JP4721864B2 - ガス遮断治具、これを用いた水取器撤去作業工法及び継手交換作業工法 - Google Patents

ガス遮断治具、これを用いた水取器撤去作業工法及び継手交換作業工法 Download PDF

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本発明は、管路に装着された金属材料製の分割継手の分岐孔に連通する管路に形成された穿孔を塞ぐガス遮断治具、これを用いた水取器撤去作業工法及び継手交換作業工法に関する。
本支管に供給管を繋いだり、本支管から漏れ出るガスを遮断したり、損傷した本支管をバイパスするバイパス管を本支管に設けたり、本支管内に滞留した差水を取り除く場合には、本支管に取り付けた継手を介して本支管に供給管やバイパス管を取り付けたり、漏れ出る箇所の上流側と下流側の本支管に継手を取り付けてこれらの継手内に遮断治具を挿入して本支管を遮断したり、継手の下部に設けられた分岐口に水取器を取り付けたりすることが一般的に行われている。
本支管に供給管を繋ぐには、特許文献1に記載されているように、ノーブロー作業により本支管に分割継手を取り付け、分割継手の分岐口にサービスチーズ用ストッパーが装備されたトランジションサービスチーズを取り付ける。そして、サービスチーズ用ストッパーによって分割継手の分岐口を閉塞し、サービスチーズに供給管を繋ぎ、ノーブロー作業により分割継手からトランジションサービスチーズを取り外してサービスチーズにプラグを取り付ける。
また本支管に水取器を取り付けるには、特許文献2に記載されているように、本支管の水溜り箇所の外側に分割継手(文献では継手部材)を取り付け、下側の分割継手の分岐口に水取器を取り付け、上側の分割継手の分岐口からドリルによって本支管の上側と下壁に穿孔を設け、ノーブローによりドリルを外して上側の分割継手の分岐口にプラグを装着する。そして、本支管内の水を下側の分割継手の分岐口から水取器内に排出した後に、ノーブローによりプラグを外して下側の穿孔部にストッパーを挿入し、水取器を取り外して分岐口にプラグを装着した後、ノーブローによりストッパーを外して上側の分岐口にプラグを装着する。
特開2001−82672号公報 特開平9−217887号公報
本支管に取り付けられる分割継手には、金属材料製であって表面に亜鉛メッキを施したものがある。この金属材料製の分割継手は、土中に埋設されると、亜鉛メッキが次第に溶け出して分割継手が腐食する虞があるため、定期的に取り替える必要である。
しかしながら、分割継手を本支管から取り外す際に、本支管に設けられた穿孔を簡易な方法で確実に塞ぐ手段が無いのが現状であり、ノーブローによって新たな分割継手に取り替えることができない。そこで、分割継手が装着された本支管の上流側と下流側にガス遮断バックを挿入すれば、ノーブローによって腐食した分割継手を取り替えることができるが、掘削面積が拡大して作業が大掛かりとなり作業コストが増大するという問題が発生する。
また分割継手の下部に取り付けられた水取器を交換する場合には、分割継手の上下に設けられた上部分岐孔及び下部分岐孔に連通する管路に設けられた上部穿孔及び下部穿孔を同時に塞ぐ必要があるが、これらの穿孔を簡易な方法で確実に塞ぐことができる手段が無いのが現状である。そこで、分割継手の上流側と下流側の本支管にガス遮断バックを挿入して、両遮断バックの内側の管路を切断して分割継手を取り替えることができるが、前述した金属材料製の分割継手の交換と同様に、掘削面積が拡大して作業が大掛かりとなり作業コストが増大するという問題が発生する。
本発明は、このような問題に鑑みて提案されたものであり、分割継手の交換や分割継手に取り付けられた水取器の交換を、簡易な方法で作業コストが安価で且つノーブローで行うことができるガス遮断治具、これを用いた水取器撤去作業工法及び継手交換作業工法を提供することを目的とする。
このような課題を解決するために、本発明のガス遮断治具は、先端部に突出部を有する基軸部と、該基軸部に取り付けられて突出部の後端部に突き当てられる第1弾性部と、基軸部に取り付けられて第1弾性部の後端部に突き当てられるスペーサと、基軸部に取り付けられてスペーサの後端部に突き当てられる第2弾性部と、基軸部に取り付けられて第2弾性部の後端部に突き当てられて第1弾性部及び第2弾性部を圧縮し及び開放する加圧筒部と、基軸部に進退可能に取り付けられて該加圧筒部を先端側へ押圧し及び押圧解除して第1弾性部及び第2弾性部を拡径し及び拡径解除する操作ノブとを有することを特徴とする。
この発明によれば、ガス遮断治具は、基軸部と第1弾性部とスペーサと第2弾性部と加圧筒部と操作ノブとを有してなることにより、管路の上部と下部に設けられた上部穿孔及び下部穿孔を第1弾性部及び第2弾性部で同時に塞ぐことができる。このため、上部穿孔及び下部穿孔を塞いだままで分割継手に取り付けられた水取器の交換が可能となり、ノーブローで水取器の交換作業を可能にすることができる。
また本発明の操作ノブは、基軸部に螺着されて該基軸部に沿って進退可能であることを特徴とする。
この発明によれば、操作ノブが基軸部に螺着されて基軸部に沿って進退可能であることにより、操作ノブを回動させると、回動量に応じて操作ノブを基軸部に沿って移動させることができる。また操作ノブの回動を停止すると、操作ノブは基軸部に係止された状態で止まり、軸方向への移動が規制される。このため、簡易な操作で第1弾性部及び第2弾性部を拡径し及び拡径解除することができ、また拡径した第1弾性部及び第2弾性部の状態を容易に維持することができる。
また本発明の第1弾性部は、管路に取り付けられた分割継手の上部分岐孔に連通して管路に設けられた上部穿孔を通過可能であるとともに、分割継手の下部分岐孔に連通して管路に設けられた下部穿孔に挿入可能な大きさを有し、第2弾性部は、上部穿孔に挿入可能な大きさを有することを特徴とする。
この発明によれば、第1弾性部は上部穿孔を通過可能であって下部穿孔に挿入可能な大きさを有し、第2弾性部は上部穿孔に挿入可能な大きさを有することにより、ガス遮断治具の第1弾性部を先端側にして第1弾性部を上部穿孔の上方からこれに挿入すると、第1弾性部は上部穿孔を通って下部穿孔内に挿入される。これと同時に、第2弾性部は上部穿孔内に挿入される。このため、第1弾性部及び第2弾性部を同時にこれらに対応する各穿孔内に挿入することができる。
また本発明は、上部分岐孔及び下部分岐孔を備えた分割継手を管路に装着し、上部分岐孔に連通する上部穿孔及び下部分岐孔に連通する下部穿孔を管路に設け、該管路に貯留する水を取り除く水取器を下部分岐孔に取り付けた分割継手から水取器を撤去する水取器撤去作業工法であって、内部に請求項1から3のいずれかに記載のガス遮断治具を装備したノーブロー作業バックを分割継手の上部分岐孔に装着する工程と、ノーブロー作業バック内の操作でガス遮断治具の第1弾性部を上部穿孔に通して下部穿孔内に挿入するとともに、ガス遮断治具の第2弾性部を上部穿孔内に挿入して第1弾性部及び第2弾性部を拡径して各穿孔を閉塞する工程と、水取器を下部分岐孔から取り外して、該下部分岐孔にプラグを装着して該下部分岐孔を塞ぐ工程と、ノーブロー作業バック内でガス遮断治具を取り外して、上部分岐孔にプラグを装着して該上部分岐孔を塞ぐ工程を有することを特徴とする。
この発明によれば、ガス遮断治具を装備したノーブロー作業バックを分割継手の上部分岐孔に装着し、ノーブロー作業バック内でガス遮断治具の第1弾性部を下部穿孔内に挿入するとともに、ガス遮断治具の第2弾性部を上部穿孔内に挿入して第1弾性部及び第2弾性部を拡径して各穿孔を閉塞し、水取器を下部分岐孔から取り外して下部分岐孔を塞ぎ、ノーブロー作業バック内でガス遮断治具を取り外して、上部分岐孔を塞ぐ。これによると、第1弾性部及び第2弾性部が上部穿孔及び下部穿孔を同時に閉塞するので、水取器を分割継手から取り外す際にガスが漏れ出す虞は無い。このため、ノーブローで水取器の撤去作業を行うことができる。また水取器の交換作業において、埋設された分割継手の周辺を掘削するのみで水取器の交換作業ができるので、作業範囲が縮小されて作業コストを安価にすることができる。
また本発明は、管路に装着された分割継手に対して、該分割継手の上部分岐孔に連通して管路に設けられた上部穿孔に挿入可能な大きさを有して管外からの操作によって圧縮変形されて上部穿孔を閉塞可能な弾性部(例えば、実施形態における第2弾性部40)を備えるガス遮断治具を用いて、分割継手を他の分割継手(例えば、実施形態におけるプラスチック材料製の分割継手86)に交換する継手交換作業工法であって、内部にガス遮断治具を装備したノーブロー作業バックを分割継手の上部分岐孔に装着する工程と、ノーブロー作業バック内の操作でガス遮断治具の弾性部を上部穿孔内に挿入して弾性部を拡径して上部穿孔を閉塞する工程と、分割継手を管路から取り外し、該管路に他の分割継手を装着する工程と、ノーブロー作業バックを他の分割継手の上部分岐孔に装着し、ノーブロー作業バック内でガス遮断治具を管路から取り外して、他の分割継手の上部分岐孔にプラグを装着して該上部分岐孔を塞ぐ工程とを有することを特徴とする。
この発明によれば、内部にガス遮断治具を装備したノーブロー作業バックを分割継手の上部分岐孔に装着し、ノーブロー作業バック内でガス遮断治具の弾性部を上部穿孔内に挿入して拡径して上部穿孔を閉塞し、分割継手を管路から取り外して管路に他の分割継手を装着し、ノーブロー作業バックを他の分割継手の上部分岐孔に装着し、ノーブロー作業バック内でガス遮断治具を管路から取り外して、他の分割継手の上部分岐孔を塞ぐ。これによると、ガス遮断治具の弾性部は上部分岐孔を通って上部穿孔内に挿入されて拡径して上部穿孔を塞ぐので、治具の存在に影響されることなく、分割継手を管路から取り外すことができる。このため、分割継手の交換作業が容易となり、ノーブローで交換作業を行うことができる。
また本発明の他の分割継手は、プラスチック材料で形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、交換先の分割継手をプラスチック材料で形成することにより、腐食し難い分割継手にすることができ、分割継手の腐食による差水の発生やガス漏れの発生を抑制することができる。
本発明に係わるガス遮断治具、これを用いた水取器撤去作業工法及び継手交換作業工法によれば、ガス遮断治具は基軸部、第1弾性部、スペーサ、第2弾性部、加圧筒部及び操作ノブを有して構成され、このガス遮断治具を用いて分割継手に取り付けられた水取器の取り外しを行い、弾性部を備えたガス遮断治具を用いて分割継手を他の分割継手に交換することにより、管路に装着された分割継手や分割継手に取り付けられた水取器を安価な作業コストで且つノーブローによって取り替え及び撤去することができる。
以下、本発明に係わるガス遮断治具、これを用いた水取器撤去作業工法及び継手交換作業工法の好ましい実施の形態を図1から図6に基づいて説明する。先ず、水取器を撤去するために用いられるガス遮断治具を説明する前に、この治具が挿入される分割継手について概説する。
分割継手80は、図1(側面図)に示すように、管路90を中央にして上下に対向配置される上クランプ81及び下クランプ82と、これらのクランプ81,82を管路90に固定するボルト及びナットの締結手段(図示せず)とを有してなる。上クランプ81及び下クランプ82は略コ字状に形成され、各中央部には上部分岐孔81a及び下部分岐孔82aが貫通している。
このように構成された分割継手80内に挿入されるガス遮断治具1は、先端部に外側に突出する突出部11を有する基軸部10と、この基軸部10に摺動可能に取り付けられて突出部11の後端部に突き当てられる第1弾性部20と、基軸部10に摺動可能に取り付けられて第1弾性部20の後端部に突き当てられるスペーサ30と、基軸部10に摺動可能に取り付けられてスペーサ30の後端部に突き当てられる第2弾性部40と、基軸部10に摺動可能に取り付けられて第2弾性部40の後端部に突き当てられて第1弾性部20及び第2弾性部40を圧縮し及び開放する加圧筒部50と、基軸部10に進退可能に取り付けられて加圧筒部50を先端側へ押圧し及び押圧解除して第1弾性部20及び第2弾性部40を拡径し及び拡径解除する操作ノブ60を有してなる。
基軸部10の先端部に設けられた突出部11は先端側へ進むに従って漸次径が小さくなるような円錐状に形成されて、管路90に設けられた上部穿孔91及び下部穿孔92内への基軸部10の挿入をし易くしている。突出部11は基軸部10の先端部に着脱可能に取り付けられている。なお、突出部11は基軸部10に一体的に取り付けられてもよい。
第1弾性部20は、ゴム材料で形成されて円筒状であり、内部の貫通孔21に基軸部10が挿通されて基軸部10の軸方向に沿って摺動可能である。第1弾性部20は突出部11より大径である。なお、第1弾性部20は先端側に進むに従って外径が漸次小さくなるような傾斜面を有して構成されてもよい。
スペーサ30は、金属材料で形成されて円筒状であり、内部の貫通孔31に基軸部10が挿通されて基軸部10の軸方向に沿って摺動可能である。スペーサ30の先端部と後端部には、フランジ部32,33が形成されており、先端側のフランジ部32は第1弾性部20の後端部と接触し、後端側のフランジ部33は第2弾性部40の先端部と接触する。スペーサ30の軸方向長さは、第1弾性部20を下部穿孔92内に配置すると第2弾性部40が上部穿孔91内に位置するような長さである。なお、スペーサ30は管路90の外径φDに応じた長さを有している。このため、管路90に応じたスペーサ30を予め用意することで、ガス遮断治具1は外径の異なる各管路に用いることができ、ガス遮断治具1の使い勝手を向上させることができる。
第2弾性部40は、ゴム材料で形成されて円筒状であり、内部の貫通孔41に基軸部10が挿通されて基軸部10の軸方向に沿って摺動可能である。第2弾性部40の側面42は先端側に進むに従って外径が漸次小さくなるように傾斜している。側面42の外径は、その先端部が上部穿孔91の内径より小さく後端部の外形が上部穿孔91の内径より大きくなるように形成されている。このため、第2弾性部40が上部穿孔91内に挿入されると、側面42のいずれかの部位が上部穿孔91に突き当たり、この状態で第2弾性部40が拡径すると、第2弾性部40が弾性変形して上部穿孔91を容易に閉塞することができる。
加圧筒部50は、金属材料で形成されて円筒状であり、内部の貫通孔51に基軸部10が挿通されて基軸部10の軸方向に沿って摺動可能である。加圧筒部50の先端部には、フランジ部52が形成されており、このフランジ部52は第2弾性部40の後端面に接触する。フランジ部52は第2弾性部40の後端部より大きな面積を有して第2弾性部40の後端部全面と接触可能である。フランジ部52の外径は分割継手80の上部分岐孔81aの内径より小さく、上部穿孔91の内径より大きい。このため、加圧筒部50は上部分岐孔81a内の移動が可能である。加圧筒部50の軸方向長さは、第2弾性部40が上部穿孔91に挿入されたときに、加圧筒部50の後端部が分割継手80の上部分岐孔81aの上端より上方位置に延びる長さである。つまり、ガス遮断治具1は、分割継手80に対して挿抜可能である。
操作ノブ60は、円盤状に形成されており、基軸部10の後端側に螺着されて基軸部10の軸方向に沿って進退可能である。このため、操作ノブ60を一方側に回動して先端側に移動させると、加圧筒部50が下方に移動して第2弾性部40が圧縮され、またスペーサ30が下方へ移動して第1弾性部20が圧縮される。
次に、このガス遮断治具1を用いて管路90に装着された分割継手80の下部に取り付けられた水取器70を撤去するための水取器撤去作業工法について説明する。まず、図2(a)(部分断面図)に示すように、内部にガス遮断治具1を装備したノーブロー作業バック72を分割継手80の上部分岐孔81aに装着し、ノーブロー作業バック72内で上部分岐孔81aに装着されているプラグ73を取り外す。
そして、図2(b)(部分断面図)に示すように、ノーブロー作業バック72内でガス遮断治具1の第1弾性部20を上部穿孔91に通して下部穿孔92内に挿入するとともに、ガス遮断治具1の第2弾性部40を上部穿孔91内に挿入する。そして、操作ノブ60を回動させて第1弾性部20及び第2弾性部40を圧縮して拡径して各穿孔91,92を閉塞する。
そして、図3(c)(部分断面図)に示すように、水取器70を下部分岐孔82aから取り外して、下部分岐孔82aにプラグ74を装着して下部分岐孔82aを塞ぐ。そして、図3(d)(部分断面図)に示すように、ノーブロー作業バック72内でガス遮断治具1を上部分岐孔81aから取り外し、上部分岐孔81aにプラグ73を装着して上部分岐孔81aを塞ぎ、ノーブロー作業バック72を上部分岐孔81aから取り外して水取器撤去作業を終了する。
このように、ガス遮断治具1は、第1弾性部20及び第2弾性部40によって上部穿孔91及び下部穿孔92を同時に閉塞することができるので、水取器70を分割継手80から取り外す際にガスが漏れ出す虞は無い。このため、ノーブローで水取器70の撤去作業を行うことができる。また水取器70の交換作業において、作業の対象は分割継手80とこれに取り付けられた水取器70のみであるので、埋設された分割継手80の周辺を掘削するのみで水取器70の交換作業ができ、作業範囲が縮小されて作業コストを安価にすることができる。なお、ガス遮断治具1は前述したように分割継手80に対して挿抜可能であるので、ガス遮断治具1によって上部穿孔91及び下部穿孔92を閉塞した状態で、分割継手80を管路90から取り外して新たな分割継手80を管路90にノーブローで取り付けることができる。
また操作ノブ60は基軸部10に螺着されて基軸部10に沿って進退可能であるので、操作ノブ60の回動量に応じて操作ノブ60を移動させることができ、また操作ノブ60の回動を停止すると、操作ノブ60は基軸部10に係止された状態で止まり、軸方向への移動が規制される。このため、簡易な操作で第1弾性部20及び第2弾性部40を拡径し及び拡径解除することができ、拡径した第1弾性部20及び第2弾性部40の状態を容易に維持することができ、水取器撤去作業中にガスが漏れ出す事態を確実に防止することができる。
なお、前述したガス遮断治具1は、図4(部分断面図)に示すように、ガス遮断のために取り付けられた分割継手85や分岐管(図示せず)を設けるために取り付けられた分割継手85'に挿入されて管路90に設けられた上部穿孔91を閉塞可能なガス遮断治具(以下、この治具を「シングル遮断治具3」と記す。)にすることができる。
このシングル遮断治具3は、基軸部10の先端部に横方向へ延びる円柱状の当接部材63を取り付け、当接部材63の後端部にスペーサ30を配置したものであり、前述した図1に示すガス遮断治具1の突出部11を当接部材63に置き換え、第1弾性部20を取り外して構成されたものであり、他の部品は前述したガス遮断治具1のそれらと同様である。当接部材63はゴム材料等で形成された弾性部材である。なお、他の部品についてはガス遮断治具1の対応する符号を附して説明を省略する。
このシングル遮断治具3を用いて管路90に装着された金属材料性の分割継手85,85'をプラスチック材料製の分割継手に交換する場合の継手交換作業工法を説明する。先ず、図5(a)(部分断面図)に示すように、内部にシングル遮断治具3を装備したノーブロー作業バック72を分割継手85,85'の上部分岐孔85aに装着し、ノーブロー作業バック72内で上部分岐孔85aに装着されているプラグ73を取り外す。そして、図5(b)(部分断面図)に示すように、ノーブロー作業バック72内でシングル遮断治具3の第2弾性部40を上部穿孔91内に挿入し、操作ノブ60を回動して加圧筒部50の押圧動作によって第2弾性部40を拡径して上部穿孔91を閉塞する。
そして、図6(c)(部分断面図)に示すように、ノーブロー作業バック72を上部分岐孔85aから取り外し、分割継手85,85'を管路90から取り外して、管路90にプラスチック材料製の分割継手86を装着する。そして、図6(d)(部分断面図)に示すように、ノーブロー作業バック72をプラスチック材料製の分割継手86の上部分岐孔86aに装着し、ノーブロー作業バック72内でシングル遮断治具3を管路90から取り外して、プラスチック材料製の分割継手86の上部分岐孔86aにプラグ73を装着してこの分岐口86aを塞ぎ、ノーブロー作業バック72を上部分岐孔86aから取り外して、分割継手の交換作業を終了する。
このように、シングル遮断治具3は、分割継手85,85',86に対して挿抜可能であり、第2弾性部40が分割継手85,85'の上部分岐孔85aを通って上部穿孔91内に挿入されて拡径して上部穿孔91を塞ぐので、この治具の存在に影響されることなく、分割継手85,85'を管路90から取り外すことができる。このため、金属材料製の分割継手85,85'をプラスチック材料製の分割継手86に容易に交換することができるとともに、ノーブローで交換作業を行うことができる。また交換作業の対象は分割継手85,85'のみであるので、埋設された分割継手85,85'の周辺を掘削するのみで分割継手85,85'の交換作業ができ、作業範囲が縮小されて作業コストを安価にすることができる。
本発明の一実施の形態に係わるガス遮断治具の側面図を示す。 このガス遮断治具によって分割継手に取り付けられた水取器を撤去する水取器撤去作業工法を説明するための部分断面図を示す。 ガス遮断治具によって分割継手に取り付けられた水取器を撤去する水取器撤去作業工法を説明するための部分断面図を示す。 本発明の他の実施形態に係わるシングル遮断治具の側面図を示す。 シングル遮断治具によって分割継手を他の分割継手に交換する継手交換作業工法を説明するための部分断面図を示す。 シングル遮断治具によって分割継手を他の分割継手に交換する継手交換作業工法を説明するための部分断面図を示す。
符号の説明
1 ガス遮断治具
3 シングル遮断治具(ガス遮断治具)
10 基軸部
11 突出部
20 第1弾性部
30 スペーサ
40 第2弾性部(弾性部)
50 加圧筒部
60 操作ノブ
70 水取器
72 ノーブロー作業バック
73,74 プラグ
80、85,85' 分割継手
81a,85a,85a',86a 上部分岐孔
82a 下部分岐孔
86 分割継手(他の分割継手)
90 管路
91 上部穿孔
92 下部穿孔

Claims (4)

  1. 先端部に突出部を有する基軸部と、該基軸部に取り付けられて前記突出部の後端部に突き当てられる第1弾性部と、前記基軸部に取り付けられて前記第1弾性部の後端部に突き当てられるスペーサと、前記基軸部に取り付けられて前記スペーサの後端部に突き当てられる第2弾性部と、前記基軸部に取り付けられて前記第2弾性部の後端部に突き当てられて前記第1弾性部及び前記第2弾性部を圧縮し及び開放する加圧筒部と、前記基軸部に進退可能に取り付けられて該加圧筒部を先端側へ押圧し及び押圧解除して前記第1弾性部及び第2弾性部を拡径し及び拡径解除する操作ノブを有し、
    前記操作ノブは、前記基軸部に螺着されて該基軸部に沿って進退可能であり、
    前記第1弾性部は、管路に取り付けられた分割継手の上部分岐孔に連通して前記管路に設けられた上部穿孔を通過可能であるとともに、前記分割継手の下部分岐孔に連通して前記管路に設けられた下部穿孔に挿入可能な大きさを有し、前記第2弾性部は、前記上部穿孔に挿入可能な大きさを有することを特徴とするガス遮断治具。
  2. 上部分岐孔及び下部分岐孔を備えた分割継手を管路に装着し、前記上部分岐孔に連通する上部穿孔及び前記下部分岐孔に連通する下部穿孔を前記管路に設け、該管路に貯留する水を取り除く水取器を前記下部分岐孔に取り付けた前記分割継手から前記水取器を撤去する水取器撤去作業工法であって、
    内部に請求項1に記載のガス遮断治具を装備したノーブロー作業バックを前記分割継手の上部分岐孔に装着する工程と、
    前記ノーブロー作業バック内の操作で前記ガス遮断治具の前記第1弾性部を前記上部穿孔に通して前記下部穿孔内に挿入するとともに、前記ガス遮断治具の前記第2弾性部を前記上部穿孔内に挿入して前記第1弾性部及び第2弾性部を拡径して前記各穿孔を閉塞する工程と、
    前記水取器を前記下部分岐孔から取り外して、該下部分岐孔にプラグを装着して該下部分岐孔を塞ぐ工程と、
    前記ノーブロー作業バック内で前記ガス遮断治具を取り外して、前記上部分岐孔にプラグを装着して該上部分岐孔を塞ぐ工程を有することを特徴とする水取器撤去作業工法。
  3. 請求項1に記載のガス遮断治具を用い、管路に装着された分割継手を他の分割継手に交換する継手交換作業工法であって、
    内部に前記ガス遮断治具を装備したノーブロー作業バックを前記分割継手の上部分岐孔に装着する工程と、
    前記ノーブロー作業バック内の操作で前記ガス遮断治具の第2弾性部を前記上部穿孔内に挿入して前記第2弾性部を拡径して前記上部穿孔を閉塞する工程と、
    前記分割継手を前記管路から取り外し、該管路に他の分割継手を装着する工程と、
    前記ノーブロー作業バックを前記他の分割継手の上部分岐孔に装着し、前記ノーブロー作業バック内で前記ガス遮断治具を前記管路から取り外して、前記他の分割継手の前記上部分岐孔にプラグを装着して該上部分岐孔を塞ぐ工程とを有することを特徴とする継手交換作業工法。
  4. 前記他の分割継手は、プラスチック材料で形成されていることを特徴とする請求項3に記載の継手交換作業工法。
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