JP4712920B2 - 高度の減圧状態のダイカスト鋳造装置及び鋳造方法 - Google Patents

高度の減圧状態のダイカスト鋳造装置及び鋳造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属及び合金のダイカスト鋳造装置及び鋳造方法に関し、更に詳細には、ダイキャビティの比較的高度の減圧状態下における金属及び合金の減圧ダイカスト鋳造装置及び鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
航空宇宙産業においては、チタンの鋳造品、チタン基合金の鋳造品、ニッケル基合金の鋳造品、及びステンレス鋼の鋳造品が多数使用されている。かかる数多くの鋳造品は、ロストワックス法で形成した予熱型セラミックインベストメントモールド中に適切な溶融物を鋳込む周知のインベストメント鋳造法で作られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
かかる反応性材料で作られた複雑な形状を持つ部品のインベストメント鋳造は、幅広く用いられているが、比較的高いコストと、比較的低い生産高と、を特徴とする。低い鋳造生産高は、複数の要素に起因するものと思われるが、その要因には、表面又は表面に関係した空洞型欠陥、及び/又は、特定のモールドキャビティ領域、特に薄肉のモールドキャビティ領域、の不適当な充填、及びこれに付随する内部空洞や内引け巣等の欠陥、が含まれる。
【0004】
米国特許第5 287 910号には、鉄とチタンを主成分とする永久再利用式マルチパート金属鋳型を用いたチタン及びチタン基合金とニッケル基合金等の反応性金属と合金の比較的低コストの鋳造を記述している。米国特許第5 119 865号には、永久金属鋳型を用いたアルミニウムや銅及び鉄を主成分とする鋳物の鋳造を記述している。
【0005】
本発明の目的は、金属及び合金、特に、ダイキャビティの比較的高度の減圧状態下で酸素に反応しやすい金属と合金、を鋳造するダイカスト鋳造装置とその方法を提供することにある。
【0006】
本発明のもう一つの目的は、ダイキャビティの比較的高度の減圧状態下で金属と合金を鋳造し、この後に続いてダイカスト鋳造部品を各ダイから外界に取り出すとともに当該ダイカスト鋳造部品を各ダイ近傍の焼入れ媒体中で焼入れする、ダイカスト鋳造装置とその方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この発明は、a)外気環境中に配設した第1ダイと第2ダイであって、前記第1ダイと前記第2ダイを閉じると前記第1ダイと前記第2ダイの間にダイキャビティを区画するとともに、前記第1ダイと前記第2ダイを閉じると前記ダイキャビティを外気環境から遮断するバキュームシールを前記第1ダイと前記第2ダイの間に含む、前記第1ダイ及び前記第2ダイと、b)一端が前記ダイキャビティに連通するとともに、バキュームチャンバに連通した溶湯注入口を備えた他端を有するショットスリーブと、c)前記ショットスリーブ中にて移動可能なプランジャ前方の前記ショットスリーブ中に前記溶湯注入口から導入される金属又は合金を溶融する、前記バキュームチャンバに内設した溶融容器と、d)前記溶融金属又は合金を前記溶融容器中で溶融させるときに、前記ダイキャビティを前記バキュームシールで外界から遮断させることによって前記ダイキャビティが前記ショットスリーブを介して同時に減圧するように前記バキュームチャンバを減圧する手段と、e)前記プランジャは、前記溶融金属又は合金を前記ダイキャビティ中に注入すべく前記ショットスリーブ中にて移動可能であり、f)ダイカスト鋳造部品を前記ダイキャビティからそのまま外気環境中に取り出すことができるように、前記溶融金属又は合金を前記ダイキャビティ中に注入した後に前記第1ダイと前記第2ダイを開かせる手段と、を具備することを特徴とする。
【0008】
前記バキュームシールは、少なくとも一方のダイのO−リングシールから成るとともに、前記O−リングシールは、前記ダイキャビティと、ゲートと、前記ゲートに連通する溶湯取り出し開口部と、を囲繞することを特徴とする。
【0009】
前記バキュームチャンバと前記ダイキャビティを1000ミクロン未満まで減圧することを特徴とする。
【0010】
前記プランジャと前記ショットスリーブの間の半径方向の間隙が約0.0005インチ乃至0.020インチであることを特徴とする。
【0011】
前記溶融容器によって導入される溶融金属又は合金の装入物が前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比40%未満を占有することを特徴とする。
【0012】
前記溶融金属又は合金の装入物が前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比約8%乃至約15%を占有することを特徴とする。
【0013】
さらに、前記溶湯注入口下流の前記ショットスリーブに内設したプラグであって、プランジャ移動によって前記ショットスリーブを通過して前記ダイキャビティに向かって移動する前記プラグを含むことを特徴とする。
【0014】
前記第1ダイと前記第2ダイの内の一方のダイが、前記溶融金属又は合金を前記ダイキャビティ中に注入するときに前記プラグを受け入れるチャンバを含むことを特徴とする。
【0015】
前記ショットスリーブと前記プランジャは、鉄を主成分とする材料と、耐火性材料と、セラミック材料と、これらの組み合わせと、から成るグループから選択した材料から成ることを特徴とする。
【0016】
前記プランジャが使い捨てプランジャチップを含むことを特徴とする。
【0017】
前記プランジャチップは銅を主成分とする合金から成ることを特徴とする。
【0018】
前記第1ダイと前記第2ダイの内の少なくとも一方のダイと、前記ショットスリーブと、の温度を抑制する手段を含むことを特徴とする。
【0019】
前記容器を固定ダイプラテンに近設したことを特徴とする。
【0020】
a)外界中に設けた各ダイによって区画されるダイキャビティにショットスリーブで連通させたバキュームチャンバ中にて反応性金属又は合金を溶融させ、b)前記ダイキャビティを前記各ダイ間の一つ以上のバキュームシールで外気環境から遮断させながら、前記バキュームチャンバと前記ダイキャビティを前記ショットスリーブを介して減圧し、c)前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比約40%未満の量の前記溶融済み反応性溶融金属又は合金をプランジャ前方の前記ショットスリーブ中に導入し、d)ダイカスト鋳造部品を形成すべく前記プランジャを前記ダイキャビティに向かって進行させて前記反応性溶融金属又は合金を前記密封減圧済みダイキャビティ中に注入し、e)前記密封済みダイを開いてダイカスト鋳造部品を前記ダイキャビティからそのまま外気環境に取り出す、ことから成ることを特徴とする。
【0021】
前記反応性金属又は合金が、チタンと、チタン合金と、超合金と、ステンレス鋼と、とから成るグループから選ばれたものであることを特徴とする。
【0022】
前記ダイカスト鋳造部品を前記各ダイから取り出した後に焼入れ媒体中に焼入れする別のステップを含むことを特徴とする。
【0023】
前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比約20%未満の量の前記溶融済み反応性溶融金属又は合金を前記ショットスリーブ中に導入することを特徴とする。
【0024】
前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比約8%乃至約15%の量の前記溶融済み反応性溶融金属又は合金を前記ショットスリーブ中に導入することを特徴とする。
【0025】
前記溶融金属又は合金の導入前に前記プランジャ前方の前記ショットスリーブ中にプラグを設けるとともに、前記プラグと前記プランジャの間の前記溶融金属又は合金で前記プラグを前記各ダイに向かって進行させることを含むことを特徴とする。
【0026】
前記ダイキャビティ中の前記溶融金属又は合金の注入を干渉しないように前記各ダイの内の一方のダイ中に形成したチャンバ中に前記プラグを進行させることを特徴とする。
【0027】
前記反応性金属又は合金を、酸素に反応しやすいチタンとチタン基合金から選ぶ場合に前記バキュームチャンバと前記ダイキャビティを1000ミクロン未満まで減圧することを特徴とする。
【0028】
a)溶湯を形成すべく、ショットスリーブでダイキャビティに連通させたバキュームチャンバ中にチタン又はチタン合金を溶融するとともに、前記各ダイ間のバキュームシール手段で前記ダイキャビティを外気環境から密封しながら前記バキュームチャンバと前記ダイキャビティを前記ショットスリーブを介して1000ミクロン未満まで減圧し、b)前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比約20%未満の量の前記溶湯を前記ショットスリーブ中に導入し、c)ダイカスト鋳造部品を形成すべく前記プランジャを前記ダイキャビティに向かって進行させて前記溶湯を前記密封減圧済みダイキャビティ中に圧力注入し、d)前記各ダイを開いて前記ダイカスト鋳造部品を前記ダイキャビティからそのまま外気環境に取り出す、ことから成ることを特徴とする。
【0029】
前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比約8%乃至約15%の量の前記溶湯を前記ショットスリーブ中に導入することを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明は、金属又は合金をショットスリーブの端部の周りに設けたバキュームチャンバ中で溶融させる前記金属又は合金のダイカスト鋳造装置とその方法を提供する。前記ショットスリーブは、外気環境中にて前記バキュームチャンバの外側に配設した第1ダイと第2ダイの間に区画されるダイキャビティに連通する反対側の端部を含む。前記第1ダイと前記第2ダイの間に一つ以上の高温度バキュームシールを前記ダイキャビティの周りに配設し、前記バキュームチャンバを減圧すると前記ダイキャビティの中が前記ショットスリーブを介して減圧するようになっている。前記金属又は合金を前記ダイキャビティ中でダイカスト鋳造した後に前記第1ダイと前記第2ダイを開き、この後に続いて、この鋳造部品を前記ダイキャビティから外界に、又は、前記各ダイ近傍のオプションの焼入れ媒体に、そのまま取り出す。
【0031】
本発明は、一方の実施例において、前記ダイキャビティを前記ショットスリーブによって1000ミクロン未満の真空レベルまで減圧し、チタンやチタン基合金、ニッケル基超合金及び鉄が主成分の合金等の反応性溶融金属又は合金であって、望ましくは、ショットスリーブの有効な内部容積の容積比約8%乃至約15%等、容積比40%未満を占める量の前記反応性溶融金属又は合金をバキューム融解チャンバ中の前記ショットスリーブ中に導入し、次に、前記プランジャを前進させて前記反応性溶融金属又は合金を前記減圧密封済みダイキャビティ中に注入することを考察するものであり、前記ダイキャビティにおいて、前記(各)バキュームシールを破って前記鋳造部品を外気環境にさらして各ダイから取り出して焼入れ媒体中にオプションの焼入れを行うために各ダイを開く前に前記鋳造部品の少なくとも外面が凝固することができる。
【0032】
本発明は、他方の実施例において、前記ショットスリーブの溶湯注入口下流に位置する前記ショットスリーブ中にプラグを前記金属又は合金の導入前に内設することを考察するものであり、前記プラグによって、前記ダイキャビティを充填するために必要とされる適量の溶融金属又は合金で前記ショットスリーブを充填することが向上するようになっている。前記プラグは、前記プランジャが前記溶融金属又は合金を前記ダイキャビティ中に圧力注入しながら、前記ダイキャビティに向かって前進する。前記プラグは、前記プランジャの前進によって、前記ダイキャビティ中の前記溶融金属又は合金の注入に干渉しないように前記ダイキャビティから外れたプラグ受けチャンバ中に移動する。
【0033】
華氏約2000度よりも高い融解点を有する、酸素と反応しやすい溶融金属又は合金のダイカスト鋳造において、前記溶融金属又は合金に接触する前記ショットスリーブと前記プランジャ又はオプションの使い捨てプランジャチップは、H−13ツールスチール等の鉄を主成分とする材料と、Moベースの合金又はTZM合金等の耐火性材料と、アルミナ等のセラミック材料と、又はこれらの組み合わせと、から作ることができる。
【0034】
【実施例】
本発明の詳細は、下記図面に基づいて後述する詳細な説明から更に容易に明白になるであろう。
【0035】
図1〜図2は、本発明の1実施例によるダイカスト鋳造装置であって、各ダイを外気環境中にて外側に配設しているにもかかわらずダイキャビティ中において比較的高度の減圧状態下で、特に、酸素と非常に反応しやすいチタン及びチタン基合金等、金属又は合金をダイカスト鋳造する前記ダイカスト鋳造装置を図示している。また、このダイカスト鋳造装置は、ニッケル基、コバルト基、及びその他の超合金、ステンレス鋼等の鉄を主成分とする合金、及びその他の金属又は合金、をダイキャビティ中において比較的高度の減圧状態下でダイカスト鋳造するために使用することができる。
【0036】
このダイカスト鋳造装置は、油圧油の貯槽10aを内部に区画したベース10を含むとともに、この油圧油は、固定ダイプラテン14と可動ダイプラテン16を開閉するために油圧アクチュエータ12が使用する。この可動ダイプラテン16は、固定タイバー又はロッド18上を移動するように設け、ダイ34をこのプラテン16に載設している。この可動ダイプラテン16には型締リンケージ機構20を本発明の一部と見なされない通常の仕方で連結しており、可動ダイ34を、固定ダイプラテン14に載設した固定ダイ32に対して開閉させるようになっている。例えば、米国オハイオ州クリーブランド市(Cleveland、Ohio)のHPM(社名)から250トンのHPM#73−086(商品名)として入手できる通常のダイカスト鋳造機は、上記ベース10と、アクチュエータ12と、上述したようにタイバー18上に取り付けられて型締リンケージ機構20で開閉するダイプラテン14、16と、を含む。このダイカスト鋳造機は、油圧油をプランジャ機構に迅速に送給するガスアキュムレータ21を含む。
【0037】
このダイカスト鋳造装置は水平な管状ショットスリーブ24を含むとともに、このショットスリーブ24は、ダイプラテン14、16に夫々載設した各ダイ32、34に区画されるダイキャビティ30に連通する。一つ以上の部品をダイカスト鋳造するために一つ以上のダイキャビティをダイ32、34で形成することができる。前記ショットスリーブ24は、溶融金属又は合金を前記一つ以上のダイキャビティ30中に圧力注入することができるように前記一つ以上のダイキャビティ30に至る入口通路又はゲート36に連通する取り出し端部24aを有する。この入口通路又はゲート36は、固定ダイ32又は可動ダイ34又は両ダイ32、34の中を機械加工することができる。
【0038】
このショットスリーブ24の前記取り出し端部24aは、図1に示すように固定プラテン14と固定ダイ32の中の適切な通路24bを貫通している。
【0039】
前記ショットスリーブ24は、ダイ32を貫通してバキューム融解チャンバ40中に延出するとともに、このチャンバ40において、ダイカスト鋳造する金属又は合金を、高温の外気中で酸素と非常に反応しやすい、Ti−6Al−4V等、チタンとその合金に必要な1000ミクロン未満等の比較的高度の状態下で溶融させる。このバキュームチャンバ40は、プランジャ27を受け入れる前記ショットスリーブ24の反対側の装入端部と、プランジャ油圧アクチュエータ25と、を囲繞又は包囲しながらそれらの周りに延出するバキュームハウジング壁42で区画されている。このバキュームチャンバ40は、導管40aでバキュームチャンバ40に連結した通常のバキュームポンプPによって減圧される。前記ベース10と前記バキュームハウジング壁42は、コンクリート床又はその他の適切な支持体に支えられている。
【0040】
前記チャンバ壁42は、この壁42と固定プラテン14の間に配設した(各)外周気密シール43によって固定プラテン14と密接して空気が漏れないようにし、ショットスリーブ24と、前記チャンバ壁42を貫通する水平に並べた一対の固定ショットスリーブ/プランジャ支持部材44(一つ図示)と、を密封包囲するようになっている。かかるショットスリーブ/プランジャ支持部材は、前述した通常のダイカスト鋳造機(250トンのHPM#73−086)に載設している。
【0041】
プランジャ27はショットスリーブ24に内設し、プランジャアクチュエータ25とプランジャコネクタロッド27bによって、ショットスリーブ24中の溶湯入口又は注入開口部58の右側に設けた開始注入位置と、前記ダイ入口ゲート36近傍の終了注入位置と、の間を移動する。前記溶湯注入開口部58は、ねじ込みクランプ(図示せず)等のクランプで固定プラテン14近傍のショットスリーブ24に載設した金属(例えば、鋼鉄)溶湯受け容器52に連通している。この溶湯受け容器52は、融解坩堝54の真下に設けており、ダイカスト鋳造用溶融金属又は合金の装入物をこの坩堝54から受け入れるようになっている。
【0042】
前記融解坩堝54は、銅のセグメントから成る通常の誘導スカル坩堝で良く、この坩堝の中で、ダイカスト鋳造する固形の金属又は合金装入物をバキュームポート40bから装入するとともに、このチャンバ40中に通常の仕方で前記坩堝の周りに配設した誘導コイル56を活かすことによって溶融する。また、既知のセラミック又は耐火性の内張り坩堝も、本発明を実施するにあたり使用することができる。この坩堝54は、バキュームチャンバ40の外側に設けた通常の油圧アクチュエータや電気アクチュエータ又はその他のアクチュエータ(図示せず)であって、前記アクチュエータから前記坩堝まで延出する適切なバキューム密閉リンケージによって前記坩堝に連結した前記アクチュエータを使って坩堝トラニオンTを中心に回転することによって傾斜させることができる。この坩堝を傾けて、ショットスリーブ壁中の開口部58を介してショットスリーブ24に連通している前記溶湯受け容器52中に溶融金属又は合金装入物を注湯する。この溶融金属又は合金装入物は、開口部58からプランジャチップ27a前方のショットスリーブ24中に導入される。
【0043】
本発明の1実施例を実施するにあたり、前記溶融金属又は合金装入物は、前記プランジャチップ27a前方に区画されるとともに前記ダイキャビティの入口又はゲート36まで延出する前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比40%未満の量を前記ショットスリーブ中に導入する。この溶融金属又は合金の量は、前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比20%未満を占めることが望ましく、さらに望ましくは、前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比約8%乃至約15%を占めることである。前記ショットスリーブ内部容積に対する当該比較的低量の溶融装入物によって、ショットスリーブ中に比較的低い溶融装入物プロフィールが得られ(すなわち、溶融装入物がショットスリーブの底部に沿って比較的多く存在する)、これによって、溶湯をモールドキャビティ中に注入する前における高温度溶融装入物のプランジャチップ27aとの接触面積及び接触時間と、この結果生じた前記プランジャチップの膨張と、が減少する。
【0044】
プランジャ27は、例えば前述した通常のダイカスト鋳造機(250トンのHPM#73−086)に載設した通常の油圧アクチュエータ25によって前記開始注入位置から前記終了注入位置まで移動する。通常のプランジャ速度は、毎秒50フィート乃至毎秒300フィートの範囲内である。ショットスリーブ24とプランジャチップ27aの間の半径方向の間隙は、約0.0005インチ乃至0.020インチの範囲内である。ショットスリーブ24とプランジャチップ27aの間の好適な半径方向の間隙は、約0.008インチである。
【0045】
チタンと、チタン基合金と、ニッケル基超合金と、鉄を主成分とする合金と、をダイカスト鋳造する際、溶融金属又は合金に接触するショットスリーブ24と前方プランジャチップ27aは、H−13ツールスチール等の鉄が主成分の材料、又はMo合金又はTZM合金に基づく等の耐火性材料、アルミナ等のセラミック材料、又はそれらの組み合わせであって金属又は合金を融解してダイカスト鋳造することに相性の良い前記組み合わせ、で作ることができる。前記プランジャチップ27aは、各々の溶融金属又は合金装入物をダイキャビティ30中に注入した後に廃棄される使い捨てチップで構成することができる。使い捨てプランジャチップは、特にA380アルミニウム合金をダイカスト鋳造する場合に適した銅−ベリリウム合金(例えばD340合金)等の銅を主成分とする合金から成ることができる。
【0046】
チタンと、チタン基合金と、ニッケル基超合金と、鉄が主成分の合金と、をダイカスト鋳造する際、前記ダイ32、34は、米国特許第5 287 910号にしたがって鉄鋼及び/又はチタンで作ることができるが、但し、その他のダイ材料をこの発明を実施する際に使用してもよい。
【0047】
図1を見ると、第1及び第2ダイ32、34は、外気環境中においてバキューム融解チャンバ40の外側に配設している。すなわち、各ダイ32、34の外面又は外側を外気環境にさらしている。
【0048】
本発明によると、各ダイ32、34を閉じると、このダイ32、34間に区画されるダイキャビティ30がショットスリーブ24を介してバキュームチャンバ40に連通するので、前記ショットスリーブを介して減圧することができる。
【0049】
通常、固定ダイ32の内面32bには、各ダイを閉じると可動ダイ34の対向側内面に嵌合する一つ以上の溝32a(図2には一つの溝を図示)を含む。前記(各)溝32aは、ゲート36だけでなくダイキャビティ30も囲繞又は包囲し、且つ、ゲート36に連通するとともにショットスリーブ端部24aによって区画された溶湯取り出し開口部を囲繞又は包囲する。前記溝32aは、再利用できる弾性高温度のO−リングバキュームシール60であって、各ダイを閉じると可動ダイ34の合わせ面に密接して減圧漏れしないようになっている前記シール60を受け入れている。あるいはこの代わりに、前記(各)シール60を可動ダイ34の合わせ面の溝に内設したり、あるいは、ダイ32、34の両方の合わせ面に載設したりすることができ、ダイキャビティ30とゲート36とショットスリーブ端部24aとの周りにバキューム緊密シールを形成するようになっているとともに、各ダイ32、34を閉じるとダイキャビティ30とゲート36とショットスリーブ端部24aとを前記ダイ32、34の外側周辺の外気環境から遮断するようになっている。複数のバキューム緊密シールを形成するために、連続する複数の溝とO−リングシールをダイキャビティ周長に対して外側方向に漸次配設することができる。これらのバキュームシール60は、ダイキャビティ30を溶融金属又は合金で充填するときに起こり得る華氏400度という高い温度に耐えることが可能なビトン(Viton)材料で構成することができる。
【0050】
ダイキャビティ30は、バキュームシール60を使用することによって、ダイ32、34を閉じると外気環境から遮断されるので、バキューム融解チャンバ40を、坩堝54中の固形装入物を溶融する場合に使われる1000ミクロン未満の高度な減圧レベルまで減圧する場合、ダイキャビティ30をショットスリーブ24を介して減圧することができる。
【0051】
図1のダイカスト鋳造装置の作用においては、固形の金属又は合金を、バキューム融解チャンバ40中の坩堝54中にポート40bから装入する。次に、バキュームチャンバ40を、バキュームポンプPで、当該装入物を融解するのに適したレベルまで(100ミクロン未満であって、例えば、チタン及びTi−6Al−4V合金等のチタン合金、ニッケル基超合金、及びステンレス鋼の場合、90ミクロン)減圧する。この閉じたダイ32、34によって形成したダイキャビティ30は、ショットスリーブ24を介してバキューム融解チャンバ40に連結することによって、且つ、(各)バキュームシール60によって外界周囲から遮断させることによって、同じ真空レベルまで同時に減圧する。
【0052】
坩堝54中の金属又は合金の溶融装入物は、先ずプランジャ27を図1の開始注入位置に位置決めした状態で、前記容器52及び溶湯注入開口部58から減圧状態下でショットスリーブ24中に注湯する。この溶融金属又は合金装入物は、前述したように前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比40%未満の量を前記ショットスリーブ中に導入する。この溶融金属又は合金の量は、前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比20%未満を占めることが望ましく、さらに望ましくは、前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比約8%乃至約15%を占めることである。この溶融金属又は合金は、ショットスリーブ24中に注湯するとともに、溶融金属がプランジャ27の後方に入らないようにするために前記ショットスリーブ24中に、0.005秒乃至4秒の所定の滞留時間の間であって、通常わずか0.1秒乃至1.5秒の間、滞留する。この溶湯は坩堝54から容器52を介してショットスリーブ24中にそのまま注湯することができ、これによって、注入が開始可能になる前の時間と金属冷却が短くなる。
【0053】
次に、プランジャ27をアクチュエータ25でショットスリーブ24中にて前進させ、溶融金属又は合金を入口通路又はゲート36からダイキャビティ30中に圧力注入する。この溶融金属又は合金は、最大毎秒150インチ等の高速度でショットスリーブ24を圧下して減圧密封済みダイキャビティ30中に圧入する。
【0054】
溶融金属又は合金を注入した後、ダイ34を通常の周期時間内でダイ32に対して移動させることによってダイ32、34を開かせるとともに、前記通常の周期時間は、溶融金属又は合金が、少なくとも、(各)ダイカスト鋳造部品の凝固表面を形成するのに十分な時間になるように注入後の5秒乃至25秒の範囲にすることができる。次に、(各)ダイカスト鋳造部品を各ダイから容易に取り出しできるようにダイ32、34を開く。前記HPMダイカスト鋳造機に載設したものであってこの発明の一部を形成するものではない通常のイジェクタピン機構(図示せず)によって、前記(各)ダイカスト鋳造部品を各ダイから排出し易くなる。前記(各)ダイカスト鋳造部品の取り外しは、前記(各)ダイカスト鋳造部品を更に冷却させることなくただ単に各ダイを開くだけで各ダイ32、34からそのまま行うことができる。これは、ダイカスト鋳造部品の生産高を増加させるのに有利である。各ダイを開くと、前記(各)バキュームシール60が破れるので、前記(各)ダイカスト鋳造部品が外気環境に剥き出しになるとともに、オプションとして、開いたダイ32、34に近設した水やオイル等の焼入れ媒体Mの中に焼き入れすることができる。
【0055】
同様又は類似の機構を同様の参照数字で表示した図3を見ると、本発明は、もう一つ別の実施例において、坩堝54から金属又は合金を導入する前に比較的長いショットスリーブ24中に浮動プラグ70を設けることを考察するものである。先ず、このプラグ70を溶湯注入開口部58の下流に設け、ダイキャビティ30を充填するために必要な適量の溶融金属又は合金で前記プラグ70とプランジャチップ27aの間のショットスリーブ24を充填することを向上させるようになっている。
【0056】
このプラグ70は、プランジャ27によって溶融金属又は合金がダイキャビティ30中にて圧力注入されながら、ダイキャビティ30に向かって前進する。前記プラグ70は、プランジャ27の前進によってプラグ受けチャンバ72中に移動し、このプラグ受けチャンバ72は、ダイキャビティ中の溶融金属又は合金の注入に干渉しないようにダイキャビティ入口通路36から外れて可動ダイ34中に形成したものである。このプラグ70は、チタンとその合金に対する鋼鉄と、その他の高融解温度の金属であって、当該溶湯をダイカスト鋳造することに反応しにくい前記高融解温度の金属と、から構成することができる。このプラグ70は、容器52からの溶湯でスリーブを充填中に所定の位置に留まるように、且つ、プラグ受けチャンバ72中にて停止するまで注入済み金属の前方に留まるように、採寸している。
【0057】
上述したこの発明の各実施例を実施するにあたり、ダイ32、34の温度は、華氏100度〜700度の範囲内のダイ温度になるように所望の範囲内に抑制することができる。例えば、このために各ダイに作動可能的に係合させた一つ以上の通常のガスフレームバーナ又は電気抵抗加熱ワイヤによって、ダイ32、34を、当該ダイ中の溶融金属又は合金の注入開始前に予熱することができる。前記ダイ32、34は、当該ダイの内側に形成した水冷導管(図示せず)で冷却することができるとともに、前記水冷導管によって冷却水を循環させて、ダイカスト鋳造部品を製造し続けて各ダイが熱くなるときにダイ温度を抑えるようにする。また、同様に、ショットスリーブ24も、オプションとして、ショットスリーブ温度を華氏100度〜700度等の所望の範囲内に抑制すべく同様のガスフレームバーナ又は電気抵抗ワイヤ又は前記ショットスリーブ中の水冷通路で加熱又は冷却を行うことができる。
【0058】
本発明の実施例によるTi及びチタン合金の部品のダイカスト鋳造の場合、溶融チタン又はTi−6Al−4V等のチタン合金の装入物であって、通常では金属又は合金融解点に華氏50度を足したものに等しい溶湯温度(例えば、Ti−6Al−4Vの場合、華氏約3080度)の5ポンド乃至10ポンドの溶湯から成る前記装入物は、16.5インチの長さと3インチの直径を有するショットスリーブ24中に導入することができる。この溶融装入物は、ショットスリーブ24の有効内部容積の容積比約9%〜10%を占有するとともに、このショットスリーブ24中には、ショットスリーブとの0.002インチの半径方向の間隙を有する銅−ベリリウムのプランジャチップを含む。前記プランジャは、最低毎秒125インチで移動し、前記装入物を、華氏300度まで予熱することができるダイ32、34間に区画したダイキャビティ中に注入する。この発明によると、ニッケル基超合金は、合金融解点に華氏75度を足したものに等しい溶湯温度に対して、同様のパラメータを使ってダイカスト鋳造することができる。この発明によると、ステンレス鋼17−4PHは、合金融解点に華氏25度を足したものに等しい溶湯温度に対して、同様のパラメータを使ってダイカスト鋳造することができる。
【0059】
本発明は、単に例えばガスタービンエンジンのコンプレッサ部分のIN 78ニッケル基超合金等、ニッケル基超合金で作られたガスタービンコンプレッサのベーンとブレード等の複雑な形状又は構造の部品の他に、17−4PHステンレス鋼及び非晶質合金等のステンレス鋼で作られたゴルフクラブパター等の複雑な形状又は構造の部品をもダイカスト鋳造するために使用することができる他に、その他の多種多様な部品をダイカスト鋳造するためにも使用することができる。
【0060】
本発明はその具体的な実施例に基づいて説明したが、これに限定するものではなく、むしろ、次のクレームに記載した範囲だけに限定されるものである。
【0061】
【発明の効果】
このように、この発明によれば、金属及び合金、特にダイキャビティの比較的高度の減圧状態下で酸素に反応しやすい金属と合金を鋳造する際の、表面又は表面に関係した空洞型欠陥、及び/又は、特定のモールドキャビティ領域、特に薄肉のモールドキャビティ領域、の不適当な充填、及びこれに付随する内部空洞や内引け巣等の欠陥等の要素に起因する低い鋳造生産高を回避し得て、生産性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ショットスリーブとバキュームチャンバを分解図示した、本発明の1実施例を実施するダイカスト鋳造装置の部分断面側面図である。
【図2】 固定ダイ中の溝に内設したバキュームO−リングシールを示す固定ダイの拡大正面であって、この固定ダイと他方のダイとを閉じると前記O−リングシールが他方のダイに密接してダイキャビティを外気環境から遮断するようになっている、前記固定ダイの拡大正面図である。
【図3】 溶融金属又は合金を比較的長いショットスリーブ中に導入する前に浮動プラグを前記ショットスリーブに内設した、本発明のもう一つの実施例を実施する別のダイカスト鋳造装置の部分断面側面図である。
【符号の説明】
10 ベース
24 ショットスリーブ
27 プランジャ
30 ダイキャビティ
32 固定ダイ
34 可動ダイ
40 バキュームチャンバ
54 融解坩堝
60 バキュームシール
P バキュームポンプ

Claims (23)

  1. a)外気環境中に配設した第1ダイと第2ダイであって、前記第1ダイと前記第2ダイを閉じると前記第1ダイと前記第2ダイの間にダイキャビティを区画するとともに、前記第1ダイと前記第2ダイを閉じると前記ダイキャビティを外気環境から遮断するバキュームシールを前記第1ダイと前記第2ダイの間に含む、前記第1ダイ及び前記第2ダイと、b)一端が前記ダイキャビティに連通するとともに、バキュームチャンバに連通した溶湯注入口を備えた他端を有するショットスリーブと、c)前記ショットスリーブ中にて移動可能なプランジャ前方の前記ショットスリーブ中に前記溶湯注入口から導入される金属又は合金を溶融する、前記バキュームチャンバに内設した溶融容器と、d)前記溶融金属又は合金を前記溶融容器中で溶融させるときに、前記ダイキャビティを前記バキュームシールで外界から遮断させることによって前記ダイキャビティが前記ショットスリーブを介して同時に減圧するように前記バキュームチャンバを減圧する手段と、e)前記プランジャは、前記溶融金属又は合金を前記ダイキャビティ中に注入すべく前記ショットスリーブ中にて移動可能であり、f)ダイカスト鋳造部品を前記ダイキャビティからそのまま外気環境中に取り出すことができるように、前記溶融金属又は合金を前記ダイキャビティ中に注入した後に前記第1ダイと前記第2ダイを開かせる手段と、を具備することを特徴とする、ダイカスト鋳造装置。
  2. 前記バキュームシールは、少なくとも一方のダイのO−リングシールから成るとともに、前記O−リングシールは、前記ダイキャビティと、ゲートと、前記ゲートに連通する溶湯取り出し開口部と、を囲繞することを特徴とする、請求項1に記載のダイカスト鋳造装置。
  3. 前記バキュームチャンバと前記ダイキャビティを1000ミクロン未満まで減圧することを特徴とする、請求項1に記載のダイカスト鋳造装置。
  4. 前記プランジャと前記ショットスリーブの間の半径方向の間隙が約0.0005インチ乃至0.020インチであることを特徴とする、請求項1に記載のダイカスト鋳造装置。
  5. 前記溶融容器によって導入される溶融金属又は合金の装入物が前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比40%未満を占有することを特徴とする、請求項1に記載のダイカスト鋳造装置。
  6. 前記溶融金属又は合金の装入物が前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比約8%乃至約15%を占有することを特徴とする、請求項5に記載のダイカスト鋳造装置。
  7. さらに、前記溶湯注入口下流の前記ショットスリーブに内設したプラグであって、プランジャ移動によって前記ショットスリーブを通過して前記ダイキャビティに向かって移動する前記プラグを含むことを特徴とする、請求項1に記載のダイカスト鋳造装置。
  8. 前記第1ダイと前記第2ダイの内の一方のダイが、前記溶融金属又は合金を前記ダイキャビティ中に注入するときに前記プラグを受け入れるチャンバを含むことを特徴とする、請求項7に記載のダイカスト鋳造装置。
  9. 前記ショットスリーブと前記プランジャは、鉄を主成分とする材料と、耐火性材料と、セラミック材料と、これらの組み合わせと、から成るグループから選択した材料から成ることを特徴とする、請求項1に記載のダイカスト鋳造装置。
  10. 前記プランジャが使い捨てプランジャチップを含むことを特徴とする、請求項1に記載のダイカスト鋳造装置。
  11. 前記プランジャチップは銅を主成分とする合金から成ることを特徴とする、請求項11に記載のダイカスト鋳造装置。
  12. 前記第1ダイと前記第2ダイの内の少なくとも一方のダイと、前記ショットスリーブと、の温度を抑制する手段を含むことを特徴とする、請求項1に記載のダイカスト鋳造装置。
  13. 前記容器を固定ダイプラテンに近設したことを特徴とする、請求項1に記載のダイカスト鋳造装置。
  14. a)外界中に設けた各ダイによって区画されるダイキャビティにショットスリーブで連通させたバキュームチャンバ中にて反応性金属又は合金を溶融させ、b)前記ダイキャビティを前記各ダイ間の一つ以上のバキュームシールで外気環境から遮断させながら、前記バキュームチャンバと前記ダイキャビティを前記ショットスリーブを介して減圧し、c)前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比約40%未満の量の前記溶融済み反応性溶融金属又は合金をプランジャ前方の前記ショットスリーブ中に導入し、d)ダイカスト鋳造部品を形成すべく前記プランジャを前記ダイキャビティに向かって進行させて前記反応性溶融金属又は合金を前記密封減圧済みダイキャビティ中に注入し、e)前記密封済みダイを開いてダイカスト鋳造部品を前記ダイキャビティからそのまま外気環境に取り出す、ことから成ることを特徴とする、反応性金属又は合金のダイカスト鋳造方法。
  15. 前記反応性金属又は合金が、チタンと、チタン合金と、超合金と、ステンレス鋼と、とから成るグループから選ばれたものであることを特徴とする、請求項14に記載の反応性金属又は合金のダイカスト鋳造方法。
  16. 前記ダイカスト鋳造部品を前記各ダイから取り出した後に焼入れ媒体中に焼入れする別のステップを含むことを特徴とする、請求項14に記載の反応性金属又は合金のダイカスト鋳造方法。
  17. 前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比約20%未満の量の前記溶融済み反応性溶融金属又は合金を前記ショットスリーブ中に導入することを特徴とする、請求項14に記載の反応性金属又は合金のダイカスト鋳造方法。
  18. 前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比約8%乃至約15%の量の前記溶融済み反応性溶融金属又は合金を前記ショットスリーブ中に導入することを特徴とする、請求項14に記載の反応性金属又は合金のダイカスト鋳造方法。
  19. 前記溶融金属又は合金の導入前に前記プランジャ前方の前記ショットスリーブ中にプラグを設けるとともに、前記プラグと前記プランジャの間の前記溶融金属又は合金で前記プラグを前記各ダイに向かって進行させることを含むことを特徴とする、請求項14に記載の反応性金属又は合金のダイカスト鋳造方法。
  20. 前記ダイキャビティ中の前記溶融金属又は合金の注入を干渉しないように前記各ダイの内の一方のダイ中に形成したチャンバ中に前記プラグを進行させることを特徴とする、請求項19に記載の反応性金属又は合金のダイカスト鋳造方法。
  21. 前記反応性金属又は合金を、酸素に反応しやすいチタンとチタン基合金から選ぶ場合に前記バキュームチャンバと前記ダイキャビティを1000ミクロン未満まで減圧することを特徴とする、請求項14に記載の反応性金属又は合金のダイカスト鋳造方法。
  22. a)溶湯を形成すべく、ショットスリーブでダイキャビティに連通させたバキュームチャンバ中にチタン又はチタン合金を溶融するとともに、前記各ダイ間のバキュームシール手段で前記ダイキャビティを外気環境から密封しながら前記バキュームチャンバと前記ダイキャビティを前記ショットスリーブを介して1000ミクロン未満まで減圧し、b)前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比約20%未満の量の前記溶湯を前記ショットスリーブ中に導入し、c)ダイカスト鋳造部品を形成すべく前記プランジャを前記ダイキャビティに向かって進行させて前記溶湯を前記密封減圧済みダイキャビティ中に圧力注入し、d)前記各ダイを開いて前記ダイカスト鋳造部品を前記ダイキャビティからそのまま外気環境に取り出す、ことから成ることを特徴とする、チタン又はチタン合金のダイカスト鋳造方法。
  23. 前記ショットスリーブの有効内部容積の容積比約8%乃至約15%の量の前記溶湯を前記ショットスリーブ中に導入することを特徴とする、請求項22に記載のチタン又はチタン合金のダイカスト鋳造方法。
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