JP4700676B2 - プレスパネル移動ロボットおよびプレス装置 - Google Patents
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Description
従来のプレス装置は、図9に表すように、上型100および下型101によってプレス成形を行うに際し、上昇して上型100と離間した下型101上部に、プレス装置横に設置されたマテリアルハンドリングロボット(図示せず。以後、マテハンロボットという。)103によってプレスパネルWを載置していた。
即ち、マテハンロボット103は、一般的に用いられているマテハンロボット103と同様であり、基台部103aに回動自在且つ上下動および前後動自在に腕部103bが設けられており、腕部103bには、下向きに吸着パッド104が固定されている。そして、この吸着パッド104は、やはり一般的に製造工場などに備えられているエア回路(図示せず)によって吸引可能であり、制御部(図示せず)の制御によってエア吸引を行うことが可能である。
そして、載置されたプレスパネルWは、続けて行われる上型100の下降により、下型101と上型100との間でプレスされて加工される。プレス加工が終了すると、再び上型100は上昇されることとなる。
この従来例では、プレスパネルWを上型100の下面に載置することでマテハンロボット103の腕部103b上面でのプレスパネルWの支持を可能とさせた。
そして、同様なプレス加工工程を複数連続して行う場合には、これら余分な待機時間が工程分発生してしまうという問題点を有した。
また、従来例1のようなプレスパネルWの下型への載置・下型からの搬出では、下型からの搬出終了後に下型への載置となるので、上記200°から270°の待機の後に搬出を行い、搬出を待って載置を行うことになるので、プレスパネルWの搬出・載置の両方に時間を費やす結果となるので、更に余分な待機時間を必要としてしまうと言う問題点を有した。
上型にプレスパネルを支持させてプレス加工を施す場合には、プレスパネルが載置された上型プレスパネル移動ロボットの進退アームを上型下面に位置させると、上型に設けた上型支持爪が進出してプレスパネルの下面側周囲部を支持する。そして、プレスパネルが上型支持爪に支持されると進退アームが退行し、上型支持爪が上型と下型との間でプレス加工を行うまでプレスパネルを支持する。そして上型にプレスパネルが支持された状態で離間している上型と下型とが接合してプレスパネルにプレス加工を施す。そしてプレス加工後には、上型の上型支持爪を退行させて上型支持爪によるプレスパネルの支持を解除させると共に上型を上昇させ、下型プレスパネル移動ロボットの進退アームを下型上面へ進出させて下型上面に位置させる。そして、支持爪を支持爪待避穴内で回動させてプレスパネルを支持してのち進退アームを退行させてプレスパネルを下型から取外す。
プレス終了後、上型と下型とを離間させる。この時、上型に設けた上型支持爪を上型支持爪待避穴内でプレスパネル周囲部下面へ進出させてプレスパネルを支持可能な状態としておく。これにより上型と下型とが離間するとプレスパネルは上型に支持されることとなる。
そして、上型と下型からなるプレス型を複数へ移設すると共に、並設したプレス型間に上型プレスパネル移動ロボットと下型プレスパネル移動ロボットとを交互に配置して隣り合うプレス型間でのプレスパネルの移動を上型を取外して隣の上型へ取付ける、あるいは、下型から取外して隣り合う下型へ取付けることが可能となり、プレスパネルの複雑な移動を伴わないで複数のプレス工程が可能となるので複数工程のプレス加工をスムーズに行え、マテハンロボットの複雑な動きのティーチング作業を伴わずともプレス工程を設定できるという効果を有し、更に下型間の移動では前記200°から270°の間でも移動可能となるので、プレス加工工程における作業時間の大幅な短縮が可能となるという効果を有する。
上型2の下型3側面となる下面21は、プレス加工の形に成型されており、下面21の型周囲部22に、被加工物であるプレスパネルW側へ進退可能な上型支持爪である爪シリンダ4を設けてある。爪シリンダ4は、プレスパネルWの周囲部外側に位置するように複数設け、シリンダ本体41からロッド42が伸張した状態で、プレスパネルWを上型2の下面21へ位置させるように支持可能である。
幅調節軸52bは、回動自在に両端が駆動基部52に軸支されており、一方の端部側には正ねじが切られており他方の端部側には逆ねじが切られているねじ部52eを設けている。そしてこのねじ部52eと歯合させて幅調節軸52bの両端それぞれにスライド基部52fを設ける。スライド基部52fは、駆動基部52上を幅調節軸52bの軸方向へスライド可能に設ける。そしてスライド基部52fにはそれぞれ進退軸53が相互に水平方向へ対向するように固定される。従って、幅調節モータ52aが回動すると、スプロケット52cを介してスプロケット52dが回転され、この回転に伴って幅調節軸52bが回動される。すると、幅調節軸52bの両端に設けたスライド基部52fは相互に遠ざかる方向あるいは近付く方向へと移動されることとなる。
このように支持爪54を相互に対向するよう設けることで、プレスパネルWを進退軸53の内側に位置するように載置可能にする。
幅調節軸62bは、回動自在に両端が駆動基部62に軸支されており、一方の端部側には正ねじが切られており他方の端部側には逆ねじが切られているねじ部62eを設けている。そしてこのねじ部62eと歯合させて幅調節軸62bの両端それぞれにスライド基部62fを設ける。スライド基部62fは、駆動基部62上を幅調節軸62bの軸方向へスライド可能に設ける。そしてスライド基部62fにはそれぞれ回動軸63が相互に水平方向へ対向するように固定される。従って、幅調節モータ62aが回動すると、スプロケット62cを介してスプロケット62dが回転され、この回転に伴って幅調節軸62bが回動される。すると、幅調節軸62bの両端に設けたスライド基部62fは相互に遠ざかる方向あるいは近付く方向へと移動されることとなる。
回動軸63の先端側には、角部63bを固定する。角部63bは角基部63cが回動軸63に固定され、対向して設置されたもう一方の回動軸63側へ突出して設ける。そして、角基部63cから突出した揺動部63dは、回動軸63の軸方向に略プレスパネルW長と同等に長く設けられ、回動軸63の回動に伴い揺動可能である。
このように支持爪64を相互に対向するよう設けることで、プレスパネルWを揺動部63dの内側に位置するように載置可能にする。
この回動軸63の回動は、進退アーム61が下型3上面に位置されたときに行われてプレスパネルWを下型3上面に載置する際に、あるいは、下型3からプレス加工終了後のプレスパネルWを取外すときに行われる。
尚、回動軸63が回動してプレスパネルWを載置した状態の時には、支持爪64が下型3と緩衝してしまうようであれば、下型3に下型プレスパネル移動ロボット6の支持爪64が上型2の爪シリンダ4と同様に入り込めるような支持爪待避穴32を穿設すればよい。そして支持爪待避穴32は、シリンダ待避穴31と共用出来るのであればシリンダ待避穴31と支持爪待避穴32とを共通の待避穴として穿設してもよい。これにより、支持爪64は下型3の爪待避穴32内に侵入出来るので、支持爪64と下型3とが緩衝してプレスパネルWの載置に支障を来すことはない。
プレス装置1は、通常であれば下型3の上にプレスパネルWを載置してプレス加工を行う(従来)のが一般的であるが、この発明においては、プレスパネルWを下型3へ載置して行う場合と上型2に載置して行う場合の両方で連続してプレス加工を行う。
このように支持爪54を相互に対向するよう設けることで、プレスパネルWを進退軸53の内側に位置するように載置可能にする。
即ち、進退軸53には、スライド基部52fに軸支された基部に回動スプロケット53aを設ける。この回動スプロケット53aは、スライド基部52fに設けた回動モータ52gのスプロケット52hと歯合して回動可能である。回動モータ52gは、制御部(図示せず)により正逆それぞれの方向に適宜量回動するように制御される。進退軸53は、回動モータ52gの回動により回動される。
進退軸53の先端側には、角部53bを固定する。角部53bは角基部53cが進退軸53に固定され、対向して設置されたもう一方の進退軸53側へ突出して設ける。そして、角基部53cから突出した揺動部53dは、進退軸53の軸方向に略プレスパネルW長と同等に長く設けられ、進退軸53の回動に伴い揺動可能である。
このように支持爪54を相互に対向するよう設けることで、プレスパネルWを揺動部53dの内側に位置するように載置可能にする。上型プレスパネル移動ロボット5では、支持爪54は常にこの状態で使用されることとなる。
この状態で上型プレスパネル移動ロボット5は再び進退アーム51を旋回および伸縮してプレスパネルWを上型2および下型3の間から離脱させ、次のプレス加工可能な次の上型2の下面、あるいは、最終的にプレス加工が終了したプレスパネルWの載置位置へ移動させる。
この状態で、プレスパネルWは上型2の下面21に爪シリンダ4によって支持されているので、パネル取付用上型プレスパネル移動ロボット5が再び旋回や伸張を行い、上型2および下型3の間から離脱し、プレス加工可能な位置へ移動する。そして次のプレスパネルWの搬送に備える。
また下型3には、下型プレスパネル移動ロボット6の支持爪64が入り込めるような支持爪待避穴32をシリンダ待避穴31と同様に穿設する。爪待避穴32は、下型3に載置されているプレスパネルWの周囲部から周囲部下面にかかるように穿設され、支持爪64が爪待避穴32に入り込む際に、支持爪64の位置によっては支持爪64がプレスパネルWに緩衝しないようにプレスパネルWの下方へ位置可能であり、そしてこの状態で支持爪64が回動してプレスパネルWの下面に位置可能である。また一方で、支持爪64がプレスパネルWを支持した状態で下型3の上面から僅かに下降してくる場合には、プレスパネルWを支持した状態で爪待避穴32内に侵入可能であり、進入した状態で支持爪64がプレスパネルWの支持を解除してプレスパネルWと緩衝しない位置へ移動してのち、支持爪64が僅かに上昇して爪待避穴32から離脱可能に設けられている。尚、爪待避穴32は、シリンダ待避穴31と共用出来るのであればシリンダ待避穴31と支持爪待避穴32とを共通の待避穴として穿設してもよい。これにより、支持爪64は下型3の爪待避穴32内に侵入出来るので、支持爪64と下型3とが緩衝してプレスパネルWの載置に支障を来すことはない。尚、支持爪待避穴32は、下型プレスパネル移動ロボット6がプレスパネルを下型へ載置するだけの作業しか行わない場合には設けずともよく、この場合にはプレスパネルWは、下型3の上方から両端を支持している支持爪64の上面を滑るようにして静かに支持爪64の上面を滑落しつつ下型3の上面に載置されて支持爪64との緩衝を解除されて載置されればよい。
幅調節軸62bは、回動自在に両端が駆動基部62に軸支されており、一方の端部側には正ねじが切られており他方の端部側には逆ねじが切られているねじ部62eを設けている。そしてこのねじ部62eと歯合させて幅調節軸62bの両端それぞれにスライド基部62fを設ける。スライド基部62fは、駆動基部62上を幅調節軸62bの軸方向へスライド可能に設ける。そしてスライド基部62fにはそれぞれ回動軸63が相互に水平方向へ対向するように固定される。従って、幅調節モータ62aが回動すると、スプロケット62cを介してスプロケット62dが回転され、この回転に伴って幅調節軸62bが回動される。すると、幅調節軸62bの両端に設けたスライド基部62fは相互に遠ざかる方向あるいは近付く方向へと移動されることとなる。
回動軸63の先端側には、角部63bを固定する。角部63bは角基部63cが回動軸63に固定され、対向して設置されたもう一方の回動軸63側へ突出して設ける。そして、角基部63cから突出した揺動部63dは、回動軸63の軸方向に略プレスパネルW長と同等に長く設けられ、回動軸63の回動に伴い揺動可能である。
このように支持爪64を相互に対向するよう設けることで、プレスパネルWを揺動部63dの内側に位置するように載置可能にする。
この回動軸63の回動は、進退アーム61が下型3上面に位置されたときに行われてプレスパネルWを下型3上面に載置する際に、あるいは、下型3からプレス加工終了後のプレスパネルWを取外すときに行われる。
尚、回動軸63が回動してプレスパネルWを載置した状態の時には、支持爪64が下型3と緩衝してしまうようであれば、下型3に下型プレスパネル移動ロボット6の支持爪54が上型2の爪シリンダ4と同様に入り込めるような支持爪待避穴32を穿設すればよい。そして支持爪待避穴32は、シリンダ待避穴31と共用出来るのであればシリンダ待避穴31と支持爪待避穴32とを共通の待避穴として穿設してもよい。これにより、支持爪64は下型3の爪待避穴32内に侵入出来るので、支持爪64と下型3とが緩衝してプレスパネルWの載置に支障を来すことはない。
次いで、下型ロボット進入ステップS2が実行される。すると下型プレスパネル移動ロボット6は、プレスパネルWを支持爪64上に載置した状態で下型3上面へ進退アーム61を旋回および伸縮させて移動する。
支持爪64が支持を解除するだけの所定量回動したことを受けて下型ロボット後退ステップS4が実行され、プレスパネルWの支持を解除して離隔した下型プレスパネル移動ロボット6は進退アーム61を回動および進退させてプレス型1aに緩衝しない位置へと待避する。この時の待避位置は、次にプレスパネルWを載置される位置であればよい。
進退アーム61が待避するのと同時に次のステップである上型下降ステップS5が実行され、下型3との間でプレス加工を施すために上型2が降下を開始する。
この時、爪シリンダ4が下型3のシリンダ待避穴31内に進入したことを爪シリンダ挿入検知ステップS7が検知する。また、上型2が下死点に到達したことを上型下死点通過検知ステップS8が検知する。これら各検知は、位置検出手段を別途設けておき検出すれば足りる。
爪シリンダ伸張ステップS9が実行されると、次いで上型上昇ステップS10が実行される。上型上昇ステップS10の実行により、上型2は上昇を始める。すると、爪シリンダ4のロッド42は上型2の上昇に伴いプレスパネルWの下側に当接してプレスパネルWを支持し、上型2が上昇を続けることでプレスパネルWは上型2に支持されて上型2と共に上昇することとなる。
上型プレスパネル移動ロボット5は、上型ロボット進入ステップS12によって制御され、進退アーム51を旋回および伸縮させて移動し、支持爪54がプレスパネルWを上型2から受け取れる位置へと移動する。
爪シリンダ4による支持が解除されたプレスパネルWは、上型21下面21下方に位置している上型プレスパネル移動ロボット5の支持爪54に支持されるように爪シリンダ4から滑落し、上型プレスパネル移動ロボット5に支持される。
上型ロボット後退ステップS15では、上型プレスパネル移動ロボット5がプレスパネルWを支持したので、上型プレスパネル移動ロボット5をプレス型1aから待避されるステップであり、上型ロボット後退ステップS15の支持に従って上型プレスパネル移動ロボット5を予めティーチングされている速度、経路にてプレス型1aから待避離脱する。この時に待避離脱する位置は、支持されているプレスパネルWを次のプレス工程におけるプレス型1aへ載置させる場合には、所定のプレス型1aの位置へ移動してプレスパネルWを載置する。また、プレスパネルWが最後のプレス工程を終了した場合やプレス工程が1工程のみであった場合には、所定の加工済みプレスパネルW積載位置に移動して別途設けるロボットによって搬送させたりベルトコンベヤ等の搬送手段上に載置させたりする。その際には別途支持爪54の制御がなされる。
次工程進入ステップS16は、上型ロボット後退ステップS15に続けて実行され、前記したとおりであり、例えば次工程が続けてプレス加工を行う場合を例に挙げれば、支持されているプレスパネルWを次工程の上型2の下面へ移動される。
次工程進入ステップS16によって上型プレスパネル移動ロボット5が所定位置に移動したことを受けて、次いで次工程上型爪シリンダ伸張ステップS17が実行される。
次工程上型爪シリンダ伸張ステップS17では、上型2の爪シリンダ4を作動させロッド42を進出させる。するとロッド42がプレスパネルWの周囲部下面側へ進入し、プレスパネルWを支持可能な状態となる。この状態で、ステップとして記載しないが上型プレスパネル移動ロボット5を下方へ移動させてプレスパネルWを上型2に支持させると共に自身がプレスパネルWの支持を終了して離隔し、次いで下型2から離脱して後退し、プレス型1aから離脱する。そして再び、前工程におけるスライド干渉域通過検知ステップS11の検知を待って上型ロボット進入ステップS12によって制御される。従って、これ以降は前記同様に前工程における上型2からのプレスパネルWの回収作業に従事されることとなる。
次工程進入ステップS16や次工程上型爪シリンダ伸張ステップS17と同様に、パネル載置ステップS1も、前工程における下型プレスパネル移動ロボット6の制御が成されてもよく、この場合には、前工程が同様にプレス工程であった場合には、下型プレスパネル移動ロボット6が前工程の下型3上面の移動される。この時下型プレスパネル移動ロボット6の支持爪64は下型3方向、即ち、下方へ向けられた状態で位置される。これにより、支持爪54は、下型3上面に載置されている前工程におけるプレス加工を終了したプレスパネルWと干渉しない状態である。
上型プレスパネル移動ロボット5はこの状態でパネル載置ステップS1が完了され、続けて下型ロボット進入ステップS2が実行される。そして、以下前記ステップ3以降を繰り返す。
以下に、3工程のプレス加工工程を連続して行う場合を例に説明する。
それぞれの工程には上型2(2a、2b)および下型3(3a、3b)が設けられており、制御部(図示せず)の制御により制御される。
前工程Xは上型2bへのプレスパネル載置、下型3bからの加工済みプレスパネルW搬出であり、続く現工程Yは前工程Xから搬出される加工済みプレスパネルWの下型3載置、上型2からの加工済みプレスパネルW搬出であり、後工程Zは上型2aへのプレスパネル載置、下型3aからの加工済みプレスパネルW搬出である。
そして、前工程Xの各プレス型1aには前工程上型プレスパネル移動ロボット5bが設置されて上型へのプレスパネルWのセットが行われる。また、前工程上型プレスパネル移動ロボット5bは、前工程Xがプレス工程の最初の工程となるので、プレス工程からのプレスパネルW受領ではなく、プレスパネル載置ロボットBによってプレスパネルWを支持爪54が支持可能に載置される。この載置される位置も、前工程上型プレスパネル移動ロボット5bがプレス型1bから離脱した位置で行われる。
これら一連の作業において、前工程上型プレスパネル移動ロボット5bと下型プレスパネル移動ロボット6とは、相互に干渉しないように待機移動するように制御されればよい。また、この時、前工程Xの上型2bがスライド干渉域である200°から270°を過ぎていれば前工程上型プレスパネル移動ロボット5bおよび下型プレスパネル移動ロボット6を上型2bおよび下型3bの間に進入させることが可能であり、且つ、両ロボットが支持爪上面にプレスパネルWを支持しているので両ロボット共に移動速度を速くさせることが可能なので、従来に比し作業効率がよい。
同様にこの時後工程Zの下型3aからは後工程下型プレスパネル移動ロボット6aが下型3aから加工済みのプレスパネルWを前工程Xにおける下型プレスパネル移動ロボット6による回収と同様に回収する。
そして、後工程Zの後工程下型プレスパネル移動ロボット6aは回収したプレスパネルWを隣接する載置場所Cへ移動させて後、支持爪による支持を解除し載置場所Cへ載置する。尚、載置場所Cへ載置するのではなく、次の工程への受け渡しを他に用意するロボットや搬送手段に受け渡すように制御してもよい。
また、プレス型間に設置するプレスパネル移動ロボットは、前工程と後工程との間でプレスパネルを移動させるものであり、前工程において下型から回収したのち後工程の上型へプレスパネルWを載置させたり、前工程において上型から回収したのち後工程の下型へプレスパネルWを載置させたりしてもよく、連続するプレス工程毎に適宜選択して用いれば足りる。
更にまた、上型プレスパネル移動ロボット5の進退軸53を回動軸として下型プレスパネル移動ロボット6と同様に構成したが、上型プレスパネル移動ロボット5においては支持爪54の回動は必須ではないので、進退軸53が固定されており支持爪54が相互に対向するように位置されてプレスパネルWを支持可能に工程して構成されていてもよい。
2 上型
21 下面
22 型周囲部
3 下型
31 シリンダ待避穴
32 支持爪待避穴
4 上型支持爪である爪シリンダ
41 シリンダ本体
42 ロッド
5 上型プレスパネル移動ロボット
51 進退アーム
52 駆動基部
52a 幅調節モータ
52b 幅調節軸
52c スプロケット
52d スプロケット
52e ねじ部
52f スライド基部
52g 回動モータ
52h スプロケット
53 進退軸
53a 回動スプロケット
53b 角部
53c 角基部
53d 揺動部
54 支持爪
6 下型プレスパネル移動ロボット
61 進退アーム
62 駆動基部
62a 幅調節モータ
62b 幅調節軸
62c スプロケット
62d スプロケット
62e ねじ部
62f スライド基部
62g 回動モータ
62h スプロケット
63 回動軸
63a 回動スプロケット
63b 角部
63c 角基部
63d 揺動部
64 支持爪
S1 パネル載置ステップ
S2 下型ロボット進入ステップ
S3 支持爪回転ステップ
S4 下型ロボット後退ステップ
S5 上型下降ステップ
S6 プレス加工ステップ
S7 爪シリンダ挿入検知ステップ
S8 上型下死点通過検知ステップ
S9 爪シリンダ伸張ステップ
S10 上型上昇ステップ
S11 スライド干渉域通過検知ステップ
S12 上型ロボット進入ステップ
S13 爪シリンダ縮小ステップ
S14 上型ロボットパネル受け検知ステップ
S15 上型ロボット後退ステップ
S16 次工程進入ステップ
S17 次工程上型爪シリンダ伸張ステップ
Claims (5)
- 上型と下型との間でプレスパネルにプレス加工を施す際、プレスパネルが載置されて移動可能なプレス装置に用いる移動装置であって、
プレスパネルを載置されてプレス装置へ進退可能な進退アームを有し、進退アームにはプレス型の一対の端部幅に一対の回動軸が対向して設けられ、各回動軸にはプレスパネルを支持するための支持爪がそれぞれ対向して固定されており支持爪上部にプレスパネルを支持可能であり、回動軸が回動することで支持爪が相互に離れる方向へ回動されてプレスパネルの支持を解除可能であることを特徴とするプレス装置に用いるプレスパネル移動ロボット。 - 上型と下型との間でプレスパネルにプレス加工を施す際、プレスパネルを下型に載置してプレス加工を行うプレス装置であって、
下型側部には、プレス加工を施すプレスパネルを載置されて下型上面へ進退可能な進退アームを有し、進退アームには一対の回動軸が対向して設けられ、各回動軸にはプレスパネルを支持するための支持爪がそれぞれ対向して固定されており支持爪上部にプレスパネルを支持可能であり、回動軸が回動することで支持爪が相互に離れる方向へ回動されてプレスパネルを下型上面に載置させるプレスパネル移動ロボットを具備し、
下型には、プレスパネル移動ロボットがプレスパネルを載置する位置においてプレスパネル移動ロボットに設ける支持爪が進入して回動可能な支持爪待避穴を設け、
プレスパネル移動ロボットが進退アームを進出させてプレスパネルを下型上面に位置させてのち支持爪を支持爪待避穴内で回動させてプレスパネルを下型に載置することを特徴とするプレス装置。 - 上型と下型との間でプレスパネルにプレス加工を施す際、プレスパネルを上型下面に載置可能なプレス装置であって、
上型下面に載置されるプレスパネル周囲端部の外側に設けられプレスパネル周囲端部へ進退可能な上型支持爪を具備し、
上型側部には、プレス加工を施すプレスパネルを載置されて上型下面へ進退可能な一対の進退軸からなる進退アームを有し、進退軸が進退することでプレスパネルを下型上面に位置させるプレスパネル移動ロボットを具備し、
プレスパネル移動ロボットがプレスパネルを上型下面に位置させ、上型支持爪が進出してプレスパネルを支持してから進退アームが退出し、上型支持爪は上型と下型との間でプレス加工を行うまでプレスパネルを支持することを特徴とするプレス装置。 - 上型と下型との間でプレスパネルにプレス加工を施すプレス装置であって、
上型下面に載置されるプレスパネル周囲端部の外側に設けられプレスパネル周囲端部へ進退可能な上型支持爪を具備する上型と、
上型側部に設け、プレス加工を施すプレスパネルを載置されて上型下面へ進退可能な一対の進退軸からなる進退アームを有し、進退軸が進退することでプレスパネルを下型上面に位置させる上型プレスパネル移動ロボットと、
下型側部に位置し、プレス加工を施すプレスパネルを載置されて下型上面へ進退可能な進退アームを有し、進退アームには一対の回動軸が対向して設けられ、各回動軸にはプレスパネルを支持するための支持爪がそれぞれ対向して固定されており支持爪上部にプレスパネルを支持可能であり、回動軸が回動することで支持爪が相互に離れる方向へ回動されてプレスパネルを下型上面に載置させる下型プレスパネル移動ロボットと、
下型プレスパネル移動ロボットがプレスパネルを載置する位置に下型プレスパネル移動ロボットに設ける支持爪が進入して回動可能な支持爪待避穴を設けると共に上型に設ける上型支持爪が進入可能な上型支持爪待避穴を設ける下型とからなり、
上型プレスパネル移動ロボットがプレスパネルを上型下面に位置させ、上型支持爪が進出してプレスパネルを支持してから進退アームが退出し、上型支持爪は上型と下型との間でプレス加工を行うまでプレスパネルを支持し、プレス加工後には下型プレスパネル移動ロボットの進退アームを下型上面に進出させて位置させ、支持爪を支持爪待避穴内で回動させてプレスパネルを支持してのち進退アームを後退させてプレスパネルを下型から取外すか、
または、下型プレスパネル移動ロボットが進退アームを進出させてプレスパネルを下型上面に位置させてのち支持爪を支持爪待避穴内で回動させてプレスパネルを下型に載置してプレス加工を施し、プレス加工後には下型に当接している上型の上型支持爪が進出してプレスパネルを支持してのち上型および下型が離間し、上型プレスパネル移動ロボットが進退アームを上型下面へ進出させて、上型が上型支持爪を後退させてプレスパネルの支持を解除することでプレスパネルを上型プレスパネル移動ロボットの進退アームに支持させプレスパネルを上型から取外すことを特徴とするプレス装置。 - 上型と下型との間でプレスパネルにプレス加工をプレス型を複数並設して複数工程のプレスを行うプレス装置であって、
上型下面に載置されるプレスパネル周囲端部の外側に設けられプレスパネル周囲端部へ進退可能な上型支持爪を具備する上型と、
上型側部に設け、プレス加工を施すプレスパネルを載置されて上型下面へ進退可能な一対の進退軸からなる進退アームを有し、進退軸が進退することでプレスパネルを下型上面に位置させる上型プレスパネル移動ロボットと、
下型側部に位置し、プレス加工を施すプレスパネルを載置されて下型上面へ進退可能な進退アームを有し、進退アームには一対の回動軸が対向して設けられ、各回動軸にはプレスパネルを支持するための支持爪がそれぞれ対向して固定されており支持爪上部にプレスパネルを支持可能であり、回動軸が回動することで支持爪が相互に離れる方向へ回動されてプレスパネルを下型上面に載置させる下型プレスパネル移動ロボットと、
下型プレスパネル移動ロボットがプレスパネルを載置する位置に下型プレスパネル移動ロボットに設ける支持爪が進入して回動可能な支持爪待避穴を設けると共に上型に設ける上型支持爪が進入可能な上型支持爪待避穴を設ける下型とからなり、
上型および下型からなるプレス型を複数並設し、下型プレスパネル移動ロボットと上型プレスパネル移動ロボットを複数並設したプレス型間に交互に配置して複数工程のプレス型を形成し、
プレス型間に配置された上型プレスパネル移動ロボットおよび下型プレスパネル移動ロボットは、プレスパネルを隣り合う上型間あるいは下型間で移動可能であり、
上型プレスパネル移動ロボットおよび下型プレスパネル移動ロボットは上型あるいは下型から取外したプレスパネルを隣り合う上型あるいは下型へ移動させることを特徴とする複数工程のプレスが可能なプレス装置。
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