JP4718030B2 - スティック状クレンジング化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スティック状のクレンジング化粧料に関する。さらに詳しくは、肌の汚れの除去、毛穴に詰まった汚れや黒ずみの除去等の効果に優れ、しかも、肌への強い刺激を感じることがなく、簡便に使用できる、経時安定性に優れたスティック状のクレンジング化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
皮膚表面の汚れを吸着除去し、肌を滑らかにするために、パックが古くから用いられていた。例えば、クレイタイプのクレンジングパックでは、毛穴に詰まった汚れを十分に取り除くことができず、クレンジング効果に物足りなさを感じるという欠点があった。また、皮膚に塗布して乾燥させ、皮膜形成後に剥離させるピールオフタイプのクレンジングパックでは、乾燥時間が長いことや、指で塗布するため均一に塗布することができず剥がすときに残ってしまう、使用が不便であるという問題があった。さらに、シート状のクレンジングパックでは、簡便になったものの、乾燥状態の確認が、外観での判断や手で触って剥離時を判断することができないため、困難であり、そのタイミングが速すぎると毛穴の汚れを十分に取り除くことができず、遅すぎると、剥がすときに強い刺激を感じるといった問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、肌の汚れの除去、毛穴に詰まった汚れや黒ずみの除去等の効果に優れ、しかも、肌への強い刺激を感じることがなく、簡便に使用できる、経時安定性に優れたクレンジング化粧料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、融点の異なる2種以上のワックスと液状油と粉体成分を含有したスティック状クレンジングとすることにより上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は、(a)融点が30〜60℃のワックスと、(b)融点が61〜110℃のワックスと、(c)常温で液状の油分と、(d)粉体成分とを含有することを特徴とするスティック状クレンジング化粧料である。
【0006】
本発明に用いる前記融点が30〜60℃のワックスとして、炭化水素ワックスを好ましい例として挙げることができ、さらに炭化水素ワックスのうちでもイソパラフィンを主成分とする炭化水素ワックスをより好ましい例として挙げることができる。
【0007】
また、本発明に用いる前記融点が61〜110℃のワックスとして、炭化水素ワックス及び/又は炭化水素を高濃度で含有するワックスを好ましい例として挙げることができる。
【0008】
また、前記融点が30〜60℃のワックスと融点が61〜110℃のワックスとを合わせた含有量は、化粧料全量中10〜50質量%が好ましく、融点が30〜60℃のワックスと融点が61〜110℃のワックスとの含有比率は、質量比で1:5〜5:1であることが好ましい。
【0009】
また、本発明に用いる前記粉体成分として、粉体成分として少なくとも球状粉体を含むことが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について詳述する。
【0011】
本発明において用いられる融点が30〜60℃のワックス(以下、低融点ワックスという。)としては、化粧料に配合できる低融点ワックスであれば特に制限されない。低融点ワックスの例を挙げれば、例えば、低融点パラフィンワックス、モクロウ、鯨ロウ、ラノリン、硬質ラノリン、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、部分水素添加ホホバ油、部分水素添加牛脂、部分水素添加パーム油、アルキル変成ポリシロキサンワックス、部分水素添加馬油等が挙げられる。
【0012】
本発明の低融点ワックスは市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えば低融点パラフィンワックスであるパラフィンワックス115、同125、同135、EMW−0001、EMW−0003(以上、日本精蝋株式会社製)、125パラフィン(日本石油製)、BARECO Paraffin Wax SC−4095、同SC−5050、同SC−5051(以上、バリコプロダクツ社製)、部分水素添加ホホバ油であるFLORAESTERS20、同30(以上、INTERNATIONAL FLORA TECHNOLOGIES社製)、モクロウである脱臭精製白蝋(株式会社セラリカ野田製)等が挙げられる。
【0013】
これらの低融点ワックスは1種または2種以上を任意に選択して用いることができる。
【0014】
本発明においては、これらの低融点ワックスのうちで、炭化水素ワックス、好ましくはイソパラフィン等の分岐炭化水素を主成分とする炭化水素ワックスが好ましく用いられる。上記炭化水素ワックスは必ずしも100質量%炭化水素含有のワックスでなくても、炭化水素、好ましくはイソパラフィン等の分岐炭化水素が主成分として含有されるワックスであればよい。低融点炭化水素ワックスが配合されると使用に際して刺激感を防ぐことができる。低融点炭化水素ワックスの具体例としては、前記例示した低融点ワックスのうち、低融点パラフィンワックスを挙げることができる。なお、低融点炭化水素ワックスは、低融点ワックス中の全量であっても構わないが、50質量%以上配合すれば充分な効果を発揮する。したがって、低融点炭化水素ワックスは、低融点ワックス全量中50〜100質量%配合されることが好ましい。さらに好ましくは70〜100質量%である。
【0015】
本発明において用いられる融点が61〜110℃のワックス(以下、高融点ワックスという。)としては、化粧料に配合できる高融点ワックスであれば特に制限されない。高融点ワックスの例を挙げれば、セレシン、オゾケライト、パラフィン、高融点パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、高融点マイクロクリスタリンワックス、合成炭化水素ワックス、ポリエチレンワックス、高度分岐オレフィンポリマー、ミツロウ、キャンデリラロウ、脱レジンキャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、コメヌカロウ、ステアリン酸ヘキサコシル、水素添加ホホバ油、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、アルキル変成ポリシロキサンワックス等が挙げられる。
【0016】
本発明の高融点ワックスは市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えば高融点パラフィンであるHNP−9、HNP−10、パラフィンワックス145、同155、HNP−3、HNP−5(以上、日本精蝋株式会社製)、145パラフィン(日本石油製)、高融点マイクロクリスタリンワックスであるHi−Mic−2095、Hi−Mic−1080、同1070、同1045(以上、日本精蝋株式会社製)、BE SQUARE 185、同195、BESQUARE 175(以上、バリコプロダクツ社製)、155マイクロワックス、180マイクロワックス(以上、日本石油製)、ポリエチレンワックス・マイクロクリスタリンワックスの混合物であるPM WAX82(日興リカ株式会社製)、パラフィンワックス・マイクロクリスタリンワックスの混合物であるNJ WAX(日興リカ株式会社製)、セレシンであるセレシン810、セレシン710、セレシンB(以上、日興リカ株式会社製)、セレシンワックスSP−1020、同SP−1190(以上、STRAHL&PITTSCH社製)、ポリエチレンワックスであるPERFORMALENE 400 Polyetylene、PERFORMALENE 655 Polyetylene、PERFORMALENE PL Polyetylene(以上、NEW FACE TECHNOLOGIES社製)、水素添加ホホバ油であるFLORAESTERS70(INTERNATIONAL FLORA TECHNOLOGIES社製)、カルナウバロウである脱臭精製カルナバワックスNo.1(株式会社セラリカ野田製)、ミツロウである脱臭精製蜜蝋号(株式会社セラリカ野田製)、イボタロウである精製雪ロウ(株式会社セラリカ野田製)、脱レジンキャンデリラロウ、キャンデリラロウであるNC−1630、精製キャンデリラワックス特号(以上、株式会社セラリカ野田製)、精製キャンデリラワックスCG−7、炭化水素を80質量%以上含有する精製キャンデリラワックスMD−21(以上、横関油脂工業株式会社製)等が挙げられる。
【0017】
これらの高融点ワックスは、1種または2種以上を任意に選択して用いることができる。
【0018】
本発明においては、高融点ワックスのうちで、炭化水素ワックス及び/又は炭化水素を高濃度で含有するワックス(以下、高融点炭化水素系ワックスともいう。)が好ましく用いられる。高融点炭化水素系ワックスが配合されると肌の汚れ、毛穴に詰まった黒ずみの除去効果に優れ、安定性が良好になる。高融点炭化水素系ワックスの具体例としては、前記例示した高融点ワックスのうち、セレシン、オゾケライト、パラフィン、高融点パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、高融点マイクロクリスタリンワックス、合成炭化水素ワックス、ポリエチレンワックス、高度分岐オレフィンポリマー、キャンデリラロウ、脱レジンキャンデリラロウ等を挙げることができる。なお、高融点炭化水素系ワックスは、高融点ワックス中全量であっても構わないが、50質量%以上配合すれば充分な効果を発揮する。したがって、高融点炭化水素系ワックスは、高融点ワックス中50〜100質量%配合されることが好ましい。さらに好ましくは70〜100質量%である。
【0019】
本発明において用いられる前記低融点ワックスの含有量は、化粧料全量中5〜25質量%の範囲が好ましく、特に5〜20質量%の範囲が好ましい。また、高融点ワックスの含有量は、化粧料全量中5〜30質量%の範囲が好ましく、特に10〜25質量%の範囲が好ましい。
【0020】
さらに、本発明においては、低融点ワックスと高融点ワックスとを合わせた含有量は化粧料全量中10〜50質量%の範囲が好ましく、特に20〜40質量%の範囲が好ましい。また、低融点ワックスと高融点ワックスとの比率は質量比で1:5〜5:1であることが好ましい。
【0021】
本発明において用いられる常温で液状の油分(以下、液状油という。)としては、化粧料に配合できる液状油であれば特に制限されない。液状油の例を挙げれば、例えば、サフラワー油、大豆油、ブドウ種子油、ゴマ油、小麦胚芽油、アボガド油、オリブ油、ヒマシ油、マカデミアナッツ油、メドフォーム油等の植物性油、ミンク油、タートル油、液状ラノリン等の動物性油、流動パラフィン、スクワラン、重質流動イソパラフィン、ポリブテン等の炭化水素類、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル等の低級アルコールの脂肪酸エステル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、2-エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル等の高級アルコールの脂肪酸エステル、リンゴ酸ジイソステアリル、乳酸セチル等の高級アルコールのオキシ酸エステル、トリカプリル酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジイソステアリン酸プロピレングリコール、2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール等の多価アルコールの脂肪酸エステル、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等のシリコーン油、オレイン酸、エルカ酸、リノール酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロカーボン等のフッ素油等が挙げられる。本発明においては、これらの液状油は1種または2種以上が任意に選択されて用いられる。
【0022】
本発明に用いられる液状油の含有量は、化粧料全量中10〜60質量%の範囲が好ましく、特に20〜50質量%の範囲が好ましい。
【0023】
本発明において用いられる粉体成分(以下、粉体という。)としては、化粧料に配合できる粉体であれば特に制限されない。粉体の例を挙げれば、例えば、例えば、タルク、カオリン、雲母、合成雲母、セリサイト、シリカ、硫酸バリウム、窒化ホウ素、ナイロン粉末、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー、酸化チタン、微粒子酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子酸化亜鉛、酸化鉄(ベンガラ等)、群青、紺青、パール顔料(雲母チタン等)、アルミニウムパウダー、赤色201号、赤色226号、黄色4号、橙色204号、青色404号、青色1号、緑色3号等が挙げられる。さらに、球状粉体として、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、無水珪酸等の無機粉体、結晶セルロース、ポリ(メタ)アクリル酸エステル(メチル、エチルエステル)、ナイロンパウダー、ポリビニルピロリドン、ウレタンパウダー等の有機粉体、シロキサン結合が三次元的に伸びた網状構造をなし、ケイ素原子1個にメチル基が結合した無機と有機の中間的構造を有するポリメチルシルセスキオキサン粉末、シリコーンゴム粉体、異種のオルガノポリシロキサンからなる複合粉体等が挙げられる。本発明化粧料に配合される粉体は表面が親水性であっても疎水性であっても良い。疎水性粉体の疎水化処理の方法としては、メチルハイドロジェンポリシロキサンを用いたコーティング焼き付け処理、金属石鹸、脂肪酸デキストリン、トリメチルシロキシケイ酸、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等によるコーティング等が挙げられる。これらの粉体は1種または2種以上が任意に選択されて配合することができる。
【0024】
本発明においては、粉体として少なくとも球状粉体を含むことが好ましい。球状粉体が含まれると使用に際して化粧料のすべりがよくなり、刺激緩和が図れる。球状粉体の具体例としては、前記例示した球状粉体であるが、多孔質及び無孔質の粒子のいずれをも用いることができる。また、球状粉体の形状としては、真球状及び球に類似する形状を挙げることができる。また、前記球状粉体は、平均粒子径で0.1〜30μmの範囲の粒子径を有するものが好ましく、特に好ましくは1〜20μmの範囲の粒子径を有するものである。なお、球状粉体は、粉体中全量であっても構わないが、30質量%以上配合することにより充分な効果を発揮するので粉体中30〜100質量%配合されることが好ましい。さらに好ましくは40〜100質量%である。
【0025】
球状粉体は市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、ナイロンパウダーであるナイロンパウダーSP−500(東レ株式会社製)、ポリメタクリル酸メチルであるマツモトマイクロスフェアM−100(松本油脂株式会社製)、ガンツパールGM−0600、同GM−0800S、同GM−2000(以上、ガンツ化成株式会社製)、ポリメチルシルセスキオキサン樹脂粉末であるトスパール130、同145、同3120(以上、東芝シリコーン株式会社製)、オルガノポリシロキサン複合粉体であるKSP−101、同103、同105(以上、信越化学工業株式会社製)、シリコーンゴム硬化物粉体であるトレフィルE501、同506C(以上、東レ・ダウコーニングシリコーン株式会社製)、ウレタンパウダーであるPlastic Powder D−400、同D−800(以上、東色ピグメント株式会社製)、架橋ポリスチレンであるガンツパールGS−605、同GS−805(以上、ガンツ化成株式会社製)、無水珪酸であるシリカマイクロビードP−1000、同P−1500(以上、触媒化成工業株式会社製)、SB−700(三好化成株式会社製)等が挙げられる。
【0026】
本発明において用いられる粉体の含有量は、化粧料全量中5〜60質量%の範囲が好ましく、10〜50質量%の範囲が特に好ましい。
【0027】
本発明のスティック状クレンジングには、本発明の効果を損なわない範囲で上記した成分の他に通常化粧品や医薬品等に用いられる他の成分を配合することができる。例えば、界面活性剤、保湿剤、各種高分子・樹脂類、皮膜剤、増粘剤、紫外線吸収剤、低級アルコール、多価アルコール類、色素、ビタミン類、防腐剤、酸化防止剤、香料、水等が挙げられる。
【0028】
本発明のスティック状クレンジング化粧料は、前記成分を配合して常法により処理して得ることができる。スティック状クレンジング化粧料の使用方法は特に限定されるものではないが、一般的には、肌に化粧料を直接塗布した後そのままこすりながら化粧料を垢状とし汚れと共にこすり落として使用することが好ましい。化粧料の摩擦のみでなく手(指)を使ってもいっこうに構わない。
【0029】
【実施例】
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。配合量は質量%である。なお、実施例において、*1〜*11は以下の原料である。
*1:EMW−0003、融点50℃、日本精蝋株式会社製
*2:パラフィンワックス125、融点53℃、日本精蝋株式会社製
*3:FLORAESTERS30、融点52℃、INTERNATIONALFLORA TECHNOLOGIES社製
*4:セレシン810、融点74℃、日興リカ株式会社製
*5:HNP−10、融点75℃、日本精蝋株式会社製
*6:PERFORMALENE 655 Polyethylene、融点99℃、NEW FACE TECHNOLOGIES社製
*7:NC−1630、融点72℃、株式会社セラリカ野田製
*8:KSP−105、平均粒径1〜5μm、信越化学工業株式会社製
*9:ナイロンパウダーSP−500、平均粒径5〜10μm、東レ株式会社製
*10:マツモトマイクロスフェアM−100、平均粒径5〜10μm、松本油脂株式会社製
*11:トスパール145、平均粒径3〜6μm、東芝シリコーン株式会社製
【0030】
以下、実施例の説明に先立ち本発明で用いた効果試験方法について説明する。
試験方法:
20名の専門パネルにより、肌の汚れが気になる部分をスティック状クレンジング化粧料で擦り、肌の汚れの除去効果、肌への負担のなさについての使用テストを行い、下記の基準で評価した。
【0031】
(肌の汚れの除去効果)
○:肌の汚れがよく取れる。
△:肌の汚れが少し取れるが充分ではない。
×:肌の汚れがほとんど取れない。
【0032】
(肌への負担のなさ)
◎:肌の汚れが気になる部分を擦ったとき、肌への刺激が全くない。
○:肌の汚れが気になる部分を擦ったとき、肌への刺激がほとんどない。
△:肌の汚れが気になる部分を擦ったとき、肌への刺激がややある。
×:肌の汚れが気になる部分を擦ったとき、肌への刺激がかなりある。
【0033】
安定性試験方法:
スティック状クレンジング化粧料を25℃に保持された恒温槽、50℃に保持された恒温槽、40℃(湿度85%)に保持された恒温槽、−5℃〜40℃サイクル恒温槽の4種類の恒温槽に1ヵ月保存し、発汗、発粉、折れ、曲がりの有無について下記の基準に従って評価した。
【0034】
(評価基準)
○:すべての温度、湿度条件下において、変化が見られなかった。
△:各温度、湿度条件下において、いずれか一つに、異常が見られた。
×:各温度、湿度条件下において、いずれか三つに、異常が見られた。
【0035】
(実施例1〜8)
表1に示す処方のスティック状クレンジング化粧料を以下のように製造した。A:ワックス成分、液状油分を溶解した。B:Aに粉体成分を加え、均一に混合した。C:スティック容器に充填し、冷却して、スティック状クレンジング化粧料を得た。次いで、各種評価テストを行い、結果を同じ表1に示した。
【0036】
【表1】
Figure 0004718030
【0037】
表1から分かるように、実施例1〜8のスティック状クレンジング化粧料は、肌の汚れの除去効果、肌への負担の無さ、安定性それぞれいずれも優れた効果が得られた。
【0038】
(比較例1〜4)
表2に示す処方のスティック状クレンジング化粧料を表1の場合に準じて製造した。次いで、各種評価テストを行い、結果を同じ表2に示した。
【0039】
【表2】
Figure 0004718030
【0040】
表2から分かるように、高融点ワックスが配合されていない比較例1、低融点ワックスが配合されていない比較例2、粉末が配合されていない比較例3、液状油が配合されていない比較例4はいずれも本発明の効果が得られないことが分かる。
【0041】
以下、種々の処方の本発明スティック状クレンジング化粧料を表1の場合に準じて製造して実施例として示す。なお、上記の効果試験をこれらにおいて行ったところ、いずれにおいても優れた結果が得られた。
【0042】
〔実施例9〕
Figure 0004718030
【0043】
〔実施例10〕
Figure 0004718030
【0044】
〔実施例11〕
Figure 0004718030
【0045】
〔実施例12〕
Figure 0004718030
【0046】
〔実施例13〕
Figure 0004718030
【0047】
〔実施例14〕
Figure 0004718030
【0048】
〔実施例15〕
Figure 0004718030
【0049】
〔実施例16〕
Figure 0004718030
【0050】
〔実施例17〕
Figure 0004718030
【0051】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、肌の汚れの除去、毛穴に詰まった汚れや黒ずみの除去等の効果に優れ、しかも、肌への強い刺激を感じることがなく、簡便に使用できる、経時安定性に優れたクレンジング化粧料が得られる。

Claims (7)

  1. (a)融点が30〜60℃のワックスを化粧料全量中5〜20質量%と、
    (b)融点が61〜110℃のワックスを化粧料全量中10〜25質量%と、
    (c)常温で液状の油分を化粧料全量中20〜50質量%と、
    (d)粉体成分を化粧料全量中10〜50質量%と
    を含有することを特徴とするスティック状クレンジング化粧料。
  2. 融点が30〜60℃のワックスが炭化水素ワックスである請求項1記載のスティック状クレンジング化粧料。
  3. 炭化水素ワックスがイソパラフィンを主成分とする炭化水素ワックスである請求項2記載のスティック状クレンジング化粧料。
  4. 融点が61〜110℃のワックスがセレシン、オゾケライト、パラフィンマイクロクリスタリンワックス合成炭化水素ワックス、ポリエチレンワックス、高度分岐オレフィンポリマー、キャンデリラロウ、脱レジンキャンデリラロウから選択される1種または2種以上である請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスティック状クレンジング化粧料。
  5. 融点が30〜60℃のワックスと融点が61〜110℃のワックスとを合わせた含有量が、化粧料全量中20〜40質量%である請求項1乃至4のいずれか一項に記載のスティック状クレンジング化粧料。
  6. 融点が30〜60℃のワックスと融点が61〜110℃のワックスとの含有比率が、質量比で1:5〜5:1である請求項1乃至5のいずれか一項に記載のスティック状クレンジング化粧料。
  7. 粉体成分として少なくとも球状粉体を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のスティック状クレンジング化粧料。
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