JP4710129B2 - 防寒具 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
建築現場等での作業活動性が良く、人の背中にある温感に敏感な通称大堆または風門と言われるツボの位置をカイロ等簡易発熱源で暖めることが出来き、防寒を目的とする防寒具に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、真冬の建築現場等屋外活動者は、寒風にさらされ、一般の作業服や首に巻いたタオル等だけでは防寒できず、首筋や、背中から寒気が生じ、血圧の上昇や、身体が冷え、風邪の引き始め等には症状を悪化させる等問題があった。また、特願平８−３０１４６６「首巻防寒具」では単に、首に巻く扁平マフラー部そのものにカイロ等熱源を入れるポケット設け、首筋そのものを暖める構成のものが示されいる。これは、人間の脳の近くで各種中枢神経や血管が集中する首筋そのものを過度に暖めることになり、医学的にも健康上好ましくないと言える。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
真冬の防寒を目的に首筋そのものをカイロ等の簡易熱源で暖めるのではなく、東洋医学で昔から風邪の引き始めに暖めると症状の改善に良いされており、かつ、人体の中で、温感に敏感なツボといわれている背中上部で第７頚椎の下、通称大堆、または風門を正確に前記カイロ等簡易熱源で長時間安定して暖め、且つ、その周辺の血行を良くする手段を得て、且つ、屋外での激しい作業等で人体に着用し邪魔にならないものを得る。
【０００４】
【問題を解決するための手段】
布等の材料で出来、かつ、現場で作業活動しやすい様に、短く纏められた人の首に巻くマフラー部に連結付属して背中後方部に垂れ部を設け、人の背中の上方にある温感に敏感なツボ、通称大堆または風門の位置に例えば活性炭を主成分とする使い捨てカイロ等人体を暖める簡易発熱源（以下カイロ等発熱源と言う）を入れるポケットを前記垂れ部に有する様構成する。前記ポケット部と人体に接する間の面にははツボを刺激する磁石、トルマリン粉鉱石等電磁力、遠赤外放射線発生物の含有、混紡または塗布材、又はマイナスイオン塗布処理材を附加し、前記発熱源とともに前記ツボへの刺激をさらに活性化できるよう構成する。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明実施の形態の例について述べる。
第１図は本発明の第１の実施例の形態の防寒具１示す図である。本発明品はポリエステル繊維等暖かい素材による人の首または襟に巻いて使うマフラー部２と当該マフラー部２の一部個所、後ろ首に位置する個所から連結して下方に、人の後ろ背中後方にに位置するところにカイロ等発熱源７を収納可能なポケット部３を持つ垂れ部４を有する様構成されている。５と６はマフラー部１を首に固定でき、且つ、着脱するためのそれぞれオス、メスの面フアスナーである。８は異なる使用形態を実現する為の第３の面フアスナーである。第２図は本発明の第１の実施例の防寒具１の断面を示す図である。首を暖めるマフラー部２から、下方に背中に到達する様に、垂れ部４が連結付属し、前記垂れ部にカイロ等発熱源７を収納するポケット部３を設けていることを示している。
【０００６】
第３図は人の背中の温感に敏感なツボ、通称大椎と風門の位置を示す図である。一般に人の背中３１の上方、第７頚椎の下に前記ツボ大椎３２がその下方両脇にツボ風門３３があり、例えば東洋医学では、風邪の引き始めにこれらのツボを暖めると、風邪の症状が改善されると言われている。つまり、ここを暖める事により、血行が活発になり、人体はより広く、全体に暖かみを感じることができるという事である。
【０００７】
第４図は本発明の第１の実施例の防寒具１の使用状態を示す図である。例えば寒い冬に屋外の建築現場で働く人４１が本発明の防寒具１を使用してる状態を示している。
第５図ａは前記垂れ部４に例えば微弱電磁方発生物質であり、マイナスイオン発生物質であり、または、遠赤外放射発生物質であるトルマリン鉱石の粉末含有布等ツボ刺激物の本発明の防寒具への組み込みを説明する図である。前記ポケット部３に収納されるカイロ等発熱源７と人体の皮膚面の中間に位置する面に、微弱電磁力発生物質であり、マイナスイオン発生物質であり、または、遠赤外放射発生物質であるトルマリン鉱石を粉末にして繊維と混紡した物や、または、例えば５００ｍガウス以上の磁石等ツボ刺激物５１をプリント印刷または接着取り付けされた布等のシート５２を付設する。第５図ｂは前記ツボ刺激物の取り付け拡大図で、例えば円形の前記ツボ刺激物５１が前記シート５２に整列点在して設けられている。第５図ｃはその断面拡大図で、例えば、前記トルマリン鉱石の粉石を接着材と混合させた物を半円弧状に盛上げ突起状とした状態でツボ刺激物５１としている。これにより、複数のツボ刺激物５１が直接人の背中の通称温感のツボと言われる通称大椎、風門の皮膚に触れた時、人の活動の動きによる適度な皮膚との摩擦を促し刺激し、また、背後に位置するカイロ等発熱源３による高温効果で前記ツボ刺激物５１の分子活動の活性化と、同じく人体の細胞活性化と相乗し、前記ツボ周辺の血行を強力に増進促すことができる。
【０００８】
第６図ａ，ｂは前記第１図に示された第３の面フアスナー８の使い方を説明する図である。本発明を使用する作業者がマフラー部２を首に巻き、第１の面フアスナーオス５と第２の面フアウスナーメス６とを一対として接着装着時は例えば第６図ａに示す様に第１の使用状態としてＶネックとなる。また、第１の面フアスナー雄５とは離れて設けられた、第３の面フアスナー雄８を対として接着装着時は例えば集６図ｂに示す様に第２の使用状態としてのハイネックで使える様構成している。激しい作業で邪魔に成らないようにマフラー部２が通常のマフラーより極端に短かく構成し、かつ上着等に隠せて目立たないＶネックでも、首周りの暖かさを優先するハイネックでも使える様にするには、前記の第３の面フアウスナーオス８が存在する事が重要な役割を果たしている。
【０００９】
さらに、本発明の第２の実施例の形態を説明する。第７図は本発明の第２の実施例を説明する図である。前記第１の実施例の形態の垂れ部４を下方に長く設け、前記カイロ等発熱源７を収納するポケット部３の例えば下方に複数の例えば第２のカイロ等発熱源７１を収納するポケット部７２を設ける。これにより、前記ツボの他に加えて例えば人の腰上部をも暖めることができる。さらに、一対の着脱可能な例えば止めピン７３、７４をマフラー部２の上部とポケット部３と第２のポケット部７２の間に設け、これらを接続した場合は、前記カイロ発熱源７が人の後首に、且つ、第２のカイロ等発熱源７１は前記ツボの位置を等、暖める位置を変えて使うことができる様構成している。
【００１０】
【発明の効果】
次に本発明の効果について述べる。
本発明の防寒具を例えば寒い冬の屋外で着用すると、首周りと一緒に前記垂れ部のポケットに収納されたカイロ等の発熱源７が前記温感に敏感な背中のツボ、通称大椎３２、または、風門３３を長時間暖めるので、血行を良くし、人体に広く暖かさを伝え、防寒効果が著しい。東洋医学では、風邪の引き始めにこれらの前記ツボを暖めると、風邪の症状が改善されると言われている。つまり、ここを暖める事により、人体はより広く全身で暖かみを感じることができるという事である。
また、前記カイロ等発熱源３と人体の皮膚面の間に来るようにツボ刺激物５１を垂れ部４に付設したので、ツボ刺激物５１が高温になり、より、例えば内部分子活動が活発化し、例えば遠赤外放射量が増加し、人体は暖かさより強く内部まで感じ、血行も良くなる効果が増加する。また、前記ツボ刺激物５１を第５図ｃで示した様に、半円弧状の突起を設けたので、人の皮膚面との適度な摩擦と汗等の水分との結合による例えば前記ツボ刺激物５１がトルマリン鉱石の粉末を含有していた場合、電磁放射効果の助長を促し、さらに前記ツボ周辺の血行をさらに増進する効果が期待できる。また、前記ツボ刺激物５１が磁石の場合は、その電磁力がツボの血行をよくする効果が期待できる。さらに、第１、第２のオス、メス１対の面フアスナー５、６とは別に第３の面フアスナーオス８を設けたので、激しい作業で邪魔に成らないようにマフラー部２が通常のマフラーより極端に短かく構成しておきながら、かつ上着等に隠せて目立たない例えば第１の使用状態のＶネックでも、また、首周りの暖かさを優先する例えば第２の使用状態のハイネックでも使える様に出来、これからの高齢社会の寒い冬の屋外作業の健康管理に、また、防寒具として、人々に喜ばれる効果がある。
【００１１】
また、本発明の第２の実施例では、激しい動きの作業中でも、安定して且つ簡易に複数のカイロ等発熱源を固定出来、前記ツボの他にさらに下方の腰上部までも長く暖めることができ、さらに、前記複数のカイロ等発熱源の位置を同時に好みに応じ変えることも出来、大変効果の大きいものである。
【００１２】
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明の第１の実施例の形態の防寒具１示す図
第２図は本発明の第１の実施例の防寒具１の断面を示す図
第３図は人の背中の温感に敏感なツボ、通称大椎と風門の位置を示す図
第４図は本発明の第１の実施例の防寒具１の使用状態を示す図
第５図ａは前記垂れ部４に例えば徹弱電磁力発生物質であり、マイナスイオン発生物質であり、または、遠赤外放射発生物質であるトルマリン鉱石の粉末含有布等ツボ刺激物の本発明の防寒具への組み込みを説明する図
第５図ｂは前記ツボ刺激物の取り付け拡大図
第５図ｃは前記ツボ刺激物の断面拡大図
第６図ａ，ｂは前記第１図に示された第３の面フアスナー８の使い方を説明する図
第７図は本発明の第２の実施例を説明する図
【符号の説明】
１ 本発明の第１の実施例の形態の防寒具
２ マフラー部
３ ポケット部
４ 垂れ部
５ 第１の面フアスナーオス
６ 第２の面フアスナーメス
７ カイロ等簡易発熱源
８ 第３の面フアスナー
３１ 人の背中
３２ ツボ大椎
３３ ツボ風門
４１ 働く人
５１ ツボ刺激物
５２ シート
７１ 第２のカイロ等発熱源
７２ 第２のカイロ等発熱源７１を収納するポケット部
７３、７４ 一対の着脱可能な例えば止めピン

Claims (2)

1. 首に巻いて使用するマフラー部の両端を着脱自在な雄雌１対の面ファスナーで接続して、上着の下に隠せて目立たなく着用できるＶネックでの使用状態を得ることが出来、さらに、前記１対とは別の雄、又は、雌のどちらか片方の面ファスナーを前記一対の面ファスナーから離れてマフラー部の中心方向の位置に設け、前記一対の面ファスナーのどちらか一方と前記マフラー部の中心方向の位置に設けられた片方の面ファスナーとで接続して、首に巻き首周りを暖かくするハイネックでの使用状態をも得ることが出来、前記マフラー部の人の後ろ首に位置する個所から人の背中後方へ、連結して、人のツボ大堆に位置するところに発熱源の収納部を設けたことを特徴とする防寒具
2. 前記収納部の人の皮膚に接する面に、マイナスイオン発生物質、または、遠赤外放射発生物質を複数の半円弧状の突起として設け、人の皮膚面との摩擦により前記ツボを刺激するように構成したことを特徴とする請求項１の防寒具

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