JP4714331B2

JP4714331B2 - Pressure sensitive copy sheet for preventing tampering using back carbon ink

Info

Publication number: JP4714331B2
Application number: JP2000331321A
Authority: JP
Inventors: 信吾直井; 朗平澤
Original assignee: Toppan Forms Co Ltd
Current assignee: Toppan Forms Co Ltd
Priority date: 2000-10-30
Filing date: 2000-10-30
Publication date: 2011-06-29
Anticipated expiration: 2020-10-30
Also published as: JP2002129077A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バックカーボンインキを用いた改ざん防止用感圧複写シートに関するものであり、さらに詳しくは改ざんによる不正行為を簡単に見抜けるようにした、特殊なバックカーボンインキの塗布層を設けた改ざん防止用感圧複写シートに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、複写帳票類としてはノーカーボン用紙が用いられたものが主流であるが、ＰＣＢ薬剤の毒性問題の後遺症から依然としてバックカーボン用紙を用いたものが要求されており、又その需要も多い。バックカーボン帳票は、例えば図４（ａ）のように裏面の少なくとも１部にバックカーボンインキ層Ｐが設けられた転写シートＱと、これに対応する受容シートＲとが一方の端部で綴合Ｓされた構成のものが代表的である。
【０００３】
しかしながら、従来のバックカーボン帳票では、転写シートＱと受容シートＲに別々の内容を記入して改ざんしてもそれを検証する方法が無いという問題がある。
即ち、申込書等において図４（ｂ）のように、感圧複写シートの転写シートＱ１に申請者が記載事項Ａを記入して、その記載事項Ａが複写された受容シートＲ１を受諾者に提出し、この後申請者が転写シートＱ１の記載事項Ａを改ざんする場合、又は、図４（ｃ）のように別の転写シートＱ２に改ざんを目的とした、異なる記載事項Ｂを記入し、その記載事項Ｂの複写された受容シートＲ２は破棄して転写シートＱ２を先の転写シートＱ１と摺り替える場合等には、申請者の持参した控えＱ２と受諾者が保管している複写物Ｒ１とに記載の相違があるため不正問題が発生する。この際、申請者の改ざんが巧妙であると真偽の判別がつかなくなってしまう。
【０００４】
このような改ざんを防止するために、改ざん防止用感圧複写シートが提案されている（特願２０００−５４９２７号明細書）。
この改ざん防止用感圧複写シートは、受容シートのマイクロカプセル層に対応する転写シートの部分にボールペン等で記載事項を記入すると、その記載事項に対応するバックカーボンインキ層の部分が受容シートのマイクロカプセル層に転移して複写されると同時に、加圧によって受容シートのマイクロカプセル層のカプセルが破壊し、その発色剤が転写シートの顕色剤層に転移し、これらが反応することでバックカーボンインキ層の抜けた箇所がバックカーボンインキとは異なる色に発色するため、この発色の有無によって改ざんを見抜くことができるように意図されたものである。
【０００５】
しかし、この改ざん防止用感圧複写シートは、転写シートの前記部分にボールペン等で記載事項を記入した際、その記載事項に対応するバックカーボンインキ層の部分の抜けが悪く、受容シートのマイクロカプセル層への転移性能が充分でなく、発色剤と顕色剤の反応による発色が充分に行われない問題がある上、転写シートと受容シートを重ねて荷重がかかるとバックカーボンインキ層の一部が受容シートに移行して受容シートを汚す問題があった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、このような従来の問題を解決し、転写シートの前記部分にボールペン等で記載事項を記入した際、その記載事項に対応するバックカーボンインキ層の部分の抜けを良くして受容シートのマイクロカプセル層への転移が充分に行われ、かつ発色剤と顕色剤の反応による充分な発色が行われる上、転写シートと受容シートを重ねて荷重がかかっても受容シートの汚れが発生しないバックカーボンインキ層を形成するためのバックカーボンインキを用いた改ざん防止用感圧複写シートを提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、従来、黒、赤、青、緑などの色材、ワックス、油分、界面活性剤などから構成されるバックカーボンインキ層を形成するためのインキとして融点が凡そ５０〜６０℃未満のインキを使用していたため、バックカーボンインキ層がベトついたり、その結果受容シートを汚したり、バックカーボンインキ層の抜けを悪くすることを見出し、例えば高融点のワックスを使用するなどしてインキの融点を大きくするとともに特定の範囲内に限定することにより、前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【０００８】
すなわち、本発明の請求項１記載の改ざん防止用感圧複写シートは、転写シートの裏面の少なくとも１部に顕色剤層を設けるとともに、その上に色材、ワックス、油分を必須成分として含んでなるバックカーボンインキであって、融点が６０〜１００℃であるバックカーボンインキ層を設け、受容シートの表面における前記バックカーボンインキ層に少なくとも対向する箇所に、前記バックカーボンインキとは異色に発色する発色剤を含有したマイクロカプセル層を設けたことを特徴とする。
【０００９】
融点が６０〜１００℃のインキを用いてバックカーボンインキ層を形成することにより、バックカーボンインキ層がベトついてロールなどを汚したり、受容シートを汚したりせず、バックカーボンインキ層の抜けが良くなり、受容シートのマイクロカプセル層への転移が充分に行われ、かつ発色剤と顕色剤の反応による充分な発色が行われる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るバックカーボンインキを用いた改ざん防止用感圧複写シートの実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図１は、本発明に係るバックカーボンインキを用いた改ざん防止用感圧複写シートの説明図である。
図１において、１は転写シート、２は受容シートであり、一方の端部で綴合３されて改ざん防止用感圧複写シート４としてある。転写シート１の記入欄に対応する裏面には顕色剤層５が設けられると共に、その上に本発明で用いるバックカーボンインキを用いて形成されたバックカーボンインキ層６が設けられている。受容シート２の表面側には、バックカーボンインキ層６に対向させてこのバックカーボンインキとは異色に発色する発色剤を含有した透明のマイクロカプセル層７を設けてある。
【００１１】
上記改ざん防止用感圧複写シート４は、マイクロカプセル層７に対応する転写シート１の部分にボールペン等で記載事項を記入すると、その記載事項に対応するバックカーボンインキ層６の部分が受容シート２のマイクロカプセル層７に転移して複写されると同時に、加圧によって受容シート２のマイクロカプセル層７のカプセルが破壊し、その発色剤が転写シート１の顕色剤層５に転移し、これらが反応することでバックカーボンインキ層６の抜けた箇所がバックカーボンインキとは異なる色に発色するため、この発色の有無によって改ざんを簡単に見抜くことができる。
【００１２】
すなわち、改ざん防止用感圧複写シート４は、使用時に転写シート１の記入欄にボールペン等で記入すると、図２に示すように、バックカーボンインキ層６の対応部分６ａが良好に抜けて受容シート２のマイクロカプセル層７の上に転移して複写される。この時、加圧されたマイクロカプセル層７は、その加圧部分のマイクロカプセルが破壊し、発色剤がバックカーボンインキ層６の抜け落ち箇所６ｂを通過して顕色剤層５に転移し、その顕色剤によって発色剤が発色する。この発色部８は、バックカーボンインキの色とは異なるため容易に視認することができる。
【００１３】
マイクロカプセル層７の上には、転写シート１から転移したバックカーボンインキ層６の部分６ａが覆い被っているため、発色剤の転移が懸念されたが、実験したところ顕色剤層５での発色が認められ、発色剤は転写シート１側に転移することが分かった。
【００１４】
図３は、別の転写シート１１を用いて改ざんした例を示すもので、前記転写シート１に記入した記載事項と異なる記載事項を記入すると、この記入によりバックカーボンインキ層１６の対応部分１６ａが抜け落ちる。この際、受容シート２が無いため前記マイクロカプセル層７の発色剤が転移せず、顕色剤層１５での発色は見られない。従って、バックカーボンインキ層１６の抜け落ち箇所１６ｂは、顕色剤層１５の一部が白く見えるだけである。前記転写シート１を改ざんした場合も同様である。
【００１５】
これにより、正しい使用の場合は転写シート１の裏側に発色部８が存在し、改ざんした不正使用の場合は、転写シート１１の裏側に発色部が存在しないことになり、転写シートの裏面を見れば改ざんの有無つまり真偽を簡単に判別することができる。
【００１６】
本発明で用いるバックカーボンインキは、融点が６０〜１００℃、好ましくは６５〜１００℃の範囲内にあることが肝要であり、その結果、バックカーボンインキ層６がベトついてロールなどを汚したり、受容シート２を汚したりすることがなくなり、バックカーボンインキ層６の抜けが良くなり、受容シート２のマイクロカプセル層７への転移が充分に行われ、かつ発色剤と顕色剤の反応による充分な発色が行われる。
融点が６０℃未満では、バックカーボンインキ層６がベトついてロールなどを汚したり、受容シート２を汚したり、バックカーボンインキ層６の抜けが悪くなり、発色が不十分となる恐れがあり、融点が１００℃を超えると冷え難くロールなどを汚す恐れがあり、いずれも好ましくない。
【００１７】
本発明における融点は下記の測定方法によって測定されたものである。
（測定方法）：
熱分析装置［示差走査熱量測定装置ＤＳＣ２００（セイコー電子工業社製）］を用いて測定する。
サンプル量：１００ｍｇ
対照：アルミニウム板
昇温方法：１２０℃まで昇温した後、一度２０℃まで冷却した後、再度昇温して融点を測定する。
融点の算出法：縦軸をＤＳＣ熱量（ｍｗ）と温度（℃）（加熱）とし、横軸を時間として得られたＤＳＣ曲線の最初に現れた吸熱ピークの変曲点を求め、この変曲点に対応する温度をサンプルの融点とする。
【００１８】
図５にワックスサンプルのＤＳＣ曲線の例を示す。
得られたＤＳＣ曲線の最初に現れた吸熱ピークの変曲点を求め、この変曲点に対応する温度（この例では５８℃）をワックスサンプルの融点とする。
【００１９】
本発明で用いるバックカーボンインキに用いられるワックスは特に限定されるものではなく、具体的には、例えば、精製カルナバワックスＮｏ．１（融点：８０〜８６℃）、モンタンワックスＬｉｃｏｗａｘＬＰ（融点：８２〜８９℃）、モンタンワックスＬｉｃｏｗａｘＳ（融点：７９〜８５℃）、モンタンワックスＬｉｃｏｗａｘＥ（融点：７９〜８５℃）、ポリエチレンワックスＬｉｃｏｌｕｂＨ１２（融点：１００〜１０５℃など、あるいはこれらの２種以上の混合物を使用できる。
【００２０】
ワックスについては従来凡そ８０℃未満のものが使用されてきたが、本発明に係るバックカーボンインキに用いられるワックスは、例えば、８０℃以上のワックスを使用してインキ全体の融点を大きくして、インキ全体の融点を６０〜１００℃の範囲内とするものである。
【００２１】
本発明で用いるバックカーボンインキに用いられる油分は特に限定されるものではなく、具体的には、例えば、鉱物油、グリース、ひまし油などの植物性不乾燥油などあるいはこれらの２種以上の混合物など従来のバックカーボンインキに用いられていた公知の油分を使用できる。
【００２２】
本発明で用いるバックカーボンインキに用いられる色材は特に限定されるものではなく、具体的には、例えば、赤顔料としては、パーマネントレッド、ウオッチングレッド、バリウムリソールレッド、レーキッドＣ、ブリリアントカーミン６Ｂなど、青顔料としては、フタロシアニンブルー、ビクトリアピュアブルーＢＯレーキ、アルカリブルートナー、レフレックスブルーなど、緑顔料としては、フタロシアニングリーン、フタロシアニングリーンＹ、ブリリアントグリーンレーキなど、茶色顔料としては、ベンズイミダゾロンブラウンＨＦＲ、ベンズイミダゾロンブラウンＨＦＬなど、黒色顔料としては、カーボンブラック、アニリンブラックなど、白色顔料としては、炭酸カルシウム、二酸化チタン、タルクなど、従来のバックカーボンインキに用いられていた公知の色材を使用できる。
【００２３】
本発明で用いるバックカーボンインキに用いられる界面活性剤は特に限定されるものではなく、アニオン系、カチオン系、ノニオン系あるいはこれらの２種以上の混合物など、従来のバックカーボンインキに用いられていた公知の界面活性剤を用いることができる。
【００２４】
前記顕色剤層５を形成する顕色剤としては、例えば活性白土、酸性白土、ゼオライト、ベントナイト等の粘土類、フェノール樹脂、芳香族カルボン酸の多価金属塩類及びこれらの混合物が使用でき、特に印字の良好な保存性から２，２−ビスフェノールスルホン化合物の亜鉛塩等が好ましい。
【００２５】
前記マイクロカプセル層７に含有する発色剤は、電子供与性発色剤を使用することができ、例えばベンゾイルロイコメチレンブルー、ｐ−ニオロベンゾイルメチレンブルー等のチアジン系染料、３，３−ビス（ｐ−ジメチルアミノフェニル）−６−ジメチルアミノフタリド等のトリアニールメタン系染料、４，４−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジルエーテル等のジフェニタルメタン系染料、３−フェニル−スピロージナフトピラン等のスピロ系染料、３−ピペリジノ−メチル−７−フェニルアミノフルオラン等のフルオラン系染料等から任意に選択できるが、バックカーボンインキと発色色調は異なることが前提となる。
【００２６】
このような発色剤を含有するマイクロカプセルは、公知のコアセルベーション法、界面重合法、インサイチュ重合法等により製造することができ、そのカプセル分散液を界面活性剤と共に、非水系溶媒に混合分散させ、油溶性バインダーを添加して調製する。このマイクロカプセルは、スポット的に塗布でき、加熱せずとも速やかに乾燥できる紫外線硬化型のインキ化としたものが好適である。即ち、非水系のカプセル分散液に、非水系溶媒、バインダー、界面活性剤、カプセル保護剤、紫外線吸収剤、光重合開始剤、ワックス、増粘剤、増感剤、ゲル化剤等の主剤、補助剤を混合して成る紫外線硬化型のマイクロカプセル塗料としたものである。
【００２７】
本発明に係わる転写シートや受容シートに用いる基材としては、上質紙、アート紙、コート紙、ミラーコート紙、コンデンサー紙、パラフィン紙、その他の紙の他に、合成紙、あるいはポリエチレン、透明性を有するポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、塩化ビニルなどの合成フィルムやシート、銅、アルミニウムなどの金属あるいはこれらを組み合わせた複合体を用いることができる。これらの合成フィルムやシートを用いる場合には基材の表面をマット処理、コロナ処理などの表面処理を施してもよい。
【００２８】
本発明で用いるバックカーボンインキは、凸版印刷、グラビア印刷法などの凹版印刷、オフセット方式などの平板印刷、スクリーン印刷およびインクジェット方式その他の通常用いられる印刷方法で顕色剤層の上の所定部に塗工してバックカーボンインキ層を形成することができる。
【００２９】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【００３０】
【実施例】
以下実施例および比較例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。
（実施例１）
カルナバワックス（商品名：精製カルナバワックスＮｏ．１、融点：８３℃、野田ワックス社製）２４質量部とモンタンワックス（商品名：ＬｉｃｏｗａｘＬＰ、融点：８６℃、クライアントジャパン社製）３３質量部およびポリエチレンワックス（商品名：ＬｉｃｏｌｕｂＨ１２、融点：１０３℃、クライアントジャパン社製）８質量部に、ひまし油３５質量部とスピンドル油８５質量部を加え、１００℃に昇温させて溶解させた。これに茶色顔料（ベンズイミダゾロンブラウンＨＦＣ）２４質量部と体質顔料（アルミナホワイト）１６質量部を添加し攪拌する。攪拌されたインキをビーズミルで混練し、茶色発色のバックカーボンインキ層形成用の本発明で用いるバックカーボンインキを調製した（インキ全体の融点７１℃）。
本発明で用いるバックカーボンインキを使用して形成したバックカーボンインキ層６を有する図１に示した改ざん防止用感圧複写シート４を作成した。なお、マイクロカプセルに封入されている無色染料は青発色染料を使用した。作成した改ざん防止用感圧複写シート４について、次の評価方法により受容シート２の汚れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結果を表１に示す。
【００３１】
（評価方法）：
（１）（受容シートの汚れ）
転写シート１と受容シート２を重ね合わせ、その上を２ｋｇのローラ（幅５０ｍｍ、表面：ゴム材）で１０回加圧し、転写シート１と受容シート２を密着させる。両者を剥離した後、受容シート２の表面の汚れを目視で判定する。
◎：全く汚れが発生していない。
○：やや汚れが発生している。
△：汚れが発生しているが、実用上問題がない。
×：汚れが激しく使用に耐えない。
【００３２】
（２）（複写性能および改ざん防止効果）
描画試験機（荷重２５０ｇ）を使用し、顕色剤層（クレーインキ層）５およびマイクロカプセル層７が形成されている箇所および、バックカーボン層６はあるが、顕色剤層（クレーインキ層）５およびマイクロカプセル層７が形成されていない箇所の複写を行った。そして、転写シート１側のバックカーボンインキ層６の抜けおよび発色部８の発色状況を判定するとともに、受容シート２側のマイクロカプセル層７上に転移された抜け落ち箇所６ｂの複写状態を判定して複写性能および改ざん防止効果の評価を行う。
評価した結果を表１に示す。
【００３３】
（転写シート１側）
○：バックカーボンインキ層６の抜けがよく、かつバックカーボンインキとは異色に発色している。
△：バックカーボンインキがやや残っているが、バックカーボンインキとは異色に発色しており、実用上問題がない。
×：バックカーボンインキ層６の抜けが悪く、発色が明瞭でない。
【００３４】
（受容シート２側）
○：マイクロカプセル層７上に転移された抜け落ち箇所６ｂの複写状態がよく、顕色剤層（クレーインキ層）５およびマイクロカプセル層７が形成されていない箇所と同等に良好な複写が行われている。
△：やや劣るが、実用上問題がない。
×：かなり劣り、実用上問題がある。
【００３５】
（実施例２）
実施例１で使用した茶色顔料を黒色顔料（カーボンブラック）に変更し、無色染料を赤発色染料に変更した以外は実施例１と同様にして、黒色発色のバックカーボンインキ層形成用の本発明で用いるバックカーボンインキを調製し（融点６９℃）、図１に示した改ざん防止用感圧複写シート４を作成し、受容シート２の汚れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結果を表１に示す。
【００３６】
（実施例３）
実施例１で使用した茶色顔料を青色顔料（β形フタロシアニンブルー）に変更し、無色染料を赤発色染料に変更した以外は実施例１と同様にして、青色発色のバックカーボンインキ層形成用の本発明で用いるバックカーボンインキを調製し（融点６８℃）、図１に示した改ざん防止用感圧複写シート４を作成し、受容シート２の汚れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結果を表１に示す。
【００３７】
（実施例４）
実施例１で使用したカルナバワックスを３２質量部に、モンタンワックスを２５質量部に変更した以外は実施例１と同様にして、茶色発色のバックカーボンインキ層形成用の本発明で用いるバックカーボンインキを調製し（融点６４℃）、図１に示した改ざん防止用感圧複写シート４を作成し、受容シート２の汚れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結果を表１に示す。
【００３８】
（実施例５）
実施例１で使用したカルナバワックスを１６質量部に、モンタンワックスを４１質量部に変更した以外は実施例１と同様にして、茶色発色のバックカーボンインキ層形成用の本発明で用いるバックカーボンインキを調製し（融点７５℃）、図１に示した改ざん防止用感圧複写シート４を作成し、受容シート２の汚れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結果を表１に示す。
【００３９】
（比較例１）
実施例１で使用したモンタンワックスをＬｉｃｏｗａｘＳ（商品名、融点７９℃）クライアントジャパン社製）に変更し、ひまし油を８５質量部に変更した以外は実施例１と同様にして、茶色発色のバックカーボンインキ層形成用の比較のためのバックカーボンインキを調製し（融点５３℃）、図１に示した改ざん防止用感圧複写シート４を作成し、受容シート２の汚れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結果を表１に示す。
【００４０】
（比較例２）
実施例１で使用したモンタンワックスをＬｉｃｏｗａｘＥ（商品名、融点８０℃）クライアントジャパン社製）に変更し、ひまし油を８５質量部に変更した以外は実施例１と同様にして、茶色発色のバックカーボンインキ層形成用の比較のためのバックカーボンインキを調製し（融点５４℃）、図１に示した改ざん防止用感圧複写シート４を作成し、受容シート２の汚れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結果を表１に示す。
【００４１】
【表１】

【００４２】
表１から実施例１〜５の本発明で用いるバックカーボンインキを使用すると、受容シート２の汚れが発生せず、転写シート１側のバックカーボンインキ層６の抜けがよく、かつバックカーボンインキとは異色に発色し、受容シート２側のマイクロカプセル層７上に転移された抜け落ち箇所６ｂの複写状態がよく、複写性能がよく、改ざん防止効果が高いことが判る。
それに対して、比較例１〜２のバックカーボンインキを使用すると、受容シート２の汚れが発生する上、受容シート２側の複写性能はよいが、転写シート１側のバックカーボンインキ層６の抜けが悪く、発色がはっきりせず、複写性能および改ざん防止効果が劣ることが判る。
【００４３】
【発明の効果】
本発明の請求項１記載の改ざん防止用感圧複写シートによれば、受容シートの汚れが発生しない上、転写シートにボールペン等で記載事項を記入した際、その記載事項に対応するバックカーボンインキ層の部分の抜けが良く、受容シートのマイクロカプセル層への転移が充分に行われ、そして発色剤と顕色剤の反応による充分な発色が行われるので複写性能および改ざん防止効果が高く、容易に改ざんされることがないという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るバックカーボンインキを用いた改ざん防止用感圧複写シートの実施形態を模式的に示す説明図である。
【図２】図１に示した改ざん防止用感圧複写シートの正しい使用状態を模式的に示す説明図である。
【図３】不正使用の状態を模式的に示す説明図である。
【図４】（ａ）は従来のバックカーボン感圧複写シートを模式的に示す説明図、（ｂ）は正しい使用状態を模式的に示す説明図、（ｃ）は不正使用の状態を模式的に示す説明図である。
【図５】ワックスサンプルのＤＳＣ曲線の例を示すグラフである。
【符号の説明】
１…転写シート
２…受容シート
３…綴合
４…改ざん防止用感圧複写シート
５…顕色剤層
６…バックカーボンインキ層
７…マイクロカプセル層
８…発色部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to tamper-evident pressure-sensitive copying sheets using a back carbon-in key, and more particularly to such easily Minukeru abuse by tampering, provided a coating fabric layer of a special back carbon in key The present invention relates to a pressure-sensitive copying sheet for preventing tampering.
[0002]
[Prior art]
In general, copy forms using carbonless paper are the mainstream, but there are still demands for paper using back carbon paper due to the after-effects of PCB drug toxicity. For example, as shown in FIG. 4 (a), the back carbon form is formed by binding a transfer sheet Q provided with a back carbon ink layer P on at least a part of the back surface thereof and a receiving sheet R corresponding thereto at one end. The configuration with S is representative.
[0003]
However, in the conventional back carbon form, there is a problem that there is no method for verifying even if the transfer sheet Q and the receiving sheet R are entered with different contents and falsified.
That is, as shown in FIG. 4B in the application form, the applicant enters the description item A on the transfer sheet Q1 of the pressure-sensitive copying sheet, and receives the receiving sheet R1 on which the description item A is copied to the acceptor. After submitting, if the applicant falsifies the description item A of the transfer sheet Q1, or enters a different description item B for the purpose of falsification to another transfer sheet Q2 as shown in FIG. If the receiving sheet R2 copied in the description item B is discarded and the transfer sheet Q2 is replaced with the previous transfer sheet Q1, etc., the copy Q1 kept by the applicant and the copy R1 stored by the acceptor Because of the differences in the descriptions, fraud problems occur. At this time, if the falsification of the applicant is skillful, it becomes impossible to determine whether the applicant is true or false.
[0004]
In order to prevent such tampering, a pressure-sensitive copying sheet for preventing tampering has been proposed (Japanese Patent Application No. 2000-54927).
In this tamper-proof pressure-sensitive copying sheet, when a description item is written on the transfer sheet portion corresponding to the microcapsule layer of the receiving sheet with a ballpoint pen or the like, the portion of the back carbon ink layer corresponding to the description item is microscopic of the receiving sheet. At the same time as it is transferred to the capsule layer and copied, the capsule in the microcapsule layer of the receiving sheet is destroyed by pressurization, and the color former is transferred to the developer layer of the transfer sheet, which reacts with the back carbon. Since the portion where the ink layer is missing develops a color different from that of the back carbon ink, it is intended that the alteration can be detected by the presence or absence of the color development.
[0005]
However, this pressure-sensitive copying sheet for preventing tampering has a problem in that the back carbon ink layer portion corresponding to the written items is poor when the written items are written in the portion of the transfer sheet with a ballpoint pen or the like. There is a problem that the transfer performance to the layer is not sufficient, and there is a problem that the color development due to the reaction between the color former and the developer is not sufficiently performed, and when the load is applied to the transfer sheet and the receiving sheet, a part of the back carbon ink layer However, there was a problem of shifting to the receiving sheet and soiling the receiving sheet.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The object of the present invention is to solve such a conventional problem and improve the omission of the portion of the back carbon ink layer corresponding to the description items when the description items are entered with the ballpoint pen or the like on the transfer sheet. The receptor sheet is sufficiently transferred to the microcapsule layer, and sufficient color development is performed by the reaction between the color former and the developer, and the receptor sheet is soiled even when a load is applied to the transfer sheet and the receptor sheet. to provide a tamper-evident pressure-sensitive copying sheets using a back carbon-in key for forming the back carbon ink layer but does not occur.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above problems, the present inventors have conventionally formed a back carbon ink layer composed of color materials such as black, red, blue, and green, wax, oil, and surfactant. It was found that an ink having a melting point of about 50 to 60 ° C. or less was used as the ink to make the back carbon ink layer sticky, and as a result, the receiving sheet was soiled or the back carbon ink layer was poorly removed. For example, the inventors have found that the above-mentioned problems can be solved by increasing the melting point of the ink by using a wax having a high melting point and limiting it to a specific range, and have completed the present invention.
[0008]
That is, the tamper-proof pressure-sensitive copying sheet according to claim 1 of the present invention is provided with a developer layer on at least a part of the back surface of the transfer sheet, and further includes a coloring material, wax, and oil as essential components. A back carbon ink layer having a melting point of 60 to 100 ° C. and having a color different from that of the back carbon ink at a position at least facing the back carbon ink layer on the surface of the receiving sheet. A microcapsule layer containing a color former is provided.
[0009]
By forming the back carbon ink layer using an ink having a melting point of 60 to 100 ° C., the back carbon ink layer does not get sticky and does not stain the roll or the receiving sheet, and the back carbon ink layer can be easily removed. Thus, the transfer of the receiving sheet to the microcapsule layer is sufficiently performed, and sufficient color development is performed by the reaction between the color former and the developer.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, a description will be given of a tampered embodiment of the anti-pressure-sensitive copying sheets using a back carbon-in key according to the present invention in the accompanying drawings.
FIG. 1 is an explanatory diagram of a tamper-proof pressure-sensitive copying sheet using a back carbon ink according to the present invention.
In FIG. 1, 1 is a transfer sheet, and 2 is a receiving sheet, which is bound 3 at one end to form a tamper-proof pressure-sensitive copying sheet 4. With the color developer layer 5 on the back surface corresponding to the entry column of the transfer sheet 1 it is provided, the back carbon ink layer 6 formed by using the bus click carbon ink used in the present invention thereon is provided . On the surface side of the receiving sheet 2, a transparent microcapsule layer 7 containing a color former that develops a color different from that of the back carbon ink is provided so as to face the back carbon ink layer 6.
[0011]
In the pressure-sensitive copying sheet 4 for preventing falsification, when a description item is written in the portion of the transfer sheet 1 corresponding to the microcapsule layer 7 with a ballpoint pen or the like, the portion of the back carbon ink layer 6 corresponding to the description item is received by the receiving sheet 2. At the same time, the microcapsule layer 7 is transferred and copied, and at the same time, the capsule of the microcapsule layer 7 of the receiving sheet 2 is broken by pressurization, and the color developer is transferred to the developer layer 5 of the transfer sheet 1. As a result of the reaction, the portion where the back carbon ink layer 6 is removed develops a color different from that of the back carbon ink, so that tampering can be easily detected by the presence or absence of this color development.
[0012]
That is, when the pressure-sensitive copying sheet 4 for preventing falsification is filled in the entry field of the transfer sheet 1 with a ballpoint pen or the like during use, the corresponding portion 6a of the back carbon ink layer 6 is satisfactorily removed as shown in FIG. 2 is transferred onto the microcapsule layer 7 and copied. At this time, in the pressurized microcapsule layer 7, the microcapsules in the pressurized portion are broken, and the color former passes through the drop-off portion 6b of the back carbon ink layer 6 and is transferred to the developer layer 5, The color former is colored by the developer. Since the color developing portion 8 is different from the color of the back carbon ink, it can be easily recognized.
[0013]
Since the portion 6a of the back carbon ink layer 6 transferred from the transfer sheet 1 is covered on the microcapsule layer 7, there is a concern about the transfer of the color former. Color development was observed, and it was found that the color former transferred to the transfer sheet 1 side.
[0014]
FIG. 3 shows an example of falsification using another transfer sheet 11. When a description item different from the description item written on the transfer sheet 1 is entered, the corresponding portion 16 a of the back carbon ink layer 16 is caused by this entry. Fall out. At this time, since there is no receiving sheet 2, the color former of the microcapsule layer 7 is not transferred, and color development in the developer layer 15 is not observed. Therefore, the part 16b of the back carbon ink layer 16 that has fallen out only looks part of the developer layer 15 white. The same applies when the transfer sheet 1 is tampered.
[0015]
As a result, the color developing portion 8 exists on the back side of the transfer sheet 1 in the case of correct use, and the color developing portion does not exist on the back side of the transfer sheet 11 in the case of unauthorized use that has been tampered with. For example, whether or not tampering has occurred, that is, authenticity can be easily determined.
[0016]
Ba click carbon ink used in the present invention has a melting point of 60 to 100 [° C., preferably it is essential to be within the scope of 65 to 100 ° C., as a result, stain and roll with back carbon ink layer 6 is Beth The back carbon ink layer 6 is improved, the transfer of the receiving sheet 2 to the microcapsule layer 7 is sufficiently performed, and the reaction between the color former and the developer. Sufficient color development is achieved.
If the melting point is less than 60 ° C., the back carbon ink layer 6 may become sticky and stain the roll, the receiving sheet 2, the back carbon ink layer 6 may not come off, and color development may be insufficient. When the temperature exceeds 100 ° C., it is difficult to cool, and there is a risk of soiling the roll, etc., which is not preferable.
[0017]
The melting point in the present invention is measured by the following measuring method.
(Measuring method):
Measurement is performed using a thermal analyzer [differential scanning calorimeter DSC200 (manufactured by Seiko Electronics Co., Ltd.)].
Sample amount: 100mg
Control: Aluminum plate temperature raising method: After raising the temperature to 120 ° C., once cooling to 20 ° C., raising the temperature again and measuring the melting point.
Calculation method of melting point: DSC calorie | heat amount (mw) and temperature (degreeC) (heating) are set to a vertical axis | shaft, and the inflection point of the endothermic peak which appeared at the beginning of the obtained DSC curve is calculated | required with this horizontal axis | shaft. The temperature corresponding to the point is taken as the melting point of the sample.
[0018]
FIG. 5 shows an example of the DSC curve of the wax sample.
The inflection point of the endothermic peak appearing at the beginning of the obtained DSC curve is obtained, and the temperature corresponding to this inflection point (58 ° C. in this example) is taken as the melting point of the wax sample.
[0019]
Wax used in the server click carbon ink used in the present invention is not particularly limited, specifically, for example, purified carnauba wax No. 1 (melting point: 80-86 ° C.), montan wax Licowax LP (melting point: 82-89 ° C.), montan wax Licowax S (melting point: 79-85 ° C.), montan wax Licowax E (melting point: 79-85 ° C.), polyethylene wax Licolub H12 ( Melting point: 100-105 ° C. or a mixture of two or more thereof can be used.
[0020]
Conventionally, a wax of less than about 80 ° C. has been used, but the wax used in the back carbon ink according to the present invention, for example, increases the melting point of the entire ink by using a wax of 80 ° C. or higher, The melting point of the whole ink is set within a range of 60 to 100 ° C.
[0021]
Oil used in the server click carbon ink used in the present invention is not particularly limited, specifically, for example, mineral oils, greases, such as castor vegetable unsaturated drying oils such or of two or more of these Known oils used in conventional back carbon inks such as a mixture can be used.
[0022]
Color material used in the server click carbon ink used in the present invention is not particularly limited, specifically, for example, as a red pigment, permanent red, watching red, barium lithol red, Rekiddo C, Brilliant Carmine 6B, etc. Blue pigments such as phthalocyanine blue, Victoria pure blue BO lake, alkali blue toner, reflex blue, etc. Green pigments such as phthalocyanine green, phthalocyanine green Y, brilliant green lake, etc. Brown pigments such as benz Conventional back carbs such as imidazolone brown HFR and benzimidazolone brown HFL, black pigments such as carbon black and aniline black, white pigments such as calcium carbonate, titanium dioxide and talc The known coloring materials that were used in the ink can be used.
[0023]
Surfactants used in bar click carbon ink used in the present invention is not limited in particular, anionic, cationic, nonionic or a mixture of two or more thereof such as are used in the conventional back carbon ink The known surfactant that has been used can be used.
[0024]
As the developer for forming the developer layer 5, for example, clays such as activated clay, acid clay, zeolite, bentonite, phenol resins, polyvalent metal salts of aromatic carboxylic acids and mixtures thereof can be used. In particular, a zinc salt of a 2,2-bisphenolsulfone compound is preferable because of good storage stability of printing.
[0025]
As the color former contained in the microcapsule layer 7, an electron donating color former can be used. For example, thiazine dyes such as benzoyl leucomethylene blue and p-nitrobenzoylmethylene blue, 3,3-bis (p-dimethylamino) Trianneal methane dyes such as phenyl) -6-dimethylaminophthalide, diphenyl methane dyes such as 4,4-bis-dimethylaminobenzhydrylbenzyl ether, spiros such as 3-phenyl-spirodinaphthopyran The dye can be arbitrarily selected from fluorane dyes such as 3-color dyes and 3-piperidino-methyl-7-phenylaminofluorane, but it is premised that the color tone of the back carbon ink is different.
[0026]
Microcapsules containing such color formers can be produced by a known coacervation method, interfacial polymerization method, in situ polymerization method, etc., and the capsule dispersion liquid is mixed and dispersed in a non-aqueous solvent together with a surfactant. And an oil-soluble binder is added. This microcapsule is preferably made into an ultraviolet curable ink that can be applied in a spot manner and can be quickly dried without heating. That is, in a non-aqueous capsule dispersion liquid, a non-aqueous solvent, a binder, a surfactant, a capsule protective agent, an ultraviolet absorber, a photopolymerization initiator, a wax, a thickener, a sensitizer, a main agent such as a gelling agent, This is an ultraviolet curable microcapsule coating obtained by mixing an auxiliary agent.
[0027]
As a base material used for a transfer sheet and a receiving sheet according to the present invention, in addition to fine paper, art paper, coated paper, mirror coated paper, condenser paper, paraffin paper, and other paper, synthetic paper, polyethylene, transparency Synthetic films and sheets such as polyethylene terephthalate, polypropylene, and vinyl chloride, and metals such as copper and aluminum, or composites combining these can be used. When these synthetic films or sheets are used, the surface of the substrate may be subjected to a surface treatment such as a mat treatment or a corona treatment.
[0028]
Ba click carbon ink used in the present invention, relief printing, intaglio printing such as gravure printing, lithographic printing such as offset method, predetermined on screen printing and ink jet system color developer layer in other conventional printing methods used The back carbon ink layer can be formed by coating on the part.
[0029]
In addition, since this invention is not limited to the said embodiment, various deformation | transformation implementation is possible in the range which does not deviate from the meaning as described in a claim.
[0030]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples and Comparative Examples, but the present invention is not limited to these Examples.
Example 1
24 parts by weight of carnauba wax (trade name: refined carnauba wax No. 1, melting point: 83 ° C., Noda Wax) 33 parts by weight of montan wax (trade name: Licowax LP, melting point: 86 ° C., manufactured by Client Japan) and polyethylene 35 parts by weight of castor oil and 85 parts by weight of spindle oil were added to 8 parts by weight of wax (trade name: Licolub H12, melting point: 103 ° C., manufactured by Client Japan), and the mixture was heated to 100 ° C. and dissolved. To this, 24 parts by mass of a brown pigment (Benzimidazolone Brown HFC) and 16 parts by mass of extender pigment (alumina white) are added and stirred. Kneading the stirred ink in a bead mill, a bar click carbon ink used in the present invention for the back carbon ink layer forming a brown colored prepared (melting point 71 ° C. of the whole ink).
Created the server click carbon FIG tamper-evident pressure-sensitive copying sheet 4 shown in 1 having a back carbon ink layer 6 formed by using the ink used in the present invention. Note that a blue coloring dye was used as the colorless dye encapsulated in the microcapsule. Table 1 shows the results of evaluating the stain, copy performance and falsification preventing effect of the receiving sheet 2 by the following evaluation method for the prepared tamper-proof pressure-sensitive copying sheet 4.
[0031]
(Evaluation methods):
(1) (Receiver sheet dirt)
The transfer sheet 1 and the receiving sheet 2 are overlapped, and the transfer sheet 1 and the receiving sheet 2 are brought into close contact with each other by applying pressure 10 times with a 2 kg roller (width 50 mm, surface: rubber material). After peeling both, the dirt on the surface of the receiving sheet 2 is visually determined.
A: No dirt is generated.
○: Some dirt is generated.
(Triangle | delta): Although dirt has generate | occur | produced, there is no problem practically.
X: Dirt is so severe that it cannot be used.
[0032]
(2) (Copy performance and tamper-proof effect)
Using a drawing tester (load 250 g), the developer layer (clay ink layer) 5 and the microcapsule layer 7 are formed, and the back carbon layer 6 is present, but the developer layer (clay ink layer). ) 5 and a portion where the microcapsule layer 7 was not formed were copied. Then, the back carbon ink layer 6 on the transfer sheet 1 side is missing and the color development state of the coloring portion 8 is determined, and the copy state of the drop-off portion 6b transferred onto the microcapsule layer 7 on the receiving sheet 2 side is determined. Evaluate copying performance and tamper-proof effect.
The evaluation results are shown in Table 1.
[0033]
(Transfer sheet 1 side)
◯: The back carbon ink layer 6 is easily removed, and the color is different from that of the back carbon ink.
Δ: Although the back carbon ink remains slightly, it is colored differently from the back carbon ink, and there is no practical problem.
X: The back carbon ink layer 6 is not easily removed and the color development is not clear.
[0034]
(Reception sheet 2 side)
◯: The copy state of the drop-out portion 6b transferred onto the microcapsule layer 7 is good, and the copy is as good as the portion where the developer layer (clay ink layer) 5 and the microcapsule layer 7 are not formed. ing.
Δ: Slightly inferior, but no practical problem.
X: It is considerably inferior and has a problem in practical use.
[0035]
(Example 2)
The present invention for forming a black colored back carbon ink layer is the same as in Example 1 except that the brown pigment used in Example 1 is changed to a black pigment (carbon black) and the colorless dye is changed to a red coloring dye. to prepare the bus click carbon ink used in (melting point 69 ° C.), creating a tamper-evident pressure-sensitive copying sheet 4 shown in FIG. 1, contamination of the receiving sheet 2, the results of evaluation of the copying performance and anti-tampering effect Table 1 shows.
[0036]
(Example 3)
The brown pigment used in Example 1 was changed to a blue pigment (β-type phthalocyanine blue), and the colorless dye was changed to a red coloring dye. the bar click carbon ink used in the present invention were prepared (melting point 68 ° C.), creating a tamper preventing pressure-sensitive copying sheet 4 shown in FIG. 1, contamination of the receiving sheet 2 was evaluated copying performance and anti-tampering effect The results are shown in Table 1.
[0037]
Example 4
32 parts by weight of carnauba wax used in Example 1, except for changing the montan wax to 25 parts by weight in the same manner as in Example 1, Ba click to be used in the present invention for the back carbon ink layer formed of brown color Table 1 shows the results of preparing a carbon ink (melting point: 64 ° C.), preparing the tamper-proof pressure-sensitive copying sheet 4 shown in FIG. 1, and evaluating the contamination, copying performance, and tamper-proofing effect of the receiving sheet 2.
[0038]
(Example 5)
16 parts by mass of carnauba wax used in Example 1, except for changing the montan wax to 41 parts by weight in the same manner as in Example 1, Ba click to be used in the present invention for the back carbon ink layer formed of brown color Table 1 shows the results of preparing a carbon ink (melting point: 75 ° C.) and preparing the tamper-proof pressure-sensitive copying sheet 4 shown in FIG. 1 and evaluating the stain, copying performance and tamper-proofing effect of the receiving sheet 2.
[0039]
(Comparative Example 1)
In the same manner as in Example 1 except that the Montan wax used in Example 1 was changed to Licowax S (trade name, melting point 79 ° C., manufactured by Client Japan) and castor oil was changed to 85 parts by mass, a brown colored back A back carbon ink for comparison for forming a carbon ink layer was prepared (melting point 53 ° C.), and the pressure-sensitive copying sheet 4 for preventing tampering shown in FIG. 1 was prepared. The results of evaluating the effect are shown in Table 1.
[0040]
(Comparative Example 2)
In the same manner as in Example 1, except that the Montan wax used in Example 1 was changed to Licowax E (trade name, melting point: 80 ° C., manufactured by Client Japan), and castor oil was changed to 85 parts by mass. A back carbon ink for comparison for forming a carbon ink layer was prepared (melting point: 54 ° C.), and the pressure-sensitive copying sheet 4 for preventing falsification shown in FIG. 1 was prepared. The results of evaluating the effect are shown in Table 1.
[0041]
[Table 1]

[0042]
Using bar click carbon ink used from Table 1 in the present invention of Examples 1 to 5, without contamination of the receiving sheet 2 occurs, often coming off the transfer sheet 1 side of the back carbon ink layer 6, and back Carbon It can be seen that the color of the ink is different from that of the ink, the copy state of the drop-off portion 6b transferred onto the microcapsule layer 7 on the receiving sheet 2 side is good, the copy performance is good, and the effect of preventing falsification is high.
On the other hand, when the back carbon inks of Comparative Examples 1 and 2 are used, the receiving sheet 2 is soiled and the copying performance on the receiving sheet 2 side is good, but the back carbon ink layer 6 on the transfer sheet 1 side is missing. The color development is not clear and the copying performance and the anti-tampering effect are poor.
[0043]
【The invention's effect】
According to preventing pressure-sensitive copying sheet N tampering of claim 1 Symbol placement of the present invention, on dirt receiving sheet does not occur, when the fill matters described in ball-point pen or the like on the transfer sheet, corresponding to the items mentioned The back carbon ink layer is easily removed, the receiving sheet is sufficiently transferred to the microcapsule layer, and sufficient color development is performed by the reaction between the color former and the developer. It has a remarkable effect of being high and not easily tampered with.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view schematically showing an embodiment of a pressure-sensitive copying sheet for preventing falsification using a back carbon ink according to the present invention.
FIG. 2 is an explanatory view schematically showing a correct use state of the tamper-proof pressure-sensitive copying sheet shown in FIG. 1;
FIG. 3 is an explanatory diagram schematically showing a state of unauthorized use.
4A is an explanatory view schematically showing a conventional back carbon pressure-sensitive copying sheet, FIG. 4B is an explanatory view schematically showing a correct use state, and FIG. 4C is a schematic view showing an unauthorized use state. It is explanatory drawing shown in.
FIG. 5 is a graph showing an example of a DSC curve of a wax sample.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Transfer sheet 2 ... Receptor sheet 3 ... Binding 4 ... Pressure-sensitive copying sheet 5 for preventing tampering 5 ... Developer layer 6 ... Back carbon ink layer 7 ... Microcapsule layer 8 ... Color development part

Claims

転写シートの裏面の少なくとも１部に顕色剤層を設けるとともに、その上に色材、ワックス、油分を必須成分として含んでなるバックカーボンインキであって、融点が６０〜１００℃であるバックカーボンインキ層を設け、受容シートの表面における前記バックカーボンインキ層に少なくとも対向する箇所に、前記バックカーボンインキとは異色に発色する発色剤を含有したマイクロカプセル層を設けた改ざん防止用感圧複写シート。A back carbon ink having a developer layer provided on at least a part of the back surface of the transfer sheet and further containing a colorant, wax, and oil as essential components, and having a melting point of 60 to 100 ° C. An anti-tampering pressure-sensitive copying sheet provided with an ink layer and a microcapsule layer containing a color former that develops a color different from that of the back carbon ink at a position at least facing the back carbon ink layer on the surface of the receiving sheet .