JP4704237B2 - 鋼帯用リンス剤組成物 - Google Patents

鋼帯用リンス剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4704237B2
JP4704237B2 JP2006045000A JP2006045000A JP4704237B2 JP 4704237 B2 JP4704237 B2 JP 4704237B2 JP 2006045000 A JP2006045000 A JP 2006045000A JP 2006045000 A JP2006045000 A JP 2006045000A JP 4704237 B2 JP4704237 B2 JP 4704237B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel strip
agent composition
rinsing
group
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006045000A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006265726A (ja
Inventor
英二 名越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2006045000A priority Critical patent/JP4704237B2/ja
Publication of JP2006265726A publication Critical patent/JP2006265726A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4704237B2 publication Critical patent/JP4704237B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23GCLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
    • C23G1/00Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts
    • C23G1/14Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts with alkaline solutions
    • C23G1/19Iron or steel
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D1/00Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
    • C11D1/38Cationic compounds
    • C11D1/62Quaternary ammonium compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23GCLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
    • C23G1/00Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23GCLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
    • C23G1/00Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts
    • C23G1/24Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts with neutral solutions

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

本発明は、鋼帯製造における洗浄において、洗浄後の濯ぎ工程に用いるリンス剤組成物、鋼帯のリンス方法及び鋼帯の製造方法に関する。
冷延鋼帯及び冷延コイルを製造する際、種々の処理工程を経る。酸化層を除去する酸洗浄工程、あるいは圧延油や防錆油を除去するアルカリ洗浄工程がある。これらの洗浄工程では酸性やアルカリ性の洗浄液を温水ですすいで熱風で乾燥する。乾燥が不十分であると錆が発生するため、鋼帯に付着した水を除去する水切りは重要なプロセスであり、種々の水切り方法が実施されている。リンガーロールと呼ばれるゴムロールにより機械的に水を絞ったり、熱風乾燥の前にエアーワイパーを取り付けてできるだけ鋼帯に付着した水をとばしたりしている。また、洗浄液を濯ぐ時の濯ぎ水の温度は乾燥性を高めるために70℃以上が一般的である。しかしながら、この濯ぎには多量の水を使用するため所定の温度まで昇温するのに多くの蒸気コストがかかるのが現状である。鋼帯表面を撥水化して水を切る方法としてフッ素系界面活性剤を添加することを特徴とする鋼帯の水切り方法が記載されている(特許文献1、2)。しかしながら、フッ素系界面活性剤はたいへんに高価である、鋼帯表面に残留してメッキなどの後工程において弊害がある、また、排水処理の負荷も大きいという問題がある。また、特許文献2ではフッ素系界面活性剤の鋼帯への吸着性を考慮すると40〜90℃の温水を使用する必要があり、蒸気コスト低減には不十分である。
また特許文献3には、アミンと脂肪族系カルボン酸との塩を有効成分とする水溶液型水切り剤が記載され、特許文献4には、特定の含窒素化合物からなる表面処理剤が記載され、特許文献5には、特定構造を有するアミン等を含有する水切り剤が記載されている。しかし、水切り性や防錆効果において十分満足できるものではなく、更に、抑泡効果においても満足できるものではなかった。
特開昭57−198272号公報 特開昭58−25481号公報 特開平6−238102号公報 特開平9−255940号公報 特開平9−57005号公報
本発明の課題は、上述したような従来の水切り剤や水切り方法の欠点を改良した、安価で鋼帯表面に残留しても後工程に弊害が無く、排水処理の負荷も小さく、これまで濯ぎ水を昇温するためかかる多くの蒸気コストを低減できるリンス剤組成物、該リンス剤組成物で鋼帯を濯ぐ鋼帯のリンス方法及び鋼帯の製造方法を提供することにある。
本発明は、下記一般式(1)又は(2)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種のカチオン性化合物(以下(a)成分という)を含有する鋼帯用リンス剤組成物、並びに更に、一般式(3)で表される化合物(以下(b)成分という)を含有する、上記鋼帯用リンス剤組成物を提供する。
Figure 0004704237
(式中、R1は炭素数12〜22の炭化水素基を示し、R2、R3及びR4は、同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜3の炭化水素基を示す。B-は無機アニオンあるいは有機アニオンを示す。)
Figure 0004704237
(式中、R5及びR6は、同一又は異なって、炭素数6〜14の炭化水素基を示し、R7及びR8は、同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜3の炭化水素基を示す。B-は前記と同じ意味を示す。)
9−O−(AO)mH (3)
(式中、R9は炭素数8〜20の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、mは平均付加モル数を示し、1〜50の数である。m個のAOは同一でも異なっていても良い。)
また、本発明は、本発明のリンス剤組成物を用いて、鋼帯を濯ぐ、鋼帯のリンス方法を提供する。
更に、本発明は、下記工程(I)、(II)及び(III)を含む、鋼帯の製造方法を提供する。
工程(I):鋼帯を、アルカリ洗浄又は酸洗浄する工程
工程(II):工程(I)で得られた鋼帯を、本発明のリンス剤組成物を用いて、濯ぎをする工程
工程(III):工程(II)で得られた鋼帯を、水で濯ぐ工程
本発明のリンス剤組成物は、安価で、少ない添加量で鋼帯表面を撥水化させて、40℃以下の低温でも良好な水切り性を得ることができ、蒸気コストを低減できる。更に、乾燥負荷を低減できる。また、水が残留した場合でも良好な防錆効果を有し、更に抑泡性にも優れる。
[(a)成分]
本発明のリンス剤組成物に含有される(a)成分は、前記一般式(1)又は(2)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種のカチオン性化合物であり、好ましくはカチオン界面活性剤である。
一般式(1)において、R1は炭素数12〜22、特に炭素数14〜18の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基が好ましい。例えば、ラウリル(ドデシル)基、トリデシル基、ミリスチル(テトラデシル)基、パルミチル(ヘキサデシル)基、ステアリル(オクタデシル)基、ベヘニル基、オレイル基等が挙げられる。
2、R3及びR4は、同一又は異なって、水素原子又はメチル基、エチル基、イソプロピル基等の炭素数1〜3の炭化水素基を示す。
-の具体例としては、Cl-、Br-等のハロゲンイオン、酢酸、乳酸もしくはクエン酸等の有機酸からプロトンを除去した有機陰イオン、炭素数1〜5のアルキルサルフェートイオン(CH3SO4 -、C25SO4 -、C37SO4 -等)、アルキル炭酸イオン(CH3CO3 -)、アルキルホスフェートイオン等を挙げることができ、Cl-、Br-等のハロゲンイオン、CH3SO4 -、C25SO4 -等のアルキルサルフェートイオン、CH3CO3 -等の有機陰イオンが好ましく、有機陰イオンがより好ましい。
一般式(1)で表される化合物として、具体的には、ラウリルアミン、ラウリルジメチルアミン、ミリスチルアミン、ミリスチルジメチルアミン、パルミチルアミン、パルミチルジメチルアミン、ステアリルアミン、ステアリルジメチルアミン、オレイルアミン、オレイルジメチルアミンの酸中和物あるいは4級アンモニウム塩が挙げられる。酸中和物の場合は、R2、R3、R4の内、少なくとも1つは水素原子となる。
酸中和物を得るための好ましい酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、酢酸、ギ酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、スルファミン酸、トルエンスルホン酸、乳酸、ピロリドン−2−カルボン酸、コハク酸等が挙げられ、4級アンモニウム塩を得るための好ましい4級化剤としては、塩化メチル、塩化エチル、臭化メチル、ヨウ化メチル等のハロゲン化アルキル、硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、硫酸ジ−n−プロピル等の一般的なアルキル化剤が挙げられる。
一般式(1)で表される化合物は、例えばラウリルトリメチルアンモニウムブロマイド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ラウリルアミンの塩酸塩、ラウリルアミンの酢酸塩、ミリスチルアミンの酢酸塩、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロライド、パルミチルアミンの酢酸塩、パルミチルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルアミンの酢酸塩、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、オレイルアミンの酢酸塩、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド等が好ましい。
一般式(2)において、R5及びR6は、同一又は異なって、炭素数6〜14、特に炭素数8〜12の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基が好ましい。例えば、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、ラウリル(ドデシル)基、トリデシル基、ミリスチル(テトラデシル)基が挙げられる。
7及びR8は、同一又は異なって、水素原子又はメチル、エチル基、イソプロピル基等の炭素数1〜3の炭化水素基を示す。B-の具体例としては、前記一般式(1)におけるB-と同様のアニオンが挙げられる。
一般式(2)で表される化合物として、具体的には、ジオクチルアミン、ジデシルアミン、ジラウリルアミン、ジミリスチルアミン、デシルオクチルアミン、ラウリルオクチルアミンの酸中和物あるいは4級化物が挙げられる。酸中和物を得るための好ましい酸、4級アンモニウム塩を得るための4級化剤としては、前記のものが挙げられる。酸中和物の場合は、R7、R8の内、少なくとも1つは水素原子となる。
一般式(2)で表される化合物は、例えばジオクチルアミンの塩酸塩、ジオクチルジメチルアンモニウムクロライド、ジラウリルジメチルアンモニウムクロライド、ジミリスチルジメチルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
本発明のリンス剤組成物には、1種以上の(a)成分を用いることができる。
[(b)成分]
本発明のリンス剤組成物は、(a)成分の鋼帯への吸着を向上させるために、(b)成分である前記一般式(3)で表される化合物(以下化合物(3)という)を含有することが好ましい。化合物(3)はノニオン界面活性剤であり、少ない量で(a)成分の吸着促進効果を発揮するために、臨界ミセル濃度(25℃)が0.01重量%以下であるものが好ましい。
化合物(3)の臨界ミセル濃度は次の方法により測定されたものである。0.0001重量%、0.001重量%、0.01重量%、0.1重量%、1重量%、10重量%の界面活性剤水溶液の表面張力をWilhelmy法により(25℃で)測定する。いずれかの濃度を十倍したときの表面張力の低下率が5%以下となった場合、当該濃度とその(1/10)の濃度の間を9等分した濃度の界面活性剤水溶液の表面張力をWilhelmy法により(25℃で)測定する。当該9等分した濃度の表面張力を対比し、隣り合う濃度の組み合わせにおいて表面張力の低下率が5%以下となるものの中から、最も低い濃度を選定し、これを臨界ミセル濃度(重量基準)とする。
また、化合物(3)は、良好な抑泡性を得る観点から、デイビス(Davies)法によるHLBが1〜3であることが好ましい。
尚、デイビス法によるHLBは、下記式により表される値であり、下記式中の親水基の基数、親油基の基数は、「新版 界面活性剤ハンドブック」,工学図書株式会社,平成8年5月1日,235頁の表5−1−3に記載されている値を採用する。
HLB=Σ[化合物(3)の親水基の基数]+Σ[化合物(3)の親油基の基数]+7
一般式(3)において、AOは、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、テトラメチレン基等の炭素数2〜4のオキシアルキレン基を意味する。これらのうち、オキシエチレン基、オキシプロピレン基が好ましい。AOが複数種あってもよく、その場合はブロック結合、ランダム結合、交互結合などが使用でき、ブロック結合及び/又はランダム結合が好ましく、ランダム結合がより好ましい。
9は炭素数8〜20の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であり、好ましくは炭素数10〜20、更に好ましくは炭素数10〜18、特に好ましくは炭素数12〜18の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である。アルキル基としては例えばオクチル基、2−エチルへキシル基、デシル基、sec−デシル基、ラウリル(ドデシル)基、sec−ラウリル基、ミリスチル基、セチル基、ステアリル基等が挙げられる。
mは、平均付加モル数を示し、1〜50の数であり、3〜50がより好ましく、3〜40が更に好ましい。
具体的に、臨界ミセル濃度(25℃)が0.01重量%以下の化合物(3)として、以下のものから選ばれる1又はそれ以上のものが挙げられる。
j2j+1−O(EO)p
j2j+1−O(EO)q(PO)rH、(但し、EOとPOがブロック付加したもの)
j2j+1−O(PO)q(EO)rH、(但し、EOとPOがブロック付加したもの)
j2j+1−O(EO)s(PO)t(EO)uH、(但し、EOとPOがブロック付加したもの)
j2j+1−O(EO)q(PO)rH(但し、EOとPOがランダム付加したもの)
(式中、EOはオキシエチレン基(C24O)、POはオキシプロピレン基(C36O)、jは8〜20の数、p、q、r、s、t、uは、それぞれ平均付加モル数であり、pは3〜40の数、qは1〜40の数、rは1〜40の数、sは(1〜30)の数、tは(1〜30)の数、uは(1〜30)の数である。)
さらに好ましくは、以下のものから選ばれる1又はそれ以上のものが挙げられる。
1835O(EO)4H、C1225O(EO)5(PO)2(EO)5H、C1429O(EO)7(PO)2(EO)7H、C1633O(EO)7(PO)2(EO)7H、C1633O(EO)10(PO)12H、C1837O(EO)10(PO)9H、C1837O(EO)9(PO)6H(但し、EOとPOがランダム付加したもの)、C1837O(EO)12(PO)21H(但し、EOとPOがランダム付加したもの)。
臨界ミセル濃度(25℃)が0.01重量%以下で、HLB(デイビス法)が1〜3である化合物(3)として、C1835O(EO)4H、C1837O(EO)12(PO)21H(但し、EOとPOがランダム付加したもの)が挙げられる。
なお、EOはオキシエチレン基(C25O)、POはオキシプロピレン基(C37O)を示し、(EO)、(PO)は、特に記載しなければ、この順にブロック付加していることを示す。
本発明のリンス剤組成物には、1種以上の化合物(3)を用いることができる。
[鋼帯用リンス剤組成物]
本発明のリンス剤組成物は、必須成分として(a)成分を含有する。鋼帯は、いずれの金属であってもよいが、防錆の観点から鉄が好ましい。組成物中の(a)成分の含有量は、鋼帯表面を充分に疎水化すると共に、過剰の(a)成分が鋼帯に付着して、その後の焼鈍工程やメッキ工程の障害とならない観点から、0.003重量%以上が好ましく、0.005重量%以上が更に好ましく、0.1重量%以下が好ましく、0.08重量%以下が更に好ましく、0.05重量%未満が特に好ましい。
組成物中の(b)成分の含有量は、(a)成分の吸着を促進し、鋼帯の疎水化を促進させる観点から、0.003〜0.1重量%が好ましく、0.005〜0.08重量%が更に好ましく、0.005〜0.05重量%が特に好ましい。
(a)成分と(b)成分の重量比は、鋼帯表面を充分に疎水化するために、(a)/(b)=3/7〜10/1が好ましく、5/5〜8/2が更に好ましい。
本発明のリンス剤組成物は、濯ぎ水を昇温するのにかかる多くの蒸気コストを低減するために、好ましくは40℃以下、更に好ましくは35℃以下で用いる。下限は特にないが、通常5℃以上である。
本発明のリンス剤組成物は、消泡剤、キレート剤、防腐剤などを含有してもよい。
[鋼帯の製造方法及びリンス方法]
本発明の鋼帯の製造方法は、前記工程(I)、(II)及び(III)を含む。工程(I)では、通常アルカリ洗浄により、鋼帯に付着した圧延油を除去する。この工程では例えば特開平10−280179号公報、特開平10−324900号公報に記載されているようなアルカリ洗浄剤を用いることができる。また、場合によっては、電解洗浄を更に用いてもよい。また、酸洗浄の時は、鋼板表面に生成した酸化被膜を酸洗浄剤により除去する 。
工程(II)では、本発明のリンス剤組成物により、アルカリ洗浄剤及び残存している圧延油、あるいは酸洗浄剤を除去する。場合によっては、ブラシなどの物理力を用いてもよい。工程(II)では、蒸気コストを低減するために、好ましくは40℃以下、更に好ましくは35℃以下で濯ぎを行う。下限は特にないが、通常5℃以上である。鋼帯を本発明のリンス剤組成物で濯ぐ際に、リンス剤組成物中に含浸させても、リンス剤組成物をシャワーしてもよい。含浸させる場合、通常1〜5秒が好ましく、シャワーする場合は、スプレー圧1〜10kg/cm2で、1〜5秒程度が好ましい。
工程(III)では、工程(II)で処理した鋼帯を水で濯ぐ。この工程(III)は、(a)成分を鋼帯の表面により均一化させ、全体を疎水化すると共に、過剰の(a)成分を除去するために行う。この工程は、蒸気コストを低減するために、好ましくは40℃以下、更に好ましくは35℃以下で行う。下限は特にないが、通常5℃以上である。鋼帯を水で濯ぐのに、水中に含浸させてもよく、シャワーなどで濯ぎ洗いをしてもよい。含浸させる場合、通常1〜5秒が好ましく、シャワーする場合は、スプレー圧1〜10kg/cm2で、1〜5秒程度が好ましい。
こうして得られる鋼帯には、(a)成分が、1〜10mg/m2量付着していることが好ましい。これにより、鋼帯表面を疎水化でき、短時間で乾燥することができるため、工程時間の短縮につながる。
以下の例において、断りがなければ、%は重量%である。
実施例1〜18及び比較例1〜9
下記(a)成分、(b)成分及び比較のカチオン界面活性剤を用い、表1及び表2に示す組成のリンス剤組成物をそれぞれ調製し、水切り性、防錆効果及び抑泡性を以下の方法で評価した。結果を表1及び表2に示す。
<配合成分>
・(a)成分
(a−1):ラウリルアミン・塩酸塩
(a−2):パルミチルアミン・酢酸塩
(a−3):ステアリルアミン・リン酸塩
(a−4):オレイルアミン・酢酸塩
(a−5):ジオクチルアミン・塩酸塩
(a−6):パルミチルトリメチルアンモニウムクロライド
(a−7):ステアリルトリメチルアンモニウムブロマイド
(a−8):ジラウリルジメチルアンモニウムクロライド
(a−9):ファーミンT(牛脂アミン:炭素数14から18の1級アミンの混合物、花王製)の酢酸塩
・(b)成分
(b−1):C1429O(EO)7(PO)2(EO)7H(ブロック付加)(臨界ミセル濃度(25℃):50ppm、HLB(デイビス法、以下同じ):6.9)
(b−2):C1837O(EO)10(PO)9H(ブロック付加)(臨界ミセル濃度(25℃):30ppm、HLB:2.7)
(b−3):C1837O(EO)12(PO)21H(ランダム付加)(臨界ミセル濃度(25℃):30ppm、HLB:1.9)
(b−4):C1835O(EO)4H(臨界ミセル濃度(25℃):30ppm、HLB:1.8)
(b−5):C1021O(EO)8(PO)4H(ブロック付加)(臨界ミセル濃度(25℃):500ppm、HLB:6.5)
・比較のカチオン界面活性剤
(a’−1):ヘキシルアミン・酢酸塩
(a’−2):ジヘキサデシルアミン・塩酸塩
(a’−3):トリオクチルアミン・塩酸塩
(a’−4):デシルトリメチルアンモニウムクロライド
<水切り性評価法>
縦7cm、横10cmにカットした厚さ0.7mmの冷間圧延鋼帯を、下記のアルカリ洗浄剤にて浸漬(浸漬時間2秒)、電解洗浄(電解時間0.8秒、電流密度14A/dm2)し、電解洗浄層から引き上げた後、25℃あるいは70℃で加温した、下記に示す方法で調製したリンス剤組成物にてスプレーリンスを行った(スプレー圧2kg/cm2、2秒)。その後、25℃でリンスした場合は25℃の水に、70℃でリンスした場合は70℃の温水に2秒間浸漬した。取り出してすばやく重量を測定し、鋼帯重量と付着水の合計の重量を測定した。その後、エアーブロー10秒して付着水分を除去して再び鋼帯重量を測定した。その差分、即ち下記式により付着水量(g)を算出し、単位面積当たりの付着水量(g/m2)を求めた。
[付着水量(g)]=[水に浸漬直後の鋼帯重量(g)]−[エアーブロー後の乾燥鋼帯重量(g)]。
アルカリ洗浄剤:NaOH 2重量%と添加剤 1重量%とを添加した水溶液(添加剤組成:NaOH 1%、グルコン酸ナトリウム15%、エチレンジアミン4酢酸ナトリウム5%、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(EOの平均付加モル数:13モル)10%、ポリアクリル酸ナトリウム5%、水64%)。
リンス剤組成物の調製法:アルキルアミンの酸中和物は、アルキルアミン、水、該当する酸を添加してアルキルアミンが溶解するまで良く混合し、有効成分1%の水溶液を調製した。4級アンモニウム塩及び(b)成分は、それぞれ有効分1%の水溶液を調製した。これらの水溶液をリンス水に添加してリンス剤組成物とした。表中の組成はリンス液中の有効分濃度(%)を示す。
<防錆効果評価法>
水切り性の評価と同様に縦7cm、横10cmにカットした厚さ0.7mmの冷間圧延鋼帯をアルカリ洗浄剤にて浸漬、電解洗浄し、電解洗浄層から引き上げた後、25℃あるいは70℃で加温したリンス剤組成物にて、スプレーリンスを行った(スプレー圧2kg/cm2、2秒)。その後、25℃でリンスした場合は25℃の水に、70℃でリンスした場合は70℃の温水に2秒浸漬した。そして引き上げて、エアーブローせず、水が付着したまま室温(25℃)にて放置した。1時間後、鋼帯表面の錆の発生具合を目視にて観察し、下記基準で評価した。
・防錆効果評価基準
○;全く錆が発生しない。
△;一部錆が発生した。
×;全面に錆が発生した。
<抑泡性評価法>
縦18cm×横30cm×高さ70cmの循環落下方式の発泡試験機を用いてリンス剤組成物の抑泡性を評価した。水切り性の評価と同様にリンス剤組成物を5L調製し、表1及び2に示す温度に設定した。リンス剤組成物を10L/分で循環し、液面から40cmの高さより、内径2cmの配管からリンス剤組成物を落下させ、液面を発泡させた。10分間循環落下させ、10分後の泡高さを測定した。
Figure 0004704237
Figure 0004704237
表1及び表2から明らかなように、本発明のリンス剤組成物を使用した実施例1〜18では、水切り性、防錆効果も優れていた。これに対して、70℃温水でリンスした比較例1は一部錆が発生し、25℃の水でリンスした比較例2は水切り性も悪く全面に錆が発生した。また、比較のカチオン界面活性剤を用いた比較例3〜8、(b)成分のみを用いた比較例9は水切り性及び防錆のいずれの効果も不十分であった。
また、(a)成分と、25℃における臨界ミセル濃度が0.01重量%以下の(b)成分((b−1)〜(b−4))を併用した実施例12〜17では、(a)成分のみの系である実施例1〜11に比較して、少ない添加量で水切り性及び防錆効果が優れていた。更に、(a)成分と、HLBが1〜3の(b)成分((b−3)及び(b−4))とを併用した実施例14〜16では抑泡効果も優れていた。
実施例19〜20及び比較例10
表3に示す組成のリンス剤組成物を調製し、表3に示す温度でリンスする以外は、実施例1〜18と同様の方法で水切り性を評価した。結果を表3に示す。
Figure 0004704237
表3から明らかなように、実施例19,20はともに25℃でも70℃の水と比較して、十分な水切り効果を有する。温度を上げればさらに水切り性は向上するが50℃以上では温度による水切り性の向上効果がわずかであった。

Claims (8)

  1. 下記一般式(1)又は(2)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種のカチオン性化合物(以下(a)成分という)と、 18 37 O(EO) 12 (PO) 21 H(但し、EOとPOがランダム付加したもの)又はC 18 35 O(EO) 4 Hの何れか1種(以下(b)成分という)を含有する鋼帯用リンス剤組成物。
    Figure 0004704237
    (式中、R1は炭素数12〜22の炭化水素基を示し、R2、R3及びR4は、同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜3の炭化水素基を示す。B-は無機アニオンあるいは有機アニオンを示す。)
    Figure 0004704237
    (式中、R5及びR6は、同一又は異なって、炭素数6〜14の炭化水素基を示し、R7及びR8は、同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜3の炭化水素基を示す。B-は前記と同じ意味を示す。
  2. -が有機陰イオンである請求項1記載の鋼帯用リンス剤組成物。
  3. 組成物中、(a)成分の含有量が、0.003〜0.1重量%である、請求項1又は2記載の鋼帯用リンス剤組成物。
  4. 40℃以下で用いる請求項1〜いずれか記載の鋼帯用リンス剤組成物。
  5. 請求項1〜4いずれか記載のリンス剤組成物を用いて、鋼帯を濯ぐ、鋼帯のリンス方法。
  6. 40℃以下で鋼帯を濯ぐ、請求項記載の鋼帯のリンス方法。
  7. 下記工程(I)、(II)及び(III)を含む、鋼帯の製造方法。
    工程(I):鋼帯を、アルカリ洗浄又は酸洗浄する工程
    工程(II):工程(I)で得られた鋼帯を、請求項1〜いずれか記載のリンス剤組成物を用いて、濯ぎをする工程
    工程(III):工程(II)で得られた鋼帯を、水で濯ぐ工程
  8. 工程(II)及び/又は(III)を40℃以下で行う、請求項記載の鋼帯の製造方法。
JP2006045000A 2005-02-24 2006-02-22 鋼帯用リンス剤組成物 Active JP4704237B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006045000A JP4704237B2 (ja) 2005-02-24 2006-02-22 鋼帯用リンス剤組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005048982 2005-02-24
JP2005048982 2005-02-24
JP2006045000A JP4704237B2 (ja) 2005-02-24 2006-02-22 鋼帯用リンス剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006265726A JP2006265726A (ja) 2006-10-05
JP4704237B2 true JP4704237B2 (ja) 2011-06-15

Family

ID=37201982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006045000A Active JP4704237B2 (ja) 2005-02-24 2006-02-22 鋼帯用リンス剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4704237B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5300122B2 (ja) * 2007-12-27 2013-09-25 花王株式会社 鋼帯の洗浄方法
JP5313830B2 (ja) * 2009-10-02 2013-10-09 花王株式会社 鋼帯用リンス剤組成物
JP6348839B2 (ja) * 2013-12-27 2018-06-27 花王株式会社 鋼板用リンス剤組成物
WO2015198471A1 (ja) * 2014-06-27 2015-12-30 花王株式会社 鋼板の製造方法
EP3162918A4 (en) * 2014-06-27 2017-06-28 Kao Corporation Steel sheet production method

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62146285A (ja) * 1985-12-19 1987-06-30 Kao Corp 金属洗浄剤組成物
JPH06238102A (ja) * 1993-02-17 1994-08-30 Ipposha Oil Ind Co Ltd 水溶液型水切り剤
JPH06313189A (ja) * 1993-04-30 1994-11-08 Lion Corp 洗浄剤組成物
JPH07310193A (ja) * 1994-05-13 1995-11-28 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 洗浄剤組成物
JPH09255940A (ja) * 1996-03-25 1997-09-30 Kao Corp 表面処理剤及び表面処理方法
JPH10324900A (ja) * 1997-03-26 1998-12-08 Kao Corp 硬質表面洗浄剤組成物
JP2004115716A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Kao Corp 鋼板用アルカリ洗浄剤組成物

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62146285A (ja) * 1985-12-19 1987-06-30 Kao Corp 金属洗浄剤組成物
JPH06238102A (ja) * 1993-02-17 1994-08-30 Ipposha Oil Ind Co Ltd 水溶液型水切り剤
JPH06313189A (ja) * 1993-04-30 1994-11-08 Lion Corp 洗浄剤組成物
JPH07310193A (ja) * 1994-05-13 1995-11-28 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 洗浄剤組成物
JPH09255940A (ja) * 1996-03-25 1997-09-30 Kao Corp 表面処理剤及び表面処理方法
JPH10324900A (ja) * 1997-03-26 1998-12-08 Kao Corp 硬質表面洗浄剤組成物
JP2004115716A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Kao Corp 鋼板用アルカリ洗浄剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006265726A (ja) 2006-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5300122B2 (ja) 鋼帯の洗浄方法
JP4704237B2 (ja) 鋼帯用リンス剤組成物
TWI547557B (zh) And a liquid cleaning agent composition for hard surfaces
JP5313830B2 (ja) 鋼帯用リンス剤組成物
JP2010077342A (ja) 水溶性洗浄剤組成物
KR101241045B1 (ko) 강대용 린스제 조성물
DE2225250A1 (de) Geschirrspülmittel
JP4429000B2 (ja) 衣料用液体洗浄剤組成物
JP2018537592A (ja) 酸洗鋼板の水洗用組成物及びこれを用いた酸洗鋼板の水洗方法、これにより得られた鋼板
JP4105154B2 (ja) 泥汚れ用洗浄剤組成物
JP6348839B2 (ja) 鋼板用リンス剤組成物
WO2019131202A1 (ja) 発泡洗浄剤組成物
JP3022054B2 (ja) 洗浄剤組成物および洗浄方法
JP2016121389A (ja) 鋼板用リンス剤組成物
CN106460200B (zh) 钢板的制造方法
JP2014129579A (ja) 鋼板の製造方法
JP4278505B2 (ja) 繊維製品用脱水効率向上剤組成物及び繊維製品処理剤組成物
JP2013031823A (ja) スケールの除去方法
JP2908904B2 (ja) 消泡剤およびアルカリ洗浄剤組成物
JP3116329B2 (ja) 洗剤組成物
JPH11181691A (ja) 抄紙用フェルトの洗浄方法
JP2018080214A (ja) 硬質表面用洗浄剤組成物
JP2014129577A (ja) 鋼板の製造方法
CN108925579A (zh) 一种新型玻璃防霉液
WO2015198471A1 (ja) 鋼板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090908

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110309

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4704237

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250