JP4718967B2 - メニュー項目の回転選択システム - Google Patents

Description

本発明は、メニュー項目の回転選択システムに関する。

特許文献１または特許文献２には、入力デバイスとして操作部にロータリースイッチや回転ダイヤル部を有してメニューを選択することが記載されている。また、特許文献３には、画面上の一部にサークル状のメニュー表示で上位階層を表示するとともに、選択した項目の下位階層メニューを画面の中央部に表示することが記載されている。
また、図８には、テレビジョン装置に適用されるリモコン装置の一例を示し、図９には、テレビジョン装置のメニュー項目一覧の一例を示す。
特開平１１−３３８６２２号公報 特開平１０−３２２７２７号公報 特開２００４−２６０６６０号公報

しかしながら、（１）特許文献１または特許文献２に記載の従来技術では、操作部に専用の回転駆動機構が必要になり、また、特許文献３に記載の従来技術では、メニュー項目をサークル状に表示して所定の項目を選択する内容に留まっている。
また、上記図８のリモコン装置を用いて、上記図９のテレビジョン装置のメニュー項目を選択するためには、通常は、上記リモコン装置のメニューボタンを押して、表示画面上に、複数のメニュー項目を表示し、リモコン装置に搭載されているカーソルキー（上下左右キー）を用いて、メニュー項目を選択する操作が行なわれるが、メニュー項目の種類が増加し、また、各メニュー項目が多段階に展開されるようになると、必要なメニー項目を探し出して選択する操作が極めて煩雑な状況となっている。

本発明の目的は、スピーディかつ間単に選択項目位置に到達して操作を行うことである。

本発明のメニュー項目の回転選択システムは、１つの選択項目を中央に配置し、複数の非選択項目を上記選択項目を囲むように周囲に配置し、方向キーの操作により、選択項目と非選択項目の配置を入れ替え、且つ、周囲に配置された複数の非選択項目を回転させることで、目的の選択項目に到達することを可能にし、かつ、同一方向キーの連続押しによる順次選択をも可能にしたことを特徴とする。

本発明によれば、ユーザーが所望のメニュー項目を選択するとき、方向キーの操作により、スピードを重視する場合は所望の方向操作による一気の選択を行い、操作の単純性を重視する場合は、単一方向操作の連続押しによる順次選択を行うことができ、また熟練ユーザーは、左右操作による回転組み合わせ選択を行うことで、スピーディかつ簡単に所望の選択項目を決定することができる。

以下、図面を用いて、本発明の実施の形態について説明する。

図１は、本発明の実施例１の回転選択システムの表示例を示す図である。
本発明の回転選択システムでは、図１のように、選択項目である“メニュー項目１”を中心に、複数の非選択項目“項目２…”が“メニュー項目１”を囲むように配置される。
図１では、複数の非選択項目は、略、楕円上に配置されているが、円周上、角形上等に配置しても良い。

図２は、本発明の実施例１の回転選択システムの他の表示例を示す図である。
図２では、選択項目１を中心に、複数の非選択項目２〜９が同心円上に配置されている。

以下、本発明の回転選択システムの右操作について説明する。
図２において、項目２を選択したい場合、右操作を行なう、例えば、リモコン装置の方向キーである右向きカーソルキーを押すと、項目１と項目２が入れ替わって、項目２が選択項目になり、項目１が非選択項目となった後、複数の非選択項目が同心円上を右回りに旋回して、右に１項目分回転した形、即ち、図３の配置に変更される。
中央に配置された選択項目については、例えば、リモコン装置の決定キーを操作することにより、選択項目に対応するメニュー操作を実行することができる。

次に、本発明の回転選択システムの左操作について説明する。図２から左操作を行ったとき、図４のように、右操作と逆の動きをする。
図２において、項目６を選択したかった場合、左操作を行なう、例えば、リモコン装置の方向キーである左向きカーソルキーを押すと、項目１と項目６が入れ替わって、項目６が選択項目になり、項目１が非選択項目となった後、複数の非選択が同心円上を左回りに旋回して、左に１項目分回転した形、即ち、図４の配置に変更される。

また、上記の右操作及び左操作を用いて、順次選択を行なう操作について説明する。
図２の状態から、項目２、項目３、項目４と順次選択したい場合には、右操作を３回連続で行うことで、選択することができる。同一操作の繰り返しで済むため、操作が単純である。
また、図２の状態から、項目６、項目５、項目４と順次選択したい場合には、同様に、左操作を３回連続で行うことで、選択することができる。同一操作の繰り返しで済むため、操作が単純である。

また、上記の右操作と左操作を組み合わせて回転組み合わせ選択の操作を行なうことができる。例えば、図２の状態から、項目９を選択したい場合、左操作で左回転を１回行って、図４の状態にした後、右操作をすることで、項目９を選択することが可能になる。操作に慣れてくると、左右操作の組み合わせで、簡単にスピーディに項目を選択することができる。

上記の実施例１は、右操作と左操作（右向きカーソルキーと左向きカーソルキーを用いて、所望のメニュー項目を選択）を行なうものであったが、実施例２では、右操作と左操作（右向きカーソルキーと左向きカーソルキー）に加えて、上操作と下操作（右向きカーソルキーと左向きカーソルキーの方向キー）も加えて、より迅速な一気選択の操作を可能としたものである。

実施例２において、上下左右の各操作は、実施例１と右操作と同様に行なわれる。
例えば、図２において、右操作、例えば、リモコン装置の右向きカーソルキーを押すと、項目１と項目２が入れ替わって、項目２が選択項目になり、項目１が非選択項目となった後、非選択項目が同心円上を右回りに旋回して、右に１項目分回転した形、即ち、図３の配置に変更される。
また、図２において、上操作、例えば、リモコン装置の上向きカーソルキーを押すと、項目１と項目４が入れ替わって、項目４が選択項目になり、項目１が非選択項目となった後、非選択項目が同心円上を右回りに旋回して、右に１項目分回転した配置に変更される。
また、図２において、下操作、例えば、リモコン装置の下向きカーソルキーを押すと、項目１と項目８が入れ替わって、項目８が選択項目になり、項目１が非選択項目となった後、非選択項目が同心円上を右回りに旋回して、右に１項目分回転した配置に変更される。
更に、図２において、左操作、例えば、リモコン装置の左向きカーソルキーを押すと、項目１と項目６が入れ替わって、項目６が選択項目になり、項目１が非選択項目となった後、非選択項目が同心円上を右回りに旋回して、右に１項目分回転した配置に変更される。

実施例２においては、上下左右に配置されている項目、例えば、図２の項目４、項目８、項目６、項目２を選択する場合には、上下左右の操作、即ち、上向き、下向き、左向き、右向きのカーソルキーの１回の操作で、必要な項目を選択することができるが、
斜めに配置されている項目、図２の項目５、項目７、項目９、項目３を選択する場合には、１回の操作で、非選択項目が右に１項目分回転するために、上下左右の操作、即ち、上向き、下向き、左向き、右向きのカーソルキーの操作を２回繰り返すことにより、一気に、斜めに配置されていた非選択項目を選択項目として選択することができる。

実施例１または実施例２は、上下左右操作、即ち、上下左右方向のカーソルキーの操作により、必要な項目を選択する、即ち、中央に配置して、実行できるようにするものであるが、実施例３は、更に、選択され、中心に配置されたメニュー項目に対して、通常、カーソルキーの中心に配置されている決定キーで決定動作を行なった場合に、この選択項目に下位の階層が存在する場合には、周囲に配置される非選択項目を、この下位の項目に変更するものである。

図５は、本発明の実施例３の項目決定の表示例を示す図である。
中心の選択項目１には、次の階層の項目の一部または全部を表示しておき、中心で決定動作、例えば、決定キーボタンの操作を行った場合、次の階層へ移動できる。また、中心の選択項目１で戻る動作、例えば、戻るボタンの操作をした場合、前の階層に移動できる。
周辺に配置される非選択項目２，３，〜９５，９６，９７，９８，９９は、すべて表示する必要はなく、一部を隠しておくことで、その数を無限に増やすことが可能である。

図６は、本発明の実施例３のメニュー項目選定の具体例を示す図である。
図９に示されるメニュー項目一覧には、例えば、映像調整、音声調整、省エネ設定、本体設定、・・・のメニュー項目が示されているが、本発明の実施例３では、図６に示すように、これらのメニュー項目のうち、映像調整が中央に配置され、他の項目、音声調整、省エネ設定、本体設定等が周辺に配置される。
図６の状態で、実施例１あるいは実施例２に示されたシステムにより、本体設定の項目を選択項目として選択すると、本体設定が中央に配置され、他の項目が周辺に配置される。

この状態で、決定動作、例えば、決定キーボタンの操作を行うと、図７に示されているように、中央に本体設定が配置され、同時に、周辺に、本体設定の項目の下位階層に展開されているメニュー項目である、地域設定１２、チャンネル設定１２、アンテナ設定１３、スピーカー設定１４、入力スキップ設定１５、入力表示選択１６、映像反転１７、オートワイド１８の項目が周辺に配置される。
図７の状態で、上下左右操作を行なえば、下位階層の中のメニュー項目を選択することができる。また、図９の状態で、戻り操作、即ち、戻りボタンの操作を行なえば、図６の状態、即ち、本体設定と同一階層のメニュー選択の画面に復帰することができる。

上記実施例１〜実施例３、図１〜図９の例は例示に過ぎず、実施の形態としては様々な変形が可能である。また、実施例１〜実施例３及び図１〜図９の例を種々組み合わせることが可能である。
また、上記説明では、方向キーの操作は、リモコン装置の上下左右のカーソルキーを例にして説明したが、方向キーは、リモコン装置に限らず、装置本体に設けたれた操作キーの内の方向キーを用いることができる。また、方向キーは、上下左右のカーソルキーに限らず、方向を示すものである特定のボタンなど任意の方向キーを用いることができる。

更に、上記説明では、中央に配置される選択項目と、その周辺に配置される非選択項目は、装置本体の表示画面上に表示されるものとして説明されているが、この表示は、装置本体の表示画面上に限らず、リモコン装置に付属の表示画面上や、本体に付属の操作パネルに付随する表示画面上や、他の制御機器等に付属する専用の表示画面上や、専用の表示部などに表示することができる。

図１は、本発明の実施例１の回転選択システムの表示例を示す図である。 図２は、本発明の実施例１の回転選択システムの他の例を示す図である。 図３は、本発明の実施例１の右操作後の表示例を示す図である。 図４は、本発明の実施例１の左操作後の表示例を示す図である。 図５は、本発明の実施例３の項目決定後の表示例を示す図である。 図６は、本発明の実施例３の項目選定の具体例を示す図である。 図７は、本発明の実施例３の項目決定後の具体例を示す図である。 図８は、リモコン装置の操作キーの配置例を示す図である。 図９は、メニュー項目一覧の例を示す図である。

符号の説明

１ 映像調整
２ 音声調整
３ 省エネ設定
４ 本体設定
１１ 地域設定
１２ チャンネル設定
１３ アンテナ設定
１４ スピーカー設定
１５ 入力スキップ設定
１６ 入力表示選択
１７ 映像反転
１８ オートワイド

Claims (4)

1. 表示画面上に１つの選択項目が中央に配置され、複数の非選択項目が、上記選択項目を囲むように、上下方向、左右方向、及び上下左右の中間の斜め方向の周囲に配置され、制御装置の上下左右の方向キーの右操作、左操作、上操作、または下操作に応答して、上記表示画面上の上記選択項目と右方向、左方向、上方向、または下方向の上記非選択項目との配置が入れ替えられ、且つ、周囲に配置された複数の非選択項目のうち、選択された非選択項目の位置に隣接する非選択項目が移動し、移動した隣接する非選択項目の位置に次に隣接する非選択項目が移動し、同様に非選択項目が順次移動して、周囲に配置された複数の非選択項目が右方向または左方向に回転した配置になるように上記表示画面上の表示が制御され、
   上記制御装置の上下左右の方向キーの１回の操作に応答して、上記表示画面上の上記選択項目と上下左右方向の上記非選択項目の配置とが入れ替えれるように上記表示画面上の表示が制御され、且つ、上記制御装置の上下左右の方向キーの２回の操作により、上記表示画面上の１つの選択項目周囲の斜め方向に配置された非選択項目が、右方向または左方向の回転と、中央に配置された選択項目と周囲に配置された非選択項目との入れ替えにより、上記表示画面上の中央に選択項目として選択できるように配置されるように、上記表示画面上の表示が制御されることを特徴とするメニュー項目の回転選択システム。
2. 請求項１に記載のメニュー項目の回転選択システムにおいて、
   上記表示画面上の中央に配置された選択項目に対して、上記制御装置の決定キーの操作に応答して、上記選択項目の周囲に配置された複数の非選択項目を、上記選択項目の下位階層に展開されるメニュー項目に変更するように上記表示画面上の表示が制御されることを特徴とするメニュー項目の回転選択システム。
3. 請求項２に記載のメニュー項目の回転選択システムにおいて、
   上記選択項目の下位階層に展開されるメニュー項目が非選択項目として、上記表示画面上の上記選択項目の周囲に配置された状態で、上記制御装置の上下左右の方向キーの操作に応答して、上記下位階層に展開されるメニュー項目が上記表示画面上の中央に配置される選択項目として選択されるように上記表示画面上の表示が制御されることを特徴とするメニュー項目の回転選択システム。
4. 請求項２に記載のメニュー項目の回転選択システムにおいて、
   上記選択項目の下位階層に展開されるメニュー項目が非選択項目として、上記表示画面上の上記選択項目の周囲に配置された状態で、上記制御装置の戻るキーの操作に応答して、上記下位階層に展開されるメニュー項目が下位階層から元の非選択項目に復帰して、上記表示画面上の上記選択項目の周囲に配置されるように上記表示画面上の表示が制御されることを特徴とするメニュー項目の回転選択システム。