JP4708020B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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Description

この発明は、自動車の前照灯や、屋内外施設、倉庫、工場などの照明灯や、街灯などに用いられる放電灯点灯装置に関するものである。
一般に、放電灯の中でも、メタルハライドバルブ、高圧ナトリウムバルブ、水銀バルブ等の高輝度放電灯(HIDバルブ)は光束が大きく、ランプ効率が高く、更に寿命が長いなどの利点を有している。このため、従来より、屋内外施設、倉庫、工場等における照明灯や街灯等として用いられており、特に、近年では、自動車等の車両用の前照灯としても利用されつつある。
ここで、通常のHIDバルブは、放電し発光している際のHIDバルブの電極間電圧(バルブ電圧)を所定の電圧に安定させ、発光量を安定させるために、バルブ内にキセノン等のガスや各種ハロゲン化金属および水銀を使用している。これは、水銀をバルブ内に封入することにより、例えば車載用35WのHIDバルブ(一般的にD1およびD2タイプと呼ばれるものが代表的)において、安定点灯時のバルブ電圧を85Vに安定させることができるためである。このような利点を有することから、現状においても、大部分のHIDバルブにおいて、水銀が一般的に用いられている。
しかしながら、上記のように、バルブ電圧を安定にするために封入した水銀ではあるが、環境負荷となるため、例えば、特開平11−86795号公報、特開2002−110099号公報や特開2002−93368号公報等に記載されているように、水銀を使用しないHIDバルブが研究されている。そして、車載用HIDバルブにおいても、水銀を使用しないタイプのHIDバルブ(一般的にD3およびD4タイプと呼ばれるものが代表的)が提唱されている。
この水銀を使用しない車載用HIDバルブ(D3及びD4タイプ)は、水銀を添加しないで、例えば亜鉛やインジウム等を用いているが、亜鉛やインジウムは気化するまでに水銀に比してより多くの熱量を必要とする。
また、従来のHIDバルブ(D1及びD2タイプ)と同定格の35Wではあるが、D1およびD2タイプのHIDバルブは安定点灯時のバルブ電圧が85Vという仕様であるのに対して、D3およびD4タイプのHIDは安定点灯時のバルブ電圧が42Vという仕様となっている。
更に、点灯開始直後の挙動も異なる。例えば、HIDバルブの点灯開始直後の電圧は、HIDバルブ内部のガスの成分と圧力によって決定されるが、従来の水銀を用いたHIDバルブであれば、素早くガス状となった水銀が電圧降下を発生することとなり、HIDバルブ電圧の上昇が速く、更には、ガスになった水銀が自ら発光するために、発光量も早く増加する。また、そのため、HIDバルブに供給する出力電力は、HIDバルブ電圧又は点灯経過時間に応じて決定することにより、一定の発光量を得ることができる。
しかしながら、水銀を使用しないHIDバルブは、上述した電圧降下を発生する水銀がないため、点灯開始直後にHIDバルブ内部のハロゲン化金属が蒸発してガスになるまでは、内部にはキセノンガスしか存在しない。従って点灯開始直後の水銀を使用しないHIDバルブの電圧はキセノンガスの電圧降下のみで低く略一定の電圧となる。また発光量はキセノンガスが発光する光量でしかないため、投入電力に対する発光量は少ないものとなってしまう。
従って水銀を使用しないHIDバルブ(D3及びD4)のようなHIDバルブ内の金属が気化するまでに多量の熱量を必要とするHIDバルブを、従来の水銀を含んだHIDバルブ用の放電灯点灯装置で点灯すると、未だハロゲン化金属が蒸発する前に、換言すればハロゲン化金属の発光加勢を待たずに、出力電力を減衰させる結果となる。その結果、適切な電力を投入できずに充分な発光量に至るには長時間を必要とすることとなり、特に、車載用ヘッドランプにおいては、急峻な発光量の立ち上がりが必要とされていることから、当該用途に用いることは困難であった。また、充填物が気化した際には、急激に発光量が増加することとなり、放電灯の点灯時の発光量が安定しないという課題があった。
この発明に係わる放電灯点灯装置は、水銀レス放電バルブに電力を供給する電源回路と、放電バルブの放電を開始させるための高電圧パルスを印加する始動回路と、電源回路および始動回路が供給する電力の制御を行う制御回路とを備えた放電灯点灯装置において、制御回路は、放電バルブの点灯開始後に放電バルブの電圧が上昇する変化点を検出する変化点検出手段と、放電バルブの点灯開始後は第1の電力を供給し、変化点検出手段が変化点を検出した場合は、第1の電力よりも小さい第2の電力を供給する電力制御手段とを備え、変化点検出手段は、定格電力で安定した点灯状態にある場合の放電バルブの電圧を安定電圧として検出する手段を備え、当該検出値に対する所定の割合の電圧値を変化点として設定し、かつ、電力制御手段は、変化点検出手段が変化点を検出した場合、出力電力の減衰を開始し、定格電力まで、漸次出力電力を低下させるよう構成されているものである。
このことによって、気化に多量の熱量を必要とする金属を充填物として用いている水銀レス放電バルブであっても、十分な発光量を迅速に得ることができ、また、充填物が気化した際に適切な発光量とすることができる放電灯点灯装置が得られる効果がある。また、放電バルブの電圧として各々の個体差によるばらつきがある場合でも、各々の放電バルブに最適な変化点を設定することができる。その結果、急峻な発光量の立ち上がりと安定な点灯を要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しない放電バルブに対応できる放電灯点灯装置を実現することができる効果がある。
この発明に係わる放電灯点灯装置は、水銀レス放電バルブに電力を供給する電源回路と、放電バルブの放電を開始させるための高電圧パルスを印加する始動回路と、電源回路および始動回路が供給する電力の制御を行う制御回路とを備えた放電灯点灯装置において、制御回路は、放電バルブの点灯開始後に放電バルブの電圧が上昇する変化点を検出する変化点検出手段と、放電バルブの点灯開始後は第1の電力を供給し、変化点検出手段が変化点を検出した場合は、第1の電力よりも小さい第2の電力を供給する電力制御手段とを備え、変化点検出手段は、点灯開始直後の一定電圧で点灯している際の放電バルブの電圧を検出する手段を備え、当該検出値に対して予め定めた電圧を加えた電圧値を変化点として用いるよう構成され、かつ、電力制御手段は、変化点検出手段が変化点を検出した場合、出力電力の減衰を開始し、定格電力まで、漸次出力電力を低下させるよう構成されているものである。
このことによって、気化に多量の熱量を必要とする金属を充填物として用いている水銀レス放電バルブであっても、十分な発光量を迅速に得ることができ、また、充填物が気化した際に適切な発光量とすることができる放電灯点灯装置が得られる効果がある。また、放電バルブの電圧として各々の個体差によるばらつきがある場合でも、各々の放電バルブに最適な変化点を設定することができる。その結果、急峻な発光量の立ち上がりと安定な点灯を要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しない放電バルブに対応できる放電灯点灯装置が得られる効果がある。
この発明に係わる放電灯点灯装置は、水銀レス放電バルブに電力を供給する電源回路と、放電バルブの放電を開始させるための高電圧パルスを印加する始動回路と、電源回路および始動回路が供給する電力の制御を行う制御回路とを備えた放電灯点灯装置において、制御回路は、放電バルブの点灯開始後に放電バルブの電圧が上昇する変化点を検出する変化点検出手段と、放電バルブの点灯開始後は第1の電力を供給し、変化点検出手段が変化点を検出した場合は、第1の電力よりも小さい第2の電力を供給する電力制御手段とを備え、変化点検出手段は、点灯開始直後の放電バルブ電圧を逐次検出した中で、最も低い電圧を最低バルブ電圧として検出し、最低バルブ電圧に予め定めた電圧を加えた電圧値を変化点として用いるよう構成され、かつ、電力制御手段は、変化点検出手段が変化点を検出した場合、出力電力の減衰を開始し、定格電力まで、漸次出力電力を低下させるよう構成されているものである。
このことによって、気化に多量の熱量を必要とする金属を充填物として用いている水銀レス放電バルブであっても、十分な発光量を迅速に得ることができ、また、充填物が気化した際に適切な発光量とすることができる放電灯点灯装置が得られる効果がある。また、放電バルブの電圧として各々の個体差によるばらつきがある場合でも、各々の放電バルブに最適な変化点を設定することができる。その結果、急峻な発光量の立ち上がりと安定な点灯を要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しない放電バルブに対応できる放電灯点灯装置が得られる効果がある。また、変化点検出手段において、前回の変化点等の情報を記憶する必要がないという効果がある。
この発明に係わる放電灯点灯装置は、水銀レス放電バルブに電力を供給する電源回路と、放電バルブの放電を開始させるための高電圧パルスを印加する始動回路と、電源回路および始動回路が供給する電力の制御を行う制御回路とを備えた放電灯点灯装置において、制御回路は、放電バルブの点灯開始後に放電バルブの電圧が上昇する変化点を検出する変化点検出手段と、放電バルブの点灯開始後は第1の電力を供給し、変化点検出手段が変化点を検出した場合は、第1の電力よりも小さい第2の電力を供給する電力制御手段とを備え、変化点検出手段は、定格電力で安定した点灯状態にある場合の放電バルブの電圧を安定電圧とし、この安定電圧に対する所定の割合の電圧値と、点灯開始直後の一定電圧で点灯している際の放電バルブの電圧に対して予め定めた電圧を加えた電圧値と、点灯開始直後の放電バルブ電圧を逐次検出した中で、最も低い電圧を最低バルブ電圧として検出し、この最低バルブ電圧に予め定めた電圧を加えた電圧値との中で、最も低い電圧を変化点として用いるよう構成され、かつ、電力制御手段は、変化点検出手段が変化点を検出した場合、出力電力の減衰を開始し、定格電力まで、漸次出力電力を低下させるよう構成されているものである。
このことによって、気化に多量の熱量を必要とする金属を充填物として用いている水銀レス放電バルブであっても、十分な発光量を迅速に得ることができ、また、充填物が気化した際に適切な発光量とすることができる放電灯点灯装置が得られる効果がある。また、放電バルブの電圧として各々の個体差によるばらつきがある場合でも、各々の放電バルブに最適な変化点を設定することができる。その結果、急峻な発光量の立ち上がりと安定な点灯を要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しない放電バルブに対応できる放電灯点灯装置を実現することができる効果がある。また、あらゆる状況でも最適な点灯制御を行うことができる効果がある。
この発明に係わる放電灯点灯装置は、水銀レス放電バルブに電力を供給する電源回路と、前記放電バルブの放電を開始させるための高電圧パルスを印加する始動回路と、前記電源回路および始動回路が供給する電力の制御を行う制御回路とを備えた放電灯点灯装置において、前記制御回路は、前記放電バルブの点灯開始後に当該放電バルブの電圧が上昇する変化点を検出する変化点検出手段と、前記放電バルブの点灯開始後は第1の電力を供給し、前記変化点検出手段が前記変化点を検出した場合は、前記第1の電力よりも小さい第2の電力を供給する電力制御手段とを備え、前記変化点検出手段は、点灯開始直後の一定電圧で点灯している際の放電バルブの電圧を検出する手段を備え、当該検出値に対して予め定めた電圧を加えた電圧値を変化点として用いるよう構成され、かつ、前記電力制御手段は、定格電力で安定した点灯状態の放電バルブの電圧値を安定電圧として有し、前記変化点検出手段が変化点を検出した場合、出力電力の減衰を開始し、前記放電バルブが前記安定電圧に達するまで、漸次出力電力を低下させるよう構成されているものである。
このことによって、気化に多量の熱量を必要とする金属を充填物として用いている水銀レス放電バルブであっても、十分な発光量を迅速に得ることができ、また、充填物が気化した際に適切な発光量とすることができる放電灯点灯装置が得られる効果がある。また、放電バルブ電圧が安定電圧に接近した部分においても、滑らかな出力電力制御ができ、急峻な発光量の立ち上がりと揺らぎの少ない安定な点灯を要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しない放電バルブに対応できる放電灯点灯装置が得られる効果がある。
この発明に係わる放電灯点灯装置は、電力制御手段は、変化点検出手段が変化点を検出した場合、出力電力の減衰を開始し、かつ、変化点に対応した電圧から、予め決められた放電バルブ電圧と出力電力との関係に基づいて、定格電力まで出力電力を漸次低下させるよう構成されているものである。
このことによって、減衰制御中でも放電バルブの発光量を一定に保持することができる。その結果、急峻な発光量の立ち上がりと凸凹の少ない一定量の発光が要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しないHIDバルブに対応できる放電灯点灯装置が得られる効果がある。
この発明に係わる放電灯点灯装置は、電力制御手段は、変化点検出手段が変化点を検出した場合、出力電力の減衰を開始し、かつ、変化点に対応した電圧から、予め決められた点灯経過時間と出力電力との関係に基づいて、定格電力まで出力電力を漸次低下させるよう構成されているものである。
このことによって、急峻な発光量の立ち上がりと凸凹の少ない一定量の発光が要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しないHIDバルブに対応できる放電灯点灯装置が得られる。また、放電バルブの安定電圧が変動した場合でも、的確な出力電力の減衰制御を行うことができる効果がある。
この発明に係わる放電灯点灯装置は、電力制御手段は、予め決められた放電バルブ電圧と出力電力との関係を示す情報を保持すると共に、変化点に相当する放電バルブ電圧値を有し、点灯開始直後に、放電バルブ電圧が、変化点に相当する放電バルブ電圧値を超えていた場合は、情報に基づいて、その放電バルブ電圧に相当する出力電力の値から出力電力の減衰を開始し、定格電力まで、漸次出力電力を低下させるよう構成されているものである。
このことによって、点灯開始直後に放電バルブ電圧が変化点を上回っている場合でも、出力電力の的確な減衰制御を行うことができ、消灯と点灯の繰り返しによる、ハロゲン化金属が蒸発し発光している状態からの点灯開始でも、適切な電力を出力できる。従って、急峻な発光量の立ち上がりと凸凹の少ない一定量の発光が要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しないHIDバルブに対応できる放電灯点灯装置が得られる効果がある。
この発明に係わる放電灯点灯装置は、電力制御手段は、変化点に相当する放電バルブ電圧値と、放電バルブ電圧と点灯経過時間の関係の情報と、点灯経過時間と出力電力の関係の情報とを備え、点灯開始直後に、放電バルブ電圧が、変化点に相当する放電バルブ電圧値を超えていた場合は、放電バルブ電圧と点灯経過時間の関係の情報に基づいて、その放電バルブ電圧に相当する点灯経過時間を求め、かつ、点灯経過時間と出力電力の関係の情報に基づいて、求めた点灯経過時間に相当する出力電力の値から出力電力の減衰を開始し、定格電力まで、漸次出力電力を低下させるよう構成されているものである。
このことによって、点灯開始直後に放電バルブ電圧が変化点を上回っている場合でも、出力電力の的確な減衰制御を行うことができ、消灯と点灯の繰り返しによる、ハロゲン化金属が蒸発し発光している状態からの点灯開始でも適切な電力を出力できる。従って、急峻な発光量の立ち上がりと凸凹の少ない一定量の発光が要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しないHIDバルブに対応できる放電灯点灯装置が得られる効果がある。また、放電バルブの安定電圧が変動した場合でも、的確な出力電力の減衰制御を行うことができるという効果がある。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
第1図は実施の形態1の放電灯点灯装置のブロック図である。
実施の形態1に係わる放電灯点灯装置は、第1図に示すように、電源1、DC/DCコンバータ2、電流検出用抵抗3、アース端子4、H/Bインバータ5、始動回路(IGN)6、HIDバルブ7、バルブ電圧検出部8、抵抗9,10、制御回路11を備えている。
電源1は、車載バッテリ等の電源である。DC/DCコンバータ2は、電源1の直流電源を昇圧するためのDC/DCコンバータである。電流検出用抵抗3は、DC/DCコンバータ2からH/Bインバータ5への電流、即ち、HIDバルブ7に流れる電流を検出するための抵抗である。アース端子4は、電流検出用抵抗3の一端を自動車の車体等に接地するためのものである。H/Bインバータ5は、DC/DCコンバータ2から出力された直流を交流に変換するための、Hブリッジ回路を用いたインバータ回路である。また、これら電源1、DC/DCコンバータ2、H/Bインバータ5によって、HIDバルブ7に電力を供給するための電源回路が構成されている。
始動回路6は、HIDバルブ7を点灯始動させるためのイグナイタ(IGN)である。HIDバルブ7は、水銀を使用しない放電バルブである。バルブ電圧検出部8は、HIDバルブ7のバルブ電圧を検出する回路であり、その検出信号を制御回路11に出力するよう構成されている。また、抵抗9,10は、HIDバルブ電圧を検出するための分圧抵抗である。
制御回路11は、バルブ電圧検出部8の出力に基づいて、DC/DCコンバータ2を制御するための制御回路であり、変化点検出手段101と電力制御手段102を備えている。変化点検出手段101は、バルブ電圧検出部8からの検出値に基づいて、HIDバルブ7におけるHIDバルブ電圧の低電圧の一定電圧から安定電圧への変化点を検出する手段である。電力制御手段102は、変化点検出手段101で検出された変化点に基づいて、HIDバルブ7の出力電力を制御するための手段である。この電力制御手段102は、例えば、DC/DCコンバータ2のデューティ比を制御することにより、HIDバルブ7に流れる電流を制御するものである。
第2図は、実施の形態1の制御動作を示す特性図である。この第2図は、本実施の形態による放電灯点灯装置と、水銀を使用しないHIDバルブによる、HIDバルブ電圧と出力電力および発光特性を示している。図において、(a)は発光量を示し、(b)はHIDバルブ7の電圧を示し、(c)はHIDバルブの出力電力を示すものである。
キセノンガスのみが発光する時は、略30Vの一定なHIDバルブ電圧であり、この時の発光量は出力電力に略比例し、その持続時間は出力電力に略反比例する。従って速く明るい光を得るためには、第2図中のAで示すように略一定なHIDバルブ電圧が続く期間大きな電力(第1の電力)を出力し続け、キセノンガスのみが発光する時間を短くすることとしている。
続いて、亜鉛やインジウム等の添加金属がハロゲン化金属と共に蒸発し始めると第2図中のBで示すようにHIDバルブ電圧が上昇し、同時に発光量が増加するため、第2図中のCで示すように出力電力を抑えて、発光量が大きくなりすぎないように調整する(第1の電力よりも小さい第2の電力を供給する)。ここでは、主だった発光がハロゲン化金属に移行するのに合わせて、出力電力の減衰を開始し、定格電力まで徐々に出力電力を低下させている。
即ち、変化点検出手段101は、ハロゲン化金属が気化し始めることによるHIDバルブ電圧の上昇タイミングを変化点として検出し、電力制御手段102は、この変化点のタイミングにあわせて出力電力を徐々に低下させるよう制御を行っている。
このように、本実施の形態では、点灯開始直後のキセノンガスのみが発光している状態においては十分な発光量を得られるように十分大きな電力を出力し、ハロゲン化金属が蒸発し発光する期間に達してからは、直ちに出力電力を低下させる。このような制御を行うことにより、急峻な発光量の立ち上がりと安定な点灯を要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しないHIDバルブに対応できる放電灯点灯装置を実現させるものである。
即ち、迅速かつ滑らかに発光量を増加し安定に点灯させるために、点灯開始直後には大きな電力を出力し、点灯(通電)によって加熱されてHIDバルブの電圧が上昇する変化点から出力電力の減衰を開始し、定格電力まで徐々に出力電力を低下させる出力電力特性を有することにより、水銀を使用しないHIDバルブを迅速に点灯させることができるものである。
このような特徴は、水銀を使用しないHIDバルブの特性を表現した下記2事象に着目したものである。
(1)キセノンガスのみが発光している間は、HIDバルブ電圧は略一定であり、この時の発光量は発光効率が悪いながらも出力電力に略比例する。
(2)ハロゲン化金属の蒸発が始まるとHIDバルブ電圧は上昇し、同時に発光量が増加する。
このキセノンガスの発光とハロゲン化金属の発光が切り替わるタイミングは(1)の略一定なHIDバルブ電圧から(2)のHIDバルブ電圧が上昇を開始するポイントである。従って、HIDバルブの電圧が低く略一定な間は大きな電力を出力して、キセノンガスだけで必要な発光量を確保する。その後、HIDバルブの電圧が急激に上昇する変化点から出力電力の減衰を開始し、定格電力まで徐々に出力電力を低下させる。これにより、安定な発光量の点灯に至らしめる出力電力特性を得ることができる。
実施の形態2.
本実施の形態では、変化点検出手段101が微分回路で構成されている。ここで微分回路は専用のハードウェアで構成されるか、あるいはコンピュータによって実行されるプログラムで構成されていてもよい。
例えば、制御回路11をコンピュータで構成し、変化点検出手段101と電力制御手段102とを、それぞれの機能に対応したプログラムとこれを実行する中央処理装置やメモリ等のハードウェアから構成した場合の動作は次の通りである。
第3図は、制御回路11をコンピュータで構成した場合の動作フローチャートである。
先ず、変化点検出手段101は、HIDバルブ電圧が上昇しているかを判定する(ステップST1)。このステップST1において、HIDバルブ電圧が上昇していない場合は、ステップST2に進み、電力制御手段102は、出力電力が一定出力となるよう制御する。即ち、この状態は、第2図ではHIDバルブ電圧がAの状態に相当する。一方、ステップST1において、バルブ電圧が上昇している場合、電力制御手段102は、出力電力を減衰させるよう制御を行う(ステップST3)。即ち、この状態は、第2図中、HIDバルブ電圧がBの状態に相当する。
次に、ステップST2、ステップST3の後、変化点検出手段101は、HIDバルブ7の点灯終了、即ち、電源がオフされたかを判定し、点灯状態が継続している場合は、ステップST1に戻って上記の制御動作を継続し、点灯が終了した場合は、制御動作を終了する。
このように、本実施の形態では、点灯開始直後のキセノンガスのみが発光している状態からハロゲン化金属の発光が開始されるタイミング(変化点)をHIDバルブ電圧の微分出力に基づいて検出することにより、ハロゲン化金属が発光を始めるタイミングを逃すことなく検出でき、急峻な発光量の立ち上がりと安定な点灯を要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しないHIDバルブに対応できる放電灯点灯装置が実現できる。
実施の形態3.
実施の形態3では、変化点検出手段101は、HIDバルブ7の点灯が安定し、HIDバルブ電圧が安定した状態の電圧(これを安定電圧という)に対して、この安定電圧の所定の割合として70%の値を変化点として設定するよう構成されている。また、電力制御手段102を含む放電灯点灯装置各部の構成は第1図に示した実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
第4図は、この発明の実施形態3に係わる点灯装置と水銀を使用しないHIDバルブによる、HIDバルブ電圧と出力電力特性を示した図である。
内部ガスの成分および圧力等で決定されるHIDバルブの電圧は各々の個体差によるばらつきがあり、変化点が固定値であるとばらつきを持ったHIDバルブに対応できないので、本実施の形態では、HIDバルブの電圧が上昇したことを検出するための変化点の値を、定格電力で安定に点灯している時の70%と設定している。即ち、変化点検出手段101は、予め(一度点灯して)HIDバルブ7が定格電力で安定に点灯している時のHIDバルブ電圧を安定電圧として記憶する。そして、この安定電圧に対して70%を超えたタイミングを変化点として設定する。そして、変化点検出手段101は、この変化点の電圧をHIDバルブ電圧との比較電圧として、点灯開始後から監視し、この比較電圧を超えた場合に、これを示す通知を電力制御手段102に対して行う。電力制御手段102は、その通知されたタイミングから出力電力の減衰を開始し、定格電力まで徐々に出力電力を低下させる。
尚、HIDバルブ7の安定電圧の値は、初回を既定値で設定し、2回目以降は前回の安定電圧の値を記憶しておいて使用すればよい。また、上記例では、安定電圧に対する所定の割合の値として70%としたが、この値は、適宜変更してもよい。
以上のように実施の形態3によれば、安定時のHIDバルブ電圧を用いて変化点となる電圧を設定するようにしたので、HIDバルブの電圧として各々の個体差によるばらつきがある場合でも、各々のHIDバルブに最適な変化点を設定することができる。これにより、ハロゲン化金属が発光を始めるタイミングを逃すことなく検出でき、急峻な発光量の立ち上がりと安定な点灯を要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しないHIDバルブに対応できる放電灯点灯装置を実現することができる。
実施の形態4.
実施の形態4では、変化点検出手段101は、点灯開始直後の一定電圧で点灯している際のHIDバルブ7の電圧に対して所定の電圧を加えた電圧を変化点として用いるよう構成されている。尚、電力制御手段102を含めた他の構成は実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
第5図は、この発明の実施形態4に係わる放電灯点灯装置と水銀を使用しないHIDバルブによる、HIDバルブ電圧と出力電力特性を示した図である。
内部ガスの成分および圧力等で決定されるHIDバルブの電圧は各々の個体差によるばらつきがあり、変化点(HIDバルブ電圧との比較電圧)が固定値ではばらつきを持ったHIDバルブ7に対応できないので、変化点検出手段101は、その変化点を、点灯開始直後のキセノンガスのみが発光している期間に予め記憶されたキセノンガスによる点灯時のHIDバルブ電圧を低電圧の一定電圧とし、その低電圧の一定電圧からある程度の電圧(例えば2V)を加えた値を変化点として設定している。
そして、変化点検出手段101は、この変化点の電圧をHIDバルブ電圧との比較電圧として、点灯開始後から監視し、この比較電圧を超えた場合に、これを示す通知を電力制御手段102に対して行う。電力制御手段102は、この通知を受けたタイミングで、出力電力の減衰を開始し、定格電力まで徐々に出力電力を低下させる。
例えば、本実施の形態では、検出された低電圧の一定電圧が30Vであれば、32Vを超えた時より出力電力の低下をさせればよい。
尚、HIDバルブ7の低電圧の一定電圧の値は、初回を既定値で設定し、2回目以降は前回の一定電圧の値を記憶しておいて使用すればよい。また、上記例では、一定電圧に対して2V加えた値を変化点の電圧としたが、この値は、適宜変更してもよい。
以上のように実施の形態4によれば、HIDバルブ電圧における低電圧の一定電圧に予め定めた電圧を加えた値を変化点の電圧として設定するようにしたので、HIDバルブの電圧として各々の個体差によるばらつきがある場合でも、各々のHIDバルブに最適な変化点を設定することができる。これにより、ハロゲン化金属が発光を始めるタイミングを逃すことなく検出でき、急峻な発光量の立ち上がりと安定な点灯を要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しないHIDバルブに対応できる放電灯点灯装置を実現することができる。
実施の形態5.
実施の形態5では、変化点検出手段101は、点灯開始直後のHIDバルブ電圧を逐次検出した中で最も低い電圧を最低バルブ電圧として求め、この最低バルブ電圧に予め定めた電圧を加えた値を変化点の電圧として設定するよう構成されている。尚、電力制御手段102を含めた他の構成は実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
第6図は、この発明の実施の形態5におけるHIDバルブ電圧と出力電力特性を示した図である。
変化点検出手段101は、HIDバルブ7における点灯開始(バルブブレーク)後、バルブ電圧検出部8からのHIDバルブ電圧(キセノンガスによりHIDバルブが点灯している際のHIDバルブ電圧)を監視する。そして、この監視期間において、HIDバルブ電圧が最も低下した点を最低バルブ電圧と判定する。更に、変化点検出手段101は、この最低バルブ電圧に予め定めた電圧を加えた値(例えば2V)を変化点として設定し、これを電力制御手段102に出力する。例えば、検出された最低基準電圧が30Vであれば32Vを変化点の電圧として設定する。
電力制御手段102は、変化点検出手段101から変化点を超えたことが通知された場合、上述した各実施の形態と同様に、出力電力の減衰を開始し、定格電力まで徐々に出力電力を低下させる。
以上のように実施の形態5によれば、点灯開始直後のHIDバルブ電圧を逐次検出し、点灯開始直後で最も低い最低バルブ電圧を求め、この最低バルブ電圧に予め定めた電圧を加えた値を変化点の電圧として設定するようにしたので、HIDバルブの電圧として各々の個体差によるばらつきがある場合でも、各々のHIDバルブに最適な変化点を設定することができる。これにより、ハロゲン化金属が発光を始めるタイミングを逃すことなく検出でき、急峻な発光量の立ち上がりと安定な点灯を要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しないHIDバルブに対応できる放電灯点灯装置を実現することができる。
また、最低バルブ電圧は点灯毎に検出され、変化点はこの値に基づいて設定されるため、変化点検出手段101は、前回の変化点あるいは低電圧の一定電圧等の情報を記憶する必要がない。従って、放電灯点灯装置として前回の変化点等の値を記憶するための不揮発性メモリ等の手段を持つ必要がない。また、変化点は点灯毎に設定されることから、車載用ヘッドランプのバルブ交換等を行った場合のHIDバルブ7の初回点灯時であっても、そのHIDバルブ7に対する最適な点灯制御を行うことができる。
実施の形態6.
実施の形態6では、変化点検出手段101は、(1)HIDバルブ電圧の安定電圧に対する所定の割合の電圧、(2)予め記憶した点灯開始直後の低電圧の一定電圧に予め定めた電圧を加えた値、(3)点灯開始直後のHIDバルブ電圧を逐次検出した中で最低バルブ電圧を求め、この最低バルブ電圧に予め定めた電圧を加えた値のうち、最も低い電圧値を変化点として設定するよう構成されている。尚、電力制御手段102を含めた他の構成は実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
第7図は、この発明の実施の形態6におけるHIDバルブ電圧と出力電力特性を示した図である。
図において、変化点Aは、HIDバルブ電圧の安定電圧の70%の電圧値であり、これは、実施の形態3と同様に求めた値である。また、変化点Bは、前回の最低電圧として記憶されている電圧に2Vを加えた電圧値であり、これは実施の形態4と同様に求めた値である。更に、変化点Cは、点灯開始からの最低電圧に2Vを加えた値であり、これは、実施の形態5と同様に求めた値である。
変化点検出手段101は、変化点Aの電圧値と変化点Bの電圧値を予め記憶しており、点灯が開始されると、変化点Cの電圧値を求め、更に、これらの値のうち、最も低い値を変化点の電圧(比較電圧)として設定する。例えば、安定電圧の70%の値(図中の変化点Aに相当する)が33V、予め記憶している最低電圧に2V加えた値(図中の変化点Bに相当する)が32V、点灯開始直後に検出された最低電圧に2V加えた値(図中の変化点Cに相当する)が31Vであった場合は、31Vを変化点の電圧として設定する。
電力制御手段102は、変化点検出手段101から変化点を超えたことを示す通知を受けると、上述した各実施の形態と同様に、出力電力の減衰を開始し、定格電力まで徐々に出力電力を低下させる。
以上のように実施の形態6によれば、(1)HIDバルブ電圧の安定電圧の所定の割合の電圧、(2)前回の最低電圧に予め定めた電圧を加えた値、(3)点灯開始直後の最低バルブ電圧に予め定めた電圧を加えた値のうち、最も低い電圧を変化点の電圧として設定するようにしたので、次のような効果がある。
即ち、HIDバルブの電圧として各々の個体差によるばらつきがある場合でも、各々のHIDバルブに最適な変化点を設定することができる。これにより、ハロゲン化金属が発光を始めるタイミングを逃すことなく検出でき、急峻な発光量の立ち上がりと安定な点灯を要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しないHIDバルブに対応できる放電灯点灯装置を実現することができる。
また、上記(1)〜(3)の値に基づいて変化点が設定されるため、あらゆる状況でも最適な点灯制御を行うことができる。例えば、車載用ヘッドランプ等であっても、バルブ交換後の初回点灯や、消灯後の完全に初期状態に戻っていない状態での点灯時等であっても、その点灯制御を最適に行うことができる。
実施の形態7.
実施の形態7では、変化点検出手段101は、点灯開始直後の低電圧の一定電圧で点灯している際のHIDバルブ7の電圧に対して予め定めた電圧を加えた電圧値を変化点として用いるよう構成されている。
また、電力制御手段102は、各実施の形態と同様に、変化点検出手段101から出力された変化点のタイミングで出力電力を徐々に低下させると共に、HIDバルブ7の安定電圧(例えば42V)を予め記憶し、HIDバルブ電圧がこの安定電圧に達した時点で出力電力を一定値に制御するよう構成されている。
第8図は、実施の形態7のHIDバルブ電圧と出力電力との関係を示す図である。
変化点検出手段101では、キセノンガスによりHIDバルブが点灯している際のHIDバルブ電圧を予め一定値(ここでは30V)と推定し、その一定値にある程度の余裕値(ここでは2V)を加えて変化点の電圧(ここでは32V)とする。尚、実施の形態7においても、実施の形態4と同様に、HIDバルブ7毎に低電圧の一定電圧を求め、これに基づいて変化点の電圧を求めるようにしてもよい。
変化点検出手段101では、バルブ電圧検出部8からのHIDバルブ7のHIDバルブ電圧と、この変化点の電圧(比較電圧)とを比較し、HIDバルブ電圧が比較電圧を超えた場合、その通知を電力制御手段102に対して行う。
電力制御手段102では、この通知を受けて、出力電力の減衰制御を開始する。そして、HIDバルブ電圧が、予め記憶された安定電圧(ハロゲン化金属による点灯時の定格電圧(42V))に至るまで減衰制御を行い、この安定電圧に達した時点で、出力電力を一定値に制御する。
以上のように実施の形態7によれば、HIDバルブ電圧における安定電圧の値を保持し、低電圧の一定電圧に予め定めた値を加えた変化点の電圧から、この安定電圧に至るまで出力電力の減衰制御を行うようにしたので、次のような効果がある。
即ち、点灯開始直後のキセノンガスのみが発光している状態からハロゲン化金属の発光が開始されるタイミングを逃すことなく、キセノンガスのみが発光している状態においては十分大きな電力を出力することができる。また、ハロゲン化金属が蒸発し発光を開始した以降は、直ちに出力電力を低下させることができる。更に、HIDバルブ電圧が安定電圧に接近した部分においても、滑らかな出力電力制御ができ、急峻な発光量の立ち上がりと揺らぎの少ない安定な点灯を要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しないHIDバルブに対応できる放電灯点灯装置が得られる。
実施の形態8.
実施の形態8では、電力制御手段102は、変化点に対応した電圧から、予め決められたHIDバルブ電圧と出力電力との関係に基づいて、出力電力を制御するよう構成されている。また、変化点検出手段101を含めた放電灯点灯装置各部の構成は、上述した各実施の形態と同様であるため、その説明は省略する。
第9図は、HIDバルブ電圧と出力電力との関係を直交座標で示す説明図である。図示のように、例えばHIDバルブ電圧aに対して出力電力はbといったように、それぞれの関係が予め決定されている。これらの関係は、減衰を開始するHIDバルブ電圧と出力電力とを示すポイント(変化点に相当するHIDバルブ電圧と出力電力のポイント)と、安定点灯時のHIDバルブ電圧(安定電圧)と定格電力とを示すポイントを直線で結んだものとなっている。
電力制御手段102には、このようなHIDバルブ電圧と出力電力との関係を示す情報が記憶されており、変化点検出手段101からHIDバルブ電圧が変化点を超えたことが通知された場合は、このようなHIDバルブ電圧と出力電力との関係に基づいて出力電力の減衰制御を行う。
尚、上述の説明では2ポイント間を直線的に変化させる特性を示したが、曲線あるいは階段状に変化させるよう構成してもよい。
以上のように実施の形態8によれば、電力制御手段102は、変化点から、予め決められたHIDバルブ電圧と出力電力との関係に基づいて、出力電力を制御するようにしたので、次のような効果がある。
即ち、キセノンガスのみが発光している状態においては十分大きな電力を出力することができると共に、ハロゲン化金属が蒸発し発光している期間においては適切な電力を出力できる。また、減衰制御が第9図に示すようなHIDバルブ電圧と出力電力との関係に従って行われるため、的確な制御を行うことができ、その結果、制御中でもHIDバルブ7の発光量を一定に保持することができる。このような点から、急峻な発光量の立ち上がりと凸凹の少ない一定量の発光が要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しないHIDバルブに対応できる放電灯点灯装置を実現することができる。
実施の形態9.
実施の形態9では、電力制御手段102は、変化点に基づいて減衰制御を開始し、その後、予め決められた点灯経過時間と出力電力との関係に基づいて、出力電力を制御するよう構成されている。また、変化点検出手段101を含めた放電灯点灯装置各部の構成は、上述した各実施の形態と同様であるため、その説明は省略する。
第10図は、点灯経過時間と出力電力との関係を直交座標で示す説明図である。図示のように、例えば点灯経過時間cに対して出力電力はdであるといった関係が設定されている。また、これらの関係は、減衰を開始する点灯経過時間と出力電力とを示すポイント(変化点に相当する点灯経過時間と出力電力のポイント)と、定格出力電力と点灯経過時間とを示すポイントを直線で結んだものである。
電力制御手段102には、このような点灯経過時間と出力電力との関係が記憶されており、変化点検出手段101から変化点に達したことが通知された場合は、このような点灯経過時間と出力電力との関係に基づいて出力電力の制御を行う。
尚、上述の説明では点灯経過時間によって直線的に変化させる特性を示したが、曲線あるいは階段状に変化させるよう構成してもよい。
以上のように実施の形態9によれば、電力制御手段102は、減衰制御開始後、予め決められた点灯経過時間と出力電力との関係に基づいて、出力電力を制御するようにしたので、次のような効果がある。
即ち、キセノンガスのみが発光している期間においては十分大きな電力を出力することができ、また、ハロゲン化金属が蒸発し発光する期間においては、適切な電力を出力できる。従って、急峻な発光量の立ち上がりと凸凹の少ない一定量の発光が要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しないHIDバルブに対応できる放電灯点灯装置を実現することができる。また、減衰制御はHIDバルブ電圧と無関係に行われるため、例えば、HIDバルブ7の安定電圧が変動した場合でも、的確な出力電力の減衰制御を行うことができる。
実施の形態10.
実施の形態10では、電力制御手段102は、予め決められたHIDバルブ電圧と出力電力との関係を示す情報を保持すると共に、変化点に相当するHIDバルブ電圧値を持ち、HIDバルブ電圧が、この変化点に相当するHIDバルブ電圧を超えていた場合は、そのHIDバルブ電圧に相当する出力電力の値から減衰制御を開始するよう構成されている。
また、変化点検出手段101を含めた放電灯点灯装置各部の構成は、上述した各実施の形態と同様であるため、その説明は省略する。
第11図は、HIDバルブ電圧と出力電力との関係を直交座標で示す説明図である。図示のように、例えばHIDバルブ電圧eに対して出力電力はfといったように、それぞれの関係が予め決定されている。また、この直線は、第9図に示した実施の形態8と同様である。
電力制御手段102には、このようなHIDバルブ電圧と出力電力との関係が記憶されていると共に、変化点に対応するHIDバルブ電圧の値が記憶されている。従って、例えば、HIDバルブ7の消灯後、直ちに電源が再投入された場合等、点灯開始直後にHIDバルブ電圧が変化点の電圧を上回っている場合でも、出力電力の的確な減衰制御を行うことができる。
尚、上述の説明では2ポイント間を直線的に変化させる特性を示したが、実施の形態8と同様に、曲線あるいは階段状に変化させるよう構成してもよい。
以上のように実施の形態10によれば、電力制御手段102は、点灯時にHIDバルブ電圧が、変化点に相当する電圧を超えていた場合は、この電圧に相当する出力電力から減衰制御を行うようにしたので、次のような効果がある。
即ち、点灯開始直後にHIDバルブ電圧が変化点を上回っている場合でも、出力電力の的確な減衰制御を行うことができる。その結果、消灯と点灯の繰り返しによる、ハロゲン化金属が蒸発し発光している状態からの点灯開始でも、適切な電力を出力でき、急峻な発光量の立ち上がりと凸凹の少ない一定量の発光が要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しないHIDバルブに対応できる放電灯点灯装置が実現できる。
実施の形態11.
実施の形態11では、電力制御手段102は、変化点に相当するHIDバルブ電圧値と、HIDバルブ電圧に対する点灯経過時間の関係の情報と、点灯経過時間に対する出力電力の関係の情報とを備え、点灯開始直後に、HIDバルブ電圧が、変化点に相当するHIDバルブ電圧を超えていた場合は、そのHIDバルブ電圧に相当する点灯経過時間を求め、この点灯経過時間に相当する出力電力の値から減衰制御を開始し、その後、点灯経過時間と出力電力との関係に基づいて制御するよう構成されている。
また、変化点検出手段101を含めた放電灯点灯装置各部の構成は、上述した各実施の形態と同様であるため、その説明は省略する。
第12図は、実施の形態11の動作を示す説明図である。第12図中、AはHIDバルブ電圧と出力電力との関係を示し、Bは点灯経過時間と出力電力との関係を示している。
次に、第12図を用いて、HIDバルブ7の繰り返しの消灯および点灯動作等により、点灯開始直後のHIDバルブ電圧が変化点の電圧を超えている状態から点灯を開始する場合の動作を説明する。
このような場合、電力制御手段102は、先ず、通常の減衰を開始するHIDバルブ電圧と出力電力を表す直線状の出力電力特性(第12図中のA)により、HIDバルブ電圧から出力電力の値を算出する。例えば、点灯開始直後の電圧gに対して出力電力hを算出する。次にその出力電力hを使って通常の点灯経過時間と出力電力を直線で表した出力電力特性(第12図中のB)から減衰開始後の点灯経過時間に相当する点灯経過時間を算出する。例えば、出力電力hに対しては相当する点灯経過時間iが算出され、その相当する点灯経過時間iを既に経過しているものとして、通常の減衰開始後の点灯経過時間と出力電力を直線で表した出力電力特性に従って減衰を行い、定格電力となるまで制御を行う。
以上のように、実施の形態11によれば、先ず、HIDバルブ電圧が変化点の電圧を超えているかを判定し、超えている場合は、そのHIDバルブ電圧に対応する出力電力の値を求める。次に、求めた出力電力に対応する点灯経過時間の値を求め、点灯経過時間と出力電力との関係に基づき、求めた点灯経過時間に相当する出力電力の値から減衰制御を行うようにしたので次のような効果がある。
即ち、点灯開始直後にHIDバルブ電圧が変化点を上回っている場合でも、出力電力の的確な減衰制御を行うことができる。その結果、消灯と点灯の繰り返しによる、ハロゲン化金属が蒸発し発光している状態からの点灯開始でも適切な電力を出力できる。従って、急峻な発光量の立ち上がりと凸凹の少ない一定量の発光が要求される車載用ヘッドランプの水銀を使用しないHIDバルブに対応できる放電灯点灯装置を実現することができる。
また、減衰制御は、点灯経過時間と出力電力との関係に従って行われるため、例えば、HIDバルブ7の安定電圧が変動した場合でも、的確な出力電力の減衰制御を行うことができるという効果がある。
尚、上記各実施の形態においては、水銀を使用しないHIDバルブの例を説明したが、水銀を用いた放電灯点灯装置に用いたとしても、発光量の立ち上がりを早くして、且つ安定した発光量を得ることができる。しかし、特に、充填物として水銀を使用しない、所謂、水銀レスバルブを用いた放電灯点灯装置に用いた場合には上述した効果が大きいものである。
以上のように、この発明に係わる放電灯点灯装置は、車載用ヘッドランプの水銀を使用しないHIDバルブ等の放電灯点灯装置に適用され、このようなHIDランプで、急峻な発光量の立ち上がりと揺らぎの少ない安定な点灯を行うのに適している。
この発明の実施の形態1の放電灯点灯装置のブロック図である。 この発明の実施の形態1の制御動作を示す出力特性図である。 この発明の実施の形態2の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3の制御動作を示す出力特性図である。 この発明の実施の形態4の制御動作を示す出力特性図である。 この発明の実施の形態5の制御動作を示す出力特性図である。 この発明の実施の形態6の制御動作を示す出力特性図である。 この発明の実施の形態7の制御動作を示す出力特性図である。 この発明の実施の形態8の制御動作を示す出力特性図である。 この発明の実施の形態9の制御動作を示す出力特性図である。 この発明の実施の形態10の制御動作を示す出力特性図である。 この発明の実施の形態11の制御動作を示す出力特性図である。

Claims (9)

  1. 水銀レス放電バルブに電力を供給する電源回路と、前記放電バルブの放電を開始させるための高電圧パルスを印加する始動回路と、前記電源回路および始動回路が供給する電力の制御を行う制御回路とを備えた放電灯点灯装置において、
    前記制御回路は、
    前記放電バルブの点灯開始後に当該放電バルブの電圧が上昇する変化点を検出する変化点検出手段と、
    前記放電バルブの点灯開始後は第1の電力を供給し、前記変化点検出手段が前記変化点を検出した場合は、前記第1の電力よりも小さい第2の電力を供給する電力制御手段とを備え
    前記変化点検出手段は、定格電力で安定した点灯状態にある場合の放電バルブの電圧を安定電圧として検出する手段を備え、当該検出値に対する所定の割合の電圧値を変化点として設定し、かつ、前記電力制御手段は、前記変化点検出手段が変化点を検出した場合、出力電力の減衰を開始し、前記定格電力まで、漸次出力電力を低下させるよう構成されていることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 水銀レス放電バルブに電力を供給する電源回路と、前記放電バルブの放電を開始させるための高電圧パルスを印加する始動回路と、前記電源回路および始動回路が供給する電力の制御を行う制御回路とを備えた放電灯点灯装置において、
    前記制御回路は、
    前記放電バルブの点灯開始後に当該放電バルブの電圧が上昇する変化点を検出する変化点検出手段と、
    前記放電バルブの点灯開始後は第1の電力を供給し、前記変化点検出手段が前記変化点を検出した場合は、前記第1の電力よりも小さい第2の電力を供給する電力制御手段とを備え、
    前記変化点検出手段は、点灯開始直後の一定電圧で点灯している際の放電バルブの電圧を検出する手段を備え、当該検出値に対して予め定めた電圧を加えた電圧値を変化点として用いるよう構成され、かつ、前記電力制御手段は、前記変化点検出手段が変化点を検出した場合、出力電力の減衰を開始し、定格電力まで、漸次出力電力を低下させるよう構成されていることを特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 水銀レス放電バルブに電力を供給する電源回路と、前記放電バルブの放電を開始させるための高電圧パルスを印加する始動回路と、前記電源回路および始動回路が供給する電力の制御を行う制御回路とを備えた放電灯点灯装置において、
    前記制御回路は、
    前記放電バルブの点灯開始後に当該放電バルブの電圧が上昇する変化点を検出する変化点検出手段と、
    前記放電バルブの点灯開始後は第1の電力を供給し、前記変化点検出手段が前記変化点を検出した場合は、前記第1の電力よりも小さい第2の電力を供給する電力制御手段とを備え、
    前記変化点検出手段は、点灯開始直後の放電バルブ電圧を逐次検出した中で、最も低い電圧を最低バルブ電圧として検出し、当該最低バルブ電圧に予め定めた電圧を加えた電圧値を変化点として用いるよう構成され、かつ、前記電力制御手段は、前記変化点検出手段が変化点を検出した場合、出力電力の減衰を開始し、定格電力まで、漸次出力電力を低下させるよう構成されていることを特徴とする放電灯点灯装置。
  4. 水銀レス放電バルブに電力を供給する電源回路と、前記放電バルブの放電を開始させるための高電圧パルスを印加する始動回路と、前記電源回路および始動回路が供給する電力の制御を行う制御回路とを備えた放電灯点灯装置において、
    前記制御回路は、
    前記放電バルブの点灯開始後に当該放電バルブの電圧が上昇する変化点を検出する変化点検出手段と、
    前記放電バルブの点灯開始後は第1の電力を供給し、前記変化点検出手段が前記変化点を検出した場合は、前記第1の電力よりも小さい第2の電力を供給する電力制御手段とを備え、
    前記変化点検出手段は、定格電力で安定した点灯状態にある場合の放電バルブの電圧を安定電圧とし、当該安定電圧に対する所定の割合の電圧値と、点灯開始直後の一定電圧で点灯している際の放電バルブの電圧に対して予め定めた電圧を加えた電圧値と、点灯開始直後の放電バルブ電圧を逐次検出した中で、最も低い電圧を最低バルブ電圧として検出し、当該最低バルブ電圧に予め定めた電圧を加えた電圧値との中で、最も低い電圧を変化点として用いるよう構成され、かつ、前記電力制御手段は、前記変化点検出手段が変化点を検出した場合、出力電力の減衰を開始し、前記定格電力まで、漸次出力電力を低下させるよう構成されていることを特徴とする放電灯点灯装置。
  5. 水銀レス放電バルブに電力を供給する電源回路と、前記放電バルブの放電を開始させるための高電圧パルスを印加する始動回路と、前記電源回路および始動回路が供給する電力の制御を行う制御回路とを備えた放電灯点灯装置において、
    前記制御回路は、
    前記放電バルブの点灯開始後に当該放電バルブの電圧が上昇する変化点を検出する変化点検出手段と、
    前記放電バルブの点灯開始後は第1の電力を供給し、前記変化点検出手段が前記変化点を検出した場合は、前記第1の電力よりも小さい第2の電力を供給する電力制御手段とを備え、
    前記変化点検出手段は、点灯開始直後の一定電圧で点灯している際の放電バルブの電圧を検出する手段を備え、当該検出値に対して予め定めた電圧を加えた電圧値を変化点として用いるよう構成され、かつ、前記電力制御手段は、定格電力で安定した点灯状態の放電バルブの電圧値を安定電圧として有し、前記変化点検出手段が変化点を検出した場合、出力電力の減衰を開始し、前記放電バルブが前記安定電圧に達するまで、漸次出力電力を低下させるよう構成されている放電灯点灯装置。
  6. 電力制御手段は、変化点検出手段が変化点を検出した場合、出力電力の減衰を開始し、かつ、前記変化点に対応した電圧から、予め決められた放電バルブ電圧と出力電力との関係に基づいて、該出力電力を漸次低下させるよう構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の放電灯点灯装置。
  7. 電力制御手段は、変化点検出手段が変化点を検出した場合、出力電力の減衰を開始し、かつ、前記変化点に対応した電圧から、予め決められた点灯経過時間と出力電力との関係に基づいて、該出力電力を漸次低下させるよう構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の放電灯点灯装置。
  8. 電力制御手段は、予め決められた放電バルブ電圧と出力電力との関係を示す情報を保持すると共に、変化点に相当する放電バルブ電圧値を有し、点灯開始直後に、放電バルブ電圧が、前記変化点に相当する放電バルブ電圧値を超えていた場合は、前記情報に基づいて、その放電バルブ電圧に相当する出力電力の値から当該出力電力の減衰を開始し、次出力電力を低下させるよう構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の放電灯点灯装置。
  9. 電力制御手段は、変化点に相当する放電バルブ電圧値と、放電バルブ電圧と点灯経過時間の関係の情報と、当該点灯経過時間と出力電力の関係の情報とを備え、点灯開始直後に、放電バルブ電圧が、前記変化点に相当する放電バルブ電圧値を超えていた場合は、前記放電バルブ電圧と点灯経過時間の関係の情報に基づいて、その放電バルブ電圧に相当する点灯経過時間を求め、かつ、前記点灯経過時間と出力電力の関係の情報に基づいて、求めた点灯経過時間に相当する出力電力の値から当該出力電力の減衰を開始し、次出力電力を低下させるよう構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の放電灯点灯装置。
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