JP2004021351A - Icカード及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホストへの信号の衝突を防ぐことができ、ホストに対する高い応答性も維持できる多機能型のICカード及びその制御方法を提供する。
【解決手段】本発明のICカードは、ホストインタフェース部と機能動作部とをそれぞれ有する複数の機能ユニットを有し、ホストインタフェース部は、その機能ユニットが処理可能なコマンドからなる第1のコマンド群と他の機能ユニットが処理可能なコマンドからなる第2のコマンド群とを記憶し、ホストからの受信コマンドが第1のコマンド群に属するか否かを検索して第1の検索結果を出力し、受信コマンドが第2のコマンド群に属するか否かを検索して第2の検索結果を出力するコマンドデコーダと、受信コマンドに対する応答を生成する応答生成部と、第1の検索結果及び前記第2の検索結果に応じて応答生成部を制御する調停部と、を有する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はICカード及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、小型で大容量、高速のメモリカードがパーソナルコンピュータ(パソコン)、デジタルカメラ、オーディオプレーヤー、携帯電話、PDA(Personal digital assistants)、カーナビゲーションシステム等で利用されている。
更に、最近では、上記のようなメモリ機能以外の機能(例えばBluetooth(登録商標)規格による無線通信等のネットワーク接続機能、GPS(Global Positioning System)による計測機能等)を搭載したI/O用のICカードも登場している。
【0003】
従来例1のI/O用のICカードは、1つのホストインタフェース部(以下「インタフェース」を「I/F」と略す。)と、そのホストI/F部と接続された1つ又は複数の機能モジュールとを有する。パソコン等のホストと、ホストに挿入された従来例1のICカードとは、ホストをマスタとし、ICカードをスレーブとするマスタ/スレーブ型の通信を行う。ホストI/F部はホストからのコマンドを受信し、そのコマンドを実行すべき機能モジュールを選択し、選択した機能モジュールにそのコマンドを伝送する。その機能モジュールがそのコマンドに従って処理を行い、ホストI/F部に応答(レスポンス)を返す。ホストI/F部は、応答をホストに伝送する。
【0004】
従来例1のICカードは、ホストから伝送されるコマンドを適切に処理し、全てのコマンドに対して適切な応答を返す。
ICカードは、ユーザが希望する機能をホスト機器に付加する役割を果たす。そのため、市場ニーズの多様化に伴い、種々の機能を任意に組み合わせた(特にメモリ機能とI/O機能を搭載した)多機能型ICカード(多機能モジュールカード)を開発し、市場に供給することが求められている。
【0005】
従来例2の多機能型ICカードは、ホスト機器とのバスラインに並列に機能モジュール(を含む機能ユニット)を接続する構成を有する。図6は、従来例2の多機能モジュールカード(多機能型ICカード)の構成を示す。
図6において、多機能モジュールカード601は、パソコン等のホスト機器であるホスト101の入出力部102とバスライン103を介して接続されている。 ホスト101と多機能モジュールカード601は、ホスト101をマスタとし、多機能モジュールカード601をスレーブとするマスタ/スレーブ型の通信を行う。
【0006】
多機能モジュールカード601には、機能ユニット611及び機能ユニット621が搭載されている。機能ユニット611と機能ユニット621は、バスライン103に並列に接続している。
本例では、機能ユニット611はメモリアクセス、機能ユニット621はデジタルカメラとのI/O処理を行う。
【0007】
機能ユニット611はホストI/F部612及び機能モジュール613を有する。機能ユニット621はホストI/F部622及び機能モジュール623を有する。
機能ユニットのホストI/F部612、622は、ホストとのインタフェース処理を行う。
機能モジュール613は、メモリアクセス処理を行い、機能モジュール623はデジタルカメラとのI/O処理を行う。
【0008】
ホスト101から多機能モジュールカード601に搭載されている機能ユニットへ送信されたコマンドは、機能ユニット611、621の各ホストI/F部612、622により受信される。
ホストI/F部612、622は、その受信されたコマンド(受信コマンド)を解析する。その解析結果(受信コマンドに含まれるコマンド番号(そのコマンドの種別を示す)等の情報)に応じて、機能ユニット611、621は処理を行う。
また、受信コマンドに対する応答をホスト101に送信する。
【0009】
各機能ユニットは、以下に示す方法でホストへの応答を返す。
(1)受信コマンドがその機能ユニットで処理可能で且つホスト101がその処理結果を要求しないコマンドの場合は、当該機能ユニットは、ホスト101に応答(例えば肯定を意味するACK)を返す。
(2)受信コマンドがその機能ユニットで処理可能で且つホスト101がその処理結果を要求するコマンドの場合は、当該機能ユニットは、ホスト101に応答及びその処理結果(例えば機能モジュール613がメモリから読み出したデータ)を送信する。
(3)受信コマンドがその機能ユニットで処理不可能であるコマンドの場合は、応答しない。
【0010】
例えば、受信コマンドが機能ユニット611に対するデータリード要求の指令である場合に、機能ユニット611の機能モジュール613は、その指令に従い不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリ)からデータを読み出し、応答とその読み出したデータとをホストI/F部612を介してホスト101に返す。
バスライン103は、コマンド/レスポンス線と、データ線とを含む。ホスト101からのコマンドと、機能ユニットからの応答(レスポンス)は、コマンド/レスポンス線を通じて伝送される。ホスト又は機能ユニットからのデータは、その要求コマンドの種別により、コマンド/レスポンス線を通じて送信する場合と、データ線を通じて送信する場合とがある。
【0011】
また、従来例2の多機能モジュールカードは、コマンド受信後、予め仕様により定められた一定時間内にホスト101に対する応答を返さなければならない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従来例2の多機能モジュールカードにおいて、機能ユニット611が処理可能なコマンドと機能ユニット621が処理可能なコマンドとが重複せず、且つホスト101が送信するコマンドが機能ユニット611及び621のいずれかが処理可能なコマンドに限られれば、従来例2のホスト及び多機能モジュールカードは問題無く動作する。
【0013】
しかし例えば受信コマンドが、複数の機能ユニットのいずれもが処理不可能なコマンドの場合は、多機能モジュールカードからホストに何の応答も返されない。ホストは、コマンドを出力して一定時間内に応答を受信しなければ、ICカードとの間の通信が途絶したと判断する。一般に、一旦通信が途絶すると、再び通信を回復するためには、ホストからICカードへの所定のコマンドの送信、及びホストとICカードとの間での所定の情報の交換を初めから実行する必要がある(通信プロトコルに応じて、必要な手順が異なる。)。即ち、ホストからのコマンドに対してICカードが何の応答もしなければ、両者の間のスムーズな通信が妨げられる。
【0014】
従来例2の(3)に代えて、下記の(3A)のプロトコルを実行することもできる。
(3A)受信コマンドがその機能ユニットで処理不可能であるコマンドの場合は、全ての機能ユニットがホストにコマンドへの応答を拒否する(コマンドが不正である)ことを意味する応答(例えばNACK)を返す。
(1)、(2)又は(3A)において、複数の機能ユニットが同一応答(例えばACK又はNAK)を同期して送り返す(例えばシンクロナス伝送)場合には、ホストは複数の機能ユニットから伝送された応答を読み取ることができる。
【0015】
しかし、複数の機能ユニットが1つのコマンドに対して異なる応答を返した場合(例えばメモリデータの送信要求コマンドに対して、1つの機能ユニット(メモリモジュール)がACKを返し、他の機能ユニット(例えば無線通信モジュール)がNACKを返した場合)、複数の機能ユニットからの応答がバスライン上で相互に衝突してデータが破壊され、ホストはそれらの応答を読み取ることができない。
【0016】
また、仮にそれぞれの機能ユニットの応答タイミングを調整し、複数の応答の衝突を回避したとしても(プロトコル上の互換性を確保できることが前提となる。)、双方の機能ユニットの応答内容が異なる場合には、ホストは、仕様上同一カード内の複数の機能ユニットを識別できないため、どの機能ユニットがどの応答を返してきたのかを認識できない。ホストは、複数の応答の内容を正しく認識して処理を正常に行うことができず、多機能モジュールカード601の制御を正しく行えない。
【0017】
ICカードの各機能ユニット(ホストI/F部)に固有のアドレスを割り当てる方法も考えられる。しかしこのような方法によれば、ホストと各機能ユニットとの通信において、コマンド及びレスポンスに送信元のアドレス及び送信先のアドレスを付加して送信する必要があり、通信情報量の増大、通信速度の低下を招く。小型で安価な単一の機能モジュールしか有さないICカード(一般に、単一機能型ICカードは、販売されるICカードの過半数を占める。)及びそのようなICカードのみを接続可能なホストにとって、複雑な通信プロトコルへの対応はコストアップ、消費電力の増大等を招いて好ましくない。
【0018】
送信元のアドレス及び送信先のアドレスを付加しないでコマンド及びレスポンスを送受信する、ホストと単機能型ICカードとの間の通信プロトコルが既に標準化されている場合、多機能型ICカード用の各機能モジュールに固有のアドレスを割り当てれば、単機能型ICカードと多機能型ICカードとの間の互換性がなくなる。
【0019】
本発明は、上記問題を解決し、通信が途絶することなく、且つ1つのICカードに搭載された複数の機能ユニットからの応答が相互に衝突することなく、ホストが正しく各機能ユニットからの応答を認識できるICカード及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、簡易な構成で1つのICカードに搭載された複数の機能ユニットの制御を精度良く行うことができるICカード及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0020】
本発明は、単機能のICカードがホストとの間で行う通信と互換性を維持して、ホストとの間でスムーズに(混乱を生じることなく)通信を行う複数機能のICカード及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、単機能のICカードが簡易な方法でホストと通信する特徴を維持しつつ、ホストとの間でスムーズに通信を行う多機能のICカード及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0021】
本発明によれば、機能ユニットを並列に接続するだけで、複数の機能を有するICカードを実現できる。複数の機能ユニットの組み合わせに応じてホストとのインタフェース部分の新たな要素(ハードウエア及びソフトウエアを含む。)を開発する必要がないため、複数機能を有するICカードの商品展開の速度を早め、開発コストを下げることができる。これにより、ICカードのコストを下げることもできる。本発明は、短期間に低コストで開発できる多機能型ICカード及びその制御方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、ホスト−多機能型ICカード間で、コマンドに対する応答方法が異なる複数のモードに応じて、最適の方法で各機能ユニットを制御することができる多機能型ICカード及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は下記の構成を有する。
請求項1に記載の発明は、ホスト機器からのコマンドを受信するホストインタフェース部と、前記ホストインタフェース部が受信した前記コマンド(以下「受信コマンド」と呼ぶ。)に従い処理を行う機能動作部と、をそれぞれ有する複数の機能ユニットを有し、前記ホストインタフェース部は、その機能ユニットが処理可能なコマンドからなる第1のコマンド群と他の機能ユニットが処理可能なコマンドからなる第2のコマンド群とを記憶し、受信コマンドが前記第1のコマンド群に属するか否かを検索してその検索結果である第1の検索結果を出力し、受信コマンドが前記第2のコマンド群に属するか否かを検索してその検索結果である第2の検索結果を出力するコマンドデコーダと、前記受信コマンドに対する応答を生成する応答生成部と、前記第1の検索結果及び前記第2の検索結果に応じて前記応答生成部を制御する調停部と、を有することを特徴とするICカードである。
【0023】
請求項2に記載の発明は、前記ホストインタフェース部は他の機能ユニットの状態を検知し、前記調停部は前記他の機能ユニットの状態を前記応答生成部を制御する条件に加える、ことを特徴とする請求項1に記載のICカードである。
「機能ユニットの状態」とは、例えば、ホストからの初期化コマンドを受信し、その機能ユニットの「初期化が完了している状態」又はホストからの初期化コマンドを受信しておらず「初期化が完了していない状態」等を示す。初期化完了後、当該機能ユニットは、ホストからの通常コマンド(初期化等以外であり、その機能ユニット特有の動作を制御するコマンド)に対しての処理が可能となる。
【0024】
請求項3に記載の発明は、前記コマンドデコーダは、前記第1のコマンド群を記憶し、受信コマンドが前記第1のコマンド群に属するか否かを検索し、その検索結果である第1の検索結果を出力する第1のコマンドデコーダと、前記第2のコマンド群を記憶し、受信コマンドが前記第2のコマンド群に属するか否かを検索し、その検索結果である第2の検索結果を出力する第2のコマンドデコーダと、を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のICカードである。
【0025】
請求項4に記載の発明は、ホスト機器からのコマンドを受信するホストインタフェース部と、前記ホストインタフェース部が受信した前記コマンド(以下「受信コマンド」と呼ぶ。)に従い処理を行う機能動作部と、をそれぞれ有する複数の機能ユニットを有し、前記ホストインタフェース部は、その機能ユニットが処理可能なコマンドからなる第1のコマンド群を記憶し、受信コマンドが前記第1のコマンド群に属するか否かを検索してその検索結果である第1の検索結果を出力するコマンドデコーダと、前記受信コマンドに対する応答を生成する応答生成部と、前記第1の検索結果を他の機能ユニットの前記ホストインタフェース部に伝送し、他の機能ユニットの前記ホストインタフェース部から伝送された、受信コマンドが他の機能ユニットの前記ホストインタフェース部の前記第1のコマンド群に属するか否かの検索結果である前記第1の検索結果(以下、他の機能ユニットのホストインタフェース部が出力した第1の検索結果を「第2の検索結果」と呼ぶ。)を入力し、前記第1の検索結果及び前記第2の検索結果に応じて前記応答生成部を制御する調停部と、を有することを特徴とするICカードである。
【0026】
請求項5に記載の発明は、前記調停部は、更に、自機能ユニットの状態を他の機能ユニットの調停部に出力し且つ前記他の機能ユニットの調停部から他の機能ユニットの状態を入力し、前記他の機能ユニットの状態を前記応答生成部を制御する条件に加える、ことを特徴とする請求項4に記載のICカードである。
【0027】
請求項6に記載の発明は、前記ホストインタフェース部は、受信コマンドが前記第1のコマンド群に属するコマンドであれば応答し、受信コマンドが前記第2のコマンド群に属するコマンドであれば応答せず、受信コマンドが前記第1のコマンド群及び前記第2のコマンド群のいずれにも属さないコマンドであれば、予め定められた機能ユニットの前記ホストインタフェース部が応答する、ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの請求項に記載のICカードである。
【0028】
請求項7に記載の発明は、前記ホストインタフェース部は、受信コマンドが前記第1のコマンド群に属するコマンドであれば応答し、受信コマンドが前記第2のコマンド群に属するコマンドであれば応答せず、受信コマンドが前記第1のコマンド群及び前記第2のコマンド群のいずれにも属さないコマンドであれば応答せず且つ受信コマンドが不正であることを示すフラグをセットし、次の受信コマンドが前記第1のコマンド群に属するコマンドであれば、その受信コマンドに応答すると共に先の受信コマンドが不正であるという情報をホストに送り、且つ前記フラグをリセットする、ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの請求項に記載のICカードである。
「受信コマンドが不正」とは、受信コマンドが、そのICカードの全ての機能ユニットにとって処理不可能なコマンドであることを意味する。
【0029】
請求項8に記載の発明は、受信コマンドが前記第1のコマンド群にも前記第2のコマンド群にも属するコマンドであれば、予め定められた機能ユニットの前記ホストインタフェース部が応答することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のICカードである。
【0030】
請求項9に記載の発明は、前記ホストインタフェース部は、前記第1のコマンド群及び前記第2のコマンド群のいずれにも属さない受信コマンドの次に、前記第2のコマンド群に属するコマンドを受信した場合は、応答せず、前記フラグをリセットすることを特徴とする請求項7に記載のICカードである。
【0031】
請求項10に記載の発明は、前記第1のコマンド群及び前記第2のコマンド群のいずれにも属さない受信コマンドの次に、前記第1のコマンド群及び前記第2のコマンド群のいずれにも属するコマンドを受信した場合は、予め定められた機能ユニットの前記ホストインタフェース部がその受信コマンドに応答すると共に先の受信コマンドが不正であるという情報をホストに送り、且つ前記フラグをリセットし、予め定められた機能ユニット以外の機能ユニットの前記ホストインタフェース部は応答せず、前記フラグをリセットすることを特徴とする請求項7に記載のICカードである。
【0032】
請求項11に記載の発明は、前記第1のコマンド群に属するコマンドを受信した場合には応答を返し、前記第1のコマンド群に属さないコマンドを受信した場合には応答を返さない第1のインタフェースモードと、受信コマンドに必ず応答を返す第2のインタフェースモードと、を有し、前記第1のインタフェースモードにおいては、請求項7に記載のICカードとして機能し、前記第2のインタフェースモードにおいては請求項6に記載のICカードとして機能することを特徴とするICカードである。
【0033】
請求項12に記載の発明は、ホスト機器からのコマンドを受信するホストインタフェース部と、前記ホストインタフェース部が受信した前記コマンド(以下「受信コマンド」と呼ぶ。)に従い処理を行う機能動作部と、をそれぞれ有する複数の機能ユニットを有するICカードの制御方法であって、各機能ユニットにおいて、受信コマンドがその機能ユニットが処理可能なコマンドからなる第1のコマンド群に属するか否かを検索してその検索結果である第1の検索結果を出力し、受信コマンドが他の機能ユニットが処理可能なコマンドからなる第2のコマンド群に属するか否かを検索してその検索結果である第2の検索結果を出力するコマンド検索ステップと、各機能ユニットにおいて、前記第1の検索結果及び前記第2の検索結果に応じて、前記受信コマンドに対して応答を生成する応答生成ステップと、を有することを特徴とするICカードの制御方法である。
【0034】
請求項13に記載の発明は、他の機能ユニットの状態を検知する状態検知ステップを更に有し、前記応答生成ステップにおいて前記他の機能ユニットの状態を応答生成の条件に加える、ことを特徴とする請求項12に記載のICカードの制御方法である。
【0035】
請求項14に記載の発明は、ホスト機器からのコマンドを受信するホストインタフェース部と、前記ホストインタフェース部が受信した前記コマンド(以下「受信コマンド」と呼ぶ。)に従い処理を行う機能動作部と、をそれぞれ有する複数の機能ユニットを有するICカードの制御方法であって、各機能ユニットにおいて、受信コマンドがその機能ユニットが処理可能なコマンドからなる前記第1のコマンド群に属するか否かを検索してその検索結果である第1の検索結果を出力するコマンド検索ステップと、各機能ユニットにおいて、前記第1の検索結果を他の機能ユニットの前記ホストインタフェース部に伝送し、他の機能ユニットの前記ホストインタフェース部から伝送された、受信コマンドが他の機能ユニットの前記ホストインタフェース部の前記第1のコマンド群に属するか否かの検索結果である前記第1の検索結果(以下、他の機能ユニットのホストインタフェース部が出力した第1の検索結果を「第2の検索結果」と呼ぶ。)を入力する入力ステップと、各機能ユニットにおいて、前記第1の検索結果及び前記第2の検索結果に応じて、前記受信コマンドに対して応答を生成する応答生成ステップと、を有することを特徴とするICカードの制御方法である。
【0036】
請求項15に記載の発明は、自機能ユニットの状態を含む情報を他の機能ユニットのホストインタフェース部に出力する状態出力ステップと、他の機能ユニットのホストインタフェース部から他の機能ユニットの状態を含む情報を入力する状態入力ステップと、を更に有し、前記応答生成ステップにおいて前記他の機能ユニットの状態を応答生成の条件に加える、ことを特徴とする請求項14に記載のICカードの制御方法である。
【0037】
請求項16に記載の発明は、前記応答生成ステップが、受信コマンドが前記第1のコマンド群に属するコマンドであれば応答する第1の応答ステップと、受信コマンドが前記第2のコマンド群に属するコマンドであれば応答しない第2の応答ステップと、受信コマンドが前記第1のコマンド群及び前記第2のコマンド群のいずれにも属さないコマンドであれば、予め定められた機能ユニットの前記ホストインタフェース部が応答する第3の応答ステップと、を有することを特徴とする請求項12から請求項15のいずれかの請求項に記載のICカードの制御方法である。
【0038】
請求項17に記載の発明は、前記応答生成ステップが、受信コマンドが前記第1のコマンド群に属するコマンドであれば応答する第1の応答ステップと、受信コマンドが前記第2のコマンド群に属するコマンドであれば応答しない第2の応答ステップと、受信コマンドが前記第1のコマンド群及び前記第2のコマンド群のいずれにも属さないコマンドであれば応答せず且つ受信コマンドが不正であることを示すフラグをセットする第4の応答ステップと、前記第4の応答ステップの次に受信するコマンドが前記第1のコマンド群に属するコマンドであれば、その受信コマンドに応答すると共に先の受信コマンドが不正であるという情報をホストに送り、且つ前記フラグをリセットする第5の応答ステップと、を有することを特徴とする請求項12から請求項15のいずれかの請求項に記載のICカードの制御方法である。
【0039】
請求項18に記載の発明は、前記応答生成ステップが、受信コマンドが前記第1のコマンド群にも前記第2のコマンド群にも属するコマンドであれば、予め定められた機能ユニットの前記ホストインタフェース部が応答する第6の応答ステップを有することを特徴とする請求項16又は請求項17に記載のICカードの制御方法である。
【0040】
請求項19に記載の発明は、前記応答生成ステップが、前記第4の応答ステップの次に受信するコマンドが前記第2のコマンド群に属するコマンドであれば、応答せず、前記フラグをリセットする第7の応答ステップを有することを特徴とする請求項17に記載のICカードの制御方法である。
【0041】
請求項20に記載の発明は、前記応答生成ステップが、前記第4の応答ステップの次に受信するコマンドが前記第1のコマンド群及び前記第2のコマンド群のいずれにも属するコマンドであれば、予め定められた機能ユニットの前記ホストインタフェース部がその受信コマンドに応答すると共に先の受信コマンドが不正であるという情報をホストに送り、且つ前記フラグをリセットし、予め定められた機能ユニット以外の機能ユニットの前記ホストインタフェース部は応答せず、前記フラグをリセットする、第8の応答ステップを有することを特徴とする請求項17に記載のICカードの制御方法である。
【0042】
請求項21に記載の発明は、前記第1のコマンド群に属するコマンドを受信した場合には応答を返し、前記第1のコマンド群に属さないコマンドを受信した場合には応答を返さない第1のインタフェースモードと、受信コマンドに必ず応答を返す第2のインタフェースモードと、を有し、前記第1のインタフェースモードにおいては、請求項17に記載の制御方法を実行し、前記第2のインタフェースモードにおいては請求項16に記載の制御方法を実行することを特徴とするICカードの制御方法である。
【0043】
本発明は、ホストが、通信の混乱を引き起こすことなく、複数の機能ユニットを制御し、各機能ユニットからの応答を認識できる多機能型ICカード及びその制御方法を実現できるという作用を有する。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施をするための好適な形態を具体的に示した実施例について図面を参照しながら説明する。
【0045】
《実施例1》
図1〜4を用いて、本発明の実施例1の多機能モジュールカード(多機能型ICカード)及びその制御方法について説明する。
図1は本発明の実施例1の多機能モジュールカードの構成を示すブロック図である。
図1において、101はホスト(本実施例においてはパソコンである。)、111は多機能モジュールカードである。多機能モジュールカード111は、ホスト101の入出力部102とバスライン103を介して接続されている。
【0046】
ホスト101と、ホストに挿入された実施例1の多機能モジュールカードとは、ホスト101をマスタとし、多機能モジュールカード111をスレーブとするマスタ/スレーブ型の通信を行う。実施例1のバスライン103は、従来例2のバスライン103と同じである。実施例1の装置はシンクロナス通信(ホスト101がクロックを供給する。)を行うが、アシンクロナス通信であっても良い。
【0047】
多機能モジュールカード111は、バス制御部121、ホストI/F部(A)131、機能モジュール(A)141、ホストI/F部(B)151及び機能モジュール(B)161を有する。
ホストI/F部(A)131及びそれに対応する機能モジュール(A)141は、機能ユニット(実施例においてはメモリユニットである。)を構成する。
ホストI/F部(B)151及びそれに対応する機能モジュール(B)161は、機能ユニット(実施例においてはデジタルカメラユニットである。)を構成する。
【0048】
バス制御部121は、ホスト101の入出力部102から送信されたコマンド、データ及びクロックをそのまま全てのホストI/F部(ホストI/F部(A)131、ホストI/F部(B)151)の入出力部132、152に分配して伝送し、ホストから伝送されたクロックにより各入出力部132、152から出力されたレスポンス、データの論理積をホスト101の入出力部102に伝送する。
【0049】
バス制御部121と入出力部132、152との間の内部バスは、これらの入出力部が全てハイインピーダンスである時、HIGHレベルになる。後述するように、実施例1の多機能モジュールカード111においては1つのコマンドに対して、1つのホストI/F部のみが応答するように制御される。各入出力部132、152から出力されたレスポンス、データは、バス制御部121を介して、ホスト101の入出力部102に伝送される。バス制御部121は実質的に入出力バッファである。
バス制御部121を削除し、ホストからのバスライン103に、各機能ユニットの入出力部132、152を直接並列に接続しても良い。
【0050】
ホストI/F部(A)131、ホストI/F部(B)151は、ホスト101と機能モジュール(A)141、機能モジュール(B)161間のI/F処理を行う。
本実施例において、機能モジュール(A)141は、読み書き可能な不揮発性のメモリへのアクセスを行うメモリ専用の機能モジュールである。機能モジュール(B)161は、デジタルカメラとのI/O処理を行う。
ホストI/F部(A)131は、メモリモジュール用のホストI/F部であり、ホストI/F部(B)151は、I/O用のホストI/F部である。ホストI/F部(B)151には、デジタルカメラ用モジュールである機能モジュール(B)161のみならず、複数の異なる機能モジュール(例えば、Bluetooth(登録商標)規格の無線通信モジュール、GPSモジュール等)を接続することも可能である。
また、ホストI/F部(A)131、ホストI/F部(B)151と並列に、他のホストI/F部を接続することもできる。
【0051】
ホストI/F部(A)131は、入出力部132、第1のコマンドデコーダ133、機能モジュールI/F部134、第2のコマンドデコーダ135、調停部136及び応答生成部137を有する。
ホストI/F部(B)151は、入出力部152、第1のコマンドデコーダ153、機能モジュールI/F部154、第2のコマンドデコーダ155、調停部156及び応答生成部157を有する。
ホストI/F部(A)131とホストI/F部(B)151は、バス制御部121を介する接続の他に状態監視用信号路171にて相互に接続されている。
【0052】
ホストI/F部(A)131及びホストI/F部(B)151は具体的に処理可能なコマンドが異なるが、以下のホストI/F部の説明は両者に共通する。そこでホストI/F部(A)131を例にとって説明する。説明中のホストI/F部(A)131の各符号等をホストI/F部(B)151の各符号等に置き換え、ホストI/F部(B)151の各符号等をホストI/F部(A)131の各符号等に置き換えることにより、ホストI/F部(B)151を理解することができる。
ホストI/F部(A)131において、入出力部132は、ホスト101からのコマンド、データの受信及びホスト101への応答、データの送信を行う。入出力部132は、受信コマンドを第1のコマンドデコーダ133及び第2のコマンドデコーダ135に出力する。
【0053】
例えば入出力部132は、ホスト101からデータライト要求等のデータを伴うコマンドを受信した場合は、コマンドに伴うデータ(例えば機能モジュール(A)141がメモリに書き込むデータ)を機能モジュールI/F部134を介して機能モジュール(A)141に伝送する。例えば入出力部132は、ホスト101からデータリード要求等の処理結果を要求するコマンドを受信した場合は、その処理結果(例えば機能モジュール(A)141がメモリから読み出したデータ)をホスト101に送信する。
【0054】
第1のコマンドデコーダ133は、ホストI/F部(A)131及び機能モジュール(A)141の機能ユニットが処理可能なコマンドからなる第1のコマンド群を記憶しており、受信コマンドを第1のコマンド群の範囲で解析する。受信コマンドが第1のコマンド群に属していれば、受信コマンドの内容を機能モジュールI/F部134を通じて機能モジュール(A)141に伝送し、機能モジュール(A)141はその内容に応じた処理を行う。また、応答生成部137は受信コマンドに対する応答を返す。また、第1のコマンドデコーダ133は、受信コマンドが前記第1のコマンド群に属するか否かを検索してその検索結果である第1の検索結果を調停部136に出力する。
【0055】
第2のコマンドデコーダ135は、ホストI/F部(B)151及び機能モジュール(B)161の機能ユニットが処理可能なコマンドからなる第2のコマンド群を記憶しており、受信コマンドを第2のコマンド群の範囲で解析する。第2のコマンドデコーダ135は、受信コマンドが前記第2のコマンド群に属するか否かを検索してその検索結果である第2の検索結果を調停部136に出力する。
ホストI/F部(A)131の第1のコマンドデコーダ133は、ホストI/F部(B)151の第2のコマンドデコーダ155と同一のブロックであり、ホストI/F部(B)151の第1のコマンドデコーダ153は、ホストI/F部(A)131の第2のコマンドデコーダ135と同一のブロックである。ブロックを共通化することにより、ICカードの開発効率を向上させることができる。
【0056】
機能モジュールI/F部134は、ホストI/F部(A)131と機能モジュール(A)141との間のI/F処理を行う。第1のコマンドデコーダ133がコマンドを解析した結果、受信コマンドが当該機能ユニットで処理可能なコマンドの場合には、コマンドの内容が機能モジュールI/F部134を介して機能モジュール(A)141に出力される。また、機能モジュール(A)141で処理された結果は機能モジュールI/F部134を介して、応答生成部137に出力される。
【0057】
調停部136は、第1のコマンドデコーダ133が出力する第1の検索結果、第2のコマンドデコーダ135が出力する第2の検索結果、バスモード(後述)及び他の機能ユニット(ホストI/F部(B)151及び機能モジュール(B)161)の状態(後述)を基に、応答生成部137(受信コマンドに対する応答)の制御を行う。
【0058】
各機能ユニットは、ホストからの初期化コマンドを受信し、機能ユニットの初期化処理を行う。初期化処理完了後、当該機能ユニットは、ホストからの通常コマンド(その機能ユニット特有の動作を制御するコマンド、例えば、データリード要求等)に対しての処理が可能となる。
本実施例においては、機能ユニットの状態は、初期化処理が完了している状態と初期化処理が完了していない状態の2つの状態を示し、以降、それぞれ「初期化完了状態」と「初期化未完了状態」と称す。
【0059】
ホストI/F部(A)131は、ホストI/F部(A)131を含む機能ユニットが初期化完了状態の場合は状態監視用信号路171を通じてHIGHレベルの信号をホストI/F部(B)151に伝送し、ホストI/F部(A)131を含む機能ユニットが初期化未完了状態の場合は状態監視用信号路171を通じてLOWレベルの信号をホストI/F部(B)151に伝送する。
同様に、ホストI/F部(B)151は、ホストI/F部(B)151を含む機能ユニットが初期化完了状態の場合は状態監視用信号路171を通じてHIGHレベルの信号をホストI/F部(A)131に伝送し、ホストI/F部(B)151を含む機能ユニットが初期化未完了状態の場合は状態監視用信号路171を通じてLOWレベルの信号をホストI/F部(A)131に伝送する。
【0060】
状態監視用信号路171により、各ホストI/F部は、他の機能ユニットの状態(初期化完了状態/初期化未完了状態)を知ることができる。
各ホストI/F部は、その機能ユニットが初期化完了状態であればホストからの通常コマンドに応答可能であり、その機能ユニットが初期化未完了状態であればホストからの通常コマンドに応答しない。
【0061】
バスモードとは、ホストI/F部が管理する、ホスト101とのバスライン103での通信における2つのモードである。バスモードには第1のI/Fモードと第2のI/Fモードがある。
第1のI/Fモードは、ICカードは、ICカードが有するいずれかの機能ユニットが処理可能なコマンドを受信した場合にはホストに応答を返し、ICカードが有する全ての機能ユニットが処理不可能なコマンド(不正なコマンド)を受信した場合にはホストに応答を返さないモードである。不正なコマンドを受信したICカードは、次に処理可能なコマンドを受信すると、そのコマンドに応答すると共に、先のコマンドが不正であったという情報をホストに送る。
【0062】
第2のI/Fモードは、ホスト101からのコマンドに対して、ICカードが必ず応答を返すモードである。ICカードは、そのICカードが有する機能ユニットでは処理できないコマンドを受信した場合にも、ホストに応答(例えばコマンドが不正であることを示すNACK))を返す。
【0063】
従来技術には無い第2のコマンドデコーダと調停部を有する点が、実施例1における本発明の特徴である。
【0064】
応答生成部137は、調停部136からの制御信号と、第1のコマンドデコーダ133の解析結果(コマンドの種類に応じて応答が異なる。)に従ってホスト101に対する応答を生成し、入出力部132に出力する。また、応答生成部137は、機能モジュール(A)141が出力したデータを入力し、入出力部132に出力する。具体的な応答方法は、以下に説明する。
【0065】
次に、ホスト101からのコマンド受信時におけるホストI/F部(A)131、ホストI/F部(B)151の動作について説明する。
図2及び図3は、ホスト101からのコマンドを受信した後のホストI/F部(A)131、ホストI/F部(B)151の動作を示すフローチャートである。ここではホストI/F部(A)131を例にとって説明する。説明中のホストI/F部(A)131の各符号等をホストI/F部(B)151の各符号等に置き換えることにより、ホストI/F部(B)151を理解することができる。
最初に入出力部132がホスト101からのコマンドを受信したか否かをチェックする。ホスト101からのコマンドを受信した場合はステップS202に移行する。それ以外の場合は本処理を抜ける(ステップS201)。
【0066】
次に、第1のコマンドデコーダ133及び第2のコマンドデコーダ135は、その受信コマンドを解析し、それぞれ第1の検索結果及び第2の検索結果を出力する。
調停部136は、現在のバスモード(ホストとの間で行っている通信のモード)が、第1のI/Fモードか(ICカードが受信コマンド(種別)を処理可能な場合にのみ、ホストに応答を返すモード)又は第2のI/Fモード(ICカードが受信コマンド(種別)を処理可能か否かにかかわらず、必ずホストに応答を返すモード)であるかの判定を行う(ステップS202)。
バスモードが「第2のI/Fモード」の場合はステップS203に移行し、それ以外の場合(第1のI/Fモード)はステップS301(図3)に移行する。
【0067】
[第2のI/Fモードの場合の処理]
調停部136は、第1の検索結果に基づいて、受信コマンドが自ホストI/F部(自機能ユニット)用のコマンドであるかどうかを判別する(ステップS203)。受信コマンドが第1のコマンド群に属するという第1の検索結果が得られれば、受信コマンドは自ホストI/F部(ホストI/F部(A)131)用であると判断する。受信コマンドが第1のコマンド群に属さないという第1の検索結果が得られれば、受信コマンドはホストI/F部(A)131用のコマンドでないと判断する。
【0068】
ホストI/F部(A)131用のコマンド(自ホストI/F部専用、又は自ホストI/F部及び他のホストI/F部の共通コマンド)である場合、第1のコマンドデコーダ133は、機能モジュールI/F部134を介して機能モジュール(A)141にコマンドの内容(指令)情報を出力する。機能モジュール(A)141はそのコマンドに従い処理を行う(ステップS204)。
この時、ホストI/F部(A)131の状態が、初期化未完了状態である場合は、受信コマンドが初期化コマンドである場合のみ処理を行う。
【0069】
次いで、調停部136は、第2の検索結果に基づいて、受信コマンドが他のホストI/F部(ホストI/F部(B)151)用のコマンドでもあるかどうかを判別する(ステップS205)。受信コマンドが第2のコマンド群に属するという第2の検索結果が得られれば、受信コマンドはホストI/F部(B)151用のコマンドであると判断する。受信コマンドが第2のコマンド群に属さないという第2の検索結果が得られれば、受信コマンドはホストI/F部(B)151用のコマンドでないと判断する。
受信コマンドがホストI/F部(B)151用のコマンドでない場合はステップS206に移行する。
【0070】
次に、調停部136は、ホストI/F部(A)131がホストへ応答を行う必要があるかどうかを判断する(ステップS206)。
自ホストI/F部がホストに対して応答できるか否かは、受信コマンドの内容、自ホストI/F部(自機能ユニット)の状態、他のホストI/F部(他の機能ユニット)の状態及び応答優先権フラグの値によって定まる。
「応答優先権フラグ」は、各ホストI/F部が保持しており、このフラグがONの場合は、”応答優先権あり”となり、OFFの場合は”応答優先権なし”となる。応答優先権フラグの値は予め決められた固定値である。
【0071】
調停部136は、この応答優先権フラグ、第1のコマンドデコーダ133の検索結果、第2のコマンドデコーダ135の検索結果、ホストI/F部(A)131及びホストI/F部(B)151の状態により自ホストI/F部(ホストI/F部(A)131)がホスト101に対して応答を行えるかどうかを判断する。
【0072】
図4は、ホスト101への自ホストI/F部の応答有無とそれを決める前述の各条件を表(応答決定表)にしたものである。
応答決定表は受信コマンドの内容に応じて4つの区分を有する。
「自ホストI/F部のコマンド」は、自ホストI/F部(自機能ユニット)専用のコマンドであることを示す。「他ホストI/F部のコマンド」は、他のホストI/F部(他の機能ユニット)専用のコマンドであることを示す。「共通コマンド」は、自ホストI/F部及び他のホストI/F部で共通のコマンドであることを示す。「未定義コマンド」は、自ホストI/F部及び他のホストI/F部ともに対応していないコマンドであることを示す。
【0073】
左端の項目において、「自ホストI/F部の状態」とは、自機能ユニットの状態を示す。”○”は初期化完了状態を示し、”×”は初期化未完了状態であることを示す。
「他のホストI/F部の状態」とは、他の機能ユニットの状態を示す。”○”は初期化完了状態を示し、”×”は初期化未完了状態であることを示す。
「自ホストI/F部の優先権」は、応答優先権フラグの状態を示す。”○”は「応答権あり」と初期設定(ON)されていることを示し、”×”は「応答権なし」と初期設定(OFF)されていることを示す。
「応答の有無」において、”○”の場合は、自ホストI/F部がホストに対して応答を返すことを示し、”×”の場合は、他のホストI/F部が応答を返すことを示す。
【0074】
ステップS206において、ホストI/F部(A)131がホストへ応答を行う必要があるかどうかの判断は、この図4の応答決定表に基づき行われる。また、ステップS206の処理では、受信コマンドが、自ホストI/F部専用であるので、応答決定表の最上位項目(受信コマンドの内容)の内、一番左側の区分(自ホストI/F部のコマンド)のみで判断すれば良い。
ホストI/F部(A)131がホストへ応答を行う必要がある場合は、調停部136は、ホスト101に対する応答の生成を応答生成部137に要求する。応答生成部137によって生成された応答は入出力部132を介してホスト101へ送信され(ステップS207)、本処理は終了する。
【0075】
ホストI/F部(A)131がホストへ応答を行う必要がない場合は、ホストI/F部(A)131はホストへの応答を返さず処理を終了する(ホストI/F部(B)151がホストへの応答を行う(ステップS212)。)。
ステップS205において、受信コマンドがホストI/F部(B)151用のコマンドでもある場合(受信コマンドがホストI/F部(A)131、ホストI/F部(B)151で共通のコマンドの場合)は、ホストI/F部(A)131がホストへ応答を行う必要があるかどうかを判断する(ステップS208)。
【0076】
ステップS208の処理では、受信コマンドがホストI/F部(A)131及びホストI/F部(B)151で共通のコマンドあるので、図4の応答決定表の最上位項目(受信コマンドの内容)の内、左から3番目の区分(共通コマンド)のみで判断すれば良い。
ホストI/F部(A)131がホストへ応答を行う必要がある場合は、ステップS207の処理を行い、本処理は終了する。
ホストI/F部(A)131がホストへ応答を行う必要がない場合は、ホストI/F部(A)131はホストへの応答を返さず処理を終了する(ホストI/F部(B)151がホストへの応答を行う(ステップS212)。)。
【0077】
ステップS203で、受信コマンドがホストI/F部(A)131用のコマンドでない場合、調停部136は、受信コマンドが他のホストI/F部(ホストI/F部(B)151)用のコマンドであるかどうかを判別する(ステップS209)。ホストI/F部(B)151用のコマンドである場合は、調停部136は、ホストI/F部(A)131がホストへ応答を行う必要があるかどうかを判断する(ステップS210)。
【0078】
ステップS210の処理では、受信コマンドがホストI/F部(B)151専用のコマンドあるので、図4の応答決定表の最上位項目(受信コマンドの内容)の内、左から2番目の区分(他のホストI/F部のコマンド)のみで判断すれば良い。
ホストI/F部(A)131がホストへ応答を行う必要がある場合は、ステップS207の処理を行い、本処理は終了する。
ホストI/F部(A)131がホストへ応答を行う必要がない場合は、ホストI/F部(A)131はホストへの応答を返さず処理を終了する(ホストI/F部(B)151がホストへの応答を行う(ステップS212)。)。
【0079】
ステップS209で、受信コマンドがホストI/F部(B)151用のコマンドでもない場合、調停部136は、ホストI/F部(A)131がホストへ応答を行う必要があるかどうかを判断する(ステップS211)。
ステップS211の処理では、受信コマンドが、ホストI/F部(A)131及びホストI/F部(B)151で対応していないコマンドであるので、図4の応答決定表の最上位項目(受信コマンドの内容)の内、左から4番目の区分(未定義コマンド)のみで判断すれば良い。
ホストI/F部(A)131がホストへ応答を行う必要がある場合は、ステップS207の処理を行い、本処理は終了する。
ホストI/F部(A)131がホストへ応答を行う必要がない場合は、ホストI/F部(A)131はホストへの応答を返さず処理を終了する(ホストI/F部(B)151がホストへの応答を行う(ステップS212)。)。
【0080】
[第1のI/Fモードの場合の処理(図3)]
次にS202で、現在のバスモードが第1のI/Fモードであると判定された場合の処理について、図3を用いて説明する。
調停部136は、ステップS202の解析結果(第1の検索結果)から受信コマンドが自ホストI/F部(ホストI/F部(A)131)用のコマンドであるかどうかを判別する(ステップS301)。
自ホストI/F部用のコマンド(自ホストI/F部専用又は共通コマンド)である場合は、機能モジュールI/F部134を介して機能モジュール(A)141にコマンドの内容(指令)情報を出力する。機能モジュール(A)141はその指令に従い処理を行う(ステップS302)。
この時、ホストI/F部(A)131の状態が、初期化未完了状態である場合は、受信コマンドが初期化コマンドである場合のみ処理を行う。
【0081】
次いで、調停部136は、第2の検索結果に基づいて受信コマンドが他のホストI/F部(ホストI/F部(B)151)用のコマンドでもあるかどうかを判別する(ステップS303)。ホストI/F部(B)151用のコマンドでない場合は、調停部136は、ホストI/F部(A)131がホストへ応答を行う必要があるかどうかを判断する(ステップS304)。
ステップS304の処理では、受信コマンドがホストI/F部(A)131専用のコマンドあるので、図4の応答決定表の最上位項目(受信コマンドの内容)の内、一番左側の区分(自ホストI/F部のコマンド)のみで判断すれば良い。
【0082】
ただし、第1のI/Fモードでは、自ホストI/F部及び他のホストI/F部で処理不可能な場合においては、ホストへの応答を返さないため、自ホストI/F部の状態が初期化未完了の状態(図4の応答決定表で”×”の箇所)では、応答を返さない。
【0083】
ステップS304において、ホストI/F部(A)131がホストへ応答を行う必要がある場合は、調停部136は、ホスト101に対する応答の生成を応答生成部137に要求する。応答生成部137によって生成された応答は入出力部132を介してホスト101へ送信される(ステップS305)。この時、不正フラグがONとなっている場合(先の受信コマンドが不正であった場合)には、応答生成部137は、応答(コマンド長は48ビットである。)の所定のビット(不正フラグビット)を立てる。これによりホスト101は、直前のコマンドが不正コマンド(どのホストI/F部も処理できないコマンド)であったことを認識できる。
【0084】
不正フラグとは、第1のI/Fモードにおいて、ホストからのコマンド受信時に、多機能モジュールカード上の全ホストI/F部(実施例1においてはホストI/F部(A)131及びホストI/F部(B)151)で、ともに処理不可能である場合にONにするフラグであり、各々のホストI/F部で管理される。不正フラグは、全ホストI/F部の内、いずれか一つのホストI/F部が処理可能であるコマンドを受信した場合にクリア(OFF)される。
従って、複数のホストI/F部が動作中である場合には、各々の不正フラグは同一値を示す。
調停部136は不正フラグを(ONの場合には)OFFにし(ステップS306)、本処理は終了する。
【0085】
ステップS304において、ホストI/F部(A)131がホストへ応答を行う必要がない場合(ホストI/F部(A)131が初期化未完了状態の場合)は、調停部136は不正フラグをONにし(ステップS312)、本処理を終了する。(ホストへの応答を行わない。)
【0086】
ステップS303において、受信コマンドが他のホストI/F部(ホストI/F部(B)151)用のコマンドでもある場合(受信コマンドがホストI/F部(A)131及びホストI/F部(B)151で共通のコマンドの場合)、調停部136は、ホストI/F部(A)131がホストへ応答を行う必要があるかどうかを判断する(ステップS307)。
ステップS307の処理では、受信コマンドがホストI/F部(A)131及びホストI/F部(B)151で共通のコマンドであるので、図4の応答決定表の最上位項目(受信コマンドの内容)の内、左から3番目の区分(共通コマンド)のみで判断すれば良い。
ただし、ステップS304と同様に、自ホストI/F部の状態が初期化未完了の状態(図4の応答決定表で”×”の箇所)では応答を返さない。
【0087】
ステップS307において、ホストI/F部(A)131がホストへ応答を行う必要がある場合は、ステップS305(ホストへの応答処理)及びS306(不正フラグのクリア)を実行し、本処理を終了する。ステップS305及びS306は既に説明済みである。
ステップS307において、ホストI/F部(A)131がホストへ応答を行う必要がない場合は、調停部136は、状態監視用信号路171からの入力信号に基づいて、ホストI/F部(B)151が初期化完了状態であるか否かを判定する(ステップS308)。ホストI/F部(B)151が初期化完了状態である場合は、ホストI/F部(B)151がホスト101への応答を行う(ステップS309)。調停部136は不正フラグを(ONの場合には)OFFにし(ステップS306)、本処理は終了する。
【0088】
ステップS308において、ホストI/F部(B)151が初期化未完了状態である場合は、調停部136は不正フラグをONにし(ステップS312)、本処理を終了する。(ホストへの応答を行わない。)
ステップS301で受信コマンドが自ホストI/F部(ホストI/F部(A)131)用のコマンドでない場合、調停部136は、第2の検索結果に基づいて受信コマンドが他のホストI/F部(ホストI/F部(B)151)用のコマンドであるか否かを判別する(ステップS310)。ホストI/F部(B)151用のコマンドである場合は、調停部136は、状態監視用信号路171からの入力信号に基づいて、ホストI/F部(B)151が初期化完了状態であるか否かを判定する(ステップS311)。
【0089】
ステップS311で、ホストI/F部(B)151が初期化完了状態である場合は、ホストI/F部(B)151がホスト101への応答を行う(ステップS309)。調停部136は不正フラグを(ONの場合には)OFFにし(ステップS306)、本処理は終了する。
ステップS311で、ホストI/F部(B)151が初期化未完了状態である場合は、調停部136は不正フラグをONにし(ステップS312)、本処理を終了する。(ホストへの応答を行わない。)
【0090】
第1のI/Fモードにおいては、ICカード上の全ホストI/F部で処理不可能なコマンドを受信した場合に不正フラグをONする(ステップS312)。次に自ホストI/F部で処理可能なコマンドを受信して、応答する場合は、応答コマンドの所定のビット(不正フラグビット)を立てて(1に設定して)先のコマンドが不正であったという情報をホストに伝える(ステップS305)。そして不正フラグをOFFにする(ステップS306)。
また、ICカード上の全ホストI/F部で処理不可能なコマンドを受信した後に、いずれかのホストI/F部で処理可能なコマンドを受信し、他のホストI/F部が応答する場合(ステップS309)は、不正フラグをOFFにする(ステップS306)。
【0091】
尚、実施例1のICカードは2つの機能ユニットを有しているが、ICカードが3つ以上の機能ユニットを搭載することもできる。例えばICカードが3つの機能ユニットを搭載する場合は、第2のコマンドデコーダは、他の機能ユニットの数と同数の第2のコマンド群を有し、同数の第2の検索結果を出力する。それぞれの第2のコマンド群は、対応する他のホストI/F部が処理可能なコマンドからなる。各第2の検索結果は、受信コマンドが1つの第2のコマンド群に属するか否かを示す。
また、各ホストI/F部は、他の2つのホストI/F部とそれぞれ状態監視用信号路で接続されており、2つの他のホストI/F部の状態(機能ユニットの状態)を知ることができる。1つの他のホストI/F部が初期化未完了状態の場合は、調停部は、初期化未完了状態の他のホストI/F部に係る第2の検索結果を使用しない。それ以外の点において、3つ以上の機能ユニットを搭載するICカードは、実施例1のICカードと同様である。
【0092】
《実施例2》
図5を用いて、本発明の実施例2の多機能モジュールカード(多機能型ICカード)及びその制御方法について説明する。
図5は本発明の実施例2の多機能モジュールカードの構成を示すブロック図である。
図5において、101はホスト(本実施例においてはパソコンである。)、511は多機能モジュールカードである。多機能モジュールカード511は、ホスト101の入出力部102とバスライン103を介して接続されている。
ホスト101と、ホストに挿入された実施例2の多機能モジュールカードとは、ホストをマスタとし、多機能モジュールカード511をスレーブとするマスタ/スレーブ型の通信を行う。
【0093】
実施例2の多機能モジュールカード511(図5)と実施例1の多機能モジュールカード111(図1)は、ホストへの応答の送信制御方法において違いがある。他の点は同一である。実施例1と同一機能を有するものには図1と同一符号を付し、説明を省略する。
多機能モジュールカード511は、バス制御部121、ホストI/F部(A)531、機能モジュール(A)141、ホストI/F部(B)551及び機能モジュール(B)161を有する。
ホストI/F部(A)531及びそれに対応する機能モジュール(A)141は、機能ユニット(実施例においてはメモリユニットである。)を構成する。
ホストI/F部(B)551及びそれに対応する機能モジュール(B)161は、機能ユニット(実施例においてはデジタルカメラユニットである。)を構成する。
【0094】
ホストI/F部(A)531は、入出力部132、第1のコマンドデコーダ133、機能モジュールI/F部134、調停部533及び応答生成部137を有する。
ホストI/F部(B)551は、入出力部152、第1のコマンドデコーダ153、機能モジュールI/F部154、調停部553及び応答生成部157を有する。ホストI/F部(A)531の調停部533と、ホストI/F部(B)551の調停部553とは、データの送受信が可能な伝送路であるホストI/F部間通信路561で相互に接続されている。
【0095】
実施例2の多機能モジュールカードは、第2のコマンドデコーダを有しておらず、それに代えて、ホストI/F部間通信路561を有する点で実施例1の多機能モジュールカードと異なる。それ以外の点において、両者は同一である。
入出力部、第1のコマンドデコーダ、機能モジュールI/F部及び応答生成部については、実施例1と同一機能であるため説明を省略する。
【0096】
調停部533(553)は、第1のコマンドデコーダ133(153)から第1の検索結果を受けると、第1の検索結果をホストI/F部間通信路561を介して他のホストI/F部の調停部553(533)に通知する。
実施例2のホストI/F部において、他のホストI/F部の調停部から送られてくる第1のコマンドデコーダの第1の検索結果が、実施例1のホストI/F部の第2のコマンドデコーダの第2の検索結果に相当する。また、実施例1において他のホストI/F部の状態(初期化完了/初期化未完了)を用いたが、これは、他のホストI/F部の調停部から第1のコマンドデコーダの解析結果が送られてくれば初期化完了状態であり、送られてこない場合は初期化未完了状態と判断することで対応できる。
【0097】
また、調停部533(553)は、自ホストI/F部(A)531((B)551)の状態(初期化完了/初期化未完了)に関する情報を他のホストI/F部の調停部553(533)に出力しても良い。この場合、この情報から調停部533(553)は、他の機能ユニットの状態(初期化完了/初期化未完了)を判断する。
【0098】
調停部533(553)は、第1のコマンドデコーダ133(153)の第1の検索結果、他のホストI/F部の第1のコマンドデコーダ153(133)の第1の検索結果、他の機能ユニットの状態及びバスモード(実施例1で説明)の状態を基に、応答生成部137(157)を制御する。応答生成部137(157)は、制御に応じて、受信コマンドに対する応答を行う。
【0099】
【発明の効果】
本発明によれば、通信が途絶することなく、且つ1つのICカードに搭載された複数の機能ユニットからの応答が相互に衝突することなく、ホストが正しく各機能ユニットからの応答を認識できるICカード及びその制御方法を実現できるという有利な効果が得られる。
本発明によれば、簡易な構成で1つのICカードに搭載された複数の機能ユニットの制御を精度良く行うことができるICカード及びその制御方法を実現できるという有利な効果が得られる。
【0100】
本発明によれば、単機能のICカードがホストとの間で行う通信と互換性を維持して、ホストとの間でスムーズに通信を行う多機能型ICカード及びその制御方法を実現できるという有利な効果が得られる。
本発明によれば、単機能のICカードが簡易な方法でホストと通信する特徴を維持しつつ、ホストとの間でスムーズに通信を行う多機能型ICカード及びその制御方法を実現できるという有利な効果が得られる。
【0101】
本発明によれば、機能ユニットを並列に接続するだけで、複数の機能を有するICカードを実現できる。本発明によれば、短期間に低コストで開発できる多機能型ICカード及びその制御方法を実現できるという有利な効果が得られる。
また、本発明によれば、ホスト−多機能型ICカード間で、コマンドに対する応答方法が異なる複数のモードに応じて、最適の方法で各機能ユニットを制御することができる多機能型ICカード及びその制御方法を実現できるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の多機能モージュールカードの内部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例1の多機能モージュールカードの応答制御動作(第2のI/Fモード時を含む。)を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施例1の多機能モージュールカードの第1のI/Fモード時での応答制御動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施例1において「応答の有無」の決定表である。
【図5】本発明の実施例2における多機能モージュールカードの内部構成を示すブロック図である。
【図6】従来例2の複数の機能ユニットを搭載したICカードの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 ホスト
102、132、152 入出力部
103 バスライン
111、511、601 多機能モジュールカード
121 バス制御部
131、531 ホストI/F部(A)
133、153 第1のコマンドデコーダ
134、154 機能モジュールI/F部
135、155 第2のコマンドデコーダ
136、156、533、553 調停部
137、157 応答生成部
141 機能モジュール(A)
151、551 ホストI/F部(B)
161 機能モジュール(B)
171 状態監視用信号路
561 ホストI/F部間通信路
611、621 機能ユニット
612、622 ホストI/F部
613、623 機能モジュール

Claims (21)

  1. ホスト機器からのコマンドを受信するホストインタフェース部と、前記ホストインタフェース部が受信した前記コマンド(以下「受信コマンド」と呼ぶ。)に従い処理を行う機能動作部と、をそれぞれ有する複数の機能ユニットを有し、
    前記ホストインタフェース部は、
    その機能ユニットが処理可能なコマンドからなる第1のコマンド群と他の機能ユニットが処理可能なコマンドからなる第2のコマンド群とを記憶し、受信コマンドが前記第1のコマンド群に属するか否かを検索してその検索結果である第1の検索結果を出力し、受信コマンドが前記第2のコマンド群に属するか否かを検索してその検索結果である第2の検索結果を出力するコマンドデコーダと、
    前記受信コマンドに対する応答を生成する応答生成部と、
    前記第1の検索結果及び前記第2の検索結果に応じて前記応答生成部を制御する調停部と、
    を有することを特徴とするICカード。
  2. 前記ホストインタフェース部は他の機能ユニットの状態を検知し、前記調停部は前記他の機能ユニットの状態を前記応答生成部を制御する条件に加える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のICカード。
  3. 前記コマンドデコーダは、
    前記第1のコマンド群を記憶し、受信コマンドが前記第1のコマンド群に属するか否かを検索し、その検索結果である第1の検索結果を出力する第1のコマンドデコーダと、
    前記第2のコマンド群を記憶し、受信コマンドが前記第2のコマンド群に属するか否かを検索し、その検索結果である第2の検索結果を出力する第2のコマンドデコーダと、
    を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のICカード。
  4. ホスト機器からのコマンドを受信するホストインタフェース部と、前記ホストインタフェース部が受信した前記コマンド(以下「受信コマンド」と呼ぶ。)に従い処理を行う機能動作部と、をそれぞれ有する複数の機能ユニットを有し、
    前記ホストインタフェース部は、
    その機能ユニットが処理可能なコマンドからなる第1のコマンド群を記憶し、受信コマンドが前記第1のコマンド群に属するか否かを検索してその検索結果である第1の検索結果を出力するコマンドデコーダと、
    前記受信コマンドに対する応答を生成する応答生成部と、
    前記第1の検索結果を他の機能ユニットの前記ホストインタフェース部に伝送し、他の機能ユニットの前記ホストインタフェース部から伝送された、受信コマンドが他の機能ユニットの前記ホストインタフェース部の前記第1のコマンド群に属するか否かの検索結果である前記第1の検索結果(以下、他の機能ユニットのホストインタフェース部が出力した第1の検索結果を「第2の検索結果」と呼ぶ。)を入力し、前記第1の検索結果及び前記第2の検索結果に応じて前記応答生成部を制御する調停部と、
    を有することを特徴とするICカード。
  5. 前記調停部は、更に、自機能ユニットの状態を他の機能ユニットの調停部に出力し且つ前記他の機能ユニットの調停部から他の機能ユニットの状態を入力し、前記他の機能ユニットの状態を前記応答生成部を制御する条件に加える、
    ことを特徴とする請求項4に記載のICカード。
  6. 前記ホストインタフェース部は、
    受信コマンドが前記第1のコマンド群に属するコマンドであれば応答し、
    受信コマンドが前記第2のコマンド群に属するコマンドであれば応答せず、
    受信コマンドが前記第1のコマンド群及び前記第2のコマンド群のいずれにも属さないコマンドであれば、予め定められた機能ユニットの前記ホストインタフェース部が応答する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの請求項に記載のICカード。
  7. 前記ホストインタフェース部は、
    受信コマンドが前記第1のコマンド群に属するコマンドであれば応答し、
    受信コマンドが前記第2のコマンド群に属するコマンドであれば応答せず、
    受信コマンドが前記第1のコマンド群及び前記第2のコマンド群のいずれにも属さないコマンドであれば応答せず且つ受信コマンドが不正であることを示すフラグをセットし、次の受信コマンドが前記第1のコマンド群に属するコマンドであれば、その受信コマンドに応答すると共に先の受信コマンドが不正であるという情報をホストに送り、且つ前記フラグをリセットする、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの請求項に記載のICカード。
  8. 受信コマンドが前記第1のコマンド群にも前記第2のコマンド群にも属するコマンドであれば、予め定められた機能ユニットの前記ホストインタフェース部が応答することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のICカード。
  9. 前記ホストインタフェース部は、前記第1のコマンド群及び前記第2のコマンド群のいずれにも属さない受信コマンドの次に、前記第2のコマンド群に属するコマンドを受信した場合は、応答せず、前記フラグをリセットすることを特徴とする請求項7に記載のICカード。
  10. 前記第1のコマンド群及び前記第2のコマンド群のいずれにも属さない受信コマンドの次に、前記第1のコマンド群及び前記第2のコマンド群のいずれにも属するコマンドを受信した場合は、
    予め定められた機能ユニットの前記ホストインタフェース部がその受信コマンドに応答すると共に先の受信コマンドが不正であるという情報をホストに送り、且つ前記フラグをリセットし、
    予め定められた機能ユニット以外の機能ユニットの前記ホストインタフェース部は応答せず、前記フラグをリセットすることを特徴とする請求項7に記載のICカード。
  11. 前記第1のコマンド群に属するコマンドを受信した場合には応答を返し、前記第1のコマンド群に属さないコマンドを受信した場合には応答を返さない第1のインタフェースモードと、
    受信コマンドに必ず応答を返す第2のインタフェースモードと、
    を有し、
    前記第1のインタフェースモードにおいては、請求項7に記載のICカードとして機能し、前記第2のインタフェースモードにおいては請求項6に記載のICカードとして機能することを特徴とするICカード。
  12. ホスト機器からのコマンドを受信するホストインタフェース部と、前記ホストインタフェース部が受信した前記コマンド(以下「受信コマンド」と呼ぶ。)に従い処理を行う機能動作部と、をそれぞれ有する複数の機能ユニットを有するICカードの制御方法であって、
    各機能ユニットにおいて、受信コマンドがその機能ユニットが処理可能なコマンドからなる第1のコマンド群に属するか否かを検索してその検索結果である第1の検索結果を出力し、受信コマンドが他の機能ユニットが処理可能なコマンドからなる第2のコマンド群に属するか否かを検索してその検索結果である第2の検索結果を出力するコマンド検索ステップと、
    各機能ユニットにおいて、前記第1の検索結果及び前記第2の検索結果に応じて、前記受信コマンドに対して応答を生成する応答生成ステップと、
    を有することを特徴とするICカードの制御方法。
  13. 他の機能ユニットの状態を検知する状態検知ステップを更に有し、
    前記応答生成ステップにおいて前記他の機能ユニットの状態を応答生成の条件に加える、
    ことを特徴とする請求項12に記載のICカードの制御方法。
  14. ホスト機器からのコマンドを受信するホストインタフェース部と、前記ホストインタフェース部が受信した前記コマンド(以下「受信コマンド」と呼ぶ。)に従い処理を行う機能動作部と、をそれぞれ有する複数の機能ユニットを有するICカードの制御方法であって、
    各機能ユニットにおいて、受信コマンドがその機能ユニットが処理可能なコマンドからなる前記第1のコマンド群に属するか否かを検索してその検索結果である第1の検索結果を出力するコマンド検索ステップと、
    各機能ユニットにおいて、前記第1の検索結果を他の機能ユニットの前記ホストインタフェース部に伝送し、他の機能ユニットの前記ホストインタフェース部から伝送された、受信コマンドが他の機能ユニットの前記ホストインタフェース部の前記第1のコマンド群に属するか否かの検索結果である前記第1の検索結果(以下、他の機能ユニットのホストインタフェース部が出力した第1の検索結果を「第2の検索結果」と呼ぶ。)を入力する入力ステップと、
    各機能ユニットにおいて、前記第1の検索結果及び前記第2の検索結果に応じて、前記受信コマンドに対して応答を生成する応答生成ステップと、
    を有することを特徴とするICカードの制御方法。
  15. 自機能ユニットの状態を含む情報を他の機能ユニットのホストインタフェース部に出力する状態出力ステップと、
    他の機能ユニットのホストインタフェース部から他の機能ユニットの状態を含む情報を入力する状態入力ステップと、を更に有し、
    前記応答生成ステップにおいて前記他の機能ユニットの状態を応答生成の条件に加える、
    ことを特徴とする請求項14に記載のICカードの制御方法。
  16. 前記応答生成ステップが、
    受信コマンドが前記第1のコマンド群に属するコマンドであれば応答する第1の応答ステップと、
    受信コマンドが前記第2のコマンド群に属するコマンドであれば応答しない第2の応答ステップと、
    受信コマンドが前記第1のコマンド群及び前記第2のコマンド群のいずれにも属さないコマンドであれば、予め定められた機能ユニットの前記ホストインタフェース部が応答する第3の応答ステップと、
    を有することを特徴とする請求項12から請求項15のいずれかの請求項に記載のICカードの制御方法。
  17. 前記応答生成ステップが、
    受信コマンドが前記第1のコマンド群に属するコマンドであれば応答する第1の応答ステップと、
    受信コマンドが前記第2のコマンド群に属するコマンドであれば応答しない第2の応答ステップと、
    受信コマンドが前記第1のコマンド群及び前記第2のコマンド群のいずれにも属さないコマンドであれば応答せず且つ受信コマンドが不正であることを示すフラグをセットする第4の応答ステップと、
    前記第4の応答ステップの次に受信するコマンドが前記第1のコマンド群に属するコマンドであれば、その受信コマンドに応答すると共に先の受信コマンドが不正であるという情報をホストに送り、且つ前記フラグをリセットする第5の応答ステップと、
    を有することを特徴とする請求項12から請求項15のいずれかの請求項に記載のICカードの制御方法。
  18. 前記応答生成ステップが、受信コマンドが前記第1のコマンド群にも前記第2のコマンド群にも属するコマンドであれば、予め定められた機能ユニットの前記ホストインタフェース部が応答する第6の応答ステップを有することを特徴とする請求項16又は請求項17に記載のICカードの制御方法。
  19. 前記応答生成ステップが、前記第4の応答ステップの次に受信するコマンドが前記第2のコマンド群に属するコマンドであれば、応答せず、前記フラグをリセットする第7の応答ステップを有することを特徴とする請求項17に記載のICカードの制御方法。
  20. 前記応答生成ステップが、
    前記第4の応答ステップの次に受信するコマンドが前記第1のコマンド群及び前記第2のコマンド群のいずれにも属するコマンドであれば、
    予め定められた機能ユニットの前記ホストインタフェース部がその受信コマンドに応答すると共に先の受信コマンドが不正であるという情報をホストに送り、且つ前記フラグをリセットし、
    予め定められた機能ユニット以外の機能ユニットの前記ホストインタフェース部は応答せず、前記フラグをリセットする、
    第8の応答ステップを有することを特徴とする請求項17に記載のICカードの制御方法。
  21. 前記第1のコマンド群に属するコマンドを受信した場合には応答を返し、前記第1のコマンド群に属さないコマンドを受信した場合には応答を返さない第1のインタフェースモードと、
    受信コマンドに必ず応答を返す第2のインタフェースモードと、
    を有し、
    前記第1のインタフェースモードにおいては、請求項17に記載の制御方法を実行し、前記第2のインタフェースモードにおいては請求項16に記載の制御方法を実行することを特徴とするICカードの制御方法。
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