JP4703254B2 - ブレーカー用ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、難燃性、グローワイヤー特性、トラッキング特性に優れ、電気配線に組み込まれる安全ブレーカーや漏電遮断機用途に適したポリアミド樹脂組成物に関するものである。
安全ブレーカー、アンペアブレーカー、漏電遮断器:ELB(Earth Leakage circuit Breaker)、配線用遮断機:MCB(Miniature Circuit Breaker)、MCCB(Molded Case Circuit Breaker)、NFB(No−Fuse Breaker)、電動機保護用遮断機(モーターブレーカー)、スリムブレーカー(ワンタッチブレーカー、ワンタッチ漏電ブレーカー)等の各種ブレーカーは、指定以上の電流が流れた時、又は、揺れや発熱等の異常を感知した時、通電を遮断するものである。電気配線に組み込まれる電気電子部品であり、電気配線の安全保証の上で不可欠のものである。
従来、ブレーカー用の材料はフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂であった。しかし、生産性が悪い等で、高コストであるため、熱可塑性樹脂への切替が検討されている。
ハウジングに主体として使用される材料であるので、無機充填材の配合がなされた状態で、ブレーカー用材料として満足しなければならない特性として、UL 94試験における難燃規格V−2以上、IEC 60695−2−12のグローワイヤー試験のGWFI(Glow−Wire Flammability Temperature)において1.6mm厚みで960℃を合格すること、IEC 60112の耐トラッキング試験におけるCTI(Comparative Tracking Index)が3mm厚みで好ましくは500V以上等の要求事項がある。また、時代の趨勢として、難燃剤として非ハロゲンタイプの希望がなされている。
非ハロゲンタイプの難燃ポリアミド樹脂として、特開昭53−31759(特許文献1)に、ポリアミド樹脂とシアヌル酸メラミンとからなるポリアミド樹脂組成物が示されている。ただ、ガラス繊維を併用配合してもよいとの記述はあるが、実施例にての具体的な開示はない。GWFIやCTIに関する記述は全くない。また、使用するポリアミド樹脂の粘度数についての記述は全くない。
シアヌル酸メラミンとガラス繊維等の充填材を併用した特許文献として、特許文献2〜3が存在する。特許文献2には、メラミン及び/又はメラミンシアヌレートと未サイジングのガラス繊維を含有してなる強化ポリアミド成形材料が示されている。当該発明はガラス繊維のサイジングの有無のGWFIへの影響が開示されている。しかし、短い粉砕ガラス繊維との記述があるが、ガラス繊維の長さがGWFIに及ぼす影響については明確な記述はない。また、使用されるポリアミドの相対粘度については、実施例にて相対粘度3.0のポリアミド66及び相対粘度2.9のポリアミド6を使用したとの記述があるのみで、相対粘度のUL94、GWFIへの影響については記述がない。また、ブレーカーに好適に使用可能であるとの記述はない。
特許文献3には、ポリアミド、メラミンシアヌレート、特定繊維長及び分布のシラン化合物で処理された繊維状充填材からなる防炎加工熱可塑性成形材料が開示されている。
特定繊維長及び分布(算術平均(d50値)で70〜200μm及びd10値で60μm以下、d90値で350μ以下)のシラン処理された繊維状充填材がGWFIに好結果を与えるということを示している。しかし、該樹脂組成物ではCTIが475V付近であり電流ブレーカーに要求される耐トラッキング特性(又は、ブレーカー遮断試験後の電気絶縁特性)を満足できない。一方、「本発明による成形材料のポリアミドは、通常、K値50〜96に相応する、比粘度ηrelで1.7〜5.0を有する。ηrel2.3〜4.5、殊に2.5〜4.0を有しているポリアミドは、優利に使用される。」と記述され、実施例にて粘度数145のポリアミド6と粘度数151のポリアミド66が示されているのみで、ポリアミドの粘度数(分子量)のUL94やGWFIへの影響については全く記述がない。また「該成形材料は電気絶縁領域における電流遮断器、補助スイッチ、リレースイッチ及びプラグ継ぎ手として使用されるあらゆる種類の繊維、フィルム及び成形体の製造に好適である。」と電流遮断器が記述されているものの各種用途が列記されているのみである。
特開昭53−31759号公報 特公平07−56008号公報 特表平11−513059号公報
本発明の課題は、難燃性、グローワイヤー特性、トラッキング特性に優れ、電気配線に組み込まれる安全ブレーカーや漏電遮断機用途に適したポリアミド樹脂組成物を提供することである。
問題を解決するため、殊に、低分子量のポリアミドを使用し、同時に短いガラス系充填材の添加はグローワイヤー試験において、燃焼炎を小さくし、燃焼時間を著しく短くする効果があり、また、ガラス繊維長及び表面処理剤がCTI試験における導電経路の形成に大きく関与していることを見出し、グローワイヤー特性、トラッキング特性について、同時に著しく改良したポリアミド樹脂組成物を得ることができ、本発明に到達した。
即ち、本発明の要旨は、
(A)粘度数70〜140ml/gのポリアミド樹脂100重量部に対して
(B)トリアジン系難燃剤0.5〜35重量部及び
(C)表面処理されてない又は酸化合物で表面処理されたガラス系充填材10〜60重量部
からなり、該ガラス系充填材が数平均繊維長20〜70μmで分散し、かつ、次の諸性質を備えるブレーカー用ポリアミド樹脂組成物にある。
a)UL 94に従い、20mm垂直燃焼試験を行うとき、難燃性がV−2以上である
b)IEC 60695−2−12に従い、960℃のグローワイヤー燃焼性試験(1.6mm厚み)を行うとき、燃焼性(GWFI)が合格基準を満足する
c)IEC 60112に従い、耐トラッキング試験(3mm厚み)を行うとき、比較トラッキング指数(CTI)が500V以上である
このように本発明のポリアミド樹脂組成物は、難燃性、グローワイヤー特性、耐トラッキング特性に優れた電気絶縁材料であり、特にブレーカー向け電気電子部品用材料として利用可能である。
以下、本発明を詳細に説明する。
(A)ポリアミド樹脂
本発明における(A)ポリアミド樹脂としては、3員環以上のラクタム、重合可能なω−アミノ酸、又は、二塩基酸とジアミン等の重縮合によって得られるポリアミドを用いることができる。具体的には、ε−カプロラクタム、アミノカプロン酸、エナントラクタム、7−アミノヘプタン酸、11−アミノウンデカン酸、9−アミノノナン酸、α−ピロリドン、α−ピペリドン等の重合体、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、メタキシリレンジアミン等のジアミンと、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカン二塩基酸、グルタール酸等のジカルボン酸と重縮合せしめて得られる重合体又はこれらの共重合体、例えば、ポリアミド4、6、7、8、11、12、6.6、6.9、6.10、6.11、6.12、6T、6/6.6、6/12、6/6T、6T/6I、MXD6等が挙げられ、複数種のポリアミド樹脂を使用することもできる。本発明において特に好ましいポリアミド樹脂としては、難燃性、機械的強度、成形性の点から、ポリアミド6、共重合ポリアミド6/66又は66/6、6/69及び/又はポリアミド66が挙げられる。本発明におけるポリアミド樹脂の末端は、分子量調節も兼ねてカルボン酸又はアミン化合物で封止されていてもよい。
また、本発明に用いるポリアミド樹脂はある範囲内の重合度、すなわち特定の範囲の粘度数を有するもの、JIS K6933に従い、96%硫酸中濃度1%、温度23℃で測定した値で70〜140ml/gであり、好ましくは72〜130ml/gである。粘度数が70ml/gより低いと溶融粘度が小さいため、機械的強度が低下する。また粘度数が140ml/gより高いとグローワイヤー特性において、ブレーカー用途向け要求特性の満足が困難になり好ましくない。
(B)トリアジン系難燃剤
本発明における(B)トリアジン系難燃剤としては、下記一般式(1)又は(2)で表される化合物、メラミン類及びシアヌル酸メラミン等が挙げられる。
Figure 0004703254
(式中、R〜Rは、それぞれ、水素原子又はアルキル基を示す。)
前記一般式(1)で表される化合物の具体例としては、シアヌル酸、トリメチルシアヌレート、トリエチルシアヌレート、トリ(n−プロピル)シアヌレート、メチルシアヌレート、ジエチルシアヌレート等が挙げられる。前記一般式(2)で表される化合物の具体例としては、イソシアヌル酸、トリメチルイソシアヌレート、トリエチルイソシアヌレート、トリ(n−プロピル)イソシアヌレート、ジエチルイソシアヌレート、メチルイソシアヌレート等が挙げられる。
メラミン類としては、メラミン、メラミン誘導体、メラミンと類似の構造を有する化合物及びメラミンの縮合物等が挙げられる。メラミン類の具体例としては、例えば、メラミン、アンメリド、アンメリン、ホルモグアナミン、グアニルメラミン、シアノメラミン、アリールグアナミン、メラム、メレム、メロン等が挙げられる。
シアヌル酸メラミンとしては、シアヌル酸とメラミンとの等モル反応物が挙げられる。
また、シアヌル酸メラミン中のアミノ基又は水酸基のいくつかが、他の置換基で置換されていてもよい。シアヌル酸メラミンは、例えば、シアヌル酸の水溶液とメラミンの水溶液とを混合し、90〜100℃で攪拌下反応させ、生成した沈殿を濾過することによって得ることができ、白色の固体であり、微粉末上に粉砕して使用するのが好ましい。勿論、市販品をそのまま、又はこれを粉砕して使用することもできる。
トリアジン系難燃剤としては、好ましくは、シアヌル酸、イソシアヌル酸、メラミン、シアヌル酸メラミン、シアヌル酸メレム等が挙げられ、分解物が成形物の表面に浮き出してくるブルーミング等の不都合がない点より、より好ましくは、シアヌル酸メラミンに代表されるシアヌル酸類とメラミン類との等モル反応物が挙げられる。
トリアジン系難燃剤の配合量は、ポリアミド樹脂100重量部に対し0.5〜35重量部である。トリアジン系難燃剤の配合量が0.5重量部未満であると難燃性効果が期待されない。35重量部より多いと、成形時に分解しやすくトラブルの発生が予測される。トリアジン系難燃剤の配合量は、難燃性とグローワイヤー特性、耐トラッキング特性、機械的特性のバランスの点より、好ましくは1〜20重量部である。
(C)ガラス系充填材
本発明で使用される(C)ガラス系充填材(ガラス繊維、粉砕ガラス繊維(ミルドファイバー)、ガラスフレーク、ガラスビーズ等)は、通常熱可塑性樹脂に使用されるものでよく、それらの二種以上を併用してもよいが、粉砕ガラス繊維、ガラスビーズがグローワイヤー試験における燃焼時間も短く好ましい。
ガラス系充填材は数平均繊維長20〜70μm、好ましくは25〜60μmで分散している必要がある。数平均繊維長がこの範囲未満では、機械的強度・剛性が低下することとなり、この範囲を超過するとCTI値が低下すること、またGWFI試験において接棒後(赤熱棒接触後)の燃焼時間が長くなるため、好ましくない。ここで、ガラス系充填材の数平均繊維長とは、充填材の形状によっても異なるが、最大寸法を以て代表させるのが通常である。例えば、繊維状充填材のガラス繊維、粉砕ガラス繊維、板状充填材であるガラスフレーク等の場合は、個別粒子についての最大寸法(粒子表面上の2点間距離の最大値)を計測し、同様に、略球状のガラスビーズの場合は個別の略球の最大径を計測し、その数平均を算出し、「数平均繊維長」とする。形状の異なる充填材が併用された場合は、形状毎に測定・算出された数平均繊維長を、形状毎の配合比率を掛け合わせて、平均化したものを充填材の数平均繊維長とする。
ガラス系充填材は、表面処理剤や集束剤による処理がなされていることが機械的強度面からは好ましい。しかし、耐トラッキング試験において、充填材表面に存在する低分子量の有機成分を含んでいる表面処理剤等が導電経路を形成しやすく、CTI値を低下させる傾向にある。したがって、耐トラッキング性を重視する場合は、ガラス系充填材が、表面処理されてないものであることが好ましい。一般には、機械的強度、成形表面の平滑性等と耐トラッキング性とのバランスの上で、表面処理剤及び集束剤処理の選定をする必要がある。
表面処理剤としては、酸化合物が挙げられる。表面処理に使用する酸化合物の具体例としては、塩酸、硫酸、酢酸、燐酸、亜燐酸、ホウ酸等が挙げられ、取扱いの点で、好ましくは亜燐酸等が挙げられる。酸化合物による表面処理の方法としては、例えば、酸化合物を水又は溶媒により希釈して酸水溶液等とし、ガラス系充填材を該酸水溶液等に浸漬し濾過後乾燥する方法、該酸水溶液等をガラス系充填材に噴霧等して乾燥する方法等が挙げられ、好ましくは、酸水溶液中に浸漬し濾過後乾燥する方法が挙げられる。さらに、酸処理後十分に水洗することもできる。
ガラス系充填材の配合量は、ポリアミド樹脂100重量部に対して、10〜60重量部であり、15〜55重量部がより好ましい。配合量が10重量部より少ないと、ブレーカー用としての機械的特性を発揮されない。60重量部より多いと、グローワイヤー特性が不合格となる。
ポリアミド樹脂にトリアジン系難燃剤及びガラス系充填材を配合する方法としては、最終成形品を成形する直前までの任意の段階で周知の種々の手段によって行うことができる。最も簡便な方法は、ポリアミド樹脂とトリアジン系難燃剤及びガラス系充填材を単にドライブレンドする方法であり、得られるドライブレンド物を溶融混合押出にてペレットとする。別の方法としては、所定量より多いトリアジン系難燃剤又は無機充填材をポリアミド樹脂にて練り込んだマスターペレットを予め調整し、これを希釈用ポリアミド樹脂とドライブレンドすることによっても、本発明におけるポリアミド樹脂組成物を得ることができる。
また、本発明における樹脂組成物に顔料、染料、核剤、離型剤、安定剤、帯電防止剤その他の周知の添加剤を配合し、混錬することができる。特に、カルボン酸アマイド系ワックスやエチレンビスステアリルアミドのビスアミド化合物等のアミド系離型剤を、難燃剤の分散を兼ねて、ポリアミド樹脂100重量部に対し例えば0.01〜0.4重量部、さらに好ましくは0.1〜0.3重量部配合することは、難燃性、グローワイヤー特性、耐トラッキング特性を低下させることなくブレーカー等の射出成形時の生産性を高めるので好ましい。
カルボン酸アマイド系ワックスは、高級脂肪族モノカルボン酸と多塩基酸の混合物とジアミンとの脱水反応によって得られる。前記高級脂肪族モノカルボン酸としては、炭素数16以上の飽和脂肪族モノカルボン酸及びヒドロキシカルボン酸が好ましく、例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、モンタン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。
前記多塩基酸としては、二塩基酸以上のカルボン酸で、例えば、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ピメリン酸、アゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸及び、フタル酸、テレフタル酸等の芳香族ジカルボン酸及び、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキシルコハク酸等の脂環式ジカルボン酸等が挙げられる。前記ジアミンとしては、例えば、エチレンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、ヘキサメチレンジアミン、メタキシリレンジアミン、トリレンジアミン、パラキシリレンジアミン、フェニレンジアミン、イソホロンジアミン等が挙げられる。
本発明におけるカルボン酸アマイド系ワックスは、その製造に当って使用する高級脂肪族モノカルボン酸に対して、多塩基酸の混合割合を変えることにより任意の軟化点のものが得られ、多塩基酸の混合割合は高級脂肪族モノカルボン酸2モルに対して、0.18モルから1.0モルの範囲が好適である。またジアミンの使用量は高級脂肪族モノカルボン酸2モルに対して1.5モルから2.0モルの範囲が好適であり、使用する多塩基酸の量に従って変化する。
ビスアミド化合物は、N,N′−メチレンビスステアリン酸アミド及びN,N′−エチレンビスステアリン酸アミドのようなジアミンと脂肪酸の化合物、又はN,N′−ジオクタデシルテレフタル酸アミド等のジオクタデシル二塩基酸アミドを挙げることができる。
本発明のポリアミド樹脂組成物を用いて、ブレーカー筐体、カバー、セパレーター、ハンドル等の成形品を製造するにあたっては、前記ドライブレンド物やペレット等のポリアミド樹脂組成物を射出成形機等の各種成形機に供給して、金型に流し込み、冷却、取り出しをするという常法に従って実施することができる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に制限されるものではない。なお、以下の記載の例における、使用した各成分の特性、及び得られた組成物の評価試験方法は次の通りである。
[実施例に使用した成分]
A−1)ポリアミド6 粘度数=99ml/g
ノバミッド 1007J 三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製
A−2)ポリアミド6 粘度数=87ml/g
ノバミッド 1005J 三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製
A−3)ポリアミド6 粘度数=118ml/g
ノバミッド 1010J 三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製
A−4)ポリアミド6 粘度数=150ml/g
ノバミッド 1015J 三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製
A−5)ポリアミド66 粘度数=118ml/g
アミラン E−3000 東レ(株)製
B) シアヌル酸メラミン MCA−CO 三菱化学製
C−1)粉砕ガラス繊維
平均長さ=30μm 繊維径=10μm 表面未処理
PFE−001 日東紡製
C−2)粉砕ガラス繊維
平均長さ=60μm 繊維径=10μm 表面未処理
MF06JF0−20 旭ファイバーグラス製
C−3)粉砕ガラス繊維
平均長さ=200μm 繊維径=10μm 表面未処理
MF20JH1−20 旭ファイバーグラス製
C−4)粉砕ガラス繊維
平均長さ=60μm 繊維径=10μm 亜燐酸処理
MF06JB3−20 旭ファイバーグラス製
C−5)ガラス繊維チョップドストランド
平均長さ=3mm 繊維径=10μm
表面アミノシラン処理、ウレタン系集束剤
123D10P オーエンス・コーニング製
D−1)カルボン酸アマイド系ワックス離型剤
WH255 共栄社化学製
D−2)ポリエチレンワックス系離型剤
ハイワックス110P 三井化学製
[実施例と評価方法]
1) 粘度数
JIS K6933−99に従って96%濃硫酸溶媒に1%溶解し、23℃にて測定した。
2) 難燃性
12.7×127×0.75mmの大きさの試験片を用い、試験法UL−94規格に準拠して、20mm垂直燃焼試験を行った。燃焼性が、V−2以上(V−2、V−1又はV−0)であるときに「合格」と判定する。
3) GWFI
厚さ1.6mmの試験片を用い、試験法IEC 60695−2−12に準拠して測定した。
ただし、グローワイヤー先端の温度を960℃に固定し、3枚のサンプルすべてが
燃焼性(GWFI)の合格基準:
1)30秒接触後の燃焼時間が30秒以内のこと
2)サンプルの下のティッシュペーパーが発火しないこと
を満足するか否かを確認し、満足するときに「合格」と判定する。
なお、上記接棒後の燃焼時間等とともに、参考まで、燃焼炎の大きさを観察した。
4) CTI
厚さ3.0mmの試験片を用い、試験法IEC 60112に準拠して測定した。耐トラッキング試験の結果、比較トラッキング指数(CTI)500V以上であるときに「合格」と判定する。
[実施例1〜5、7〜8]及び[比較例1〜4]
表−1、表−2又は表−3に示す配合割合(単位は重量部)で、ポリアミド樹脂と各種添加剤をブレンド後、日本製鋼所製TEX30C型2軸押出機を用いて、シリンダー温度240℃、スクリュー回転数200rpmの条件下で溶融混練してポリアミド樹脂組成物のペレットを得た。
得られたペレットから、各々の試験片を、日本製鋼所製J75ED成型機にて、シリンダー温度を240℃設定、金型温度を80℃設定で射出成形した。作製した試験片は、所定の規格に基づいて、燃焼性、GWFI、CTIの評価を行った。評価結果を表−1、表−2又は表−3に示す。
また、実施例1の配合処方にて、日本製鋼所製TEX30C型2軸押出機を用いて、シリンダー温度240℃、スクリュー回転数200rpmの条件下で溶融混練してポリアミド樹脂組成物のペレットを得た。
得られたペレットを、日本製鋼所製J75ED成型機にて、シリンダー温度を240℃設定、金型温度を80℃設定で射出成形し、長さ80mm×幅50mm×高さ10mmのブレーカー筐体部品(肉厚1.6mm)を作製した。
得られたブレーカー筐体部品は、良外観、低そりに優れていた。さらに、ブレーカー筐体部品にてIEC60695−2−12に準拠したCWFI(960℃)の評価結果は「合格」であることを確認した。
[実施例6]
表−2に示す配合割合(単位は重量部)で、ポリアミド樹脂と各種添加剤をブレンド後、日本製鋼所製TEX30C型2軸押出機を用いて、シリンダー温度270℃、スクリュー回転数200rpmの条件下で溶融混練してポリアミド樹脂組成物のペレットを得た。
得られたペレットから、各々の試験片を、日本製鋼所製J75ED成型機にて、シリンダー温度を270℃設定、金型温度を80℃設定で射出成形した。作製した試験片は、所定の規格に基づいて、燃焼性、GWFI、CTIの評価を行った。評価結果を表−2に示す。
5) 数平均繊維長
また、ガラス系充填材の数平均繊維長の測定は、各実施例及び比較例で得られたペレットをるつぼに採取し、電気炉内で500℃、30分間加熱して完全に灰化した後、冷却し、3%中性洗剤水溶液を適量加えて超音波洗浄器で3分間撹拌しして生成した分散液を、ガラス製ピペットで専用のガラス板に採取し、実体顕微鏡を用いて写真撮影して行なった。すなわち、撮影されたガラス系充填材の写真画像について、デシタイザ−を用いて1000個の充填材個別粒子ごとの最大寸法を測定し、数平均繊維長を求めた。なお、略球状のガラスビーズの場合は各略球の最大径を測定し、これから数平均繊維長を求めた。
Figure 0004703254
Figure 0004703254
Figure 0004703254
(1)実施例1〜8と比較例1〜4に示されるように、特定の粘度数範囲のポリアミドに、特定の繊維長・表面処理剤種からなるガラス繊維とトリアジン系難燃剤を特定量配合することにより、難燃性、GWFI、及びCTIの目標を達成することができる。
(2)実施例1と比較例1の比較で、粘度数が大きいと、UL94難燃性が低下し、960℃のGWFIが不合格となる傾向にある。
(3)実施例4と比較例3の比較で、数平均繊維長が大きいと、960℃のGWFIが不合格となる傾向にある。
(4)実施例4と比較例2の比較で、ガラス繊維長が大きいと耐トラッキング特性を低下させる傾向がある。
(5)実施例7と比較例4の比較で、離型剤の種類によりGWFI、CTIの影響を受けている。
[産業上の利用可能性]
本発明は、以上詳細に説明したとおり、次のような有利な効果が期待でき、産業上の利用価値は極めて高い。
即ち、本発明は、難燃性、グローワイヤー特性、トラッキング特性に優れたポリアミド樹脂であるので、電気配線に組み込まれる安全ブレーカーや漏電遮断機用途に適している。

Claims (3)

  1. (A)JIS K6933に従い、96%硫酸中濃度1%、温度23℃で測定した粘度数70〜140ml/gのポリアミド樹脂100重量部に対して
    (B)トリアジン系難燃剤0.5〜35重量部及び
    (C)表面処理されてない又は酸化合物で表面処理されたガラス系充填材10〜60重量部
    からなり、該ガラス系充填材が数平均繊維長20〜70μmで分散し、かつ、次の諸性質を備えることを特徴とするブレーカー用ポリアミド樹脂組成物。
    a)UL 94に従い、20mm垂直燃焼試験を行うとき、難燃性がV−2以上である
    b)IEC 60695−2−12に従い、960℃のグローワイヤー燃焼性試験(1.6mm厚み)を行うとき、燃焼性(GWFI)が合格基準を満足する
    c)IEC 60112に従い、耐トラッキング試験(3mm厚み)を行うとき、比較トラッキング指数(CTI)が500V以上である
  2. ビスアミド系又はカルボン酸アマイド系ワックスをポリアミド樹脂100重量部に対して、0.01〜0.5重量部配合してなる請求項1に記載のブレーカー用ポリアミド樹脂組成物。
  3. 請求項1又は2に記載の組成物からなるブレーカー用ポリアミド樹脂成形品。
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