JP4702792B2 - 無線通信端末 - Google Patents

無線通信端末 Download PDF

Info

Publication number
JP4702792B2
JP4702792B2 JP2005350015A JP2005350015A JP4702792B2 JP 4702792 B2 JP4702792 B2 JP 4702792B2 JP 2005350015 A JP2005350015 A JP 2005350015A JP 2005350015 A JP2005350015 A JP 2005350015A JP 4702792 B2 JP4702792 B2 JP 4702792B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
shield case
reference potential
plane
potential line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005350015A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007158632A (ja
Inventor
宏幸 油屋
恒輔 高橋
弘誉 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2005350015A priority Critical patent/JP4702792B2/ja
Publication of JP2007158632A publication Critical patent/JP2007158632A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4702792B2 publication Critical patent/JP4702792B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Support Of Aerials (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)

Description

本発明は、筐体内において、第1回路基板上に取付けられたシールドケース上に、第2回路基板が配置される無線通信端末に関するものである。
図9は、従来の携帯電話機2(例えば、特許文献1参照)の内部構造の一部を示す部分断面図である。この携帯電話機2は、上側ケース4と下側ケース6で構成される筐体8の内部に、硬質の第1回路基板10を備えている。
この第1回路基板10における上側ケース4側の第1面10a上には、架台12が取付けられている。そして、この架台12上には、LCD(液晶ディスプレイ)の表示部14が載置されており、表示部14に表示される文字や画像等は、表示窓16を通して、ユーザーから見えるようになっていた。
また、第1回路基板10における第1面10aとは反対側の第2面10b上には、この第2面10b上に配置された電子部品18を覆うように、導電性を有するシールドケース20が取付けられている。シールドケース20は、外部のノイズや静電気等が、第2面10b上の電子部品18等に影響を及ぼさないよう機能するため、電子部品18等が誤動作するのを防止するようになっている。また、第1回路基板10の第2面10b上には、内蔵アンテナ21が設けられている。
また、携帯電話機2は、可撓性を有する第2回路基板22を備えている。そして、この第2回路基板22には、椀状に形成された金属性のメタルドーム24a、及び後述する不図示の2つの回路端子で構成されるキースイッチ24が設けられている。第2回路基板22は、このキースイッチ24が設けられた側の面が下側ケース6側に向くようシールドケース20上に載置されている。
第2回路基板22上におけるキースイッチ24の不図示の2つの回路端子のそれぞれは、第2回路基板22の下側ケース6側の面上において円環状の導通パターンとして形成された外側端子、及びこの外側端子の中央に導通パターンとして形成された内側端子である。そしてメタルドーム24aは、その円環状の縁部が、不図示の外側端子だけに接触するように、第2回路基板22の下側ケース6側の面上に固定されている。
キースイッチ24は、メタルドーム24aがその中央の頂上部に荷重を加えられて変形すると、この頂上部が、第2回路基板22上の不図示の内側端子に接触して、電気的に導通するようになっている。そして、メタルドーム24aの頂上部に加えられた荷重が除去されると、元通りの形状に戻り、電気的に切断されるようになっている。
また、第2回路基板22は、長さ方向の一方の端部が第1回路基板10上のコネクタ26に接続されていることにより、このコネクタ26を介して第1回路基板10と回路接続されている。
また、携帯電話機2は、背面キー28を備えている。背面キー28は、手の指先等を当接させるための押下面28aが、下側ケース6に形成したキー孔6aから外側に露出している。背面キー28を押下すると、この背面キー28の押下面28aとは反対側の底面が、キースイッチ24のメタルドーム24aを押圧して変形させ、電気的に導通させるようになっている。
特開2000−236378号公報
前記特許文献1に係る携帯電話機2は、上述したように、第1回路基板10の第2面10b上に配置される電子部品18が、シールドケース20で保護されるようになっている。しかしながら、例えば、この携帯電話機2に、静電気を帯びた物体が接近したような場合に、携帯電話機2と物体とが直接接触していなくても、静電気が携帯電話機2内の導体である第2回路基板22内のキースイッチ24や回路等に放電され、これがコネクタ26を介して第1回路基板10まで伝わり、結局、第1回路基板10の電子部品18等が誤動作を生じたり破損したりするおそれがあるという問題があった。
また、前記特許文献1に係る携帯電話機2とは異なる他の無線通信端末であっても、携帯電話機2の構造と同様に、筐体内において第1回路基板上に取り付けられたシールドケース上に、キースイッチ等が設けられた第2回路基板が配されている構造の無線通信端末は、携帯電話機2と同様に、静電気を帯びた物体が接近したような場合に、無線通信端末と物体とが直接接触していなくても、静電気が無線通信端末内の導体である第2回路基板内のキースイッチや回路等に放電され、誤動作を生じたり破損したりするおそれがあるという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、静電気等が、筐体内の第1回路基板上に取り付けられたシールドケース上に配される、第2回路基板へ作用することに起因して、誤動作を生じたり破損したりするのを防止することができる無線通信端末を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明による無線通信端末は、
第1基準電位ラインを有し、アンテナが配置される第1回路基板と、
導電性を有し、前記第1回路基板に取り付けられて前記第1基準電位ラインと導通するシールドケースと、
非導電性の材料で形成され、前記シールドケースに隣接して前記第1回路基板に取り付けられるケース体と、
前記シールドケースおよび前記ケース体上に配置され、前記第1基準電位ラインと導通する第2基準電位ラインが設けられた第2回路基板と、
を備え、
前記アンテナは、前記第1回路基板において前記ケース体と対向する第1領域に配置され、
前記第1基準電位ラインおよび前記第2基準電位ラインは、それぞれ前記第1回路基板における前記第1領域を除く領域および前記第2回路基板において前記ケース体と対向する領域を除く領域に設けられており、
前記第2回路基板は、前記第1回路基板と電気的に接続される伝送線部を有し、
前記第1回路基板は、前記第1領域と前記第1回路基板の平面方向で隣接する第2領域において前記伝送線部が電気的に接続され、
前記シールドケースは、前記アンテナと前記伝送線部との間に配置されることを特徴とするものである。
また、本発明による無線通信端末は、
前記シールドケースは、前記第1回路基板に取り付けられた状態で前記第1回路基板と所定の距離離間して対向する第1平面を有し、
前記ケース体は、前記第1回路基板に取り付けられた状態で前記第1平面と連続する第2平面を有し、
前記第2回路基板は、キースイッチを有すると共に、前記第1平面および前記第2平面上に配置されることを特徴とするものである。
また、本発明による無線通信端末は、
前記第2回路基板は、前記第2基準電位ラインが前記シールドケース側の面において露出される導通部を有し、
前記導通部は、前記シールドケースと前記第1平面の一部で当接して導通されることを特徴とするものである。
また、本発明による無線通信端末は、
前記シールドケースは、前記第1平面上に突出部を有し、
前記導通部は、前記第2回路基板前記シールドケースに配置された状態で、前記突出部と当接することを特徴とするものである。
また、本発明による無線通信端末は、
前記第2回路基板は、前記シールドケース側の表面が、前記導通部を除いて非導電層で覆われ、
前記突出部は、前記非導電層の厚さよりも高くなるように前記第1平面から突出させてあることを特徴とするものである。
また、本発明による無線通信端末は、
前記伝送線部は、前記キースイッチの押下を監視する信号を伝送する線と、前記第1基準電位ラインと前記第2基準電位ラインとを導通させる線と、を含むことを特徴とするものである。
このような本発明の無線通信端末によれば、静電気等が、筐体内の第1回路基板上に取り付けられたシールドケース上に配される、第2回路基板へ作用することに起因して、誤動作を生じたり破損したりするのを防止することができる。
以下、本発明に係る無線通信端末の実施の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1ないし図8は、本発明の一実施の形態に係る折畳み型携帯電話機32(無線通信端末に相当)について説明するために参照する図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る折畳み型携帯電話機32は、ヒンジ34を介して回動自在に連結される第1筐体36と第2筐体38とを備えている。第1筐体36は、表示部40及びスピーカー42を有しており、スピーカー42は第1筐体36の長さ方向におけるヒンジ34とは反対側の端部寄りの位置に配置されている。また、第2筐体38は操作部44及びマイクロホン46を有しており、マイクロホン46は第2筐体38の長さ方向におけるヒンジ34とは反対側の端部寄りの位置に配置されている。
第2筐体38は、操作部44を有する上側ケース48と、その裏側の下側ケース50を備えて構成されている。図2に示すように、この上側ケース48と下側ケース50の間に形成される内部の空間には、下側ケース50側から順に、リジッド基板52(第1回路基板に相当)、互いに係合するシールドケース54とケース体56、キーFPC(フレキシブル基板)58(第2回路基板に相当)、及びキーシート60が収納されている。
リジッド基板52には、その上側ケース48側の第1面52a、及びこの第1面52aとは反対側の第2面52bに、図示しない各種の電子部品が配置されている。また、リジッド基板52には、図3に示すように、第1面52a上に基準電位が導通する第1基準電位ライン62(グラウンド)が印刷されている。
リジッド基板52は、第1面52a上におけるヒンジ34側の一方の隅部の領域S1(図3中、寸法L1及び寸法W1で示す領域)が、ケース体56(図2及び図4参照)に対向しており、この領域S1上において、第1基準電位ライン62は形成されないようになっている。
また、このリジッド基板52は、図示しないが、第1面52aとは反対側の第2面52b上においても、領域S1内には基準電位パターンは形成されていない。この第2面52b上における領域S1内には、内蔵型のアンテナ80が設けられており、このアンテナ80の利得を劣化させないようにするため、領域S1内にはアンテナ80に給電するための不図示の配線パターン以外の他の配線パターンは極力通らないようになっている。リジッド基板52が多層基板である場合には、その内部層も同様である。
また、リジッド基板52には、図2及び図3に示すように、その第1面52a上であって、長さ方向におけるヒンジ34側の端部に、コネクタ64が設けらている。このコネクタ64は、後述するキーFPC58のコネクタ122と接続されるようになっている。
次に、図2,図4に示すシールドケース54及びケース体56について説明する。ケース体56は、図4に示すように、その平面形状(リジッド基板52に略平行でキーFPC58の載置される面)が略矩形状に形成されている。このケース体56の平面形状は、対向するリジッド基板52上の領域S1(図3参照)よりも若干広くなっているため、領域S1はケース体56だけで覆われるようになっている。
また、図4に示すシールドケース54は、平面形状(リジッド基板52に略平行でキーFPC58の載置される面)が略矩形であって、そのヒンジ34側の一方の隅部が、ケース体56の平面形状に相当する形状で切取られたような形状に形成されている。これにより、シールドケース54とケース体56は、互いに係合した状態の全体の平面形状が略矩形状になるように構成されている。
シールドケース54は、図2及び図4に示すように、その平面方向に平行な平板状の第1平面72と、この第1平面72に一体的に立設されて、リジッド基板52側(図4中、紙面に直角方向の奥側)に高さを有する導電リブ74とを有している。この導電リブ74は、リジッド基板52の第1面52a上に実装される電子部品の高さよりも、充分高く形成されている。
導電リブ74は、第1平面72の縁部のほぼ全周、及び内側の所定の位置に形成されて、第1平面72の平面形状を複数の領域に仕切るようになっている。この導電リブ74で仕切られた、第1平面72の各領域の平面形状は、図3に示すリジッド基板52の面22a上における、第1基準電位ラインで仕切られる各領域の平面形状と、互いに対向した状態で同様の形状をなすように形成されている。
また、図4に示すシールドケース54には、その芯材として硬質で非導電性の合成樹脂材が用いられており、芯材の表側及び裏側の表面の全域に蒸着法等による金属質の導電層が形成されている。当然、シールドケース54を金属で形成したり、この導電層を、メッキやスパッタリングなどにより形成されてもかまわない。これに対しケース体56は、図3に示すリジッド基板52の領域S1内に配置されたアンテナ80の利得を劣化させないようにするため、非導電性の材料で形成され、その表面上に導電層は形成されていない。
また、ケース体56は、図4に示すように、その平面方向に平行な平板状の第2平面76と、この第2平面76の縁部の全周に、リジッド基板52側(図中、紙面に直角方向の奥側)に立設される非導電リブ78とを有している。
そして、ケース体56の非導電リブ78であって、シールドケース54に隣接する2つの辺の上に形成された長さ部分には、その中間位置に凹形状の被係合部78aが形成されている。また、シールドケース54の導電リブ74であって、このシールドケース54の平面形状における外形上の、ケース体56に隣接する2つの辺の上に形成された長さ部分には、その中間位置に凸形状の係合部74aが形成されている。シールドケース54とケース体56は、その係合部74aと被係合部78aとが互いに係合することにより、一体的に組合わされて固定されるようになっている。
また、ケース体56は、図2に示すように、シールドケース54と互いに係合した状態で、第2平面76が、シールドケース54における第1平面72と同一平面内で互いに隣接するようになっている。また、ケース体56の非導電リブ78は、シールドケース54の導電リブ74の高さ寸法と同じ高さ寸法を有している。
シールドケース54及びケース体56は、互いに係合した状態で、導電リブ74及び非導電リブ78の各々の高さ方向の端面がリジッド基板52の第1面52aに当接するように、このリジッド基板52に取付けられる。そして、リジッド基板52にシールドケース54及びケース体56が取付けられた状態において、不図示の雄ネジが、図4に示すシールドケース54の略中央の位置に設けられた孔Mと、この孔Mと同軸線上に配置されるよう設けられた、図3に示すリジッド基板52の孔mとを通って、図2に示す下側ケース50の底壁の内側面に設けられた不図示の雌ネジに締付けられるようになっているため、不図示の雄ネジの締め付け力により、リジッド基板52と、シールドケース54及びケース体56との接触部分の間には、リジッド基板52の厚さ方向に押圧力が作用するようになっている。
シールドケース54をリジッド基板52に取付けた状態において、このシールドケース54は、図3に示すリジッド基板52の第1面52a上における、電子部品等(不図示)が配置される領域(図中、領域S1を除く領域のほぼ全部)を覆うようになっている。
また、シールドケース54の導電リブ74は、図4に示すように、このシールドケース54の平面形状を仕切るように形成されているため、結局、リジッド基板52上の電子部品等(不図示)が配置される領域を複数に仕切ると共に、複数に仕切った各領域をも囲むようになっている。
また、シールドケース54は、その導電リブ74が、リジッド基板52の第1面52a上の第1基準電位ライン62に接触するため、シールドケース54の表面の導電層は、第1基準電位ライン62と導通して同じ高さの電位を有するようになる。
また、図3に示すリジッド基板52の第1基準電位ライン62上には、図示しないタブ(小型のばね端子)が配設されている。そして、上述したように、図4に示すシールドケース54の孔M、及び図3に示すリジッド基板52の孔mを通って下側ケース50に締付けられる、不図示の雄ネジの締め付け力により、シールドケース54と、リジッド基板52との間には、押圧力が作用するので、リジッド基板52における第1基準電位ライン62上の不図示のタブは、シールドケース54に圧接して確実に導通するようになるため、シールドケース54の表面の導電層は、確実に第1基準電位ライン62と同じ高さの電位を有するようになる。
これにより、シールドケース54は、外部からの静電気やノイズがリジッド基板52の第1面52a上の図示しない複数の電子部品に作用するのを防ぐようになっており、また、この図示しない複数の電子部品のそれぞれから生じるノイズが、導電リブ74で仕切られた領域ごとに互いに作用したりアンテナ80に回り込んだりするのを防ぐようになっている。
例えば、シールドケース54は、図2に示すリジッド基板52の第1面52a上に配置される不図示の、無線周波数を生成するRF(Radio Frequency)モジュールなどの高周波回路から放出されるノイズを吸収して、同じくリジッド基板52の第1面52a上に配置される不図示のベースバンドチップセットなどに作用するのを防ぐようになっている。
また、シールドケース54には、図2,図4に示すように、その第1平面72のキーFPC58側の面上であって、その平面形状の縁部であって長さ方向に平行な一辺の中間位置に、突出部72aが形成されている。この突出部72aは、その高さ寸法が、後述するキーFPC58の第5層105の厚さと、同じく後述する両面テープ115の厚さを足し合せた厚さ寸法と同じか、或はその寸法よりも少し大きくなるように形成されている。
次に、図2に示すように、シールドケース54及びケース体56に対してリジッド基板52側と反対側の位置には、後述するキーFPC58を挟んでキーシート60が、シールドケース54の第1平面72、及びケース体56の第2平面76に平行に配置されている。キーシート60は、シリコンゴム製のシート108上に複数のキートップ110が貼付けられて構成されている。
また、図1に示すように、第2筐体38の上側ケース48には、第1筐体36と第2筐体38を互いに折畳んだときに表示部40の表示面と対向する操作面111に、複数のキー孔112が形成されている。各キー孔112からは、キーシート60のキートップ110のそれぞれにおける、手の指等を接触させるための押圧面が外部に露出する。そして、このキートップ110の押圧面に手の指等が接触して押されると、その裏面が対応する後述のキースイッチ114を押圧するようになっている。
次に、図2に示すように、シールドケース54の第1平面72、及びケース体56の第2平面76と、キーシート60との間には、キーFPC58が挟まれて配置される。キーFPC58は、その上側ケース48側の第1面58aに複数のキースイッチ114を有しており、この第1面58aとは反対側の第2面58bが、両面テープ115を介して、シールドケース54の第1平面72、及びケース体56の第2平面76の上に載置される。
図5は、図2に示すキーFPC58及び両面テープ115であって、楕円Cで囲まれる部分の拡大断面図である。同図に示すように、キーFPC58は、符号101から105で示す第1層から第5層までの5つの薄い層で構成されている。第2層102と第4層104は、絶縁質の第3層103の表裏面上に、回路配線や回路端子等の形状の導体パターンとして形成された層である。そして、第1層101は、第2層102の導体パターン(図中、ハッチングが施された部分)を保護するための絶縁質の層であり、第5層105(非導電層に相当)は、第4層104の導体パターン(図中、ハッチングが施された部分)を保護するための絶縁質の層である。
キースイッチ114は、メタルドーム116、並びにこのメタルドーム116に対応してキーFPC58の第2層102に導体パターンとして形成された、平面形状が円環状の外側端子102a、及び外側端子102aの内側に形成された内側端子102bで構成されている。
また、第1層101には、メタルドーム116が第2層102の外側端子102a及び内側端子102bと接触することができるように、このメタルドーム116の平面形状に対応する孔部101aが形成されており、また、第1層101の上側には、キースイッチ114のメタルドーム116が脱落しないようにするための、保護膜118が貼着されている。
図6は、キーFPC58の第1層103から第4層104を、シールドケース54側から見た平面全体図である(図5中のD−D矢視)。同図に示すように、キーFPC58は、その長さ方向におけるヒンジ34側の端部に、長さ方向にほぼ一定の幅で伸長される伝送線部120を有している。
そして、この伝送線部120の先端部であって上側ケース48側の面上には、コネクタ122が設けられている。キーFPC58の伝送線部120は、図示しないが、その長さ中間位置で、図2に示す下側ケース50側に曲率を有するように略180°折り曲げられ、この伝送線部120上のコネクタ122が、リジッド基板52のコネクタ64に接続されるようになっている。
これにより、キーFPC58の第2層102及び第4層104(図5参照)に形成された導体パターンの回路は、図2に示す伝送線部120を通りコネクタ64,122を介してリジッド基板52と電気的に接続されるようになっている。このような伝送線部120を通る回路としては、キースイッチ114が押下されたかどうかを監視する信号を伝送する線が含まれている。
また、キーFPC58には、図6に示すように、その平面形状の縁部のほぼ全周に、第4層104の導通パターンとして、第2基準電位ライン124が形成されている。また、図示しないが、キーFPC58の第2層102(図5参照)には、第4層104の第2基準電位ライン124と同じ平面形状の導通パターンが形成されている。
この第4層104の第2基準電位ライン124と同じ平面形状で形成された、第2層102の不図示の導通パターンについても、第4層104の第2基準電位ライン124と同様に、第2基準電位ライン124と呼ぶこととする。これにより、図2に示すキースイッチ114は、第2層102及び第4層104の第2基準電位ライン124の内側に配置されていることとなる(図5参照)。
また、第2層102及び第4層104のそれぞれに形成された第2基準電位ライン124は、第3層103の複数個所に形成されたスルーホール103aを介して互いに導通しているため、同じ大きさの電位を有するようになっている。
また、第2基準電位ライン124は、図2に示す伝送線部120及びコネクタ64,122を介し、図3に示すリジッド基板52の第1基準電位ライン62と互いに導通して、同じ大きさの電位を有するようになっている。
なお、図6において、第3層103上に形成される第4層104の導通パターンのうち、第2基準電位ライン124以外の他の導通パターンは、図面が複雑化しないようにするため、図示されていない。
キーFPC58は、図2に示すシールドケース54の第1面72、及びケース体56の第2面の両方にわたって、これらの上面に配置されたときに、図6に示す長さ方向におけるヒンジ34側の一方の隅部の領域S2(図中、寸法L2及び寸法W2で示す領域)が、図3に示すリジッド基板の領域S1、及び図4に示すケース体56の第2平面76に対向するようになる。図6に示すキーFPC58の領域S2は、その長さ方向及び幅方向において、ケース体56の第2平面76よりも大きく形成されており、この領域S2内には、図6に示すように、第2基準電位ライン124は形成されていない。
次に、図7は、図5に示すキーFPC58の第5層105を、シールドケース54側から見た平面全体図である(図5中のE−E矢視)。同図に示すように、キーFPC58には、その長さ方向に平行な一辺の中間位置であって、図4に示すシールドケース54の突出部72aに対応する位置に、導通部126が設けられている。
この導通部126は、図7に示すように、第5層105におけるシールドケース54の突出部74aに対応する部分が剥がされていることにより、この第5層105の下側の第4層104の第2基準電位ライン124が露出して構成されている。第5層105は、導通部126以外の第3層103及び第4層104の全領域を覆うようになっている。
また、図8は、図5に示すキーFPC58及び両面テープ115を、シールドケース54側から見た平面全体図である(図5中のF矢視)。同図に示すように、両面テープ115は、キーFPC58の第5層105上における、導通部126及び伝送線部120を除いた領域に貼り付けられている。
これにより、キーFPC58は、図2に示すシールドケース54の第1平面72、及びケース体56の第2平面76の両方にわたって、これらの上面に配置されたときに、導通部126が、シールドケース54の突出部72aと当接して導通するようになっている。
このような本実施の形態に係る折畳み型携帯電話機32によれば、キーFPC58の縁部のほぼ全周に第2基準電位ライン124を設けると共に、その導通部126がシールドケース54に当接して導通するようにしたことにより、キーFPC58の第2基準電位ライン124の内側に配置されるキースイッチ114や、同じく第2基準電位ライン124の内側に導体パターンとして形成される第2層102及び第4層104の回路等が、第2基準電位ライン124により静電気等から保護されるので、静電気等がキーFPC58へ作用することに起因して、誤動作を生じたり破損したりするのを防止することができる
また、キーFPC58の第2基準電位ライン124は、図6に示すように、このキーFPC58内におけるケース体56の第2平面76に対応する領域、すなわち領域S2を除く領域に形成されているため、図2に示すアンテナ80の利得の劣化を防止することができる。
また、キーFPC58の導通部126は、シールドケース54の第1平面72に対応する領域内に設けられているため、導通部126を適切にシールドケース54に接触させることができる。
また、シールドケース54の突出部72aは、その高さ寸法が、キーFPC58の第5層105の厚さと両面テープ115の厚さを足し合せた厚さ寸法よりも大きいか、或はほぼ同じように形成されているので、キーFPC58の導通部126は、シールドケース54の突出部72aに確実に当接して導通することができる。
また、図2に示すキーFPC58の伝送線部120には、キースイッチ114が押下されたかどうかを監視する信号を伝送する線が含まれていると共に、キーFPC58内の第2基準電位ライン124とリジッド基板52の第1基準電位ライン62とを互いに導通させる線が含まれているため、この伝送線部120を介して、キーFPC58内の第2基準電位ライン124とリジッド基板52の第1基準電位ライン62が、確実に同じ大きさの電位を有するようにすることができる。
また、上記伝送線部120を通ってキーFPC58内の第2基準電位ライン124とリジッド基板52の第1基準電位ライン62とを互いに導通させる線だけでは、電流容量が足りない場合でも、キーFPC58の導通部126が、シールドケース54に当接して導通しているため、この電流容量の足りない分を補強することができる。
なお、本実施の形態に係る折畳み型携帯電話機32では、図6に示すように、キーFPC58の第2基準電位ライン124は、領域S2内を通らないように形成されていたが、領域S2内を通るように形成されていてもよい。
また、本実施の形態に係る折畳み型携帯電話機32では、シールドケース54の第1平面72上に突出部72aが設けられていたが、この突出部72aを設けないようにしてもよい。このような場合には、キーFPC58の導通部126が若干撓んで、シールドケース54の第1平面72に当接して導通するようになる。
また、本実施の形態に係る折畳み型携帯電話機32では、シールドケース54とケース体56を備えるようになっているが、このシールドケース54とケース体56の代わりに、シールドケース54の形状とケース体56の形状とを足し合わせて一体的に形成したような、シールドケース54とは別のシールドケースを備えるようになっていてもよい。
また、本実施の形態に係る折畳み型携帯電話機32において、キーFPC58は、両面テープ115でシールドケース54及びケース体56上に貼付けられていたが、接着剤等により接着されるようになっていてもよい。また、単に載置されるだけであってもよい。
また、本実施の形態では、本発明を折畳み型携帯電話機32に適用した場合について説明したが、本発明は、折畳み型携帯電話機32以外の携帯電話機、PHS(Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置のような、他の無線通信端末についても適用することができることはいうまでもない。
本発明の一実施の形態に係る折畳み型携帯電話機32を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る折畳み型携帯電話機32の、図1に示す第2筐体38の上側ケース48及び下側ケース50、並びにこの第2筐体38内に収納されるリジッド基板52、シールドケース54、ケース体56、キーFPC58、及びキーシート60の組立て前の状態を示す分解側面図である。 図2に示すリジッド基板52のA−A線矢視図である。 図2に示すシールドケース54及びケース体56のB−B線矢視図である。 図2に示すキーFPC58及び両面テープ115の楕円Cで囲まれる部分の拡大断面図である。 図5に示すキーFPC58の第3層103及び第4層104の全体平面図である。 図5に示すキーFPC58の第5層105の全体平面図である。 図5に示すキーFPC58及び両面テープ115の全体平面図である。 従来の携帯電話機2の内部構造の一部を示す部分断面図である。
符号の説明
2 携帯電話機
4 上側ケース
6 下側ケース
8 筐体
10 第1回路基板
10a 第1面
10b 第2面
12 架台
14 表示部
16 表示窓
18 電子部品
20 シールドケース
21 内蔵アンテナ
22 第2回路基板
24 キースイッチ
24a メタルドーム
26 コネクタ
28 背面キー
28a 押下面
32 折畳み型携帯電話機
34 ヒンジ
36 第1筐体
38 第2筐体
40 表示部
42 スピーカー
44 操作部
46 マイクロホン
48 上側ケース
50 下側ケース
52 リジッド基板
52a 第1面
52b 第2面
54 シールドケース
56 ケース体
58 キーFPC
58a 第1面
58b 第2面
60 キーシート
62 第1基準電位パターン
64 コネクタ
72 第1平面
72a 突出部
74 導電リブ
74a 係合部
76 第2平面
78 非導電リブ
78a 被係合部
80 アンテナ
101 第1層
101a 孔部
102 第2層
102a 外側端子
102b 内側端子
103 第3層
104 第4層
105 第5層
108 シート
110 キートップ
111 操作面
112 キー孔
114 キースイッチ
115 両面テープ
116 メタルドーム
118 保護膜
120 伝送線部
122 コネクタ
124 第2基準電位ライン
126 導通部

Claims (6)

  1. 第1基準電位ラインを有し、アンテナが配置される第1回路基板と、
    導電性を有し、前記第1回路基板に取り付けられて前記第1基準電位ラインと導通するシールドケースと、
    非導電性の材料で形成され、前記シールドケースに隣接して前記第1回路基板に取り付けられるケース体と、
    前記シールドケースおよび前記ケース体上に配置され、前記第1基準電位ラインと導通する第2基準電位ラインが設けられた第2回路基板と、
    を備え、
    前記アンテナは、前記第1回路基板において前記ケース体と対向する第1領域に配置され、
    前記第1基準電位ラインおよび前記第2基準電位ラインは、それぞれ前記第1回路基板における前記第1領域を除く領域および前記第2回路基板において前記ケース体と対向する領域を除く領域に設けられており、
    前記第2回路基板は、前記第1回路基板と電気的に接続される伝送線部を有し、
    前記第1回路基板は、前記第1領域と前記第1回路基板の平面方向で隣接する第2領域において前記伝送線部が電気的に接続され、
    前記シールドケースは、前記アンテナと前記伝送線部との間に配置される
    ことを特徴とする無線通信端末。
  2. 前記シールドケースは、前記第1回路基板に取り付けられた状態で前記第1回路基板と所定の距離離間して対向する第1平面を有し、
    前記ケース体は、前記第1回路基板に取り付けられた状態で前記第1平面と連続する第2平面を有し、
    前記第2回路基板は、キースイッチを有すると共に、前記第1平面および前記第2平面上に配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
  3. 前記第2回路基板は、前記第2基準電位ラインが前記シールドケース側の面において露出される導通部を有し、
    前記導通部は、前記シールドケースと前記第1平面の一部で当接して導通される
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信端末。
  4. 前記シールドケースは、前記第1平面上に突出部を有し、
    前記導通部は、前記第2回路基板が前記シールドケースに配置された状態で、前記突出部と当接する
    ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信端末。
  5. 前記第2回路基板は、前記シールドケース側の表面が、前記導通部を除いて非導電層で覆われ、
    前記突出部は、前記非導電層の厚さよりも高くなるように前記第1平面から突出させてある
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信端末。
  6. 前記伝送線部は、前記キースイッチの押下を監視する信号を伝送する線と、前記第1基準電位ラインと前記第2基準電位ラインとを導通させる線と、を含む
    ことを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載の無線通信端末。
JP2005350015A 2005-12-02 2005-12-02 無線通信端末 Expired - Fee Related JP4702792B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005350015A JP4702792B2 (ja) 2005-12-02 2005-12-02 無線通信端末

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005350015A JP4702792B2 (ja) 2005-12-02 2005-12-02 無線通信端末

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007158632A JP2007158632A (ja) 2007-06-21
JP4702792B2 true JP4702792B2 (ja) 2011-06-15

Family

ID=38242429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005350015A Expired - Fee Related JP4702792B2 (ja) 2005-12-02 2005-12-02 無線通信端末

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4702792B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4954822B2 (ja) * 2007-07-30 2012-06-20 京セラ株式会社 携帯電子機器

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000134020A (ja) * 1998-10-29 2000-05-12 Kyocera Corp 携帯無線機
JP2003283176A (ja) * 2002-03-25 2003-10-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯端末装置
JP2004056565A (ja) * 2002-07-22 2004-02-19 Tdk Corp カード型無線通信装置
JP2005051766A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Lg Electronics Inc 移動通信端末機におけるアンテナの放射利得向上方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3128182B2 (ja) * 1994-07-29 2001-01-29 松下電器産業株式会社 電子機器装置
JPH10224074A (ja) * 1997-02-03 1998-08-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子機器のシールド装置およびシールド方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000134020A (ja) * 1998-10-29 2000-05-12 Kyocera Corp 携帯無線機
JP2003283176A (ja) * 2002-03-25 2003-10-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯端末装置
JP2004056565A (ja) * 2002-07-22 2004-02-19 Tdk Corp カード型無線通信装置
JP2005051766A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Lg Electronics Inc 移動通信端末機におけるアンテナの放射利得向上方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007158632A (ja) 2007-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100733813B1 (ko) 휴대용 무선단말기의 안테나 장치
US8269114B2 (en) Flexible printed board
JP4896493B2 (ja) 無線通信端末
US8476532B2 (en) Multilayer flexible printed circuit board and electronic device
EP3422139A1 (en) Laptop computer
KR101258317B1 (ko) 휴대 전자 기기
US20120127043A1 (en) Portable radio
WO2011007473A1 (ja) 携帯無線機
JP4702792B2 (ja) 無線通信端末
JP2002287116A (ja) Lcdの保持構造及びこれを備えた電子機器
US8766857B2 (en) Wireless communication terminal, shield case, and method of manufacturing case body
JP5085223B2 (ja) 電子機器
JP2008244879A (ja) 携帯無線端末
JP5294921B2 (ja) 電子機器
JP5507863B2 (ja) 電子機器
JP4808554B2 (ja) 無線通信端末
JP4954822B2 (ja) 携帯電子機器
JP4926921B2 (ja) 携帯無線装置
JP4712103B2 (ja) 無線通信端末
JP6166133B2 (ja) 携帯端末
JP5197435B2 (ja) 電子機器
JP5368133B2 (ja) 電子機器
JP2010034420A (ja) プリント基板及び携帯端末
JP2006067317A (ja) 表示ユニット及び表示ユニットの取付構造、並びに表示ユニットを備えた携帯電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080902

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100909

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110302

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees