JP4704311B2 - 通信システムおよび故障復旧方法 - Google Patents

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Description

本発明は、IPルータとパス切替装置(例えばクロスコネクト装置)で実現される大容量ネットワークの高信頼化法に関する。
インターネット等のデータ通信トラフィックの増大により、IPルータ装置と光クロスコネクト装置とが統合運用されるフォトニックIPネットワークが次世代ネットワークに導入されようとしている。
既存のIPネットワークにおいては、図1に示すように、バックボーンIPルータが基幹網に配備され、リンク故障やバックボーンIPルータ故障に対する耐障害性を確保できるように、同一地域に二台のバックボーンIPルータが配備され、各々が他地域に配備された前記バックボーンIPルータペアに接続されるような構成となっている。
また、バックボーンIPルータに接続されるエッジルータについても、バックボーンIPルータ故障だけでなく、エッジルータとバックボーンIPルータとの間のリンクやルータIF故障に対する耐障害性を確保する手段としてエッジルータを二つのバックボーンIPルータに二重帰属させている。
したがって、例え、エッジルータからバックボーンルータに接続している2本の回線の各回線の利用率が50%未満であっても、ネットワークの信頼性の観点から回線の削減が困難であり、実際に流れている通信トラフィック量の観点から余剰の設備を設置する状況が存在する。
また、図2に示すように企業ユーザが中心となるLayer1専用線サービスにおいては、本社と各支社との間において専用線をスター状に各回線を接続させる形態が典型的である。しかしながら、現状、本社に設置したIPルータ等の通信装置と、通信事業者が保有する伝送装置との間では回線毎に1+1もしくは1:1方式で冗長化を取る必要があり、コスト的な負担が多い。一方、コスト的に冗長化の確保が困難である場合には、故障に対しての自動バックアップをサービスメニューに含めないシングルサービスを提供することとなる。
現状のIPネットワークの最大のコスト要因は、IPルータに設置される通信インタフェースである。前述のようにIPネットワークに一定の信頼性を確保する手法として、各回線の利用率が50%未満の状態であっても、通信トラフィック量の観点から余剰の設備を設置する必要がある状況が存在する。
本発明は、このような背景の下に行われたものであって、信頼性に関わる制約を取り除いた上で、通信トラフィック量の観点でのみ必要となる回線を設計することで、IPルータに設置される通信インタフェース数を削減することができる通信システムおよび故障復旧方法を提供することを目的とする。
(本発明の概要)
IPルータ装置(低次装置)にクロスコネクト装置(高次装置)を配備した上で、低次装置と高次装置との間の各々の区間において、M本の現用主信号回線(以下では、単に現用回線と呼ぶ)とこの現用回線の故障に備えてN本の予備主信号回線(以下では、単に予備回線と呼ぶ)とを設置する。低次装置および高次装置の区間において、現用回線が故障した場合は、当該区間において現用回線から予備回線に回線を自動的に切替える。
本発明は、これまでに議論されてきたクロスコネクト装置網内部の障害回復技術(例えば、特許文献1参照)とは異なり、クロスコネクト装置(高次装置)とクロスコネクト装置のクライアント装置(低次装置)との間の故障に対する救済メカニズムを提供するものである。
本発明は、低次装置と高次装置との間の区間のリンクおよびインタフェース故障を救済する切替えを実現するための制御プロトコルと当該制御プロトコルの処理機能を実装した通信装置および当該通信装置を適用した通信網に関する。
また、エッジIPルータ装置とコアIPルータ装置(以下、エッジの低次装置とコアの低次装置を明確に区別する際には、エッジ低次装置、コア低次装置と記す)の間に設定される通信路(以下、高次装置のスイッチングにより開通される通信路を“パス”と表現する)は、コアIPルータ装置(コア低次装置)の全故障が発生した場合には、エッジ低次装置からは別のコア低次装置にパスを張り替える処理を実現する。
(作用の概要)
本発明は、IPルータ装置とクロスコネクト装置(もくしはROADM装置)を配備した上で、後述する手段を用いることにより、既存のエッジIPルータ装置とコアIPルータ装置との間で必要とされる回線数を最大で約半減させる作用をもたらすものである。
(手段の詳細)
本発明を通信システムの発明としての観点から観ると、本発明は、高次スイッチング装置とこの高次スイッチング装置の低位装置として位置付けられる低次スイッチング装置との間には、複数の主信号回線が接続され、そのうちM本を現用回線、N本をM本の予備回線として共有することを特徴とする。
さらに、前記高次スイッチング装置と前記低次スイッチング装置との間で主信号回線が故障した際には、前記高次スイッチング装置と前記低次スイッチング装置との間の制御信号交換によりN本の予備回線から所望の予備回線を選択する手段を備えたことを特徴とする(第一の発明)。
これにより、図3に示すように、低次スイッチング装置と高次スイッチング装置との間のリンク故障もしくは装置インタフェース故障に対しての自動復旧が可能となるばかりでなく、予備リンクを複数の現用パスが共有することにより、低次スイッチング装置に必要となるインタフェース数は、従来技術では2P(P:低次スイッチング装置で終端される現用パス数)に対し、最大で本技術はP+1にまで削減可能となる。
また、前記主信号回線とは別に前記制御信号交換のためのアウトバンド制御回線を備えることができる(第二の発明)。
これにより、Ethernet転送フレーム、SDH/SONET信号フレーム等、主信号回線の物理的な制約を受けない制御回線を用いることにより、様々な主信号転送技術に対して統合的な制御を可能としつつ前述した効果を得ることができる。
また、GMPLSプロトコル制御信号を用いることにより、IPルータ、TDM−XC、OXC等の様々な装置の組み合わせにおいても、互いに相互接続して連携した制御が可能となり、前述した効果を得ることができる(第三の発明)。
また、低次スイッチング装置から他の低次スイッチング装置までのパスをクライアントパスと定義し、この低次スイッチング装置を収容する高次スイッチング装置相互間のパスをトランスポートパスと定義し、前記クライアントパスが前記トランスポートパスに論理的に収容される論理構造としてトランスポートパスを管理する手段を備え、この管理する手段は、前記低次スイッチング装置に関わる故障発生と前記高次スイッチング装置相互間における故障発生とを区別して通知する手段を含むことができる(第四の発明)。
また、前記通知する手段により故障発生が前記低次スイッチング装置に関わることを認識した場合には、前記高次スイッチング装置相互間における現用回線から予備回線への切替動作を抑止する手段を備えることができる(第五の発明)。
また、前記通知する手段により故障発生が前記高次スイッチング装置相互間におけることを認識した場合には、前記低次スイッチング装置と前記高次スイッチング装置との間における現用回線から予備回線への切替動作を抑止する手段を備えることができる(第六の発明)。
これにより、現用パスの故障区間を特定してから、第一〜第三の発明の動作を実現することが可能となり、低次スイッチング装置と高次スイッチング装置との区間の故障に対し、誤って高次スイッチング装置間において切替動作が発生することを回避できる。あるいは、高次スイッチング装置区間の故障に対し、誤って低次スイッチング装置と高次スイッチング装置との間において前述の動作が発生することを回避できる。
また、これによれば、第四の発明と同等の動作を、主信号回線の警報転送技術に依存しないで実現することができる。例えば、Ethernet回線については、警報転送のメカニズムが不足しているが、前記区別して通知する手段を適用することにより、Ethernet回線についても第四の発明と同等の動作を実現することができる。
また、予備回線が未使用の状態でも当該予備回線の正常性を確認する機能を有し、かつ、当該予備回線が異常である場合は、現用回線が故障した場合に当該予備回線が切替先とならないようにする機能を有することができる(第七の発明)。
これにより、予備回線が異常である状態にも関わらず現用回線が予備回線に切り替わることを回避することができる。
また、低次スイッチング装置が、IPルータ装置である場合は、現用回線から予備回線への切替動作を契機として、低次スイッチング装置の現用インタフェースのIPアドレスが、現用インタフェースから予備インタフェースに移設される機能を有することができる(第八の発明)。
これにより、低次スイッチング装置がIPルータである場合において、現用回線が予備回線に切り替わった後においても、IPルーティングプロトコルの経路変更処理の発生を抑止し、IP網のルーティングの不安定を回避できる。
また、低次スイッチング装置がIPルータ装置でかつインタフェースがEthernetインタフェースである場合は、現用回線から予備回線への切替動作を契機として、低次スイッチング装置の現用インタフェースのIPアドレスとMACアドレスとが、現用インタフェースから予備インタフェースに移設される機能を有することができる(第九の発明)。
これにより、低次スイッチング装置がIPルータ装置でかつインタフェースがEthernetインタフェースである場合において、現用回線が予備回線に切り替わった後においても、IPルーティングテーブルおよびEthernetMACアドレステーブルの変更処理の発生を抑止し、IPルータ網のスイッチングの不安定化を回避できる。
また、低次スイッチング装置がEthernetスイッチである場合は、現用回線から予備回線への故障切替動作に併せて、低次スイッチング装置の現用インタフェースのMACアドレスが、現用インタフェースから予備インタフェースに移設される機能を有することができる(第十の発明)。
これにより、低次スイッチング装置がEthernetスイッチである場合において、現用パスが予備回線に切り替わった後においても、EthernetスイッチのMACアドレステーブルの変更処理の発生を抑止し、Ethernet転送網のスイッチングの不安定化を回避できる。
また、本発明を故障復旧方法の発明としての観点から観ると、本発明は、高次スイッチング装置とこの高次スイッチング装置の低位装置として位置付けられる低次スイッチング装置との間には、複数の主信号回線が接続され、そのうちM本を現用回線、N本をM本の予備回線として共有することを特徴とする。
さらに、前記高次スイッチング装置と前記低次スイッチング装置との間で主信号回線が故障した際には、前記高次スイッチング装置と前記低次スイッチング装置との間の制御信号交換によりN本の予備回線から所望の予備回線を選択し、この選択した予備回線を介して前記高次スイッチング装置と前記低次スイッチング装置との間のスイッチングデバイスを駆動させることにより、前記低次スイッチング装置と前記高次スイッチング装置との間の区間以外の現用予備切替動作を抑止しつつ、故障した現用回線を故障復旧させる故障復旧方法である。
さらに詳細に述べると、高次スイッチング装置または低次スイッチング装置のうちの故障を検出した故障検出装置から切替先候補となる予備回線のインタフェースの識別情報群を対向装置に送信し、この識別情報群を受信した前記対向装置は、その識別情報群の中から切替先となる予備回線のインタフェースの識別情報を選択した上で自装置内部での故障復旧処理を実施し、当該切替先となる予備回線のインタフェースの識別情報を前記故障検出装置に返信し、前記切替先となる予備回線のインタフェースの識別情報を受信した前記故障検出装置は、当該予備回線のインタフェースの識別情報を元に故障復旧を実施することを特徴とする(第十一の発明)。
また、高次スイッチング装置および低次スイッチング装置の両者からほぼ同時に互いに切替先候補となる予備回線のインタフェースの情報群をそれぞれ対向装置に送信した場合には、前記装置にそれぞれ付与されている識別番号の大きい方(または小さい方)の装置が、自装置で受信した切替先候補となる予備回線のインタフェースの識別情報群に基づき、そのうちから切替先となる予備回線のインタフェースの識別情報を選択した上で自装置内部での故障復旧処理を実施し、当該切替先となる予備回線のインタフェースの識別情報を前記故障検出装置に返信し、前記識別番号の小さい方(または大きい方)の装置が、自装置で受信した切替先候補となる予備回線のインタフェースの識別情報群を無視し、対向装置からの予備回線のインタフェースの識別情報の受信を待機し、前記切替先となる予備回線のインタフェースの識別情報の受信に伴い、当該予備回線のインタフェースの識別情報を元に故障復旧を実施することができる(第十二の発明)。
これにより、第十一の発明の手順において、低次スイッチング装置と高次スイッチング装置との双方で同時に低次スイッチング装置と高次スイッチング装置との区間の故障を検出した場合においても、前記低次スイッチング装置および高次スイッチング装置間の競合動作を抑止し、速やかに所望の動作を得ることができる。
また、高次スイッチング装置と低次スイッチング装置との間で予備回線が故障した際には、各装置で当該予備回線への切替えを禁止する状態を生成することができる(第十三の発明)。これは、第七の発明の予備IF故障時の動作を実現する制御技術である。
また、故障が発生する以前の段階で、高次スイッチング装置または低次スイッチング装置のうちのいずれかの装置から、切替先候補となる予備回線のインタフェースの識別情報群を対向装置に送信し、前記対向装置は、そのうちから切替先となる予備回線のインタフェースの識別情報を選択した上で自装置内部での故障復旧処理を実施し、当該切替先となる予備回線のインタフェースの識別情報を前記故障検出装置に返信し、前記切替先となる予備回線のインタフェースの識別情報が決定した状態を生成し、故障が発生した段階では、前記手順により決定した予備回線のインタフェースの識別情報を高次スイッチング装置または低次スイッチング装置のうちのいずれかの装置から、対向装置に向けて送信することにより故障復旧を実施することもできる(第十四の発明)。
これによれば、低次スイッチング装置と高次スイッチング装置との間において、M本の現用回線に対してN本の予備回線を定常状態において定義して運用し、故障発生時に速やかに切り替えることができる。
また、高次スイッチング装置または低次スイッチング装置の間で予備回線が故障した際には、各装置で当該予備回線への切替えを禁止する状態を生成すると共に、当該装置間で制御信号に予備回線のインタフェースの識別情報の再選出要求信号を挿入し、別の予備回線のインタフェースの識別情報を決定することができる(第十五の発明)。本技術は、第七の発明の予備IF故障時の動作を実現する制御技術である。
また、予備回線のインタフェースが使用状態になるのを契機に、パスの制御信号については、予備回線のインタフェースの識別情報の再選出要求信号を挿入すると共に、予備回線のインタフェースに切り替わったパスについては、予備回線のインタフェースでの切替状態であることを明示する情報を解消することにより当該予備回線のインタフェースを現用回線のインタフェースとして用いることができる(第十六の発明)。
これによれば、現用パスの故障により予備インタフェースが切り替わった後においても、他の現用パスの故障切替動作を安定に実現することができる。
また、予備回線のインタフェースに切り替わったパスを切り戻す動作として、予備回線のインタフェースに切り替わった状態を明示する情報を削除することにより現用回線のインタフェースに切り戻すことができる(第十七の発明)。
これによれば、現用回線の故障により予備インタフェースが切り替わり、元の現用回線が復旧した際に切り戻す動作を安定に実現することができる。
また、低次スイッチング装置がIPルータ装置である場合は、現用回線から予備回線への切替動作を契機として、低次スイッチング装置の現用インタフェースのIPアドレスが、現用インタフェースから予備インタフェースに移設される機能を有することができる(第十八の発明)。
これによれば、低次スイッチング装置がIPルータである場合において、現用回線が予備回線に切り替わった後においても、IPルーティングプロトコルの経路変更処理の発生を抑止し、IP網のルーティングの不安定化を回避することができる。
また、低次スイッチング装置がIPルータ装置で、かつ、インタフェースがEthernetIFである場合は、現用回線から予備回線への切替動作を契機として、低次スイッチング装置の現用インタフェースのIPアドレスとMACアドレスとが、現用インタフェースから予備インタフェースに移設される機能を有することができる(第十九の発明)。
これによれば、低次スイッチング装置がIPルータでかつインタフェースがEthernetインタフェースである場合において、現用回線が予備回線に切り替わった後においても、IPルーティングテーブルおよびEthernetMACアドレステーブルの変更処理の発生を抑止し、IPルータ網のスイッチングの不安定化を回避することができる。
また、低次スイッチング装置がEthernetスイッチである場合は、現用回線から予備回線への故障切替動作に併せて、低次スイッチング装置の現用インタフェースのMACアドレスが、現用インタフェースから予備インタフェースに移設される機能を有することができる(第二十の発明)。
これによれば、低次スイッチング装置がEthernetスイッチである場合において、現用回線が予備回線に切り替わった後においても、EthernetスイッチのMACアドレステーブルの変更処理の発生を防止し、Ethernet転送網のスイッチングの不安定化を回避することができる。
また、基幹ネットワークに接続された低次スイッチング装置には、高次スイッチング装置を介して接続される対向の低次スイッチング装置が故障した場合を想定し、低次スイッチング装置において、現用パスと、対向低次スイッチング装置が故障した場合に新たな切替先となる別の対向低次スイッチング装置の識別情報とを関連付けて故障が発生する以前に保存し、現用回線の対向低次スイッチング装置が故障した場合に、前記新たな切替先となる別の対向低次スイッチング装置に向けてパスを切替えることができる(第二十一の発明)。
例えば、図4に示すように、コア低次スイッチング装置の故障に対して別のコア低次スイッチング装置に切り替えることで自動復旧が実現する。
コア低次スイッチング装置の全故障に対してエッジ低次スイッチング装置の接続性を保証することによって、エッジ低次スイッチング装置において、エッジ低次スイッチング装置からコア低次スイッチング装置に接続するのに必要となるインタフェース数は、従来技術で2Pに対し、最大で本技術によりPにまで削減可能となる。
また、現用回線の接続先となる対向低次スイッチング装置が故障したことを検出する手段として、前記対向低次スイッチング装置の対向に接続される対向高次スイッチング装置を利用し、当該対向高次スイッチング装置が、前記対向低次スイッチング装置と自装置との接続リンク(制御回線も含む)の全てが異常状態となったことを検出した場合に、現用回線の接続元にある異常状態を検出していない他方の低次スイッチング装置に対して故障情報を通知し、前記故障情報の受信を契機として、低次スイッチング装置は、現用回線を事前に登録した新たな切替先となる別の対向スイッチング装置に向けてパスを切替えることができる(第二十二の発明)。
これによれば、コア低次スイッチング装置の全断故障を検出し、その上でエッジ低次スイッチング装置に通知し、第二十一の発明の切替動作を実現する手段を提供する。
また、本発明を、通信装置としての観点から観ると、本発明は、本発明の故障復旧方法における前記低次スイッチング装置または前記高次スイッチング装置に相応する機能を備えた通信装置である。
本発明は、エッジIPルータ装置とコアIPルータ装置との間にクロスコネクト装置(もしくはROADM装置)を配備した上で、既存のエッジIPルータ装置とコアIPルータ装置との間で必要とされる回線数を最大で約半減させる作用をもたらすものである。
また、同様の作用は、IPルータ装置とクロスコネクト装置(もしくはROADM装置)の組み合わせに限らず、TDMクロスコネクト装置と光クロスコネクト装置、Ethernetスイッチと光クロスコネクト装置といった様々な組み合わせで得られる。
(第一実施例)
本発明の第一実施例を図5〜図15を参照して説明する。
(実施構成)
本実施例の通信網は、図5に示すように、低次スイッチング装置としてPacket overSDH/SONETインタフェースを有するIPルータ装置、高次スイッチング装置としてSDH/SONET信号をOTN信号にラッピングし、OTN信号レベルでのクロスコネクションを実現する光クロスコネクト装置と、波長分割多重(WDM)伝送路とで構成されている。
光クロスコネクト装置のUNIインタフェースは、IPルータ装置から出力される10Gbit/sPOS(Packet over SONET)IF(インタフェース)を収容し、OTN信号に載せ換える機能を有している。エッジIPルータ装置は、40Gbit/sのスループットを有しており、顧客側に10GEthernetIFが3本、光クロスコネクト装置側に10GPOSIFが1本接続されている。
IPルータ装置間において“光パス”を接続させることにより、IPルータ装置網レイヤは、図6のような網構成となる。図6に示すように、IPルータ装置にはエッジIPルータ装置とコアIPルータ装置とがある。エッジIPルータ装置は、ある特定エリアの顧客を収容するルータであり、コアIPルータ装置は中継ルータとして運用されている。
コアIPルータ装置間は、複数の経路を通じて接続可能なように構成されており、WDM伝送路の故障を契機とした光パス故障に対しても耐性の高い網構成となっている。
また、エッジIPルータ装置とコアIPルータ装置との間を接続する光パスは、従来構成においてはエッジIPルータ装置から2台の異なるコアIPルータ装置に接続されるように構成され、2本の光パスが必要であったが、利用率が低いため、本発明により1本の光パスに削減されている。
この場合に、従来の技術では、当該エッジIPルータ装置のインタフェース故障が発生する場合、もしくは、当該エッジIPルータ装置と光クロスコネクト装置との区間における光パス故障が発生した場合は、故障救済手段が無く、当該エッジIPルータ装置とコアIPルータ装置との接続性が確保されない可能性があった。
そのため、事実上、本発明のようなエッジIPルータ装置とコアIPルータ装置との接続性を担保するような手段が存在せず、従来技術のようにエッジIPルータ装置から2台の異なるコアIPルータ装置に接続されるように構成され、2本の光パスが必須であった。
(本発明の適用箇所)
本発明の適用箇所は、IPルータ装置と光クロスコネクト装置との区間である。図7は、コアIPルータ装置と光クロスコネクト装置との区間を例にして説明している。コアIPルータ装置からはM台のエッジIPルータ装置に対して各々1本ずつ光パスを接続させている。
従って、コアIPルータ装置と光クロスコネクト装置との間には、M本の現用光パスが接続されている。本実施例においては、M本の現用光パスを収容する各々の回線についてのコアIPルータ装置と光クロスコネクト装置との区間における故障を想定し、当該区間において1本の予備回線を提供する。
これにより、当該区間における故障(例えば、コアIPルータ装置もしくは光クロスコネクト装置のUNIインタフェース(コアIPルータ装置側インタフェース)の故障、あるいは、コアIPルータ装置と光クロスコネクト装置区間のファイバリンク故障)に対しても自動的な故障救済(以下、当該故障救済動作はUNIプロテクションと呼ぶ)が可能となり、エッジIPルータ装置に収容されるユーザの通信サービスの不稼働率を削減できる(第一の発明)。
IPルータ装置と光クロスコネクト装置との区間の故障に伴い、現用回線に収容されている現用光パスを予備回線に自動切替させる制御信号は、IPルータ装置と光クロスコネクト装置との間に接続されたアウトバンド制御回線を通じて交換される(第二の発明)。
アウトバンド制御回線には、GMPLS(Generalized
Multi-Protocol Label Switching)プロトコルが転送され前述の故障切替動作が実現される(第三の発明)。
図8にIPルータ装置と光クロスコネクト装置との区間の故障に対応する動作の手順を示す。本発明の動作を実現する上では、光パスの故障発生区間が、光クロスコネクト装置−光クロスコネクト装置区間、自身側のIPルータ装置−光クロスコネクト装置区間、対向側のIPルータ装置−光クロスコネクト装置区間のいずれであるかを判別する必要がある。
その手段として、図9に示すように、IPルータ装置からIPルータ装置までのEnd−to−Endのパスをクライアントパスと定義する。その上で、End−to−Endのパスを収容し、光クロスコネクト装置間で設定されるトランスポートパスを定義する。
上述の論理構造に基づき主信号網の警報信号転送技術を適用する。本実施例では、トランスポートパスは、OTN信号で転送されている。したがって、光クロスコネクト装置区間で故障が発生した際には、光クロスコネクト装置のトランスポートパス端点でトランスポートパスの異常を検出し、IPルータ装置と光クロスコネクト装置との区間のSDH/SONET信号にAIS(Alarm Indication Signal)を転送し光クロスコネクト装置からIPルータ装置に転送される。これにより、IPルータ装置は、不要な切替動作の起動を抑止することができる(第四の発明)。
その一方で、対向IPルータ装置と光クロスコネクト装置との間で故障が発生した場合には、故障が発生した現用回線から予備回線に切替動作が完了するまでの期間は、対向IPルータ装置と光クロスコネクト装置との間が故障している旨を通知するアラーム情報(クライアントAS情報)を主信号回線により光クロスコネクト装置から自IPルータ装置に通知する機構を光クロスコネクト装置に保持させる。同様に、自IPルータ装置は、不要な切替動作の起動を抑止することができる(第五の発明)。
さらに、IPルータ装置と光クロスコネクト装置との間に接続された予備回線については、両装置において、予備回線が未使用の状態でもSDH/SONET信号の正常性を確認しており、もしSDH/SONET信号の正常性が失われた場合は、現用回線の故障に伴い現用パスが自動切替を実施する場合においても、当該予備回線が切替先とならないように抑止する機能を有している(第七の発明)。
このような動作を実現する光クロスコネクト装置のシステムおよびソフトウェア構成図の一例を図10に示す。NNI区間の故障の発生の有無は、OTN信号のオーバーヘッドバイトおよびGenericAIS信号生成の有無を監視する。OTN信号にGenericAIS信号が生成されている場合は、自分自身に接続されるOTNセクションに異常が発生している状態ではないが、当該信号を生成している光パスが経由するNNI区間のどこかで異常が発生していることを意味する。当該信号を受信した場合は、UNIセクションでの故障切替動作の契機とはしない。
UNI区間の故障の発生の有無は、光クロスコネクト装置のUNIインタフェースに収容されるSDH/SONET信号の異常の発生の有無を監視する。SDH/SONET信号が断となっている場合は、自身に接続されるUNIセクションが異常であり、本発明の故障切替動作を実行する。
同時に下流側に対しては、クライアントAIS信号を挿入し、対向UNIセクションにおける不要な切替を抑止する。逆に、自分自身のUNIセクションでクライアントAIS信号を受信した場合は、本発明の切替動作を実行しない。
本発明のシステムおよびソフトウェア機能部は、上述のような判定処理を実施する優先処理制御機能部5、優先処理制御機能部5から要求される切替要求を受付けてUNIセクションの故障救済を実行するUNI故障切替制御機能部2、優先処理制御機能部5から要求される切替要求を受付けてNNIセクションの故障救済を実行するNNI故障切替制御機能部4、当該UNI故障切替制御機能部2またはNNI故障切替制御機能部4の要求にしたがって光パスの切替動作を実現するラベルコントロールデータベース(各インタフェースの属性情報および光パスの収容状態を管理)3、RSVP−TEプロトコル処理部1を備える。
RSVP−TEプロトコル処理部1に入力されたUNIセクションまたはNNIセクションの故障切替等の制御情報は、ラベルコントロールデータベース3、およびUNI故障切替制御機能部2またはNNI故障切替制御機能部4に入力され、当該発明の手順に従って切替動作が実行される。
また、優先処理制御機能部5には、UNIインタフェースおよび光スイッチおよびNNIインタフェースの情報を取得してこれらのインタフェースの制御を行うUNIインタフェース情報取得&制御機能部6および光スイッチ情報取得&制御機能部7およびNNIインタフェース情報取得&制御機能部8が接続される。
(本発明の動作手順)
次に、自IPルータ装置と光クロスコネクト装置とで故障が発生した場合について説明する。図10に示すように、IPルータ装置−光クロスコネクト網−IPルータ装置といった経路で光パスがEnd−to−Endに生成および維持されているが、当該光パスの生成および状態管理の手段としてGMPLS技術が適用されている。
光パスの管理および制御プロトコルとしてRSVP−TE(Resource
Reservation Protocol for Traffic Engineering)(例えば、非特許文献1参照)、CR−LDP(Constraint-based
Routed Label Distribution Protocol)プロトコル(例えば、非特許文献2参照)が存在する。
本実施例では、当該プロトコルを用いて、自IPルータ装置と光クロスコネクト装置との間の故障に対する自動切替を実施する。RSVP−TEもしくはCR−LDPプロトコルに追加される新たな情報要素として、予備回線のインタフェースの識別情報(以下では、IFIDと記す)切替ビット、予備IFID群情報オブジェクト、予備IFIDラベルオブジェクトがある。
手順の詳細を以下に説明する。IPルータ装置と光クロスコネクト装置のうち、故障を検出したいずれかの故障検出装置から、切替先候補となる予備IFID情報群を対向装置に送信する。GMPLSプロトコルの場合には、予備IFIDはData−LinkIDもしくはラベルに相当する。当該ID情報は、RSVP−TEもしくはCR−LDPメッセージとして転送される。
図11の実施例においては、光クロスコネクト装置の送信トランスポンダが故障し、IPルータ装置において故障を検出する場合を想定したシーケンス図となっている。
本シーケンスの特徴は、RSVP−TEおよびCR−LDPプロトコルのシグナリングは、IPルータ装置間のEnd−to−Endで実施されるが、以下のメッセージについては、故障切替を実施するIPルータ装置と光クロスコネクト装置との間で交換されるのみである点に特徴を有する。
故障を検出したIPルータからはRSVP−TEメッセージに切替先の候補となる予備IFID群の情報を切替先候補ラベルオブジェクトとして挿入し、光クロスコネクト装置に送信する。
光クロスコネクト装置は、そのうちから切替先となる予備IFIDを選択した上で自身の装置内部での切替処理を実施し、当該切替先となる予備IFIDを切替先ラベルオブジェクトとして挿入してIPルータ装置に返信する。ここで、予備IFIDの選択と装置内部の切替処理の手順は逆でもよい。次に返信された予備IFIDを受信したIPルータ装置においても、当該予備IFIDを元に予備インタフェースへの故障切替を実施する(第十一の発明)。
ここで、IPルータ装置は、現用から予備への切替動作を契機として、現用インタフェースのIPアドレスを、現用インタフェースから予備インタフェースに移し替る処理を実行する。これにより、IPルータ装置のインタフェースが変更されても、IPアドレスの変更が無いため、他のIPルータ装置に対しては、接続インタフェースの変化を隠蔽することが可能となる。これにより、IP網の安定な運用が可能となる(第八および第十八の発明)。
図12の実施例においては、IPルータ装置と光クロスコネクト装置の接続ファイバが切断され、IPルータ装置と光クロスコネクト装置との双方においてほぼ同時に故障を検出する場合を想定したシーケンス図となっている。
高次スイッチング装置および低次スイッチング装置の両者からほぼ同時に互いに切替先候補となる予備IFID群の情報を切替先候補ラベルオブジェクトとしてRSVP−TEメッセージに挿入し、対向装置に送信することとなる。
本実施例の場合には、IPルータ装置は172.16.100.11、光クロスコネクト装置は172.16.100.1というNodeID番号が付与されているが、当該番号の大きい方のIPルータ装置が、自身で受信した切替先候補となる予備IFID群の情報に基づき、そのうちから切替先となる予備IFIDを選択した上で自身の装置内部での切替処理を実施し、当該切替先となる予備IFIDを切替先ラベルオブジェクトとしてRSVP−TEメッセージに挿入して対向する光クロスコネクト装置に返信する処理を実行する。
一方、NodeID番号の小さい方の光クロスコネクト装置は、自身で受信した切替先候補となる予備IFID群の情報を無視し、IPルータ装置からの切替先を確定させた予備IFIDの受信を待機する。前記切替先となる予備IFID情報の受信に伴い、当該予備IFID情報を元に故障切替を実施する(第十二の発明)。
なお、IPルータ装置と光クロスコネクト装置との間で予備信号回線が故障した際には、各装置で当該予備回線への切替えを禁止する状態を生成し、対向装置から通知される予備IFID群の情報に当該予備IFIDが含まれていたとしても切替先を確定させない(第十三の発明)。
また、エッジIPルータ装置とコアIPルータ装置の接続リンクが1本となるため、コアIPルータ装置が全断故障を発生させた場合には、エッジIPルータ装置に収容された顧客向けの通信サービスの提供が困難となる。本実施例においては、このような事態を避ける対策も施されている。
エッジIPルータ装置においては、現用パスに対して、対向低次スイッチング装置が故障した場合に新たな切替先となる別の対向低次スイッチング装置のNodeID情報を関連付けて保持している。例えば、図13に示すように、NodeID172.16.10.11のIPルータ装置から172.16.10.1の光クロスコネクト装置を経由した後に、NodeID172.16.10.21のIPルータ装置に接続される。
NodeID172.16.10.21の対向IPルータ装置が故障した場合に、別のコアIPルータであるNodeID172.16.10.31のIPルータ装置に向けてパスを切替える。NodeID172.16.10.21のIPルータ装置においては、当該現用パスが、対向IPルータの全断故障により通信不能となる場合の切替先がNodeID172.16.10.31である旨の設定情報を事前に保持する(第二十一の発明)。
ここで、前記切替パスを収容する手段として、NodeID172.16.10.31のIPルータ装置のインタフェースは、故障したNodeID172.16.10.21向けに接続されていたインタフェースを再利用して収容される。
ところが、前述の手段を確実に実行するには、NodeID172.16.10.11のIPルータ装置で検出した現用パス故障の原因が、NodeID172.16.10.21のIPルータ装置故障であることを判別することが必須である。その手段として、図14に示すように、NodeID172.16.10.21のIPルータ装置の対向に接続されるNodeID172.16.10.2の光クロスコネクト装置を利用し、当該対向高次スイッチング装置が、前記対向低次スイッチング装置と自装置との接続リンク(制御回線も含む)の全てが異常状態となったことを検出した場合に、NodeID172.16.10.11のIPルータ装置に向けて故障情報を通知する。制御リンクの異常については、Link Management Protocol(例えば、非特許文献3参照)のHello交換が全断となることで判別可能である(第二十二の発明)。
また、本実施例の形態は、互いに隣接する高次スイッチング装置の前記スイッチング装置の低次装置として位置づけられる低次スイッチング装置との間に存在する複数の主信号回線に対し、M本を現用回線、N本をM本の予備回線として共有するシステム構成を基本としているが、同様の手順で、N=1、M=1の形態でも対応できる。
(第一実施例の変形)
第一実施例の変形を以下に説明する。第一実施例において実現されている現用パスの予備インタフェースへの故障切替シーケンスは、以下のような形態でも実現されることがある。
第一実施例においては、低次スイッチング装置および高次スイッチング装置の両者においてほぼ同時に故障を検出した場合には、互いのNodeIDの大小関係を比較して切替要求処理の調停を行った。
本実施例においては、少し異なる考え方でこの問題を解決する。具体的には、本実施例において、RSVP−TEセッションの“上流側”と“下流側”との関係をベースに解決する。ここで、RSVP−TEセッションの上流側とは、パスを生成する際の始点ノード側を指す。
また、RSVP−TEプロトコルに追加する新たな情報要素として、予備IFID切替ビット、予備IFID群情報オブジェクト、予備IFIDラベルオブジェクトがある。
例として、図15にIPルータ装置が上流側である場合の動作手順を示す。IPルータ装置と光クロスコネクト装置との両側において、ほぼ同時に故障を検出しているが、下流側になる光クロスコネクト装置からは故障を検出した旨の通知をRSVP−TE Path Errorメッセージに載せて行う。本実施例では、上流側のIPルータ装置においても故障を検出しており、これを契機として上流のIPルータ装置からRSVP−TE Pathメッセージが送信される。
RSVP−TE Pathメッセージには、現用パスの設定を要求するGeneralized
Label Requestオブジェクトや双方向パスの設定要求を意味するUpstream Labelオブジェクトを設定することに加え、当該区間において現用回線に故障が発生した場合に、現用パスを予備インタフェースに切替える要求を明示する予備IFID切替ビット情報と、切替要求切替先候補となる予備IFID群の情報をオブジェクトに挿入して対向装置に送信する。ここで、候補となる予備IFIDは複数でも単数でもよい。
下流側の光クロスコネクト装置は、受信した前記情報から切替先となる予備IFIDを決定し、決定した予備IFID情報を切替先LabelオブジェクトとしてRSVP−TE Resvメッセージに挿入して光クロスコネクト装置に返信する。また、前述の動作全体については、切替先候補となる予備IFID群の情報をオブジェクトを追加せずに、下流ノード側で切替先の予備IFIDを決定してもよい(第十四の発明)。
切替が正常に完了すると、上流側にあるIPルータから通知されるRSVP−TE Pathメッセージからは、前述の現用パスを予備インタフェースに切替える要求を明示する予備IFID切替ビット情報と、切替要求切替先候補となる予備IFID群の情報がオブジェクトから削除され、下流側の光クロスコネクト装置から通知される前記切替先Labelオブジェクトも削除される。
仮に下流側のみで故障検出をした場合は、下流側にある光クロスコネクト装置からのRSVP−TE Path Errorメッセージに載せられている故障通知情報を契機に前述の故障切替処理を開始する。
また、本実施例の形態は、互いに隣接する高次スイッチング装置と前記スイッチング装置の低次装置として位置付けられる低次スイッチング装置との間に存在する複数の主信号回線に対し、M本を現用回線、N本をM本の予備回線として共有するシステム構成を基本としているが、同様の手順で、N=1、M=1の形態でも対応できる。
(第二実施例)
第二実施例を図16に示す。本実施例は、第一実施例とほぼ同じであるが、IPルータ装置と光クロスコネクト装置との間に接続されるリンクが、SDH/SONETリンクではなく10GbitEthernetLinkである点に違いがある。
これが原因となる第一実施例との大きな差分は、主に2つ存在する(第六、第九、第十九の発明に相当する機能)。
第一の差分は、IPルータ装置と光クロスコネクト装置との接続リンクである10GbitEthernetLinkに警報転送機能が存在しないことに起因するものである。
本発明の動作を実行する上では、光パスの故障発生区間が、光クロスコネクト装置−光クロスコネクト装置区間、自身側のIPルータ装置−光クロスコネクト装置区間、対向側のIPルータ装置−光クロスコネクト装置区間のいずれであるかを判別する必要があるが、その切り分けの手段として、IPルータ装置と光クロスコネクト装置との区間のSDH/SONET信号にAISを転送する手段を利用していた。しかしながら、10GbitEthernet回線にはAIS転送機能が存在しない。
そこで、本実施例においては、対向IPルータ装置と光クロスコネクト装置との間の故障が発生している場合において、現用回線から予備回線に切替動作が完了するまでの期間は、対向IPルータ装置と光クロスコネクト装置との間が故障している旨を通知するアラーム情報(クライアントAIS情報)をアウトバンド制御回線により光クロスコネクト装置から自IPルータ装置に対して通知する手段を提供している。
本実施例においては、図17に示すように、故障切替を実施している光クロスコネクト装置から自IPルータ装置および対向光クロスコネクト装置に対してGMPLSプロトコルにより、故障切替中である旨の故障切替通知メッセージを転送する。これにより、自IPルータ装置は、不要な切替動作の起動を抑止することができる(第六の発明)。
第二の差分は、IPルータ装置のインタフェースがEthernetインタフェースであるため、現用から予備への切替動作を契機として、IPルータ装置の現用インタフェースのIPアドレスばかりでなくMACアドレスも、現用インタフェースから予備インタフェースに移設する動作を実現する(第九および第十八の発明)。
また、本実施例の形態は、互いに隣接する高次スイッチング装置の前記スイッチング装置の低次装置として位置付けられる低次スイッチング装置との間に存在する複数の主信号回線に対し、M本を現用回線、N本をM本の予備回線として共有するシステム構成を基本としているが、同様の手順で、N=1、M=1の形態でも対応できる。
(第三実施例)
第三実施例を図18を参照して説明する。本実施例においては、IPルータ装置の代わりにEthernetスイッチが適用されている構成である。Ethernetスイッチ間において“光パス”を接続させることにより、Ethernet網レイヤは、図19のような網構成となる。図19に示すように、EthernetスイッチにはエッジEthernetSW装置とコアEthernetSW装置とがある。
エッジEthernetSW装置は、ある特定エリアの顧客を収容するスイッチであり、コアEthernetSW装置は中継スイッチとして運用されている。第一実施例のIPルータ網との違いは、コアスイッチ間の冗長性にある。IPルータ網においては、複数の経路を通じて接続可能なように構成されており、WDM伝送網の故障を契機とした光パス故障に対しても耐性の高い網構成となっているのに対し、EthernetSW装置網においてはコアEthernetSW装置間の経路は単一であり冗長化はなされていない。
このような網において、本発明が実現する動作は第一実施例と基本的に同じである。差分は、IPルータ装置のインタフェースの代わりにIPアドレスの無いEthernetインタフェースとなるため、現用回線から予備回線への切替動作を契機として、Ethernetスイッチの現用インタフェースMACアドレスを予備インタフェースに移設する動作を実行する(第十および第二十の発明)。
また、本実施例の形態は、互いに隣接する高次スイッチング装置と前記スイッチング装置の低次装置として位置付けられる低次スイッチング装置との間に存在する複数の主信号回線に対し、M本を現用回線、N本をM本の予備回線として共有するシステム構成を基本としているが、同様の手順で、N=1、M=1の形態でも対応できる。
(第四実施例)
第四実施例を図20〜図23を参照して説明する。本実施例の通信網においては、IPルータ装置の代わりにTDMクロスコネクト装置が適用されている。
TDMクロスコネクト装置は、VC−4(155Mbit/sec)単位のクロスコネクションを実現するものである。また、TDMクロスコネクト装置と光クロスコネクト装置との間は、10Gbit/secのSDH(STM−64)回線が接続されている。当該SDH信号は、光クロスコネクト装置においてOTN信号フレームに収容される。
本実施例の機能に関し、第一実施例との第一の差分は、IPルータ装置における切替時の現用インタフェースから予備インタフェースへのIPアドレスの付け替え処理にある。本実施例の低次エッジ装置はTDMクロスコネクト装置であるため、IPアドレスの付け替え処理は不要である。第二の差分は、互いに隣接するTDMクロスコネクト装置と光クロスコネクト装置との間の回線について、故障が発生する前に予め予備インタフェースを決定し、予備IFIDの交換を完了している点にある。
本実施例においては、図20の実施例においては、光クロスコネクト装置の送信トランスポンダが故障し、TDMクロスコネクト装置において故障を検出する場合を想定したシーケンス図となっている。以下に詳細手順を示す。
本実施例において、RSVP−TEセッションの“上流側”と“下流側”との関係をベースに解決する。ここで、RSVP−TEセッションの上流側とは、パスを生成する際の始点ノード側を指す。また、RSVP−TE(もしくはCR−LDPプロトコル)に追加される新たな情報要素として、予備IFID選出ビット、予備IFID切替ビット、予備IFID群情報オブジェクト、予備IFIDラベルオブジェクトがある。
以下に説明する動作例では、光パスの始点側にあるTDMクロスコネクト装置と光パスクロスコネクト装置のセッションにおいての動作を説明する。
TDMクロスコネクト装置から光クロスコネクト装置に向けて光パスの設定メッセージが送信される際に、TDMクロスコネクト装置から送信されるRSVP−TE Pathメッセージには、現用パスの設定を要求するGeneralized Label Requestオブジェクトや双方向パスの設定要求を意味Upstream Labelオブジェクトを設定することに加え、当該区間において現用回線に故障が発生した場合に、切替先候補となる予備IFID群の情報をRSVP−TE Pathメッセージのオブジェクトに挿入して対向装置に送信する。ここで、候補となる予備IFIDは複数でも単数でもよい。
光クロスコネクト装置は、そのうちから切替先となる予備IFIDを決定させてから前記切替先となる予備IFIDの予約状態を生成し、決定した予備IFID情報を共用予備Labelオブジェクトとして、RSVP−TE Resvメッセージに挿入してTDMクロスコネクト装置に返信する。
同様に、光パスの終点側にある光パスクロスコネクト装置とTDMクロスコネクト装置とのセクションにおいての動作を説明する。
(共用予備インタフェース選出時の動作)
上流側のTDMクロスコネクト装置からの光パス開通要求に伴い、下流側の光クロスコネクト装置には、RSVP−TE Pathメッセージが到着する。これを受けて、光パスクロスコネクト装置は、終点となる対向のTDMクロスコネクト装置に対し、RSVP−TE Pathメッセージを転送する。下流側の光クロスコネクト装置が受信したRSVP−TE Pathメッセージには、現用パスの設定を要求するGeneralized Label Requestオブジェクトや双方向パスの設定要求を意味するUpstream Labelオブジェクトを設定することに加え、予備IFID選出ビット、切替先候補となる予備IFID群の情報をオブジェクトに追加して対向装置に送信する。ここで、候補となる予備IFIDは複数でも単数でもよい。
下流側の光クロスコネクト装置は、そのうちから切替先となる予備IFIDを確定させてから前記切替先となる予備IFIDを決定した予約状態を生成し、決定した予備IFID情報を共用予備Labelオブジェクトとして、RSVP−TE Resvメッセージに挿入して上流側のTDMクロスコネクト装置に返信する。
前述の予約動作全体については切替先候補となる予備IFID群の情報をオブジェクトを追加せずに、下流ノード側で切替先の予備IFIDを決定してもよい(第十四の発明)。
共用予備インタフェースの選出動作が正常に完了すると、上流側にあるIPルータから通知されるRSVP−TE Pathメッセージからは、前述の現用パスを予備インタフェースに選出することを明示する予備IFID選出ビット情報が削除される。
RSVP−TEメッセージの下流側において予備インタフェースの故障を検出した場合(例えば、始点セクション区間では光クロスコネクト装置が該当する)は、下流装置からRSVP−TE Path Errorメッセージを送信し、予備インタフェース故障発生の旨を通知する。
予備インタフェース故障発生の旨の通知は、当該セクションに設定されている全ての現用パスに対応するRSVP−TEシグナリングセッションで行われてもよいし、どれか一つのシグナリングセッションだけで行われてもよい。その上で、上流側の装置からRSVP−TEパスメッセージを送信し、新たな予備インタフェースの候補を選出する動作を開始する。
新たな予備インタフェースの候補を選出する動作を開始する旨を明示する手段として、予備IFID選出ビットを挿入したRSVP−TE Pathメッセージが上流ノードから送出され、前述の動作を繰り返すことによって、新たな予備インタフェースを予備用に選出する(第十五の発明)。
(故障発生時の動作)
故障が発生する際の切替動作は以下のようになる。
実行される動作は、RSVP−TEシグナリングセッションの上流側で故障を検出する場合と、下流側で故障を検出する場合とで異なる。
まず、上流側で故障を検出する場合について説明する。
上流側で故障を検出した場合は、まず、上流側装置で切替処理を実現し、RSVP−TEシグナリングメッセージから予備IF切替要求を明示した予備IFID切替ビット情報を挿入したPathメッセージを下流側装置に対して送信する。これを契機に、下流側装置は、予め決定している予備IFIDに対応するインタフェースに現用パスを切替える動作を実行する(第十四の発明)。
下流側のみで故障検出した場合は、下流側にある光クロスコネクト装置からのRSVP−TE Path Errorメッセージに載せられている故障通知情報を契機に前述の故障切替処理を開始する。
(予備切替発生後の動作)
予備インタフェースに現用パスが切り替わった後の動作として、主に以下の二種類の動作のいずれかが考えられる。
第一の動作は、予備インタフェースを共有していた他の現用パスの予備IFIDを変更する動作であり、第二の動作は、予備インタフェースを共有していた他の現用パスの予備IFIDを変更せずに故障した現用回線が復旧したタイミングに、予備インタフェースに切り替わったパスを切り戻す動作である。
第一の動作は、予備インタフェースが使用状態となるのを契機に、全ての現用パスのRSVP−TEシグナリングメッセージについては、予備IFID選出ビットを挿入し、新たな予備インタフェースを選出する。当該動作は前述のとおりである。
ここで、予備インタフェースに切り替わったパスのRSVP−TE Pathメッセージについては、予備インタフェースでの切替状態であることを明示する予備IFID切替ビットが挿入されていたが、これも削除された状態で、RSVP−TE Pathメッセージが送信される。この動作を通じて新たな予備インタフェースの選出動作が行われる(第十六の発明)。
この第一の動作を言い換えると、予備インタフェースに切り替わったパスは、そのまま現用パスとして用い、その代わりとなる新たな予備インタフェースを再選出するということである。
第二の動作は、予備インタフェースを共有していた他の現用パスの予備IFIDを変更せずに故障した現用回線が復旧したタイミングに、予備インタフェースに切替わったパスを切り戻す動作が考えられる。
予備インタフェースに切り替わったパスを切り戻す動作としては、上流ノードから、予備インタフェースに切り替わったパスのRSVP−TE Pathメッセージに含まれる予備IF切替要求を明示したビット情報が削除されたRSVP−TE Pathメッセージが送信される。このメッセージを受信した下流ノードは、切り戻し動作を実行する(第十七の発明)。
また、本実施例の形態は、互いに隣接する高次スイッチング装置と前記スイッチング装置の低次装置として位置付けられる低次スイッチング装置との間に存在する複数の主信号回線に対し、M本を現用回線、N本をM本の予備回線として共有するシステム構成を基本としているが、同様の手順で、N=1、M=1の形態でも対応できる。
本発明によれば、予備回線を複数の現用回線が共有することにより、低次スイッチング装置に必要なインタフェース数を削減することができるため、リソースの利用効率が高く、信頼性の高い通信網を実現することができる。
従来の基幹網の例(その1)を示す図。 従来の基幹網の例(その2)を示す図。 本発明の概要を説明するための図。 IPルータ装置と光クロスコネクト装置との接続構成を示す図。 第一実施例の通信システムの構成図。 第一実施例のエッジIPルータとコアIPルータとからなる通信システムの構成図。 第一実施例のIPルータ装置とOXC装置との接続構成を示す図。 第一実施例を説明するための故障発生状況を示す図。 第一実施例のOTNパスの構造を示す図。 第一実施例の通信装置の構成図。 第一実施例の切替動作を説明するための図。 第一実施例の切替動作を説明するための図。 第一実施例の切替動作を説明するための図。 第一実施例の切替動作を説明するための図。 第一実施例の切替動作を説明するための図。 第二実施例のIPルータ装置とOXC装置との接続構成を示す図。 第二実施例の切替動作を説明するための図。 第三実施例の通信システムの構成図。 第三実施例のエッジL2SW装置とコアL2SW装置とからなる通信システムの構成図。 第四実施例の切替動作を説明するための図。 第四実施例の切替動作を説明するための図。 第四実施例の切替動作を説明するための図。 第四実施例の切替動作を説明するための図。
符号の説明
1 RSVP−TEプロトコル処理部
2 UNI故障切替制御機能部
3 ラベルコントロールデータベース
4 NNI故障切替制御機能部
5 優先処理制御機能部
6 UNIインタフェース情報取得&制御機能部
7 光スイッチ情報取得&制御機能部
8 NNIインタフェース情報取得&制御機能部

Claims (17)

  1. 高次スイッチング装置とこの高次スイッチング装置の低位装置として位置付けられる低次スイッチング装置とを有し、低次スイッチング装置は、所定エリアの顧客をそれぞれ収容するルータであるエッジ低次スイッチング装置、または高次スイッチング装置のそれぞれに対応して設けられた中継ルータであるコア低次スイッチング装置のいずれかとして運用される通信システムにおいて、
    高次スイッチング装置と低次スイッチング装置との間には、複数の主信号回線が接続され、そのうちM本を現用、N本をM本の予備として共有し、コア低次スイッチング装置相互間は、高次スイッチング装置を介して複数のパスを通じて接続可能なように構成され、エッジ低次スイッチング装置とコア低次スイッチング装置との間は、高次スイッチング装置を介して1本のパスで接続され、
    低次スイッチング装置から他の低次スイッチング装置までのパスをクライアントパスと定義し、これらの低次スイッチング装置をそれぞれ収容する高次スイッチング装置相互間のパスをトランスポートパスと定義し、前記クライアントパスが前記トランスポートパスに論理的に収容される論理構造としてトランスポートパスを管理するとともに、前記低次スイッチング装置に関わる故障発生と前記高次スイッチング装置相互間における故障発生とを区別して通知する手段と、
    前記高次スイッチング装置と前記低次スイッチング装置との間で主信号回線が故障した際には、前記高次スイッチング装置と前記低次スイッチング装置との間の制御信号交換によりN本の予備主信号回線から所望の予備主信号回線を選択する手段
    を備えることを特徴とする通信システム。
  2. エッジ低次スイッチング装置
    高次スイッチング装置を介して1本のパスで接続される対向のコア低次スイッチング装置が故障した場合を想定し、故障が発生する以前に、現用パスと、前記対向のコア低次スイッチング装置が故障した場合に新たな切替先となる別のコア低次スイッチング装置の識別情報とを関連付けて保存し、
    前記対向のコア低次スイッチング装置が故障した場合に、前記対向のコア低次スイッチング装置と前記新たな切替先となる別のコア低次スイッチング装置との間のパスを利用し、事前に保存した前記新たな切替先となる別のコア低次スイッチング装置に向けてパスを切替える
    ことを特徴とする請求項1記載の通信システム
  3. 次スイッチング装置
    自装置を介してエッジ低次スイッチング装置と1本のパスで接続されているコア低次スイッチング装置と自装置との接続リンクの全てが異常状態となったことを検出した場合に、当該エッジ低次スイッチング装置に対して故障情報を通知し、
    エッジ低次スイッチング装置は、
    前記故障情報の受信を契機として、事前に保存した前記新たな切替先となる別のコアスイッチング装置に向けてパスを切替える
    とを特徴とする請求項2記載の通信システム
  4. 前記主信号回線とは別に前記制御信号交換のためのアウトバンド制御回線を備えた
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の通信システム。
  5. 前記通知する手段により故障発生が前記低次スイッチング装置に関わることを認識した場合には、前記高次スイッチング装置相互間における現用から予備への切替動作を抑止する手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか記載の通信システム。
  6. 前記通知する手段により故障発生が前記高次スイッチング装置相互間におけることを認識した場合には、前記低次スイッチング装置と前記高次スイッチング装置との間における現用から予備への切替動作を抑止する手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか記載の通信システム。
  7. 高次スイッチング装置とこの高次スイッチング装置の低位装置として位置付けられる低次スイッチング装置とを有し、低次スイッチング装置は、所定エリアの顧客をそれぞれ収容するルータであるエッジ低次スイッチング装置、または高次スイッチング装置のそれぞれに対応して設けられた中継ルータであるコア低次スイッチング装置のいずれかとして運用される通信システムの故障復旧方法において、
    高次スイッチング装置と低次スイッチング装置との間には、複数の主信号回線が接続され、そのうちM本を現用、N本をM本の予備として共有し、コア低次スイッチング装置相互間は、高次スイッチング装置を介して複数のパスを通じて接続可能なように構成され、エッジ低次スイッチング装置とコア低次スイッチング装置との間は、高次スイッチング装置を介して1本のパスで接続され、
    低次スイッチング装置から他の低次スイッチング装置までのパスをクライアントパスと定義し、これらの低次スイッチング装置をそれぞれ収容する高次スイッチング装置相互間のパスをトランスポートパスと定義し、前記クライアントパスが前記トランスポートパスに論理的に収容される論理構造としてトランスポートパスを管理するとともに、前記低次スイッチング装置に関わる故障発生と前記高次スイッチング装置相互間における故障発生とを区別して通知し
    前記高次スイッチング装置と前記低次スイッチング装置との間で主信号回線が故障した際には、前記高次スイッチング装置と前記低次スイッチング装置との間の制御信号交換によりN本の予備主信号回線から所望の予備主信号回線を選択し、
    この選択した予備主信号回線を介して前記高次スイッチング装置と前記低次スイッチング装置との間のスイッチングデバイスを駆動させることにより、前記低次スイッチング装置と前記高次スイッチング装置との間の区間以外の現用予備切替動作を抑止しつつ、故障した現用主信号回線を故障復旧させ
    とを特徴とする故障復旧方法。
  8. エッジ低次スイッチング装置
    高次スイッチング装置を介して1本のパスで接続される対向のコア低次スイッチング装置が故障した場合を想定し、故障が発生する以前に、現用パスと、前記対向のコア低次スイッチング装置が故障した場合に新たな切替先となる別のコア低次スイッチング装置の識別情報とを関連付けて保存し、
    前記対向のコア低次スイッチング装置が故障した場合に、前記対向のコア低次スイッチング装置と前記新たな切替先となる別のコア低次スイッチング装置との間のパスを利用し、事前に保存した前記新たな切替先となる別のコア低次スイッチング装置に向けてパスを切替える
    ことを特徴とする請求項7記載の故障復旧方法。
  9. 次スイッチング装置
    自装置を介してエッジ低次スイッチング装置と1本のパスで接続されているコア低次スイッチング装置と自装置との接続リンクの全てが異常状態となったことを検出した場合に、当該エッジ低次スイッチング装置に対して故障情報を通知し、
    エッジ低次スイッチング装置は、
    前記故障情報の受信を契機として、事前に保存した前記新たな切替先となる別のコアスイッチング装置に向けてパスを切替える
    ことを特徴とする請求項記載の故障復旧方法。
  10. 高次スイッチング装置または低次スイッチング装置のうちの故障を検出した故障検出装置から切替先候補となる予備主信号回線のインタフェースの識別情報群を対向装置に送信し、
    この識別情報群を受信した前記対向装置は、その識別情報群の中から切替先となる予備主信号回線のインタフェースの識別情報を選択した上で自装置内部での故障復旧処理を実施し、当該切替先となる予備主信号回線のインタフェースの識別情報を前記故障検出装置に返信し、
    前記切替先となる予備主信号回線のインタフェースの識別情報を受信した前記故障検出装置は、当該予備主信号回線のインタフェースの識別情報を元に故障復旧を実施する
    ことを特徴とする請求項記載の故障復旧方法。
  11. 高次スイッチング装置および低次スイッチング装置の両者からほぼ同時に互いに切替先候補となる予備主信号回線のインタフェースの情報群をそれぞれ対向装置に送信した場合には、
    前記装置にそれぞれ付与されている識別番号の大きい方または小さい方である一方の装置が、自装置で受信した切替先候補となる予備主信号回線のインタフェースの識別情報群に基づき、そのうちから切替先となる予備主信号回線のインタフェースの識別情報を選択した上で自装置内部での故障復旧処理を実施し、当該切替先となる予備主信号回線のインタフェースの識別情報を前記故障検出装置に返信し、
    前記識別番号の小さい方または大きい方である他方の装置が、自装置で受信した切替先候補となる予備主信号回線のインタフェースの識別情報群を無視し、対向装置からの予備主信号回線のインタフェースの識別情報の受信を待機し、
    前記切替先となる予備主信号回線のインタフェースの識別情報の受信に伴い、当該予備主信号回線のインタフェースの識別情報を元に故障復旧を実施する
    ことを特徴とする請求項10記載の故障復旧方法。
  12. 故障が発生する以前の段階で、
    高次スイッチング装置または低次スイッチング装置のうちのいずれかの装置から、切替先候補となる予備主信号回線のインタフェースの識別情報群を対向装置に送信し、
    前記対向装置は、そのうちから切替先となる予備主信号回線のインタフェースの識別情報を選択し、当該切替先となる予備主信号回線のインタフェースの識別情報を前記切替先候補となる予備主信号回線のインタフェースの識別情報群の送信元装置に返信し、
    前記切替先となる予備主信号回線のインタフェースの識別情報が決定した状態を生成し、
    故障が発生した段階では、
    前記手順により決定した予備主信号回線のインタフェースの識別情報を高次スイッチング装置または低次スイッチング装置のうちのいずれかの装置から、対向装置に向けて送信することにより故障復旧を実施する
    ことを特徴とする請求項記載の故障復旧方法。
  13. 高次スイッチング装置または低次スイッチング装置の間で予備主信号回線が故障した際には、各装置で当該予備主信号回線への切替えを禁止する状態を生成すると共に、当該装置間で制御信号に予備主信号回線のインタフェースの識別情報の再選出要求信号を挿入し、別の予備主信号回線のインタフェースの識別情報を決定する
    ことを特徴とする請求項12記載の故障復旧方法。
  14. 予備主信号回線のインタフェースが使用状態になるのを契機に、パスの制御信号については、予備主信号回線のインタフェースの識別情報の再選出要求信号を挿入すると共に、
    予備主信号回線のインタフェースに切り替わったパスについては、予備主信号のインタフェースでの切替状態であることを明示する情報を解消することにより当該予備主信号回線のインタフェースを現用主信号回線のインタフェースとして用いる
    ことを特徴とする請求項12または13記載の故障復旧方法。
  15. 予備主信号回線のインタフェースに切り替わったパスを切り戻す動作として、予備主信号回線のインタフェースに切り替わった状態を明示する情報を削除することにより現用主信号回線のインタフェースに切り戻す
    ことを特徴とする請求項12ないし14のいずれか記載の故障復旧方法。
  16. 請求項ないし15のいずれかに記載の故障復旧方法における前記低次スイッチング装置に相応する機能を備えた通信装置。
  17. 請求項ないし15のいずれかに記載の故障復旧方法における前記高次スイッチング装置に相応する機能を備えた通信装置。
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