JP4705894B2 - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、原稿台に置かれた撮像対象物を撮像する撮像機器から得られる画像データを処理する技術に関する。
近年、ドキュメントをカメラ等の撮像機器で撮影して読取る読取り装置が製品化されている。
そして、カメラ等の撮像機器でドキュメントの画像を読み取る際には、焦点距離を長くとることができずに、広角のレンズが主に使用されている。広角レンズを介してイメージセンサに結像させる際には、色の波長によって屈折率が異なるため、色により結像倍率が異なる倍率色収差が問題となる。
この倍率色収差を補正するため、特許文献1では、撮像機器のレンズの色収差特性と、画像データの中心からの座標位置と、を用いて色収差を補正する技術が記載されている。
特開平11−225270号公報
特許文献1に記載の技術では、画像データの中心から等距離にある座標位置では、等しい補正値を用いて色収差の補正を行っているため、ドキュメントの撮像面とカメラの光軸とが垂直になっていない場合には、焦点位置も画像位置により一律ではなくなり、補正値も変わってくるため、精度の高い補正をすることはできない。
そこで、本発明は、ドキュメントの撮像面とカメラの光軸とが垂直になっていない場合にも色収差の補正を高精度に行うことができる技術を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明では、原稿台に置かれた撮像対象物を撮像する撮像機器から得られる画像データに含まれるマークを、R(赤)、G(緑)、B(青)毎に検出して、検出したマークにおけるR、G、B相互間のズレを補正するための補正係数を算出することを特徴とする。
例えば、本発明は、原稿台に置かれた撮像対象物を撮像する撮像機器から得られる画像データを処理する画像処理装置であって、前記撮像機器の各々の基準色における結像倍率を焦点距離に対応させた色収差情報を記憶するレンズデータ記憶部と、前記画像データに含まれているマークの画像を、複数の基準色毎に検出するマーク検出部と、前記マークの撮像距離を算出する距離推定部と、前記マーク検出部で検出された複数の基準色毎のマークの画像が、重なり合うように基準色毎の画素位置を変更する補正係数を生成する補正係数生成部と、前記補正係数により撮像機器で撮像される画像データを補正する補正部と、を備え、前記補正係数生成部は、前記撮像距離から焦点距離を算出する処理と、前記色収差情報から各々の基準色毎の結像倍率を算出し、当該基準色毎の結像倍率から前記マークにおける色ズレ量を推定色ズレ量として算出する処理と、前記撮像機器から得られる画像データにおける基準色毎の実測色ズレ量を算出する処理と、前記推定色ズレ量と、前記実測色ズレ量と、の差分が予め定められた閾値以下になるように前記撮像距離を変更する処理と、前記変更された前記撮像距離における変更色ズレ量を前記色収差情報から算出し、当該変更色ズレ量を補正する補正係数を前記基準色毎に生成する処理と、を行うこと、を特徴とする。
また、原稿台に置かれた撮像対象物を撮像する撮像機器から得られる画像データを処理する画像処理装置であって、前記撮像機器の各々の基準色における結像倍率を焦点距離に対応させた色収差情報を記憶するレンズデータ記憶部と、前記画像データに含まれているマークの画像を、複数の基準色毎に検出するマーク検出部と、前記マーク検出部で検出された複数の基準色毎のマークの画像が、重なり合うように基準色毎の画素位置を変更する補正係数を生成する補正係数生成部と、前記補正係数により撮像機器で撮像される画像データを補正する補正部と、を備え、前記補正係数生成部は、前記色収差情報から各々の基準色毎の結像倍率を算出し、当該基準色毎の結像倍率から前記マークの基準位置における色ズレ量を推定色ズレ量として算出する処理と、前記撮像機器から得られる画像データにおける基準色毎の実測色ズレ量を算出する処理と、前記推定色ズレ量と、前記実測色ズレ量と、の差分が予め定められた閾値以下になるように前記基準位置を変更する処理と、前記変更された前記基準位置における変更色ズレ量を前記色収差情報から算出し、当該変更色ズレ量を補正する補正係数を前記基準色毎に生成する処理と、を行うこと、を特徴とする。
以上のように、本発明によれば、R、G、B相互間のズレをマークを用いて補正するようにしているため、撮像面と撮像装置の光軸とが垂直になっていない場合でも、色収差の補正を行うことができる。
図1は、本発明の第一の実施形態である読取システム100の概略図である。
図示するように、読取システム100は、撮像装置110と、画像処理装置120と、を備えている。
撮像装置110は、カメラ111と、支柱112と、原稿台113と、マーク114と、を備えている。
本実施形態におけるカメラ111は、単板式のCCDカラーセンサ(エリアセンサ)を使用したものを用いており、そのレンズが原稿台113の方向に向くように設置されており、原稿台113の上に置かれた原稿140の画像を撮像することができるようにされている。
支柱112は、カメラ111を原稿台113の上方の所定の位置に固定する。
原稿台113は、撮像対象物(ここでは、原稿140)を載せることができるようにされている。
マーク114は、原稿台113に四つ配置されている。そして、マーク114は、矩形状の頂点位置が含まれるように配置されている。即ち、マーク114を直線で結ぶことにより、矩形状の図形を描くことができるようにされている。
本実施形態においては、マーク114を円形に形成しているが、このような態様に限定されるわけではなく、矩形状の四つの頂点を特定することができる範囲で適宜変更可能である。
また、本実施形態においては、原稿台113におかれる原稿140により、マーク114が覆われてしまわないように、マーク114は、原稿台113の四隅に配置されている。
なお、本実施形態においては、マーク114を四つ配置しているが、このような態様に限定されず、原稿台113の表面における縦方向と横方向の二つの軸を特定することができるように、三つ以上の任意の数を選択可能である。
画像処理装置120は、IF部121と、マーク座標検出部122と、補正係数生成部123と、補正部124と、を備えている。
IF部121は、撮像装置110のカメラ111で撮像された画像データを画像処理装置120に入力するためのインターフェースである。
マーク座標検出部122は、カメラ111で撮像された画像データから、四つのマーク114の位置情報をR(Red)画像、G(Green)画像及びB(Blue)画像の各々について検出する。
本実施形態におけるマーク座標検出部122は、図2(マーク座標検出部122の概略図)に示されているように、R座標検出部122aと、G座標検出部122bと、B座標検出部122cと、R座標記憶部122dと、G座標記憶部122eと、B座標記憶部122fと、を備えている。
そして、IF部121より入力された画像データは、例えば、本実施形態のように、単板式のCCDカラーセンサで画像データを取得した場合には、ベイヤ配列でR、G、Bそれぞれのカラーフィルタが付けられている各々の撮像素子毎に分けたR画像、G画像、B画像を、それぞれR座標検出部122a、G座標検出部122b又はB座標検出部122cに入力して、それぞれの色の画像毎に、マーク114の座標が検出される。
例えば、マーク座標検出部122は、図3(座標検出部122a〜122cの概略図)に示されているように、パターンマッチング部122gと、マークパターン記憶部122hと、を備えている。
そして、マークパターン記憶部122hに予め検出すべきマークパターンのテンプレート画像データを記憶しておき、パターンマッチング部122gでは、IF部121より入力される画像データとテンプレート画像データとをパターンマッチングすることで、マーク144の座標を各R画像、G画像、B画像において検出する。
パターンマッチングの方法は、既知のものを使用すればよいが、例えば、本実施形態においては、正規化相関を用いたパターンマッチングを行っている。
例えば、マークパターン記憶部122hに記憶されているテンプレート画像データの座標(x、y)の画素値をt(x、y)、テンプレート画像の平均値をTmとし、原稿から読み取られた画像データからテンプレートと同じサイズの画像データを切り出して、その切り出した画像の座標(x、y)の画素値をf(x、y)、テンプレート画像の平均値をFmとすると、下記の式(1)で正規化相関係数が求まる。
Figure 0004705894
この正規化相関係数は、テンプレート画像と切り出した画像とが似ているほど数が大きくなるようになっている。
従って、IF部121より入力された画像データの端から順に画像を切り出し、正規化相関係数が最も大きくなる画像の座標位置を求めることによりマーク114を検出することができる。
そして、本実施形態においては、このようにして検出したマーク114を特定するための基準となる座標として、マーク114の重心の座標を、各R画像、G画像、B画像において検出し、R座標記憶部122d、G座標記憶部122e及びB座標記憶部122fにそれぞれ記憶する。従って、マーク114が各画像に4つあれば、1つの画像に対してx座標値とy座標値のペアが4つ記憶される。
補正係数生成部123は、マーク座標検出部122で検出された各々の色毎のマーク114の座標から、カメラ111の傾きと、色ズレ量と、を補正するための補正係数を算出する。
ここで、例えば、本実施形態のように、四つのマーク114が縦方向及び横方向に同じ間隔で配置されている場合、図4(A)に示されているように、カメラ111の撮像方向(カメラ111のレンズの光軸)が原稿台113に対して垂直であれば、図4(B)に示されているように、撮像された画像データにおいて各マーク114の間隔は、向かい合うもの同士で等しくなるものと考えられる。
しかしながら、図4(C)に示されているように、カメラ111の撮像方向(カメラ111のレンズの光軸)が原稿台113に対して傾いていると(ここでは、カメラ111が原稿台113に対して横方向に傾いている場合を例としている)、図4(D)に示されているように、撮像された画像データにおいて各マーク114の間隔は、向かい合うもの同士で等しくならない(ここでは、側方に位置するマーク114間の間隔S、S’が異なるものとなっている)。また、各々の色では、色の波長によって屈折率が異なるため、色により結像倍率が異なる倍率色収差が発生する。
そこで、補正係数生成部123では、まず、全ての色の画像に対して、四つのマーク114間の長さから、全ての画素位置と、当該画素位置に対応する縦方向及び横方向の長さを既知の補間処理で求める。
次に、補正係数生成部123は、R画像及びB画像においてマーク114により囲まれる領域が、G画像においてマーク114により囲まれる領域に一致するように、R画像及びB画像の各々の画素毎に、縦横方向の変倍率を求める。なお、G画像の変倍率は等倍となる。
具体的な算出方法としては、例えば、図5を用いて説明する。
図5は、カメラ111で撮像した画像データのR画像141及びG画像142を示している。
そして、R画像141は、マーク114a〜114dにより領域を特定することができるようにされており、G画像142は、マーク114e〜114fにより領域を特定することができるようにされている。なお、これらのマークの座標はマークの重心位置を用いている。
ここで、R画像141のマーク114aの画素位置x、yは(20,10)なっており、マーク114bの画素位置x、yは(80、3)となっているとすると、これらのマーク間の傾きは、(3−10)/(80−20)=−0.117となる。同様に、G画像142のマーク114eの画素位置x、yは(15、5)となっており、これらのマーク間の傾きは、(0−5)/(83−15)=−0.074となる。そして、これらの傾きの差分は−0.043となる。
また、R画像141のマーク114c及びマーク114dの間の傾きは、(68−68)/(82−22)=0で、G画像のマーク114g及び114hの間の傾きは(70−71)/(84−19)=−0.015の傾きとなる。そして、これらの傾きの差分は、−0.058となる。
そして、これらの傾きの差分を画素位置に応じて加算したものがR画像をG画像に重ねるための変倍率となる。例えば、G画像のマーク114e及びマーク114gとの間の長さaと、R画像のマーク114a及びマーク114bとの間の長さbと、を、これらの傾きから算出し、G画像におけるマーク114eのx座標である15画素目に対応するR画像における画素位置(マーク114eの点)には、b/aの倍率を掛ければよい。次のG画像における16画素目に対応するR画像の画素位置には、b/aから傾きの差分(−0.058)を一画素毎に加算すればよい。ここでは、縦方向の変倍率のみ説明しているが、横方向も同様に変倍率が求まる。さらに同様にB画像においても変倍率が求まる。
また、高速化のためにモードを設けて、縦方向及び横方向の2箇所でのRGBの平均のマーク位置に基づいて倍率を一律にすることも考えられる。
そして、補正係数生成部123は、このようにして算出した縦方向と横方向における変倍率をR画像及びB画像の各々の画素位置毎にまとめた補正位置情報を生成して、後述する補正部124に出力する。
補正部124は、補正係数生成部123で生成した補正位置情報により、対応する読取画像の画素位置を補正する。なお、読み取り画像の画素位置が整数値でない場合は、周囲の4点の補間処理(バイリニア)で求めるので、その際は補正画像の画素位置に対応する読取画像の画素位置とその周囲のRGB画素値を用いて補正を行い、ディスプレイ等の出力装置に出力する。
以上のように構成される画像処理装置120において、撮像装置110で読み取られた画像データを補正するための補正位置情報を生成する処理フローを図6に示す。
まず、IF部121を介して撮像装置110で撮像された画像データを入力し、マーク座標検出部122において、各色の画像毎のマーク114の座標を検出する(S10)。
そして、補正係数生成部123では、マーク座標検出部122で検出されたマーク114の座標に基づいて、それぞれの色の対応する画素位置を特定し、R画像、B画像及びG画像それぞれの色ズレ量を算出する(S11)。
次に、補正係数生成部123は、S11で算出された色ズレ量を基準画像であるG画像に合わせるための補正係数(変倍率)を算出する(S12)。
そして、補正係数生成部123は、S12で算出された補正係数(変倍率)を画像データの画素位置に対応付けた補正位置情報を生成する(S13)。
以上のように構成される読取システム100では、マーク114の形状を円形に形成しているが、このような態様に限定されるわけではなく、例えば、図7(A)に示すマーク114Aのように矩形状に形成することも可能である。この場合には、マークの検出するパターンとしてマーク114Aの直角部分143を用いて検出すればよい。
さらに、図7(B)又は図7(C)に示されているマーク114B、114Cのように、原稿台113に原稿140をおいた際に、原稿140によって覆われてしまうような位置に設けることも可能である。
また、以上に記載した実施形態においては、R画像及びB画像の補正係数をG画像に合わせるようにしたが、このような態様に限定されず、例えば、R画像及びB画像の何れか一方に合わせるようにすることも可能である。
また、以上に記載した画像処理装置120において、補正位置情報を生成するのは、キャリブレーションのように定期的に行うことも考えられるが、原稿140を読み取る際に、マークも一緒に読み取ることで、色収差の補正を画像データの読み込みと同時に行うことも可能となる。例えば、このようにすることで、温度特性により色収差が変化した場合でもその色収差が反映された良好な補正が可能となる。
また、補正係数生成部123の補正係数については、キーデバイス等を用いてユーザが変更できるようにしてもよい。その際には、画像データを基に生成した補正係数を使用するか、ユーザが変更した補正係数を使用するかの選択するためのセレクタスイッチを設けてもよい。
なお、以上に記載した画像処理装置120については、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの集積回路によってハードウェアで実現してもよく、コンピュータに読み込まれるソフトウェアによって実現してもよい。
ソフトウェアによって実現する場合には、マーク座標検出部122や補正係数生成部123で行う処理を所定のプログラムをCPU(Central Processing Unit)で実行することにより実現可能であり、これらのマーク座標検出部122や補正係数生成部123で必要になるデータについては、ハードディスク等の外部記憶装置に記憶すればよい。
図8は、本発明の第二の実施形態である読取システム200の概略図である。
本実施形態では、第一の実施形態とは異なり、カメラ111のレンズに関する特性情報が取得されている場合に、その特性情報に基づいて画像データを補正する補正係数を生成することができるようにするものである。
図示するように、読取システム200は、撮像装置110と、画像処理装置220と、を備えており、撮像装置110は第一の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態における画像処理装置220は、IF部121と、マーク座標検出部122と、補正係数生成部223と、補正部224と、距離推定部225と、レンズデータ記憶部226と、を備えており、IF部121及びマーク座標検出部122は第一の実施形態と同様であるため説明を省略する。
距離推定部225は、マーク座標検出部122で検出された各色のマーク114の位置座標から、マーク114間の長さを算出することで、それぞれのマーク114までのカメラ111からの撮像距離を算出し、全ての画素位置までの撮像距離を補完処理により算出する。このようにして算出された撮像距離は、推定距離情報として補正係数生成部223に出力する。
例えば、距離推定部225については、図9(距離推定部225の概略図)に示すように、マーク間長さ算出部225aと、マーク位置距離算出部225bと、により構成することができる。
マーク間長さ算出部225aは、各々の色毎に4つのマーク114のそれぞれの差分を算出して、マーク間の長さを求め、求めた長さをマーク位置距離算出部225bに出力する。
マーク位置距離算出部225bは、入力されたマーク114間の長さを基にカメラ111のレンズから各マーク114までの撮像距離を算出する。
具体的には、カメラ111で撮影する画像範囲(倍率)と、この画像範囲におけるマーク114間の長さと、を予め定めておくことで、マーク間の長さと傾きにより、カメラ111のレンズから各マーク114までの撮像距離が算出され、この撮像距離から既知の補間処理により画像全体の画素位置までの撮像距離が算出される。
このようにして算出された各画素位置までの撮像距離については、推定距離情報として補正係数生成部223に出力される。
レンズデータ記憶部226は、撮影レンズの色収差特性を特定する色収差特性情報が記憶される。
例えば、撮像対象面に対してカメラ111のレンズの光軸が垂直となるように撮像を行った場合には、色収差の特性は、図10(A)に示されているように、基点位置144(ここでは、光軸)から同心円状に等収差となるものとして考えられるが、例えば、図10(B)のように、撮像対称面に対してカメラ111のレンズの光軸が傾いた状態で撮像を行った場合、画像データに発生する収差の特性は、図10(B)に示されているように、基点位置144(ここでは、光軸)から歪んだ楕円状に等収差となるものと考えられる。
そこで、本実施形態では、色収差特性情報として、撮像対象面に対してレンズの光軸が垂直となるように撮像を行った場合に、焦点距離毎の結像倍率を特定する情報をR、G、B毎にレンズデータ記憶部226に記憶する。
本実施形態における補正係数生成部223は、レンズデータ記憶部226に記憶されている色収差特性情報に基づいて、マーク114の座標位置におけるR画像及びB画像のG画像に対するそれぞれの色ズレ量を算出する。
そして、補正係数生成部223は、距離測定部225で算出された推定距離情報から各マーク114までの撮像距離を算出し、この撮像距離に対応する焦点距離を特定し、特定した焦点距離に対応する結像倍率をレンズデータ記憶部226に記憶されている色収差特性情報により特定し、特定した結像倍率により、R画像及びB画像のG画像に対するそれぞれの色ズレ量を算出する。
さらに、このようにして算出した色ズレ量と、マーク座標検出部122から得られる実際に撮像された実測のマーク114の座標位置におけるR画像及びB画像のG画像に対するそれぞれの色ズレ量と、を比較する。そして、比較の結果、所定の閾値を満たさない場合には、基点位置座標と、各マーク位置までのカメラ111からの撮像距離と、の少なくとも何れか一方を変更して推定色ズレ量と実測色ズレ量とが一致又は近似するような補正係数を生成する。
例えば、補正係数生成部223については、図11(補正係数生成部223の概略図)に示すように、色ズレ推定部223bと、調整部223bと、補正係数記憶部223cと、により構成することが可能である。
色ズレ推定部223aは、距離推定部225で算出した各マーク114までの推定撮像距離から焦点距離を特定し、この焦点距離に対応する結像倍率を各々の色毎に算出し、R画像及びB画像のG画像に対する色ズレ量を算出する。算出した色ズレ量は、推定色ズレ量として調整部223bに出力する。
調整部223bは、マーク座標検出部122より入力した各色のマーク位置の座標から、実測した画像データにおける色ズレ量を算出し、算出した色ズレ量と、色ズレ推定部223aから入力した推定色ズレ量と、を比較する。比較の結果、これらの差分が予め定められた閾値以下でない場合には、各色の色ズレ量を算出する際の基点位置と、各色のマーク位置までの撮像距離と、の少なくとも何れか一方を変更して、新たな基点位置及び新たな撮像距離における推定色ズレ量を算出する。以上の処理を繰り返すことにより、実測した画像データにおける色ズレ量と、色ズレ推定部223aから入力した推定色ズレ量と、が予め定められた閾値以下になるような、基点位置と、撮像距離と、を特定する。なお、処理を繰り返す回数に上限を設定することも可能である。
そして、色ズレ推定部223aは、特定した基点位置と、撮像距離と、に基づいてR画像及びB画像のそれぞれをG画像に対応するようにするための補正係数(変倍率)を各々の画素毎に算出して、R画像及びB画像の各々の画素毎にまとめた補正位置情報を生成して、補正係数記憶部223cに記憶する。
なお、例えば、調整部223bについては、図12(調整部223bの概略図)に示すように、推定ズレ算出部223dと、中心位置・距離補正部223eと、により構成することが可能である。
推定ズレ算出部223dは、マーク座標検出部122より入力した各色のマーク114の位置を特定する座標から、実測した画像データにおけるR画像及びB画像のG画像に対する色ズレ量を算出し、算出した色ズレ量と、色ズレ推定部223aから入力した推定色ズレ量と、を比較し、これらの差分が予め定めた閾値以下でない場合には、各色の色ズレ量を算出する際の基点位置と、各マーク114までの撮像距離と、の何れか一方を中心位置・距離補正部223eにおいて変更して、新たな基点位置及び新たな撮像距離における推定色ズレ量を算出する。
補正部224は、補正係数記憶部223cに記憶されている補正位置情報に対応する画像データの画素位置をR、G、B毎に補正する。なお、読み取り画像の画像位置が整数値でない場合は、周囲の4点の補間処理(バイリニア)で求めるので、その際は補正画像の画素位置に対応する読取画像の画素位置とその周囲のRGB画素値を用いて補正を行い、ディスプレイ等の出力装置に出力する。
図13に中心位置・距離値補正部223eの処理フローを示す。
まず、中心位置・距離値補正部223eは、初回の処理であるか否かを確認し(S20)、初回の処理である場合には、初期設定を行う(S21)。初期設定としては、カウンタ値Cを「0」にクリヤし、基点位置のオフセット値である基点オフセット値を「0」、距離オフセット値も「0」に設定する。ここで初期値としてそれぞれに「0」を設定しているが特にこの値に限ることはない。
次に推定ズレ算出部223dで算出した推定色ズレ量と実測した色ズレ量の差分が予め定めた閾値TH以内か判定する(S22)。ここで閾値TH以内であれば現在の基点オフセット値及び距離オフセット値を決定値として、色ズレ推定部223aを介して補正係数記憶部223cに記憶して(S23)、処理を終了する。
ステップS22において閾値TH以内でなければ、カウンタ値Cに「1」を加算して(S24)、カウンタ値Cを閾値Nと比較し(S25)、閾値N以上であれば、現在の基点オフセット値及び距離オフセット値を決定値として記憶する(S23)。
カウンタ値Cが閾値N以上でなければ、距離推定部225で算出された基点位置と各マーク114までの撮像距離で特定されるマーク114の位置が、全て実測されたマーク114の位置の内側に位置しているか、若しくは全て実測マーク114の位置より外側に位置するかを判定する(S26)。
もしも、全体的に実際の撮影距離が近い場合、画像は拡大されており、四隅のマーク114の全ての推定値が実測値の中心側(内側)に位置することになる。逆に全体的に実際の距離が離れている場合、画像は縮小され、四隅のマーク114の全ての推定値は実測値の周辺側(外側)に位置することになる。四隅のマーク114の全ての推定値が内側若しくは外側になった場合は撮影距離が異なっていると考えて、距離オフセット値を変更する(S27)。それ以外であれば、基点位置に加算する基点オフセット値を変更する(S28)。そして変更した基点位置若しくは距離オフセット値を色ズレ推定部223aに送る。なお、ステップS27については図15を用いて後述し、ステップS28については図16を用いて後述する。
基点位置に加算する基点オフセット値を変更する処理フローを図14に示す。
まず、基点位置は等収差の中心とする。この基点位置は各色の画像の収差を算出する際の基になるため、基点位置をずらしながら推定した推定値と実測値との誤差が最も小さい基点位置を検出する。なお、基点位置の初期値は色ズレ推定部223aで決めた同心円状の等収差の中心位置である。また、ここでは説明を簡単にするため、一方向(x方向:横方向)のみ変更する場合の処理フローを説明する。
まず、調整部223bでオフセット値を変更する際、初回かどうか判定し(S30)、初回である場合には、初期設定としてプラス誤差の出現の有無を表すプラス誤差フラグ、マイナス誤差の出現の有無を表すマイナス誤差フラグを共に「0」にクリヤし、また、プラス誤差のMIN値を表すプラスMIN値とマイナス誤差のMIN値を表すマイナスMIN値を最大値に設定し、さらに、プラスMIN値が得られた基点オフセット値を表すプラス基点値とマイナスMIN値が得られた基点オフセット値を表すマイナス基点値と、設定中の基点オフセット値を表す基点オフセット値を「0」にクリヤする(S31)。
次に各々のマーク114位置、各々の色毎にマーク座標検出部122から得られた実測色ズレ量と色ズレ推定部223より得られた推定色ズレ量の差分(誤差)を求めて、それらの合計値(誤差合計値)を求める(S32)。この差分は、推定ズレ算出部223dでの差分(実測値−推定値)の合計値を求める。
そして、求めた誤差合計値が「0」以上かを判定し(S33)、誤差合計値が「0」以上であるとき、誤差合計値がプラスMIN値よりも誤差が小さいか判定する(S34)。ここで、初回はプラスMIN値にはMAX値が設定されているので必ず誤差合計値がプラスMIN値よりも小さいと判定される。
ステップS33で、小さいと判定されるとプラスMIN値に今回の誤差合計値を設定し、プラス基点値にも今回の基点オフセット値を設定し、プラス誤差フラグには「1」を設定する(S35)。ここで、初回はプラス基点値も基点オフセット値も「0」になる。またプラス誤差フラグは一回でも「1」に設定されると次の読取りで初期値設定されるまで「0」に戻らない。
次に、今までマイナスの誤差になったことがあるかどうかを示すマイナス誤差フラグが「0」かどうかチェックする(S36)。マイナス誤差フラグも一回でも誤差合計値がマイナスになると「1」になっており、初期値のままの「0」は一回も誤差合計値がマイナスになっていないことになる。
推定値と実測値が一致すれば誤差合計値は「0」であり、プラス誤差とマイナス誤差の間にあるので、誤差がプラスからマイナスに変わる時に、真の値に近いと考えられる。基点オフセット値を最小単位で変化させていく際に、誤差の符号が変化した時点で、プラス側とマイナス側の最も誤差の小さい基点オフセット値が決まっていると考えられる。
マイナス誤差フラグが「0」の時、つまり今までマイナスの誤差になったことがなければ、基点オフセット値を最小単位の「1」を加算する(S37)。
ステップS36において、マイナスの誤差になったことが有れば、プラスMIN値とマイナスMIN値(絶対値)を比較し(S38)、マイナスMIN値(絶対値)が小さければ基点オフセット値はマイナス基点値を設定し(S39)、そうでなければ基点オフセット値はプラス基点値を設定する(S40)。
ステップS33において、誤差合計値が「0」以上か判定する際、誤差合計値がマイナスの場合は、誤差合計値(絶対値)がマイナスMIN値(絶対値)よりも誤差が小さいか判定する(S41)。初回はマイナスMIN値にはMAX値が設定されているので必ず誤差合計値がマイナスMIN値よりも小さいと判定される。
ステップS41において、小さいと判定されるとマイナスMIN値に今回の誤差合計値を設定し、マイナス基点値にも今回の基点オフセット値を設定し、マイナス誤差フラグには「1」を設定する(S42)。
次に、今までプラスの誤差になったことがあるかどうかを、プラス誤差フラグが「0」かどうかチェックすることにより確認する(S43)。ここで、プラス誤差フラグは一回でも誤差合計値がプラスになると「1」になっており、初期値のままの「0」は一回も誤差合計値がプラスになっていないことになる。
今までプラスの誤差になったことがなければ、基点オフセット値として最小単位で「1」を減算する(S44)。
ステップS43でプラスの誤差になったことがあれば、ステップS38に進む。
以上が基点位置に加算する基点オフセット値を変更する処理となるが、ここではx方向(横方向)の基点オフセット値を説明したが、y方向(縦方向)の基点オフセット値も同様に求めることができる。x方向、y方向は別々に行い、x方向を決定した後で、y方向を決定することも可能であるし、同時に行うことも可能である。
また、ここで説明した方法以外にも誤差の「0」の箇所を求める方法として、基点位置の変化させる変化量とそれに伴い発生した誤差合計値の変化量を基に、誤差の「0」の基点位置を算出して求めることも考えられる。
距離値に加算する距離オフセット値を変更する処理フローを図15に示す。
まず、調整部223bでオフセット値を変更する際、初回かどうか判定し(S50)、初回では初期設定としてプラス誤差の出現有無を表すプラス誤差フラグ、マイナス誤差の出現有無を表すマイナス誤差フラグを共に「0」にクリヤし、また、プラス誤差のMIN値を表すプラスMIN値とマイナス誤差のMIN値を表すマイナスMIN値を最大値に設定し、さらに、プラスMIN値が得られた距離オフセット値を表すプラス距離値とマイナスMIN値が得られた距離オフセット値を表すマイナス距離値と、設定中の距離オフセット値を表す距離オフセット値を「0」にクリヤする(S51)。
次に各マーク位置、各色毎に実測値と推測値の差分(誤差)を求めて、それらの合計値(誤差合計値)を求める(S52)。ただし、マーク114の座標位置での色ズレ量の誤差を計算する際には、画像の中心を原点に考えるため、推定ズレ算出部223dからの差分結果についてx方向の差分は、原点よりも左側のマーク114に関して求めた値の符号を逆転させる。また、y方向の差分については、原点よりも上側のマーク114に関して求めた値は符号が逆転させて使用する。ここでは、X方向もY方向の両方の誤差を集計して、誤差の合計値を算出する。
次に、求めた誤差合計値が「0」以上かを判定し(S53)、誤差合計値が「0」以上であるとき、誤差合計値がプラスMIN値よりも誤差が小さいか判定する(S54)。
そして、ステップS54において小さいと判定されるとプラスMIN値に今回の誤差合計値を設定し、プラス距離値にも今回の距離オフセット値を設定し、プラス誤差フラグには「1」を設定する(S55)。
次に、今までマイナスの誤差になったことがあるかどうかを示すマイナス誤差フラグが「0」かどうかチェックする(S56)。マイナスMINフラグが「0」の時、つまり今までマイナスの誤差になったことがなければ、距離オフセット値に最小単位の「1」を加算する(S57)。
ステップS57で、マイナスの誤差になったことが有れば、プラスMIN値とマイナスMIN値(絶対値)を比較し(S58)、マイナスMIN値(絶対値)が小さければ距離オフセット値はマイナス距離値を設定し(S59)、そうでなければ距離オフセット値はプラス距離値を設定する(S60)。
ステップS53で、誤差合計値が「0」以上か判定する際、誤差合計値がマイナスの場合は、誤差合計値(絶対値)がマイナスMIN値(絶対値)よりも誤差が小さいか判定する(S61)。
ステップS61で、小さいと判定されるとマイナスMIN値に今回の誤差合計値を設定し、マイナス距離値にも今回の距離オフセット値を設定し、マイナス誤差フラグには「1」を設定する(S62)。
次に、今までプラスの誤差になったことがあるかどうかを、プラス誤差フラグが「0」かどうかによりチェックする(S63)。
そして、今までプラスの誤差になったことがなければ、距離オフセット値から最小単位の「1」を減算する(S64)。
ステップS63でプラスの誤差になったことがあれば、ステップS58に進む。
また、ここで説明した方法以外にも誤差の「0」の箇所を求める方法として、距離オフセット値の変化させる変化量とそれに伴い発生した誤差合計値の変化量を基に、誤差「0」の距離オフセット値を算出して求めることも考えられる。
図14に示されたフローチャートにおいて、マーク位置の色ずれの推定値と実測値の差が閾値TH以内になるとステップS23で現在の中心オフセット値と撮影距離オフセット値を記憶するが、その値を用いた色収差特性は色ズレ推定部223aに既に生成されていると考えられる。それはメモリに記憶しておいてもいいし、記憶した基点オフセット値と距離オフセット値を用い、再度生成してもよい。また、例えば、処理時間短縮のため、以上の一連の距離及び基点位置を決める処理については、収差を推定するのはマーク位置のみの4点の位置だけにしておき、撮像距離及び収差特性の基点位置を決定した後で、全ての画像位置における収差を求めることも可能である。
以上のように、本実施形態によれば、このように収差特性を用いて全画像位置毎にR、G、Bの位置ずれを求めて、補正画像位置にあるべきR、G、Bの画素値を、読取り画像のR、G、Bから求めることができ、また、「1」画素未満の画素位置に対応する場合は周囲の情報も使用して線形補間を行って求めることも可能である。
以上に記載した第二の実施形態においては、カメラ111からの撮像距離と、基点となる基点位置と、を同時に変更して、補正係数を求めているが、このような態様に限定されず、例えば、撮像距離については固定されているものとして、基点位置だけを変更して補正係数を求めるようにしてもよい。この場合には、距離推定部225を設ける必要はなくなる。
以上に記載した第二の実施形態における画像処理装置220についても、ASICなどの集積回路によってハードウェアで実現してもよく、コンピュータに読み込まれるソフトウェアによって実現してもよい。
ソフトウェアによって実現する場合には、マーク座標検出部122や補正係数生成部223、補正部224、距離推定部225、で行う処理を所定のプログラムをCPU(制御部)で実行することにより実現可能であり、これらのマーク座標検出部122や補正係数生成部223、補正部224、距離推定部225で必要になるデータについては、ハードディスク等の外部記憶装置に記憶すればよい。
以上に記載した実施形態においては、原稿台113にマーク114を記しているが、このような態様に限定されず、例えば、原稿台113にテストチャートとなる原稿を載せて撮像を行い、補正係数を求めるようにしてもよい。
また、マーク114と原稿台113の配色については、原稿台113が黒でマーク114は白、若しくは、原稿台113が白でマーク114が黒と共に彩度の無い色で配色することが考えられる。テストチャートにマークを配置する際も、配色については、テストチャートの地色が黒でマークは白、若しくは、テストチャートの地色が白でマークが黒とすることが考えられる。
第一の実施形態である読取システム100の概略図。 マーク座標検出部122の概略図。 座標検出部122a〜122cの概略図。 カメラ111の傾きとマーク114の間隔との関係を説明する概略図。 変倍率を算出する方法を示す概略図。 補正位置情報を生成する処理フロー。 マーク114の変形例を示す概略図。 第二の実施形態である読取システム200の概略図。 距離推定部225の概略図。 カメラ111の傾きと収差との関係を示す概略図。 補正係数生成部223の概略図。 調整部223bの概略図。 中心位置・距離値補正部223eの処理フロー。 基点位置に加算する基点オフセット値を変更する処理フロー。 距離値に加算する距離オフセット値を変更する処理フロー。
符号の説明
100、200 読取システム
110 撮像装置
111 カメラ
113 原稿台
114 マーク
120、220 画像処理装置
122 マーク座標検出部
123 補正係数生成部
124、224 補正部
225 距離推定部
226 レンズデータ記憶部

Claims (10)

  1. 原稿台に置かれた撮像対象物を撮像する撮像機器から得られる画像データを処理する画像処理装置であって、
    前記撮像機器の各々の基準色における結像倍率を焦点距離に対応させた色収差情報を記憶するレンズデータ記憶部と、
    前記画像データに含まれているマークの画像を、複数の基準色毎に検出するマーク検出部と、
    前記マークの撮像距離を算出する距離推定部と、
    前記マーク検出部で検出された複数の基準色毎のマークの画像が、重なり合うように基準色毎の画素位置を変更する補正係数を生成する補正係数生成部と、
    前記補正係数により撮像機器で撮像される画像データを補正する補正部と、を備え、
    前記補正係数生成部は、
    前記撮像距離から焦点距離を算出する処理と、
    前記色収差情報から各々の基準色毎の結像倍率を算出し、当該基準色毎の結像倍率から前記マークにおける色ズレ量を推定色ズレ量として算出する処理と、
    前記撮像機器から得られる画像データにおける基準色毎の実測色ズレ量を算出する処理と、
    前記推定色ズレ量と、前記実測色ズレ量と、の差分が予め定められた閾値以下になるように前記撮像距離を変更する処理と、
    前記変更された前記撮像距離における変更色ズレ量を前記色収差情報から算出し、当該変更色ズレ量を補正する補正係数を前記基準色毎に生成する処理と、を行うこと、
    特徴とする画像処理装置。
  2. 原稿台に置かれた撮像対象物を撮像する撮像機器から得られる画像データを処理する画像処理装置であって、
    前記撮像機器の各々の基準色における結像倍率を焦点距離に対応させた色収差情報を記憶するレンズデータ記憶部と、
    前記画像データに含まれているマークの画像を、複数の基準色毎に検出するマーク検出部と、
    前記マーク検出部で検出された複数の基準色毎のマークの画像が、重なり合うように基準色毎の画素位置を変更する補正係数を生成する補正係数生成部と、
    前記補正係数により撮像機器で撮像される画像データを補正する補正部と、を備え、
    前記補正係数生成部は、
    前記色収差情報から各々の基準色毎の結像倍率を算出し、当該基準色毎の結像倍率から前記マークの基準位置における色ズレ量を推定色ズレ量として算出する処理と、
    前記撮像機器から得られる画像データにおける基準色毎の実測色ズレ量を算出する処理と、
    前記推定色ズレ量と、前記実測色ズレ量と、の差分が予め定められた閾値以下になるように前記基準位置を変更する処理と、
    前記変更された前記基準位置における変更色ズレ量を前記色収差情報から算出し、当該変更色ズレ量を補正する補正係数を前記基準色毎に生成する処理と、を行うこと、
    を特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像処理装置であって、
    前記マークは、前記画像データに少なくとも三つ以上含まれていること、を特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1又は2に記載の画像処理装置であって、
    前記マークは、少なくとも矩形状の頂点位置を含むようにされており、
    前記補正係数生成部は、前記頂点位置において、複数の基準色毎のマークの画像が、重なり合うように基準色毎の補正係数を生成するものであること、
    を特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1乃至の何れか一項に記載の画像処理装置であって、
    前記マーク検出部は、検出した前記マークの画像のうち、予め定められた位置にある画素の座標を検出するものであり、
    前記補正係数生成部は、一の基準色毎の前記座標が、他の基準色の前記座標と重なり合う位置に配置されるように、前記基準色毎の補正係数を生成するものであること、
    を特徴とする画像処理装置。
  6. コンピュータを、
    原稿台に置かれた撮像対象物を撮像する撮像機器から得られる画像データを処理する画像処理装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記撮像機器の各々の基準色における結像倍率を焦点距離に対応させた色収差情報を記憶するレンズデータ記憶手段として機能させ、
    演算手段に、
    前記画像データに含まれているマークの画像を、複数の基準色毎に検出するマーク検出処理と、
    前記マークの撮像距離を算出する距離推定処理と、
    前記マーク検出処理で検出された複数の基準色毎のマークの画像が、重なり合うように基準色毎の画素位置を変更する補正係数を生成する補正係数生成処理と、
    前記補正係数により撮像機器で撮像される画像データを補正する補正処理と、
    を行わせ
    前記補正係数生成処理は、
    前記撮像距離から焦点距離を算出する処理と、
    前記色収差情報から各々の基準色毎の結像倍率を算出し、当該基準色毎の結像倍率から前記マークにおける色ズレ量を推定色ズレ量として算出する処理と、
    前記撮像機器から得られる画像データにおける基準色毎の実測色ズレ量を算出する処理と、
    前記推定色ズレ量と、前記実測色ズレ量と、の差分が予め定められた閾値以下になるように前記撮像距離を変更する処理と、
    前記変更された前記撮像距離における変更色ズレ量を前記色収差情報から算出し、当該変更色ズレ量を補正する補正係数を前記基準色毎に生成する処理と、を行うものであること、
    を特徴とするプログラム。
  7. コンピュータを、
    原稿台に置かれた撮像対象物を撮像する撮像機器から得られる画像データを処理する画像処理装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記撮像機器の各々の基準色における結像倍率を焦点距離に対応させた色収差情報を記憶するレンズデータ記憶手段として機能させ、
    演算手段に、
    前記画像データに含まれているマークの画像を、複数の基準色毎に検出するマーク検出処理と、
    前記マーク検出処理で検出された複数の基準色毎のマークの画像が、重なり合うように基準色毎の画素位置を変更する補正係数を生成する補正係数生成処理と、
    前記補正係数により撮像機器で撮像される画像データを補正する補正処理と、
    を行わせ、
    前記補正係数生成処理は、
    前記色収差情報から各々の基準色毎の結像倍率を算出し、当該基準色毎の結像倍率から前記マークの基準位置における色ズレ量を推定色ズレ量として算出する処理と、
    前記撮像機器から得られる画像データにおける基準色毎の実測色ズレ量を算出する処理と、
    前記推定色ズレ量と、前記実測色ズレ量と、の差分が予め定められた閾値以下になるように前記基準位置を変更する処理と、
    前記変更された前記基準位置における変更色ズレ量を前記色収差情報から算出し、当該変更色ズレ量を補正する補正係数を前記基準色毎に生成する処理と、を行うものであること、
    を特徴とするプログラム。
  8. 請求項6又は7に記載のプログラムであって、
    前記マークは、前記画像データに少なくとも三つ以上含まれていること、を特徴とするプログラム。
  9. 請求項6又は7に記載のプログラムであって、
    前記マークは、少なくとも矩形状の頂点位置を含むようにされており、
    前記補正係数生成処理は、前記頂点位置において、複数の基準色毎のマークの画像が、重なり合うように基準色毎の補正係数を生成するものであること、
    を特徴とするプログラム。
  10. 請求項乃至9の何れか一項に記載のプログラムであって、
    前記マーク検出処理は、検出した前記マークの画像のうち、予め定められた位置にある画素の座標を検出するものであり、
    前記補正係数生成処理は、一の基準色毎の前記座標が、他の基準色の前記座標と重なり合う位置に配置されるように、前記基準色毎の補正係数を生成するものであること、
    を特徴とするプログラム。
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