JP4703331B2 - 運動方向変換機構 - Google Patents

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Description

本発明は、二本の平行な作用ピンを同じ形状をなす二つの軌跡上を同期して同角速度で円運動又は往復円弧運動させることにより、これと連係する作動部材を往復直線運動させるようにした運動方向変換機構に関するものである。
最近、遊技機の一種であるパチンコ機にあっては、遊技盤面に可変表示装置を配置すると共にその下方に始動入賞口及び入賞装置を配置したものが人気を博している。該パチンコ機は、前記始動入賞口に遊技球が入賞することにより可変表示装置の表示部に表示される情報が変動し一定時間経過後に停止する。そして、そのときの情報があらかじめ定められた特定の情報(例えば、「777」)に揃ったとき、遊技者にとって有利な大当り状態となって入賞装置が開放し、一定の条件の下で一度に多くの賞球が得られるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
また、これと共に遊技との関連性を持たせた装飾部材、特に動く装飾可動部材を配置して、遊技の更なる興趣の盛り上がりを期待するようにしたものがある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2004−41579号公報(第4頁、図3) 特開平7−255937号公報(第3−4頁、図2、図3)
しかしながら、前記特許文献2のパチンコ機にあっては、前記装飾可動部材が専らソレノイドのプランジャ先端に取着されており、該ソレノイドの励・消磁に伴い該装飾可動部材を前後方向へ往復直線運動させるようにしている。このように、装飾可動部材はソレノイドの進退動作によりその往復直線動作が決められ、常に一定の速度で運動していることから、その運動速度を自由に変更させることができず、このため、ゲームの中での装飾可動部材をそのイメージに相応しいような速度で動作させることは難しいという課題があった。
また、前記装飾可動部材はプランジャの先端に片持ち式に取着されていることから、例えば装飾可動部材がプランジャに対し比較的大きく重量があると、長く使用している間にプランジャがガタついて進退動作も不安定になって装飾可動部材の円滑な動作が望めないという課題もある。
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、円運動又は往復円弧運動を往復直線運動に変換する機構を用い往復直線運動の速度を自在に変更できるようにすると共にその往復直線運動が極めて安定かつ円滑に行えるようにした運動方向変換機構を提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するため本発明は、円運動を往復直線運動に変換する場合、二本の平行な中心軸を中心とする同一半径の円軌跡上をそれぞれ同期して同角速度で円運動する二本の平行な作用ピンと、前記作用ピンの外径とほぼ同じ溝幅を有し該各作用ピンが嵌入してかつ円運動し得る長溝を設けた作動部材とを備え、適宜駆動手段によって前記二本の作用ピンを同期して同角速度で円運動させることにより、前記作動部材が前記二本の作用ピンで同時に押動されつつ往復直線運動するようにした構成からなる。
具体的に本発明は、中心軸が平行となるように配置され互いに回転運動する二個の回転体と、前記各中心軸に対し直交する面内で往復直線運動するように配置される作動部材とを備え、前記二個の回転体の各側面にそれぞれ前記各中心軸を中心とする同一半径の円軌跡上に位置して作用ピンを突設し、一方、前記作動部材には前記作用ピンの外径とほぼ同じ溝幅を有し該各作用ピンが嵌入してかつ円運動し得る長溝を設け、適宜駆動手段によって前記二個の回転体を同角速度で回転運動させることにより、前記作動部材が前記二本の作用ピンで同時に押動されつつ往復直線運動するようにした構成が採られる。
また、往復円弧運動を往復直線運動に変換する場合、本発明は、二本の平行な中心軸を中心とする同一半径の円弧軌跡上をそれぞれ同期して同角速度で往復円弧運動する二本の平行な作用ピンと、前記作用ピンの外径とほぼ同じ溝幅を有し該各作用ピンが嵌入してかつ往復円弧運動し得る長溝を設けた作動部材とを備え、適宜駆動手段によって前記二本の作用ピンを同期して同角速度で往復円弧運動させることにより、前記作動部材が前記二本の作用ピンで同時に押動されつつ往復直線運動するようにした構成からなる。
具体的に本発明は、中心軸が平行となるように配置され互いに往復円弧運動する二個の回転体と、前記各中心軸に対し直交する面内で往復直線運動するように配置される作動部材とを備え、前記二個の回転体の各側面にそれぞれ前記各中心軸を中心とする同一半径の円弧軌跡上に位置して作用ピンを突設し、一方、前記作動部材には前記作用ピンの外径とほぼ同じ溝幅を有し該各作用ピンが嵌入してかつ往復円弧運動し得る長溝を設け、適宜駆動手段によって前記二個の回転体を同角速度で往復円弧運動させることにより、前記作動部材が前記二本の作用ピンで同時に押動されつつ往復直線運動をするようにした構成が採られる。
ちなみに、曲線運動を往復直線運動に変換するというように広く捉えれば、本発明は、同じ形状をなす二つの軌跡上をそれぞれ同期して同速度で曲線運動する二本の平行な作用ピンと、前記作用ピンの外径とほぼ同じ溝幅を有し該各作用ピンが嵌入してかつ曲線運動し得る長溝を設けた作動部材とを備え、適宜駆動手段により前記二本の作用ピンを同期して同速度で曲線運動させることにより、前記作動部材が前記二本の作用ピンで同時に押動されつつ往復直線運動するようにした構成が採られる。
本発明に係る運動方向変換機構は、適宜駆動手段によって二本の作用ピンを円運動または往復円弧運動させることにより作動部材を該二本の作用ピンで同時に押動しつつ往復直線運動させるようにしたので、前記適宜駆動手段、例えばステッピングモータの回転速度を変更させることにより作動部材、すなわち該作動部材と連動し遊技との関連性を持たせた装飾可動部材の速度を自由に変更できる。よって、該装飾可動部材をそのイメージに相応しいような速度で動作させることが容易に行え、遊技者の期待にも十分応えられるという効果がある。
また、前記作動部材は二本の作用ピンで同時に押動されつつ往復直線運動する、すなわち二点で支持されて往復直線運動することになるので、その直線運動が極めて安定しかつ円滑に行えガタつくようなことはない。よって、作動部材に一体に設けた装飾可動部材は所定の速度で安定した動作が行えるという効果がある。しかも、例えば作動部材をガイドするガイド部に該作動部材の片寄りによる偏荷重が加わることもなく、前記ガイド部の摩擦による消耗も少ない。しかも、ステッピングモータといった駆動手段にも余分な負荷が加わらないから、これら製品自体の耐久性を向上させることができるという効果も有る。
以下、本発明に係る運動方向変換機構の実施の形態を図面に基づき説明する。本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、雀球機、パチスロ機、パロット(登録商標)機等の遊技機、更には所謂ゲームセンターに設置される各種ゲーム機に適用されるが、この内、本発明はパチンコ機に適用される場合について説明する。なお、パロット機とは、パチスロ機とパチンコ機との関係を維持した上で、パチンコ球を遊技媒体としてパチスロ機の遊技が可能な遊技機である。
図1乃至図5は第一実施の形態に係る運動方向変換機構を説明したものであり、図6乃至図9は第二実施の形態に係る運動方向変換機構を説明したものである。これらは、いずれも回転運動を往復直線運動に変換する機構を採用している。図1は第一実施の形態に係る運動方向変換機構が適用されるパチンコ機の正面図、図2(イ)は同遊技盤の要部正面図、図2(ロ)は同作用を示す正面図、図3は図2(イ)のX−X線拡大断面図、図4は図2(イ)のY−Y線拡大断面図、図5(イ)乃至(ニ)は第一実施の形態に係る運動方向変換機構の作用説明図である。
パチンコ機Pは、縦長長方形枠状の外枠1を有し、該外枠1に一側を軸着すると共に遊技盤2を設置した本体枠3が開閉自在に装着されている。本体枠3の上部前面には、一側を軸着して遊技盤2の前面に配置される透明板保持枠4が装着される。該透明板保持枠4は上部中央に遊技盤2の前面が臨む窓開口5が開設され、該窓開口5には2枚セットの透明板5aであるガラス板または合成樹脂板が配置され該窓開口5を塞ぐようにしている。また、該窓開口5の下方に、打球発射部(図示せず。)へ打球として供給される遊技球を貯留するための上球皿6が装着される。前記本体枠3の下部前面に上球皿6から溢れる遊技球を貯留するための下球皿7が装着され、その一側に灰皿8が設けられる。一方、下球皿7の他側に打球の発射力を調整するための操作ハンドル9が取着されている。
前記遊技盤2の前面に内側ガイドレール10aと外側ガイドレール10bとが渦巻状に敷設され、これら内・外側ガイドレール10a,10bに囲まれて遊技部2aが成形される。該遊技部2aには、例えばその中央に各種の情報を変動表示する表示部11aを備えた可変表示装置11が装着され、その下方に遊技球が入賞することにより前記可変表示装置11の表示部11aの情報を変動させる始動入賞口12が装着される。更に、その下方に前記表示部11aの表示が特定の情報(例えば、「7,7,7」)に揃ったとき開閉扉13aを開き、一定の条件の下で一度に多くの入賞球が得られる大型の入賞装置13が装着されている。
前記可変表示装置11は、表示部11aの周囲を囲う取付板部14の上部前面に遊技の進行に伴い作動して、例えば、大当り状態のときこの状態の遊技の興趣を盛り上げるための装飾可動部材15が装着される。該装飾可動部材15は芋虫に似せた形からなり、遊技の進行に合わせ図1のパチンコ機Pを正面から見て左右方向へ往復直線運動するようになっている。
更に詳しく説明すると、図3、図4に示すように取付板部14の前面に前面が塞がれる横長状のケース体16が固着され、その前板16a前面に前記装飾可動部材15が配置される。一方、ケース体16の前板16a裏面に沿って左右方向に長い板状の作動部材17が配置される。該作動部材17の前面には左右側の上下位置にそれぞれ前方へ突出するガイド部としての一対の脚杆18,18が設けられる。各脚杆18は前記前板16aに開設されるガイド部としての透孔19を介して前方ヘ突出し、各脚杆18の前端が前記装飾可動部材15の裏面に固着されている。これにより、該装飾可動部材15が作動部材17と共に前板16aの前面に沿って左右に往復直線運動することになる。
また、前記ケース体16内であって、作動部材17の裏側にほぼ平行に位置し互いに噛合して回転し得る3個の回転体である平歯車20a,20b,20cが左右方向に並設される。いずれの平歯車20a,20b,20cも歯数とピッチ円の直径が同じであり、この場合、図2の正面から見て中央と一側(右側)の平歯車20b,20cは取付板部14の前面に突出される中心軸としての平行な支軸21,21に軸着されるが、同正面から見て他側(左側)の平歯車20aは取付板部14の裏側に配置される駆動手段としてのステッピングモータ22の駆動軸23に軸着されている。該ステッピングモータ22は取付板部14の裏面に設けた固定部材24によって保持され、駆動軸23は取付板部14に開設された通孔25を介して該取付板部14の前側へ突出される。
そこで、前記ステッピングモータ22を駆動することにより、図5(ロ)矢印に示すようにステッピングモータ22の駆動軸23に直結される他側の平歯車20aが時計回り方向へ回転すると共に中央の平歯車20bが反時計回り方向へ回転する。また、一側の平歯車20cが時計回り方向へ回転するようになっている。よって、中央と一側に位置する平歯車20b,20cは共に同角速度で回転するも回転方向が相異なる。
そして、前記中央と一側に位置する平歯車20b,20cの一側面すなわち前側面の所定位置に前方へ突出する作用ピン26b,26cが設けられる。これら作用ピン26b,26cは中心軸である各支軸21から同距離を保って突設される。換言すれば、各作用ピン26b,26cは、各平歯車20b,20cの回転運動と共に前記各支軸21を中心とする同一半径の円軌跡上を同期して同角速度で円運動することになる。また、各作用ピン26b,26cは、作動部材17にこれらと対応して開設される長溝27b,27cに嵌入されており、これにより両平歯車20b,20cと作動部材17とが連係する。各長溝27b,27cは、直線状であって長さも同一であり、作動部材17の左右側への直線運動方向に対し直交する方向に沿って平行に開設されている。
前記各作用ピン26b,26cが互いに長溝27b,27cに嵌入した状態で、各平歯車20b,20cが互いに逆向きに回転すると、両作用ピン26b,26cは常に同期して同じ角速度で互いに逆向きに円運動すると共に各長溝27b,27c内を互いに反対方向へ移動する。そして、これに伴い前記作動部材17が二本の作用ピン26b,26cで同時に押動されつつ往復直線運動することになる。
第一実施の形態に係る運動方向変換機構は上記構成からなり、ステッピングモータ22が停止しているとき図2(イ)、図5(イ)に示すように装飾可動部材15は停止しており、各作用ピン26b,26cはそれぞれ長溝27b,27cのほぼ中央に位置している。この状態で、例えば遊技中に遊技の興趣を盛り上げるべく前記ステッピングモータ22が駆動すると、中央の平歯車20bと一側の平歯車20cの作用ピン26b,26cが互いに逆向きに円運動して、図5(イ)に示す各長溝27b,27cの中央位置から図5(ロ)に示すように互いに上下反対方向へ進み各長溝27b,27cの上下逆端部にそれぞれ位置する。これに伴い、作動部材17は二本の作用ピン26b,26cに同時に押動されつつ左方向へ直線運動する。
更に、各平歯車20b,20cの回転に伴い各作用ピン26b,26cは図5(ハ)に示すように再び各長溝27b,27cの中央へ位置し、更にまた、図5(ニ)に示すように各長溝27b,27c内を互いに反対方向へ進む。このように、両作用ピン26b,26cに同時に押動されて作動部材17は左右方向へ往復直線運動する。そして、ステッピングモータ22が駆動し他側の平歯車20aが回転している間、図2(ロ)に示すように装飾可動部材15が左右に一定の速度で往復直線運動を繰返す。
次に、第二実施の形態に係る運動方向変換機構について説明する。なお、第一実施の形態で説明した部位と同一部位は同一番号を附すことによって詳しい説明は省略する。図6は第二実施の形態に係る運動方向変換機構が適用される遊技盤の要部正面図、図7は同一部切欠拡大正面断面図、図8は図6のZ−Z線拡大断面図、図9(イ)乃至(ニ)は第二実施の形態に係る運動方向変換機構の作用説明図である。
第二実施の形態に係る運動方向変換機構が適用される可変表示装置11には、図6に示すように取付板部14の一側、すなわち図6の向かって右側に装飾可動部材30が装着されている。該装飾可動部材30は、鯉に似せた形からなり、上を向くと共に頭部30aと尾部30eが固定され、その間の3個の胴部30b〜30dがそれぞれ上下方向の中央部で軸着されている。そして、該胴部30b〜30dが取付板部14の前側で該取付板部14の前面に沿って左右に揺動し得るようになっている。後記する作動部材37と連動させるため、前記中間位置にある胴部30cの裏面に後方へ突出する一対の係合杆31,31が設けられる。
一方、取付板部14の前面に装飾可動部材30に対向位置して前面が塞がれる縦長状の第二ケース体32bが設けられ、更に、その前側に同じ大きさの第一ケース体32aが一体に設けられる。第一ケース体32a内には、第二ケース体32bの前板33bの前面上下位置にガイド部材35,35がビス36止めして固着される。この上下のガイド部材35,35はそれぞれ互いに内側を向く水平なガイド部としてのガイド溝34,34を有する。そして、両ガイド部材35,35間に作動部材37が配置される。該作動部材37も縦長平板であって長方形状に成形され、上下端部37a,37aが前記上下のガイド溝34,34内に介入している。また、作動部材37の上下端部37a,37aの上下端面には、それぞれその両側端部に同じ高さの突起38,38が突設される。これは、作動部材37の上下端部37a,37aの両端面と各ガイド溝34,34の内底面との接触抵抗を軽減させ、作動部材37の動作をスムーズにさせるためである。
作動部材37の上端部と中間部と下端部とにそれぞれ水平なガイド部としての横長孔39,39,39が開設され、上端部と中間部の横長孔39,39間と、中間部と下端部の横長孔39,39間の中央にそれぞれ鉛直線状に位置して直線状の長溝40a,40bが開設される。これら長溝40a,40bは、それら溝幅が後記する作用ピン51a,51bの外径とほぼ同じに設定され、各長溝40a,40b内に作用ピン51a,51bが嵌入する。これにより、後記する平歯車45a,45bと作動部材37とが連係する。また、両長溝40a,40bは上下の両ガイド部材35,35に沿った作動部材37の直線運動方向に対して直交するようになっている。両長溝40a,40bは別個に二本設けたが、中間部の横長孔39を設けなければ連続する一本としても良い。そして、上端部の横長孔39と中間部の横長孔39との間に一対の係合孔41,41が設けられ、該各係合孔41に前記装飾可動部材30から裏側へ突設した前記各係合杆31が遊嵌する。これら係合杆31,31は、第一ケース体32aの前板33aに開設される挿通孔42,42を介して後方へ突出される。これにより、作動部材37と装飾可動部材30とが連動する。
第二ケース体32bの前板33bの前面であって上下のガイド部材35,35間に3本のボス43,43,43がそれぞれ前方へ突設される。各ボス43は、その中央上下方向に沿い一直線状に並置される。そして、各ボス43が前記作動部材37に対向位置して開設された各横長孔39に挿通される。また、各ボス43の前端部には、ビス36を螺締することにより各横長孔39の溝幅よりも幅の広い抜け止め板44が取着される。これにより、作動部材37は脱落するようなことがなく、上下のガイド部材35,35及び各ボス43に支持されつつ水平方向に直線運動することになる。
第二ケース体32b内には、3個の回転体である平歯車45a,45b,45cが上下方向に一直線状に並設される。これらの内、上二つの平歯車45a,45bは取付板部14の前面から前方へ突設した支軸46に軸着され、最下部の平歯車45cは駆動源としてのステッピングモータ47の駆動軸48に軸着されている。該ステッピングモータ47は前記と同様に取付板部14の裏面に設けた固定部材49によって保持され、駆動軸48が取付板部14に開設された通孔50を介して該取付板部14の前側へ突出される。
前記上二つの平歯車45a,45bの前面には中心軸である前記各支軸46,46から同距離を保って前方へ突出する作用ピン51a,51bが設けられる。すなわち、この場合も各作用ピン51a,51bは、各平歯車45a,45bの回転運動と共に前記各支軸46を中心とする同一半径の円軌跡上を同期して同角速度で円運動することになる。また、これら作用ピン51a,51bが突設される二つの平歯車45a,45bの前面に対向して第二ケース体32bの前板33bに各支軸46を中心とする円孔52,52が開設され、前記各作用ピン51a,51bは該各円孔52を介して前方へ突出している。そして、各作用ピン51a,51bが作動部材37の各長溝40a,40bに嵌入される。これにより、両平歯車45a,45bと作動部材37が連動する。
前記各作用ピン51a,51bが互いに長溝40a,40bに嵌入した状態で、各平歯車45a,45bが互いに逆向きに回転すると、両作用ピン51a,51bは常に同期して同角速度で互いに逆向きに円運動すると共に各長溝40a,40b内を互いに反対方向へ移動する。そして、これに伴い前記作動部材37が二本の作用ピン51a,51bで同時に押動されつつ往復直線運動することになる。
第二実施の形態に係る運動方向変換機構は上記構成からなり、次にその作用について説明する。ステッピングモータ47が停止しているとき、図6、図9(イ)実線に示すように装飾可動部材30は停止しており、各作用ピン51a,51bは各長溝40a,40bの下端と上端の互いに接近した位置にある。そして、この状態で例えば遊技中に遊技の興趣を盛り上げるべく前記ステッピングモータ47が駆動すると、上部と中央部の平歯車45a,45bが図9(イ)矢印に示すように互いに反対方向へ回転すると共に各作用ピン51a,51bが互いに逆向きに円運動して各長溝40a,40bのほぼ中央に位置する。これに伴い、各作用ピン51a,51bが各長溝40a,40b内側面を同時に押動して作動部材37を図9(イ)矢印方向へ直線運動させる。
更に、各平歯車45a,45bの回転運動と共に作動部材37が図9(ロ)実線位置に達した後、前記と同様に矢視方向である逆方向へ直線運動する。更にまた、作動部材37が図9(ハ)実線位置を介して図(ニ)実線位置に達し、この後は、図9(ニ)矢視方向である逆方向へ直線運動して図9(イ)の実線位置に戻る。このようにして前記動作を繰返し、図6に示すように鯉に模した装飾可動部材30がその胴部30b,30c,30dを実線位置と想像線位置との間でくねくねと動かして遊技の興趣を高める。
第一・第二実施の形態に係る運動方向変換機構は、ステッピングモータ22,47によって作用ピン26b,26c又は作用ピン51a,51bを円運動させることにより作動部材17,37を二本の作用ピン26b,26c又は作用ピン51a,51bで同時に押動しつつ往復直線運動させるようにしたので、前記ステッピングモータ22,47の回転速度を変更させることにより作動部材17,37すなわち装飾可動部材15,30の速度を自由に変更できる。
また、前記作動部材17,37は二本の作用ピン26b,26c又は作用ピン51a,51bで同時に押動されつつ往復直線運動する。すなわち、二点で支持されて往復直線運動することになるので、その直線運動が極めて安定しかつ円滑に行えガタつくようなことはない。しかも、前記がイド部に片寄りによる偏荷重が加わることもなく、該ガイド部の摩擦による消耗も少ない。よって、作動部材17,37に装飾可動部材15,30を一体に設けても、該装飾可動部材15,30は所定の速度で安定した動作が行える。本来、作動部材17,37を二本の作用ピン26b,26c又は作用ピン51a,51bで同時に押動するようにすれば、作動部材17,37における各作用ピン26b,26c又は作用ピン51a,51bの位置は余り問題にならずに本発明の目的は達成できる。ただ、第一・第二実施の形態に係る作動部材17,37のように、その直線運動方向に直交する方向に沿って二本の作用ピン26b,26c又は作用ピン51a,51bを間隔を離して位置させ、この状態で作動部材17,37を押動するようにすれば、該作動部材17,37がバランス良く押動されより安定して動作し得る。
第一・第二実施の形態に係る運動方向変更機構にあっては、回転体として平歯車を説明したが、これに限定されるものではなく、はすば歯車などの歯車又はプーリであって支軸が互いに平行な回転体であれば良い。また、作用ピンを突設した回転体間に介在される回転体の数は本実施の形態のように無い場合に限られるものではなく、1個、2個、3個、4個、5個またはそれ以上であっても良い。また、長溝には貫通したものと貫通していないものの両方が含まれる。更に、図示は省略するが、回転体を使用することなく、各中心軸にクランク部を設けそれら先端に前記作用ピンを設けるようにしても良い。更にまた、前記第一・第二実施の形態を含め前記各中心軸や作用ピンを突設した各回転体をそれぞれ別個の駆動源であるステッピングモータにより回転させるようにしても良い。
第一・第二実施の形態に係る運動方向変換機構にあっては、作用ピンを円運動させることにより作動部材を往復直線運動させる場合を説明したが、それらほぼ同じ構成で作用ピンを往復円弧運動させることにより作動部材を往復直線運動させるようにしても良い。この場合、作用ピンが嵌入する作動部材の長溝は、該作動部材の直線運動方向に対して直交する方向に沿って設けられるが、これ以外に例えば該直線運動方向に凸または凹状に湾曲する円弧状に設けるようにしても良い。また、いずれの運動方向変換機構も遊技盤面の可変表示装置の前面に装着した装飾可動部材に適用した例を示したが、本体枠又は透明板保持枠に装着した装飾可動部材に適用するようにしても良いことは勿論である。
第一実施の形態に係る運動方向変換機構が適用されるパチンコ機の正面図。 (イ)は同遊技盤の要部正面図、(ロ)は同作用を示す正面図。 図2(イ)のX−X線拡大断面図。 図2(イ)のY−Y線拡大断面図。 (イ)乃至(ニ)は第一実施の形態に係る運動方向変換機構の作用説明図。 第二実施の形態に係る運動方向変換機構が適用される遊技盤の要部正面図。 同一部切欠拡大正面断面図。 図6のZ−Z線拡大断面図。 (イ)乃至(ニ)は第二実施の形態に係る運動方向変換機構の作用説明図。
符号の説明
17 作動部材
20a〜20c 回転体(平歯車)
21 支軸
22 駆動手段(ステッピングモータ)
23 駆動軸
26b,26c 作用ピン
27b,27c 長溝
37 作動部材
40a,40b 長溝
45a〜45c 回転体(平歯車)
46 支軸
47 駆動手段(ステッピングモータ)
48 駆動軸
51a,51b 作用ピン

Claims (4)

  1. 二本の平行な中心軸を中心とする同一半径の円軌跡上をそれぞれ同期して同角速度で円運動する二本の平行な作用ピンと、前記作用ピンの外径とほぼ同じ溝幅を有し該各作用ピンが嵌入してかつ円運動し得る長溝を設けた作動部材とを備え、適宜駆動手段によって前記二本の作用ピンを同期して同角速度で円運動させることにより、前記作動部材が前記二本の作用ピンで同時に押動されつつ往復直線運動するようにしたことを特徴とする運動方向変換機構。
  2. 二本の平行な中心軸を中心とする同一半径の円弧軌跡上をそれぞれ同期して同角速度で往復円弧運動する二本の平行な作用ピンと、前記作用ピンの外径とほぼ同じ溝幅を有し該各作用ピンが嵌入してかつ往復円弧運動し得る長溝を設けた作動部材とを備え、適宜駆動手段によって前記二本の作用ピンを同期して同角速度で往復円弧運動させることにより、前記作動部材が前記二本の作用ピンで同時に押動されつつ往復直線運動するようにしたことを特徴とする運動方向変換機構。
  3. 中心軸が平行となるように配置され互いに回転運動する二個の回転体と、前記各中心軸に対し直交する面内で往復直線運動するように配置される作動部材とを備え、前記二個の回転体の各側面にそれぞれ前記各中心軸を中心とする同一半径の円軌跡上に位置して作用ピンを突設し、一方、前記作動部材には前記作用ピンの外径とほぼ同じ溝幅を有し該各作用ピンが嵌入してかつ円運動し得る長溝を設け、適宜駆動手段によって前記二個の回転体を同角速度で回転運動させることにより、前記作動部材が前記二本の作用ピンで同時に押動されつつ往復直線運動するようにしたことを特徴とする運動方向変換機構。
  4. 中心軸が平行となるように配置され互いに往復円弧運動する二個の回転体と、前記各中心軸に対し直交する面内で往復直線運動するように配置される作動部材とを備え、前記二個の回転体の各側面にそれぞれ前記各中心軸を中心とする同一半径の円弧軌跡上に位置して作用ピンを突設し、一方、前記作動部材には前記作用ピンの外径とほぼ同じ溝幅を有し該各作用ピンが嵌入してかつ往復円弧運動し得る長溝を設け、適宜駆動手段によって前記二個の回転体を同角速度で往復円弧運動させることにより、前記作動部材が前記二本の作用ピンで同時に押動されつつ往復直線運動するようにしたことを特徴とする運動方向変換機構。
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