JP4703944B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)を保持する基板保持部を回転させつつ、その基板に処理液や気体流路を介して不活性ガスを供給して洗浄処理等の所定の基板処理を行う基板処理装置に関するもので、特に、基板処理中に処理液が付着する基板保持手段および気体流路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
基板の製造工程において、洗浄処理は、基板表面を清浄に保ち、また、パーティクルや金属汚染を効果的に除去する技術として重要である。このような洗浄処理の一方式として、例えば、基板保持部によって保持された基板上方に雰囲気遮断板を配置することによって、基板処理が施される処理空間の雰囲気を外部空間と遮断しつつ基板の上方および下方から基板に向けて処理液や窒素ガスやヘリウムガス等の不活性ガスを吐出して洗浄を行う洗浄方式が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に示す基板洗浄を施す装置では、基板保持部に保持された基板に向けて、純水や、硝酸水、塩酸水、フッ酸水、混合フッ酸水(過酸化水素水をフッ酸水に混合)等の酸性溶液や、アンモニア水、SC1(アンモニア水と過酸化水素水との混合液)等のアルカリ性溶液等の薬液(以下、酸性溶液やアルカリ性溶液を総称して「薬液」とも呼ぶ、また、純水や薬液を総称して「処理液」とも呼ぶ)を供給することにより、基板に付着した汚染物質の除去を行っている。そのため、当該薬液が基板保持部や不活性ガスの流路に付着し、当該付着した部分が薬液によって腐食されることによって基板の処理不良の原因となることが知られている。
【0004】
そこで、このような薬液の腐食によって基板の処理不良が発生する問題を解決するため、当該薬液が付着する部分を耐薬液性を有する樹脂で形成することが提案されている。(例えば、特許文献2、3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−093891号公報
【特許文献2】
特開平06−244165号公報
【特許文献3】
特開平11−297652号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献2の図1等に示されるように、ウエハ1を保持しつつ回転させるテーブル3は、6つのアームによって構成されている。したがって、基板の上方に雰囲気遮断板を配置し、テーブル3によって基板を保持する場合、基板処理が施される処理空間の雰囲気を外部空間と遮断することができない。
【0007】
また、特許文献3では、基板処理が施される処理空間に臨む装置構成部材を耐薬液性を有する親水性材料で形成することについて言及されている。しかし、基板処理の際に飛散する処理液は、飛散状態によって当該処理空間を臨む装置構成部材以外にも付着することが考えられる。そのため、当該処理空間を望む装置構成部材以外について、薬液による腐食が問題となる。
【0008】
また、特許文献2および3に示されるように、耐薬液性を有する材料として、通常、四フッ化エチレン−エチレン共重合樹脂のような有機材料が使用されている。ここで、基板保持部は、基板を回転させつつ保持するため一定の強度を必要とする。したがって、有機材料によって基板保持部を形成する場合、一定の強度を得るため、当該基板保持部の厚さを厚くすることが必要となる。その結果、基板保持部のサイズが増大することによって基板処理装置のサイズが増大し、基板処理装置の床面積が増大するという問題が生じる。
【0009】
さらに、発明者は、基板保持部を例えばSiC等のセラミックスによって形成することによって、薬液の腐食が原因となって発生する基板の処理不良を解決できるかどうかについても調査・検討を行った。
【0010】
発明者が調査・検討したところ、基板保持部をセラミックスによって形成することにより、薬液による腐食および基板保持部の強度についての問題は解消することができた。しかし、セラミックス内部に存在する空隙に薬液が入り込み、当該空隙に残存する薬液によってパーティクルが発生する原因となることが確認されてた。すなわち、当該空隙に入り込んだ薬液が入り込むと、基板保持部を純水等によって洗浄しても当該空隙に残存する薬液を洗い流すことができず、その薬液が基板に付着するとパーティクルが発生して基板の処理不良の原因となる。
【0011】
そこで、本発明では、薬液によって所定の基板処理を施す場合であっても、薬液が付着する部分を腐食することなく良好に基板処理を行うことができる基板処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板を回転させつつ前記基板に処理液を供給して所定の処理を施す基板処理装置であって、上面側が耐薬液性樹脂で形成されており、前記上面から所定の間隔を隔てて前記基板を略水平姿勢に保持しつつ回転する基板保持手段と、中空の円筒状部材であり、前記基板保持手段の中心付近に接続されるとともに、回転駆動機構により回転させられる回転軸と、少なくともその内面が耐薬液性樹脂で形成されており、前記基板保持手段を貫く貫通孔を介して前記基板の下方から不活性ガスを供給する気体流路と、を備え、前記気体流路は、前記回転軸の内側であり、前記回転軸は、耐薬液性樹脂による内周部と、軸受けされる金属による外周部とによって構成され、中空部分には処理液ノズルが挿設され、前記回転軸の金属による前記外周部は、耐腐食性を有する金属であり、さらに、前記基板保持手段の上面側に位置する樹脂部は、処理空間と対向する上面部を残し、略ドーナツ状型にくり貫いた形状を有し、前記基板保持手段の下面側は、前記樹脂部の強度を補強する補強部材で構成されており、前記補強部材は、炭化珪素であることを特徴とする。
【0015】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の基板処理装置であって、前記耐薬液性樹脂は、フッ素系樹脂であることを特徴とする。
【0016】
また、請求項3の発明は、基板を回転させつつ前記基板に所定の処理液を供給して所定の処理を施す基板処理装置であって、前記基板を略水平姿勢にて保持しつつ回転する基板保持手段と、中空の円筒状部材であり、前記基板保持手段の中心付近に接続されるとともに、回転駆動機構により回転させられる回転軸と、前記基板保持手段を貫通して設けられており、前記基板の処理空間に不活性ガスを供給する気体流路と、を備え、少なくとも前記基板保持手段と前記処理空間の雰囲気とが接する部分は耐薬液性樹脂で形成されており、少なくとも前記気体流路と前記処理空間の雰囲気とが接する部分は耐薬液性樹脂で形成されており、前記気体流路は、前記回転軸の内周面であり、前記回転軸は、耐薬液性樹脂による内周部と、軸受けされる金属による外周部とによって構成され、中空部分には処理液ノズルが挿設され、前記回転軸の金属による前記外周部は、耐腐食性を有する金属であり、さらに、前記基板保持手段の上面側に位置する樹脂部は、処理空間と対向する上面部を残し、略ドーナツ状型にくり貫いた形状を有し、前記基板保持手段の下面側は、前記樹脂部の強度を補強する補強部材で構成されており、前記補強部材は、炭化珪素であることを特徴とする。
【0017】
また、請求項4の発明は、請求項3に記載の基板処理装置であって、前記基板保持手段を挟んで前記処理空間と逆側には、前記基板保持手段を回転させる回転駆動機構が設けられており、前記基板保持手段の前記回転駆動機構と対向する部分には、補強部材設けられていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0019】
<1.基板処理装置の構成>
図1は、本発明にかかる基板処理装置1の構成を示す縦断面図である。また、図2は、後述するスピンベース10付近の断面を示す図である。また、図3は、基板に対して処理液および不活性ガスを供給する供給部の一例を示す図である。
【0020】
本実施の形態の基板処理装置1では、半導体ウェハである基板Wの下面に薬液を供給してベベルエッチング等の処理動作を行うことができる。なお、図1および以降の各図にはそれらの方向関係を明確にするため、必要に応じてZ軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平平面とするXYZ直交座標系を付している。
【0021】
この基板処理装置1は、1枚の基板Wに対して所定の処理を行う枚葉式の基板処理装置であって、主として、基板Wを保持するスピンベース10と、スピンベース10上に設けられた複数のチャックピン14と、スピンベース10を回転させる回転駆動機構20と、スピンベース10に対向して設けられた雰囲気遮断板30と、スピンベース10に保持された基板Wの周囲を取り囲むスプラッシュガード50と、スピンベース10上に保持された基板Wに処理液や不活性ガスを供給する機構と、雰囲気遮断板30およびスプラッシュガード50を昇降させる機構とを備えている。
【0022】
スピンベース10は、その中心に貫通孔を有し、その上面から所定の間隔を隔てて基板Wを略水平姿勢に保持する円盤状の部材である。本実施の形態の基板処理装置1では、スピンベース10と雰囲気遮断板30とによって囲まれた処理空間31(図1、図2参照)の上方および下方から薬液や純水を供給することによって、スピンベース10に保持された基板Wに対して所定の基板処理が施される。図2に示すように、スピンベース10は、スピンベース10の上面側で耐薬液性樹脂によって形成された樹脂部10aと、スピンベース10の下面側でセラミックス(本実施の形態では炭化珪素)によって形成されてスピンベース10の強度を補う補強部材10eとから構成される。
【0023】
樹脂部10aは、スピンベース10の上面側に位置し、処理空間31と対向して当該処理空間31に供給される薬液雰囲気と接する部分であり、ポリクロロトリフルオロエチレン(以下、「PCTFE」とも呼ぶ)やポリテトラフルオロエチレン(以下、「PTFE」とも呼ぶ)等のフッ素系樹脂によって形成されている。これにより、基板処理の際に基板Wに供給される薬液が樹脂部10aに付着しても、薬液によって腐食されず耐薬液性を有する。すなわち、樹脂部10aは耐薬液性樹脂によって形成されている。そのため、処理空間31に基板処理を行うため種々の薬液が供給されても、腐食されることがなく、良好に基板処理を行うことができる。
【0024】
また、樹脂部10aは、図2に示すように、円形状の板材の中心部付近に直径D1の貫通孔を設けるとともに、当該円形状の板材の下側部分を、処理空間31と対向する上面部10bを残し、その内径がD2および外径がD3となる略ドーナツ型にくり貫いた形状を有している。すなわち、樹脂部10aの内部には、樹脂部10aの中心付近に設けられて円筒状の内縁部10dの外周壁と、樹脂部10aの外周部に設けられた円筒状の外縁部10cの内周壁と、上面部10bとによって囲まれた略ドーナツ形状の内部空間10fが形成されている。
【0025】
さらに、スピンベース10の回転駆動機構20と対向する部分、すなわち、スピンベース10の下面側には、補強部材10eが配設されている。補強部材10eは、フッ素系樹脂と比較して非常に大きな強度を有するセラミックス(本実施の形態では炭化珪素)によって形成され、スピンベース10の内縁部10dを挿入する孔部を持つ略ドーナツ形状の板材であり、樹脂部10aの内部空間10fの下部付近に嵌め込まれている。これにより、樹脂部10a内部に内部空間10fを形成しても、補強部材10eによって樹脂部10aの強度を補強することができる。そのため、スピンベース10を撓ませず良好に回転させることができる。
【0026】
また、補強部材10eを配設することによってスピンベース10全体として一定の強度を保持したまま樹脂部10a内部に内部空間10fを設けることができる。そのため、内部空間10fに、例えば、後述するチャック駆動機構13を配設することが可能となる。
【0027】
また、補強部材10eを使用せずにフッ素系樹脂だけでスピンベース10を形成する場合、スピンベース10を撓ませず良好に回転させるためには、スピンベース10の鉛直方向の大きさ(高さ)を大きくする必要がある。しかし、本実施の形態のスピンベース10では、フッ素系樹脂によって形成された樹脂部10aとセラミックスによって形成された補強部材10eとによって構成されている。そのため、フッ素系樹脂のみでスピンベース10を形成する場合と比較してスピンベース10のサイズを小さくすることができ、その結果、高速回転に対する負荷を低減することができる。また、基板Wとの微小ギャップを保つ精度の高い平板を形成できる。
【0028】
なお、処理空間31から飛散する薬液は、後述するように、スプラッシュガード50によって受けとめられてセラミックスで形成された補強部材10eには付着しない。そのため、従来の装置のように補強部材10e内部に薬液が残存し、基板Wにパーティクルが発生する問題が生じず、良好に基板処理を行うことができる。
【0029】
ところで、本実施の形態と同様な基板処理を施す装置において、従来、処理空間と対向する部分(本実施形態のスピンベース10の場合、樹脂部10aに該当する部分)に炭化珪素等のセラミックスが使用されていた。しかし、処理空間に薬液を供給して基板処理を行うと、スピンベースを構成するセラミックス内部の空隙に薬液が入り込み、当該空隙に残存する薬液が基板に付着してパーティクルが発生して基板の処理不良の原因となっていた。
【0030】
また、この発明の発明者は、スピンベースの処理空間と対向する部分を、(1)セラミックスを基材とし、当該基材と同様なセラミックスをCVD(Chemical Vapor Deposition)法によって蒸着し、処理空間と対向する部分を緻密な構造とした部材によって構成することにより、または、(2)セラミックスを基材とし、当該基材にフッ素系樹脂をコーティングした部材によって構成することにより、従来の装置で問題となっていた残存する薬液の影響によって発生するパーティクルを防止できるかどうかについてそれぞれ検討した。
【0031】
しかし、セラミックスを蒸着させる方式の場合、処理空間と対向する部分の表面を緻密な構造とすることができ、空隙の影響による基板不良の問題は解決することができた。しかしながら、蒸着によって形成された部分は、その表面形状が凹凸状となり、この凹凸部に基板処理に使用された薬液が溜まり易くなる。そのため、当該凹凸部分に溜まった薬液の影響によって基板にパーティクルが発生し、基板の処理不良が発生していた。
【0032】
また、セラミックスにフッ素系樹脂をコーティングする方式の場合、セラミックスとフッ素系樹脂との親和性が低いため、コーティングされたフッ素系樹脂が短期間で剥離してしまう。これにより、基板の処理不良が発生していた。
【0033】
さらに、フッ素系樹脂をコーティングする前に下塗り材を予め基材であるセラミックスに塗布し、その後、フッ素系樹脂をコーティングする場合、下塗り材に含まれる重金属がフッ素系樹脂のコーティングの欠陥部から溶出するため、基板を汚染する原因となり、基板の処理不良が発生していた。
【0034】
しかし、本実施の形態の基板処理装置1では、スピンベース10の樹脂部10aをセラミックスでなくフッ素系樹脂によって形成しているため、従来の装置のように処理空間と対向する部分(セラミックス内部やセラミックス表面の凹凸部)に薬液が残存することがなく、当該残存する薬液の影響によって基板Wにパーティクルが発生することがない。
【0035】
また、本実施の形態の基板処理装置1において、処理空間31と対向する樹脂部10aは、その表面にフッ素系樹脂をコーティングするのでなく、樹脂部10a自体をフッ素系樹脂によって形成している。これにより、コーティングの際に重金属を含む下塗り材を使用する必要がないため、当該重金属の影響によって基板が汚染されるという問題も発生しない。
【0036】
スピンベース10の上面にはそれぞれが円形の基板Wの周縁部を把持する複数のチャックピン14が立設されている。チャックピン14は円形の基板Wを確実に保持するために3個以上設けてあれば良く、本実施形態の基板処理装置においては、3個のチャックピン14がスピンベース10の周縁に沿って等間隔(120°間隔)に立設されている。なお、図2では図示の便宜上、2個のチャックピン14を示している。
【0037】
3個のチャックピン14のそれぞれは、基板Wの周縁部を下方から支持する基板支持部14aと、基板支持部14aに支持された基板Wの外周端面を押圧して基板Wを保持する基板保持部14bとを備えている。
【0038】
また、各チャックピン14の基板保持部14bは、対応するチャック駆動機構13と連動接続されている。図2に示すように、チャック駆動機構13は、スピンベース10の上面部10aと、スピンベース10の下面側に配設された補強部材10eとによって挟まれた内部空間10fに配置されている。したがって、チャック駆動機構13を動作させることによって基板保持部14bが基板Wの外周端面を押圧する押圧状態と、基板保持部14bが基板Wの外周端面から離れる開放状態との間で切り換えることができる。
【0039】
なお、図2では図示の便宜上、2個のチャック駆動機構13を示している。また、3個のチャックピン14の押圧状態と開放状態との切り換えは、種々の公知の機構によって実現することが可能であり、例えば特公平3−9607号公報に開示されたリンク機構等を用いれば良い。
【0040】
スピンベース10に基板Wを渡すときおよびスピンベース10から基板Wを受け取るときには、3個のチャックピン14を開放状態にする。一方、基板Wに対して後述の諸処理を行うときには、3個のチャックピン14を押圧状態とする。押圧状態とすることによって、3個のチャックピン14は基板Wの周縁部を把持してその基板Wをスピンベース10から所定間隔を隔てた水平姿勢にて保持する。基板Wは、その表面を上面側に向け、裏面を下面側に向けた状態にて保持される。3個のチャックピン14を押圧状態として基板Wを保持したときには、基板保持部14bの上端部が基板Wの上面より突き出る。これは処理時にチャックピン14から基板Wが脱落しないように、基板Wを確実に保持するためである。
【0041】
スピンベース10の中心付近には、図2に示すように、中空の円筒状部材である回転軸11が接続されている。そして、回転軸11の中空部分とスピンベース10の中心付近に設けられた貫通孔とは連通接続されている。
【0042】
回転軸11は、図2に示すように、耐薬液性を有する樹脂によって形成された内周部11aと、耐腐食性を有する金属(本実施の形態ではステンレス)によって形成された外周部11bとによって構成されている。回転軸11の内周部11aは、スピンベース10の樹脂部10aと同様にフッ素系樹脂によって形成されている。
【0043】
また、内周部11aの外壁面は、フッ素系樹脂と比較して強度を有するステンレス製の外周部11bの内壁面と接合されている。これにより、内周部11aをフッ素系樹脂によって形成しても回転軸11全体としては、十分な強度を得ることができる。そのため、後述する回転駆動機構20によって回転軸11を回転させる際に、当該回転軸11に接続されたスピンベース10を良好に回転させることができる。その結果、スピンベース10に保持された基板Wを良好に回転させることができ、処理空間31において施される基板処理を良好に行うことができる。
【0044】
さらに、雰囲気遮断板30とスピンベース10とに挟まれた処理空間31の薬液を含む雰囲気は、処理空間31からスピンベース10の貫通孔を介して回転軸11に到達する。しかし、当該雰囲気に含まれる薬液は耐薬液性を有する内周部11aに付着してステンレスによって形成された外周部11bに付着しない。そのため、薬液処理を行っても回転軸11が腐食されない。
【0045】
回転軸11の内側の中空部分には下側処理液ノズル15が挿設されている。下側処理液ノズル15は、スピンベース10の樹脂部10aや回転軸11の内周部11aと同様に、耐薬液性を有するフッ素系樹脂によって形成された処理液吐出用のノズルであり、回転軸11に挿入して設けられている。また、下側処理液ノズル15の先端部15aは、スピンベース10の貫通孔を介してチャックピン14に保持された基板Wの中心部直下に位置している。
【0046】
下側処理液ノズル15の基端部は処理液配管16に連通接続されている。図3に示すように、処理液配管16の基端部は4本に分岐されていて、分岐配管16aには第1の薬液が収容された第1薬液供給源17aが連通接続され、分岐配管16bには第2の薬液が収容された第2薬液供給源17bが連通接続され、分岐配管16cには第3の薬液が収容された第3薬液供給源17cが連通接続され、さらに分岐配管16dには、リンス液として使用される純水が収容された純水供給源18が連通接続されている。分岐配管16a,16b,16c,16dにはそれぞれバルブ12a,12b,12c,12dが設けられている。これらバルブ12a,12b,12c,12dの開閉を切り換えることによって、下側処理液ノズル15の先端部15aからチャックピン14に保持された基板Wの下面の中心部付近に第1〜第3の薬液またはリンス液を選択的に切り換えて吐出・供給することができる。
【0047】
すなわち、バルブ12aを開放して他のバルブを閉鎖することにより下側処理液ノズル15から第1の薬液を供給することができ、バルブ12bを開放して他のバルブを閉鎖することにより下側処理液ノズル15から第2の薬液を供給することができ、バルブ12cを開放して他のバルブを閉鎖することにより下側処理液ノズル15から第3の薬液を供給することができ、さらにバルブ12dを開放して他のバルブを閉鎖することにより下側処理液ノズル15からリンス液を供給することができる。なお、第1〜第3の薬液としては、例えばフッ酸(HF)、緩衝フッ酸(BHF)、SC1(アンモニア水と過酸化水素水と水との混合液)、SC2(塩酸と過酸化水素水と水との混合液)等を使用することができ、互いに種類が異なるものとすることができる。
【0048】
また、スピンベース10の貫通孔および回転軸11の中空部分の内壁と下側処理液ノズル15の外壁との間の隙間は、気体供給路19となっている。すなわち、気体供給路19は、フッ素系樹脂によって形成された樹脂部10aの中心付近の壁面(内縁部10dの下側処理液ノズル15と対向する壁面)と、フッ素系樹脂によって形成された回転軸11の内周部11aと、フッ素系樹脂によって形成された下側処理液ノズル15の外壁とによって囲まれた隙間空間であり、不活性ガス供給源23から供給される不活性ガスの気体流路として用いられている。そのため、雰囲気遮断板30とスピンベース10とに挟まれた処理空間31の薬液を含む雰囲気が、処理空間31から気体供給路19に到達しても薬液によって腐食されず、不活性ガスを良好に供給することができる。
【0049】
このように、スピンベース10の上面部10bおよび内縁部10dと、回転軸11の内周部11aとは、耐薬液性を有するフッ素系樹脂によって構成されている。すなわち、スピンベース10および回転駆動機構20において、薬液や薬液を含む雰囲気と接する部分は、フッ素系樹脂によって構成されている。そのため、薬液の腐食の影響を受けず良好に基板処理を行うことができる。
【0050】
この気体供給路19の先端部19aはチャックピン14に保持された基板Wの下面に向けられている。そして、気体供給路19の基端部は、ガス配管48およびバルブ47bを介して不活性ガス供給源23と連通接続されている。そのため、バルブ47bを開放してバルブ47aを閉鎖することによって、気体供給路19の先端部19aからチャックピン14に保持された基板Wの下面に向けて窒素ガス等の不活性ガスを供給することができる。
【0051】
回転駆動機構20は、スピンベース10の下部、すなわち、スピンベース10を挟んで処理空間31と逆側に配設され、回転軸11およびスピンベース10を回転させる機構であり、本実施の形態では電動モータによって構成されている。また、回転駆動機構20は、図2に示すように、回転駆動機構20のハウジング60aの内側上部に配設されたベアリング61と、ハウジング60aの内側下部に配設されたベアリング62とによって回転軸11の軸受けを構成している。
【0052】
また、ハウジング60aの内側には、図2に示すように、回転軸11に取り付けられたロータ磁界発生部63と、ハウジング60aの内壁(固定側)に取り付けられたステータ磁界発生部64とが備えられている。ロータ磁界発生部63は、略円筒状の部材であり、その外周部には、永久磁石が配置されている。そのため、ロータ磁界発生部63では、磁界を発生することができる。また、ロータ磁界発生部63の中心付近の中空部には、回転軸11が挿入して設けられている。
【0053】
なお、ロータ磁界発生部63の永久磁石は、アルニコ磁石、フェライト磁石、希土類コバルト磁石およびNd-Fe-B系磁石を使用して作成される。
【0054】
ステータ磁界発生部64は、複数の円弧状部材によって構成された略円筒部材である。図2に示すように、ステータ磁界発生部64は、その内周面に配設されたロータ磁界発生部63の外周面を覆うように形成されており、ハウジング60aの内壁に固定されている。また、ステータ磁界発生部64を構成する各円弧状には、コイルを巻きつけられている。そのため、各円弧状のコイルに、電位差を印加することによって、それぞれ異なった磁界を発生することができる。
【0055】
このように、ステータ磁界発生部64ではそれぞれ別個に磁界を発生することができる。これにより、ロータ磁界発生部63の磁界に対してステータ磁界発生部64の各円弧状部材で発生させる磁界を制御することによって、ステータ磁界発生部63は、ハウジング60aとともに固定側を構成し、ロータ磁界発生部63が回転させられる。そのため、ベアリング61、62に軸受された回転軸11、および回転軸11が垂設されることによって接続されたスピンベース10を回転することができる。
【0056】
なお、ベアリング61、62は、当該ベアリング内にてパーティクルが発生し、そのパーティクルが基板Wに付着して処理不良が発生するのを抑制するため、非接触タイプや非接触タイプのシール付きのものを使用することが好ましい。
【0057】
以上の回転軸11、回転駆動機構20等は、ベース部材24上に設けられた円筒状のケーシング25内に収容されている。
【0058】
ベース部材24上のケーシング25の周囲には受け部材26が固定的に取り付けられている。受け部材26としては、円筒状の仕切り部材27a,27b,27c,27dが立設されている。ケーシング25の外壁と仕切り部材27aの内壁との間の空間が第1排液槽28aを形成し、仕切り部材27aの外壁と仕切り部材27bの内壁との間の空間が第2排液槽28bを形成し、仕切り部材27bの外壁と仕切り部材27cの内壁との間の空間が第3排液槽28cを形成し、仕切り部材27cの外壁と仕切り部材27dの内壁との間の空間が第4排液槽28dを形成している。
【0059】
第1排液槽28a〜第4排液槽28dのそれぞれの底部には図示省略の排出口が形成されており、各排出口は相互に異なるドレインに接続されている。すなわち、第1排液槽28a〜第4排液槽28dは異なる目的に対応すべく形成されているものであり、それぞれの目的に応じたドレインに接続されているのである。例えば、本実施形態では第1排液槽28aは使用済みの純水および気体を排気するための槽であり、廃棄処理のための廃棄ドレインに連通接続されている。また、第2排液槽28b、第3排液槽28c、第4排液槽28dのそれぞれは使用済みの薬液を回収するための槽であり、回収して循環再利用するための回収ドレインに連通接続されている。なお、第2排液槽28b〜第4排液槽28dは薬液の種類に応じて使い分けられ、上記第1の薬液は第2排液槽28bに回収し、第2の薬液は第3排液槽28cに回収し、第3の薬液は第4排液槽28dに回収するようにすれば良い。
【0060】
受け部材26の上方にはスプラッシュガード50が設けられている。スプラッシュガード50は、スピンベース10上に水平姿勢にて保持されている基板Wを円環状に囲繞するように配設され、スピンベース10と同心円状に内方から外方に向かって配された4つのガード51,52,53,54からなる4段構造を備えている。4つのガード51〜54は、最外部のガード54から最内部のガード51に向かって、順に高さが低くなるようになっている。また、ガード51〜54の上端部はほぼ鉛直な面内に収まる。
【0061】
ガード51は、スピンベース10と同心円状の円筒部51bと、円筒部51bの上端から中心側(スピンベース10側)に向かって斜め上方に突出した突出部51aと、円筒部51bの下端から中心側斜め下方に延びる傾斜部51cと、円筒部51bの下端から鉛直方向下方に同一内径にて延びる円筒部51eと、傾斜部51cの下端から鉛直方向下方に延びる円筒部51dとにより構成されている。円筒部51eは円筒部51dよりも外側にあり、円筒部51eと円筒部51dとの間が円筒状の溝51hとなる。
【0062】
ガード51の内側、すなわち突出部51a、円筒部51bおよび傾斜部51cによって囲まれる部分が案内部51f(第1案内部)となる。案内部51fの断面は、スプラッシュガード50の中心部に向かって開口したほぼコの字形状となる。
【0063】
ガード52は、スピンベース10と同心円状の円筒部52bと、円筒部52bの上端から中心側に向かって斜め上方に突出した突出部52aと、円筒部52bの下端から中心側斜め下方に延びる傾斜部52cと、傾斜部52cの下端から分岐されて鉛直方向下方に延びる円筒部52dと、傾斜部52cの下端から円筒部52dよりも外側に分岐されて鉛直方向下方に延びる円筒部52eとにより構成されている。円筒部52eは円筒部52dよりも外側にあり、円筒部52eと円筒部52dとの間が円筒状の溝52hとなる。
【0064】
ガード53は、スピンベース10と同心円状の円筒部53bと、円筒部53bの上端から中心側に向かって斜め上方に突出した突出部53aと、円筒部53bの内壁面から分岐するようにして固設された円筒部53cとにより構成されている。円筒部53bは円筒部53cよりも外側にあり、円筒部53bと円筒部53cとの間が円筒状の溝53fとなる。
【0065】
ガード54は、スピンベース10と同心円状の円筒部54bと、円筒部54bの上端から中心側に向かって斜め上方に突出した突出部54aとにより構成されている。
【0066】
突出部51aと突出部52aとの間の空間、すなわち突出部52a、円筒部52b、傾斜部52cおよび突出部51aによって囲まれる部分が回収ポート52f(第2案内部)となる。また、突出部52aと突出部53aとの間の空間が回収ポート53d(第3案内部)となり、同様に、突出部53aと突出部54aとの間の空間が回収ポート54c(第4案内部)となる。回収ポート54c、回収ポート53d、回収ポート52fおよび案内部51fは、いずれもスピンベース10と同心円状の円環形状を有しており、回転する基板Wから飛散する処理液をスピンベース10に保持された基板Wの側方で受け止める。
【0067】
図1に示すように、回収ポート54c、回収ポート53d、回収ポート52f、案内部51fが上から順に多段に積層されている。換言すれば、鉛直方向においてガード51の内側、ガード51とガード52との隙間、ガード52とガード53との隙間、ガード53とガード54との隙間がそれぞれ案内部51f、回収ポート52f、回収ポート53d、回収ポート54cとされているのである。
【0068】
なお、本実施形態では、案内部51fは回転する基板Wから飛散するリンス液を受け止め、回収ポート52f、回収ポート53dおよび回収ポート54cは回転する基板Wから飛散する薬液を受け止めるために使用される。よって、リンス液を受け止める案内部51fの上に薬液を受け止める回収ポート52f、回収ポート53dおよび回収ポート54cが多段に積層される構成となっている。
【0069】
一方、円筒部51dの内壁面に沿った部分は第1流路51gとなる。また、円筒部51eの外壁面と円筒部52dの内壁面との間が第2流路52gとなり、円筒部52eの外壁面と円筒部53cの内壁面との間が第3流路53eとなり、円筒部53bの外壁面と円筒部54bの内壁面との間が第4流路54dとなる。
【0070】
図1に示すように、第1流路51g、第2流路52g、第3流路53e、第4流路54dが内側から順に並び、第1流路51g〜第4流路54dのそれぞれはスピンベース10と同心円状の円筒形状となる。換言すれば、水平方向においてガード51の内側、ガード51とガード52との隙間、ガード52とガード53との隙間、ガード53とガード54との隙間がそれぞれ第1流路51g、第2流路52g、第3流路53e、第4流路54dとされているのである。なお、円筒状の第2流路52g、第3流路53e、第4流路54dのそれぞれの一部には図示省略の連結部材が設けられており、それら連結部材によって相互に隣接するガード51〜54が連結され、ガード51〜54が一体としてスプラッシュガード50を構成している。
【0071】
また、第1流路51gは案内部51fと連通しており、案内部51fが受け止めたリンス液を下方へと流す。第2流路52gは回収ポート52fと連通しており、回収ポート52fが受け止めた薬液を下方へと流す。同様に、第3流路53eは回収ポート53dと連通しており、回収ポート53dが受け止めた薬液を下方へと流し、さらに第4流路54dは回収ポート54cと連通しており、回収ポート54cが受け止めた薬液を下方へと流す。すなわち、第1流路51g、第2流路52g、第3流路53eおよび第4流路54dは、案内部51f、回収ポート52f、回収ポート53dおよび回収ポート54cと1対1で対応して設けられており、それぞれが対応する案内部から導かれる処理液を下方へと流すように構成されているのである。
【0072】
スプラッシュガード50は、図1に示すように、ガード昇降機構55によって鉛直方向に沿って昇降自在とされている。ガード昇降機構55としては、ボールネジを用いた送りネジ機構やエアシリンダを用いた機構等、公知の種々の機構を採用することができる。
【0073】
図1に示す状態からガード昇降機構55がスプラッシュガード50を下降させると、仕切り部材27b,27cがそれぞれ溝52h,53fに遊嵌し、やがて仕切り部材27aが溝51hに遊嵌する。スプラッシュガード50を最も下降させた状態では、図6に示すように、スピンベース10がスプラッシュガード50の上端から突き出る。この状態では、図示を省略する搬送ロボットによってスピンベース10に対する基板Wの受け渡しが可能となる。
【0074】
一方、ガード昇降機構55がスプラッシュガード50を最も上昇させると、仕切り部材27a,27b,27cがそれぞれ溝51h,52h,53fから離間し、図5に示すように、スピンベース10およびそれに保持された基板Wの周囲に案内部51fが位置することとなる。この状態は、リンス処理時の状態であり、回転する基板W等から飛散したリンス液は案内部51fによって受け止められ、案内部51fから第1流路51gに導かれ、第1流路51gに沿って下方へ流れ、第1排液槽28aへと流れ込む。第1排液槽28aに流入した水は廃棄ドレインへと排出される。
【0075】
ガード昇降機構55がスプラッシュガード50を図5の状態から若干下降させると、スピンベース10およびそれに保持された基板Wの周囲に回収ポート52fが位置することとなる(図1参照)。この状態は第1の薬液を使用した薬液処理時の状態であって、第1の薬液を回収再利用する場合であり、回転する基板W等から飛散した第1の薬液は回収ポート52fによって受け止められ、回収ポート52fから第2流路52gに導かれ、第2流路52gに沿って下方へ流れ、第2排液槽28bへと流れ込む。第2排液槽28bに流入した第1の薬液は回収ドレインへと排出される。
【0076】
ガード昇降機構55がスプラッシュガード50を図1の状態からさらに若干下降させると、スピンベース10およびそれに保持された基板Wの周囲に回収ポート53dが位置することとなる。この状態は第2の薬液を使用した薬液処理時の状態であって、第2の薬液を回収再利用する場合であり、回転する基板W等から飛散した第2の薬液は回収ポート53dによって受け止められ、回収ポート53dから第3流路53eに導かれ、第3流路53eに沿って下方へ流れ、第3排液槽28cへと流れ込む。第3排液槽28cに流入した第2の薬液は回収ドレインへと排出される。
【0077】
同様に、ガード昇降機構55がスプラッシュガード50をさらに若干下降させると、スピンベース10およびそれに保持された基板Wの周囲に回収ポート54cが位置することとなる。この状態は第3の薬液を使用した薬液処理時の状態であって、第3の薬液を回収再利用する場合であり、回転する基板W等から飛散した第3の薬液は回収ポート54cによって受け止められ、回収ポート54cから第4流路54dに導かれ、第4流路54dに沿って下方へ流れ、第4排液槽28dへと流れ込む。第4排液槽28dに流入した第3の薬液は回収ドレインへと排出される。
【0078】
このように、ガード昇降機構55は、回転する基板Wから飛散する処理液を、その処理液の回収形態(処理液の種類別回収、廃棄/回収再利用のための回収等)に対応した案内部で受け止めるように、スピンベース10に保持された基板Wと各案内部との位置関係を調節するのである。
【0079】
スピンベース10の上方には、スピンベース10によって保持された基板Wの上面に対向する雰囲気遮断板30が設けられている。雰囲気遮断板30は、基板Wの径よりも若干大きく、かつスプラッシュガード50の上部開口の径よりも小さい径を有する円盤状部材である。雰囲気遮断板30は、中心部に開口を有する。
【0080】
雰囲気遮断板30の中心部上面側には回転軸35が垂設されている。回転軸35は中空の円筒状部材であって、その内側の中空部分には上側処理液ノズル36が挿設されている。回転軸35には、回転駆動機構42が連動連結されている。回転駆動機構42は、回転駆動機構20と同様な構成を有する駆動機構であり、主として不図示の電動モータの回転運動を不図示のベアリングによって支持された回転軸35に直接伝達する態様によって構成されている。これにより、回転軸35および雰囲気遮断板30を水平面内にて鉛直方向に沿った軸Jを中心として回転させることができる。そのため、雰囲気遮断板30は基板Wとほぼ平行かつ同軸に回転されることとなる。
【0081】
なお、後述する制御部99によって回転駆動機構20と回転駆動機構42との回転状態について同期をとることにより、雰囲気遮断板30はスピンベース10に保持された基板Wとほぼ同じ回転数にて回転される。
【0082】
上側処理液ノズル36は回転軸35を貫通しており、その先端部36aはスピンベース10に保持された基板Wの中心部直上に位置する。また、上側処理液ノズル36の基端部は処理液配管37に連通接続されている。図3に示すように、処理液配管37の基端部は4本に分岐されていて、分岐配管37aには第1薬液供給源17aが連通接続され、分岐配管37bには第2薬液供給源17bが連通接続され、分岐配管37cには第3薬液供給源17cが連通接続され、さらに分岐配管37dには純水供給源18が連通接続されている。分岐配管37a,37b,37c,37dにはそれぞれバルブ38a,38b,38c,38dが設けられている。これらバルブ38a,38b,38c,38dの開閉を切り換えることによって、上側処理液ノズル36の先端部36aからチャックピン14に保持された基板Wの上面の中心部付近に第1〜第3の薬液またはリンス液を選択的に切り換えて吐出・供給することができる。
【0083】
すなわち、バルブ38aを開放して他のバルブを閉鎖することにより上側処理液ノズル36から第1の薬液を供給することができ、バルブ38bを開放して他のバルブを閉鎖することにより上側処理液ノズル36から第2の薬液を供給することができ、バルブ38cを開放して他のバルブを閉鎖することにより上側処理液ノズル36から第3の薬液を供給することができ、さらにバルブ38dを開放して他のバルブを閉鎖することにより上側処理液ノズル36からリンス液を供給することができる。
【0084】
また、回転軸35の中空部分の内壁および雰囲気遮断板30の中心の開口の内壁と上側処理液ノズル36の外壁との間の隙間は、気体供給路45となっている。この気体供給路45の先端部45aはスピンベース10に保持された基板Wの上面中心部に向けられている。また、気体供給路45の基端部は、ガス配管46に連通接続されている。ガス配管46は、図3に示すように、不活性ガス供給源23に連通接続され、ガス配管46の経路途中にはバルブ47aが設けられている。そのため、バルブ47bを閉鎖するとともにバルブ47aを開放することによって、気体供給路45の先端部45aからスピンベース10に保持された基板Wの上面の中心部に向けて不活性ガス(ここでは窒素ガス)を供給することができる。
【0085】
また、雰囲気遮断板30は昇降機構49によって鉛直方向に沿って昇降自在とされている。昇降機構49としては、ボールネジを用いた送りネジ機構やエアシリンダを用いた機構等、公知の種々の機構を採用することができる。例えば、回転軸35および回転駆動機構42を支持アーム内に収容するとともに、その支持アーム全体を昇降機構49によって昇降するようにすれば良い。昇降機構49は、その支持アームを昇降させることによって、それに連結された回転軸35および雰囲気遮断板30を一体として昇降させる。より具体的には、昇降機構49は、スピンベース10に保持された基板Wの上面に近接する位置と、基板Wの上面から大きく上方に離間した位置との間で雰囲気遮断板30を昇降させる。雰囲気遮断板30がスピンベース10に保持された基板Wの上面に近接すると、その基板Wの表面全面を覆うこととなる。
【0086】
図4は、本基板処理装置の制御系の構成を示すブロック図である。本基板処理装置には、CPUやメモリ等を備えたコンピュータによって構成された制御部99が設けられている。制御部99は、回転駆動機構20,42、昇降機構49、ガード昇降機構55および各バルブと電気的に接続されており、それらの動作を制御する。また、制御部99はスプラッシュガード50の高さ位置を検知するセンサ(図示省略)とも接続されている。制御部99は、該センサからの出力信号に基づいてスプラッシュガード50の高さ位置を認識し、ガード昇降機構55を制御してスプラッシュガード50を所望の高さに位置させる。
【0087】
<2.基板処理手順>
ここでは、以上のような構成を有する本基板処理装置における基板Wの処理手順について説明する。本基板処理装置における基本的な処理手順は、基板Wに対して薬液によるエッチング処理を行った後、リンス液によって薬液を洗い流すリンス処理を行い、さらにその後、基板Wを高速で回転させることによって水滴を振り切るスピンドライ処理を行うというものである。本実施形態では、第1の薬液によって基板Wの周縁部のベベルエッチングを行うものとする。
【0088】
まず、スプラッシュガード50を下降させることによって、スピンベース10をスプラッシュガード50から突き出させるとともに(図6参照)、雰囲気遮断板30を大きく上昇させてスピンベース10から大幅に離間させる。この状態にて、図示を省略する搬送ロボットによって未処理の基板Wがスピンベース10に渡される。そして、チャックピン14が渡された基板Wの周縁部を把持することにより水平姿勢にて当該基板Wを保持する。
【0089】
次に、スプラッシュガード50を上昇させてスピンベース10およびそれに保持された基板Wの周囲に位置させるとともに、雰囲気遮断板30を下降させて基板Wに近接させる。但し、雰囲気遮断板30は基板Wに非接触とする。このときに、制御部99がガード昇降機構55を制御して、エッチング処理時に回転する基板Wから飛散する処理液を、その処理液の回収形態に対応する案内部で受け止めるようにスピンベース10に保持された基板Wとスプラッシュガード50との位置関係を調節、つまりスプラッシュガード50の高さ位置を調節させている。本実施形態における回収形態は第1の薬液を再利用するために回収するものであるため、対応する案内部は回収ポート52fであり、ガード昇降機構55はスプラッシュガード50を上昇させてスピンベース10およびそれに保持された基板Wの周囲に回収ポート52fを位置させる(図1参照)。
【0090】
次に、スピンベース10とともにそれに保持された基板Wを回転させる。また、雰囲気遮断板30も回転させる。この状態にて、下側処理液ノズル15から薬液を基板Wの下面のみに吐出する。下側処理液ノズル15から吐出された薬液は遠心力によって基板Wの裏面全体に拡がり、その一部は基板W表面の周縁部にまで回り込む。この回り込んだ薬液によって基板W表面の周縁部のエッチング処理(ベベルエッチング)が進行する。
【0091】
このとき、下側処理液ノズル15の先端部15aから吐出された薬液の一部は、スピンベース10の上面部10bや、スピンベース10と雰囲気遮断板30との間の処理空間31から飛散されて外縁部10cに付着する。しかし、上述のように上面部10bや外縁部10cは耐薬液性を有するフッ素系樹脂によって構成されているため当該薬液によって腐食されず、また、スピンベース10をセラミックスで形成した場合とことなり、セラミックス内部の空隙に残存した薬液の影響によって基板Wにパーティクルが発生するといった問題も発生しない。そのため、基板処理を良好に行うことができる。
【0092】
また、処理空間31の雰囲気、すなわち、スピンベース10を回転させることによって処理空間31で発生した薬液のミストを含む雰囲気が、処理空間31から気体供給路19に到達した場合であっても、気体供給路19は上述のようにフッ素系樹脂によって形成されているため、気体供給路19が薬液によって腐食されず、良好に基板処理を行うことができる。
【0093】
なお、エッチング処理時に、気体供給路19および気体供給路45から少量の窒素ガスを吐出して気体供給路19,45への薬液の逆流を防止するようにしても良い。
【0094】
エッチング処理時に、回転する基板Wから飛散した第1の薬液は回収ポート52fによって受け止められ、回収ポート52fから第2流路52gに導かれ、第2流路52gに沿って下方へ流れ、第2排液槽28bへと流れ込む。第2排液槽28bに流入した第1の薬液は回収ドレインへと排出され、回収される。
【0095】
所定時間のエッチング処理が終了した後、下側処理液ノズル15からの薬液吐出を停止するとともに、スプラッシュガード50を若干上昇させて円筒部51bに内周面に設けられた案内部51fとスピンベース10に立設されたチャックピン14とが略同一高さとなるようにする。(図5参照)。なお、雰囲気遮断板30は、エッチング処理時よりわずかに上昇させた状態を維持する。この状態にて、基板Wを回転させつつバルブ38dおよびバルブ12d(図3参照)を開放させることによって、上側処理液ノズル36と下側処理液ノズル15とからリンス液を基板Wの上下両面に吐出する。吐出されたリンス液は回転の遠心力によって基板Wの表裏全面に拡がり、リンス液によって薬液を洗い流す洗浄処理(リンス処理)が進行する。
【0096】
なお、本実施の形態では、リンス液として純水を使用している。また、リンス処理時においても気体供給路19および気体供給路45から少量の窒素ガスを吐出して気体供給路19,45へのリンス液の逆流を防止するようにしても良い。
【0097】
所定時間のリンス処理が終了した後、上側処理液ノズル36、下側処理液ノズル15および吐出部61aからのリンス液吐出を停止するとともに、スプラッシュガード50を下降させてスピンベース10をスプラッシュガード50からわずかに突き出させる。なお、雰囲気遮断板30は、基板Wに近接した状態を維持する。この状態にて、基板Wを回転させつつ気体供給路19および気体供給路45から窒素ガスを吐出して基板Wの上下両面に吹き付ける。吐出された窒素ガスは、スピンベース10と基板Wとの間および雰囲気遮断板30と基板Wとの間を流れ、基板Wの周辺を低酸素濃度雰囲気とする。窒素ガスが供給された低酸素濃度雰囲気下にて、基板Wに付着している水滴が回転の遠心力によって振り切られることにより振り切り乾燥処理(スピンドライ処理)が進行する。
【0098】
所定時間のスピンドライ処理が終了すると、スピンベース10およびそれに保持された基板Wの回転を停止する。また、雰囲気遮断板30の回転も停止するとともに、雰囲気遮断板30を上昇させてスピンベース10から離間させる。この状態にて、図示を省略する搬送ロボットが処理済の基板Wをスピンベース10から取り出して搬出することにより一連の基板処理が終了する。
【0099】
<3.基板処理装置の利点>
以上のように、本実施の形態の基板処理装置1のスピンベース10の樹脂部10aおよび気体供給路19は耐薬液性を有するフッ素系樹脂によって形成されている。そのため、基板Wに対して所定の処理を行う際に、樹脂部10aや気体供給路19に薬液が付着しても腐食されない。そのため、良好に基板処理を行うことができる。
【0100】
また、スピンベース10をフッ素系樹脂で形成された樹脂部10aとセラミックスによって形成された補強部材10eとによって構成することにより、スピンベース10をフッ素系樹脂のみで形成する場合と比較して、当該スピンベース10のサイズを小さくすることができる。そのため、基板処理装置1の駆動力負荷を低減することができる。
【0101】
<4.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記の例に限定されるものではない。
【0102】
本実施の形態では、回転軸11の内周部11a、スピンベース10の樹脂部10a、および下側処理液ノズル15をフッ素系樹脂によって形成しているが、回転軸35、雰囲気遮断板30、および上側処理液ノズル36の該当部分も同様にフッ素系樹脂によって形成してもよい。すなわち、回転軸35の内周部と、雰囲気遮断板30の処理空間31と対向する部分と、上側処理液ノズル36とをフッ素系樹脂によって形成してもよい。これにより、雰囲気遮断板30の処理空間31と対向する部分や気体供給路45に薬液が付着しても腐食されず、良好に基板処理を行うことができる。この場合、雰囲気遮断板30の回転駆動機構42と対向する部分は、補強部材10eと同様な部材に構成してもよい。
【0103】
また、本実施の形態では、スピンベース10とチャックピン14とで基板保持手段を構成しているが、スピンベース10とは別部材でチャックピン14を保持するように構成して基板保持手段としてもよい。
【0104】
また、本実施の形態では、補強部材10eをセラミックスで形成しているが、アルミニウム合金やステンレスの金属に耐薬表面処理を施して構成しても良い。ここで、耐薬表面処理は、フッ素コーティング、例えばテフロン(登録商標)コーティングを少なくとも処理雰囲気に曝される部分に行うように構成しても良い。
【0105】
【発明の効果】
請求項1および請求項2に記載の発明によれば、基板保持手段の上面側と気体流路とは耐薬性樹脂によって形成されている。これにより、基板保持手段や気体流路に基板処理で使用される薬液が付着しても腐食されないため、基板処理を良好に行うことができる。
【0106】
また請求項1および請求項2に記載の発明によれば、補強部材によって基板保持手段の強度を補うことができる。また、補強部材は基板保持手段を下面側に設けられており、基板に供給される薬液が補強部材に付着することを防止することができる。そのため、基板を安定に回転させつつ、補強部材に付着した薬液の影響によって基板にパーティクルが発生することを防止でき、その結果、基板処理不良が発生することを防止できる。
【0107】
また請求項1および請求項2に記載の発明によれば、補強部材としてセラミックスを使用しているため、基板を安定に回転させて良好に基板処理を行うことができる。
【0108】
特に、請求項2に記載の発明によれば、耐薬性樹脂としてフッ素系樹脂を使用しているため、薬液によって腐食されることなく良好に基板処理を行うことができる。
【0109】
請求項3および請求項4に記載の発明によれば、少なくとも基板保持手段および気体流路と処理空間の雰囲気とが接する部分は耐薬性樹脂で形成されている。これにより、基板保持手段や気体流路は、処理空間に薬液が供給されることによって生じる薬液の雰囲気と接しても腐食されないため、基板処理を良好に行うことができる。
【0110】
特に、請求項4に記載の発明によれば、補強部材は、処理空間と逆側に設けられた回転駆動機構と対向する部分にて基板保持手段を補強している。これにより、基板を安定に回転させつつ補強部材に薬液が付着することを防止できるため、基板処理を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる基板処理装置の構成を示す縦断面図である。
【図2】図1の基板処理装置のスピンベース付近を示す縦断面図である。
【図3】基板に対して処理液および不活性ガスを供給する供給部の一例を示す図である。
【図4】図1の基板処理装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図5】スプラッシュガードとスピンベースとの高さ関係の一例を示す図である。
【図6】スプラッシュガードとスピンベースとの高さ関係の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 基板処理装置
10 スピンベース
10a 上面部
10d 補強部材
11 回転軸
11a 内周部
15 下側処理液ノズル
16 処理液配管
17a、17b、17c 薬液供給源
18 純水供給源
19 気体供給路
20、42 回転駆動機構
23 不活性ガス供給源
30 雰囲気遮断板
35 回転軸
36 上側処理液ノズル
45 気体供給路
49 昇降機構
50 スプラッシュガード
51 ガード
60a ハウジング
61、62 ベアリング
63 ロータ磁界発生部
64 ステータ磁界発生部
99 制御部
j 軸
w 基板

Claims (4)

  1. 基板を回転させつつ前記基板に処理液を供給して所定の処理を施す基板処理装置であって、
    (a) 上面側が耐薬液性樹脂で形成されており、前記上面から所定の間隔を隔てて前記基板を略水平姿勢に保持しつつ回転する基板保持手段と、
    (b) 中空の円筒状部材であり、前記基板保持手段の中心付近に接続されるとともに、回転駆動機構により軸受けされて回転させられる回転軸と、
    (c) 少なくともその内面が耐薬液性樹脂で形成されており、前記基板保持手段を貫く貫通孔を介して前記基板の下方から不活性ガスを供給する気体流路と、
    を備え、
    前記気体流路は、前記回転軸の内側であり、
    前記回転軸は、耐薬液性樹脂による内周部と、軸受けされる金属による外周部とによって構成され、
    中空部分には処理液ノズルが挿設され、
    前記回転軸の金属による前記外周部は、耐腐食性を有する金属であり、
    さらに、前記基板保持手段の上面側に位置する樹脂部は、処理空間と対向する上面部を残し、略ドーナツ状型にくり貫いた形状を有し、
    前記基板保持手段の下面側は、前記樹脂部の強度を補強する補強部材で構成されており、
    前記補強部材は、炭化珪素であることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記耐薬液性樹脂は、フッ素系樹脂であることを特徴とする基板処理装置。
  3. 基板を回転させつつ前記基板に所定の処理液を供給して所定の処理を施す基板処理装置であって、
    (a) 前記基板を略水平姿勢にて保持しつつ回転する基板保持手段と、
    (b) 中空の円筒状部材であり、前記基板保持手段の中心付近に接続されるとともに、回転駆動機構により軸受けされて回転させられる回転軸と、
    (c) 前記基板保持手段を貫通して設けられており、前記基板の処理空間に不活性ガスを供給する気体流路と、
    を備え、
    少なくとも前記基板保持手段と前記処理空間の雰囲気とが接する部分は耐薬液性樹脂で形成されており、
    少なくとも前記気体流路と前記処理空間の雰囲気とが接する部分は耐薬液性樹脂で形成されており、
    前記気体流路は、前記回転軸の内周面であり、
    前記回転軸は、耐薬液性樹脂による内周部と、軸受けされる金属による外周部とによって構成され、
    中空部分には処理液ノズルが挿設され、
    前記回転軸の金属による前記外周部は、耐腐食性を有する金属であり、
    さらに、前記基板保持手段の上面側に位置する樹脂部は、処理空間と対向する上面部を残し、略ドーナツ状型にくり貫いた形状を有し、
    前記基板保持手段の下面側は、前記樹脂部の強度を補強する補強部材で構成されており、
    前記補強部材は、炭化珪素であることを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項3に記載の基板処理装置であって、
    前記基板保持手段を挟んで前記処理空間と逆側には、前記基板保持手段を回転させる回転駆動機構が設けられており、前記基板保持手段の前記回転駆動機構と対向する部分には、補強部材が設けられていることを特徴とする基板処理装置。
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