JP4702110B2 - 無線通信システム、無線基地局、無線通信制御装置、プログラム、および経路制御方法 - Google Patents

無線通信システム、無線基地局、無線通信制御装置、プログラム、および経路制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線基地局と無線通信制御装置を有する無線通信システムに関し、特に、無線通信システムにおける通信経路の制御に関する。
近年、企業内のネットワーク環境として無線LANの導入が進んでいる。一般的な無線LANのような無線通信システムは無線基地局と無線通信制御装置を有する構成である。無線LANを利用できるようにしようとするエリアをカバーするように複数の無線基地局が配置される。そして、無線通信制御装置が複数の無線基地局を制御する。
図21は、従来の無線通信システムの構成を示すブロック図である。これは一般的なトラフィック集中型の無線通信システムである。
図21を参照すると、本無線通信システムは、無線通信制御装置(コントローラ:CTRL)901および複数の無線基地局(アクセスポイント:AP)902〜904を有している。AP902、903は同一のサブネットに接続されており、AP904だけがルータ(R)907を越えて他のサブネットに接続されている。
AP902〜904は、無線回線で無線移動端末(ST)905、906を収容することができる。ST905、906は、そのAP902〜904を介して有線LANに接続する。
CTRL901は、ST905、906のAP902〜904への接続およびAP902〜904間の移動、AP902〜904を介する全ての経路のルーティングを含めて、AP902〜904を集中管理する。本システムはトラフィック集中型なので、AP902〜904の全てのトラフィックがCTRL901を経由して転送される。
また、従来の他の無線通信システムとして、CTRLの負荷を軽減するために、APにルーティング機能を備えたシステムが提案されている。
図22は、従来の他の無線通信システムの構成を示すブロック図である。これは図21のものと異なりトラフィック分散型の無線通信システムである。
図22を参照すると、本無線通信システムは、図21のものと同様に、CTRL911および複数のAP912〜914を有している。AP912、913は同一のサブネットに接続されており、AP914だけがR907を越えて他のサブネットに接続されている。
AP912〜914は、無線でST915、916を収容することができる。ST915、916は、そのAP912〜914を介して有線LANに接続する。AP912〜914は、図21のAP902〜904と異なり、ルーティング機能を有している。AP912〜914はCTRL911を介さず直接にデータを交換することができる。
CTRL911は、ST915、916のAP912〜914への接続およびAP912〜914間の移動を含めてAP912〜914を集中管理する。ただし、AP912〜914がルーティング機能を有するので、CTRL911はAP間のパケット転送を行なう必要が無い。
また、従来の更に他の無線通信システムとして、異なるサブネット間でSTが移動しても通信を継続できるように、APがアンカーとして機能するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図23は、従来の更に他の無線通信システムの構成を示すブロック図である。これは図22のものと同様にトラフィック分散型であり、さらにSTの移動に対してAPがアンカーとして機能する無線通信システムである。
図23を参照すると、本無線通信システムは、図21のものと同様に、CTRL921および複数のAP922〜924を有している。AP922、923は同一のサブネットに接続されており、AP924だけがR927を越えて他のサブネットに接続されている。
AP922〜924は、無線でST925、926を収容することができる。ST925、926は、そのAP922〜924を介して有線LANに接続する。AP922〜924は、図21のAP902〜904と異なり、ルーティング機能を有している。同一サブネット内のAP922とAP923はCTRL921を介さずにデータを交換することができる。
また、ST926がAP923からR927を越えて、他のサブネットに接続されているAP924に移動したとき、AP923がアンカーとなり、ST926が移動したことをST925に意識させないようにデータの中継を行なう。その際、AP923は、AP922を介したST925との間の経路をそのまま残し、新たにAP924を介してST926と接続する。そして、AP923は、AP922を介して接続したST925と、AP924を介して接続したST926との間の通信を中継する。
CTRL921は、ST925、926のAP922〜924への接続およびAP922〜924間の移動を含めてAP922〜924を集中管理する。ただし、AP922〜924がルーティング機能を有するので、CTRL921は配下のAP間のパケット転送を行なう必要が無い。
特開2003−318956号公報(第2〜4頁、図3,4)
図21の従来例では、CTRL901にトラヒック負荷が集中するので、そこがボトルネックとなってST905、906の収容数が制限されていた。
図22の従来例では、CTRL911へのトラヒック負荷の集中が緩和されるが、ST905、906がR917を越えて移動したとき、通信を継続することができなかった。
図23の従来例では、R927を越えたSTの移動が可能となるが、その場合、アンカーを経由することにより通信経路が長くなり遅延が大きくなることがあった。また、アンカーとなるAP923への負荷が高くなることもあった。
本発明の目的は、STが移動しても通信を継続でき、かつトラヒック負荷の集中を抑え、また遅延の増大を緩和する無線通信システムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の無線通信システムは、
移動する無線端末と接続できるように複数の無線基地局が配置され、前記無線端末が無線基地局間を移動したときに、移動元基地局がアンカーとなって移動先基地局との間でデータを送受信することで該無線端末の通信を継続させることのできる無線通信システムであって、
前記無線端末の無線基地局への接続を管理しており、前記無線端末が無線基地局間を移動したとき、前記無線端末をアンカー接続するための情報を移動元基地局に与える制御装置と、
アンカー接続している通信の両側の無線端末が接続している無線基地局同士がアンカーを介さずにデータを送受信するように経路を切り替える複数の無線基地局装置と、を有している。
本発明によれば、無線端末が移動したときにアンカー機能で一時的に確立した通信経路の両側の無線端末が接続した無線基地局装置同士がアンカーを介さずに直接データを送受信するように経路を最適化するので、無線端末が移動しても通信を継続することができ、かつアンカーへのトラヒック負荷の集中や負荷の増大を抑え、経路が長くなることにより遅延時間が長くなるのを抑えることができる。
また、前記無線基地局は、アンカー接続している通信の両側の装置が同一の前記無線通信システムの無線基地局に接続した無線端末であれば、両側の前記無線端末が接続している無線基地局同士がアンカーを介さずにデータを送受信するように経路を切り替えることとしてもよい。
これによれば、無線端末が移動したときにアンカー機能で一時的に確立した通信経路の両側が無線基地局装置に接続した無線端末であれば、その無線基地局装置同士がアンカーを介さずに直接データを送受信するように経路を最適化するので、無線端末が移動しても通信を継続することができ、かつアンカーへのトラヒック負荷の集中や負荷の増大を抑え、経路が長くなることにより遅延時間が長くなるのを抑えることができる。
また、前記無線基地局装置は、無線端末の移動に対して自身が移動元基地局となってアンカー接続を行なったとき、前記制御装置に経路最適化を要求し、
前記制御装置は、経路最適化を要求した前記無線基地局がアンカー接続している前記無線端末の通信相手が同一の前記無線通信システムの無線基地局に接続した無線端末であれば経路最適化が可能であると判定し、移動先基地局の無線基地局装置と相手側基地局の無線基地局装置に経路を切り替えさせることとしてもよい。
これによれば、経路の最適化処理において、アンカー機能で一時的に確立した通信経路を最適化できるか否かを制御装置にて判定し、可能な場合に経路を最適化するので、無線端末が移動しても通信を継続することができ、かつトラヒック負荷が集中するのを抑え、遅延時間が長くなるのを抑えることができる。
また、前記無線基地局装置は、無線端末の移動に対して自身が移動元基地局となってアンカー接続を行なったとき、移動した前記無線端末の通信相手が同一の前記無線通信システムの無線基地局に接続した無線端末であれば経路最適化が可能であると判定して、前記制御装置に経路最適化を指示し、
前記制御装置は、前記移動元基地局の前記無線基地局装置から経路最適化の指示を受けると、移動先基地局の無線基地局装置と相手側基地局の無線基地局装置に経路を切り替えさせることとしてもよい。
これによれば、経路の最適化処理において、アンカー機能で一時的に確立した通信経路を最適化できるか否かを、アンカーとなった無線基地局装置が判定し、可能であれば経路を最適化するので、無線端末が移動しても通信を継続することができ、かつトラヒック負荷が集中するのを抑え、遅延時間が長くなるのを抑えることができる。また、経路最適化の処理により制御装置に負荷が増大することもない。
また、前記無線基地局装置は、無線端末の移動に対して自身が移動元基地局となってアンカー接続を行なったとき、移動した前記無線端末の通信相手が同一の前記無線通信システムの無線基地局に接続した無線端末であれば経路最適化が可能であると判定し、移動先基地局の無線基地局装置と相手側基地局の無線基地局装置に経路を切り替えさせることとしてもよい。
また、前記無線基地局装置は、自身に接続している無線端末のリストを通知して同一LAN内で互いに共有しており、前記無線端末の移動に対して自身が移動元基地局となってアンカー接続を行なったとき、移動した前記無線端末の通信相手が同一の前記無線通信システムの無線基地局に接続した無線端末であるか否かを、該通信相手が存在するLAN内のいずれかの無線基地局装置に問い合わせることで判定することとしてもよい。
これによれば、アンカー機能で一時的に確立した通信経路を最適化できるか否かを、アンカーとなった無線基地局装置が、移動した無線端末の存在しているLAN内の無線基地局装置に問い合わせることが判定し、可能であれば、経路を最適化するので、無線端末が移動しても通信を継続することができ、かつトラヒック負荷が集中するのを抑え、遅延時間が長くなるのを抑えることができる。また、経路最適化の処理により制御装置に負荷が増大することもない。
また、前記無線基地局装置は、自身に接続した無線端末に無線回線でパケットを転送するとき、該パケットのTTLを1減算することとしておき、自身に接続して同一LAN内の通信相手と通信していた無線端末が移動したのに対して、自身が移動元基地局となってアンカー接続を行なったとき、前記通信相手が同一の前記無線通信システムの無線基地局に接続した無線端末であるか否かを、該通信相手にTTL=1としたICMP ECHO要求を送りその応答で判定することとしてもよい。
これによれば、移動した無線端末の通信相手側の無線端末が、アンカーとなっている無線基地局装置と同一LANにあることを条件として、無線端末の帰属情報を用いることなく簡易に、経路の最適化が可能であるか否か判定することができ、無線端末が移動しても通信を継続することができ、かつトラヒック負荷が集中するのを抑え、遅延時間が長くなるのを抑えることができる。
また、前記無線基地局装置は、移動した前記無線端末とその通信相手の無線端末との間のパケットをカプセル化し、前記移動元基地局と前記相手側基地局の間で直接送受信することとしてもよい。
また、前記無線基地局装置は、移動した前記無線端末とその通信相手の無線端末との間のパケットのMACアドレスを互いの相手側の無線端末を示す値に変換した後に、該パケットをカプセル化して互いの相手側の無線基地局に直接送信することとしてもよい。
また、前記無線基地局装置は、経路最適化の可否に関する過去の判定結果のリストを保持し、該リストにて経路最適化できないとされている経路については再び判定を行なうことなく経路最適化できないものとすることとしてもよい。
本発明によれば、無線端末が移動しても通信を継続することができ、かつアンカーへのトラヒック負荷の集中や負荷の増大を抑え、経路が長くなることにより遅延時間が長くなるのを抑えることができる。
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による無線通信システムの構成を示すブロック図である。図1を参照すると、本実施形態の無線通信システムは、無線通信制御装置(コントローラ:CTRL)11および複数の無線基地局(アクセスポイント:AP)12〜14を有している。図1の例では、AP12、13は同一のサブネットに接続されており、AP14だけがルータ(R)17を越えて他のサブネットに接続されている。AP12、13と同一のサブネットにはCTRL11と他の通信装置(A)18が接続されている。A18は例えばサーバである。
AP12〜14は、無線回線で無線移動端末(ST)15、16を収容することができる。ST15、16は、そのAP12〜14を介して有線LANに接続する。本無線通信システムはトラヒック分散型であり、AP12〜14がCTRL11を介さず直接にデータを交換することができる。また、本無線通信システムでは、AP12〜14は一時的にアンカーとして機能することができ、ST15、16がR17を越えて他のサブネットに移動しても通信を継続することができる。
例えば、AP12に接続しているST15とAP13に接続しているST16の間で通信を行なっている状態からST16がAP14に移動したときを考える。その際、アンカーとなるAP13は、AP12を介したST15との間の経路をそのまま残し、AP14を介してST16と接続する。そして、AP13は、AP12を介して接続したST15と、AP14を介して接続したST16との間の通信を中継する。
その後、アンカーとなったAP13は、ST15とST16の間の通信経路を最適化することができる。最適化とは、ST15の接続したAP12とST16の接続したAP14との間を、アンカー(AP13)を介さず直接結んでデータを交換するように経路を変更することである。
最適化に際して、AP13は、まず通信経路の最適化が可能か否かの判定をCTRL11に要求する。可能であればCTRL11は、ST15とST16の間を、アンカーとなっているAP13を介さない最適な経路に切り替える。その結果、AP13をアンカーとして接続されていたST15とST16の間のデータがAP13を介さずAP12とAP14を直接結ぶ経路で交換されるようになる。経路の最適化は、例えばIPトンネルを用いるIPカプセル化によって実現することができる。
図2は、IPトンネルによる最適化を行なう無線通信システムにおける各装置のプロトコルスタックを示す図である。図2を参照すると、ST15、16はTCP/IPでIEEE802.11のフレーム(802.11フレーム)でデータを送受信する。ST15とAP12の間、ST16とAP14の間は無線LANのIEEE802.11のプロトコルである。AP12、14はSTとの間のIEEE802.11フレームをIEEE802.3のイーサネットのフレーム(802.3フレーム)にプロトコル変換し、最適化のために設定したIPトンネルの宛先情報を含むIPトンネル表に従ってアドレス変換をして相互に送受信する。R17は、AP12とAP14の間にあり、IEEE802.3のフレームのIPフォワーディングを行なう。
CTRL11は、AP12〜14を集中管理し、ST15、16のAP12〜14への接続およびAP12〜14間の移動などの処理を行なう。
図3は、第1の実施形態におけるCTRLおよびAPの構成を示すブロック図である。
図3を参照すると、CTRL11は、ハンドオーバ処理部21および端末帰属情報管理部22を有している。端末帰属情報管理部22は、最適化判定部23および最適化トンネル設定部24を有している。
また、AP12〜14は、LAN受信部31、LAN送信部32、宛先確認部33、IPデカプセル化部34、802.11/802.3変換部35、無線送受信部36、宛先確認部37、宛先MAC変換部38、IPカプセル化部39、および最適化判定部40を有している。
CTRL11において、ハンドオーバ処理部21は、STがAP間で移動したとき、ハンドオーバの処理を行なう。このハンドオーバにより、STがそれまで接続していたAPをアンカーとして他のAPに接続した状態(アンカー接続)となるので、CTRL11は、アンカーとなるAPに対してアンカー接続されたSTを通知する。この情報は、AP12〜14にてアンカー端末リスト41として記録される。
最適化判定部23は、APからの要求により、アンカー接続されたSTの通信経路の最適化が可能か否か判定する。その際、最適化判定部23は、接続端末リスト25を参照して最適化の可否判定を行なう。接続端末リスト25は、APから通知されたST帰属情報のリストである。ST帰属情報は、APに接続しているSTのMACアドレスおよびIPアドレスと、そのSTがアンカー接続していればアンカーとなっているAPのIPアドレスとを含んでいる。アンカーで接続されている判定対象の経路が本無線通信システムのAPに接続しているST同士を結ぶ経路であれば、最適化が可能である。
最適化トンネル設定部24は、最適化判定部23にて最適化が可能であると判定された経路の最適化を行なう。その際、最適化トンネル設定部24は、STが接続されている両方のAPに対して、アンカーを介さずに直接接続するIPトンネルを設定するように指示する。APでは、設定されたIPトンネルの宛先を、最適化トンネル宛先リスト42として記録する。最適化トンネル宛先リスト42は上述したIPトンネル表に相当する。また、最適化トンネル設定部24は、経路を最適化するIPトンネルを設定すると、そのIPトンネルの情報を最適化トンネルリスト26として自身でも記録する。
一方、AP12〜14において、LAN受信部31は、有線LANと接続し、そこからデータを受信する。LAN送信部32は、有線LANと接続し、そこにデータを送信する。
宛先確認部33は、LAN受信部31で受信したパケットの宛先を確認し、その宛先に応じてパケットを振り分ける。その際、受信パケットがAP自身に接続しているST宛であれば、宛先確認部33は、そのパケットを802.11/802.3変換部35に送る。また、AP自身がアンカーとなっている、他のAPに接続したST宛であれば、宛先確認部33は、そのパケットを、IPカプセル化部39および最適化判定部40を経由してLAN送信部32に送る。その際、宛先確認部33は、アンカー端末リスト41を参照することにより、アンカー接続されているSTを確認することができる。また、最適化のためのIPトンネルのパケットであれば、宛先確認部33は、そのパケットをIPデカプセル化部34に送る。
IPデカプセル化部34は、IPカプセル化されているパケットをデカプセル化して802.11/802.3変換部35に送る。
802.11/802.3変換部35は、宛先確認部33またはIPデカプセル化部34からの802.3フレームを802.11フレームに変換して無線送受信部36に送り、無線送受信部36からの802.11フレームを802.3フレームに変換して宛先確認部37に送る。
無線送受信部36は、802.11フレームを、無線回線を介してSTと送受信する。
宛先確認部37は、802.11/802.3変換部35からのパケットの宛先を確認し、その宛先に従ってパケットを振り分ける。その際、宛先確認部37は、最適化トンネル宛先リスト42を参照することにより、通信経路が最適化された、IPカプセル化すべきパケットを判定する。そして、宛先確認部37は、IPカプセル化すべきパケットを宛先MAC変換部38に送り、他のパケットをLAN送信部32に送る。
宛先MAC変換部38は、最適化トンネル宛先リスト42を参照して、宛先確認部37からのパケットのMACアドレスを変換する。宛先確認部37からのパケットは、IPアドレスがIPトンネルの設定されているST宛で、MACアドレスがデフォルトゲートウェイになっているので、そのMACアドレスをIPアドレスと同じST宛に変換する。
IPカプセル化部39は、最適化された経路については、宛先MAC変換部38でMACアドレスの変換されたパケットをIPカプセル化する。そして、IPカプセル化部39は、最適化のためのIPカプセル化を行なったパケットをLAN送信部32に送る。このIPカプセル化によりパケットはIPトンネルの相手側APに直接送られることとなる。
また、IPカプセル化部39は、アンカー接続されて最適化されていない経路については、アンカーとなっているAPとSTが実際に接続しているAPとの間のIPトンネルにより転送されるパケットのIPカプセル化を行なう。そして、IPカプセル化部39は、アンカー接続のためのIPカプセル化を行なったパケットを最適化判定部40に送る。
最適化判定部40は、IPカプセル化部39からのパケットの経路が最適化可能であるか否かをCTRL11に問い合わせると共に、可能であれば最適化を行なうことをCTRL11に要求する。なお、最適化ができないと判定したとき、CTRL11の最適化判定部23からAP12〜1にその旨を通知し、AP12〜14がそれを最適化トンネル判定リスト43として記録することとしてもよい。そうすれば、AP12〜14の最適化判定部40は、最適化トンネル判定リスト43を参照することにより、過去に最適化ができないと判断された経路を認識することができる。その場合、AP12〜14の最適化判定部40は、過去に最適化ができないと判定された経路についてはCTRL11に問い合わせることをせず、過去に最適化ができないと判定されていない経路についてのみCTRL11に問い合わせることとしてもよい。そうすることにより無駄な問い合わせの処理を省くことができる。
本実施形態の無線通信システムにおける動作例について説明する。
図4は、第1の実施形態におけるアンカー接続までの動作例を説明するための概念図である。図4を参照すると、ST15はAP12に接続しており、ST16はAP13に接続している。この状態から、ST16がAP13からAP14に移動した場合を考える。
AP12〜14は、STと接続すると、ST帰属情報として、そのSTのMACアドレスおよびIPアドレスをCTRL11に通知する。また、他のAPをアンカーとしてSTと接続すると、AP12〜14は、ST帰属情報として、STのMACアドレスおよびIPアドレスに加え、アンカーとなっているAPのIPアドレスをCTRL11に通知する。
図4を参照すると、ST15の接続されているAP12はST15のMACアドレスおよびIPアドレスをCTRL11に通知する。一方、他のAP(AP13)をアンカーとしてST16が接続されているAP14は、ST16のMACアドレスおよびIPアドレスに加え、アンカーとなっているAP13のIPアドレスをCTRL11に通知する。
CTRL11は、これらの通知を受けて、AP毎にST MACアドレス、ST IPアドレス、およびアンカーIPアドレスを接続端末リスト25として管理する。
ST16がAP13をアンカーとして他のサブネットのAP14に接続された状態では、アンカーのAP13は同一の有線LAN(サブネット)上を流れるST16宛のパケットを受信できるようにするために、送信元MACアドレスがST16のフレームを有線LANに送信する。ここで各APがデータの転送を行なう。
そして、AP13はST16のアンカーとして動作し、移動したST16とST15あるいはサーバ(A)18との全ての通信を中継する。
ST16からST15宛の802.11フレームはAP14が受信して802.3フレームに変換する。そして、AP14は、その802.3フレームをIPカプセル化し、AP13(アンカー)に転送する。AP13(アンカー)は、AP14から転送されたフレームをデカプセル化し、802.3フレームを有線LANに転送する。
一方、ST15が接続されたAP12は、そのST15から受信したST16宛の802.11フレームを802.3フレームに変換し、ルーティング情報に従って有線LANに送信する。
この状態から、アンカーとなっているAPはアンカー機能で一時的に確立した経路の最適化を実施する。経路最適化の動作については、より具体的な構成例を以下に示して説明する。
図5は、第1の実施形態による経路最適化の具体例を説明するための図である。図5の例では、3つのサブネットが複数のルータRで接続されている。各サブネットにはアドレスがそれぞれ割り当てられている。
そして、アドレス1.2.3.0/16のサブネットには無線基地局AP1と無線基地局AP2が接続されている。アドレス4.5.6.0/24のサブネットには無線基地局AP3とAP4が接続されている。アドレス7.8.9.0/26のサブネットには無線基地局AP5と無線基地局AP6が接続されている。
図5に示した具体例の動作について説明する。
図6は、図5に示した具体例の動作を説明するための図である。図6に示すように、図5の初期帰属状態から、無線移動端末ST2が点線で示されているようにAP3からAP6に移動すると、AP3がST2のアンカーとして動作することになる。ST2がAP6に移動した状態で、無線起動端末ST1とST2が通信を行なうと全ての通信はアンカーであるAP3を経由する。
そして、この状態からアンカーとなっているAP3は最適化処理を開始する。
AP3は、アンカーとしてAP6に転送しているST2宛のパケットが自ノードを経由しなくてもよく、経路の最適化が可能であるか否かの判定をCTRLに求める。
ST2宛にデータを送信しているST1がCTRL配下のいずれかのAPに接続していれば、経路の最適化が可能である。そこで、AP3は、ST1がCTRL配下のAPに接続しているか否かをCTRLに問い合わせる。CTRLは、接続端末リスト25としてST帰属情報を保持しているので、ST1のIPアドレスからST1のMACアドレスを検索する。
ST1のIPアドレスおよびMACアドレスがCTRLにより管理されていれば、ST1はCTRL配下のAPに接続されていると判断することができる。また、ST1のIPアドレスおよびMACアドレスがCTRLにより管理されていなければ、ST1は、CTRL配下のAPに接続されていないこととなり、経路を最適化することができない。
経路の最適化が可能であれば、CTRLは、AP1とAP6の間にST1とST2の通信用のIPトンネルを設定するように指示する。CTRLの指示に従ってAP1とAP6がIPトンネルの設定を完了させると、ST1とST2の間の通信はAP1とAP6の間で直接行われるようになる。
図7は、図5に示した具体例における各装置のプロトコルスタックと、IPトンネル処理において装置間で転送されるパケットのアドレス変換の様子を示す図である。
アドレス変換の様子はST1からST2へ向かうパケットについて示されている。ST2からST1に向かうパケットについてもST1からST2に向かうフレームと同様に処理される。
IPトンネル処理では、AP1がST1から受信した802.11フレームを802.3フレームに変換する。AP1においてST1からST2宛のパケットの宛先MACアドレスはデフォルトゲートウェイRのMACアドレスになっている。これはST1とST2が別サブネットだからである。
AP1は、そのパケットの宛先IPアドレスがST2であれば、宛先MACアドレスをST2のMACアドレスに変更する。
また、AP1は、IPトンネル処理により、宛先MACアドレスがST2のパケットをAP6のIPアドレスに転送するというIPトンネル表を有している。そのため、AP1は、パケットの宛先MACアドレスがST2であれば、そのパケットをIPカプセル化してAP6に転送する。
AP6はそのパケットを受信するとデカプセル化し、802.11フレームに変換してST2に転送する。
図8は、図5に示した具体例における経路最適化の動作を示すシーケンス図である。図8において、ST1はAP1に接続しているものとし、ST2はAP3をアンカーとしており、AP6に接続しているものとする。
図に示すように、AP1はST1のST帰属情報(MAC,IP情報)をCTRLに通知している。また、ST1からST2へのパケットは、AP1からアンカーであるAP3を経由して、ST2の接続しているAP6に送られている。そして、ST1からのパケットはAP6からST2に送られている。
この状態から、アンカーであるAP3は、CTRLに対して経路の最適化が可能か否かの判定を要求する。
CTRLは、ST1のST帰属情報(MAC,IP情報)を確認して、経路の最適化が可能か否か判定する。ここでは最適化可能である。そこで、CTRLは、AP1とAP6に対してIPトンネルを設定するように指示する。なお、ここでは、経路最適化が可能であると判断したCTRLがAP1とAP6にIPトンネルの設定を指示する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。他の例として、CTRLからアンカーであるAP3に経路の最適化が可能である旨を通知し、AP3がAP1およびAP6にIPトンネルの設定を指示することとしてもよい。CTRLは、AP3が設定したIPトンネルの情報を記憶してもしなくてもよい。
AP1およびAP6がIPトンネルを設定すると、AP1に接続しているST1とAP6に接続しているST2とが、アンカーであるAP3を介さずに直接通信を行なうようになる。以上のようにして経路最適化が行なわれる。
なお、図8には更にST2が他の無線通信制御装置AP5に移動した場合の無線通信システムの動作例が示されている。上述したように本具体例では、CTRLがAP1およびAP6にトンネル設定を通知することで経路を最適化しており、そのためCTRLは設定されたIPトンネルの情報を記憶することができる。この情報を保持していることで、CTRLは、最適化された経路を更に変更することが可能となる。この例によれば、ST2がAP6からAP5に移動すると、AP5からCTRLにST2が接続された旨の通知が送られる。それを受けたCTRLがAP1およびAP5に対して、変更された新たなIPトンネルの設定を指示する。その指示に従ってAP1およびAP6がIPトンネルを設定すると、AP1に接続しているST1と新たにAP5に接続したST2とが直接通信を行なうようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、STが移動したときにアンカー機能で一時的に確立した通信経路の両側がAPに接続したSTであれば、そのAP同士がアンカーを介さずに直接データを送受信するように経路を最適化するので、STが移動しても通信を継続することができ、かつアンカーとなるAPへのトラヒック負荷の集中や負荷の増大を抑え、経路が長くなることにより遅延時間が長くなるのを抑えることができる。
また、本実施形態によれば、経路の最適化処理において、STが移動したときにアンカー機能で一時的に確立した通信経路を通るSTのパケットのアドレスをアンカーとなったAPが読み取り、CTRLに問い合わせ、CTRLにて、通信相手側のSTの位置から最適化の可否を判定し、可能な場合に経路を最適化するので、STが移動しても通信を継続することができ、かつトラヒック負荷が集中するのを抑え、遅延時間が長くなるのを抑えることができる。
なお、本実施形態では、IPトンネルによりIPカプセル化をする例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カプセル化により経路の最適化を行なうものに広く適用可能である。他の例としてUDPでのカプセル化なども本発明に適用できる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、経路最適化のためのST帰属情報をCTRLにて集中管理することとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。他の例として、第2の実施形態ではST帰属情報を各APにて管理する。そして、本実施形態ではAPは、経路最適化のために、STがCTRL配下のAPに接続しているか否かを問い合わせる必要がない。
第2の実施形態による無線通信システムの基本的な構成は、図1に示した第1の実施形態と同様である。
図9は、第2の実施形態における経路最適化動作を説明するための図である。図9には、アンカー機能により一時的に経路が確立される状態の変化が示されている。
図9を参照すると、ST15はAP12に接続している。ST16は初期の状態ではAP13に接続しており、その後、AP14に移動している。
本実施形態では、STが接続されたAPは、ST帰属情報を有線LAN上にブロードキャストし、他のAPに通知する。また、各APは他のAPからのST帰属情報を受信すると、これを保持する。本実施形態では、ST帰属情報にSTのMACアドレスおよびAPのIPアドレスが含まれる。また、STの移動に応じてアンカーとして機能しているAPは、ST帰属情報として、STのMACアドレス、STが接続しているAPのIPアドレス、およびアンカーである自ノードのIPアドレスをブロードキャストする。
図9の例では、ST15がAP12に接続しているので、AP12は、ST15のMACアドレス、AP12のIPアドレスを含むST帰属情報をブロードキャストする。また、ST16がAP13からAP14に移動した後は、ST16のアンカーとなっているAP13は、ST16のMACアドレス、AP14のIPアドレス、およびAP13自身のIPアドレスを含むST帰属情報をブロードキャストする。
また、APは他のサブネット毎に、少なくともいずれか1つのAP(代表AP)のIPアドレスを認知しており、また、必要なときに他のサブネットにある代表APに問い合わせを行なうことができる。他のサブネットのAPから問い合わせを受けた代表APは、それに応答することができる。
この状態から、アンカーとなっているAPはアンカー機能で一時的に確立した経路を最適化する。
アンカーとなっているAPは、アンカーとして転送しているフレームの送信元アドレスを調べ、その送信元アドレスを持つSTが接続しているAPがどれかを、他のサブネットの代表APに問い合わせる。図9の例では、アンカーとなっているAP13は、他のサブネットにあるAP14に問い合わせを行なうことになる。AP14は、その問い合わせに対して自身にST16が接続している旨の応答をすることになる。
この問い合わせにより、APは、その送信元アドレスにより示されたSTが接続している他のAPを知ることができる。他のAPは他のサブネットに接続されている。
STが接続している他のサブネットのAPを知ることができたAPは、転送しているフレームの宛先となっているAPに対して、送信元アドレスのSTが接続しているAPとの間にIPトンネルを設定するように指示する。図9の例では、AP13は、AP12に対してAP14とIPトンネルを設定するように指示することになる。
IPトンネルの設定が完了すると、一時的に設定された経路でアンカーを介して転送されていたフレームが、各STの接続しているAP同士で直接交換されるようになる。
図10は、第2の実施形態におけるCTRLおよびAPの構成を示すブロック図である。
図10を参照すると、CTRL11は、ハンドオーバ処理部21および端末帰属情報管理部27を有している。端末帰属情報管理部27は最適化トンネル設定部24を有している。
また、AP12〜14は、LAN受信部31、LAN送信部32、宛先確認部33、IPデカプセル化部34、802.11/802.3変換部35、無線送受信部36、宛先確認部37、宛先MAC変換部38、IPカプセル化部39、および最適化判定部44を有している。
CTRL11において、ハンドオーバ処理部21は、STがAP間で移動したとき、ハンドオーバの処理を行なう。このハンドオーバにより、STがそれまで接続していたAPをアンカーとして他のAPに接続した状態(アンカー接続)となるので、CTRL11は、アンカーとなるAPに対してアンカー接続されたSTを通知する。この情報は、AP12〜14にてアンカー端末リスト41として記録される。
最適化トンネル設定部24は、AP12〜AP14の最適化判定部44にて最適化が可能であると判定された経路の最適化を行なう。AP12〜14から経路を最適化するように指示を受けると、最適化トンネル設定部24は、STが接続されている両方のAPに対して、アンカーを介さずに直接接続するIPトンネルを設定する。AP12〜14では、設定されたIPトンネルの宛先を、最適化トンネル宛先リスト42として記録する。最適化トンネル宛先リスト42は上述したIPトンネル表に相当する。また、最適化トンネル設定部24は、経路を最適化するIPトンネルを設定すると、そのIPトンネルの情報を最適化トンネルリスト26として自身でも記録する。
一方、AP12〜14において、LAN受信部31は、有線LANと接続し、そこからデータを受信する。LAN送信部32は、有線LANと接続し、そこにデータを送信する。
宛先確認部33は、LAN受信部31で受信したパケットの宛先を確認し、その宛先に応じてパケットを振り分ける。その際、受信パケットがAP自身に接続しているST宛であれば、宛先確認部33は、そのパケットを802.11/802.3変換部35に送る。また、AP自身がアンカーとなっている、他のAPに接続したST宛であれば、宛先確認部33は、そのパケットを、IPカプセル化部39および最適化判定部44を経由してLAN送信部32に送る。その際、宛先確認部33は、アンカー端末リスト41を参照することにより、アンカー接続されているSTを確認することができる。また、最適化のためのIPトンネルのパケットであれば、宛先確認部33は、そのパケットをIPデカプセル化部34に送る。
IPデカプセル化部34は、IPカプセル化されているパケットをデカプセル化して802.11/802.3変換部35に送る。
802.11/802.3変換部35は、宛先確認部33またはIPデカプセル化部34からの802.3フレームを802.11フレームに変換して無線送受信部36に送り、無線送受信部36からの802.11フレームを802.3フレームに変換して宛先確認部37に送る。
無線送受信部36は、802.11フレームを、無線回線を介してSTと送受信する。
宛先確認部37は、802.11/802.3変換部35からのパケットの宛先を確認し、その宛先に従ってパケットを振り分ける。その際、宛先確認部37は、最適化トンネル宛先リスト42を参照することにより、通信経路が最適化された、IPカプセル化すべきパケットを判定する。そして、宛先確認部37は、IPカプセル化すべきパケットを宛先MAC変換部38に送り、他のパケットをLAN送信部32に送る。
宛先MAC変換部38は、最適化トンネル宛先リスト42を参照して、宛先確認部37からのパケットのMACアドレスを変換する。宛先確認部37からのパケットは、IPアドレスがIPトンネルの設定されているST宛で、MACアドレスがデフォルトゲートウェイになっているので、そのMACアドレスをIPアドレスと同じST宛に変換する。
IPカプセル化部39は、最適化された経路については、宛先MAC変換部38でMACアドレスの変換されたパケットをIPカプセル化する。そして、IPカプセル化部39は、最適化のためのIPカプセル化を行なったパケットをLAN送信部32に送る。このIPカプセル化によりパケットはIPトンネルの相手側APに直接送られることとなる。
また、IPカプセル化部39は、アンカー接続されて最適化されていない経路については、アンカーとなっているAPとSTが実際に接続しているAPとの間のIPトンネルにより転送されるパケットのIPカプセル化を行なう。そして、IPカプセル化部39は、アンカー接続のためのIPカプセル化を行なったパケットを最適化判定部44に送る。
最適化判定部44は、IPカプセル化部39からのパケットの経路が最適化可能であるか否かを判定する。その際、最適化判定部44は、LAN内接続端末リスト47を参照して最適化の可否判定を行なう。LAN内接続端末リスト47は、LAN内のAP同士が相互に通知したST帰属情報のリストである。アンカーで接続されている判定対象の経路が本無線通信システムのAPに接続しているST同士を結ぶ経路であれば、最適化が可能である。
最適化が可能であると判断すると、最適化判定部44は、最適化を行なうことをCTRL11に要求する。なお、最適化ができないと判定したとき、最適化判定部44は、それを最適化トンネル判定リスト45として記録することとしてもよい。そうすれば、最適化判定部44は、最適化トンネル判定リスト45を参照することにより、過去に最適化ができないと判断された経路を認識することができる。最適化判定部44は、過去に最適化ができないと判定された経路については改めて判断せず、過去に最適化ができないと判定されていない経路についてのみを判断することにできる。そうすることにより無駄な判断処理を省くことができる。
本実施形態の無線通信システムによる経路最適化の具体例について説明する。経路最適化の動作については、より具体的な構成例を以下に示して説明する。
図11は、第2の実施形態による経路最適化の具体例を説明するための図である。図11の例では、3つのサブネットが複数のルータRで接続されている。各サブネットにはアドレスがそれぞれ割り当てられている。
そして、アドレス1.2.3.0/16のサブネットには無線基地局AP1とAP2が接続されている。アドレス4.5.6.0/24のサブネットには無線基地局AP3とAP4が接続されている。アドレス7.8.9.0/26のサブネットには無線基地局AP5とAP6が接続されている。
図11に示した具体例の動作について説明する。
図12は、図11に示した具体例の動作を説明するための図である。図12に示すように、図11の初期帰属状態から、ST2が点線で示されているようにAP3からAP6に移動すると、AP3が一時的にST2のアンカーとして動作することになる。ST2がAP6に移動した状態で、ST1とST2が通信を行なうと全ての通信はアンカーであるAP3を経由する。
そして、この状態からアンカーとなっているAP3は最適化処理を開始する。
AP3は、転送しているフレームの送信元アドレスを監視し、経路の最適化が可能であるか否かを判定する。送信元アドレスは1.2.3.0/16の範囲内である。ここでは、AP3は、1.2.3.0/16のサブネットにAP2があることを、代表APリスト46にて予め知っているものとする。すなわちAP2が代表APである。
そこで、AP3は、1.2.3.0/16のサブネットにあるAP2に、その送信元アドレスのSTが接続しているAPを問い合わせる。AP2は、そのSTのIPアドレスからARPによりMACアドレスを求め、AP1に帰属しているST1であることを認識し、それをAP3に応答する。
AP3は、送信元のSTの位置を知り、AP1とAP6の間でIPトンネルを設定できると判断する。そして、AP3は、AP6にAP1との間にIPトンネルを設定するように指示する。IPトンネルが設定されると、ST1とST2の間の通信はAP1とAP6の間のIPトンネルで直接に行われるようになる。
図13は、図12に示した具体例における経路最適化の動作を示すシーケンス図である。図13において、ST1はAP1に接続しているものとし、ST2はAP3をアンカーとしており、AP6に接続しているものとする。
図に示すように、AP1は、ST1のST帰属情報を同一LAN上にブロードキャストしている。本実施形態では、これにより同一LAN内のAP同士は互いにST帰属情報を共有している。また、ST1からST2へのパケットは、AP1からアンカーであるAP3を経由して、ST2の接続しているAP6に送られている。そして、ST1からのパケットはAP6からST2に送られている。
この状態から、アンカーであるAP3は、経路の最適化が可能か否か判定する。
その際、AP3は、まずST1のIPアドレスから、ST1の接続しているAPの属しているLANの代表AP(AP2)を認識し、そのAP2に対してST1が接続しているAPのIPアドレスを問い合わせる。AP2は、ARPによりST1のMACアドレスを所得する。そして、AP2は、予めAP1からのブロードキャストで取得していたST帰属情報から、ST1が接続しているのははAP1であると認識し、それをAP3に通知する。
AP3は、ST1が、本無線通信システム内のAPに接続したSTであることを確認し、経路の最適化が可能であると判定する。
そこで、AP3は、経路最適化とためのトンネル設定の処理を開始する。このとき、AP3がCTRLに経路最適化を指示すると、CTRLが第1の実施形態と同様に経路最適化の処理を行なうこととしてもよい。また他の方法として、図13では、AP3は、AP6に対してAP1とAP6の間のIPトンネルを設定するように指示する。AP6は、自身でIPトンネルを設定すると共に、CTRLに対してIPトンネルの設定を要求する。CTRLは、そのIPトンネル設定の要求をAP1に送る。
AP1は、その要求に従ってIPトンネルを設定した後、CTRLに設定完了の旨を応答する。CTRLは、その応答をAP6に送る。
AP6は、双方向のIPトンネルが設定されたことを確認し、AP3に対してIPトンネルの設定が完了した旨を応答する。以上により経路最適化のためのトンネルの設定が完了し、ST1とST2がアンカーであるAP3を介することなく通信することが可能となる。
なお、本実施形態では、予め同一LAN内のAPがST帰属情報を共有しておく例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。他の例として、同一LAN内に限らず同一の無線通信システムに属する全てのAPがST帰属情報を共有しておくこととしてもよい。これは、例えばユニキャストやIPマルチキャストを用いることで実現できる。その場合、アンカーとなったAPは他のLANの代表APに対して問い合わせを行なうことなく、最適化が可能であるか否か判定することができる。
図14は、図11に示した具体例の他の動作を説明するための図である。図14に示すように、図11の初期帰属状態から、ST2が点線で示されているようにAP3からAP2に移動すると、AP3が一時的にST2のアンカーとして動作することになる。ST2がAP2に移動した状態で、ST1とST2が通信を行なうと全ての通信はアンカーであるAP3を経由する。
そして、この状態からアンカーとなっているAP3は最適化処理を開始する。
AP3は、転送しているフレームの送信元アドレスを監視し、経路の最適化が可能であるか否かを判定する。送信元アドレスは1.2.3.0/16の範囲内である。ここでは、AP3は、1.2.3.0/16のサブネットにAP2があることを予め知っているものとする。すなわちAP2が代表APである。
そこで、AP3は、1.2.3.0/16のサブネットにあるAP2に、その送信元アドレスのSTが接続しているAPを問い合わせる。AP2は、そのIPアドレスからARPによりMACアドレスを求め、AP1に帰属しているST1であることを認識し、それをAP3に応答する。
AP3は、送信元のSTの位置を知り、AP1とAP2の間でIPトンネルを設定できると判断する。そして、AP3は、AP2にAP1との間にIPトンネルを設定するように指示する。IPトンネルが設定されると、ST1とST2の間の通信はAP1とAP2の間のIPトンネルで直接に行われるようになる。
1.2.3.0/16のサブネットにあるAP2と、転送の宛先となっているAP1が同じサブネット内なので、AP3は、送信元アドレスのSTが接続しているAPを問い合わせるのとともに、IPトンネルの設定を要求してしまうこととしてもよい。その場合、AP2は、問い合わせの対象がAP1に帰属しているST1であることを認識すると、すぐにIPトンネルを設定することができる。
図15は、図11に示した具体例の更に他の動作を説明するための図である。図15に示すように、図11の初期帰属状態から、点線で示されているように、ST2がAP3からAP2に移動し、ST1がAP1からAP5に移動すると、AP3がST2のアンカーとして動作し、AP1がST1のアンカーとして動作することになる。
ここでは、この状態からAP3がAP1より先に最適化処理を開始するとする。
AP3は、転送しているフレームの送信元アドレスを監視し、経路の最適化が可能であるか否かを判定する。送信元アドレスは1.2.3.0/16の範囲内である。ここでは、AP3は、1.2.3.0/16のサブネットにAP2があることを予め知っているものとする。
そこで、AP3は、1.2.3.0/16のサブネットにあるAP2に、その送信元アドレスのSTが接続しているAPを問い合わせる。AP2は、そのIPアドレスから、AP1をアンカーとしてAP5に帰属しているST1であることを認識し、それをAP3に応答する。
AP3は、送信元のSTの位置を知り、AP2とAP5の間でIPトンネルを設定できると判断する。そして、AP3は、AP5にAP2との間にIPトンネルを設定するように指示する。IPトンネルが設定されると、ST1とST2の間の通信はAP2とAP5の間のIPトンネルで直接に行われるようになる。
図16は、他の具体例の動作を説明するための図である。図16に示すように、ST2がAP3に帰属し、ST3がAP5に帰属している初期帰属状態から、点線で示すように、ST2がAP2に移動し、ST3がAP1に移動すると、AP3がST2のアンカーとして動作し、AP5がST3のアンカーとして動作することになる。
この状態で、ST3とST2が通信を行なうと全ての通信はアンカーであるAP5およびAP3を経由する。
そして、この状態からアンカーとなっているAP3は最適化処理を開始する。
AP3は、転送しているフレームの送信元アドレスを監視し、経路の最適化が可能であるか否かを判定する。送信元アドレスは7.8.9.0/26の範囲内である。ここでは、AP3は、7.8.9.0/26のサブネットにAP6があることを予め知っているものとする。
そこで、AP3は、7.8.9.0/26のサブネットにあるAP6に、その送信元アドレスのSTが接続しているAPを問い合わせる。AP6は、そのIPアドレスからARPによりMACアドレスを求め、AP1に帰属しているST3であることを認識し、それをAP3に応答する。
AP3は、送信元のSTの位置を知り、AP1とAP2の間でIPトンネルを設定できると判断する。そして、AP3は、AP2にAP1との間にIPトンネルを設定するように指示する。IPトンネルが設定されると、ST1とST2の間の通信はAP1とAP2の間のIPトンネルで直接に行われるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、経路の最適化処理において、STが移動したときにアンカー機能で一時的に確立した通信経路を通るSTのパケットのアドレスをアンカーとなったAPが読み取り、そのアドレスの示す他のサブネットのAPに問い合わせることで通信相手側のSTの位置を判定し、経路を最適化するので、STが移動しても通信を継続することができ、かつトラヒック負荷が集中するのを抑え、遅延時間が長くなるのを抑えることができる。また、経路最適化の処理によりCTRLに負荷が増大することもない。
(第3の実施形態)
第1の実施形態ではCTRLにてST帰属情報を管理し、また第2の実施形態では各APにてST帰属情報を管理することとしたが、本発明はこれらに限定されるものではない。他の例として、第3の実施形態では、ST帰属情報をCTRLおよびAPのいずれにても管理しておく必要のない構成を示す。
第3の実施形態による無線通信システムの基本的な構成は、図1に示した第1の実施形態と同様である。本実施形態では、移動したSTの通信相手側のSTが、アンカーとなっているAPと同一サブネットにあることを条件とする。同一サブネット上にアンカーとなっているAPがあれば、APは、そのときだけCMP ECHO要求を送ることとしてもよい。
アンカーとなっているAPのサブネットには、他のAPの他にも通信装置(ここではサーバ(A)18)が接続されている場合がある。アンカーとして転送しているパケットの送信元が同一サブネットのAPであれば経路の最適化が可能であり、無線通信システムと関係のないA18などであれば経路の最適化ができない。
そこで、アンカーとなっているAPは、経路の最適化が可能であるか否かを、通信相手が同一のサブネットにあり、かつ無線通信システムのAPであることで判定する。
図17は、第3の実施形態において経路最適化が可能か否か判定する動作を説明するための図である。
本実施形態における無線通信システムのAPは、IPパケットを無線側に転送するとき、TTL(Time To Live)フィールドの値を1減算することにする。これにより、TTLの値を“1”としたICMP ECHO要求を送ったときの応答によって、同一サブネット上にある、無線通信システムのAPであるか否かを判定することができるようになる。
無線通信システムのAPであればTTLの値が1減算されて“0”になるので、ICMP Time Exceededエラーが返ることになる。これが帰った場合にパケットの送信元が無線通信システムのAPであると判定できる。一方、ICMP ECHO応答が返ってくれば、他の通信装置であると判定できる。
そこで、あるSTのアンカーとなっているAPは、そのSTの通信相手が無線通信システム内の他のAPに接続されたSTであるか否か判定するために、TTLの値を“1”としたICMP ECHO要求を通信相手に送信する。
通信相手がAPに接続されたSTであれば、そのAPはTTLフィールドの値を1減算するので、ICMP Time Exceededエラーが、アンカーとなっているAPに返ることになる。アンカーとなっているAPは、このICMP Time Exceededエラーが返ったことにより、経路の最適化が可能であると判断する。
図17では、アンカーとなっているAP13は、AP14に移動したST16の通信相手にTTLの値を“1”としたICMP ECHO要求を送っている。図17では通信相手は、A18と、AP12に接続しているST15とである。
ST15については、AP12がTTLの値を1減算するので、AP13にはICMP Time Exceededエラーが返る。すなわち経路の最適化が可能である。一方、A18については、AP13にICMP ECHO応答が返ることとなる。すなわち、経路の最適化ができないこととなる。
図18は、第3の実施形態における経路最適化の動作を説明するための図である。経路の最適化が可能であると判断したAP13は、AP12にAP14との間にIPトンネルを設定するように指示する。その指示に応じてAP12とAP14の間にIPトンネルが設定されると、ST15とST16の間の通信は、AP13を経由せずにAP12とAP14を直接に結ぶ最適経路で行なわれるようになる。
図19は、第3の実施形態におけるCTRLおよびAPの構成を示すブロック図である。
図19を参照すると、CTRL11は、端末帰属情報管理部27を有している。端末帰属情報管理部27は最適化トンネル設定部24を有している。図19ではハンドオーバ処理部21は省略されているが、CTRL11がハンドオーバ処理部21を有してもよく、また有さなくてもよい。CTRL11がハンドオーバ処理部21を有さない場合にはAP12〜14同士でハンドオーバを実現し、アンカー端末41を作成する。
また、AP12〜14は、LAN受信部31、LAN送信部32、宛先確認部33、IPデカプセル化部34、802.11/802.3変換部35、無線送受信部36、宛先確認部37、宛先MAC変換部38、IPカプセル化部39、および最適化判定部48を有している。
CTRL11において、最適化トンネル設定部24は、AP12〜AP14の最適化判定部48にて最適化が可能であると判定された経路の最適化を行なう。AP12〜14から経路を最適化するように指示を受けると、最適化トンネル設定部24は、STが接続されている両方のAPに対して、アンカーを介さずに直接接続するIPトンネルを設定する。AP12〜14では、設定されたIPトンネルの宛先を、最適化トンネル宛先リスト42として記録する。また、最適化トンネル設定部24は、経路を最適化するIPトンネルを設定すると、そのIPトンネルの情報を最適化トンネルリスト26として自身でも記録する。
一方、AP12〜14において、LAN受信部31は、有線LANと接続し、そこからデータを受信する。LAN送信部32は、有線LANと接続し、そこにデータを送信する。
宛先確認部33は、LAN受信部31で受信したパケットの宛先を確認し、その宛先に応じてパケットを振り分ける。その際、受信パケットがAP自身に接続しているST宛であれば、宛先確認部33は、そのパケットを802.11/802.3変換部35に送る。ICMP ECHOのTTLを1減算する処理は、一例として宛先確認部33で行なうこととしてもよい。その場合、宛先確認部33は、受信パケットがAP自身に接続しているST宛であることを確認するとパケットのTTLを1減算する。また、AP自身がアンカーとなっている、他のAPに接続したST宛であれば、宛先確認部33は、そのパケットを、IPカプセル化部39および最適化判定部48を経由してLAN送信部32に送る。その際、宛先確認部33は、アンカー端末リスト41を参照することにより、アンカー接続されているSTを確認することができる。また、最適化のためのIPトンネルのパケットであれば、宛先確認部33は、そのパケットをIPデカプセル化部34に送る。
IPデカプセル化部34は、IPカプセル化されているパケットをデカプセル化して802.11/802.3変換部35に送る。
802.11/802.3変換部35は、宛先確認部33またはIPデカプセル化部34からの802.3フレームを802.11フレームに変換して無線送受信部36に送り、無線送受信部36からの802.11フレームを802.3フレームに変換して宛先確認部37に送る。
無線送受信部36は、802.11フレームを、無線回線を介して、STとの間で送受信する。
宛先確認部37は、802.11/802.3変換部35からのパケットの宛先を確認し、その宛先に従ってパケットを振り分ける。その際、宛先確認部37は、最適化トンネル宛先リスト42を参照することにより、通信経路が最適化された、IPカプセル化すべきパケットを判定する。そして、宛先確認部37は、IPカプセル化すべきパケットを宛先MAC変換部38に送り、他のパケットをLAN送信部32に送る。
宛先MAC変換部38は、最適化トンネル宛先リスト42を参照して、宛先確認部37からのパケットのMACアドレスを変換する。宛先確認部37からのパケットは、IPアドレスがIPトンネルの設定されているST宛で、MACアドレスがデフォルトゲートウェイになっているので、そのMACアドレスをIPアドレスと同じST宛に変換する。
IPカプセル化部39は、最適化された経路については、宛先MAC変換部38でMACアドレスの変換されたパケットをIPカプセル化する。そして、IPカプセル化部39は、最適化のためのIPカプセル化を行なったパケットをLAN送信部32に送る。このIPカプセル化によりパケットはIPトンネルの相手側APに直接送られることとなる。
また、IPカプセル化部39は、アンカー接続されて最適化されていない経路については、アンカーとなっているAPとSTが実際に接続しているAPとの間のIPトンネルにより転送されるパケットのIPカプセル化を行なう。そして、IPカプセル化部39は、アンカー接続のためのIPカプセル化を行なったパケットを最適化判定部48に送る。
最適化判定部48は、IPカプセル化部39からのパケットの経路を最適化できるか否かを判定する。その際、最適化判定部48は、アンカー接続しているSTの相手側の装置に対して、TTL=1のICMP ECHO要求を送る。それに対してICMP Time Exceededエラーが返ってくれば、最適化判定部48は、最適化が可能であると判定する。
最適化が可能であると判断すると、最適化判定部48は、最適化を行なうことをCTRL11に要求する。なお、最適化ができないと判定したとき、最適化判定部48は、それを最適化トンネル判定リスト45として記録することとしてもよい。そうすれば、最適化判定部48は、最適化トンネル判定リスト45を参照することにより、過去に最適化ができないと判断した経路を認識することができる。それ以降、最適化判定部48は、過去に最適化ができないと判定した経路については改めて判断せず、過去に最適化ができないと判定されていない経路についてのみを判断することにできる。そうすることにより無駄な判断処理を省くことができる。
図20は、経路最適化の動作を示すシーケンス図である。図20において、ST1はAP1に接続しているものとし、ST2はAP2をアンカーとしており、AP3に接続しているものとする。ST2からST1へのパケットは、AP3からアンカーであるAP2を経由して、ST1の接続しているAP1に送られている。そして、ST2からのパケットはAP1からST1に送られている。
この状態から、アンカーであるAP2は、TTLを1としST1に宛てたICMP ECHO要求を送信する。AP1は、そのTTLを1減算して0にする。そのため、AP1からAP2に対してTime Exceededの応答が返ることとなる。
それにより、AP2は経路の最適化が可能であると判定し、CTRLに対してAP1−AP3間のIPトンネルを設定するように指示する。その指示に従ってCTRLはAP1とAP3にIPトンネルの設定を要求する。
AP1およびAP3がIPトンネルを設定すると、AP1に接続しているST1とAP3に接続しているST2とが、アンカーであるAP2を介さずに直接通信を行なうようになる。以上のようにして経路最適化が行なわれる。
本実施形態によれば、移動したSTの通信相手側のSTが、アンカーとなっているAPと同一サブネットにあることを条件として、ST帰属情報を用いることなく簡易に、経路の最適化が可能であるか否か判定することができ、無線端末が移動しても通信を継続することができ、かつトラヒック負荷が集中するのを抑え、遅延時間が長くなるのを抑えることができる。
第1の実施形態による無線通信システムの構成を示すブロック図である。 IPトンネルによる最適化を行なう無線通信システムにおける各装置のプロトコルスタックを示す図である。 第1の実施形態におけるCTRLおよびAPの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態におけるアンカー接続までの動作例を説明するための概念図である。 第1の実施形態による経路最適化の具体例を説明するための図である。 図5に示した具体例の動作を説明するための図である。 図5に示した具体例における各装置のプロトコルスタックと、IPトンネル処理において装置間で転送されるパケットのアドレス変換の様子を示す図である。 図5に示した具体例における経路最適化の動作を示すシーケンス図である。 第2の実施形態における経路最適化動作を説明するための図である。 第2の実施形態におけるCTRLおよびAPの構成を示すブロック図である。 第2の実施形態による経路最適化の具体例を説明するための図である。 図11に示した具体例の動作を説明するための図である。 図12に示した具体例における経路最適化の動作を示すシーケンス図である。 図11に示した具体例の他の動作を説明するための図である。 図11に示した具体例の更に他の動作を説明するための図である。 他の具体例の動作を説明するための図である。 第3の実施形態において経路最適化が可能か否か判定する動作を説明するための図である。 第3の実施形態における経路最適化の動作を説明するための図である。 第3の実施形態におけるCTRLおよびAPの構成を示すブロック図である。 経路最適化の動作を示すシーケンス図である。 従来の無線通信システムの構成を示すブロック図である。 従来の他の無線通信システムの構成を示すブロック図である。 従来の更に他の無線通信システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
11 無線通信制御装置(コントローラ:CTRL)
12〜14 無線基地局(アクセスポイント:AP)
15、16 無線移動端末(ST)
17 ルータ(R)
18 他の通信装置(A)
21 ハンドオーバ処理部
22 端末帰属情報管理部
23 最適化判定部
24 最適化トンネル設定部
25 接続端末リスト
26 最適化トンネルリスト
31 LAN受信部
32 LAN送信部
33 宛先確認部
34 IPデカプセル化部
35 802.11/802.3変換部
36 無線送受信部
37 宛先確認部
38 宛先MAC変換部
39 IPカプセル化部
40 最適化判定部
41 アンカー端末リスト
42 最適化トンネル宛先リスト
43 最適化トンネル判定リスト
44 最適化判定部
45 最適化トンネル判定リスト
46 代表APリスト
47 LAN内接続端末リスト
48 最適化判定部


Claims (25)

  1. 移動する無線端末と接続できるように複数の無線基地局が配置され、前記無線端末が無線基地局間を移動したときに、移動元基地局がアンカーとなって移動先基地局との間でデータを送受信することで該無線端末の通信を継続させることのできる無線通信システムであって、
    前記無線端末の無線基地局への接続を管理しており、前記無線端末が無線基地局間を移動したとき、前記無線端末をアンカー接続するための情報を移動元基地局に与える制御装置と、
    前記無線基地局に接続する無線端末のリストを互いに通知して共有し、前記リストに基づいて経路最適化が可能であると判断した場合に、アンカー接続している通信の両側の無線端末が接続している無線基地局同士がアンカーを介さずにデータを送受信するように経路を切り替える複数の無線基地局と、を有する無線通信システム。
  2. 前記無線基地局は、アンカー接続している通信の両側の装置が同一の前記無線通信システムの無線基地局に接続した無線端末であれば、両側の前記無線端末が接続している無線基地局同士がアンカーを介さずにデータを送受信するように経路を切り替える、請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 移動する無線端末と接続できるように複数の無線基地局が配置され、前記無線端末が無線基地局間を移動したときに、移動元基地局がアンカーとなって移動先基地局との間でデータを送受信することで該無線端末の通信を継続させることのできる無線通信システムであって、
    前記無線端末の無線基地局への接続を管理しており、前記無線端末が無線基地局間を移動したとき、前記無線端末をアンカー接続するための情報を移動元基地局に与える制御装置と、
    アンカー接続している通信の両側の無線端末が接続している無線基地局同士がアンカーを介さずにデータを送受信するように経路を切り替える複数の無線基地局と、を有し、
    前記制御装置が、経路最適化が可能であると判断した場合に、両側の前記無線端末が接続している無線基地局同士がアンカーを介さずにデータを送受信するように経路を切り替えさせる、無線通信システム。
  4. 前記制御装置は、アンカー接続している通信の両側の装置が同一の前記無線通信システムの無線基地局に接続した無線端末であれば、両側の前記無線端末が接続している無線基地局同士がアンカーを介さずにデータを送受信するように経路を切り替えさせる、請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記無線基地局は、無線端末の移動に対して自身が移動元基地局となってアンカー接続を行なったとき、移動した前記無線端末の通信相手が同一の前記無線通信システムの無線基地局に接続した無線端末であれば経路最適化が可能であると判定して、前記制御装置に経路最適化を指示し、
    前記制御装置は、前記移動元基地局の前記無線基地局から経路最適化の指示を受けると、移動先基地局の無線基地局と相手側基地局の無線基地局に経路を切り替えさせる、請求項2に記載の無線通信システム。
  6. 前記無線基地局は、無線端末の移動に対して自身が移動元基地局となってアンカー接続を行なったとき、移動した前記無線端末の通信相手が同一の前記無線通信システムの無線基地局に接続した無線端末であれば経路最適化が可能であると判定し、移動先基地局と相手側基地局に経路を切り替えさせる、請求項2に記載の無線通信システム。
  7. 前記無線基地局は、自身に接続している無線端末のリストを通知して同一LAN内で互いに共有しており、前記無線端末の移動に対して自身が移動元基地局となってアンカー接続を行なったとき、移動した前記無線端末の通信相手が同一の前記無線通信システムの無線基地局に接続した無線端末であるか否かを、該通信相手が存在するLAN内のいずれかの無線基地局に問い合わせることで判定する、請求項5または6に記載の無線通信システム。
  8. 前記無線基地局は、自身に接続した無線端末に無線回線でパケットを転送するとき、該パケットのTTLを1減算することとしておき、自身に接続して同一LAN内の通信相手と通信していた無線端末が移動したのに対して、自身が移動元基地局となってアンカー接続を行なったとき、前記通信相手が同一の前記無線通信システムの無線基地局に接続した無線端末であるか否かを、該通信相手にTTL=1としたICMP ECHO要求を送りその応答で判定する、請求項5または6に記載の無線通信システム。
  9. 前記無線基地局は、移動した前記無線端末とその通信相手の無線端末との間のパケットをカプセル化し、前記移動元基地局と前記相手側基地局の間で直接送受信する、請求項1からのいずれか1項に記載の無線通信システム。
  10. 前記無線基地局は、移動した前記無線端末とその通信相手の無線端末との間のパケットのMACアドレスを互いの相手側の無線端末を示す値に変換した後に、該パケットをカプセル化して互いの相手側の無線基地局に直接送信する、請求項に記載の無線通信システム。
  11. 前記無線基地局は、経路最適化の可否に関する過去の判定結果のリストを保持し、該リストにて経路最適化できないとされている経路については再び判定を行なうことなく経路最適化できないものとする、請求項1から10のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  12. 移動する無線端末と接続できるように複数が配置され、前記無線端末が移動したときに、移動元がアンカーとなって移動先との間でデータを送受信することで該無線端末の通信を継続させることのできる無線基地局であって、
    接続する無線端末のリストを無線基地局間で互いに通知して共有し、前記リストに基づいて、アンカー接続している通信の両側の無線端末間の経路の最適化が可能であるか否か判定する判定部と、
    経路の最適化が可能であると判定されたとき、両側の前記無線端末が接続している無線基地局同士でアンカーを介さずにデータを送受信するように経路を切り替える経路切り替え部と、を有する無線基地局。
  13. 前記判定部は、アンカー接続している通信の両側の装置が同一の前記無線通信システムの無線基地局に接続した無線端末であれば、経路の最適化が可能であると判定する、請求項12に記載の無線基地局。
  14. 前記判定部は、無線端末の移動に対して自装置が移動元基地局となってアンカー接続を行なったとき、移動した前記無線端末の通信相手が同一の前記無線通信システムの無線基地局に接続した無線端末であれば経路最適化が可能であると判定し、移動先基地局と相手側基地局に経路の切り替えを指示し、
    前記経路切り替え部は、自装置が移動先基地局または相手側基地局となったとき、移動元基地局からの指示で経路の切り替えを行なう、請求項13に記載の無線基地局。
  15. 前記判定部は、自装置に接続している無線端末のリストを通知して同一LAN内で互いに共有しており、前記無線端末の移動に対して自装置が移動元基地局となってアンカー接続を行なったとき、移動した前記無線端末の通信相手が同一の前記無線通信システムの無線基地局に接続した無線端末であるか否かを、該通信相手が存在するLAN内のいずれかの無線基地局に問い合わせることで判定する、請求項14に記載の無線基地局。
  16. 自装置に接続した無線端末に無線回線でパケットを転送するとき、該パケットのTTLを1減算する演算部を更に有し、
    前記判定部は、自装置に接続して同一LAN内の通信相手と通信していた無線端末が移動したのに対して、自装置が移動元基地局となってアンカー接続を行なったとき、前記通信相手が同一の前記無線通信システムの無線基地局に接続した無線端末であるか否かを、該通信相手にTTL=1としたICMP ECHO要求を送りその応答で判定する、請求項14に記載の無線基地局。
  17. 前記経路切り替え部は、移動した前記無線端末とその通信相手の無線端末との間のパケットをカプセル化し、前記移動元基地局と前記相手側基地局の間で直接送受信する、請求項12から16のいずれか1項に記載の無線基地局。
  18. 移動した前記無線端末とその通信相手の無線端末との間のパケットのMACアドレスを相手側の無線端末を示す値に変換し、該パケットを前記経路切り替え部に与える宛先MAC変換部を更に有し、
    前記経路切り替え部は、前記宛先MAC変換部から与えられた前記パケットをカプセル化して相手側の無線基地局に直接送信する、請求項17に記載の無線基地局。
  19. 前記無線基地局は、経路最適化の可否に関する過去の判定結果のリストを保持し、該リストにて経路最適化できないとされている経路については再び判定を行なうことなく経路最適化できないものとする、請求項12から18のいずれか1項に記載の無線基地局。
  20. 移動する無線端末と接続できるように複数の無線基地局が配置され、前記無線端末が無線基地局間を移動したときに、移動元基地局がアンカーとなって移動先基地局との間でデータを送受信することで該無線端末の通信を継続させることのできる無線通信システムにおいて、複数の前記無線基地局を管理する無線通信制御装置であって、
    無線端末の移動に対して移動元基地局となってアンカー接続を行なっている無線基地局から経路最適化の要求を受け、移動した前記無線端末とその通信相手の無線端末との間の経路最適化が可能であるか否か判定する判定部と、
    前記判定部にて経路最適化が可能であると判定されたとき、前記無線端末の移動先の無線基地局と、該無線端末の相手側の無線基地局とに、アンカーを介さずにデータを送受信するように経路を切り替えることを指示するトンネル設定部と、を有する無線通信制御装置。
  21. 前記判定部は、移動した前記無線端末の通信相手が同一の前記無線通信システムの無線基地局に接続した無線端末であれば、経路最適化が可能であると判定する、請求項20に記載の無線通信制御装置。
  22. 移動する無線端末と接続できるように複数の無線基地局が配置され、前記無線端末が無線基地局間を移動したときに、移動元基地局がアンカーとなって移動先基地局との間でデータを送受信することで該無線端末の通信を継続させることのできる無線通信システムにおいて、前記無線端末の無線基地局への接続を管理しており、前記無線端末が無線基地局間を移動したとき、前記無線端末をアンカー接続するための情報を移動元基地局に与える制御装置が有するンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    無線端末の移動に対して移動元基地局となってアンカー接続を行なっている無線基地局から経路最適化の要求を受け、移動した前記無線端末とその通信相手の無線端末との間の経路最適化が可能であるか否か判定する手順と、
    路最適化が可能であると判定されたとき、前記無線端末の移動先の無線基地局と、該無線端末の相手側の無線基地局とに、アンカーを介さずにデータを送受信するように経路を切り替えることを指示する手順と、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  23. 移動した前記無線端末の通信相手が同一の前記無線通信システムの無線基地局に接続した無線端末であれば、経路最適化が可能であると判定する、請求項22に記載のプログラム。
  24. 移動する無線端末と接続できるように複数の無線基地局が配置され、前記無線端末が無線基地局間を移動したときに、移動元基地局がアンカーとなって移動先基地局との間でデータを送受信することで該無線端末の通信を継続させることのできる無線通信システムにおける経路制御方法であって、
    前記無線基地局、または前記無線端末の前記無線基地局への接続を管理する制御装置が、
    アンカー接続している通信の両側の無線端末間の経路最適化が可能であるか否か判定するステップと、
    経路最適化が可能であると判定されたとき、両側の前記無線端末が接続している無線基地局同士がアンカーを介さずにデータを送受信するように経路を切り替えるステップとを有する経路制御方法。
  25. アンカー接続している通信の両側の装置が同一の前記無線通信システムの無線基地局に接続した無線端末であれば、経路最適化が可能であると判定する、請求項24に記載の経路制御方法。
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