JP4700676B2 - プレスパネル移動ロボットおよびプレス装置 - Google Patents

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Description

この発明はプレス装置にかかり、詳細には、プレス加工前のプレスパネルを取付およびプレス成型品の取外しが容易なプレス装置に関する。
従来、ボンネットパネルのようなパネルをプレス成形する際には、プレスパネルをプレス装置に載置し、プレス加工終了後に取出すために、マテハンロボットを利用し、マテハンロボットの腕部に吸着パッドを設けて上方からプレスパネル上面を吸着して取付けおよび取外しを行っていた。
従来のプレス装置は、図9に表すように、上型100および下型101によってプレス成形を行うに際し、上昇して上型100と離間した下型101上部に、プレス装置横に設置されたマテリアルハンドリングロボット(図示せず。以後、マテハンロボットという。)103によってプレスパネルWを載置していた。
即ち、マテハンロボット103は、一般的に用いられているマテハンロボット103と同様であり、基台部103aに回動自在且つ上下動および前後動自在に腕部103bが設けられており、腕部103bには、下向きに吸着パッド104が固定されている。そして、この吸着パッド104は、やはり一般的に製造工場などに備えられているエア回路(図示せず)によって吸引可能であり、制御部(図示せず)の制御によってエア吸引を行うことが可能である。
そして、従来のプレス装置は、マテハンロボット103が吸着パッド104によってプレス装置の側方におかれている、あるいは、前の工程から移動されてくるプレスパネルWを吸着し、腕部103bを旋回、上下、前後へと、予め定める所定の動作を行いプレスパネルWを下型101上部へ載置する。
そして、載置されたプレスパネルWは、続けて行われる上型100の下降により、下型101と上型100との間でプレスされて加工される。プレス加工が終了すると、再び上型100は上昇されることとなる。
上型100が上昇されることで下型101上に載置されているプレスパネルWの取り出しが可能となり、プレスパネルWを上型100に載置したマテハンロボット103とは異なる取り出し作業用のマテハンロボット103がプレス作業終了後のプレスパネルWを載置したとき同様に吸着パッド104によって吸着し、下型101から取出していた。
また、発明者は、前記従来例1では、吸着パッド104の吸着力は、下方へ作用するプレスパネルW自身の自重をも吸引力によって支持しなければならず、腕部103bの急激な旋回等によってプレスパネルWが外れてしまうことを防止するために、吸着パッド104を上向きに設け、プレスパネルWの自重が吸着パッド104の吸着方向に作用させ、旋回等の移動時の支持力を増強させることができるプレス装置を発明した(従来例2)。
この従来例では、プレスパネルWを上型100の下面に載置することでマテハンロボット103の腕部103b上面でのプレスパネルWの支持を可能とさせた。
しかしながら、従来例1および従来例2共に、吸着パッド104によって吸引した状態でマテハンロボット103が旋回し、上型100と下型101との間にプレスパネルWを載置するので、上型100が上死点から下死点へ移動し再び上死点へ戻る工程を360°として表すと、200°から270°の間ではこの旋回によるプレスパネルWの型への載置は、マテハンロボット103の腕部103bが上型100と緩衝してしまうのでそれ以外の位置に於て行わなければならないという制限がある問題点を有した。この制限によって、この間は単に上型100が上昇するのを待つだけであり、その後にプレスパネルWを取付けると、上型100が上死点に達した後に上型100を停止させている時間が生じ、プレス加工に余分な時間を要し加工時間が増大してしまうという問題点を有した。
そして、同様なプレス加工工程を複数連続して行う場合には、これら余分な待機時間が工程分発生してしまうという問題点を有した。
また、従来例1のようなプレスパネルWの下型への載置・下型からの搬出では、下型からの搬出終了後に下型への載置となるので、上記200°から270°の待機の後に搬出を行い、搬出を待って載置を行うことになるので、プレスパネルWの搬出・載置の両方に時間を費やす結果となるので、更に余分な待機時間を必要としてしまうと言う問題点を有した。
この発明は、上記問題点に鑑み、プレス製品の載置および搬出を従来に比しスムーズに行え、プレス工程時間の短縮を図ることが可能なプレス装置を提供する。
そこで、この発明は上記課題を解決するために、プレスパネルを載置されてプレス装置へ進退可能な進退アームを有し、進退アームにはプレス型の一対の端部幅に一対の回動軸が対向して設けられ、各回動軸にはプレスパネルを支持するための支持爪がそれぞれ対向して固定されており支持爪上部にプレスパネルを支持可能であり、回動軸が回動することで支持爪が相互に離れる方向へ回動されてプレスパネルの支持を解除可能であることを特徴とするプレス装置に用いるプレスパネル移動ロボットを提供する。
従って、プレスパネル移動ロボットは、回動軸を回動させることで対向する軸の支持爪相互を近接あるいは離間させ、近接状態にした際に複数の支持爪上にプレスパネルの端部がかかった状態でプレスパネルを支持し、離間状態でプレスパネルの支持を解除させる。また進退アームが進退することでプレスパネルを下型上面へ移動させたり、下型上面から離脱させる。
またこの発明では、下型側部にはプレス加工を施すプレスパネルを載置されて下型上面へ進退可能な進退アームを有し、進退アームには一対の回動軸が対向して設けられ、各回動軸にはプレスパネルを支持するための支持爪がそれぞれ対向して固定されており支持爪上部にプレスパネルを支持可能であり、回動軸が回動することで支持爪が相互に離れる方向へ回動されてプレスパネルを下型上面に載置させるプレスパネル移動ロボットを具備し、下型には、プレスパネル移動ロボットがプレスパネルを載置する位置においてプレスパネル移動ロボットに設ける支持爪が進入して回動可能な支持爪待避穴を設け、プレスパネル移動ロボットが進退アームを進出させてプレスパネルを下型上面に位置させてのち支持爪を支持爪待避穴内で回動させてプレスパネルを下型に載置することを特徴とするプレス装置を提供する。
このプレス装置では、下型プレスパネル移動ロボットの進退アームが進出しプレスパネルを下型上面に位置させる。そののち回動軸を回動させて支持爪を支持爪待避穴内で回動させ、プレスパネルを下型上面に載置し、支持爪による支持を解除した状態、即ち、支持爪を上型側へ向けた状態として後、進退アームを退行させる。この状態にて上型と下型との間でプレス加工を施す。
更にまたこの発明では、上型にプレスパネルを取付けてのちプレス加工を施すプレス装置として、上型下面に載置されるプレスパネル周囲端部の外側に設けられプレスパネル周囲端部へ進退可能な上型支持爪を具備し、上型側部には、プレス加工を施すプレスパネルを載置されて上型下面へ進退可能な一対の進退軸からなる進退アームを有し、進退軸が進退することでプレスパネルを下型上面に位置させるプレスパネル移動ロボットを具備し、プレスパネル移動ロボットがプレスパネルを上型下面に位置させ、上型支持爪が進出してプレスパネルを支持してから進退アームが退出し、上型支持爪は上型と下型との間でプレス加工を行うまでプレスパネルを支持することを特徴とするプレス装置を提供する。
このプレス装置では、プレスパネル移動ロボットの進退アームがプレスパネルを上型下面に位置させると、上型に設けた上型支持爪が進出してプレスパネルの下面側周囲部を支持する。そして、プレスパネルが上型支持爪に支持されると進退アームが退行し、上型支持爪が上型と下型との間でプレス加工を行うまでプレスパネルを支持する。そして上型にプレスパネルが支持された状態で離間している上型と下型とが接合してプレスパネルにプレス加工を施す。
更にまたこの発明では、上型下面に載置されるプレスパネル周囲端部の外側に設けられプレスパネル周囲端部へ進退可能な上型支持爪を具備する上型と、上型側部に設け、プレス加工を施すプレスパネルを載置されて上型下面へ進退可能な一対の進退軸からなる進退アームを有し、進退軸が進退することでプレスパネルを下型上面に位置させる上型プレスパネル移動ロボットと、下型側部に位置し、プレス加工を施すプレスパネルを載置されて下型上面へ進退可能な進退アームを有し、進退アームには一対の回動軸が対向して設けられ、各回動軸にはプレスパネルを支持するための支持爪がそれぞれ対向して固定されており支持爪上部にプレスパネルを支持可能であり、回動軸が回動することで支持爪が相互に離れる方向へ回動されてプレスパネルを下型上面に載置させる下型プレスパネル移動ロボットと、下型プレスパネル移動ロボットがプレスパネルを載置する位置に下型プレスパネル移動ロボットに設ける支持爪が進入して回動可能な支持爪待避穴を設けると共に上型に設ける上型支持爪が進入可能な上型支持爪待避穴を設ける下型とからなり、上型プレスパネル移動ロボットがプレスパネルを上型下面に位置させ、上型支持爪が進出してプレスパネルを支持してから進退アームが退出し、上型支持爪は上型と下型との間でプレス加工を行うまでプレスパネルを支持し、プレス加工後には下型プレスパネル移動ロボットの進退アームを進出させてプレスパネルを下型上面に位置させ、支持爪を支持爪待避穴内で回動させてプレスパネルを支持してのち進退アームを後退させてプレスパネルを下型から取外すか、または、下型プレスパネル移動ロボットが進退アームを進出させてプレスパネルを下型上面に位置させてのち支持爪を支持爪待避穴内で回動させてプレスパネルを下型に載置してプレス加工を施し、プレス加工後には下型に当接している上型の上型支持爪が進出してプレスパネルを支持してのち上型および下型が離間し、上型プレスパネル移動ロボットが進退アームを上型下面へ進出させて、上型が上型支持爪を後退させてプレスパネルの支持を解除することでプレスパネルを上型プレスパネル移動ロボットの進退アームに支持させプレスパネルを上型から取外すことを特徴とするプレス装置を提供する。
従って、プレス装置では、上型および下型にそれぞれ対応する上型プレスパネル移動ロボットおよび下型プレスパネル移動ロボットを設けてある。
上型にプレスパネルを支持させてプレス加工を施す場合には、プレスパネルが載置された上型プレスパネル移動ロボットの進退アームを上型下面に位置させると、上型に設けた上型支持爪が進出してプレスパネルの下面側周囲部を支持する。そして、プレスパネルが上型支持爪に支持されると進退アームが退行し、上型支持爪が上型と下型との間でプレス加工を行うまでプレスパネルを支持する。そして上型にプレスパネルが支持された状態で離間している上型と下型とが接合してプレスパネルにプレス加工を施す。そしてプレス加工後には、上型の上型支持爪を退行させて上型支持爪によるプレスパネルの支持を解除させると共に上型を上昇させ、下型プレスパネル移動ロボットの進退アームを下型上面へ進出させて下型上面に位置させる。そして、支持爪を支持爪待避穴内で回動させてプレスパネルを支持してのち進退アームを退行させてプレスパネルを下型から取外す。
また、下型にプレスパネルを支持させてプレス加工を施す場合には、プレスパネルが載置された下型プレスパネル移動ロボットの進退アームが進出しプレスパネルを下型上面に位置させる。そののち回動軸を回動させて支持爪を支持爪待避穴内で回動させ、プレスパネルを下型上面に載置し、支持爪による支持を解除した状態、即ち、支持爪を上型側へ向けた状態として後、進退アームを退行させる。この状態にて上型と下型との間でプレス加工を施す。プレス加工を施したのち、上型の上型支持爪を上型爪待避穴内で進出させてプレスパネルを上型が支持可能とした状態で、上型を下型と離間させる。するとプレスパネルは上型と共に移動する。次いで上型下面に上型プレスパネル移動ロボットの進退アームを進出させ、上型支持爪を退行させる。すると、上型支持爪はプレスパネルの支持を解除するので、プレスパネルは進退アームにて支持されることとなる。プレスパネルが上型プレスパネル移動ロボットの進退アームに支持されてのち進退アームを退行させてプレスパネルを上型から取外す。
更にまたこの発明では、複数のプレス工程を行えるプレス装置として、上型下面に載置されるプレスパネル周囲端部の外側に設けられプレスパネル周囲端部へ進退可能な上型支持爪を具備する上型と、上型側部に設けプレス加工を施すプレスパネルを載置されて上型下面へ進退可能な一対の進退軸からなる進退アームを有し、進退軸が進退することでプレスパネルを下型上面に位置させる上型プレスパネル移動ロボットと、下型側部に位置し、プレス加工を施すプレスパネルを載置されて下型上面へ進退可能な進退アームを有し、進退アームには一対の回動軸が対向して設けられ、各回動軸にはプレスパネルを支持するための支持爪がそれぞれ対向して固定されており支持爪上部にプレスパネルを支持可能であり、回動軸が回動することで支持爪が相互に離れる方向へ回動されてプレスパネルを下型上面に載置させる下型プレスパネル移動ロボットと、下型プレスパネル移動ロボットがプレスパネルを載置する位置に下型プレスパネル移動ロボットに設ける支持爪が進入して回動可能な支持爪待避穴を設けると共に上型に設ける上型支持爪が進入可能な上型支持爪待避穴を設ける下型とからなり、上型および下型からなるプレス型を複数並設し、下型プレスパネル移動ロボットと上型プレスパネル移動ロボットを複数並設したプレス型間に交互に配置して複数工程のプレスを形成し、プレス型間に配置された上型プレスパネル移動ロボットおよび下型プレスパネル移動ロボットは、プレスパネルを隣り合う上型間あるいは下型間で移動可能であり、上型プレスパネル移動ロボットおよび下型プレスパネル移動ロボットは上型あるいは下型から取外したプレスパネルを隣り合う上型あるいは下型へ移動させることを特徴とする複数工程のプレスが可能なプレス装置を提供する。
従ってプレス装置では、上型プレスパネル移動ロボットは、プレス加工を終了して下型と離間した上型の下面に進退アームを進出させてプレスパネルを支持可能な状態としたところで、上型の上型支持爪が退行してプレスパネルの支持を解除することでプレスパネルを上型プレスパネル移動ロボットが支持する。次いで、上型プレスパネル移動ロボットは進退アームを退行させて上型からプレスパネルを取外し、隣り合う次の上型下面へプレスパネルを支持したまま進出する。次いで次の上型に設けた上型支持爪を進出させてプレスパネル周囲部を支持させてのち上型プレスパネル移動ロボットの進退アームを退行させる。この状態でプレスパネルを支持した上型が下型と接合してプレス作業を行う。
その際、上型の上型支持爪は下型の上型支持爪待避穴内に侵入しており、プレス加工の邪魔とはならない。そして、上型支持爪が退行してプレスパネルの支持を解除した状態で上型は下型との離間を開始する。するとプレスパネルは下型上面に支持された状態となる。この状態で、下型プレスパネル移動ロボットの進退アームを下型上面へ進出させる。この時進退アームに設けた支持爪は上型方向に位置されておりプレスパネルを支持できない状態で下型上面へ進出される。上型上面へ位置した進退アームは支持爪を回動してプレスパネルの下面に位置させてプレスパネルを支持する。プレスパネルを支持した状態で下型プレスパネル移動ロボットの進退アームを退行させ下型からプレスパネルを取外す。プレスパネルを下型から取外した進退アームを、隣り合う次の下型上面へ進出させる。従って進退アームに支持されたプレスパネルも次の下型上面へ移動される。
プレスパネルが次の下型上面へ移動したところで、進退アームの支持爪を下型に設けた支持爪待避穴内で回動させてプレスパネルの支持を解除させる。するとプレスパネルは下型上面に支持されることとなる。この状態で下型プレスパネル移動ロボットの進退アームを退行させる。次いで離間している上型と下型とを接合させてプレス加工を施す。
プレス終了後、上型と下型とを離間させる。この時、上型に設けた上型支持爪を上型支持爪待避穴内でプレスパネル周囲部下面へ進出させてプレスパネルを支持可能な状態としておく。これにより上型と下型とが離間するとプレスパネルは上型に支持されることとなる。
上型と下型が離間した状態で、先の上型プレスパネル移動ロボットとは異なる隣り合う上型プレスパネル移動ロボットがプレスパネルを支持している上型下面へ前記同様進退アームを進出させる。この状態でプレスパネルを支持している上型の上型支持爪を退行させてプレスパネルの支持を解除する。するとプレスパネルは進退アームにて支持されることとなる。進退アームがプレスパネルを支持したところで進退アームを退行させると共に、隣り合って並設される上型下面へ進出し、次の上型に前記同様プレスパネルを支持させる。
上記のように、プレスパネルを載置した上型から下型へ、下型から上型へと順次変更しながら繰り返し、プレス型間に設けた上型プレスパネル移動ロボットあるいは下型プレスパネル移動ロボットがそれぞれ隣り合う上型へあるいは下型へ移動させてそれぞれのプレス型にてプレス作業を行わせる。尚、一番最初のプレスパネルの載置は、別途設けるマテハンロボットなどによって上型プレスパネル移動ロボットあるいは下型プレスパネル移動ロボットに載置させればよい。同様に一番最後にプレスパネルをプレス装置から取外す際も、別途設けるマテハンロボットなどによって上型プレスパネル移動ロボットあるいは下型プレスパネル移動ロボットから取外せばよい。
従って、この発明によれば、プレスパネル移動ロボットがプレスパネルを支持している進退アームを進退させプレスパネルを下型へ支持させることが可能であり、また、支持爪を回動させることで下型上面に支持されているプレスパネルを支持し、この状態で進退アームを退行させて下型からプレスパネルを取外すことが可能なので、下型および上型によるプレス終了直後でも、下型と上型とが離間してプレスパネル移動ロボットの進退アームが侵入できる間隙となれば前記プレスパネルの移動が可能となる。従って、従来これら作業が行えなかった上型が上死点から下死点へ移動し再び上死点へ戻る工程を360°とした時の200°から270°の間でもプレスパネルの移動が可能となり、プレス工程に於ける無駄な時間をより少なくすることが可能となる。
また、上型プレスパネル移動ロボットおよび下型プレスパネル移動ロボットによって上型および下型へのプレスパネルの載置ならびにプレスパネルの取外しが可能となるので、プレス加工工程の設計自由度が増すという効果を有する。
そして、上型と下型からなるプレス型を複数へ移設すると共に、並設したプレス型間に上型プレスパネル移動ロボットと下型プレスパネル移動ロボットとを交互に配置して隣り合うプレス型間でのプレスパネルの移動を上型を取外して隣の上型へ取付ける、あるいは、下型から取外して隣り合う下型へ取付けることが可能となり、プレスパネルの複雑な移動を伴わないで複数のプレス工程が可能となるので複数工程のプレス加工をスムーズに行え、マテハンロボットの複雑な動きのティーチング作業を伴わずともプレス工程を設定できるという効果を有し、更に下型間の移動では前記200°から270°の間でも移動可能となるので、プレス加工工程における作業時間の大幅な短縮が可能となるという効果を有する。
プレス装置1は、プレス型を上型2および下型3によって形成する。プレス型は、上型2が下型3方向へ移動し、上型2および下型3の間にあるプレスパネルWにプレス加工を施す。
上型2の下型3側面となる下面21は、プレス加工の形に成型されており、下面21の型周囲部22に、被加工物であるプレスパネルW側へ進退可能な上型支持爪である爪シリンダ4を設けてある。爪シリンダ4は、プレスパネルWの周囲部外側に位置するように複数設け、シリンダ本体41からロッド42が伸張した状態で、プレスパネルWを上型2の下面21へ位置させるように支持可能である。
上型2の側方位置には、パネル取付けおよびパネル取外し用の上型プレスパネル移動ロボット5を設ける。上型プレスパネル移動ロボット5は、床面に固定される基台部(図示せず)に対し旋回あるいは上下および前後に移動可能な腕部である進退アーム51を持ったロボットであり、制御部により制御されて進退アーム51を自在に移動可能である。この進退アーム51の先端には、駆動基部52を固定する。そして駆動基部52の両端には水平方向へ突出する1対の進退軸53を設ける。上型プレスパネル移動ロボット5は、マテハンロボットのマテリアルハンドル先端に駆動基部52を取付けた構成である。従って、上型プレスパネル移動ロボット51はロボット本体(図示せず)に対して進退アーム51が旋回移動自在且つ伸縮自在に構成されており、進退アーム51を所望の位置へ移動可能である。
駆動基部52には、進退軸53の対向幅を調節するための幅調節モータ52aおよび幅調節モータ52aの回転が伝達されて回動する幅調節軸52bとを設ける。幅調節モータ52aの回転軸先端にはスプロケット52cが取付けられる。また、幅調節軸52bにもスプロケット52cと歯合するスプロケット52dが固定される。
幅調節軸52bは、回動自在に両端が駆動基部52に軸支されており、一方の端部側には正ねじが切られており他方の端部側には逆ねじが切られているねじ部52eを設けている。そしてこのねじ部52eと歯合させて幅調節軸52bの両端それぞれにスライド基部52fを設ける。スライド基部52fは、駆動基部52上を幅調節軸52bの軸方向へスライド可能に設ける。そしてスライド基部52fにはそれぞれ進退軸53が相互に水平方向へ対向するように固定される。従って、幅調節モータ52aが回動すると、スプロケット52cを介してスプロケット52dが回転され、この回転に伴って幅調節軸52bが回動される。すると、幅調節軸52bの両端に設けたスライド基部52fは相互に遠ざかる方向あるいは近付く方向へと移動されることとなる。
進退軸53は、基端がスライド基部52fに支持され、他端を突出させて設ける。進退軸53の他端側には、支持爪54を固定する。支持爪54は、進退軸53の最先端部および中間部あたりに位置させて、対向設置する進退軸53側へ突出するように固定する。
このように支持爪54を相互に対向するよう設けることで、プレスパネルWを進退軸53の内側に位置するように載置可能にする。
このように形成する上型プレスパネル移動ロボット5は、制御部(図示せず)によって予め定められる手順に従って動作制御され、上型プレスパネル移動ロボット5を上型2の側方へ設置することでプレス加工を終了したプレスパネルWを上型2から受領したり、これからプレス加工処理を行うプレスパネルWを上型2へセットさせたりするために、上型2の下面へプレスパネルWを移動させる。
下型3には、上型2の下面21との間に挟持するプレスパネルWをプレス加工可能な型が施され、上型2の爪シリンダ4と対向する位置には、爪シリンダ4が入り込めるようにシリンダ待避穴31を設ける。従って、プレス加工時には、上型2の爪シリンダ4は、シリンダ待避穴31に進入してプレス加工時に他の部材等と当たってプレス作業の邪魔となることはない。尚、爪シリンダ4は、シリンダ待避穴31に進入する際には、ロッド42を縮小した状態をとっており、プレスパネルWを支持していない。
下型3の側方位置には、パネル取付けおよびパネル取外し用の下型プレスパネル移動ロボット6を設ける。下型プレスパネル移動ロボット6は、上型プレスパネル移動ロボット5と同様に床面に固定される基台部(図示せず)に対し旋回あるいは上下および前後に移動可能な腕部である進退アーム61を持ったロボットであり、制御部(図示せず)により制御されて進退アーム51を自在に移動可能である。この進退アーム61の先端には、駆動基部62を固定する。そして駆動基部62の両端には水平方向へ突出する1対の回動軸63を設ける。下型プレスパネル移動ロボット6は、マテハンロボットのマテリアルハンドル先端に駆動基部62を取付けた構成である。従って、下型プレスパネル移動ロボット61はロボット本体(図示せず)に対して進退アーム61が旋回移動自在且つ伸縮自在に構成されており、進退アーム61を所望の位置へ移動可能である。
駆動基部62には、回動軸63の対向幅を調節するための幅調節モータ62aおよび幅調節モータ62aの回転が伝達されて回動する幅調節軸62bとを設ける。幅調節モータ62aの回転軸先端にはスプロケット62cが取付けられる。また、幅調節軸62bにもスプロケット62cと歯合するスプロケット62dが固定される。
幅調節軸62bは、回動自在に両端が駆動基部62に軸支されており、一方の端部側には正ねじが切られており他方の端部側には逆ねじが切られているねじ部62eを設けている。そしてこのねじ部62eと歯合させて幅調節軸62bの両端それぞれにスライド基部62fを設ける。スライド基部62fは、駆動基部62上を幅調節軸62bの軸方向へスライド可能に設ける。そしてスライド基部62fにはそれぞれ回動軸63が相互に水平方向へ対向するように固定される。従って、幅調節モータ62aが回動すると、スプロケット62cを介してスプロケット62dが回転され、この回転に伴って幅調節軸62bが回動される。すると、幅調節軸62bの両端に設けたスライド基部62fは相互に遠ざかる方向あるいは近付く方向へと移動されることとなる。
回動軸63は、上型プレスパネル移動ロボット5の進退軸と異なり、スライド基部62fに軸支された基部に回動スプロケット63aを設ける。この回動スプロケット63aは、スライド基部62fに設けた回動モータ62gのスプロケット62hと歯合して回動可能である。回動モータ62gは、制御部(図示せず)により正逆それぞれの方向に適宜量回動するように制御される。回動軸63は、回動モータ62gの回動により回動される。
回動軸63の先端側には、角部63bを固定する。角部63bは角基部63cが回動軸63に固定され、対向して設置されたもう一方の回動軸63側へ突出して設ける。そして、角基部63cから突出した揺動部63dは、回動軸63の軸方向に略プレスパネルW長と同等に長く設けられ、回動軸63の回動に伴い揺動可能である。
64は支持爪である。支持爪64は、揺動部63dの両端に、即ち、揺動部63dの駆動基部62側端部および他方の端部付近に位置させて、対向設置する回動軸63側へ突出するように固定する。
このように支持爪64を相互に対向するよう設けることで、プレスパネルWを揺動部63dの内側に位置するように載置可能にする。
下型プレスパネル移動ロボット6に設ける支持爪64は、プレスパネルWを支持した状態では、相互に対向する側へ突出した状態であり、回動軸63が揺動部63dを下方へ回す方向へ回動されると支持爪64も下方へ回動されることで対向する支持爪64の間隔が開き、やがてプレスパネルWよりもその間隔が大きくなるのでプレスパネルWの支持を解除することとなる。
この回動軸63の回動は、進退アーム61が下型3上面に位置されたときに行われてプレスパネルWを下型3上面に載置する際に、あるいは、下型3からプレス加工終了後のプレスパネルWを取外すときに行われる。
尚、回動軸63が回動してプレスパネルWを載置した状態の時には、支持爪64が下型3と緩衝してしまうようであれば、下型3に下型プレスパネル移動ロボット6の支持爪64が上型2の爪シリンダ4と同様に入り込めるような支持爪待避穴32を穿設すればよい。そして支持爪待避穴32は、シリンダ待避穴31と共用出来るのであればシリンダ待避穴31と支持爪待避穴32とを共通の待避穴として穿設してもよい。これにより、支持爪64は下型3の爪待避穴32内に侵入出来るので、支持爪64と下型3とが緩衝してプレスパネルWの載置に支障を来すことはない。
以下に、この発明の実施例を図面に基づき説明する。図1はプレス装置を表す正面説明図で加工前の上死点にある状態であり、図2はプレス装置を表す下死点にある状態の正面説明図であり、図3は図1のA−A線断面説明図であり、図4はプレス加工終了時に上死点にある状態を表すプレス装置の正面説明図であり、図5は上型プレスパネル移動ロボットを表し(a)は平面説明図であり(b)は正面説明図であり、図6は下型プレスパネル移動ロボットを表し(a)は平面説明図であり(b)は正面説明図であり、図7はプレス工程の一例を表す動作フローチャートであり、図8は複数工程からなる実施例を表す説明図である。
1はプレス装置である。プレス装置1は、プレス型1aである上型2および下型3の間にワークであるプレスパネルWを挟持押圧してプレスパネルWの形状を上型2および下型3間で形成するプレス形状に加工するものであり、加工自体は通常行われるプレスパネルWへのプレス加工を行うものである。
プレス装置1は、通常であれば下型3の上にプレスパネルWを載置してプレス加工を行う(従来)のが一般的であるが、この発明においては、プレスパネルWを下型3へ載置して行う場合と上型2に載置して行う場合の両方で連続してプレス加工を行う。
そこでプレス装置1には、プレスパネルWを上型2に支持するために爪シリンダ4を設ける。爪シリンダ4は上型支持爪であり、上型2の型形状を形成している下面21の型周囲部22に、プレスパネルW側へ進退可能に複数設ける。爪シリンダ4は、シリンダ本体41と、シリンダ本体41に対して伸縮可能なロッド42とからなり、生産工場内に用意されているエア回路を接続してロッド42の伸張および縮小を可能にしている。尚、エア回路については、通常用意されているものと何ら変わりないので説明を省略するが、図示しない制御部によって爪シリンダ4を作動させるためにエア供給する弁が制御され、爪シリンダ4が伸縮制御される。このように設ける爪シリンダ4は、伸張状態では、ロッド42が上型2の下面21に位置されたプレスパネルWにかかるように伸張されるので、複数の爪シリンダ4が伸張状態となることでプレスパネルWを下面21位置に支持可能である。
この実施例では、プレスパネルWを支持するために爪シリンダ4を前後左右それぞれに2箇所ずつ合計8箇所に設けるが、プレス加工するプレスパネルWの形状に合わせて適宜箇所に適宜個数を設置すればよい。尚、この実施例では、プレスパネルWを上型2の下面21に支持するために爪シリンダ4を用いたが、ロッドが伸縮するタイプのシリンダによらず、例えば、回動することで係止部がプレスパネルWへ進退可能な係止部によって形成しても良く、プレスパネルWへ進退可能なものであればばね力やソレノイドなどによって形成しても良く、プレスパネルWを支持可能であればどの様な上型支持爪であっても良い。
下型3には、上型2に設ける爪シリンダ4が進入可能なシリンダ待避穴31を穿設する。シリンダ待避穴31は、上型2が下型3と合わさったときに爪シリンダ4が下型3内部に進入してプレスパネルWの加工の邪魔にならないように待避可能に設ける。そして、シリンダ待避穴31に進入する爪シリンダ4は、既にプレスパネルWを支持していない状態で進入するので、ロッド42を縮小してプレスパネルWから外れた位置にあり、上型2および下型3の間で行われるプレスパネルWのプレス作業には影響を与えない。
5はパネル取付用の上型プレスパネル移動ロボットである。パネル取付用上型プレスパネル移動ロボット5は、上型2の側方位置に設置される。そして、プレスパネル取付用上型プレスパネル移動ロボット5は、通常使用されるマテハンロボット同様に設置固定される基台部(図示せず)および旋回・伸縮可能な腕部である進退アーム51を有してなるが、通常使用されているマテハンロボットの基台部(図示せず)および旋回・伸縮可能な腕部の構成と何ら異ならないので、その機能についての詳細な説明は省略する。従って、パネル取付用上型プレスパネル移動ロボット5は腕部である進退アーム51がフロア設置されている基台部(図示せず)に対し旋回可能であり、且つ、伸縮可能に設けてなる。進退アーム51は、制御部により制御されて回動および進退されてその先端の位置を自在に移動可能である。この進退アーム51の先端には、駆動基部52を固定する。従って、駆動基部52は進退アーム51の旋回動および伸縮動によって自在に移動される。
駆動基部52の両端には水平方向へ突出する1対の進退軸53を設ける。従って、上型プレスパネル移動ロボット5は、マテハンロボットのマテリアルハンドル先端に駆動基部52を取付けた構成である。駆動基部52には、進退軸53の対向幅を調節するための幅調節モータ52aおよび幅調節モータ52aの回転が伝達されて回動する幅調節軸52bとを設ける。幅調節モータ52aの回転軸先端にはスプロケット52cが取付けられる。また、幅調節軸52bにもスプロケット52cと歯合するスプロケット52dが固定される。
幅調節軸52bは、回動自在に両端が駆動基部52に軸支されており、一方の端部側には正ねじが切られており他方の端部側には逆ねじが切られているねじ部52eを設けている。そしてこのねじ部52eと歯合させて幅調節軸52bの両端それぞれにスライド基部52fを設ける。スライド基部52fは、駆動基部52上を幅調節軸52bの軸方向へスライド可能に設ける。そしてスライド基部52fにはそれぞれ進退軸53が相互に水平方向へ対向するように固定される。従って、幅調節モータ52aが回動すると、スプロケット52cを介してスプロケット52dが回転され、この回転に伴って幅調節軸52bが回動される。すると、幅調節軸52bの両端に設けたスライド基部52fは相互に遠ざかる方向あるいは近付く方向へと移動されることとなる。
進退軸53は、基端がスライド基部52fに支持され、他端を突出させて設ける。進退軸53の他端側には、支持爪54を固定する。支持爪54は、進退軸53の最先端部および中間部あたりに位置させて、対向設置する進退軸53側へ突出するように固定する。
このように支持爪54を相互に対向するよう設けることで、プレスパネルWを進退軸53の内側に位置するように載置可能にする。
尚、上型プレスパネル移動ロボット5は、上型2が支持していたプレスパネルWを支持爪54上面に支持して上型2から取外す、あるいは、支持爪54上面に支持してプレスパネルWを上型2下面へ移動させて上型2の爪シリンダによって支持させるためのものなので、支持爪54を回動させる機構は必要ないが、上型プレスパネル移動ロボット5を下型プレスパネル移動ロボット6と共用とさせるために、下型プレスパネル移動ロボット6に必須である回動モータ52g、スプロケット52hを設ける。そしてやはり共用させるために、進退軸53にも回動スプロケット53a、角部53b、角基部53c、揺動部53dを設け、揺動部53dに支持爪54を設ける構成としている。
即ち、進退軸53には、スライド基部52fに軸支された基部に回動スプロケット53aを設ける。この回動スプロケット53aは、スライド基部52fに設けた回動モータ52gのスプロケット52hと歯合して回動可能である。回動モータ52gは、制御部(図示せず)により正逆それぞれの方向に適宜量回動するように制御される。進退軸53は、回動モータ52gの回動により回動される。
進退軸53の先端側には、角部53bを固定する。角部53bは角基部53cが進退軸53に固定され、対向して設置されたもう一方の進退軸53側へ突出して設ける。そして、角基部53cから突出した揺動部53dは、進退軸53の軸方向に略プレスパネルW長と同等に長く設けられ、進退軸53の回動に伴い揺動可能である。
54は支持爪である。支持爪54は、揺動部53dの両端に、即ち、揺動部53dの駆動基部52側端部および他方の端部付近に位置させて、対向設置する回動軸53側へ突出するように固定する。
このように支持爪54を相互に対向するよう設けることで、プレスパネルWを揺動部53dの内側に位置するように載置可能にする。上型プレスパネル移動ロボット5では、支持爪54は常にこの状態で使用されることとなる。
このように形成する上型プレスパネル移動ロボット5は、制御部(図示せず)によって予め定められる手順に従って動作制御され、上型プレスパネル移動ロボット5を上型2の側方へ設置することでプレス加工を終了したプレスパネルWを上型2から受領したり、これからプレス加工処理を行うプレスパネルWを上型2へセットさせたりするために、上型2の下面へプレスパネルWを移動させる。
上型プレスパネル移動ロボット5が、上型2の支持しているプレスパネルWを受領する場合には、制御部(図示せず)の制御によりパネル取付用上型プレスパネル移動ロボット5が進退アーム51を旋回あるいは伸縮させて移動させ、進退軸53に設ける支持爪54を上型2の下面21に移動させる。この時支持爪54は相互に対向するように突出されており、プレスパネルを支持可能な状態となっている。そして制御部(図示せず)の制御により、爪シリンダ4が作動されてプレスパネルWを支持していた爪シリンダ4のロッドを伸縮させてプレスパネルWの支持が解除される。すると、プレスパネルWは上型2から離れ、上型プレスパネル移動ロボット5の支持爪54上に移動して支持されることとなる。
この状態で上型プレスパネル移動ロボット5は再び進退アーム51を旋回および伸縮してプレスパネルWを上型2および下型3の間から離脱させ、次のプレス加工可能な次の上型2の下面、あるいは、最終的にプレス加工が終了したプレスパネルWの載置位置へ移動させる。
また、上型プレスパネル移動ロボット5が上型2へプレスパネルWを取付ける際には、パネル取付用上型プレスパネル移動ロボット5がプレスパネルWを上型2の下面21に移動させると、制御部(図示せず)の制御により、爪シリンダ4が作動されてプレスパネルWにかかるようにロッド42を伸張させプレスパネルWを支持する。
この状態で、プレスパネルWは上型2の下面21に爪シリンダ4によって支持されているので、パネル取付用上型プレスパネル移動ロボット5が再び旋回や伸張を行い、上型2および下型3の間から離脱し、プレス加工可能な位置へ移動する。そして次のプレスパネルWの搬送に備える。
3は、下型である。下型3には、上型2の下面21との間に挟持するプレスパネルWをプレス加工可能な型が施され、上型2の爪シリンダ4と対向する位置には、爪シリンダ4が入り込めるようにシリンダ待避穴31を設ける。従って、プレス加工時には、上型2の爪シリンダ4は、シリンダ待避穴31に進入してプレス加工時に他の部材等と当たってプレス作業の邪魔となることはない。尚、爪シリンダ4は、シリンダ待避穴31に進入する際には、ロッド42を縮小した状態をとっており、プレスパネルWを支持していない。
また下型3には、下型プレスパネル移動ロボット6の支持爪64が入り込めるような支持爪待避穴32をシリンダ待避穴31と同様に穿設する。爪待避穴32は、下型3に載置されているプレスパネルWの周囲部から周囲部下面にかかるように穿設され、支持爪64が爪待避穴32に入り込む際に、支持爪64の位置によっては支持爪64がプレスパネルWに緩衝しないようにプレスパネルWの下方へ位置可能であり、そしてこの状態で支持爪64が回動してプレスパネルWの下面に位置可能である。また一方で、支持爪64がプレスパネルWを支持した状態で下型3の上面から僅かに下降してくる場合には、プレスパネルWを支持した状態で爪待避穴32内に侵入可能であり、進入した状態で支持爪64がプレスパネルWの支持を解除してプレスパネルWと緩衝しない位置へ移動してのち、支持爪64が僅かに上昇して爪待避穴32から離脱可能に設けられている。尚、爪待避穴32は、シリンダ待避穴31と共用出来るのであればシリンダ待避穴31と支持爪待避穴32とを共通の待避穴として穿設してもよい。これにより、支持爪64は下型3の爪待避穴32内に侵入出来るので、支持爪64と下型3とが緩衝してプレスパネルWの載置に支障を来すことはない。尚、支持爪待避穴32は、下型プレスパネル移動ロボット6がプレスパネルを下型へ載置するだけの作業しか行わない場合には設けずともよく、この場合にはプレスパネルWは、下型3の上方から両端を支持している支持爪64の上面を滑るようにして静かに支持爪64の上面を滑落しつつ下型3の上面に載置されて支持爪64との緩衝を解除されて載置されればよい。
6は下型プレスパネル移動ロボットである。下型プレスパネル移動ロボット6は、下型3の側方に設置される。そして、下型プレスパネル移動ロボット6は、下型に対してプレスパネルWの取付けおよびプレスパネルWの取外しを行うためのロボットである。下型プレスパネル移動ロボット6は、通常使用されるマテハンロボット同様に設置固定される基台部(図示せず)および旋回・伸縮可能な腕部である進退アーム61を具備してなるが、通常使用されているマテハンロボットの基台部(図示せず)および旋回・伸縮可能な腕部の構成と何ら変わらないので、その機能についての詳細な説明は省略する。従って、パネル取付用下型プレスパネル移動ロボット6は腕部である進退アーム61がフロア設置されている基台部(図示せず)に対し旋回可能であり、且つ、伸縮可能に設けてなる。進退アーム61は、制御部により制御されて回動および進退されてその先端の位置を自在に移動可能である。この進退アーム61の先端には、駆動基部62を固定する。従って、駆動基部62は進退アーム61の旋回動および伸縮動によって自在に移動される。
下型プレスパネル移動ロボット6は上型プレスパネル移動ロボット5と同様に床面に固定される基台部(図示せず)に対し旋回あるいは上下および前後が動可能な腕部である進退アーム61を持ったロボットであり、制御部(図示せず)により制御されて進退アーム51を自在に移動可能である。この進退アーム61の先端には、駆動基部62を固定する。そして駆動基部62の両端には水平方向へ突出する1対の回動軸63を設ける。下型プレスパネル移動ロボット6は、マテハンロボットのマテリアルハンドル先端に駆動基部62を取付けた構成である。従って、下型プレスパネル移動ロボット61はロボット本体(図示せず)に対して進退アーム61が旋回移動自在且つ伸縮自在に構成されており、進退アーム61を所望の位置へ移動可能である。
駆動基部62には、回動軸63の対向幅を調節するための幅調節モータ62aおよび幅調節モータ62aの回転が伝達されて回動する幅調節軸62bとを設ける。幅調節モータ62aの回転軸先端にはスプロケット62cが取付けられる。また、幅調節軸62bにもスプロケット62cと歯合するスプロケット62dが固定される。
幅調節軸62bは、回動自在に両端が駆動基部62に軸支されており、一方の端部側には正ねじが切られており他方の端部側には逆ねじが切られているねじ部62eを設けている。そしてこのねじ部62eと歯合させて幅調節軸62bの両端それぞれにスライド基部62fを設ける。スライド基部62fは、駆動基部62上を幅調節軸62bの軸方向へスライド可能に設ける。そしてスライド基部62fにはそれぞれ回動軸63が相互に水平方向へ対向するように固定される。従って、幅調節モータ62aが回動すると、スプロケット62cを介してスプロケット62dが回転され、この回転に伴って幅調節軸62bが回動される。すると、幅調節軸62bの両端に設けたスライド基部62fは相互に遠ざかる方向あるいは近付く方向へと移動されることとなる。
回動軸63は、上型プレスパネル移動ロボット5の進退軸と異なり、スライド基部62fに軸支された基部に回動スプロケット63aを設ける。この回動スプロケット63aは、スライド基部62fに設けた回動モータ62gのスプロケット62hと歯合して回動可能である。回動モータ62gは、制御部(図示せず)により正逆それぞれの方向に適宜量回動するように制御される。回動軸63は、回動モータ62gの回動により回動される。
回動軸63の先端側には、角部63bを固定する。角部63bは角基部63cが回動軸63に固定され、対向して設置されたもう一方の回動軸63側へ突出して設ける。そして、角基部63cから突出した揺動部63dは、回動軸63の軸方向に略プレスパネルW長と同等に長く設けられ、回動軸63の回動に伴い揺動可能である。
64は支持爪である。支持爪64は、揺動部63dの両端に、即ち、揺動部63dの駆動基部62側端部および他方の端部付近に位置させて、対向設置する回動軸63側へ突出するように固定する。
このように支持爪64を相互に対向するよう設けることで、プレスパネルWを揺動部63dの内側に位置するように載置可能にする。
下型プレスパネル移動ロボット6に設ける支持爪64は、プレスパネルWを支持した状態では、相互に対向する側へ突出した状態であり、回動軸63が揺動部63dを下方へ回す方向へ回動されると支持爪64も下方へ回動されることで対向する支持爪64の間隔が開き、やがてプレスパネルWよりもその間隔が大きくなるのでプレスパネルWの支持を解除することとなる。
この回動軸63の回動は、進退アーム61が下型3上面に位置されたときに行われてプレスパネルWを下型3上面に載置する際に、あるいは、下型3からプレス加工終了後のプレスパネルWを取外すときに行われる。
尚、回動軸63が回動してプレスパネルWを載置した状態の時には、支持爪64が下型3と緩衝してしまうようであれば、下型3に下型プレスパネル移動ロボット6の支持爪54が上型2の爪シリンダ4と同様に入り込めるような支持爪待避穴32を穿設すればよい。そして支持爪待避穴32は、シリンダ待避穴31と共用出来るのであればシリンダ待避穴31と支持爪待避穴32とを共通の待避穴として穿設してもよい。これにより、支持爪64は下型3の爪待避穴32内に侵入出来るので、支持爪64と下型3とが緩衝してプレスパネルWの載置に支障を来すことはない。
そして、下型プレスパネル移動ロボット6が、下型3に載置されているプレスパネルWを受領する場合には、制御部(図示せず)の制御により下型プレスパネル移動ロボット6が進退アーム61を旋回あるいは伸縮させて移動させ、回動軸63に設ける支持爪64を下型3の上面へ移動させる。この時支持爪64は相互に対向せず、下型3方向へ突出した状態に回動軸63が回動されており、プレスパネルWと支持爪64とは緩衝しない位置である。この状態では、支持爪64は下型3に設ける支持爪待避穴32内に入り込みプレスパネルWの下側へ位置される。
そしてこの状態から制御部(図示せず)の制御により、回動軸63が回動されることで角部63bの揺動部63dも回動し、一対の回動軸63(揺動部63d)に対向して設けられている支持爪64が相互に対向するように移動されてプレスパネルWを支持可能な状態となる。この状態で、下型プレスパネル移動ロボット6は支持爪64が爪待避穴32から離脱するように僅かに上昇し下型3上面から離隔する。すると、プレスパネルWはプレス型1aから取外されて離隔することとなる。これら一連の下型プレスパネル移動ロボット6の動作は、全て図示しない制御部の制御により行われるが、これら制御は、通常行われているロボットの動作制御と何ら変わることがないので詳説は省略する。
上記のように形成する上型2、下型3、上型プレスパネル移動ロボット5、下型プレスパネル移動ロボット6を用いて、1工程のプレス加工を行う場合を以下に説明する。尚、説明では、プレスパネルWを下型3へ載置してプレス加工を行い、加工を完了したプレスパネルを上型2から取外して次の工程へ移動させる場合を説明する。尚、この加工工程は図7に表すフローチャートに基づいており、図示しない制御部は図7に表すフローチャートに表すように各部を制御する。
プレス型1aへプレスパネルWを取付けることとなる下型プレスパネル移動ロボット6は、上型2から離脱した位置に於て、進退軸53に設けた支持爪64上にプレス加工前のプレスパネルWを載置される。このプレスパネルWの載置は、パネル載置ステップS1によって制御するプレスパネルWの搬送を行うマテハンロボット(図示せず)によって載置される。しかしながら、載置する手段はマテハンロボット(図示せず)によらずコンベヤ(図示せず)等によって順次搬送されるプレスパネルWが自動的に支持爪64上に載置されるように構成されていてもよく、この場合には、載置されたことを検知する手段を下型プレスパネル移動ロボット6に設けておくとして行えばよい。更には、このプレス加工工程の前のプレス加工工程における上型2あるいは下型3から回収してきてもよい。
次いで、下型ロボット進入ステップS2が実行される。すると下型プレスパネル移動ロボット6は、プレスパネルWを支持爪64上に載置した状態で下型3上面へ進退アーム61を旋回および伸縮させて移動する。
下型プレスパネル移動ロボット6が予めティーチングされた通りの経路で下型3上面に位置するのを待って支持爪回転ステップS3が実行され、下型プレスパネル移動ロボット6は回動軸63を回動させて揺動部63dが下型3側へ位置するように回動させる。この回動は、先に説明した通り回動モータ62gが所定量回転して各スプロケットを経由して回転が伝達され回動軸63が回動されることで行われる。
回動軸63が所定量回動して支持爪64が下型3側へ位置したときには既にプレスパネルWの支持を解除しており、プレスパネルWは下型3の上面の所定位置に載置された状態となる。
支持爪64が支持を解除するだけの所定量回動したことを受けて下型ロボット後退ステップS4が実行され、プレスパネルWの支持を解除して離隔した下型プレスパネル移動ロボット6は進退アーム61を回動および進退させてプレス型1aに緩衝しない位置へと待避する。この時の待避位置は、次にプレスパネルWを載置される位置であればよい。
進退アーム61が待避するのと同時に次のステップである上型下降ステップS5が実行され、下型3との間でプレス加工を施すために上型2が降下を開始する。
上記各ステップにおいて、下型ロボット進入ステップS2および下型ロボット後退ステップS4に於ける下型プレスパネル移動ロボット6の移動は、従来の吸着パッドによる下方への吊下吸着状態に於ける搬送に比し、角部63bおよび支持爪64上面への載置支持なので、プレスパネルWが外れて落下してしまうというおそれがないので、充分な移動速度を持って進入および後退が可能なので、下型プレスパネル移動ロボット6が待避するのを待って上型2を下降させることなくスムーズに下降するステップへの移動が可能となっている。
型2が下降し下型3に接して後、プレス加工ステップS6によって上型2および下型3との間に加圧が施され、プレスパネルWがプレス加工される。
この時、爪シリンダ4が下型3のシリンダ待避穴31内に進入したことを爪シリンダ挿入検知ステップS7が検知する。また、上型2が下死点に到達したことを上型下死点通過検知ステップS8が検知する。これら各検知は、位置検出手段を別途設けておき検出すれば足りる。
上型下死点通過検知ステップS8が下死点通過を検知すると、プレス加工を終了したものとして爪シリンダ伸張ステップS9を実行する。爪シリンダ伸張ステップS9では上型2の爪シリンダ4を制御し、爪シリンダ4のシリンダ本体41を作動させロッド42を伸張させる。爪シリンダ4のロッド42が伸張すると、ロッド42は上型2と下型3との間にあるプレスパネルWの周囲部下側に位置されることとなり、上型2が上昇するとプレスパネルWを支持可能な状態となっている。
爪シリンダ伸張ステップS9が実行されると、次いで上型上昇ステップS10が実行される。上型上昇ステップS10の実行により、上型2は上昇を始める。すると、爪シリンダ4のロッド42は上型2の上昇に伴いプレスパネルWの下側に当接してプレスパネルWを支持し、上型2が上昇を続けることでプレスパネルWは上型2に支持されて上型2と共に上昇することとなる。
上型2が上昇している間、スライド干渉域通過検知ステップS11が下型プレスパネル移動ロボット6が上型2および下型3の間へ進入可能となるスライド干渉域を通過したか否かを監視している。そしてスライド干渉域通過検知ステップS11が通過を検知すると、次いで上型ロボット進入ステップS12が実行される。上型ロボット進入ステップS12では、上型プレスパネル移動ロボット5がプレス型1a間に進入しても上型2および下型3に干渉しないので、上型プレスパネル移動ロボット5を上型2の下面21へ進入移動するように制御する。
上型プレスパネル移動ロボット5は、上型ロボット進入ステップS12によって制御され、進退アーム51を旋回および伸縮させて移動し、支持爪54がプレスパネルWを上型2から受け取れる位置へと移動する。
次いで上型プレスパネル移動ロボット5が所定位置に到着したことを受けて爪シリンダ縮小ステップS13が実行される。爪シリンダ縮小ステップS13では、爪シリンダ4のロッド42を縮小させるように制御する。これを受けてシリンダ本体41が動作してロッド42を縮小させ、プレスパネルWを支持を解除される。
爪シリンダ4による支持が解除されたプレスパネルWは、上型21下面21下方に位置している上型プレスパネル移動ロボット5の支持爪54に支持されるように爪シリンダ4から滑落し、上型プレスパネル移動ロボット5に支持される。
この時、爪シリンダ縮小ステップS13に続けて実行される上型ロボットパネル受け検知ステップS14が実行され、上型プレスパネル移動ロボット5がプレスパネルWを支持したか否かを監視する。そして、上型ロボットパネル受け検知ステップS14が上型プレスパネル移動ロボット5によるプレスパネルWの支持を検知すると、該検知を受けて続けて上型ロボット後退ステップS15が実行される。
上型ロボット後退ステップS15では、上型プレスパネル移動ロボット5がプレスパネルWを支持したので、上型プレスパネル移動ロボット5をプレス型1aから待避されるステップであり、上型ロボット後退ステップS15の支持に従って上型プレスパネル移動ロボット5を予めティーチングされている速度、経路にてプレス型1aから待避離脱する。この時に待避離脱する位置は、支持されているプレスパネルWを次のプレス工程におけるプレス型1aへ載置させる場合には、所定のプレス型1aの位置へ移動してプレスパネルWを載置する。また、プレスパネルWが最後のプレス工程を終了した場合やプレス工程が1工程のみであった場合には、所定の加工済みプレスパネルW積載位置に移動して別途設けるロボットによって搬送させたりベルトコンベヤ等の搬送手段上に載置させたりする。その際には別途支持爪54の制御がなされる。
即ち、次工程進入ステップS16および次工程上型爪シリンダ伸張ステップS17などがその例である。
次工程進入ステップS16は、上型ロボット後退ステップS15に続けて実行され、前記したとおりであり、例えば次工程が続けてプレス加工を行う場合を例に挙げれば、支持されているプレスパネルWを次工程の上型2の下面へ移動される。
次工程進入ステップS16によって上型プレスパネル移動ロボット5が所定位置に移動したことを受けて、次いで次工程上型爪シリンダ伸張ステップS17が実行される。
次工程上型爪シリンダ伸張ステップS17では、上型2の爪シリンダ4を作動させロッド42を進出させる。するとロッド42がプレスパネルWの周囲部下面側へ進入し、プレスパネルWを支持可能な状態となる。この状態で、ステップとして記載しないが上型プレスパネル移動ロボット5を下方へ移動させてプレスパネルWを上型2に支持させると共に自身がプレスパネルWの支持を終了して離隔し、次いで下型2から離脱して後退し、プレス型1aから離脱する。そして再び、前工程におけるスライド干渉域通過検知ステップS11の検知を待って上型ロボット進入ステップS12によって制御される。従って、これ以降は前記同様に前工程における上型2からのプレスパネルWの回収作業に従事されることとなる。
また、これら各ステップ1乃至ステップ15は1つのプレス加工を行うための工程であり、その前後には、前工程の制御ステップがあり、後には次の工程の制御ステップが適宜設けられる。
次工程進入ステップS16や次工程上型爪シリンダ伸張ステップS17と同様に、パネル載置ステップS1も、前工程における下型プレスパネル移動ロボット6の制御が成されてもよく、この場合には、前工程が同様にプレス工程であった場合には、下型プレスパネル移動ロボット6が前工程の下型3上面の移動される。この時下型プレスパネル移動ロボット6の支持爪64は下型3方向、即ち、下方へ向けられた状態で位置される。これにより、支持爪54は、下型3上面に載置されている前工程におけるプレス加工を終了したプレスパネルWと干渉しない状態である。
この状態で上型プレスパネル移動ロボット5は、回動軸63を回動し異なる回動軸63に設けてある支持爪54が相互に対向する位置となるように回動される。この状態で支持爪54がプレスパネルWの下部に位置してプレスパネルWの周囲部下方からプレスパネルWを支持することとなる。
上型プレスパネル移動ロボット5はこの状態でパネル載置ステップS1が完了され、続けて下型ロボット進入ステップS2が実行される。そして、以下前記ステップ3以降を繰り返す。
また、下型ロボット後退ステップS4において下型プレスパネル移動ロボット6がプレス型1aから離脱した場合も、下型プレスパネル移動ロボット6が下型3上方へ進入しても上型2および下型3と干渉しない前工程におけるスライド干渉域を通過したことを受けて、前工程であるプレス加工工程の下型2からプレス加工済みのプレスパネルWを再び回収すべく移動され再びパネル載置ステップS1が実行される。
上記のように前工程および後工程も含めて上型プレスパネル移動ロボット5および下型プレスパネル移動ロボット6、ならびに、上型2および下型3の動作を制御することで、複数のプレス加工工程を連続し行う場合にも用いることが可能である。
以下に、3工程のプレス加工工程を連続して行う場合を例に説明する。
図8は、3工程のプレス工程を連続して行う実施例であり、第1のプレス工程は前工程Xであり、上記工程は第2のプレス工程であって現工程Yであり、第3のプレス工程は後工程Zである。
それぞれの工程には上型2(2a、2b)および下型3(3a、3b)が設けられており、制御部(図示せず)の制御により制御される。
前工程Xは上型2bへのプレスパネル載置、下型3bからの加工済みプレスパネルW搬出であり、続く現工程Yは前工程Xから搬出される加工済みプレスパネルWの下型3載置、上型2からの加工済みプレスパネルW搬出であり、後工程Zは上型2aへのプレスパネル載置、下型3aからの加工済みプレスパネルW搬出である。
そして、前工程Xの各プレス型1aには前工程上型プレスパネル移動ロボット5bが設置されて上型へのプレスパネルWのセットが行われる。また、前工程上型プレスパネル移動ロボット5bは、前工程Xがプレス工程の最初の工程となるので、プレス工程からのプレスパネルW受領ではなく、プレスパネル載置ロボットBによってプレスパネルWを支持爪54が支持可能に載置される。この載置される位置も、前工程上型プレスパネル移動ロボット5bがプレス型1bから離脱した位置で行われる。
プレス型1bにおける上型2bへのプレスパネルWの載置は、プレスパネルWを載置された前工程上型プレスパネル移動ロボット5bが、進退アーム51を移動させて上型2b下面の直下に位置されると、上型2bの爪シリンダのロッドを伸張させてプレスパネルWを支持可能な状態にする。次いで、前工程上型プレスパネル移動ロボット5bをプレス型1bから離脱させ、再びプレスパネル載置ロボットBによるプレスパネル載置位置へ移動させる。この状態でプレスパネルWはプレス作業が行われる。そして、プレス加工が終了すると、プレスパネルWは現工程Yにある下型プレスパネル移動ロボット6によって回収される。この時の回収は、下型プレスパネル移動ロボット6が前工程Xの下型3b上面に位置して行う。この時の回収は、先に説明したとおり下型プレスパネル移動ロボット6の支持爪64は下型3方向、即ち、下方へ向けられた状態で位置される。これにより、支持爪54は、下型3上面に載置されている前工程におけるプレス加工を終了したプレスパネルWと干渉しない状態である。
この時、下型プレスパネル移動ロボット6が前工程XからプレスパネルWを回収すると同時に前工程上型プレスパネル移動ロボット5bが前記同様次のプレスパネルWを上型へ載置する。
これら一連の作業において、前工程上型プレスパネル移動ロボット5bと下型プレスパネル移動ロボット6とは、相互に干渉しないように待機移動するように制御されればよい。また、この時、前工程Xの上型2bがスライド干渉域である200°から270°を過ぎていれば前工程上型プレスパネル移動ロボット5bおよび下型プレスパネル移動ロボット6を上型2bおよび下型3bの間に進入させることが可能であり、且つ、両ロボットが支持爪上面にプレスパネルWを支持しているので両ロボット共に移動速度を速くさせることが可能なので、従来に比し作業効率がよい。
また、下型プレスパネル移動ロボット6が現工程Yの下型3へプレスパネルWを載置している際にも、上型2に支持されている現工程Yにおけるプレス加工終了後のプレスパネルWを受領するように移動させ上型2の爪シリンダ4を動作させて上型プレスパネル移動ロボット5にプレスパネルWを支持させて後工程Zの上型2aに載置させる。
同様にこの時後工程Zの下型3aからは後工程下型プレスパネル移動ロボット6aが下型3aから加工済みのプレスパネルWを前工程Xにおける下型プレスパネル移動ロボット6による回収と同様に回収する。
そして、後工程Zの後工程下型プレスパネル移動ロボット6aは回収したプレスパネルWを隣接する載置場所Cへ移動させて後、支持爪による支持を解除し載置場所Cへ載置する。尚、載置場所Cへ載置するのではなく、次の工程への受け渡しを他に用意するロボットや搬送手段に受け渡すように制御してもよい。
尚、上記例では3工程からなるプレス工程を例に説明したが、4工程以上の複数の工程でも同様にそれぞれのプレス型間に上型プレスパネル移動ロボット5あるいは下型プレスパネル移動ロボット6を交互に配置すればよい。
また、プレス型間に設置するプレスパネル移動ロボットは、前工程と後工程との間でプレスパネルを移動させるものであり、前工程において下型から回収したのち後工程の上型へプレスパネルWを載置させたり、前工程において上型から回収したのち後工程の下型へプレスパネルWを載置させたりしてもよく、連続するプレス工程毎に適宜選択して用いれば足りる。
更にまた、上型プレスパネル移動ロボット5の進退軸53を回動軸として下型プレスパネル移動ロボット6と同様に構成したが、上型プレスパネル移動ロボット5においては支持爪54の回動は必須ではないので、進退軸53が固定されており支持爪54が相互に対向するように位置されてプレスパネルWを支持可能に工程して構成されていてもよい。
この発明は、プレス加工を施すプレス装置に利用可能であり、特に、自動車製造工場や電気機器製造工場などの自動製造工程において有効に利用できる。
プレス装置を表す正面説明図であり加工前の上死点にある状態 プレス装置を表す下死点にある状態の正面説明図 図1のA−A線断面説明図 プレス加工終了時に上死点にある状態を表すプレス装置の正面説明図 上型プレスパネル移動ロボットを表し(a)は平面説明図であり(b)は正面説明図 下型プレスパネル移動ロボットを表し(a)は平面説明図であり(b)は正面説明図 プレス工程の一例を表す動作フローチャート 複数工程からなる実施例を表す説明図 従来例を表す正面説明図
符号の説明
1 プレス装置
2 上型
21 下面
22 型周囲部
3 下型
31 シリンダ待避穴
32 支持爪待避穴
4 上型支持爪である爪シリンダ
41 シリンダ本体
42 ロッド
5 上型プレスパネル移動ロボット
51 進退アーム
52 駆動基部
52a 幅調節モータ
52b 幅調節軸
52c スプロケット
52d スプロケット
52e ねじ部
52f スライド基部
52g 回動モータ
52h スプロケット
53 進退軸
53a 回動スプロケット
53b 角部
53c 角基部
53d 揺動部
54 支持爪
6 下型プレスパネル移動ロボット
61 進退アーム
62 駆動基部
62a 幅調節モータ
62b 幅調節軸
62c スプロケット
62d スプロケット
62e ねじ部
62f スライド基部
62g 回動モータ
62h スプロケット
63 回動軸
63a 回動スプロケット
63b 角部
63c 角基部
63d 揺動部
64 支持爪
S1 パネル載置ステップ
S2 下型ロボット進入ステップ
S3 支持爪回転ステップ
S4 下型ロボット後退ステップ
S5 上型下降ステップ
S6 プレス加工ステップ
S7 爪シリンダ挿入検知ステップ
S8 上型下死点通過検知ステップ
S9 爪シリンダ伸張ステップ
S10 上型上昇ステップ
S11 スライド干渉域通過検知ステップ
S12 上型ロボット進入ステップ
S13 爪シリンダ縮小ステップ
S14 上型ロボットパネル受け検知ステップ
S15 上型ロボット後退ステップ
S16 次工程進入ステップ
S17 次工程上型爪シリンダ伸張ステップ

Claims (5)

  1. 上型と下型との間でプレスパネルにプレス加工を施す際、プレスパネルが載置されて移動可能なプレス装置に用いる移動装置であって、
    プレスパネルを載置されてプレス装置へ進退可能な進退アームを有し、進退アームにはプレス型の一対の端部幅に一対の回動軸が対向して設けられ、各回動軸にはプレスパネルを支持するための支持爪がそれぞれ対向して固定されており支持爪上部にプレスパネルを支持可能であり、回動軸が回動することで支持爪が相互に離れる方向へ回動されてプレスパネルの支持を解除可能であることを特徴とするプレス装置に用いるプレスパネル移動ロボット。
  2. 上型と下型との間でプレスパネルにプレス加工を施す際、プレスパネルを下型に載置してプレス加工を行うプレス装置であって、
    下型側部には、プレス加工を施すプレスパネルを載置されて下型上面へ進退可能な進退アームを有し、進退アームには一対の回動軸が対向して設けられ、各回動軸にはプレスパネルを支持するための支持爪がそれぞれ対向して固定されており支持爪上部にプレスパネルを支持可能であり、回動軸が回動することで支持爪が相互に離れる方向へ回動されてプレスパネルを下型上面に載置させるプレスパネル移動ロボットを具備し、
    下型には、プレスパネル移動ロボットがプレスパネルを載置する位置においてプレスパネル移動ロボットに設ける支持爪が進入して回動可能な支持爪待避穴を設け、
    プレスパネル移動ロボットが進退アームを進出させてプレスパネルを下型上面に位置させてのち支持爪を支持爪待避穴内で回動させてプレスパネルを下型に載置することを特徴とするプレス装置。
  3. 上型と下型との間でプレスパネルにプレス加工を施す際、プレスパネルを上型下面に載置可能なプレス装置であって、
    上型下面に載置されるプレスパネル周囲端部の外側に設けられプレスパネル周囲端部へ進退可能な上型支持爪を具備し、
    上型側部には、プレス加工を施すプレスパネルを載置されて上型下面へ進退可能な一対の進退軸からなる進退アームを有し、進退軸が進退することでプレスパネルを下型上面に位置させるプレスパネル移動ロボットを具備し、
    プレスパネル移動ロボットがプレスパネルを上型下面に位置させ、上型支持爪が進出してプレスパネルを支持してから進退アームが退出し、上型支持爪は上型と下型との間でプレス加工を行うまでプレスパネルを支持することを特徴とするプレス装置。
  4. 上型と下型との間でプレスパネルにプレス加工を施すプレス装置であって、
    上型下面に載置されるプレスパネル周囲端部の外側に設けられプレスパネル周囲端部へ進退可能な上型支持爪を具備する上型と、
    上型側部に設け、プレス加工を施すプレスパネルを載置されて上型下面へ進退可能な一対の進退軸からなる進退アームを有し、進退軸が進退することでプレスパネルを下型上面に位置させる上型プレスパネル移動ロボットと、
    下型側部に位置し、プレス加工を施すプレスパネルを載置されて下型上面へ進退可能な進退アームを有し、進退アームには一対の回動軸が対向して設けられ、各回動軸にはプレスパネルを支持するための支持爪がそれぞれ対向して固定されており支持爪上部にプレスパネルを支持可能であり、回動軸が回動することで支持爪が相互に離れる方向へ回動されてプレスパネルを下型上面に載置させる下型プレスパネル移動ロボットと、
    下型プレスパネル移動ロボットがプレスパネルを載置する位置に下型プレスパネル移動ロボットに設ける支持爪が進入して回動可能な支持爪待避穴を設けると共に上型に設ける上型支持爪が進入可能な上型支持爪待避穴を設ける下型とからなり、
    上型プレスパネル移動ロボットがプレスパネルを上型下面に位置させ、上型支持爪が進出してプレスパネルを支持してから進退アームが退出し、上型支持爪は上型と下型との間でプレス加工を行うまでプレスパネルを支持し、プレス加工後には下型プレスパネル移動ロボットの進退アームを下型上面に進出させて位置させ、支持爪を支持爪待避穴内で回動させてプレスパネルを支持してのち進退アームを後退させてプレスパネルを下型から取外すか、
    または、下型プレスパネル移動ロボットが進退アームを進出させてプレスパネルを下型上面に位置させてのち支持爪を支持爪待避穴内で回動させてプレスパネルを下型に載置してプレス加工を施し、プレス加工後には下型に当接している上型の上型支持爪が進出してプレスパネルを支持してのち上型および下型が離間し、上型プレスパネル移動ロボットが進退アームを上型下面へ進出させて、上型が上型支持爪を後退させてプレスパネルの支持を解除することでプレスパネルを上型プレスパネル移動ロボットの進退アームに支持させプレスパネルを上型から取外すことを特徴とするプレス装置。
  5. 上型と下型との間でプレスパネルにプレス加工をプレス型を複数並設して複数工程のプレスを行うプレス装置であって、
    上型下面に載置されるプレスパネル周囲端部の外側に設けられプレスパネル周囲端部へ進退可能な上型支持爪を具備する上型と、
    上型側部に設け、プレス加工を施すプレスパネルを載置されて上型下面へ進退可能な一対の進退軸からなる進退アームを有し、進退軸が進退することでプレスパネルを下型上面に位置させる上型プレスパネル移動ロボットと、
    下型側部に位置し、プレス加工を施すプレスパネルを載置されて下型上面へ進退可能な進退アームを有し、進退アームには一対の回動軸が対向して設けられ、各回動軸にはプレスパネルを支持するための支持爪がそれぞれ対向して固定されており支持爪上部にプレスパネルを支持可能であり、回動軸が回動することで支持爪が相互に離れる方向へ回動されてプレスパネルを下型上面に載置させる下型プレスパネル移動ロボットと、
    下型プレスパネル移動ロボットがプレスパネルを載置する位置に下型プレスパネル移動ロボットに設ける支持爪が進入して回動可能な支持爪待避穴を設けると共に上型に設ける上型支持爪が進入可能な上型支持爪待避穴を設ける下型とからなり、
    上型および下型からなるプレス型を複数並設し、下型プレスパネル移動ロボットと上型プレスパネル移動ロボットを複数並設したプレス型間に交互に配置して複数工程のプレス型を形成し、
    プレス型間に配置された上型プレスパネル移動ロボットおよび下型プレスパネル移動ロボットは、プレスパネルを隣り合う上型間あるいは下型間で移動可能であり、
    上型プレスパネル移動ロボットおよび下型プレスパネル移動ロボットは上型あるいは下型から取外したプレスパネルを隣り合う上型あるいは下型へ移動させることを特徴とする複数工程のプレスが可能なプレス装置。
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