JP4698092B2 - ガルバノスキャナ装置及びその制御方法 - Google Patents

ガルバノスキャナ装置及びその制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、レーザ光線の照射位置を移動させるためのガルバノスキャナ装置及びその制御方法に関し、特に、レーザ光線を照射してプリント配線基板等の適所に穴開け加工を行うレーザドリルマシンに用いるのに好適なガルバノスキャナ装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザドリルマシンでは、レーザ光源からのレーザ光線を例えばガルバノスキャナで偏向して被加工体であるワーク上の所望位置に入射させる。かかるレーザドリルマシンを用いて例えばプリント配線基板等に穴開け加工を行う場合、高いスループットが要求されるようになってきており、ガルバノスキャナの動作の高速化が求められている。
【0003】
一般に、ガルバノスキャナは動作角度により駆動特性が異なる。この特性の差は僅かであるが、高速化、高精度化の要求に従い、無視できなくなっている。
【0004】
図9は、ある加工条件で一方向に孔開け加工を行った場合の、目標加工位置と実際の加工点の誤差を表わしたグラフである。横軸が目標加工位置の始点からの距離を表わし、縦軸が加工点の目標加工位置からの誤差を表わす。加工位置が進むにつれて、正の誤差が生じて精度が悪化する現象が出ている。これは、加工位置の駆動特性の変化により整定が遅れてしまったにも拘らず、レーザを照射してしまうために起こる現象である。
【0005】
従来、このような加工精度の悪化に対する対策として、特性の差が出ないように駆動速度を遅くしたり、あるいは加工エリアを狭くしたりする対策が採られていたが、いずれもスループットが低くなってしまっていた。
【0006】
又、ガルバノスキャナの高速動作を目的として、特開2000−117476号公報では、スキャナミラーの移動角に応じて「設定待ち時間」を設定することを提案している。具体的には、スキャナミラー駆動用の指令値の出力タイミングから「設定待ち時間」の経過後に、スキャナミラーの位置決め完了とみなす。そして、スキャナミラーの移動角度(移動距離)が小さいほどこの「設定待ち時間」を少なくすることにより、被加工体の加工タクトを短くしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報の技術では、指令値出力時からの所要時間として「設定待ち時間」を決定しているので、特にスキャナミラーの移動角度が大きな場合には、「設定待ち時間」と実際の位置決め時間との誤差が拡大する。このような誤差は、穴開け加工の誤差要因となり、これを避けるため「設定待ち時間」を長めにして許容誤差を大きく取るならば、その累積によって穴開け加工のスループットが低下してしまう。
【0008】
そこで、本発明は、スキャナミラーの角度等の要因に関わりなく、少ない加工誤差で、かつ、高いスループットで穴開け加工等の処理を可能にするガルバノスキャナ装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、レーザ光線の照射位置をミラー及びミラー駆動装置によって移動させるガルバノスキャナ装置であって、前記ミラー駆動装置によって前記ミラーの駆動位置が目標角度を含む所定の整定範囲内に到達したことを検出する整定範囲検出手段と、前記ミラーの駆動位置が前記整定範囲内に到達後に前記目標角度に到達して保持されるまでに要すると予想される待機時間を、前記ミラーの角度に応じて変化させる制御手段とを備える。
【0010】
上記装置では、制御手段が、前記ミラーの駆動位置が前記整定範囲に到達後に前記目標角度に到達して保持されるまでに要すると予想される待機時間を前記ミラーの角度に応じて変化させるので、誤差の少ない待機時間を利用して、少ない誤差で高いスループットのレーザビア等の加工処理が可能になる。即ち、上記待機時間は、ミラーの駆動位置が目標角度に近づいて整定範囲内に達した段階からの位置決め用の残り時間に対応するので、指令値出力時からの所要時間として設定待ち時間を決定する場合に比較して短期間の予測で足り、比較的精密に位置決めのタイミングを予測することができる。よって、前記ミラーの駆動位置が目標角度になる時間を正確に予想してレーザ光線を照射位置に正確に位置決めできるだけでなく、位置決めのタイミングを正確に確定することができ、上記待機時間に基づいて次の動作やその準備を行うことができるので、レーザ光線を用いた処理のスループットを高くすることができる。ここで、整定範囲は、前記ミラーの動作に関連して動作する他の所定の部品の動作の準備開始のための予備期間に相当するものとすることができるが、上記所定の部品の動作の予備期間とは別に精度確保のために特別に設けた範囲とすることもできる。
【0011】
上記装置の具体的な態様では、前記待機時間を、前記ミラーの目標角度までの駆動角度や目標角度や、その両者に応じて変化させる。
【0012】
又、上記装置の別な具体的な態様では、前記待機時間を、レーザ光線の照射位置に対応させて記憶した待機時間テーブルを備える。
【0013】
又、上記装置の別な具体的な態様では、前記待機時間を、ミラーの走査方向毎に設定する。
【0014】
又、上記装置の別な具体的な態様では、前記ミラーを駆動するための指令波形をデジタルデータとして形成する波形形成手段を更に備える。この場合、ミラー駆動装置に高い自由度で所望の指令波形を与えることができるので、前記ミラーを短時間で効率よく目標角度に保持することができ、待機時間の予測も精密なものとなる。
【0015】
また、上記装置の別の具体的な態様では、前記待機時間が、前記ミラーの動作に関連して動作する所定の部品及び少なくとも当該所定の部品の動作を制御する制御装置の動作の遅延を含んで設定される。この場合、所定の他の部品との連動を効率的に制御することができ、更にスループットを高めることができる。なお、ここで、他の部品とは、例えばレーザ発振装置、被加工体を支持するステージの駆動装置等を意味する。
【0016】
また、上記装置の別の具体的な態様では、前記ミラー駆動装置による前記ミラーの駆動位置の偏差若しくは現在値を基準特性と比較して特性差を得る特性差検出手段と、当該特性差検出手段によって得た前記特性差に基づいて、例えば前記待機時間テーブルから抽出した待機時間を修正する修正手段とを更に備える。この場合、ミラーが整定範囲に到達するまでの状況(応答劣化)に対応する特性差を考慮して待機時間を修正できるので、レーザ光線を用いた処理のスループットを更に高くすることができる。
【0017】
また、上記装置の別の具体的な態様では、前記ミラー駆動装置による前記ミラーの駆動位置の偏差若しくは現在値を基準特性と比較して特性差を得る特性差検出手段を更に備え、前記待機時間を前記特性差の複数のパターンに応じてそれぞれ複数の待機時間テーブルとして記憶する。この場合、ミラーが整定範囲に到達するまでの状況に対応する特性差を考慮して待機時間を決定することができるので、レーザ光線を用いた処理のスループットを更に高くすることができる。
【0018】
また、上記装置の別の具体的な態様では、前記ミラー駆動装置による前記ミラーの駆動位置の偏差若しくは現在値を基準特性と比較して特性差を得る特性差検出手段を更に備え、前記波形形成手段が、前記特性差検出手段によって得た前記特性差に応じて前記ミラーを駆動するための指令波形を修正する。この場合、ミラーが整定範囲に到達するまでの状況に対応する特性差を考慮して指令波形を修正することができるので、レーザ光線を用いた処理のスループットを更に高くすることができる。
【0019】
また、上記装置の別の具体的な態様では、前記ミラー及び前記ミラー駆動装置の近傍の温度を検出する温度センサを更に備え、前記待機時間を、例えば待機時間テーブルとして温度ごとに記憶する。この場合、温度変化を考慮して待機時間を決定することができるので、レーザ光線を用いた処理の精度を高め、そのスループットを更に高くすることができる。
【0020】
また、上記装置の別の具体的な態様では、前記ミラーが前記整定範囲よりも狭く前記目標角度の極近傍を含む所定の収束範囲に所定時間だけ入った場合には、前記ミラーの位置決めが完了したものと判断する位置決め判断手段を更に備える。この場合、加工精度を収束範囲の設定によって確保しつつ、レーザ光線を用いた処理のスループットを高くすることができる。
【0021】
また、本発明は、レーザ光線の照射位置をミラー及びミラー駆動装置によって移動させるガルバノスキャナ装置の制御方法であって、前記ミラーの駆動位置が目標角度を含む所定の整定範囲内に到達後に前記目標角度に到達して保持されるまでに要すると予想される待機時間を、前記ミラーの角度に応じて、例えば待機時間テーブルを用いて決定する工程と、前記ミラー駆動装置によって前記ミラーの駆動位置が前記整定範囲内に到達したことを検出する工程と、例えば前記整定範囲内に到達した際に、例えば前記待機時間テーブルに基づいて前記ミラーの動作完了まで待機後、位置決め完了信号を出力する工程とを備える。
【0022】
上記方法では、前記ミラーの駆動位置が前記整定範囲に到達後に前記目標角度に到達して保持されるまでに要すると予想される待機時間を、ミラーの角度に応じて、例えば待機時間テーブルとして記憶するので、誤差の少ない待機時間を利用して、少ない誤差で高いスループットのレーザビア等の加工処理が可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係るガルバノスキャナ装置を組み込んだレーザドリルマシンの構造を説明する図である。
【0024】
図示のレーザドリルマシンは、光源として例えばパルス状のレーザ光線LBを出射するレーザ発振器10と、レーザ発振器10からのレーザ光線LBを所望の方向に偏向させるガルバノスキャナ20と、ガルバノスキャナ20を経たレーザ光線LBを被加工体Wの表面に集光するfθレンズ30と、プリント配線基板である被加工体Wを支持するステージ50と、ガルバノスキャナ20の動作を制御するスキャナ制御部60と、ステージ50の動作を制御するステージ制御部70と、レーザドリルマシン全体の動作を統括的に制御する上位コントローラ80とを備える。ここで、ガルバノスキャナ20及びスキャナ制御部60は、ガルバノスキャナ装置を構成する。
【0025】
レーザ発振器10は、例えば紫外のレーザ光線LBをパルス状に出射するエキシマレーザや、赤外のレーザ光線LBをパルス状に出射するCO2レーザ等とすることができる。なお、レーザ発振器10からのレーザ光線LBの出射タイミングは、上位コントローラ80によって制御されている。
【0026】
ガルバノスキャナ20は、レーザ光線LBを偏向するための一対のスキャナミラーM1、M2と、両スキャナミラーM1、M2を直交する2軸の方向にそれぞれ回転駆動するミラー駆動装置21、22と、両ミラー駆動装置21、22の近傍に配置されてそれらの温度を検出するための温度センサ24、25とを備える。
【0027】
fθレンズ30は、スキャナミラーM1、M2が等角速度で回転した場合、レーザ光線LBを被加工体W上で等速度で移動させる。これにより、fθレンズ30によって被加工体W表面に形成されるパルス光の入射スポットISをXY面内で任意の点に移動させることができる。このようなfθレンズ30によって集光されたパルス光の入射スポットISでは、被加工体W表面の樹脂層や銅薄膜がアブレーション現象によって分解除去される。
【0028】
ステージ50は、被加工体Wを支持してXY面内で任意の位置に移動することができる。即ち、被加工体Wが比較的大きい場合、その走査領域(加工領域)がガルバノスキャナ20の走査によってビアホールを形成することができる走査領域よりも大きくなる可能性がある。この場合は、被加工体Wを適宜ステップ移動させつつ走査領域単位でビアホールを形成し、これを繰り返すことによって被加工体W全体にビアホールを形成する。
【0029】
スキャナ制御部60は、上位コントローラ80からの指示に基づいて、ガルバノスキャナ20のミラー駆動装置21、22に適当な信号を出力してスキャナミラーM1、M2を任意の駆動位置すなわち目標角度に保持することができ、ミラー駆動装置21、22に設けた駆動角検出装置の出力等に基づいて必要な信号処理を行う。
【0030】
ステージ制御部70は、上位コントローラ80からの指示に基づいて、ステージ50に適当な信号を出力してステージ50上の被加工体Wを任意の位置に移動させることができ、ステージ50に設けた位置検出装置の出力等に基づいて必要な信号処理を行う。
【0031】
上位コントローラ80は、コンピュータシステム等からなり、スキャナ制御部60を介してガルバノスキャナ20を動作させて被加工体W上へのレーザ光線LBの入射位置を制御する。また、上位コントローラ80は、ステージ50を動作させてガルバノスキャナ20等に対する被加工体Wの位置を制御する。また、上位コントローラ80は、レーザ発振器10からのパルス光の出射タイミング等を制御する。
【0032】
図2は、図1のスキャナ制御部60の回路構成を主に説明するブロック図である。スキャナ制御部60は、上位コントローラ80からの指示信号SAAに従ってモータMO1、MO2を動作させるための一対の指令信号SIDをデジタルデータとして形成するデジタル計算器60aと、デジタル計算器60aからの一対の指令信号SIDをそれぞれアナログ化した一対の指令電圧信号SVWを形成するD/A変換器60bと、D/A変換器60bからの一対の指令電圧信号SVWに基づいて一対の指令電流信号SCWを形成する等の機能を有するアナログ回路60dと、アナログ回路60dからの一対の指令電流波形SDWを増幅した一対の出力信号SO1、SO2を一対のモータMO1、MO2にそれぞれ出力するパワーアンプ60e、60fとを備える。なお図2において、モータMO1及び角度センサS1は、図1のミラー駆動装置21に対応し、モータMO2及び角度センサS2は、同図のミラー駆動装置23に対応する。
【0033】
デジタル計算器60aは、波形形成手段として機能し、上位コントローラ80からの指示信号SAAに従ってミラー駆動装置21、22を動作させるための一対の指令信号SIDをデジタルデータとして形成しD/A変換器60bに出力する。また、デジタル計算器60aは、A/D変換器60hからの角度信号SA、SB等に基づいて、スキャナミラーM1、M2の角度状態(向き)を監視する。また、デジタル計算器60aは、A/D変換器60hからの温度信号SCに基づいて、図1のスキャナミラーM1、M2及びミラー駆動装置21、22の温度状態を監視する。更に、デジタル計算器60aは、アナログ回路60dからの整定範囲内信号SDに基づいて、スキャナミラーM1、M2が整定範囲内に入ったか否かを監視する。これにより、デジタル計算器60aは、スキャナミラーM1、M2が位置決め間近であることを意味する整定範囲内に入るタイミングを検出することができ、スキャナミラーM1、M2が整定範囲に達した後に目標角度に収束するまでの精密な待機時間を予測することができる。そして、デジタル計算器60aは、出力手段として、位置決め完了を意味する位置決め完了信号SRDを上位コントローラ80に出力する。
【0034】
アナログ回路60dは、フィードバック制御回路を備えており、D/A変換器60bからの指令電圧信号SVWと、角度センサS1、S2からの角度計測信号SMAとに基づいて指令電流信号SCWを形成して、この指令電流信号SCWをパワーアンプ60e、60fに出力する。ここで、指令電圧信号SVWは、スキャナミラーM1、M2を目標角度に収束させるための電圧波形であり、指令電流信号SCWは、スキャナミラーM1、M2を、指令電圧信号SVWに対応するミラー角度と角度計測信号SMAに対応するミラー角度との差に応じて回転させるための電流波形である。また、アナログ回路60dは、整定範囲検出手段として機能し、角度計測信号SMAに基づいて、スキャナミラーM1、M2が整定範囲に入ったか否かに対応する整定範囲内信号SDを生成して、デジタル計算器60aに出力する。更に、アナログ回路60dは、角度計測信号SMAに基づいて、スキャナミラーM1、M2の偏差SAD若しくは現在角度SAPを生成して、デジタル計算器60aに出力する。なおここで、偏差SADとは、角度計測信号SMAに対応する角度と指令電圧信号SVWに対応する角度との差に対応している。
【0035】
図3は、図2のデジタル計算器60aの回路構成を説明するブロック図である。このデジタル計算器60aは、指示信号SAAに基づいてミラー駆動装置21、22を動作させるための一対の指令信号SIDをデジタルデータとして形成する指令値生成部60cgと、角度信号SAD、SAP、整定範囲内信号SD、温度信号STE等に基づいて位置決め完了の判断や待機時間の決定等の処理を行う判断部60adと、待機時間の決定等の処理に必要な情報を記憶するメモリ60meとを備える。
【0036】
指令値生成部60cgは、ミラー駆動装置21、22を動作させるパターン、即ちスキャナミラーM1、M2の駆動量を含む指示信号SAAに基づいてミラー駆動装置21、22を動作させるための一対の指令信号SIDを形成する。両指令信号SIDは、ミラー駆動装置21、22を構成するモータの駆動量や駆動速度に対応しており、時間と共に変化し目標値に収束するものとなっている。
【0037】
判断部60adは、整定範囲内信号SDを受信して、待機時間テーブルに基づいて位置決め完了までの待機時間を決定し、この時間後、位置決め完了信号SRDを出力する。なお、判断部60adは、監視している信号SAD、SAP、SD、STE等に基づいて、ミラー駆動装置21、22を動作させるための指令信号SIDを修正することができる。具体的には、例えば角度信号SAD、SAPの変化が予定よりも遅い場合には、一対の指令信号SIDの特性を変化させて予定よりも急な勾配で角度変化を生じさせるものとすることができる。
【0038】
メモリ60meは、スキャナミラーM1、M2が整定範囲内に到達した後に目標角度に保持されるまでの待機時間を駆動角度に対応付けて保管する待機時間テーブルTwを記憶する。なお、メモリ60meは、待機時間テーブルTwの他に、基準特性Crを記憶することもできる。この基準特性Crは、スキャナミラーM1、M2の標準的な駆動角若しくはミラー駆動装置21、22の標準的な駆動量を時間の関数とした動作波形である。
【0039】
なお、ガルバノスキャナを利用したレーザ加工装置では、X軸、Y軸でガルバノスキャナの動作特性は非干渉であるので、上記の時間の設定は、X軸、Y軸別々に行うこともできる。
【0040】
以下、図1〜図3に示すレーザドリルマシンの動作について説明する。
【0041】
まず、ステージ50上にプリント配線基板である被加工体Wを載置して固定する。
【0042】
次に、上位コントローラ80からの指示に基づいて、レーザ発振器10を動作させながら、ステージ50上の被加工体Wの適所にガルバノスキャナ20からのレーザ光線LBを入射させてここに加工穴を形成する。より詳細に説明すると、ステージ制御部70からの出力に従ってステージ50を移動させて、被加工体W上の特定の区画がガルバノスキャナ20及びfθレンズ30からなる走査光学系の照射領域になるように移動させる。
【0043】
次に、スキャナ制御部60からの出力に従ってガルバノスキャナ20を動作させて、レーザ発振器10からのレーザ光線LBを被加工体Wの適所に入射させることにより、被加工体W上の特定の区画に所望の配列で加工穴を形成する。
【0044】
次に、ステージ50を移動させて上記特定の区画に隣接する区画が、走査光学系の照射領域になるように移動させる。
【0045】
次に、走査光学系によって被加工体W上の上記隣接する区画に所望の配列で加工穴を形成する。
【0046】
以上のような動作を繰返すことにより、被加工体Wの表面全体の適所に加工穴を形成する。
【0047】
以上のような動作において、スキャナ制御部60は、以下に説明する5つのモードでガルバノスキャナ20を動作させる。
【0048】
▲1▼第1のモードでは、スキャナ制御部60に設けたデジタル計算器60aのメモリ60meに保存した待機時間テーブルTwに基づいて、両スキャナミラーM1、M2の駆動完了までの待機時間を切り替える。ここで用いる待機時間テーブルTwは、整定範囲内に到達した後に目標角度に保持される駆動完了までの待機時間を、加工点間の距離(穴距離)に対応するスキャナミラーM1、M2の目標角度までの駆動量(角度)に応じて定めたものである。スキャナ制御部60は、スキャナミラーM1、M2の駆動を指示する上位コントローラ80からの指示信号SAAに応じて、待機時間テーブルTwから駆動角度の大きさに応じて読み出した待機時間後、位置決め完了信号SRDを上位コントローラ80に出力する。上位コントローラ80では、位置決め完了信号を検出し次第、レーザ発振装置10にトリガ信号を送る。
【0049】
ここで、待機時間テーブルTwは、予め実験を繰返してデータを集積することによって作成する。具体的には、両スキャナミラーM1、M2のそれぞれについて、駆動角度の大きさを変化させたときの角度偏差(又は現在角度)の特性を実験により測定する。これより、各角度条件で両スキャナミラーM1、M2の動作特性がどのように変化するかを明らかにし、各角度条件に関して、整定範囲内到達から位置決め完了までの待機時間を決定する。このようにして得た待機時間テーブルTwは、デジタル計算器60aのメモリ60meに組み込まれる。
【0050】
なお、デジタル計算器60aが待機時間の経過を待って動作する場合、位置決め完了から実際にレーザ光線LBが照射されるまでの間に、上位コントローラ80の内部処理やその他電気品(例えばレーザ発振器10、ステージ50、ステージ制御部70等)の動作遅れ等に起因して無駄な遅延時間が入ることが多い。このような遅延時間を予め実験的に明らかにしておき、待機時間の決定に際してこの遅延時間を差し引いたものを待機時間とすると、さらなる加工時間短縮に有効的である。実際には、待機時間テーブルTwとして記憶した待機時間を上位コントローラ80等の動作に起因する遅延時間だけ増加させる修正を行うことになる。
【0051】
▲2▼第2のモードでは、待機時間テーブルTwに基づいてスキャナミラーM1、M2の駆動完了までの待機時間を切り替えるだけでなく、切り替えた待機時間を更に状況に応じて変化させる。具体的には、特性差検出手段及び修正手段として機能するデジタル計算器60aが、メモリ60meに保存した基準特性CrをスキャナミラーM1、M2の所定時間毎における駆動位置の偏差若しくは現在値と比較して特性差を検出し、この特性差に基づいて待機時間テーブルTwから抽出した待機時間を修正する。修正方法としては、各動作条件に応じて待機時間テーブルTwから抽出した待機時間に特性差に応じた係数をかけたり、特性差に応じたオフセットを加えたりすることが考えられる。また、予め待機時間テーブルTwをいくつか用意しておき、動作特性の変化に応じてこの待機時間テーブルを切り替えるなどの方法が考えられる。特性差の比較に際しては、例えばスキャナミラーM1、M2の駆動量のオーバーシュートを基準特性Crのオーバーシュートと比較したオーバシュート差や、スキャナミラーM1、M2の追従速度を基準特性Crの追従速度と比較した速度差を用いることができる。
【0052】
ここで、基準特性Crは、ガルバノスキャナ20の初期段階における標準的な動作特性としており、両スキャナミラーM1、M2のそれぞれについて、駆動角度の大きさを変化させたときの現在値(駆動角度)や偏差(角度のずれ)の変化特性を実験により測定して、所定の駆動角度範囲ごとに動作特性を求めている。基準特性Crは、スキャナミラーM1、M2の駆動位置を偏差として把握するか現在値として把握するかによって変わったものとなる。即ち、偏差の基準特性Crは、現在値と指令値との差に相当するものとなっている。
【0053】
また、基準特性Crの収束値は、偏差を用いて制御している場合0となるが、現在値を用いて制御している場合、上位コントローラ80からの指令値に一致するようにシフトさせる必要があり、指令値に正確に収束させる特性とする。
【0054】
▲3▼第3のモードでは、待機時間テーブルTwに基づいてスキャナミラーM1、M2の駆動完了までの待機時間を切り替えるだけでなく、スキャナミラーM1、M2の駆動パターン自体を変更する。具体的には、デジタル計算器60aがメモリ60meに保存した基準特性CrをスキャナミラーM1、M2のある時間毎における駆動位置の偏差若しくは現在値と比較して特性差を検出し、この特性差に基づいてスキャナミラーM1、M2の駆動パターンを適宜修正する。修正方法としては、例えば現在値等のオーバーシュートが基準特性よりも大きい場合は、得られた特性差に基づいて指令値のオーバーシュートや傾きを小さくする。また、現在値等の追従速度が遅い場合は、得られた特性差に基づいて指令値の傾きを大きくするなどの方法も考えられる。
【0055】
なお、スキャナミラーM1、M2の駆動完了時にそれぞれの角度が目標角度からずれている場合は、指令値の最終値をシフトする方法も考えられる。この場合、基準特性Crの収束値を指令値からずれた値に設定する。
【0056】
▲4▼第4のモードでは、待機時間テーブルTwに基づいてスキャナミラーM1、M2の駆動完了までの待機時間を切り替えるが、この際用いる待機時間テーブルTwは、ガルバノスキャナ20の温度を考慮したものとなっている。即ち、スキャナ制御部60は、両スキャナミラーM1、M2の駆動を指示する上位コントローラ80からの指示信号SAAに応じ、その駆動量及び温度センサ24、25からの温度検出信号STEに対応させて待機時間テーブルTwから適切な待機時間を読み出す。スキャナ制御部60は、読み出した待機時間をデータ信号SRDとして上位コントローラ80に出力する。
【0057】
ここで、待機時間テーブルTwは、予めガルバノスキャナ20の温度を変更しつつ実験を繰返してデータを集積することによって作成する。具体的には、両スキャナミラーM1、M2について、駆動角度の大きさを変化させたときの角度偏差の特性を様々な温度範囲で測定して、整定範囲内到達から位置決め完了までの待機時間を温度範囲ごとに決定する。このようにして得た待機時間テーブルTwは、デジタル計算器60aのメモリ60meに組み込まれる。
【0058】
▲5▼第5のモードでは、待機時間テーブルTwに基づいてスキャナミラーM1、M2の駆動完了までの待機時間を切り替えるが、この場合、所定の収束範囲に入って一定期間が経過した段階で位置決め完了信号をデジタル計算器60aから上位コントローラ80に送信する。即ち、両スキャナミラーM1、M2の駆動量の偏差をもとに位置決め完了判断を行う場合、位置決め判断手段であるデジタル計算器60aは、整定範囲到達後にアナログ回路60dから出力される偏差SADの値を駆動毎に読み込み、偏差SADの値が所望の収束範囲に予め設定した時間以上入ったら位置決め完了とする。この場合、収束範囲に入ってから位置決め完了までに更に時間を要してしまうが、動作特性の経時的な変化にも自動的に対応できる。
【0059】
図4は、実施形態のレーザドリルマシンの具体的動作を説明するグラフである。図4(a)は駆動角度が大きい場合を示し、図4(b)は駆動角度が小さい場合を示す。図において、縦軸はスキャナミラーM1、M2の角度、横軸は時間をとなっている。両図には、目標角度Caa、Cab、指令値Cca、Ccb、第1スキャナミラーM1の現在値の変化を示す動作特性Cda1、Cdb1、及び第2スキャナミラーM2の現在値の変化を示す動作特性Cda2、Cdb2が表されている。なお、ゾーン状の整定範囲や動作特性Cda1、Cdb1、Cda2、Cdb2のオーバーシュートは、説明を分かりやすくするために実際よりも大きく描いてある。
【0060】
図からも明らかなように、目標角度Caa、Cabに向けての各スキャナミラーM1、M2の収束特性は、通常スキャナミラーの大小等によって変化するため、整定範囲内到達後から収束までの時間も各スキャナミラーM1、M2ごとに異なる。例えば図4(a)に示すように駆動角度が大きいとき、第1スキャナミラーM1の場合はその収束に時間Aを要し、第2スキャナミラーM2の場合はその収束に時間Bを要する。また、各スキャナミラーM1、M2の収束特性は、駆動角度の大小によっても変化する。例えば第1スキャナミラーM1の場合、駆動角度が大きいときの動作特性Cda1はその収束に時間Aを要し、駆動角度が小さいときの動作特性Cdb1はその収束に時間Cを要する。
【0061】
以上のようなガルバノスキャナ20において、位置決めに最も時間を要する条件に合わせて、整定範囲内到達後に一律の待機時間を設定し、この待機時間後に位置決め完了と判断する処理も可能である。図示の例では、整定範囲内到達から収束までが最も長い時間Bを全体の待機時間とすることが考えられるが、整定範囲到達から位置決め完了までに、駆動角度大の場合であって第2スキャナミラーM1の場合で時間A'、駆動角度小の場合であって第1スキャナミラーM1の場合で時間C'、第2スキャナミラーM2の場合で時間D'が無駄に待機する時間となってしまう。一方、上記図3に示すメモリ60meに記憶した待機時間テーブルTwを用いるならば、無駄な待ち時間A'、C'、D'は発生しない。
【0062】
図5は、第3のモードでの動作を具体的に説明するグラフである。図において、縦軸はスキャナミラーの角度、横軸は時間をとなっている。同図には、目標角度Ca、指令値Cc、スキャナミラーの動作特性Cdの時間変化が表されている。ガルバノスキャナ20の特性が使用の継続により経時的に変化すると、その動作特性Cdは、オーバシュートが大きい特性Cdd1となったり、追従速度が小さな特性Cdd2となったりする。更に、指令値Ccからずれた角度に保持される特性Cdd3となる場合もある。
【0063】
例えば、ガルバノスキャナ20がオーバシュートの大きな動作特性Cdd1となっていることを検出した場合、スキャナ制御部60では、指令値Ccを比較的滑らかに上昇する指令値Ccc1に修正してガルバノスキャナ20を動作させる。これにより、ガルバノスキャナ20の動作を動作特性Cdに近づけることができる。また、ガルバノスキャナ20が傾きの小さな動作特性Cdd2となっていることを検出した場合、スキャナ制御部60では、指令値Ccを傾斜の大きな指令値Ccc2に修正してガルバノスキャナ20を動作させる。また、ガルバノスキャナ20が目標値ずれを有する動作特性Cdd3となっていることを検出した場合、スキャナ制御部60では、指令値Ccを目標値すれ相殺する指令値に修正してガルバノスキャナ20を動作させる。
【0064】
図6は、第4のモードで用いる待機時間テーブルTwを具体的に説明する図である。この場合ガルバノスキャナ20の温度を0〜A℃、A〜B℃、B〜C℃、C〜℃以上の4つの領域に分け、各領域ごとに駆動角度に対応する待機時間を設定している。
【0065】
本実施形態によれば、加工実験の結果からデジタル計算器の設定を変更するだけであるので、難しいサーボ調整などを必要としない。
【0066】
次に、本発明の第2実施形態を詳細に説明する。
【0067】
本実施形態においては、第1実施形態との第1のモードにおいて、デジタル計算機60aが整定範囲内信号SDを受け取ってから、上位コントローラ80へ位置決め完了信号SRDを出力するまでの待機時間を、図7に示す如く、加工位置に対応するミラーの目標角度によって可変としたものである。図9に示すような例の場合には、加工精度の悪い加工位置では、この待機時間を長く取り、加工を行うまでの整定待ち時間を長くする。
【0068】
なお、第1実施形態ではミラーの駆動角度(穴距離)に応じて、第2実施形態ではミラーの目標角度(加工位置)に応じて待機時間を変化させていたが、図8に示す第3実施形態の如く、待機時間テーブルを、ミラーの目標角度(加工位置)と駆動角度(穴距離)の両者に対応させた3次元テーブルとして、ミラーの目標角度と駆動角度の両者に応じて待機時間a〜e(例えばa<b<c<d<e)を変化させることも可能である。
【0069】
本実施形態によれば、更に良好な加工を行うことができる。
【0070】
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態のガルバノスキャナ装置は、レーザドリルマシンだけでなく、マーキングマシン等を含む様々なレーザ処理装置に組み込むことができる。
【0071】
また、上記実施形態において、スキャナ制御部60を第1〜第5のモードで動作させているが、第1〜第5のモードを適宜組み合わせてスキャナ制御部60を動作させることができる。例えば、第2及び第3モードの動作時にガルバノスキャナ20の温度を考慮して各スキャナミラーM1、M2の特性差の修正を行うことができる。具体的には、標準の待機時間に掛ける係数や加算するオフセットを時間の関数としたり、特性差に応じて多数準備する待機時間テーブルを温度パラメータを含むものとすることができる。
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば、前記ミラーの駆動位置が前記整定範囲に到達後に前記目標角度に到達して保持されるまでに要すると予想される待機時間を、前記ミラーの駆動角度や目標角度に応じて変化させるので、待機時間を利用して、少ない誤差で高いスループットのレーザビア等の加工処理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の装置を組み込んだレーザドリルマシンの構造を説明するブロック図
【図2】図1のスキャナ制御部の回路構成を主に説明するブロック図
【図3】図2のデジタル計算器の回路構成を説明するブロック図
【図4】レーザドリルマシンの具体的動作を説明するグラフ
【図5】レーザドリルマシンの具体的動作を説明するグラフ
【図6】レーザドリルマシンの駆動に用いる待機時間テーブルの変形例を説明する図
【図7】本発明の第2実施形態における、ミラーの目標角度と待機時間の関係の例を示す線図
【図8】同じく第3実施形態における、ミラーの目標角度及び駆動角度と待機時間の関係の例を示す線図
【図9】従来の問題点を説明するための線図
【符号の説明】
10…レーザ発振装置
20…ガルバノスキャナ
21、22…ミラー駆動装置
24、25…温度センサ
30…fθレンズ
50…ステージ
60…スキャナ制御部
60a…デジタル計算器
60d…アナログ回路
60ad…判断部
60cg…指令値生成部
60me…メモリ
70…ステージ制御部
80…上位コントローラ
Cr …基準特性
LB…レーザ光線
M1…第1スキャナミラー
M2…第2スキャナミラー
S1、S2…角度センサ
Tw…待機時間テーブル
W…被加工体

Claims (15)

  1. レーザ光線の照射位置をミラー及びミラー駆動装置によって移動させるガルバノスキャナ装置であって、
    前記ミラー駆動装置によって前記ミラーの駆動位置が目標角度を含む所定の整定範囲内に到達したことを検出する整定範囲検出手段と、
    前記ミラーの駆動位置が前記整定範囲内に到達後に前記目標角度に到達して保持されるまでに要すると予想される待機時間を、前記ミラーの角度に応じて変化させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とするガルバノスキャナ装置。
  2. 前記待機時間を、前記ミラーの目標角度までの駆動角度に応じて変化させることを特徴とする請求項1に記載のガルバノスキャナ装置。
  3. 前記待機時間を、前記ミラーの目標角度に応じて変化させることを特徴とする請求項1に記載のガルバノスキャナ装置。
  4. 前記待機時間を、前記ミラーの目標角度と、該目標角度までの駆動角度の両者に応じて変化させることを特徴とする請求項1に記載のガルバノスキャナ装置。
  5. 前記待機時間を、レーザ光線の照射位置に対応させて記憶した待機時間テーブルを備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のガルバノスキャナ装置。
  6. 前記待機時間を、ミラーの走査方向毎に設定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のガルバノスキャナ装置。
  7. 前記ミラーを駆動するための指令波形をデジタルデータとして形成する波形形成手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のガルバノスキャナ装置。
  8. 前記整定範囲内に到達する際に、前記待機時間に基づいて前記ミラーの動作完了まで待機後、位置決め完了信号を出力する出力手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のガルバノスキャナ装置。
  9. 前記待機時間は、前記ミラーの動作に関連して動作する所定の部品及び少なくとも当該所定の部品の動作を制御する制御装置の動作の遅延を含んで設定されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のガルバノスキャナ装置。
  10. 前記ミラー駆動装置による前記ミラーの駆動位置の偏差若しくは現在値を基準特性と比較して特性差を得る特性差検出手段と、当該特性差検出手段によって得た前記特性差に基づいて前記待機時間を修正する修正手段とを更に備えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のガルバノスキャナ装置。
  11. 前記ミラー駆動装置による前記ミラーの駆動位置の偏差若しくは現在値を基準特性と比較して特性差を得る特性差検出手段を更に備え、前記待機時間を前記特性差の複数のパターンに応じてそれぞれ複数の待機時間テーブルとして記憶することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のガルバノスキャナ装置。
  12. 前記ミラー駆動装置による前記ミラーの駆動位置の偏差若しくは現在値を基準特性と比較して特性差を得る特性差検出手段を更に備え、前記波形形成手段は、前記特性差検出手段によって得た前記特性差に応じて前記ミラーを駆動するための指令波形を修正することを特徴とする請求項7に記載のガルバノスキャナ装置。
  13. 前記ミラー及び前記ミラー駆動装置の近傍の温度を検出する温度センサを更に備え、前記待機時間を温度毎に記憶することを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のガルバノスキャナ装置。
  14. 前記ミラーが前記整定範囲よりも狭く前記目標角度の極近傍を含む所定の収束範囲に所定時間だけ入った場合には、前記ミラーの位置決めが完了したものと判断する位置決め判断手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載のガルバノスキャナ装置。
  15. レーザ光線の照射位置をミラー及びミラー駆動装置によって移動させるガルバノスキャナ装置の制御方法であって、
    前記ミラーの駆動位置が目標角度を含む所定の整定範囲内に到達後に前記目標角度に到達して保持されるまでに要すると予想される待機時間を、前記ミラーの角度に応じて決定する工程と、
    前記ミラー駆動装置によって前記ミラーの駆動位置が前記整定範囲内に到達したことを検出する工程と、
    前記待機時間に基づいて前記ミラーの動作完了まで待機後、位置決め完了信号を出力する工程と
    を備えることを特徴とするガルバノスキャナ装置の制御方法。
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