JP4704951B2 - 金属化フィルムコンデンサ - Google Patents

金属化フィルムコンデンサ Download PDF

Info

Publication number
JP4704951B2
JP4704951B2 JP2006125479A JP2006125479A JP4704951B2 JP 4704951 B2 JP4704951 B2 JP 4704951B2 JP 2006125479 A JP2006125479 A JP 2006125479A JP 2006125479 A JP2006125479 A JP 2006125479A JP 4704951 B2 JP4704951 B2 JP 4704951B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
deposition
capacitor
electrode
deposited
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006125479A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007299865A (ja
Inventor
周作 辻尾
孝弘 増山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichicon Capacitor Ltd
Original Assignee
Nichicon Capacitor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichicon Capacitor Ltd filed Critical Nichicon Capacitor Ltd
Priority to JP2006125479A priority Critical patent/JP4704951B2/ja
Publication of JP2007299865A publication Critical patent/JP2007299865A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4704951B2 publication Critical patent/JP4704951B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/32Wound capacitors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/005Electrodes
    • H01G4/015Special provisions for self-healing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

本発明は、直流フィルタ用または充放電用の金属化フィルムコンデンサであり、特に保安機構を備えた金属化フィルムコンデンサに関する。
金属化フィルムコンデンサとしては、プラスチックフィルムにアルミニウム、亜鉛、またはアルミニウム・亜鉛アロイを真空蒸着することによって、小セグメントに分割された金属蒸着電極が形成された金属化フィルムを採用しており、保安機構を備えているものがある。
特許文献1には、図7に示すようなパターンを有する金属蒸着電極が形成された金属化フィルム210、310が開示されている。
図7(a)の金属化フィルム210には、矩形の金属化フィルム210の短手方向一端部において長手方向に延在する第1の非蒸着部215と、第1の非蒸着部215から短手方向に沿って第1の非蒸着部215とは反対側の端部近傍まで延びる複数の第2の非蒸着部217と、第2の非蒸着部217の第1の非蒸着部215とは反対側の端部に接続されており、長手方向に延在する第3の非蒸着部219とが形成されている。
また、図7(b)の金属化フィルムに310は、矩形の金属化フィルム310の短手方向一端部において長手方向に延在する第1の非蒸着部315と、第1の非蒸着部315から短手方向に沿って第1の非蒸着部315とは反対側の端部まで延びる複数の第2の非蒸着部317とが形成されている。
特開2002−324719号公報(図1(d)、(e)) 特開平6−310368号公報(図1) 特開平9−260189号公報(図2(j))
図7(a)、(b)に示すような金属化フィルム210、310を備えたコンデンサにおいて、保安機構動作時に回路から切り離される電極(セグメント)は、いずれも隣接する2つの第2の非蒸着部217、317によって挟まれる細長領域となる。かかるコンデンサにおける1セグメントの面積は比較的大きく、容量減少が大きくなる。
したがって、ヒーリングの注入エネルギーを抑えるために、設計電位傾度を比較的低くする必要があり、小形化が困難である。また、使用電圧が高くなれば保安機構動作の信頼性が低くなるという問題がある。
また、特許文献2、3の「モザイク」電極と称される蒸着パターンは、保安機構動作の信頼性および良好な耐用性を保持するために、誘電体厚さや設計電位傾度ごとにセグメントサイズの見直しが必要となる問題があり、限られた数種類の蒸着パターンで設計対応することが難しく、また、ヒーリングの注入エネルギーを抑えるためには、設計電位傾度を低くする必要があるため、小形、軽量化が難しいという問題がある。
そこで、本発明の目的は、高電位傾度設計においても保安機構動作の信頼性が高く、かつ小型化が可能な金属化フィルムコンデンサを提供することである。
本発明の金属化フィルムコンデンサは、絶縁性フィルムの片面に金属蒸着電極が形成された一対の片面金属化フィルムを重ね合せるか、または絶縁性フィルムの両面に金属蒸着電極が形成された両面金属化フィルム若しくは前記片面金属化フィルムと、絶縁フィルムとを組合せ、これらを重ね合わせて巻回し、その巻回素子の両端面に電極引出部を形成してなるコンデンサ素子を有する金属化フィルムコンデンサにおいて、前記金属蒸着電極におけるコンデンサとして機能する部分の膜抵抗値が10〜50Ω/□であり、前記電極引出部に接続される部分の膜抵抗値が1〜5Ω/□であり、前記金属蒸着電極が形成される前記絶縁性フィルムには、巻回方向と直交する方向の一端部において巻回方向に沿って連続的に延在する第1の非蒸着部と、一端が前記第1の非蒸着部に接続されていると共に、前記第1の非蒸着部の延在方向と斜めに交わる第1の方向に沿って、前記絶縁性フィルムの前記一端部に対する他端部まで不連続に延在する櫛形形状の第2の非蒸着部とが形成され、前記第2の非蒸着部において前記第1の方向に沿って連続的に延在する部分は、前記第1の方向に長尺であり且つその前記第1の方向に沿う長さが1〜20mmで、前記複数の前記第2の非蒸着部間の間隔が3〜8mmであり、前記第2の非蒸着部の延在方向における不連続部分の位置が、巻回方向に関して互いに隣接する2つの前記第2の非蒸着部の間でずれている。
さらに、本発明の金属化フィルムコンデンサでは、前記金属蒸着電極が、アルミニウム、亜鉛、またはアルミニウム・亜鉛アロイで形成されていることが好ましい。
さらに、本発明の金属化フィルムコンデンサは、絶縁油が充填された金属ケースに前記コンデンサ素子を収容した油浸タイプであってもよい。
また、本発明の金属化フィルムコンデンサは、樹脂ケースに前記コンデンサ素子を収容後、熱硬化性の樹脂を充填した乾式タイプであってもよい。
したがって、本発明の金属化フィルムコンデンサでは、一方向に沿って不連続に延在する第2の非蒸着部における連続的に延在する部分の間、および複数の第2の非蒸着部の間がヒューズ部として機能することとなる。これにより、ヒーリングによる注入エネルギーによりヒューズ機能し動作する金属蒸着電極が限られ、変動することになり、保安機構動作時に回路から切り離される電極(セグメント)の面積は必要最低限となる。
したがって、1セグメント当たりの容量は小さくなり、また容量減少も比較的小さくなる。よって、高電位傾度設計においても保安機構動作の信頼性が高く、容量減少も小さいことから小型軽量化が可能である。
また、蒸着前のパターンロールとベースフィルムとが面接触となり、マージンオイルの付着がよくなるので金属蒸着膜の膜抜け性がよく安定化する。
以下、本発明の好適な一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施の形態の金属化フィルムコンデンサの外観構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
図2は、図1に示す金属化フィルムコンデンサの内部構造を示す図であり、(a)は正面から見た透視図、(b)は側面から見た透視図、(c)は(b)の部分拡大図、(d)は上面斜視図である。
図1、2に示すように、本実施の形態の金属化フィルムコンデンサ101は、直方体形状の熱可塑性の樹脂ケース110内に、後で詳述する金属化フィルム10を巻回することによって形成されたコンデンサ素子11を収納すると共に、エポキシ樹脂やポリウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂20を充填することによって作製されている。
樹脂ケース110は、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネイト、ポリエチレンテレフタレート等による樹脂成形により作製される。
図1(a)に示すように、ケース110の上面には、ケース110内に樹脂20を充填するための開口111と、後述する端子一体形結線銅板13の外部引出端子13aを挿通させてケース110外に引き出すための開口112とが形成されている。
図2に示すように、樹脂ケース内110には、筒型のコンデンサ素子11が、水平方向に4個、垂直方向に4段、合計16個収納されている。より詳細には、コンデンサ素子11は、いずれも樹脂ケース110の幅方向(図2(a)における紙面垂直方向)に沿って配置されている。
そして、コンデンサ素子11の一端(図2(b)における左側端部)の後述するメタリコン電極11aは、第1の導出用結線銅板15と接続され、他端(図2(b)における右側端部)の後述するメタリコン電極11bは、第2の導出用結線銅板17と接続される 。
第1の導出用結線銅板15と第2の導出用結線銅板17とは、コンデンサ素子11のメタリコン電極11a、11bから端子一体形結線銅板13までそれぞれ最短で引き出され、端子一体形結線銅板13にはんだ付け接続される。
次に、コンデンサ素子11について説明する。
本実施の形態においては、コンデンサ素子11は、2枚の金属化フィルム10を重ねたものを巻回し、その両端面にそれぞれメタリコンを施すことによってメタリコン電極11a、11bを形成することで作製される。
ここで、図3、4を参照しつつ、金属化フィルム10について詳細に説明する。図3は、金属化フィルム10の展開図であり、図4は、図3のIV-IV線に沿う断面図である。
図4に示すように、金属化フィルム10は、絶縁性を有する矩形形状のフィルム1の片面に金属蒸着電極3を形成することによって作製されている。
より詳細には、図3に示すように、フィルム1の片面には、その短手方向一端部において長手方向に沿って連続的に延在する第1の非蒸着部5と、一端が第1の非蒸着部5に接続されていると共に、フィルム1の短手方向に対してやや傾いた方向に沿って、第1の非蒸着部5が形成されている側とは反対側の端部まで不連続に延在している複数の第2の非蒸着部7とを除く部分に金属蒸着電極3が形成されている。
複数の第2の非蒸着部7は互いに平行であり、等間隔で設けられている。ここで、本実施の形態においては、第2の非蒸着部7のピッチL1は7mmであり、第2の非蒸着部7において連続的に延在する部分の長さL2(以下、「延在長さ」と称する)は、18mmである。
また、図4に示すように、フィルム1の金属蒸着電極3が形成されている側の面における第1の非蒸着部5側とは反対側の端部には、電極導出部3aが設けられている。電極導出部3aにおける金属蒸着電極3の厚みは、それ以外の領域よりも厚くなっている。そして、金属蒸着電極3の電極導出部3a以外の部分は、コンデンサとして機能するコンデンサ電極3bとなる。
なお、本実施の形態では、フィルム1は、厚さ7μmの誘電体ポリプロピレンフィルムであり、金属蒸着電極3はアルミニウムで形成されている。また、金属蒸着電極3の電極導出部3aの膜抵抗値は1〜5Ω/□であり、コンデンサ電極3bの膜抵抗値は25Ω/□である。
上述のような金属化フィルム10を2枚用意し、一方の金属化フィルム10の金属蒸着電極3が形成されている側の面と、他方の金属化フィルム10の金属蒸着電極3が形成されている側とは反対側の面とが互いに当接するように、より詳細には、一方の金属化フィルム10の第1の非蒸着部5が形成されている端部と、他方の金属化フィルム10の電極導出部3aが設けられている端部とが一致するように互いに重ね合わせ、それらの長手方向に沿って巻回する。
そして、上述のように、巻回された金属化フィルム10の両端部にメタリコンを施すことによってメタリコン電極11a、11bを形成し、コンデンサ素子11が作製される。
このとき、メタリコン電極11a、11bは、金属蒸着電極3の電極導出部3aと接続される。
以上のように、本実施の形態の金属化フィルムコンデンサ101では、金属蒸着電極3が形成される矩形形状のフィルム1には、短手方向一端部において長手方向に沿って連続的に延在する第1の非蒸着部5と、一端が第1の非蒸着部5に接続されていると共に、第1の非蒸着部5の延在方向と交わる方向に沿って、第1の非蒸着部5が形成されている側とは反対側の端部まで不連続に延在しており、かつ互いに平行である複数の第2の非蒸着部7とが形成されている。
したがって、一方向に沿って不連続に延在する第2の非蒸着部7における連続的に延在する部分の間、および複数の第2の非蒸着部7の間がヒューズ部として機能することとなる。これにより、ヒーリングによる注入エネルギーによりヒューズ機能し動作する金属蒸着電極が限られておらず変動することになり、保安機構動作時に回路から切り離される電極(セグメント)の面積は必要最低限となる。
その結果、1セグメント当たりの容量は小さくなり、容量減少も比較的小さくなる。
よって、高電位傾度設計においても保安機構動作の信頼性が高く、容量減少も小さいことから小型軽量化が可能である。
また、本実施の形態の金属化フィルムコンデンサ101では、第2の非蒸着部7の延在方向は、フィルム1の短手方向に対してやや斜めである。したがって、蒸着前のパターンロールとベースフィルムとが面接触となり、マージンオイルの付着がよくなるので金属蒸着膜の膜抜け性がよく安定化する。
さらに、本実施の形態の金属化フィルムコンデンサ101では、金属蒸着電極3はアルミニウムで形成されている。したがって、ニッケルや銅等を用いる場合と比べて、生産性、経済性、特性性能に優れる。
加えて、本実施の形態の金属化フィルムコンデンサ101は、樹脂ケース110内に、金属化フィルム10を巻回することによって形成されたコンデンサ素子11を収納すると共に、熱硬化性の樹脂20を充填することによって作製された乾式タイプである。したがって、油浸タイプのコンデンサに比べて防災性に優れている。
以上、本発明の好適な一実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである
例えば、上述の実施の形態では、金属蒸着電極3が、アルミニウムで形成されている場合について説明したが、これには限られない。アルミニウム以外では、亜鉛やアルミニウム・亜鉛アロイ等で形成することが好ましいが、ニッケルや銅等を用いてもよい。
また、上述の実施の形態では、絶縁性を有するフィルム1の片面に金属蒸着電極3が形成された2枚の金属化フィルム10を重ねたものを巻回することによってコンデンサ素子11を作製する場合について説明したが、これには限られない。
例えば、絶縁性を有するフィルムの両面に金属蒸着電極が形成された両面金属化フィルム、または絶縁性を有するフィルムの片面に金属蒸着電極が形成された片面金属化フィルムと絶縁フィルムとを組合せ、これらを重ね合わせたものを巻回することによってコンデンサ素子を作製してもよい。
また、上述の実施の形態では、第2の非蒸着部7の延在長さが18mmである場合について説明したが、第2の非蒸着部7の延在長さはこれには限らず、1〜20mmが好適である。
さらに、上述の実施の形態では、第2の非蒸着部7のピッチL1が7mmである場合について説明したが、これには限定されない。なお、後で示すように、第2の非蒸着部7のピッチL1は、3〜8mmである場合が好適である。
加えて、上述の実施の形態では、コンデンサ電極3bの膜抵抗値が25Ω/□である場合について説明したが、これには限定されない。なお、後で示すように、コンデンサ電極3bの膜抵抗値は、10〜50Ω/□である場合が好適である。
また、上述の実施の形態では、複数の第2の非蒸着部7が等間隔で設けられている場合について説明したが、第2の非蒸着部7の間隔は等間隔でなくてもよい。
また、上述の実施の形態では、樹脂ケース110内に、コンデンサ素子11を収納すると共に、熱硬化性の樹脂20を充填することによって作製された乾式タイプの金属化フィルムコンデンサ101について説明したが、本発明は、絶縁油が充填された金属ケースにコンデンサ素子を収容することによって作製された油浸タイプのコンデンサに適用することも可能である。
(試験1)ここで、表1に示すように、上述の実施の形態で述べた第2の非蒸着部7のピッチL1が7mmであり、コンデンサ電極3bの膜抵抗値が25Ω/□であるような金属化フィルムコンデンサ101(試料4)と、第2の非蒸着部7のピッチL1をそれぞれ2、3、5、8、9mmとした金属化フィルムコンデンサ(試料1〜3、5、6)と、現行品のコンデンサとを用いて破壊電圧試験を行った。なお、定格は、1500V、30μFとした。
Figure 0004704951
表1の試料1〜6を各5台作製し、現行品を2台作製した。そして、各試料に直流電圧を累積的にステップアップしながら印加して、ステップ毎に試料の静電容量を測定し容量減少値(ΔCap)−5%となる電位傾度を測定した。
図5は、当該試験の結果である。試料6は試験途中で絶縁低下しショート状態となった。試料2〜5の破壊電圧電位傾度は、520V/μm〜575V/μmとなり、現行品の425V/μmより約22〜35%高い結果であった。
この結果より、第2の非蒸着部のピッチL1が2mmである場合には、耐電圧性能アップは比較的低く、第2の非蒸着部のピッチL1が9mmである場合には、ショート状態となっていることから、第2の非蒸着部のピッチL1の寸法範囲は3〜8mmであることが好ましい。
(試験2)次に、表2に示すように、上述の実施の形態で述べた第2の非蒸着部7のピッチL1が7mmであり、コンデンサ電極3bの膜抵抗値が25Ω/□であるような金属化フィルムコンデンサ101(試料4に相当)と、コンデンサ電極3bの膜抵抗値をそれぞれ8、10、15、40、50、60Ω/□とした金属化フィルムコンデンサ(試料7〜9、10〜12)とを用いて保安性試験を行った。なお、定格は、1500V、30μFとした。
Figure 0004704951
表2の試料を各5台作製した。そして、試料に強制的に直流電圧を5000VDCまで連続的に昇圧印加すると共に、5000VDCにて1分保持した後、静電容量値を測定した。
試験の結果、コンデンサ電極の膜抵抗値が8Ω/□である場合は、試験途中でショート状態になった。コンデンサ電極の膜抵抗値が10〜60Ω/□である試料は、試験後の静電容量変化率−98.3〜−99.0%でほぼオープン状態となり保安機構の動作性は良好であった。
(試験3)続いて、表3に示すように、上述の実施の形態で述べた第2の非蒸着部7のピッチL1が7mmであり、コンデンサ電極3bの膜抵抗値が25Ω/□であるような金属化フィルムコンデンサ101(試料16)と、コンデンサ電極3bの膜抵抗値をそれぞれ8、10、15、40、50、60Ω/□とした金属化フィルムコンデンサ(試料13〜15、17〜19に相当)と、現行品のコンデンサとを用いて温度上昇試験を行った。なお、定格は、1500V、1000μFとした。
Figure 0004704951
表3の試料と現行品とを各2台作製した。そして、試料に実効電流150Arms、3kHzの高周波電流を通電し、樹脂ケース表面、および内部の温度を測定した。コンデンサ内部温度は試料のコンデンサ素子中心部に熱電対を挿入して測定した。
図6は、当該試験の結果である。試料13〜18の場合、現行品と比較してコンデンサ内部の温度上昇値は約40%低くなった。
コンデンサ電極の膜抵抗値が60Ω/□の試料19における温度上昇値は、現行品と同等又はそれ以上に高くなっており、温度上昇値の低減効果はない結果であった。
この結果から、コンデンサ電極の膜抵抗値の範囲は10〜50Ω/□であることが好ましい。
以上の試験1〜3より、第2の非蒸着部のピッチL1を3〜8mm、コンデンサ電極の膜抵抗値を10〜50Ω/□とすることにより、現行品に比較して耐電圧性が大きく向上でき、かつ低インピーダンス化により、小形化に伴う温度上昇を抑制し、熱安定性にバランスよい優れた結果で、高温使用、長寿命設計が可能である。
本発明の実施の形態のかかる金属化フィルムコンデンサの外観構造を示す図である。 図1に示す金属化フィルムコンデンサの内部構造を示す図である。 図2に示すコンデンサ素子を構成する金属化フィルムの展開図である。 図3に示す金属化フィルムのIV-IV線に沿う断面図である。 試験1の結果を示すグラフである。 試験3の結果を示すグラフである。 従来の金属化フィルムコンデンサで用いられる金属化フィルムの展開図である。
符号の説明
1 フィルム(絶縁性フィルム)
3 金属蒸着電極
3a 電極引出部
3b コンデンサ電極
5 第1の非蒸着部
7 第2の非蒸着部
10 金属化フィルム
11 コンデンサ素子
11a、11b メタリコン電極
13 端子一体形結線銅板
13a 外部引出端子
15、17 導出用結線銅板
101 金属化フィルムコンデンサ
110 樹脂ケース
210 金属化フィルム
215 第1の非蒸着部
217 第2の非蒸着部
219 第3の非蒸着部
310 金属化フィルム
315 第1の非蒸着部
317 第2の非蒸着部

Claims (4)

  1. 絶縁性フィルムの片面に金属蒸着電極が形成された一対の片面金属化フィルムを重ね合せるか、または絶縁性フィルムの両面に金属蒸着電極が形成された両面金属化フィルム若しくは前記片面金属化フィルムと、絶縁フィルムとを組合せ、これらを重ね合わせて巻回し、その巻回素子の両端面に電極引出部を形成してなるコンデンサ素子を有する金属化フィルムコンデンサにおいて、
    前記金属蒸着電極におけるコンデンサとして機能する部分の膜抵抗値が10〜50Ω/□であり、前記電極引出部に接続される部分の膜抵抗値が1〜5Ω/□であり、
    前記金属蒸着電極が形成される前記絶縁性フィルムには、巻回方向と直交する方向の一端部において巻回方向に沿って連続的に延在する第1の非蒸着部と、一端が前記第1の非蒸着部に接続されていると共に、前記第1の非蒸着部の延在方向と斜めに交わる第1の方向に沿って、前記絶縁性フィルムの前記一端部に対する他端部まで不連続に延在する櫛形形状の第2の非蒸着部とが形成され
    前記第2の非蒸着部において前記第1の方向に沿って連続的に延在する部分は、前記第1の方向に長尺であり且つその前記第1の方向に沿う長さが1〜20mmで、前記複数の前記第2の非蒸着部間の間隔が3〜8mmであり、
    前記第2の非蒸着部の延在方向における不連続部分の位置が、巻回方向に関して互いに隣接する2つの前記第2の非蒸着部の間でずれていることを特徴とする金属化フィルムコンデンサ。
  2. 前記金属蒸着電極が、アルミニウム、亜鉛、またはアルミニウム・亜鉛アロイで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の金属化フィルムコンデンサ。
  3. 絶縁油が充填された金属ケースに前記コンデンサ素子を収容した油浸タイプであることを特徴とする請求項1または2に記載の金属化フィルムコンデンサ。
  4. 樹脂ケースに前記コンデンサ素子を収容後、熱硬化性の樹脂を充填した乾式タイプであることを特徴とする請求項1または2に記載の金属化フィルムコンデンサ。
JP2006125479A 2006-04-28 2006-04-28 金属化フィルムコンデンサ Active JP4704951B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006125479A JP4704951B2 (ja) 2006-04-28 2006-04-28 金属化フィルムコンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006125479A JP4704951B2 (ja) 2006-04-28 2006-04-28 金属化フィルムコンデンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007299865A JP2007299865A (ja) 2007-11-15
JP4704951B2 true JP4704951B2 (ja) 2011-06-22

Family

ID=38769132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006125479A Active JP4704951B2 (ja) 2006-04-28 2006-04-28 金属化フィルムコンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4704951B2 (ja)

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5866318A (ja) * 1981-10-15 1983-04-20 松下電器産業株式会社 金属化フイルムコンデンサ
JPH03234010A (ja) * 1990-02-09 1991-10-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 金属化フィルムコンデンサ
JPH05135996A (ja) * 1991-11-13 1993-06-01 Toyo Condenser Kk 直列蒸着金属化フイルムコンデンサ
JPH09260189A (ja) * 1996-03-18 1997-10-03 Nichicon Corp 巻回形金属化フィルムコンデンサ
JPH10308323A (ja) * 1997-04-30 1998-11-17 Nichicon Corp 金属化フィルムコンデンサ
JP2000012368A (ja) * 1998-06-22 2000-01-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 金属化フィルムコンデンサ
JP2001035743A (ja) * 1999-07-23 2001-02-09 Marcon Electronics Co Ltd 金属化フィルムコンデンサ
JP2003520424A (ja) * 2000-01-14 2003-07-02 アブ アーベー 電力コンデンサ用コンデンサ素子、該素子を有する電力コンデンサ、および電力コンデンサ用金属化膜
JP2003338422A (ja) * 2002-05-22 2003-11-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 金属化フィルムコンデンサとその製造方法
JP2004186641A (ja) * 2002-12-06 2004-07-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 金属化フィルムコンデンサとその製造方法
JP2005191463A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Shizuki Electric Co Inc 金属化フィルムコンデンサ
JP2005303225A (ja) * 2004-04-16 2005-10-27 Shizuki Electric Co Inc 金属化フィルムコンデンサ

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5866318A (ja) * 1981-10-15 1983-04-20 松下電器産業株式会社 金属化フイルムコンデンサ
JPH03234010A (ja) * 1990-02-09 1991-10-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 金属化フィルムコンデンサ
JPH05135996A (ja) * 1991-11-13 1993-06-01 Toyo Condenser Kk 直列蒸着金属化フイルムコンデンサ
JPH09260189A (ja) * 1996-03-18 1997-10-03 Nichicon Corp 巻回形金属化フィルムコンデンサ
JPH10308323A (ja) * 1997-04-30 1998-11-17 Nichicon Corp 金属化フィルムコンデンサ
JP2000012368A (ja) * 1998-06-22 2000-01-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 金属化フィルムコンデンサ
JP2001035743A (ja) * 1999-07-23 2001-02-09 Marcon Electronics Co Ltd 金属化フィルムコンデンサ
JP2003520424A (ja) * 2000-01-14 2003-07-02 アブ アーベー 電力コンデンサ用コンデンサ素子、該素子を有する電力コンデンサ、および電力コンデンサ用金属化膜
JP2003338422A (ja) * 2002-05-22 2003-11-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 金属化フィルムコンデンサとその製造方法
JP2004186641A (ja) * 2002-12-06 2004-07-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 金属化フィルムコンデンサとその製造方法
JP2005191463A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Shizuki Electric Co Inc 金属化フィルムコンデンサ
JP2005303225A (ja) * 2004-04-16 2005-10-27 Shizuki Electric Co Inc 金属化フィルムコンデンサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007299865A (ja) 2007-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9679697B2 (en) Method for manufacturing multilayer ceramic condenser
JP4374041B2 (ja) 積層コンデンサ
JP5131193B2 (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP4561832B2 (ja) 金属化フィルムコンデンサと自動車用インバータ平滑用コンデンサ
KR101412950B1 (ko) 적층 세라믹 커패시터
JP4906111B2 (ja) 金属化フィルムコンデンサ
WO2004053902A1 (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP2007142296A (ja) 積層コンデンサ
JP5949476B2 (ja) 積層コンデンサ
KR20160044338A (ko) 칩 부품
WO2007139165A1 (ja) フィルムコンデンサ
JP2001185449A (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP2011135035A (ja) 積層セラミックキャパシタ及びその製造方法
JP6421138B2 (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP6111768B2 (ja) 貫通型コンデンサ
KR101661141B1 (ko) 접철형 커패시터
JP4704951B2 (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP6232836B2 (ja) コンデンサ素子
JP7095230B2 (ja) 電子部品
JP5729349B2 (ja) セラミック電子部品
JP4412386B2 (ja) 貫通型積層コンデンサ
KR102192947B1 (ko) 산화알루미늄층을 포함하는 접철형 커패시터
JP5397936B2 (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP2018129435A (ja) 積層貫通コンデンサ及び電子部品装置
JP4011080B2 (ja) 積層コンデンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4704951

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250