JP4699630B2 - 鉄道車両の車輪踏面清掃装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道車両の走行中に車輪踏面に研摩子を押し当てて付着しているごみ等を除去し、また、研摩により車輪踏面とレールとの粘着を高めて、滑走やフラットの発生を防止する鉄道車両の車輪踏面清掃装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような車輪踏面清掃装置は例えば特開2000−225945号公報で知られている。このものは、図8、図9に示すように、鉄道車両への取付け部aを有したシリンダbと、このシリンダbに伸縮できるよう一端側が挿入されシリンダbからの突出端に研摩子cを支持し踏面清掃時のトルクを受けるトルク受ロッドdと、このトルク受ロッドdが伸張して研摩子cを車輪の踏面に押し当てる清掃状態から、トルク受ロッドdおよび研摩子cを復帰させる戻しばねeとを備えている。
【0003】
トルク受ロッドdは給気側が開放された中空軸でその一端側内周に装着したばね座fとシリンダbの軸線上に位置してシリンダbの一端側に片持ち支持されトルク受ロッドd内にその一端側から挿入された支持桿gの他端側に装着されたばね座hとの間に前記戻しばねeが働かされている。
【0004】
トルク受ロッドdの後退位置を規制するラッチ受jがシリンダbとトルク受ロッドdとの間に摺動できるように設けられ、シリンダbの軸線に直角方向に設けられたラッチkがばねlの付勢によってラッチ受jの鋸歯状の歯j1に係合させて必要規制位置から後退できないように係止する。この係止はラッチkをばねlに抗して手で引き戻すことにより解除され、ラッチ受jの位置を自由に変えられる状態になる。
【0005】
トルク受ロッドdと研摩子受mとは図8〜図10に示すように、双方の嵌め合わせ部を貫通する2本のボルトpとナットqとで締結して連結し緩み止めしている。研摩子受mと研摩子cとは図8、図10、図11に示すように、研摩子cを研摩子受mに嵌め合わせるとき、研摩子cの筒軸sが研摩子受mの取付け孔rに嵌まり合っていって抜け止め部tをばねuに抗して内側に押し込みながら研摩子cの内側から外側に突き抜け、研摩子cが研摩子受mに嵌まり終えたとき筒軸sの抜け止め部tは図11に示すように取付け孔rを潜り終えて取付け孔rによる拘束を解かれるので、ばねuの付勢により筒軸sから側方に突出させられて取付け孔rの口縁に引っ掛り筒軸sを抜け止めする。つまり、研摩子cを研摩子受mへの嵌め合い状態に係止する。
【0006】
また、トルク受ロッドdの回転は、シリンダbに側方から挿入して螺着したピンvをトルク受ロッドdの切り欠き部d1に係合させることにより防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のような構造では、シリンダbは多数の部材が多重に重なった構造になるとともに、トルク受ロッドdの回転止めに特別な部材および組み立てが必要なため、構造が複雑で部品点数および組み立て工数の多い高価なものとなる。
【0008】
また、トルク受ロッドdの回転をシリンダbの周壁近くのピンvによって、シリンダbの中心軸線に対し研摩子cの端部位置よりも近い位置にて受けているため、研摩子cが車輪の踏面に圧接して中心軸線まわりに振れるときの外力が拡大して働き、これを極く小さな局部で受けるピンvが摩耗しやすい傾向にあり耐久性の上で不利となる。
【0009】
また、シリンダbの空気室w内に多くの金属部材が配置されているので、シリンダbのトルク受ロッドdが突出している開口部にブーツが設けられるにしても、シリンダbの空気室に出入りする空気中の湿気などに触れるので防錆上好ましくなく耐久性の面で不利となる。
【0010】
また、振動および研摩子cに作用する踏面の接線方向の力をシリンダbの一部で集中して受け止める構造であるためシリンダbの耐久性も不利となる。
【0011】
また、ねじ止め部が多く緩み止め対策も含めて作業性が悪く生産性が低いのでコスト高の原因になる。
【0012】
本発明の目的は、構造が簡単で組み立てやすく安価でしかも耐久性のよい鉄道車両の車輪踏面清掃装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の鉄道車両の車輪踏面清掃装置は、鉄道車両への取付け部を有したシリンダと、このシリンダに伸縮できるよう一端側が挿入されシリンダからの突出端に研摩子を支持し踏面清掃時のトルクを受けるトルク受ロッドと、このトルク受ロッドが伸張して研摩子を車輪の踏面に押し当てる清掃状態から復帰させる戻しばねとを備えたものにおいて、トルク受ロッドの突出端部のまわりにシリンダに平行な摺動部を一体に設けるとともに、シリンダまわりに一体に設けた摺動ガイド部に前記摺動部を摺動できるように嵌め合わせ、摺動部および戻しばねは摺動ガイド部内に収容されていることを特徴とするものである。
【0014】
このような構成では、シリンダは本来のピストンロッドに相当するトルク受ロッドを収容するだけであり、シリンダ外に設けたトルク受ロッドと一体な摺動部と、シリンダと一体で前記摺動部と摺動できるように嵌まり合う摺動ガイド部との間に戻しばねを働かせてあるので、シリンダ構造および戻しばね設置構造を併せ部品点数および組み立て工数の少ない簡単な構造になり、コストが低減する。
【0015】
また、トルク受ロッドの回転はシリンダ外の摺動部および摺動ガイド部の嵌め合い部全域で分散して受け止める上、この嵌め合い部はシリンダの中心軸線から研摩子の端部よりも大きく離れて位置して研摩子が車輪の踏面に押し付けられて振れるときの力が縮小して働くので、トルク受ロッドの回転力を小さな負荷で耐久性よく確実に阻止することができる。このように、トルク受ロッドの回転を受けるのに特別な部材および組み立てが要らないことも構造の簡略化および低コスト化に貢献する。
【0016】
また、シリンダの空気室内には本来のピストンロッドに相当するトルク受ロッドがあれば足り、多くの金属部材が配置されている従来の場合に比し防錆上有利であり耐久性が向上する。
【0017】
また、振動および研摩子に作用する踏面の接線方向の力、あるいは車輪の踏面がレール頂面の内側傾斜角に合わせた反フランジ側に先細りとなる傾斜面になっていて押し当てられる研摩子が踏面傾斜に沿って反フランジ側に滑ろうとする脱シュー現象による負荷を、シリンダとトルク受ロッドとの嵌め合い部と、シリンダ外の摺動部および摺動ガイド部の嵌め合い部とで、小さく分散して耐久性よく受けることができる。
【0018】
摺動部および戻しばねが摺動ガイド部内に収容されていると、双方の嵌め合い構造を利用して外気との接触を防止して防錆が図れるので有利である。
【0019】
摺動部および摺動ガイド部の組は、研摩子が対向する車輪のフランジ側に設けられていると、研摩子の前記脱シュー現象を、摺動部および摺動ガイド部の嵌め合い部によるフランジ側からの引き止め作用によって効果的に受け止めることができる。
【0020】
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明および図面によって明らかになる。本発明の各特徴はそれ単独で、あるいは可能な限り種々な組合せで複合して用いることができる。
【0021】
【実施例】
以下、図1〜図5を参照して本発明に係る幾つかの実施例について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下に示す各実施例のそれぞれは本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0022】
図1〜図3に示す実施例、図4、図5に示す実施例のそれぞれは、鉄道車両への取付け部1を有したシリンダ2と、このシリンダ2に伸縮できるよう一端3a側が挿入されシリンダ2からの突出端3bに研摩子4を支持し踏面清掃時のトルクを受けるトルク受ロッド3と、このトルク受ロッド3が伸張して研摩子4を図2に模式的に示す車輪21の踏面21aに押し当てる清掃状態から復帰させる戻しばね5とを備えた基本構成を有し、給気口6からシリンダ2の空気室15内に空気が送り込まれると、トルク受ロッド3は戻しばね5に抗し図2の左方に伸張され研摩子4を車輪21の踏面21aに押し当てて清掃を行う。空気室15内の空気を開放するとトルク受ロッド3は戻しばね5の付勢によって研摩子4を伴い復帰されて、研摩子4を車輪21の踏面21aから引き離す。
【0023】
以上のようにトルク受ロッド3が送り込み空気に応動するために、図1〜図3に示す実施例ではトルク受ロッド3をピストン7に連結し、ピストン7とシリンダ2との間にシールパッキング8を設けている。また、図4、図5に示す実施例ではトルク受ロッド3の一端3aとシリンダ2の内周との間にダイヤフラム9を設けている。
【0024】
いずれの実施例においても、トルク受ロッド3の突出端3b部のまわりにシリンダ2に平行な摺動部11を一体に設けるとともに、シリンダ2まわりに一体に設けた摺動ガイド部12に前記摺動部11を摺動できるように嵌め合わせ、摺動ガイド部12と摺動部11との間に前記戻しばね5を働かせてある。
【0025】
このようにすると、シリンダ2は本来のピストンロッドに相当するトルク受ロッド3を収容するだけであり、シリンダ2外に設けた摺動部11と、この摺動部11と摺動できるように嵌まり合う摺動ガイド部12との間に戻しばね5を働かせてあるので、シリンダ2の構造および戻しばね5の設置構造を併せ部品点数および組み立て工数の少ない簡単な構造になり、コストが低減する。
【0026】
また、トルク受ロッド3の回転はシリンダ2外の摺動部11および摺動ガイド部12の嵌め合い部13全域で分散して受け止める上、この嵌め合い部13はシリンダ2の中心軸線14から研摩子4の端部4cよりも図2、図5に示すように大きく離れて位置することにより、研摩子4が車輪21の踏面21aに押し付けられて振れるときの力が縮小して働く。従って、トルク受ロッド3の回転を小さな負荷で耐久性よく確実に阻止することができる。同時に、トルク受ロッド3の回転を受けるのに特別な部材および組み立てが要らないことも構造の簡略化および低コスト化に貢献する。
【0027】
また、シリンダ2の空気室15内には本来のピストンロッドに相当するトルク受ロッド3があれば足り、多くの金属部材が配置されている従来の場合に比し防錆上有利であり耐久性が向上する。具体的には、図1〜図3に示す実施例ではトルク受ロッド3およびピストン7が空気室15に位置し、図4、図5に示す実施例ではトルク受ロッド3とダイヤフラム9が空気室15に位置している。しかし、ダイヤフラム9は防錆の対象にならない非金属部材である。
【0028】
また、振動および研摩子4に作用する踏面21aの接線方向の力、あるいは車輪21の踏面21aがレール頂面の内側傾斜角に合わせた反フランジ21b側に先細りとなる傾斜面になっていて押し当てられる研摩子4が踏面傾斜に沿って反フランジ21b側に滑ろうとする脱シュー現象による負荷を、シリンダ2とトルク受ロッド3との嵌め合い部16と、シリンダ2外の摺動部11および摺動ガイド部12の嵌め合い部13とで、小さく分散して耐久性よく受けることができる。
【0029】
図1〜図3に示す実施例、図4、図5に示す実施例では、さらに、摺動部11はシャフト形状をなして図2に示すようにトルク受ロッド3の突出端3bの側方つまり車輪21のフランジ21b側に張り出したブラケット22に片持ち支持してトルク受ロッド3と一体なように設けられ、摺動ガイド部12はシャフト形状の摺動部11との嵌め合いのためにシリンダ形状とし、シリンダ2の外周面にブラケット23を介しシリンダ2と平行なように一体に設けられている。
【0030】
摺動部11は摺動ガイド部12のブラケット22側端部に保持したゴムブッシュ24に摺動できるように嵌め合わせて摺動ガイド部12内に挿入し、戻しばね5とともに摺動ガイド部12内に収容され、前記ゴムブッシュ24と摺動部11とで嵌め合い部13を形成している。これにより、摺動部11および摺動ガイド部12の嵌め合い構造を利用して、摺動部11および戻しばね5が外気などの外部環境から保護されるようにしている。特に嵌め合い部13のゴムブッシュ24がシール作用を発揮するので有利である。
【0031】
戻しばね5は摺動部11のまわりにて、摺動部11の摺動ガイド部12内への挿入端11aにナット26により固定したばね受25と、摺動ガイド部12の端部壁12aとの間に働かされている。摺動ガイド部12の端部壁12aは前記ゴムブッシュ24の外回りおよび内側端部を包み込んで保持するハウジング12bを有し、ゴムブッシュ24が摺動部11との嵌まり合いによってトルク受ロッド3の振動や研摩子4が踏面21aの接線方向の力を受けるのに十分な弾性支持強度を確保するようにしている。また、これによって研摩子4が踏面21aに押し当てられて振れたりしても中立位置に復元させる役目もする。これらの役目のために必要ならゴムブッシュ24はシリンダ形状をした摺動ガイド部12内のスペースを利用して長く設計し嵌め合い部13の領域を拡大することもできる。
【0032】
また、前記のように摺動部11および摺動ガイド部12の組が車輪21のフランジ21b側に設けられていることにより、研摩子4の反フランジ21b側への前記脱シュー現象を、摺動部11および摺動ガイド部12の嵌め合い部13によるフランジ21b側からの引き止め作用によって効果的に受け止めることができる。また、シリンダ2およびトルク受ロッド3との嵌め合い部16と、摺動部11および摺動ガイド部12の嵌め合い部13との位置に誤差があってもゴムブッシュ24の弾性変形によって吸収されるので、摺動する嵌め合い部16、13が複数存在しても問題はないし、嵌め合い部13をシリンダ2のまわりの複数個所に設けて支持効果を高めることもできる。
【0033】
なお、研摩子受37は図6、図7に示すような矩形の板状をなし、研摩子4の基部4aの背面に設けた取付枠41内へその一側にある開放口41bから反対側の奥壁41cまで挿入し、挿入終点にて研摩子受37の前記挿入側端部に形成された上下2つの凸部37aが取付枠41の奥壁41cに形成された窓41aから図6に仮想線で示し、図7に実線で示すように突出する。この奥壁41cから突出した凸部37aにコッタ39を図7に示すように上方から挿入する。このとき、コッタ39は奥壁41cの外面と引っ掛かり合って研摩子受37が取付枠41から抜け出るのを阻止する抜け止め状態になる。
【0034】
この抜け止めはコッタ39をストッパ39aにより阻止されるまで凸部37aに挿入して行い、挿入終点にてコッタ39の上端にあるハンドル39cによりコッタ39を反時計まわりに回動させると、ハンドル39cに続くロックピン39bが研摩子受37に設けられたコ字形の係止部42内に設けられた板ばねよりなるキャッチばね42aに弾性的に嵌まり込んで図7に示すように把持され、不用意には抜け出ないロック状態になる。このロック状態ではハンドル39cにてコッタ39を時計まわりに回動させてロックピン39bをキャッチばね42aから外し出さない限り、コッタ39は抜き取れない。また、仮にコッタ39がキャッチばね42aから外れたとしても外的要因がない限り、研摩子受37から抜け落ちることはない。従って、既述した従来の筒軸による蔓巻きばねを利用した抜け止め構造のような蔓巻きばねの折損による抜け落ちが生じる恐れがなく安全確保に有利である。
【0035】
なお、従来同様にトルク受ロッド3の後退位置を規制するラッチ受31とラッチ32、およびラッチ32をラッチ受31の歯31aに係合させるように付勢するばね33が設けられているし、シリンダ2とトルク受ロッド3との間をシールするブーツ34、ラッチ32とラッチ支持筒36との間をシールするブーツ35も設けられている。
【0036】
図4、図5に示す実施例のダイヤフラム9は、シリンダ2の一端とこれを閉じる端板17との間に外周部を挟み入れた状態でシリンダ2と端板17とをナット18にて締結することにより固定され、内周部をトルク受ロッド3の一端3aの外周の抜け止め面に嵌め合わせて押え金19の筒部19aにより押え付け、押え金19をボルト20にてトルク受ロッド3の端面に締結することにより固定されている。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、シリンダは本来のピストンロッドに相当するトルク受ロッドを収容するだけであり、シリンダ外に設けたトルク受ロッドと一体な摺動部と、シリンダと一体で前記摺動部と摺動できるように嵌まり合う摺動ガイド部との間に戻しばねを働かせてあるので、シリンダ構造および戻しばね設置構造を併せ部品点数および組み立て工数の少ない簡単な構造になり、コストが低減する。
【0038】
また、トルク受ロッドの回転はシリンダ外の摺動部および摺動ガイド部の嵌め合い部全域で分散して受け止める上、この嵌め合い部はシリンダの中心軸線から研摩子の端部よりも大きく離れて位置して研摩子が車輪の踏面に押し付けられて振れるときの力が縮小して働くので、トルク受ロッドの回転力を小さな負荷で耐久性よく確実に阻止することができる。このように、トルク受ロッドの回転を受けるのに特別な部材および組み立てが要らないことも構造の簡略化および低コスト化に貢献する。
【0039】
また、シリンダの空気室内には本来のピストンロッドに相当するトルク受ロッドがあれば足り、多くの金属部材が配置されている従来の場合に比し防錆上有利であり耐久性が向上する。
【0040】
また、振動および研摩子に作用する踏面の接線方向の力、あるいは車輪の踏面がレール頂面の内側傾斜角に合わせた反フランジ側に先細りとなる傾斜面になっていて押し当てられる研摩子が踏面傾斜に沿って反フランジ側に滑ろうとする脱シュー現象による負荷を、シリンダとトルク受ロッドとの嵌め合い部と、シリンダ外の摺動部および摺動ガイド部の嵌め合い部とで、小さく分散して耐久性よく受けることができる。
【0041】
摺動部および戻しばねが摺動ガイド部内に収容されていると、双方の嵌め合い構造を利用して外気との接触を防止して防錆が図れるので有利である。
【0042】
摺動部および摺動ガイド部の組が、研摩子が対向する車輪のフランジ側に設けられていると、研摩子の前記脱シュー現象を、摺動部および摺動ガイド部の嵌め合い部によるフランジ側からの引きとめ作用によって効果的に受け止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施例に係る鉄道車両の踏面清掃装置を示す半部を縦断して見た側面断面図である。
【図2】図1の装置の縦断平面図である。
【図3】図1の装置の背部から見た端面図である。
【図4】本発明の別の実施例に係る鉄道車両の踏面清掃装置を示す半部を縦断して見た側面断面図である。
【図5】図4の装置の縦断平面図である。
【図6】研摩子受と研摩子との嵌め合い部を分離状態で見た斜視図である。
【図7】研摩子受と研摩子との嵌め合い部を嵌め合わせ状態で見た斜視図である。
【図8】従来の鉄道車両の踏面清掃装置を示す縦断平面図である。
【図9】図8の装置の平面図である。
【図10】図9の装置のトルク受ロッドと研摩子受との連結部を示す下面図である。
【図11】図9の研摩子受と研摩子との抜け止め部の断面図である。
【符号の説明】
1 取付け部
2 シリンダ
3 トルク受ロッド
3a 一端
3b 突出端
4 研摩子
5 戻しばね
6 給気口
7 ピストン
8 シールパッキング
9 ダイヤフラム
11 摺動部
12 摺動ガイド部
13、16 嵌め合い部
14 中心軸線
15 空気室
21 車輪
21a 踏面
22 ブラケット
24 ゴムブッシュ

Claims (2)

  1. 鉄道車両への取付け部を有したシリンダと、このシリンダに伸縮できるよう一端側が挿入されシリンダからの突出端に研摩子を支持し踏面清掃時のトルクを受けるトルク受ロッドと、このトルク受ロッドが伸張して研摩子を車輪の踏面に押し当てる清掃状態から復帰させる戻しばねとを備えた鉄道車両の車輪踏面清掃装置において、
    トルク受ロッドの突出端部のまわりにシリンダに平行な摺動部を一体に設けるとともに、この摺動部をシリンダまわりに一体に設けた摺動ガイド部に摺動できるように嵌め合わせ、
    摺動部および戻しばねは摺動ガイド部内に収容されている
    ことを特徴とする鉄道車両の車輪踏面清掃装置。
  2. 摺動部および摺動ガイド部の組は、シリンダに対し研摩子が対向する車輪のフランジ側に設けられている請求項1に記載の鉄道車両の車輪踏面清掃装置。
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