JP4699182B2 - 冷凍サイクル用蒸発器 - Google Patents
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Description
このような蒸発器としては、例えば後記の特許文献1に記載の冷媒蒸発器が知られている。この冷媒蒸発器は、送風装置によって外部流体(周囲の空気)を送り込まれることによって冷媒と外部流体との間で熱交換を行うものである。
ここで、タンク部には、各チューブの端部が挿入される挿入口が設けられており、各チューブは、それぞれの端部を対応する挿入口に挿入した状態で挿入部をろう付けされることによってタンク部に対して気密、液密にして固定されている。
特に、特許文献1に記載の冷媒蒸発器のように、外部流体の流れ方向に複数列のチューブが配置されている場合には、チューブ表面に凝集した水分が外部流体によって流されて、このチューブに対して外部流体の流れ方向に隣接するチューブとの間に形成された隙間に溜まりやすいので、チューブ間に水滴が形成されやすい。
すなわち、本発明は、互いに平行にして隣接配置される複数のチューブの列と、該各チューブの一端同士を接続する第一ヘッダと、前記各チューブの他端同士を接続する第二ヘッダとを有し、前記チューブの列に交差する方向に隣接する前記チューブ間に、水分を前記チューブの端部に導くドレンガイド部材が設けられ、前記ドレンガイド部材が、前記チューブの長手方向に離間させて複数設けられている蒸発器を提供する。
このような構成では、チューブの列に交差する方向に隣接するチューブ間に凝集した水分、及び蒸発器に送り込まれる外気の流れとともにチューブの他の部分からこの部分に移動してきた水分が、ドレンガイド部材によって速やかにチューブの端部に導かれる。
これにより、この蒸発器では、チューブ間に水滴が形成されにくく、また、水滴が形成された場合にも、ドレンガイド部材によって水滴が速やかにチューブの端部に移動させられるので、各チューブ間の圧損の増加が抑えられる。
また、上記蒸発器において、前記ドレンガイド部材を、前記チューブの一端近傍部分及び他端近傍部分の二箇所にのみ設けてもよい。これにより、蒸発器をより軽量にすることができる。
第一ヘッダ内の空間及び第二ヘッダ内の空間は、それぞれ冷媒が流通される流路を構成している。
第一ヘッダや第二ヘッダに対するチューブの差込量が多すぎると、チューブによって第一ヘッダ内部の流路や第二ヘッダ内部の流路が一部塞がれてしまい、第一ヘッダや第二ヘッダ内での冷媒の圧損が生じて、蒸発器の効率が低下してしまう。
一方、第一ヘッダや第二ヘッダに対するチューブの差込量が少なすぎると、チューブと第一ヘッダ、第二ヘッダとのろう付け不良が生じやすい。
このため、チューブと第一ヘッダや第二ヘッダとをろう付けする際には、これらの位置決めを厳密に行う必要がある。
この場合には、蒸発器の製造工程において、チューブを第一ヘッダまたは第二ヘッダに挿入する際に、ドレンガイド部材がストッパーとなって、第一ヘッダまたは第二ヘッダに対してチューブが位置決めされる。
ドレンガイド部材は、チューブの端部から、チューブの第一ヘッダまたは第二ヘッダとの適正な係合代と同じ距離離間させて設けられているので、第一ヘッダまたは第二ヘッダに対してチューブが位置決めされた状態では、第一ヘッダまたは第二ヘッダに対するチューブの挿入量が、チューブと第一ヘッダまたは第二ヘッダとの適正な係合代と等しくなる。
すなわち、この蒸発器では、製造工程におけるチューブと第一、第二ヘッダとの位置決め作業が不要となるので、従来よりも製造工程が少なくて済み、製造コストが抑えられる。
また、ドレンガイド部材が、前記チューブの長手方向に離間させて複数設けられている、または前記チューブの一端近傍部分及び他端近傍部分の二箇所にのみ設けられているため、ドレンガイド部材をチューブの長手方向の全長にわたって設けた場合に比べて蒸発器を軽量にすることができる。
蒸発器1は、車両用空気調和装置の冷凍サイクルに用いられる蒸発器であって、図1及び図2に示すように、複数のチューブ2と、各チューブ2の一端同士を接続する管状の第一ヘッダ3と、各チューブ2の他端同士を接続する管状の第二ヘッダ4とを有している。
図3に示すように、第一ヘッダ3及び第二ヘッダ4は、各チューブ2が挿入される挿入口Pを有しており、チューブ2は、この挿入口Pに端部を挿入した状態で、第一ヘッダ3及び第二ヘッダ4に対して、ろう付けによって気密、液密にして固定されている。
第一ヘッダ3及び第二ヘッダ4は、各チューブ2の列を構成するチューブ2同士を接続する流路を構成するとともに、各チューブ2の列同士を接続する流路も構成している。
このチューブ2の列に略直交する方向に隣接するチューブ2間には、水分をチューブ2の端部に導くドレンガイド部材6が設けられている。
本実施形態では、ドレンガイド部材6は、チューブ2の列に略直交する方向に隣接するチューブ2のうちの一方から他方にまたがって設けられた、チューブ2よりも厚みの薄い板状の部材とされている。
このようなチューブ2は、例えば、チューブ2の列に略直交する方向に隣接するチューブ2及びドレンガイド部材6とともに、押し出し成形によって作成することができる。
このため、チューブ2の列に略直交する方向に隣接するチューブ2間に凝集した水分、及び蒸発器1に送り込まれる外気の流れとともにチューブ2の他の部分からこの部分に移動してきた水分が、ドレンガイド部材6によって速やかにチューブ2の端部に導かれる。
これにより、この蒸発器1では、チューブ2間に水滴が形成されにくく、また、水滴が形成された場合にも、ドレンガイド部材6によって水滴が速やかにチューブ2の端部に移動させられるので、各チューブ2間の圧損の増加が抑えられる。
このため、この蒸発器1の製造工程において、これら隣接するチューブ2を第一ヘッダ3の挿入口Pに挿入する際、及びこれら隣接するチューブ2を第二ヘッダ4の挿入口Pに挿入する際に、図3に示すように、ドレンガイド部材6がストッパーとなって、第一ヘッダ3及び第二ヘッダ4に対してこれら隣接するチューブ2が位置決めされる。
このため、隣接するチューブ2が第一ヘッダ3または第二ヘッダ4に対して位置決めされた状態では、第一ヘッダ3または第二ヘッダ4に対する両チューブ2の挿入量が、各チューブ2と第一ヘッダ3または第二ヘッダ4との適正な係合代と等しくなる。
すなわち、この蒸発器1では、製造工程におけるチューブ2と第一、第二ヘッダ3,4との位置決め作業が不要となるので、従来よりも製造工程が少なくて済み、製造コストが抑えられる。
このように構成される蒸発器21では、ドレンガイド部材6をチューブ2の長手方向の全長にわたって設けた蒸発器1に比べて軽量となるので、車両の燃費や運動性能の向上のためにさらなる軽量化が求められている車両用空気調和装置の蒸発器として好適である。
2 チューブ
3 第一ヘッダ
4 第二ヘッダ
6 ドレンガイド部材
Claims (3)
- 互いに平行にして隣接配置される複数のチューブの列と、
該各チューブの一端同士を接続する第一ヘッダと、
前記各チューブの他端同士を接続する第二ヘッダとを有し、
前記チューブの列に交差する方向に隣接する前記チューブ間に、水分を前記チューブの端部に導くドレンガイド部材が設けられ、
前記ドレンガイド部材が、前記チューブの長手方向に離間させて複数設けられている蒸発器。 - 前記ドレンガイド部材が、前記チューブの一端近傍部分及び他端近傍部分の二箇所にのみ設けられている請求項1記載の蒸発器。
- 前記ドレンガイド部材が、前記チューブの端部から、該チューブの前記第一ヘッダまたは前記第二ヘッダとの適正な係合代と同じ距離離間させて設けられている請求項1または2に記載の蒸発器。
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