JP4725385B2 - 携帯型電話機及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、指の静脈パターンにより個人を認証することが可能な携帯型電話機及び電子機器に関する。
近年、個人の認証を行うための認証技術として、生体情報を用いたバイオメトリクス認証が注目されている。その中でも特に指の静脈パターンを利用した認証(以下、指静脈認証という)は、犯罪捜査等にも使用される指紋認証に比べてユーザの心理的抵抗感が低く、また生体の表面ではなく内部の情報を利用しているため耐偽造性に優れている特長を有している。
指静脈認証においては、血液中のヘモグロビンが赤外光を吸収するという特徴を利用して、照明部から指へ赤外光を照射し、イメージセンサ部により指の腹部を撮像すると、指の静脈部分だけが影となった静脈パターンを捉えることができる。このパターンを画像処理し、認証用として適切なデータとして登録しておき、認証時に得た指の静脈パターンとの相関を求めることで、登録ユーザか否かを判定し、個人認証を行う。
当該指静脈認証技術を用いた個人認証装置として、下記の特許文献1には、光源を指の撮像面に対して水平方向もしくは斜め水平方向に設けた装置が記載されている。
また、下記特許文献2には、液晶表示手段の表示面の内側に撮影手段を設け、撮影補助光を撮影手段の更に内側から液晶表示手段の表示面の外側方向へ照射するように撮影補助光出射手段を設け、液晶表示手段に所定の押圧力が加えられたときに液晶表示手段を透過表示にして、撮影補助光を点灯させた後、撮影手段により撮影することで、指静脈等の画像パターンを得て認証を行なう認証装置が記載されている。
特開2004−265269号公報(段落[0010]、[0036]、図1、図15等) 特開2006−11711号公報(段落[0040]、[0047]、図10等)
しかしながら、上記特許文献1においては、指の腹部を筐体に対面させるように載置して撮像するため、撮像用のカメラを腹部の略垂直方向に設ける必要があり、またその水平方向に光源を設けるため、筐体が大型化してしまい、例えば携帯型電話機のような携帯型機器へ搭載することが困難である。また小型化するためにミラーを用いることも記載されているが、これにより撮像範囲が狭くなり、認証精度が低くなってしまう。更に、携帯型電話機のように、太陽光等の外光に晒される環境下においては、カメラが外光の影響を受けてしまい、認証を正しく行うことができない。
一方、上記特許文献2においては、撮影手段及び撮影補助光照射手段を、液晶表示手段に対して垂直方向に並べることで、例えばいわゆる折りたたみ式の携帯型電話機における認証を実現し、また撮影手段を筐体内部に設けることで、外光に晒される環境下においても使用可能としている。
しかし、この構成では撮影手段と指との間に十分な焦点距離を取れず、撮影範囲が狭くならざるを得ないため、認証精度が低くなってしまう。また、当該液晶表示手段とは、折りたたみ式の携帯型電話機のいわゆるサブ液晶ディスプレイであり、メイン液晶ディスプレイしか有さない携帯端末に適用することができない。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、筐体の形態や搭載部品の有無及び配置に関わらず、精度の高い指静脈認証を行うことが可能な携帯型電話機及び携帯型電子機器を提供することにある。
上述の課題を解決するため、本発明の主たる観点に係る携帯型電話機は、第1の面を有する筐体と、前記第1の面に設けられ、ユーザの指を、当該指の側部が前記第1の面に対面するように載置可能にガイドする指ガイド部と、前記第1の面に前記指ガイド部に隣接して設けられ、前記載置された指を透過する所定波長の光を照射可能な照明部と、前記筐体に、前記第1の面から垂直方向に所定距離を置いて設けられ、前記指を透過した光を撮像可能な撮像部と、前記撮像された画像を基に前記ユーザの認証を行う制御部とを具備する。
ここで前記所定波長の光とは、例えば約600〜980nmの波長を有する赤外光である。また指ガイド部は例えば凹部または凸部を有し、ユーザに載置位置及び載置方向を示すものである。また所定距離とは例えば0〜1cm程度である。上記制御部は例えば上記画像中の、ユーザの指の静脈のパターンに基づいて認証を行う。なお、当該携帯型電話機は例えばいわゆるストレート(スティック)式の形態を有するが、その他にも、例えば上記筐体と別の筐体とがヒンジ部を介して回動可能に連結されたいわゆる折りたたみ式、上記筐体と別の筐体とが互いにスライド可能に連結されたいわゆるスライド式、上記筐体と別の筐体とが上記第1の面に垂直な軸を中心に回動可能に連結されたいわゆる回転オープン式といった他の形態を有していてもよい。
この構成により、ユーザの指を、指の側部が第1の面に対面するように載置させて、照明部により指の側部に光を照射しながら、第1の面から所定距離置いて設けられた撮像部により撮像することとしたので、撮像部は第1の面に沿った方向で指の腹部を撮像することとなる。これにより、指の腹部を第1の面に対面させて第1の面の垂直方向から撮像する場合に比べて、上記垂直方向における大きなスペースを必要としないながらも、撮像範囲を広くすることができる。これにより、携帯型電話機のあらゆる形態に対応して、限られたスペースを有効活用しながら、精度の高い指静脈認証が可能となる。
上記携帯型電話機において、前記撮像部は、前記光の非撮像時に前記第1の面よりも前記筐体内部側に位置し、前記撮像時に前記第1の面から前記第1の距離を置いた位置まで突出可能に設けられるようにしてもよい。
これにより、撮像部を撮像時に突出可能としたことで、非撮像時における筐体の上記垂直方向の幅を小さくして携帯型電話機の携帯性を向上させることができる。
上記携帯型電話機は、前記筐体の長手方向の端部に設けられ、前記撮像部を保持し、前記非撮像時に前記第1の面の一部を形成し、前記撮像時に前記第1の面の短手方向または長手方向の軸を中心に回動することで前記撮像部を突出可能な保持ブロックを更に具備していてもよい。
これにより、筐体の端部に回動可能に設けられた保持ブロックに撮像部を保持させることで、撮像時に撮像部を第1の面から突出させて撮像可能とすることができる。
上記携帯型電話機は、前記第1の面に設けられた表示部及び操作部を更に具備し、前記指ガイド部及び照明部は、前記操作部と前記表示部との間に設けられていても構わない。
これにより、表示部と操作部との間のスペースを効率よく利用して指ガイド部及び照明部を配置して認証を行うことができる。
上記携帯型電話機において、前記操作部は、前記撮像部を保持し、前記非撮像時に前記第1の面の一部を形成する面に複数の操作キー群が配列され、前記撮像時に前記筐体の短手方向の軸を中心に回動することで、前記撮像部を露出するように突出可能に設けられた操作キーブロックを有していてもよい。
これにより、操作部の一部を操作キーブロックとして形成して撮像部を内蔵させ、第1の面から突出可能とすることで、撮像部の設置スペースを確保することができる。
上記携帯型電話機は、前記第1の面に対向する第2の面に設けられた表示部及び操作部と、前記第1の面に、一端が前記第1の面の短手方向の軸を中心に回動可能に設けられ、前記撮像部を保持し、前記撮像時に前記回動により他端が前記第1の面から突出して露出可能に設けられた保持ブロックとを更に具備し、前記指ガイド部は、前記他端に設けられることを特徴とする携帯型電話機。
→これにより、撮像部を、表示部及び操作部の設置位置に依存することなく設置できるとともに、指ガイド部を保持ブロックの他端に設けることで、非撮像時には指ガイド部を筐体内に収納して筐体の美観を維持することができる。
上記携帯型電話機は、前記第1の面に対向する第2の面に設けられた表示部及び操作部を更に具備し、前記指ガイド部は、第1の一端及び第1の他端を有する第1の板と、第2の一端及び第2の他端を有する第2の板を有し、前記第1の一端が前記第1の面に前記短手方向の軸を中心に回動可能に接続され、前記第1の他端と前記第2の一端とが前記短手方向の軸を中心に回動可能に連結され、前記第2の他端が前記回動に伴って前記第1の面を前記長手方向へ摺動可能であり、前記非撮像時に前記第1の面と一体となり、前記撮像時に前記第1の面から突出可能な突出部材を有し、前記撮像部は、前記突出部材の第1の板の裏面であって前記第1の一端の近傍に、前記突出部材の突出に伴って前記第1の面から突出可能に一体的に設けられていても構わない。
これにより、非撮像時には指ガイド部及び撮像部をともに上記第1の面よりも筐体内部側へ収納して携帯性を向上できるとともに、撮像時には指ガイド部の突出動作と撮像部の突出動作とが連動することで、認証処理をスムーズに行わせることができる。なお、上記突出部材の突出時に上記第2の板を支持するテンション部材を有していてもよい。
上記携帯型電話機において、前記筐体は前記第1の面に表示部を有し、前記指ガイド部及び照明部と、前記撮像部とは、前記表示部を挟んで対向するように前記第1の面に設けられていてもよい。
これにより、指ガイド部及び照明部と、撮像部とを、表示部を挟むように設けることで、指ガイド部に載置された指と撮像部との距離を、十分な撮像範囲が得られる程度に確保して、精度の高い認証を行うことができる。
上記携帯型電話機において、前記制御部は、前記表示部に前記指の載置方法及び認証手順に関する情報を表示させるよう制御するようにしても構わない。
これにより、載置方法及び認証手順をユーザに報知することでユーザの操作性を向上させ、認証をスムーズに行うことができる。
上記携帯型電話機において、前記指ガイド部は、前記照明部よりも前記撮像部側に前記第1の面から突出するように設けられていてもよい。
これにより、照明部から照射された光が、指と筐体との隙間から漏れて撮像部の光学系に影響を与えることを防ぐことができ、指の静脈パターンを確実に撮像して確実に認証を行うことができる。
上記携帯型電話機において、前記撮像部は、前記所定波長の光のみを透過可能な第1のフィルタを有していてもよい。
これにより、屋外等の太陽光等の外光に晒される環境においても、第1のフィルタによって撮像部に入射する外光を遮蔽することで、指の静脈パターンを確実に撮像でき、誤認証を防いで認証を確実に行うことができる。また指の表面の指紋に外光が当たって散乱する場合等、指表面に対する外光の反射光の影響を防ぐこともできる。なお、第1のフィルタは例えばガラスや樹脂等からなる。
上記携帯型電話機において、前記撮像部は、可視光を吸収可能な第2のフィルタを有していても構わない。
これにより、上記第1のフィルタでは遮蔽しきれない外光も確実に遮蔽して、指の静脈パターンをより確実に撮像することができる。
上記携帯型電話機において、前記照明部は、前記照射される光の指向性を調整可能なレンズを有していてもよい。
これにより、照明部から照射された光が撮像部に直接入射して、撮像画像にノイズが入ことを防ぐことができる。なお、上記レンズとしては、例えばシリンドリカルレンズ、フレネルレンズ、アナモルフィックレンズ等が用いられる。
上記携帯型電話機において、前記レンズは、前記指ガイド部の少なくとも一部をなしていても構わない。
これにより、上記レンズが指ガイド部の少なくとも一部を兼ねることで、撮像画像のノイズを防ぎながら同時に指を載置位置へガイドすることも可能となる。また、指の側部に対して確実に光を照射させることもできる。例えば、第1の面から露出するレンズの凸部または凹部を指ガイド部として用いてもよい。
本発明の他の観点に係る携帯型電話機は、第1の内面及び当該第1の内面に対向する第1の外面を有する第1の筐体と、第2の内面及び当該第2の内面に対向する第2の外面を有する第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを、互いに二つ折りに開閉可能なように回動可能に連結するヒンジ部と、前記第1の内面または前記第2の内面に設けられ、ユーザの指を、当該指の側部が前記第1の面に対面するように載置可能にガイドする指ガイド部と、前記第1の内面または前記第2の内面に前記指ガイド部に隣接して設けられ、前記載置されたユーザの指を透過する光を照射可能な照明部と、前記ヒンジ部に設けられ、前記指を透過した光を撮像可能な撮像部と、前記撮像された画像を基に前記ユーザの認証を行う制御部とを具備する。
ここで前記所定波長の光とは、例えば約600〜980nmの波長を有する赤外光である。また指ガイド部は例えば凹部または凸部を有し、ユーザに載置位置及び載置方向を示すものである。また所定距離とは例えば0〜1cm程度である。上記制御部は例えば上記画像中の、ユーザの指の静脈のパターンに基づいて認証を行う。なお、当該携帯型電話機は例えばいわゆる折りたたみ式の形態を有する。
この構成により、ユーザの指を、指の側部が第1の面に対面するように載置させて、照明部により指に光を照射しながら、ヒンジ部に設けられた撮像部により撮像することとしたので、撮像部は第1の面に沿った方向で指の腹部を撮像することとなる。これにより、指の腹部を第1の面に対面させて第1の面の垂直方向から撮像する場合に比べて、上記垂直方向における大きなスペースを必要としないながらも、撮像範囲を広くすることができる。これにより、限られたスペースを有効活用しながら、精度の高い指静脈認証が可能となる。
上記携帯型電話機において、前記第1の筐体は、前記第1の内面に第1の表示部を有し、前記第2の筐体は、前記第2の内面に操作部を有し、前記指ガイド部及び照明部は、前記第1の表示部を挟んで前記撮像部と対向するように前記第1の内面に設けられていてもよい。
これにより、第1の内面の表示部が設けられたスペースを利用することで、ガイド部に載置された指と、ヒンジ部に設けられた撮像部との距離を、十分な撮像範囲が得られる程度に確保して精度の高い認証を行うことができる。
上記携帯型電話機において、前記制御部は、前記第1の筐体が開いた状態において、前記第1の表示部に前記指の載置方法及び認証手順に関する情報を表示させるよう制御するようにしても構わない。
これにより、第1の筐体が開いた状態において、第1の表示部により指の載置方法及び認証手順をユーザに報知することで、ユーザは当該表示内容を見ながら認証をスムーズに行うことができる。
上記携帯型電話機において、前記第1の表示部は、液晶パネルと、前記液晶パネルを被覆するとともに端面が前記光を遮光可能に加工された保護板を有していても構わない。
これにより、照射された光が保護板に入射し保護板を経由して撮像部に入ることで、撮像画像にノイズが入ることを防ぐことができる。「遮光可能に加工」とは、例えば遮光材料の塗装や遮光テープの貼付等である。
上記携帯型電話機において、前記第1の筐体は、前記第1の外面に第2の表示部を有し、前記制御部は、前記第2の表示部に前記指の載置方法及び認証手順に関する情報を表示させるよう制御するようにしても構わない。
当該第2の表示部は、メインディスプレイとして機能する上記第1の表示部に対して、いわゆるサブディスプレイとして機能する。これにより、第1の表示部のみならず第2の表示部によってもユーザに載置方法及び認証手順を報知し、認証をスムーズに行わせることができる。また、ユーザが第1の外面の第2の表示部を見ながら指を第1の内面の指ガイド部に載置すると、第1の筐体によって撮像部に入る太陽光等の外光が遮蔽されるため、外光の影響を受けずに指の静脈パターンを確実に撮像して確実に認証を行うことができる。
上記携帯型電話機において、前記第1の筐体は、前記第1の内面に第1の表示部を有し、前記第2の筐体は、前記第2の内面に操作部を有し、前記指ガイド部及び照明部は、前記操作部を挟んで前記撮像部と対向するように前記第2の内面に設けられていてもよい。
これにより、第2の内面の操作部が設けられたスペースを利用することで、ガイド部に載置された指と、ヒンジ部に設けられた撮像部との距離を、十分な撮像範囲が得られる程度に確保して精度の高い認証を行うことができる。
上記携帯型電話機において、前記撮像部は、前記第1または第2の筐体の回動に伴って回動可能に設けられていてもよい。
これにより、第1または第2の筐体を開いた状態においても、閉じた状態においてもそれぞれの状態に撮像部が対応して指を撮像して認証を行うことができる。
上記携帯型電話機において、前記ヒンジ部は、前記第1の内面が前記載置された指に接するように前記第1の筐体が所定角度閉じた状態で前記回動を一旦係止するための係止部材を有していても構わない。
これにより、上記係止部材を設けたことで、所定角度閉じた状態(いわゆる半開きの状態)で第1の筐体をユーザが抑えておく必要もなく、認証を容易に行なうことが可能となる。なお、所定角度とは第1の筐体と第2の筐体との間にユーザの指の側部が挟まれるような角度であり、例えば、第1の内面と第2の内面とがなす角度が10度〜15度程度となる角度であるが、この範囲に限られるものではない。
上記携帯型電話機において、前記第1の筐体は、前記第1の内面の短手方向の両側面に、前記第1の内面から略垂直方向に突出するように設けられたスカート部を有していてもよい。
これにより、スカード部を設けたことで、第1の筐体が所定角度閉じた状態において、第1の筐体及び第2の筐体の側面側から入る外光を遮蔽することができるため、外光の影響を受けずに指の静脈パターンを確実に撮像して確実に認証を行うことができる。
上記携帯型電話機において、前記撮像部は、前記所定波長の光のみを透過可能な第1のフィルタを有していてもよい。
これにより、第1のフィルタによって撮像部に入射する外光を遮蔽することで、指の静脈パターンを確実に撮像でき、認証を確実に行うことができる。また指表面に対する外光の反射光の影響を防ぐこともできる。
上記携帯型電話機において、前記撮像部は、可視光を吸収可能な第2のフィルタを有していてもよい。
これにより、上記第1のフィルタでは遮蔽しきれない外光も確実に遮蔽して、指の静脈パターンをより確実に撮像することができる。
上記携帯型電話機において、前記照明部は、前記照射される光の指向性を調整可能なレンズを有していても構わない。
これにより、照明部から照射された光が撮像部に直接入射して、撮像画像にノイズが入ることを防ぐことができる。
上記携帯型電話機において、前記レンズは、前記指ガイド部の少なくとも一部をなしていてもよい。
これにより、上記レンズが指ガイド部の少なくとも一部を兼ねることで、撮像画像のノイズを防ぎながら同時に指を載置位置へガイドすることも可能となる。また、指の側部に対して確実に光を照射させることもできる。
本発明の更に別の観点に係る携帯型電話機は、第1の表示部を有する第1の内面及び第2の表示部を有し当該第1の内面に対向する第1の外面を有する第1の筐体と、操作部を有する第2の内面及び当該第2の内面に対向する第2の外面を有する第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを、互いに二つ折りに開閉可能なように回動可能に連結するヒンジ部と、前記第1の外面に設けられ、ユーザの指を、当該指の側部が前記第1の面に対面するように載置可能にガイドする指ガイド部と、前記第1の外面に前記指ガイド部に隣接して設けられ、前記載置されたユーザの指を透過する光を照射可能な照明部と、前記第1の外面に、前記第2の表示部を挟んで前記指ガイド部及び照明部と対向し、かつ、前記第1の外面から突出するように設けられ、前記指を透過した光を撮像可能な撮像部と、前記撮像された画像を基に前記ユーザの認証を行うとともに、前記第1の表示部に前記指の載置方法及び認証手順に関する情報を表示させるよう制御する制御部とを具備する。
当該携帯型電話機は、いわゆるメインディスプレイ(第1の表示部)とサブディスプレイ(第2の表示部)とを有する、いわゆる折りたたみ式の携帯型電話機である。この構成により、第2の表示部の設置スペースをうまく利用して、指ガイド部に載置された指と撮像部との距離を、精度の高い認証が可能な撮像範囲まで広げることができる。また、ユーザは、第1の内面の第1の表示部に表示された情報を見ながら、指を第1の外面の指ガイド部に載置し撮像することで、スムーズに認証を行うことができる。更に、ユーザが第1の表示部を見ることにより、撮像部は第1の筐体により外光を遮蔽する位置となりやすいため、外光の影響を受けずに確実に指の静脈パターンを撮像して精度の高い認証を行うことができる。
本発明の更に別の観点に係る携帯型電話機は、第1の表面及び当該第1の表面に対向する第1の背面を有する第1の筐体と、第2の表面及び当該第2の表面に対向する第2の背面を有し、前記第1の背面と前記第2の表面とが対面するように、前記第1の筐体に対して摺動可能に連結された第2の筐体と、前記第2の表面に設けられ、ユーザの指を、当該指の側部が前記第2の表面に対面するように載置可能にガイドする指ガイド部と、前記第2の表面に前記指ガイド部に隣接して設けられ、前記載置された指を透過する所定波長の光を照射可能な照明部と、前記第1の筐体の前記摺動方向の、前記第1の表面と前記第1の背面との間の側面に設けられ、前記指を透過した前記光を撮像可能な撮像部と、前記撮像された画像を基に前記ユーザの認証を行う制御部とを具備する。
この携帯型電話機は、いわゆるスライド型の形態を有する。上記第1の表面に表示部、第2の表面に操作部を有していてもよいし、また第1の背面に操作部、第2の背面に表示部を有していてもよい。この場合、上記摺動により操作部を露出させたり、被覆させたりすることが可能となる。
この構成により、指ガイド部及び照明部を第2の筐体に、撮像部を第1の筐体に設けることで、例えば操作部の露出及び被覆のために上記第1及び第2の筐体を摺動可能としている構成を利用して、指ガイド部に載置された指と撮像部との距離を、可変して撮像部の撮像範囲を広げることができる。すなわち、摺動可能という既存の構成をうまく利用することで、指の静脈パターンを広範囲で撮像して、精度の高い認証を行うことが可能となる。
本発明のまた更に別の観点に係る携帯型電話機は、側面を有する筐体と、前記筐体に設けられ、前記長手方向へ摺動することで前記側面から突出可能であり、第1の面を有するアンテナ部と、前記アンテナ部の第1の面に設けられ、ユーザの指を、当該指の側部が前記第1の面に対面するように載置可能にガイドする指ガイド部と、前記アンテナ部の第1の面に前記指ガイド部に隣接して設けられ、前記載置された指を透過する所定波長の光を照射可能な照明部と、前記側面に設けられ、前記指を透過した前記光を撮像可能な撮像部と、前記撮像された画像を基に前記ユーザの認証を行う制御部とを具備する。
この構成により、受信感度を上げるため、または電磁波の人体への影響を軽減させるためにアンテナ部を摺動可能にするとともに、当該摺動可能な構成をうまく利用して、指ガイド部に載置された指と撮像部との距離を、精度よく認証可能な撮像範囲となる位置まで可変させることができる。
本発明の携帯型電子機器は、第1の面を有する筐体と、前記第1の面に設けられ、ユーザの指を、当該指の側部が前記第1の面に対面するように載置可能にガイドする指ガイド部と、前記第1の面に前記指ガイド部に隣接して設けられ、前記載置された指を透過する所定波長の光を照射可能な照明部と、前記筐体に、前記第1の面から垂直方向に所定距離を置いて設けられ、前記指を透過した光を撮像可能な撮像部と、前記撮像された画像を基に前記ユーザの認証を行う制御部とを具備する。
携帯型電子機器としては、例えば携帯型電話機、PDA(Personal Digital Assistance)、ノート型PC(Personal Computer)、電子辞書、カメラ、携帯型オーディオ/ビジュアル機器、携帯型ゲーム機器等が挙げられる。
以上のように、本発明によれば、筐体の形態や搭載部品の有無及び配置に関わらず、精度の高い指静脈認証を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態における携帯型電話機10の外観を示す斜視図であり、図2は、図1に示す携帯型電話機10の側面図である。
これらの図に示すように、携帯型電話機10は、第1の筐体1と、第2の筐体2とがヒンジ部3を介して回動可能に連結された、いわゆる折りたたみ式の形態を有しており、両筐体は、回動することで両図矢印A方向へ開閉し、二つ折りにすることが可能となっている。
第1の筐体1の内面1aには例えばTFT(Thin Film Transistor)等の液晶パネルを有するメイン表示部4が設けられる。また両図においては図示しないが、筐体1の外面1bには、同じく液晶パネルを有するサブ表示部が設けられている。
第2の筐体の内面2aには、ユーザの操作を入力するための操作部5が設けられている。操作部5は、例えば複数の数字キーが配列されたテンキー部5aやジョグダイヤル部5b、その他十字キー等のボタンを有する。
第1の筐体1の内面1aの、長手方向のヒンジ部3とは反対側の端部(以下、上端部という)には、ユーザの指を載置可能にガイドする指ガイド部6が設けられている。当該指ガイド部6は、例えば筐体1の短手方向に形成された凹部を有し、当該凹部に沿うようにユーザの指の側部を載置可能となっている。すなわち、指ガイド部6は、その凹部の幅が指の腹部の形状に合うほどの広い幅ではなく、指の側部を載置した場合に当該側部に合うようになっている。
内面1aの、上記指ガイド部6の更に端部側には、上記指を透過する赤外光を照射可能な照明部7が、指ガイド部6に隣接するように設けられている。またヒンジ部3には、上記照明部7から照射され指を透過した赤外光、すなわち、指の静脈イメージを撮像可能な撮像部8が設けられている。照明部7及び撮像部8の詳細については後述する。
図3は、携帯型電話機10の内部構成を示したブロック図である。同図に示すように、携帯型電話機10は、上記メイン表示部4、操作部5、照明部7及び撮像部8に加え、制御部11、アンテナ12、通信部13、メモリ14、表示制御部15、サブ表示部16、開閉検知部17、スピーカ18及びマイクロフォン19を有している。
アンテナ12は、例えば内蔵アンテナであり、通話やパケット通信のための電波の送受信を行う。通信部13は、当該アンテナ12により送受信される電波の周波数変換や、変調及び復調等を行う。なおパケット通信において送受信されるデータは、画像データ、電子メールデータ、プログラムデータ、その他の各種データである。
メモリ14は、例えばROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)、またはフラッシュメモリ等で構成され、制御部11が各部を制御するための制御プログラムや各種の初期設定データ、電話帳データ、電子メールの作成等を行うためのアプリケーション及び電子メールデータ、メールアドレスデータ等の、携帯型電話機に必要な各種プログラムやデータの他、本実施形態においては特に、特定ユーザの認証処理を行うためのプログラム及び静脈パターン等の認証用データを格納している。またメモリ14は、制御部11の各種データ処理の際の作業領域として、随時データを格納する。
表示制御部15は、操作部5に対するユーザ操作等に基づいて、制御部11による制御の下、上記第1の筐体1の内面1aに設けられたメイン表示部4と、外面1bに設けられたサブ表示部16の表示処理を制御する。なお本実施形態においては特に、表示制御部15は、メイン表示部4及びサブ表示部16に、指静脈パターンによるユーザ認証の際に指ガイド部6への指の載置位置や認証手順等に関する情報を表示させるように制御する。
上記操作部5は、上記テンキー部5aやジョグダイヤル部5b等に対するユーザの操作を入力し、当該入力された操作に応じた処理を行わせるために、当該入力された信号を制御部11に送信する。
開閉検知部17は、例えばスイッチ等からなり、本実施形態における携帯型電話機10が、図1及び図2に示したような開いた状態であるのか、或いは両図矢印A方向への回動により折りたたまれた状態であるのかを検知し、例えばメイン表示部4とサブ表示部16の表示切替信号等を制御部11へ送信する。
スピーカ18は、デジタル/アナログ変換機や増幅器等を有し、通信部13を介して入力された通話(受話)用の音声データや呼び出し音(着信報知音等)用の音声データに対してデジタル/アナログ変換処理及び増幅処理を行い、出力する。
マイクロフォン19は、アナログ/デジタル変換機や増幅器等を有し、ユーザから入力された通話(送話)用のアナログ音声データをデジタル音声データへ変換して制御部11へ送る。制御部11へ送られたデジタル音声データは、符号化された後、通信部13及びアンテナ12を介して送信される。
制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)からなり、通話における音声データの符号化及び復号化等、当該携帯型電話機10の各構成要素と信号をやり取りして携帯型電話機10を統括的に制御する。また、本実施形態においては特に、撮像部8によって撮像された画像データの解析等、特定ユーザの認証に関する処理を行う。
次に、照明部7及び撮像部8について詳細に説明する。図4は、携帯型電話機10が開いた状態において、第1の筐体1の長手方向における、第1の筐体1及びヒンジ部3近傍の概略断面図であり、図5は、照明部7の詳細を示した図であり、図6は、図4に示す撮像部8のカメラモジュール21の断面図である。これらの図においては、筐体1及び筐体2の内部機構の詳細については図示を省略している。また図5の(a)は図4と同じ方向(長手方向)から見た照明部7の断面図、(b)は(a)に略垂直な短手方向から見た照明部7の断面図である。
上述したように、第1の筐体1の、指ガイド部6よりも筐体1の上端部側(両図において右側)には、当該指ガイド部6に隣接するように照明部7が設けられている。図5に示すように、照明部7は、赤外光を照射可能な赤外LED(light-emitting diode)43、当該赤外LED43と接続された基板44、赤外LEDの指向性を光学的に制御するためのライトガイド41及び当該ライトガイド41を保持する例えば樹脂製の保持筒42を有する。
図5(b)に示すように、赤外LED43は第1の筐体の短手方向、すなわち指ガイド部6の形成方向と同一方向に、例えば2つ設けられ、指ガイド部6に載置された指9の側部に向けて、当該指を透過する例えば約600〜980nmの波長を有する近赤外光を照射可能であるが、この波長の範囲に限定されるものではない。
またライトガイド41は、例えば上面に凸状の湾曲面を有しており、例えばシリンドリカルレンズが用いられるが、その他にもフレネルレンズやアナモルフィックレンズ等を用いても構わない。当該ライトガイド41により、赤外光の指向性が制御され、撮像部8へ赤外光が直接入射するのを防ぎ、撮像部8による撮像画像にノイズが入って認証精度に影響をきたすことを防ぐことができる。
そして、図4及び図5に示すように、ライトガイド41は、その凸形状の端部が指ガイド部6の凹部の一部と一体的となるように形成されている。これにより、ライトガイド41も指ガイド部6と同様にユーザの指を載置可能にガイドする機能を果たす。
撮像部8は、図4に示すように、カメラモジュール21と、当該カメラモジュールを保持する保持カバー22と、カメラモジュール21内へ光を案内する光路23を有し、カメラモジュール21は、その光学系の光軸が内面1aに対してやや傾斜して指9の腹部へ向かうように設けられている。保持カバー22は、図2にも示すように、例えば第2の筐体2の外面2bから突出するように設けられる。光路23は、例えばカメラモジュール21からヒンジ部3の表面まで、第2の筐体2及びヒンジ部3を貫通するように形成され、ヒンジ部3の表面に開口を有している。同図に示すように当該開口に例えばアクリル樹脂等でなる保護カバー24を設けてもよい。
図6に示すように、カメラモジュール21は、筒状を有し、それぞれ光路を有する上筒部31、中筒部32及び下筒部33からなる筒部と、筒部内に設けられたレンズ34と、筒部の下部に設けられた基板35と、基板35上に設けられたイメージセンサ36とを有している。また、本実施形態においては特に、上筒部31にその開口を覆うようにIR透過フィルタ37が設けられ、また下筒部33内のレンズ34とイメージセンサ36との間にはバンドパスフィルタ38が設けられている。イメージセンサ36としては、例えばCCD(Charge Coupled Devices)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサが用いられる。
バンドパスフィルタ38は、上記照明部7が照射する赤外光の波長に合わせて、特定波長の赤外光のみを透過し、またIR透過フィルタ37は、イメージセンサ36に入る光のうち赤外光を透過して可視光を遮蔽(吸収)する。特定波長とは例えば870nmの波長とし、またIR透過フィルタ37は例えば760nm以上の波長の光を透過させるものとするが、これらの波長に限られるものではない。
本発明者らは、当該バンドパスフィルタ38とIR透過フィルタ37の効果について実験を行った。図7は、当該実験結果を示した図である。なお本実験は、2005年12月8日の午前11時から行い、この時刻において天候は快晴、太陽光の照度は104,650lx、色温度は5,176Kであった。また同図のグラフAはイメージセンサ36に直接入射する太陽光のスペクトラムを示し、グラフBはバンドパスフィルタ38及びIR透過フィルタ37を用いた場合にイメージセンサ36に入射する光のスペクトラムを示している。なお、実際にイメージセンサ36へ入射する太陽光の放射照度は、同図グラフAに示す値を積分した値となる。
同図に示すように、グラフAの状態のように両フィルタを用いない場合には、イメージセンサ36が太陽光の影響を著しく受けてしまい、指の静脈パターンを画像として捉えることが困難であるか、また仮に捉えられたとしても、明確な静脈パターンを得られないため、撮像した指がユーザ本人のものであっても認証に拒否されてしまう。
そこで、同図グラフBに示すように、上記バンドパスフィルタ38及びIR透過フィルタで太陽光の強度を1/10以下に抑えることにより、照明部7から照射される赤外光と太陽光の放射強度との差を小さくすることができ、指の静脈パターンをより正確に捉えることができる。これにより、本人が拒否されてしまうことを回避し、確実に認証を行うことができる。
またグラフAに示すように、太陽光の放射照度は、波長が約760nm及び約950nmの付近において特に小さくなっていることから、両フィルタを当該波長に合わせて設計することで、太陽光の影響を最も効率よく抑えることができる。
また図8は、撮像部8に上記バンドパスフィルタ38及びIR透過フィルタ37を搭載しない場合(同図(a))と両フィルタを搭載した場合(同図(b))とでそれぞれ同一の指を撮像した画像を示した図である。同図(a)に示すように、両フィルタを用いない場合には、外光が指9の表面(指紋)に散乱してノイズが入ってしまい、静脈パターン9aを明確に捉えることができない。それに対して、同図(b)に示すように、両フィルタを用いることで、外光の影響を抑えて静脈パターン9aを明確に捉えることができる。
このように、フィルタを2重に設けることで、仮にバンドパスフィルタ38で遮蔽しきれない波長の光(可視光)もIR透過フィルタ37で確実に遮蔽することができる。本実施形態の携帯型電話機10のような携帯型電話機は太陽光等の外光に晒される屋外等の環境下で使用されることが多いが、この両フィルタを用いることで、外光に晒される環境下においても指の静脈イメージを確実に撮像して、精度の高い指静脈認証を行うことができる。
また、上記照明部7については、指ガイド部6に載置される指に対してその設置角度及び設置位置を適宜変更可能である。本発明者らは、上記図4において、指の中心を通り、指を腹側と背側(爪側)に2分する赤道面上の中心線と、内面1aの法線とのなす角度θを変更し、また内面1aの平行面上における、照明部7から指の中心までの距離dを変更して指を撮像し、当該撮像画像の比較を行った。図9は、当該撮像結果を示した図である。なお、同図において、角度に関しては、上記指の中心線が、上記法線に平行な状態を原点(0)とし、指の腹側(撮像部側、図4の左側)へ傾く場合を+、指の背側(第1の筐体1の上端部側、図4の右側)に傾く場合を−として示している。また距離に関しては、指が照明部7の中心線上にある場合を原点(0)とし、照明部7に対して指が撮像部8側(同図左側)にある場合を+、筐体1の上端部側(同図右側)にある場合を−として示している。
同図に示すように、角度については、指が原点から背側(−)に傾くにしたがって、また距離については、指が原点から撮像部側(+)へ移動するにしたがって、指の静脈パターンが明確に捉えられている。同図に示す範囲以外について同様の撮像画像の比較を行った結果、照明部7を指に対して、角度θについては−40°〜0°(指の背側に0°〜40°)傾け、距離dについては0mm〜20mmの範囲に設定して、指の背側から赤外光を照射して撮像することで、静脈パターンを認証可能な程度に明確に捉えることができることが分かった。したがって、本実施形態においては、照明部7と指ガイド部6とを上記距離dの範囲の位置関係となるように設けて、またユーザ認証の際に、指を上記角度θの範囲で側部を載置させるように、例えばメイン表示部4またはサブ表示部16に載置方法を表示させることで、認証に最適な静脈パターンを捉えることができる。
なお、撮像部8と指との距離については、本実施形態においては例えば10mm以上必要とされる。撮像範囲(画角)と認証精度とはトレードオフの関係にあり、両者間の距離が10mmより小さいと、撮像範囲が狭くなり、指の一部の静脈パターンしか捉えられないため、認証精度が低くなってしまうからである。本実施形態においては、撮像部8をヒンジ部3に設け、メイン表示部4を挟んで第1の筐体1の内面1aの上端部に指ガイド部6を設けることで、メイン表示部4の長手方向の幅を利用して、上記10mm以上の距離を確保して精度の高い認証を行うことができる。
なお、指ガイド部6の凹部に指を載置した場合には、当該指により赤外光が撮像部8側へ漏れるのを防ぐことができ、赤外光により撮像画像にノイズが入ることを防ぐことができる。
また、上記メイン表示部4は、内部に液晶パネル(図示せず)を有しており、上記図4及び図5に示すように、当該液晶パネルを保護するための例えばアクリル樹脂製の保護板4aを内面1aの略平行面上に有している。仮に赤外光が指の隙間から漏れて、当該保護板4aの端面から入射すると、当該赤外光が保護板4a内部を伝わって撮像部8近傍から出射し、上記と同様、撮像画像にノイズが入る等、撮像に影響をきたすことが考えられる。そこで、上記保護板4aの端面に、赤外光に対する遮光処理を施すようにしてもよい。遮光処理としては、例えば遮光テープの貼付や、遮光材料の塗布が挙げられる。
また図示しないが、例えば第1の筐体1または第2の筐体2の側面には、照明部7における赤外光の照射及び撮像部8における撮像、メイン表示部4における認証手順の表示等、一連の認証処理を開始させるための認証ボタンが設けられている。
次に、以上のように構成された携帯型電話機10のユーザ認証動作について説明する。
当該ユーザ認証は、例えば、携帯型電話機10内のデータへのアクセスや操作がロックされた状態等、携帯型電話機10に対する各種の機能制限がかけられた状態において、当該制限を解除するために行われる。ユーザにより例えば上記認証ボタンが押下されると、まず、携帯型電話機10は、表示制御部15により、メイン表示部4に指ガイド部6への指の載置位置及び認証手順等に関する情報を表示させる。より具体的には、例えば、ユーザが指を指ガイド部6に載置した状態で、撮像部8が捉えている指の画像と、最適な載置位置及び載置角度に関する情報とを表示させることで当該載置位置及び載置角度を調整させるようにしてもよい。載置位置と載置角度が最適な状態になった(最適であるとユーザが判断した)場合、例えば上記認証ボタンを再度押下すると、携帯型電話機10は、照明部7の赤外LED43を点灯させた上で、撮像部8により指を撮像する。なお、認証ボタンのみならず、撮像用のボタンを他に設けるようにしてもよい。また、認証ボタンによらずに、例えば、指ガイド部6に、ユーザの指が載置されたことを感知するセンサを設けて、感知から所定時間経過後に自動的に赤外LED43を点灯させて撮像するようにしても構わない。
制御部11は、上記撮像画像を解析して静脈パターンを得て、当該静脈パターンと、メモリ14に予め記憶してある登録ユーザの静脈パターンとを照合し、それらが一致した場合には正当なユーザであると判断し、上記機能制限を解除する。また一致しない場合には、当該機能制限は解除しない。このとき、例えば静脈パターンが一致しないため解除できない旨をメイン表示部4に表示させるようにしてもよい。
なお、上記照合に用いる登録ユーザの静脈パターンは、例えば携帯型電話機10の初期設定時に、上記認証の際と同様に指ガイド部6に登録ユーザの指が載置された状態で、照明部7により赤外LED43を点灯させつつ撮像部8により撮像し、その静脈パターンの特徴に関する情報等とともにメモリ14へ格納しておく。
以上説明したように、第1の筐体1の上端部に指ガイド部6及び照明部7を設け、撮像部8を、第1の筐体1のメイン表示部4を挟むようにヒンジ部3に設け、ユーザの指の側部が指ガイド部6に載置された状態で撮像することにより、メイン表示部4や操作部5等の、折りたたみ式の携帯型電話機10の既存の構成部品の配置を変更することなく、空いたスペースを有効活用して、焦点距離も確保しつつ、ユーザの指の明確な静脈パターンを得ることができ、精度の高い認証を行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態及び以降説明する実施形態においては、上記第1実施形態における携帯型電話機10の構成及び動作と同様となる部分については図面において同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
本実施形態においては、上記第1実施形態と同様の折りたたみ式の携帯型電話機において、指ガイド部6及び照明部7を設ける位置を変更している。図10は、本実施形態における携帯型電話機20が開いた状態の外観を示した斜視図であり、図11は、図10の携帯型電話機20が所定角度閉じた状態の外観を示した斜視図である。また図12は、認証時における携帯型電話機20を側面側から示した図である。
上記第1の実施形態においては、第1の筐体1の上端部に指ガイド部6及び照明部7を設けていたが、図10及び図11に示すように、本実施形態においては、同様に図10の矢印A方向へ開閉可能な折りたたみ式の携帯型電話機20において、当該指ガイド部6及び照明部7を第2の筐体2の内面2aの、ヒンジ部3とは反対側の端部(以下、下端部という)に設けている。すなわち、指ガイド部6及び照明部7と、ヒンジ部3に設けられた撮像部8とが、操作部5を挟むような位置関係となっている。
また、撮像部8は、上記第1の実施形態と同様にヒンジ部3に設けられているが、本実施形態においては、図11に示すように、第1の筐体1または第2の筐体2が所定角度閉じた状態において指と対面し、当該指を撮像可能なように設けられている。したがって、ユーザは、図12に示すように、指ガイド部6に指の側部を載置し、かつ、第1の筐体1の上端部と第2の筐体2の下端部との間に指を挟むように、第1の筐体及び第2の筐体2を所定角度閉じた状態で認証を行う。
なお、指が第1の筐体1と第2の筐体2とで挟まれることで両筐体の回動を係止するようにしてもよいが、図12に示したような、当該指が挟まれるような角度(例えば、内面1aと内面2aとがなす角度が10度〜15度程度となる角度)で両筐体の回動を一旦係止するような係止機構をヒンジ部3に設けるようにしても構わない。携帯型電話機20のその他の構成及び動作は、上記第1実施形態と同様である。
この構成により、指ガイド部6及び照明部7と、撮像部8とを、操作部5を挟むように設けることで、当該操作部5の設置領域を利用して焦点距離を確保し、上記第1実施形態と同様に精度の高い認証が可能であるが、特に本実施形態においては、認証時において、第1の筐体1及び第2の筐体2が所定角度閉じた状態となるため、第1の筐体1により指や撮像部8に入射する外光が遮蔽されることとなり、より外光の影響を少なくして精度の高い認証を行うことができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図13は、本実施形態における携帯型電話機30の外観を示す斜視図であり、図14は、図13に示した携帯型電話機30において認証を行う場合の、第1の筐体1の長手方向の断面図である。
上記2つの実施形態においては、折りたたみ式の携帯型電話機において第1の筐体1または第2の筐体2の内面に指ガイド部6及び照明部7を設け、ヒンジ部3に撮像部8を設けていたが、両図に示すように、本実施形態においては、これらを第1の筐体1の外面1bに設けることとしている。
すなわち、図14に示すように、第1の筐体1の外面1bに設けられたサブ表示部16を挟むように、指ガイド部6及び照明部7と、撮像部8とを設けている。本実施形態においては、指ガイド部6は上記各実施形態の場合のような凹部ではなく、外面1bから突出した凸部として設けている。図14に示すように、ユーザは当該凸部としての指ガイド部6に指の側部が触れるように指を載置する。
また、撮像部8は、外面1bから突出するように設けられており、図14に示すように、上記第1実施形態で示したのと同様、カメラモジュール21と、当該カメラモジュールを保持する保持カバー22と、カメラモジュール21内へ光を案内する光路23と、光路23の開口を覆う保護カバー24とを有し、カメラモジュール21は、光学系の光軸が外面1bに対して傾斜して指9の腹部に向かうように設けられている。なお、撮像部8は、例えば保持カバー22の一端を、外面1bの短手方向の軸を中心に回動可能として、非撮像時には第1の筐体に収容可能となるように設けてもよい。
また指ガイド部6は、その凸形状により、指ガイド部6に載置された指の隙間から漏れる赤外光を遮蔽するような構造となっている。これにより赤外光が撮像部8による撮像に影響をきたすことを防ぐことができる。
本実施形態における携帯型電話機30の認証動作については上記各実施形態と同様である。この構成により、指ガイド部6及び照明部7と、撮像部8とをサブ表示部16を挟むように設けることで、サブ表示部16の設置領域を利用して焦点距離を確保し、精度の高い認証を行うことができる。
また、この場合、メイン表示部4に指の載置方法や認証手順を表示させ、ユーザがメイン表示部4を見ながら認証を行うようにすることで、撮像部8が第1の筐体1により外光の影になりやすく、撮像部8に対する外光の影響を抑えることも可能となる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図15は、本実施形態における携帯型電話機40の外観を示した斜視図であり、図16は、図15に示した携帯型電話機40において認証を行う場合の、携帯型電話機40の側面図である。
両図に示すように、本実施形態における携帯型電話機40は、いわゆるストレート式(スティック式)の形態を有し、筐体101の上面101aには、表示部4と操作部5とを有している。
また、上面101aの、表示部4と操作部5との間には、指ガイド部6及び照明部7を有し、筐体101の下端部には、撮像部8を保持する保持ブロック25が設けられている。指ガイド部6は例えばユーザの指の側部を載置可能な凹部を有しており、また照明部7は、上述の各実施形態と同様の構成となっている。当該保持ブロック25は、図4及び図5に示すように、上面101aの短手方向の軸を中心に同図矢印A方向に回動可能に筐体101に接続されている。ユーザ認証時には、当該回動により、撮像部8とともに保持ブロック25が上面101aから突出し、撮像部8の光軸が、指ガイド部6に載置された指の腹部へ向くようになっている。図15における保持ブロック25は、認証時における状態を示している。非認証時には、保持ブロック25は、認証時に指の腹部と対面していた面が、筐体101の上面101aと同一面上となり、撮像部8の光軸が上面101aの略垂直方向に向いた状態となる。携帯型電話機40の認証動作については上記各実施形態で説明したのと同様である。
なお、上記保持ブロック25は、上面101aの短手方向ではなく長手方向の軸を中心に回動可能に設けても構わない。この場合、撮像部8は、当該回動軸から上記短手方向に所定距離を置いて設けて、非撮像時は筐体101の下端部側の側面に対面するようにし、回動により上記指の腹部に対面するように設ければよい。
以上の構成により、いわゆるストレート式の携帯型電話機40においても、上面101aの表示部4と操作部5との間に指ガイド部6及び照明部7を設けて、下端部に撮像部8を上面101aから突出可能に設けることで、既存の表示部4及び操作部5の配置を変更することなく、操作部5の設置領域を利用して焦点距離も確保して、精度の高い認証を行うことができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図17は、本実施形態における携帯型電話機50の外観を示した斜視図である。
上記第4の実施形態においては、上記第4実施形態における携帯型電話機30と同様のストレート式の携帯型電話機50において、操作部5のテンキー部5aを有する部分をキーブロック26としてブロック化し、当該キーブロック26を、例えば上面101aの短手方向の軸を中心に同図矢印A方向に回動することで、上面101aから突出可能なように設けている。そして、当該キーブロック26内部に撮像部8を設け、また指ガイド部6及び照明部7は、表示部4と操作部5(キーブロック26)との間に設けている。キーブロック26が回動して突出することにより、撮像部8が上面101aから露出して、指ガイド部6に載置された指の腹部に対面し、当該指の腹部を撮像可能となる。キーブロック26は、例えばバネや係合部等を有し、非撮像時にはバネ力に抗して筐体101内に係合することで収容され、撮像時には、筐体101の側面等に設けられたボタンをユーザが押下することでバネ力により突出可能となるようにしてもよい。携帯型電話機50の認証動作については、上記各実施形態の場合と同様である。
この構成により、操作部5の一部をキーブロック26として上面101aから突出可能とし、当該キーブロック26に撮像部8を設けることで、既存の操作部5や表示部の配置を変更することなく、撮像部8と指との焦点距離を確保して、精度の高い認証を行うことができる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。図18は、本実施形態における携帯型電話機60の外観を示した斜視図であり、図19は、図18に示した携帯型電話機60において認証を行う場合の、携帯型電話機60の側面図である。
両図に示すように、本実施形態においては、ストレート式の携帯型電話機60において、アーチ状のアンテナ12を筐体101の上端部に、筐体101の長手方向(同図矢印A方向)にスライド可能に設けている。アンテナ12は端部に湾曲部12aを有し、当該湾曲部12aに、凹形状の指ガイド部6と、照明部7を設けている。アンテナ12をスライドさせて筐体101の側面101cから突出させることにより、電波の受信感度を向上させ、また電磁波の人体への影響を軽減させることができる。
また、筐体101の上部側面101cに撮像部8を設け、上記アンテナ12を上記矢印A方向にスライドすることで、撮像部8と、指ガイド部6に載置された指との焦点距離を確保することができるようになっている。なお、図19に示すように、撮像部8のカメラモジュール21は、その光軸が上面101aに対してやや傾くように設け、指9の腹部を撮像可能としている。また、照明部7も、赤外LED43の指向性を、指の背側へ赤外光が照射されるよう、ライトガイド41等により調整する。携帯型電話機60の認証動作については、上記各実施形態の場合と同様である。
以上の構成により、アンテナ12をスライド可能に設けた構成をうまく利用して、アンテナ12に指ガイド部6及び照明部7を設けて、撮像部8と指9との間の、認証に必要な焦点距離を確保して、精度の高い認証を行うことができる。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。図20は、本実施形態における携帯型電話機70の外観を上面側から示した斜視図であり、図21は、図20に示した携帯型電話機70の外観を背面側から示した斜視図であり、図22は、図20及び図20に示した携帯型電話機70において認証を行う場合の、携帯型電話機70の側面図である。
これらの図に示すように、本実施形態においては、ストレート式の携帯型電話機70において、筐体101の背面101bに撮像部8を保持する保持ブロック27を設け、当該保持ブロック27を、筐体101の短手方向の軸を中心に回動することで背面101bから突出可能としている。
具体的には、保持ブロック27の内部に撮像部8を設けて、当該撮像部8から保持ブロック27の端部側面に通じる光路27aを形成している。保持ブロック27は、非撮像時には筐体101内に収容され、撮像時には、当該撮像部8及び光路27aが、上記回動により背面101bから露出可能となっている。また、当該保持ブロック27の端部側面に凹部を設けて指ガイド部6とし、また背面101bの、指ガイド部6の近傍に照明部7を設けている。携帯型電話機70の認証動作については上記各実施形態と同様である。
この構成により、撮像部8が保持ブロック内に収容され、また保持ブロック27の光路27aは、認証時には指の腹部により覆われることとなるため、撮像部8に外光が入ることを防ぎ、精度の高い認証を行うことができる。また、非認証時には、指ガイド部6を筐体101内に収容することができるため、背面101bに凹部や凸部等を設ける場合に比べて、携帯型電話機70のデザイン性が向上する。
(第8の実施形態)
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。図23は、本実施形態における携帯型電話機80の外観を示した斜視図であり、図24は、図23に示した携帯型電話機80において認証を行う場合の、携帯型電話機80の側面図である。
両図に示すように、本実施形態においては、折りたたみ式の携帯型電話機80において、第2の筐体2の外面2bに、板枠状の指ガイド部6を外面2bから突出可能に設けている。すなわち、指ガイド部6は、第1の枠板61と第2の枠板62とがヒンジ63を介して矢印B方向へ回動可能となっており、当該回動とともに、第1の枠板61の端部が矢印A方向へスライドすることで、上記ヒンジ部63を中心として両枠板61及び62が外面2bから突出可能となっている。また外面2bの、第2の枠板との間には照明部7が設けられている。
また、第2の枠板62の裏面には撮像部8が設けられており、指ガイド部6の突出に伴って、第2の筐体2内部から突出可能となっている。図24に示すように、指ガイド部6及び撮像部8が突出した状態で、ユーザが当該突出した第1の枠板61に指の腹部が対面するように指を載置することで、指の腹部を撮像可能となり、また照明部7は、当該載置された指の下部に位置するように設けられている。非撮像時には、第1の枠板61及び第2の枠板62はそれぞれ、外面2bと平行となるように外面2bに収容され、撮像部8は第2の筐体2内に収容される。また、認証時においては、第1の筐体1の内面1aに設けられたメイン表示部4に、指の載置方法や認証手順が表示され、ユーザは当該表示にしたがって認証を行う。携帯型電話機80の認証時の動作は上記各実施形態と同様である。
以上の構成により、指ガイド部6、照明部7及び撮像部8をいずれも第2の筐体2の外面2bに設けることで、第1の筐体1及び第2の筐体2の各内面の構成部品に関わらず、認証に必要な焦点距離を確保して精度の高い認証を行うことができる。また、第1の筐体の内面2aのメイン表示部4をユーザに見せながら認証することで、撮像部8が第2の筐体2の陰になりやすいため、撮像部8に入る外光を遮蔽することもできる。なお、本実施形態のような構成の指ガイド部6をストレート式の携帯型電話機に設けることも勿論可能である。
(第9の実施形態)
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。図25は、本実施形態における携帯型電話機90の外観を示した斜視図である。
同図に示すように、本実施形態における携帯型電話機90は、第1の筐体201と第2の筐体202とが同図矢印A方向にスライドすることで開閉可能に設けられた、いわゆるスライド式の携帯型電話機である。第1の筐体201の上面201aにはメイン表示部4(図示せず)が設けられ、第2の筐体202の上面202aには操作部5(図示せず)が設けられている。操作部5は、上記矢印A方向へのスライドにより上面202aから露出可能となっている。
また第1の筐体201の背面201bの上端部には、指ガイド部6及び照明部7が設けられ、また第2の筐体202の上端部には撮像部8が設けられている。認証時には、指ガイド部6に載置された指と撮像部8との距離を、第1または第2の筐体の上記矢印A方向へのスライド動作により確保することが可能となっている。また認証時には、第2に筐体202の背面202bに設けられたサブ表示部16に、指の載置方法や認証手順が表示される。携帯型電話機90の動作については上記各実施形態と同様である。
この構成により、第1の筐体201と第2の筐体202とをスライド可能に設けた構成をうまく利用して、指と撮像部8との間の焦点距離を確保し、精度の高い認証を行うことができる。なお、指ガイド部6及び照明部7を第2の筐体の上面202aの端部に設け、撮像部8を第1の筐体201の下端部に設けるようにしてもよく、上記と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記各実施形態においては、IR透過フィルタ37とバンドパスフィルタ38を併用していたが、例えばバンドパスフィルタ38のみを用いるようにしても構わない。
上記各実施形態においては、照明部7は筐体の所定の面(内面や外面、上面や背面)に対して略垂直方向に赤外光を照射するように設け、指の載置角度を照射方向に対して例えば0°〜40°となるように載置させていたが、指の腹部(上記中心線)が各面に対して略垂直となるように(指の側部が各面と略平行となるように)指を載置させ、各面に対して赤外光の照射角度を上記角度の範囲に傾斜させるように設けてもよい。
上述の実施形態においては、指ガイド部6と照明部7とは別個に設けていたが、指ガイド部6に凹部を設けず、ライトガイド41の凸部をそのまま指ガイド部6として用いても構わない。この場合ユーザは当該ライトガイド41の凸部に指の側部が当たるように指を載置する。
上記第1ないし第3の実施形態に示した折りたたみ式の携帯型電話機においては、第1の筐体1及び第2の筐体2を開いた状態においても閉じた状態においても撮像部8により指を撮像可能としてもよい。この場合、撮像部8を、筐体の開閉に応じて回動させ、光軸が常に指の腹部を向くように設ければよい。
第2の実施形態の携帯型電話機20において、第1の筐体1の内面1aの短手方向の両側面に、内面1aから略垂直方向に突出するように板状のスカート部1cを設けてもよい。これにより、第1の筐体1及び第2の筐体2を所定角度閉じて認証をする場合に、両筐体の側面方向から入る外光も遮蔽することで、更に確実な認証を行うことができる。この場合は、例えば図26に示すように、内面1aの短手方向における第1の筐体1の幅を、第2の筐体2の内面2aの短手方向の幅に比べて長くし、第1の筐体1を閉じた状態において、内面1aとスカート部1cとによって第2の筐体2の内面2a及び側面が覆われるように(スカート部1cと第2の筐体2の側面が対面するように)設計すればよい。
上述の各実施形態においては、本発明をいわゆる折りたたみ式、ストレート式、スライド式の各携帯型電話機に適用した例について説明したが、その他にも、例えば第1の筐体と第2の筐体とが、表示部が設けられた面に垂直な軸を中心に回動可能に連結された、いわゆる回転オープン式の携帯型電話機や、折りたたみ式と回転オープン式を組み合わせたタイプの携帯型電話機等、様々な形態の携帯型電話機に適用可能である。また本発明は、携帯型電話機以外にも、PDA、ノート型PC(Personal Computer)、電子辞書、カメラ、携帯型オーディオ/ビジュアル機器、携帯型ゲーム機器等の様々な携帯型電子機器に適用可能である。
なお、図27〜図59は、上記第1〜第9実施形態における携帯型電話機10〜90の各六面図(動作の前後の状態を含む)を示した図である。
本発明の第1の実施形態に係る携帯型電話機10の外観を示す斜視図である。 図1の携帯型電話機10の側面図である。 図1の携帯型電話機10の内部構成を示したブロック図である。 第1の実施形態の携帯型電話機10の長手方向における、第1の筐体1及びヒンジ部3近傍の概略断面図である。 図4の照明部7の詳細を示した図である。 図4に示す撮像部8のカメラモジュール21の断面図である。 第1の実施形態において、バンドパスフィルタ38とIR透過フィルタ37の効果についての実験結果を示す図である。 第1の実施形態において撮像部8にバンドパスフィルタ38及びIR透過フィルタ37を搭載しない場合と両フィルタを搭載した場合とでそれぞれ指を撮像した画像を示した図である。 第1の実施形態において、指に対する照明部の位置と角度を変更して指を撮像した場合の各撮像画像を示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る携帯型電話機20が開いた状態の外観を示した斜視図である。 図10の携帯型電話機20が所定角度閉じた状態の外観を示した斜視図である。 認証時における携帯型電話機20を側面側から示した図である。 本発明の第3の実施形態に係る携帯型電話機30の外観を示す斜視図である。 図13に示した携帯型電話機30において認証を行う場合の、第1の筐体1の長手方向の断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る携帯型電話機40の外観を示した斜視図である。 図15に示した携帯型電話機40において認証を行う場合の、携帯型電話機40の側面図である。 本発明の第5の実施形態に係る携帯型電話機50の外観を示した斜視図である。 本発明の第6の実施形態に係る携帯型電話機60の外観を示した斜視図である。 図18に示した携帯型電話機60において認証を行う場合の、携帯型電話機60の側面図である。 本発明の第7の実施形態に係る携帯型電話機70の外観を上面側から示した斜視図である。 図20に示した携帯型電話機70の外観を背面側から示した斜視図である。 図20及び図20に示した携帯型電話機70において認証を行う場合の、携帯型電話機70の側面図である。 本発明の第8の実施形態に係る携帯型電話機80の外観を示した斜視図である。 図23に示した携帯型電話機80において認証を行う場合の、携帯型電話機80の側面図である。 本発明の第9の実施形態に係る携帯型電話機90の外観を示した斜視図である。 第2の実施形態の変形例において第1の筐体1にスカート部1cを設けた様子を示した図である。 第1の実施形態における携帯型電話機10の、開いた状態における正面図(同図(a))及び背面図(同図(b))である。 第1の実施形態における携帯型電話機10の、開いた状態における左側面図(同図(a))及び右側面図(同図(b))である。 第1の実施形態における携帯型電話機10の、開いた状態における平面図(同図(a))及び底面図(同図(b))である。 第2の実施形態における携帯型電話機20の、所定角度閉じた状態における正面図(同図(a))及び背面図(同図(b))である。 第2の実施形態における携帯型電話機20の、所定角度閉じた状態における左側面図(同図(a))及び右側面図(同図(b))である。 第2の実施形態における携帯型電話機20の、所定角度閉じた状態における平面図(同図(a))及び底面図(同図(b))である。 第3の実施形態における携帯型電話機30の、開いた状態における正面図(同図(a))及び背面図(同図(b))である。 第3の実施形態における携帯型電話機30の、開いた状態における左側面図(同図(a))及び右側面図(同図(b))である。 第3の実施形態における携帯型電話機30の、開いた状態における平面図(同図(a))及び底面図(同図(b))である。 第4の実施形態における携帯型電話機40の、保持ブロック25が突出した状態における正面図(同図(a))及び背面図(同図(b))である。 第4の実施形態における携帯型電話機40の、保持ブロック25が突出した状態における左側面図(同図(a))及び右側面図(同図(b))である。 第4の実施形態における携帯型電話機40の、保持ブロック25が突出した状態における平面図(同図(a))及び底面図(同図(b))である。 第4の実施形態における携帯型電話機40の、保持ブロック25が収容された状態における左側面図(同図(a))及び右側面図(同図(b))である。 第5の実施形態における携帯型電話機50の、キーブロック26が突出した状態における正面図(同図(a))及び背面図(同図(b))である。 第5の実施形態における携帯型電話機50の、キーブロック26が突出した状態における左側面図(同図(a))及び右側面図(同図(b))である。 第5の実施形態における携帯型電話機50の、キーブロック26が突出した状態における平面図(同図(a))及び底面図(同図(b))である。 第5の実施形態における携帯型電話機50の、キーブロック26が収容された状態における左側面図(同図(a))及び右側面図(同図(b))である。 第6の実施形態における携帯型電話機60の、アンテナ12が突出した状態における正面図(同図(a))及び背面図(同図(b))である。 第6の実施形態における携帯型電話機60の、アンテナ12が突出した状態における左側面図(同図(a))及び右側面図(同図(b))である。 第6の実施形態における携帯型電話機60の、アンテナ12が突出した状態における平面図(同図(a))及び底面図(同図(b))である。 第6の実施形態における携帯型電話機60の、アンテナ12が収容された状態における左側面図(同図(a))及び右側面図(同図(b))である。 第7の実施形態における携帯型電話機70の、保持ブロック27が突出した状態における正面図(同図(a))及び背面図(同図(b))である。 第7の実施形態における携帯型電話機70の、保持ブロック27が突出した状態における左側面図(同図(a))及び右側面図(同図(b))である。 第7の実施形態における携帯型電話機70の、保持ブロック27が突出した状態における平面図(同図(a))及び底面図(同図(b))である。 第7の実施形態における携帯型電話機70の、保持ブロック27が収容された状態における左側面図(同図(a))及び右側面図(同図(b))である。 第8の実施形態における携帯型電話機80の、開いた状態かつ指ガイド部6が突出した状態における正面図(同図(a))及び背面図(同図(b))である。 第8の実施形態における携帯型電話機80の、開いた状態かつ指ガイド部6が突出した状態における左側面図(同図(a))及び右側面図(同図(b))である。 第8の実施形態における携帯型電話機80の、開いた状態かつ指ガイド部6が突出した状態における平面図(同図(a))及び底面図(同図(b))である。 第8の実施形態における携帯型電話機80の、開いた状態かつ指ガイド部6が収容された状態における左側面図(同図(a))及び右側面図(同図(b))である。 第9の実施形態における携帯型電話機90の、開いた状態における正面図(同図(a))及び背面図(同図(b))である。 第9の実施形態における携帯型電話機90の、開いた状態における左側面図(同図(a))及び右側面図(同図(b))である。 第9の実施形態における携帯型電話機90の、開いた状態における平面図(同図(a))及び底面図(同図(b))である。 第9の実施形態における携帯型電話機90の、閉じた状態における左側面図(同図(a))及び右側面図(同図(b))である。
符号の説明
1、101…筐体(第1の筐体)
1a、2a…内面
1b、2b…外面
1c…スカート部
2、202…第2の筐体
3…ヒンジ部
4…表示部(メイン表示部)
4a…保護板
5…操作部
6…指ガイド部
7…照明部
8…撮像部
10、20、30、40、50、60、70、80、90…携帯型電話機
11…制御部
12…アンテナ
15…表示制御部
16…サブ表示部
21…カメラモジュール
23、27a…光路
25、27…保持ブロック
26…キーブロック
36…イメージセンサ
37…IR透過フィルタ
38…バンドパスフィルタ
41…ライトガイド
43…赤外LED
101a、201a、202a…上面
101b、201b、202b…背面
101c…側面

Claims (12)

  1. 第1の面を有する筐体と、
    前記第1の面に設けられ、ユーザの指を、当該指の側部が前記第1の面に対面するように載置可能にガイドする指ガイド部と、
    前記第1の面に前記指ガイド部に隣接して設けられ、前記載置された指を透過する所定波長の光を照射可能な照明部と、
    前記指を透過した光を撮像可能であり、前記光の非撮像時に前記第1の面よりも前記筐体内部側に位置し、前記光の撮像時に前記第1の面から垂直方向に所定距離を置いた位置まで突出可能に設けられた撮像部と、
    前記撮像された画像を基に前記ユーザの認証を行う制御部と
    前記第1の面に設けられた表示部及び操作部とを具備し、
    前記指ガイド部及び照明部は、前記操作部と前記表示部との間に設けられ、
    前記操作部は、前記撮像部を保持し、前記非撮像時に前記第1の面の一部を形成する面に複数の操作キー群が配列され、前記撮像時に前記筐体の短手方向の軸を中心に回動することで、前記撮像部を露出するように突出可能に設けられた操作キーブロックを有する
    携帯型電話機。
  2. 第1の面を有する筐体と、
    前記第1の面に設けられ、ユーザの指を、当該指の側部が前記第1の面に対面するように載置可能にガイドする指ガイド部と、
    前記第1の面に前記指ガイド部に隣接して設けられ、前記載置された指を透過する所定波長の光を照射可能な照明部と、
    前記指を透過した光を撮像可能であり、前記光の非撮像時に前記第1の面よりも前記筐体内部側に位置し、前記光の撮像時に前記第1の面から垂直方向に所定距離を置いた位置まで突出可能に設けられた撮像部と、
    前記撮像された画像を基に前記ユーザの認証を行う制御部と
    前記第1の面に対向する第2の面に設けられた表示部及び操作部と、
    前記第1の面に、一端が前記第1の面の短手方向の軸を中心に回動可能に設けられ、前記撮像部を保持し、前記撮像時に前記回動により他端が前記第1の面から突出して露出可能に設けられた保持ブロックとを具備し、
    前記指ガイド部は、前記他端に設けられる
    携帯型電話機。
  3. 第1の面を有する筐体と、
    前記第1の面に設けられ、ユーザの指を、当該指の側部が前記第1の面に対面するように載置可能にガイドする指ガイド部と、
    前記第1の面に前記指ガイド部に隣接して設けられ、前記載置された指を透過する所定波長の光を照射可能な照明部と、
    前記指を透過した光を撮像可能であり、前記光の非撮像時に前記第1の面よりも前記筐体内部側に位置し、前記光の撮像時に前記第1の面から垂直方向に所定距離を置いた位置まで突出可能に設けられた撮像部と、
    前記撮像された画像を基に前記ユーザの認証を行う制御部と
    前記第1の面に対向する第2の面に設けられた表示部及び操作部とを具備し、
    前記指ガイド部は、第1の一端及び第1の他端を有する第1の板と、第2の一端及び第2の他端を有する第2の板とを有し、かつ、前記非撮像時に前記第1の面と一体となり、前記撮像時に前記第1の面から突出可能な突出部材を有し、
    前記第1の一端は、前記第1の面に前記短手方向の軸を中心に回動可能に接続され、
    前記第1の他端と前記第2の一端とは、前記短手方向の軸を中心に回動可能に連結され、かつ、当該回動に伴って前記第1の面との距離を可変され、
    前記第2の他端は、前記回動に伴って前記第1の面を前記長手方向へ摺動可能であり、
    前記撮像部は、前記突出部材の第1の板の裏面であって前記第1の一端の近傍に、前記突出部材の突出に伴って前記第1の面から突出可能に一体的に設けられる
    携帯型電話機。
  4. 第1の面を有する筐体と、
    前記第1の面に設けられ、ユーザの指を、当該指の側部が前記第1の面に対面するように載置可能にガイドする指ガイド部と、
    前記第1の面に前記指ガイド部に隣接して設けられ、前記載置された指を透過する所定波長の光を照射可能な照明部と、
    前記筐体に、前記第1の面から垂直方向に所定距離を置いて設けられ、前記指を透過した光を撮像可能な撮像部と、
    前記撮像された画像を基に前記ユーザの認証を行う制御部と
    前記第1の面に対向する第2の面に設けられた表示部及び操作部とを具備し、
    前記制御部は、前記表示部に前記指の載置方法及び認証手順に関する情報を表示させるように前記表示部を制御する
    携帯型電話機。
  5. 請求項4に記載の携帯型電話機であって、
    前記制御部は、前記指ガイド部に前記指が載置された場合に、前記撮像部により捉えられた指の画像と、前記指の最適な載置位置及び載置角度に関する情報とを前記表示部に表示させ、前記指の載置から所定時間経過した場合、または、前記指の載置後にユーザから所定の操作が入力された場合に、前記照明部に前記光を照射させ前記撮像部に前記指を透過した光を撮像させる
    携帯型電話機。
  6. 第1の面を有する筐体と、
    前記第1の面に設けられ、ユーザの指を、当該指の側部が前記第1の面に対面するように載置可能にガイドする指ガイド部と、
    前記第1の面に前記指ガイド部に隣接して設けられ、前記載置された指を透過する所定波長の光を照射可能な照明部と、
    前記筐体に、前記第1の面から垂直方向に所定距離を置いて設けられ、前記指を透過した光を撮像可能な撮像部と、
    前記撮像された画像を基に前記ユーザの認証を行う制御部とを具備し、
    前記照明部は、前記照射される光の指向性を調整可能なレンズを有し、
    前記レンズは、前記指ガイド部の少なくとも一部をなす
    携帯型電話機。
  7. 第1の内面及び当該第1の内面に対向する第1の外面を有する第1の筐体と、
    第2の内面及び当該第2の内面に対向する第2の外面を有する第2の筐体と、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体とを、互いに二つ折りに開閉可能なように回動可能に連結するヒンジ部と、
    前記第1の内面または前記第2の内面に設けられ、ユーザの指を、当該指の側部が前記第1の面に対面するように載置可能にガイドする指ガイド部と、
    前記第1の内面または前記第2の内面に前記指ガイド部に隣接して設けられ、前記載置されたユーザの指を透過する光を照射可能な照明部と、
    前記ヒンジ部に設けられ、前記指を透過した光を撮像可能な撮像部と、
    前記撮像された画像を基に前記ユーザの認証を行う制御部とを具備し、
    前記第1の筐体は、前記第1の内面に第1の表示部を有し、
    前記第2の筐体は、前記第2の内面に操作部を有し、
    前記制御部は、前記第1の筐体が開いた状態において、前記第1の表示部に前記指の載置方法及び認証手順に関する情報を表示させるように前記表示部を制御する
    携帯型電話機。
  8. 請求項7に記載の携帯電話機であって、
    前記ヒンジ部は、前記第1の内面が前記載置された指に接するように前記第1の筐体が所定角度閉じた状態で前記回動を一旦係止するための係止部材を有する
    携帯型電話機。
  9. 請求項7に記載の携帯電話機であって、
    前記第1の筐体は、前記第1の内面の短手方向の両側面に、前記第1の内面から略垂直方向に突出するように設けられたスカート部を有する
    携帯型電話機。
  10. 第1の内面及び当該第1の内面に対向する第1の外面を有する第1の筐体と、
    第2の内面及び当該第2の内面に対向する第2の外面を有する第2の筐体と、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体とを、互いに二つ折りに開閉可能なように回動可能に連結するヒンジ部と、
    前記第1の内面または前記第2の内面に設けられ、ユーザの指を、当該指の側部が前記第1の面に対面するように載置可能にガイドする指ガイド部と、
    前記第1の内面または前記第2の内面に前記指ガイド部に隣接して設けられ、前記載置されたユーザの指を透過する光を照射可能な照明部と、
    前記ヒンジ部に設けられ、前記指を透過した光を撮像可能な撮像部と、
    前記撮像された画像を基に前記ユーザの認証を行う制御部とを具備し、
    前記第1の筐体は、前記第1の内面に第1の表示部を有し、
    前記第2の筐体は、前記第2の内面に操作部を有し、
    前記第1の表示部は、液晶パネルと、前記液晶パネルを被覆するとともに端面が前記光を遮光可能に加工された保護板とを有する
    携帯型電話機。
  11. 第1の内面及び当該第1の内面に対向する第1の外面を有する第1の筐体と、
    第2の内面及び当該第2の内面に対向する第2の外面を有する第2の筐体と、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体とを、互いに二つ折りに開閉可能なように回動可能に連結するヒンジ部と、
    前記第1の内面または前記第2の内面に設けられ、ユーザの指を、当該指の側部が前記第1の面に対面するように載置可能にガイドする指ガイド部と、
    前記第1の内面または前記第2の内面に前記指ガイド部に隣接して設けられ、前記載置されたユーザの指を透過する光を照射可能な照明部と、
    前記ヒンジ部に設けられ、前記指を透過した光を撮像可能な撮像部と、
    前記撮像された画像を基に前記ユーザの認証を行う制御部とを具備し、
    前記第1の筐体は、前記第1の内面に第1の表示部を有し、
    前記第2の筐体は、前記第2の内面に操作部を有し、
    前記第1の筐体は、前記第1の外面に第2の表示部を有し、
    前記制御部は、前記第2の表示部に前記指の載置方法及び認証手順に関する情報を表示させるように前記表示部を制御する
    携帯型電話機。
  12. 側面を有する筐体と、
    前記筐体に設けられ、前記長手方向へ摺動することで前記側面から突出可能であり、第1の面を有するアンテナ部と、
    前記アンテナ部の第1の面に設けられ、ユーザの指を、当該指の側部が前記第1の面に対面するように載置可能にガイドする指ガイド部と、
    前記アンテナ部の第1の面に前記指ガイド部に隣接して設けられ、前記載置された指を透過する所定波長の光を照射可能な照明部と、
    前記側面に設けられ、前記指を透過した前記光を撮像可能な撮像部と、
    前記撮像された画像を基に前記ユーザの認証を行う制御部と
    を具備する携帯型電話機。
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