JP4721741B2 - データ処理モジュール及びそのメッセージ受信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、データ処理モジュール及びそのメッセージ受信方法に関する。
近年、通信プロトコルとして、マルチマスタの通信プロトコルが注目されている。マルチマスタの通信プロトコルによれば、バスが解放されているときに、バスに接続されている複数の通信ノードのいずれもがデータをバス上に送信することができ、システムの柔軟性が高い等の特徴がある。このようなマルチマスタの通信プロトコルは、自動車内のECU(電子制御ユニット)間のシリアル通信プロトコルとして用いられており、通信ノードの増減が簡単にできる等、システムの柔軟性が高いため、上記した自動車分野に止まらず、FA(Factory Automation)、船舶、医療機器といった分野の通信プロトコルとしても有望視されている。
マルチマスタの通信プロトコルの例として、マルチマスタのCAN(Controller Area Network、以下、CANという)プロトコル(ISO11898、ISO11519シリーズで規格化)が知られている(特許文献1参照)。CANプロトコルでは、特許文献1の34頁右上欄5)−3 データ交換DPRAM以下に示されたとおり、受信したメッセージの格納に先だって、メッセージの優先度を取得するため受信検索プロセスが行われる。また、メッセージ送信に先だって、送信候補となるメッセージを決定する送信検索プロセスが行われる。そして、同35頁左下欄5)−3.6 探索プロセス及び図20に示されたとおり、メッセージバッファの探索は、分割不可能な動作として実施される。
特開昭61−195453号公報
従来のCANについて図面を用いて説明する。図5は、CANデバイスの構成を模式的に示したブロック図である。図6は、CANデバイスのメッセージバッファの構成を模式的に示したブロック図である。
CANデバイス1は、CANモジュール2(データ処理モジュール)と、CPU3と、RAM4と、周辺回路5と、を1チップで構成した装置であり、バス6を介してCANトランシーバ(図示せず)に電気的に接続されている(図5参照)。
CANモジュール2は、データの処理を行うデータ処理モジュールであり、メッセージハンドリング部11と、メッセージバッファ12と、CANプロトコル送信層13と、マスクセット14と、を備える(図5参照)。
メッセージハンドリング部11は、受信したメッセージをメッセージバッファ12にストアする処理や、メッセージバッファ12にストアされたメッセージから送信候補となるメッセージを選択する処理等を行う(図5参照)。メッセージハンドリング部11は、メッセージバッファ12にストアされたメッセージから送信候補となるメッセージを選択処理を行う部分において、送信検索用アドレス生成部(図示せず)と、送信検索用比較部(図示せず)と、を有する。また、メッセージハンドリング部11は、メッセージバッファ12にストア処理を行う部分において、ID比較部23と、判定部24と、受信候補アドレス保持部25と、初期化制御部26と、を有する(図7参照)。なお、各構成部23〜26の詳細な構成については後述する。
メッセージバッファ12は、所定数のメッセージを格納することが可能なバッファであり(図5参照)、所定数のバッファ(メールボックスに相当)に区切られており、バッファごとにアドレス及び詳細アドレスが付与されている(図6参照)。ここで、詳細アドレスは、比較対象バッファの識別子の基本部分(MIDL)、コントロールフィールドの値等の制御情報の値(MCTRL)、拡張部分(MIDH)等を含む。メッセージは、識別子(ID)、コントロールフィールド(制御セグメント)、メッセージ本文の順に並べられた情報である(図6参照)。各バッファには、メッセージの他に、送受信設定情報(MT)、格納情報(DN)、上書情報(OWS)等のステータス情報が格納されている(図6参照)。送受信設定情報(MT)は、送信設定か受信設定かを示す情報、及び、受信設定の場合はマスク設定情報を含む情報である。なお、マスク設定情報は、(IDの一部をマスクする)マスクセット(図5の14)の設定条件を示す情報であり、マスクの使用の有無、マスクの使用がある場合はマスクの種類(例えば、マスク1〜マスク4のいずれか1つ)を含む。また、送受信設定情報(MT)が受信設定であるバッファには、受信設定に係る識別子(ID)が格納されている。格納情報(DN)は、メッセージの格納の有無を示す情報であり、「1」のときはメッセージの格納あり、「0」のときはメッセージの格納なしである。上書情報(OWS)は、メッセージの上書きの可否を示す情報であり、「1」のときは上書き可能であり、「0」のときは上書き不可である。
CANプロトコル送信層13は、CANプロトコルに従ってCANトランシーバ(図示せず)とデータの送受信を行う(図5参照)。
マスクセット14は、メッセージの所定部分(例えばIDの一部)をマスクする際に用いられる(図5参照)。例えば、IDが4つの数字からなるデータであるとして、アドレス#0〜31のバッファを有するメッセージバッファ12のアドレス#nに受信設定に係るIDに0533hが割り振られていた場合において、送受信設定情報(MT)が「マスク1あり」の場合はID=053xh(xは0〜9、a〜f)の16種類のメッセージがアドレス#nのバッファに格納され、送受信設定情報(MT)が「マスク2あり」の場合はID=05xxh(xは0〜9、a〜f)の256種類のメッセージがアドレス#nのバッファに格納され、送受信設定情報(MT)が「マスク3あり」の場合はID=0xxxh(xは0〜9、a〜f)の4096種類のメッセージがアドレス#nのバッファに格納され、送受信設定情報(MT)が「マスク4あり」の場合はID=xxxxh(xは0〜9、a〜f)の65536種類のメッセージがアドレス#nのバッファに格納されることになる。
CPU3は、例えば、各種センサ(図示せず)からのデータを周辺回路5を介して取り出すとともにRAM4を利用して所望の処理を実行してメッセージバッファ12にデータを書き込む処理や、メッセージバッファ12に書き込まれたメッセージを取り出して所望の処理を実行した後、周辺回路5を介して外部に接続された表示装置(図示せず)にデータを送信する処理等を行う(図5参照)。
周辺回路5は、例えば、CANデバイス1の外部に設けられた各種センサ(図示せず)及び表示装置(図示せず)と接続され、CANデバイス1の外部と内部との間のインターフェースを行う(図5参照)。
次に、従来例のCANデバイスのCANプロトコル送信層およびメッセージハンドリング部について図面を用いて説明する。図7は、CANデバイスのメッセージハンドリング部およびCANプロトコル送信層の構成を模式的に示したブロック図である。
CANプロトコル送信層13は、格納処理部21と、サーチ用アドレス生成部22と、を有する。
格納処理部21は、受信したメッセージをメッセージバッファ12の所定アドレスのバッファに格納する処理を行う部分である。格納処理部21は、メッセージを受信することにより、受信信号をサーチ用アドレス生成部22に向けて出力する。ここで、受信信号は、メッセージを受信したことを示すための信号である。格納処理部21は、メッセージを受信することにより、メッセージ中のID(メッセージID)を読み出して当該メッセージIDをID比較部23に向けて出力する。格納処理部21は、判定部24からの受信検索結果有効フラグがレベル「1」のときに、受信候補アドレス保持部25からの受信候補アドレス(保持された受信候補アドレス)に対応するメッセージバッファ12のアドレスのバッファに向けてメッセージ(受信したメッセージ)を出力する。ここで、受信検索結果有効フラグは、受信検索の結果が有効であることを示すフラグであり、格納処理部21にてメッセージの格納処理を許可するためのフラグである。格納処理部21から出力されたメッセージは、対応するアドレスのバッファに格納されることになる。格納処理部21は、メッセージの格納が完了すると、(1)対応するアドレスのバッファの格納情報(DN)をセットして「1」にし、(2)初期化制御部26に格納完了情報を送信し、その後、新たなメッセージを受信することになる。
サーチ用アドレス生成部22は、格納処理部21からの受信信号を受けることにより、メッセージバッファ12のアドレス及び詳細アドレスを検索するためのアドレス及び詳細アドレスを生成する部分である。例えば、メッセージバッファ12中にアドレス#31〜#0があり、アドレスごとに詳細アドレス(MIDH、MCTRL、MIDL)がある場合、アドレス#31とその詳細アドレスを生成し、その後、アドレス#30から#0まで順々に同様な生成を行うことになる。サーチ用アドレス生成部22は、生成されたアドレス及び詳細アドレス(生成アドレス等)をメッセージバッファ12に向けて出力するとともに、生成されたアドレス(生成アドレスのみ)を受信候補アドレス保持部25に向けて出力する。サーチ用アドレス生成部22から出力された生成アドレス等がメッセージバッファ12に入力されることにより、(1)対応するアドレスに係るバッファから受信設定IDが読み出されて、当該受信設定IDがID比較部23に向けて出力されるとともに、(2)対応するアドレスに係るバッファの送受信設定情報(MT)、格納情報(DN)および上書情報(OWS)が読み出されて、当該送受信設定情報(MT)、当該格納情報(DN)および当該上書情報(OWS)が判定部24に向けて出力されることになる。
メッセージハンドリング部11は、メッセージバッファ12にストア処理を行う部分において、ID比較部23と、判定部24と、受信候補アドレス保持部25と、初期化制御部26と、を有する。
ID比較部23は、メッセージバッファ12からの受信設定IDと、格納処理部21からのメッセージIDと、が一致するか否かを比較する部分である。ID比較部23では、順々に入力されてくる受信設定IDと、メッセージIDと、が比較されることになる。ID比較部23は、受信設定IDとメッセージIDが一致したときにFIT信号(一致信号;レベル「1」)を判定部24に向けて出力する。なお、受信設定IDとメッセージIDが一致しないときは、FIT信号は出力されない(FIT信号がレベル「0」)。
判定部24は、メッセージバッファ12からの送受信設定情報(MT)、格納情報(DN)および上書情報(OWS)と、ID比較部23からのFIT信号と、に基づいて、メッセージを格納すべきアドレスの優位性を判定する部分である。判定部24は、ID比較部23からのFIT信号(レベル「1」)が入力されたときに、当該FIT信号に対応するアドレスが優位と判定されると、受信候補アドレス保持部25に向けて受信候補アドレス更新信号(レベル「1」)を出力するとともに、格納処理部21に向けて受信検索結果有効フラグ(レベル「1」)を出力する。ここで、受信候補アドレス更新信号は、受信候補アドレス保持部25に入力された対応する生成アドレスを受信候補となるアドレスとして更新するための信号である。受信検索結果有効フラグは、受信検索の結果が有効であることを示すフラグであり、格納処理部21にてメッセージの格納処理を許可するためのフラグである。判定部24は、初期化制御部26からの初期化信号を受けることにより、(判定部24の内部に)保持された所定の情報を初期化する。ここで、初期化信号は、判定部24において保持された所定の情報を初期化するための信号である。なお、判定部24の詳細な構成については後述する。
受信候補アドレス保持部25は、判定部24からの受信候補アドレス更新信号(レベル「1」)を受けたときに、サーチ用アドレス生成部22からの対応する生成アドレスを受信候補アドレスとして更新し、保持する部分である。受信候補アドレス保持部25は、保持した受信候補アドレスを格納処理部21に向けて出力する。
初期化制御部26は、格納処理部21からの格納完了情報を受信することにより、初期化信号を判定部24に向けて出力する。
次に、従来例のCANデバイスのメッセージハンドリング部の判定部について図面を用いて説明する。図8は、従来例に係るCANモジュールの判定部の構成を模式的に示したブロック図である。
判定部24は、受信候補MT保持部131と、受信候補DN保持部132と、受信候補OWS保持部133と、MT判定部134と、DN/OWS判定部135と、優位性判定部136と、受信候補アドレス更新判定部137と、受信検索結果判定部138と、を有する。
受信候補MT保持部131は、受信候補となるアドレスの送受信設定情報(受信候補MT)のマスク設定情報を保持する部分である。受信候補MT保持部131は、受信候補アドレス更新判定部137からの受信候補アドレス更新信号(レベル「1」)を受けたときに、そのときにメッセージバッファ(図7の12)から出力されている送受信設定情報(MT)のマスク設定情報に更新される。受信候補MT保持部131は、初期化制御部(図7の26)からの初期化信号を受けたときに、初期化され、受信候補MTのマスク設定情報を最も優先順位の低い状態(例えば、マスク4あり;表1参照)になる。受信候補MT保持部131は、保持している受信候補MTのマスク設定情報をMT判定部134に向けて出力する。なお、マスク設定情報の優先順位は、例えば、「マスクなし」が最も優先順位が高く、以下「マスク1あり(IDの下1桁のマスク)」、「マスク2あり(IDの下2桁のマスク)」、「マスク3あり(IDの下3桁のマスク)」、「マスク4あり(IDの下4桁のマスク)」の順に優先順位が低くなってゆく(表1参照)。
Figure 0004721741
受信候補DN保持部132は、受信候補となるアドレスの格納情報(受信候補DN)を保持する部分である。受信候補DN保持部132は、受信候補アドレス更新判定部137からの受信候補アドレス更新信号(レベル「1」)を受けたときに、そのときにメッセージバッファ(図7の12)から出力されている格納情報(DN)に更新される。受信候補DN保持部132は、保持している受信候補DNをDN/OWS判定部135に向けて出力する。
受信候補OWS保持部133は、受信候補となるアドレスの上書情報(受信候補OWS)を保持する部分である。受信候補OWS保持部133は、受信候補アドレス更新判定部137からの受信候補アドレス更新信号(レベル「1」)を受けたときに、そのときにメッセージバッファ(図7の12)から出力されている上書情報(OWS)に更新される。受信候補OWS保持部133は、保持している受信候補OWSを優位性判定部136に向けて出力する。
なお、DNとOWSの組合せの優先順位は、DN=0であるときOWSを問わず最も優先順位が高く、DN=1でOWS=1であるときが2番目に優先順位が高く、DN=1でOWS=0であるときが最も優先順位が低い(表2参照)。
Figure 0004721741
MT判定部134は、メッセージバッファ(図7の12)からの送受信設定情報(MT)と、受信候補MT保持部131からの受信候補MTと、を比較して、送受信設定情報(MT)の優位性を判定(MT判定)する部分である。MTと受信候補MTの比較では、マスク設定情報同士が比較される。MT判定部134は、MTと受信候補MTの比較により、MTの優先順位が高いときに「優」と判定し、MTの優先順位が低いときに「劣」と判定し、MTと受信候補MTの優先順位が同じときに「同」と判定する(表1参照)。MT判定部134は、判定結果であるMT判定情報を優位性判定部136に向けて出力する。
DN/OWS判定部135は、メッセージバッファ(図7の12)からの格納情報(DN)および上書情報(OWS)と、受信候補DN保持部132からの受信候補DNと、に基づいて、DNおよびOWSの組合せと受信候補DNおよび受信候補OWSの組合せとを比較したときのDNおよびOWSの組合せの優位性を判定(DN/OWS判定)する部分である。DNおよびOWSの組合せの優位性の判定基準は表3の通りである。DN/OWS判定部135は、判定結果であるDN/OWS判定情報と、DN、OWS及び受信候補DNと、を優位性判定部136に向けて出力する。なお、図8において、DN/OWS判定部135は、受信候補OWS保持部133から受信候補OWSを受けていない構成になっているが、これはDN/OWS判定部135のDN/OWS判定において受信候補OWSが影響しないからである。
Figure 0004721741
優位性判定部136は、MT判定部134からのMT判定情報と、DN/OWS判定部135からのDN/OWS判定情報、DN、OWS及び受信候補DNと、受信候補OWS保持部133からの受信候補OWSと、に基づいて、メッセージを格納すべきバッファのアドレスの優位性を判定する部分である。優位性判定部136は、第1書込判定部136aと、第2書込判定部136bと、総合判定部136cと、を有する。
第1書込判定部136aは、DNおよびOWSに基づいて、DNおよびOWSの組合せが書込み可能か否かを判定(第1書込判定)する部分である。第1書込判定部136aは、(1)DN=0のときはOWSにかかわらず「書込可能」と判定し、(2)DN=1でOWS=1のときは「書込可能」と判定し、(3)DN=1でOWS=0のときは「書込不可」と判定する(表4参照)。
Figure 0004721741
第2書込判定部136bは、受信候補DNおよび受信候補OWSに基づいて、受信候補DNおよび受信候補OWSの組合せが書込み可能か否かを判定(第2書込判定)する部分である。第2書込判定部136bは、(1)受信候補DN=0のときは受信候補OWSにかかわらず「書込可能」と判定し、(2)受信候補DN=1で受信候補OWS=1のときは「書込可能」と判定し、(3)受信候補DN=1で受信候補OWS=0のときは「書込不可」と判定する(表4参照)。
総合判定部136cは、MT判定部134からのMT判定情報と、DN/OWS判定部135からのDN/OWS判定情報と、第1書込判定部136aの第1書込判定結果と、第2書込判定部136bの第2書込判定結果と、に基づいて、メッセージを格納すべきバッファのアドレスの優位性を総合判定する。総合判定部136cは、(1)MT判定情報が「優」でDN/OWS判定情報が「1」であるときは、第1書込判定結果および第2書込判定結果にかかわらず、優位性判定信号(レベル「1」)を出力し、(2)MT判定情報が「優」でDN/OWS判定情報が「0」で第1書込判定結果が「書込可能」であるときは、第2書込判定結果にかかわらず、優位性判定信号(レベル「1」)を出力し、(3)MT判定情報が「優」でDN/OWS判定情報が「0」で第1書込判定結果が「書込不可」であるときは、第2書込判定結果にかかわらず、優位性判定信号が出力されず(レベル「0」)、(4)MT判定情報が「同」でDN/OWS判定情報が「1」であるときは、第1書込判定結果および第2書込判定結果にかかわらず、優位性判定信号(レベル「1」)を出力し、(5)MT判定情報が「同」でDN/OWS判定情報が「0」であるときは、第1書込判定結果および第2書込判定結果にかかわらず、優位性判定信号が出力されず(レベル「0」)、(6)MT判定情報が「劣」でDN/OWS判定情報が「1」で第2書込判定結果が「書込可能」であるときは、第1書込判定結果にかかわらず、優位性判定信号を出力せず(レベル「0」)、(7)MT判定情報が「劣」でDN/OWS判定情報が「1」で第2書込判定結果が「書込不可」であるときは、第1書込判定結果にかかわらず、優位性判定信号(レベル「1」)を出力し、(8)MT判定情報が「劣」でDN/OWS判定情報が「0」であるときは、第1書込判定結果および第2書込判定結果にかかわらず、優位性判定信号が出力されない(レベル「0」)(表5参照)。
Figure 0004721741
受信候補アドレス更新判定部137は、受信候補アドレス保持部25にて受信候補アドレスを更新するか否かを判定するAND回路である。受信候補アドレス更新判定部137は、優位性判定部136からの優位性判定信号(レベル「1」)と、ID比較部(図7の23)からの対応するFIT信号(レベル「1」)と、が入力されることにより、受信候補MT保持部131、受信候補DN保持部132、受信候補OWS保持部133、受信検索結果判定部138、及び受信候補アドレス保持部25のそれぞれに向けて受信候補アドレス更新信号(レベル「1」)を出力する。
受信検索結果判定部138は、受信検索結果が有効か否かを判定するフリップフロップ回路部である。受信検索結果判定部138は、受信候補アドレス更新判定部137からの受信候補アドレス更新信号(レベル「1」)を受けてから初期化制御部(図7の26)からの初期化信号(レベル「1」)を受けるまでの間、受信検索結果有効フラグとしてレベル「1」を出力する。受信検索結果判定部138は、初期化信号(レベル「1」)を受けてから受信候補アドレス更新信号を受けるまでの間、受信検索結果有効フラグとしてレベル「0」を出力する。
次に、従来例のCANデバイスの動作(受信したメッセージの格納処理の際の動作)について説明する。
まず、格納処理部(図7の21)にてメッセージを受信したときに、メッセージIDがID比較部(図7の23)に向けて出力され、受信信号がサーチ用アドレス生成部(図7の22)に向けて出力される。次に、サーチ用アドレス生成部(図7の22)にて受信信号を受信することにより、アドレス及び詳細アドレス(MIDH、MCTRL、MIDL)が生成される。
次に、生成されたアドレスに基づいて、メッセージバッファ(図7の12)から、対応するアドレスの受信設定IDが読み出され、ID比較部(図7の23)にてメッセージIDと受信設定IDが一致するか否かが比較されることになる。メッセージIDと受信設定IDが一致したときは、ID比較部(図7の23)からFIT信号が出力される。一方で、生成されたアドレスに基づいて、メッセージバッファ(図7の12)から、対応するアドレスの送受信設定情報(MT)、格納情報(DN)、及び上書情報(OWS)が読み出され、判定部(図7の24)にて送受信設定情報(MT)、格納情報(DN)、上書情報(OWS)およびFIT信号に基づいて各アドレスの優位性を判定する。各アドレスの優位性の判定では、MT判定部(図8の134)にてMTと受信候補MTに基づいてMTの優位性を判定したMT判定情報と、DN/OWS判定部(図8の135)にてDNとOWSと受信候補DNに基づいてDNとOWSの組合せの優位性を判定したDN/OWS判定情報と、DN/OWS判定部(図8の135)からのDN、OWSおよび受信候補DNと、受信候補OWSと、に基づいて、優位性判定部(図8の136)にてメッセージを格納すべきバッファのアドレスの優位性の総合判定を行う。優位性が高いと判定されると、優位性判定部(図8の136)から優位性判定信号が出力される。受信候補アドレス更新判定部(図8の137)に優位性判定信号およびFIT信号が入力されたときに、受信候補アドレス更新信号が出力され、受信検索結果判定部(図8の138)に受信候補アドレス更新信号が入力されたときに受信検索結果有効フラグが出力される。
次に、受信候補アドレス保持部(図8の25)にて受信候補アドレス更新信号を受信すると、そのときの最新の生成アドレス(受信候補アドレス)に更新され、当該受信候補アドレスが格納処理部(図7の21)に向けて出力される。また、受信候補MT保持部(図8の131)、受信候補DN保持部(図8の132)、及び受信候補OWS保持部(図8の133)にて受信候補アドレス更新信号を受信すると、それぞれMT、DN、OWSに更新される。次に、格納処理部(図7の21)にて受信候補アドレスと受信検索結果有効フラグを受信すると、受信候補アドレスに対応するアドレスのバッファにメッセージが格納される。メッセージの格納が完了すると、格納処理部(図7の21)は、対応するアドレスのバッファの格納情報(DN)をセットして「1」にし、初期化制御部(図7の26)に向けて格納完了情報を出力する。初期化制御部(図7の26)は、格納完了情報を受信することにより、初期化信号を出力する。受信候補MT保持部(図8の131)、受信候補DN保持部(図8の132)、及び受信候補OWS保持部(図8の133)にて初期化信号を受信すると、初期化され、それぞれ優先順位の一番低い状態(受信候補MTが「マスク4あり」、受信候補DNが「1」、受信候補OWSが「0」)になる。その後、格納処理部(図7の21)にて新たなメッセージを受信することになる。
次に、従来のCANデバイスの動作(受信したメッセージの格納処理の際の動作)について具体例を用いて説明する。図9は、従来例に係るCANモジュールにおいて受信したメッセージの格納処理の際の動作を説明するための模式図である。図10は、従来例に係るCANモジュールにおいて受信した第1のメッセージの格納処理の際の動作を説明するためのタイミングチャートである。図11は、従来例に係るCANモジュールにおいて受信した第2のメッセージの格納処理の際の動作を説明するためのタイミングチャートである。
ここでは、メッセージバッファにおいて、初期設定条件として図9(A)のような受信設定ID、送受信設定情報(MT)、格納情報(DN)、及び上書情報(OWS)が設定された4つのアドレスがあるものとする。また、第1のメッセージのID(=0533h)は、第2のメッセージのID(=0533h)と同じであるものとする。なお、説明の便宜上、メッセージバッファのアドレスが#4から#1である場合について説明する。
第1のメッセージ(ID=0533h)を受信した場合について説明する。第1のメッセージを受信すると、メッセージバッファのアドレス#4から#1へと検索が行われる。アドレス#4については、受信設定IDが0333hで第1のメッセージのIDが0533hであるため、一致しないことからFIT信号が出力されず、受信候補アドレス更新信号が出力されず、受信検索結果有効フラグが「0」であるから、第1のメッセージがアドレス#4のバッファに格納されることはない(図9(A)、図10参照)。次に、アドレス#3については、送信設定である(受信設定IDがない)ので、アドレス#3のバッファに第1のメッセージが格納されることはない(図9(A)、図10参照)。
次に、アドレス#2について、受信設定IDが0533hで第1のメッセージのIDが0533hで一致することからFIT信号が出力され、MTが「マスクなし」で受信候補MTが「マスク4あり」であるためMT判定情報は「優」となり(表1参照)、DNが「0」でOWSが「0」であり受信候補DNが「1」で受信候補OWSが「0」であるためDN/OWS判定情報は「1」となるから(表3参照)、優位性判定信号(レベル「1」)が出力され(表5参照)、受信候補アドレス更新信号が出力され、受信候補MTが「マスクなし」、受信候補DNが「0」、受信候補OWSが「0」、受信候補アドレスが「アドレス#2」に更新され、受信検索結果有効フラグが「1」となるから、第1のメッセージはアドレス#2のバッファに格納されることになる(図9(A)、図10参照)。
次に、アドレス#1について、MTが「マスク2あり」で受信候補MTが「マスクなし」であるためMT判定情報は「劣」であり(表1参照)、DNが「0」でOWSが「1」で受信候補DNが「0」で受信候補OWSが「0」であるためDN/OWS判定情報は「1」であり(表3参照)、受信候補DNが「0」で受信候補OWSが「0」であるため第2書込判定結果は「書込可能」であるから(表4参照)、優位性判定信号が出力されず(表5参照)、受信候補アドレス更新信号が出力されず、受信候補アドレスが「アドレス#2」のままであるから、第1のメッセージがアドレス#1のバッファに格納されることはない(図9(A)、図10参照)。
第1のメッセージが格納された時点で、アドレス#2の格納情報(DN)が0から1に書き換わる(図9(B)参照)。
第2のメッセージ(ID=0533h)を受信した場合について説明する。アドレス#4については、受信設定IDが0333hで第2のメッセージのIDが0533hで一致しないことからFIT信号が出力されず、受信候補アドレス更新信号が出力されず、受信検索結果有効フラグが「0」であるから、第2のメッセージがアドレス#4のバッファに格納されることはない(図9(B)、図11参照)。次に、アドレス#3については、送信設定である(受信設定IDがない)ので、アドレス#3のバッファに第2のメッセージが格納されることはない(図9(B)、図11参照)。
次に、アドレス#2について、受信設定IDが0533hで第2のメッセージのIDが0533hであるため一致することからFIT信号が出力されるが、MTが「マスクなし」で受信候補MTが「マスク4あり」であるためMT判定情報は「優」となり(表1参照)、DNが「1」でOWSが「0」であり受信候補DNが「1」で受信候補OWSが「0」であるためDN/OWS判定情報は「0」となり(表3参照)、DNが「1」でOWSが「0」であるため第1書込判定結果は「書込不可」となるため(表4)、優位性判定信号が出力されず(レベル「0」;表5参照)、受信候補アドレス更新信号が出力されず、受信検索結果有効フラグが「0」となるため、第2のメッセージはアドレス#2のバッファに格納されない(図9(B)、図11参照)。
次に、アドレス#1について、受信設定IDが0533hで第2のメッセージのIDが0533hであるため一致することからFIT信号が出力され、MTが「マスク2あり」で受信候補MTが「マスクなし」であるからMT判定情報は「劣」であり(表1参照)、DNが「0」でOWSが「1」で受信候補DNが「1」で受信候補OWSが「0」であるためDN/OWS判定情報は「1」であり(表3参照)、受信候補DNが「1」で受信候補OWSが「0」であるため第2書込判定結果は「書込不可」であるから(表4参照)、優位性判定信号(レベル「1」)が出力され、受信候補アドレス更新信号が出力され、受信候補MTが「マスク2あり」、受信候補DNが「0」、受信候補OWSが「1」、受信候補アドレスが「アドレス#1」に更新され、受信検索結果有効フラグが「1」であるから、第2のメッセージがアドレス#1のバッファに格納されることになる(図9(B)、図11参照)。
第2のメッセージが格納された時点で、アドレス#1の格納情報(DN)が0から1に書き換わる(図9(C)参照)。
ここで、従来のCANデバイスにおいて問題となるのは、優先順位の高いメッセージのバッファが一杯になった場合でかつ上書き禁止のときに、次のメッセージが、次の優先順位のバッファに書かれてしまうことで、CPUがメッセージバッファからID=0533hのメッセージのデータを読み出すためには、アドレス#2とアドレス#1の2つアドレスのバッファから読み出さなければならず、複数のデータを読み出さなければならないという処理及び読み出された複数のデータの内いずれを選択して使うかCPUが決定しなければならないため、余分な処理が必要であった。
本発明の第1の視点においては、マルチマスタ方式のネットワークに接続されるデータ処理モジュールにおいて、メッセージを格納可能な所定数のバッファに区切られており、かつ、前記バッファごとに対応して、送信設定か受信設定かを示す送受信設定情報、メッセージの格納の有無を示す格納情報、及び、メッセージの上書きの可否を示す上書情報が格納されたメッセージバッファと、受信したメッセージに関連付けられている識別子と、前記バッファに対応付けられている前記送受信設定情報に基づいて決まる識別子とを比較することにより、前記受信したメッセージに関連付けられている識別子に対応する前記バッファを、前記メッセージバッファの中から検出する識別子比較部と、前記識別子比較部の比較結果に応じて、前記各々のバッファに格納された前記送受信設定情報と、前記メッセージを受信時の前記格納情報と、前記上書情報とに基づいて、前記受信したメッセージを格納すべきバッファを特定し、前記メッセージの格納を許可する判定部と、を備え、前記判定部は、第1の識別子に関連付けられている第1のメッセージを受信したときであって、前記識別子比較部が、前記第1の識別子に対応付けられている第1のバッファ及び第2のバッファを検出したときに、前記第1のバッファ及び前記第2のバッファに係る前記送受信設定情報が受信設定であり、前記第1のバッファにおいて前記第1の識別子に関連付けられている第2のメッセージが格納され、前記第1のバッファに係る前記格納情報がメッセージが格納されていることを示し、かつ、前記第1のバッファに係る前記上書情報が上書不可を示すことを検出した場合には、前記第1のメッセージの前記第1のバッファ及び前記第2のバッファへの格納を許可しないことを特徴とする。
本発明の第2の視点においては、マルチマスタ方式のネットワークに接続されるデータ処理モジュールにおいて、複数のバッファから構成され、それぞれのバッファが、データを識別するための識別情報、バッファの上書きの可否を示す上書情報、バッファの識別情報をマスクするためのマスク情報を含んで構成されたメッセージバッファと、受信データを受け取ったとき、前記メッセージバッファ内の前記複数のバッファすべての識別情報及び前記マスク情報から得られる識別情報と前記受信データの識別情報とを比較し、複数のバッファの識別情報が一致した場合には、前記マスク情報に応じて一番優先順位の高いバッファを選択し、前記選択されたバッファの前記上書情報が書き込み不可を示しているときには、前記選択されたバッファ及び他のバッファにデータを書き込むことなく受信データを処理する制御回路と、を備えることを特徴とする。
本発明の第3の視点においては、マルチマスタ方式のネットワークに接続されるデータ処理モジュールのメッセージ受信方法において、メッセージバッファの第1のアドレスに係るバッファに第1のメッセージが格納されているときであって、前記第1のアドレスに係るバッファへの上書きが不可であり、かつ、前記第1のメッセージの識別子と同じ識別子が付与された第2のメッセージを受信したときに、前記第1のアドレスよりも優位性の低い第2のアドレスに係るバッファに前記第2のメッセージを格納しないことを特徴とする。
本発明(請求項1−)によれば、余分なデータが分散して格納されることがない。また、CPUがメッセージバッファからメッセージを読み出す際に余分な処理が発生しない。また、CPU処理が高速化され、システムとして高いパフォーマンスを発揮させることができる。さらに、受信履歴を辿るような場合でも同様に余分な処理が発生しない。
本発明の実施形態1に係るデータ処理モジュールについて図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係るCANモジュール(データ処理モジュール)の判定部の構成を模式的に示したブロック図である。
実施形態1に係るCANモジュール(データ処理モジュール)の判定部24は、CANデバイス(図5の1)におけるCANモジュール(図5の2;データ処理モジュール)のメッセージハンドリング部(図7の11)に設けられている。実施形態1に係るCANモジュール(データ処理モジュール)の判定部24以外の他の構成部分については、従来のCANモジュールの判定部以外の他の構成部分と同様である。なお、CANモジュール(データ処理モジュール)の全体的な構成(判定部以外の構成)については、図5〜図7、及びこれらの図面に対応する従来例の説明を参照されたい。
図7を参照すると、判定部24は、メッセージバッファ12からの送受信設定情報(MT)、格納情報(DN)および上書情報(OWS)と、ID比較部23からのFIT信号と、に基づいて、メッセージを格納すべきアドレスの優位性を判定する部分である。判定部24は、ID比較部23からのFIT信号(レベル「1」)が入力されたときに、当該FIT信号に対応するアドレスが優位と判定されると、受信候補アドレス保持部25に向けて受信候補アドレス更新信号(レベル「1」)を出力するとともに、格納処理部21に向けて受信検索結果有効フラグ(レベル「1」)を出力する。ここで、受信候補アドレス更新信号は、受信候補アドレス保持部25に入力された対応する生成アドレスを受信候補となるアドレスとして更新するための信号である。受信検索結果有効フラグは、受信検索の結果が有効であることを示すフラグであり、格納処理部21にてメッセージの格納処理を許可するためのフラグである。判定部24は、初期化制御部26からの初期化信号を受けることにより、(判定部24の内部に)保持された所定の情報を初期化する。なお、実施形態1に係るデータ処理モジュールの判定部は、従来例に係るデータ処理モジュールの判定部と判定手法が異なる。
図1を参照すると、判定部24は、受信候補MT保持部31と、受信候補DN保持部32と、受信候補OWS保持部33と、MT判定部34と、DN/OWS判定部35と、優位性判定部36と、受信候補アドレス更新判定部37と、受信検索結果更新判定部38と、受信検索結果有効マスク判定部39と、受信検索結果判定部40と、を有する。
受信候補MT保持部31は、受信候補となるアドレスの送受信設定情報(受信候補MT)のマスク設定情報を保持する部分である。受信候補MT保持部31は、受信候補アドレス更新判定部37からの受信候補アドレス更新信号(レベル「1」)を受けたときに、そのときにメッセージバッファ(図7の12)から出力されている送受信設定情報(MT)のマスク設定情報に更新される。受信候補MT保持部31は、初期化制御部(図7の26)からの初期化信号を受けたときに、初期化され、受信候補MTのマスク設定情報を最も優先順位の低い状態(例えば、マスク4あり;表1参照)にする。受信候補MT保持部31は、保持している受信候補MTのマスク設定情報をMT判定部34に向けて出力する。なお、実施形態1の受信候補MT保持部31については、従来例の受信候補MT保持部(図8の131)と同様である。
受信候補DN保持部32は、受信候補となるアドレスの格納情報(受信候補DN)を保持する部分である。受信候補DN保持部32は、受信候補アドレス更新判定部37からの受信候補アドレス更新信号(レベル「1」)を受けたときに、そのときにメッセージバッファ(図7の12)から出力されている格納情報(DN)に更新される。受信候補DN保持部32は、初期化制御部(図7の26)からの初期化信号を受けたときに、初期化され、受信候補DNをDNとOWSの組合せが最も優先順位の低いときのDNの状態(レベル「1」;表2参照)にする。受信候補DN保持部32は、保持している受信候補DNをDN/OWS判定部35及び受信検索結果有効マスク判定部39に向けて出力する。なお、実施形態1の受信候補DN保持部32は、受信候補DNを受信検索結果有効マスク判定部39に向けて出力している点で、従来例の受信候補DN保持部(図8の132)と異なる。
受信候補OWS保持部33は、受信候補となるアドレスの上書情報(受信候補OWS)を保持する部分である。受信候補OWS保持部33は、受信候補アドレス更新判定部37からの受信候補アドレス更新信号(レベル「1」)を受けたときに、そのときにメッセージバッファ(図7の12)から出力されている上書情報(OWS)に更新される。受信候補OWS保持部33は、初期化制御部(図7の26)からの初期化信号を受けたときに、初期化され、受信候補OWSをDNとOWSの組合せが最も優先順位の低いときのOWSの状態(レベル「0」;表2参照)にする。受信候補OWS保持部33は、保持している受信候補OWSを受信検索結果有効マスク判定部39に向けて出力する。なお、実施形態1の受信候補OWS保持部33は、受信候補OWSを受信検索結果有効マスク判定部39に向けて出力し、かつ、受信候補OWSを優位性判定部36に向けて出力しない点で、従来例の受信候補OWS保持部(図8の133)と異なる。
MT判定部34は、メッセージバッファ(図7の12)からの送受信設定情報(MT)と、受信候補MT保持部31からの受信候補MTと、を比較して、送受信設定情報(MT)の優位性を判定(MT判定)する部分である。MTと受信候補MTの比較では、マスク設定情報同士が比較される。MT判定部34は、MTと受信候補MTの比較により、MTの優先順位が高いときに「優」と判定し、MTの優先順位が低いときに「劣」と判定し、MTと受信候補MTの優先順位が同じときに「同」と判定する(表1参照)。MT判定部34は、判定結果であるMT判定情報を優位性判定部36に向けて出力する。なお、実施形態1のMT判定部34については、従来例のMT判定部(図8の134)と同様である。
DN/OWS判定部35は、メッセージバッファ(図7の12)からの格納情報(DN)および上書情報(OWS)と、受信候補DN保持部32からの受信候補DNと、に基づいて、DNおよびOWSの組合せと受信候補DNおよび受信候補OWSの組合せとを比較したときのDNおよびOWSの組合せの優位性を判定(DN/OWS判定)する部分である。DNおよびOWSの組合せの優位性の判定基準は以下の通りである。(1)DNが「0」(格納可能)のときに、OWS、受信候補DNおよび受信候補OWSを問わず「1」と判定し、(2)DNが「1」(格納不可)でOWSが「0」(上書不可)のときに、受信候補DNおよび受信候補OWSを問わず「0」と判定し、(3)DNが「1」(格納不可)でOWSが「1」(上書可能)で受信候補DNが「0」のときに、受信候補OWSを問わず「0」と判定し、(4)DNが「1」(格納不可)でOWSが「1」(上書可能)で受信候補DNが「1」のときに、受信候補OWSを問わず「1」と判定する(表3参照)。DN/OWS判定部35は、判定結果であるDN/OWS判定情報を優位性判定部36に向けて出力する。ここで、図1において、DN/OWS判定部35は、受信候補OWS保持部33から受信候補OWSを受けていない構成になっているが、これはDN/OWS判定部35のDN/OWS判定において受信候補OWSが影響しないからである。もっとも、DN/OWS判定部35は、受信候補OWS保持部33から受信候補OWSを受けるような構成であってもよい。なお、実施形態1のDN/OWS判定部35は、DN、OWS及び受信候補DNを優位性判定部36に向けて出力していない点で、従来例のDN/OWS判定部(図8の135)と異なる。
優位性判定部36は、MT判定部34からのMT判定情報と、DN/OWS判定部35からのDN/OWS判定情報と、に基づいて、メッセージを格納すべきバッファのアドレスの優位性を判定する部分である。優位性判定部36は、(1)MT判定情報が「優」であるときは、DN/OWS判定情報にかかわらず、優位性判定信号(レベル「1」)を出力し、(2)MT判定情報が「同」でDN/OWS判定情報が「1」であるときは、優位性判定信号(レベル「1」)を出力し、(3)MT判定情報が「同」でDN/OWS判定情報が「0」であるときは、優位性判定信号が出力されず(レベル「0」)、(4)MT判定情報が「劣」であるときは、DN/OWS判定情報にかかわらず、優位性判定信号を出力しない(レベル「0」)(表6参照)。なお、実施形態1の優位性判定部36は、MT判定情報とDN/OWS判定情報のみに基づいて判定を行っており、MT判定情報が「優」であれば常に優位性判定信号を「1」とし、MT判定情報が「劣」であれば常に優位性判定信号を「0」としている点で、従来例の優位性判定部(図8の136、表5)と異なる。
Figure 0004721741
受信候補アドレス更新判定部37は、受信候補アドレス保持部25にて受信候補アドレスを更新するか否かを判定するAND回路である。受信候補アドレス更新判定部37は、優位性判定部36からの優位性判定信号(レベル「1」)と、ID比較部(図7の23)からの対応するFIT信号(レベル「1」)と、が入力されることにより、受信候補MT保持部31、受信候補DN保持部32、受信候補OWS保持部33、受信検索結果更新判定部38、及び受信候補アドレス保持部25のそれぞれに向けて受信候補アドレス更新信号(レベル「1」)を出力する。
受信検索結果更新判定部38は、受信検索結果を更新するか否かを判定するRS型フリップフロップ回路部である。受信検索結果更新判定部38は、受信候補アドレス更新判定部37からの受信候補アドレス更新信号(レベル「1」)を受けてから初期化制御部(図7の26)からの初期化信号(レベル「1」)を受けるまでの間、受信検索結果更新フラグとしてレベル「1」を出力する。受信検索結果更新判定部38は、初期化信号(レベル「1」)を受けてから受信候補アドレス更新信号を受けるまでの間、受信検索結果更新フラグとしてレベル「0」を出力する。ここで、受信検索結果更新フラグは、受信検索結果を更新するか否かを判定するためのフラグである。
受信検索結果有効マスク判定部39は、受信検索結果を有効にするのをマスクするか否かを判定する論理回路である。受信検索結果有効マスク判定部39は、受信候補DN保持部32からの受信候補DNと、受信候補OWS保持部33からの受信候補OWSと、に基づいて受信検索結果有効マスク信号を生成する。受信検索結果有効マスク判定部39は、(1)受信候補DNが「1」で受信候補OWSが「0」のときに受信検索結果有効マスク信号を「0」とし、(2)受信候補DNが「1」で受信候補OWSが「1」のときに受信検索結果有効マスク信号を「1」とし、(3)受信候補DNが「0」で受信候補OWSが「0」のときに受信検索結果有効マスク信号を「1」とし、(4)受信候補DNが「0」で受信候補OWSが「1」のときに受信検索結果有効マスク信号を「1」とする。ここで、受信検索結果有効マスク信号は、受信検索結果有効信号をマスクするための信号である。なお、受信検索結果有効マスク判定部39は、従来例になかった構成部である。
受信検索結果判定部40は、受信検索結果が有効か否かを判定するAND回路である。受信検索結果判定部40は、受信検索結果更新判定部38からの受信検索結果更新フラグと、受信検索結果有効マスク判定部39からの受信検索結果有効マスク信号と、に基づいて、受信検索結果有効フラグを出力する。受信検索結果判定部40は、受信検索結果更新フラグが「1」で受信検索結果有効マスク信号が「1」のときに受信検索結果有効フラグ(レベル「1」)を出力し、その他の場合は受信検索結果有効フラグを出力しない(レベル「0」)。
次に、実施形態1のCANモジュール(データ処理モジュール)の動作(受信したメッセージの格納処理の際の動作)について説明する。
まず、格納処理部(図7の21)にてメッセージを受信したときに、メッセージIDがID比較部(図7の23)に向けて出力され、受信信号がサーチ用アドレス生成部(図7の22)に向けて出力される。次に、サーチ用アドレス生成部(図7の22)にて受信信号を受信することにより、アドレス及び詳細アドレス(MIDH、MCTRL、MIDL)が生成される。
次に、生成されたアドレスに基づいて、メッセージバッファ(図7の12)から、対応するアドレスの受信設定IDが読み出され、ID比較部(図7の23)にてメッセージIDと受信設定IDが一致するか否かが比較されることになる。メッセージIDと受信設定IDが一致したときは、ID比較部(図7の23)からFIT信号が出力される。一方で、生成されたアドレスに基づいて、メッセージバッファ(図7の12)から、対応するアドレスの送受信設定情報(MT)、格納情報(DN)、及び上書情報(OWS)が読み出され、判定部(図7の24)にて送受信設定情報(MT)、格納情報(DN)、上書情報(OWS)およびFIT信号に基づいて各アドレスの優位性を判定する。各アドレスの優位性の判定では、MT判定部(図1の34)にてMTと受信候補MTに基づいてMTの優位性を判定したMT判定情報と、DN/OWS判定部(図1の35)にてDNとOWSと受信候補DNに基づいてDNとOWSの組合せの優位性を判定したDN/OWS判定情報と、に基づいて、優位性判定部(図1の36)にてメッセージを格納すべきバッファのアドレスの優位性の総合判定を行う。優位性が高いと判定されると、優位性判定部(図1の36)から優位性判定信号が出力される。受信候補アドレス更新判定部(図1の37)に優位性判定信号およびFIT信号が入力されたときに、受信候補アドレス更新信号が出力される。次に、受信候補アドレス保持部(図1の25)にて受信候補アドレス更新信号を受信すると、そのときの最新の生成アドレス(受信候補アドレス)に更新され、当該受信候補アドレスが格納処理部(図7の21)に向けて出力される。また、受信候補MT保持部(図1の31)、受信候補DN保持部(図1の32)、及び受信候補OWS保持部(図1の33)にて受信候補アドレス更新信号を受信すると、それぞれMT、DN、OWSに更新される。
次に、受信検索結果更新判定部(図1の38)に受信候補アドレス更新信号が入力されたときに受信検索結果更新信号(レベル「1」)が出力される。受信検索結果有効マスク判定部(図1の39)に受信候補DN(例えば、レベル「0」)と受信候補OWS(例えば、レベル「0」)が入力されると受信検索結果有効マスク信号(レベル「1」)が出力される。受信検索結果判定部(図1の40)に受信検索結果更新信号(レベル「1」)と受信検索結果有効マスク信号(レベル「1」)が入力されると、受信検索結果有効フラグが出力される。
次に、格納処理部(図7の21)にて受信候補アドレスと受信検索結果有効フラグを受信すると、受信候補アドレスに対応するアドレスのバッファにメッセージが格納される。メッセージの格納が完了すると、格納処理部(図7の21)は、対応するアドレスのバッファの格納情報(DN)をセットして「1」にし、初期化制御部(図7の26)に向けて格納完了情報を出力する。初期化制御部(図7の26)は、格納完了情報を受信することにより、初期化信号を出力する。受信候補MT保持部(図1の31)、受信候補DN保持部(図1の32)、及び受信候補OWS保持部(図1の33)にて初期化信号を受信すると、初期化され、それぞれ優先順位の一番低い状態(受信候補MTが「マスク4あり」、受信候補DNが「1」、受信候補OWSが「0」)になる。その後、格納処理部(図7の21)にて新たなメッセージを受信することになる。
次に、実施形態1のCANモジュール(データ処理モジュール)の動作(受信したメッセージの格納処理の際の動作)について具体例を用いて説明する。図2は、本発明の実施形態1に係るCANモジュール(データ処理モジュール)において受信メッセージの格納処理の際の動作を説明するための模式図である。図3は、本発明の実施形態1に係るCANモジュール(データ処理モジュール)において受信した第1のメッセージの格納処理の際の動作を説明するためのタイミングチャートである。図4は、本発明の実施形態1に係るCANモジュール(データ処理モジュール)において受信した第2のメッセージの格納処理の際の動作を説明するためのタイミングチャートである。
ここでは、メッセージバッファにおいて、初期設定条件(従来例で用いたものと同様)として図2(A)のような受信設定ID、送受信設定情報(MT)、格納情報(DN)、及び上書情報(OWS)が設定された4つのアドレスがあるものとする。また、第1のメッセージのID(=0533h)は、第2のメッセージのID(=0533h)と同じであるものとする。なお、説明の便宜上、メッセージバッファのアドレスが#4から#1である場合について説明する。
第1のメッセージ(ID=0533h)を受信した場合について説明する。第1のメッセージを受信すると、メッセージバッファのアドレス#4から#1へと検索が行われる。アドレス#4については、受信設定IDが0333hで第1のメッセージのIDが0533hであるため、一致しないことからFIT信号が出力されず、受信候補アドレス更新信号が出力されず、受信検索結果更新フラグが「0」で、受信検索結果有効フラグが「0」であるから、第1のメッセージがアドレス#4のバッファに格納されることはない(図2(A)、図3参照)。次に、アドレス#3については、送信設定である(受信設定IDがない)ので、アドレス#3のバッファに第1のメッセージが格納されることはない(図2(A)、図3参照)。
次に、アドレス#2について、受信設定IDが0533hで第1のメッセージのIDが0533hで一致することからFIT信号が出力され、MTが「マスクなし」で受信候補MTが「マスク4あり」であるためMT判定情報は「優」となるから(表1参照)、優位性判定信号(レベル「1」)が出力され(表6参照)、受信候補アドレス更新信号が出力され、受信候補MTが「マスクなし」、受信候補DNが「0」、受信候補OWSが「0」、受信候補アドレスが「アドレス#2」に更新され、受信検索結果有効マスク信号(レベル「1」)が出力され、受信検索結果更新フラグが「1」となり、受信検索結果有効フラグが「1」となるから、第1のメッセージはアドレス#2のバッファに格納されることになる(図2(A)、図3参照)。
次に、アドレス#1について、MTが「マスク2あり」で受信候補MTが「マスクなし」であるためMT判定情報は「劣」であるから(表1参照)、優位性判定信号が出力されず(表6参照)、受信候補アドレス更新信号が出力されず、受信候補アドレスが「アドレス#2」のままであるから、第1のメッセージがアドレス#1のバッファに格納されることはない(図2(A)、図3参照)。
第1のメッセージが格納された時点で、アドレス#2の格納情報(DN)が0から1に書き換わる(図2(B)参照)。
第2のメッセージ(ID=0533h)を受信した場合について説明する。アドレス#4については、受信設定IDが0333hで第2のメッセージのIDが0533hで一致しないことからFIT信号が出力されず、受信候補アドレス更新信号が出力されず、受信検索結果更新フラグが「0」で、受信検索結果有効フラグが「0」であるから、第2のメッセージがアドレス#4のバッファに格納されることはない(図2(B)、図4参照)。次に、アドレス#3については、送信設定である(受信設定IDがない)ので、アドレス#3のバッファに第2のメッセージが格納されることはない(図2(B)、図4参照)。
次に、アドレス#2について、受信設定IDが0533hで第2のメッセージのIDが0533hであるため一致することからFIT信号が出力され、MTが「マスクなし」で受信候補MTが「マスク4あり」であるためMT判定情報は「優」となるから(表1参照)、優位性判定信号が出力され(表6参照)、受信候補アドレス更新信号が出力され、受信候補MTが「マスクなし」、受信候補DNが「1」、受信候補OWSが「0」、受信候補アドレスが「アドレス#2」に更新され、受信検索結果更新フラグが「1」となるが、受信候補DNが「1」で受信候補OWSが「0」であるから受信検索結果有効フラグが「0」となるから、第2のメッセージはアドレス#2のバッファに格納されない(図2(B)、図4参照)。
次に、アドレス#1について、受信設定IDが0533hで第2のメッセージのIDが0533hであるため一致することからFIT信号が出力されるが、MTが「マスク2あり」で受信候補MTが「マスクなし」であるからMT判定情報は「劣」であるから(表1参照)、優位性判定信号が出力されず(レベル「0」)、受信候補アドレス更新信号が出力されず、受信候補アドレスが「アドレス#2」のままであるから、第2のメッセージがアドレス#1のバッファに格納されない(図2(B)、図4参照)。
なお、第2のメッセージは格納されないので、どのアドレスの格納情報(DN)も書き換わらない(図2(C)参照)。
この状態で、CPUがID=0533hのメッセージを読み出すためには、バッファ#2のみから読み出せばよい。つまり、CPUは、メッセージバッファの特定の単一のバッファに対してのみリードアクセスを行えばよい。
実施形態1によれば、余分なデータが分散して格納されることがないので、CPUがメッセージバッファからメッセージを読み出す際に余分な処理が発生しない。そのため、CPU処理が高速化され、システムとして高いパフォーマンスを発揮させることができる。また、受信履歴を辿るような場合でも同様に余分な処理が発生しない。
本発明の実施形態1に係るCANモジュール(データ処理モジュール)の判定部の構成を模式的に示したブロック図である。 本発明の実施形態1に係るCANモジュール(データ処理モジュール)において受信メッセージの格納処理の際の動作を説明するための模式図である。 本発明の実施形態1に係るCANモジュール(データ処理モジュール)において受信した第1のメッセージの格納処理の際の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施形態1に係るCANモジュール(データ処理モジュール)において受信した第2のメッセージの格納処理の際の動作を説明するためのタイミングチャートである。 CANデバイスの構成を模式的に示したブロック図である。 CANデバイスのメッセージバッファの構成を模式的に示したブロック図である。 メッセージバッファのメッセージハンドリング部の一部(受信したメッセージをメッセージバッファにストアする部分)の構成を模式的に示したブロック図である。 従来例に係るCANモジュールの判定部の構成を模式的に示したブロック図である。 従来例に係るCANモジュールにおいて受信したメッセージの格納処理の際の動作を説明するための模式図である。 従来例に係るCANモジュールにおいて受信した第1のメッセージの格納処理の際の動作を説明するためのタイミングチャートである。 従来例に係るCANモジュールにおいて受信した第2のメッセージの格納処理の際の動作を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
1 CANデバイス
2 CANモジュール(データ処理モジュール)
3 CPU
4 RAM
5 周辺回路
6 バス
11 メッセージハンドリング部
12 メッセージバッファ
13 CANプロトコル送信層
14 マスクセット
21 格納処理部
22 サーチ用アドレス生成部
23 ID比較部(識別子比較部)
24 判定部
25 受信候補アドレス保持部
26 初期化制御部
31、131 受信候補MT保持部(受信候補送受信設定情報保持部)
32、132 受信候補DN保持部(受信候補格納情報保持部)
33、133 受信候補OWS保持部(受信候補上書情報保持部)
34、134 MT判定部(送受信設定情報判定部)
35、135 DN/OWS判定部(格納情報/上書情報判定部)
36、136 優位性判定部
37、137 受信候補アドレス更新判定部
38 受信検索結果更新判定部
39 受信検索結果有効マスク判定部
40、138 受信検索結果判定部
136a 第1書込判定部
136b 第2書込判定部
136c 総合判定部

Claims (7)

  1. メッセージを格納可能な所定数のバッファに区切られており、かつ、前記バッファごとに対応して、送信設定か受信設定かを示す送受信設定情報、メッセージの格納の有無を示す格納情報、及び、メッセージの上書きの可否を示す上書情報が格納されたメッセージバッファと、
    受信したメッセージに関連付けられている識別子と、前記バッファに対応付けられている前記送受信設定情報に基づいて決まる識別子とを比較することにより、前記受信したメッセージに関連付けられている識別子に対応する前記バッファを、前記メッセージバッファの中から検出する識別子比較部と、
    前記識別子比較部の比較結果に応じて、前記各々のバッファに格納された前記送受信設定情報と、前記メッセージを受信時の前記格納情報と、前記上書情報とに基づいて、前記受信したメッセージを格納すべきバッファを特定し、前記メッセージの格納を許可する判定部と、
    を備え、
    前記判定部は、第1の識別子に関連付けられている第1のメッセージを受信したときであって、前記識別子比較部が、前記第1の識別子に対応付けられている第1のバッファ及び第2のバッファを検出したときに、前記第1のバッファ及び前記第2のバッファに係る前記送受信設定情報が受信設定であり、前記第1のバッファにおいて前記第1の識別子に関連付けられている第2のメッセージが格納され、前記第1のバッファに係る前記格納情報がメッセージが格納されていることを示し、かつ、前記第1のバッファに係る前記上書情報が上書不可を示すことを検出した場合には、前記第1のメッセージの前記第1のバッファ及び前記第2のバッファへの格納を許可しないことを特徴とするデータ処理モジュール。
  2. 前記第1のバッファに格納されている前記第2のメッセージは、前記判定部によって前記第1のメッセージの格納が許可されていないときに、CPUから読み出されることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理モジュール。
  3. 前記判定部は、前記各々のバッファに格納された前記送受信設定情報が送信設定である場合には、前記第1のメッセージの前記第1のバッファ及び前記第2のバッファへの格納を許可しないことを特徴とする請求項1又は2記載のデータ処理モジュール。
  4. 複数のバッファから構成され、それぞれのバッファが、データを識別するための識別情報、バッファの上書きの可否を示す上書情報、バッファの識別情報をマスクするためのマスク情報を含んで構成されたメッセージバッファと、
    受信データを受け取ったとき、前記メッセージバッファ内の前記複数のバッファすべての識別情報及び前記マスク情報から得られる識別情報と前記受信データの識別情報とを比較し、複数のバッファの識別情報が一致した場合には、前記マスク情報に応じて一番優先順位の高いバッファを選択し、前記選択されたバッファの前記上書情報が書き込み不可を示しているときには、前記選択されたバッファ及び他のバッファにデータを書き込むことなく受信データを処理する制御回路と、
    を備えることを特徴とするデータ処理モジュール。
  5. 前記識別情報は複数ビットから構成され、前記マスク情報は前記複数ビットの所定ビットをマスクする情報であることを特徴とする請求項記載のデータ処理モジュール。
  6. メッセージバッファの第1のアドレスに係るバッファに第1のメッセージが格納されているときであって、前記第1のアドレスに係るバッファへの上書きが不可であり、かつ、前記第1のメッセージの識別子と同じ識別子が付与された第2のメッセージを受信したときに、前記第1のアドレスよりも優位性が低い第2のアドレスに係るバッファが同じ識別子を備えかつ上書きが可のとき前記第2のアドレスに係るバッファに前記第2のメッセージを格納しないことを特徴とするデータ処理モジュールのメッセージ受信方法。
  7. 前記第2のアドレスに係るバッファの識別子はマスク情報によってマスクされ、前記マスクされた識別子が前記第2のメッセージの識別子と同じであることを特徴とする請求項記載のデータ処理モジュールのメッセージ受信方法。
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