JP4721821B2 - 走査電子顕微鏡及び走査電子顕微鏡における信号検出方法 - Google Patents

走査電子顕微鏡及び走査電子顕微鏡における信号検出方法 Download PDF

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本発明は走査電子顕微鏡及び走査電子顕微鏡における信号検出方法に関し、更に詳しくは非導電性試料の観察を行なう場合における走査電子顕微鏡及び走査電子顕微鏡における信号検出方法に関する。
非導電性試料への電子ビーム照射による帯電が画像に与える影響は、帯電電位により2次電子の軌道が変えられ、画像に異常なコントラストが発生してしまうことである。このコントラストを少なくするには、場の影響を受けにくいエネルギーの高い電子を集める必要がある。
図5は従来装置の構成概念図である。図において、1は試料、2は該試料1を保持する試料ホルダである。3はセミインレンズ型の対物レンズである。EBは試料に照射される電子ビーム、4は試料表面から放出される2次電子を検出する2次電子検出器である。該2次電子検出器4で検出された信号は、図示しない画像処理部で画像処理され、試料表面像が得られることになる。
セミインレンズタイプの磁場配置では、試料1上に非常に強い磁場が発生している。この時、試料1から放出される電子は、磁場と電子のエネルギーに関連した回転(ラーマ)運動をする。図中に示すらせん運動の軌跡がラーマ運動を示している。この時のラーマ半径rcは次式で表わされる。
c∝v/B
ここで、vは荷電粒子の速度、Bは磁束密度である。ここで、ラーマ半径はイオンが磁力線に巻き付いて回転する時の円の半径をいう。
上記式のラーマ半径の速度依存性から、図5に示すような位置に配置された2次電子検出器4には、小さい回転半径で回転してしまうエネルギーの低い電子は届かず、回転半径が大きいために直線的な軌道を持つことができるエネルギーの高い電子のみが2次電子検出器4に到達することができる。
図に示す装置のもう一つの特徴は、軌道が直線的であるため、放出角度が試料表面に対して小さい電子が検出される点である。一般的に、エネルギーの高い電子は、わずかな小角散乱で試料表面から放出される必要があるため、試料表面に対して放出角度の小さい電子は試料の浅い位置から放出される。このため、エネルギーが高く、放出角度が試料表面に対して小さい電子は試料表面の形状に依存した情報を持つことになる。
従来のこの種の装置としては、対物レンズ内に円筒状部材を設け、この円筒状部材の内側に、2次電子発生効率の高い面を設ける技術が知られている(例えば特許文献1参照)。また、インレンズタイプの対物レンズの電子源側に配置した検出器を有し、試料の面に対して小さな角度をなす方向に放出された反射電子を検出した試料像を形成する装置が知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2001−57172号公報(段落0014〜0024、図1) 特開2001−110351号公報(段落0015〜0019、図1)
低角度、高エネルギーの電子は、ほぼ直線的な運動をすると考えられるため、検出器の視野が作動距離(ワークディスタンス:WD)で決定されてしまう。ここで、低角度とは、試料1から電子が放出される角度のことをいい、例えば低角度であるとは試料から放出される電子の角度が試料よりわずかに立ち上がった角度をいう。つまり、試料からほぼ水平方向に反射されることになる。検出器の視野(作動距離)が短かくなれば、信号量が減るため像のコントラスト差が小さくなる。そこで、視野を大きくしようと作動距離を長くすると、ビームが絞れず高分解能での観察が困難になってしまう。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、作動距離を短くした状態で低角度、高エネルギーの電子を集めることができる走査電子顕微鏡及び走査電子顕微鏡における信号検出方法を提供することを目的としている。
本発明では、試料の周囲に壁を作り、低角度、高エネルギーの電子を一度壁に当ててそこから再放出される2次電子をセミインレンズ検出器(2次電子検出器)で検出するようにしたものである。
(1)請求項1記載の発明は、少なくとも対物レンズで集束した電子ビームを試料の表面に照射し、該試料表面から放出された2次電子を2次電子検出器で検出し、該検出された2次電子に基づいて試料表面の画像を得るようにした走査電子顕微鏡において、前記試料の表面に金、白金又は銅でできた壁を有する2次電子放出部材を配置すると共に、該部材は電圧を印加できる構成とし、該部材の壁から放出された2次電子を前記2次電子検出器に導くように構成したことを特徴とする。
(2)請求項2記載の発明は、前記2次電子放出部材は格子状の形状をしていることを特徴とする。
(3)請求項3記載の発明は、前記2次電子放出部材の格子間隔は、試料の磁場分布と対物レンズ形状から決められることを特徴とする。
(4)請求項4記載の発明は、前記対物レンズは、インレンズ型若しくはセミインレンズ型であることを特徴とする。
(5)請求項5記載の発明は、前記2次電子検出器は、対物レンズ中若しくは対物レンズの上方に配置されていることを特徴とする。
(6)請求項6記載の発明は、少なくとも対物レンズで集束した電子ビームを試料の表面に照射し、該試料表面から放出された2次電子を2次電子検出器で検出し、該検出された2次電子に基づいて試料表面の画像を得るようにした走査電子顕微鏡における信号検出方法において、前記試料の表面に金、白金又は銅でできた壁を有する2次電子放出部材が配置されていると共に、該部材に電圧を印加し、該部材の壁から放出された2次電子を前記2次電子検出器に導くようにすることを特徴とする。
(7)請求項7記載の発明は、前記2次電子放出部材は格子状の形状をなしていることを特徴とする。
(8)請求項8記載の発明は、前記2次電子放出部材の格子間隔は、試料上の磁場分布と対物レンズ形状から決められることを特徴とする。
(1)請求項1記載の発明によれば、2次電子放出率の高い金、白金又は銅でできた壁に試料からの放出電子を衝突させ、該壁から放出される2次電子を2次電子検出器で検出するようにしたので、作動距離を短かくした状態で低角度、高エネルギーの電子を集めることができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、壁として格子状の形状を用いた結果、該壁に当たった電子を効率よく2次電子に変換することができ、2次電子検出像を効率よく検出することができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、壁の間隔を最適なものに設定することができ、発生する2次電子を増やすことができる。
(4)請求項4記載の発明によれば、対物レンズをインレンズ型若しくはセミインレンズ型のいずれの場合にも本発明を適用することができる。
(5)請求項5記載の発明によれば、2次電子検出器を2次電子を効率よく捕獲することができる位置に設けるので、2次電子検出像を効率よく検出することができる。
(6)請求項6記載の発明によれば、試料表面に2次電子放出率の高い金、白金又は銅でできた壁を配置することで、この部材に電圧を印加し、該部材の壁から放出された2次電子を2次電子検出器に導くことができる。
(7)請求項7記載の発明によれば、壁として格子状の形状を用いた結果、該壁に当たった電子を効率よく2次電子に変換することができ、2次電子検出像を効率よく検出することができる。
(8)請求項8記載の発明によれば、壁の間隔を最適なものに設定することができ、発生する2次電子を増やすことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態例の要部の構成例を示す図である。図5と同一のものは、同一の符号を付して示す。(a)は試料1を上から見た図、(b)は(a)のA−A断面図である。図において、1は試料、2は該試料1を保持する試料ホルダである。6は試料1を覆う壁としてのメッシュである。該メッシュ6は2次電子放出率の高い材料でできている。例えば金や白金が用いられる。しかしながら、2次電子放出率は材質によりそれほど変わるものではなく、その他の材質例えば銅等を用いることができる。メッシュの格子の形状は、丸、三角等任意の形状であってよい。以下にメッシュ6の取り付け工程を説明する。
先ず、メッシュ6を試料1の上からかぶせる。次に、メッシュ6を試料ホルダ2に固定する。この時、メッシュ6が試料ホルダ2から電気的に浮かないようにする。つまり、メッシュ6と試料ホルダ2は電気的に同電位となるようにする。この結果、試料ホルダ2に電圧をかけるとメッシュ6にも同じ電圧がかかることになる。
メッシュ6の格子間隔Wの決定には2つの条件がある。一つは、エネルギーの高い電子(反射電子)のラーマ半径以下にすることである。この条件を満たすことができなければ、電子を壁に当てることができない。もう一つの条件は、壁から再放出される2次電子が対物レンズ3の内壁に衝突しないように格子の間隔Wを十分小さくする必要がある。
このことは、試料真上では磁場が強く、対物レンズ3内に入っていくことで磁場が急激に弱くなっていくような磁場配位の時に重要になる。この時、必要な格子間隔Wは対物レンズ形状及び試料上の磁場分布に依存するため、装置の磁場分布及び対物レンズ形状に対する電子軌道を計算する必要がある。
格子の高さHはどの放出角までの電子を当てるかで決まるが、格子の間隔Wの半分程度が必要とされる。ここで、試料ホルダ2に電圧を印加する。7は試料ホルダ2に印加される電源である。該電源7の電圧は可変できるようになっている。このように構成されたものの動作を説明すれば、以下の通りである。
電子銃(図示せず)から出射された電子ビームEBは、試料1に照射される。この時、試料1から放出された高エネルギーの電子は、ほぼ直線的に運動し、メッシュ6の内壁に衝突する。メッシュ6の内壁に衝突した電子は、メッシュ内壁から2次電子を放出させる。次に、試料ホルダ2に所定の電圧を電源7から印加すると、メッシュ内壁から放出された2次電子が2次電子検出器4(図5参照)によって検出される。
このように、本発明によれば、メッシュ6の内壁に試料1からの放出電子を当て、該内壁から放出される2次電子を2次電子検出器4で検出するようにしたので、作動距離を短かくした状態で低角度、高エネルギーの電子を集めることができる。また、壁としてメッシュ条の形状を用いた結果、該壁に衝突した電子を効率よく2次電子に変換することができ、2次電子検出像を効率よく検出することができる。また、本発明によれば、格子の間隔を最適なものに設定することができ、発生する2次電子を増やすことができる。ここで、2次電子放出部材(メッシュ)の格子間隔は、試料近傍の磁場分布と対物レンズ形状から決めることができる。これによれば、壁の間隔を最適なものに設定することができ、発生する2次電子を増やすことができる。
図2は本発明の第2の実施の形態例を示す構成図である。図5と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、1は試料、2は該試料1を保持する試料ホルダ、3は対物レンズ、4は2次電子検出器である。10は対物レンズ3の内壁にはめ込まれた2次電子放出率の高い材料でできたパイプである。11は該パイプ10の中心に穿たれた電子ビーム及び電子通過用の穴である。7はパイプ10に電圧を印加する電源である。
図3はパイプの構成例を示す図である。図2と同一のものは、同一の符号を付して示す。(a)はパイプを下から見た図、(b)はそのA−A断面図である。図において、11は電子ビーム及び電子通過用穴、12〜14はパイプ10の底部に穿たれた穴である。これら穴12〜14は、対物レンズ内壁部を高真空に引く時に空気抵抗(コンダクタンス)を低減するための穴である。15,16はパイプ10の両端に設けられたパイプが上下に移動するためのつめである。このようなパイプの取り付け手順を説明すれば、以下の通りである。
先ず、金属のパイプ10を対物レンズ3の内壁にはめ込む(S1)。この場合において、パイプ10が壁の役割をする。観察する際には、パイプ10を試料1に接触させて使用する。低角の反射電子を壁に当てるために、試料とパイプ間の隙間を開けない方が効率的だからである。パイプ10の材質は、2次電子放出率の高いものを使用する。パイプ10の直径の決定には図1に示したものと同様に、二つの条件がある。
一つはエネルギーの高い電子(反射電子)のラーマ半径以下にすることである。この条件を満たさなければ、電子を壁に当てることはできない。もう一つは、壁から再放出される2次電子が対物レンズ3の内壁に衝突しないようにパイプの直径を十分小さくする必要がある。これは、試料1の真上では磁場が強く対物レンズ3内に入っていくことで磁場が急激に弱くなっていくような磁場配位の時に重要になる。この時、必要な直径は、対物レンズ形状及び試料上の磁場分布に依存するため、装置の磁場分布及び対物レンズ形状に対する電子軌道を計算する必要がある。
パイプ10を上下に移動させるための機構が必要である(S2)。パイプ10は、通常は対物レンズ内部に収めておいて、スキャンスピードを遅くした時にパイプ10を試料1と接触する位置まで下げるようにする。パイプ10には、電源7から電圧を印加する。この印加電圧は可変できるようにしておく。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
先ず、観察位置、作動距離を決める。次に、パイプ10を試料に接触するまで下げる。パイプ10と試料1とが接触した状態で試料ホルダ2に電源7から(試料ホルダ2とパイプ10は接触しているので、電源7を印加すると試料ホルダ2にも印加されることになる)電圧を印加する。この結果、電子ビームEBが試料1に照射され、試料1から放出される電子は穴11を通ってパイプ10の内壁に衝突し、2次電子に変換される。この変換された2次電子が電源7からの電圧印加により、2次電子検出器4にて検出される。
この実施の形態例によれば、インレンズ若しくはセミインレンズ型の対物レンズの内壁に2次電子放出率の高い材料でできたパイプをはめ込むことで、該パイプ内壁に衝突して2次電子に変換される効率を向上させることができ、作動距離を短かくした状態で低角度、高エネルギーの電子を集めることができる。
図4は本発明の第3の実施の形態例の要部を示す構成図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、20は試料1(図示せず)を覆うメッシュである。2は試料1を保持する試料ホルダである。9は試料ホルダ2の上部に設けられた試料台である。(a)は試料を上から見た図、(b)はそのA−A断面図である。この場合、メッシュ20が壁の役割を果たす。格子の形状は丸,四角,三角等、任意の観察領域を囲んでいればどのような形状でもよい。メッシュ20の材質としては、2次電子放出率の高い物質を使用する。
メッシュ20を試料台9と固定する。この時、メッシュ20が試料台9から浮かないようにする。即ち、試料ホルダ2に電源7から電圧を印加した時、試料台9を介してメッシュ20にも電圧が印加されるようにする。また、3点以上でメッシュ20を試料台9に固定することで、メッシュの位置を変えられるようにする。
ここで、メッシュ20の格子点間の間隔の決定には二つの条件がある。一つは、エネルギーの高い電子(反射電子)のラーマ半径以下にすることである。これを満たさなければ、電子を壁に衝突させることができない。もう一つは、壁から再放出される2次電子が対物レンズ3の内壁に衝突しないように格子間隔を十分小さくする必要がある。これは、試料真上では磁場が強く、対物レンズ3内に入っていくことで磁場が急激に弱くなっていくような磁場配位の時に重要になる。この時、必要な格子間隔は対物レンズ3及び試料1上の磁場分布に依存するため、装置の磁場分布及び対物レンズ形状に対する電子軌道を計算する必要がある。
格子の高さは、どの放出角までの電子を衝突させるかで決まる。それには格子の間隔の半分程度が必要となる。また、試料台9に印加する電圧は可変できるようにしておく。また、メッシュ20は、不良の際に交換できるように脱着可能な方法(例えばネジ止め等)で固定する。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
試料1から放出された高エネルギーの電子は、ほぼ直線的に運動し、メッシュ20の内壁に衝突する。メッシュ20の内壁に衝突した電子は、メッシュ内壁から2次電子を放出させる。ここで、電源7から適当な電圧を印加すると、メッシュ内壁から放出された2次電子が2次電子検出器4(図2参照)で検出される。
この実施の形態例によっても、内壁に試料からの放出電子を衝突させ、該内壁から放出される2次電子を2次電子検出器で検出するようにしたので、作動距離を短かくした状態で低角度、高エネルギーの電子を集めることができる。
以上、説明した実施の形態例1〜3の構成・動作について比較説明する。
(実施の形態例1)
本発明の効果を効率的に得るために最も簡単と思われる方法である。この方法は安価で構成も単純であるが、壁や試料は再利用できない。
(実施の形態例2)
本発明の効果を効率的に得るために、SEMそのもの(対物レンズ)に改良を加えたものである。実施の形態例1の方法では、メッシュと重なった部分の観察は行えないが、この方法では、試料を動かすことで観察位置を変えることができるため、試料の全面観察可能である。また、観察時の試料作成(メッシュのはりつけ)が不要である。
(実施の形態例3)
本発明の効果を効率的に得るために、試料ホルダに改良を加える方法である。この方法では、新しく対物レンズを作成する必要がなく、これまでの装置に応用可能である。メッシュは再利用することができ、試料を取り出した時にメッシュを動かすことで、試料の全面観察可能である。
本発明によれば、以下のような効果が得られる。
1)低角度、高エネルギーの電子を検出器に取り込むことで、信号量を増やすことができる。
2)低角度、高エネルギーの電子は表面形状の情報を持っているため、SEM像の表面コントラストを強調することができる。
3)試料が非導電性の場合、低角度、高エネルギーの電子が表面コントラストを強調することで、帯電による異常コントラストを緩和することができる。
本発明の第1の実施の形態例の要部の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態例を示す構成図である。 パイプの構成例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態例の要部を示す構成図である。 従来装置の構成概念図である。
符号の説明
1 試料
2 試料ホルダ
6 メッシュ
7 電源

Claims (8)

  1. 少なくとも対物レンズで集束した電子ビームを試料の表面に照射し、該試料表面から放出された2次電子を2次電子検出器で検出し、該検出された2次電子に基づいて試料表面の画像を得るようにした走査電子顕微鏡において、
    前記試料の表面に金、白金又は銅でできた壁を有する2次電子放出部材を配置すると共に、該部材は電圧を印加できる構成とし、該部材の壁から放出された2次電子を前記2次電子検出器に導くように構成したことを特徴とする走査電子顕微鏡。
  2. 前記2次電子放出部材は格子状の形状をなしていることを特徴とする請求項1記載の走査電子顕微鏡。
  3. 前記2次電子放出部材の格子間隔は、試料上の磁場分布と対物レンズ形状から決められることを特徴とする請求項2記載の走査電子顕微鏡。
  4. 前記対物レンズは、インレンズ型若しくはセミインレンズ型であることを特徴とする請求項1記載の走査電子顕微鏡。
  5. 前記2次電子検出器は、対物レンズ中若しくは対物レンズの上方に配置されていることを特徴とする請求項1記載の走査電子顕微鏡。
  6. 少なくとも対物レンズで集束した電子ビームを試料の表面に照射し、該試料表面から放出された2次電子を2次電子検出器で検出し、該検出された2次電子に基づいて試料表面の画像を得るようにした走査電子顕微鏡における信号検出方法において、
    前記試料の表面に金、白金又は銅でできた壁を有する2次電子放出部材が配置されていると共に、該部材に電圧を印加し、該部材の壁から放出された2次電子を前記2次電子検出器に導くようにすることを特徴とする走査電子顕微鏡における信号検出方法。
  7. 前記2次電子放出部材は格子状の形状をなしていることを特徴とする請求項6記載の走査電子顕微鏡における信号検出方法。
  8. 前記2次電子放出部材の格子間隔は、試料上の磁場分布と対物レンズ形状から決められることを特徴とする請求項7記載の走査電子顕微鏡における信号検出方法。
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