JP4719670B2 - N−myc発現腫瘍におけるヒトN−myc遺伝子のアンチセンスおよびアンチジーンペプチド核酸(PNA)による選択的阻害法 - Google Patents

N−myc発現腫瘍におけるヒトN−myc遺伝子のアンチセンスおよびアンチジーンペプチド核酸(PNA)による選択的阻害法 Download PDF

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Description

本発明は、センスおよびアンチセンスペプチド核酸(PNA)に関する。本発明はさらに、遺伝子疾患治療薬を調製するための前記PNAの使用に関する。
アンチセンス法は、遺伝子疾患やウイルス関連疾患を治療するうえで有効に使用できることが知られている。
アンチセンス法によれば、遺伝子の転写RNA領域に相補的なRNAの一部分が、相補DNAと転写RNAの間の結合を形成することにより転写RNAの翻訳を阻止し、転写RNAが発現されるのをブロックすることができる。
すなわち、15〜25塩基長を有する短鎖DNAを相補的な形態で合成し、ウイルスの特異的mRNAや腫瘍細胞にみられる有害源の特異的mRNAの一部分と結合させる。
このように作られた相補的な部分は翻訳を直接阻止することができる。
さらに、ヒトの遺伝子治療に用いるアンチセンス薬を調製するためのアンチセンス法の使用が知られている。
例えば、オリゴヌクレオチドのようなアンチセンス構造の使用が知られている。
しかし、近年では、ペプチド核酸(PNA)などの新たなアンチセンスおよびアンチジーン構造の使用が開発されている。
ペプチド核酸(PNA)は、通常のデオキシリボース−リン酸構造の代わりに、擬ペプチド鎖(骨格)を含む中性の電荷を帯びた核酸アナログを含む。
ペプチド核酸(PNA)は、オリゴヌクレオチドのアンチセンス構造と比較した場合、酵素に対しより安定している。
ペプチド核酸は、DNA/RNAの鎖と相補的に結合するため、ハイブリッド型のPNA/DNAまたはPNA/RNA二重らせん構造をつくることができ、これはホモ2本鎖よりも熱力学的に安定している。
さらに、ペプチド核酸はペプチドの合成に通常用いられる合成技術により合成することができる。
上記に開示した利点に照らして、ペプチド核酸(PNA)はアンチセンス遺伝子治療における一つの代替法に当たるものであり、アンチジーン法の最も有益なシステムである。
さらに、ペプチド核酸は標的となる配列に対する特異性が高く、蛋白質の発現を阻害することができることが知られている。
したがって、ペプチド核酸(PNA)は遺伝子疾患またはウイルス関連疾患を治療するための有望な治療アプローチとなっている。
しかし、ペプチド核酸(PNA)はオリゴヌクレオチドのアンチセンス構造である点で、細胞膜透過能が低いという短所を有している。こうした短所を克服するため、研究者のなかにはペプチド核酸の細胞膜透過の有効性を増大させるべく、ペプチド核酸を特定の分子と複合させる研究を行っているものもいる。
さらに、未治療の神経芽腫の約25〜30%に、進行した病期、急速な進行、不良な予後関連する癌原遺伝子のN−mycの増幅/過剰発現がみられることが知られている。
神経芽腫は末梢神経系由来の肉腫であり、神経芽(神経細胞になる胚細胞)からなる。
神経芽腫は10歳以下の小児に発症し、脳転移や肝転移の原因となる。
トランスジェニックマウスでN−mycを発現させると、神経芽腫を発症する。
in vitroでN−myc発現をアンチセンスで阻害すると、神経芽腫の増殖が抑制され、神経芽腫の腫瘍細胞の分化が促進される。
今日までの阻害には、mRNAのN−mycに対するアンチセンスオリゴヌクレオチド構造、およびN−mycのアンチセンスRNAを作るようにデザインされた担体の発現の双方が付きものであった。
しかし、オリゴヌクレオチドのアンチセンスは、ヌクレアーゼにより急速に分解するという短所を有する。したがって、N−MYC(蛋白質)の選択的阻害剤を特定することは、N−myc発現神経芽腫の治療に用いる、毒性が低く有効性の高い治療薬を開発するうえできわめて妥当であろう。
その結果、N−MYC蛋白質発現腫瘍で産生される前記N−MYC蛋白質の合成を阻害または排除することができるPNA配列が必要とされている。
特に、N−MYC蛋白質の合成を阻害または排除するためのアンチセンス法およびアンチジーン法に用いられる、必要に応じて複合が可能なPNA配列が必要とされている。
特に、遺伝子疾患や病原性ウイルスによる疾患を治療するための、特異性や有効性の高い薬剤(アンチセンス薬およびアンチジーン薬)の調製に用いられるアンチセンスPNA配列およびアンチジーンPNA配列が必要とされている。
特に、メッセンジャーmRNAと結合することができる任意のペプチド核酸が必要とされている。
本発明の目的は、細胞膜を通過することができるPNA配列をデザインし、選択することである。
さらに、本発明の目的は、アンチセンス法で用いるPNA配列をデザインし、選択することである。
本発明の別の目的は、アンチジーン法で用いるPNA配列をデザインし、選択することである。
本発明の別の目的は、例えばヒト神経芽腫細胞のN−MYC蛋白質を選択的に阻害するPNA配列をデザインし、選択することである。
本発明の別の目的は、遺伝子疾患治療に用いるアンチセンス薬およびアンチジーン薬を調製するため、特性性および有効性の高いPNA配列をデザインし、選択することである。
これらの目的および他の目的は、以下の詳細な記述から明らかな通り本出願者により達成された。本出願者は、特にヒト神経芽腫細胞において、N−MYC蛋白質を発現する腫瘍での前記蛋白質の合成を阻害する特異なペプチド核酸(PNA)を使用することに基づくアンチセンス法およびアンチジーン法を提案するものである。
したがって、本発明の第1の目的は、添付の独立請求項にあるような特徴を有するPNA配列にある。
本発明の別の目的は、添付の独立請求項にあるような特徴を有する前記PNA配列の調製法にある。
本発明の別の目的は、添付の独立請求項に記載の特徴を有する前記PNA配列を遺伝子疾患の治療に使用することにある。
その他の好ましい実施形態を添付の従属請求項に記載しているが、本発明の目的を限定するものではない。
本出願者は好ましい実施形態の中で、ヒト神経芽腫細胞におけるN−MYC蛋白質を選択的に阻害するためにPNA配列を使用している。
本出願者が選択したペプチド核酸の有効性を示すために、本出願者は4つの神経芽腫細胞系統、すなわち、N−myc遺伝子を増幅および過剰発現しているGI−LI−N、IMR−32と、N−myc遺伝子を増幅も発現もしていないGI−CA−N、GI−ME−Nとを選択することにより実験を行った。
驚いたことに、本出願者の選択したアンチセンスペプチド核酸は、担体を使わずに細胞膜を通過できることがわかった。
さらに驚いたことに、本出願者は、N−MYC蛋白質の合成に対するアンチセンスおよびアンチジーンPNAによる阻害効果は選択性および特異性が高く、抗増殖効果を有することを発見した。
また、アンチセンスPNAの使用後、N−myc遺伝子の増幅したヒト神経芽腫GI−LI−N細胞の増殖が停止すると、それが直接細胞の分化またはアポトーシスにつながる(プログラム細胞死)。
ペプチド核酸(PNA)は、有利には、12から24個のヌクレオチド塩基を含んでいる。前記ペプチド核酸は、ヒトN−myc遺伝子のセンスまたはアンチセンス鎖に相補的である。
以下に記載および例示した好ましいPNAは、本発明を限定するものとして考えるべきではない。事実、他のタイプのPNAも、その有効性を高め、さまざまな治療ニーズに対する特異性や適性を増すように、その構造を適宜修正することによって可能である。したがって、これらの変異体もまた、本発明の枠組みや目的の範囲内にある。
第一の実施形態では、ペプチド核酸はヒトN−myc遺伝子のセンス鎖に相補的であり、アンチセンスPNAと呼ばれる。
第二の実施形態では、ペプチド核酸はヒトN−myc遺伝子のアンチセンス鎖に相補的であり、センスPNAと呼ばれる。
本出願者はリボソームによる攻撃を阻止するために、N−myc遺伝子の5’−UTR領域の1配列のみに相補的であるアンチセンスペプチド核酸PNA(135から150bp、5’−TCCACCCAGCGCGTCC−3’、genbank受託番号M13241)をデザインした。
アンチセンスPNA活性の特異性を評価するために、3つの塩基の置換を含む変異型PNAをデザインした(5’−CCCACTCAGCGCGCCC−3’)。
アンチセンスまたはセンスPNAは、標的細胞、すなわちN−myc遺伝子を発現する腫瘍細胞の核膜を通過することができる担体と複合させることができる。
前記担体は、3’の位置でPNA配列に複合していることが好ましい。
本発明の好ましい特徴として、前記担体は適切な蛋白質に由来する適切なペプチド配列からなる。
前記蛋白質の由来はさまざまであり、例えば異なる種類のウイルスから得ることができる。
前記蛋白質は以下の例の中から選択することが好ましいが、この例に限定されるものでは決してない。
SV40ウイルス由来の核移行シグナル(NLS):ペプチド配列PKKKRKVからなる担体。
アンテナペディアのペネトラチン:ペプチド配列RQIKIWFQNRRMKWKKからなる担体。
トランスポルタン(transportan):ペプチド配列GWTLNSAGYLLGKINLAALAKKILからなる担体。
Retro−inverso型ペネトラチン:ペプチド配列(D)−KKWKMRRNQFWVKVQRからなる担体。
HIVウイルス由来のTAT蛋白質:ペプチド配列GRKKRRQRRRPPQからなる担体。
HIVウイルス由来のTAT蛋白質:ペプチド配列YGRKKRRQRRRからなる担体。
担体に用いるその他のペプチド配列は、例えば以下の中から選択することが好ましい。
MSVLTPLLLRGLTGSARRLPVPRAKIHSL、
KFFKFFKFFK、
KKKK。
前記ペプチド配列を構成するアミノ酸は、L体、DL体いずれでもよい。
本発明の別の好ましい特徴として、D体またはL体を有するアミノ酸を含むペプチドから選択した担体とPNAが複合することにより、前記ペプチドは、安定した共有結合、または不安定なジスルフィド結合を通じて直接PNAと結合する。その後これを還元により離すことができる。
D−アルギニンを含むペプチドは特に好ましい。
本発明の3番目の好ましい特徴として、PNAがさまざまな構造を有する担体と複合することにより、前記担体は安定した共有結合、または不安定なジスルフィド結合を通じて直接PNAと結合する。その後これを還元により離すことができる。これらの担体では、レチノイン酸が特に好ましい。
担体と複合したアンチセンスPNAは、アンチジーンPNA活性を示す。アンチジーンPNAのうち、N−myc遺伝子のアンチセンス鎖に結合するものを、センスアンチジーンPNAと呼ぶのに対し、N−myc遺伝子のセンス鎖に結合するものを、アンチセンスアンチジーンPNAと呼ぶ。
センスアンチジーンPNAは、特に標的細胞に対して有効であることが証明されている。
また、本出願者はセンスアンチジーンPNA配列およびアンチセンスアンチジーンPNA配列もデザインした(センスアンチジーン:1650〜1655bp 5’−ATGCCGGGCATGATCT−3’、アンチセンスアンチジーンPNA:5’−AGATCATGCCCGGCAT−3’ genbank受託番号M13241)が、これはN−myc遺伝子のエキソン2の配列と相補的である。前記配列は、3’でSV40ウイルス由来の核移行シグナル(NLS)と複合し、これが核膜を通過するのを助ける。この担体はペプチド配列PKKKRKVからなる。
好ましい実施形態では、本発明によるアンチセンスPNAとセンスアンチジーンまたはアンチセンスアンチジーンPNAは、薬剤の組成物を調製するために使用される。
本発明によるペプチド核酸(PNA)の合成、精製、特性付けの方法を、あくまでも例として以下に記載する(濃度10マイクロモル)。
メチルベンズヒドリルアミノ基(MBHA−PS)で官能化したポリスチレン樹脂50mgをジクロロメタン(DCM)で1時間処理し、樹脂を膨張させる。次に、樹脂をジメチルホルムアミド(DMF)中5%のジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)DCM、さらに、DMF、N−メチルピロリドン(NMP)中5%のDIPEAにて洗浄する。NMP125マイクロリットルに第1級N−Bocで保護されたC末端PNAモノマー(市販されている)0.01ミリモルを含む溶液と、NMP125マイクロリットルにヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾリルウロニウム(HBTU)0.0095ミリモルを含む溶液を別々に調製し、2つの溶液を混合する。DIPEA0.02ミリモルを加え、全体を2分間賦活する。次に、活性化したモノマーを含むこの溶液を樹脂と接触させる。1時間反応させた後、樹脂をNMPにて繰り返し洗浄する。無水酢酸/ピリジン/DMFの比が1:2:2の溶液で未反応部位をブロックし、1時間樹脂に接触させる。反応部位が存在しないことをカイザーテストにてチェックする。カイザーテストが非陰性の場合は、ブロック処理を繰り返す。次に、NMPで樹脂を繰り返し洗い流した後、DMF中5%のDIPEA、次にDMCにて洗浄する。ここで、樹脂は第1のC末端モノマーと0.2ミリモル/グラムの比率で結合する。
この鎖の伸張処理は、導入するモノマーごとに、Boc基の脱保護、前処理活性化、カップリング、未反応部位があればそのブロック(キャッピング)を含むサイクルからなる。こうしたサイクルは通常、自動合成装置(Applied Biosystem ABI 433A)によって行われる。さまざまなステップに用いる溶液を以下に記載する。脱保護:トリフルオロ酢酸(TFA)/m−クレゾール 95:5。前処理活性化およびカップリング:保護されたN−BocPNAモノマー0.05ミリモル、およびHBTU0.048ミリモルをNMP500マイクロリットルに溶解させ、DIPEA0.1ミリモルを添加。キャッピング:無水酢酸:ピリジン:NMP(1:25:25)。最後から2番目のサイクルでは、PNAモノマーの代わりにスペーサ分子(Boc−アミノエトキシエトキシ酢酸)を、最後のサイクルではPNAモノマーの代わりにローダミンを使ってローダミン化したPNAを合成した。
こうして合成したPNAを、トリフルオロメタンスルホン酸(TFMSA):TFA:m−クレソール:チオアニソルの比が2:6:1:1の溶液を使って樹脂から分離し、エチルエーテルをこの分離溶液に加えて沈降させた。
こうして得た未処理のPNAを、LC−MS(分析カラムC18 250×4.6mm、0.2%ギ酸を含む水と、0.2%ギ酸を含む水:アセトニトリルの(60:40)溶液とのグラディエント溶離、流速1ml/分。紫外吸光検出器(波長260nm)およびポジティブイオン化モードの質量検出器、範囲150から1500m/z)により分析した。精製は、セミ分取カラム(250×10mm)を使用したものの、分析カラムに似たシステムにより行った。純粋化合物の同定は、常に質量検出器により確認した。精製後の標準抽出量は30%であった。精製後の標準純度は90から95%であった。
アンチセンスPNAおよびアンチジーンPNAのヒト神経芽腫細胞への透過能を評価し、その後の細胞内局在性を分析するため、本出願者はGI−LI−NおよびIMR−32、GI−CA−NおよびGI−ME−N−の4つの細胞系統を用いて、5’でローダミンに複合したアンチセンスまたはセンスPNA20μMにより30分から24時間処理した。さらに、アンチジーンPNAを3’でNLSと複合させた。蛍光顕微鏡像は、PNAで細胞を処理した30分後には既に、5’−UTRのアンチセンスPNA(GI−LI−NおよびGI−CA−N細胞系統)に対する細胞質内蛍光と、アンチジーンPNA(GI−LI−NおよびGI−ME−N細胞系統)に対する核内蛍光を測定できることを示している。最大輝度は6時間で得られ、その値は24時間一定している。
アンチセンスPNAの細胞質内値が高かったのに対し、アンチジーンPNAについては高い核内値が認められた。
未処理の細胞は、6時間後にバックグラウンドの細胞内蛍光のみを示す。
本出願者の選択したペプチド核酸の有効性および特異性を評価するため、本出願者は上記に記載の4つの細胞系統を使用した。
24ウエルプレートを用いた3重試験(three fold test)で、10%FBSおよびL−ブタニン2mMを含有する0.5mlのRPMI1640にて、1.0×10細胞を第1ウエルに導入した。細胞を24時間培養し、ウエルの底部に付着させた。
次に、細胞増殖阻害の至適濃度を評価するため、5’−UTRのアンチセンスPNAについては、濃度10、20、40、60μMでペプチド核酸をGI−LI−N細胞に添加したのに対し、センスおよびアンチセンスのアンチジーンPNAについては、濃度1、2、5、10、20μMでGI−LI−NおよびIMR−32細胞に添加した。
ペプチド核酸のN−MYC蛋白質に対する作用の特異性および選択性を評価するため、GI−LI−N細胞を、3つの変異部位を組み込んだ5’−UTRのアンチセンスペプチド核酸により20μM濃度(こうしたPNA用に選ばれた至適濃度)にて処理し、GI−CA−N細胞(N−myc遺伝子を増幅していない)を、5’−UTRのアンチセンスPNAにより20μM濃度にて処理した。
センスおよびアンチセンスアンチジーンPNAの特異性を評価するため、GI−ME−NおよびGI−CA−N(N−myc遺伝子を増幅も過剰発現もしていない)を、センスおよびアンチセンスアンチジーンPNAにより10μM濃度(センスアンチジーンPNA用に選ばれた至適濃度)にて処理した。
次に、この処理の効果を評価するため、処理の24、48、72時間後に細胞を採集して計測した。
細胞数および細胞生存能は、色素排除法(colorimetric exclusion method)(トリパンブルー染色)により測定した。
N−myc遺伝子発現が増幅したGI−LI−N細胞に対し、20μMのアンチセンスPNAで処理した場合には、細胞増殖の高い阻害性が認められる。最大阻害効果は70%であり、処理後48時間で得られる(図1)。
反対に、N−myc遺伝子発現が増幅しておらず、N−mycを発現していないGI−CA−N神経芽腫細胞は、同じ条件化で行った試験でいかなる阻害効果も示していない(図1)。
3つの変異部位を導入した改変配列を含むアンチセンスPNAを用いたGI−LI−N細胞の増殖試験では、いかなる阻害効果も示さなかった(図1)。これは、5’−UTR配列のN−mycの転写に対するアンチセンスPNAの選択的、特異的作用を証明するものである。
20μMのアンチセンスPNAで処理した24、48、72時間後のGI−LI−N細胞系統におけるN−MYC(蛋白質)の産生量を、ウエスタンブロット法を用いて評価した。24時間後の蛋白質量は、明らかに減少していることがわかった。前記減少は、72時間後には低下する。
20μMのアンチセンスPNAで処理した36時間後のGI−LI−N細胞に対するフローサイトメトリー分析は、前記PNAがG/G期に34%から57%に細胞蓄積を誘発し、G期とS期にはそれぞれ13%から6%、53%から37%に減少させることを示している。
さらに、ハイポジプロイド(hypodiploid)DNA量(2倍体のDNA、すなわち2nより染色体数が少ない)を伴うsub−G期の細胞数は3から22%に増加する。
神経細胞におけるGI−LI−N細胞の分化を評価するため、前記細胞系統を20μMのアンチセンスPNAで処理し、形態変化を顕微分析により検出した。
20μMのアンチセンスPNAで処理した場合、処理しない場合のGI−LI−N細胞の増殖を36、48時間後に顕微鏡で評価した。
36時間後、処理を行った細胞は対照細胞に比べて分布の均一性が低く、48時間後には小さな細胞集合体を形成する傾向がみられる。
GI−CA−N細胞に対する増殖阻害効果は認められなかったが、GI−LI−N細胞に対して行った試験では前記効果が認められた。
本発明によるPNAは、N−mycの5’−UTR配列にデザインされた標的に対して選択性が高いと有利である。
さらなる確証として、10μMの変異型アンチセンスPNAで処理した後も、細胞生存能、細胞周期、N−MYC蛋白質量に対する阻害効果は認められなかった。これはさらに、アンチセンスPNA効果の特異性を示すものである。
アンチジーンPNAについては、N−myc遺伝子発現が増幅しているGI−LI−NおよびIMR−32細胞を10μMのセンスアンチジーンPNAで処理すると、細胞増殖の高い阻害効果をもたらす。
実際、最大阻害効果はGI−LI−N細胞で90%、IMR−32細胞で80%であり、処理から48時間後に得られる(図2、C(a)およびD(b))。
反対に、N−myc遺伝子を増幅も発現もしていない神経芽腫のGI−CA−NおよびGI−ME−N細胞は、同じ条件下で行った試験ではいかなる阻害効果も示さない(図2、(E(c))。
10μMのアンチセンスアンチジーンPNAを用いたGI−LI−NおよびIMR−32細胞に対する増殖試験では、いかなる阻害効果も示さなかった(図2、C(x)およびD(y))。これは、センスアンチジーンPNAの作用がN−myc遺伝子のアンチセンス鎖に対し選択的かつ特異的であることを証明するものであり、その転写阻害作用は、鋳型として自身のアンチセンス鎖を使用するRNAポリメラーゼを停止させることで起こると考えられる。
GI−LI−N細胞のmRNA250ngから得たcDNAをPCR法で増幅することにより、10μMのセンスアンチジーンPNAで48時間処理する前後のN−mycの転写産物量を評価した。以下のプライマーを使用した。センスCGACCACAAGGCCCTCAGT(エキソン2、2366bp)、アンチセンスTGACCACGTCGATTTCTTCCT(エキソン3、5095bp)(genbank受託番号M13241)。PCRは30反応サイクル行った。その結果、センスアンチジーンPNAで処理したGI−LI−N細胞では、PCRによるN−myc転写産物を検出できないのに対し、未処理の細胞では容易に検出できることが明らかになった。
本発明によるアンチジーンPNAは、N−mycの増幅/過剰発現に対して特異性が高いと有利である。
N−myc遺伝子の増幅/過剰発現が見られることは、GI−LI−N、IMR−32細胞系統とGI−ME−NおよびGI−CA−N細胞系統を区別する主な特徴となっている。
GI−ME−NおよびGI−CA−N細胞に関して、増殖阻害効果は見られなかったが、IMR−32細胞で行った試験では前記効果が認められた。
本発明によるアンチジーンPNAは、N−mycのエキソン2の配列にデザインされた標的に対し高度な選択性を示すと有利である。
実際、アンチジーンPNAはアンチセンス鎖における転写時に、PNAポリメラーゼを直接干渉するため高い阻害効果を有する。一方、相補的なアンチセンスアンチジーンPNAは効果がはるかに低い。これはひとえに、転写蛋白質複合体を立体構造的に干渉するためと考えられる。
センスアンチジーンPNAに対するさらなる試験では、10μMのセンスアンチジーンPNAで3時間処理した後、IMR−32細胞系統におけるN−MYC蛋白質の産生をウエスタンブロット法により評価した。センスアンチジーンPNAで3時間処理した後、蛋白質濃度の50%の低下が検出された。
10μM濃度のセンスアンチジーンPNAで処理した24、48時間後に行ったIMR−32細胞の細胞蛍光分析では、G/G期の細胞蓄積が誘発され(24時間後は39%から53%、48時間後は31%から53%)、G/M期(24時間後は17%から6%、48時間後は25%から9%)、およびS期(24時間後は45%から41%、48時間後は44%から39%)では減少していた。
センスアンチジーンPNA活性の特異性を評価するため、3塩基の置換を含む変異型PNAをデザインした(5’−GTGCCGAGCATGGTCT−3’)。
センスアンチジーンPNAに用いたのと同じ試験条件下で、10μM濃度の変異型アンチジーンPNAにより処理した後も、細胞生存能、細胞周期、N−MYC蛋白質量に対する阻害効果は認められなかった。これは、センスアンチジーンPNA効果の特異性を証明するものである。
10μMのセンスアンチジーンPNAによる処理は、N−myc遺伝子を発現しているHT29細胞(結腸癌由来)およびHeLa細胞(子宮頸癌由来)でも実施した。
前記処理は、細胞増殖の高い阻害効果をもたらす。
実際、最大阻害効果は、処理後48時間のHT29細胞で70%、処理後24時間のHeLa細胞で70%である。
10μMの変異型センスアンチジーンPNAを用いたHT29細胞およびHeLa細胞の増殖試験では、いかなる阻害効果も認められなかった。これは、N−mycを発現している結腸および子宮頸癌においてもセンスアンチジーンPNAの阻害効果があり、そうした作用がN−myc遺伝子のアンチセンスの鎖に対して選択的かつ特異的であることを証明するものである。
本発明によるPNAは、特異的治療法およびN−MYC蛋白質発現神経芽腫に対するPNA薬を開発するうえで興味深い。
こうしたPNAは、例えば、網膜芽腫、髄芽腫、神経芽腫、膠芽細胞腫、星状細胞腫、または肺小細胞癌、横紋筋肉腫、B細胞型急性リンパ芽球性白血病などのN−MYC蛋白質を発現している他の腫瘍に対しても使用することができる。
各種細胞系統の細胞増殖を示すことによりアンチセンスアンチジーンPNAの特異性を評価する図である。 各種細胞系統の細胞増殖を示すことによりセンスおよびアンチセンスアンチジーンPNAの特異性を評価する図である。

Claims (5)

  1. 12から24個のヌクレオチド塩基を含むペプチド核酸(PNA)であって、ヒトN−myc遺伝子のアンチセンス鎖に相補的であるペプチド核酸であって、前記ペプチド核酸は、ヒトN−myc遺伝子のエキソン2の配列に相補的であるセンスアンチジーンPNA(5’−ATGCCGGGCATGATCT−3’)であるペプチド核酸(PNA)
  2. 前記センスアンチジーンPNAが、N−myc遺伝子を発現する標的細胞の核膜を通過することができる担体と複合している請求項1に記載のペプチド核酸(PNA)。
  3. 前記担体が、3’の位置でPNA配列に複合している請求項2に記載の複合ペプチド核酸(PNA)。
  4. 前記担体が、以下のペプチド配列:
    PKKKRKV
    RQIKIWFQNRRMKWKK
    GWTLNSAGYLLGKINLAALAKKIL
    (D)−KKWKMRRNQFWVKVQR
    GRKKRRQRRRPPQ
    YGRKKRRQRRR
    MSVLTPLLLRGLTGSARRLPVPRAKIHSL
    KFFKFFKFFK
    KKKK
    より選択される請求項2もしくは3に記載のペプチド核酸(PNA)。
  5. 前記センスアンチジーンPNAが、SV40ウイルス由来の核移行シグナル(NLS)(ペプチド配列PKKKRKV)に3’で複合している請求項1に記載のペプチド核酸(PNA)。
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