JP4718632B2 - はさみ - Google Patents

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Description

本発明は、はさみに関する。
はさみとして、中指と人差し指を使用するものが知られている(特許文献1参照)。図10に示すように、このはさみ50は、中指と人差し指をバンド51,52に挿入した状態で使用するときに、くし53がついたものである。このはさみ50は、中指と人差し指を水平に動かすことで2つの刃54,54を支点55を中心にして動かし、髪を切るものであり、また、くし53によって髪を梳かすものである。
特開2006−297000号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているはさみは、図10に示すようにはさみ50の支点55が中指と人差し指の根元の間に位置している。そのため、はさみ50によって髪を切る場合には、支点55の部分やその近傍部分は、髪を切る領域としては使用できず、効率が悪いものとなっている。しかも、両指の開き状態と、はさみ50の刃54,54の開き状態は一致せず、指で髪を切る感覚が得られず、はさみ50の使用者が自分の髪を切る場合は使い勝手の悪いものとなっている。
そこで、本発明の目的は、はさみの使用者が自分の髪を切る場合に使い易く、かつ髪を効率的に切ることができるはさみを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明のはさみは、支点部を中心に回動可能となっている一対の刃と、それぞれの刃の刃同士が重なり合わない領域に取り付けられたホルダーと、各ホルダーに設けられ、支点部から刃先に向かう方向に貫通し、人間の手の指が差し入れ可能な孔と、を備えるはさみにおいて、一対の刃は使用者自身の髪を切るものであり、一対の刃の開閉動作の方向と直交する方向における支点部の中心と、一対の刃の開閉動作の方向と直交する方向における孔の中心とは、一対の刃の開閉動作の方向と直交する方向においてずれて配置され、一対の刃のそれぞれに取り付けられたホルダーの直交する方向の両端面の一方に頭が来るように配置されて髪を切る場合と、両端面の他方に頭が来るように配置されて髪を切る場合のいずれもが可能とされ、そのいずれかを選択することで、髪を切る長さを異ならせることができるように構成されているものである。
ここで、ずれは、7〜12mmとされ、ホルダーの孔の中心とその中心に近い側の支点部の端面との距離が5〜10mmとされていることが好ましい。
また、ホルダーは、支点部から刃の刃先までの距離の1/5以上、支点部の位置から刃先方向に離れた位置に各刃に1個のみ取り付けられていることが好ましい。
また、支点部から刃の刃先までの間であって支点部に近い側には、刃の開閉動作の方向と直交する方向に刃が折り曲げられた段部が形成され、段部よりも刃先側に、ホルダーが取り付けられていることが好ましい。
また、ホルダーは、一対の刃を閉じたときに対向する位置にそれぞれ取り付けられており、ホルダーの対向する対向面には、対向面同士が所定の距離以上近づかないようにする突起状のストッパが形成されていることが好ましい。
また、刃の開閉動作に伴うホルダーの動作方向と直交する方向を、ホルダーの厚さ方向とした場合、全てのホルダーの厚さ方向の上端面が同一平面上にあり、かつ下端面も同一平面上にあり、刃の厚さ方向の中心は、下端面または上端面からホルダーの厚さの1/10〜1/2の位置に取り付けられていることが好ましい。
本発明では、はさみの使用者が自分の髪を切る場合に使い易く、かつ髪を効率的に切ることができるはさみを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るはさみを閉じた状態の平面図である。 図1に示すはさみの正面図である。 図1に示すはさみの右側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るはさみを開いた状態の平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るはさみを閉じた状態の平面図である。 図5に示すはさみの正面図である。 図5に示すはさみの右側面図である。 閉じた状態の本発明の第1の実施の形態に係るはさみの指入れ孔に人差し指と中指を挿入した状態を示す図である。 図8に示した状態から人差し指と中指を開き、はさみを開いた状態を示す図である。 従来のはさみを示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係るはさみの構成について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、 本発明の第1の実施の形態に係るはさみ1を閉じた状態の平面図である。図2は、図1に示すはさみの正面図である。図3は、図1に示すはさみの右側面図である。
はさみ1は、金属製の平板状の刃2と刃3の一対の刃2,3を有している。そして、刃2,3には、開閉の際の支点側に円形の孔が形成されている(図示省略)。そして、ピン4の中心軸である支点部K(図1では、便宜上黒丸で示している)を中心に回動可能とされている。支点部Kの位置に円形の孔(図示省略)が形成された2枚の押さえ板5は、刃2,3が重なり合っている部分であり、円形の孔が形成されている部分を、外側から刃2,3のそれぞれの面にさらに重ねるように配置されている。そして、ピン4は、刃2,3の円形の孔および2枚の押さえ板5の円形の孔を貫通している。また、ピン4は、中央部分となる各円形の孔を貫通している部分が円柱状であり、その両端部は、刃2,3の円形の孔および2枚の押さえ板5の円形の孔の各径よりも大きい径の円盤状の形状をしている。刃2,3は、中心軸方向から見て部分的に重なり合っている。はさみ1を閉じた状態では、刃2,3が重なり合っている範囲は、支点部Kから刃先Tに向かうに従い徐々に狭くなっている。支点部Kを含む支点構成部は、刃2,3の後端部、ピン4および押さえ板5から形成されている。
また、支点部Kから刃2,3の刃先Tまでの間であって支点部Kに近い側には、刃2,3の開閉動作の方向と直交する方向に段差を持つように刃2,3が折り曲げられた段部6,7が形成されている。段部6の部分では、刃2と刃3の先端側の平板部分から刃2と刃3が約45度曲げられている。そして、段部7の部分では、段部6の部分とは反対の方向に約45度曲げられている。この結果、段部7から支点部Kまでの範囲の刃2,3と、刃2と刃3の刃先Tから段部6までの範囲の刃2,3とは、平行となるように形成されている。
また、刃2,3の段部6から刃先Tまでの間であって段部6側(段部6よりも刃先T側)には、円形の孔8がそれぞれ2つずつ形成されている。孔8は、刃2,3同士が重なり合わない刃2,3の領域に、支点部Kから刃先Tに向かって2つずつ並べて形成されている。この実施の形態に係るはさみ1の閉じたときの幅W1は10mmで、全長L1は65mmで、いわゆる刃部とされる先端側平面部の刃長L2は40mmで、支点部K側の平面部の支点側長L3は15mmで、段部6,7の内の平面図で見た長さL4は10mmとされている。
孔8の部分には、ポリエチレン系の樹脂成形体であるホルダー11が取り付けられている。ホルダー11は、人間の手の指を差し入れ可能な指入れ孔12が設けられている。ホルダー11は、孔8にも樹脂が充填されるようにアウトサート成形されている。刃2,3の刃部の高さ方向の中心は、ホルダー11の指入れ孔12の中心C(図3に高さ方向の中心線として示している)の高さ位置に位置している。そして、指入れ孔12は、刃2,3の支点部Kから刃先Tに向かう方向に貫通している。指入れ孔12の断面は、4つの角が曲線とされた、全体が四角形状とされ、上述したように人間の手の指、たとえば人差し指と中指を差し入れ可能な形状としている。
なお、支点部K、すなわち支点部Kの高さ方向の中心Mは、上述の段部6,7の存在によって、ホルダー11の指入れ孔12の中心に対して高さ方向にずれて配置されている。そして、そのずれG1は、ピン4の中心軸の中心、これは上記中心Mに相当、を支点部Kの位置としたとき、10mmとされている。ホルダー11の高さ方向の厚さW2は、28mmとされ、指入れ孔12の高さ方向の幅W3は、20mmとされている。2つのホルダー11の高さ方向の上端面14,14は同一平面となるようにされ、下端面15,15も同一平面を形成するように構成されている。また、指入れ孔12の横方向の幅W4,W5は異なる長さとされている。すなわち、太い中指が入る図3の右側の指入れ孔12の方が長くされている。この実施の形態で、中指用の指入れ孔12の幅W4は25mmとされ、人差し指用の指入れ孔12の幅W5は20mmとされている。しかし、幅W4,W5は同一としても良い。また、幅W3についても中指用(図3の右側)の指入れ孔12を人差し指用(図3の左側)の指入れ孔12より大きくしても良い。ここで、指入れ孔12の幅W4を25mmと大きくすることで、親指の挿入を可能としている。すなわち、はさみ1は、人差し指と中指で開閉操作させることも、親指と人差し指で開閉操作させることもできる。
また、ホルダー11は、支点部Kから刃2,3の刃先Tまでの距離の約3/5の位置に各刃2,3にそれぞれ1個のみ取り付けられている。この状態を詳細に述べれば、ホルダー11の長さ方向の中心と刃先Tまでの距離L5が25mmとされ、はさみ1の支点部K側の端部からホルダー11の長さ方向の中心までの距離L6が40mmとされ、支点部Kからホルダー11の長さ方向の中心までの距離L7が32.5mmとされている。また、ホルダー11の長さL8は、15mmとされ孔8,8の中心間は8mmとされている。この結果、ホルダー11の長さ方向の中心は、支点部Kと刃先Tまでの距離57.5mmに対して、約3/5である32.5mmの位置となる。ホルダー11の長さ方向の中心と支点部Kとの距離L7は、支点部Kと刃先Tとの距離の40〜70%とするのが操作の面で好ましく、50〜60%とするのがさらに好ましい。
2つのホルダー11には、刃2,3を閉じたときに対向する位置にそれぞれ同じ形状の突起状のストッパ13が形成されている。ストッパ13は、刃2,3が余分に回動しないようにする役割をする。各ストッパ13は、直方体状とされているが、円柱状としても良い。ストッパ13は、一方を長くし、他方を短くした形状としても良い。また、ピン4の上端は、上端面14,14と同一高さとなるように配置されているが、上端面14,14から飛び出たり、中心C側に入り込んでも良い。
図4は、はさみ1を開いた状態の平面図である。刃2,3は、図1に示す状態から支点部Kを中心に回動している。また、図2では、段部6,7の部分の刃2,3が密着しているように描いているが、実際には両刃2,3の間にはわずかな隙間がある。そのため、はさみ1の開閉の際には、段部6,7の部分の刃2,3がぶつかり合うことなく、その開閉動作はスムーズな動作となる。なお、刃2,3が重なる部分には隙間が生じないようにしても良い。
このはさみ1は、通常は図2に示す状態で自分の頭が下方に来るように配置し髪を切ることとする。しかし、図2に示す状態から上下逆にした状態で下方に来る自分の頭の髪を切るようにしても良い。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るはさみ21を閉じた状態の平面図である。図6は、図5に示すはさみ21の正面図である。図7は、図5に示すはさみ21の右側面図である。はさみ21は、はさみ1が有する段部6,7が無く、刃2,3は略完全な平板となっている。また、はさみ21の刃2,3は、ホルダー11の指入れ孔12の中心Cの高さ方向にずれて配置されている。それ以外は、はさみ21は構成上はさみ1と同じである。よって、図5〜図7では、はさみ1の各要素または部材に相当する要素または部材には同一の符号を付し、それらの説明は省略する。また、はさみ21の開いた状態は、図4に示すはさみ1を開いた状態と同様の状態となる。
図7に示すように、刃2,3の開閉動作に伴うホルダー11の動作方向と直交する方向を、ホルダーの厚さW2方向とする。その場合、ホルダー11の厚さW2方向の上端面22が同一平面上にあり、かつ下端面23も同一平面上にある。そして、刃2,3の厚さW6方向の中心Pは、下端面23からホルダー11の厚さW2の1/4の位置に取り付けられている。具体的には、中心Pと下端面23との距離は3〜5mmとされている。そのため、はさみ21の支点部Kの中心Pは、ホルダー11の指入れ孔12の中心Cに対して高さ方向に9〜11mmずれて配置されている。
このはさみ21は、図6の状態で人の頭がはさみ21の下に来るように配置すると、髪は約3〜5mmの長さに切られ、はさみ21を図6で上下逆転させ、頭がはさみ21の下に来るように配置すると、髪は指の太さ程度、すなわち23〜25mm程度の長さに切られる。このようにはさみ21は、上下逆となる2通りの使い方が標準となるものであるため、2つの指入れ孔12の幅W4は、W5と同一の25mmとされている。そのため、はさみ21を上下逆となる2通りの使い方をした場合に、その双方の使い方で親指を使用できる。
(本発明の実施の形態によって得られる主な効果)
図8は、閉じた状態のはさみ1の指入れ孔12に人差し指と中指を挿入した状態を示す図であり、図9は、図8に示した状態から人差し指と中指を開き、はさみ1を開いた状態を示す図である。本発明の実施の形態に係るはさみ1,21は、いずれも支点部Kの高さ方向の中心M,Pがホルダー11の指入れ孔12の中心Cに対して高さ方向にずれて配置されている。そのため、指入れ孔12に指を挿入し、刃2,3の刃先Tから段部6まで、または刃2,3全体を指と平行にしたとき、支点部Kの刃2,3の部分や押え板5を手の甲または手のひらの上に位置させやすくなる。すると、はさみ1,21は、はさみ1,21の支点部Kおよびその近傍部分を髪を切る領域として使用しやすくなる。また、両指の開き状態と、はさみ1,21の刃2,3の開き状態が一致している。よって、はさみ1,21は、はさみ1,21の使用者が自分の髪を切る場合に指先感覚で使い易く、かつ髪を効率的に切ることができる。なお、支点部Kの所の刃2,3は、押さえ板5を手の甲または手のひらの上に位置させることで、はさみ1,21をそこで支持でき、はさみ1,21の動作を安定させることができる。
また、従来のはさみ50は、人差指と中指の間の根元に支点を置くため、刃54,54の可動範囲が小さく制約され、刃54,54の押付力(スプリングバック)に欠ける。そのため、はさみ50は、はさみとしての重要な刃と刃の押さえ付け機能が取り難く、仮に大きくした場合には指が開き切った状態になってしまい実用性に乏しいといった問題点があった。しかし、はさみ1,21は、刃2,3の可動範囲が小さく制約されることがないため、かかる問題点を解消している。
また、はさみ1,21は、特に自身後頭部の裾刈りに有効であり、指の腹で髪の存在を確認しながら指先で髪を摘む感覚で安全に安心して通常の切れ味にて使用する事が出来る。また、はさみ1,21は、親指と人差し指とでの使用も可能である。その場合には、人差指と中指とでの使用に比べ、圧倒的に刃2,3の作動ストロークが大きく取れ、使用勝手が極めて良くなる。さらに、はさみ1,21は、目が不自由な方にも安心して使って頂けると同時に、長期に亘り床屋に行けない状況の方にも便利な器具である。
はさみ1は、支点部Kの中心Mがホルダー11の指入れ孔12の中心Cに対して高さ方向に10mm、はさみ21の支点部Kの中心Pは9〜11mmずれて配置されている。このずれの範囲は、上述のように支点部Kの押さえ板5などを手の甲または手のひらの上に位置させながら刃2,3の刃先T側を指と平行にするのに適した範囲である。そのような観点から、このずれは、7〜12mmとされていることが好ましい。
また、はさみ1,21のホルダー11は、支点部Kから刃2,3の刃先Tまでの距離の約3/5、支点部Kから刃先T方向に離れた位置に各刃2,3にそれぞれ1個のみ取り付けられている。そのため、上述のように、刃2,3の長さ方向中央部のみにホルダー11を配置し、はさみ1,21の支点部Kおよびその近傍部分をも髪を切る領域として使用できる。そのような観点から、このホルダー11は、支点部Kから刃2,3の刃先Tまでの距離の1/5以上、支点部Kの位置から刃先T方向に離れた位置に配置することが好ましく、45%以上とするとさらに好ましい。また、あまりに離れると使いづらいので、支点部Kの位置から刃先Tまでの距離の80%以下、好ましくは70%以下とするのが良い。
また、はさみ1は、支点部Kから刃2,3の刃先Tまでの間であって支点部Kに近い側には、刃2,3の開閉動作の方向と直交する方向に刃2,3が折り曲げられた段部6,7が形成され、段部6,7よりも刃先T側に、ホルダー11が取り付けられている。そのため、支点部Kの押さえ板5等を手の甲または手のひらの上に位置させながら刃2,3の刃先Tから段部6までを指と平行にすることができる。
また、ホルダー11は、一対の刃2,3を閉じたときに対向する位置にそれぞれ取り付けられており、ホルダー11の対向する対向面には、対向面同士が所定の距離以上近づかないようにする突起状のストッパ13が形成されている。そのため、刃2,3の無駄な動作を無くすることができる。
また、はさみ21は、刃2,3の開閉動作に伴うホルダー11の動作方向と直交する方向を、ホルダーの厚さW2方向とした場合、2つのホルダー11の厚さW2方向の上端面22が同一平面上にあり、かつ両者の下端面23も同一平面上にある。そのため、上端面22または下端面23を頭に押し付けた状態で髪を切ることができる。そして、刃2,3の厚さW6方向の中心Pは、下端面23からホルダー11の厚さW2の1/4の位置に取り付けられている。そのため、上端面22を頭に押し付けた状態で髪を同じ長さ切る場合に、下端面23を頭に押し付けた場合と髪を切る長さを異ならせることができる。たとえば、髪を短くしたいときには、下端面23を頭に押し付けて髪を切り、髪を若干長めにしたいときには、上端面22を頭に押し付けて髪を切る。
また、ホルダー11は、孔8にも樹脂が充填されるようにアウトサート成形されている。そのため、ホルダー11が刃2,3から外れ難い。
(他の形態)
以上、本発明の実施の形態におけるはさみ1,21について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない限り種々変更実施可能である。 たとえば、各実施の形態で示した数値は、それぞれ一例であり、他の数値を採用しても良い。
また、はさみ1,21は、支点部Kを中心に回動可能となっている一対の刃2,3と、人間の手の指を差し入れ可能な指入れ孔12を有するホルダー11と、を備えるはさみ1,21において、支点部Kの高さ方向の中心M,Pがホルダー11の指入れ孔12の中心Cに対して高さ方向にずれて配置されている。
ここで、はさみ1,21は、支点部Kを構成する部分の部材として押さえ板5を有しているが、押さえ板5は省略しても良い。また、ピン4の形状は適宜変更できる。さらに、孔8は、省略しても良いし、円形の形状を四角形状等、他の形状としても良いし、さらには、貫通していない凹部とされていても良い。さらに、ホルダー11の材質は、ポリエチレン樹脂に限られず、ポリプロピレン樹脂等の樹脂、木材、ガラス、金属、セラミック等、他の材質としても良い。同様に刃2,3も、金属製に限られず、樹脂、木材、ガラス、金属、セラミック等、他の材質としても良い。また、はさみ1,21の各寸法(W1〜W6,G1,L1〜L8)は、適宜変更できる。
また、はさみ1は、支点部Kの高さ方向の中心Mがホルダー11の指入れ孔21の中心Cに対して高さ方向に10mm、はさみ21の支点部Kの中心Pは9〜11mmずれて配置されている。しかし、このずれの値は、適宜変更できる。ずれは、7〜12mmとされていることが好ましく、9〜11mmとされていることがさらに好ましい。
また、ホルダー11は、支点部Kから刃2,3の刃先Tまでの距離の3/5、支点部Kから刃先T方向に離れた位置に各刃2,3にそれぞれ1個のみ取り付けられている。しかし、ホルダー11の取り付け位置は、適宜変更することができる。たとえば、ホルダー11の取り付け位置は、支点部Kから刃2,3の刃先Tまでの距離の1/5未満、支点部Kから刃先T方向に離れた位置としても良い。また、ホルダー11は、刃2,3にそれぞれ2個以上取り付けられていても良い。また、ホルダー11は、刃2,3の一方に1個、他方に2個取り付けるようにしても良い。また、ホルダー11の指入れ孔12,12は、刃2,3の側方に配置されているが、刃2,3の上方に重なるように形成しても良い。このようにすると、指の可動範囲が広くなる。
また、はさみ1は、支点部Kから刃2,3の刃先Tまでの間であって支点部Kに近い側には、刃2,3の開閉動作の方向と直交する方向に刃2,3が折り曲げられた段部6,7が形成され、段部6,7よりも刃先側に、ホルダー11が取り付けられている。しかし、この段部6,7は、形成しないこととしても良い。また、ホルダー11は、段部6,7、または段部6,7よりも支点部K側に取り付けられていても良い。
また、ホルダー11は、一対の刃2,3を閉じたときに対向する位置にそれぞれ取り付けられており、ホルダー11の対向する対向面には、対向面同士が所定の距離以上近づかないようにする突起状のストッパ13が形成されている。しかし、ホルダー11は、刃2,3を閉じたときに対向する位置でない位置にそれぞれ取り付けられていても良い。また、ストッパ13は省略することができる。また、ストッパ13は、対向するホルダー11の一方のみに形成されていても良い。またストッパ13は、支点部Kの近くに設けても良い。たとえば、一対の刃2,3の支点部K側を逆方向に伸ばし、その伸ばした部分にストッパ13を設けるようにしても良い。
また、はさみ1,21は、刃2,3の開閉動作に伴うホルダー11の動作方向と直交する方向を、ホルダーの厚さW2方向とした場合、ホルダー11の厚さW2方向の上端面14,22が同一平面上にあり、かつ下端面15,23も同一平面上にある。しかし、上端面14,22、下端面15,23は、それぞれ同一平面上にある必要はない。また、はさみ21の刃2,3の厚さW6方向の中心Pは、下端面23からホルダー11の厚さW2の1/4の位置に取り付けられている。しかし、刃2,3の厚さW6方向の中心Pは、下端面23からホルダー11の厚さW2の1/4の位置に取り付けられている必要はなく、その位置はたとえば下端面23または上端面22からホルダー11の厚さW2の1/10〜1/2の範囲等で適宜変更できる。
さらに、ホルダー11は、刃2,3から着脱自在とし、数種類のホルダー11を用意し、刃2,3の厚さW6方向の中心Pから下端面23までの距離を所定距離の間隔で変更できるものとしても良い。このような構成は、はさみ1にも適用できる。
また、図8、図9では、人差し指と中指がはさみ1の指入れ孔12に挿入されているが、はさみ1,21は、親指と人差し指、中指と薬指、薬指と小指で操作しても良い。また、図8、図9では、はさみ1の刃先Tが人差し指と中指から突出していないが、刃2,3は、使用する指の長さを超えて突出することとしても良い。ただし、図8、図9に示すように、はさみ1の刃先Tが人差し指と中指から突出していることが好ましい。この理由は、はさみ1,21の安全面および操作の容易性に配慮すべきだからである。刃先Tよりも指の外にある刃2,3の部分は、指先感覚での制御がきかず、たとえば、使用者が自身の後頭部の髪を切るときは、余分な長さの髪を切ってしまうおそれがある。
1,21 はさみ
2,3 刃
6,7 段部
11 ホルダー
12 指入れ孔(孔)
13 ストッパ
14,22 上端面
15,23 下端面
C 指入れ孔の中心
K 支点部
W2 ホルダーの厚さ
W6 刃の厚さ
M,P 刃の厚さ方向の中心
T 刃先

Claims (6)

  1. 支点部を中心に回動可能となっている一対の刃と、上記それぞれの刃の刃同士が重なり合わない領域に取り付けられたホルダーと、上記各ホルダーに設けられ、上記支点部から刃先に向かう方向に貫通し、人間の手の指が差し入れ可能な孔と、を備えるはさみにおいて、
    上記一対の刃は使用者自身の髪を切るものであり、
    上記一対の刃の開閉動作の方向と直交する方向における上記支点部の中心と、上記一対の刃の開閉動作の方向と直交する方向における上記孔の中心とは、上記一対の刃の開閉動作の方向と直交する方向においてずれて配置され、
    上記一対の刃のそれぞれに取り付けられた上記ホルダーの上記直交する方向の両端面の一方に頭が来るように配置されて髪を切る場合と、上記両端面の他方に頭が来るように配置されて髪を切る場合のいずれもが可能とされ、そのいずれかを選択することで、髪を切る長さを異ならせることができるように構成されていることを特徴とするはさみ。
  2. 請求項1記載のはさみにおいて、
    前記ずれは、7〜12mmとされ、前記ホルダーの孔の中心とその中心に近い側の前記支点部の端面との距離が5〜10mmとされていることを特徴とするはさみ。
  3. 請求項1または2記載のはさみにおいて、
    前記ホルダーは、前記支点部の位置から前記刃の刃先までの距離の1/5以上、前記支点部の位置から上記刃先方向に離れた位置に各刃に1個のみ取り付けられていることを特徴とするはさみ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のはさみにおいて、
    前記支点部から前記刃の刃先までの間であって前記支点部に近い側には、前記刃の開閉動作の方向と直交する方向に前記刃が折り曲げられた段部が形成され、上記段部よりも上記刃先側に、前記ホルダーが取り付けられていることを特徴とするはさみ。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のはさみにおいて、
    前記ホルダーは、前記一対の刃を閉じたときに対向する位置にそれぞれ取り付けられており、前記ホルダーの上記対向する対向面には、上記対向面同士が所定の距離以上近づかないようにする突起状のストッパが形成されていることを特徴とするはさみ。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のはさみにおいて、
    前記刃の開閉動作に伴う前記ホルダーの動作方向と直交する方向を、前記ホルダーの厚さ方向とした場合、全ての前記ホルダーの厚さ方向の上端面が同一平面上にあり、かつ下端面も同一平面上にあり、前記刃の厚さ方向の中心は、上記下端面または上記上端面から前記ホルダーの厚さの1/10〜1/2の位置に取り付けられていることを特徴とするはさみ。
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