JP4708947B2 - フランジ継手漏水防止方法及びその装置 - Google Patents

フランジ継手漏水防止方法及びその装置 Download PDF

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Description

本発明は、既設パッキンを介して接続された既設管のフランジ継手を周方向に亘って水密的に密封して、前記フランジ継手における漏水を防止するフランジ継手漏水防止方法と、該漏水の防止に用いられるフランジ継手漏水防止装置に関する。
従来のフランジ継手漏水防止方法及びその装置は、当初既設パッキンにより防水されていたフランジ継手が、長期使用等により劣化して漏水した場合に、既設管を不断水状態にて漏水防止する方法及び該漏水防止するために用いられる装置であって、該装置は、リング体に形成される漏水防止材と、内面が漏水防止材の外面と周方向に沿って保持する保持材と、フランジ面に形成された複数の挿通孔に夫々係合され水密的に密封する係合材と、から構成されており、漏水防止材と保持材とを、フランジ継手の外面に周方向に沿って装着するとともに、フランジ面の挿通孔を係合材にて水密的に密封して、フランジ継手の漏水を防止している(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−351468号公報(第2頁、第4図)
しかしながら、特許文献1にあっては、フランジ継手が漏水した状況下において、漏水防止材及び保持材をフランジ継手の外面に周方向に沿って装着し、フランジ面の挿通孔を係合材にて係合するために、既設管内の流体圧及び水頭圧に抗しながら該装着若しくは該係合する必要があり、作業手間や時間を要していた。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、フランジ継手から漏水する既設管内の流体圧及び水頭圧に抗せずにフランジ継手を密封できる、フランジ継手漏水防止方法及びその装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のフランジ継手漏水防止方法は、既設パッキンを介して接続された既設管のフランジ継手を周方向に亘って水密的に密封して、前記フランジ継手における漏水を防止するフランジ継手漏水防止方法であって、
帯形状であって両端部に形成された当接面を互いに当接することにより前記フランジ継手の外径と略同径のリング体に形成される漏水防止材と、前記漏水防止材を保持する保持材とを、前記フランジ継手の外面に周方向に沿って水密的に装着するとともに、フランジ面に形成される複数の挿通孔に夫々係合する係合材にて水密的に密封した後に、前記挿通孔よりも小径であって前記フランジ継手の前記既設パッキンの外方における継合せ部の内部と外部とを開閉可能に連通する連通路を少なくとも備える水抜き手段を、閉状態とすることを特徴としている。
この特徴によれば、漏水防止材と保持材とを装着するとともに、挿通孔を係合材にて密封した後に、水抜き手段を閉状態とすることにより、既設管内の流体圧及び水頭圧に抗せずにフランジ継手を密封でき、該密封した後に、挿通孔よりも小径の連通路を小さな力で閉状態とすることができる。
本発明の請求項2に記載のフランジ継手漏水防止方法は、請求項1に記載のフランジ継手漏水防止方法であって、前記連通路が、前記係合材のうち特定された少なくとも一つの特定係合材に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、水抜き手段が予め特定係合材に形成されているため、フランジ継手は水抜きのための連通路の加工を要しない。
本発明の請求項3に記載のフランジ継手漏水防止装置は、既設パッキンを介して接続された既設管のフランジ継手に周方向に亘って水密的に装着され、前記フランジ継手における漏水を防止するフランジ継手漏水防止装置であって、
帯形状であって両端部に形成された当接面を互いに当接することにより前記フランジ継手の外径と略同径のリング体に形成され、前記フランジ継手の外面に周方向に亘って水密的に当接する漏水防止材と、内面が前記漏水防止材の外面と周方向に沿って保持する保持材と、フランジ面に形成された複数の挿通孔に夫々係合され水密的に密封する係合材と、から構成されており、
前記係合材のうち特定された少なくとも一つの特定係合材に、前記挿通孔よりも小径であって前記フランジ継手の前記既設パッキンの外方における継合せ部の内部と外部とを連通する連通路と、前記連通路を前記継合せ部の外部から開閉可能な連通路栓と、を備える水抜き手段が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、連通路を開状態として、既設管内の流体をフランジ継手の外部に放出しながら特定係合材を係合することにより、既設管内の流体圧及び水頭圧に抗せずに係合でき、該係合後に、挿通孔よりも小径の連通路を、小さな力で連通路栓にて閉状態とすることができる。また、特定係合材を最後に係合することにより、他の係合材の係合時には既設管内の流体圧が負荷されずに、連通路及び連通路栓が不要であり、汎用品を使用できる。
本発明の請求項4に記載のフランジ継手漏水防止装置は、請求項3に記載のフランジ継手漏水防止装置であって、前記特定係合材が、前記フランジ継手の前記挿通孔に挿通される特殊ボルトナットからなることを特徴としている。
この特徴によれば、特定係合材が、フランジ継手の挿通孔に挿通される特殊ボルトナットからなるため、螺挿により係合し易い。
本発明の請求項5に記載のフランジ継手漏水防止装置は、請求項3または4に記載のフランジ継手漏水防止装置であって、前記連通路と前記連通路栓とが形成される前記特定係合材が、前記フランジ継手の上部に形成された前記挿通孔に係合されていることを特徴としている。
この特徴によれば、フランジ継手の上部に形成された挿通孔に挿通された特定係合材を係合することにより、該係合時に既設管内の水頭圧がほとんど負荷されずに、より小さな力で連通路栓にて閉状態とすることができる。
本発明の請求項6に記載のフランジ継手漏水防止装置は、請求項3ないし5のいずれかに記載のフランジ継手漏水防止装置であって、前記保持材が、前記漏水防止材を保持した状態において、互いの端部が近接若しくは当接する周方向に複数分割された分割構造を有しており、前記保持材の内面と前記漏水防止材の外面との間に、前記互いの端部を跨ぐ保持プレートが架設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、分割構造を有する保持材の互いの端部が近接若しくは当接しており、該端部近傍において保持材が漏水防止材を安定的に保持していない箇所があっても、保持プレートにより該保持していない箇所における漏水防止材が安定的に保持され、周方向に亘って防水性が維持される。
本発明の請求項7に記載のフランジ継手漏水防止装置は、請求項3ないし6のいずれかに記載のフランジ継手漏水防止装置であって、前記保持材の内面が、前記管軸を包含する断面視凹部に周方向に沿って形成されており、前記漏水防止材が、前記凹部に周方向に沿って嵌合されていることを特徴としている。
この特徴によれば、漏水防止材が、周方向に沿って保持材の内面に形成された凹部に嵌合されているため、保持材が漏水防止材を管軸中心に向かって押圧しても、漏水防止材がフランジ継手から管軸方向に外れることなく、フランジ継手が周方向に沿って防水される。
本発明の請求項8に記載のフランジ継手漏水防止装置は、請求項3ないし7のいずれかに記載のフランジ継手漏水防止装置であって、前記漏水防止材が、前記フランジ継手の継合せ部と周方向に亘って水密的に当接する第1漏水防止材と、前記第1漏水防止材を被覆して前記フランジ継手の外周面と周方向に亘って水密的に当接する第2漏水防止材と、から構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、漏水防止材が、第1漏水防止材と第2漏水防止材とから構成されており、フランジ継手を2重に防水するために、フランジ継手の水密性がより高まる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1(a)は、本発明の実施例におけるフランジ継手漏水防止装置の全体像を示す正面図であり、(b)は、同じく側面図である。図2(a)は、図1(a)のA−A断面図であり、(b)は、図1(b)の点線囲い部Eの拡大断面図である。図3(a)は、フランジ継手に巻き付けられた第2漏水防止材の全体を示す管軸視図であり、(b)は、(a)のB−B断面図である。図4(a)は、図1(b)の点線囲い部Dの拡大断面図であり、(b)は、同じく特殊ボルトナットを螺合する状況を示した点線囲い部Dの拡大断面図である。図5は、本発明の変形例における特殊ボルトナットを螺合する状況を示した拡大断面図である。
先ず、本発明のフランジ継手漏水防止装置は、本実施例における図1(a)、(b)に示されるように、例えば既設に配設される上水道管の管路部材を構成する流体弁1と直管2とを接続するフランジ継手3において、配管の劣化等による漏水を防止する部材として用いられる。
また、本実施例のフランジ継手漏水防止装置は、漏水箇所である既設のフランジ継手3自体を交換することなく、且つ既設の管路を不断水状態にて後述のように装着されるものであり、フランジ継手3前後の延長方向の配管状況に関わらず、フランジ継手3の外方から装着が可能になっている。
次に、本実施例のフランジ継手3について説明すると、図2(a)、(b)に示されるように、内径が略同径に形成される流体弁1と直管2との互いに面するフランジ継手3が、リング体の既設パッキン4を介してフランジ面の挿通孔3bに挿通螺合された図示しない既設のボルトナットにより接合されている。
既設のフランジ継手3の長期に亘る使用等により、既設パッキン4が劣化若しくは腐食して管内の流体が漏水する場合がある。このような場合には、既設パッキン4の該劣化、腐食箇所の特定が難しく、局所的な漏水防止作業が困難な場合があり、フランジ継手3の周方向に亘って水密的に密封する必要がある。また、本実施例における管内の流体は上水道であり、後述のように不断水状態にて該漏水防止作業を実施する必要がある。
次に、フランジ継手漏水防止装置の概要について説明すると、図3(a)、(b)に示されるように、本実施例のフランジ継手漏水防止装置は、帯形状であって両端部に形成された当接面を後述のように当接することによりリング体に形成される漏水防止材8、9と、図1及び図2に示されるように、漏水防止材8、9を周方向に沿って保持する保持材10と、後述のようにフランジ面に形成された挿通孔3bにて螺合される水密ボルトナット5及び特殊ボルトナット6と、から構成されている。
次に、フランジ継手漏水防止方法の手順について説明する。
先ず、図3(a)、(b)に示されるように、帯形状のゴム体である漏水防止材8、9を、フランジ継手3の外周面に亘って水密的に当接させながら巻き付け、漏水防止材8、9の両端部に形成された当接面を互いに当接させる。
また、本実施例の漏水防止材は、フランジ継手3の継合せ部3aと周方向に亘って水密的に当接する第1漏水防止材8と、第1漏水防止材8を被覆してフランジ継手3の外周面と周方向に亘って水密的に当接する第2漏水防止材9と、から構成されている。このようにすることで、フランジ継手3の外周面を2重に防水するために、フランジ継手3の水密性がより高まる。
また、図3(b)に示されるように、第1漏水防止材8の断面は非圧縮状態において略円形状であり、第2漏水防止材9の断面は、内面が凹部9bと凹部9bの両側部に凸部9c、9cとに形成され、凹部9bに第1漏水防止材8が嵌合されている。
更に、前記巻き付け状態における第2漏水防止材9の当接面9aは、面積が増加するように管軸cに対して傾斜させた傾斜面を有しており、このようにすることで、当接面9aの面積を充分大きく確保することができるため、当接面9aにおける水密性を維持しつつ、第2漏水防止材9を肉薄の帯形状に形成できる。
次に、保持材10の取り付けについて説明すると、図1(a)、(b)に示されるように、保持材10、10は、周方向に複数(本実施例では2分割)の分割構造を有しており、周方向に沿って内面が管軸cを包含する断面視凹部10aに形成されており、周方向に沿って第2漏水防止材9が凹部10aに嵌合されるように、保持材10、10をフランジ継手3の外方から管軸cに向かって押圧する。該押圧した後に、分割構造の夫々の保持材10、10の端部外面に設けられた止め具11、11により、夫々の保持材10、10が互いに近接するように締め付ける。
このようにすることで、第2漏水防止材9が、周方向に沿って保持材10の内面に形成された凹部10aに嵌合されているため、保持材10が第2漏水防止材9を管軸c中心に向かって押圧しても、第2漏水防止材9がフランジ継手3から管軸c方向に外れることなく、フランジ継手3が周方向に沿って防水される。
また、保持材10の前記押圧により、上述のように断面が非圧縮状態において略円形状である第1漏水防止材8は、第2漏水防止材9の凹部9bとフランジ継手3の継合せ部3aとの間隙にて押圧され、周方向に亘って継合せ部3aを水密的に密封する。
更に、既設パッキン4からフランジ継手3の継合せ部3aに漏出した管内流体が、第2漏水防止材9の凸部9c、9cにより止水され、第2漏水防止材9の内部に水密的に密封される。
また、図1(a)、(b)に示されるように、分割構造を有する一方の保持材10の両端部における内面には、肉薄の金属製からなる保持プレート13、13が、夫々予め取り付けられている。夫々の保持材10を管軸cに向かって押圧することで、保持材10、10の内面と第2漏水防止材9の外面との間に、対面した保持材10、10の互いの端部を跨ぐ保持プレート13、13が架設されている状態となる。
このようにすることで、保持材10、10にて第2漏水防止材9を保持した状態において、保持材10、10の互いの端部が近接若しくは当接しており、該端部近傍において保持材10、10が第2漏水防止材9を安定的に保持していない箇所があっても、保持プレート13、13により該保持していない箇所における第2漏水防止材9が安定的に保持され、周方向に亘って防水性が維持される。
また、保持プレート13、13が、前記分割構造を有する保持材10、10の一方の端部における内面に予め取り付けられており、このようにすることで、分割構造を有する保持材10、10の互いの端部を組み合わせることにより、保持プレート13、13を該互いの端部を跨いでスムーズに架設できる。
更に、保持材10、10には、本発明の挟圧部であって、フランジ継手3を管軸c方向に上下流両側から挟圧する挟圧ボルト12が設けられており、上述のように保持材10、10にて第2漏水防止材9を外方から周方向に沿って嵌合した後に、挟圧ボルト12をフランジ面に向かって螺挿することで、保持材10、10が管軸c方向において位置決めされ、フランジ継手3の外周面が安定的に防水される。
次に、フランジ継手3の既設パッキン4の外方において、周方向に複数形成された挿通孔3bに挿通され螺合された既存のボルトナット(図示は省略する)を取り外し、新規に本発明の係合材である複数の水密ボルトナット5を順次、挿通孔3bに螺挿して、フランジ継手3を継合せる。
図2(b)に示されるように、水密ボルトナット5は、ボルト5aの頭部側にはOリング5dが配設されたワッシャー5cが挿通され、ボルト5aの首下側には、同様にOリング5eが配設された袋ナット5bが螺挿されている。このようにすることで、フランジ面の上下流両側において挿通孔3bが密封され、管内の流体が該密封した挿通孔3bから流出することが防止される。
次に、複数の水密ボルトナット5を挿通孔3bに螺挿した後、最後に、図1及び図4(a)に示されるように、本発明の特定係合材である一つの特殊ボルトナット6を、フランジ継手3の上部に形成された挿通孔3bに係合する。
特殊ボルトナット6には、本発明の水抜き手段であって、ボルト6aの頭部端面に形成された小孔6gと、首下部略中央の側周面に形成された小孔6h、6hとが、ボルト6a内部で連通している挿通孔3bよりも小径の連通路6fが予め形成されており、連通路6fは、小孔6gにおいて連通路栓7により螺挿でき開閉可能となっている。他に特殊ボルトナット6を構成する袋ナット6b及びOリング6d、6eの仕様は、水密ボルトナット5と同様である。
図4(b)に示されるように、上述した特殊ボルトナット6は、連通路6fが開状態にて螺挿されるため、該螺挿時に既設管内の流体が、フランジ継手3の既設パッキン4の外方における継合せ部3aの内部に位置する小孔6h、6hから連通路6fに流入して、フランジ継手3外部に排出されながら(図示白抜き矢印参照)、フランジ面を水密的に密封して係合する。このようにすることで、既設管内の流体圧及び水頭圧に抗せずに係合できる。
また、上述した本発明の水抜き手段である連通路6fは、特殊係合材である特殊ボルトナット6に形成されており、このようにすることで、フランジ継手3には、水抜きのための連通路の加工を要しない。
更に、本発明の特定係合材が、フランジ継手3の挿通孔3bに挿通される特殊ボルトナット6からなるため、螺挿により係合し易い。
上述した特殊ボルトナット6の係合後に、既設管内の流体が外部に流出している連通路6fを、小孔6hにおいて連通路栓7により閉状態とする。このようにすることで、挿通孔3bよりも小径の連通路6fを、小さな力で連通路栓7にて閉状態とすることができる。また、特殊ボルトナット6を最後に係合することにより、他の水密ボルトナット5の係合時には既設管内の流体圧がほとんど負荷されずに、連通路6f及び連通路栓7が不要であり、汎用品を使用できる。
また、本実施例の特殊ボルトナット6は、フランジ継手3の上部に形成された挿通孔3bに係合されており、このようにすることで、該係合時に既設管内の水頭圧が負荷されずに、より小さな力で連通路6fを小孔6hにおいて連通路栓7により閉状態とすることができる。
尚、本実施例では、始めに漏水防止材8、9と保持材10とをフランジ継手3の外面に周方向に沿って装着して、次に水密ボルトナット5を挿通孔3bに水密的に螺合し、最後に特殊ボルトナット6を係合して、連通路栓7にて連通路6f閉状態としているが、本発明のフランジ継手漏水防止方法は、最後に水抜き手段である連通路6fを閉状態とするものであれば、他の部材の係合順序は、必ずしも本実施例に限らない。例えば、始めに水密ボルトナット5を挿通孔3bに係合し、同様に、連通路6fを開状態として特殊ボルトナット6を挿通孔3bに係合して、次に漏水防止材8、9と保持材10とをフランジ継手3の外面に周方向に沿って装着し、最後に特殊ボルトナット6の連通路6fを連通路栓7にて閉状態としてもよい。
このようにすることで、フランジ継手3に漏水防止材8、9と保持材10とを装着するとともに、挿通孔3bを水密ボルトナット5及び特殊ボルトナット6にて密封した後に、本発明の水抜き手段を閉状態とすることにより、既設管内の流体圧及び水頭圧に抗せずにフランジ継手3を密封でき、該密封した後に、挿通孔3bよりも小径の連通路6fを小さな力で閉状態とすることができる。
また、本発明の変形例として図5に示されるように、特殊ボルトナット6’の小径6g’が、ボルト6a’頭部近傍における首下部外周面に形成されていてもよく、このようにすることで、ボルト6a’とナット6bとを螺合する過程において、既設管内の流体を水抜きすることができる。また、このようにすることで、ボルト6a’を締め付けることにより連通路6f’を閉状態とすることができ、上述したような連通路栓が不要となる。
更に、本発明の変形例として特に図示しないが、特殊ボルトナットのボルト首下部外周面において、ボルト軸方向に向かって凹溝が、本変形例の連通路として形成されていてもよい。このようにすることで、上述と同様に、ボルトとナットとを螺合する過程において、既設管内の流体が、該凹溝を通じてフランジ継手の外部に排出されて水抜きすることができ、ボルトを締め付けることで該凹溝(連通路)を閉状態とすることができ、連通路栓が不要となる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、連通路6fを有する特殊ボルトナット6は、複数の水密ボルトナット5のうち一つのみ設けられているが、本発明の特定係合材である特殊ボルトナット6は、少なくとも一つであれば一つのみに限られず、複数設けられていても構わない。
また、上記実施例では、水抜き手段として特定係合材である特殊ボルトナット6に連通路6fが備えられているが、本発明の水抜き手段は、挿通孔3bよりも小径であってフランジ継手3の既設パッキン4の外方における継合せ部3aの内部と外部とを開閉可能に連通する通路があればよく、例えばフランジ継手3のフランジ面を貫通する貫通路を形成したものでもよい。
また、上記実施例では、連通路6fを有する特殊ボルトナット6は、フランジ面に複数形成される挿通孔3bのうち、上部に形成される挿通孔3bに係合されているが、本発明の特定係合材である特殊ボルトナット6は、フランジ面のいずれの挿通孔3bに係合されていてもよい。
また、上記実施例では、漏水防止材は、フランジ継手3の継合せ部3aと当接する第1漏水防止材8と、第1漏水防止材8を被覆する第2漏水防止材9と、から構成されているが、本発明の漏水防止材は、フランジ継手3を周方向に水密的に密封するものであれば、構成する部材は単一の部材であってもよい。
更に、上記実施例では、保持材10の内面が、断面視凹部10aに周方向に沿って形成されており、漏水防止材が、凹部10aに周方向に沿って嵌合されているが、保持材10が漏水防止材を管軸c中心に向かって押圧しても、漏水防止材がフランジ継手から管軸c方向に外れることなく、フランジ継手が周方向に沿って防水されていれば、保持材10の内面の形状は、特に凹部10aに形成されていなくてもよい。
また、上記実施例では、保持材10、10の内面と第2漏水防止材9の外面との間に、分割構造を有する保持材10、10の互いの端部を跨ぐ保持プレート13が架設されているが、例えば保持材10、10の互いの端部が当接し、フランジ継手を周方向に水密的に密封するものであれば、特に保持プレート13が架設されていなくてもよい。
更に、上記実施例では、保持材10、10に、フランジ継手3を管軸c方向に挟圧する本発明の挟圧部である挟圧ボルト12が設けられているが、保持材10、10が管軸cに向かって位置決めされ、フランジ継手3が安定的に防水されていれば、特に挟圧部が設けられていなくてもよい。
また、上記実施例では、本発明の既設管の管内流体は上水であるが、既設管の管内流体は、例えば下水でもよいしガスでもよい。
(a)は、本発明の実施例におけるフランジ継手漏水防止装置の全体像を示す正面図であり、(b)は、同じく側面図である。 (a)は、図1(a)のA−A断面図であり、(b)は、図1(b)の点線囲い部Eの拡大断面図である。 (a)は、フランジ継手に巻き付けられた第2漏水防止材の全体を示す管軸視図であり、(b)は、(a)のB−B断面図である。 (a)は、図1(b)の点線囲い部Dの拡大断面図であり、(b)は、同じく特殊ボルトナットを螺合する状況を示した点線囲い部Dの拡大断面図である。 本発明の変形例における特殊ボルトナットを螺合する状況を示した拡大断面図である。
符号の説明
1 流体弁
2 直管
3 フランジ継手
3a 継合せ部
3b 挿通孔
4 既設パッキン
5 水密ボルトナット(係合材)
5a ボルト
5b 袋ナット
5c ワッシャー
5d、5e Oリング
6、6’ 特殊ボルトナット(特定係合材)
6a、6a’ ボルト
6b 袋ナット
6d、6e Oリング
6f、6f’ 連通路
6g、6g’ 小孔
6h 小孔
7 連通路栓
8 第1漏水防止材
9 第2漏水防止材
9a 当接面
9b 凹部
9c 凸部
10 保持材
10a 凹部
11 止め具
12 挟圧ボルト
13 保持プレート
c 管軸

Claims (8)

  1. 既設パッキンを介して接続された既設管のフランジ継手を周方向に亘って水密的に密封して、前記フランジ継手における漏水を防止するフランジ継手漏水防止方法であって、
    帯形状であって両端部に形成された当接面を互いに当接することにより前記フランジ継手の外径と略同径のリング体に形成される漏水防止材と、前記漏水防止材を保持する保持材とを、前記フランジ継手の外面に周方向に沿って水密的に装着するとともに、フランジ面に形成される複数の挿通孔に夫々係合する係合材にて水密的に密封した後に、前記挿通孔よりも小径であって前記フランジ継手の前記既設パッキンの外方における継合せ部の内部と外部とを開閉可能に連通する連通路を少なくとも備える水抜き手段を、閉状態とすることを特徴とするフランジ継手漏水防止方法。
  2. 前記連通路が、前記係合材のうち特定された少なくとも一つの特定係合材に形成されている請求項1に記載のフランジ継手漏水防止方法。
  3. 既設パッキンを介して接続された既設管のフランジ継手に周方向に亘って水密的に装着され、前記フランジ継手における漏水を防止するフランジ継手漏水防止装置であって、
    帯形状であって両端部に形成された当接面を互いに当接することにより前記フランジ継手の外径と略同径のリング体に形成され、前記フランジ継手の外面に周方向に亘って水密的に当接する漏水防止材と、内面が前記漏水防止材の外面と周方向に沿って保持する保持材と、フランジ面に形成された複数の挿通孔に夫々係合され水密的に密封する係合材と、から構成されており、
    前記係合材のうち特定された少なくとも一つの特定係合材に、前記挿通孔よりも小径であって前記フランジ継手の前記既設パッキンの外方における継合せ部の内部と外部とを連通する連通路と、前記連通路を前記継合せ部の外部から開閉可能な連通路栓と、を備える水抜き手段が形成されていることを特徴とするフランジ継手漏水防止装置。
  4. 前記特定係合材が、前記フランジ継手の前記挿通孔に挿通される特殊ボルトナットからなる請求項3記載のフランジ継手漏水防止装置。
  5. 前記連通路と前記連通路栓とが形成される前記特定係合材が、前記フランジ継手の上部に形成された前記挿通孔に係合されている請求項3または4に記載のフランジ継手漏水防止装置。
  6. 前記保持材が、前記漏水防止材を保持した状態において、互いの端部が近接若しくは当接する周方向に複数分割された分割構造を有しており、前記保持材の内面と前記漏水防止材の外面との間に、前記互いの端部を跨ぐ保持プレートが架設されている請求項3ないし5のいずれかに記載のフランジ継手漏水防止装置。
  7. 前記保持材の内面が、前記管軸を包含する断面視凹部に周方向に沿って形成されており、前記漏水防止材が、前記凹部に周方向に沿って嵌合されている請求項3ないし6のいずれかに記載のフランジ継手漏水防止装置。
  8. 前記漏水防止材が、前記フランジ継手の継合せ部と周方向に亘って水密的に当接する第1漏水防止材と、前記第1漏水防止材を被覆して前記フランジ継手の外周面と周方向に亘って水密的に当接する第2漏水防止材と、から構成されている請求項3ないし7のいずれかに記載のフランジ継手漏水防止装置。
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