JP4697525B2 - 送受信システム、送信装置および送信方法、受信装置および受信方法、並びにプログラム - Google Patents

送受信システム、送信装置および送信方法、受信装置および受信方法、並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、送受信システム、送信装置および送信方法、受信装置および受信方法、並びにプログラムに関し、特に、無線状態の変動と無線リンク制御を考慮することで、無線通信が悪化状態から正常状態に回復する場合、データ伝送品質を、悪化する前の送信制御状態に基づいて素早く回復させることができるようにする送受信システム、送信装置および送信方法、受信装置および受信方法、並びにプログラムに関する。
近年のホームネットワーク化と無線通信(例えば、携帯網、無線LAN(Local Area Network)、UWB(Ultra Wide Band)など)に対する需要の増加に伴い、将来、高性能の音声や画像などのデータを、無線ネットワーク経由でストリーミング再生するという要求が高まると考えられる。
例えば、ユーザが、コンテンツプロバイダから提供されるビデオオンデマンドサービスやビデオチャットなどの双方向通信サービスを利用し、コンテンツプロバイダから送信されてくるデータを、家庭内にある、無線でコンテンツプロバイダと接続されたパーソナルコンピュータ(パソコン)またはディスプレイにストリーミング再生させるという要求が想定される。
ところで、IP(Interlace Progressive)ネットワーク上でデータを送信する際には、データの再生符号化レート、IPネットワーク上の使用可能帯域、およびIPネットワークの輻輳の状態にしたがって、伝送レートを制御する必要がある。その伝送レートを制御する標準的な手法として、データ到着信頼性を持つTCP(Transmission Control Protocol)を利用した手法の他に、リアルタイム性の高いRFC(Request For Comment)1889で規定されるRTP(Real-time Transport Protocol)を利用した手法(例えば、RFC3448で規定されるTFRC(TCP-Friendly Rate Control))が挙げられるが、これらはともに通信エラーの小さい有線ネットワークを前提として構築されている。
一般に、無線ネットワークにおいては、伝送路が、様々な障害物などからの反射波により多重伝送路(マルチパス)となり、それらの伝搬遅延の違いが、伝送帯域内の周波数特性が歪む周波数選択性フェージングを引き起こし、通信状態(通信品質)の著しい変動や悪化を招くという伝送路特性(通信路特性)がある。
これに対し、送信者と受信者の間に存在する、無線基地局と無線端末で構成される無線ネットワーク区間では、通信状態の著しい変動や悪化を改善するために、アンテナダイバーシチ、エラー耐性が強いビット符号化、またはエラーパケットの再送などの手法(無線リンク制御)が施されている。
しかしながら、このような手法が施されている場合であっても、無線通信の状態や周辺の環境によって、無線通信におけるパケットのエラー率(無線パケットエラー率)や往復伝送遅延時間(RTT(Round Trip Time))の増大といった通信状態の悪化が、短期的または長期的に発生する。このような通信状態の悪化は、上述した有線ネットワークの伝送レートの制御手法の想定から外れており、その結果、無線通信における輻輳、データ伝送品質(伝送レート(送信レート)、伝送遅延など)の悪化や不安定化などを引き起こし、無線通信の状態の回復後も伝送レートの回復が遅くなる。従って、上述した有線ネットワークの伝送レートの制御手法は、ストリーミング再生には不向きである。
屋内で行った無線LANの実測実験の一事例である、図1A乃至図1Cを参照して、フェージング環境において、UDP(User Datagram Protocol)上で動作するRTPを利用した伝送レートの制御手法により、伝送レートを制御した場合の通信状況について説明する。
図1A乃至図1Cでは、図1Aが無線パケットエラー率(%)の時間変化を、図1Bが伝送レート(Mbps)の時間変化を、図1Cの上段がRTT(ms)の時間変化を、図1Cの下段がパケットのロス率(パケットロス率)(%)の時間変化を、それぞれ示している。なお、図1A乃至図1Cにおいて、横軸は時間(s)を表している。
図1Aに示すように、無線パケットエラー率には、エラー率約20%を境界として、数百ミリ秒にも満たない短期的な高い値をとる悪化状態と、数百ミリ秒から数秒に続く長期的な高い値をとる悪化状態と、低い値をとる正常状態、とがある。これらの境界や値は、フェージングの状況や無線チップのアルゴリズムによって、所定の傾向を示す。
図1Aでは、1秒以上の無線パケットエラー率の高い状態が、42秒(s)付近(図1Aの円A1)で発生し、それに対する無線ネットワークの改善手法スループット(伝送可能なレートの実効値)が小さくなっている。それに伴い、図1Cに示すように、RTTとパケットロス率が上昇し(図1Cの円C1と円D1)、その結果、RTPを利用した伝送レートの制御手法では、RTTとパケットロス率の上昇に応じて、伝送レートが小さくなる(図1Bの点B1)。
その後、図1Aに示すように、44、45秒付近において、無線状態の長期的な悪化状態からエラー率の低い正常状態に回復する(図1Aの点A2)場合においても、AIMD(Additive Increase Multiplicative. Decrease)アルゴリズムにより、伝送レートは漸進的に増加回復するため、伝送レートが無線悪化前と同程度に回復する(図1Bの点B2)までに3、4秒の時間b1を要している。
同様に、図1Aでは、1秒以上の無線パケットエラー率の高い状態が、55秒付近 (図1Aの円A3)で発生しており、その結果無線区間のスループットが減少し、それに伴い、図1Cに示すように、RTTとパケットロス率が上昇している(図1Cの点C2と点D2)。この場合も、RTTとパケットロス率の上昇に応じて、伝送レートが小さくなっているが(図1Bの点B3)、無線パケットエラー率が正常状態に回復する(図1Aの点A4)57秒付近においても、伝送レートは小さいままとなり、伝送レートが回復する(図1Bの点B4)までに、10秒程度の時間b2を要している。
その結果、図1A乃至図1Cに示したRTPを利用した伝送レートの制御手法を用いて伝送レートが制御される場合、ストリーミング再生された画像において、RTTが増大したとき(例えば、図1Cの点C1とC2)、フレーム飛びが発生し、その後、伝送レートが小さくなったとき(例えば、図1Bの点B1とB2の間、並びに点B3とB4の間)、著しい劣化が生じる。
以上のように、RTPを利用した伝送レートの制御手法では、長期的な無線状態の悪化時に、伝送レートと無線区間のスループットとの不適合が発生し、RTTとパケットロス率が上昇し、それに伴って伝送レートが著しく減少する。さらに、無線状態の回復後も伝送レートの回復が遅い。この2つの要因から、ストリーミング再生には不向きであるという問題がある。
そこで、この問題に対して、有線ネットワークで求められる輻輳を制御する機能を具備しつつ、上述した無線ネットワーク特有の伝送路特性および無線ネットワークで行われる制御の影響に適応し、高性能かつ安定したデータ伝送品質を実現する伝送レートの制御手法が求められる。
なお、新しい装置を導入するなど、従来のシステムの構成を変更することは、可能な限り避けることが望ましい。
無線ネットワークに対応する伝送レートの制御手法としては、例えば、RTT、パケットロス率、および無線パケットエラー率に基づいて、輻輳の状態と無線の悪化状態とを判定し、無線の悪化状態では、伝送レートを維持して安定化させる手法がある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載の手法では、前述した無線ネットワークで行われるパケット再送などの無線リンク制御を考慮していないため、無線通信における輻輳を招く。
また、携帯パケット網の方式である1xEV-DOにおけるDRC(Data Rate Control)等の制御情報を利用して、無線通信端末が無線通信の伝送レートを決定し、それをデータ配信装置に送信する手法がある(例えば、特許文献2と3参照)が、無線LANなどでは、DRC等の制御情報を送信するための取り決めがないため、特許文献2と3に記載の手法を適用することができない。また、特許文献2と3に記載の手法では、有線および無線通信における輻輳制御が考慮されていない。
さらに、パケットロス率を用いて検出された無線通信の通信状態の悪化に応じて、有線ネットワーク上に存在する中継ノードが、データの符号化レートを変換することにより、無線基地局への伝送レートを調整し、データの到着の遅延の増大を防止する手法がある。即ち、無線通信と有線通信を分割して制御する手法がある(例えば、特許文献4参照)。
しかしながら、特許文献4に記載の手法では、通信状態の悪化の検出にパケットロス率を用いているため、伝送レート制御の反応時間が遅い。また、この手法を用いるシステムでは、中継ノードを必要とする。

その上、特許文献1乃至4は、無線通信の状態について、図1で検証した長期的な状態と短期的な状態を想定した制御を行っていない。
特開2001−160824号公報 特開2004−153616号公報 特開2004−153619号公報 特開2004−15761号公報
上述した特許文献1乃至4に記載されているように、無線ネットワークに対応する伝送レートの制御手法はいくつも提案されているが、無線状態の回復後においてデータ伝送品質の回復が早くストリーミング再生に適している手法はない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、特に、無線状態の変動と無線リンク制御を考慮することで、無線通信が悪化状態の場合、データ伝送品質の悪化を軽減し、無線通信が悪化状態から正常状態に回復する場合、データ伝送品質を、悪化する前の送信制御状態に基づいて素早く回復させることができるようにするものである。
本発明の第1の送受信システムは、送信装置が、データを送信するデータ送信手段と、受信装置から無線通信の長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態を表す状態情報を受信する状態情報受信手段と、データ送信手段による送信を制御する制御手段とを備え、制御手段は、状態情報受信手段により長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合、その状態情報が受信される直前の、データ送信手段による送信を制御する情報である制御情報を記憶させ、その後、正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された制御情報を用いて、データ送信手段による送信を制御し、状態情報受信手段により長期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合に、無線通信の悪化状態に対応する送信の制御を行い、受信装置が、データ送信手段により送信されてくるデータを、無線通信により受信するデータ受信手段と、データ受信手段により受信されるデータに基づいて、無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定する判定手段と、判定手段により判定される無線通信の状態を表す状態情報を、送信装置に送信する状態情報送信手段とを備えることを特徴とする。
本発明送信装置は、データを送信するデータ送信手段と、受信装置から無線通信の長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態を表す状態情報を受信する状態情報受信手段と、データ送信手段による送信を制御する制御手段とを備え、制御手段は、状態情報受信手段により長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合、その状態情報が受信される直前の、データ送信手段による送信を制御する情報である制御情報を記憶させ、その後、正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された制御情報を用いて、データ送信手段による送信を制御し、状態情報受信手段により長期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合に、無線通信の悪化状態に対応する送信の制御を行うことを特徴とする。
長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態は、受信装置において、所定の時刻のデータのエラー率に関する値であるエラー率関連値と、その時刻を含む所定の時間のエラー率関連値の平均値とに基づいて判定されるようにすることができる。
制御情報は、送信レートの情報であり、制御手段は、状態情報受信手段により、長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信された後、正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された送信レートの情報に基づいて算出した送信レートで、データが送信されるように、データ送信手段による送信を制御することができる。
制御情報は、さらに往復伝送遅延時間(RTT(Round Trip Time))の情報を含み、制御手段は、状態情報受信手段により、長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信された後、正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された送信レートおよびRTTの情報に基づいて算出した送信レートで、データが送信されるように、データ送信手段による送信を制御することができる。
本発明送信方法は、データを送信するデータ送信ステップと、受信装置から無線通信の長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態を表す状態情報を受信する状態情報受信ステップと、データ送信ステップの処理による送信を制御する制御ステップとを含み、制御ステップの処理は、状態情報受信ステップの処理により長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合、その状態情報が受信される直前の、データ送信ステップの処理による送信を制御する情報である制御情報を記憶させ、その後、正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された制御情報を用いて、データ送信ステップの処理による送信を制御し、状態情報受信ステップの処理により長期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合に、無線通信の悪化状態に対応する送信の制御を行うことを特徴とする。
本発明の第1のプログラムは、データを送信するデータ送信ステップと、受信装置から無線通信の長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態を表す状態情報を受信する状態情報受信ステップと、データ送信ステップの処理による送信を制御する制御ステップとを含み、制御ステップの処理は、状態情報受信ステップの処理により長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合、その状態情報が受信される直前の、データ送信ステップの処理による送信を制御する情報である制御情報を記憶させ、その後、正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された制御情報を用いて、データ送信ステップの処理による送信を制御し、状態情報受信ステップの処理により長期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合に、無線通信の悪化状態に対応する送信の制御を行うことを特徴とする。
本発明の第1の受信装置は、送信装置から送信されてくるデータを、無線通信により受信するデータ受信手段と、データ受信手段により受信されるデータに基づいて、無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定する判定手段と、判定手段により判定される無線通信の状態を表す状態情報を、送信装置に送信する状態情報送信手段とを備えることを特徴とする。
第1の受信装置は、データに基づいて、無線通信の状態に関する情報である無線通信情報を検出する検出手段をさらに設け、判定手段は、検出手段により所定の時刻に検出された無線通信情報の値と、その時刻を含む所定の時間内に検出された無線通信情報の値の平均値とに基づいて、無線通信の状態を判定することができる。
無線通信情報の値は、データのエラー率に関する値であるようにすることができる。
本発明の第1の受信方法は、送信装置から送信されてくるデータを、無線通信により受信するデータ受信ステップと、データ受信ステップの処理により受信されるデータに基づいて、無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定する判定ステップと、判定ステップの処理により判定される無線通信の状態を表す状態情報を、送信装置に送信する状態情報送信ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第2のプログラムは、送信装置から送信されてくるデータを、無線通信により受信するデータ受信ステップと、データ受信ステップの処理により受信されるデータに基づいて、無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定する判定ステップと、判定ステップの処理により判定される無線通信の状態を表す状態情報を、送信装置に送信する状態情報送信ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第2の送受信システムは、送信装置が、データを送信するデータ送信手段と、データ送信手段による送信を制御する情報である制御情報を受信する制御情報受信手段と、制御情報受信手段により受信された制御情報に基づいて、データ送信手段による送信を制御する制御手段とを備え、受信装置が、データ送信手段により送信されてくるデータを、無線通信により受信するデータ受信手段と、データ受信手段により受信されるデータに基づいて、無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定する判定手段と、判定手段により判定される無線通信の状態に基づいて、制御情報を生成する生成手段と、生成手段により生成される制御情報を、送信装置に送信する制御情報送信手段とを備え、生成手段は、判定手段により無線通信の状態が長期的な悪化状態または短期的な悪化状態であると判定される場合、直前に生成した制御情報を記憶させ、その後、無線通信の状態が正常状態であると判定される場合、直前に記憶された制御情報を用いて、制御情報を生成し、判定手段により無線通信の状態が、長期的な悪化状態であると判定される場合に、無線通信の悪化状態に対応する制御情報を生成することを特徴とする。
本発明の第2の受信装置は、送信装置から送信されてくるデータを、無線通信により受信するデータ受信手段と、データ受信手段により受信されるデータに基づいて、無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定する判定手段と、判定手段により判定される無線通信の状態に基づいて、送信装置による送信を制御する情報である制御情報を生成する生成手段と、生成手段により生成される制御情報を、送信装置に送信する制御情報送信手段とを備え、生成手段は、判定手段により無線通信の状態が長期的な悪化状態または短期的な悪化状態であると判定される場合、直前に生成した制御情報を記憶させ、その後、無線通信の状態が正常状態であると判定される場合、直前に記憶された制御情報を用いて、制御情報を生成し、判定手段により無線通信の状態が、長期的な悪化状態であると判定される場合に、無線通信の悪化状態に対応する制御情報を生成することを特徴とする。
第2の受信装置は、データに基づいて、無線通信の状態に関する情報である無線通信情報を検出する検出手段をさらに設け、判定手段は、検出手段により所定の時刻に検出された無線通信情報の値と、その時刻を含む所定の時間内に検出された無線通信情報の値の平均値とに基づいて、無線通信の状態を判定することができる。
無線通信情報の値は、データのエラー率に関する値であるようにすることができる。
制御情報は、送信レートの情報であり、生成手段は、判定手段により、無線通信の状態が長期的な悪化状態または短期的な悪化状態であると判定された後、正常状態であると判定される場合、直前に記憶された送信レートの情報に基づいて送信レートの情報を生成することができる。
制御情報は、さらに往復伝送遅延時間(RTT(Round Trip Time))の情報を含み、生成手段は、判定手段により、無線通信の状態が長期的な悪化状態または短期的な悪化状態であると判定された後、正常状態であると判定される場合、直前に記憶された送信レートおよびRTTの情報に基づいて送信レートおよびRTTの情報を生成することができる。
本発明の第2の受信方法は、送信装置から送信されてくるデータを、無線通信により受信するデータ受信ステップと、データ受信ステップの処理により受信されるデータに基づいて、無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定する判定ステップと、判定ステップの処理により判定される無線通信の状態に基づいて、送信装置による送信を制御する情報である制御情報を生成する生成ステップと、生成ステップの処理により生成される制御情報を、送信装置に送信する制御情報送信ステップとを含み、生成ステップの処理は、判定ステップの処理により無線通信の状態が長期的な悪化状態または短期的な悪化状態であると判定される場合、直前に生成した制御情報を記憶させ、その後、無線通信の状態が正常状態であると判定される場合、直前に記憶された制御情報を用いて、制御情報を生成し、判定ステップの処理により無線通信の状態が、長期的な悪化状態であると判定される場合に、無線通信の悪化状態に対応する制御情報を生成することを特徴とする。
本発明の第のプログラムは、送信装置から送信されてくるデータを、無線通信により受信するデータ受信ステップと、データ受信ステップの処理により受信されるデータに基づいて、無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定する判定ステップと、判定ステップの処理により判定される無線通信の状態に基づいて、送信装置による送信を制御する情報である制御情報を生成する生成ステップと、生成ステップの処理により生成される制御情報を、送信装置に送信する制御情報送信ステップとを含み、生成ステップの処理は、判定ステップの処理により無線通信の状態が長期的な悪化状態または短期的な悪化状態であると判定される場合、直前に生成した制御情報を記憶させ、その後、無線通信の状態が正常状態であると判定される場合、直前に記憶された制御情報を用いて、制御情報を生成し、判定ステップの処理により無線通信の状態が、長期的な悪化状態であると判定される場合に、無線通信の悪化状態に対応する制御情報を生成することを特徴とする。
本発明の第1の送受信システムにおいては、送信装置が、データを送信し、受信装置から無線通信の長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態を表す状態情報を受信し、長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合、その状態情報が受信される直前の、データの送信を制御する情報である制御情報を記憶させ、その後、正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された制御情報を用いて、データの送信を制御し、長期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合に、無線通信の悪化状態に対応する送信の制御を行い、受信装置が、送信装置から送信されてくるデータを、無線通信により受信し、そのデータに基づいて、無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定し、その無線通信の状態を表す状態情報を、送信装置に送信する。
本発明送信装置および送信方法、並びに第1のプログラムにおいては、データを送信し、受信装置から無線通信の長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態を表す状態情報を受信し、長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合、その状態情報が受信される直前の、データの送信を制御する情報である制御情報を記憶させ、その後、正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された制御情報を用いて、データの送信を制御し、長期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合に、無線通信の悪化状態に対応する送信の制御を行う
本発明の第1の受信装置および第1の受信方法、並びに第2のプログラムにおいては、送信装置から送信されてくるデータを、無線通信により受信し、そのデータに基づいて、無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定し、その無線通信の状態を表す状態情報を、送信装置に送信する。
本発明の第2の送受信システムにおいては、送信装置が、データを送信しデータの送信を制御する情報である制御情報を受信し、その制御情報に基づいて、データの送信を制御し、受信装置が、送信装置から送信されてくるデータを、無線通信により受信し、そのデータに基づいて、無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定し、無線通信の状態が長期的な悪化状態または短期的な悪化状態であると判定する場合、直前に生成した制御情報を記憶させ、その後、無線通信の状態が正常状態であると判定する場合、直前に記憶された制御情報を用いて、制御情報を生成し、長期的な悪化状態であると判定する場合に、無線通信の悪化状態に対応する制御情報を生成し、その制御情報を、送信装置に送信する。
本発明の第2の受信装置および第2の受信方法、並びに第のプログラムは、送信装置から送信されてくるデータを、無線通信により受信し、そのデータに基づいて、無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定し、無線通信の状態が長期的な悪化状態または短期的な悪化状態であると判定する場合、直前に生成した制御情報を記憶させ、その後、無線通信の状態が正常状態であると判定する場合、直前に記憶された制御情報を用いて、制御情報を生成し、無線通信の状態が、長期的な悪化状態であると判定する場合に、無線通信の悪化状態に対応する制御情報を生成し、その制御情報を、送信装置に送信する。
本発明によれば、無線通信が悪化状態の場合、データ伝送品質の悪化を軽減し、無線通信が悪化状態から正常状態に回復する場合、悪化する前の送信制御状態に基づいてデータ伝送品質を素早く回復させることができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加されたりする発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の送受信システムは、
データを送信する送信装置(例えば、図2の送信機11)と、前記データを無線通信により受信する受信装置(例えば、図2の受信端末12)とを備える送受信システム(例えば、図2の伝送システム1)において、
前記送信装置は、
前記データを送信するデータ送信手段(例えば、図2の送信部24A)と、
前記受信装置から前記無線通信の長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態(例えば、状態s)を表す状態情報を受信する状態情報受信手段(例えば、図2の受信部24B)と、
前記データ送信手段による送信を制御する制御手段(例えば、図2のレート算出部25)と
を備え、
前記制御手段は、前記状態情報受信手段により前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合、その状態情報が受信される直前の、前記データ送信手段による送信を制御する情報である制御情報を記憶させ(例えば、図7のステップS47の処理)、その後、前記正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された前記制御情報を用いて、前記データ送信手段による送信を制御し(例えば、図7のステップS45の処理)、前記状態情報受信手段により前記長期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合に、前記無線通信の悪化状態に対応する送信の制御を行い、
前記受信装置は、
前記データ送信手段により送信されてくる前記データを、前記無線通信により受信するデータ受信手段(例えば、図2の受信部42B)と、
前記データ受信手段により受信される前記データに基づいて、前記無線通信の状態が、前記長期的な悪化状態、前記短期的な悪化状態、または前記正常状態のいずれであるかを判定する判定手段(例えば、図2の分析部47)と、
前記判定手段により判定される前記無線通信の状態を表す前記状態情報を、前記送信装置に送信する状態情報送信手段(例えば、図2の送信部42A)と
を備える
ことを特徴とする。
請求項2に記載の送信装置は、
データを無線通信により受信装置(例えば、図2の受信端末12)に送信する送信装置(例えば、図2の送信機11)において、
前記データを送信するデータ送信手段(例えば、図2の送信部24A)と、
前記受信装置から前記無線通信の長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態(例えば、状態s)を表す状態情報を受信する状態情報受信手段(例えば、図2の受信部24B)と、
前記データ送信手段による送信を制御する制御手段(例えば、図2のレート算出部25)と
を備え、
前記制御手段は、前記状態情報受信手段により前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合、その状態情報が受信される直前の、前記データ送信手段による送信を制御する情報である制御情報を記憶させ、その後、前記正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された前記制御情報を用いて、前記データ送信手段による送信を制御(例えば、図7のステップS45の処理)、前記状態情報受信手段により前記長期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合に、前記無線通信の悪化状態に対応する送信の制御を行う(例えば、図7のステップS49の処理)
ことを特徴とする。
請求項4に記載の送信装置は、
前記制御情報は、送信レートの情報であり、
前記制御手段は、前記状態情報受信手段により、前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信された後、前記正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された前記送信レートの情報に基づいて算出した送信レートで、前記データが送信されるように、前記データ送信手段による送信を制御する(例えば、図7のステップS45の処理)
ことを特徴とする。
請求項5に記載の送信装置は、
前記制御情報は、さらに往復伝送遅延時間(RTT(Round Trip Time)の情報を含み
前記制御手段は、前記状態情報受信手段により、前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信された後、前記正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された前記送信レートおよびRTTの情報に基づいて算出した送信レートで、前記データが送信されるように、前記データ送信手段による送信を制御する(例えば、図7のステップS45の処理)
ことを特徴とする。
請求項6に記載の送信方法は、
データを無線通信により受信装置(例えば、図2の受信端末12)に送信する送信装置(例えば、図2の送信機11)の送信方法において、
前記データを送信するデータ送信ステップ(例えば、図8のステップS61)と、
前記受信装置から前記無線通信の長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態(例えば、状態s)を表す状態情報を受信する状態情報受信ステップ(例えば、図8のステップS62)と、
前記データ送信ステップの処理による送信を制御する制御ステップ(例えば、図7の伝送レート算出処理)と
を含み、
前記制御ステップの処理は、前記状態情報受信ステップの処理により前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合、その状態情報が受信される直前の、前記データ送信ステップの処理による送信を制御する情報である制御情報を記憶させ(例えば、図7のステップS47の処理)、その後、前記正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された前記制御情報を用いて、前記データ送信ステップの処理による送信を制御(例えば、図7のステップS45の処理)、前記状態情報受信ステップの処理により前記長期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合に、前記無線通信の悪化状態に対応する送信の制御を行う
ことを特徴とする。
請求項7に記載のプログラムは、
データを無線通信により受信装置(例えば、図2の受信端末12)に送信する処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
前記データを送信するデータ送信ステップ(例えば、図8のステップS61)と、
前記受信装置から前記無線通信の長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態(例えば、状態s)を表す状態情報を受信する状態情報受信ステップ(例えば、図8のステップS62)と、
前記データ送信ステップの処理による送信を制御する制御ステップ(例えば、図7の伝送レート算出処理)と
を含み、
前記制御ステップの処理は、前記状態情報受信ステップの処理により前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合、その状態情報が受信される直前の、前記データ送信ステップの処理による送信を制御する情報である制御情報を記憶させ(例えば、図7のステップS47の処理)、その後、前記正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された前記制御情報を用いて、前記データ送信ステップの処理による送信を制御(例えば、図7のステップS45の処理)、前記状態情報受信ステップの処理により前記長期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合に、前記無線通信の悪化状態に対応する送信の制御を行う
ことを特徴とする。
請求項8に記載の受信装置は、
データを送信する送信装置(例えば、図2の送信機11)から、前記データを無線通信に
より受信する受信装置(例えば、図2の受信端末12)において、
前記送信装置から送信されてくる前記データを、前記無線通信により受信するデータ受信手
段(例えば、図2の受信部42B)と、
前記データ受信手段により受信される前記データに基づいて、前記無線通信の状態(例えば、状態s)が、前記長期的な悪化状態、前記短期的な悪化状態、または前記正常状態のいずれであるかを判定手段(例えば、図2の分析部47)と、
前記判定手段により判定される前記無線通信の状態を表す状態情報を、前記送信装置に送信する状態情報送信手段(例えば、図2の送信部42A)と
を備えることを特徴とする。
請求項に記載の受信装置は、
前記データに基づいて、前記無線通信の状態に関する情報である無線通信情報を検出する検出手段(例えば、図2の無線監視部46)
をさらに備え、
前記判定手段は、前記検出手段により所定の時刻に検出された前記無線通信情報の値(例えば、瞬間値err)と、その時刻を含む所定の時間内に検出された前記無線通信情報の値の平均値(例えば、移動平均値err_ave)とに基づいて、前記無線通信の状態を判定する(例えば、図6のステップS25乃至S27の処理)
ことを特徴とする。
請求項11に記載の受信方法は、
データを送信する送信装置(例えば、図2の送信機11)から、前記データを無線通信に
より受信する受信装置(例えば、図2の受信端末12)の受信方法において、
前記送信装置から送信されてくる前記データを、前記無線通信により受信するデータ受信ステップ(例えば、図8のステップS80)と、
前記データ受信ステップの処理により受信される前記データに基づいて、前記無線通信の状態(例えば、状態s)が、前記長期的な悪化状態、前記短期的な悪化状態、または前記正常状態のいずれであるかを判定する判定ステップ(例えば、図6のステップS25乃至S27)と、
前記判定ステップの処理により判定される前記無線通信の状態を表す状態情報を、前記
送信装置に送信する状態情報送信ステップ(例えば、図5のステップS8)と
を含むことを特徴とする。
請求項12に記載のプログラムは、
データを送信する送信装置(例えば、図2の送信機11)から、前記データを無線通信により受信する処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
前記送信装置から送信されてくる前記データを、前記無線通信により受信するデータ受信ステップ(例えば、図8のステップS80)と、
前記データ受信ステップの処理により受信される前記データに基づいて、前記無線通信の状態(例えば、状態s)が、前記長期的な悪化状態、前記短期的な悪化状態、または前記正常状態のいずれであるかを判定する判定ステップ(例えば、図6のステップS25乃至S27)と、
前記判定ステップの処理により判定される前記無線通信の状態を表す状態情報を、前記送信装置に送信する状態情報送信ステップ(例えば、図5のステップS8)と
を含むことを特徴とする。
請求項13に記載の送受信システムは、
データを送信する送信装置(例えば、図10の送信機81)と、前記データを無線通信により受信する受信装置(例えば、図10の受信端末82)とを備える送受信システム(例えば、図10の伝送システム1)において、
前記送信装置は、
前記データを送信するデータ送信手段(例えば、図10の送信部91A)と、
前記データ送信手段による送信を制御する情報である制御情報を受信する制御情報受信手段(例えば、図10の受信部91B)と、
前記制御情報受信手段により受信された制御情報に基づいて、前記データ送信手段による送信を制御する制御手段(例えば、図10の符号化部22)と
を備え、
前記受信装置は、
前記データ送信手段により送信されてくるデータを、前記無線通信により受信するデータ受信手段(例えば、図10の受信部101B)と、
前記データ受信手段により受信されるデータに基づいて、前記無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定する判定手段(例えば、図10の分析部104)と、
前記判定手段により判定される前記無線通信の状態に基づいて、前記制御情報を生成する生成手段(例えば、図10のレート算出部105)と、
前記生成手段により生成される前記制御情報を、前記送信装置に送信する制御情報送信手段(例えば、図10の送信部101A)と
を備え、
前記生成手段は、前記判定手段により前記無線通信の状態が前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態であると判定される場合、直前に生成した前記制御情報を記憶させ(例えば、図7のステップS47の処理)、その後、前記無線通信の状態が前記正常状態であると判定される場合、直前に記憶された前記制御情報を用いて、前記制御情報を生成(例えば、図7のステップS45の処理)、前記判定手段により前記無線通信の状態が、前記長期的な悪化状態であると判定される場合に、前記無線通信の悪化状態に対応する前記制御情報を生成する
ことを特徴とする。
請求項1に記載の受信装置は、
データを送信する送信装置(例えば、図10の送信機81)から、前記データを無線通信により受信する受信装置(例えば、図10の受信端末82)において、
前記送信装置から送信されてくるデータを、前記無線通信により受信するデータ受信手段(例えば、図10の受信部101B)と、
前記データ受信手段により受信されるデータに基づいて、前記無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定する判定手段(例えば、図10の分析部104)と、
前記判定手段により判定される前記無線通信の状態に基づいて、前記送信装置による送信を制御する情報である制御情報を生成する生成手段(例えば、図10のレート算出部105)と、
前記生成手段により生成される前記制御情報を、前記送信装置に送信する制御情報送信手段(例えば、図10の送信部101A)と
を備え、
前記生成手段は、前記判定手段により前記無線通信の状態が前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態であると判定される場合、直前に生成した前記制御情報を記憶させ、(例えば、図7のステップS47の処理)、その後、前記無線通信の状態が前記正常状態であると判定される場合、直前に記憶された前記制御情報を用いて、前記制御情報を生成(例えば、図7のステップS45の処理)、前記判定手段により前記無線通信の状態が、前記長期的な悪化状態であると判定される場合に、前記無線通信の悪化状態に対応する前記制御情報を生成する
ことを特徴とする。
請求項15に記載の受信装置は、
前記データに基づいて、前記無線通信の状態に関する情報である無線通信情報を検出する検出手段(例えば、図10の無線監視部46)
をさらに備え、
前記判定手段は、前記検出手段により所定の時刻に検出された前記無線通信情報の値(例えば、瞬間値err)と、その時刻を含む所定の時間内に検出された前記無線通信情報の値の平均値(例えば、移動平均値err_ave)とに基づいて、前記無線通信の状態を判定する(例えば、図6のステップS25乃至S27の処理)
ことを特徴とする。
請求項17に記載の受信装置は、
前記制御情報は、送信レートの情報であり、
前記生成手段は、前記判定手段により、前記無線通信の状態が前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態であると判定された後、前記正常状態であると判定される場合、直前に記憶された前記送信レートの情報に基づいて前記送信レートの情報を生成する
ことを特徴とする。
請求項18に記載の受信装置は、
前記制御情報は、さらに往復伝送遅延時間(RTT(Round Trip Time)の情報を含み
前記生成手段は、前記判定手段により、前記無線通信の状態が前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態であると判定された後、前記正常状態であると判定される場合、直前に記憶された前記送信レートおよびRTTの情報に基づいて前記送信レートおよびRTTの情報を生成する
ことを特徴とする。
請求項19に記載の受信方法は、
データを送信する送信装置(例えば、図10の送信機81)から、前記データを無線通信により受信する受信装置(例えば、図10の受信端末82)の受信方法において、
前記送信装置から送信されてくるデータを、前記無線通信により受信するデータ受信ステップ(例えば、図12のステップS121)と、
前記データ受信ステップの処理により受信されるデータに基づいて、前記無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定する判定ステップ(例えば、図6のステップS25乃至S27)と、
前記判定ステップの処理により判定される前記無線通信の状態に基づいて、前記送信装置による送信を制御する情報である制御情報を生成する生成ステップ(例えば、図11のステップS97)と、
前記生成ステップの処理により生成される前記制御情報を、前記送信装置に送信する制御情報送信ステップ(例えば、図11のステップS98)と
を含み、
前記生成ステップの処理は、前記判定ステップの処理により前記無線通信の状態が前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態であると判定される場合、直前に生成した前記制御情報を記憶させ(例えば、図7のステップS47の処理)、その後、前記無線通信の状態が前記正常状態であると判定される場合、直前に記憶された前記制御情報を用いて、前記制御情報を生成(例えば、図7のステップS45の処理)、前記判定ステップの処理により前記無線通信の状態が、前記長期的な悪化状態であると判定される場合に、前記無線通信の悪化状態に対応する前記制御情報を生成する
ことを特徴とする。
請求項2に記載のプログラムは、
データを送信する送信装置(例えば、図10の送信機81)から、前記データを無線通信により受信する処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
前記送信装置から送信されてくるデータを、前記無線通信により受信するデータ受信ステップ(例えば、図12のステップS121)と、
前記データ受信ステップの処理により受信されるデータに基づいて、前記無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定する判定ステップ(例えば、図6のステップS25乃至S27)と、
前記判定ステップの処理により判定される前記無線通信の状態に基づいて、前記送信装置による送信を制御する情報である制御情報を生成する生成ステップ(例えば、図11のステップS97)と、
前記生成ステップの処理により生成される前記制御情報を、前記送信装置に送信する制御情報送信手段(例えば、図11のステップS98)と
を含み、
前記生成ステップの処理は、前記判定ステップの処理により前記無線通信の状態が悪化状態であると判定される場合、直前に生成した前記制御情報を記憶させ(例えば、図7のステップS47の処理)、その後、前記無線通信の状態が正常状態であると判定される場合、直前に記憶された前記制御情報を用いて、前記制御情報を生成する(例えば、図7のステップS45の処理)
ことを特徴とする。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図2は、本発明を適用した伝送システム1の機能的構成例を示す図である。
図2の伝送システム1は、送信機11、受信端末12、有線のIP網13、および無線基地局14から構成され、送信機11は、IP網13と無線基地局14を介して受信端末12にデータを送信(伝送)し、受信端末12は、そのデータを無線通信により受信する。
送信機11は、コンテンツ記憶部21、符号化部22、送信制御部23、通信部24、レート算出部25、記憶部26、および計時部27から構成される。
送信機11のコンテンツ記憶部21は、事前に外部のパーソナルコンピュータ(図示せず)などから、IP網13を介して送信されてくるデータ、または送信機11に設けられたデジタルスチルカメラ(図示せず)などにより撮影された結果得られるデータなどを記憶する。また、コンテンツ記憶部21は、既に記憶しているデータを読み出し、符号化部22に供給する。
符号化部22は、レート算出部25からの伝送レートに基づいて、符号化レートを決定する。符号化部22は、その符号化レートでコンテンツ記憶部11から供給されるデータを符号化し、パケット化して、送信制御部23に供給する。その結果、レート算出部25からの伝送レートでデータが送信される。
送信制御部23は、符号化部22からのパケット化されたデータを、通信部24に供給する。なお、パケットには、シーケンシャルな番号(以下、シーケンス番号という)が付与されており、そのシーケンス番号などがヘッダ情報として付加されている。
通信部24は、送信部24Aと受信部24Bとから構成される。送信部24Aは、送信制御部23からのパケット化されたデータを、IP網13と基地局14を介して送信する。受信部24Bは、アンテナ41からIP網13と基地局14を介して送信されてくる、無線通信の状態s、無線パケットエラー率、パケットロス率、シーケンス番号、および受信端末12における自分自身に対応するデータの受信時刻(以下、データ受信時刻という)と、自分自身の送信時刻(以下、制御メッセージ送信時刻という)との時間tを表す情報を、制御メッセージとして受信し、その制御メッセージをレート算出部25に供給する。
レート算出部25は、受信部24Bからの制御メッセージと、計時部27から供給される現在の時刻を表す情報に基づいて、伝送レートとRTTを算出する。レート算出部25は、必要に応じて、伝送レートとRTTを記憶部26に供給して記憶させたり、記憶部26に既に記憶されている伝送レートとRTTを読み出す。レート算出部25は、伝送レートを符号化部22に供給する。
なお、符号化部22が、JPEG(Joint Photographic Experts Group)2000に準拠した階層符号化を行う場合には、レート算出部25が、送信制御部23に伝送レートを供給し、送信制御部23が、その伝送レートに基づいて、送信対象とするデータ量を調整することにより、伝送レートを変更する。
記憶部26は、レート算出部25からの伝送レートとRTTを記憶する。計時部27は、現在の時刻を計時し、その現在の時刻を表す情報をレート算出部25に供給する。
IP網13は、例えば、プロバイダまたは家庭内などに設けられ、基地局14と接続されている。通信部24の送信部24Aから送信されるデータは、有線のIP網13を介して基地局14に供給される。また、基地局14により受信された無線電波に対応する、制御メッセージは、IP網13を介して送信器11の受信部24Bに供給される。
基地局14は、IP網13を介して供給されるデータに対応する無線電波を出力し、アンテナ41を介して出力される無線電波を受信することにより、無線通信を行う。
受信端末12は、アンテナ41、無線通信部42、受信検出部43、復号部44、出力部45、無線監視部46、分析部47、記憶部48、および計時部49から構成される。
基地局14から出力される無線電波は、アンテナ41を介して受信され、無線通信部42に供給される。無線通信部42は、送信部42Aと受信部42Bから構成される。送信部42Aは、分析部47から供給される無線通信の状態s、無線パケットエラー率、パケットロス率、シーケンス番号、および時間tを表す情報を、制御メッセージとしてパケット化し、そのパケット化された制御メッセージに対応する無線電波を、アンテナ41を介して出力する。
受信部42Bは、アンテナ41を介して受信された無線電波を、その無線電波に対応するデータに変換し、受信検出部43と無線監視部46に供給する。即ち、受信部42Bは、無線通信により基地局14からアンテナ41を介してデータを受信し、受信検出部43と無線監視部46に供給する。
受信検出部43は、受信部42Bからのパケット化されたデータに基づいて、通信路全体(IP網13、並びに基地局14とアンテナ41間の無線区間)におけるパケットロス率を検出し、分析部47に供給する。また、受信検出部43は、パケットに付加されているヘッダ情報のシーケンス番号を取得するとともに、計時部49から供給される現在の時刻を表す時刻情報に基づいて、その時刻をデータ受信時刻として取得し、シーケンス番号とデータ受信時刻を分析部47に供給する。さらに、受信検出部43は、受信部42Bからのデータを、復号部44に供給する。
なお、受信検出部43は、パケットロス率のほか、受信したパケットの数、RTTなどを検出するようにしてもよい。
復号部44は、受信検出部43からのデータを復号し、出力部45に供給する。出力部45は、復号部44からのデータに対応する画像や音声を出力する。
無線監視部46は、受信部42Bからのパケット化されたデータに基づいて、フェージングなどによって生じる無線特有の通信状態に関する情報を監視する。例えば、無線監視部46は、無線特有の通信状態に関する情報として、ファイエラーやCRC(Cyclic Redundancy Check)エラーなどの物理エラーを監視し、無線パケットエラー率を算出する。そして、無線監視部46は、無線パケットエラー率を分析部47に供給する。
なお、無線監視部46は、無線特有の通信状態に関する情報として、無線パケットエラー率のほか、受信電波強度、信号対雑音比、通信速度モード、無線ビットエラー率、再送回数などを監視するようにしてもよいが、本実施の形態では、無線LANを用いた実験測定を通じた考察により、フェージングによる通信路への影響(RTT、スループットなど)を示し、かつ受信端末12によって取得可能な無線パケットエラー率を例として説明する。
分析部47は、監視部46からの無線パケットエラー率を記憶部48に供給し、記憶させる。分析部47は、記憶部48に既に記憶されている無線パケットエラー率を読み出し、その無線パケットエラー率に基づいて、無線通信の状態sを判定する。また、分析部47は、計時部49からの時刻情報に基づいて、制御メッセージを送信する時刻を制御メッセージ送信時刻として認識し、その制御メッセージ送信時刻と受信検出部43からのデータ受信時刻との時間tを算出する。分析部47は、状態s、無線監視部46からの無線パケットエラー率、受信検出部43からのパケットロス率とシーケンス番号、並びに時間tを表す情報を、制御メッセージとして、無線通信部42の送信部42Aに供給する。
記憶部48は、分析部47からの無線パケットエラー率を記憶する。計時部49は、現在の時刻を計時し、その時刻を表す情報を、受信検出部43と分析部47に供給する。
図3は、図2の送信機11のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図3に示されるように、CPU(Central Processing Unit)61は、バス64を介して、ROM(Read Only Memory)62とRAM(Random Access Memory)63に接続される。CPU61は、ROM62に記憶されているプログラム、または、記録部68に記録されているプログラムにしたがって各種の処理を実行する。RAM63には、CPU61が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。
CPU61にはまた、バス64を介して入出力インターフェース65が接続されている。入出力インターフェース65には、キーボード、マウスなどよりなる入力部66、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイなどよりなる出力部67が接続されている。CPU61は、入力部66から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU61は、処理の結果得られた画像や音声などを出力部67に出力する。
入出力インターフェース65に接続されている記録部68は、例えば、ハードディスクなどで構成され、CPU61が実行するプログラムや各種のデータを記録する。通信部69は、例えば、IP網13と基地局14を介して受信端末12と通信する。
なお、プログラムは、通信部69を介して取得され、記録部68に記録されるようにしてもよい。
入出力インターフェース65に接続されているドライブ70は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディア71が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記録部68に転送され、記録される。
なお、受信端末12は、送信機11と同様に構成されるので、説明は省略する。但し、受信端末12の通信部69は、アンテナ41などにより構成され、無線通信を行う。
次に、図4を参照して、図2の分析部47が判定する状態sについて説明する。
図4に示すように、無線通信の状態sは、0乃至3の3つのレベルで表される。具体的には、無線監視部46により所定の時刻に算出(検出)された無線パケットエラー率の差分である瞬間値errと、その時刻を含む所定の時間内に検出された無線パケットエラー率の差分の平均値である移動平均値err_aveとがともに小さい場合、分析部47は、無線通信の状態が安定状態(正常状態)であると判定し、無線通信の状態sを1とする。この場合、送信機11のレート算出部25は、有線通信の輻輳を考慮した伝送レート制御(以下、有線輻輳制御という)を行う。
また、移動平均値err_aveは小さいが、瞬間値errは大きい場合、分析部47は、無線通信の状態が短期的な悪化状態(エラー状態)であると判定し、無線通信の状態sを1とする。この場合、レート算出部25は、直前の無線通信の状態sが0のときに算出されたRTTと伝送レートとを記憶部26に記憶(退避)させ、有線輻輳制御を行う。
なお、無線通信の状態sが1から0に変更される場合、レート算出部25は、状態sが1のときに記憶部26に記憶された伝送レートを、新たな伝送レートとする。
さらに、移動平均値err_aveが大きい場合、分析部47は、無線通信の状態sが長期的な悪化状態であると判定し、無線通信の状態sを2とする。この場合、レート算出部25は、無線通信の状態(状況)に適応する伝送レート制御を行う。
なお、無線通信の状態sが0から2に変更される場合も、レート算出部25は、直前の無線通信の状態sが0のときに算出されたRTTと伝送レートとを記憶部26に記憶させ、無線通信の状態sが2から0に回復した場合、その伝送レートを新たな伝送レートとする。
ここで、無線通信の状態sを正常状態、短期的な悪化状態、および長期的な悪化状態の3つのレベルで表す理由を、以下に説明する。出願人は、無線LAN(例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11に準拠した無線LAN)を用いた実験をいくつかの条件で行い、フェージングの発生とその影響を検証した結果、無線通信においては、短期的な無線通信の悪化状態と、数百ミリ秒から数秒のやや長期的な無線通信の悪化状態との双方が発生することが分かった。
さらに、詳細な検証の結果、長期的な無線通信の悪化状態は、反射物が多くフェージングの影響が大きい周辺環境のとき、または基地局14の制御によって伝送のモードや符号化レートの変更が行われたときに発生することが分かった。
また、同時に、送信機11と受信端末12間全体の通信状態を検証した結果、短期的な無線通信の悪化状態は、即時的に全体の通信状態に影響を及ぼさないことが多い一方、長期的な無線通信の悪化状態はRTTの大幅な増大とスループットの低下が認められた。この理由としては、瞬時的な無線通信の悪化状態の影響は、無線通信に余剰帯域がある場合、基地局14のバッファ制御によって吸収されることが考えられる。
以上のように、短期的な無線通信の悪化状態と、長期的な無線通信の悪化状態とでは、送信機11と受信端末12間全体の通信状態に与える影響が異なるので、伝送システム1では、無線通信の状態sを正常状態、短期的な悪化状態、および長期的な悪化状態の3つのレベルで表し、レート算出部25が、そのレベルに応じて、伝送レート制御を行う。
即ち、レート算出部25は、状態sが、即時的に全体の通信状態に影響を及ぼさない短期的な悪化状態を表す1である場合、状態sが正常状態を表す0である場合と同様に、有線輻輳制御を行う。一方、レート算出部25は、状態sが、RTTの大幅な増大とスループットの低下を及ぼす長期的な無線通信の悪化状態を表す2である場合、無線通信の状態(状況)に適応する伝送レート制御を行う。
次に、図5を参照して、図2の受信端末12が行うデータ(コンテンツ)受信処理について説明する。このデータ受信処理は、例えば、受信部42Bにより、送信機11の送信部24Aから、IP網13、基地局14、およびアンテナ41を介して送信されてくるデータに対応する無線電波が受信されたとき、開始される。
ステップS1において、無線監視部46は、受信部42Bから供給されるパケット化されたデータに基づいて、無線パケットエラー率を、初期値として算出(取得)し、分析部47に供給する。分析部47は、その瞬間値errを記憶部48に記憶して、ステップS2に進む。
ステップS2において、分析部47は、所定の時間(例えば、20乃至50ms)が経過したかどうか、即ち、無線パケットエラー率を取得する時刻をカウントするタイマ(図示せず)による割り込みが発生したかどうかを判定し、所定の時間が経過していないと判定された場合、所定の時間が経過するまで待機する。
ステップS2の処理後は、ステップS3に進み、受信検出部43は、受信部42Bから供給されるパケット化されたデータと計時部49からの時刻情報に基づいて、パケットロス率、シーケンス番号、およびデータ受信時刻を取得し、分析部47に供給する。
具体的には、受信検出部43は、受信部42Bからのパケット化されたデータに基づいて、通信路全体におけるパケットロス率を検出(取得)し、分析部47に供給する。また、受信検出部43は、パケットに付加されているヘッダ情報のシーケンス番号を取得するとともに、計時部49から供給される現在の時刻を表す時刻情報に基づいて、その時刻をデータ受信時刻として取得し、シーケンス番号とデータ受信時刻を分析部47に供給する。
ステップS3の処理後は、ステップS4に進み、無線監視部46は、受信部42Bから供給されるデータに基づいて、無線パケットエラー率を取得し、分析部47に供給して、ステップS5に進む。
ステップS5において、分析部47は、ステップS1で供給された初期値または前回のステップS4で供給された無線パケットエラー率と、今回のステップS4で供給された無線パケットエラー率との差分を、瞬間値errとして算出する。なお、ステップS5の処理を行わず、無線監視部46からの無線パケットエラー率を、そのまま瞬間値errとするようにしてもよい。
ステップS5の処理後は、ステップS6に進み、分析部47は、ステップS5で算出される瞬間値errに基づいて、無線通信の状態sを判定する無線状態判定処理を行う。なお、無線状態判定処理の詳細は、後述する図6を参照して説明する。
ステップS6の処理後は、ステップS7に進み、分析部47は、いま計時部49から供給される時刻を制御メッセージ送信時刻とし、その制御メッセージ送信時刻と、ステップS3で供給されるデータ受信時刻に基づいて、制御メッセージ送信時刻とデータ受信時刻との時間tを算出し、ステップS8に進む。
ステップS8において、分析部47は、ステップS6で判定された状態s、ステップS4で供給された無線パケットエラー率、ステップS3で供給されたパケットロス率とシーケンス番号、並びにステップS7で算出された時間tを表す情報を制御メッセージとして、無線通信部42の送信部42Aに供給する。送信部42Aは、その制御メッセージをパケット化して、そのパケット化された制御メッセージに対応する無線電波を、アンテナ41を介して送信し、ステップS2に戻り、上述した処理を繰り返す。即ち、所定の時間ごとに、パケットロス率、シーケンス番号、時間t、および瞬間値errが取得され、制御メッセージが送信される。
次に、図6を参照して、図5のステップS6の無線状態判定処理について説明する。
ステップS21において、分析部47は、直前の図5のステップS5で算出された瞬間値errと記憶部48に既に記憶されている瞬間値errとに基づいて、移動平均値err_aveを算出する。具体的には、分析部47は、記憶部48に既に記憶されている瞬間値errのうち、最新の所定の個数(例えば、29個)の瞬間値errの平均値である前平均値err_ave´を算出し、その前平均値err_ave´と直前のステップS5で算出した瞬間値errとに基づいて、以下の式(1)により、移動平均値err_aveを算出する。
err_ave=αerr_ave´+(1-α)err
・・・(1)
なお、αは予め設定される1より小さい定数(例えば、0.9)である。
ステップS21の処理後は、ステップS22に進み、分析部47は、図5のステップS5で算出された瞬間値errと、移動平均値err_aveとを記憶部48に記憶させる。なお、記憶部48の空き容量がなくなる場合、最も古い瞬間値errと移動平均値err_aveを削除する。
ステップS22の処理後は、ステップS23に進み、分析部47は、ステップS22で記憶された移動平均値err_aveが、予め設定された所定の閾値Th1より小さいかどうかを判定し、所定の閾値Th1より小さいと判定した場合、ステップS24に進む。
ステップS24において、分析部47は、瞬間値errが予め設定された所定の閾値Th2より小さいかどうかを判定し、所定の閾値Th2より小さいと判定した場合、ステップS25に進む。
ステップS25において、分析部47は、無線通信の状態sを0に設定し、図5のステップS6に戻り、ステップS7に進む。
一方、ステップS23において、移動平均値err_aveが所定の閾値Th1より小さくはない(以上である)と判定された場合、ステップS27に進み、分析部47は、状態sを2に設定し、図5のステップS6に戻り、ステップS7に進む。
また、ステップS24において、瞬間値errが所定の閾値Th2以上であると判定された場合、ステップS26に進み、分析部47は、状態sを1に設定し、図5のステップS6に戻り、ステップS7に進む。
次に、図7を参照して、図2のレート算出部25が行う伝送レート算出処理について説明する。この伝送レート算出処理は、例えば、図5のステップS8で受信端末12から基地局14とIP網13を介して送信されてくる制御メッセージが、受信部24Bにより受信されたとき開始される。
ステップS41において、レート算出部25は、受信部24Bから供給される制御メッセージのシーケンス番号と時間tに基づいて、RTTを算出する。具体的には、例えば、レート算出部25は、送信部24Aによりデータが送信されるときの時刻であるデータ送信時刻Tを、そのデータに付加されたシーケンス番号に対応付けて、記憶部26に記憶しておく。レート算出部25は、受信部24Bからのシーケンス番号に基づいて、記憶部26から、そのシーケンス番号に対応するデータ送信時刻T1を読み出す。そして、レート算出部25は、そのデータ送信時刻T1、計時部27から供給される時刻T2、および時間tを用いて、以下の式(2)を演算することにより、RTTを算出する。
RTT=T2-T1-t
・・・(2)
ステップS41の処理後は、ステップS42に進み、レート算出部24は、受信部24Bからの制御メッセージの状態sを記憶部26に記憶し、その状態sが0であるかどうかを判定する。
ステップS42において、状態sが0であると判定された場合、ステップS43に進み、レート算出部24は、前回のステップS42で記憶部26に記憶された状態sである前状態p_sも0であるかどうかを判定し、前状態p_sは0ではないと判定した場合、ステップS44に進む。
ステップS44において、レート算出部24は、後述するステップS47で退避(記憶)されたRTTと伝送レートを、記憶部26から読み出し、ステップS45に進む。
ステップS45において、レート算出部24は、読み出した伝送レート、またはRTTをも用い、さらに有線輻輳制御(例えばRFC3448で規定されるTFRC)のTCP親和性のある伝送レート算出式を用いて、伝送レートを算出する。
具体的には、例えば、レート算出部24は、読み出された伝送レートをそのまま新たな伝送レートとする。この場合、無線通信の状態の短期的または長期的悪化状態から正常状態への回復に伴い、高速に伝送レートを回復させる。
なお、レート算出部24は、ステップS41で算出されたRTT、またはステップS44で読み出したRTTと、いま受信部24Bから供給された制御メッセージのパケットロス率とを用いて伝送レートを算出し、その算出した伝送レートと、読み出された伝送レートとを比較して、小さい方を新たな伝送レートとすることもできる。この場合、有線通信の輻輳が考慮されるが、無線通信の悪化状態の影響の残りにより、伝送レートが小さくなる可能性がある。
レート算出部24は、伝送レートを符号化部22に供給し、処理を終了する。その結果、送信部24Aは、レート算出部24により算出された伝送レートで、データを送信する。
一方、ステップS43において、前状態p_sも0であると判定された場合、ステップS45に進み、レート算出部24は、有線輻輳制御の手法にしたがって、ステップS41で算出されたRTTと、受信部24Bからの制御メッセージのパケットロス率を用いて、同様にTCP親和性のある伝送レートを算出し、さらにAIMDアルゴリズムに基づいて補正する。そして、レート算出部24は、補正後の伝送レートを符号化部22に供給する。
また、ステップS42において、制御メッセージの状態sが0ではないと判定された場合、ステップS46に進み、レート算出部24は、前状態p_sも0ではないかどうかを判定する。
ステップS46において、前状態p_sは0であると判定された場合、ステップS47に進み、レート算出部24は、前回のステップS41で算出されたRTTと、前回のステップS45で算出された伝送レートとを記憶部26に退避(記憶)させる。即ち、レート算出部24は、無線通信の状態sが悪化状態になる前の正常状態(状態s=1)におけるRTTと伝送レートを退避させる。
ステップS46で前状態p_sも0ではないと判定された場合、またはステップS47の処理後は、ステップS48に進み、レート算出部24は、制御メッセージの状態sが2であるかどうかを判定する。
ステップS48において、制御メッセージの状態sが2ではない、即ち制御メッセージの状態sが1であると判定された場合、レート算出部24は、ステップS45に進み、有線輻輳制御の手法にしたがって、ステップS41で算出されたRTTと、受信部24Bからの制御メッセージのパケットロス率を用いて、伝送レートを算出する。そして、レート算出部24は、算出した伝送レートを符号化部22に供給する。
ステップS48において、状態sが2であると判定された場合、ステップS49に進み、レート算出部25は、受信部24Bから供給される制御メッセージの無線パケットエラー率に基づいて、到達確率P(=1−(無線パケットエラー率))を算出し、ステップS50に進む。
ステップS50において、レート算出部25は、到達確率Pに基づいて、直前のステップS47で退避された無線通信が正常状態であるときの伝送レートと、到達確率Pとの積を、新たな伝送レートとして算出する。これにより、悪化している無線通信の状態に対して送信可能な伝送レートを算出することができる。
次に、図8を参照して、図2の送信機11が受信端末12にデータを送信するデータ送信処理について説明する。
ステップS61において、送信機11の送信部24Aは、予め設定された所定の伝送レートで、シーケンス番号i1を付加したデータのパケットを、IP網13と基地局14を介して、受信端末12に送信する。このとき、無線通信の状態は正常状態であるものとする。
ステップS80において、受信端末12は、図5のステップS1乃至S5、図6のステップS21乃至S25の処理を行い、無線通信の状態sを0(無線影響なし)とする。その後、受信端末12は、図5のステップS7とS8の処理を行い、シーケンス番号i1、時間t1、パケットロス率p_loss_1、状態sである0、および無線パケットエラー率err_r1を表す情報を制御メッセージとして、その制御メッセージに対応する無線電波を送信する。
ステップS61の処理後は、ステップS62に進み、送信機11の受信部24Bは、受信端末12から送信されてくる制御メッセージを受信する。そして、レート算出部25は、図7のステップS41乃至S43、およびS45の処理を行い、有線輻輳制御の手法にしたがって、伝送レートrate1を算出する。レート算出部25は、その伝送レートrate1を符号化部22に供給する。
ステップS62の処理後は、ステップS63に進み、送信部24Aは、伝送レートrate1でデータを送信する。このとき、無線通信の状態は短期的(瞬間的)な悪化状態であるものとする。
ステップS80の処理後は、ステップS81に進み、受信端末12は、図5のステップS2乃至S5、図6のステップS21乃至S24、およびS26の処理を行い、無線通信の状態sを1とする(短期的悪化判定)。その後、受信端末12は、図5のステップS7とS8の処理を行い、シーケンス番号i2、時間t2、パケットロス率p_loss_2、状態sである1、および無線パケットエラー率err_r2を表す情報を、制御メッセージとして、その制御メッセージに対応する無線電波を送信する。
ステップS63の処理後は、ステップS64に進み、送信機11の受信部24Bは、受信端末12から送信されてくる制御メッセージを受信し、レート算出部25は、図7のステップS41,S42,S46、およびS47の処理を行い、ステップS62(の図7のステップS41)で算出されたRTTと、ステップS62(の図7のステップS45)で算出された伝送レートrate1とを、記憶部26に退避させる。
ステップS64の処理後は、ステップS65に進み、レート算出部25は、図7のステップS48とS45の処理を行い、有線輻輳制御の手法にしたがい、ステップS64(の図7のステップS41)で算出されたRTTと、ステップS64で受信された制御メッセージのパケットロス率p_loss_2を用いて、伝送レートrate2を算出する。そして、レート算出部25は、その伝送レートrate2を符号化部22に供給し、ステップS66に進む。
ステップS66において、送信部24Aは、伝送レートrate2でデータを送信する。このとき、無線通信の状態は長期的(継続的)な悪化状態であるものとする。
ステップS81の処理後は、ステップS82に進み、受信端末12は、図5のステップS2乃至S5、図6のステップS21乃至S23,およびS27の処理を行い、無線通信の状態sを2とする(長期的悪化判定)。その後、受信端末12は、図5のステップS7とS8の処理を行い、シーケンス番号i3、時間t3、パケットロス率p_loss_3、状態sである2、および無線パケットエラー率err_r3を表す情報を制御メッセージとして、その制御メッセージに対応する無線電波を送信する。
ステップS66の処理後は、ステップS67に進み、送信機11の受信部24Bは、受信端末12から送信されてくる制御メッセージを受信し、レート算出部25は、図7のステップS41,S42,S46、およびS48乃至S50の処理を行い、到達確率Pに基づいて、ステップS64(の図7のステップS47)で退避された伝送レートrate1と、到達確率Pとの積を算出し、その結果得られる値を、伝送レートrate3として算出する。そして、レート算出部25は、その伝送レートrate3を符号化部22に供給し、ステップS68に進む。
ステップS68において、送信部24Aは、伝送レートrate3でデータを送信する。このとき、無線通信の状態は正常状態に回復したものとする。
ステップS82の処理後は、ステップS83に進み、受信端末12は、図5のステップS2乃至S6、図6のステップS21乃至S25の処理を行い、無線通信の状態sを0とする(回復判定)。その後、受信端末12は、図5のステップS7とS8の処理を行い、シーケンス番号i4、時間t4、パケットロス率p_loss_4、状態sである0、および無線パケットエラー率err_r4を表す情報を制御メッセージとして、その制御メッセージに対応する無線電波を送信する。
ステップS68の処理後は、ステップS69に進み、送信機11の受信部24Bは、受信端末12から送信されてくる制御メッセージを受信し、レート算出部25は、図7のステップS41乃至S43、およびS44の処理を行い、ステップS64(の図7のステップS47)で退避された無線状態が悪化する前のRTTと伝送レートrate1を読み出す。そして、レート算出部25は、図7のステップS45の処理を行い、読み出した伝送レートrate1を新たな伝送レートとし、伝送レートrate1を符号化部22に供給する。
ステップS70の処理後は、ステップS71に進み、送信部24Aは、伝送レートrate1でデータを送信する。
なお、図8では説明の便宜上、送信機11が制御メッセージを受信した後、データを送信するように書いたが、実際には、送信機11は、制御メッセージの受信を待たずに、随時データを送信する。
次に、図9A乃至図9Cを参照して、フェージング環境において、図2の伝送システム1で伝送レートを制御した場合の伝送レートについて説明する。
図9A乃至図9Cでは、図9Aが無線パケットエラー率(%)の時間変化を、図9Bが伝送レート(Mbps)の時間変化を、図9Cの上段がRTT(ms)の時間変化を、図9Cの下段がパケットロス率(%)の時間変化を、それぞれ示している。なお、図9A乃至図9Cにおいて、横軸は時間(s)を表している。
図9Aでは、1秒以上の無線パケットエラー率の高い状態が30乃至35秒付近(図9Aの円E1)、38乃至40秒付近(図9Aの円E2)、45乃至50秒付近(図9Aの円E3)、および62秒付近(図9Aの円E4)で発生している。即ち、30乃至35秒付近、38乃至40秒付近、45乃至50秒付近、および62秒付近で、無線通信の長期的な悪化状態が発生している。
この場合、レート算出部25は、図7のステップS49において、受信部24Bから供給される制御メッセージの無線パケットエラー率に基づいて、到達確率Pを算出する。そして、ステップS50において、レート算出部25は、その到達確率Pに基づいて、直前のステップS47で退避された無線通信が悪化する前の伝送レートと、到達確率Pとの積を新たな伝送レートとして算出する。従って、無線パケットエラー率が上昇するにつれて、伝送レートは下降し、無線パケットエラー率が下降するにつれて、伝送レートは上昇する。
例えば、図9Aに示すように、38乃至40秒付近で、無線通信sの長期的な悪化状態(図9Aの円E2)が発生する場合、図9Bに示すように、無線パケットエラー率が上昇するにつれて、伝送レートは下降し、無線パケットエラー率が下降するにつれて、伝送レートは上昇する(図9Aの円F1)。このように、無線通信の状態sが長期的な悪化状態である場合、到達確率P(スループットの変動)に基づいて、伝送レートを算出するので、レート算出部25は、無線通信の状態sにおいて可能な伝送レートを算出することができる。その結果、RTTとパケットロス率は小さくなり(図9Cの円G1とH1)、安定した伝送レートを達成することができる。
そして、図9Aに示すように、40秒付近において、無線通信の長期的な悪化状態が正常状態に回復する、即ち無線パケットエラー率が0付近になる(図9Aの点E5)場合、レート算出部25は、図7のステップS47で退避された無線通信が悪化する前の伝送レートを、そのまま新たな伝送レートとする。その結果、伝送レートは、無線通信の長期的な悪化状態が正常状態に回復してから1秒程度の時間f1後には、長期的な悪化が発生する前の伝送レートに復帰する(図9Bの点F2)。
また、図9Aに示すように、45乃至50秒付近で、無線通信の長期的な悪化状態(図9Aの円E3)が発生する場合、図9Bに示すように、無線パケットエラー率が上昇するにつれて、伝送レートは下降し、無線パケットエラー率が下降するにつれて、伝送レートは上昇する(図9中の円F3)。その結果、RTTとパケットロス率は、小さくなる(図9Cの円G2とH2)。
そして、図9Aに示すように、48秒付近において、無線通信の長期的な悪化状態が正常状態に回復する(図9Aの円E6)場合、伝送レートは、無線通信の長期的な悪化状態が正常状態に回復してから1秒未満の時間f2後には、長期的な悪化が発生する前の伝送レートに復帰する(図9Bの点F4)。
以上のように、レート算出部25は、無線通信が正常状態であるときの伝送レートを退避しておき、無線通信が正常状態に回復したときに、その伝送レートを新たな伝送レートにするので、図1A乃至図1Cに示した無線通信が正常状態に復帰してから、伝送レートが復帰するまでに、2,3秒程度の時間b1または8秒程度の時間b2を要する場合に比べて、無線通信が正常状態に復帰した後、即座に伝送レートを回復させることができる。
その結果、図2の伝送システム1では、出力部45に表示されるデータに対応する画像において、伝送レートが低いとき(例えば、図9Bの円F1と円F2)に短期的に劣化が生じるが、RTTは低いまま(例えば、図9Bの円G1と円G2)であるので、フレーム飛びが発生しない。このように、図2の伝送システム1では、図7に示した伝送レート算出処理を行うことにより、出力部45に表示させる画像の画質を向上させることができる。
図10は、本発明を適用した伝送システム1の他の機能的構成例を示す図である。
図10の伝送システム1は、有線のIP網13、無線基地局14、送信機81、および受信端末82から構成される。図10の伝送システム1では、図2の伝送システム1と異なり、受信端末82が伝送レートを算出し、その伝送レートを制御メッセージとして送信機81に送信する。なお、図2と同一の符号を付したものは同一のものであるので、説明は適宜省略する。
送信機81は、コンテンツ記憶部21、符号化部22、送信制御部23、および通信部91から構成される。
通信部91は、送信部91Aと受信部91Bとから構成される。送信部91Aは、図2の送信部24Aと同様に、送信制御部23からのパケット化されたデータを、IP網13と基地局14を介して送信する。また、送信部91Aは、受信部91Bが受信端末82から制御メッセージとして送信されてくるシーケンス番号が付加された伝送レートを受信する場合、その制御メッセージに対応する応答メッセージを、その制御メッセージのシーケンス番号を付加して受信端末82に送信する。
受信部91Bは、アンテナ41からIP網13と基地局14を介して制御メッセージとして送信されてくる伝送レートを符号化部22に供給する。
受信端末82は、アンテナ41、復号部44、出力部45、無線監視部46、通信部101、受信検出部102、計時部103、分析部104、レート算出部105、および記憶部106から構成される。
無線通信部42は、送信部101Aと受信部101Bから構成される。送信部101Aは、レート算出部105から供給される伝送レートを制御メッセージとして、その制御メッセージをパケット化し、そのパケット化された制御メッセージに対応する無線電波を、アンテナ41を介して出力する。
受信部101Bは、アンテナ41を介して受信された無線電波を、その無線電波に対応するデータまたは応答メッセージに変換し、データを無線監視部46と受信検出部102に供給するとともに、応答メッセージを受信検出部102に供給する。
受信検出部102は、受信部101Bからのパケット化されたデータに基づいて、通信路全体におけるパケットロス率を検出し、分析部47に供給する。また、受信検出部102は、パケットに付加されているシーケンス番号を取得するとともに、計時部103から供給される現在の時刻を表す時刻情報に基づいて、その時刻をデータ受信時刻として取得し、そのシーケンス番号とデータ受信時刻を対応付けて、内蔵する記憶部(図示せず)に記憶する。また、受信検出部102は、シーケンス番号を分析部104に供給する。
さらに、受信検出部102は、受信部101Bからの応答メッセージに付加されているシーケンス番号を取得するとともに、計時部103から供給される現在の時刻を表す時刻情報を応答メッセージの受信時刻(以下、応答メッセージ受信時刻という)として取得する。そして、受信検出部102は、そのシーケンス番号に対応して記憶されているデータ受信時刻と、応答メッセージ受信時刻とに基づいて、RTTを算出し、分析部104に供給する。また、受信検出部102は、受信部42Bからのデータを、復号部44に供給する。
計時部103は、現在の時刻を計時し、その時刻を表す時刻情報を、受信検出部102とレート算出部105に供給する。
分析部104は、図2の分析部47と同様に、無線監視部46からの無線パケットエラー率を記憶部106に供給し、記憶させる。分析部104は、記憶部106に既に記憶されている無線パケットエラー率を読み出し、その無線パケットエラー率に基づいて、無線通信の状態sを判定する。分析部47は、状態s、無線パケットエラー率、並びに受信検出部102からのパケットロス率、RTT、およびシーケンス番号を、レート算出部105に供給する。
レート算出部105は、分析部47からの状態s、無線パケットエラー率、パケットロス率、およびRTTに基づいて、伝送レートを算出する。レート算出部105は、必要に応じて、算出した伝送レートと、分析部47からのRTTを記憶部104に供給して記憶させたり、記憶部104に既に記憶されている伝送レートとRTTを読み出す。レート算出部105は、分析部47からのシーケンス番号を付加した伝送レートを制御メッセージとして、無線通信部101の送信部101Aに供給する。記憶部106は、分析部104からの無線パケットエラー率、並びにレート算出部105からの伝送レートとRTTを記憶する。
次に、図11を参照して、図10の受信端末82が行うデータ受信処理について説明する。このデータ受信処理は、例えば、受信部42Bにより、送信機81の送信部24Aから、IP網13、基地局14、およびアンテナ41を介して、データに対応する無線電波が受信されたとき、開始される。
ステップS91とS92の処理は、図5のステップS1とS2の処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS93において、受信検出部102は、受信部42Bから供給されるパケット化されたデータに基づいて、パケットロス率とシーケンス番号を取得するとともに、受信部42Bから供給される応答メッセージと計時部103からの時刻情報に基づいて
RTTを取得し、分析部104に供給する。
具体的には、受信検出部102は、受信部42Bからのパケット化されたデータに基づいて、パケットロス率とパケットに付加されたシーケンス番号を取得するとともに、計時部103から供給される現在の時刻を表す時刻情報に基づいて、その時刻をデータ受信時刻として取得し、そのシーケンス番号とデータ受信時刻を対応付けて、内蔵する記憶部に記憶する。また、受信検出部102は、パケットロス率とシーケンス番号を分析部104に供給する。
また、受信検出部102は、受信部42Bからの応答メッセージに付加されているシーケンス番号を取得するとともに、計時部103から供給される現在の時刻を表す時刻情報を応答メッセージ受信時刻として取得する。受信検出部102は、そのシーケンス番号に対応して記憶されているデータ受信時刻と、応答メッセージ受信時刻とに基づいて、RTTを算出し、分析部104に供給する。
ステップS94乃至S96の処理は、図5のステップS4乃至S6の処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS96の処理後、分析部47は、ステップS96で判定された状態s、ステップS94で供給された無線パケットエラー率、ステップS93で供給されたパケットロス率、シーケンス番号、およびRTTをレート算出部105に供給し、ステップS97に進む。
ステップS97において、レート算出部105は、分析部47から供給される状態s、無線パケットエラー率、パケットロス率、およびRTTを用いて、図7のステップS42乃至S50と同様の処理を行い、伝送レートを算出する。
ステップS97の処理後は、ステップS98に進み、レート算出部105は、ステップS97で算出した伝送レートに、分析部47から供給されるシーケンス番号を付加し、制御メッセージとして、無線通信部101の送信部101Aに供給する。送信部101Aは、その制御メッセージをパケット化し、そのパケット化した制御メッセージに対応する無線電波を、アンテナ41を介して送信して、ステップS92に戻る。
次に、図12を参照して、図10の送信機81が受信端末82にデータを送信するデータ送信処理について説明する。
ステップS101において、送信機81の送信部91Aは、図8のステップS61と同様に、予め設定された所定の伝送レートで、シーケンス番号i1を付加したデータをIP網13と基地局14を介して、受信端末82に送信する。このとき、無線通信の状態は正常状態であるものとする。
ステップS121において、受信端末82は、図11のステップS91乃至S95、および図6のステップS21乃至S25の処理を行い、無線通信の状態sを0(無線影響なし)とし、ステップS122に進む。ステップS122において、受信端末82のレート算出部105は、図7のステップS42乃至S43、およびステップS45の処理を行い、有線輻輳制御の手法にしたがって、伝送レートrate1を算出する。
レート算出部105は、図11のステップS98の処理を行い、その伝送レートrate1に、分析部104から供給されるシーケンス番号i1を付加し、制御メッセージとして送信部101Aに供給する。そして、送信部101Aは、その制御メッセージをパケット化し、そのパケット化された制御メッセージに対応する無線電波を、アンテナ41を介して送信機81に送信する。
ステップS101の処理後は、ステップS102に進み、送信機81の受信部91Bは、ステップS122で受信端末82の送信部101Aから制御メッセージとして送信されてくる伝送レートrate1を受信し、符号化部22に供給する。
なお、このとき、送信部91Aは、受信部91Bにより受信された制御メッセージに対応する応答メッセージを、その制御メッセージに付加されたシーケンス番号を付加して送信する。そして、この応答メッセージは、受信検出部102におけるRTTの算出に用いられる。
ステップS102の処理後は、ステップS103に進み、図8のステップS63と同様に、送信部91Aは、伝送レートrate1でデータを送信する。このとき、無線通信の状態は短期的な悪化状態であるものとする。
ステップS122の処理後は、ステップS123に進み、受信端末12は、図11のステップS92乃至S95、図6のステップS21乃至S24、およびS26の処理を行い、無線通信の状態sを1とし(短期的悪化判定)、ステップS124に進む。
ステップS124において、受信端末82のレート算出部105は、図7のステップS42、S46、およびS47の処理を行い、ステップS123(の図11のステップS93)で取得されたRTTと、ステップS122(の図7のステップS45)で算出された伝送レートrate1を、記憶部26に退避させる。
ステップS124の処理後は、ステップS125に進み、レート算出部105は、図7のステップS48とS45の処理を行い、有線輻輳制御の手法にしたがい、ステップS123(の図11のステップS93)で取得されたRTTとパケットロス率を用いて、伝送レートrate2を算出する。そして、レート算出部25は、ステップS98の処理を行い、その伝送レートrate2に、分析部104からのシーケンス番号を付加し、制御メッセージとして送信部101Aに供給する。送信部101Aは、その制御メッセージをパケット化し、そのパケット化された制御メッセージに対応する電波を送信する。
ステップS103の処理後は、ステップS104に進み、送信機81の受信部91Bは、ステップS125で受信端末82の送信部101Aから送信されてくる制御メッセージを受信し、符号化部22に供給する。
ステップS104の処理後は、ステップS105に進み、図8のステップS66と同様に、送信部91Aは、伝送レートrate2でデータを送信する。このとき、無線通信の状態は長期的な悪化状態であるものとする。
ステップS125の処理後は、ステップS126に進み、受信端末12は、図11のステップS92乃至S95、図6のステップS21乃至S23、およびS27の処理を行い、無線通信の状態sを2とし(長期的悪化判定)、ステップS127に進む。
ステップS127において、受信端末82のレート算出部105は、図7のステップS42,S46、およびS48乃至S50の処理を行い、到達確率Pに基づいて、ステップS124(の図7のステップS47)で退避された伝送レートrate1と、到達確率Pとの積を、新たな伝送レートrate3として算出する。そして、レート算出部25は、図11のステップS98の処理を行い、その伝送レートrate3に、分析部104からのシーケンス番号を付加し、制御メッセージとして送信部101Aに供給する。送信部101Aは、その制御メッセージをパケット化し、無線電波に変換して送信する。
ステップS105の処理後は、ステップS106に進み、送信機81の受信部91Bは、ステップS127で受信端末82の送信部101Aから制御メッセージとして送信されてくる伝送レートを受信し、符号化部22に供給する。
ステップS106の処理後は、ステップS107に進み、図8のステップS68と同様に、送信部91Aは、伝送レートrate3でデータを送信する。このとき、無線通信の状態は正常な状態に回復したものとする。
ステップS127の処理後は、ステップS128に進み、受信端末12は、図11のステップS92乃至S95、および図6のステップS21乃至S25の処理を行い、無線通信の状態sを0とし(回復判定)、ステップS129に進む。
ステップS129において、レート算出部105は、図7のステップS42乃至S45の処理を行いステップS124(の図7のステップS47)で退避された無線状態が悪化する前のRTTと伝送レートrate1を読み出し、新たな伝送レートとする。そして、レート算出部105は、図11のステップS98の処理を行い、その伝送レートrate1に、シーケンス番号を付加し、制御メッセージとして送信部101Aに供給する。送信部101Aは、その制御メッセージをパケット化し、無線電波に変換して送信する。
ステップS107の処理後は、ステップS108に進み、送信機81の受信部91Bは、ステップS129で受信端末82の送信部101Aから制御メッセージとして送信されてくる伝送レートrate1を受信し、符号化部22に供給する。
ステップS108の処理後は、ステップS109に進み、図8のステップS70と同様に、送信部91Aは、伝送レートrate1でデータを送信する。
以上のように、図10の伝送システム1では、受信端末82側で伝送レートを算出するので、送信機81側の処理の負荷および送信機81側のメモリの記憶容量を小さくすることができる。従って、図10の伝送システム1は、データを配信するサーバなどの送信機81が、多数の受信端末82にデータを同時配信(送信)する場合に好適である。
また、図1と図10の伝送システム1は、IP網13と基地局14の機能の追加や変更を必要とせず、既存のIP網13と基地局14を用いて容易に構成することができる。さらに、図1と図10の伝送システム1は、送信機81と受信端末82において、より詳細かつ即時的な制御メッセージを交換可能な高機能の基地局14を用いて構成することもできる。
また、基地局14からの制御情報など、無線特有の通信状態に関する情報として、有用なパラメータが得られる場合、無線監視部46は、その適用、およびその他の算出手法を制限しない。
本実施の形態では、無線パケットエラー率を用いて、伝送レートを計算するようにしたが、無線パケットエラー率の平均値を用いて、伝送レートを計算するようにしてもよい。
また、図1と図10の伝送システム1では、IP網13ではなく、無線で基地局14と接続されるようにしてもよい。
さらに、図10の受信検出部102におけるRTTの算出手法は、上述した応答メッセージを用いる手法に限定されない。
以上のように、伝送システム1では、無線通信の状態sが長期的な悪化状態を表す2である場合、無線通信の状態sが2になる直前の、データの送信を制御する情報として伝送レートを記憶させ、その後、無線通信の状態sが正常状態を表す0になる場合、直前に記憶された伝送レートを用いて、データの送信を制御するので、無線通信が悪化状態から正常状態に回復する場合、データ伝送品質を、悪化する前の送信制御状態に基づいて素早く回復させることができる。
ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
従来の伝送レートの制御手法により、伝送レートを制御した場合の伝送レートの一例を示す図である。 本発明を適用した伝送システムの機能的構成例を示す図である。 図2の送信機のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図2の分析部が判定する状態sについて説明する図である。 図2の受信端末が行うデータ受信処理について説明するフローチャートである。 図5のステップS6の無線状態判定処理について説明するフローチャートである。 図2のレート算出部が行う伝送レート算出処理について説明するフローチャートである。 図2の送信機が受信端末にデータを送信するデータ送信処理について説明するフローチャートである。図である。 フェージング環境において、図2の伝送システムで伝送レートを制御した場合の伝送レートについて説明する図である。 本発明を適用した伝送システムの他の機能的構成例を示す図である。 図10の受信端末が行うデータ受信処理について説明するフローチャートである。 図10の送信機が受信端末にデータを送信するデータ送信処理について説明するフローチャートである。
符号の説明
1 伝送システム, 11 送信機, 12 受信端末, 22 符号化部, 23 送信制御部, 24 通信部, 24A 送信部, 24B 受信部, 25 レート算出部, 26 記憶部, 42 無線通信部, 42A 送信部, 42B 受信部, 43 受信検出部, 46 無線監視部, 47 分析部, 48 記憶部, 61 CPU, 62 ROM, 63 RAM, 66 入力部, 67 出力部, 68 記録部, 69 通信部, 81 送信機, 82 受信端末, 91 通信部, 91A 送信部, 91B 受信部, 101 無線通信部, 101A 送信部, 101B 受信部, 102 受信検出部, 104 分析部, 105 レート算出部, 106 記憶部

Claims (20)

  1. データを送信する送信装置と、前記データを無線通信により受信する受信装置とを備える送受信システムにおいて、
    前記送信装置は、
    前記データを送信するデータ送信手段と、
    前記受信装置から前記無線通信の長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態を表す状態情報を受信する状態情報受信手段と、
    前記データ送信手段による送信を制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記状態情報受信手段により前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合、その状態情報が受信される直前の、前記データ送信手段による送信を制御する情報である制御情報を記憶させ、その後、前記正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された前記制御情報を用いて、前記データ送信手段による送信を制御し、前記状態情報受信手段により前記長期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合に、前記無線通信の悪化状態に対応する送信の制御を行い、
    前記受信装置は、
    前記データ送信手段により送信されてくる前記データを、前記無線通信により受信するデータ受信手段と、
    前記データ受信手段により受信される前記データに基づいて、前記無線通信の状態が、前記長期的な悪化状態、前記短期的な悪化状態、または前記正常状態のいずれであるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定される前記無線通信の状態を表す前記状態情報を、前記送信装置に送信する状態情報送信手段と
    を備える
    ことを特徴とする送受信システム。
  2. データを無線通信により受信装置に送信する送信装置において、
    前記データを送信するデータ送信手段と、
    前記受信装置から前記無線通信の長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態を表す状態情報を受信する状態情報受信手段と、
    前記データ送信手段による送信を制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記状態情報受信手段により前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合、その状態情報が受信される直前の、前記データ送信手段による送信を制御する情報である制御情報を記憶させ、その後、前記正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された前記制御情報を用いて、前記データ送信手段による送信を制御し、前記状態情報受信手段により前記長期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合に、前記無線通信の悪化状態に対応する送信の制御を行う
    ことを特徴とする送信装置。
  3. 前記長期的な悪化状態、前記短期的な悪化状態、または前記正常状態は、前記受信装置において、所定の時刻の前記データのエラー率に関する値であるエラー率関連値と、その時刻を含む所定の時間のエラー率関連値の平均値とに基づいて判定される
    請求項2に記載の送信装置。
  4. 前記制御情報は、送信レートの情報であり、
    前記制御手段は、前記状態情報受信手段により、前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信された後、前記正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された前記送信レートの情報に基づいて算出した送信レートで、前記データが送信されるように、前記データ送信手段による送信を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の送信装置。
  5. 前記制御情報は、さらに往復伝送遅延時間(RTT(Round Trip Time))の情報を含み、
    前記制御手段は、前記状態情報受信手段により、前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信された後、前記正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された前記送信レートおよびRTTの情報に基づいて算出した送信レートで、前記データが送信されるように、前記データ送信手段による送信を制御する
    ことを特徴とする請求項4に記載の送信装置。
  6. データを無線通信により受信装置に送信する送信装置の送信方法において、
    前記データを送信するデータ送信ステップと、
    前記受信装置から前記無線通信の長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態を表す状態情報を受信する状態情報受信ステップと、
    前記データ送信ステップの処理による送信を制御する制御ステップと
    を含み、
    前記制御ステップの処理は、前記状態情報受信ステップの処理により前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合、その状態情報が受信される直前の、前記データ送信ステップの処理による送信を制御する情報である制御情報を記憶させ、その後、前記正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された前記制御情報を用いて、前記データ送信ステップの処理による送信を制御し、前記状態情報受信ステップの処理により前記長期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合に、前記無線通信の悪化状態に対応する送信の制御を行う
    ことを特徴とする送信方法。
  7. データを無線通信により受信装置に送信する処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    前記データを送信するデータ送信ステップと、
    前記受信装置から前記無線通信の長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態を表す状態情報を受信する状態情報受信ステップと、
    前記データ送信ステップの処理による送信を制御する制御ステップと
    を含み、
    前記制御ステップの処理は、前記状態情報受信ステップの処理により前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合、その状態情報が受信される直前の、前記データ送信ステップの処理による送信を制御する情報である制御情報を記憶させ、その後、前記正常状態を表す状態情報が受信される場合、直前に記憶された前記制御情報を用いて、前記データ送信ステップの処理による送信を制御し、前記状態情報受信ステップの処理により前記長期的な悪化状態を表す状態情報が受信される場合に、前記無線通信の悪化状態に対応する送信の制御を行う
    ことを特徴とするプログラム。
  8. データを送信する送信装置から、前記データを無線通信により受信する受信装置において、
    前記送信装置から送信されてくる前記データを、前記無線通信により受信するデータ受信手段と、
    前記データ受信手段により受信される前記データに基づいて、前記無線通信の状態が、前記長期的な悪化状態、前記短期的な悪化状態、または前記正常状態のいずれであるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定される前記無線通信の状態を表す状態情報を、前記送信装置に送信する状態情報送信手段と
    を備えることを特徴とする受信装置。
  9. 前記データに基づいて、前記無線通信の状態に関する情報である無線通信情報を検出する検出手段
    をさらに備え、
    前記判定手段は、前記検出手段により所定の時刻に検出された前記無線通信情報の値と、その時刻を含む所定の時間内に検出された前記無線通信情報の値の平均値とに基づいて、前記無線通信の状態を判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の受信装置。
  10. 前記無線通信情報の値は、前記データのエラー率に関する値である
    請求項9に記載の受信装置。
  11. データを送信する送信装置から、前記データを無線通信により受信する受信装置の受信方法において、
    前記送信装置から送信されてくる前記データを、前記無線通信により受信するデータ受信ステップと、
    前記データ受信ステップの処理により受信される前記データに基づいて、前記無線通信の状態が、前記長期的な悪化状態、前記短期的な悪化状態、または前記正常状態のいずれであるかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの処理により判定される前記無線通信の状態を表す状態情報を、前記送信装置に送信する状態情報送信ステップと
    を含むことを特徴とする受信方法。
  12. データを送信する送信装置から、前記データを無線通信により受信する処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    前記送信装置から送信されてくる前記データを、前記無線通信により受信するデータ受信ステップと、
    前記データ受信ステップの処理により受信される前記データに基づいて、前記無線通信の状態が、前記長期的な悪化状態、前記短期的な悪化状態、または前記正常状態のいずれであるかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの処理により判定される前記無線通信の状態を表す状態情報を、前記送信装置に送信する状態情報送信ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
  13. データを送信する送信装置と、前記データを無線通信により受信する受信装置とを備える送受信システムにおいて、
    前記送信装置は、
    前記データを送信するデータ送信手段と、
    前記データ送信手段による送信を制御する情報である制御情報を受信する制御情報受信手段と、
    前記制御情報受信手段により受信された制御情報に基づいて、前記データ送信手段による送信を制御する制御手段と
    を備え、
    前記受信装置は、
    前記データ送信手段により送信されてくるデータを、前記無線通信により受信するデータ受信手段と、
    前記データ受信手段により受信されるデータに基づいて、前記無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定される前記無線通信の状態に基づいて、前記制御情報を生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成される前記制御情報を、前記送信装置に送信する制御情報送信手段と
    を備え、
    前記生成手段は、前記判定手段により前記無線通信の状態が前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態であると判定される場合、直前に生成した前記制御情報を記憶させ、その後、前記無線通信の状態が前記正常状態であると判定される場合、直前に記憶された前記制御情報を用いて、前記制御情報を生成し、前記判定手段により前記無線通信の状態が、前記長期的な悪化状態であると判定される場合に、前記無線通信の悪化状態に対応する前記制御情報を生成する
    ことを特徴とする送受信システム。
  14. データを送信する送信装置から、前記データを無線通信により受信する受信装置において、
    前記送信装置から送信されてくるデータを、前記無線通信により受信するデータ受信手段と、
    前記データ受信手段により受信されるデータに基づいて、前記無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定される前記無線通信の状態に基づいて、前記送信装置による送信を制御する情報である制御情報を生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成される前記制御情報を、前記送信装置に送信する制御情報送信手段と
    を備え、
    前記生成手段は、前記判定手段により前記無線通信の状態が前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態であると判定される場合、直前に生成した前記制御情報を記憶させ、その後、前記無線通信の状態が前記正常状態であると判定される場合、直前に記憶された前記制御情報を用いて、前記制御情報を生成し、前記判定手段により前記無線通信の状態が、前記長期的な悪化状態であると判定される場合に、前記無線通信の悪化状態に対応する前記制御情報を生成する
    ことを特徴とする受信装置。
  15. 前記データに基づいて、前記無線通信の状態に関する情報である無線通信情報を検出する検出手段
    をさらに備え、
    前記判定手段は、前記検出手段により所定の時刻に検出された前記無線通信情報の値と、その時刻を含む所定の時間内に検出された前記無線通信情報の値の平均値とに基づいて、前記無線通信の状態を判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  16. 前記無線通信情報の値は、前記データのエラー率に関する値である
    請求項15に記載の受信装置。
  17. 前記制御情報は、送信レートの情報であり、
    前記生成手段は、前記判定手段により、前記無線通信の状態が前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態であると判定された後、前記正常状態であると判定される場合、直前に記憶された前記送信レートの情報に基づいて前記送信レートの情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  18. 前記制御情報は、さらに往復伝送遅延時間(RTT(Round Trip Time))の情報を含み、
    前記生成手段は、前記判定手段により、前記無線通信の状態が前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態であると判定された後、前記正常状態であると判定される場合、直前に記憶された前記送信レートおよびRTTの情報に基づいて前記送信レートおよびRTTの情報を生成する
    ことを特徴とする請求項17に記載の受信装置。
  19. データを送信する送信装置から、前記データを無線通信により受信する受信装置の受信方法において、
    前記送信装置から送信されてくるデータを、前記無線通信により受信するデータ受信ステップと、
    前記データ受信ステップの処理により受信されるデータに基づいて、前記無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの処理により判定される前記無線通信の状態に基づいて、前記送信装置による送信を制御する情報である制御情報を生成する生成ステップと、
    前記生成ステップの処理により生成される前記制御情報を、前記送信装置に送信する制御情報送信ステップと
    を含み、
    前記生成ステップの処理は、前記判定ステップの処理により前記無線通信の状態が前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態であると判定される場合、直前に生成した前記制御情報を記憶させ、その後、前記無線通信の状態が前記正常状態であると判定される場合、直前に記憶された前記制御情報を用いて、前記制御情報を生成し、前記判定ステップの処理により前記無線通信の状態が、前記長期的な悪化状態であると判定される場合に、前記無線通信の悪化状態に対応する前記制御情報を生成する
    ことを特徴とする受信方法。
  20. データを送信する送信装置から、前記データを無線通信により受信する処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    前記送信装置から送信されてくるデータを、前記無線通信により受信するデータ受信ステップと、
    前記データ受信ステップの処理により受信されるデータに基づいて、前記無線通信の状態が、長期的な悪化状態、短期的な悪化状態、または正常状態のいずれであるかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの処理により判定される前記無線通信の状態に基づいて、前記送信装置による送信を制御する情報である制御情報を生成する生成ステップと、
    前記生成ステップの処理により生成される前記制御情報を、前記送信装置に送信する制御情報送信ステップと
    を含み、
    前記生成ステップの処理は、前記判定ステップの処理により前記無線通信の状態が前記長期的な悪化状態または短期的な悪化状態であると判定される場合、直前に生成した前記制御情報を記憶させ、その後、前記無線通信の状態が前記正常状態であると判定される場合、直前に記憶された前記制御情報を用いて、前記制御情報を生成し、前記判定ステップの処理により前記無線通信の状態が、前記長期的な悪化状態であると判定される場合に、前記無線通信の悪化状態に対応する前記制御情報を生成する
    ことを特徴とするプログラム。
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