JP4703335B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、視覚的インパクトのある大型の遊技装置を遊技盤に備えた遊技機に関する。
従来、遊技球を用いた弾発遊技を行える遊技機においては、遊技の多様化を図るために、遊技盤の遊技領域内に複数の遊技装置を備えるものが広く用いられている。例えば、複数の識別情報を変換表示する変動表示ゲームの開始に用いられる始動口、該始動口への始動入賞あるいは発生した始動入賞の記憶に基づいて開始される変動表示ゲームを行うための変動表示装置、変動表示ゲームの結果が第1特別態様であったときに遊技者に不利な第1状態から遊技者に有利な第2状態に変換する第1変動入賞装置、変動表示ゲームの結果が第2特別態様であったときに遊技者に不利な第1状態から遊技者に有利な第2状態に変換する第2変動入賞装置等を備え、多様な遊技展開を期せる遊技機が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2005−176969号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の遊技機においては、遊技球を入賞させる第1変動入賞装置、第2変動入賞装置および始動口は、個別の装置で構成されていると共に、これらの装置は遊技領域内に分散配置されているため、遊技の進行に応じて、遊技者は遊技球を入賞させる装置を見極め、該当する装置へ一番入賞し易い発射勢となるように操作ハンドルを調整しなければ、入賞により獲得できる賞球が減ってしまうので、熟練した遊技技量が必要となり、遊技に不慣れな遊技者には不利である。また、遊技進行に伴う発射勢の調整等を頻繁に行っていると、熟練の遊技者であっても、長時間の遊技では疲れてしまい、遊技の多様性が必ずしも遊技の興趣を高めているとは言えなかった。
また、近年は、外観にインパクトのある遊技機の要望が多いため、各メーカーが競って遊技装置(変動表示装置など)の大型化を図っているが、前記特許文献1に記載の遊技機のように、複数の遊技装置を遊技領域に設けた遊技機にあっては、狭小な遊技領域の制限を受けるため、各遊技装置を大型化することができず、視覚的インパクトのある遊技機とすることが困難である。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、多様な遊技を実現できるように複数の遊技装置の機能を備え、尚且つ視覚的インパクトのある大型の遊技装置を備える遊技機の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームを変動表示機能部で行い、前記変動表示ゲームの停止結果態様が予め定めた第1特別停止態様の場合に、第1変動入賞機能部を閉状態から開状態に変換する第1特別遊技を実行可能で、前記変動表示ゲームの停止結果態様が予め定めた第2特別停止態様の場合に、第2変動入賞機能部を閉状態から開状態に変換する補助遊技を実行可能な遊技装置と、前記遊技装置の下方に設けられ、前記変動表示ゲームを始動させるための始動口と、を遊技盤に備えた遊技機であって、前記遊技装置は、当該遊技装置の上部に形成され、遊技領域から遊技球を流入させる上部流入領域と、前記上部流入領域に設けた第1大入賞口を閉止して遊技球を下流へ流下させる閉状態から、第1大入賞口を開放して上部流入領域から流入した遊技球を第1大入賞口へ入賞可能とする開状態に変換する第1変動入賞機能部と、前記第1変動入賞機能部の第1大入賞口よりも下方に形成され、遊技球が転動可能な球転動面の前端縁から落下した遊技球を、当該遊技装置下方の遊技領域へ流下させ得るステージ部と、前記上部流入領域の左右両側に連なるように設けられ、各々上部流入領域から流下した遊技球を前記ステージ部の左側方および右側方へ各々案内する左右一対のワープ通路と、前記左右一対のワープ通路の各内側壁適所に開設した左右一対の第2大入賞口を介して両ワープ通路と連通する入賞室を備え、各第2大入賞口を閉止して遊技球をステージ部へ流下させる閉状態から、第2大入賞口を開放して遊技球を入賞室へ入賞可能とする開状態に変換する第2変動入賞機能部と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載の遊技機において、前記遊技装置における第2変動入賞機能部の入賞室は、前記ステージ部の上方に位置させると共に、入賞室の奥に変動表示機能部の表示面を臨ませ、入賞室の下部には、ワープ通路から第2大入賞口を経て入賞室内に流入した遊技球を一般の入賞とする一般入賞口もしくは特別な入賞とする特別入賞口の何れかに振り分ける振分手段を設けたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、前記遊技装置におけるステージ部は、球転動面を転動する遊技球が流入可能な案内入口を備え、前記ステージ部の案内入口に流入した遊技球を、当該遊技装置の下方に設けた始動口の直上方にて開口する案内出口へ案内する始動入賞案内通路を設けたことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、前記請求項3に記載の遊技機において、前記第1変動入賞機能部の第1大入賞口には、受け入れた遊技球を通常の入賞とする通常入賞領域と、受け入れた遊技球を下方へ誘導流下させる誘導領域とを設け、前記第1大入賞口の誘導領域へ受け入れた遊技球を前記始動入賞案内通路へ誘導する誘導流下路を設けたことを特徴とする。
請求項1に係る遊技機によれば、変動表示機能部と第1変動入賞機能部と第2変動入賞機能部とを一体的に設けた遊技装置を備えることで、変動表示装置と第1変動入賞装置と第2変動入賞装置とを分散配置した従来の遊技機とは異なり、遊技装置自体を大型に構成して視覚的インパクトを与えることができる。
しかも、変動表示ゲームを始動させるための始動口を遊技装置の下方に設けると共に、遊技装置は、当該遊技装置の上部に形成され、遊技領域から遊技球を流入させる上部流入領域と、前記上部流入領域に設けた第1大入賞口を閉止して遊技球を下流へ流下させる閉状態から、第1大入賞口を開放して上部流入領域から流入した遊技球を第1大入賞口へ入賞可能とする開状態に変換する第1変動入賞機能部と、前記第1変動入賞機能部の第1大入賞口よりも下方に形成され、遊技球が転動可能な球転動面の前端縁から落下した遊技球を、当該遊技装置下方の遊技領域へ流下させ得るステージ部と、前記上部流入領域の左右両側に連なるように設けられ、各々上部流入領域から流下した遊技球を前記ステージ部の左側方および右側方へ各々案内する左右一対のワープ通路と、前記左右一対のワープ通路の各内側壁適所に開設した左右一対の第2大入賞口を介して両ワープ通路と連通する入賞室を備え、各第2大入賞口を閉止して遊技球をステージ部へ流下させる閉状態から、第2大入賞口を開放して遊技球を入賞室へ入賞可能とする開状態に変換する第2変動入賞機能部と、を備えるものとしたので、遊技者は、遊技装置の上部流入領域へ遊技球が流入するような発射勢で遊技を行えば、始動口および第1,第2大入賞口へ効率良く入賞させることができ、始動口と第1変動入賞装置と第2変動入賞装置とを分散配置した従来の遊技機の如く、遊技球の発射勢を調整する必要がない。よって、遊技に不慣れな遊技者が不利となることもないし、長時間継続して遊技を行っても遊技者の疲労感を軽減できるという効果もある。
また、請求項2に係る遊技機によれば、前記遊技装置における第2変動入賞機能部の入賞室は、前記ステージ部の上方に位置させると共に、入賞室の奥に変動表示機能部の表示面を臨ませ、入賞室の下部には、ワープ通路から第2大入賞口を経て入賞室内に流入した遊技球を一般の入賞とする一般入賞口もしくは特別な入賞とする特別入賞口の何れかに振り分ける振分手段を設けたので、変動表示ゲームが行われる変動表示機能部の表示面と、第2変動入賞口を開放して行う補助遊技で用いられる振分部材と、始動口の上方の遊技領域へ遊技球を流下させるステージ部とを、遊技装置内で上下方向に集約して配置することができ、始動口への入賞状況や遊技の進行状況を把握することが遊技者にとって容易となる。
また、請求項3に係る遊技機によれば、前記遊技装置におけるステージ部は、球転動面を転動する遊技球が流入可能な案内入口を備え、前記ステージ部の案内入口に流入した遊技球を、当該遊技装置の下方に設けた始動口の直上方にて開口する案内出口へ案内する始動入賞案内通路を設けたので、ステージ部の球転動面の前端縁から落下した遊技球が始動口へ入賞する可能性よりも、案内入口から始動入賞案内通路を経て案内出口から排出された遊技球が始動口へ入賞する可能性が高くなるので、遊技球が案内入口に流入することへの期待感により、ステージ部の球転動面における遊技球の転動状態を遊技者に楽しませることができる。
また、請求項4に係る遊技機によれば、前記第1変動入賞機能部の第1大入賞口には、受け入れた遊技球を通常の入賞とする通常入賞領域と、受け入れた遊技球を下方へ誘導流下させる誘導領域とを設け、前記第1大入賞口の誘導領域へ受け入れた遊技球を前記始動入賞案内通路へ誘導する誘導流下路を設けたので、第1大入賞口が開放されることでワープ通路およびステージ部を経た遊技球が始動口へ入賞する可能性が極端に低くなる第1特別遊技中においても、開状態となった第1大入賞口の誘導領域へ至った遊技球は、誘導流下路および始動入賞案内通路を経て案内出口から排出され、高い確率で始動口へ入賞させることが可能となる。よって、始動口への入賞を始動記憶として保持しておけば、第1特別遊技の終了後に始動記憶に基づく変動表示ゲームが開始されるので、この第1特別遊技の終了後に連続して第1特別遊技が発生することへの期待感を高めることができる。
次に、本発明に係る遊技機の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
図1に示すのは、パチンコ遊技を行える遊技機が備える遊技盤1の正面図で、透明なガラス面を介して前面に臨む部分である。遊技盤1は、略四角形のベニア材等からなる厚肉板状の遊技盤本体1aの前面(合成樹脂製の化粧シートを付設した面)側に設けた遊技領域区画部材2によって、略円形状の遊技領域3を形成する。この遊技領域3の左側方の周縁に沿って形成された発射球案内誘導路2aを通って、図示を省略した打球発射機構により発射された遊技球が遊技領域3の左上方部分から遊技領域3内へ飛入する。
前記遊技領域3の略中央部には、複数種類の遊技機能を一体的に設けた大型の中央遊技装置4を配設し、この中央遊技装置4の下方中央部には始動入賞装置5を、この始動入賞装置5の左側方には通過する遊技球を検出する普図始動ゲート6を、この普図始動ゲートの近傍(例えば下方左寄り)には普図始動ゲート6への球通過により複数の識別情報を変動表示する普通図柄変動表示ゲームを行う普通図柄変動表示器7を、更に、この普通図柄変動表示器7の左側方には普通図柄変動表示ゲームが行われていない普図始動ゲート6への通過球が所定数(例えば、4個)まで記憶される普図始動記憶値を表示する普図始動記憶表示器8を設ける。
また、遊技領域3には、入賞領域たる入賞口を開設した入賞具10、流下する遊技球の流下方向に変化を与える遊技釘10や風車11を適宜に配置してある。なお、入賞具10のほかの入賞領域は、例えば、中央遊技装置4の内部(後に詳述する第1変動入賞機能部41および第2変動入賞機能部42)に設けられると共に、始動入賞装置5に第1特図始動入賞口51および第2特図始動入賞口52として設けられる。何れの入賞領域にも入賞しなかった遊技球は、遊技領域3の最下部に設けたアウト口12から回収される。
ここで、本実施形態に示す遊技機における遊技の流れを説明する。打球発射機構により発射された遊技球が発射球案内誘導路2aを経て遊技部3に到達すると、その発射勢に応じて、中央遊技装置4の上部入賞領域4aから流入するか、中央遊技装置4に流入することなく遊技領域3の下方へ流下して行き、入賞具10の入賞口へ入賞するか、幸運にも第1特図始動入賞口51へ入賞するか、何れの入賞領域にも入賞することなくアウト口12から回収されるかする。なお、第1特図始動入賞口51の直下方に設けた第2特図始動入賞口52は、通常、左右一対の可動部材53,53が立ち上がった閉状態にあり、第2特図始動入賞口52への球入賞を阻んでいるため、第2特図始動入賞口52への入賞は不可能としてある。
一方、遊技領域3の下方部へ流下してきた遊技球が普図始動ゲート6を通過すると、この球通過を普図始動センサが検出することに伴って、普通図柄変動表示器7による普通図柄変動表示ゲームが開始され、予め定めた当り図柄(例えば、3,7)が停止表示されると、始動入賞装置5の可動部材53,53が閉状態(上方へ起立して第2特図始動入賞口52への入賞が困難な状態)から、可動部材53,53の上端が相反する方向へ傾動して第2特図始動入賞口52への入賞が容易となる開状態へ変換される。なお、普通図柄変動表示器7による普通図柄変動表示ゲームが行われている間に普図始動センサが通過球を検出した場合、これを普図始動記憶として記憶しておくと共に、その記憶数を普図始動記憶表示器8にて可視表示し、普通図柄変動表示ゲームが可能となったときには普図始動記憶を用いて普通図柄変動表示ゲームを行う。
上記のようにして、第1特図始動入賞口51もしくは第2特図始動入賞口52へ入賞すると、中央遊技装置4の変動表示機能部43を用いた特別図柄変動表示ゲーム(例えば、横並びの3桁の表示列の夫々において、複数の図柄を変換表示させた後に停止表示させ、各桁に停止表示された図柄の配列が特別態様に該当する場合に当たりとなるゲーム)を行い、変動表示ゲームの停止結果態様が予め定めた第1特別停止態様(例えば、停止図柄が「777」)の場合に第1変動入賞機能部41を用いた第1特別遊技を行い、変動表示ゲームの停止結果態様が予め定めた第2特別停止態様(例えば、停止図柄が「333」又は「555」)の場合に第2変動入賞機能部42を用いた補助遊技を行う。なお、第2変動入賞機能部42を用いた補助遊技において、予め定めた特別遊技発生条件が達成されると、第2変動入賞機能部42を用いた第2特別遊技が開始される。
ここで、上述した変動表示ゲーム、第1特別遊技、補助遊技、第2特別遊技を行う中央遊技装置4の詳細構造について、図1〜図3に基づいて説明する。中央遊技装置4は、遊技盤本体1aに前面側から取り付けられる合成樹脂製の大型のセンターケース40によって前面側の外観を視覚的インパクトの強いものとし、このセンターケース40の後方から変動表示装置よりなる変動表示機能部43を前面に臨ませるように取り付ける。
上記センターケース40の中央上部は遊技盤1の前面に対する突出量を抑えて開放することにより、遊技領域3から遊技球を流入させる上部流入領域4aを形成し、この上部流入領域4aから流入した遊技球を更に下流へ流下させるように、上部流入領域4aの左右両側には、左上部流入ガイド部401a,右上部流入ガイド部401bを各々設け、左右上部流入ガイド部401a,401bの間を下方へ流下してきた遊技球は、その流下状態に応じて、左ワープ通路44もしくは右ワープ通路45へ流下して行き、左右ワープ通路44,45の最下流まで流下した遊技球は、中央遊技装置4の下部に設けたステージ部46へ到達する。なお、左ワープ通路44の流下端はステージ部46の左側端部に連通し、右ワープ通路45の流下端はステージ部46の右側端部に連通するものとし、左ワープ通路44から案内された遊技球はステージ部46の左側方へ案内され、右ワープ通路45から案内された遊技球はステージ部46の右側方へ案内される。
上記左右上部流入ガイド部401a,401bの間には、例えば横幅一杯に横長四角形状の第1大入賞口411を開設してあり、この第1大入賞口411を第1大入賞口開閉扉412によって閉止し得るものとした。この第1大入賞口開閉扉412は、下縁部を軸に前傾自在な構造で、図示を省略した電気的駆動源が動作していないときには、第1大入賞口開閉扉412がちょうど第1大入賞口411を閉止し(図2において、実線で示す状態)、上部流入領域4aから流下してきた遊技球がそのまま左右ワープ通路44,45へ到達可能である。一方、電気的駆動源が動作したときには、第1大入賞口開閉扉412が前方へ傾動して(図2において、破線で示す状態)、遊技球が左右ワープ通路44,45へ流下することを妨げると共に、前傾した第1大入賞口開閉扉412の上面に受け止められた遊技球は第1大入賞口411の後方に形成した第1大入賞室413へ誘導される。
すなわち、中央遊技装置4に設けた第1変動入賞機能部41においては、第1大入賞口開閉扉411を回動制御することによって、上部流入領域4aに設けた第1大入賞口411を閉止して遊技球を下流へ流下させる閉状態と、第1大入賞口411を開放して上部流入領域4aから流入した遊技球を第1大入賞口411へ入賞可能とする開状態とに変換可能としたのである。なお、第1大入賞室へ入賞した遊技球は、図示を省略したカウントセンサにて1個宛て順次検出され、第1特別遊技における遊技進行制御に利用される。
上記第1大入賞口411へ入賞することなく流下した遊技球が至る左右ワープ通路44,45の上流側流路は、例えば、左右上部流入ガイド部401a,401bの下端に連なる左上部外壁部402aおよび右上部外壁部402bが外側壁として機能する流路であり、この外側壁に対向する内側壁は、第2変動入賞機能部42の入賞室42aを形成する鎧部403と下部壁404により構成される。
上部鎧部403は、中央から左右両側へなだらかに傾斜する上面を有し、上部流入領域4aから流下してきた遊技球は、この鎧部403の上面に当たって転動することとなり、その転動する方向に応じて、左ワープ通路44もしくは右ワープ通路45の何れを流下するかが決まる。下部壁404は、略U字状の凹構造であり、左上端部404aおよび右上端部404bを、上記鎧部403の左右端部から適宜な離隔空部を隔てた下方に位置させることで、左ワープ通路44の内側壁(右側)に左第2大入賞口421aを、右ワープ通路45の内側壁(左側)に右第2大入賞口421bを各々生ぜしめ、これら左右第2大入賞口421a,421bを介して、左右ワープ通路44,45と第2変動入賞機能部42の入賞室42aと連通させる。
そして、上記左第2大入賞口421aには左第2大入賞口開閉部材422aを設け、この左第2大入賞口開閉部材422aが左第2大入賞口421aを閉止して、左ワープ通路44を流下する遊技球が入賞室42aへ入ることを阻止し、左ワープ通路44の最下流端からステージ部46へ流下させる状態(図1において、実線で示す状態)と、左第2大入賞口開閉部材422aが下端部を軸として上端部が左ワープ通路44内へ傾動し、左ワープ通路44の上流から流下してきた遊技球を受け止めて左第2大入賞口421aから入賞室42aへ招じ入れる状態(図1において、破線で示す状態)とに変換可能とする。
同様に、上記右第2大入賞口421bには右第2大入賞口開閉部材422bを設け、この右第2大入賞口開閉部材422bが右第2大入賞口421bを閉止して、右ワープ通路45を流下する遊技球が入賞室42aへ入ることを阻止し、右ワープ通路45の最下流端からステージ部46へ流下させる状態(図1において、実線で示す状態)と、右第2大入賞口開閉部材422bが下端部を軸として上端部が右ワープ通路45内へ傾動し、右ワープ通路45の上流から流下してきた遊技球を受け止めて右第2大入賞口421bから入賞室42aへ招じ入れる状態(図1において、破線で示す状態)とに変換可能とする。
すなわち、中央遊技装置4に設けた第2変動入賞機能部42においては、左右一対の左右第2大入賞口開閉部材422a,422bの傾動制御を行うことによって、左右第2大入賞口421a,421bを閉止して遊技球を左右ワープ通路44,45からステージ部46へ流下させる閉状態と、左右第2大入賞口421a,421bを開放して遊技球を左右ワープ通路44,45から入賞室42aへ入賞可能とする開状態とに変換可能としたのである。
上述した第1,第2変動入賞機能部41,42によって第1大入賞口411あるいは左右第2大入賞口421a,421bへ入賞することなく、左ワープ通路44の流下端である左ワープ出口441もしくは右ワープ通路45の流下端である右ワープ出口451より出て来た遊技球が至るステージ部46の球転動面461は、左右両側から中央に向けて緩やかに下降傾斜すると共に、中央部にて若干***する波形状を呈する。
上記ステージ部46の球転動面461の前端縁は、遊技盤本体1aの前面よりも若干突出する程度に止めてあり(図2を参照)、遊技盤1の前面側に配される透明ガラス板等の透明部材Gと球転動面461の前端縁との間には遊技球が十分通過可能な空隙を確保することで、球転動面461を前方へ転がってきた遊技球が前端縁を超えると中央遊技装置4から飛び出し、再び遊技領域3を下方へ流下して行くのである。このように、本構成例の中央遊技装置4におけるステージ部46は、第1変動入賞機能部41の第1大入賞口411および第2変動入賞機能部42の左右第2大入賞口421a,421bの何れにも入賞しなかった遊技球を左右ワープ通路44,45より受け入れるように、第1大入賞口411および左右第2大入賞口421a,421bよりも下方(第2変動入賞機能部42における下部壁404の中央直下方)に設け、球転動面461の前端縁から落下した遊技球を、当該中央遊技装置4下方の遊技領域3へ流下させる機能を有するものである。
なお、左右ワープ通路44,45は左右対称な通路形状で、概ね左右第2大入賞口421a,421bよりも下流側が下端となる上流側通路44a,45aの背面壁は遊技盤本体1aの前面に近似した位置にあるが、これら上流側通路44a,45aの下端に連なる後方誘導路44b,45bの背面壁は後方へ潜り込むような傾斜路とし、これら後方誘導路44b,45bの下端に連なる下流側通路44c,45cの前面壁が球転動面461の前端縁とほぼ一致する鉛直面上に位置するようにすることで、遊技盤本体1aの前面よりも奥まって形成されるステージ部46の球転動面461へ遊技球を案内できるようにした。また、後方誘導路44b,45bおよび下流側通路44c,45cの前面側には球通路の前面壁として機能する前面遮蔽部材442,452を配設してある。
上記のような左右ワープ通路44,45を経て遊技球が到達する球転動面461は後方から前方へ緩やかに下り傾斜させてあるので、ステージ部46の球転動面の後端から立ち上がる後壁部462に当たって前側へ弾き返された遊技球や後壁部462へ向う勢いの弱い遊技球は、球転動面461の前側へ流下して球転動面461の前端縁から落下し、中央遊技装置4の下方の遊技領域3へ流下して行く。そして、ステージ部46の中央部の直下方には、始動入賞装置5の第1特図始動入賞口51を位置させてあるので、ステージ部46の中央部から落下した遊技球は第1特図始動入賞口51へ入賞する可能性が高い。しかしながら、球転動面461は中央が***するため、第1特図始動入賞口51の直上方である球転動面461の中央前端から遊技球が落下することは希で、ステージ部46から落下して第1特図始動入賞口51へ入賞するよりも、球転動面461の中央部の左右両側に生ずる凹部から遊技領域3へ落下して行く可能性の方が高い。
そこで、本実施形態に係る遊技機の遊技盤1においては、ステージ部46から落下した遊技球が流下し易い位置(例えば、始動入賞装置5の左側方)に普図始動ゲート6を設けておき、普通図柄変動表示器7による普通図柄変動表示ゲームが開始される頻度を高め、この普通図柄変動表示ゲームで当りが発生することで始動入賞装置5の可動部材53,53が開状態になって第2特図始動入賞口52への入賞を容易にし、以て、特別図柄変動表示ゲームが適度な頻度で実行されるようにした。
これに加えて、ステージ部46の後壁部462の中央部には、球転動面461を転動する遊技球が流入可能な案内入口47aを設け、この案内入口47aから始動入賞案内通路47に流入した遊技球は、第1特図始動入賞口51の直上方にて開口する案内出口47bへ案内されるので、極めて高い確率で第1特図始動入賞口51へ入賞することとなる。この始動入賞案内通路47を経てステージ部46から案内された遊技球が第1特図始動入賞口51へ入賞する可能性は、ステージ部46の球転動面461の前端縁から落下した遊技球が第1特図始動入賞口51へ入賞する可能性よりも高くなるので、遊技球が案内入口47aに流入することへの期待感により、ステージ部46の球転動面461における遊技球の転動状態を遊技者に楽しませることができる。
一方、左右第2大入賞口開閉部材422a,422bの開閉動作により、左右第2大入賞口421a,421bから入賞室42a内への入賞状態が変換される第2変動入賞機能部42は、入賞室42aの奥側にある後壁に表示用窓部42bを開設し、この表示用窓部42aの後方から変動表示機能部43の表示面43aを臨ませる。これにより、中央遊技装置4における略々中央領域に比較的大型の変動表示機能部43を位置させることができ、特別図柄変動表示ゲームの視認性を高めるのである。
なお、変動表示機能部43として液晶ディスプレイ等の任意表示が可能な表示装置を用いることで、表示面43aに特別図柄表示領域431(例えば、3桁の識別情報を個別に変動・停止できる表示領域)と特図始動記憶表示領域432(例えば、第1,第2特図始動入賞口51,52への始動入賞を最大4個まで記憶する特図始動記憶数を遊技者に可視表示する領域)を同時に表示させることが可能である。また、変動表示機能部43の表示面43aには、その他の遊技関連情報(例えば、遊技結果情報や遊技進行の経過情報など)を表示させることもできる。
また、第2変動入賞機能部42の左右第2大入賞口開閉部材422a,422bの開動作によって左右第2大入賞口421a,421bへ招じ入れられた遊技球は、非接触式の検出器である左カウントセンサ423a,右カウントセンサ423bに夫々検出された後、下部壁404の左上部内面側に設けた導入ポケット405aもしくは下部壁404の右上部内面側に設けた導入ポケット405bによって入賞室42aの後方へ向って落下するように導入され、入賞室42aの底部を転動する。
そして、入賞室42aの底部における中央後部には振分部材424を設けてあり、入賞室42a内の底部全てを振分部材424に向って下り傾斜させておくことで、入賞室42a内に入った全ての遊技球が振分部材424に向って自然流下して行くようにする。この振分部材424は短筒状の外観で、入賞室42aの底部に臨ませた略円形の振分面424aの外周には、複数の一般入賞受け部424bと唯一の特別入賞受け部424cを設けておくことで、振分部材424に到達した遊技球は、一般入賞受け部424bもしくは特別入賞受け部424cの何れかに嵌まり込むこととなる。
上記振分部材424の振分面424aの中心に振分モータ425の回転軸425aを一致させることで、振分モータ425の回転方向に応じて、一般入賞受け部424bおよび特別入賞受け部424cが回転して行くようにし、入賞室42a内に入った遊技球の転動状況や振分部材424の回転状態に応じた偶発性により、特別入賞受け部424cに遊技球が嵌まるか否かが別れる。例えば、振分部材424が所定方向へ一定速度で回転することに伴って、一般入賞受け部424bに嵌まった遊技球は一般入賞球導入領域(図示省略)へ導入されて一般入賞球として処理され、特別入賞受け部424cに嵌まった遊技球は特別入賞球導入領域(図示省略)へ導入されて第2特別入賞検出器(図示省略)により検出されることで、特別入賞球として処理される。なお、振分モータ425の回転制御は、常時一定方向に定速回転させるものに限らず、種々の遊技条件が達成されることを契機として回転速度を上げたり回転方向を変えたりするように制御しても良い。
すなわち、本構成例の中央遊技装置4においては、第2変動入賞機能部42における入賞室42aの底部に回動自在に設けた振分部材424と、振分モータ425とが協働することで、「ワープ通路から第2大入賞口を経て入賞室内に流入した遊技球を一般の入賞とする一般入賞口もしくは特別な入賞とする特別入賞口の何れかに振り分ける振分手段」として機能するのである。なお、この振分手段は、特別図柄変動表示ゲームにて補助遊技開始条件が達成された場合に、第2変動入賞機能部42が比較的短い期間だけ開状態に変換される補助遊技において、入賞室42a内に入った遊技球を一般入賞球もしくは特別入賞球の何れかに振り分けるために用いるものである。
また、本構成例の中央遊技装置4においては、第1大入賞口411にも左右第2大入賞口421a,421bにも入賞しなかった遊技球が流下してくるステージ部46の上方に第2変動入賞機能部42の入賞室42aを位置させ、この入賞室42aの奥に変動表示機能部43の表示面43aを臨ませ、更に入賞室42aの下部中央には振分手段の振分部材424を設けたので、変動表示ゲームが行われる変動表示機能部43の表示面43aと、左右第2変動入賞口421a,421bを開放して行う補助遊技で用いられる振分部材424と、第1,第2特図始動入賞口51,52の上方の遊技領域3へ遊技球を流下させるステージ部46とを、中央遊技装置4内で上下方向に集約して配置することができ、第1,第2特図始動入賞口51,52への入賞状況や特別図柄変動表示ゲームや補助遊技および第2特別遊技の進行状況を把握することが遊技者にとって容易となる。しかも、第2変動入賞機能部42における入賞室42aの中央適宜上方(左右ワープ通路44,45の最上流部を隔てた上方)には、第1変動入賞機能部41の第1大入賞口411を配置したので、中央遊技装置4内における上下方向に第1変動入賞機能部41も集約することができ、第1特別遊技の進行状況把握も遊技者にとって容易となる。
上述した本実施形態に係る遊技機においては、中央入賞装置4が、変動表示機能部43と第1変動入賞機能部41と第2変動入賞機能部42とを一体的に備えるので、従来の遊技機のように変動表示装置と第1変動入賞装置と第2変動入賞装置とを分散配置する必要が無く、遊技装置自体を大型に構成して視覚的インパクトを与えることができる。
しかも、特別図柄変動表示ゲームを開始する始動条件を達成できる第1,第2特図始動入賞口51,52を中央遊技装置4の下方に設けると共に、中央遊技装置4は、上部が開放して遊技領域3から遊技球を流入させる上部流入領域4aと、上部流入領域4aに設けた第1大入賞口411を閉状態から開状態に変換する第1変動入賞機能部41と、第1変動入賞機能部41の第1大入賞口411よりも下方に形成され、遊技球が転動可能な球転動面461の前端縁から落下した遊技球を中央遊技装置4下方の遊技領域3へ流下させ得るステージ部46と、上部流入領域4aの左右両側に連なるように設けられ、各々上部流入領域4aから流下した遊技球をステージ部46の左側方および右側方へ各々案内する左右ワープ通路44,45と、左右ワープ通路44,45の各内側壁適所に開設した左右第2大入賞口421a,421bを介して左右ワープ通路44,45と連通する入賞室42aを備え、左右第2大入賞口421a,421bを閉状態から開状態に変換する第2変動入賞機能部42と、を備えるものとしたので、遊技者は、中央遊技装置4の上部流入領域4aへ遊技球が流入するような発射勢で遊技を行えば、第1,第2特図始動入賞口51,52および第1大入賞口411,左右第2大入賞口421a,421bへ効率良く入賞させることができ、始動口と第1変動入賞装置と第2変動入賞装置とを分散配置した従来の遊技機の如く、遊技球の発射勢を調整する必要がない。よって、遊技に不慣れな遊技者が不利となることもないし、長時間継続して遊技を行っても遊技者の疲労感を軽減できるという効果もある。
なお、本実施形態に係る遊技機に設ける中央遊技装置4は、左右上部流入ガイド部401a,401bの間で上方に開放する上部流入領域4aを形成したが、遊技領域3から中央遊技装置4内へ遊技球を流入させることができれば、上部流入領域の開放形状や開放方向は特に限定されるものではない。例えば、発射球案内誘導路2aから遊技領域3へ飛入した遊技球を受け入れ易い位置で、横方向に開放するように上部流入領域を構成しても良い。
次に、中央遊技装置4において行われる特別図柄変動表示ゲーム、第1特別遊技、補助遊技、第2特別遊技の流れについて、図4のフローチャートに基づき説明する。なお、中央遊技装置4やその他の遊技機能装置に対する動作制御は、図示を省略した遊技制御部(例えば、主制御装置、表示制御装置、排出・発射制御装置などの制御装置群から構成される制御機能部)により行う。
先ず、第1特図始動入賞口51もしくは第2特図始動入賞口52への入賞に基づく特図始動記憶があるか否かを判定し(ステップS01)、特図始動記憶がなければ、中央遊技装置4による遊技進行は無い。なお、特図始動記憶の有無は、変動表示機能部43の特図始動記憶表示領域432の表示内容によって知ることができる。
上記ステップS01で特図始動記憶有りと判定された場合には、変動表示機能部43の特別図柄表示領域431を用いた特別図柄変動表示ゲーム(特図ゲーム)を実行する(ステップS02)。特別図柄変動表示ゲームは、3桁の識別情報(図柄)を変動表示させた後に停止させるものであり、この停止図柄が大当たり図柄に該当するか、小当たり図柄に該当するか、外れ図柄(大当たり図柄と小当たり図柄を除く他の図柄全て)に該当するかに応じて、遊技進行を分岐させる(ステップS03)。
例えば、特別図柄変動表示ゲームの結果である停止図柄が大当たり図柄(例えば、777)であった場合には、第1変動入賞機能部41の第1大入賞口411を30秒間開放する第1条件もしくは第1大入賞口411に10個の遊技球が入賞する第2条件の何れかが達成されるまでを1ランドとし、これを16ラウンドまで継続する(ステップS04)。これが第1変動入賞機能部41を用いた第1特別遊技である。この第1特別遊技が実行されると、遊技者は比較的短時間で多くの遊技球を獲得できるので、大当たりの発生確率は極めて低い値(例えば、3/397)に抑えてある。
また、特別図柄変動表示ゲームの停止図柄が小当たり図柄であった場合には、その小当たり図柄が第1小当たり図柄(例えば、3桁の何れかに3を含む図柄)か第2小当たり図柄(例えば、3桁の何れかに5を含む図柄)かを判定する(ステップS305)。そして、停止図柄が第1小当たりであった場合には、左右第2大入賞口421a,421bを0.5秒間だけ開状態にする第1補助遊技を行い(ステップS06)、停止図柄が第2小当たりであった場合には、左右第2大入賞口421a,421bを間歇的に3回ほど0.5秒間だけ開状態にする第2補助遊技を行う(ステップS07)。
上述したように、ステップS03およびステップS05にて停止図柄に応じた分岐処理を行うことで、「変動表示機能部による変動表示ゲームの停止結果態様が第1特別停止態様か第2特別停止態様かを判定する停止態様判定手段」と、「停止態様判定手段による判定結果に応じて第1特別遊技もしくは補助遊技へ移行させる遊技状態移行手段」としての機能を実現できるのである。なお、本遊技制御例においては、小当たり図柄として2種類の小当たり図柄を設定したので、ステップS05の停止図柄に応じた分岐処理を含めて停止態様判定手段と遊技状態移行手段としての機能を実現するものとしたが、小当たり図柄を1種類とした場合には、ステップS03の停止図柄に応じた分岐処理のみで停止態様判定手段と遊技状態移行手段としての機能を実現できる。また、3種類以上の小当たり図柄を設定して、より態様な補助遊技に分岐させるようにしても良いし、大当たり図柄を複数種類設定して、第1特別遊技も多様化させて行うようにしても良い。
第1補助遊技においては、左右第2大入賞口開閉部材422a,422bが傾動する時間が短いので、第2変動入賞機能部42の入賞室42aに招じ入れられる遊技球の数は少なくなり、振分部材424の特別入賞受け部424cにちょうど嵌まって特別入賞球となり、第2特別遊技開始条件が達成される可能性が低い。一方、第2補助遊技においては、左右第2大入賞口開閉部材422a,422bが傾動する時間が長くなるので、第2変動入賞機能部42の入賞室42aに招じ入れられる遊技球の数が多くなり、振分部材424の特別入賞受け部424cにちょうど嵌まって特別入賞球となり、第2特別遊技開始条件が達成される可能性が高い。
なお、第1小当たり図柄となる確率を極めて高く設定(例えば、377/397)し、第2小当たり図柄となる確率を比較的低く設定(例えば、16/397)し、大当たり図柄にも小当たり図柄にも該当しない外れ図柄となってしまう確率を極めて低い値(例えば、1/397)に止めておけば、特別図柄変動表示ゲームの結果として第1補助遊技が行われる可能性が極めて高くなるので、特別図柄変動表示ゲームの結果で第1特別遊技もしくは第2補助遊技が発生しなくても、通常遊技状態へ戻らずに第1補助遊技が高い確率で実行されることにより、第2特別遊技発生への期待感を遊技者に与えることができる。
上記ステップS06の第1補助遊技もしくはステップS07の第2補助遊技を行うと、所定の待機時間(入賞室42a内に入った遊技球の全てが一般入賞球もしくは特別入賞球に振り分けられるのに必要十分な時間)が経過するまでに第2特別入賞検出器からの検出信号を受けて特別入賞(V入賞)に基づく第2特別遊技開始条件が達成されたか否かを判定する(ステップS08)。特別入賞球が発生していなければ、通常遊技状態へ戻る。
上記ステップS08で第2特別遊技開始条件が達成されたと判定された場合には、第2特別遊技の終了条件を決定するラウンド抽選を行い(ステップS09)、抽選結果に応じた終了条件(ラウンド数)での第2特別遊技に分岐させる(ステップS10)。なお、ラウンド抽選の経過および抽選結果を、例えば、変動表示機能部43の表示面43aに表示させれば、第2特別遊技に対する遊技者の期待感を高めることができる。
上記ステップS09において行うラウンド抽選は、大当たり・中当り・小当たりの3種類とし、大当たりにおいてはラウンド数を「15」、中当りにおいてはラウンド数を「6」、小当たりにおいてはラウンド数を「1」とした。すなわち、大当たりの場合には、第2変動入賞機能部42の左右第2大入賞口421a,421bを18回間歇的に0.8秒間づつ開放する第1条件もしくは入賞室42内に10個の遊技球が入賞する第2条件の何れかが達成されるまでを1ランドとし、これを15ラウンドまで継続する(ステップS11)。中当たりの場合には、同様の終了条件であるラウンド遊技を6ラウンドまで継続する(ステップS12)。小当たりの場合には、同様の終了条件であるラウンド遊技を1ラウンドだけ行う(ステップS13)。
上述したように、ステップS09およびステップS10にてラウンド抽選と抽選結果に応じた分岐処理を行うことで、「第2特別遊技開始条件の成立に基づいて、第2特別遊技における遊技進行態様を決め、その遊技進行態様での第2特別遊技へ移行させる第2特別遊技進行態様決定手段」としての機能を実現できるのである。なお、本遊技制御例においては、3種類の遊技進行態様としてラウンド回数が異なる3種類の第2特別遊技を予め用意しておき、3種類の中から1つの第2特別遊技を抽選により決定するものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、各ラウンドの更新条件(第2変動入賞機能部42の左右第2大入賞口421a,421bを開状態に変換する開放回数や開放時間)を抽選により決定することで、第2特別遊技を多様化させても良い。
また、第2特別遊技開始条件の成立に基づき行うラウンド抽選によるラウンド数の種類や抽選確率も特に限定されるものではないが、本構成例のようなラウンド抽選を設定するに際しては、ラウンド抽選が大当たりであった場合に第2特別遊技で遊技者が獲得できる遊技利益が非常に大きいものとなるが、ラウンド抽選が小当たりであった場合に第2特別遊技で遊技者が獲得できる遊技利益が極端に少なくなるので、第2特別遊技による獲得利益が大過ぎず少なすぎない中当りのラウンド数が発生し易いように、中当りの抽選確率を50%、大当たりの抽選確率を12%、小当たりの抽選確率を38%とし、第2特別遊技による遊技者と遊技店との利益バランスが良好となるように配慮することが望ましい。
上述した中央遊技装置4においては、先ず、第1,第2特図始動入賞口51,52へ入賞した特図始動入賞球が発生することで特別図柄変動表示ゲームが行われ、その結果により以降の遊技状態へ分岐して行くものである。よって、第1,第2特図始動入賞口51,52への球入賞確率が低いと、特別図柄変動表示ゲームの実行頻度が低くなり、遊技者にとっては興趣の低いものとなる。特に、第1変動入賞機能部411を用いた第1特別遊技においては、第1特別入賞口411から多くの遊技球を入賞させることができる反面、左右ワープ通路44,45を経てステージ部46へ流下する遊技球が減少するので、それだけ第1,第2特図始動入賞口51,52へ遊技球が入賞する可能性も低くなり、第1特別遊技が終了した後には、特図始動記憶の記憶数が少なかったり全く無かったりして、特別図柄変動表示ゲームの実行頻度が低くなり、次回の特別遊技発生への期待感を減退させてしまうことになりかねない。
そこで、図5に示す第2構成例の中央遊技装置4′(前述した第1構成例の中央遊技装置4と同一機能には同一符号を付して説明を省略する。)においては、第1変動入賞機能部41′の第1大入賞口411′には、受け入れた遊技球を通常の入賞とする通常入賞領域411aと、受け入れた遊技球を下方へ誘導流下させる誘導領域411bとを設け、通常入賞領域411aから第1大入賞室413に入った遊技球は通常入賞誘導路414からカウントセンサ415へ導かれて通常の特別入賞球として検出される一方、誘導領域411bから第1大入賞室413に入った遊技球は始動入賞誘導路414bから誘導流下路416へ導かれるものとした。
上記誘導流下路416は、遊技球が自然流下する流路形状で、その流下端は始動入賞案内通路47に連通させてある。すなわち、第1大入賞口411′の誘導領域411bへ受け入れた遊技球は、誘導流下路416によって始動入賞案内通路47へ誘導され、案内出口47bから出るので、極めて高い確率で第1特図始動入賞口51へ入賞することとなり、第1特別遊技の実行中においても、特図始動入賞を適度な頻度で発生させ、特別図柄始動記憶を残すことができる。よって、第1特別遊技の終了後には特図始動記憶に基づく特別図柄変動表示ゲームが開始されるので、この第1特別遊技の終了後に連続して第1特別遊技が発生することへの期待感を高めることができる。
なお、通常入賞領域411aと誘導領域411bをどのように形成するかは特に限定されるものではないが、誘導領域411bから第1大入賞室413へ入って誘導流下路416へ導かれる遊技球の割合が多すぎると、通常入賞領域411aから第1大入賞室413へ入ってカウントセンサ415へ導かれる遊技球(第1特別遊技の各ラウンドにおける入賞球)が相対的に減ってしまい、第1特別遊技における遊技者の獲得利益を十分に高めることができない。そこで、誘導流下路416に連なる始動入賞誘導路414bの球流入面を遮蔽したり開放したりできる蓋部材を設けておき、第1特別遊技の実行中に特別図柄始動記憶が記憶上限値に達すると、蓋部材で始動入賞誘導路414bの球流入面を遮蔽し、以後は誘導領域411bから第1大入賞室413へ入った遊技球も通常入賞誘導路414からカウントセンサ415へ導かれて通常の特別入賞球として検出されるようにしても良い。
以上本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態は全て例示であって、開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、上記の実施形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものではなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内での全ての変更が含まれる。
本実施形態に係る遊技機が備える遊技盤の正面図である。 中央遊技装置の中央縦断端面図である。 中央遊技装置における左ワープ通路の概略縦断面図である。 中央遊技装置を用いて行う遊技の流れを示すフローチャートである。 誘導流下路を設けた中央遊技装置の正面図である。
符号の説明
1 遊技盤
4 中央遊技装置
4a 上部入賞領域
41 第1変動入賞機能部
411 第1大入賞口
42 第2変動入賞機能部
421a 左第2大入賞口
421b 右第2大入賞口
43 変動表示機能部
44 左ワープ通路
45 右ワープ通路
46 ステージ部
461 球転動面
51 第1特図始動入賞口
52 第2特図始動入賞口

Claims (4)

  1. 複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームを変動表示機能部で行い、前記変動表示ゲームの停止結果態様が予め定めた第1特別停止態様の場合に、第1変動入賞機能部を閉状態から開状態に変換する第1特別遊技を実行可能で、前記変動表示ゲームの停止結果態様が予め定めた第2特別停止態様の場合に、第2変動入賞機能部を閉状態から開状態に変換する補助遊技を実行可能な遊技装置と、
    前記遊技装置の下方に設けられ、前記変動表示ゲームを始動させるための始動口と、
    を遊技盤に備えた遊技機であって、
    前記遊技装置は、
    当該遊技装置の上部に形成され、遊技領域から遊技球を流入させる上部流入領域と、
    前記上部流入領域に設けた第1大入賞口を閉止して遊技球を下流へ流下させる閉状態から、第1大入賞口を開放して上部流入領域から流入した遊技球を第1大入賞口へ入賞可能とする開状態に変換する第1変動入賞機能部と、
    前記第1変動入賞機能部の第1大入賞口よりも下方に形成され、遊技球が転動可能な球転動面の前端縁から落下した遊技球を、当該遊技装置下方の遊技領域へ流下させ得るステージ部と、
    前記上部流入領域の左右両側に連なるように設けられ、各々上部流入領域から流下した遊技球を前記ステージ部の左側方および右側方へ各々案内する左右一対のワープ通路と、
    前記左右一対のワープ通路の各内側壁適所に開設した左右一対の第2大入賞口を介して両ワープ通路と連通する入賞室を備え、各第2大入賞口を閉止して遊技球をステージ部へ流下させる閉状態から、第2大入賞口を開放して遊技球を入賞室へ入賞可能とする開状態に変換する第2変動入賞機能部と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技装置における第2変動入賞機能部の入賞室は、前記ステージ部の上方に位置させると共に、入賞室の奥に変動表示機能部の表示面を臨ませ、入賞室の下部には、ワープ通路から第2大入賞口を経て入賞室内に流入した遊技球を一般の入賞とする一般入賞口もしくは特別な入賞とする特別入賞口の何れかに振り分ける振分手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技装置におけるステージ部は、球転動面を転動する遊技球が流入可能な案内入口を備え、
    前記ステージ部の案内入口に流入した遊技球を、当該遊技装置の下方に設けた始動口の直上方にて開口する案内出口へ案内する始動入賞案内通路を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記第1変動入賞機能部の第1大入賞口には、受け入れた遊技球を通常の入賞とする通常入賞領域と、受け入れた遊技球を下方へ誘導流下させる誘導領域とを設け、
    前記第1大入賞口の誘導領域へ受け入れた遊技球を前記始動入賞案内通路へ誘導する誘導流下路を設けたことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
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