JP4723934B2 - 対象物探索装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に設けられて、撮影画像から周囲の歩行者などを探索する対象物探索装置に関する。
車両には、夜間走行中などに、車両前方を撮影し、ヘッドライトの照射領域外の歩行者などをディスプレイに表示することにより、運転者の視覚支援を図る車両用撮像装置を搭載したものがある。この車両用撮像装置では、例えば、近赤外光を車両前方に照射し、歩行者などで反射した光(近赤外光)を撮像素子によって受光して、可視光画像の映像信号として出力する。この映像信号をディスプレイに表示することにより、暗闇の中の歩行者などをディスプレイに映し出して、運転者が認識可能となるようにしている。
このような車両用撮像装置では、歩行者などの動きを的確に表示するために、例えば、10フレーム/秒以上で各フレーム画像の映像信号を出力するようにしており、これにより、歩行者などの対象物の相対的な動きをディスプレイに表示できるようにしている。
ところで、近赤外光を用いて車両前方を撮影すると、車両前方の各種の物体からの反射光が受光される。運転者の視覚支援を行うためには、その中から、歩行者などの対象物を正確に抽出して表示する必要があり、このためには、映像信号に対して画像処理を行って、対象物の位置及び大きさを検出する対照物の抽出を行う必要がある。
フレーム画像中から歩行者などの対象物を抽出するときに、対象物の位置や大きさがわかれば、対象物の有無のみを判断すればよいが、一般には、対象物の位置及び大きさは不明である。すなわち、歩行者の有無が不明であり、また、車両(カメラ)と歩行者の相対位置によってフレーム画像上での対象物の位置及び大きさが異なり、また、対象物と車両の相対位置が変化することにより、フレーム画像上での対象物の位置及び大きさも変化してしまう。
フレーム画像中からこのような対象物を抽出するためには、探索ウインドを設定し、フレーム画像全体を、探索ウインドでスキャンする方法がある。このときには、探索ウインドの大きさを変化させながらフレーム画像の全体をスキャンする必要があり、撮像装置から時系列的に出力される各フレーム画像のそれぞれに対して、対象物の探索処理を行うには、膨大な演算処理を必要とし、また、演算時間も長くなってしまう。
ここから、特定の対象物を探索するときの演算処理量の削減及び、処理時間の短縮を図る方法としては、近赤外光を用いる撮像手段に加えて、可視光を用いる撮像手段を設け、可視光画像から道路のレーンマーキングを検出し、検出したレーンマーキングに基づいて、探索領域を限定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、可視光を用いる撮像手段に換えて、レーザーレーダを設け、レーザーレーダによって対象物の距離及び方向を特定することにより、フレーム画像上での探査領域を限定するようにした提案がなされている(例えば、特許文献2参照。)。
すなわち、特許文献1、特許文献2では、可視光用の撮像手段やレーザーレーダを用いることにより、検索領域を限定することにより、探索のための演算量や処理時間の短縮を図るようにしている。
特開2002−362302号公報 特開2003−302470号公報
しかしながら、上記提案の何れにおいても、探索領域を限定するためには、近赤外光を用いた撮像手段に加え、可視光やレーザー光を用いた撮像手段が必要となってしまう。
また、レーザーレーダを用いる場合、レーザーレーダに検出されないものは、探索対象から外れてしまうという問題が生じる。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、表示のための撮像手段に加え、対象物の位置や大きさ等の検知のための撮像手段を別に設けることなく、効率的な探索処理を可能とすることにより、探索のための演算量や処理時間の短縮を図ることができる対象物探索装置を提案することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、所定のフレームレートで対象物を撮像し、撮像により得られたフレーム画像を時系列的に出力する撮像手段と、予め設定されたサイズの異なる複数の候補領域を用い、探索する前記フレーム画像の間隔とする探索時間間隔を、サイズの小さい候補領域程長くなるように前記候補領域ごとに設定し、前記候補領域ごとに前記探索時間間隔に応じた前記フレーム画像に対して候補領域のサイズに応じた大きさの前記対象物の画像を探索する探索手段と、を含む。
また、本発明の対象物探索装置は、所定のフレームレートで対象物を撮像し、撮像により得られたフレーム画像を時系列的に出力する撮像手段と、予め設定されたサイズの異なる複数の候補領域を用い、探索する前記フレーム画像の間隔とする探索時間間隔を、サイズの大きい候補領域程短くなるように前記候補領域ごとに設定し、前記候補領域ごとに前記探索時間間隔に応じた前記フレーム画像に対して候補領域のサイズに応じた大きさの前記対象物の画像を探索する探索手段と、を含む。
この発明によれば、撮像手段によって時系列的に出力されるフレーム画像から対象物を探索する。
撮像手段によって撮像される対象物は、そこまでの距離が近いと大きいが、離れるほど小さくなる。また、距離が離れるほど、単位時間当たりの移動量が少なく写る。また、対象物を探索するときの候補領域は、対象物が遠いほど小さくて済む。
ここから、本発明では、距離の遠い対象物を探索するときには、候補領域のサイズを小さくすると共に、探索時間間隔を長くする。また、距離が近づくほど、対象物の探索に用いる候補領域のサイズを大きくすると共に探索時間間隔を短くする。フレーム画像を時系列的に出力するときの探索時間間隔は、フレーム画像のフレーム間隔に置き換えることができ、サイズの大きい候補領域に対しては、探索するフレーム間隔を短くするが、候補領域のサイズが小さくなるほど探索に用いるフレーム間隔を広くする。
これにより、時系列的に出力される各フレーム画像に対して、対象物の探索のための演算量の削減や、処理時間の短縮を図ることができる。
このような本発明の前記探索手段は、サイズの小さな前記候補領域の場合には第1の所定フレーム数毎に前記フレーム画像を探索し、サイズの大きな前記候補領域の場合には前記第1の所定フレーム数より少ない第2のフレーム数毎に前記フレーム画像を探索する。
また、本発明の前記撮像手段は、車速を検出する車速検出手段を備えた車両に設けられて該車両の前方を撮像し、前記探索手段は、前記車速検出手段により検出される車速が速い程前記候補領域ごとの前記探索時間間隔を短くして前記フレーム画像を探索する。
この発明によれば、探索時間間隔に応じてフレーム数を設定し、設定したフレーム数ごとに対応するサイズの候補領域を用いてフレーム画像から対象物の探索を行う。このときに、サイズの小さ候補領域に対しては、第1の所定フレーム数ごとに探索し、サイズの大きな候補領域に対しては、第1の所定フレーム数より少ない第2のフレーム数ごとに探索する。
また、車両に設けて前方の対象物を探索するときには、対象物が自車に接近する方向に相対移動する。このときの対象物の移動量は車速に影響することから、車速に応じて、車速が高くなるほど、探索時間間隔が短くなるように、探索領域ごとの探索時間間隔を換える。これにより、車両前方の対象物の的確な探索が可能となる。
さらに、本発明においては、探索に設ける候補領域のサイズの大きさを複数段階に設定し、設定した探索領域ごとにサイズに応じた探索時間間隔ないし探索するフレーム間隔であるフレーム数を設定し、核探索領域に対して設定したフレーム数ごとに対象物の探索を行うものであっても良い。
以上説明したように本発明によれば、時系列的に入力されるフレーム画像から対象物を探索して抽出するときに、異なる大きさの候補領域及び、候補領域の大きさに応じた検索時間間隔を設定し、設定に基づいた探索を行うことにより、各フレーム画像に対する探索のための演算量の削減、処理時間の短縮を図ることができるという優れた効果が得られる。
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用した車両用撮像システム10の概略構成を示している。この車両用撮像システム10は、撮像装置12と、本発明を適用した探索装置として設けられて撮像装置12から出力される映像信号に対して所定の画像処理を施す画像処理装置14及び、画像処理装置14から出力される映像出力に応じた画像を表示するディスプレイ16を含んでいる。
この車両用撮像システム10は、車両に設けられて、車両の前方を撮像して、車室内に設けているディスプレイ16に表示することにより、運転者の視覚支援を図る。
撮像装置12は、ライトユニット18、カメラユニット20を含んでいる。ライトユニット18は、車両の前方へ向けて所定波長の光を発する。カメラユニット20は、CCD、CMOSイメージセンサなどの撮像素子及び、入射される光を撮像素子上に結像する光学系(何れも図示省略)を含んでおり、車両前方側から入射される所定波長の光を受光する。
これにより、光学系によって撮像素子に結像された画像に応じた電気信号が得られえる。また、カメラユニット20では、撮像素子から出力される電気信号に対してA/D変換、相関二重サンプリング、ゲインコントロールなどの各処理及び、所定のデジタル信号処理を施すことにより、1フレーム分の映像信号(フレーム画像の画像データ)を出力する。
また、撮像装置12には、撮像制御部22が設けられている。撮像制御部22は、所定の同期信号及び露光制御信号を出力する。これにより、撮像装置12では、ランプユニット18及びカメラユニット20の作動が制御されて撮像が行われる。また、撮像制御部22では、カメラユニット20から映像信号を時系列に出力するように制御している。このような撮像装置12の基本的構成は、撮影画像に応じた映像信号を出力する公知の構成を適用することができる。
車両用撮像システム10に用いる撮像装置12では、所定波長の光として、赤外光のうちの近赤外光を用いることができる。このときには、ライトユニット18が、車両前方へ向けて近赤外光を発し、カメラユニット20が、例えば、近赤外光透過フィルタ等を用いるなどして、近赤外光の受光が可能となっていればよい。
これにより、撮像装置12では、ランプユニット18から照射した光が、車両前方の対象物で反射して、カメラユニット20に入射されることにより、対象物が撮像される。このとき、近赤外光を用いることにより、夜間走行時に、ヘッドライトの照射領域外で、運転者の視認が難しい領域の撮像が可能となるようにし、車両用撮像システム10では、この撮像装置12によって撮像した画像を表示手段に表示することにより、運転者の視覚支援が可能となるようにしている。
なお、撮像手段として設けられる撮像装置としては、これに限らず、対象物が発する赤外線(遠赤外線)をカメラユニット20で受光するものであってもよく、このときには、ランプユニット18を不要(省略)することができる。また、撮像装置12としては、近赤外光、遠赤外光などの赤外光に限らず、可視光による撮像を行うものであってもよく、このときには、可視光を発する投光手段を、必要に応じて設ければよく、以下では、光源種を特定せずに説明する。
フレーム画像を表示するディスプレイ16としては、LCD(液晶ディスプレイ)など、画像を直接又は間接的に表示する任意の表示手段を適用することができる。なお、撮像装置12で近赤外光を用いた撮像を行うときには、ディスプレイ16には、単色画像が表示される。なお、カメラユニット20で可視光を受光するときには、ディスプレイ16にカラー画像を表示してもよい。
一方、画像処理装置14には、特定画像抽出部24及び画像重畳部26が設けられている。特定画像抽出部24では、撮像装置12からフレーム画像として入力される映像信号から、例えば、歩行者などの所定の対象物を抽出する。
図2(A)及び図2(B)に示すように、撮像装置12のカメラユニット20は、例えば、車両28のフロントシールドウインドの中央部上方に取り付けられ、車両28の前方を撮像する。このときのカメラユニット20の撮像範囲は、例えば、図2(A)に示すように、垂直方向が垂直画角φVの範囲であり、図2(B)に示すように、水平方向が水平画角φHの範囲となる。
また、撮像装置12では、このカメラユニット20によって撮像を行うことにより、図3(A)に示すごとにフレーム画像30に応じた映像信号を出力する。
特定画像抽出部24では、探索領域として所定サイズ(ウインドサイズ)の探索ウインド32を設定し、この探索ウインド32を、フレーム画像30の横方向(水平方向、図3(A)の矢印方向)及び縦方向(垂直方向)に、所定画素ずつずらすことによりスキャンし、探索ウインド32内で、探索する対象物の有無を判定する。なお、この探索ウインド32を用いた対象物の探索は、例えば、映像信号に対して二値化処理を施した画像データに対して、探索ウインド32を、横方向に順に所定画素ずつ(例えば2画素ずつ)ずらしながらスキャンし、横方向に対して1列分のスキャンが終了すると、縦方向に所定画素(例えば2画素分)だけずらしてスキャンを行う。これを繰り返し、探索ウインド32内に、対象物に近似した画像があるか否かを判定するなどの公知の手法を適用することができ、ここでは詳細な説明を省略する。
特定画像抽出部24では、探索ウインド32を用いたスキャンによって対象物を抽出すると、抽出した対象物のフレーム画像32上の位置及び大きさを含めた画像データを生成し、生成した画像データを画像重畳部26へ出力する。
画像重畳部26は、撮像装置12から入力されるフレーム画像の映像信号に、特定画像抽出部24で生成した対象物の画像データを合成することにより、フレーム画像32に対象物を重畳し、ディスプレイ16へ出力する。
これにより、車両用撮像システム10では、カメラユニット20から出力されたフレーム画像32上で、対象物が明確に示された画像がディスプレイ16に表示される。
ところで、図1に示されるように、本実施の形態に適用した車両用撮像システム10では、画像処理装置14に探索設定部34が設けられている。この探索設定部34では、カメラユニット20で撮像されて撮像装置12から時系列的に入力されるフレーム画像30(映像信号)を順にカウントし、カウント値に応じて、対象物の探索に用いる探索ウインド32のウインドサイズを設定するようにしている。
前記した特定画像抽出部24は、探索設定部34で選択されたフレーム画像に対し、探索設定部34で設定されたウインドサイズの探索ウインド32を用いて対象物の探索処理を行うようにしている。
図4に示すように、探索する対象物を、歩行者としたときに(以下、対象物36とする)、この対象物36の大きさは、車両28との距離に応じて変化し、車両28に接近していれば、対象物36が大きな画像となり、車両28から離れるほど、フレーム画像30上で小さくなる。
特定画像抽出部24で、この対象物36を的確に検出するためには、フレーム画像30上の対象物36の大きさ(ウインドサイズ)に応じた探索ウインド32を用いる必要がある。
ここから、本実施の形態では、カメラユニット20として、垂直画角φVが12.57°の光学系、垂直方向の画素数が420画素の撮像素子を用いるときに、探索ウインド32のウインドサイズとして縦方向の画素数(縦画素数)を複数段階に設定している。
このとき、図3(B)に示すように、最小サイズとして縦画素数を32画素の探索ウインド32aを設定し、さらに、ウインドサイズ(縦画素数)を20%ずつ大きくして、32画素の探索ウインド32bから、385画素の32oまでの、15の探索ウインド32を設定している。すなわち、特定画像抽出部24では、32画素(探索ウインド32a)、38画素(探索ウインド32b)、45画素、54画素、64画素、76画素、91画素、109画素(探索ウインド32h)、130画素、156画素、187画素、224画素、268画素、321画素(探索ウインド32n)及び、385画素の探索ウインド32oのそれぞれを用いて、フレーム画像30から対象物36の抽出を行うことができるようになっている。なお、垂直画角φ、画素、探索ウインド32のウインドサイズ、数等は、一例を示すものであり、上記数値に限定するものではない。
前記したごとく、カメラユニット20によって対象物36が撮像されるときの垂直画角である仰角φ(図4参照)は、車両28と対象物36との距離が短いと大きくなり、車両28と対象物36の距離が長いと小さくなる。
このとき、カメラユニット20の撮像素子上では、対象物36の大きさに応じて結像される画素数が変化し、対象物36がディスプレイ16上で小さく写るほど、縦画素数も少なくなる。
ここで、表1には、カメラユニット20によって、高さHが1.6mの対象物36を撮像するとき、ウインドサイズに設定している縦画素数に対する対象物36との距離(m)、垂直画角である仰角φ(°)を示している。
Figure 0004723934
このように設定しているときに、探索ウインド32aで探索される対象物36の距離は108mであり、そのときの仰角φは、0.85°であり、探索ウインド32oで探索される対象物36の距離は9mとなる。
また、例えば、対象物36が、探索ウインド32a(縦画素数32画素)で抽出されるときと、サイズが1サイズ大きい探索ウインド32b(縦画素数38画素)で抽出されるときの距離差Δは、17mとなる。表1には、距離差Δ(m)として、探索ウインド32のサイズを、1ステップ変化させたときの距離の差を示している。
一方、単位時間当たりに出力されるフレーム画像30の数(フレーム数)が同じであれば、走行中の車両28と対象物36との間の距離の変化は、主として車両28の走行速度が大きく起因する。
撮像装置12では、フレーム画像30を時系列的に出力するようにしており、このとき、フレーム画像30の出力レートを30フレーム/secとすると、フレーム間は33msecとなる。
表2には、車両28の速度ごとに、フレーム間(33msec)での走行距離を示している。
Figure 0004723934
表2に示すように、例えば、速度が40(km/h)のときには、1フレーム分のフレーム画像30が得られる間に、車両28は、0.37037(m)移動し、対象物36に接近する。
表1に示すように、対象物36が、探索ウインド32aで抽出される位置から探索ウインド32bで抽出される位置に移動したときには、距離差Δが17mであることから、車両28が17m走行したことになる。このとき、車両28が、速度40(km/h)で走行していれば、表2から、約46フレーム分のフレーム画像30が、撮像装置12から出力されて、画像処理装置14へ入力される。
また、探索ウインド32の1ステップ分である64画素の探索ウインド32で抽出される位置(距離54m)から、76画素の探索ウインド32で検出される位置(距離45m)に、対象物36が移動したときには、9m移動したことになり、このとき、車両28が、速度40(km/h)で走行していると、約24フレーム分のフレーム画像30が、画像処理装置14へ入力されることになる。
ここから、画像処理装置14の探索設定部34では、探索ウインド32のそれぞれに対して、車速に応じて、探索時間間隔を設定している。このとき、探索ウインド32が、1ステップ変化するまでの時間の約1/2を目安として探索時間間隔を設定し、この探索時間間隔に基づいて、探索に用いるフレーム間隔、すなわち何フレームごとに探索を行うかのフレーム数を設定している。
表3には、このときのフレーム数の設定の一例を示している。
Figure 0004723934
探索設定部34では、表3に示す設定を、例えば、車速と探索ウインドのサイズのマップとして記憶するようにしている。
また、図1に示すように、探索設定部34には、車速センサ38が接続している。この車速センサ38は、例えば、車両28(図1では図示省略)の車輪の回転数に応じた信号を出力し、探索設定部34では、この車速センサ38の出力から、車両28の走行速度(車速)を判断するようにしている。
これにより、探索設定部34では、車速に応じて、探索ウインド32ごとに、探索時間間隔(又はフレーム数)を設定し、例えば、フレーム番号に、探索に用いる探索ウインド32を設定するか、探索ウインド32ごとに、探索を行うフレーム番号を設定する。
探索設定部34では、撮像装置12から入力されるフレーム画像30の順番(番号)をカウントし、カウント値である順番に基づいて、フレーム画像30ごとに対象物36の探索に使用する探索ウインド32のウインドサイズを設定し、特定画像抽出部24は、この設定に基づいて対象物36の抽出を行うようになっている。
これにより、画像処理装置14では、探索ウインド32のそれぞれに設定されたフレーム数ごとに周期的に対象物36の探索を行うようにしている。
このように構成されている車両用撮像システム10では、車両の図示しないイグニッションスイッチがオンされた状態で、図示しない電源スイッチがオンされることにより、ライトユニット18の投光を制御しながら、カメラユニット20によって車両28の前方を撮像し、撮像したフレーム画像を時系列的に出力しながら、ディスプレイ16に表示する。
このとき、車両用撮像システム10に設けている画像処理部14では、探索ウインド32を用い、撮像装置12から入力されるフレーム画像32から、対象物36を抽出すると、抽出した対象物36の画像を、フレーム画像30に重畳して、ディスプレイ16に表示するようにしている。
これにより、車両用撮像システム10では、車両28の運転者が、ディスプレイ16に表示された画像から、可視範囲を外れた領域内の歩行者などを的確に視認できるようにしている。
ところで、車両用撮像システム10には、画像処理装置14に探索設定部34が設けられており、この探索設定部34で、撮像装置12から入力されるフレーム画像30ごとに、対象物36の探索を行うか否かと共に、探索を行うときに用いる探索ウインド32のウインドサイズを設定するようにしている。
フレーム画像30から対象物36を抽出する特定画像抽出部24では、探索設定部34で設定されたフレーム画像30に対して、探索設定部34で設定された探索ウインド32を用いた探索処理を行うことにより、対象物36を抽出するようにしている。
ここで、図5を参照しながら、探索設定部34での処理を説明する。このフローチャートは、車両用撮像システム10の図示しない電源スイッチがオンされることにより実行され、電源スイッチがオフされるなどして、車両用撮像システム10の作動が停止することにより終了する。
このフローチャートでは、ステップ100で車速センサ38によって検出する車両28の速度(走行速度)を読み込むと、ステップ102では、前回と速度が変化したか否かを確認する。なお、本実施の形態では、車速を40(km/h)、60(km/h)、80(km/h)及び100(km/h)の4段階に設定しており、それぞれの段階での速度を基準速度又は中心速度として適用範囲を設定する。このとき、例えば、車速が40(km/h)のレベルでは0〜50(km/h)、60(km/h)、80(km/h)及び100(km/h)のレベルでは、50〜70(km/h)、70〜90(km/h)及び90(km/h)以上、などとして、前回の適用範囲をはずれたか否から車速が変化したか否かを判定するものであっても良く、また、これに限らず、探索ウインド32が設定されている車速に応じた任意の判定方法を適用することができる。
ここで、車速が変化していると、ステップ102で肯定判定してステップ104へ移行し、検出した車速に応じた探索ウインド32ごとの探索時間間隔から、探索時間間隔(フレーム間隔)を設定する。このとき、大きいウインドサイズの探索ウインド32に対しては、探索時間間隔が短く設定され、ウインドサイズが小さくなるにしたがって、探索時間間隔が長くなるように設定される。
また、一つの探索ウインド32に対しては、車速が早く(高く)なるにしたがって、探索時間間隔が短くなるように設定される。なお、実質的に車速の変化がないと判断されると、前回の設定がそのまま用いられる。
さらに、探索を行うときには、使用する探索ウインド32が分散されるように設定されることが好ましい。例えば、車速が40(km/h)のときには、224画素〜385画素の探索ウインド32が、1フレームおきとなる。このときには、例えば、224画素と385画素の探索ウインド32を奇数番目に設定し、268画素と321画素の探索ウインドを偶数番目に設定する。これにより、探索処理を分散させることができる。
一方、車両用撮像システム10では、30フレーム/secで、撮像装置12からフレーム画像30となる映像信号(以下、フレーム画像30とする)が入力されるようになっており、ステップ106では、フレーム画像30が入力されたか否かを確認し、フレーム画像30が入力されるとステップ106で肯定判定してステップ108へ移行する。
このステップ108では、フレーム番号をカウントする。なお、このフレーム番号は、撮像装置12から入力されるフレーム画像30に、入力順に付与する。また、このフレーム番号は、装置がオンされたときにリセットされて、オフされるまでの間の通し番号であってもよく、また、車速の変化を検出したときや、所定の時間間隔又は、所定値に達したときにリセットされて、再カウントされるものであっても良い。
前記したように、探索設定部34では、車速と探索ウインド32のウインドサイズに基づいて、フレーム画像30の順番ごとに探索ウインド32が設定されるか、探索ウインド32ごとに、探索を実行するフレーム番号が設定されており、次のステップ110では、フレーム画像30のカウント番号から、探索に適用するウインドサイズ(探索ウインド32)を設定する。
この後、ステップ112では、入力されたフレーム画像30に対して、設定している探索ウインド32を用いて対象物36の探索処理を実行するように、特定画像抽出部24に指示する。
特定画像抽出部24では、この指示を受けて、該当フレーム画像30に対して設定されているウインドサイズの探索ウインド32を用いた探索処理を行う。これにより、対象物36が抽出されたときには、その画像位置及び大きさの画像データを、画像重畳部26へ出力する。
これにより、ディスプレイ16には、対象物36が明確となるフレーム画像30が表示される。
このとき、縦画素数が多い大きいウインドサイズの探索ウインド32で近い距離の対象物36を探索するようにし、縦画素数が少ない小さいウインドサイズの探索ウインド32で離れた対象物36を検索するようにし、ウインドサイズの小さい探索ウインド32に対しては、ウインドサイズの大きい探索ウインド32に比べて探索時間間隔が長くなるようにしている。
これにより、全てのフレーム画像30に対して、全ての探索ウインド32を用いることなく、対象物36の探索を行うので、探索を行うための演算量の削減、処理時間の短縮を図ることができる。
また、車速を検出して、車速が高いときには、車速が低いときに比べて、各ウインドサイズの探索ウインド32の探索時間間隔を短くし、短い周期で対象物36の探索を行うので、対象物36及び対象物36の動きを的確に把握できる画像をディスプレイ16に表示することができ、運転者の視覚支援を行うときの適正を損ねることがない。
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、撮像装置として、車両用撮像システム10に、画像処理装置14及びディスプレイ16を設けて説明したが、本発明は、時系列的に撮像されて出力されるフレーム画像から、対象物を抽出する任意の構成の画像処理装置に適用することができる。
また、本実施の形態では、車両28に設けた車両用撮像システム10に用いて説明したが、本発明は、これに限らず、撮像した映像信号をディスプレイ16等の表示手段に表示しながら、画像処理を実行する任意の構成の撮像システムに適用することができる。
本実施の形態に適用した車両用撮像システムの概略構成図である。 (A)は車両側方側から見た撮像装置での撮像範囲を示す概略図、(B)は車両上方側から見た撮像装置での撮像範囲を示す概略図である。 (A)は探索ウインドを用いたフレーム画像上の探索を示す概略図、(B)は、探索に用いる探索ウインドを例示する概略図である。 対象物の撮像を示す車両側方側から見た概略図である。 探索するフレーム及び探索に用いる探索ウインドの設定の一例を示す流れ図である。
符号の説明
10 車両用撮像システム
12 撮像装置(撮像手段)
14 画像処理装置
16 ディスプレイ
18 ライトユニット(撮像手段)
20 カメラユニット(撮像手段)
22 撮像制御部(撮像手段)
24 特定画像抽出部(探索手段)
26 画像重畳部
28 車両
30 フレーム画像
32 探索ウインド(探索領域)
34 探索設定部(探索手段)
36 対象物

Claims (4)

  1. 所定のフレームレートで対象物を撮像し、撮像により得られたフレーム画像を時系列的に出力する撮像手段と、
    予め設定されたサイズの異なる複数の候補領域を用い、探索する前記フレーム画像の間隔とする探索時間間隔を、サイズの小さい候補領域程長くなるように前記候補領域ごとに設定し、前記候補領域ごとに前記探索時間間隔に応じた前記フレーム画像に対して候補領域のサイズに応じた大きさの前記対象物の画像を探索する探索手段と、
    を含む対象物探索装置。
  2. 所定のフレームレートで対象物を撮像し、撮像により得られたフレーム画像を時系列的に出力する撮像手段と、
    予め設定されたサイズの異なる複数の候補領域を用い、探索する前記フレーム画像の間隔とする探索時間間隔を、サイズの大きい候補領域程短くなるように前記候補領域ごとに設定し、前記候補領域ごとに前記探索時間間隔に応じた前記フレーム画像に対して候補領域のサイズに応じた大きさの前記対象物の画像を探索する探索手段と、
    を含む対象物探索装置。
  3. 前記探索手段は、サイズの小さな前記候補領域の場合には第1の所定フレーム数毎に前記フレーム画像を探索し、サイズの大きな前記候補領域の場合には前記第1の所定フレーム数より少ない第2のフレーム数毎に前記フレーム画像を探索する請求項1又は請求項2記載の対象物探索装置。
  4. 前記撮像手段は、車速を検出する車速検出手段を備えた車両に設けられて該車両の前方を撮像し、
    前記探索手段は、前記車速検出手段により検出される車速が速い程前記候補領域ごとの前記探索時間間隔を短くして前記フレーム画像を探索する請求項1から請求項3の何れか1項記載の対象物探索装置。
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