JP4712510B2 - 熱交換用既製杭の設置方法、熱交換用既製杭の造成方法および底部用既製杭 - Google Patents

熱交換用既製杭の設置方法、熱交換用既製杭の造成方法および底部用既製杭 Download PDF

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Description

本発明は、熱交換用既製杭の設置方法、熱交換用既製杭の造成方法および底部用既製杭に関する。
建築物の基礎として既製杭を打設する際に、地中熱を回収するための熱交換用配管を既製杭の周囲に設置することが知られている(例えば、特許文献1−4参照)。
特開2003−148079号公報 特開2003−206528号公報 特開2004−332330号公報 特開2004−333001号公報
しかし、従来の方法では、既製杭の打設時に熱交換用配管を装着する際の熱交換用配管の保護、熱交換用配管の固定、熱交換用配管の前施工等において十分な配慮がなされておらず、そのままの施工を実施することは、困難であった。
本発明は、斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、既製杭の打設前に熱交換用配管の前施工を確実に行い、既製杭の打設時に熱交換用配管の保護、固定を確実に行うことを可能とした熱交換用既製杭の設置方法、熱交換用既製杭の造成方法および底部用既製杭を提供することにある。
請求項1に係る発明は、折り返し部を形成して一方を熱媒供給用、他方を熱媒取出用としてなる長尺の巻回された可撓性を有する熱交換用配管を、底部用既製杭の側部の下端側に固定した後、前記底部用既製杭を掘削孔内に降下しながら前記熱交換用配管を該底部用既製杭の側部に沿わせつつ地上側で該熱交換用配管を順次繰り出す第一の吊り込み工程と、前記第一の吊り込み工程後に、前記底部用既製杭に接続用既製杭を接続し、前記接続された既製杭を掘削孔内に降下しながら前記熱交換用配管を該接続された既製杭の側部に沿わせつつ地上側で該熱交換用配管を順次繰り出す第二の吊り込み工程とを有することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の熱交換用既製杭の設置方法において、前記第二の吊り込み工程後に、前記接続用既製杭に次の接続用既製杭を接続し、前記接続された既製杭を掘削孔内に降下しながら前記熱交換用配管を該接続された既製杭の側部に沿わせつつ地上側で該熱交換用配管を順次繰り出す第三の吊り込み工程をさらに有し、前記掘削孔の深さに応じて、前記第三の吊り込み工程を繰り返すことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1記載の熱交換用既製杭の設置方法において、前記底部用既製杭は、側部の下端側の周囲に前記熱交換用配管の折り返し部を複数個有することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1記載の熱交換用既製杭の設置方法において、前記熱交換用配管の折り返し部は、円弧形状を為し、前記底部用既製杭の先端部に固定した穴あき鋼板に固着された連結部材に保護管を介して固定してなることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1記載の熱交換用既製杭の設置方法において、前記熱交換用配管の折り返し部は、前記底部用既製杭の先端部に固定した穴あき鋼板に番線を介して固定してなることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1記載の熱交換用既製杭の設置方法において、前記熱交換用配管は、前記底部用既製杭の側部、前記接続用既製杭の側部に固縛部材によって固定されることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1記載の熱交換用既製杭の設置方法において、前記熱交換用配管は、前記底部用既製杭と前記接続用既製杭との接続時または接続後または前記接続用既製杭同士の接続時または接続後、接続部近傍にて固縛部材によって固定されることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1ないし請求項7の何れか1項記載の熱交換用既製杭の設置方法によって前記掘削孔内に熱交換用既製杭を設置した後、前記掘削孔内にコンクリートを打設し、該熱交換用既製杭の周囲に固形コンクリート層を形成することを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項1ないし請求項4、請求項6、請求項7の何れか1項記載の熱交換用既製杭の設置方法に用いる底部用既製杭において、先端部に固定された穴あき鋼板と、前記穴あき鋼板に固定された連結部材と、円弧形状を為すとともに下部円弧側に円弧形状に形成された保護管を有し、該保護管を介して前記連結部材に固定された長尺の巻回された可撓性を有する熱交換用配管とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、巻回された熱交換用配管を往復一対のものとして準備し、既製杭に随時固定していくことで、施工が容易である。また、巻回された熱交換用配管の折り返し部を保護することにより、熱交換用配管の変形や破損の防止を防止するとともに、コンクリート打設時の摩擦抵抗を大幅に低減することができる。
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1〜図15は、本発明の一実施形態に係る熱交換用既製杭の設置方法、熱交換用既製杭の造成方法および底部用既製杭を示す。本実施形態では、3つの既製杭を接続して熱交換用既製杭を設置する場合について手順1−11に従って説明する。なお、既製杭としては、鋼管杭とコンクリート杭とがある。本実施形態においては、鋼管杭について説明するが、コンクリート杭でも良い。
(手順1)
図1に示すように、下杭(底部用鋼管杭)2Aの建て込み前において、下杭2Aを周知の方法によって吊り下げ、地上側において、下杭2Aの側部の下端側の周囲4箇所に、例えば掘削孔1の2倍以上の長さを有する長尺の巻回された可撓性の熱交換用配管3を、折り返し部4を形成して一方を熱媒供給用、他方を熱媒取出用として固定する。その後、図1に示すように、周知の方法によって掘削された掘削孔1上に、下杭2Aを周知の方法によって吊り下げる。
ここで、各折り返し部4は、図2、図3、図4に示すように、円形状を為し、下側の円弧部分に円弧形状に成形されたSUS製フレキシブル管からなる保護管5を被覆し、その上をビニールテープを巻き付けている。この保護管5の部分には、下杭2Aの先端部2aに固定した穴あき鋼板6に固着された連結部材7が固定されている。連結部材7は、保護管5に取り付けられるU字管7aと、穴あき鋼板6に固定される平板7bと、U字管7aと平板7bとを連結するボルト7cとで構成されている。また、各折り返し部4の上側は、PPバンドからなる固縛部材8によって下杭2Aに固縛されている。
熱交換用配管3としては、例えば、中空の内装ポリエチレン(高耐熱PE)の外周に変成ポリエチレン層(接着層)を介してアルミニウム補強層を積層し、さらにアルミニウム補強層の外周に変成ポリエチレン層(接着層)を介して外装ポリエチレン(高密度PE)を積層してなる長尺の可撓性を有するポリエチレン製管(例えば、積水化学工業株式会社製スーパーエスロメタックス)を使用した。
そして、熱交換用配管3には、熱電対9が取り付けられている。その取付手順を図5に基づいて説明する。
先ず、図5(a)に示すように、ロール状に巻回された例えば長さ50m、巻き径1mの熱交換用配管3を、図5(b)に示すように、伸ばす。次に、図5(c)に示すように、熱交換用配管3を25m程度伸ばしたところで、SUS製フレキシブル管5aを20mの位置まで入れる。次に、図5(d)に示すように、150φの塩ビ管5bをベンダー代わりにしてSUS製フレキシブル管5aとともに曲げる。次に、図5(e)に示すように、残りの半分の熱交換用配管3を伸ばす。次に、図5(f)(g)に示すように、熱電対9とその配線9aを熱交換用配管3の内側に配し、その上にアルミニウムテープ10を貼り、アルミニウムテープ10の上に締付リング11(例えば、インシュロック(商品名))で固定し、さらにビニールテープ12を巻き付けて固定する。円弧形状に成形されたSUS製フレキシブル管からなる保護管5には、コーキングが施される。次に、図5(h)(i)に示すように、熱交換用配管3を例えば巻き径1.5mのロール状に巻き取る。
(手順2)
図6に示すように、下杭2Aを掘削孔1内に降下しながら4組の熱交換用配管3からなる熱交換用配管ロール3A,3B,3C,3Dを操作して下杭2Aの側壁に沿って熱交換用配管3を順次繰り出し、例えば、3mの位置でPPバンドからなる固縛部材8によって下杭2Aに熱交換用配管3を固縛し、さらに下杭2Aを掘削孔1内に降下しながら熱交換用配管ロール3A,3B,3C,3Dを操作して熱交換用配管3を下杭2Aの側壁に沿って順次繰り出す。
(手順3)
図7に示すように、下杭2Aが所定深度降下したら、図8に示すように、下杭2Aを杭受け装置15にて支持し、中杭(接続用鋼管杭)2Bを周知の方法によって吊り下げ、周知の方法により下杭2Aに中杭2Bを接合部16において溶接などにより接合する。
(手順4)
図9に示すように、中杭2Bを周知の方法によって吊り上げ、中杭2Bの吊り上げに伴って吊り上げられる下杭2Aが杭受け装置15から離れる位置まで上昇させ、杭受け装置15を撤去する。
(手順5)
図10に示すように、下杭2Aに接続した中杭2Bを周知の方法により掘削孔1内に降下しながら熱交換用配管ロール3A,3B,3C,3Dを操作して熱交換用配管3を中杭2Bの側壁に沿って順次繰り出し、例えば、3mの位置でPPバンドからなる固縛部材8によって中杭2Bに熱交換用配管3を固縛し、さらに下杭2Aに接続した中杭2Bを掘削孔1内に降下しながら熱交換用配管ロール3A,3B,3C,3Dを操作して熱交換用配管3を中杭2Bの側壁に沿って順次繰り出す。
(手順6)
図11に示すように、下杭2Aに接続された中杭2Bが所定深度降下したら、手順3と同様に、中杭2Bを杭受け装置15にて支持し、上杭(接続用鋼管杭)2Cを周知の方法によって吊り下げ、周知の方法により中杭2Bに上杭2Cを接合部17において溶接などにより接合する。
(手順7)
図12に示すように、上杭2Cを周知の方法によって吊り上げ、上杭2Cの吊り上げに伴って吊り上げられる中杭2Bが杭受け装置15から離れる位置まで上昇させ、杭受け装置15を撤去する。
(手順8)
図13に示すように、中杭2Bに接続した上杭2Cを周知の方法により掘削孔1内に降下しながら熱交換用配管ロール3A,3B,3C,3Dを操作して熱交換用配管3を上杭2Cの側壁に沿って順次繰り出し、例えば、3mの位置でPPバンドからなる固縛部材8によって上杭2Cに熱交換用配管3を固縛し、さらに下杭2Aに接続した中杭2Bに接続した上杭2Cを掘削孔1内に降下しながら熱交換用配管ロール3A,3B,3C,3Dを操作して熱交換用配管3を上杭2Cの側壁に沿って順次繰り出す。そして、下杭2Aが掘削孔1の孔底1aに達したところで、接続杭の降下を停止し、周知の吊り下げ装置を取り外す。
(手順9)
図14に示すように、4組の熱交換用配管3をそれぞれ水圧テスト装置に連絡し、所定の水圧テストを行う。
(手順10)
図15に示すように、熱電対9の配線9aを熱電対測定器に接続し、各熱電対9の測定値を計測する。
(手順11)
手順8にて建て込まれた接続杭と掘削孔1との間にコンクリートを打設し、固形コンクリート層を形成する。コンクリート打設時に、下杭2Aの穴あき鋼板6の穴から空気が接続杭内に流入する。
以上のように、本実施形態によれば、下杭2Aの建て込み前の段階で、下杭2Aの側部の下端側の周囲4箇所に固定される熱交換用配管3の折り返し部4が、その下側の円弧部分に円弧形状に成形されたSUS製フレキシブル管からなる保護管5を被覆し、その上をビニールテープを巻き付けた状態で予め形成されているので、手順1においては、この保護管5の部分を下杭2Aの先端部2aに固定した穴あき鋼板6に固着された連結部材7に固定する作業を行うだけで、熱交換用配管3の折り返し部4を下杭2Aに確実に固定することができる。このように確実に固定された熱交換用配管3の折り返し部4は、下杭2Aに対する組付作業手順11におけるコンクリート打設時にセメントミルク、砂、石および礫などとの摩擦によって発生する熱交換用配管3の変形や破損を防ぐことができる。また、下杭2Aの外径と掘削孔1の内径とは、地中熱を回収するためには、離れていないことが望ましい。本実施形態では、下杭2Aの外側に位置する熱交換用配管3が下杭2Aの降下時に掘削孔1にぶつかるとかに下杭2Aの降下に支障が出るなどの不具合がない限り間隔を小さくすることができる。
次に、手順2においては、4組も熱交換用配管3が、図5に示すように、巻き取られているので、熱交換用配管ロール3A,3B,3C,3Dを操作して下杭2Aを掘削孔1内に降下しながら下杭2Aの側壁に沿って順次繰り出すことができる。また、手順1では、折り返し部4の上部側の熱交換用配管3をPPバンドからなる固縛部材8によって下杭2Aに固縛しているので、手順2による建て込み時に4組の熱交換用配管3が下杭2Aに沿って降下することができる。また、例えば、3mの位置でPPバンドからなる固縛部材8によって下杭2Aに熱交換用配管3を固縛しているので、熱交換用配管3の繰り出しによって、折り返し部4と固縛部材8との間に位置する熱交換用配管3が影響を受けることなく下杭2Aとともに降下していく。従って、下杭2Aの降下と熱交換用配管3の繰り出しを同期して行うことによって、下杭2Aの側部に熱交換用配管3を沿わせた状態での建て込みが可能となる。
次に、手順3においては、下杭2Aの長さ分(例えば、6−8m)の建て込みを終えたら、下杭2Aの頭部側に杭受け装置15を取り付けることによって、下杭2Aに中杭2Bを溶接などによって接合できる。この際、杭受け装置15には、4組の熱交換用配管3が位置する側面ではない別の側面に設けた3つのキャンバー15aで下杭2Aを支持することができる。従って、長尺の4組の熱交換用配管3が下杭2Aの側壁に沿っていても支障はない。また、接合部16の上部側の熱交換用配管3をPPバンドからなる固縛部材8によって中杭2Bに固縛しているので、手順5による建て込み時に4組の熱交換用配管3が中杭2Bに沿って降下することができる。
次に、手順4においては、中杭2Bの中杭2Bを吊り上げて下杭2Aを杭受け装置15から離し、杭受け装置15を撤去する。この際、熱交換用配管3は、固縛部材8によって固縛されているので、下杭2Aおよび中杭2Bから離れることなく下杭2Aおよび中杭2Bの側壁に沿った状態に保持されている。しかも、熱交換用配管3は、可撓性を有するので、図9に示すように、中杭2Bおよび下杭2Aの動きに伴って追従し、折れ曲がるようなことはない。
次に、手順5においては、手順2と同様に、4組の熱交換用配管3を熱交換用配管ロール3A,3B,3C,3Dを操作して下杭2Aおよび中杭2Bの降下に伴って順次繰り出すことができる。
次に、手順6においては、手順3と同様に、中杭2Bに上杭2Cを接合することができる。
次に、手順7においては、手順4と同様に、上杭2Cを吊り上げて中杭2Bを杭受け装置15から離し、杭受け装置15を撤去することができる。
次に、手順8においては、手順5と同様に、4組の熱交換用配管3を熱交換用配管ロール3A,3B,3C,3Dを操作して下杭2A、中杭2Bおよび上杭2Cの降下に伴って順次繰り出すことができる。
次に、手順9においては、熱交換用配管3が接続された杭(下杭2A、中杭2B、上杭2C)に沿って掘削孔1の上方に延出しているので、水圧テストを行うことができる。
次に、手順10においては、熱交換用配管3が接続された杭(下杭2A、中杭2B、上杭2C)に沿って掘削孔1の上方に延出しているので、熱電対9の測定を行うことができる。
次に、手順11においては、熱交換用配管3は折り返し部4が下杭2Aの下端部側に固定され、下杭2A、中杭2Bおよび上杭2Cの側部に沿って複数の固縛部材8によって固縛され、かつ下杭2A、中杭2Bおよび上杭2Cの側部に沿って掘削孔1の上方に延出しているので、コンクリート打設時にセメントミルク、砂、石および礫などとの摩擦によって発生する熱交換用配管3の変形や破損を防ぐことができる。このようにして造成された熱交換用鋼管杭は、掘削孔1の内壁との距離を小さくできるので、地中熱を効果的に回収することが可能となる。
なお、上記実施形態では、熱交換用配管3として、ポリエチレン製管(例えば、積水化学工業株式会社製スーパーエスロメタックス)を使用した場合について説明したが、図16、17に示すように、高密度ポリエチレン製のチューブ(例えば、イノアックコーポレーション製Uチューブ)でもよい。このチューブからなる熱交換用配管3には、熱電対9が取り付けられている。その取付手順を図16に基づいて説明する。
先ず、図16(a)に示すように、ロール巻きされた例えば長さ20m、巻き径2mの熱交換用配管3を、図16(b)に示すように、伸ばす。次に、図16(c)に示すように、熱交換用配管3のU字型の折り返し部4に、熱電対9とその配線9aを熱交換用配管3の内側に配し、その上にアルミニウムテープ10を貼り、アルミニウムテープ10の上に締付リング11(例えば、インシュロック(商品名))で固定し、さらにビニールテープ12を巻き付けて固定する。次に、図16(d)(e)に示すように、熱交換用配管3を例えば巻き径2mのロール状に巻き取る。
図16に示す熱交換用配管3を用いる場合には、図17に示すように、各折り返し部4には、下杭2Aの先端部2aに固定した穴あき鋼板6に固着された平板7aに番線7dを介して結束されている。また、各折り返し部4の上側は、PPバンドからなる固縛部材8によって下杭2Aに固縛されている。
また、上記実施形態では、3つの鋼管杭(下杭2A、中杭2B、上杭2C)を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限らず、接続される鋼管杭は1本以上であれば良く、その接続本数は用途目的によって適宜選択することができる。
また、上記実施形態では、4本の熱交換用配管3を90度間隔で配置した場合について説明したが、本発明は、これに限らず、熱交換用配管3を任意の角度で鋼管杭の周囲に配置することができる。
下杭(底部用鋼管杭)2の建て込み前の状態を示す説明図である。 熱交換用配管3の平面図である。 下杭2Aの断面図である。 下杭2Aの下端部側の側面図である。 熱交換用配管3の組立手順を示す説明図である。 下杭2Aの建て込み状態を示す説明図である。 下杭2Aに中杭(接続用鋼管杭)2Bを接続する状態を示す説明図である。 杭受け装置の説明図である。 杭受け装置15を撤去する状態を示す説明図せある。 下杭2Aに中杭2Bを接続した接続杭の建て込み状態を示す説明図である。 中杭2Bに上杭(接続用鋼管杭)2Cを接続する状態を示す説明図である。 杭受け装置15を撤去する状態を示す説明図である。 下杭2Aに接続した中杭2Bに上杭2Cを接続した接続杭の建て込み状態を示す説明図である。 熱交換用配管3の水圧テストを行う状態を示す説明図である。 熱交換用配管3に設けた熱電対9のテストを行う状態を示す説明図である。 熱交換用配管3の組立手順を示す説明図である。 別の熱交換用配管3を用いた場合の下杭2Aの下端部側の側面図である。
符号の説明
1 掘削孔
2A 下杭(底部用鋼管杭)
2B 中杭(接続用鋼管杭)
2C 上杭(接続用鋼管杭)
3 熱交換用配管
3A,3B,3C,3D 熱交換用配管ロール
4 折り返し部
5 保護管
6 穴あき鋼板
7 連結部材
8 固縛部材
15 杭受け装置
16,17 接合部

Claims (9)

  1. 折り返し部を形成して一方を熱媒供給用、他方を熱媒取出用としてなる長尺の巻回された可撓性を有する熱交換用配管を、底部用既製杭の側部の下端側に固定した後、前記底部用既製杭を掘削孔内に降下しながら前記熱交換用配管を該底部用既製杭の側部に沿わせつつ地上側で該熱交換用配管を順次繰り出す第一の吊り込み工程と、
    前記第一の吊り込み工程後に、前記底部用既製杭に接続用既製杭を接続し、前記接続された既製杭を掘削孔内に降下しながら前記熱交換用配管を該接続された既製杭の側部に沿わせつつ地上側で該熱交換用配管を順次繰り出す第二の吊り込み工程と
    を有することを特徴とする熱交換用既製杭の設置方法。
  2. 請求項1記載の熱交換用既製杭の設置方法において、
    前記第二の吊り込み工程後に、前記接続用既製杭に次の接続用既製杭を接続し、前記接続された既製杭を掘削孔内に降下しながら前記熱交換用配管を該接続された既製杭の側部に沿わせつつ地上側で該熱交換用配管を順次繰り出す第三の吊り込み工程をさらに有し、
    前記掘削孔の深さに応じて、前記第三の吊り込み工程を繰り返す
    ことを特徴とする熱交換用既製杭の設置方法。
  3. 請求項1記載の熱交換用既製杭の設置方法において、
    前記底部用既製杭は、側部の下端側の周囲に前記熱交換用配管の折り返し部を複数個有する
    ことを特徴とする熱交換用既製杭の設置方法。
  4. 請求項1記載の熱交換用既製杭の設置方法において、
    前記熱交換用配管の折り返し部は、円弧形状を為し、前記底部用既製杭の先端部に固定した穴あき鋼板に固着された連結部材に保護管を介して固定してなる
    ことを特徴とする熱交換用既製杭の設置方法。
  5. 請求項1記載の熱交換用既製杭の設置方法において、
    前記熱交換用配管の折り返し部は、前記底部用既製杭の先端部に固定した穴あき鋼板に番線を介して固定してなる
    ことを特徴とする熱交換用既製杭の設置方法。
  6. 請求項1記載の熱交換用既製杭の設置方法において、
    前記熱交換用配管は、前記底部用既製杭の側部、前記接続用既製杭の側部に固縛部材によって固定される
    ことを特徴とする熱交換用既製杭の設置方法。
  7. 請求項1記載の熱交換用既製杭の設置方法において、
    前記熱交換用配管は、前記底部用既製杭と前記接続用既製杭との接続時または接続後または前記接続用既製杭同士の接続時または接続後、接続部近傍にて固縛部材によって固定される
    ことを特徴とする熱交換用既製杭の設置方法。
  8. 請求項1ないし請求項7の何れか1項記載の熱交換用既製杭の設置方法によって前記掘削孔内に熱交換用既製杭を設置した後、前記掘削孔内にコンクリートを打設し、該熱交換用既製杭の周囲に固形コンクリート層を形成することを特徴とする熱交換用既製杭の造成方法。
  9. 請求項1ないし請求項4、請求項6、請求項7の何れか1項記載の熱交換用既製杭の設置方法に用いる底部用既製杭において、
    先端部に固定された穴あき鋼板と、
    前記穴あき鋼板に固定された連結部材と、
    円弧形状を為すとともに下部円弧側に円弧形状に形成された保護管を有し、該保護管を介して前記連結部材に固定された長尺の巻回された可撓性を有する熱交換用配管と
    を備えることを特徴とする底部用既製杭。
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