JP4697780B2 - テープ剥離装置 - Google Patents

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Description

本発明は、テープ剥離装置に関し、より特定的には、被貼付材の表面の一部をマスキングするために貼り付けられたテープを剥離するテープ剥離装置に関する。
従来、基板等に塗布液を塗布する基板塗布装置が各種開発されている。例えば、有機EL(Electro Luminescence)表示装置を製造する装置では、ステージ上に載置されたガラス基板等の基板の主面に所定のパターン形状で正孔輸送材料や有機EL材料をノズル塗布する基板塗布装置が用いられる。この基板塗布装置では、ノズルから塗布液(有機EL材料や正孔輸送材料)が所定の圧力で吐出される。ここで、有機EL材料や正孔輸送材料としては、大別して低分子系材料および高分子系材料の2つがあり、ノズル塗布する基板塗布装置では一般的に高分子系材料が用いられる。
上記基板塗布装置は、塗布液をポンプで所定の圧力に増圧してノズルから吐出しつつ、ノズルを基板上でスキャンすることによって基板に塗布液を塗布するものである。ノズルで塗布する方法は、インクジェットで塗布液を塗布する方法に比べて高速で塗布液を塗布することができるというメリットがある。しかし、ノズルで塗布液を塗布する方法では、塗布液の吐出制御の応答性は高くないことから、塗布液の吐出をオンオフで制御することが困難である。したがって、基板上でノズルをスキャンさせている間に塗布液の吐出をオンオフして制御することは難しいので、スキャン中に塗布の必要な領域のみを選択して塗布液を塗布することはできない。そのため、ノズル塗布を行う場合には、基板における塗布が不要な領域にも塗布液を塗布した後で、塗布が不要な領域に塗布された塗布液を除去しなければならない。
例えば、基板の四方の端部は、塗布不要領域となる。また、1枚の基板から複数枚の有機EL表示装置を作成する場合には、塗布不要領域を基板に格子状に形成する必要がある。つまり、基板の端以外の部分についても塗布不要領域を形成する必要がある。ノズル塗布を行う場合において、基板の格子状の塗布不要領域から塗布液を除去する方法としては、塗布不要領域にマスキングテープを貼り付けてマスクする方法がある。
ここで、マスキングテープを貼り付けて塗布不要領域を形成した場合、塗布処理後に貼り付けたマスキングテープを基板から剥がさなければならない。この作業を容易にするために、マスキングテープの一端を狭持しやすいように予めマスキングテープを基板に貼り付けておくことがある。例えば、マスキングテープの一端を基板からはみ出して貼り付けておく。そして、マスキングテープを基板から剥離する際には、当該はみ出した一端を狭持して基板に貼り付けられたマスキングテープを引上げることによって剥離する。これによって、マスキングテープを基板から容易に剥離することができる。なお、マスキングテープの剥離処理では、作業者が自ら行う人的な作業や、マスキングテープを狭持する機構を有する剥離装置によって行う機械的な作業がある。
また、マスキングテープを基板から剥離する他の方法としては、マスキングテープが貼り付けられた基板に樹脂溶液を塗布し、樹脂溶液を硬化させた後、樹脂溶液とともにマスキングテープを基板から剥離する方法も考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−42921号公報
しかしながら、基板に貼り付けられたマスキングテープ上には、塗布処理後に塗布液が付着している。また、基板に塗布された塗布液の硬化を促進する処理が施されることによって、マスキングテープ上の塗布液も硬化が進行している。したがって、従来の剥離方法では、マスキングテープを剥離する際にマスキングテープ上に付着した塗布物等が細かく破壊されて遊離し、基板上に飛散する恐れがある。例えば、マスキングテープの一端を狭持して基板から引上げて剥離する場合、マスキングテープが変形したり、塗布物が付着したマスキングテープの上面が下向きになったりする。その結果、マスキングテープ上面から遊離した塗布物等がパーティクルとして基板上に落下して付着し、基板の品質低下の原因となる。
なお、上記特許文献1の方法は、耐サンドブラストとしてマスキングテープを用いる場合には有効である。しかし、耐塗布液としてマスキングテープを用いる場合には、基板の塗布面にも樹脂溶液が付着し、基板上の塗布物が剥離されたり破壊されたりするので、耐塗布液として用いるマスキングテープに上記特許文献1の方法を適用することはできない。
それ故に、本発明の目的は、被貼付材に貼り付けられたテープ上に付着した塗布物等が当該被貼付材上に落下することを防止しながら、当該テープを被貼付材から剥離するテープ剥離装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、以下に述べるような特徴を有している。
第1の発明は、基板の上面に貼り付けられ、前記基板に塗布液を塗布する際に上面に塗布液が付着したマスキングテープを剥離するマスキングテープ剥離装置である。
上記マスキングテープ剥離装置は、マスキングテープ剥離機構および第1の吸引機構を備える。上記マスキングテープ剥離機構は、上記マスキングテープを上記基板の上面から剥離する。上記第1の吸引機構は、上記マスキングテープ剥離機構が上記マスキングテープを剥離する際、上記マスキングテープ剥離機構によって上記基板から剥離した上記マスキングテープの部位と上記基板の上面に貼り付いている上記マスキングテープの部位との剥離境界近傍にあり、かつ、破壊されて遊離する塗布物のパーティクルを含む気体を吸引する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記第1の吸引機構は、上記マスキングテープ剥離機構によって上記基板から剥がされたマスキングテープの粘着面側から上記剥離境界近傍に向けた吸気口を含む。
第3の発明は、上記第1の発明において、上記第1の吸引機構は、上記マスキングテープ剥離機構によって上記基板から剥がされたマスキングテープの反粘着面側から上記剥離境界近傍に向けた吸気口を含む。
第4の発明は、上記第1の発明において、上記マスキングテープ剥離装置は、筐体および第2の吸引機構を、さらに備える。上記筐体は、上記マスキングテープ剥離機構および上記第1の吸引機構をその内部に配置する。第2の吸引機構は、上記マスキングテープ剥離機構が上記マスキングテープを剥離する際、上記筐体内部の気体を吸引する。
第5の発明は、上記第1の発明において、上記マスキングテープ剥離装置は、上記第1の吸引機構の吸引動作を制御する制御部を、さらに備える。上記制御部は、上記マスキングテープ剥離機構による上記基板の上面に貼り付けられた上記マスキングテープを剥離する動作が完了して所定時間経過後に上記記第1の吸引機構の吸引動作を停止する。
上記第1の発明によれば、上記マスキングテープを剥離する際に上記マスキングテープ上に付着したパーティクルとして遊離するが、第1の吸引機構によって剥離処理時に発生するパーティクルを吸引するため、上記パーティクルが上記基板上に落下して付着することを防止することができる。
上記第2の発明によれば、上記第1の吸引機構は、上記マスキングテープを剥離する際に上記マスキングテープの粘着面側に発生するパーティクルを直接的に吸引できるため、当該粘着面側の吸引効率が向上する。
上記第3の発明によれば、上記第1の吸引機構は、上記マスキングテープを剥離する際に上記マスキングテープの反粘着面上で細かく破壊される塗布物等のパーティクルを直接的に吸引できるため、反粘着面側の吸引効率が向上する。
上記第4の発明によれば、上記マスキングテープ剥離機構を含む筐体内部で発生するパーティクルが上記基板上に落下することを防止することができる。
上記第5の発明によれば、上記マスキングテープ剥離動作が終了した後、上記第1の吸引機構による吸引が所定時間継続されるため、上記マスキングテープ剥離装置自体をクリーンに保つことができ、結果的に上記マスキングテープ剥離装置に投入される上記基板へのパーティクル付着を防止することができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係るテープ剥離装置について説明する。図1A〜図1Cは、当該テープ剥離装置を示す図である。図1Aはテープ剥離装置の上面図であり、図1Bはテープ剥離装置の側面図であり、図1Cはテープ剥離装置の正面図である。なお、図1A〜図1Cに示すテープ剥離装置は、塗布液を塗布する前の基板上面にマスキングテープを貼り付ける貼付機能も備えており、塗布液が塗布された基板上面からマスキングテープを剥離するものである。
図1A〜図1Cにおいて、テープ剥離装置は、テーブル1、テーブル移動機構2、第1レール3、貼付ユニット4、剥離ユニット5、ユニット移動機構6、第2レール7、支持部材8、負圧ポンプ91、負圧源92、および配管93を備える。また、テープ剥離装置は、各構成部の動作を制御する制御部(図示せず)を備えている。なお、制御部は、後述する吸引動作の開始および停止についての制御も行う。マスキングテープの貼付および剥離を行う被貼付材となる基板は、テーブル1の上面(載置面)に載置される。テーブル1の載置面は、図示XY平面と平行である。テーブル1は、その下面がテーブル移動機構2の上部に固設される。テーブル移動機構2は、X軸方向に延設された第1レール3上に設置され、第1レール3に沿って滑動可能である。これによって、テーブル移動機構2は、テーブル1をX軸方向に平行移動させることができる。また、テーブル移動機構2は、テーブル1の中心である図示Z軸を中心に回動可能であり、当該Z軸を中心にテーブル1を回動させることができる。
一方、支持部材8は、テーブル1の移動可能空間の上方で2本の第2レール7を支持する。各第2レール7は、Y軸方向に延設される。支持部材8および2本の第2レール7からなる組は、2組設けられる。ユニット移動機構6は、第2レール7に沿って滑動可能なように2組の第2レール7間に架設される。これによって、ユニット移動機構6は、Y軸方向に平行移動することが可能である。貼付ユニット4および剥離ユニット5は、ユニット移動機構6に固設される。図1A〜図1Cでは、ユニット移動機構6に対してY軸負方向側に貼付ユニット4が固着され、ユニット移動機構6に対してY軸正方向側に剥離ユニット5が固設される。貼付ユニット4および剥離ユニット5は、それらの下面がテーブル1の上面よりも高い位置(Z軸に関して正方向の位置)に配置される。これらによって、ユニット移動機構6は、テーブル1の移動可能空間の上方において貼付ユニット4および剥離ユニット5をY軸方向に移動させることが可能である。
また、負圧ポンプ91は、貼付ユニット4および剥離ユニット5の間に固設される。負圧ポンプ91は、後述する吸引部94および95に負圧を供給する。なお、負圧ポンプ91と吸引部94および95との間には、それぞれ吸引する気体内に含まれるパーティクルを捕集するためのフィルタ(図示せず)が設けられる。負圧源92は、配管93を介して貼付ユニット4および剥離ユニット5の内部に負圧を供給する。例えば、負圧源92は、テープ剥離装置に備え付けられた負圧ポンプやテープ剥離装置とは別の装置から供給される負圧源(設置場所から供給される工場排気や別体の負圧ポンプ等)で構成される。配管93は、負圧源92と貼付ユニット4および剥離ユニット5それぞれの筐体上部とを接続するように配設されている。なお、配管93は、貼付ユニット4および剥離ユニット5のY軸方向移動に応じて、伸縮自在に構成されている。また、負圧源92と配管93との間には、吸引する気体内に含まれるパーティクルを捕集するためのフィルタ(図示せず)が設けられる。なお、負圧ポンプ91も負圧を発生させるものであればポンプに限られるものではない。
次に、図2を参照して、貼付ユニット4の構造について説明する。なお、図2は、貼付ユニット4の内部構成を模式的に示す図で、図1AにおいてY軸正方向視の図である。
図2において、貼付ユニット4は、筐体10、供給リール11、回収リール12、ガイドローラ13〜15、可動ローラ16、調整ローラ17、テープ分離部材18、エアシリンダ19、可動部材20、切断部21、および吸引部94を備える。貼付ユニット4は、テーブル1に載置された基板上面にマスキングテープTaを貼り付けるものである。
筐体10は、その上面に配管93が配設されている。そして、筐体10内部の気体が配管93を介して負圧源92へ吸引されている。筐体10の内部には、供給リール11、回収リール12、ガイドローラ13〜15、可動ローラ16、調整ローラ17、テープ分離部材18、エアシリンダ19、可動部材20、切断部21、および吸引部94が設置されている。
供給リール11、回収リール12、各ガイドローラ13〜15、および調整ローラ17は、筐体10等によってそれら回転軸がそれぞれ定置して支持される。マスキングテープTaは、供給リール11に巻き付けられて収納されている。なお、本実施形態では、供給リール11は、マスキングテープTaの粘着面をベーステープTbの一方主面に張り合わせて1本のテープTa+Tbを構成し、当該張り合わされたテープTa+Tbを巻付けて収納している。つまり、供給リール11に巻き付けられているテープTa+Tbは、マスキングテープTaとベーステープTbとの2層からなる構成である。テープTa+Tbは、供給リール11から引き出されてガイドローラ13〜15の外周面を経由して、テープTa+Tbを構成するベーステープTbの他方主面がテープ分離部材18と当接するように案内される。
テープ分離部材18は、その先端部が筐体10の下面に形成された開口部10Wに露出するように固設される。切断部21は、マスキングテープTaを切断するための切断刃22を有している。切断部21は、制御部(図示せず)の指示に応じて、テープ分離部材18の上記先端部まで案内される前のテープTa+Tbに対して、マスキングテープTaのみを切断する。そして、テープ分離部材18と当接するテープTa+Tbは、上記先端部でV字状に迂回し、調整ローラ17を経由して回収リール12まで案内される。調整ローラ17は、テープTa+Tbを挟持する1対の挟持ローラからなり、その一方が上記制御部の制御で回転する駆動ローラであり、他方が駆動ローラに追従する従動ローラである。
切断部21がテープTa+TbのマスキングテープTaのみ切断した場合、テープ分離部材18の上記先端部でマスキングテープTaが当該切断箇所からベーステープTbから剥離する。そして、剥離したマスキングテープTaは、粘着面を下にして開口部10Wから突出する。一方、マスキングテープTaから剥離されたベーステープTbは、テープ分離部材18の上記先端部でV字状に迂回し、調整ローラ17を経由して回収リール12まで案内される。この場合、ベーステープTbのみが回収リール12に巻付けられて回収されることになる。
可動ローラ16は、テープ分離部材18の上記先端部近傍に配置される。可動部材20は、その一端で可動ローラ16の回転軸を支持する。可動部材20の他端は、上記制御部の制御に応じて伸縮動作を行うエアシリンダ19に接続される。可動部材20は、筐体10等に固定された支点23を中心に回動可能に支持される。これらのエアシリンダ19および可動部材20によって、エアシリンダ19の伸縮動作に応じて可動ローラ16を上下方向(図2に示す両方向矢印参照。正確には、支点23を中心とした円弧方向となる方向)に移動させることができる。なお、可動ローラ16は、筐体10の下面よりも下方に開口部10Wから突出する位置まで移動可能である。
吸引部94は、その吸引口を可動ローラ16およびテープ分離部材18の先端部が配置されている空間に向けて固設される。そして、吸引部94は、吸引口が向けられた空間付近の気体を負圧ポンプ91へ吸引する。
次に、図3を参照して、剥離ユニット5の構造について説明する。なお、図3は、剥離ユニット5の内部構成を模式的に示す図で、貼付ユニット4と同様に図1AにおいてY軸正方向視の図である。
図3において、剥離ユニット5は、筐体30、供給リール31、回収リール32、ガイドローラ33〜35、調整ローラ36、可動ローラ37、エアシリンダ38、可動部材39、および吸引部95を備える。剥離ユニット5は、基板上面に貼り付けられたマスキングテープTaに剥離テープTcを貼り付けて、当該マスキングテープTaを基板から剥離するものである。なお、本発明のテープ剥離機構は、供給リール31、回収リール32、ガイドローラ33〜35、調整ローラ36、可動ローラ37、エアシリンダ38、および可動部材39に相当する。
筐体30は、その上面に配管93が配設されている。そして、筐体30内部の気体が配管93を介して負圧源92へ吸引されている。筐体30の内部には、供給リール31、回収リール32、ガイドローラ33〜35、調整ローラ36、可動ローラ37、エアシリンダ38、可動部材39、および吸引部95が設置されている。なお、本発明の第2の吸引機構は、負圧源92および配管93に相当する。
供給リール31、回収リール32、各ガイドローラ33〜35、および調整ローラ36は、筐体30等によってそれら回転軸がそれぞれ定置して支持される。剥離テープTcは、供給リール31に巻き付けられて収納されている。剥離テープTcは、供給リール11に巻き付けられて収納されたマスキングテープTaとは異なり、他のテープに貼り合わされていない1層の構成である。剥離テープTcは、供給リール31から引き出されてガイドローラ33および34の外周面を経由して、その反粘着面が可動ローラ37の外周面と当接するように案内される。
可動ローラ37は、筐体30の下面に形成された開口部30W付近に配置される。可動部材39は、その一端で可動ローラ37の回転軸を支持する。可動部材39の他端は、上記制御部の制御に応じて伸縮動作を行うエアシリンダ38に接続される。可動部材39は、筐体30等に固定された支点40を中心に回動可能に支持される。これらのエアシリンダ38および可動部材39によって、エアシリンダ38の伸縮動作に応じて可動ローラ37を上下方向(図3に示す両方向矢印参照。正確には、支点40を中心とした円弧方向となる方向)に移動させることができる。なお、可動ローラ37は、筐体30の下面よりも下方に開口部30Wから突出した位置まで移動することが可能である。
可動ローラ37の外周面と当接する剥離テープTcは、当該可動ローラ37の外周面に沿って迂回し、ガイドローラ35の外周面および調整ローラ36を経由して回収リール32まで案内される。調整ローラ36は、剥離テープTcを挟持する1対の挟持ローラからなり、その一方が上記制御部の制御で回転する駆動ローラであり、他方が駆動ローラに追従する従動ローラである。
後述するテープ剥離装置の動作によって、可動ローラ37の外周面と当接する剥離テープTcの粘着面と基板上面に貼り付けられたマスキングテープTaの反粘着面とが当接した場合、当該マスキングテープTaが剥離テープTcの粘着面と接着する。そして、接着したマスキングテープTaは、基板上面から引き剥がされて剥離テープTbと共にガイドローラ35へ案内される(図3では、テープTa+Tcで示す)。この場合、剥離テープTbと共に基板から剥離したマスキングテープTaも回収リール32に巻付けられて回収されることになる。
吸引部95は、剥離対象となったマスキングテープTaに対して、基板Pの上面から剥離している部位と基板Pの上面に貼り付いている部位との境界近傍(剥離境界近傍)に吸引口を向けて固設される。具体的には、吸引部95は、その吸引口を可動ローラ37が配置されている空間に向けて固設される。そして、吸引部95は、吸引口が向けられた空間付近の気体を負圧ポンプ91へ吸引する。なお、本発明の第1の吸引機構は、負圧ポンプ91および吸引部95に相当する。
次に、上述したテープ剥離装置が、有機EL表示装置の製造工程において用いられる場合を例としてテープ剥離装置の動作を説明する。有機EL表示装置を製造する際、基板(ガラス基板)に対して正孔輸送材料や有機EL材料といった塗布液が塗布される。この塗布液が基板上面の塗布不要領域に塗布されることを防止するために、テープ剥離装置が基板上面にマスキングテープTaを貼り付ける。さらに、テープ剥離装置は、塗布液の塗布が完了した後に基板上面からマスキングテープTaを剥離する。つまり、テープ剥離装置は、マスキングテープTaを基板に貼り付ける工程(貼付工程)および塗布後の基板上面からマスキングテープTaを剥離する工程(剥離工程)において用いられる。
まず、図4〜図6を用いて、有機EL表示装置の製造工程の概要を説明する。図4は、マスキングテープTaが貼り付けられた基板Pを示す図である。なお、図5は、マスキングテープTaが貼り付けられた基板Pの上面に塗布液を塗布した状態を示す図である。図6は、マスキングテープTaが塗布後の基板P上面から剥離された基板Pを示す図である。
図4において、貼付工程においては、2本のマスキングテープTaが基板Pの一方主面に貼り付けられる。1本のマスキングテープTaは、略長方形の主面を有する基板Pの一辺から所定長さ離れた位置に当該一辺と平行(図4における左右方向)に貼り付けられる。もう1本のマスキングテープTaは、上記一辺に対向する辺から所定長さ離れた位置に当該対向する辺と平行に貼り付けられる。
図5において、基板Pにおける領域Aは、塗布液が塗布された領域である。図5に示すように、塗布工程においては、マスキングテープTaが貼り付けられた基板Pの上面に塗布液が塗布される。塗布方法としては、例えば所定の方向に往復移動しながら塗布液を基板P上面に向けて吐出するノズルを用いて、基板Pを当該往復移動方向に対して垂直方向に順次所定ピッチで水平移動させる方法が考えられる。図5では、基板Pの上面のマスキングテープTaを貼り付けた方向に対して垂直な方向(図5における上下方向)のストライプ状に塗布液が塗布されるものとする。なお、塗布液が塗布された基板Pは、予備加熱されることによって、所望の状態に塗布液が硬化するように処理されることがある。
図6において、図5に示した領域Aに塗布液が塗布された基板PからマスキングテープTaを剥離すると、領域Eで分割された3つの領域A1〜A3が形成される。剥離工程においては、塗布液が塗布された後の基板Pの上面からテープ剥離装置によってマスキングテープTaが剥離される。図6に示すように、領域A1と領域A2との間の基板Pの上面領域Eは、マスキングテープTaが貼り付けられていた領域であるので、塗布液が付着していない。領域A2と領域A3との間の領域Eについても、領域A1と領域A2との間の基板Pの上面領域Eと同様に塗布液が付着していない。本実施形態においては、以上のようにマスキングテープTaを用いることによって、塗布不要な基板Pの上面領域に塗布液が付着することを防止する。なお、図6において一点鎖線で示す領域Eは、1枚の有機EL表示装置として用いられる領域であり、領域Eの外側の領域は切断されて破棄される。
ここで、有機EL表示装置を製造する際、基板Pに対して正孔輸送材料や赤、緑、および青色の有機EL材料といった塗布液が塗布される。図7に示すように具体的な製造工程の順序は、基板Pの上面にバンク(壁)を形成した後、テープ剥離装置を用いて各塗布液の塗布工程毎に貼付工程および剥離工程が行われる。例えば、赤色の有機EL材料を基板Pに塗布する際は、塗布工程前にマスキングテープTaが貼り付けられ、塗布工程後に基板Pが予備加熱されてマスキングテープTaを剥離して、ベーク処理が行われる。そして、他の塗布液を塗布する前に再度新たなマスキングテープTaが基板Pに貼り付けられる。
次に、図1A〜図1Cおよび図8A〜図8Cを参照して、上述したテープ剥離装置がマスキングテープTaを基板Pの上面に貼り付ける詳細な動作を説明する。なお、図8A〜図8Cは、筐体10の開口部10W付近の様子を示す模式図であり、テープ剥離装置がマスキングテープTaを基板Pの上面に貼り付ける動作を段階別に示している。なお、図8A〜図8Cにおいては、図面を見やすくする目的で筐体10、エアシリンダ19、および可動部材20の記載を省略している。
まず、テープ剥離装置の動作開始前にテーブル1の上面に基板Pが載置される。この初期状態において、テーブル1は、例えば図1Aに示す位置のように2つの支持部材8の間の外側に配置され、テーブル移動機構2の回動動作によって基板PにマスキングテープTaを貼り付ける方向が調整される。また、初期状態における貼付ユニット4は、2つの支持部材8の間にテーブル1が位置した場合に、テーブル1の直上空間となり、かつテープル1に載置された基板PにマスキングテープTaを貼り付ける位置となるようにY軸方向に移動する。そして、負圧ポンプ91および負圧源92が駆動し、吸引部94および配管93から吸引が開始される。
このような初期状態から、テーブル1のX軸方向への水平移動が開始される。テーブル1は、貼付ユニット4に近づく方向(図1AではX軸方向)に移動する。さらに、貼付ユニット4の供給リール11、回収リール12、および調整ローラ17がテープTa+Tbを案内する方向に回転駆動を開始する(図2参照)。これによって、供給リール11から供給されるテープTa+Tbがテープ分離部材18の先端部へ案内されるとともに、回収リール12にテープTa+Tbが巻き取られて回収される。なお、供給リール11、回収リール12、および調整ローラ17によるテープTa+Tbの送り速度は、テーブル1のX軸方向への水平移動速度と等しくなるように設定される。
図8Aにおいて、テーブル1に載置された基板Pが貼付ユニット4直下の所定位置に達すると、切断部21がマスキングテープTaを切断する。具体的には、切断部21は、切断刃22をベーステープTbに貼り合わされたマスキングテープTaの反粘着面へ向けて突出させ、マスキングテープTaのみに食い込ませることによってマスキングテープTaのみを切断する。ここで、ガイドローラ15からテープ分離部材18へ案内されるテープTa+Tbは、マスキングテープTaおよびベーステープTbの2層からなる。切断刃22は、案内されるテープTa+Tbに対してマスキングテープTaのみを切断する深さまで食い込むように調整されている。したがって、切断部21によってマスキングテープTaは切断されるが、ベーステープTbは切断されない。
マスキングテープTaが切断部21によって切断された後、テープTa+Tbがさらに送られると、マスキングテープTaの切断位置がテープ分離部材18の先端部に到達する。テープ分離部材18の先端部ではベーステープTbがV字状に迂回するので、上記切断位置(始端)からマスキングテープTaがベーステープTbから剥離する。これによって、マスキングテープTaがテープ分離部材18の先端部から剥離して貼付ユニット4の下方向に突出する。
可動ローラ16は、マスキングテープTaの始端がテープ分離部材18の先端部から下方に突出したタイミングで、エアシリンダ19の伸縮動作によって下方(Y軸負方向)に移動する(図8Bの状態)。この動作によって、可動ローラ16の外周面とマスキングテープTaの反粘着面とが当接し、マスキングテープTaがさらに下方に押し下げられる。そして、その外周面にマスキングテープTaの反粘着面を当接させた状態で可動ローラ16が直下に位置する基板Pの上面付近まで移動することによって、マスキングテープTaの粘着面が基板Pの上面と当接する。これによって、マスキングテープTaの始端付近が基板Pに貼り付けられる。マスキングテープTaの始端付近が基板Pに貼り付けられると、可動ローラ16は上方に移動して元の位置に戻る。
また、可動ローラ16が上下方向に移動している間も、テーブル1の水平移動動作およびテープTa+Tbの送り動作は継続されている。したがって、マスキングテープTaが基板Pの上面に貼り付けられると、続いて供給されるマスキングテープTaが基板Pの上面に順次貼り付けられていく(図8Cの状態)。一方、マスキングテープTaを切断してから所定長さのテープTa+Tbが送られると、切断部21が再度マスキングテープTaのみを切断する。なお、この所定長さは、基板Pに貼り付けるマスキングテープTaの長さである。切断部21による再度の切断が行われた後、テープTa+Tbがさらに送られることによって再度切断された切断位置(終端)までマスキングテープTaが基板Pに貼り付けられる。なお、可動ローラ16を再度上下方向に移動させることによって、マスキングテープTaの終端付近を基板Pに強制的に当接させるようにしてもよい。また、マスキングテープTaの貼り付け動作中、マスキングテープTaを介して可動ローラ16を基板Pに押し付けたままとしてもよい。以上の動作によって、1本のマスキングテープTaを基板Pの上面に貼り付ける処理が完了する。そして、貼り付ける処理が完了してテープTa+Tbの送り駆動を停止して所定時間経過後、吸引部94および配管93からの吸引を停止する。
このように、テープ剥離装置は、搭載されたテープ貼り付け機構を用いてX軸方向に沿ってマスキングテープTaを基板Pの上面に貼り付けることができる。なお、マスキングテープTaの始端を貼り付けるX軸方向の位置は、マスキングテープTaを切断するタイミングを調整することによって任意の位置に設定することができる。一方、マスキングテープTaを貼り付けるY軸方向の位置は、ユニット移動機構6によって貼付ユニット4をY軸方向に予め移動させることによって任意の位置に設定することができる。ここで、貼付ユニット4の筐体10内部でテープTa+Tbが送られたり、ベーステープTbからマスキングテープTaが剥離されたりすることによって、筐体10内部でパーティクルが発生することがある。しかしながら、マスキングテープTaを貼り付ける際、可動ローラ16およびテープ分離部材18の先端部が配置されている開口部10W近傍の空間の気体が吸引部94によって吸引されている。また、筐体10内部の気体は、配管93を介して吸引されている。したがって、基板PにマスキングテープTaを貼り付ける動作において、上記パーティクルが基板P上に落下することを防止することができる。
次に、図1A〜図1Cおよび図9A〜図9Dを参照して、上述したテープ剥離装置がマスキングテープTaを基板Pの上面から剥離する詳細な動作を説明する。なお、図9A〜図9Dは、筐体30の開口部30W付近の様子を示す模式図であり、テープ剥離装置がマスキングテープTaを基板Pの上面から剥離する動作を段階別に示している。なお、図9A〜図9Dにおいては、図面を見やすくする目的で筐体30、エアシリンダ38、および可動部材39の記載を省略している。
まず、テープ剥離装置の動作開始前にテーブル1の上面に塗布液が塗布された基板Pが載置される。剥離工程におけるテーブル1の初期位置は、貼付工程と同様、2つの支持部材8の間の外側に配置され、テーブル移動機構2の回動動作によって剥離対象となるマスキングテープTaがX軸方向を向くように調整される。また、初期状態における剥離ユニット5は、2つの支持部材8の間にテーブル1が位置した場合に、テーブル1の直上空間となり、かつ剥離対象となるマスキングテープTaの延長線上に可動ローラ37が位置するようにY軸方向に移動する。換言すれば、基板Pから剥離対象となったマスキングテープTaの位置と可動ローラ37の位置とがY軸方向に関して同じになるように剥離ユニット5が配置される。そして、負圧ポンプ91および負圧源92が駆動し、吸引部95および配管93から吸引が開始される。
このような初期状態から、テーブル1のX軸方向への水平移動が開始される。テーブル1は、剥離ユニット5に近づく方向(図1AではX軸方向)に移動する。さらに、剥離ユニット5の供給リール31、回収リール32、および調整ローラ36が剥離テープTcを案内する方向に回転駆動を開始する(図3参照)。これによって、供給リール31から供給される剥離テープTbが可動ローラ37の外周部とその反粘着面が当接する位置に案内されるとともに、回収リール32に剥離テープTcが巻き取られて回収される。なお、供給リール31、回収リール32、および調整ローラ36による剥離テープTcの送り速度は、テーブル1のX軸方向への水平移動速度と等しくなるように設定される。
図9Aにおいて、初期状態からテーブル1が水平移動することによって、基板Pに貼り付けられたマスキングテープTaの始端が可動ローラ37の直下位置に達すると、可動ローラ37がエアシリンダ38の伸縮動作によって下方に移動する。ここで、可動ローラ37の外周面には剥離テープTcの反粘着面が当接しており、剥離テープTcは、当該可動ローラ37の外周面に沿って上方へ迂回しており、上記伸縮動作に応じて剥離テープTcも下方に移動する。やがて、可動ローラ37が基板Pの上面付近まで移動することによって、剥離テープTcの粘着面がマスキングテープTaの始端付近の反粘着面に当接する(図9Bの状態)。
剥離テープTcがマスキングテープTaと当接すると、可動ローラ37が上方に移動して元の位置に戻る。このとき、マスキングテープTaの始端付近が剥離テープTcの粘着面に接着されているので、マスキングテープTaの始端が基板Pの上面から引上げられて剥離する(図9Cの状態)。そして、剥離テープTcと接着したマスキングテープTaは、基板P上面から引き剥がされて剥離テープTbと共にガイドローラ35へ案内される。
また、可動ローラ37が上下方向に移動している間も、テーブル1の水平移動動作および剥離テープTcの送り動作は継続されている。したがって、マスキングテープTaの始端付近が剥離テープTcに貼り付けられると、マスキングテープTaが続いて供給される剥離テープTcに順次貼り付けられていく(図9Dの状態)。その後もテーブル1の水平移動動作および剥離テープTcの送り動作は継続されるので、マスキングテープTaは終端まで剥離テープTcに貼り付けられて基板Pの上面から剥離する。剥離テープTcの粘着面に貼り付けられたマスキングテープTaは、剥離テープTcの送り動作によって筐体30の内部に回収され、ガイドローラ35および調整ローラ36を経由して回収リール32に回収される。以上の動作によって、剥離対象となった1本のマスキングテープTaを基板Pの上面から剥離する処理が完了する。
また、剥離ユニット5がマスキングテープTaを基板Pから剥離する処理を行っている間、吸引部95が可動ローラ37付近を吸引し続けている。図3および図9A〜図9Dに示した例では、剥離された直後のマスキングテープTaの粘着面側に吸引部95の吸引口を向けて配置されている。したがって、吸引部95は、剥離処理時に破壊されて遊離する塗布物等のパーティクルを吸引することができる。そして、剥離する処理が完了し剥離テープTcの送り駆動を停止して所定時間経過後、吸引部95および配管93からの吸引を停止する。
このように、テープ剥離装置は、基板Pの上面のX軸方向に沿って貼り付けられたマスキングテープTaを剥離することができる。なお、剥離対象となるマスキングテープTaの始端のX軸方向位置は、可動ローラ37を下降させるタイミングを調整することによって任意の位置に設定することができる。一方、剥離対象となるマスキングテープTaのY軸方向位置は、ユニット移動機構6によって剥離ユニット5をY軸方向に予め移動させることによって任意の位置に設定することができる。
ここで、基板Pの上面に貼り付けられたマスキングテープTa上には、塗布処理後に塗布液が付着している。また、基板Pに塗布された塗布液の硬化が、ある程度進行していることもある。したがって、マスキングテープTaを剥離する際にマスキングテープTa上に付着した塗布物等が細かく破壊されてパーティクルとして遊離する。しかしながら、吸引部95から剥離処理時に発生するパーティクルを吸引することによって、パーティクルが基板P上に落下して付着することを防止することができる。また、剥離ユニット5の筐体30内部で剥離テープTcや当該剥離テープTcと共に貼り付けられた使用後のマスキングテープTaが送られることによって、筐体30内部でパーティクルが発生することがある。しかしながら、マスキングテープTaを剥離する際、筐体30内部の気体は、配管93を介して吸引されている。したがって、基板PにマスキングテープTaを剥離する動作において、筐体30内部で発生するパーティクルが基板P上に落下することを防止することができる。
なお、上述した説明では、吸引部95の吸引口を剥離された直後のマスキングテープTaの粘着面側に向けて配置しているが、吸引部95を配置する場所はこの位置に限定されない。例えば、図10に示すように、吸引部95の吸引口を剥離された直後のマスキングテープTaの反粘着面側に向けて配置してもかまわない。この場合、吸引部95は、剥離する際にマスキングテープTaの反粘着面上で細かく破壊される塗布物等のパーティクルを直接的に吸引できるため、吸引効率が向上する。また、剥離対象となったマスキングテープTaに対して、基板Pの上面から剥離している部位と基板Pの上面に貼り付いている部位との剥離境界近傍に吸引口を向けて配置していれば、他の位置に吸引部95を固設してもかまわない。吸引部95の吸引口を剥離された直後のマスキングテープTa付近に向けて配置していれば、基板Pから剥離される位置付近に発生するパーティクルを除去することができる。さらに、複数の吸引部95を固設して、それぞれの吸引口を剥離された直後のマスキングテープTaに向けて配置してもかまわない。
また、上述した説明では、基板Pを載置するテーブル1をX軸方向へ移動させながらマスキングテープTaの貼付および剥離処理を行っているが、基板Pを固定して貼付ユニット4および剥離ユニット5自体を上述とは逆のX軸負方向へ移動させてもかまわない。貼付ユニット4および剥離ユニット5と基板Pとの少なくとも一方が相対的にX軸方向に移動すれば、同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、上述した実施形態では、有機EL表示装置の製造装置を一例にして説明したが、塗布液を基板に塗布する際にマスキングテープを用いる装置であれば、本発明は他の塗布液を用いる製造装置にも適用できる。例えば、プラズマディスプレイ用の蛍光材料、レジスト液、SOG(Spin On Glass)液等を塗布するときにマスキングテープでマスクする基板から、マスキングテープを剥離する装置に適用することができる。
本発明に係るテープ剥離装置は、被貼付材に貼り付けられたテープ上に付着した塗布物等が当該被貼付材上に落下することを防止しながら、当該テープを被貼付材から剥離することができ、塗布液を塗布する際にマスキングテープ等でマスクされた基板から当該マスキングテープを剥離する装置等として有用である。
本発明の一実施形態に係るテープ剥離装置の上面図 本発明の一実施形態に係るテープ剥離装置の側面図 本発明の一実施形態に係るテープ剥離装置の正面図 図1A〜図1Cの貼付ユニット4の内部構成を模式的に示す図 図1A〜図1Cの剥離ユニット5の内部構成を模式的に示す図 マスキングテープTaが貼り付けられた基板Pを示す図 マスキングテープTaが貼り付けられた基板Pの上面に塗布液を塗布した状態を示す図 マスキングテープTaが塗布後の基板P上面から剥離された基板Pを示す図 有機EL表示装置を製造する製造工程の順序を示す図 テープ剥離装置がマスキングテープTaを基板Pの上面に貼り付ける第1段階の動作における筐体10の開口部10W付近の様子を示す模式図 テープ剥離装置がマスキングテープTaを基板Pの上面に貼り付ける第2段階の動作における筐体10の開口部10W付近の様子を示す模式図 テープ剥離装置がマスキングテープTaを基板Pの上面に貼り付ける第3段階の動作における筐体10の開口部10W付近の様子を示す模式図 テープ剥離装置がマスキングテープTaを基板Pの上面から剥離する第1段階の動作における筐体30の開口部30W付近の様子を示す模式図 テープ剥離装置がマスキングテープTaを基板Pの上面から剥離する第2段階の動作における筐体30の開口部30W付近の様子を示す模式図 テープ剥離装置がマスキングテープTaを基板Pの上面から剥離する第3段階の動作における筐体30の開口部30W付近の様子を示す模式図 テープ剥離装置がマスキングテープTaを基板Pの上面から剥離する第4段階の動作における筐体30の開口部30W付近の様子を示す模式図 吸引部95の吸引口を剥離された直後のマスキングテープTaの反粘着面側に向けて配置した例を示す図
符号の説明
1…テーブル
2…テーブル移動機構
3…第1レール
4…貼付ユニット
5…剥離ユニット
6…ユニット移動機構
7…第2レール
8…支持部材
10、30…筐体
11、31…供給リール
12、32…回収リール
13〜15、33〜35…ガイドローラ
16、37…可動ローラ
17、36…調整ローラ
18…テープ分離部材
19、38…エアシリンダ
20、39…可動部材
21…切断部
22…切断刃
23、40…支点
91…負圧ポンプ
92…負圧源
93…配管
94、95…吸引部

Claims (5)

  1. 基板の上面に貼り付けられ、前記基板に塗布液を塗布する際に上面に塗布液が付着したマスキングテープを剥離するマスキングテープ剥離装置であって、
    前記マスキングテープを前記基板の上面から剥離するマスキングテープ剥離機構と、
    前記マスキングテープ剥離機構が前記マスキングテープを剥離する際、前記マスキングテープ剥離機構によって前記基板から剥離した前記マスキングテープの部位と前記基板の上面に貼り付いている前記マスキングテープの部位との剥離境界近傍にあり、かつ、前記マスキングテープの剥離時に破壊されて遊離する塗布物のパーティクルを含む気体を吸引する第1の吸引機構とを備える、マスキングテープ剥離装置。
  2. 前記第1の吸引機構は、前記マスキングテープ剥離機構によって前記基板から剥がされた前記マスキングテープの粘着面側から前記剥離境界近傍に向けた吸気口を含む、請求項1に記載のマスキングテープ剥離装置。
  3. 前記第1の吸引機構は、前記マスキングテープ剥離機構によって前記基板から剥がされた前記マスキングテープの反粘着面側から前記剥離境界近傍に向けた吸気口を含む、請求項1に記載のマスキングテープ剥離装置。
  4. 前記マスキングテープ剥離装置は、
    前記マスキングテープ剥離機構および前記第1の吸引機構をその内部に配置する筐体と、
    前記マスキングテープ剥離機構が前記マスキングテープを剥離する際、前記筐体内部の気体を吸引する第2の吸引機構とを、さらに備える、請求項1に記載のマスキングテープ剥離装置。
  5. 前記マスキングテープ剥離装置は、前記第1の吸引機構の吸引動作を制御する制御部を、さらに備え、
    前記制御部は、前記マスキングテープ剥離機構による前記基板の上面に貼り付けられた前記マスキングテープを剥離する動作が完了して所定時間経過後に前記第1の吸引機構の吸引動作を停止することを特徴とする、請求項1に記載のマスキングテープ剥離装置。
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