテーナ部材５０の後方突部５４の縮径テーパ面５４Ｃがナット部材３０の抜け防止テーパ面６０と接触し、この後方突部５４を縮径方向、すなわち管継手の中心軸方向へ押圧することになる。この結果、この後方突部５４の突起５６が蛇腹管Ｆの凹部１８内に益々強固に押し付けられるので、それ以上の移動がブロックされた状態となり、この蛇腹管Ｆは管継手１６から抜けて脱落することはない。
このようにして、管継手１６の構造をそれ程複雑化させることなく、蛇腹管Ｆを管継手１６内へ挿入して押し込むだけで確実なシール性を維持しつつ装着することができる。しかも蛇腹管Ｆが管継手１６から抜け出て脱落することも防止することができる。また、リテーナ部材５０が蛇腹管Ｆの凹凸部１８、２０を１つ乗り越える毎に、操作者はクリック感を感じることができるので、挿入状態を感覚的に把握することができる。
【００２７】
また、リテーナ部材５０の先端側はナット部材３０の内壁に摺接状態で支持され、後端側は気密パッキン部材４０に接触するように保持されているので、このリテーナ部材５０は、管継手の半径方向へ位置ずれすることがなく、これを常に芯出し状態で保持することが可能となる。
更に、図４（Ｂ）に示すように、蛇腹管Ｆがリテーナ部材５０内に挿通される時、分割されている前方つば部５２はその先端部である点Ｐ１を支点として角度θ１だけ屈曲変形するが、この前方つば部５２の長さＬ１を長くすることにより、角度θ１をその分、小さくでき、従ってその分、支点Ｐ１の部分に加わる曲げ応力を小さくできるので、この部分の破損等を防止することができる。
【００２８】
また、上記実施例では図２（Ａ）に示すように、リテーナ部材５０の６本の全ての切り込み溝５８は、前方つば部５２の長さ方向の途中までしか形成していないが、これに代えて、図２（Ｂ）に示すように上記６本の内の１本の切り込み溝のみ上記前方つば部５２の長さ方向の端部まで完全に切断するようにして、これを完全切り込み溝５８Ａとしてもよい。これによれば、上記完全切り込み溝５８Ａの溝幅がなくなるようにこのリテーナ部材５０は変形できるので、その分、蛇腹管Ｆの挿入時の挿入抵抗を減少させることが可能となる。
【００２９】
次に、本発明の第２実施例について説明する。
この第２実施例では、リテーナ部材以外は上記第１実施例で用いた管継手と同様な構造のものを用いているので、ここではリテーナ部材について説明する。
図５は本発明の第２実施例で用いるリテーナ部材を示す斜視図、図６は本発明の第２実施例の差込式管継手に蛇腹管を挿入する過程を示す工程図、図７は蛇腹管を挿入する時の第２実施例のリテーナ部材の状態を説明するための説明図である。
図示するように、この第２実施例のリテーナ部材６４は、上記第１実施例のリテーナ部材５０の前後をそれぞれ逆にして成形したような形状をしている。そして、上記第１実施例のリテーナ部材５０は、この先端側をナット部材３０の内壁に摺接させて芯出し状態を維持していたのに対して、この第２実施例のリテーナ部材６４では、これを主として気密パッキン部材４０に支持させることによって芯出し状態を維持するようにしている。
【００３０】
具体的には、このリテーナ部材６４は、全体が例えば黄銅材、ステンレス鋼材等の金属によって成形されており、図５（Ａ）にも示すように、円筒体状の前方突部６６とこの一端に、一体的になされて上記気密パッキン部材４０に支持される後方つば部６８とにより構成される。具体的には、上記円筒体状の後方つば部６８の長さＬ２は例えば７ｍｍ程度に設定されると共に、その内径Ｄ３（図６（Ａ）参照）は上記蛇腹管Ｆの凸部２０の外径よりも僅かに大きく設定されている。この後方つば部６８の後端部は、上記気密パッキン部材４０の先端部に嵌め込んで装着され、或いは埋め込まれて固設されており、このリテーナ部材６４の全体を支持固定するようになっている。この後方つば部６８に一体的に成形されている円形リング状の前方突部６６は、やや肉厚になされており、その先端部側には半径方向の内方に向けて延びるリング状の突起７０（図７参照）が形成されている。このリング状の突起７０の内径は、上記蛇腹管Ｆの凸部２０の外径よりも小さく設定されている。そして、このリテーナ部材６４には、上記前方突部６６の端面側から後方つば部６８に向けて延びるようにして、すなわち後方つば部６８の長さ方向に沿って切り込むようにして、複数の切り込み溝７２が設けられている。この切り込み溝７２は、上記後方つば部６８の端部の一部を残して形成されているので、従って、分割された各後方つば部６８や前方突部６６は、上記切り残された端部Ｐ２（図７参照）を支点として半径方向へ拡縮変形できるようになっている。図示例では上記切り込み溝７２はリテーナ部材６４の周方向に等間隔で６本形成して、後方つば部６８の一部を残してこのリテーナ部材６４の全体を６分割しているが、この切り込み溝５８の数はこれに限定されず、増減するようにしてもよい。
【００３１】
そして、上記分割された各前方突部６６の内側面には、挿入されてくる蛇腹管Ｆの先端と当接してこれを拡開方向へ付勢して弾性的に押し曲げるための拡開テーパ面６６Ｂ（図７参照）が形成されている。
そして、この分割された各前方突部６６の外面側の前方には、蛇腹管Ｆに引き抜き方向に力を付与した時に、上記ナット部材３０に設けた抜け防止テーパ面６０と当接してこの前方突部６６及び分割されている後方つば部６８を縮径方向、すなわちこの管継手１６の中心軸方向へ弾性的に屈曲変形させる縮径テーパ面６６Ｃが形成されている。尚、上記リテーナ部材６４を、図５（Ｂ）に示すように気密パッキン部材４０と一体成形するようにしてもよい。
【００３２】
次に、以上のように構成された第２実施例の差込式管継手の使用方法について説明する。
まず、作業者は、蛇腹管Ｆの先端部を、図６（Ａ）に示すように第２実施例の差込式管継手７４のナット部材３０の管挿通孔２８及び継手本体２６の管挿入孔２４内に挿通させてこれを差し込んで行く。そして、更に蛇腹管Ｆを押し込んで行くと、図６（Ａ）及び図７（Ａ）に示すように、蛇腹管Ｆの先端はリテーナ部材６４の前方突部６６の拡開テーパ面６６Ｂと当接し、分割されている各後方つば部材６８及び各前方突部６６は、図７（Ｂ）に示すように管継手の半径方向外方へ例えば角度θ２だけ屈曲変形して押し広げられ、この中を蛇腹管Ｆが挿通されて行く。また、蛇腹管Ｆの先端が曲がっている時には案内筒４６がその挿入方向を矯正することになる。
【００３３】
この状態で、更に蛇腹管Ｆを押し込むと、図６（Ｂ）に示すように、蛇腹管Ｆの外周面は、弾性体よりなる上記両パッキン部材４０、４２の内周面と接触してこれを弾性的に押圧変形させながらスライド移動して行く。これと同時に、上記リング状のリテーナ部材６４の前方突部６６は、蛇腹管Ｆの外周面と接触して、その半径方向に弾性的に拡縮しながら蛇腹管Ｆを内側に挿通させる。また、蛇腹管Ｆの先端が曲がっている時には案内筒４６がその挿入方向を矯正することになる。図６（Ｂ）に示す例では４つの凸部２０がリング状のリテーナ部材６４内を通った状態を示しており、また、蛇腹管Ｆの挿入と同時に、水密パッキン３６のリング状の内側突部３６Ａは、蛇腹管Ｆの被覆層２２の外周面と当接して折り曲がった状態で接しており、その気密性が保たれることになる。この時、リテーナ部材６４の突起７０は、蛇腹管Ｆの凹部１８に嵌まり込んでおり、ロック状態となっている。これにより、蛇腹管Ｆは管継手１６に完全に装着された状態となる。これ以上、蛇腹管Ｆを挿入しようとすると、その先端は継手本体２６の内部のストッパ段部２６Ａに当接して、それ以上の挿入が阻止される。
【００３４】
ここで、蛇腹管Ｆに引き抜き方向に力が付与された場合には、この蛇腹管Ｆとロック状態になっているリテーナ部材６４は、一体的に僅かな距離だけ引き抜き方向へ移動するが、すると、このリテーナ部材６４の前方突部６６の縮径テーパ面６６Ｃがナット部材３０の抜け防止テーパ面６０と接触し、この前方突部６６を縮径方向、すなわち管継手の中心軸方向へ押圧することになる。この結果、この前方突部６６の突起７０が蛇腹管Ｆの凹部１８内に益々強固に押し付けられるので、それ以上の移動がブロックされた状態となり、この蛇腹管Ｆは管継手１６から抜けて脱落することはない。
【００３５】
このようにして、管継手１６の構造をそれ程複雑化させることなく、蛇腹管Ｆを管継手１６内へ挿入して押し込むだけで確実なシール性を維持しつつ装着することができる。しかも蛇腹管Ｆが管継手１６から抜け出て脱落することも防止することができる。また、リテーナ部材６４が蛇腹管Ｆの凹凸部１８、２０を１つ乗り越える毎に、操作者はクリック感を感じることができるので、挿入状態を感覚的に把握することができる。
また、リテーナ部材６４の基端部側は気密パッキン部材４０に嵌め込んで装着され、或いは固定的に支持されているので、このリテーナ部材６４は、管継手の半径方向へ位置ずれすることがなく、これを常に芯出し状態で保持することが可能となる。
更に、図７（Ｂ）に示すように、蛇腹管Ｆがリテーナ部材６４内に挿通される時、分割されている後方つば部６８はその後端部である点Ｐ２を支点として角度θ２だけ屈曲変形するが、この後方つば部６８の長さＬ２を長くすることにより、角度θ２をその分、小さくでき、従ってその分、支点Ｐ２の部分に加わる曲げ応力を小さくできるので、この部分の破損等を防止することができる。
【００３６】
次に、本発明の第３実施例について説明する。
この第３実施例では、リテーナ部材としては、第１実施例で説明した図２に示すようなリテーナ部材５０を用いているので、それ以外の構造について説明する。
図８は本発明の第３実施例の差込式管継手８０に蛇腹管Ｆを挿入する過程を示す工程図である。
上記差込式管継手８０は、上記蛇腹管Ｆを挿入するために内壁面が２段に段部状になされて管挿入孔８２が形成された継手本体８４と、中心に管挿通孔８６が形成されたリング状のナット部材８８と、このナット部材８８に係合されてこれと一体的に前記継手本体８４の内壁面に沿って摺動可能に設けられたパッキン部材９０とにより主に構成されている。上記継手本体８４は、前部本体８４Ａと後部本体８４Ｂとよりなり、両者はネジ部８５にて２分割可能に螺合されている。上記ナット部材８８は、例えば黄銅等によりリング状に形成されており、上記蛇腹管Ｆを挿通し得る大きさの管挿通孔８６を中心に有する。このナット部材８８の外面は、例えば円柱状になされている。このナット部材８８の中央部側の外周面には、円形リング状の弾性体よりなる水密Ｏリング９２を介在させて内部に水分が浸入しないようにしている。
【００３７】
上記パッキン部材９０は、合成ゴムの弾性体よりなると共に、上記ナット部材８８と同様に上記継手本体８４に略内接するように形成される。このパッキン部材９０は、先端側の気密パッキン部材９０Ａと後端側の耐火パッキン部材９０Ｂとよりなり、両パッキン部材９０Ａ、９０Ｂは、それぞれの用途に合った合成ゴムにより一体成形される。
上記ナット部材８８の基端部の内側は、凹状になされてその後端は、パッキン部材９０の先端に連結されて、前述したようにナット部材８８とパッキン部材９０とが一体的に継手本体８４の内壁に沿って摺接しつつ移動できるようになっている。
【００３８】
また、このナット部材８８の先端側の内周面には、円形リング状の弾性体よりなる水密パッキン部材９４がその周方向に沿って装着されており、この水密パッキン部材９４の内側突部９４Ａが挿入された蛇腹管Ｆの被覆層２２と密接してシールし、外部より管継手内に腐食水等が浸入することを防止するようになっている。
また、このナット部材８８の中央部側の外周面には、ストップリング収容凹部９６が設けられると共に、これに対応する継手本体８４の内面には段部９８が設けられて、この段部９８からは半径方向内側に向けて傾斜されたストップリング用テーパ面１００が形成されている。そして、この段部９８とナット部材８８の外周面に設けたリング状のストップリング収容凹部９６との間にワッシャ状になされて半径が拡縮可能になされたストップリング部材１０２が設けられている。そして、上記段部９８より所定のストローク長だけ離間させて、この継手本体８４の内面には、上記ストップリング部材１０２が拡張して収容されるストップ凹部９７がリング状に形成される。
尚、この継手本体８４の一部には内部から外部へ気体を透過するが、固体や液体は透過しない選択透過性部材（図示せず）を装着してある。
【００３９】
そして、このナット部材８８の基端部内側に形成した断面が略凹部状になされたリング状のリテーナ収容空間１０４に、図２に示したと同様な構造のリテーナ部材５０を配置している。すなわち、図１を参照して説明したと同様にこのリテーナ部材５０の先端部をナット部材８８の内壁に摺接させ、基端部をパッキン部材９０に接するようにして支持している。このパッキン部材９０の基端部には、上記蛇腹管Ｆの凹部１８の内径よりも僅かに小さく設定された外径を有する円筒体状の支持筒１０６が前方に延びるようにして一体的に設けられている。そして、上記ナット部材８８の上記リテーナ収容空間１０４を区画する基端部には、所定の角度で先端方向に沿ってこの軸心方向に所定の角度で傾斜する抜け防止テーパ面１１０が形成されており、挿入完了した蛇腹管Ｆに対して引き抜き方向に力を付与した時に上記リテーナ部材８８がこの抜け防止テーパ面１１０に当接して一部が縮径することによって蛇腹管Ｆの凹部１８に嵌まり込み、この蛇腹管Ｆの抜けを阻止し得るようになっている。
【００４０】
次に、以上のように構成された第３実施例の差込式管継手の使用方法について説明する。
まず、作業者は、蛇腹管Ｆの先端部を、図８（Ａ）に示すように第３実施例の差込式管継手８０のナット部材８８の管挿通孔８６及び継手本体８４の管挿入孔８２内に挿通させてこれを差し込んで行く。すると、蛇腹管Ｆの先端がリング状のリテーナ部材５０の後方突部５４の拡開テーパ面５４Ｂ（図４参照）と当接し、この後方突部５４の径を弾性的に拡大して中に入り込む。
この状態から、更に蛇腹管Ｆを押し込んで行くと、蛇腹管Ｆは、上記リング状のリテーナ部材５０の後方突部５４の直径を拡縮させながらその中を通って行くと共に、上記蛇腹管Ｆは気密パッキン部材９０Ａ及び耐火パッキン部材９０Ｂの内周面と接してこれを弾性的に変形させつつ更に奥に入って行き、更にその先端は奥に位置する支持筒１０６の基部に至る。この時点では、ナット部材８８とパッキン部材９０はスライド移動していない。また、リング状のリテーナ部材５０の後方突部５４が拡縮して内側に蛇腹管Ｆが通る時には、操作者は拡縮に伴うクリック感を確認することができる。
【００４１】
また、蛇腹管Ｆの挿入と同時に、水密パッキン９４のリング状の内側突部９４Ａは、蛇腹管Ｆの被覆層２２の外周面と当接して折り曲がった状態で接しており、その気密性が保たれることになる。
ここで、更に蛇腹管Ｆを押し込むと、上述したように蛇腹管Ｆの先端は、支持筒１０６の基部に当接しているので、今度は、この蛇腹管Ｆと共に、耐火パッキン部材９０Ｂ及び気密パッキン部材９０Ａとこの気密パッキン部材９０Ａに連結されているナット部材８８とが全て一体となって奥にスライド移動して行く。この時、弾性的に縮径された状態でナット部材８８と共にスライド移動してきたストップリング部材１０２は、ストップ凹部９７に至ってここで拡張してロックされ、上記スライド移動が停止する。この時の状態は図８（Ｂ）に示されている。
これにより、蛇腹管Ｆは管継手１６に完全に装着された状態となる。
このように、蛇腹管Ｆが完全に装着された状態ではナット部材８８が継手本体８４の内部に完全に隠れた状態になっているため、差し込み不足が一目でわかるので施工が適正に完了した事が目視、或いはさわった触感でも容易に確認できる。
【００４２】
また、ナット部材８８が奥へ押し込まれるに従って、上記ストップリング部材１０２は、ストップリング用テーパ面１００が通過するに従って次第に縮径して行き、そして、上述のようにストップ凹部９７に至った時に拡張してロックされるので、ナット部材８８に引き抜き方向へ力が付与されても、この引き抜きが阻止される。
ここで、蛇腹管Ｆに引き抜き方向に力が付与された場合には、この蛇腹管Ｆとロック状態になっているリテーナ部材５０は、一体的に僅かな距離だけ引き抜き方向へ移動するが、すると、図４を参照して説明したように、このリテーナ部材５０の後方突部５４の縮径テーパ面５４Ｃがナット部材８８の抜け防止テーパ面１１０（図８（Ｂ）参照）と接触し、この後方突部５４を縮径方向、すなわち管継手の中心軸方向へ押圧することになる。この結果、この後方突部５４の突起５６が蛇腹管Ｆの凹部１８内に益々強固に押し付けられるので、それ以上の移動がブロックされた状態となり、この蛇腹管Ｆは管継手８０から抜けて脱落することはない。
このようにして、管継手８０の構造をそれ程複雑化させることなく、蛇腹管Ｆを管継手８０内へ挿入して押し込むだけで確実なシール性を維持しつつ装着することができる。
【００４３】
次に、本発明の第４実施例について説明する。
図９は本発明の第４実施例を示す断面図であり、図中、上半分は蛇腹管の挿入途中の状態を示し、下半分は蛇腹管の挿入を完了した時の状態を示す。
この図９に示す第４実施例の差込式管継手１２０では、リテーナ部材としては第２実施例で説明した図５に示したものと同様のリテーナ部材６４を用い、それ以外の構造については第３実施例で説明した図８に示したものと略同様のものを用いているので、同じ構成部分については同一参照符号を付してその説明を省略し、構造の異なる部分のみ説明する。
この差込式管継手１２０にあっては、パッキン部材９０の耐火パッキン部材９０Ｂを内径方向へ突出させてこれを係合凸部１２２としており、蛇腹管Ｆの挿入時に、この蛇腹管Ｆの先端がこの係合凸部１２２に当接することによって、このパッキン部材９０とナット部材８８が一体的にスライド移動する。尚、この係合凸部１２２に、図８にて説明した支持筒１０６を設けるようにしてもよい。
【００４４】
そして、ここではストップリング部材１０２としては、半径方向へ弾性的に縮係している例えばバネ部材等を用いており、また、ナット部材８８の先端外周面には縮径段部１２４が形成されている。そして、ナット部材８８が挿入方向へスライド移動して上記ストップリング部材１０２が上記縮径段部１２４に落ち込んだ時に（図９中の下半分参照）、両者がロック状態となってこのナット部材８８が継手本体８４側から抜けないようになっている。
そして、図５にて示したと同様な構造のリテーナ部材６４が、ナット部材８８とパッキン部材９０との間に設置される。この場合、リテーナ部材６４の基端部は、上記パッキン部材９０の先端部に埋め込まれて固定されている。
【００４５】
この第４実施例の場合には、挿入される蛇腹管Ｆとリテーナ部材９０との係合状態及び蛇腹管Ｆに引き抜き方向への力が付与された時の動作は、図６を参照して説明した時と同じである。
そして、この第４実施例の場合にも、リテーナ部材６４の基端部側は気密パッキン部材９０Ａに固定的に支持されているので、このリテーナ部材６４は、管継手の半径方向へ位置ずれすることがなく、これを常に芯出し状態で保持することが可能となる。
尚、以上説明した各実施例では、リテーナ部材５０、６４を金属で一体的に成形した場合を例にとって説明したが、これに限定されず、全体を合成樹脂で成形してもよいし、或いは金属と合成樹脂との一体成形物としてもよい。
【００４６】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の差込式管継手によれば、次のような優れた作用効果を発揮することができる。
蛇腹管が挿入されるとこの先端にリテーナ部材が当接してリング状のリテーナ部材内に蛇腹管は、リテーナ部材の直径を拡縮させながら挿通し、蛇腹管の凹部に嵌まり込んだ状態でリテーナ部材は装着されることになり、蛇腹管に引き抜き方向に力を付与すると、ナット部材に形成した抜け防止テーパ面の作用により蛇腹管の引き抜きが阻止されるように作用するので、蛇腹管を継手本体内に十分に差し込んで挿入するだけで、良好なシール性を維持した状態で蛇腹管の接続を行うことができる。従って、差込式管継手の構造をそれ程複雑化させることなく蛇腹管の接続操作を簡単に且つ確実に行なうことができる。
また、リテーナ部材は、その先端部がナット部材の内壁に摺接され、基端部はパッキン部材に接するように支持されているので、このパッキン部材は管継手の半径方向へ位置ずれすることがなく、これを常に芯出し状態で保持することができる。
また、特に請求項５に規定するように、リテーナ部材に完全切り込み溝を設けた場合には、完全切り込み溝を設けた結果、リング状のリテーナ部材の一部は完全にその長さ方向に粗って切断された状態となるので、この半径方向への拡張縮小変位が容易になり、蛇腹管の挿入抵抗を小さくでき、しかも、装着時のシール性は高く維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施例の差込式管継手と蛇腹管を示す断面図である。
【図２】リング状のリテーナ部材を示す斜視図である。
【図３】本発明の第１実施例の差込式管継手に蛇腹管を挿入する過程を示す工程図である。
【図４】蛇腹管を挿入する時の第１実施例のリテーナ部材の状態を説明するための説明図である。
【図５】本発明の第２実施例で用いるリテーナ部材を示す斜視図である。
【図６】本発明の第２実施例の差込式管継手に蛇腹管を挿入する過程を示す工程図である。
【図７】蛇腹管を挿入する時の第２実施例のリテーナ部材の状態を説明するための説明図である。
【図８】本発明の第３実施例の差込式管継手８０に蛇腹管Ｆを挿入する過程を示す工程図である。
【図９】本発明の第４実施例を示す断面図である。
【図１０】従来の一般的な差込式管継手を示す断面図である。
【符号の説明】
１６差込式管継手
１８凹部
２０凸部
２６継手本体
３０ナット部材
４０気密パッキン部材
４２耐火パッキン部材
５０リテーナ部材
５２前方つば部
５４後方突部
５４Ｂ拡開テーパ面
５４Ｃ縮径テーパ面
５８切り込み溝
６０抜け防止テーパ面
６４リテーナ部材
６６前方突部
６６Ｂ拡開テーパ面
６６Ｃ縮径テーパ面
６８後方つば部
７２切り込み溝
７４差込式管継手
８０差込式管継手
８４継手本体
８８ナット部材
９０パッキン部材
１０２ストップリング部材
１１０抜け防止テーパ面
１２０差込式管継手
Ｆ蛇腹管[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a plug-in pipe joint having a good sealing property, and more particularly to a plug-in pipe joint that can be satisfactorily sealed and prevented by simply inserting a bellows pipe into a joint body.
[0002]
[Prior art]
In general, as a plug-in type pipe joint for connecting a flexible pipe through which a fluid such as a gas flows, a joint disclosed in, for example, Utility Model Publication No. 2565469 is known. FIG. 10 is a cross-sectional view showing the pipe joint disclosed in the above publication, and as shown in the figure, this pipe joint includes a socket 4 formed with a connection hole 2 into which a flexible bellows pipe F is inserted. The tightening member 6 screwed into the open end of the socket 4 and the substantially C-shape mounted between the both ends of the socket 4 and the tightening member 6 so that the tightening member 6 is positioned at the initial screwing position. A positioning member 8; a plurality of retainers 10 which are radially arranged inside the connection hole 2 of the socket 4 and whose inner peripheral surface is formed in an uneven shape corresponding to the outer peripheral surface of the bellows tube F; A holding member 12 is provided that elastically holds the retainer 10 so that the inner diameter is enlarged and reduced. Then, after inserting the bellows tube F between the plurality of retainers 10, the positioning member 8 is removed and the tightening member 6 is screwed and tightened to press the retainer 10 toward the bottom of the connection hole 2. The tube F is fixed to the socket 4.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the above-described conventional pipe joint, when the bellows pipe F is inserted into the connection hole 2 and the positioning member 8 is removed and then the fastening member 6 is fastened to the socket 4, this is performed using a tool (not shown). It is like that. For this reason, there is still a work of tightening with a tool. For this reason, for example, after inserting the bellows tube F, there is a problem that the tightening may be forgotten to cause leakage. In addition, there is a trouble of removing the positioning member, and it cannot be easily connected. Furthermore, an elastic holding member for holding a plurality of retainers is required, and the structure is complicated.
[0004]
Therefore, the present applicant has disclosed a plug-in pipe joint that can be easily connected by simply inserting the bellows tube in the previous application (Japanese Patent Application No. 11-316155). However, this pipe joint has the advantage that it can be connected simply by being inserted, but has an improvement in that the structure is somewhat complicated because a spring or the like is provided inside.
Further, as other conventional pipe joints, those disclosed in JP-A-5-164280, JP-A-5-31289, JP-A-6-58474, JP-A-6-58475, etc. are also known. It has been. In the pipe joints shown in each of these known examples, all use ring springs that are ring-shaped and elastically expandable and contractible, and are fitted into the recesses of the bellows pipe to lock the pipe joints. By doing so, the bellows tube is prevented from falling off and falling off.
[0005]
However, in this case, since the ring spring has a structure to be mounted in the pipe joint in an expanded state, a member for maintaining the expanded state is required, and the number of parts increases. There was a problem.
The present invention has been devised to pay attention to the above problems and to effectively solve them. An object of the present invention is to provide a plug-in pipe joint that can be securely sealed and attached simply by inserting the bellows pipe into the joint body, and that is simple in structure and safe.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The invention defined in claim 1 is an insertion-type pipe joint for connecting a bellows tube having an uneven portion whose outer peripheral surface is formed in a wavy shape, wherein a tube insertion hole for inserting the bellows tube is formed, and an inner wall surface A joint body having a stepped shape, a ring-shaped nut member fixed to the tip of the joint body, a packing member provided on the inner wall surface of the joint body, and a tip part on the inner wall of the nut member It is slidably contacted and supported so that the base end portion is in contact with the packing member, and when the bellows tube is inserted, it comes into contact with the tip of the bellows tube and a part thereof is elastic in the radial direction of the bellows tube A ring-shaped retainer member that allows the bellows tube to pass inwardly while being expanded and contracted, and the nut member has a pull-out that deforms the retainer member in the diameter-reducing direction when a force is applied to the bellows tube in the pulling direction. Prevent taper surface A bayonet type pipe joint characterized in that it is.
[0007]
According to this, when the bellows tube is inserted, the retainer member comes into contact with the tip, and the bellows tube is inserted into the ring-shaped retainer member while expanding and contracting the diameter of the retainer member, and is fitted into the concave portion of the bellows tube. The retainer member will be mounted in the retracted state, and if a force is applied to the bellows tube in the pulling direction, the pulling prevention taper surface formed on the nut member acts to prevent the bellows tube from being pulled out. By simply inserting the bellows tube into the joint body and inserting the bellows tube, the bellows tube can be connected while maintaining good sealing performance. Therefore, the bellows tube can be easily and reliably connected without complicating the structure of the plug-in type pipe joint.
Further, since the retainer member is supported so that the tip end portion is in sliding contact with the inner wall of the nut member and the base end portion is in contact with the packing member, the packing member may be displaced in the radial direction of the pipe joint. This can always be held in a centered state.
[0008]
In this case, for example, as defined in claim 2, the retainer member includes a cylindrical front collar portion that is in sliding contact with the inner wall of the nut portion, and a thick rear protrusion that is in contact with the packing member.
Further, for example, as defined in claim 3, an expansion taper surface is formed on the inner surface side of the rear protrusion so as to contact the tip of the bellows tube and urge the rear protrusion in the expansion direction. In addition, a reduced-diameter taper surface is formed on the outer surface side so as to be in contact with the above-described anti-falling taper surface.
[0009]
Further, for example, as defined in claim 4, the rear protrusion and the front collar are formed by cutting in the length direction while leaving a part of the end of the front collar. Incision grooves are provided.
For example, as defined in claim 5, one of the cut grooves is a complete cut groove that is completely cut to an end portion in a length direction of the front collar portion.
According to this, as a result of providing the complete cut groove, a part of the ring-shaped retainer member is completely cut along the length direction thereof, so that the expansion and contraction displacement in the radial direction can be easily performed. Thus, the insertion resistance of the bellows tube can be reduced, and the sealing performance at the time of mounting can be kept high.
[0010]
The related technology of the present invention is: In a plug-in pipe joint for connecting a bellows pipe having an uneven portion whose outer peripheral surface is formed in a wavy shape, a joint body in which a pipe insertion hole for inserting the bellows pipe is formed and an inner wall surface is formed in a stepped shape A ring-shaped nut member fixed to the distal end of the joint body, a packing member provided on the inner wall surface of the joint body, and a proximal end portion positioned between the nut member and the packing member Is supported by the packing member so that when the bellows tube is inserted, the bellows tube is inserted into the bellows tube while elastically expanding and contracting partly in the radial direction of the bellows tube. A ring-shaped retainer member, wherein the nut member is formed with a slip-preventing taper surface that deforms the retainer member in the diameter-reducing direction when a force is applied to the bellows tube in the pull-out direction. Plug in It is a pipe joint.
[0011]
According to this, when the bellows tube is inserted, the retainer member comes into contact with the tip, and the bellows tube is inserted into the ring-shaped retainer member while expanding and contracting the diameter of the retainer member, and is fitted into the concave portion of the bellows tube. The retainer member will be mounted in the retracted state, and if a force is applied to the bellows tube in the pulling direction, the pulling prevention taper surface formed on the nut member acts to prevent the bellows tube from being pulled out. By simply inserting the bellows tube into the joint body and inserting the bellows tube, the bellows tube can be connected while maintaining good sealing performance. Therefore, the bellows tube can be easily and reliably connected without complicating the structure of the plug-in type pipe joint.
Further, since the retainer member is positioned between the nut member and the packing member and the base end portion is supported by the packing member, the packing member is not displaced in the axial direction or the radial direction. Can always be held in a centered state.
[0012]
in this case, Before The retainer member includes a cylindrical rear collar portion supported by the packing member, and a thick front protrusion that is in contact with the inserted bellows tube.
Also an example For example, An expansion taper surface is formed on the inner surface side of the front protrusion so as to contact the tip of the bellows tube and urge the front protrusion in the expansion direction. A reduced diameter taper surface in contact with the reduced diameter taper surface in contact is formed.
[0013]
Also an example For example, The front protrusion and the rear collar are provided with a plurality of cut grooves formed so as to cut in the length direction while leaving a part of the end of the rear collar.
Also an example For example, One of the cut grooves is a complete cut groove that is completely cut to the end in the length direction of the rear collar.
According to this, as a result of providing the complete cut groove, a part of the ring-shaped retainer member is completely rough and cut in the length direction, and this expansion and contraction displacement in the radial direction is easy. Thus, the insertion resistance of the bellows tube can be reduced, and the sealing performance at the time of mounting can be kept high.
[0014]
Contract In claim 6 The specified invention is a plug-in pipe joint for connecting a bellows tube having an uneven portion whose outer peripheral surface is wavyly formed, a tube insertion hole for inserting the bellows tube is formed, and the inner wall surface has a stepped shape A joint body made in such a manner, a ring-shaped packing member slidably provided along the inner wall surface of the joint body, and provided on the distal end side of the joint body to be engaged with the packing member to form the packing A ring-shaped nut member that is slidable integrally with the member, a stop ring member that engages with the nut member to prevent the nut member from being pulled out when the nut member is inserted into the joint body, and a tip portion Is slidably contacted with the inner wall of the nut member, and a base end is supported so as to be in contact with the packing member. When the bellows tube is inserted, a part of the bellows tube is brought into contact with the tip of the bellows tube. Elastic in the radial direction of the tube A ring-shaped retainer member that allows the bellows tube to pass inwardly while being expanded and contracted, and the nut member has a pull-out that deforms the retainer member in the diameter-reducing direction when a force is applied to the bellows tube in the pulling direction. It is a plug-in type pipe joint, wherein a prevention taper surface is formed.
[0015]
Claim Item 7 The invention to be defined is a plug-in type pipe joint for connecting a bellows tube having an uneven portion whose outer peripheral surface is wavy, a tube insertion hole for inserting the bellows tube is formed, and the inner wall surface has a stepped shape A joint body made in such a manner, a ring-shaped packing member slidably provided along the inner wall surface of the joint body, and provided on the distal end side of the joint body to be engaged with the packing member to form the packing A ring-shaped nut member that is slidable integrally with the member; a stop ring member that engages with the nut member when the nut member is inserted into the joint body; And a base end portion is supported by the packing member and abutted against the distal end of the bellows tube when the bellows tube is inserted, and a part of the radius of the bellows tube Elastically stretch in direction A ring-shaped retainer member that allows the bellows tube to be inserted inward, and the nut member has a taper surface that prevents the retainer member from deforming in the diameter-reducing direction when a force is applied to the bellows tube in the pulling direction. It is a plug-in type pipe joint characterized by being formed.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Below, one Example of the insertion type pipe joint which concerns on this invention is explained in full detail based on an accompanying drawing.
First, a first embodiment of the present invention will be described.
FIG. 1 is a sectional view showing a plug-in pipe joint and a bellows tube according to a first embodiment of the present invention, FIG. 2 is a perspective view showing a ring-shaped retainer member, and FIG. FIG. 4 is an explanatory diagram for explaining the state of the retainer member of the first embodiment when inserting the bellows tube.
As shown in the figure, this plug-in type pipe joint 16 is for connecting a flexible bellows pipe F made of, for example, stainless steel, and the outer peripheral surface of the bellows pipe F is formed in a wave-like shape with concave portions 18 and convex portions 20. It is formed and covered with a coating layer 22 made of a soft resin such as soft vinyl chloride, except for the connected tip.
[0017]
The insertion-type pipe joint 16 has a joint body 26 in which the inner wall surface is formed in two steps to insert the bellows pipe F and a pipe insertion hole 24 is formed, and a pipe insertion hole 28 in the center. The ring-shaped nut member 30 is mainly configured. The nut member 30 is formed, for example, in a ring shape from brass or the like, and has a tube insertion hole 28 having a size that allows the bellows tube F to be inserted therethrough. The outer surface of the nut member 30 is, for example, cylindrical or hexagonal. The base end portion side of the nut member 30 is fixed to the tip end of the joint body 24 by screwing with a screw portion 32, and a watertight O-ring 34 made of a circular ring-shaped elastic body is provided at the joint portion. Intervene to prevent moisture from entering inside.
[0018]
A watertight packing 36 made of a circular ring-shaped elastic body is mounted along the circumferential direction on the inner peripheral surface on the tip side of the nut member 30, and the inner protrusion 36 A of the watertight packing 36 is inserted. It seals closely with the coating layer 22 of the bellows tube F, and prevents corrosive water or the like from entering the pipe joint from the outside.
A part of the nut member 30 is provided with a through hole extending in the radial direction, and a selectively permeable member 38 that allows gas to permeate from the inside to the outside but does not permeate solids or liquids. is there.
The permselective member 38 allows gas to permeate from the inside of the joint to the outside, so that in the unlikely event that a gas is leaked due to a hole in the bellows tube F by nailing or the like, the surface of the bellows tube F and the resin coated on the outer surface of this The gas enters the joint through the gap between the coating layer 22 and the gas passes through the permselective member 38 and is ejected to the outside of the pipe joint 16. For this reason, after the bellows pipe F is piped, a gas leak detector is brought close to the portion of the selectively permeable member 38 of the pipe joint 16 so that the hole opening failure of the bellows pipe F can be easily detected. Gas accidents can be prevented.
[0019]
An airtight packing member 40 made of an elastic body in the shape of a circular ring and a fireproof packing member 42 made of an elastic body in the form of a circular ring connected thereto are fixed to the step portion on the distal end side of the joint body 26. Is provided. The airtight packing member 40 is made of, for example, NBR (nitrile rubber), fluorine rubber, or the like, and the fireproof packing member 42 is made of, for example, an elastic body integrally formed with expanded graphite and a rubber material such as NBR, When exposed to a high temperature such as in a fire, the volume of the fireproof packing member 42 expands to seal the inside. Note that the arrangement order of the packing members 40 and 42 may be reversed. The inner diameters of the airtight packing member 40 and the fireproof packing member 42 are set so as to be approximately intermediate between the diameter of the convex portion 20 of the bellows tube F and the diameter of the concave portion 18, respectively. At the time of insertion, the bellows tube F can be inserted while elastically pressing the inner peripheral surfaces of the packing members 40 and 42.
[0020]
A stepped portion having a narrowed inner diameter, that is, a stopper stepped portion 26 A is formed on the base end side of the joint body 26. A cylindrical guide tube 46 having an outer diameter set slightly smaller than the inner diameter of the concave portion 18 of the bellows tube F is provided from the stopper step portion 26A so as to extend forward.
And the ring-shaped retainer member 50 which is the characteristics of this invention is installed between the said nut member 30 and the said airtight packing member 40. As shown in FIG. The retainer member 50 is entirely formed of a metal such as a brass material or a stainless steel material. As shown in FIG. 2A, the retainer member 50 is integrally formed with a cylindrical front collar portion 52 and one end thereof. And a rear protrusion 54 that is in contact with the hermetic packing member 40. Specifically, the length L1 of the cylindrical front collar portion 52 is set to, for example, about 5 mm, and the outer diameter D1 is substantially the same as the inner diameter D2 on the proximal end side of the nut member 30. Or it is set slightly smaller than this, The outer peripheral surface of this front collar part 52 is slidably contacted with the inner wall of the said nut member 30, and can hold | maintain or support here.
[0021]
The inner diameter of the front collar portion is set slightly larger than the outer diameter of the convex portion 20 of the bellows tube F, and the bellows tube F can be inserted into the front collar portion 52. . The circular ring-shaped rear protrusion 54 formed integrally with the front collar 52 is slightly thickened, and has a ring-like shape extending radially inward on the base end side. A protrusion 56 is formed. The inner diameter of the ring-shaped protrusion 56 is set smaller than the outer diameter of the convex portion 20 of the bellows tube F. An end face 54A (see FIG. 4) on the base end side of the rear protrusion 54 is in a flat state, and the end face 54A comes into contact with the end face on the front end side of the airtight packing member 40. The retainer member 50 has a plurality of cuts so as to extend from the end surface side of the rear protrusion 54 toward the front collar 52, that is, along the length direction of the front collar 52. A groove 58 is provided. The cut groove 58 is formed so as to leave a part of the end portion of the front collar portion 52. Therefore, each of the divided front collar portions 52 and the rear protrusions 54 is the end portion left uncut. P1 (refer to FIG. 4) can be expanded and contracted in the radial direction with fulcrum as a fulcrum. In the illustrated example, six slits 58 are formed at equal intervals in the circumferential direction of the retainer member 50, and the entire retainer member 50 is divided into six parts while leaving a part of the front collar portion 52. The number of grooves 58 is not limited to this, and may be increased or decreased.
[0022]
An expansion taper is provided on the inner side surface of each of the divided rear protrusions 54 so as to abut against the tip of the inserted bellows tube F and urge it in the expansion direction to elastically bend it. A surface 54B (see FIG. 4) is formed. The inclination angle α of the expansion taper surface is set, for example, within a range of about 40 to 50 ° C., and when the bellows tube F is inserted, it is easy to expand.
And, when a force is applied to the bellows tube F in the pulling direction, the divided rear projections 54 come into contact with a later-described taper preventing surface 60 provided on the nut member 30 to be described later. A diameter-reduced taper surface 54 C is formed that elastically bends and deforms the rear protrusion 54 and the divided front collar 52 in the diameter-reduced direction, that is, the central axis direction of the pipe joint 16.
[0023]
The base end portion of the nut member 30 is formed with a slip-off preventing taper surface 60 that is inclined at a predetermined angle in the axial direction along the distal direction at a predetermined angle. When the force is applied in the pulling direction, the diameter-reduced tapered surface 54C of the retainer member 50 abuts against the slip-off preventing tapered surface 60 so that the rear protrusion 54 can move in the axial direction. When the bellows tube F is not inserted, this drop-out can be prevented when the retainer member 50 moves in the removal direction (tip direction).
[0024]
Next, the usage method of the insertion type pipe joint comprised as mentioned above is demonstrated.
First, the worker inserts the distal end portion of the bellows tube F through the tube insertion hole 28 of the nut member 30 and the tube insertion hole 24 of the joint body 26 from the state shown in FIG. When the bellows tube F is further pushed in, the tip of the bellows tube F is brought into contact with the expanding taper surface 54B of the rear projection 54 of the retainer member 50 as shown in FIGS. 3 (A) and 4 (A). Each of the front collar members 52 and the rear projections 54 that are in contact with each other and divided are pushed outward by bending and deforming, for example, at an angle θ1, outward in the radial direction of the pipe joint, as shown in FIG. 4B. The bellows tube F is inserted.
[0025]
When the bellows tube F is further pushed in this state, as shown in FIG. 3B, the outer peripheral surface of the bellows tube F comes into contact with the inner peripheral surfaces of the two packing members 40, 42 made of an elastic body. Slide and move while elastically pressing and deforming. At the same time, the rear protrusion 54 of the ring-shaped retainer member 50 comes into contact with the outer peripheral surface of the bellows tube F and allows the bellows tube F to be inserted inward while elastically expanding and contracting in the radial direction. Further, when the tip of the bellows tube F is bent, the guide tube 46 corrects the insertion direction. The example shown in FIG. 3B shows a state in which the three convex portions 20 have passed through the ring-shaped retainer member 50, and at the same time as the bellows tube F is inserted, the ring-shaped inner protrusion of the watertight packing 36 is shown. The portion 36A is in contact with the outer peripheral surface of the covering layer 22 of the bellows tube F in a bent state, and the airtightness thereof is maintained. At this time, the protrusion 56 of the retainer member 50 is fitted into the concave portion 18 of the bellows tube F and is in a locked state. As a result, the bellows tube F is completely attached to the pipe joint 16. When the bellows tube F is to be inserted any more, the tip of the bellows tube abuts against the stopper step 26A inside the joint body 26, and further insertion is prevented.
[0026]
Here, when a force is applied to the bellows tube F in the pulling direction, the retainer member 50 that is in a locked state with the bellows tube F moves integrally in the pulling direction by a small distance. The diameter-reduced taper surface 54C of the rear protrusion 54 of the retainer member 50 comes into contact with the slip-out preventing taper surface 60 of the nut member 30 and presses the rear protrusion 54 in the diameter-reduced direction, that is, the central axis direction of the pipe joint. It will be. As a result, the projection 56 of the rear protrusion 54 is pressed more firmly into the concave portion 18 of the bellows tube F, so that further movement is blocked, and the bellows tube F comes off the pipe joint 16 and falls off. Never do.
Thus, without complicating the structure of the pipe joint 16 so much, the bellows pipe F can be mounted while maintaining a reliable sealing property simply by inserting and pushing the bellows pipe F into the pipe joint 16. Moreover, it is possible to prevent the bellows tube F from coming out of the pipe joint 16 and falling off. Further, every time the retainer member 50 climbs over one of the concave and convex portions 18 and 20 of the bellows tube F, the operator can feel a click, so that the insertion state can be grasped sensuously.
[0027]
Further, the retainer member 50 is supported so that the front end side of the retainer member 50 is in sliding contact with the inner wall of the nut member 30 and the rear end side is held in contact with the airtight packing member 40. Without being displaced in the radial direction, it can be always held in the centered state.
Further, as shown in FIG. 4B, when the bellows tube F is inserted into the retainer member 50, the divided front collar 52 is bent and deformed by an angle θ1 with the point P1 as a fulcrum as a fulcrum. However, by increasing the length L1 of the front collar portion 52, the angle θ1 can be reduced correspondingly, and accordingly, the bending stress applied to the portion of the fulcrum P1 can be reduced accordingly. Can be prevented.
[0028]
Further, in the above embodiment, as shown in FIG. 2A, all the six cut grooves 58 of the retainer member 50 are formed only halfway in the length direction of the front collar portion 52. Instead, as shown in FIG. 2B, only one of the six cut grooves is completely cut to the end in the length direction of the front collar 52, and this is cut into a complete cut groove. It may be 58A. According to this, since the retainer member 50 can be deformed so that the groove width of the complete cut groove 58A is eliminated, the insertion resistance when the bellows tube F is inserted can be reduced accordingly.
[0029]
Next, a second embodiment of the present invention will be described.
In this 2nd Example, since the thing of the structure similar to the pipe joint used in the said 1st Example other than a retainer member is used, a retainer member is demonstrated here.
FIG. 5 is a perspective view showing a retainer member used in the second embodiment of the present invention, FIG. 6 is a process diagram showing a process of inserting the bellows pipe into the plug-in pipe joint of the second embodiment of the present invention, and FIG. It is explanatory drawing for demonstrating the state of the retainer member of 2nd Example when inserting a bellows tube.
As shown in the drawing, the retainer member 64 of the second embodiment has a shape that is formed by reversing the front and rear of the retainer member 50 of the first embodiment. The retainer member 50 according to the first embodiment maintains the centering state by sliding the tip side against the inner wall of the nut member 30, whereas the retainer member 64 according to the second embodiment The centering state is maintained by mainly supporting this with the airtight packing member 40.
[0030]
Specifically, the retainer member 64 is entirely formed of a metal such as a brass material or a stainless steel material. As shown in FIG. 5A, the cylindrical front protrusion 66 and one end thereof are formed. The rear collar portion 68 is integrally formed and supported by the hermetic packing member 40. Specifically, the length L2 of the cylindrical rear collar portion 68 is set to about 7 mm, for example, and its inner diameter D3 (see FIG. 6A) is outside the convex portion 20 of the bellows tube F. It is set slightly larger than the diameter. The rear end portion of the rear collar portion 68 is fitted into the front end portion of the hermetic packing member 40, or is embedded and fixed, and supports and fixes the entire retainer member 64. Yes. The circular ring-shaped front protrusion 66 formed integrally with the rear collar 68 has a slight thickness, and a ring-shaped protrusion extending inward in the radial direction on the tip side. 70 (see FIG. 7) is formed. The inner diameter of the ring-shaped protrusion 70 is set smaller than the outer diameter of the convex portion 20 of the bellows tube F. The retainer member 64 has a plurality of cuts so as to extend from the end surface side of the front protrusion 66 toward the rear collar 68, that is, along the length direction of the rear collar 68. A groove 72 is provided. The cut groove 72 is formed so as to leave a part of the end portion of the rear collar portion 68. Therefore, each of the divided rear collar portions 68 and the front protrusion 66 has the left uncut end portion. P2 (see FIG. 7) can be expanded and contracted in the radial direction with fulcrum as a fulcrum. In the illustrated example, six slits 72 are formed at equal intervals in the circumferential direction of the retainer member 64, and the entire retainer member 64 is divided into six parts while leaving a part of the rear collar 68. The number of grooves 58 is not limited to this, and may be increased or decreased.
[0031]
An expansion taper is provided on the inner side surface of each of the divided front protrusions 66 to abut against the tip of the inserted bellows tube F and urge it in the expansion direction to elastically bend it. A surface 66B (see FIG. 7) is formed.
Further, the front of the divided front protrusions 66 on the outer surface side comes into contact with the slip-off preventing taper surface 60 provided on the nut member 30 when a force is applied to the bellows tube F in the pulling direction. A diameter-reduced taper surface 66 C that elastically bends and deforms the protrusion 66 and the divided rear collar 68 in the diameter-reducing direction, that is, the central axis direction of the pipe joint 16 is formed. The retainer member 64 may be integrally formed with the airtight packing member 40 as shown in FIG.
[0032]
Next, a method of using the plug-in type pipe joint according to the second embodiment configured as described above will be described.
First, the operator inserts the distal end portion of the bellows tube F into the tube insertion hole 28 of the nut member 30 and the tube body 26 of the plug-in tube coupling 74 of the second embodiment as shown in FIG. This is inserted into the hole 24 and inserted. When the bellows tube F is further pushed in, as shown in FIGS. 6 (A) and 7 (A), the tip of the bellows tube F contacts the widening tapered surface 66B of the front protrusion 66 of the retainer member 64. Each rear collar member 68 and each front projection 66 that are in contact with each other and divided are pushed outward by bending and deforming, for example, at an angle θ2 outward in the radial direction of the pipe joint, as shown in FIG. 7B. The bellows tube F is inserted. Further, when the tip of the bellows tube F is bent, the guide tube 46 corrects the insertion direction.
[0033]
In this state, when the bellows tube F is further pushed in, as shown in FIG. 6B, the outer peripheral surface of the bellows tube F comes into contact with the inner peripheral surfaces of the two packing members 40, 42 made of an elastic body. Slide and move while elastically pressing and deforming. At the same time, the front protrusion 66 of the ring-shaped retainer member 64 comes into contact with the outer peripheral surface of the bellows tube F and allows the bellows tube F to be inserted inward while elastically expanding and contracting in the radial direction. Further, when the tip of the bellows tube F is bent, the guide tube 46 corrects the insertion direction. The example shown in FIG. 6B shows a state in which the four convex portions 20 have passed through the ring-shaped retainer member 64, and at the same time as the bellows tube F is inserted, the ring-shaped inner protrusion of the watertight packing 36 is shown. The portion 36A is in contact with the outer peripheral surface of the covering layer 22 of the bellows tube F in a bent state, and the airtightness thereof is maintained. At this time, the protrusion 70 of the retainer member 64 is fitted into the concave portion 18 of the bellows tube F and is in a locked state. As a result, the bellows tube F is completely attached to the pipe joint 16. When the bellows tube F is to be inserted any more, the tip of the bellows tube abuts against the stopper step 26A inside the joint body 26, and further insertion is prevented.
[0034]
Here, when a force is applied to the bellows tube F in the pulling direction, the retainer member 64 in a locked state with the bellows tube F moves integrally in the pulling direction by a small distance. The diameter-reduced taper surface 66C of the front protrusion 66 of the retainer member 64 contacts the slip-out preventing taper surface 60 of the nut member 30, and presses the front protrusion 66 in the diameter-reduced direction, that is, the central axis direction of the pipe joint. It will be. As a result, the projection 70 of the front protrusion 66 is pressed more firmly into the recess 18 of the bellows tube F, so that further movement is blocked, and the bellows tube F comes off the pipe joint 16 and falls off. Never do.
[0035]
Thus, without complicating the structure of the pipe joint 16 so much, the bellows pipe F can be mounted while maintaining a reliable sealing property simply by inserting and pushing the bellows pipe F into the pipe joint 16. Moreover, it is possible to prevent the bellows tube F from coming out of the pipe joint 16 and falling off. Further, each time the retainer member 64 gets over one of the concave and convex portions 18 and 20 of the bellows tube F, the operator can feel a click feeling, so that the insertion state can be grasped sensuously.
Further, since the base end side of the retainer member 64 is fitted into the airtight packing member 40 or is fixedly supported, the retainer member 64 is not displaced in the radial direction of the pipe joint. This can always be held in the centered state.
Further, as shown in FIG. 7B, when the bellows tube F is inserted into the retainer member 64, the rear collar portion 68 that is divided is bent and deformed by an angle θ2 with respect to the point P2 that is the rear end portion. However, by increasing the length L2 of the rear collar portion 68, the angle θ2 can be reduced accordingly, and accordingly, the bending stress applied to the portion of the fulcrum P2 can be reduced accordingly. Can be prevented.
[0036]
Next, a third embodiment of the present invention will be described.
In this 3rd Example, since the retainer member 50 as shown in FIG. 2 demonstrated in 1st Example is used as a retainer member, another structure is demonstrated.
FIG. 8 is a process diagram showing a process of inserting the bellows tube F into the plug-in type pipe joint 80 according to the third embodiment of the present invention.
The insertion-type pipe joint 80 has a joint body 84 in which the inner wall surface is formed in two steps to insert the bellows pipe F and a pipe insertion hole 82 is formed, and a pipe insertion hole 86 in the center. The ring-shaped nut member 88 is formed and a packing member 90 that is engaged with the nut member 88 and is integrally slidable along the inner wall surface of the joint body 84. Has been. The joint main body 84 includes a front main body 84A and a rear main body 84B, and both are screwed together by a threaded portion 85 so as to be divided into two. The nut member 88 is formed in a ring shape from brass or the like, for example, and has a tube insertion hole 86 having a size that allows the bellows tube F to be inserted therethrough. The outer surface of the nut member 88 has a cylindrical shape, for example. A watertight O-ring 92 made of a circular ring-shaped elastic body is interposed on the outer peripheral surface on the center side of the nut member 88 to prevent moisture from entering the inside.
[0037]
The packing member 90 is made of a synthetic rubber elastic body and is formed so as to be substantially inscribed in the joint body 84 in the same manner as the nut member 88. The packing member 90 includes an airtight packing member 90A on the front end side and a fireproof packing member 90B on the rear end side, and both the packing members 90A and 90B are integrally formed of synthetic rubber suitable for each application.
The inside of the base end portion of the nut member 88 is formed in a concave shape, and the rear end thereof is connected to the tip of the packing member 90. As described above, the nut member 88 and the packing member 90 are integrally formed with the joint body 84. It can move while sliding along the inner wall.
[0038]
Further, a watertight packing member 94 made of a circular ring-shaped elastic body is mounted along the circumferential direction on the inner peripheral surface on the tip end side of the nut member 88, and the inner protrusion 94A of the watertight packing member 94 is mounted. Is sealed in close contact with the covering layer 22 of the bellows tube F into which the corrugated tube F has been inserted to prevent the entry of corrosive water or the like into the pipe joint from the outside.
Further, a stop ring accommodating recess 96 is provided on the outer peripheral surface of the nut member 88 on the center portion side, and a stepped portion 98 is provided on the inner surface of the joint body 84 corresponding thereto. A tapered surface 100 for a stop ring that is inclined inward in the radial direction is formed. A stop ring member 102 is provided between the stepped portion 98 and a ring-shaped stop ring receiving recess 96 provided on the outer peripheral surface of the nut member 88 so as to have a radius that can be expanded and contracted. A stop recess 97 in which the stop ring member 102 is expanded and accommodated is formed in a ring shape on the inner surface of the joint body 84 so as to be separated from the stepped portion 98 by a predetermined stroke length.
A part of the joint body 84 is provided with a selectively permeable member (not shown) that allows gas to permeate from the inside to the outside but does not permeate solids or liquids.
[0039]
A retainer member 50 having a structure similar to that shown in FIG. 2 is arranged in a ring-shaped retainer accommodating space 104 formed on the inner side of the base end portion of the nut member 88 and having a substantially concave shape. That is, as described with reference to FIG. 1, the distal end portion of the retainer member 50 is slidably contacted with the inner wall of the nut member 88 and the proximal end portion is supported so as to be in contact with the packing member 90. A cylindrical support tube 106 having an outer diameter set slightly smaller than the inner diameter of the concave portion 18 of the bellows tube F is integrally provided at the base end portion of the packing member 90 so as to extend forward. It has been. The base end portion of the nut member 88 that defines the retainer accommodating space 104 is formed with a slip prevention taper surface 110 that is inclined at a predetermined angle in the axial direction along the distal direction at a predetermined angle. When the force is applied in the pulling direction to the bellows tube F that has been inserted, the retainer member 88 abuts against the slip-off preventing taper surface 110 so that a part of the retainer member 88 is reduced in diameter, thereby fitting into the recess 18 of the bellows tube F. Clogged and can prevent the bellows tube F from coming off.
[0040]
Next, a method of using the plug-in type pipe joint of the third embodiment configured as described above will be described.
First, the operator inserts the distal end portion of the bellows tube F into the tube insertion hole 86 of the nut member 88 and the tube body 84 of the fitting-type tube joint 80 of the third embodiment as shown in FIG. This is inserted into the hole 82 and inserted. Then, the front end of the bellows tube F comes into contact with the expanding taper surface 54B (see FIG. 4) of the rear protrusion 54 of the ring-shaped retainer member 50, and the diameter of the rear protrusion 54 is elastically expanded. Get in.
When the bellows tube F is further pushed in from this state, the bellows tube F passes through the diameter of the rear protrusion 54 of the ring-shaped retainer member 50 while expanding and contracting, and the bellows tube F is The inner surface of the airtight packing member 90 A and the fireproof packing member 90 B comes into contact with the inner peripheral surfaces of the airtight packing member 90 B and elastically deforms the inner peripheral surfaces. At this time, the nut member 88 and the packing member 90 are not slid. Further, when the rear protrusion 54 of the ring-shaped retainer member 50 expands and contracts and the bellows tube F passes inside, the operator can confirm the click feeling associated with the expansion and contraction.
[0041]
Simultaneously with the insertion of the bellows tube F, the ring-shaped inner protrusion 94A of the watertight packing 94 is in contact with the outer peripheral surface of the covering layer 22 of the bellows tube F in a bent state, and its airtightness is Will be kept.
Here, when the bellows tube F is further pushed in, the tip of the bellows tube F is in contact with the base of the support tube 106 as described above. Therefore, together with the bellows tube F, the fireproof packing member 90B and the airtight packing The member 90A and the nut member 88 connected to the hermetic packing member 90A are all slid and moved together. At this time, the stop ring member 102 that has been slid together with the nut member 88 while being elastically reduced in diameter reaches the stop recess 97 and is expanded and locked here, and the sliding movement is stopped. The state at this time is shown in FIG.
As a result, the bellows tube F is completely attached to the pipe joint 16.
In this way, when the bellows tube F is completely attached, the nut member 88 is completely hidden inside the joint body 84, so that the lack of insertion can be seen at a glance, so that the construction has been completed properly. Can be easily confirmed by visual observation or touch.
[0042]
Further, as the nut member 88 is pushed deeper, the stop ring member 102 gradually decreases in diameter as the stop ring taper surface 100 passes, and expands when reaching the stop recess 97 as described above. Thus, even if a force is applied to the nut member 88 in the pulling direction, the pulling is prevented.
Here, when a force is applied to the bellows tube F in the pulling direction, the retainer member 50 that is in a locked state with the bellows tube F moves integrally in the pulling direction by a small distance. As described with reference to FIG. 4, the diameter-reduced taper surface 54 C of the rear protrusion 54 of the retainer member 50 comes into contact with the slip-off preventing taper surface 110 (see FIG. 8B) of the nut member 88. The rear protrusion 54 is pressed in the diameter reducing direction, that is, in the central axis direction of the pipe joint. As a result, the projection 56 of the rear projection 54 is pressed more firmly into the concave portion 18 of the bellows tube F, so that the further movement is blocked, and the bellows tube F comes off the pipe joint 80 and falls off. Never do.
In this way, without complicating the structure of the pipe joint 80, the bellows pipe F can be mounted while maintaining a reliable sealing property simply by inserting and pushing the bellows pipe F into the pipe joint 80.
[0043]
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing a fourth embodiment of the present invention. In the figure, the upper half shows a state during insertion of the bellows tube, and the lower half shows a state when insertion of the bellows tube is completed.
In the plug-in type pipe joint 120 of the fourth embodiment shown in FIG. 9, the retainer member 64 similar to that shown in FIG. 5 described in the second embodiment is used as the retainer member. Since the components substantially the same as those shown in FIG. 8 described in the third embodiment are used, the same components are denoted by the same reference numerals and the description thereof is omitted, and only portions having different structures will be described.
In this plug-in type pipe joint 120, the fireproof packing member 90B of the packing member 90 is protruded in the inner diameter direction to form an engaging convex portion 122. When the bellows pipe F is inserted, the tip of the bellows pipe F is inserted. However, the packing member 90 and the nut member 88 are integrally slid and moved in contact with the engaging projection 122. In addition, you may make it provide this support convex part 106 demonstrated in FIG.
[0044]
Here, as the stop ring member 102, for example, a spring member or the like elastically contracted in the radial direction is used, and a reduced diameter step portion 124 is formed on the outer peripheral surface of the tip end of the nut member 88. ing. When the nut member 88 slides in the insertion direction and the stop ring member 102 falls into the reduced diameter step portion 124 (see the lower half in FIG. 9), the nut member 88 becomes locked and the nut member 88 is locked. Is prevented from coming off from the joint body 84 side.
A retainer member 64 having the same structure as shown in FIG. 5 is installed between the nut member 88 and the packing member 90. In this case, the proximal end portion of the retainer member 64 is embedded and fixed in the distal end portion of the packing member 90.
[0045]
In the case of the fourth embodiment, the state of engagement between the bellows tube F to be inserted and the retainer member 90 and the operation when a force in the pulling direction is applied to the bellows tube F will be described with reference to FIG. Same as explained.
Also in the case of the fourth embodiment, since the proximal end side of the retainer member 64 is fixedly supported by the airtight packing member 90A, the retainer member 64 is displaced in the radial direction of the pipe joint. This can be always held in a centered state.
In each of the embodiments described above, the case where the retainer members 50 and 64 are integrally formed of metal has been described as an example. However, the present invention is not limited to this, and the whole may be formed of synthetic resin. It is good also as an integral molding of a metal and a synthetic resin.
[0046]
【The invention's effect】
As described above, according to the plug-in type pipe joint of the present invention, the following excellent effects can be exhibited.
When the bellows tube is inserted, the retainer member comes into contact with the tip of the bellows tube, and the bellows tube is inserted into the ring-shaped retainer member while expanding and contracting the diameter of the retainer member. The member will be attached, and when a force is applied to the bellows tube in the pulling direction, the bellows tube is prevented from being pulled out by the action of the taper preventing surface formed on the nut member. The bellows tube can be connected in a state in which a good sealing property is maintained by simply inserting it into the body. Therefore, the connection operation of the bellows tube can be performed easily and reliably without complicating the structure of the plug-in type pipe joint so much.
Further, since the retainer member is supported so that the tip end portion is in sliding contact with the inner wall of the nut member and the base end portion is in contact with the packing member, the packing member may be displaced in the radial direction of the pipe joint. This can always be held in a centered state.
Also In particular, as defined in claim 5. When a complete cut groove is provided in the retainer member, a part of the ring-shaped retainer member is completely cut in the length direction as a result of providing the complete cut groove. The expansion / contraction displacement in the direction becomes easy, the insertion resistance of the bellows tube can be reduced, and the sealing performance at the time of mounting can be kept high.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a plug-in pipe joint and a bellows pipe according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a ring-shaped retainer member.
FIG. 3 is a process diagram showing a process of inserting a bellows pipe into the plug-in type pipe joint according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an explanatory diagram for explaining a state of the retainer member of the first embodiment when the bellows tube is inserted.
FIG. 5 is a perspective view showing a retainer member used in a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a process diagram showing a process of inserting a bellows pipe into a plug-in type pipe joint according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is an explanatory view for explaining the state of the retainer member of the second embodiment when the bellows tube is inserted.
FIG. 8 is a process diagram showing a process of inserting a bellows tube F into a plug-in type pipe joint 80 according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a sectional view showing a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing a conventional general plug-in fitting.
[Explanation of symbols]
16 Plug-in fittings
18 recess
20 Convex
26 Fitting body
30 Nut member
40 Airtight packing material
42 Fireproof packing material
50 Retainer member
52 Front collar
54 Rear protrusion
54B Expanding taper surface
54C Reduced diameter taper surface
58 Notch groove
60 Tapering prevention taper surface
64 Retainer member
66 Forward protrusion
66B Expanding taper surface
66C Reduced diameter taper surface
68 Back collar
72 Notch groove
74 Plug-in fittings
80 Plug-in fittings
84 Fitting body
88 Nut member
90 Packing material
102 Stop ring member
110 Tapering prevention taper surface
120 Plug-in fittings
F bellows tube

Claims

外周面が波山状になされた凹凸部を有する蛇腹管を接続する差込式管継手において、
前記蛇腹管を挿入するための管挿入孔が形成されて内壁面が段部状になされた継手本体と、
前記継手本体の先端に固定されたリング状のナット部材と、
前記継手本体の内壁面に設けられたパッキン部材と、
先端部が前記ナット部材の内壁に摺接され、基端部が前記パッキン部材に接するようにして支持されると共に、前記蛇腹管が挿入された時に前記蛇腹管の先端に当接して一部が前記蛇腹管の半径方向に弾性的に拡縮しながら前記蛇腹管を内側に挿通させるリング状のリテーナ部材とを備え、
前記ナット部材には、前記蛇腹管に引き抜き方向に力を付与した時に前記リテーナ部材を縮径方向へ変形させる抜け防止テーパ面が形成されていることを特徴とする差込式管継手。In the plug-in type pipe joint for connecting the bellows pipe having the concavo-convex part whose outer peripheral surface is formed in a wavy shape,
A joint body in which a tube insertion hole for inserting the bellows tube is formed and the inner wall surface is formed in a stepped shape; and
A ring-shaped nut member fixed to the tip of the joint body;
A packing member provided on the inner wall surface of the joint body;
The distal end portion is slidably contacted with the inner wall of the nut member, and the proximal end portion is supported so as to be in contact with the packing member. When the bellows tube is inserted, a part of the bellows tube is brought into contact with the distal end. A ring-shaped retainer member for inserting the bellows tube inward while elastically expanding and contracting in the radial direction of the bellows tube;
An insertion-type pipe joint characterized in that the nut member is formed with a slip-off preventing taper surface that deforms the retainer member in the diameter reducing direction when a force is applied to the bellows tube in the pulling direction.

前記リテーナ部材は、前記ナット部の内壁に摺接する円筒状の前方つば部と、前記パッキン部材と接する肉厚な後方突部とよりなることを特徴とする請求項１記載の差込式管継手。 The plug-in type pipe joint according to claim 1, wherein the retainer member includes a cylindrical front collar portion that is in sliding contact with an inner wall of the nut portion, and a thick rear protrusion portion that is in contact with the packing member. .

前記後方突部の内面側には、前記蛇腹管の先端と当接してこの後方突部を拡開方向へ付勢する拡開テーパ面が形成されると共に、外面側には前記抜け防止テーパ面と接する縮径テーパ面が形成されることを特徴とする請求項１または２記載の差込式管継手。 An expansion taper surface is formed on the inner surface side of the rear protrusion so as to contact the tip of the bellows tube and urge the rear protrusion in the expansion direction. 3. The plug-in type pipe joint according to claim 1, wherein a reduced-diameter tapered surface in contact with the plug-in pipe is formed.

前記後方突部と前記前方つば部には、前記前方つば部の端部の一部を残してその長さ方向へ切り込むようにして形成された複数の切り込み溝が設けられることを特徴とする請求項２または３記載の差込式管継手。 The back protrusion and the front collar are provided with a plurality of cut grooves formed so as to cut in the length direction while leaving a part of the end of the front collar. Item 2. A plug-in pipe joint according to item 2 or 3.

前記切り込み溝の内の１つは、前記前方つば部の長さ方向の端部まで完全に切断された完全切り込み溝であることを特徴とする請求項４記載の差込式管継手。 The plug-in type pipe joint according to claim 4, wherein one of the cut grooves is a complete cut groove that is completely cut to an end portion in a length direction of the front collar portion.

外周面が波山状になされた凹凸部を有する蛇腹管を接続する差込式管継手において、
前記蛇腹管を挿入するための管挿入孔が形成されて内壁面が段部状になされた継手本体と、
前記継手本体の内壁面に沿って摺動可能に設けられたリング状のパッキン部材と、
前記継手本体の先端側に設けられて前記パッキン部材と係合されて前記パッキン部材と一体的に摺動可能になされたリング状のナット部材と、
前記ナット部材が前記継手本体内に挿入された時に前記ナット部材と係合して抜けを阻止するストップリング部材と、
先端部が前記ナット部材の内壁に摺接され、基端部が前記パッキン部材に接するようにして支持されると共に、前記蛇腹管が挿入された時に前記蛇腹管の先端に当接して一部が前記蛇腹管の半径方向に弾性的に拡縮しながら前記蛇腹管を内側に挿通させるリング状のリテーナ部材とを備え、
前記ナット部材には、前記蛇腹管に引き抜き方向に力を付与した時に前記リテーナ部材を縮径方向へ変形させる抜け防止テーパ面が形成されていることを特徴とする差込式管継手。In the plug-in type pipe joint for connecting the bellows pipe having the concavo-convex part whose outer peripheral surface is formed in a wavy shape,
A joint body in which a tube insertion hole for inserting the bellows tube is formed and the inner wall surface is formed in a stepped shape; and
A ring-shaped packing member slidably provided along the inner wall surface of the joint body;
A ring-shaped nut member that is provided on the distal end side of the joint body, is engaged with the packing member, and is slidable integrally with the packing member;
A stop ring member that engages with the nut member when the nut member is inserted into the joint body to prevent the nut member from coming off;
The distal end portion is slidably contacted with the inner wall of the nut member, and the proximal end portion is supported so as to be in contact with the packing member. When the bellows tube is inserted, a part of the bellows tube is brought into contact with the distal end. A ring-shaped retainer member for inserting the bellows tube inward while elastically expanding and contracting in the radial direction of the bellows tube;
An insertion-type pipe joint characterized in that the nut member is formed with a slip-off preventing taper surface that deforms the retainer member in the diameter reducing direction when a force is applied to the bellows tube in the pulling direction.

外周面が波山状になされた凹凸部を有する蛇腹管を接続する差込式管継手において、
前記蛇腹管を挿入するための管挿入孔が形成されて内壁面が段部状になされた継手本体と、
前記継手本体の内壁面に沿って摺動可能に設けられたリング状のパッキン部材と、
前記継手本体の先端側に設けられて前記パッキン部材と係合されて前記パッキン部材と一体的に摺動可能になされたリング状のナット部材と、
前記ナット部材が前記継手本体内に挿入された時に前記ナット部材と係合して抜けを阻止するストップリング部材と、
前記ナット部材と前記パッキン部材との間に位置されると共に基端部が前記パッキン部材に支持されて、前記蛇腹管が挿入された時に前記蛇腹管の先端に当接して一部が前記蛇腹管の半径方向に弾性的に拡縮しながら前記蛇腹管を内側に挿通させるリング状のリテーナ部材とを備え、
前記ナット部材には、前記蛇腹管に引き抜き方向に力を付与した時に前記リテーナ部材を縮径方向へ変形させる抜け防止テーパ面が形成されていることを特徴とする差込式管継手。In the plug-in type pipe joint for connecting the bellows pipe having the concavo-convex part whose outer peripheral surface is formed in a wavy shape,
A joint body in which a tube insertion hole for inserting the bellows tube is formed and the inner wall surface is formed in a stepped shape; and
A ring-shaped packing member slidably provided along the inner wall surface of the joint body;
A ring-shaped nut member that is provided on the distal end side of the joint body, is engaged with the packing member, and is slidable integrally with the packing member;
A stop ring member that engages with the nut member when the nut member is inserted into the joint body to prevent the nut member from coming off;
The base member is positioned between the nut member and the packing member and the base end portion is supported by the packing member. When the bellows tube is inserted, a part of the bellows tube is brought into contact with the tip of the bellows tube. A ring-shaped retainer member that inserts the bellows tube inward while elastically expanding and contracting in the radial direction of
An insertion-type pipe joint characterized in that the nut member is formed with a slip-off preventing taper surface that deforms the retainer member in the diameter reducing direction when a force is applied to the bellows tube in the pulling direction.